以下に、本願の開示する表示処理装置、システム及び表示処理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例は開示の技術を限定するものではない。
[システムの構成の一例]
実施例に係るシステムについて説明する。図1は、実施例に係るシステムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、システム1は、教師端末2、複数の生徒端末3、電子黒板4a及びプロジェクタ4bを有する。教師端末2と複数の生徒端末3とは、ネットワーク5を介して接続されている。したがって、教師端末2と複数の生徒端末3とは、互いに通信を行うことができる。ネットワーク5の一態様としては、有線または無線を問わず、インターネット(Internet)、LAN(Local Area Network)やVPN(Virtual Local Network)などの任意の通信網が挙げられる。
電子黒板4aは、プロジェクタ4bから出力される映像を表示する。プロジェクタ4bは、電子黒板4aが所定の映像を表示するように制御する。
実施例に係るシステム1では、授業を行う教師によって使用される端末である教師端末2が、教師による授業を受ける複数の生徒のそれぞれにより使用される複数の端末である複数の生徒端末3のそれぞれへ課題を送信するように操作される。すると、システム1では、教師端末2は、生徒端末3へ課題を送信する。そして、システム1では、生徒端末3は、課題に対する意見が生徒により入力されると、入力された意見を教師端末2に送信する。そして、システム1では、教師端末2は、教師によりまとめられた意見をプロジェクタ4bまたは生徒端末3に送信して、電子黒板4aまたは生徒端末3に意見をマトリクス状に表示させる。これにより、教師は、電子黒板4aまたは生徒端末3に意見を表示させつつ、意見に対する議論を生徒に行わせるような授業を行うことができる。
教師端末2は、各種の端末であり、例えば、スレート端末などのモバイル端末である。教師端末2は、表示処理装置の一例である。図2は、教師端末の機能構成の一例を示す図である。図2の例に示すように、教師端末2は、入力部11、表示部12、通信部13、記憶部14及び制御部15を有する。
入力部11は、各種情報を制御部15に入力する。例えば、入力部11は、表示部12上に設けられたタッチパネルであり、授業を行う教師が使用するタッチペンや教師の指の操作を受け付けて、受け付けた操作を制御部15に入力する。かかるタッチペンや指の操作の一例としては、後述のマークを描くような操作や、後述の表示制御処理を実行するための操作が挙げられる。
表示部12は、各種の情報を表示する。例えば、表示部12は、後述の受付部15aの制御により、後述の課題選択画面を表示する。また、表示部12は、後述の表示制御部15bの制御により、生徒の意見を拡大表示する。表示部12のデバイスの一例としては、液晶ディスプレイなどが挙げられる。
通信部13は、教師端末2と、生徒端末3、電子黒板4a及びプロジェクタ4bとが通信するための通信インタフェースである。
記憶部14は、各種情報を記憶する。例えば、記憶部14は、生徒データベース(Data Base)14a、課題データベース14b、課題回答データベース14c、座標データベース14d及びグループ−マークデータベース14eを記憶する。以下、データベースを、「DB」と略記する。
生徒DB14aには、授業を受ける生徒の各種の情報が登録される。図3は、生徒DBのデータ構造の一例を示す図である。図3の例に示すように、生徒DB14aは、「生徒ID(Identification)」、「生徒名」及び「生徒端末IP(Internet Protocol)アドレス」の各項目を有する。「生徒ID」の項目には、生徒を識別するためのIDが予め登録される。「生徒名」の項目には、「生徒ID」の項目に登録されたIDによって識別される生徒の姓が予め登録される。「生徒端末IPアドレス」の項目には、「生徒ID」の項目に登録されたIDによって識別される生徒によって使用される生徒端末3のIPアドレスが予め登録される。
例えば、図3の例に示す生徒DB14aの1番目のレコードは、ID「1001」によって識別される生徒の姓が「田中」であり、かかる生徒が使用する生徒端末3のIPアドレスが「XX.YY.ZZ.A1」であることを示す。他のレコードについても同様である。
課題DB14bには、教師が生徒に提示する課題に関する情報が登録される。図4は、課題DBのデータ構造の一例を示す図である。図4の例に示すように、課題DB14bは、「課題ID」、「課題内容」及び「回答制限時間」の各項目を有する。「課題ID」の項目には、課題を識別するためのIDが予め登録される。「課題内容」の項目には、「課題ID」の項目に登録されたIDによって識別される課題の内容が予め登録される。「回答制限時間」の項目には、「課題ID」の項目に登録されたIDによって識別される課題を生徒に提示してから、生徒からの回答を受け付ける時間を示す制限時間が予め登録される。
例えば、図4の例に示す課題DB14bの1番目のレコードは、ID「0001」によって識別される課題の内容が「未成年の中絶についてどう思うか?」であることを示す。これに加えて、図4の例に示す課題DB14bの1番目のレコードは、ID「0001」によって識別される課題を生徒に提示してから、生徒からの回答を受け付ける時間(制限時間)が「20分」であることを示す。他のレコードについても同様である。
課題回答DB14cは、課題ごとに、課題に対する生徒の回答についての各種の情報が登録されるテーブルを有する。図5は、課題回答DBのデータ構造の一例を示す図である。図5の例に示すように、課題回答DB14cは、課題ごとに、課題に対する生徒の回答が登録されるテーブル14c_1を有する。テーブル14c_1は、「課題ID」、「生徒名」、「賛否」、「意見内容」、「グループID」、「意見表示エリア座標」の各項目を有する。「課題ID」の項目には、課題を識別するためのIDが後述の受付部15aにより登録される。「生徒名」の項目には、「課題ID」の項目に登録されたIDによって識別される課題に対する意見を回答する生徒の姓が後述の受付部15aにより登録される。「賛否」の項目には、同課題に対する賛否であって、「生徒名」の項目に登録された姓を有する生徒が回答した賛否の内容が後述の受付部15aにより登録される。「意見内容」の項目には、同課題に対する意見の内容であって、「生徒名」の項目に登録された姓を有する生徒が回答した意見の内容が後述の受付部15aにより登録される。
「意見表示エリア座標」の項目には、後述のマトリクス状に複数の意見が表示された場合において、「生徒名」の項目に登録された姓を有する生徒の意見が表示される領域の四隅の座標が、後述の受付部15aにより登録される。すなわち、「意見表示エリア座標」の項目には、意見が表示される領域の左上の位置の座標、左下の位置の座標、右上の位置の座標、及び、右下の位置の座標が、後述の受付部15aにより登録される。
例えば、図5の例に示すテーブル14c_1は、ID「0001」によって識別される「未成年の中絶についてどう思うか?」という課題に対する生徒の回答が登録されるテーブルであることを示す。また、図5の例に示すテーブル14c_1の1番目のレコードは、「未成年の中絶についてどう思うか?」という課題に対して、姓が「田中」である生徒が、「未成年の中絶」について「反対」であることを示す。また、図5の例に示すテーブル14c_1の1番目のレコードは、「未成年の中絶についてどう思うか?」という課題に対して、姓が「田中」である生徒が、「仕事もない状態での子育ては経済面で心配。」という内容の意見を回答したことを示す。また、図5の例に示すテーブル14c_1の1番目のレコードは、姓が「田中」である生徒が回答した意見が表示される領域の左上の位置の座標が(0,60)であり、左下の位置の座標が(0,30)であり、右上の位置の座標が(40,60)であり、右下の位置の座標が(40,30)であることを示す。他のレコードについても同様である。
座標DB14dには、教師により電子ペンが電子黒板4a上で操作されることにより、電子黒板4a上に描かれたマークの各種の情報が登録される。さらに、座標DB14dには、教師によりタッチペンや指が入力部11上で操作されることにより、表示部12上に描かれたマークの各種の情報が登録される。すなわち、座標DB14dには、教師により手書き入力されたマークの各種の情報が登録される。ここで、マークは、シンボルとも称される。マークは、文字、記号、図形など様々な形態が考えられる。
図6は、座標DBのデータ構造の一例を示す図である。図6の例に示すように、座標DB14dは、「マークID」、「始点座標」、「経過座標」、「終点座標」、「グループID」の各項目を有する。
「マークID」の項目には、マークを識別するためのIDが後述の受付部15aにより登録される。「始点座標」の項目には、「マークID」の項目に登録されたIDによって識別されるマークの始点の座標が後述の受付部15aにより登録される。「経過座標」の項目には、「マークID」の項目に登録されたIDによって識別されるマークの始点と終点との間の点の座標が後述の受付部15aにより登録される。「終点座標」の項目には、「マークID」の項目に登録されたIDによって識別されるマークの終点の座標が後述の受付部15aにより登録される。なお、マークの始点と終点との間の点の座標は、経過座標とも称される。「グループID」の項目には、「マークID」の項目に登録されたIDによって識別されるマークが属するグループを識別するためのIDが後述の受付部15aにより登録される。
例えば、図6の例に示す座標DB14dの1番目のレコードは、ID「1001」によって識別されるマークの始点の座標が(34,61)であり、経過座標が(34,53)、(33,52)、(32,52)、(31,52)・・・であり、終点の座標が(39,63)であることを示す。また、図6の例に示す座標DB14dの1番目のレコードは、ID「1001」によって識別されるマークが、ID「1」によって識別されるグループに属することを示す。
グループ−マークDB14eには、マークに係る情報と、マークが属するグループのIDとが対応付けられて後述の受付部15aにより登録される。図7A及び図7Bは、グループ−マークDBのデータ構造の一例を示す図である。図7A及び図7Bの例に示すグループ−マークDB14eは、「グループID」、「マークID」、「マーク文字列」の各項目を有する。「マークID」の項目には、マークを識別するためのIDが後述の受付部15aにより登録される。「マーク文字列」の項目には、後述のマーク受付画面に入力されたマークの文字列が、後述の受付部15aにより登録される。「グループID」の項目には、「マークID」の項目に登録されたIDによって識別されるマークが属するグループのID、または、「マーク文字列」の項目に登録された文字列が示すマークが属するグループのIDが後述の受付部15aにより登録される。
例えば、図7Aの例に示すグループ−マークDB14eの1番目のレコードは、ID「1002」によって識別されるマークが、ID「1」によって識別されるグループに属することを示す。また、図7Bの例に示すグループ−マークDB14eの1番目のレコードは、文字列「¥」が示すマークが、ID「1」によって識別されるグループに属することを示す。
記憶部14は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスクなどの記憶装置である。
制御部15は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。図2に示すように、制御部15は、受付部15aと、表示制御部15bとを有する。
受付部15aは、表示部12や電子黒板4aに、意見の群に含まれるそれぞれの意見が表示領域中の異なる領域に配置されて表示された際に、意見の群から選択された複数の意見に対応付けてマークの登録を受け付ける。受付部15aの一態様について説明する。例えば、受付部15aは、教師によりタッチペンや指が操作されて入力部11から表示制御処理を実行するための指示が入力されると、課題選択画面を生成し、生成した課題選択画面を表示するように表示部12を制御する。
受付部15aによる課題選択画面の生成方法の一例について説明する。図8は、課題選択画面の生成方法の一例について説明するための図である。課題選択画面を生成する際に、受付部15aは、まず、課題DB14bに登録された全ての課題のID及び課題の内容を取得する。そして、受付部15aは、図8の例に示すように、取得した課題のID及び課題の内容を対応付けて、課題選択画面20の「課題ID」及び「課題内容」の各項目に登録する。また、図8の例に示すように、受付部15aは、課題選択画面20の「選択ボタン」の項目に、「課題ID」及び「課題内容」の項目に対応付けてチェックボックス20aを設ける。チェックボックス20aは、教師がタッチペンや指を用いて入力部11を操作することによってチェックされる。例えば、図8の例に示す課題選択画面20の1番目のレコードに対応するチェックボックス20aがチェックされた場合には、かかるチェックボックス20aは、次のことを示す。すなわち、かかるチェックボックス20aは、ID「0001」によって識別される課題であって、内容が「未成年の中絶についてどう思うか?」という課題が選択されたことを示す。また、図8の例に示すように、受付部15aは、チェックされたチェックボックスに対応する課題のID及び課題の内容を取得するためのボタン20bを課題選択画面20に設ける。また、受付部15aは、課題選択画面20を閉じるためのボタン20cを課題選択画面20に設ける。さらに、受付部15aは、図8の例に示すように、課題選択画面20に、課題の選択を教師へ促すためのメッセージ「生徒に検討させたい課題をひとつ選択し、「送信」ボタンを押下してください。」を設ける。上述したような方法で、受付部15aは、課題選択画面20を生成する。そして、受付部15aは、生成した課題選択画面20を表示するように表示部12を制御する。これにより、表示部12は、課題選択画面20を表示する。
課題選択画面20を表示するように表示部12を制御した後に、受付部15aは、チェックされたチェックボックス20aに対応する課題のID及び課題の内容を受け付けたか否かを判定する。例えば、受付部15aは、上述したボタン20bが押下されて、チェックされたチェックボックス20aに対応する課題のID及び課題の内容を取得したか否かを判定することにより、課題のID及び課題の内容を受け付けたか否かを判定する。
課題のID及び課題の内容を受け付けた場合には、受付部15aは、生徒DB14aに登録されたIPアドレスを用いて、受け付けた課題のID及び課題の内容をネットワーク5を介して生徒端末3に送信する。すると、後述するように、生徒端末3から、送信した課題の内容に対する賛成または反対の選択結果、課題の内容に対する意見、および、生徒IDがネットワーク5を介して教師端末2へ送信される。これにより、受付部15aは、生徒端末3から生徒の意見や賛成または反対の選択結果を受け付けることができる。なお、図示しないが、生徒IDは、生徒端末のログイン時に生徒により入力されるものとしても良い。
そして、受付部15aは、受け付けた課題のIDに対応する制限時間を課題DB14bから取得する。続いて、受付部15aは、課題のID及び課題の内容を生徒端末3に送信してから、取得した制限時間が経過するまでの間、生徒端末3からの賛成または反対の選択結果、課題の内容に対する意見、及び、生徒IDを受け付ける。賛成または反対の選択結果、課題の内容に対する意見、及び、生徒IDを受け付けると、受付部15aは、次の処理を行う。すなわち、受付部15aは、課題回答DB14cの複数のテーブル14c_1の中から、受け付けた課題のIDが「課題ID」の項目に登録されたテーブル14c_1を特定する。そして、受付部15aは、受信した生徒IDに対応する生徒の姓を、生徒DB14aから取得する。そして、受付部15aは、特定したテーブル14c_1に新たなレコードを追加し、追加したレコードの「生徒名」の項目に取得した生徒の姓を登録し、「賛否」の項目に、受け付けた賛成または反対の選択結果を登録し、「意見内容」の項目に、受け付けた意見を登録する。
そして、受付部15aは、「意見内容」の項目に登録された意見を表示する領域の四隅の座標(左上、左下、右上、右下の各座標)のそれぞれを、追加したレコードの「意見表示エリア座標」の項目に登録する。なお、受付部15aは、受け付けた複数の意見がマトリクス状に表示されるように、意見を表示する領域の四隅の座標を生成し、生成した座標を、追加したレコードに登録する。
上述したような処理を行うことで、受付部15aは、制限時間が経過するまでの間に受け付けた賛成または反対の選択結果及び課題の内容に対する意見とともに、次のようなデータを、特定したテーブル14c_1に登録する。すなわち、受付部15aは、選択結果及び意見とともに、生徒の姓、意見を表示する領域の四隅の座標を、特定したテーブル14c_1に登録する。
そして、制限時間が経過すると、受付部15aは、受け付けた賛成または反対の選択結果及び意見をマトリクス状に電子黒板4aに表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、受け付けた賛成または反対の選択結果及び意見をマトリクス状に表示するように表示部12を制御する。受付部15aが、賛成または反対の選択結果及び意見をマトリクス状に表示するように表示部12、プロジェクタ4bなどを制御する処理の一例について説明する。例えば、受付部15aは、特定したテーブル14c_1の全レコードの「生徒名」、「賛否」、「意見内容」及び「意見表示エリア座標」の各項目の登録内容を取得する。そして、受付部15aは、全レコードのそれぞれについて、「賛否」の項目に登録された選択結果と、「意見内容」の項目に登録された意見の内容と、「生徒名」の項目に登録された姓とが、まとめて表示されるように表示部12及びプロジェクタ4bを制御する。すなわち、受付部15aは、選択結果と、意見の内容と、生徒の姓とが、「意見表示エリア座標」の項目に登録された四隅の座標によって特定される領域に表示されるように表示部12及びプロジェクタ4bを制御する。上述した処理を受付部15aが実行することにより、表示部12及び電子黒板4aには、選択結果と、意見の内容と、生徒の姓とが対応付けられてマトリクス状に表示される。図9は、表示部や電子黒板に選択結果と、意見の内容と、生徒の姓とがマトリクス状に表示された場合の表示内容の一例を示す図である。例えば、受付部15aは、先の図5の例に示すようなテーブル14c_1の全レコードの「生徒名」、「賛否」、「意見内容」及び「意見表示エリア座標」の各項目の登録内容を取得した場合には、受付部15aは、図9の例に示す内容を電子黒板4aに表示するように、プロジェクタ4bを制御する。これに加えて、受付部15aは、図9の例に示す内容を表示するように、表示部12を制御する。ここで、図9の例において、横方向に並んだ「40」、「80」、「120」、「160」の数字は、原点「0」からのX座標を示す。また、図9の例において、縦方向に並んだ「30」、「60」の数字は、原点「0」からのY座標を示す。また、ボタン21aは、表示制御処理を終了するためのボタンである。
図9の例は、四隅の座標(左上の座標(0,60)、左下の座標(0,30)、右上の座標(40,60)、右下の座標(40,30)によって特定される領域に、生徒「田中」の選択結果「反対」が表示された場合を示す。また、図9の例は、四隅の座標(左上の座標(0,60)、左下の座標(0,30)、右上の座標(40,60)、右下の座標(40,30)によって特定される領域に、生徒「田中」の意見「仕事もない状態での子育ては経済面で心配。」が表示された場合を示す。他の生徒の意見についても同様である。
なお、受付部15aは、受け付けた賛成または反対の選択結果及び意見をマトリクス状に表示する指示を生徒端末3に送信することもできる。これにより、生徒端末3では、図9の例に示すような内容を有する画面が表示される。
意見が表示部12や電子黒板4aにマトリクス状に表示されると、受付部15aは、電子黒板4aに表示された意見上で、教師の電子ペンの操作によって手書き入力されたマークがあるか否かを判定する。また、受付部15aは、表示部12上に設けられたタッチパネルである入力部11からの入力結果に基づいて、教師のタッチペンや指の操作によって手書き入力されたマークがあるか否かを判定する。
手書き入力されたマークがあると判定した場合には、受付部15aは、手書き入力されたマークを、電子黒板4aにマトリクス状に表示された意見上に表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、手書き入力されたマークを、マトリクス状に表示された意見上に表示するように表示部12を制御する。上述した処理によって、電子黒板4aや表示部12に表示された意見上に、手書き入力されたマークが表示される。
図10及び図11は、手書き入力されたマークの一例を説明するための図である。図10の例は、先の図9の例に示すマトリクス状に表示された意見上に表示されたマークの一例を示す。図10の例は、経済的な観点から考えた意見を回答した生徒「黒田」、「田中」、「山田」、「本田」が回答した複数の意見を対応付ける略円形のマーク22aが手書き入力された場合を示す。
また、図11の例は、図10の例に示すマトリクス状に表示された意見上に表示された略円形のマーク22aが手書き入力された後に、新たに、マーク22bが手書き入力された場合を示す。マーク22bは、略円形のマーク22aによって対応付けられた4つの意見が、経済的な観点から考えた意見であることを示す記号「¥」のマークである。図11の例では、「黒田」、「田中」、「山田」、「本田」が回答した複数の意見を対応付ける略円形のマーク22aの線によって囲まれた領域内に、マーク22bの全てが含まれる。この場合、マーク22bは、マーク22aが属するグループと同一のグループに属することとなる。
受付部15aは、手書き入力されたマークを電子黒板4aに表示された意見上に表示するようにプロジェクタ4bを制御するとともに、手書き入力されたマークを意見上に表示するように表示部12を制御した後、次の処理を行う。すなわち、受付部15aは、一筆書きごとの手書き入力されたマークの始点の座標、終点の座標を取得する。また、受付部15aは、マークの始点と終点との間の点の座標をマークに沿って所定間隔ごとに取得する。また、受付部15aは、座標DB14dに登録されていない新たなマークのIDを生成する。
そして、受付部15aは、座標DB14dに新たなレコードを追加し、追加したレコードの「マークID」の項目に、生成したマークのIDを登録する。そして、受付部15aは、追加したレコードの「始点座標」、「経過座標」、「終点座標」の各項目に、手書き入力されたマークの始点の座標、始点と終点との間の点の座標、終点の座標のそれぞれを登録する。これにより、座標DB14dに、マークのID、始点の座標、経過座標、終点の座標が登録される。
続いて、受付部15aは、座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が新たに登録されたマーク(新たなマーク)よりも前に、座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が登録されたマークの線によって、新たなマークが囲まれているか否かを判定する。例えば、受付部15aは、新たなマークよりも前に座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が登録された全てのマークについて、ID、始点の座標、経過座標、終点の座標を取得する。そして、受付部15aは、ID、始点の座標、経過座標、終点の座標が取得された全てのマークのそれぞれについて、始点の座標、経過座標、終点の座標を結んだ線によって囲まれる領域内に、新たなマークの始点の座標、経過座標、終点の座標を結んだ線によって囲まれる領域(新たなマークの領域)の全てが含まれるか否かを判定する。これにより、受付部15aは、新たなマークよりも前に座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が登録されたそれぞれのマークの線によって、新たなマークが囲まれているか否かを判定することができる。
ここで、新たなマークよりも前に座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が登録されたマークの中に、新たなマークの座標の全てを、領域内に含むようなマークが存在しないと判定した場合には、受付部15aは、新たなマークの線が、意見を表示する複数の領域にまたがっているか否かを判定する。例えば、先の図10の例に示すマーク22aが手書き入力された場合には、受付部15aは、新たなマーク22aの線が、生徒「田中」、「山田」、「本田」及び「黒田」の4人の生徒のそれぞれの意見を表示する4つの領域にまたがっていると判定する。
新たなマークの線が、意見を表示する複数の領域にまたがっていると判定した場合には、受付部15aは、新たなマークの線がまたがっている全ての領域について、領域の四隅の座標が「意見表示エリア座標」の項目に登録されたレコードを、特定したテーブル14c_1の全レコードの中から特定する。さらに、受付部15aは、意見を表示する領域のうち、新たなマークの線が囲んでいる全ての領域について、領域の四隅の座標が「意見表示エリア座標」の項目に登録されたレコードを、特定したテーブル14c_1の全レコードの中から特定する。
例えば、図10の例に示す場合において、受付部15aは、先の図5の例に示すテーブル14c_1の全レコードの中から、新たなマーク22aの線がまたがっている生徒「田中」の意見を表示する領域の四隅の座標が「意見表示エリア座標」の項目に登録された1番目のレコードを特定する。さらに、受付部15aは、先の図5の例に示すテーブル14c_1の全レコードの中から、新たなマーク22aの線がまたがっている生徒「山田」の意見を表示する領域の四隅の座標が「意見表示エリア座標」の項目に登録された2番目のレコードを特定する。さらに、受付部15aは、先の図5の例に示すテーブル14c_1の全レコードの中から、新たなマーク22aの線がまたがっている生徒「本田」の意見を表示する領域の四隅の座標が「意見表示エリア座標」の項目に登録された6番目のレコードを特定する。さらに、受付部15aは、先の図5の例に示すテーブル14c_1の全レコードの中から、新たなマーク22aの線がまたがっている生徒「黒田」の意見を表示する領域の四隅の座標が「意見表示エリア座標」の項目に登録された5番目のレコードを特定する。よって、図10の例に示す場合において、受付部15aは、先の図5の例に示すテーブル14c_1の全レコードの中から、1番目、2番目、5番目及び6番目の4つのレコードを特定する。
そして、受付部15aは、課題回答DB14cの全てのテーブル14c_1の「グループID」の項目に未登録であるグループのIDを生成し、生成したグループのIDを、特定した全レコードの「グループID」の項目に登録する。例えば、受付部15aは、全てのテーブル14c_1の「グループID」の項目に未登録であるグループのID「1」を生成し、先の図5の例に示すように、生成したグループのID「1」を、特定した全レコードの「グループID」の項目に登録する。
そして、受付部15aは、座標DB14dの全レコードのうち、新たなマークのIDが「マークID」の項目に登録されたレコードを特定し、特定したレコードの「グループID」の項目に、新たに生成したグループのIDを登録する。例えば、新たなマークのIDが「1001」であり、新たに生成したグループのIDが「1」である場合には、受付部15aは、次の処理を行う。すなわち、受付部15aは、先の図6の例に示すように、座標DB14dの1番目のレコードの「グループID」の項目に、新たに生成したグループのID「1」を登録する。
一方、新たなマークよりも前に、座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が登録された全てのマークのうち、いずれかのマークの始点の座標、経過座標、終点の座標を結んだ線によって囲まれる領域内に、新たなマークの座標の全てが含まれると判定した場合、受付部15aは次の処理を行う。すなわち、受付部15aは、新たなマークの座標の全てを、始点の座標、経過座標、終点の座標を結んだ線によって囲まれる領域内に含むマークを特定する。そして、受付部15aは、特定したマークのIDに対応付けられて、グループのIDが座標DB14dに登録されているか否かを判定する。
ここで、特定したマークのIDに対応付けられて、グループのIDが座標DB14dに登録されていないと判定した場合には、受付部15aは、次のような処理を行う。すなわち、受付部15aは、新たなマークの線が、意見を表示する複数の領域にまたがっているか否かを判定する上述した処理を行う。そして、新たなマークの線が、意見を表示する複数の領域にまたがっていると判定した場合には、受付部15aは、新たなマークの線がまたがっている全ての領域について、領域の四隅の座標が「意見表示エリア座標」の項目に登録されたレコードを、特定したテーブル14c_1の全レコードの中から特定する上述した処理を行う。さらに、受付部15aは、新たなマークの線が囲んでいる全ての領域についても同様に、領域の四隅の座標が「意見表示エリア座標」の項目に登録されたレコードを、特定したテーブル14c_1の全レコードの中から特定する上述した処理を行う。そして、受付部15aは、全てのテーブル14c_1の「グループID」の項目に未登録であるグループのIDを生成し、生成したグループのIDを、特定した全レコードの「グループID」の項目に登録する上述した処理を行う。そして、受付部15aは、座標DB14dの全レコードのうち、新たなマークのIDが「マークID」の項目に登録されたレコードを特定し、特定したレコードの「グループID」の項目に、新たに生成したグループのIDを登録する上述した処理を行う。
一方、特定したマークのIDに対応付けられて、グループのIDが座標DB14dに登録されていると判定した場合には、受付部15aは、グループ−マークDB14eの全レコードの中から、特定したマークのIDに対応付けられて座標DB14dに登録されたグループのIDが、「グループID」の項目に登録されたレコードを特定する。そして、受付部15aは、特定したレコードの「マークID」の項目に、新たなマークのIDを登録する。これにより、受付部15aは、特定したマークのIDに対応付けられて座標DB14dに登録されたグループのIDと、新たなマークのIDとを対応付けてグループ−マークDB14eに登録することができる。例えば、新たなマーク22bのIDが「1002」であり、特定したマーク22aのIDが「1001」であり、マークのID「1001」に対応付けられて座標DB14dに登録されたグループのIDが「1」である場合、受付部15aは、先の図7の例に示すグループ−マークDB14eの1番目のレコードに示すように、グループのID「1」に対応付けて新たなマーク22bのID「1002」をグループ−マークDB14eに登録する。
また、受付部15aは、電子黒板4aでマトリクス状に表示された意見のうち、いずれかの意見が表示された領域において、教師により電子ペンが操作されることにより、マーク受付処理を実行する指示が入力されたか否かを判定する。また、受付部15aは、表示部12でマトリクス状に表示された意見のうち、いずれかの意見が表示された領域において、教師によりタッチペンや指が操作されることにより、マーク受付処理を実行する指示が入力されたか否かを判定する。
マーク受付処理を実行する指示が入力されたと判定した場合には、受付部15aは、マーク受付処理を実行する。
マーク受付処理において、受付部15aは、マーク受付処理を実行する指示が入力された領域に表示された意見を回答した生徒の姓に対応付けて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されているか否かを判定する。例えば、先の図10の例に示す場合において、その生徒の姓が「本田」である場合には、受付部15aは、生徒の姓「本田」に対応付けて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されているか否かを判定する。
マーク受付処理を実行する指示が入力された領域に表示された意見を回答した生徒の姓に対応付けて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されていると判定した場合には、受付部15aは、マークを受け付けるためのマーク受付画面を電子黒板4aに表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、マーク受付画面を表示するように、表示部12を制御する。これにより、電子黒板4aや表示部12にマーク受付画面が表示される。マーク受付画面は、マークを示す文字または文字列が入力される領域と、かかる領域に入力されたマークを示す文字または文字列をグループ−マークDB14eに登録するためのボタン(登録ボタン)とを有する。
図12は、マーク受付画面の一例を示す図である。図12の例に示すマーク受付画面23は、先の図10の例に示す場合において、生徒の姓「本田」に対応付けて、グループのID「1」が課題回答DB14cに登録されていると判定された場合に、受付部15aにより表示されたマーク受付画面の一例を示す。マーク受付画面23は、マークを示す文字または文字列が入力される領域23aと、領域23aに入力されたマークを示す文字または文字列を、グループ−マークDB14eに登録するためのボタン(登録ボタン)23bとを有する。
そして、受付部15aは、電子黒板4aに表示されたマーク受付画面の上述した領域に、教師により電子ペンが操作されてマークを示す文字または文字列が入力されたか否かを判定する。また、受付部15aは、表示部12に表示されたマーク受付画面の上述した領域に、教師によりタッチペンや指が操作されてマークを示す文字または文字列が入力されたか否かを判定する。
マークを示す文字または文字列が入力されたと判定した場合には、受付部15aは、入力されたマークを示す文字または文字列を電子黒板4aに表示されたマーク受付画面の上述した領域に表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、入力されたマークを示す文字または文字列をマーク受付画面の上述した領域に表示するように、表示部12を制御する。例えば、マークを示す文字「¥」が入力された場合には、受付部15aは、図12の例に示すように、領域23aにマークを示す文字「¥」が表示されるように、プロジェクタ4bや表示部12を制御する。
そして、受付部15aは、教師により電子ペンが操作されて、電子黒板4a上に表示されたマーク受付画面の登録ボタンが押下されたか否かを判定する。また、受付部15aは、教師によりタッチペンや指が操作されて、表示部12上に表示されたマーク受付画面の登録ボタンが押下されたか否かを判定する。
登録ボタンが押下されたと判定した場合には、受付部15aは、次の処理を行う。すなわち、受付部15aは、マーク受付処理を実行する指示が入力された領域に表示された意見を回答した生徒の姓に対応付けて、課題回答DB14cに登録されたグループのIDを特定する。そして、受付部15aは、グループ−マークDB14eの全レコードの中から、特定したグループのIDが「グループID」の項目に登録されたレコードを特定する。そして、受付部15aは、特定したレコードの「マーク文字列」の項目に、マーク受付画面の上述した領域に表示されたマークの文字または文字列を登録する。これにより、グループ−マークDB14eには、特定したグループのIDと、マーク受付画面の上述した領域に表示されたマークの文字または文字列とが対応付けられて登録される。例えば、先の図7Bのグループ−マークDB14eの1番目のレコードが示すように、受付部15aは、特定したグループのID「1」と、マーク受付画面23の領域23aに表示されたマークの文字「¥」とを対応付けてグループ−マークDB14eに登録する。
そして、受付部15aは、マーク受付画面を閉じて、マーク受付処理を終了する。
また、マーク受付処理を実行する指示が入力された領域に表示された意見を回答した生徒の姓に対応付けて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されていないと判定した場合には、受付部15aは、グループが生徒に設定されていない旨のエラー画面を電子黒板4aに表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、エラー画面を表示するように、表示部12を制御する。これにより、電子黒板4aや表示部12にエラー画面が表示される。エラー画面24、グループが生徒に設定されていない旨のメッセージ、及び、エラー画面を閉じるためのボタンを有する。
図13はエラー画面の一例を示す図である。図13の例に示すエラー画面24は、「選択された生徒はグループが設定されていません。」というメッセージ、及び、エラー画面24を閉じるためのボタン24aを有する。具体的には、図13の右下に表示されている生徒「浅井」の領域内にてマーク受付処理を実行する指示が入力された場合、「浅井」の意見はどのグループにも設定されていないために、図13に示されているように、エラー画面24が表示される。
そして、受付部15aは、教師により電子ペンが操作されて、電子黒板4a上に表示されたエラー画面を閉じるためのボタンが押下されたか否かを判定する。また、受付部15aは、教師によりタッチペンや指が操作されて、表示部12上に表示されたエラー画面を閉じるためのボタンが押下されたか否かを判定する。
エラー画面を閉じるためのボタンが押下されたと判定した場合には、受付部15aは、エラー画面を閉じて、マーク受付処理を終了する。
また、受付部15aは、電子黒板4a上にマトリクス状に意見が表示されている際に、教師により電子ペンが操作されて、表示制御処理を終了するためのボタンが押下されたか否かを判定する。また、受付部15aは、表示部12上にマトリクス状に意見が表示されている際に、教師によりタッチペンや指が操作されて、表示制御処理を終了するためのボタンが押下されたか否かを判定する。
表示制御処理を終了するためのボタンが押下されたと判定した場合には、受付部15aは、表示制御処理を終了する。
図2の説明に戻り、表示制御部15bは、意見の群に含まれるいずれか1つの意見が教師により指定された場合に、指定された意見が、意見の群から選択された複数の意見に含まれる場合に、次の処理を行う。すなわち、表示制御部15bは、指定された意見とともに、選択された複数の意見に対応付けて登録されたマークが電子黒板4aに表示されるように、プロジェクタ4bを制御する。また、表示制御部15bは、指定された意見とともに、選択された複数の意見に対応付けて登録されたマークを表示するように表示部12を制御する。
表示制御部15bの一態様について説明する。例えば、表示制御部15bは、教師により電子ペンが用いられて、電子黒板4aにマトリクス状に表示された意見の中から、拡大表示される意見が指定されたか否かを判定する。また、表示制御部15bは、教師によりタッチペンや指が用いられて、表示部12にマトリクス状に表示された意見の中から、拡大表示される意見が指定されたか否かを判定する。
拡大表示される意見が指定されたと判定した場合には、表示制御部15bは、意見表示処理を実行する。
意見表示処理では、表示制御部15bは、指定された意見の内容に対応付けられて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されているか否かを判定する。
指定された意見の内容に対応付けられて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されていると判定した場合には、表示制御部15bは、課題回答DB14cに登録されていると判定されたグループのIDに対応付けられて、マークのID、及び、マークの文字または文字列のいずれかがグループ−マークDB14eに登録されているか否かを判定する。
課題回答DB14cに登録されていると判定されたグループのIDに対応付けられて、マークのID、及び、マークの文字または文字列のいずれかがグループ−マークDB14eに登録されていると判定した場合には、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定したデータの中に、マークのIDがあるか否かを判定する。
グループ−マークDB14eに登録されていると判定したデータの中に、マークのIDがあると判定した場合には、表示制御部15bはグループ−マークDB14eに登録されていると判定した全てのマークのIDのそれぞれについて、マークのIDに対応する始点の座標、経過座標、終点の座標を座標DB14dから取得する。そして、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定した全てのマークのIDのそれぞれについて、取得した始点の座標、経過座標、終点の座標を用いて、制御部15の内部メモリのワーク領域上に、取得した始点の座標、経過座標、終点の座標が示すマークのイメージを生成する。したがって、本実施例では、意見を拡大表示するたびに、始点の座標、経過座標、終点の座標を用いてマークのイメージを生成するので、マークのイメージを予め記憶部14に記憶させる場合と比較して、記憶部14の記憶可能な容量の減少を抑制することができる。
そして、表示制御部15bは、生成した全てのマークのイメージのそれぞれについて、生成したイメージを所定の縮小率で縮小する。続いて、表示制御部15bは、所定の縮小率で縮小した全てのイメージを、指定された意見を拡大表示した場合の画面に含まれる後述のマーク表示領域に表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。よって、本実施例によれば、教師により指定された意見を拡大表示した場合には、グループ分けに関する情報であるマークの全体が表示される。それゆえ、教師や生徒は、拡大表示された意見が、どのグループに属するのか容易に識別可能となる。したがって、本実施例によれば、指定された意見を表示させる場合の利便性を高くすることができる。
指定された意見を拡大表示した場合の画面には、指定された意見が属するグループを示すマークが表示されるマーク表示領域と、指定された意見などが拡大表示される意見表示領域とを有する。さらに、指定された意見を拡大表示した場合の画面は、指定された意見を拡大表示する前の画面、すなわち、マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタンを有する。図14は、指定された意見を拡大表示した場合の画面の一例を示す図である。図14の例は、先の図11の例に示す場合において、教師により生徒「田中」の意見が指定された場合に、生徒「田中」の意見を拡大表示した場合の画面の一例を示す。図14の例に示すように、指定された意見を拡大表示した場合の画面は、指定された意見が属するグループを示すマークが表示されるマーク表示領域26aと、指定された意見などが拡大表示される意見表示領域26bとを有する。また、図14の例に示すように、指定された意見を拡大表示した場合の画面は、指定された意見を拡大表示する前の画面、すなわち、マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタン25を有する。
先の図11の例に示す場合において、教師により生徒「田中」の意見が指定された場合に、表示制御部15bは、マーク22bの始点の座標、経過座標、終点の座標を座標DB14dから取得し、取得した始点の座標、経過座標、終点の座標を用いて、マーク22bのイメージを生成する。そして、表示制御部15bは、生成したマーク22bのイメージを所定の縮小率で縮小し、縮小したイメージを、図14の例に示すように、マーク表示領域26aに表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。なお、表示制御部15bが、縮小したイメージをマーク表示領域26aに表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御した時点では、意見表示領域26bには何も表示されていない。
図15は、マトリクス状に表示された複数の意見の中に、複数のグループに属する意見がある場合の一例を示す図である。図15の例に示す画面では、マーク22aの線により囲まれた領域内に、マーク22bの全体が含まれ、マーク22cの線により囲まれた領域内に、マーク22dの全体が含まれる。また、図15の例において、マーク22cは、命を大切にするという観点から考えた意見を回答した生徒「山田」、「鈴木」が回答した2つの意見を対応付ける略円形のマークである。
また、図15の例において、マーク22dは、略円形のマーク22cによって対応付けられた2つの意見が、命を大切にするという観点から考えた意見であることを示すハート形のマークである。図15の例では、上述したように、「山田」、「鈴木」が回答した2つの意見を対応付ける略円形のマーク22cの線によって囲まれた領域内に、マーク22dの全てが含まれる。この場合、マーク22dは、マーク22cが属するグループと同一のグループに属することとなる。
また、図15の例では、生徒「山田」の意見は、マーク22bが属するグループ、及び、マーク22dが属するグループの2つのグループに属する。そのため、図15の例に示す場合において、教師により生徒「山田」の意見が指定された場合には、表示制御部15bは、マーク22bの始点の座標、経過座標、終点の座標、及び、マーク22dの始点の座標、経過座標、終点の座標を座標DB14dから取得する。そして、表示制御部15bは、取得したそれぞれの始点の座標、経過座標、終点の座標を用いて、マーク22bのイメージ、及び、マーク22dのイメージを生成する。そして、表示制御部15bは、生成したマーク22bのイメージ、及び、マーク22dのイメージを所定の縮小率で縮小する。そして、表示制御部15bは、縮小したマーク22bのイメージ、及び、マーク22dのイメージを、図16の例に示すように、マーク表示領域26aに表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。なお、図16は、指定された意見を拡大表示した場合の画面の一例を示す図である。また、表示制御部15bが、縮小したイメージをマーク表示領域26aに表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御した時点では、意見表示領域26bには何も表示されていない。
そして、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定したデータの中に、マークの文字または文字列があるか否かを判定する。
グループ−マークDB14eに登録されていると判定したデータの中に、マークの文字または文字列があると判定した場合には、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定した全てのマークの文字または文字列のそれぞれを、グループ−マークDB14eから取得する。続いて、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eから取得した全てのマークの文字または文字列を、指定された意見を拡大表示した場合の画面に含まれるマーク表示領域に表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。よって、本実施例によれば、教師により指定された意見を拡大表示した場合には、グループ分けに関する情報であるマークの全体が表示される。それゆえ、教師や生徒は、拡大表示された意見が、どのグループに属するのか容易に識別可能となる。したがって、本実施例によれば、指定された意見を表示させる場合の利便性を高くすることができる。
図17は、指定された意見を拡大表示した場合の画面の一例を示す図である。図17の例は、先の図12の例に示す場合において、教師により生徒「田中」の意見が指定された場合に、生徒「田中」の意見を拡大表示した場合の画面の一例を示す。
先の図12の例に示す場合において、教師により生徒「田中」の意見が指定された場合に、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定したマークの文字「¥」を、グループ−マークDB14eから取得する。そして、表示制御部15bは、図17の例に示すように、グループ−マークDB14eから取得したマークの文字「¥」を、マーク表示領域26aに表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。なお、表示制御部15bが、取得したマークの文字「¥」をマーク表示領域26aに表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御した時点では、意見表示領域26bには何も表示されていない。
そして、表示制御部15bは、指定された意見の内容を課題回答DB14cから取得する。また、表示制御部15bは、指定された意見の内容に対応付けられて登録された賛否の内容及び生徒の姓を、課題回答DB14cから取得する。
そして、表示制御部15bは、取得した賛否の内容、意見の内容、及び、生徒の姓を意見表示領域に拡大表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。例えば、表示制御部15bは、図14、図16及び図17に示すように、賛否の内容、意見の内容、及び、生徒の姓を意見表示領域26bに拡大表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。
そして、表示制御部15bは、教師により電子ペンが操作されて、マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタンが押下されたか否かを判定する。また、表示制御部15bは、教師によりタッチペンや指が操作されて、マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタンが押下されたか否かを判定する。
マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタンが押下されたと判定した場合には、表示制御部15bは、特定されたテーブル14c_1の全レコードの「生徒名」、「賛否」、「意見内容」及び「意見表示エリア座標」の各項目の登録内容を取得する。そして、表示制御部15bは、取得した登録内容を用いて、マトリクス状に意見が表示された画面を表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。さらに、表示制御部15bは、座標DB14dの全レコードの「始点座標」、「経過座標」、「終点座標」の各項目に登録された始点の座標、経過座標、終点の座標を取得し、取得した始点の座標、経過座標、終点の座標に基づいた各マークを、意見上に表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。そして、表示制御部15bは、意見表示処理を終了する。
制御部15は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの回路である。
図1の説明に戻り、生徒端末3は、各種の端末であり、例えば、スレート端末などの手書き入力可能なモバイル端末である。生徒端末3は、上述したように、授業を受ける生徒によって使用される。図18は、生徒端末の機能構成の一例を示す図である。図18の例に示すように、生徒端末3は、入力部51、表示部52、通信部53及び制御部54を有する。
入力部51は、各種情報を制御部54に入力する。例えば、入力部51は、表示部52上に設けられたタッチパネルであり、授業を受ける生徒が使用するタッチペンや指の操作を受け付けて、受け付けた操作を制御部54に入力する。
表示部52は、各種の情報を表示する。例えば、表示部52は、後述の受付部54aの制御により、後述の回答画面を表示する。表示部52のデバイスの一例としては、液晶ディスプレイなどが挙げられる。
通信部53は、生徒端末3と、教師端末2とが通信するための通信インタフェースである。
制御部54は、各種の処理手順を規定したプログラムや制御データを格納するための内部メモリを有し、これらによって種々の処理を実行する。図18に示すように、制御部54は、受付部54aと、送信制御部54bとを有する。
受付部54aは、教師端末2から送信された課題のID及び課題の内容を受信すると、課題のID及び課題の内容を用いて、図19の例に示すような回答画面60を生成する。図19は、回答画面の一例を示す図である。図19の例に示すチェックボックス60aは、生徒が課題に対して賛成である場合に、生徒により入力部51が操作されてチェックされる。また、図19の例に示すチェックボックス60bは、生徒が課題に対して反対である場合に、生徒により入力部51が操作されてチェックされる。図19の例に示すテキストボックス60cには、生徒により入力部51が操作されて、課題に対する意見が入力される。図19の例に示すボタン60dは、チェックボックス60a、60bのチェック結果、及び、テキストボックス60cに入力された意見を教師端末2に送信するためのボタンである。ボタン60dが押下されると、後述の送信制御部54bにより通信部53を介して、教師端末2に、チェックボックス60a、60bのチェック結果、及び、テキストボックス60cに入力された意見が送信される。図19の例に示すボタン60eは、チェックボックス60a、60bのチェック結果、及び、テキストボックス60cに入力された意見をクリアにするためのボタンである。ボタン60eが押下されると、受付部54aは、チェックボックス60a、60bのチェック結果、及び、テキストボックス60cに入力された意見をクリアにする。
送信制御部54bは、生徒により入力部51が操作されてボタン60dが押下されると、通信部53を介して、教師端末2に、チェックボックス60a、60bのチェック結果、及び、テキストボックス60cに入力された意見を送信する。
制御部54は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)などの回路である。
[処理の流れ]
次に、本実施例に係る教師端末2が実行する処理の流れについて説明する。図20は、実施例に係る表示制御処理の手順を示すフローチャートである。実施例に係る表示制御処理は、例えば、入力部11から、表示制御処理を実行するための指示が制御部15に入力された場合に、制御部15により実行される。
図20に示すように、受付部15aは、課題選択画面を生成し、生成した課題選択画面を表示するように表示部12を制御する(S101)。
受付部15aは、チェックされたチェックボックス20aに対応する課題のID及び課題の内容を受け付けたか否かを判定する(S102)。課題のID及び課題の内容を受け付けていない場合(S102;No)には、受付部15aは、再び、S102の処理を行う。
一方、課題のID及び課題の内容を受け付けた場合(S102;Yes)には、受付部15aは、生徒DB14aに登録されたIPアドレスを用いて、受け付けた課題のID及び課題の内容をネットワーク5を介して生徒端末3に送信する(S103)。
そして、受付部15aは、受け付けた課題のIDに対応する制限時間を課題DB14bから取得する(S104)。続いて、受付部15aは、生徒端末3からの賛成または反対の選択結果、課題の内容に対する意見、及び、生徒IDを受け付けたか否かを判定する(S105)。賛成または反対の選択結果、課題の内容に対する意見、及び、生徒IDを受け付けていない場合(S105;No)には、後述のS108へ進む。一方、賛成または反対の選択結果、課題の内容に対する意見、及び、生徒IDを受け付けた場合(S105;Yes)には、受付部15aは、課題回答DB14cの複数のテーブル14c_1の中から、受け付けた課題のIDが「課題ID」の項目に登録されたテーブル14c_1を特定する。そして、受付部15aは、特定したテーブル14c_1に新たなレコードを追加し、生徒IDに対応する生徒の姓を、生徒DB14aから取得する。そして、受付部15aは、追加したレコードの「生徒名」の項目に取得した生徒の姓を登録し、追加したレコードの「賛否」の項目に、受け付けた賛成または反対の選択結果を登録し、追加したレコードの「意見内容」の項目に、受け付けた意見を登録する(S106)。
そして、受付部15aは、「意見内容」の項目に登録された意見を表示する領域の四隅の座標(左上、左下、右上、右下の各座標)のそれぞれを、追加したレコードの「意見表示エリア座標」の項目に登録する(S107)。
受付部15aは、生徒端末3に課題のIDと課題の内容とを送信してからの時間が、制限時間を経過したか否かを判定する(S108)。経過していない場合(S108;No)には、受付部15aは、S105に戻る。
一方、経過した場合(S108;Yes)には、受付部15aは、受け付けた賛成または反対の選択結果及び意見を課題回答DB14cから取得し、マトリクス状に電子黒板4aに表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、受け付けた賛成または反対の選択結果及び意見を課題回答DB14cから取得し、マトリクス状に表示するように表示部12を制御する。なお、受付部15aは、受け付けた賛成または反対の選択結果及び意見をマトリクス状に表示する指示を生徒端末3に送信することもできる(S109)。
受付部15aは、電子黒板4aに表示された意見上で、教師の電子ペンの操作によって手書き入力されたマークがあるか否かを判定する。また、受付部15aは、表示部12上に設けられたタッチパネルである入力部11からの入力結果に基づいて、教師のタッチペンや指の操作によって手書き入力されたマークがあるか否かを判定する(S110)。このように、電子黒板4a、表示部12のいずれかにマークされたかを判定する。手書き入力されたマークがない場合(S110;No)には、受付部15aは、後述のS121へ進む。
一方、手書き入力されたマークがある場合(S110;Yes)には、受付部15aは、手書き入力されたマークを、電子黒板4aにマトリクス状に表示された意見上に表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、手書き入力されたマークを、マトリクス状に表示された意見上に表示するように表示部12を制御する(S111)。
そして、受付部15aは、一筆書きごとの手書き入力されたマークの始点の座標、終点の座標を取得する。また、受付部15aは、マークの始点と終点との間の点の座標をマークに沿って所定間隔ごとに取得する(S112)。そして、受付部15aは、座標DB14dに登録されていない新たなマークのIDを生成する(S113)。
そして、受付部15aは、座標DB14dに新たなレコードを追加し、追加したレコードの「マークID」の項目に、生成したマークのIDを登録する。そして、受付部15aは、追加したレコードの「始点座標」、「経過座標」、「終点座標」の各項目に、手書き入力されたマークの始点の座標、経過座標、及び、終点の座標のそれぞれを登録する(S114)。
続いて、受付部15aは、座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が新たに登録されたマーク(新たなマーク)よりも前に、座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が登録されたマークの線によって、新たなマークが囲まれているか否かを判定する(S115)。
ここで、新たなマークよりも前に座標DB14dにID、始点の座標、経過座標、終点の座標が登録されたマークの中に、新たなマークの座標の全てを、領域内に含むようなマークが存在しない場合(S115;No)には、受付部15aは、新たなマークの線が、意見を表示する複数の領域にまたがっているか否かを判定する(S118)。新たなマークの線が、意見を表示する複数の領域にまたがっていない場合(S118;No)には、受付部15aは、後述のS121へ進む。
一方、新たなマークの線が、意見を表示する複数の領域にまたがっている場合(S118;Yes)には、受付部15aは、新たなマークの線がまたがっている全ての領域に対応するレコードを、特定したテーブル14c_1の全レコードの中から特定する。さらに、受付部15aは、意見を表示する領域のうち、新たなマークの線が囲んでいる全ての領域に対応するレコードを、特定したテーブル14c_1の全レコードの中から特定する。そして、受付部15aは、課題回答DB14cの全てのテーブル14c_1の「グループID」の項目に未登録であるグループのIDを生成し、生成したグループのIDを、特定した全レコードの「グループID」の項目に登録する(S119)。
そして、受付部15aは、座標DB14dの全レコードのうち、新たなマークのIDが「マークID」の項目に登録されたレコードを特定し、特定したレコードの「グループID」の項目に、新たに生成したグループのIDを登録する(S120)。そして、受付部15aは、後述のS121へ進む。
ここで、いずれかのマークの、始点の座標、経過座標、終点の座標を結んだ線によって囲まれる領域内に、新たなマークの座標の全てが含まれる場合(S115;Yes)、受付部15aは、新たなマークの座標の全てを、始点の座標、経過座標、終点の座標を結んだ線によって囲まれる領域内に含むマークを特定する。そして、受付部15aは、特定したマークのIDに対応付けられて、グループのIDが座標DB14dに登録されているか否かを判定する(S116)。
特定したマークのIDに対応付けられて、グループのIDが座標DB14dに登録されていない場合(S116;No)には、受付部15aは、上述したS118へ進む。
一方、特定したマークのIDに対応付けられて、グループのIDが座標DB14dに登録されている場合(S116;Yes)には、受付部15aは、グループ−マークDB14eの全レコードの中から、特定したマークのIDに対応付けられて座標DB14dに登録されたグループのIDが、「グループID」の項目に登録されたレコードを特定する。そして、受付部15aは、特定したレコードの「マークID」の項目に、新たなマークのIDを登録する(S117)。
そして、受付部15aは、電子黒板4aでマトリクス状に表示された意見のうち、いずれかの意見が表示された領域において、教師により電子ペンが操作されることにより、マーク受付処理を実行する指示が入力されたか否かを判定する。また、受付部15aは、表示部12でマトリクス状に表示された意見のうち、いずれかの意見が表示された領域において、教師によりタッチペンや指が操作されることにより、マーク受付処理を実行する指示が入力されたか否かを判定する(S121)。マーク受付処理を実行する指示が入力されていない場合(S121;No)には、受付部15aは、後述のS123へ進む。
一方、マーク受付処理を実行する指示が入力された場合(S121;Yes)には、受付部15aは、マーク受付処理を実行する(S122)。
図21は、実施例に係るマーク受付処理の手順を示すフローチャートである。図21に示すように、受付部15aは、マーク受付処理を実行する指示が入力された領域に表示された意見を回答した生徒の姓に対応付けて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されているか否かを判定する(S201)。
マーク受付処理を実行する指示が入力された領域に表示された意見を回答した生徒の姓に対応付けて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されている場合(S201;Yes)には、受付部15aは、マークを受け付けるためのマーク受付画面を電子黒板4aに表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、マーク受付画面を表示するように、表示部12を制御する(S202)。
そして、受付部15aは、電子黒板4aに表示されたマーク受付画面の上述した領域に、教師により電子ペンが操作されてマークを示す文字または文字列が入力されたか否かを判定する。また、受付部15aは、表示部12に表示されたマーク受付画面の上述した領域に、教師によりタッチペンや指が操作されてマークを示す文字または文字列が入力されたか否かを判定する(S203)。マークを示す文字または文字列が入力されていない場合(S203;No)には、受付部15aは、再び、S203の処理を行う。
一方、マークを示す文字または文字列が入力された場合(S203;Yes)には、受付部15aは、入力されたマークを示す文字または文字列を電子黒板4aに表示されたマーク受付画面の上述した領域に表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、入力されたマークを示す文字または文字列をマーク受付画面の上述した領域に表示するように、表示部12を制御する(S204)。
そして、受付部15aは、教師により電子ペンが操作されて、電子黒板4a上に表示されたマーク受付画面の登録ボタンが押下されたか否かを判定する。また、受付部15aは、教師によりタッチペンや指が操作されて、表示部12上に表示されたマーク受付画面の登録ボタンが押下されたか否かを判定する(S205)。登録ボタンが押下されていない場合(S205;No)には、受付部15aは、再び、S205の処理を行う。
一方、登録ボタンが押下され場合(S205;Yes)には、受付部15aは、マーク受付処理を実行する指示が入力された領域に表示された意見を回答した生徒の姓に対応付けて、課題回答DB14cに登録されたグループのIDを特定する。そして、受付部15aは、グループ−マークDB14eの全レコードの中から、特定したグループのIDが「グループID」の項目に登録されたレコードを特定する。そして、受付部15aは、特定したレコードの「マーク文字列」の項目に、マーク受付画面の上述した領域に表示されたマークの文字または文字列を登録する(S206)。そして、受付部15aは、マーク受付画面を閉じて(S207)、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。
また、マーク受付処理を実行する指示が入力された領域に表示された意見を回答した生徒の姓に対応付けられて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されていない場合(S201;No)には、受付部15aは、グループが生徒に設定されていない旨のエラー画面を電子黒板4aに表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、受付部15aは、エラー画面を表示するように、表示部12を制御する(S208)。
そして、受付部15aは、教師により電子ペンが操作されて、電子黒板4a上に表示されたエラー画面を閉じるためのボタンが押下されたか否かを判定する。また、受付部15aは、教師によりタッチペンや指が操作されて、表示部12上に表示されたエラー画面を閉じるためのボタンが押下されたか否かを判定する(S209)。エラー画面を閉じるためのボタンが押下されていない場合(S209;No)には、受付部15aは、再び、S209の処理を行う。
一方、エラー画面を閉じるためのボタンが押下された場合(S209;Yes)には、受付部15aは、エラー画面を閉じて(S210)、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。
図20の説明に戻り、表示制御部15bは、教師により電子ペンが用いられて、電子黒板4aにマトリクス状に表示された意見の中から、拡大表示される意見が指定されたか否かを判定する。また、表示制御部15bは、教師によりタッチペンや指が用いられて、表示部12にマトリクス状に表示された意見の中から、拡大表示される意見が指定されたか否かを判定する(S123)。拡大表示される意見が指定されていない場合(S123;No)には、表示制御部15bは、後述のS125へ進む。
一方、拡大表示される意見が指定された場合(S123;Yes)には、表示制御部15bは、意見表示処理を実行する(S124)。
図22は、実施例に係る意見表示処理の手順を示すフローチャートである。図22に示すように、表示制御部15bは、指定された意見の内容に対応付けられて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されているか否かを判定する(S301)。指定された意見に対応付けられて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されていない場合(S301;No)には、表示制御部15bは、後述のS308へ進む。
一方、指定された意見に対応付けられて、グループのIDが課題回答DB14cに登録されている場合(S301;Yes)には、表示制御部15bは、課題回答DB14cに登録されていると判定されたグループのIDに対応付けられて、マークのID、及び、マークの文字または文字列のいずれかがグループ−マークDB14eに登録されているか否かを判定する(S302)。課題回答DB14cに登録されていると判定されたグループのIDに対応付けられて、マークのID、及び、マークの文字または文字列のいずれもグループ−マークDB14eに登録されていない場合(S302;No)には、表示制御部15bは、後述のS308へ進む。
課題回答DB14cに登録されていると判定されたグループのIDに対応付けられて、マークのID、及び、マークの文字または文字列のいずれかがグループ−マークDB14eに登録されている場合(S302;Yes)には、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定したデータの中に、マークのIDがあるか否かを判定する(S303)。マークのIDがない場合(S303;No)には、表示制御部15bは、後述のS306へ進む。
一方、マークのIDがある場合(S303;Yes)には、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定した全てのマークのIDのそれぞれについて、マークのIDに対応する始点の座標、経過座標、終点の座標を座標DB14dから取得する。そして、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定した全てのマークのIDのそれぞれについて、取得した始点の座標、経過座標、終点の座標を用いて、制御部15の内部メモリのワーク領域上に、始点の座標、経過座標、終点の座標が示すマークのイメージを生成する(S304)。
そして、表示制御部15bは、生成した全てのマークのイメージのそれぞれについて、生成したイメージを所定の縮小率で縮小する。続いて、表示制御部15bは、所定の縮小率で縮小した全てのイメージを、指定された意見を拡大表示した場合の画面に含まれるマーク表示領域に表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する(S305)。
そして、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定したデータの中に、マークの文字または文字列があるか否かを判定する(S306)。マークの文字または文字列がない場合(S306;No)には、表示制御部15bは、後述のS308へ進む。
一方、マークの文字または文字列がある場合(S306;Yes)には、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eに登録されていると判定した全てのマークの文字または文字列のそれぞれを、グループ−マークDB14eから取得する。続いて、表示制御部15bは、グループ−マークDB14eから取得した全てのマークの文字または文字列を、指定された意見を拡大表示した場合の画面に含まれるマーク表示領域に表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する(S307)。
そして、表示制御部15bは、指定された意見の内容を課題回答DB14cから取得する。また、表示制御部15bは、指定された意見の内容に対応付けられて登録された賛否の内容及び生徒の姓を、課題回答DB14cから取得する(S308)。
そして、表示制御部15bは、取得した賛否の内容、意見の内容、及び、生徒の姓を意見表示領域に拡大表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する(S309)。
そして、表示制御部15bは、教師により電子ペンが操作されて、マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタンが押下されたか否かを判定する。また、表示制御部15bは、教師によりタッチペンや指が操作されて、マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタンが押下されたか否かを判定する(S310)。マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタンが押下されていない場合(S310;No)には、表示制御部15bは、再び、S310の処理を行う。
一方、マトリクス状に意見が表示された画面に戻るためのボタンが押下された場合(S310;Yes)には、表示制御部15bは、特定されたテーブル14c_1の全レコードの「生徒名」、「賛否」、「意見内容」及び「意見表示エリア座標」の各項目の登録内容を取得する。そして、表示制御部15bは、取得した登録内容を用いて、マトリクス状に意見が表示された画面を表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。さらに、表示制御部15bは、座標DB14dの全レコードの「始点座標」、「経過座標」、「終点座標」の各項目に登録された始点の座標、経過座標、終点の座標を取得し、取得した始点の座標、経過座標、終点の座標に基づいた各マークを、意見上に表示するようにプロジェクタ4bや表示部12を制御し(S311)、処理結果を内部メモリに格納し、リターンする。
図20の説明に戻り、受付部15aは、電子黒板4a上にマトリクス状に意見が表示されている際に、教師により電子ペンが操作されて、表示制御処理を終了するためのボタンが押下されたか否かを判定する。また、受付部15aは、表示部12上にマトリクス状に意見が表示されている際に、教師によりタッチペンや指が操作されて、表示制御処理を終了するためのボタンが押下されたか否かを判定する(S125)。
表示制御処理を終了するためのボタンが押下されていない場合(S125;No)には、受付部15aは、S110へ戻る。一方、表示制御処理を終了するためのボタンが押下された場合(S125;Yes)には、受付部15aは、表示制御処理を終了する。
上述してきたように、実施例に係る教師端末2は、表示部12や電子黒板4aに、意見の群に含まれるそれぞれの意見が表示領域中の異なる領域に配置されて表示された際に、意見の群から選択された複数の意見に対応付けてマークの登録を受け付ける。教師端末2は、意見の群に含まれるいずれか1つの意見が教師により指定された場合に、指定された意見が、意見の群から選択された複数の意見に含まれる場合に、次の処理を行う。すなわち、教師端末2は、指定された意見に対応させて、選択された複数の意見に対応付けて登録されたマークが電子黒板4aに表示されるように、プロジェクタ4bを制御する。また、教師端末2は、指定された意見に対応させて、選択された複数の意見に対応付けて登録されたマークを表示するように表示部12を制御する。よって、教師端末2によれば、教師により指定された意見を拡大表示した場合には、グループ分けに関する情報であるマークの全体が表示される。それゆえ、教師や生徒は、拡大表示された意見が、どのグループに属するのか容易に識別可能となる。したがって、教師端末2によれば、指定された意見を表示させる場合の利便性を高くすることができる。
また、教師端末2は、意見の群から複数のデータが選択された場合に、マークを入力するためのマーク受付画面を電子黒板4aに表示するようにプロジェクタ4bを制御する。そして、教師端末2は、選択された複数の意見に対応付けて、マーク受付画面に入力されたマークの登録を受け付ける。このように、教師端末2は、マーク受付画面を介して、マークの登録を受け付ける。したがって、教師端末2によれば、教師などのユーザに、簡易にマークの登録を行わせることができる。
また、教師端末2は、入力されたマークごとに、意見の群から選択された複数の意見が属するグループに対応付けてマークの登録を受け付ける。そして、教師端末2は、意見の群に含まれるいずれか1つの意見が指定された場合に、指定された意見が属する全てのグループのそれぞれに対応付けて登録された全てのマークの表示を行うようにプロジェクタ4bや表示部12を制御する。したがって、教師端末2によれば、指定された意見が属するグループの数が複数である場合には、グループのそれぞれに対応付けて登録された複数のマークを、電子黒板4aや表示部12に表示させることができる。
また、教師端末2は、意見の群から選択された複数の意見に対応付けて、マークの座標を、記憶部14に記憶されて座標DB14dに登録する。そして、教師端末2は、意見の群に含まれるいずれか1つの意見が指定された場合に、指定された意見が、選択された複数の意見に含まれる場合に、次の処理を行う。すなわち、教師端末2は、指定された意見に対応させて、選択された複数の意見に対応付けて登録されたマークの座標を座標DB14dから取得し、取得した座標を用いてマークの画像を生成する。そして、教師端末2は、生成したマークの画像を電子黒板4aが表示するように、プロジェクタ4bを制御する。また、教師端末2は、生成したマークの画像を表示するように、表示部12を制御する。したがって、教師端末2によれば、意見が指定されるたびに、始点の座標、経過座標、終点の座標を用いてマークの画像を生成するので、マークの画像を予め記憶部14などに記憶させる場合と比較して、記憶部14の記憶可能な容量の減少を抑制することができる。
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。
例えば、各実施例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。また、各実施例において説明した各処理のうち、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理を任意に細かくわけたり、あるいはまとめたりすることができる。また、ステップを省略することもできる。
また、各種の負荷や使用状況などに応じて、各実施例において説明した各処理の各ステップでの処理の順番を変更できる。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的状態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
[表示処理プログラム]
また、上記の実施例で説明した教師端末2の各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することもできる。そこで、以下では、図23を用いて、上記の実施例で説明した教師端末2と同様の機能を有する表示処理プログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図23は、表示処理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
図23に示すように、コンピュータ300は、CPU310、ROM320、HDD(Hard Disk Drive)330、RAM340を有する。これら各機器310〜340は、バス350を介して接続されている。
ROM320には、OS(Operating System)などの基本プログラムが記憶されている。また、HDD330には、上記の実施例で示す受付部15a、表示制御部15bと同様の機能を発揮する表示処理プログラム330aが予め記憶される。また、HDD330には、記憶部14に記憶された各種のDBが設けられる。
そして、CPU310が、表示処理プログラム330aをHDD330から読み出して実行する。
そして、CPU310は、各種のDBを読み出してRAM340に格納する。さらに、CPU310は、RAM340に格納された各種のDBを用いて、表示処理プログラム330aを実行する。なお、RAM340に格納されるデータは、常に全てのデータがRAM340に格納されなくともよい。処理に用いられるデータがRAM340に格納されれば良い。