JP2014228277A - 光ファイバの偏波モード分散測定装置および測定方法 - Google Patents

光ファイバの偏波モード分散測定装置および測定方法 Download PDF

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健 小関
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Abstract

【課題】より短い時間に光ファイバのPMDを精度よく測定する。【解決手段】コヒーレント光をM系列のパターン信号で変調して得られた変調光を被測定光ファイバに入射し(S1)、その後方散乱光に対してコヒーレント光を用いて同相/直交の位相分離および水平/垂直の偏波分離を行い、分離成分に対してバランスド受光器による光電変換を行い、後方散乱光の水平偏波の実部Re(Ex)、虚部Im(Ex)の成分および垂直偏波の実部Re(Ey)、虚部Im(Ey)の成分を求め(S2)、その各成分のデータとM系列のパターン信号との相関処理により、被測定光ファイバの各区間からの後方散乱光の電界ベクトルを求め(S3)、その電界ベクトルと各区間におけるジョーンズマトリクスのモデル式とに基づいて、モデル式に含まれるパラメータを区間毎に算出し(S4)、所望区間のPMDを算出する。【選択図】図1

Description

本発明は、光ファイバの偏波モード分散を測定するための技術に関し、簡単な構成で短時間に且つ距離が長い光ファイバであっても精度よく測定できるようにするための技術に関する。
情報を高速に伝送するための媒体として光ファイバが用いられているが、近年では、インターネット利用者等の急増により、通信速度の高速化がさらに要求されている。
このような高速化の要求に対して、光ファイバの偏波モード分散(以下、PMDと記す)が無視できなくなっている。
PMDは、光ファイバの光を伝送するためのコア部の断面形状が製造時に完全な真円になっていないことや、外部からの圧力を受けて歪むことに起因して生じ、内部を伝搬する光の偏波方向に対して屈折率が異なってしまい、偏波成分毎に伝搬時間に差が生じる現象である。
このPMDの影響によって、送信信号が劣化し、伝送品質に悪影響を及ぼし、伝送速度を制限する要因となっている。
このため、光ファイバの製造時や敷設済みの光ファイバのメンテナンスを行う際には、その光ファイバのPMDの測定が必要となる。一般に、PMDの測定は、光ファイバの両端に測定のための機器を設置しなければならず、不便であった。
これを解決する技術として、本願出願人は、光ファイバの一端側から光パルスを入射し、その後方散乱光を測定することでPMDを測定する方法を、特許文献1で提案している。この方法によれば、距離の長い光ファイバであっても、PMDを精度よく測定することができる。
特開2008−96147号公報
上記特許文献1の技術では、直線偏波の光を光ファイバに入射し、その後方散乱光からストークスパラメータを高精度に測定するために多くの平均化処理が必要であり、測定時間が長く必要となるという新たな課題があった。
本発明は、この課題を解決して、より短い時間に光ファイバのPMDを精度よく測定できる光ファイバのPMD測定装置および測定方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の光ファイバの偏波モード分散測定装置は、
所定波長で直線偏波のコヒーレント光を出射する光源(21)と、
前記光源から出射されたコヒーレント光を分岐する分岐手段(22)と、
M系列のパターン信号を出力するパターン信号発生器(23)と、
前記分岐手段で分岐された第1のコヒーレント光を前記パターン信号で位相変調する光変調器(24)と、
前記光変調器から出射された変調光を、被測定光ファイバの一端側に入射し、該入射した変調光に対して前記被測定光ファイバの一端側から出射される後方散乱光を前記変調光の入射光路と異なる光路から出射させる方向性結合器(25)と、
前記方向性結合器から出射された後方散乱光と、前記分岐手段で分岐された第2のコヒーレント光とを受けて同相/直交位相分離および水平/垂直偏波分離処理を行ない、互いに同相で水平偏波の2成分、互いに同相で垂直偏波の2成分、互いに直交位相で水平偏波の2成分、互いに直交位相で垂直偏波の2成分に分離する偏波多重光ハイブリッド(27)と、該偏波多重光ハイブリッドで分離された4組の各2成分を、それぞれ互いに直列接続された受光素子対で受けてその接続点から入射光強度に対応した大きさの電気信号に変換する4組のバランスド受光器(28A〜28D)とからなり、前記後方散乱光の水平偏波の実部Re(Ex)、虚部Im(Ex)の成分および垂直偏波の実部Re(Ey)、虚部Im(Ey)の成分を出力するホモダイン検波部(26)と、
前記パターン信号で変調された変調光を前記被測定光ファイバの一端側に入射したタイミングから一定時間の間に前記ホモダイン検波部から出力される各成分のデータを記憶し、該記憶した各成分のデータと前記パターン信号との相関演算をそれぞれ行い、前記被測定光ファイバを長さ方向に沿って複数に区分けしたときの各区間からの後方散乱光の電界ベクトルを求める相関演算手段(30)と、
前記相関演算手段で求められた各区間の後方散乱光の電界ベクトルと、前記被測定光ファイバの前記各区間におけるジョーンズマトリクスのモデル式とに基づいて、該モデル式に含まれるパラメータを区間毎に算出するパラメータ算出手段(31)と、
前記パラメータ算出手段によって算出されたパラメータに基づいて、区間毎の第1のジョーンズマトリクスを求める第1のジョーンズマトリクス算出手段(32)と、
前記パラメータ算出手段によって算出されたパラメータに基づいて、前記所定波長と異なる波長における区間毎の第2のジョーンズマトリクスを求める第2のジョーンズマトリクス算出手段(33)と、
前記第1のジョーンズマトリクスと前記第2のジョーンズマトリクスとに基づいて、前記被測定光ファイバの任意の区間の偏波モード分散を算出する偏波モード分散算出手段(34)とを備えたことを特徴としている。
また、本発明の請求項2の光ファイバの偏波モード分散測定装置は、請求項1記載の光ファイバの偏波モード分散測定装置において、
前記光変調器と前記方向性結合器の間に光増幅器(50)を挿入するとともに、
前記パターン信号発生器が、前記M系列のパターン信号を、該M系列のパターン信号と非相関で且つ符号長が長いダミー信号の間に挿入して出力する構成としたことを特徴とする。
また、本発明の請求項3の光ファイバの偏波モード分散測定装置は、請求項1または請求項2記載の光ファイバの偏波モード分散測定装置において、
前記第1のジョーンズマトリクス算出手段および第2のジョーンズマトリクス算出手段は、算出対象の区間のジョーンズマトリクスを、該区間の近隣の区間のジョーンズマトリクスと相関係数を用いて補正することを特徴とする。
また、本発明の請求項4の光ファイバの偏波モード分散測定方法は、
所定波長で直線偏波のコヒーレント光を分岐し、その分岐した第1のコヒーレント光をM系列のパターン信号で変調し、該変調光を被測定光ファイバの一端側に入射する段階((S1)と、
前記入射した変調光に対して前記被測定光ファイバの一端側から出射される後方散乱光と、分岐された第2のコヒーレント光とで、同相/直交の位相分離および水平/垂直の偏波分離処理を行ない、互いに同相で水平偏波の2成分、互いに同相で垂直偏波の2成分、互いに直交位相で水平偏波の2成分、互いに直交位相で垂直偏波の2成分に分離し、該分離した4組の各2成分を、それぞれバランスド受光器の互いに直列接続された受光素子対で受けてその接続点から入射光強度に対応した大きさの電気信号に変換し、前記後方散乱光の水平偏波の実部Re(Ex)、虚部Im(Ex)の成分および垂直偏波の実部Re(Ey)、虚部Im(Ey)の成分を出力する段階(S2)と、
前記パターン信号で変調された変調光を前記被測定光ファイバの一端側に入射したタイミングから一定時間の間に出力される前記各成分のデータを記憶し、該記憶した各成分のデータと前記パターン信号との相関演算をそれぞれ行い、前記被測定光ファイバを長さ方向に沿って複数に区分けしたときの各区間からの後方散乱光の電界ベクトルを求める段階(S3)と、
前記各区間の後方散乱光の電界ベクトルと、前記被測定光ファイバの前記各区間におけるジョーンズマトリクスのモデル式とに基づいて、該モデル式に含まれるパラメータを区間毎に算出する段階(S4)と、
前記算出されたパラメータに基づいて、区間毎の第1のジョーンズマトリクスを求める段階(S5)と、
前記パラメータ算出手段によって算出されたパラメータに基づいて、前記所定波長と異なる波長における区間毎の第2のジョーンズマトリクスを求める段階(S6)と、
前記第1のジョーンズマトリクスと前記第2のジョーンズマトリクスとに基づいて、前記被測定光ファイバの任意の区間の偏波モード分散を算出する段階(S7)とを含むことを特徴としている。
また、本発明の請求項5の光ファイバの偏波モード分散測定方法は、請求項4記載の光ファイバの偏波モード分散測定方法において、
前記光変調器の出射光を光増幅器(50)で増幅して前記被測定光ファイバの一端に入射するとともに、
前記光変調器に対して、前記M系列のパターン信号を、該M系列のパターン信号と非相関で且つ符号長が長いダミー信号の間に挿入して与えることを特徴とする。
また、本発明の請求項6の光ファイバの偏波モード分散測定方法は、請求項4または請求項5記載の光ファイバの偏波モード分散測定方法において、
前記第1のジョーンズマトリクスおよび第2のジョーンズマトリクスを算出する段階は、算出対象の区間のジョーンズマトリクスを、該区間の近隣の区間のジョーンズマトリクスと相関係数を用いて補正する段階を含んでいることを特徴とする。
以上のように、本発明では、光源から出射されたコヒーレント光をM系列のパターン信号で変調して得られた変調光を被測定光ファイバに入射し、その後方散乱光に対してコヒーレント光を用いて同相/直交の位相分離および水平/垂直の偏波分離を行い、分離成分に対してバランスド受光器による光電変換を行い、後方散乱光の水平偏波の実部Re(Ex)、虚部Im(Ex)の成分および垂直偏波の実部Re(Ey)、虚部Im(Ey)の成分を求める処理を、変調光を被測定光ファイバに入射したタイミングから一定時間行い、その成分のデータとM系列のパターン信号との相関処理により、被測定光ファイバを長さ方向に沿って複数に区分けしたときの各区間からの後方散乱光の電界ベクトルを求め、その電界ベクトルと、被測定光ファイバの各区間におけるジョーンズマトリクスのモデル式とに基づいて、モデル式に含まれるパラメータを区間毎に算出し、所望区間のPMDを算出している。
このように、M系列のパターン信号で変調された変調光を被測定光ファイバに入射し、その後方散乱光に対してコヒーレント光によるホモダイン検波を行い、各検波出力に対してパターン信号との相関演算を行なうことで、ジョーンズマトリクスのパラメータ算出に必要な後方散乱光の電界ベクトルを求めている。
このため、従来の短パルスよりも大きな電力の光信号を時間分散して被測定光ファイバに入射することができ、しかもその後方散乱光に対する相関演算により、時間分散していた光電力を集約させることができる。
したがって、従来のように数千回、数万回のパルス入射と平均化処理で得られたデータについてパラメータ算出を行なってPMDを求めるものに比べて、格段に短い時間(極端にいえば平均化無し)で精度よくパラメータおよびPMDを求めることができる。
また、M系列のパターン信号を、そのパターン信号と非相関で符号長が長いダミー信号に挿入して光変調をかけるようにすれば、光変調器の出力を光増幅で増幅しても、M系列のパターン信号に対応した変調光の前後の光成分が光増幅器の過渡応答による歪みを受けるだけで済み、しかも非相関なダミー信号で変調された光の後方散乱光は相関演算瀬処理に影響を与えないため、さらに高いS/Nで検波処理が行なえ、より短時間に精度よくパラメータおよびPMDを求めることができる。
本発明の第1の実施形態の偏波モード分散測定方法の手順を示すフローチャート 光ファイバをモデル化した図 本発明の実施形態の偏波モード分散測定装置の構成を示す図 相関処理を説明するための図 相関処理で得られたレーレー散乱係数の測定結果 PMDの測定結果 他の実施形態を説明するための図 パターン信号をダミー信号に挿入した状態を示す図
(第1の実施形態)
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
始めに、図1にしたがって本発明の実施形態のPMD測定方法を説明する。
図1のフローチャートは、前記した特許文献1と同様に、光パルスを用いた片端測定で、被測定光ファイバのPMDを測定するための手順を示したものであり、始めに、所定波長λで直線偏波のコヒーレント光を分岐し、その一方のコヒーレント光をM系列のパターン信号で位相変調(例えばBPSK)し、それによって得られた変調光を被測定光ファイバの一端側に入射する(S1)。ここでM系列のパターン信号としては、擬似ランダムパターンを用いることができる。
そして、この入射した変調光に対して被測定光ファイバの一端側から出射される後方散乱光を、分岐された他方のコヒーレント光でホモダイン検波して、同相/直交の位相分離および水平/垂直の偏波分離処理を行ない、互いに同相で水平偏波の2成分、互いに同相で垂直偏波の2成分、互いに直交位相で水平偏波の2成分、互いに直交位相で垂直偏波の2成分に分離し、該分離した4組の各2成分を、それぞれバランスド受光器の互いに直列接続された受光素子対で受けてその接続点から入射光強度に対応した大きさの電気信号に変換し、前記後方散乱光の水平偏波の実部Re(Ex)、虚部Im(Ex)の成分および垂直偏波の実部Re(Ey)、虚部Im(Ey)の成分を出力する(S2)。
なお、上記偏波分離および位相分離の処理は、偏波分離を行なうためのPBSと位相分離を行なうためのハイブリッドとを組合せた偏波多重光ハイブリッドと呼ばれる素子によって行なうことができる。この偏波多重光ハイブリッドは、例えば、次の非特許文献1に開示されているものや、次の特許文献2に開示されているものが使用できる。
NTT技術ジャーナル 2011.3 P64「石英系PLCで1チップに集積したデジタルコヒーレント用受信回路(DPOH)」
特表2009−540761号公報
そして、パターン信号で変調された変調光を被測定光ファイバの一端側に入射したタイミングから一定時間(変調光が被測定光ファイバの遠端に到達して、その遠端からの後方散乱光が入射端に戻るのに必要に時間以上)に出力される各成分Re(Ex)、Im(Ex)、Re(Ey)、Im(Ey)のデータを記憶し、その記憶した各成分のデータとパターン信号との相関演算をそれぞれ行い、被測定光ファイバを長さ方向に沿って複数に区分けしたときの各区間からの後方散乱光の電界ベクトルEmを求める(S3)。
次に、上記のようにして求めた各区間の後方散乱光の電界ベクトルEmと、被測定光ファイバの各区間におけるジョーンズマトリクスのモデル式とに基づいて、そのモデル式に含まれるパラメータを区間毎に算出する(S4)。
そして、算出されたパラメータに基づいて、区間毎の第1のジョーンズマトリクスを求め(S5)、所定波長λと異なる波長λ′における区間毎の第2のジョーンズマトリクスを求め(S6)、最後に、第1のジョーンズマトリクスと第2のジョーンズマトリクスとに基づいて、被測定光ファイバの任意の区間の偏波モード分散PMDを算出する(S7)。
上記処理では、図2に示すように、被測定ファイバ1を長さ方向に複数等分し、各区間のみのジョーンズマトリクスをjmとし、入射端からm番目の区間までのジョーンズマトリクスをJmと表し、その関係が次式(1)で表されるものとする(モデル化)。
Jm=k=0Πjk ……(1)
ただし、記号k=0Πは、k=0〜mまでの総積を示すものとする。
そして、各区間のジョーンズマトリクスが以下の式(2)で表されるものとする。
Figure 2014228277
上式(2)で、パラメータQm,0 は、回転接続角(区間PMDの基本パラメータの角周波数αに相当)、パラメータQm,1 は、区間DGD(区間PMDの基本パラメータの角周波数βに相当)を表す。なお、区間毎のPMDパラメータ(αi、βi)は、前記特許文献1におけるパラメータΘ、Φのテーラ展開一次係数に相当しており、それぞれ、次のように表すことができる。
αi=Qi,0/ωc
βi=Qi,1/ωc
また、被測定光ファイバに入射する変調光の電界ベクトルをE0(既知とする)としたとき、入射端からm番目の区間までの間を往復する光について考えると、入射端で受信されるm番目の区間からの後方散乱光の電界ベクトルEmは、以下の式(3)で表されることになる。
Figure 2014228277
ここで、パラメータQm,2 は散乱点をm区間目とする受信散乱波電界ベクトルとローカル光(第2のコヒーレント光P2)の電界ベクトルとの相対位相差、パラメータQm,3
はレーレー散乱係数を表す。
したがって、処理S3で得られた4種類の既知成分からなる電界ベクトルEmを、入射端側から式(3)に順番に代入していけば、ジョーンズマトリクスJmを特定する2種類の未知のパラメータQm,0 、Qm,1 と、2種類の未知のパラメータQm,2 、Qm,3 を順次算出することができる(これら4つのパラメータの算出は、特許文献1と同様にマーカット法を用いている)。
そして、算出したパラメータQm,0 、Qm,1 から、区間毎のジョーンズマトリクスjmを特定することができる。このジョーンズマトリクスjmは所定波長λについて得られた第1のジョーンズマトリクスであるが、パラメータQm,1
の波長依存性を考慮して、この波長λとは異なる波長λ′に関する第2のジョーンズマトリクスを求める。
即ち、前記基本パラメータβであるQm,1 は波長依存性を持っており、入射光の角周波数ωについて、以下のように表されることが知られている。
Qm,1 =Φ−Ψ=k・ω−k・ω=Δk・ω
ただし、ωは波長λに対応した角周波数、Φは伝搬する光の直交2偏波間の初期位相差で、Ψは伝搬する光の直交2偏波間の位相差、k、kは、Φ、Ψそれぞれの位相と角周波数とを関係付ける係数
したがって、m番目の第1ジョーンズマトリクスjm(ω)は、以下の式(4)のように表される。
Figure 2014228277
また、上記式(4)で、波長λ′に対応した角周波数ω+Δωを用いて、第2のジョーンズマトリクスjm(ω+Δω)を区間毎に算出する。
上記演算により、被測定ファイバ1の任意の区間のジョーンズマトリクスを計算することができ、これらを用いて任意の区間の偏波モード分散PMDを算出することができる。なお、PMDは、次式(5)で示すPMD演算子D(ω)を用いて算出する(dは微分演算子)。
D(ω)=(djm(ω)/dω)・jm(ω)−1……(5)
なお、このPMDの演算精度をより高くするために、特許文献1と同様に補正処理を行なうこともできる。
この補正処理は、隣接する区間のジョーンズマトリクスの相関性を考慮していないことで発生すると予想される誤差に対するものであり、その相関性を考慮した補正演算を行うことで、距離の長い光ファイバであっても高い精度で偏波モード分散を算出できるようにしている。
前記演算で区間毎に得られたパラメータから求められるジョーンズマトリクスj(ω)に対して、パラメータQm,0 は符号の違いによる解が2つ存在する。このとき、m+1、m、m−1、m−2番目の区間までのジョーンズマトリクスと相関の強さを表す相関係数gとを用いて、次の補正モデル式(6)において、誤差εが最小となるパラメータQm,0′を定める。
ε=|J(ω)−j(ω)Jm−1(ω)|
+g|Jm+1(ω)−j(ω)J(ω)|
+g|Jm−1(ω)−j(ω)Jm−2(ω)| ……(6)
このようにして定めたパラメータQm,0′と、他のパラメータとを前記式(4)に用いて、次式(7)のように、補正された第1のジョーンズマトリクスJ(ω)′を求める。
Figure 2014228277
また、第2のジョーンズマトリクスJ(ω+Δω)に対しても同様に、次の補正モデル式(8)により、誤差εが最小となるQm,0′を定める。
ε=|J(ω+Δω)−j(ω+Δω)Jm−1(ω+Δω)|
+g|Jm+1(ω+Δω)−j(ω+Δω)J(ω+Δω)|
+g|Jm−1(ω+Δω)−j(ω+Δω)Jm−2(ω+Δω)|
……(8)
このようにして定めたパラメータQm,0′と、他のパラメータとを前記式(4)に用いて、次式(9)のように、補正された第2ジョーンズマトリクスJ(ω+Δω)′を求める。
Figure 2014228277
ここで、相関係数gは、偏波モード分散の値が既知の長い光ファイバを測定して決められた値であり、この補正モデル式を用いて各区間のジョーンズマトリクスを補正することで、偏波モード分散の値が未知の長い光ファイバを精度よく測定できることを確認している。
そして、PMDを前記同様に、次式(10)で示すPMD演算子D(ω)を用いて算出する(dは微分記号)。
D(ω)=(djm(ω)′/dω)・jm(ω)′−1……(10)
なお、被測定光ファイバ1の全長にわたるPMDの分布を求める場合には、全ての区間毎のPMDを求める。
次に、上記方法に基づくPMD測定装置の実施形態について説明する。
図3は、本発明を適用したPMD測定装置20の構成を示している。
図3において、光源21は半導体レーザ等で構成され、所定波長λで直線偏波のコヒーレント光Pcを分岐手段22に出射する。
一方、パターン信号発生器23から出力されるM系列のパターン信号Sp(例えば1ビット当り10nsの4段シフト構成でパターン長15ビット)の分岐手段22で分岐された第1のコヒーレント光Pc1とともに光変調器24に入力される。
光変調器24は、第1のコヒーレント光Pc1をパターン信号Spで位相変調し、偏波方向が一定の直線偏光の変調光Pmを生成して、方向性結合器25に出射する。
方向性結合器25は、光変調器24から出射された変調光Pmを、被測定光ファイバ1の一端側に入射し、その入射した変調光に対して被測定光ファイバ1の一端側から出射される後方散乱光Prを変調光Pmの入射光路と異なる光路から出射させる。
方向性結合器25から出射された後方散乱光Prと、分岐手段22で分岐された第2のコヒーレント光Pc2は、ホモダイン検波部26に入射される。
ホモダイン検波部26は、第2のコヒーレント光Pc2をローカル光として、後方散乱光Prに対する同相/直交位相分離および水平/垂直偏波分離処理を行ない、互いに同相で水平偏波の2成分、互いに同相で垂直偏波の2成分、互いに直交位相で水平偏波の2成分、互いに直交位相で垂直偏波の2成分に分離する前述の偏波多重光ハイブリッド27と、その偏波多重光ハイブリッド27で分離された4組の各2成分を、それぞれ互いに直列接続された受光素子対で受けてその接続点から入射光強度に対応した大きさの電気信号を出力する4組のバランスド受光器28A〜28Dとからなり、後方散乱光Prの水平偏波の実部Re(Ex)、虚部Im(Ex)の成分および垂直偏波の実部Re(Ey)、虚部Im(Ey)の成分を出力する。
これら各成分の信号はそれぞれA/D変換器29A〜29Dによってデジタルのデータ列に変換されて、相関演算手段30に入力される。
相関演算手段30は、変調光Pmが被測定光ファイバ1の一端側に入射されたタイミングから一定時間(変調光Pmが被測定光ファイバ1の遠端に達してその後方散乱光が一端に戻って来るまでの時間以上)が経過するまで、ホモダイン検波部26から出力される各成分のデータを記憶し、その記憶した各成分のデータとパターン信号Spとの相関演算をそれぞれ行い、被測定光ファイバ1を長さ方向に沿って複数に区分けしたときの各区間からの後方散乱光の電界ベクトルEmを求める。
ここで、電界ベクトルEmの一つの成分のサンプリングデータをEf1、パターン信号SpのサンプリングデータをMSjとすると、相関関数は次式となる。
EE1j=i・qΣi・q+r−1Ef1・MSj−i・q
ただし、記号j=i・qΣi・q+r−1は、j=i・q〜i・q+r−1までの総和を示し、qは、基本パルス幅(例として10ns)×サンプリング速度(例として10GSa/s)=100、rは相関利得で例えば1500である。また、iはモデル化されたファイバの区間を表す。
この相関演算処理を、例えば上記4つの成分のうちの特定成分について簡単に説明する。M系列のパターン信号Spを仮に(10110)とし、時刻t0に被測定光ファイバ1の一端側の最初の区間1から戻って来る後方散乱光の特定成分が図4の(a)、時刻tmにファイバの中間付近の区間mから戻って来る後方散乱光の特定成分が図4の(b)、さらに時刻tnにファイバの遠端に近い区間nから戻って来る後方散乱光の特定成分が図4の(c)とする。なお、実際の検波出力はより細かい時間で区切られた各時間成分が互い重畳した複雑な波形となっている。
この特定成分の波形は、パターン信号の各ビットに対応して強度変化し、基本的にファイバの一端から遠い区間からの成分ほど平均的な強度が低下する。なお、実際にはPMDの影響で単調減少変化とはならない場合がある。
これらの各時間成分に対して図4の(d)に示すM系列のパターン信号Spによる相関処理(データ同士の積の総和を求める演算)を行い、各時間についての相関値EE0、EEm、EEnを求める。この相関値をより短い時間間隔(前記各区間に対応した時間間隔)で求めれば、図4の(e)のように特性データが得られる。これら各相関値は、ビット数分時間的に分散されていた後方散乱光強度を集約させてものであるから、パターン信号のビット数と1ビット幅の積に応じた高S/Nの成分検出が行なえ、従来の短パルスを用いてS/Nを維持するために数1000〜数10000回の平均化処理を行なう方法に比べて、短時間で高S/Nのデータが得られる。
この相関演算処理を、他の3種類の成分について行なうことで、各区間の後方散乱光の電界ベクトルEmの各成分を求めることができる。
パラメータメータ算出手段31は、相関演算手段30で求められた各区間の後方散乱光の電界ベクトルEmと、被測定光ファイバ1の各区間におけるジョーンズマトリクスのモデル式とに基づいて、前記した方法により、そのモデル式に含まれるパラメータを区間毎に算出する。
そして、第1のジョーンズマトリクス算出手段32は、パラメータ算出手段31によって算出されたパラメータに基づいて、区間毎の第1のジョーンズマトリクスを求め、第2のジョーンズマトリクス算出手段33は、パラメータ算出手段31によって算出されたパラメータに基づいて、所定波長λと異なる波長λ′における区間毎の第2のジョーンズマトリクスを求める。
偏波モード分散算出手段34は、算出された第1のジョーンズマトリクスと第2のジョーンズマトリクスとに基づいて、被測定光ファイバ1の任意の区間の偏波モード分散PMDを算出する。
上記構成のPMD測定装置により、PMD特性既知の1000mのパンダファイバを実際に測定した結果の一部を図5、図6に示す。図5は、受信電界ベクトルEmのうち、相関処理で得られたレーレー散乱係数Qm,3 の変化を示す図であり、図6は、このパラメータメータと他の3つのパラメータQm,1 、Qm,2 、Qm,4 とを用いて上記方法にしたがって求めたPMDを示す図である。
図6の測定結果は、1000mまでほぼルート関数で増加しており、メーカ測定結果とよく一致していることから本発明の測定方法の有益性を確認することができた。
なお、前記したように、第1のジョーンズマトリクス算出手段32および第2のジョーンズマトリクス算出手段33において、算出対象の区間のジョーンズマトリクスを、その区間の近隣の区間のジョーンズマトリクスと相関係数gを用いて補正するようにすれば、より高精度な測定が行なえる。
また、このように後方散乱光の偏波状態を観測することでPMDを測定する方式では、変調光Pmを光増幅器で増幅して被測定光ファイバ1に入射すれば、その分だけ後方散乱光の平均的なレベルが高くなり、高いS/Nでより高精度な測定が可能となるが、M系列のパターン信号で変調された変調光のみをバースト状に光増幅器に入射すると、光増幅器の過渡特性により、出力される変調光に歪みが生じて、測定を正しく行なえない。
このようにより高いS/Nが要求される場合、図7のように、光変調器24と方向性結合器25の間に光増幅器50を挿入するとともに、パターン信号発生器23が、例えば図8のように、M系列のパターン信号Spを、それとパターンが非相関(望ましくは直交性をもつ)で且つ符号長が長いダミー信号Sd1、Sd2の間に挿入して出力するようにすればよい。
このように非相関なダミー信号の間にM系列のパターン信号Spを挿入して変調することで、光変調器24からは、M系列のパターン信号Spで変調された変調光の前後にダミー信号で変調された変調光が存在するので、これを光増幅器50に入力した場合、その出力光のうち、ダミー信号で変調された変調光成分には歪過渡応答による歪みが生じてもその間のパターン信号で変調された変調光成分に歪みが生じない。
そして、パターン信号と非相関なダミー信号で変調された変調光に対する後方散乱光は相関演算処理に影響が出ないため、光増幅器50で増幅された分だけ、パターン信号で変調された変調光に対する検波効率が向上し、さらに高いS/Nで各区間の電界ベクトルEmの成分を求めることができ、平均化処理を省略あるいは大幅に少なくできて、短時間に正確なPMDを求めることができる。なお、パターン信号Spとダミー信号Sdのパターンが直交性を持っていれば、相関演算の際にダミー信号に対する相関値が0となり、より確実な相関値が得られる。
このように、実施形態のPMD測定装置および測定方法では、M系列のパターン信号Spで変調された変調光を被測定光ファイバ1に入射し、その後方散乱光に対してコヒーレント光によるホモダイン検波を行い、各検波出力に対してM系列のパターン信号との相関演算を行なうことで、ジョーンズマトリクスのパラメータ算出に必要な後方散乱光の電界ベクトルを求めている。
このため、従来用いている短パルスよりも大きな電力の光信号を時間分散して被測定光ファイバに入射することができ、しかもその後方散乱光に対する相関演算により、時間分散していた光電力を集約させることができる。
したがって、従来のように数1000回、数10000回の短パルス入射と平均化処理で得られたデータについてパラメータ算出を行なってPMDを求めるものに比べて、格段に短い時間(極端にいえば平均化無し)で精度よくパラメータおよびPMDを求めることができる。
20……偏波モード分散測定装置、21……光源、22……分岐手段、23……パターン信号発生器、24……光変調器、25……方向性結合器、26……ホモダイン検波部、27……偏波多重光ハイブリッド、28A〜28……バランスド受光器、30……相関演算手段、31……パラメータ算出手段、32……第1のジョーンズマトリクス算出手段、33……第2のジョーンズマトリクス算出手段、34……偏波モード分散算出手段、50……光増幅器

Claims (6)

  1. 所定波長で直線偏波のコヒーレント光を出射する光源(21)と、
    前記光源から出射されたコヒーレント光を分岐する分岐手段(22)と、
    M系列のパターン信号を出力するパターン信号発生器(23)と、
    前記分岐手段で分岐された第1のコヒーレント光を前記パターン信号で位相変調する光変調器(24)と、
    前記光変調器から出射された変調光を、被測定光ファイバの一端側に入射し、該入射した変調光に対して前記被測定光ファイバの一端側から出射される後方散乱光を前記変調光の入射光路と異なる光路から出射させる方向性結合器(25)と、
    前記方向性結合器から出射された後方散乱光と、前記分岐手段で分岐された第2のコヒーレント光とを受けて同相/直交位相分離および水平/垂直偏波分離処理を行ない、互いに同相で水平偏波の2成分、互いに同相で垂直偏波の2成分、互いに直交位相で水平偏波の2成分、互いに直交位相で垂直偏波の2成分に分離する偏波多重光ハイブリッド(27)と、該偏波多重光ハイブリッドで分離された4組の各2成分を、それぞれ互いに直列接続された受光素子対で受けてその接続点から入射光強度に対応した大きさの電気信号に変換する4組のバランスド受光器(28A〜28D)とからなり、前記後方散乱光の水平偏波の実部Re(Ex)、虚部Im(Ex)の成分および垂直偏波の実部Re(Ey)、虚部Im(Ey)の成分を出力するホモダイン検波部(26)と、
    前記パターン信号で変調された変調光を前記被測定光ファイバの一端側に入射したタイミングから一定時間の間に前記ホモダイン検波部から出力される各成分のデータを記憶し、該記憶した各成分のデータと前記パターン信号との相関演算をそれぞれ行い、前記被測定光ファイバを長さ方向に沿って複数に区分けしたときの各区間からの後方散乱光の電界ベクトルを求める相関演算手段(30)と、
    前記相関演算手段で求められた各区間の後方散乱光の電界ベクトルと、前記被測定光ファイバの前記各区間におけるジョーンズマトリクスのモデル式とに基づいて、該モデル式に含まれるパラメータを区間毎に算出するパラメータ算出手段(31)と、
    前記パラメータ算出手段によって算出されたパラメータに基づいて、区間毎の第1のジョーンズマトリクスを求める第1のジョーンズマトリクス算出手段(32)と、
    前記パラメータ算出手段によって算出されたパラメータに基づいて、前記所定波長と異なる波長における区間毎の第2のジョーンズマトリクスを求める第2のジョーンズマトリクス算出手段(33)と、
    前記第1のジョーンズマトリクスと前記第2のジョーンズマトリクスとに基づいて、前記被測定光ファイバの任意の区間の偏波モード分散を算出する偏波モード分散算出手段(34)とを備えたことを特徴とする光ファイバの偏波モード分散測定装置。
  2. 前記光変調器と前記方向性結合器の間に光増幅器(50)を挿入するとともに、
    前記パターン信号発生器が、前記M系列のパターン信号を、該M系列のパターン信号と非相関で且つ符号長が長いダミー信号の間に挿入して出力する構成としたことを特徴とする請求項1記載の光ファイバの偏波モード分散測定装置。
  3. 前記第1のジョーンズマトリクス算出手段および第2のジョーンズマトリクス算出手段は、算出対象の区間のジョーンズマトリクスを、該区間の近隣の区間のジョーンズマトリクスと相関係数を用いて補正することを特徴とする請求項1または請求項2記載の光ファイバの偏波モード分散測定装置。
  4. 所定波長で直線偏波のコヒーレント光を分岐し、その分岐した第1のコヒーレント光をM系列のパターン信号で変調し、該変調光を被測定光ファイバの一端側に入射する段階((S1)と、
    前記入射した変調光に対して前記被測定光ファイバの一端側から出射される後方散乱光と、分岐された第2のコヒーレント光とで、同相/直交の位相分離および水平/垂直の偏波分離処理を行ない、互いに同相で水平偏波の2成分、互いに同相で垂直偏波の2成分、互いに直交位相で水平偏波の2成分、互いに直交位相で垂直偏波の2成分に分離し、該分離した4組の各2成分を、それぞれバランスド受光器の互いに直列接続された受光素子対で受けてその接続点から入射光強度に対応した大きさの電気信号に変換し、前記後方散乱光の水平偏波の実部Re(Ex)、虚部Im(Ex)の成分および垂直偏波の実部Re(Ey)、虚部Im(Ey)の成分を出力する段階(S2)と、
    前記パターン信号で変調された変調光を前記被測定光ファイバの一端側に入射したタイミングから一定時間の間に出力される前記各成分のデータを記憶し、該記憶した各成分のデータと前記パターン信号との相関演算をそれぞれ行い、前記被測定光ファイバを長さ方向に沿って複数に区分けしたときの各区間からの後方散乱光の電界ベクトルを求める段階(S3)と、
    前記各区間の後方散乱光の電界ベクトルと、前記被測定光ファイバの前記各区間におけるジョーンズマトリクスのモデル式とに基づいて、該モデル式に含まれるパラメータを区間毎に算出する段階(S4)と、
    前記算出されたパラメータに基づいて、区間毎の第1のジョーンズマトリクスを求める段階(S5)と、
    前記パラメータ算出手段によって算出されたパラメータに基づいて、前記所定波長と異なる波長における区間毎の第2のジョーンズマトリクスを求める段階(S6)と、
    前記第1のジョーンズマトリクスと前記第2のジョーンズマトリクスとに基づいて、前記被測定光ファイバの任意の区間の偏波モード分散を算出する段階(S7)とを含むことを特徴とする光ファイバの偏波モード分散測定方法。
  5. 前記光変調器の出射光を光増幅器(50)で増幅して前記被測定光ファイバの一端に入射するとともに、
    前記光変調器に対して、前記M系列のパターン信号を、該M系列のパターン信号と非相関で且つ符号長が長いダミー信号の間に挿入して与えることを特徴とする請求項4記載の光ファイバの偏波モード分散測定方法。
  6. 前記第1のジョーンズマトリクスおよび第2のジョーンズマトリクスを算出する段階は、算出対象の区間のジョーンズマトリクスを、該区間の近隣の区間のジョーンズマトリクスと相関係数を用いて補正する段階を含んでいることを特徴とする請求項4または請求項5記載の光ファイバの偏波モード分散測定方法。
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