JP2014228594A - 画像表示装置に用いられる偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 - Google Patents
画像表示装置に用いられる偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014228594A JP2014228594A JP2013106420A JP2013106420A JP2014228594A JP 2014228594 A JP2014228594 A JP 2014228594A JP 2013106420 A JP2013106420 A JP 2013106420A JP 2013106420 A JP2013106420 A JP 2013106420A JP 2014228594 A JP2014228594 A JP 2014228594A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- light
- polarizing plate
- film
- display device
- light transmissive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
【解決手段】偏光子11と、偏光子11上に設けられ、面内に複屈折性を有する光透過性フィルム12と、偏光子11と光透過性フィルム12との間に設けられ、直線偏光の偏光軸を旋回させる旋光層13とを備え、かつ旋光層13が、赤外領域に選択反射波長が存在するコレステリック構造を形成した棒状化合物を含み、かつ前記直線偏光の偏光軸が光透過性フィルム12の前記遅相軸方向および前記進相軸方向の両方に対して傾くように前記直線偏光の偏光軸を旋回させることを特徴とする、偏光板が提供される。
【選択図】図2
Description
画像表示装置に用いられる偏光板10は、図1に示されるように、偏光子11と、偏光子11上に設けられた光透過性フィルム12と、偏光子11と光透過性フィルム12との間に設けられた旋光層13と、光透過性フィルム12の旋光層13が設けられている面とは反対側の面に設けられた機能層14とを備えている。本発明の偏光板は、偏光子と、光透過性フィルムと、旋光層とを備えていればよく、機能層を備えていなくともよい。
偏光子11は吸収軸を有するものであるが、偏光子11は、図2に示されるように、偏光子の吸収軸方向が水平方向に沿うように配置されるものである。「偏光子の吸収軸方向が水平方向に沿う」とは、偏光子の吸収軸方向が水平方向に対して±10°未満の範囲内にあることを意味する。偏光子11は、偏光子の吸収軸方向が水平方向に対して±5°未満の範囲内となるように配置されていることが好ましい。
光透過性フィルム12は、偏光子11を保護するための保護フィルムとして機能する。光透過性フィルム12は、面内に複屈折性を有するものである。光透過性フィルムが面内に複屈折性を有しているか否かは、波長550nmの屈折率において、Δn(=nx−ny)≧0.0005であるものは、複屈折性を有しているとし、Δn<0.0005であるものは、複屈折性を有していないとする。ここで、nxは、光透過性フィルムの面内における屈折率が最も大きい方向である遅相軸方向の屈折率であり、nyは光透過性フィルムの面内における前記遅相軸方向と直交する方向である進相軸方向の屈折率である。複屈折率は、王子計測機器社製KOBRA−WRを用いて、測定角0°かつ測定波長552.1nmに設定して、測定を行うことができる。この時、複屈折率の算出には、膜厚、平均屈折率が必要となる。膜厚は、例えば、マイクロメーター(Digimatic Micrometer、ミツトヨ社製)や、電気マイクロメータ(アンリツ社製)を用いて測定できる。平均屈折率は、アッベ屈折率計や、エリプソメーターを用いて測定することができる。
R(%)=(1−n)2/(1+n)2 …式(1)
リタデーション(Re)=(nx−ny)×d …式(2)
旋光層13は、上記したように偏光子11と光透過性フィルム12との間に設けられている。旋光層13は、直線偏光の偏光軸を旋回させる機能を有している。具体的には、図2および図3に示されるように、旋光層13は、直線偏光の偏光軸が光透過性フィルム12の遅相軸方向および進相軸方向の両方に対して傾くように直線偏光の偏光軸を旋回させる。ここで、「直線偏光の偏光軸が光透過性フィルムの遅相軸方向および進相軸方向の両方に対して傾く」とは、直線偏光の偏光軸が光透過性フィルムの遅相軸方向および進相軸方向のいずれとも方向とも一致していないことを意味する。また、直線偏光の偏光軸の旋回方向は、観察者側から見て、右回り(右旋回)および左回り(左旋回)のいずれであってもよい。
λ=N×P …式(3)
上記式中、λは選択反射波長を表し、Nは平均屈折率を表し、Pはピッチを表す。ここで、液晶材料の波長780nm〜2000nmにおける平均屈折率は、液晶の種類や温度によって異なるが、一般に1.5〜1.7程度である。また、コレステリック構造のピッチ(1ピッチ)とは、棒状化合物が螺旋を描いて360°回転する軸の長さである(図5参照)。
b=a+(π/2) …式(4)
上記式中aは破線と下の基板のラビング方向のなす角を表す。この場合、ディスクリネーションは右巻きと左巻きのねじれ配向の領域の境界であり、このaの値を測定することによって、ピッチは、下記式(5)によって得ることができる。
P=2πd/a …式(5)
上記式中、dはセルギャップを表す。
ツイスト角=360×d/P …式(6)
上記式中、dは膜厚を表し、Pはピッチを表す。
機能層14は、光透過性フィルム12の旋光層13が設けられている面とは反対側の面に設けられている。機能層14とは、何らかの機能を発揮することを意図された層であり、具体的には、例えば、ハードコート性、防眩性、反射防止性、帯電防止性、または防汚性等の一以上の機能を発揮する層が挙げられる。機能層14は、光透過性フィルム12の進相軸方向と平行となる方向における屈折率が光透過性フィルム12の進相軸方向の屈折率よりも低くなっている。なお、光透過性フィルムの遅相軸方向と平行となる方向における屈折率が光透過性フィルムの遅相軸方向の屈折率よりも高い機能層を用いる場合には、光透過性フィルムは、光透過性フィルムの遅相軸方向が水平方向に沿うように配置されることが好ましい。
ハードコート層は、ハードコート性を発揮する層であり、具体的には、JIS K5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験(4.9N荷重)で「H」以上の硬度を有するものである。
光重合性モノマーは、重量平均分子量が1000未満のものである。光重合性モノマーとしては、光重合性官能基を2つ(すなわち、2官能)以上有する多官能モノマーが好ましい。本明細書において、「重量平均分子量」は、テトラヒドロフラン(THF)等の溶媒に溶解して、従来公知のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法によるポリスチレン換算により得られる値である。
光重合性オリゴマーは、重量平均分子量が1000以上10000未満のものである。光重合性オリゴマーとしては、2官能以上の多官能オリゴマーが好ましい。多官能オリゴマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、 ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエーテル(メタ)アクリレート、ポリオール(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
光重合性ポリマーは、重量平均分子量が10000以上のものであり、重量平均分子量としては10000以上80000以下が好ましく、10000以上40000以下がより好ましい。重量平均分子量が80000を超える場合は、粘度が高いため塗工適性が低下してしまい、得られる光学フィルムの外観が悪化するおそれがある。上記多官能ポリマーとしては、ウレタン(メタ)アクリレート、イソシアヌレート(メタ)アクリレート、ポリエステル−ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
防眩層は、防眩性を発揮させる層である。防眩層の表面は、凹凸面となっている。防眩層の表面を凹凸面とすることにより、外光を拡散反射させることができる。なお、「防眩層の表面」とは、防眩層の光透過性フィルム側の面(裏面)とは反対側の面を意味するものとする。防眩層は、上記ハードコート層用組成物中に凹凸面を形成するための有機微粒子または無機微粒子を含有させることで形成することができる。
帯電防止層は、帯電防止性を発揮する層である。帯電防止層は、上記ハードコート層用組成物中に帯電防止剤を含有させることで形成することができる。上記帯電防止剤としては従来公知のものを用いることができ、例えば、第4級アンモニウム塩等のカチオン性帯電防止剤や、スズドープ酸化インジウム(ITO)等の微粒子や、導電性ポリマー等を用いることができる。上記帯電防止剤を用いる場合、その含有量は、全固形分の合計質量に対して1〜30質量%であることが好ましい。
防汚層は、防汚性を発揮する層であり、具体的には、画像表示装置の最表面に汚れ(指紋、水性又は油性のインキ類、鉛筆等)が付着しにくく、又は付着した場合でも容易に拭取ることができるという役割を担う層である。また、上記防汚層の形成により、液晶表示装置に対して防汚性と耐擦傷性の改善を図ることも可能となる。防汚層は、例えば、防汚染剤及び樹脂を含む組成物により形成することができる。
低屈折率層は、外部からの光(例えば蛍光灯、自然光等)が偏光板の表面にて反射する際に、その反射率を低下させるためのものである。低屈折率層はハードコート層や防眩層よりも低い屈折率を有する。具体的には、例えば、低屈折率層は、1.45以下の屈折率を有することが好ましく、1.42以下の屈折率を有することがより好ましい。
dA=mλ/(4nA) …式(7)
上記式中、nAは低屈折率層の屈折率を表し、mは正の奇数を表し、好ましくは1であり、λは波長であり、好ましくは480nm以上580nm以下の範囲の値である。
120<nAdA<145 …式(8)
本実施形態においては、光透過性フィルム12が、偏光子の吸収軸方向と、光透過性フィルムの進相軸方向と、の両方が水平方向に沿うように、偏光子11および光透過性フィルム12が配置されている。本件発明者らが確認したところ、この偏光板10を表示装置の観察者側に位置する偏光板、いわゆる上偏光板として用いることにより、目視にて改善の程度を感知し得る程度にまで明所コントラストを効果的に上昇させることができた。このような現象が生じる詳細な理由は不明であるが、以下のことが一要因と考えられ得る。ただし、本発明は以下の推定に拘束されるものではない。
I=I0・sin2(2θ)・sin2(π・Re/λ) …式(9)
上記式(8)中、Iはクロスニコルを透過した光の強度、I0は面内に複屈折性を有する光透過性フィルムに入射する光の強度、λは光の波長、Reは光透過性フィルムのリタデーションである。
偏光板20は、画像表示装置に組み込んで使用することができる。画像表示装置としては、例えば液晶ディスプレイ(LCD)、陰極線管表示装置(CRT)、プラズマディスプレイ(PDP)、エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、タッチパネル、タブレットPC、電子ペーパー等が挙げられる。図6は本実施形態に係る光学フィルムを組み込んだ画像表示装置の一例である液晶ディスプレイの概略構成図である。
以下、実施例、および比較例で得られた各偏光板において、明所コントラストを評価したが、明所コントラストの評価は、以下のようにして行った。偏光子の吸収軸方向が水平方向となるように、液晶モニター(FLATORON IPS226V(LG Electronics Japan社製))の観察者側に設置された偏光板の代わりに、実施例および比較例にかかる偏光板を、偏光板の後述するTD80UL−M側が液晶パネル側となるように感圧接着剤(P−3132、リンテック社製)を介して設置し、周辺照度400ルクス(明所)において、黒表示した液晶モニターから50〜60cm程度離れた場所から、この黒表示を被験者15人が鑑賞することで、明所コントラストを官能評価により評価した。黒く見えると答えた人数が多かった液晶モニターを明所コントラストが優れているとし、黒く見えると答えた人数が少ない液晶モニターは、劣ると評価した。
明所コントラスト:CR=LW/LB
明所白輝度(LW):外光がある明所(周辺照度400ルクス)にて、表示装置を白表示した時の輝度
明所黒輝度(LB):外光がある明所(周辺照度400ルクス)にて、表示装置を黒表示した時の輝度
以下、実施例及び比較例で得られた各偏光板において、反射率を測定したが、反射率の測定は以下のようにして行った。偏光板の光透過性フィルム側とは反対側に、黒ビニールテープ(ヤマトビニールテープNo200−38−21 38mm幅を貼った後、分光光度計(V7100型、自動絶対反射率測定ユニットVAR−7010 日本分光社製)を用いて、S偏光に対して、偏光子の吸収軸を平行に設置した場合における5度反射率を測定した。
以下、実施例及び比較例で得られた各偏光板において、旋光層の選択反射中心波長を測定したが、測定は以下のようにして行った。偏光板の光透過性フィルム側とは反対側に、黒ビニールテープ(ヤマトビニールテープNo200−38−21 38mm幅)を貼った後、分光器(紫外可視近赤外分光光度計UV3100(島津製作所社製))を用いて、5度反射率を測定した。
以下、実施例及び比較例で得られた各偏光板において、視認性を評価したが、視認性の評価は、以下のようにして行った。偏光子の吸収軸方向が水平方向となるように、液晶モニター(FLATORON IPS226V(LG Electronics Japan社製))の観察者側に設置された偏光板の代わりに、実施例および比較例にかかる偏光板を、偏光板の後述するTD80UL−M側が液晶パネル側となるように感圧接着剤(P−3132、リンテック社製)を介して設置した。暗所にて、液晶表示装置を白表示とし、偏光サングラス吸収軸と偏光子の吸収軸とのなす角度が0°(パラレルニコル)から90°(クロスニコル)となるように回転させ、どのような角度でも表示画像を視認できる液晶モニターを、視認性が良好である(偏光サングラス対応ができている)とし、角度によって、表示画像を視認できない角度がある液晶モニターを、視認性が良好ではない(偏光サングラス対応ができていない)とした。
以下、実施例及び比較例で得られた各偏光板において、旋光角を測定したが、旋光角の測定は、以下のようにして行った。各実施例及び比較例における光透過性フィルムと旋光層とからなる積層体の状態で測定を行った。なお、下記偏光板1および2は、各実施例及び比較例の偏光板を意味するものではない。
(1)面光源の上に偏光板1を設置する。
(2)偏光板1の上に、光透過性フィルムと旋光層とからなる積層体の光透過性フィルム側を偏光板1側とし、偏光板1の吸収軸と光透過性フィルムの進相軸とのなす角度が0度となるように設置する。
(3)光透過性フィルムと旋光層とからなる積層体における旋光層の上に、偏光板1の吸収軸と偏光板2の吸収軸とのなす角度が90°(クロスニコル)となるように偏光板2を設置する。
(4)偏光板2から600mm離れた位置に色彩輝度計(トプコン社製 BM−5A)を設置する。
(5)この設置状態(図7参照)で、偏光板2を5度ずつ回転させながら輝度を測定し、輝度が最小となる角度をその旋光層の旋光角とした。
(光透過性フィルムの作製)
ポリエチレンテレフタレート材料を290℃で溶融して、フィルム形成ダイを通して、シート状に押出し、水冷冷却した回転急冷ドラム上に密着させて冷却し、未延伸フィルムを作製した。未延伸フィルムは、Δn=0.00035であり、平均屈折率N=1.61であった。この未延伸フィルムを二軸延伸試験装置(東洋精機社製)にて、120℃にて1分間予熱した後、120℃にて、延伸倍率4.0倍にて延伸を行い、nx=1.68、ny=1.58、(nx−ny)=0.10、膜厚75μmの光透過性フィルムを得た。
両末端に重合可能なアクロイル基を有するとともに中央部のメソゲン基と前記アクリレートとの間にスペーサを有する、液晶性モノマー分子(Paliocolor(登録商標) LC1057(BASF社製))96.3部と、両側の末端に重合可能なアクリロイル基を有するカイラル剤分子(Paliocolor(登録商標) LC756(BASF社製))3.7部とを溶解させたシクロヘキサノン溶液を準備した。なお、前記シクロヘキサノン溶液には、前記液晶性モノマー分子に対して2.5重量%の光重合開始剤を添加した(固形分40重量%)。
平均重合度約2400、ケン化度99.9モル%以上で厚さ75μmのポリビニルアルコールフィルムを、30℃の純水に浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/水の重量比が0.02/2/100の水溶液に30℃で浸漬させた。その後、このポリビニルアルコールフィルムを、ヨウ化カリウム/ホウ酸/水の重量比が12/5/100の水溶液に56.5℃で浸漬させた。引き続き8℃の純水で洗浄した後、65℃で乾燥して、ポリビニルアルコールにヨウ素が吸着配向された偏光子を得た。延伸は、主に、ヨウ素染色およびホウ酸処理の工程で行い、トータル延伸倍率は5.3倍であった。
得られた偏光子の一方の面に、偏光子の吸収軸と光透過性フィルムの進相軸とのなす角度が0度となるように、光透過性フィルムと旋光層とからなる積層体における旋光層側の面を、脂環式エポキシ化合物を含有する無溶剤の活性エネルギー線硬化型接着剤で、接着貼合した。次いで、偏光子における光透過性フィルム側の面とは反対側の面に、等方性フィルムであるTD80UL−M(富士フィルム社製)を、脂環式エポキシ化合物を含有する無溶剤の活性エネルギー線硬化型接着剤で接着貼合し、実施例1にかかる偏光板を作製した。
実施例2においては、液晶性モノマー分子(Paliocolor(登録商標) LC1057(BASF社製))98.0部と、両側の末端に重合可能なアクリロイル基を有するカイラル剤分子(Paliocolor(登録商標) LC756(BASF社製))2.0部としたシクロヘキサノン溶液を用いた以外は、実施例1と同様の方法にて、偏光板を作製した。
実施例3においては、実施例1で用いたシクロヘキサノン溶液を用い、旋光層の膜厚を1.5μmとした以外は、実施例1と同様の方法にて、偏光板を作製した。
実施例4においては、実施例1で用いたシクロヘキサノン溶液を用いて、同様の方法にて旋光層を作製した。次に、旋光層を作製した側とは、反対の面に、ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA)を、MIBK溶媒に30質量%溶解させ、光重合開始剤(Irg184、BASF社製)を固形分に対して5質量%添加したハードコート層用組成物を、バーコーターにより、乾燥後の膜厚が5μmとなるように塗布し、塗膜を形成した。塗膜を形成した後、この塗膜を70℃で1分間加熱して、溶剤を除去し、塗工面に紫外線を照射することにより、硬化させ、光透過性フィルム上に屈折率1.53のハードコート層を形成した以外は、実施例1と同様の方法にて、偏光板を作製した。
比較例5においては、実施例1で用いたシクロヘキサノン溶液を用い、光透過性基材として、実施例1で作製した未延伸フィルムを用いた以外は、実施例1と同様の方法にて、偏光板を作製した。
比較例6においては、実施例1で用いたシクロヘキサノン溶液を用い、偏光子の吸収軸と、光透過性フィルムの進相軸とのなす角度が45度となるようにした以外は、実施例1と同様の方法にて、偏光板を作製した。
11…偏光子
12…光透過性フィルム
13…旋光層
14…機能層
20…画像表示装置
Claims (11)
- 画像表示装置に用いられる偏光板であって、
偏光子と、
前記偏光子上に設けられ、面内に複屈折性を有する光透過性フィルムと、
前記偏光子と前記光透過性フィルムとの間に設けられ、直線偏光の偏光軸を旋回させる旋光層と
を備え、
前記光透過性フィルムの面内における屈折率が最も大きい方向を遅相軸方向とし、前記面内における前記遅相軸方向と直交する方向を進相軸方向としたとき、前記光透過性フィルムの進相軸方向と、前記偏光子の吸収軸方向と、の両方が水平方向に沿うように、前記偏光子および前記光透過性フィルムが配置され、かつ
前記旋光層が、赤外領域に選択反射波長が存在するコレステリック構造を形成した棒状化合物を含み、かつ前記直線偏光の偏光軸が前記光透過性フィルムの前記遅相軸方向および前記進相軸方向の両方に対して傾くように前記直線偏光の偏光軸を旋回させることを特徴とする、偏光板。 - 前記旋光層が、前記光透過性フィルムの進相軸方向に対する前記直線偏光の偏光軸の角度が10°以上80°以下となるように前記直線偏光の偏光軸を旋回させる、請求項1に記載の偏光板。
- 前記選択反射波長が、780nm以上3000nm以下の波長域内に存在する、請求項1または2に記載の偏光板。
- 前記光透過性フィルムが、ポリエステルフィルム、またはポリカーボネートフィルムである、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の偏光板。
- 前記光透過性フィルムにおける前記偏光子が形成されている面とは反対側の面に形成され、かつ前記光透過性フィルムの進相軸方向と平行となる方向における屈折率が前記光透過性フィルムの進相軸方向の屈折率よりも低い機能層をさらに備える、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の偏光板。
- 前記機能層が、ハードコート層、または防眩層である、請求項5に記載の偏光板。
- 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の偏光板を備え、前記光透過性フィルムの進相軸方向と、前記偏光子の吸収軸方向との両方が水平方向に沿うように前記偏光板が配置されている、画像表示装置。
- 前記画像表示装置が、VAモード又はIPSモードの液晶表示装置である、請求項7に記載の画像表示装置。
- 光源として発光ダイオードを備える、請求項7または8に記載の画像表示装置。
- 前記画像表示装置が、λ/4位相差板をさらに備え、かつ前記λ/4位相差板よりも観察者側に前記偏光板が配置された有機エレクトロルミネッセンスディスプレイである、請求項7に記載の画像表示装置。
- 請求項1ないし6のいずれか一項に記載の偏光板を、前記光透過性フィルムの進相軸方向と、前記偏光板における前記偏光子の吸収軸方向と、の両方が水平方向に沿うように画像表示装置に配置することを特徴とする、画像表示装置における明所コントラストの改善方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013106420A JP6160237B2 (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | 画像表示装置に用いられる偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013106420A JP6160237B2 (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | 画像表示装置に用いられる偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014228594A true JP2014228594A (ja) | 2014-12-08 |
JP6160237B2 JP6160237B2 (ja) | 2017-07-12 |
Family
ID=52128513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013106420A Active JP6160237B2 (ja) | 2013-05-20 | 2013-05-20 | 画像表示装置に用いられる偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6160237B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018167923A1 (ja) * | 2017-03-16 | 2018-09-20 | 堺ディスプレイプロダクト株式会社 | 有機elデバイスの製造方法、成膜方法および成膜装置 |
WO2019116760A1 (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 株式会社ポラテクノ | 光学積層体、これを備えた偏光レンズ及びアイウェア |
JP2021056329A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 富士フイルム株式会社 | 投映像表示用部材、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム |
JPWO2020080355A1 (ja) * | 2018-10-17 | 2021-10-14 | 富士フイルム株式会社 | 投映像表示用部材、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム |
EP4220359A3 (en) * | 2018-02-13 | 2023-08-23 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Protective film, and method and apparatus for cutting protective film |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20210053402A (ko) | 2019-11-01 | 2021-05-12 | 삼성디스플레이 주식회사 | 표시 장치 및 표시 장치 제조 방법 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009300599A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Sony Corp | 偏光板、表示装置および電子機器 |
JP2010152152A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2010211007A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 旋光板、およびこれが用いられた液晶表示装置 |
JP2011107198A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-02 | Keio Gijuku | 液晶表示装置の視認性改善方法、及びそれを用いた液晶表示装置 |
JP2013079993A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-05-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 液晶表示装置及び偏光板保護フィルム |
-
2013
- 2013-05-20 JP JP2013106420A patent/JP6160237B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009300599A (ja) * | 2008-06-11 | 2009-12-24 | Sony Corp | 偏光板、表示装置および電子機器 |
JP2010152152A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Dainippon Printing Co Ltd | 液晶表示装置 |
JP2010211007A (ja) * | 2009-03-11 | 2010-09-24 | Dainippon Printing Co Ltd | 旋光板、およびこれが用いられた液晶表示装置 |
JP2011107198A (ja) * | 2009-11-12 | 2011-06-02 | Keio Gijuku | 液晶表示装置の視認性改善方法、及びそれを用いた液晶表示装置 |
JP2013079993A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-05-02 | Dainippon Printing Co Ltd | 液晶表示装置及び偏光板保護フィルム |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018167923A1 (ja) * | 2017-03-16 | 2018-09-20 | 堺ディスプレイプロダクト株式会社 | 有機elデバイスの製造方法、成膜方法および成膜装置 |
JP6469936B1 (ja) * | 2017-03-16 | 2019-02-13 | 堺ディスプレイプロダクト株式会社 | 有機elデバイスの製造方法、成膜方法および成膜装置 |
CN110419266A (zh) * | 2017-03-16 | 2019-11-05 | 堺显示器制品株式会社 | 有机el设备的制造方法、成膜方法及成膜装置 |
US10741800B2 (en) | 2017-03-16 | 2020-08-11 | Sakai Display Products Corporation | Method for manufacturing organic el device, including a thin film encapsulation structure film-forming method, and film-forming apparatus for the same |
WO2019116760A1 (ja) * | 2017-12-13 | 2019-06-20 | 株式会社ポラテクノ | 光学積層体、これを備えた偏光レンズ及びアイウェア |
JPWO2019116760A1 (ja) * | 2017-12-13 | 2020-12-17 | 株式会社ポラテクノ | 光学積層体、これを備えた偏光レンズ及びアイウェア |
EP4220359A3 (en) * | 2018-02-13 | 2023-08-23 | Huawei Technologies Co., Ltd. | Protective film, and method and apparatus for cutting protective film |
JPWO2020080355A1 (ja) * | 2018-10-17 | 2021-10-14 | 富士フイルム株式会社 | 投映像表示用部材、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム |
US11892627B2 (en) | 2018-10-17 | 2024-02-06 | Fujifilm Corporation | Projection image display member, windshield glass, and head-up display system |
JP2021056329A (ja) * | 2019-09-30 | 2021-04-08 | 富士フイルム株式会社 | 投映像表示用部材、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム |
JP7260449B2 (ja) | 2019-09-30 | 2023-04-18 | 富士フイルム株式会社 | 投映像表示用部材、ウインドシールドガラスおよびヘッドアップディスプレイシステム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6160237B2 (ja) | 2017-07-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6617985B2 (ja) | 偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 | |
TWI474037B (zh) | An optical laminate, a polarizing plate, a manufacturing method of a polarizing plate, an image display device, a manufacturing method of an image display device, and a method of improving the visibility of an image display device | |
KR102307157B1 (ko) | 편광판, 화상 표시 장치, 및 화상 표시 장치에 있어서의 명소 콘트라스트의 개선 방법 | |
JP6160237B2 (ja) | 画像表示装置に用いられる偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 | |
JP6048010B2 (ja) | 積層体、偏光板、液晶パネル、タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および画像表示装置 | |
JP6521007B2 (ja) | 偏光板、画像表示装置、および画像表示装置における明所コントラストの改善方法 | |
WO2014034846A1 (ja) | 積層体、偏光板、液晶パネル、タッチパネルセンサ、タッチパネル装置および画像表示装置 | |
KR102220271B1 (ko) | 적층체, 적층체의 제조 방법, 화상 표시 장치, 화상 표시 장치의 제조 방법 및 편광판의 광투과율 개선 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160418 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161124 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170123 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170516 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170529 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6160237 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |