JP2014230082A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】送信系統及び受信系統の切り換えにより生じる信号損失を低減することができるアンテナ装置を提供する。【解決手段】送信用アンテナ素子と、送信用アンテナ素子から空間へ放射する送信信号を出力する送信系統と、受信用アンテナ素子と、少なくとも超伝導回路を含み、受信用アンテナ素子により受信された受信信号を入力して信号処理する受信系統と、受信系統を、前記超伝導回路が超伝導状態となるように極低温に冷却する冷却手段とを具備する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、レーダや通信システム等の送受信に用いられるアンテナ装置に関する。
レーダや通信システム等の信号受信機能を有したシステムにおける性能向上策として、システム雑音温度の低減による受信系の高感度化がある。システム雑音温度は、一般にアンテナ素子から低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)までの伝送損失とLNAにて生じる内部雑音が支配的となる。このため、アンテナ素子からLNAまでの伝送線路や受信フィルタ等の受信回路、さらにはLNAを含めて、真空容器等の断熱容器内に収容し、これらを超伝導状態となるまで冷却することにより、アンテナ素子からLNAまでの給電損失をゼロに近づけ、LNAの内部雑音を低減することで受信系の高感度化を図るアンテナ装置が提案されている。
ところで、送受信に用いられるアンテナ装置では、送信用と受信用とのアンテナ素子を共用しているのが一般的で、共用を実現するために、サーキュレータやスイッチ等の送受信切換器を使用している。
しかしながら、送受信切換器を使用するということは、送信系統、受信系統のいずれにも送受信切換器が介在することになり、この送受信切換器の存在によって送信信号、受信信号に信号損失が生じる。この信号損失は、空間へ送信信号を放射するための送信電力の低下及び受信系統の感度劣化に繋がっている。
特開2012―222725号公報
以上述べたように、従来の送受信共用アンテナ装置では、送受信切換器による送信系統及び受信系統の切り換えを行うため、送受信切換器による信号損失が生じてしまい、空間へ送信信号を放射するための送信電力の低下及び受信系統の感度劣化が生じている。
そこで、目的は、送信系統及び受信系統の信号損失を低減し、送信電力の低下を防ぎ、かつ受信系統の感度向上を実現するアンテナ装置を提供することにある。
本実施形態によれば、アンテナ装置は、送信用アンテナ素子と、前記送信用アンテナ素子から空間へ放射する送信信号を出力する送信系統と、受信用アンテナ素子と、少なくとも超伝導回路を含み、前記受信用アンテナ素子により受信された受信信号を入力して信号処理する受信系統と、前記受信系統を、前記超伝導回路が超伝導状態となるように極低温に冷却する冷却手段とを具備する。
第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図。 図1に示すアンテナ装置の構造の一例を示す構造図。 第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成の変形例を示すブロック図。 図3に示すアンテナ装置の構造の一例を示す構造図。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態に係るアンテナ装置は、送信用アンテナ素子5−1〜5−n(nは、自然数)、及び受信用アンテナ素子6−1〜6−nを別体で設ける。送信用アンテナ素子5−1〜5−nと受信用アンテナ素子6−1〜6−nとを別体で設ける場合、アンテナ装置は、送受信切換器を使用せずに、送信系統の送信信号出力を送信用アンテナ素子5−1〜5−nへ直接接続し、受信用アンテナ素子6−1〜6−nからの受信信号出力を受信系統に直接接続して構成する。
図1に示すアンテナ装置は、送信系統、受信系統、真空容器12、及び冷却部13を備える。
送信系統は、分配器1、送信用移相器2−1〜2−n、送信アンプ3−1〜3−n、送信フィルタ4−1〜4−n、及び送信用アンテナ素子5−1〜5−nを有する。
分配器1は、上位装置により生成される送信信号を入力し、入力した送信信号をn系統に分配する。
送信用移相器2−1〜2−nは、分配器1で分配される送信信号を入力し、入力した送信信号に対して所望の位相制御を施す。
送信アンプ3−1〜3−nは、送信用移相器2−1〜2−nから出力される送信信号を入力し、入力した送信信号を所望の利得で電力増幅する。
送信フィルタ4−1〜4−nは、送信アンプ3−1〜3−nから出力される送信信号を入力し、入力した送信信号から所望の送信周波数帯域成分を抽出する。
送信用アンテナ素子5−1〜5−nは、送信フィルタ4−1〜4−nから出力される送信信号を空間へ放射する。
受信系統は、受信用アンテナ素子6−1〜6−n、リミッタ7−1〜7−n、受信フィルタ8−1〜8−n、LNA9−1〜9−n、受信用移相器10−1〜10−n、及び合成器11を有する。
リミッタ7−1〜7−nは、受信用アンテナ素子6−1〜6−nにより受信された受信信号を入力し、入力した受信信号の信号レベルを制限し、後段の回路への過入力保護を行う。
受信フィルタ8−1〜8−nは、リミッタ7−1〜7−nから出力される受信信号を入力し、入力した受信信号から所望の受信周波数帯域成分を抽出する。この受信フィルタ8−1〜8−nは、超伝導材で形成される。
LNA9−1〜9−nは、受信フィルタ8−1〜8−nから出力される受信信号を入力し、入力した受信信号を低雑音で増幅する。
受信用移相器10−1〜10−nは、LNA9−1〜9−nから出力される受信信号を入力し、入力した受信信号に対して所望の位相制御を施す。
合成器11は、受信用移相器10−1〜10−nにより位相制御を施された各受信信号を入力し、入力した受信信号の信号合成を行う。
真空容器12は、内部を真空状態にすることで、収容物の断熱と保温を行う。この真空容器12は、極低温の効率的な維持を目的として超伝導材を配置した周囲を真空状態として断熱するための容器である。このため、少なくとも超伝導材を配置した周囲は気密構造とする。
冷却部13は、真空容器12に収容されるものを極低温に冷却する。
ここで、受信フィルタ8−1〜8−n及びリミッタ7−1〜7−n、LNA9−1〜9−nの伝送線路には、冷却部13の冷却によって超伝導状態となる超伝導材が用いられる。
上記構成において、以下にその処理動作を説明する。
まず、送信時は、送信系統に入力される送信信号を分配器1にてアレイ状に配置する各送信移相器2−1〜2−nに分配供給し、分配供給した送信信号を各送信用移相器2−1〜2−nにて送信ビームの励振分布に応じた位相制御を施した後、位相制御を施した送信信号を送信アンプ3−1〜3−nで電力増幅し、電力増幅した送信信号から送信フィルタ4−1〜4−nにて不要波成分を抑圧し、不要波成分を抑圧した送信信号を送信用アンテナ素子5−1〜5−nから空間へ放射する。
また、受信時は、各受信用アンテナ素子6−1〜6−nにて受信された受信信号を受信系統に入力し、入力した受信信号は真空容器12内に配置されるリミッタ7−1〜7−nを介して受信フィルタ8−1〜8−nに入力され、受信フィルタ8−1〜8−nにて不要波成分を抑圧し、不要波成分を抑圧した受信信号をLNA9−1〜9−nにて低雑音で電力増幅し、電力増幅した受信信号に対して受信用移相器10−1〜10−nにて受信ビームの指向特性に応じた位相制御を施した後、位相制御を施した受信信号を合成器11によって信号合成して、受信ビームとして出力する。
図2は、図1に示すアンテナ装置の構造の一例を示す構造図である。
図2に示すアンテナ装置は、送信用アンテナ素子5−1〜5―nと、分配器1、送信用移相器2−1〜2−n、送信アンプ3−1〜3−n、及び送信フィルタ4−1〜4−nを有する送信回路基板14と、受信用アンテナ素子6−1〜6−nと、リミッタ7−1〜7−n、受信フィルタ8−1〜8−n、LNA9−1〜9−nを有する受信回路を真空容器12に収容した超伝導受信モジュール15と、冷却部13とを備える。
上記真空容器12内に収容する受信回路は、冷却部13により超伝導材の臨界温度となる極低温状態に冷却される。これにより、超伝導材にて形成された受信回路の伝送線路及び受信フィルタ8−1〜8−nは、超伝導状態となり、損失をゼロに近づけることが可能となる。また、LNA9−1〜9−nは、極低温に冷却することにより、内部で生じる雑音を低減することが可能となる。したがって、高感度な受信システムを構成することが可能となる。
上記構成によれば、第1の実施形態におけるアンテナ装置は、送信用アンテナ素子5−1〜5−nと受信用アンテナ素子6−1〜6−nとを別体で構成し、送受信切換器を不要として受信信号を最短経路で受信系統に出力する。これにより、大幅な損失低減を可能としてシステム雑音温度を低減することができる。すなわち、アンテナ装置は、第1の実施形態におけるアンテナ装置と従来の送受信切換器を経由する場合におけるアンテナ装置とを比較すると、送受信切換器により生じていた受信信号損失を排除することができ、システム雑音温度の低減を実現することが可能となる。また、送信系統においても送信用アンテナ素子5−1〜5−nと送信系統とが最短経路で接続されることから、送受信切換器による送信信号損失を排除して空間へ放射する送信電力の低下を防ぐことができ、システム性能の向上を図ることが可能となる。
なお、別体で構成する送信用アンテナ素子5−1〜5−n及び受信用アンテナ素子6−1〜6−nは任意の間隔で配置してよく、これらをアレイ状に配列する際に送信用アンテナ素子5−1〜5−n、受信用アンテナ素子6−1〜6−nそれぞれが所望の間隔となるように配置することでアレイアンテナを構成できる。例えば、図2に示した複数のアンテナ素子を一体的に構成するユニットでは、ユニット間隔を前述の所望の間隔となるように配置すればよいことは言うまでもない。ここで、所望の間隔とは、例えばグレーティングローブの発生しない間隔など設計時に設定するアンテナ素子間隔を指す。
また、LNA9−1〜9−nにて増幅した後の受信信号をA/D(Analog/Digital)変換してデジタル信号とすることで、受信用移相器10−1〜10−n及び合成器11にて行っていた信号合成(受信ビーム合成)をDBF(Digital Beam Forming)処理によって行ってもよい。
また、送信用アンテナ素子5−1〜5−nは、プリントダイポールを採用して送信系統を構成する回路基板と一体的に形成してもよいし、同軸コネクタ等を用いて接続してもよい。また、受信用アンテナ素子6−1〜6−nも同様に、真空容器12に一体的に形成してもよく、同軸コネクタで接続する形態でもよい。
また、上記真空容器12及び冷却部13は、受信用アンテナ素子6−1〜6−nに対応する系統ごとに分割して構成してもよい。
また、第1の実施形態におけるアンテナ装置は、上記分配器1及び合成器11の代わりにスイッチ及び分配合成器を送信系統の入力段及び受信系統の出力段に設け、スイッチにより系統を切り換え、送信時及び受信時における送信信号の分配及び受信信号の合成を一括して行ってもよい。
また、送信回路基板14は、配置する送信アンプ3−1〜3−nの発熱量に応じてヒートパスやコールドプレート等の冷却手段と組み合わせて構成してもよい。
また、真空容器12内のリミッタ7−1〜7−nは、受信フィルタ8−1〜8−nの出力側に配置してもよいし、不要であれば削除してもよい。
また、第1の実施形態におけるアンテナ装置は、移相器を使用しない機械回転式のアレイアンテナ及び、移相器をアンテナ素子ごとやサブアレイごとに有するフェーズドアレイアンテナ等、送受信機能を有するアレイアンテナの何れにも適用可能である。
また、アンテナ装置は、n=1(アンテナが1構成となっている場合)として、分配器1及び合成器11を含まない構成としてもよい。さらに、送信用移相器2−1〜2−n、及び受信用位相器10−1〜10−nも含まない構成としてもよい。
(第2の実施形態)
図3は、第2の実施形態に係るアンテナ装置の構成を示すブロック図である。図3に示すアンテナ装置は、上記第1の実施形態と同様に、送信用アンテナ素子5−1〜5−n(nは、自然数)、及び受信用アンテナ素子6−1〜6−nを別体で設ける。送信用アンテナ素子5−1〜5−nと受信用アンテナ素子6−1〜6−nとを別体で設ける場合、アンテナ装置は、送受信切換器を使用せずに、送信系統の送信信号出力を送信用アンテナ素子5−1〜5−nへ接続し、受信用アンテナ素子6−1〜6−nからの受信信号出力を受信系統に接続して構成する。
また、第2の実施形態は、受信用アンテナ素子6−1〜6−nに対応する系統ごとに真空容器34−1〜34−n及び冷却部35−1〜35−nを分割して構成する。また、第2の実施形態では、図1に示す送信用移相器2−1〜2−n及び受信用移相器10−1〜10−nの代わりに、スイッチ31−1〜31−n及び移相器32−1〜32−nを送信系統の入力段及び受信系統の出力段に設け、送信時及び受信時で移相器32−1〜32−nを共用する。また、第2の実施形態では、分配器1及び合成器11の代わりに分配合成器33を送信系統の入力段及び受信系統の出力段に設け、スイッチ31−1〜31−nにより系統を切り換え、送信時及び受信時における送信信号の分配及び受信信号の合成を一括して行う。なお、以降の図における同一部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略し、異なる部分について主に述べる。以降の実施形態も同様にして重複する説明を省略する。
まず、上記構成において、以下にその処理動作を説明する。
送信時は、送信系統に入力される送信信号を分配合成器33にてアレイ状に配置する移相器32−1〜32−nに分配供給し、分配供給した送信信号を各移相器32−1〜32−nにて送信ビームの励振分布に応じた位相制御を施した後、位相制御を施した送信信号を送信アンプ3−1〜3−nで電力増幅し、電力増幅した送信信号から送信フィルタ4−1〜4−nにて不要波成分を抑圧し、不要波成分を抑圧した送信信号を送信用アンテナ素子5−1〜5−nから空間へ放射する。
また、受信時は、各受信用アンテナ素子6−1〜6−nにて受信された受信信号を受信系統に入力し、入力した受信信号を真空容器34−1〜34−n内に配置されるリミッタ7−1〜7−nを介して受信フィルタ8−1〜8−nに入力され、受信フィルタ8−1〜8−nにて不要波成分を抑圧し、不要波成分を抑圧した受信信号をLNA9−1〜9−nにて低雑音で電力増幅し、電力増幅した受信信号に対して移相器32−1〜32−nにて受信ビームの指向特性に応じた位相制御を施した後、位相制御を施した受信信号を分配合成器33によって信号合成して、受信ビームとして出力する。
図4は、図3に示すアンテナ装置の構造の一例を示す構造図である。
図4に示すアンテナ装置は、送信用アンテナ素子5−1〜5―nと、分配合成器33と、送信用移相器2−1〜2−n、送信アンプ3−1〜3−n、及び送信フィルタ4−1〜4−nを有する送信回路基板41と、受信用アンテナ素子6−1〜6−nと、リミッタ7−1〜7−n、受信フィルタ8−1〜8−n、LNA9−1〜9−nを有する受信回路を真空容器34−1〜34−nに収容した超伝導受信モジュール42−1〜42−nと、冷却部35−1〜35−nとを備える。
上記真空容器34−1〜34−n内に収容する受信回路は、冷却部35−1〜35−nにより超伝導材の臨界温度となる極低温状態に冷却される。これにより、超伝導材にて形成された受信回路の伝送線路及び受信フィルタ8−1〜8−nは、超伝導状態となり、損失をゼロに近づけることが可能となる。また、LNA9−1〜9−nは、極低温に冷却することにより、内部で生じる雑音を低減することが可能となる。したがって、高感度な受信システムを構成することが可能となる。
上記構成によれば、アンテナ装置は、送信用アンテナ素子5−1〜5−nと受信用アンテナ素子6−1〜6−nとを別体で構成し、送受信切換回路を不要として受信信号を最短経路で受信系統に出力する。これにより、大幅な損失低減を可能としてシステム雑音温度を低減することができる。すなわち、アンテナ装置は、第2の実施形態におけるアンテナ装置と従来の送受信切換器を経由する場合におけるアンテナ装置とを比較すると、送受信切換器により生じていた受信信号損失を排除することができ、システム雑音温度の低減を実現することが可能となる。また、送信系統においても送信用アンテナ素子5−1〜5−nと送信系統とが最短経路で接続されることから、送受信切換器による送信信号損失を排除して空間へ放射する送信電力の低下を防ぐことができ、システム性能の向上を図ることが可能となる。
また、第2の実施形態におけるアンテナ装置は、複数のアンテナ素子をアレイ状に配置するアレイアンテナ装置において、超伝導回路や冷却機構の故障等により一定数の受信系統が動作不能となった場合において、グレースフル・デグラデーションの考えに基づき、許容できる程度の性能劣化は生じるもののシステムの運用継続を可能とし、信頼性向上を実現することが可能となる。すなわち、真空容器34−1〜34−n及び冷却部35−1〜35−nを受信用アンテナ素子6−1〜6−nに対応する1系統ごとに分離した構造とすることにより、システムの信頼性向上を図ることが可能となる。
なお、別体で構成する送信用アンテナ素子5−1〜5−n及び受信用アンテナ素子6−1〜6−nは任意の間隔で配置してよく、これらをアレイ状に配列する際に送信用アンテナ素子5−1〜5−n、受信用アンテナ素子6−1〜6−nそれぞれが所望の間隔となるように配置することでアレイアンテナを構成できる。例えば、図2に示した複数のアンテナ素子を一体的に構成するユニットでは、ユニット間隔を前述の所望の間隔となるように配置すればよいことは言うまでもない。ここで、所望の間隔とは、例えばグレーティングローブの発生しない間隔など設計時に設定するアンテナ素子間隔を指す。
また、LNA9−1〜9−nにて増幅した後の受信信号をA/D(Analog/Digital)変換してデジタル信号とすることで、移相器32−1〜32−n及び分配合成器33にて行っていた信号合成(受信ビーム合成)をDBF(Digital Beam Forming)処理によって行ってもよい。
また、送信用アンテナ素子5−1〜5−nは、プリントダイポールを採用して送信系統を構成する回路基板と一体的に形成してもよいし、同軸コネクタ等を用いて接続してもよい。また、受信用アンテナ素子6−1〜6−nも同様に、真空容器34−1〜34−nに一体的に形成してもよく、同軸コネクタで接続する形態でもよい。
また、送信回路基板41は、配置する送信アンプ3−1〜3−nの発熱量に応じてヒートパスやコールドプレート等の冷却手段と組み合わせて構成してもよい。
また、真空容器34−1〜34−n内のリミッタ7−1〜7−nは、受信フィルタ8−1〜8−nの出力側に配置してもよいし、不要であれば削除してもよい。
また、第2の実施形態におけるアンテナ装置は、移相器を使用しない機械回転式のアレイアンテナ、及び移相器をアンテナ素子ごとやサブアレイごとに有するフェーズドアレイアンテナ等、送受信機能を有するアレイアンテナの何れにも適用可能である。
また、アンテナ装置は、n=1(アンテナが1構成となっている場合)として、分配合成器33を含まない構成としてもよい。さらに、移相器32−1〜32−nも含まない構成としてもよい。
以上、実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…分配器、2−1〜2−n…送信用移相器、3−1〜3−n…送信アンプ、4−1〜4−n…送信フィルタ、5−1〜5−n…送信用アンテナ素子、6−1〜6−n…受信用アンテナ素子、7−1〜7−n…リミッタ、8−1〜8−n…受信フィルタ、9−1〜9−n…低雑音増幅器(LNA)、10−1〜10−n…受信用移相器、11…合成器、12…真空容器、13…冷却部、14…送信回路基板、15…超伝導受信モジュール、31−1〜31−n…スイッチ、32−1〜32−n…移相器、33…分配合成器、34−1〜34−n…真空容器、35−1〜35−n…冷却部、41…送信回路基板、42−1〜42−n…超伝導受信モジュール。

Claims (11)

  1. 送信用アンテナ素子と、
    前記送信用アンテナ素子から空間へ放射する送信信号を出力する送信系統と、
    受信用アンテナ素子と、
    少なくとも超伝導回路を含み、前記受信用アンテナ素子により受信された受信信号を入力して信号処理する受信系統と、
    前記受信系統を、前記超伝導回路が超伝導状態となるように極低温に冷却する冷却手段とを具備するアンテナ装置。
  2. 前記送信系統は、
    前記送信信号を入力し、入力した送信信号を所望の利得で電力増幅する送信アンプと、
    前記送信アンプから出力される送信信号を入力し、入力した送信信号から所望の送信周波数帯域成分を抽出し、前記送信用アンテナ素子へ出力する送信フィルタとを備え、
    前記受信系統は、
    超伝導材で形成され、前記受信用アンテナ素子から出力される受信信号を入力し、入力した受信信号から所望の受信周波数帯域成分を抽出する受信フィルタと、
    前記受信フィルタから出力される受信信号を入力し、入力した受信信号を低雑音で増幅する低雑音増幅器とを備える請求項1記載のアンテナ装置。
  3. アレイ状に配置される複数の送信用アンテナ素子と、
    前記複数の送信用アンテナ素子にそれぞれ対応して設けられ、前記複数の送信用アンテナ素子から空間へ放射する送信信号を出力する複数の送信系統と、
    前記複数の送信用アンテナ素子それぞれに対して、前記送信信号を分配する分配器と、
    アレイ状に配置される複数の受信用アンテナ素子と、
    少なくとも超伝導回路を含み、前記複数の受信用アンテナ素子にそれぞれ対応して設けられ、前記複数の受信用アンテナ素子により受信された受信信号を入力して信号処理する複数の受信系統と、
    前記複数の受信系統から出力される複数の受信信号を合成する合成器と、
    前記複数の受信系統を、前記超伝導回路が超伝導状態となるように極低温に冷却する冷却手段とを具備するアンテナ装置。
  4. 前記複数の送信系統は、
    前記分配された送信信号を入力し、入力した送信信号に対して所望の位相制御を施す複数の送信用位相制御器と、
    前記複数の送信用位相制御器から出力される送信信号を入力し、入力した送信信号を所望の利得で電力増幅する複数の送信アンプと、
    前記送信アンプから出力される送信信号を入力し、入力した送信信号から所望の送信周波数帯域成分を抽出し、前記送信用アンテナ素子へ出力する複数の送信フィルタとを備え、
    前記複数の受信系統は、
    超伝導材で形成され、前記複数の受信用アンテナ素子から出力される受信信号を入力し、入力した受信信号から所望の受信周波数帯域成分を抽出する複数の受信フィルタと、
    前記複数の受信フィルタから出力される受信信号を入力し、入力した受信信号を低雑音で増幅する複数の低雑音増幅器と、
    前記複数の低雑音増幅器から出力される受信信号に位相制御を施す複数の受信用位相制御器を備える請求項3記載のアンテナ装置。
  5. 前記冷却手段は、前記複数の受信系統を一体的に冷却する請求項4記載のアンテナ装置。
  6. 前記冷却手段は、前記複数の受信系統を個別に冷却する請求項4記載のアンテナ装置。
  7. アレイ状に配置される複数の送信用アンテナ素子と、
    前記複数の送信用アンテナ素子にそれぞれ対応して設けられ、前記複数の送信用アンテナ素子から空間へ放射する送信信号を出力する複数の送信系統と、
    アレイ状に配置される複数の受信用アンテナ素子と、
    前記複数の受信用アンテナ素子にそれぞれ対応して設けられ、少なくとも超伝導回路を含み、前記複数の受信用アンテナ素子により受信された受信信号を入力して信号処理する複数の受信系統と、
    前記複数の送信用アンテナ素子それぞれに対して、前記送信信号を分配し、前記複数の受信系統から出力される複数の受信信号を合成する分配合成器と、
    前記複数の送信系統及び複数の受信系統を前記分配合成器へそれぞれ切換接続する複数のスイッチと、
    前記複数の受信系統を、前記超伝導回路が超伝導状態となるように極低温に冷却する冷却手段とを具備するアンテナ装置。
  8. 前記複数の送信系統は、
    前記分配された送信信号を入力し、入力した送信信号に対して所望の位相制御を施す複数の送信用位相制御器と、
    前記複数の送信用位相制御器から出力される送信信号を入力し、入力した送信信号を所望の利得で電力増幅する複数の送信アンプと、
    前記送信アンプから出力される送信信号を入力し、入力した送信信号から所望の送信周波数帯域成分を抽出し、前記送信用アンテナ素子へ出力する複数の送信フィルタとを備え、
    前記複数の受信系統は、
    超伝導材で形成され、前記複数の受信用アンテナ素子から出力される受信信号を入力し、入力した受信信号から所望の受信周波数帯域成分を抽出する複数の受信フィルタと、
    前記複数の受信フィルタから出力される受信信号を入力し、入力した受信信号を低雑音で増幅する複数の低雑音増幅器と、
    前記複数の低雑音増幅器から出力される受信信号に位相制御を施す複数の受信用位相制御器とを備える請求項7記載のアンテナ装置。
  9. 前記分配合成器と前記複数のスイッチとの間に設けられ、前記送信信号を入力し、入力した送信信号に所望の位相制御を施し、前記受信系統から出力される受信信号を入力し、入力した受信信号に所望の位相制御を施す複数の移相器とをさらに具備し、
    前記複数の送信系統は、
    前記分配された送信信号を入力し、入力した送信信号を所望の利得で電力増幅する複数の送信アンプと、
    前記送信アンプから出力される送信信号を入力し、入力した送信信号から所望の送信周波数帯域成分を抽出し、前記送信用アンテナ素子へ出力する複数の送信フィルタとを備え、
    前記複数の受信系統は、
    超伝導材で形成され、前記複数の受信用アンテナ素子から出力される受信信号を入力し、入力した受信信号から所望の受信周波数帯域成分を抽出する複数の受信フィルタと、
    前記複数の受信フィルタから出力される受信信号を入力し、入力した受信信号を低雑音で増幅する複数の低雑音増幅器とを備える請求項7記載のアンテナ装置。
  10. 前記冷却手段は、前記複数の受信系統を一体的に冷却する請求項8乃至9の何れかに記載のアンテナ装置。
  11. 前記冷却手段は、前記複数の受信系統を個別に冷却する請求項8乃至9の何れかに記載のアンテナ装置。
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