JP2014228266A - 流動焙焼炉の天井部自立構造 - Google Patents

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ceiling
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正彰 江頭
Masaaki Egashira
正彰 江頭
貴史 長野
Takashi Nagano
貴史 長野
耕志 三浦
Koji Miura
耕志 三浦
英彦 岡
Hidehiko Oka
英彦 岡
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KOWA SEIKO
KOWA SEIKO KK
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KOWA SEIKO
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Abstract

【課題】従来の流動焙焼炉の天井部構造では、円筒形側板や棚板、異形煉瓦が経年劣化して、天井部構造である耐火煉瓦の全荷重を支え切れなくなるため、流動焙焼炉全体を新規に製作する必要があった。これに対し流動焙焼炉全体を新規に製作する事を必要とせず、さらに流動焙焼炉の内部燃焼ガスを大気に放出させない機能であるラビリンス機能に関しても、継続的に機能を発揮する構造の流動焙焼炉を提供する。【解決手段】天井部構造1を一体化構造とし、その全荷重を地表面から構築された基礎5とその基礎上に柱構造物4を設けて支える事の出来る構造とすることである。【選択図】図1

Description

本発明は、天井部を自立構造とした流動焙焼炉に関する。
従来の流動焙焼炉の天井部構造は、天井部を構成している耐火煉瓦と円筒形側板およびその円筒形側板の最上部に取付けられた棚板と呼ばれる受け金物で構成されている。また、天井部を構成している耐火煉瓦の全荷重は、円筒形側板およびその円筒形側板の最上部に取付けられた棚板により支えられている。
以下、図3により従来の流動焙焼炉の天井部構造について説明する。図3において、6は流動焙焼炉天井板で、その下部に耐火煉瓦7がアーチ状に形成され天井部を構成している。その耐火煉瓦7の全荷重は、円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9により支えられている構造である。
棚板9上部に設置されている異形煉瓦8と呼ばれる耐火煉瓦は、天井部を構成している耐火煉瓦7の全荷重を支えるとともに、その荷重を円筒形側板10の垂直荷重に変換する機能を受け持っている。また、異形煉瓦8は流動焙焼炉の燃焼熱による耐火煉瓦7のアーチ方向の熱膨張と円筒形側板10の垂直方向の熱膨張という相反する二方向の熱膨張緩和の機能も受け持っている。
さらに、この異形煉瓦8は、流動焙焼炉の内部燃焼ガスを大気に放出しないための密閉性を必要とするラビリンス機能も担っている。
以上に述べた従来の流動焙焼炉の天井部構造では、異形煉瓦8や円筒形側板と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9が経年劣化していく過程において、天井部構造である耐火煉瓦7の全荷重を支え切れなくなり、流動焙焼炉全体を新規に製作する必要があった。
さらに、従来の流動焙焼炉の異形煉瓦8による流動焙焼炉の内部燃焼ガスを大気に放出させない機能であるラビリンス機能に関しても、異形煉瓦8の経年劣化により煉瓦相互間に発生する目地隙間が拡大しラビリンス機能が大幅に低下していた。
本発明は、このような従来の天井部構造が有していた問題を解決しようとするものであり、流動焙焼炉の異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9が経年劣化した場合でも流動焙焼炉全体を新規に製作することを必要とせず、さらに、流動焙焼炉の内部燃焼ガスを大気に放出させない機能であるラビリンス機能に関しても、継続的に機能を発揮することを目的とするものである。
そして、本発明は上記目的を達成するために、天井部構造は耐火煉瓦7のアーチ状の形成構造から一体型の天井構造物1とし、従来の流動焙焼炉の天井部構造である耐火煉瓦7の全荷重を異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9により支える構造ではなく、一体型の天井構造物1の全荷重を地表面より構築した柱構造物4により支える事の出来る自立構造としたものである。
また、第2の課題解決手段は、円筒形側板10と一体型の天井構造物1との隙間に不定形耐火物3と耐熱収縮素材2を数段積層したラビリンス機能を備えた構造物を配置する構成としたものである。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、一体型の天井構造物1の全荷重を異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9により支える構造から、地表面に一体型の天井構造物1の全荷重を支えうる基礎5を構築し、その基礎5の上に一体型の天井構造物1の全荷重を支えうる柱構造物4を構成する。その構造により、一体型の天井構造物1は、異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9の経年劣化の影響を受けない自立構造となる。
また、第2の課題解決手段による作用は、円筒形側板10と一体型の天井構造物1との隙間に不定形耐火物3と耐熱収縮素材2を数段積層した構造物とした事により、流動焙焼炉の燃焼熱による熱収縮に対して単一素材構造と比較し、さらに素材毎の柔軟性を発揮できる。さらに万一、その構造物が経年劣化した場合でも一体型の天井構造物1や円筒形側板10に影響を与えることなく、簡易的に補修できる効果が発揮できることにある。
上述したように本発明の天井部の自立構造は、異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9の経年劣化に影響を受ける事なく一体型の天井構造物1を補修でき、さらには新規に製作できることである。
また、不定形耐火物3と耐熱収縮素材2を数段の積層構造としたラビリンス装置を備えており、簡易的な補修性もあり、さらに単一素材構造と比較し密閉性も機能向上しているため流動焙焼炉の内部燃焼ガスを確実に遮断する効果も発揮できるものである。
本発明の実施形態を示す流動焙焼炉の断面図 同流動焙焼炉のラビリンス機構断面図 従来の流動焙焼炉の断面図
以下、本発明の実態を図1〜図2に基づいて説明する。
図1においては、1は一体型の天井構造物で天井構造物1そのものは独立した構造物であり、それ単独で構造物と成り得る構造形状である。
地表面に造築された基礎5と基礎5を土台とした柱構造物4は、一体型の天井構造物1の全荷重を支えられる構造形状である。
ここで一体型の天井構造物1は、基礎5と柱構造物4にて単独に荷重を支えられているため円筒形側板10とは自立関係を有している。
2は耐熱収縮素材、3は不定形耐火物であり、耐熱収縮素材2と不定形耐火物3はそれぞれを数段積層した形状にて天井構造物1と円筒形側板10との隙間に密着している。
数段積層された耐熱収縮素材2と不定形耐火物3は高い密着性を発揮できるため、流動焙焼炉の内部燃焼ガスを確実に遮断できる構造である。
1 天井構造物
2 耐熱収縮素材
3 不定形耐火物
4 柱構造物
5 基礎
本発明は、天井部を自立構造とした流動焙焼炉に関する。
従来の流動焙焼炉の天井部構造は、天井部を構成している耐火煉瓦と円筒形側板およびその円筒形側板の最上部に取付けられた棚板と呼ばれる受け金物で構成されている。また、天井部を構成している耐火煉瓦の全荷重は、円筒形側板およびその円筒形側板の最上部に取付けられた棚板により支えられている(例えば、特許文献1参照)。
以下、図3により従来の流動焙焼炉の天井部構造について説明する。図3において、6は流動焙焼炉天井板で、その下部に耐火煉瓦7がアーチ状に形成され天井部を構成している。その耐火煉瓦7の全荷重は、円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9により支えられている構造である。
棚板9上部に設置されている異形煉瓦8と呼ばれる耐火煉瓦は、天井部を構成している耐火煉瓦7の全荷重を支えるとともに、その荷重を円筒形側板10の垂直荷重に変換する機能を受け持っている。また、異形煉瓦8は流動焙焼炉の燃焼熱による耐火煉瓦7のアーチ方向の熱膨張と円筒形側板10の垂直方向の熱膨張という相反する二方向の熱膨張緩和の機能も受け持っている。
さらに、この異形煉瓦8は、流動焙焼炉の内部燃焼ガスを大気に放出しないための密閉性を必要とするラビリンス機能も担っている(例えば、特許文献2参照)。
特開2007−240053号公報 特表2006−526753号公報 特開2010−156505号公報 特開平11−080739号公報 実開平06−018899号公報
以上に述べた従来の流動焙焼炉の天井部構造では、異形煉瓦8や円筒形側板と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9が経年劣化していく過程において、天井部構造である耐火煉瓦7の全荷重を支え切れなくなり、流動焙焼炉全体を新規に製作する必要があった。
さらに、従来の流動焙焼炉の異形煉瓦8による流動焙焼炉の内部燃焼ガスを大気に放出させない機能であるラビリンス機能に関しても、異形煉瓦8の経年劣化により煉瓦相互間に発生する目地隙間が拡大しラビリンス機能が大幅に低下していた。
本発明は、このような従来の天井部構造が有していた問題を解決しようとするものであり、流動焙焼炉の異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9が経年劣化した場合でも流動焙焼炉全体を新規に製作することを必要とせず、さらに、流動焙焼炉の内部燃焼ガスを大気に放出させない機能であるラビリンス機能に関しても、継続的に機能を発揮することを目的とするものである。
そして、本発明は上記目的を達成するために、天井部構造は耐火煉瓦7のアーチ状の形成構造から一体型の天井構造物1とし、従来の流動焙焼炉の天井部構造である耐火煉瓦7の全荷重を異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9により支える構造ではなく、一体型の天井構造物1の全荷重を地表面より構築した柱構造物4により支える事の出来る自立構造としたものである。
また、第2の課題解決手段は、円筒形側板10と一体型の天井構造物1との隙間に不定形耐火物3と耐熱収縮素材2を数段積層したラビリンス機能を備えた構造物を配置する構成としたものである。
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、一体型の天井構造物1の全荷重を異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9により支える構造から、地表面に一体型の天井構造物1の全荷重を支えうる基礎5を構築し、その基礎5の上に一体型の天井構造物1の全荷重を支えうる柱構造物4を構成する。その構造により、一体型の天井構造物1は、異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9の経年劣化の影響を受けない自立構造となる。
また、第2の課題解決手段による作用は、円筒形側板10と一体型の天井構造物1との隙間に不定形耐火物3と耐熱収縮素材2を数段積層した構造物とした事により、流動焙焼炉の燃焼熱による熱収縮に対して単一素材構造と比較し、さらに素材毎の柔軟性を発揮できる。さらに万一、その構造物が経年劣化した場合でも一体型の天井構造物1や円筒形側板10に影響を与えることなく、簡易的に補修できる効果が発揮できることにある。
上述したように本発明の天井部の自立構造は、異形煉瓦8や円筒形側板10と円筒形側板10の最上部に取付けられた棚板9の経年劣化に影響を受ける事なく一体型の天井構造物1を補修でき、さらには新規に製作できることである。
また、不定形耐火物3と耐熱収縮素材2を数段の積層構造としたラビリンス装置を備えており、簡易的な補修性もあり、さらに単一素材構造と比較し密閉性も機能向上しているため流動焙焼炉の内部燃焼ガスを確実に遮断する効果も発揮できるものである。
本発明の実施形態を示す流動焙焼炉の断面図 同流動焙焼炉のラビリンス機構断面図 従来の流動焙焼炉の断面図
以下、本発明の実態を図1〜図2に基づいて説明する。
図1においては、1は一体型の天井構造物で天井構造物1そのものは独立した構造物であり、それ単独で構造物と成り得る構造形状である。
地表面に造築された基礎5と基礎5を土台とした柱構造物4は、一体型の天井構造物1の全荷重を支えられる構造形状である。
ここで一体型の天井構造物1は、基礎5と柱構造物4にて単独に荷重を支えられているため円筒形側板10とは自立関係を有している。
2は耐熱収縮素材、3は不定形耐火物であり、耐熱収縮素材2と不定形耐火物3はそれぞれを数段積層した形状にて天井構造物1と円筒形側板10との隙間に密着している。
数段積層された耐熱収縮素材2と不定形耐火物3は高い密着性を発揮できるため、流動焙焼炉の内部燃焼ガスを確実に遮断できる構造である。
1 天井構造物
2 耐熱収縮素材
3 不定形耐火物
4 柱構造物
5 基礎

Claims (2)

  1. 天井部構造の全荷重を支えることのできる基礎と支柱構造物を備え、天井部構造が異形煉瓦や円筒形側板およびその最上部に取付けられた棚板の経年劣化の影響を受けることのない自立した構造を備えた流動焙焼炉。
  2. 自立した天井部構造と円筒形側板の密着性を確保できる複数積層されたラビリンス機能を備えた請求項1記載の流動焙焼炉。
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