JP2014227671A - 土砂等堆積物吸引方法及びこれに用いる装置 - Google Patents

土砂等堆積物吸引方法及びこれに用いる装置 Download PDF

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Abstract

【課題】エジェクターポンプの有する最大の能力で土砂等を効率良く吸引、圧送する。
【解決手段】この方法では、予め、エジェクターポンプPにより吸引する堆積物の種類毎に、吸引管3で吸引する堆積物の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管3の最適吸引流量を算出しておき、エジェクターポンプPで水底の堆積物を吸引する際に、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を測定し、この吸引流量と堆積物の種類毎の最適吸引流量に基づいて、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を吸引しようとする堆積物の最適吸引流量に調節し、堆積物を吸引する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ダムの貯水池、湖水、河川などの水底の土砂、ヘドロ、礫などの堆積物の吸引に使用する土砂等堆積物吸引方法及びこれに用いる装置に関する。
従来、ダムの貯水池、湖水、河川などに沈殿した水底の土砂、ヘドロ、礫などの堆積物の浚渫に、サンドポンプが用いられている。サンドポンプは、ポンプ吸入部にインペラを備えた水中ポンプで、水中でインペラを回転させて、湖底や川床に沈殿した堆砂を撹乱浮遊させ、ポンプで水流とともに堆砂を吸い込み、フレキシブルパイプで所定の場所まで搬送するようになっている。
このようなサンドポンプを用いた浚渫工法では、ポンプにより土砂を連続的に吸引するため、作業効率がよく、また吸引部に濁りの発生が少ないというメリットがある。この種の工法が例えば特許文献1などに開示されている。
また、本願出願人らは、先の出願(特許文献2)で、ダム貯水池などの水底の堆砂を連続的に効率よく吸引し、長い距離を搬送することのできるエジェクターポンプを用いた浚渫システムを提案した。
この浚渫システムは、超高圧ポンプ、特殊エジェクター、吸引管、流体注入装置及び排砂管を備え、エジェクターを流体注入装置とともに駆動して、水底の堆砂を流体注入装置により注入される流体と混合して、吸引管を通してエジェクターに吸引し、排砂管へ圧送するようになっている。
かかるエジェクターポンプはジェット水による負圧を利用して吸引・輸送を行うので、サンドポンプと比較してインペラの摩耗がない分だけ、耐久性が高く、閉塞の可能性が少ない点で活用が期待されている。
特開2006−97343公報 特願2011−191677
ところで、エジェクターポンプの吸引管で水底の土砂を水とともに吸引する場合、これまではできる限り多くの土砂を吸引しようとしていたが、このようにすると土砂の抵抗が大きくなって、却って吸引管の吸引流量が減り、その結果、吸引土砂量が減少する、という問題がある。
これは、水中での土砂の吸引方法(土砂の濃度)により吸引土砂量が変化することを意味し、吸引管の水中での吸引流量を、吸引土砂量を最大にする最適な吸引流量に調節すれば、エジェクターポンプの能力を最大の効率で発揮させることができることに他ならない。
また、エジェクターポンプで水底の土砂に含まれる礫やヘドロを吸引する場合も、同様である。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、エジェクターポンプを用いて、水中の土砂、礫、ヘドロなど水底の堆積物を吸引する場合に、エジェクターポンプで、吸引する水底の堆積物の種類に応じて、堆積物を単位時間当たり最大の吸引量で吸引し、堆積物の種類毎に最大の量の堆積物を最大の効率で圧送することができ、エジェクターポンプの有する能力を最大限に発揮させることのできる土砂等堆積物吸引方法及びこれに用いる装置を提供する、ことを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、先端に吸引口を有する吸引管を備え、高圧水を管内に噴射することにより発生する負圧を吸引力とする形式のエジェクターポンプを用い、前記吸引管を水底に挿入し、前記エジェクターポンプにより、水底に沈殿する土砂、ヘドロ、礫等の堆積物を吸引する土砂等堆積物吸引方法において、予め、前記エジェクターポンプにより吸引する堆積物の種類毎に、前記吸引管の堆積物濃度から前記吸引管で吸引する吸引流量と吸引される堆積物の吸引量との関係を求め、当該堆積物の吸引量が単位時間当たり最大となる前記吸引管の最適吸引流量を算出しておき、前記エジェクターポンプで水底の堆積物を吸引する際に、前記吸引管で吸引する水底での吸引流量を測定し、この吸引流量と前記堆積物の種類毎に算出した前記吸引管の最適吸引流量に基づいて、前記吸引管で吸引する水底での吸引流量を吸引しようとする堆積物について算出した前記最適吸引流量に調節し、堆積物を吸引する、ことを要旨とする。
(2)また、本発明は、上記土砂等堆積物吸引方法に用いる装置であって、吸引管に設置され、前記吸引管の吸引流量を計測する流量計測手段と、前記吸引管の吸引口に設置され、前記吸引管の堆積物濃度の調節によって吸引流量を調節する流量調節手段と、前記流量計測手段により計測された前記吸引管の吸引流量と前記堆積物の種類毎に算出した前記吸引管の最適吸引流量に基づいて、前記流量調節手段を制御し、前記吸引管の吸引流量を前記堆積物の種類毎に算出した前記最適吸引流量に調節する制御手段とを備える、ことを要旨とする。
この場合、流量計測手段に電磁流量計を採用することが好ましい。
また、流量調節手段にスクリュー式の吸引機を採用することが好ましい。
本発明の土砂等堆積物吸引方法によれば、予め、エジェクターポンプにより吸引する堆積物の種類毎に、吸引管の堆積物濃度から吸引管で吸引する吸引流量と吸引される堆積物の吸引量との関係を求め、当該堆積物の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管の最適吸引流量を算出しておき、エジェクターポンプで水底の堆積物を吸引する際に、吸引管で吸引する水底での吸引流量を測定し、この吸引流量と堆積物の種類毎に算出した吸引管の最適吸引流量に基づいて、吸引管で吸引する水底での吸引流量を吸引しようとする堆積物について算出した最適吸引流量に調節し、堆積物を吸引するので、エジェクターポンプを用いて、水中の土砂、礫、ヘドロなど水底の堆積物を吸引する場合に、エジェクターポンプで、吸引する水底の堆積物の種類に応じて、堆積物を単位時間当たり最大の吸引量で吸引し、堆積物の種類毎に最大の量の堆積物を最大の効率で圧送することができ、エジェクターポンプの有する能力を最大限に発揮することができる、という格別な効果を奏する。
(2)本発明の土砂等堆積物吸引方法に用いる装置によれば、上記の構成により、エジェクターポンプで水底の土砂等堆積物を吸引する際に、エジェクターポンプの水中での吸引流量を流量計測手段を用いて計測し、この計測した吸引流量と予め堆積物の種類毎に算出した吸引管の最適吸引流量に基づいて、制御手段により流量調節手段を制御し、エジェクターポンプの水中での吸引流量を堆積物の種類毎に算出した最適吸引流量に調節して、堆積物を吸引するので、エジェクターポンプを用いて、水中の土砂、礫、ヘドロなど水底の堆積物を吸引する場合に、吸引する水底の堆積物の種類に応じて、堆積物を単位時間当たり最大の吸引量で吸入、吸引することができ、これにより、エジェクターポンプで堆積物の種類毎に最大の量の堆積物を最大の効率で圧送することができ、エジェクターポンプの有する能力を最大限に発揮することができる、という格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態における土砂等堆積物吸引方法及びこれに用いる装置(電磁流量計、スクリュー式の吸引機、パソコン)の構成を示す図 同方法に用いるエジェクターポンプの構成を示す図 同方法に用いるエジェクターポンプの特にエジェクターの構成を示す図 同方法に用いるスクリュー式の破砕機の構成を示す図 同方法による施工例を示す図 同方法に用いるエジェクターポンプにより吸引する土砂の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管の最適吸引流量を算出するための吸引土砂濃度と吸引流量との関係を示す図 同方法に用いるエジェクターポンプにより吸引する土砂の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管の最適吸引流量を算出するための吸引土砂濃度と吸引土砂量との関係を示す図 同方法に用いるエジェクターポンプにより吸引する土砂の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管の最適吸引流量を算出するための吸引流量と吸引流量との関係を示す図
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。図1に、先端に吸引口を有する吸引管を備え、高圧水を管内に噴射することにより発生する負圧を吸引力とする形式のエジェクターポンプを用い、吸引管を水底に挿入し、エジェクターポンプにより、水底に沈殿する土砂、ヘドロ、礫等の堆積物を吸引する土砂等堆積物吸引方法をこれに用いる装置とともに示している。
図1に示すように、この方法では、予め、エジェクターポンプPにより吸引する堆積物の種類毎に、吸引管3の堆積物濃度から吸引管3で吸引する吸引流量と吸引される堆積物の吸引量との関係を求め、当該堆積物の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管3の最適吸引流量を算出しておき(ステップ1)、エジェクターポンプPで水底の堆積物を吸引する際に、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を測定し、この吸引流量と堆積物の種類毎に算出した吸引管3の最適吸引流量に基づいて、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を吸引しようとする堆積物について算出した最適吸引流量に調節し、堆積物を吸引する(ステップ2)。
この方法では、エジェクターポンプPに、特に、本願出願人が先の出願(特許文献2)で提案したものを用いている。
このエジェクターポンプPは、図2に示すように、高圧の動力水を送給する超高圧ポンプ1と、噴射口、吸引口、及び吐出口を有し、超高圧ポンプ1から送給される動力水により駆動され、堆積物を吸引、圧送するエジェクター2とを備え、エジェクター2の噴射口、吸引口、吐出口にそれぞれ、超高圧ポンプ1、吸引管3、排砂管6が接続されて構成される。
超高圧ポンプ1は、エジェクター2で最大粒径150mm程度の石などを含む砂礫土砂を吸引、圧送するのに必要な高い圧力で大容量の動力水をエジェクター2に供給可能に、ポンプ性能として1800回転/分で揚程1.5MPa以上、流量5m3/分程度の送水が可能な大型の両吸込渦巻ポンプ11、12が2台使用され、これらのポンプ11、12が並列に連結されて、揚程1.5MPa以上、流量10m3/分程度の能力を有する。この場合、両吸込渦巻ポンプ11、12の動力はモーターでもよいが、エンジンが採用され、220kw相当のエンジンが取り付けられる。なお、エンジン式の超高圧ポンプにしたことで全体がコンパクトになる利点がある。
エジェクター2は、図3に示すように、一端にノズル接続口211、他端に内管接続口212をそれぞれ有し、周面に吸引管接続口213を有するエジェクター本体をなす外管21と、外管21のノズル接続口211に嵌め込み固定されて、高圧水(ジェット水)を発生させるため噴射口をなすノズル22と、外管21の内管接続口212に嵌め込み固定されて、高圧水を受ける吐出口をなす内管23とからなり、このエジェクター2内に最大粒径150mm程度の礫などを含む砂礫土砂を吸引、圧送可能に、ノズル22の直径を60mm以上、内管22の直径を200mm以上(例えば、300mm)とし、ノズル22から内管23までの距離を150mm〜450mmの範囲、内管23の長さを500mm〜2000mmの範囲とする。なお、このエジェクター2は大型の超高圧ポンプ1に対応する大型のもので、自動制御された最適空気を外部から導入する点、絞りのない内管23を用いて真空を発生させる点で通常のエジェクターと異なり、その他管の磨耗に強い、管の閉塞や詰まりに強い、高濃度で吸引できる、吸引部の汚濁発生がない、などの利点がある。
吸引管3は、フレキシブルホース又は鋼管が使用され、この吸引管3内に最大粒径150mm程度の礫などを含む砂礫土砂を吸引搬送可能に、直径を200mm以上とし、長さを閉塞防止のため20m以下とする。この吸引管3はエジェクター2の外管21の吸引管接続口213に連結固定される。
排砂管6は、鋼管が使用され、この排砂管6内に最大粒径150mm程度の礫などを含む砂礫土砂を排送可能に、1本の鋼管の直径を400mm又はそれ以上、長さを6mとし、複数の鋼管をそれぞれ、ゴムジョイントを介して、各鋼管のフランジをボルト止めすることにより連結して、延長を200m〜400mとする。また、この排砂管6を水に浮かせて配管するため、鋼管1本につき2個のフロートを設置して貯水池に配管する。なお、この排砂管6で距離400m以上の砂礫土砂の輸送を行う場合は、図2に示すように、排砂管6に流体を挿入する。この場合、流体は空気とし、空気注入装置8により空気を注入する。空気注入装置8は空気を供給するコンプレッサー81と、コンプレッサー81と排砂管6との間に接続される注入管82とからなり、注入管82がエジェクター2の吐出口の先0〜20mの位置で排砂管6の一部に配管された空気挿入管80に接続され、排砂管6内に空気を供給する。空気量は1気圧換算で20m3/分以下とする。
また、このエジェクターポンプPにあっては、後述するスクリュー式の吸引機4A若しくは破砕機4B又は吸引管3に接続され、吸引機4A若しくは破砕機4Bと吸引管3との接続付近に流体を注入するための流体注入装置5を併せて備える。このエジェクターポンプPの場合、吸引機4A若しくは破砕機4B又は吸引管3に注入する流体に空気が採用され、流体注入装置5は空気注入装置として構成され、空気を供給するコンプレッサー50と、コンプレッサー50と吸引機4A若しくは破砕機4B又は吸引管3との間に接続される注入管51とからなる。この場合、コンプレッサー50に接続された注入管51は、吸引機4A若しくは破砕機4Bの外周面の吸引管3の接続口42a、42に形成された空気注入口に注入管51の吹出し口が土砂の吸引方向に向けて接続される。空気量は1気圧換算で5m3/分以下とする。吸引管3の長さが15m程度を超える場合、吸引管3内の土砂濃度は5〜8パーセント以上と濃くなって、吸引管3が閉塞する恐れがあるが、吸引機4A、破砕機4Bの内部で吸引機4A、破砕機4Bと吸引管3との接続付近に空気を注入することにより、吸引管3の閉塞を防止することができる。
なお、このエジェクターポンプPは、各機器がユニットフロートを用いた台船上に配置されて組み立てられる。
また、この土砂等堆積物吸引方法では、この方法を実現するために、この方法に用いる装置Mが併せて設置される。この装置Mは、吸引管3に設置され、吸引管3の吸引流量を計測する流量計測手段301と、吸引管3の吸引口30に設置され、吸引管3の堆積物濃度の調節によって吸引流量を調節する流量調節手段302と、流量計測手段301により計測された吸引管3の吸引流量と堆積物の種類毎に算出した吸引管3の最適吸引流量に基づいて、流量調節手段302を制御し、吸引管3の吸引流量を堆積物の種類毎に算出した最適吸引流量に調節する制御手段303とを備える。この場合、流量計測手段301に電磁流量計が採用され、電磁流量計301が吸引管3の周囲所定の位置に設置される。流量調節手段302はスクリュー式の吸引機4A及び破砕機4Bが採用される。これら吸引機4A、破砕機4Bについては後述する。制御手段303はパソコンが採用され、パソコン303とパソコン303に格納されるOSソフト及び各種のアプリケーションソフトなどにより実現される。パソコン303は電磁流量計301及びスクリュー式の吸引機又は破砕機302と通信手段を介して接続される。
流量調節手段302として採用されるスクリュー式の吸引機4Aは、図1に示すように、一端に開口40aを有し、他端に駆動モーター取付部41aを有する略円筒形状をなし、外周面の他端側に吸引管3の接続口42aを形成されてなる外筒44aと、外筒44aの駆動モーター取付部41aに出力軸45aを外筒44aの軸芯と同芯上に配置して取り付けられる油圧式の駆動モーター46aと、油圧式の駆動モーター46aの出力軸45aに同芯的に作動連結され、正逆回転可能に駆動可能な回転軸47aと、回転軸47a上に略円錐台形状に形成されるコーンスクリュー48aと、コーンスクリュー48a上に螺旋状に形成されるオーガ式のスクリュー49aとを具備し、外筒44aの外周面の接続口42aに吸引管3(の先端)が接続される。
この破砕機4Aでは、オーガ式のスクリュー49aの外径はコーンスクリュー48aの外径よりも大きく、外筒44aの内周面の内径よりも僅かに小さくなっており、外筒44aの内周面内に配置される。また、オーガ式のスクリュー49aの上面側には階段状に複数の段部491aが形成されて、土砂の引掛りが付けられている。このような構成からなる吸引機4Aは、パソコン303又は専用の操作盤の制御により、スクリュー48a、49aの回転速度が任意に変更可能で、砂質、泥質の土砂を外筒44aの開口40aから内部に取り込み可能になっている。
このようにしてスクリュー式の吸引機4Aはパソコン303又は専用の操作盤により制御され、スクリューの回転速度を任意に変えることができ、土砂等堆積物の吸引量をコントロールすることができる。
流量調節手段302として採用されるスクリュー式の破砕機4Bは、本願出願人による先の出願(特許文献2)により既に提案されたもので、この破砕機4Bは、図4に示すように、一端に開口40を有し、他端に駆動モーター取付部41を有する略円筒形状をなし、外周面の他端側に吸引管3の接続口42を形成され、内周面の接続口42よりも開口40側の中間部に開口40側から駆動モーター取付部41に向けて漸次小径のテーパー面43が形成されてなる外筒44と、外筒44の駆動モーター取付部41に出力軸45を外筒44の軸芯と同芯上に配置して取り付けられる油圧式の駆動モーター46と、油圧式の駆動モーター46の出力軸45に外筒44の軸芯に対して偏芯して作動連結され、正逆回転可能に駆動可能な回転軸47と、回転軸47の少なくとも基端側に形成され、軸芯に対して直角方向の断面形状を略楕円形とするコーンスクリュー48、回転軸47の先端側からコーンスクリュー48に向けて螺旋状に形成されるオーガ式のスクリュー49、及び回転軸47の先端に取り付けられるウィング491とを具備し、外筒44の外周面の接続口42に吸引管3(の先端)が接続される。
この破砕機4Bでは、外筒44内周面のテーパー面43の駆動モーター取付部41側の端部に延長して当該端部と略同じ高さの段部43Eが形成されて、これらテーパー面43及び段部43Eの各面に破砕ビットもしくは肉盛溶接により複数の凸部431が設けられる。このような外筒44において、コーンスクリュー48は外筒44内のテーパー面43及び段部43Eに対応する位置に配置され、コーンスクリュー48の外周面480はテーパー面43に対向する面が所定の外形寸法の略円錐台形に形成され、段部43Eに対向する面が所定の外形寸法の略円柱形に形成され、これら略円錐台形及び略円柱形の各面に肉盛溶接により複数の凸部481が設けられる。このようにして外筒44のテーパー面43及び段部43Eとコーンスクリュー48の外周面480との間に、粒径250mm程度の大きさの石やごみでも取り込み、かつエジェクター2に吸引可能な粒径150mm以下に破砕できるように、所定の間隔の空間が設けられ、また、既述のとおり、コーンスクリュー48は軸芯に対して直角方向の断面形状が略楕円形に形成されて、外筒44内でコーンスクリュー48の回転により、外筒44内のテーパー面43及び段部43Eとコーンスクリュー48の外周面480との間の空間を拡大縮小可能になっていて、外筒44内のテーパー面43及び段部43Eの複数の凸部431とコーンスクリュー48の外周面480の複数の凸部481はそれぞれ、この間隔が可変される空間に向けて突出される。なお、オーガ式のスクリュー49の外径はコーンスクリュー48の外径よりも大きく、外筒44の開口40側の内周面の内径よりも少し小さくなっており、開口40側の内周面内に配置される。先端のウィング491は破砕機4内で詰まりそうな大きな礫などを跳ね飛ばすため、外筒44の開口40内に回転可能に配置される。このような構成からなる破砕機4は、パソコン303の制御により、スクリュー48、49の回転速度が任意に変更可能で、最大粒径250mm程度の大きさの石やごみでも外筒44の開口40から内部に取り込み、外筒44の内周面のテーパー面43及び段部43Eの各面とコーンスクリュー48の外周面480との間の拡縮される空間で外筒44のテーパー面43及び段部43Eの各面とコーンスクリュー48の外周面480とにより各面の複数の凸部431、481を介して大きな衝撃力で圧接し、エジェクター2に吸引可能に粒径150mm以下に破砕可能になっている。
また、この破砕機4Bですべての石を破砕しようとすると、モーターが大きくなりすぎるため、この破砕機4Bでは、一定の硬さ以上の石は破砕せず、スクリュー48、49の逆回転により、破砕機4B外に排出するものとする。この破砕機4Bの場合、エジェクター2の駆動中は、常に吸引力が働いているので、スクリュー48、49を逆回転しても、土砂を連続的に吸引しており、土砂吸引の効率を高めることができる。
このようにしてスクリュー式の破砕機4Bはパソコン303又は専用の操作盤により制御され、スクリューの回転速度を任意に変えることができ、土砂等堆積物の吸引量をコントロールすることができる。
これらの吸引機4A、破砕機4Bはそれぞれ多関節アーム装置に取り付けられ、多関節アーム装置を介して堆砂の吸引先に向けて操作される。この場合、多関節アーム装置に、図5に示すように、ロングアームバックホウBが利用され、吸引機4A、破砕機4BはバックホウBのロングアームaの先端に取り付けられる。なお、吸引機4A、破砕機4Bの油圧ユニットは吸引機4A、破砕機4B専用のものでもよいが、吸引機4A、破砕機4Bの操作にバックホウBを使用するので、バックホウBに搭載された油圧ユニットを使用してもよい。バックホウBの油圧ユニットを用いることで、吸引機4A、破砕機4Bの回転数を例えば20rpm〜100rpmの範囲で自由に変えることができ、オペレーターはバックホウBの油圧メーターを見ながら吸引機4A、破砕機4Bを操作することができる。
また、この場合、吸引機4A、破砕機4Bには水中カメラ70が堆砂の吸引先に向けて取り付けられ、操作側、この場合、バックホウBの運転席に水中カメラ70により撮像された画像情報を表示するモニター(表示装置)71が設置される。このようにしてオペレーターはモニター71を使って堆砂の吸引先の状態を確認しながら作業を行うことができ、堆砂の吸引効率を向上させることができる。
このエジェクターポンプPは、このような超高圧ポンプ1、エジェクター2、吸引管3、破砕機4、流体注入装置5及び排砂管6を備え、エジェクター2の噴出口のノズル22に超高圧ポンプ1が接続され、吸引口213に吸引管3が接続され、吐出口の内管23に排砂管6が接続され、吸引機4A又は破砕機4Bに流体注入装置5が接続されて、エジェクター2を吸引機4A又は破砕機4B及び流体注入装置5とともに駆動して、水底の堆砂を、当該堆砂に含まれる吸引、圧送対象とする所定の大きさまでの礫その他の含有物を所定の粒径以下の大きさに破砕しながら、流体注入装置5により注入される空気と混合して、吸引管3を通してエジェクター2に吸引し、排砂管6へ圧送するようになっている。
このエジェクターポンプPを用いて、水底に沈殿する土砂、ヘドロ、礫等の堆積物を吸引する場合、この土砂等堆積物吸引方法では、既述のとおり、予め、エジェクターポンプPにより吸引する堆積物の種類毎に、吸引管3の堆積物濃度から吸引管3で吸引する吸引流量と吸引される堆積物の吸引量との関係を求め、当該堆積物の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管3の最適吸引流量を算出する(ステップ1)。
このエジェクターポンプPで水底の堆積物を吸引する場合、堆積物が砂質、泥質の土砂、また、ヘドロの場合は、吸引管3の吸引口30にスクリュー式の吸引機4Aが接続され、この吸引機4Aを土砂に挿入して吸引し、堆積物が砂礫土砂の場合は、吸引管3の吸引口30にスクリュー式の吸引機4Bが接続され、この吸引機4を土砂に挿入して吸引する。
このエジェクターポンプPで砂質、泥質の土砂を吸引する場合、スクリュー式の吸引機4Aの回転速度を変化させると、吸引できる土砂濃度が変化する。既述のとおり、土砂を一度に多く吸引しようとすると、土砂濃度が高くなり、却って土砂吸引量が減少するので、砂質、泥質の土砂の場合、取り過ぎに注意が必要である。
そこで、室内実験により、エジェクターポンプPにより吸引する堆積物の種類毎に、吸引管3の吸引流量、吸引土砂濃度、吸引土砂量の関係を調べる。室内実験の手順は、まず、スクリュー式の吸引機4Aを始動し、吸引管3で清水を吸引し、その時の吸引流量を電磁流量計301で計測し、得られた流量をQ(l/min)とする。続いて、スクリュー式の吸引機4Aを始動し、吸引管3で水底の土砂を吸引する。スクリュー式の吸引機4Aの回転数が上がるに従い、吸引流量は増大し、土砂濃度が濃くなっていく。そして、土砂濃度がある程度濃くなると、吸引機4Aの吸引流量は徐々に減少する。
このような室内試験の結果を図6乃至図8に示している。
図6は吸引土砂濃度と吸引流量との関係を示し、吸引流量は吸引管3の土砂濃度の1次関数で表すことができ、吸引土砂濃度が高くなると、吸引流量が減少することが分かる。
図7は室内実験から得た吸引土砂濃度と吸引土砂量との関係を示し、吸引土砂量は吸引管3の土砂濃度の2次関数で表すことができ、吸引土砂量が最大となる土砂濃度が存在することが明らかとなった。
図8は室内実験から得た吸引流量と吸引土砂量との関係を示し、図8に示すように、この吸引土砂量が最大となるのは、吸引流量が水(土砂濃度0%)の2分の1となるときであることが分かった。
この土砂の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管3の吸引流量は、図1、図2の各式から求められる。
Figure 2014227671
以上から、土砂の吸引量が単位時間当たり最大となるのは、吸引管3の吸引流量がQ/2(l/min)となるときであり、これが土砂を吸引する場合の吸引管3の最適吸引流量となる。
同様にして、ヘドロの吸引量についても単位時間当たり最大となる吸引管3の最適吸引流量を算出する。
また、砂礫土砂の場合は、礫の吸引量が単位時間当たり最大となるまで吸引することが一般的に困難であるため、できるだけ多く吸引するようにすることが望ましい。
このようにしてエジェクターポンプPにより吸引する堆積物の種類毎に、吸引管3で吸引する堆積物の吸引量が単位時間当たり最大となる最適吸引流量を算出しておく。そして、この堆積物の種類毎の最適吸引流量をスクリュー式の吸引機4A又は破砕機4Bを制御するパソコン303に吸引機4A又は破砕機4Bの制御データとして格納する。
そして、エジェクターポンプPで水底の堆積物を吸引する際に、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を測定し、この吸引管3の吸引流量と堆積物の種類毎の最適吸引流量に基づいて、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を吸引しようとする堆積物について算出した最適吸引流量に調節し、堆積物を吸引する(ステップ2)
すなわち、土砂を吸引する場合、図5に示すように、まず、バックホウBのロングアームaの先端に取り付けられた吸引機4Aをロングアームaの操作によりダム貯水池の水底に向けて降ろし、吸引機4Aの先端を堆砂面に対して適宜の距離にセットする。この場合の作業は、吸引機4Aに取り付けられた水中カメラ70及び操作側に設置されたモニター71により、水底の堆砂面の状態を確認することにより、効率よく行うことができる。そして、超高圧ポンプ1を駆動してエジェクター2を作動させ、併せて吸引機4A及び流体注入装置5を始動する。
図1、図2及び図3において、超高圧ポンプ1の駆動によりこの超高圧ポンプ1から高圧の大容量の動力水がエジェクター2に送給され、この動力水がエジェクター2のノズル22で絞られて秒速50mを超える流速でエジェクター2の内部に内管23に向けて噴射され、これによってエジェクター2の内部に高い負圧が発生し、エジェクター2の吸引口213を介してエジェクター2の外部から内部に向けて真空吸引力が働く。この真空吸引力により、水底の堆砂が吸引管3先端の吸引機4Aから連続的に吸入され、吸引管3を通して、エジェクター2内部に連続的に吸引され、内管23を通じて排砂管6へ圧送される。
また、このとき、吸引機4Aの駆動により吸引機4Aの各スクリュー48a、49aが回転され、併せて、空気注入装置5の駆動により吸引機4A内部の吸引機4Aと吸引管3との接続付近に空気が土砂の吸引方向に注入され、土砂に空気が混合されて、吸引管3に吸引される。
そして、吸引管3の吸引流量は吸引機4Aのスクリュー48a、49aの回転数が上がるに従い増大し、土砂濃度が濃くなっていく。この間、吸引管3の吸引流量は吸引管3に設置された電磁流量計301により計測され、計測信号がパソコン303に送信される。パソコン303では、この電磁流量計301から送信された計測信号とパソコン303に予め格納された土砂の場合の最適吸引流量データに基づいて、吸引機4Aのスクリュー48a、49aの回転速度を吸引機4Aの吸引流量が既述のQ/2(l/min)になるように制御し、吸引機4Aの吸引流量は土砂を吸引する場合の最適吸引流量(Q/2(l/min))に調節される。したがって、水底から時間当たり最大の土砂量の土砂が吸引管3に吸引され、浚渫量は最大となる。そして、この吸引管3で吸引された土砂は、エジェクター2に連続的に吸引されて、排砂管6に圧送される。
なお、吸引管3内の土砂濃度が濃い場合、吸引管3の長さが15mを超えると、閉塞する可能性が高まるが、吸引機4A内部で吸引機4Aと吸引管3との接続付近に空気が注入され、砂礫土砂に混合されるので、吸引管3内の砂礫土砂の見かけの流速が速くなって、土砂濃度が低くなり、併せて、この空気の注入により吸引機4Aと吸引管3との接続付近に適度の振動が発生し、この振動により土砂が流動しやすくなり、吸引管3内が土砂により閉塞されるのを防止される。
また、エジェクター2の内管23の先0〜20mの位置で排砂管6の一部に配管された空気挿入管80に空気注入装置8により空気が供給され、排砂管6内に排送される土砂に空気が混合されるので、排砂管6内の土砂濃度が低くなり、排砂管6内が土砂により閉塞されるのを防ぎ、所定の排送先まで確実に排送されることになる。
また、ここでは詳細な説明は省略するが、水底からヘドロを吸引する場合も、上記と同様に、予め、ヘドロについて単位時間当たり最大となるエジェクターポンプPの吸引流量(最適吸引流量)を同様にして算出し、エジェクターポンプPでヘドロを吸引する際に、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を電磁流量計301で測定し、この電磁流量計301で測定された吸引流量とパソコン303に予め格納されたヘドロの場合の最適吸引流量に基づいて、吸引管3で吸引する水底での吸引流量をヘドロを吸引する場合の最適吸引流量に調節し、ヘドロを吸引すればよい。このようにしてヘドロについても上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、砂礫土砂の場合は、既述のとおり、礫の吸引量が単位時間当たり最大となるまで吸引することが一般的に困難であるため、できるだけ多く吸引するようにすればよい。この場合、スクリュー式の吸引機4Aに代えて、破砕機4Bが使用される。
なお、この砂礫土砂の吸引、圧送では、超高圧ポンプ1による高い圧力と大容量の動力水の送給能力と、これに対応可能な大口径の内管23を有する大型の特殊エジェクター2とにより、エジェクター2は粒径150mm程度の石を吸引、圧送することができ、また、破砕機4Bは直径250mm程度の大きさの石を取り込み、150mm程度以下に破砕する能力を有するので、破砕機4Bから吸入される砂礫土砂の中に直径250mm程度の大きさの石が含まれていても、この石は破砕機4Bで150mm程度以下に破砕されて、砂礫土砂とともに、吸引管3を通じてエジェクター2内部へ送られ、内管23を通して排砂管6へ排送される。
また、この場合、吸引管3内の土砂濃度が濃い場合、吸引管3の長さが15mを超えると、閉塞する可能性が高まるが、破砕機4B内部で破砕機4Bと吸引管3との接続付近に空気が注入され、砂礫土砂に混合されるので、吸引管3内の砂礫土砂の見かけの流速が速くなって、土砂濃度が低くなり、併せて、この空気の注入により破砕機4Bと吸引管3との接続付近に適度の振動が発生し、この振動により砂礫土砂が流動しやすくなり、吸引管3内が砂礫土砂により閉塞されるのを防止される。
このようにして最大粒径250mm程度の石を含む砂礫土砂であっても、エジェクター2に連続的に吸引され、排砂管6に圧送される。
なお、エジェクター2の内管23の先0〜20mの位置で排砂管6の一部に配管された空気挿入管80に空気注入装置8により空気が供給され、排砂管6内に排送される砂礫土砂に空気が混合されるので、排砂管6内の土砂濃度が低くなり、排砂管6内が砂礫土砂により閉塞されるのを防ぎ、所定の排送先まで確実に排送される。
以上説明したように、この土砂等堆積物吸引方法によれば、上述のとおり、予め、エジェクターポンプPにより吸引する堆積物の種類毎に、吸引管3の堆積物濃度から吸引管3で吸引する吸引流量と吸引される堆積物の吸引量との関係を求め、当該堆積物の吸引量が単位時間当たり最大となる吸引管3の最適吸引流量を算出しておき、エジェクターポンプPで水底の堆積物を吸引する際に、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を測定し、この吸引流量と堆積物の種類毎に算出した吸引管3の最適吸引流量に基づいて、吸引管3で吸引する水底での吸引流量を吸引しようとする堆積物について算出した最適吸引流量に調節し、堆積物を吸引するので、エジェクターポンプPを用いて、水中の土砂、礫、ヘドロなど水底の堆積物を吸引する場合に、エジェクターポンプPで、吸引する水底の堆積物の種類に応じて、堆積物を単位時間当たり最大の吸引量で吸引し、堆積物の種類毎に最大の量の堆積物を最大の効率で圧送することができ、エジェクターポンプPの有する能力を最大限に発揮することができる。
また、この土砂等堆積物吸引方法に用いる装置Mによれば、上述のとおり、エジェクターポンプPで水底の土砂等堆積物を吸引する際に、エジェクターポンプPの水中での吸引流量を流量計測手段の電磁流量計301を用いて計測し、この計測した吸引流量と予め堆積物の種類毎に算出した吸引管3の最適吸引流量に基づいて、制御手段のパソコン303により流量調節手段302のスクリュー式の吸引機4A又は破砕機4Bを制御し、エジェクターポンプPの水中での吸引流量を堆積物の種類毎に算出した最適吸引流量に調節して、堆積物を吸引するので、エジェクターポンプPを用いて、水中の土砂、礫、ヘドロなど水底の堆積物を吸引する場合に、吸引する水底の堆積物の種類に応じて、堆積物を単位時間当たり最大の吸引量で吸入、吸引することができ、これにより、エジェクターポンプPで堆積物の種類毎に最大の量の堆積物を最大の効率で圧送することができ、エジェクターポンプPの有する能力を最大限に発揮することができる。
また、この土砂等堆積物吸引方法及び装置Mによれば、ポンプの容量を増大させるなど物理的にエネルギーを増やすような大きなコストを必要とする方法を取らなくても、経済的に施工効率を向上させることができる。
なお、上記実施の形態では、パソコン303により吸引機4Aのスクリュー48a、49aの回転速度を自動制御するようにしたが、作業者が、電磁流量計301で計測された吸引管3の吸引流量を目視しながら、吸引機4A又は破砕機4Bの操作盤の手動操作により、吸引機A又は破砕機4Bのスクリュー48a,49a、48,49の回転速度をコントロールして、吸引管3の吸引流量を堆積物毎に算出した最適吸引流量に調節するようにしてもよい。このようにしても上記と同様の作用効果を得ることができる。
また、上記実施の形態では、エジェクターポンプに、本願出願人が先の出願で提案したエジェクターポンプを用いたが、このエジェクターポンプとは異なる形式のエジェクターポンプでも、先端に吸引口を有する吸引管を備え、高圧水を管内に噴射することにより発生する負圧を吸引力とする形式のエジェクターポンプである限り、この土砂等堆積物吸引方法及びこれに用いる装置を同様に適用することができ、上記と同様の作用効果を得ることができる。
P エジェクターポンプ
1 超高圧ポンプ
2 エジェクター
211 ノズル接続口
212 内管接続口
213 吸引管接続口(吸引口)
21 外管
22 ノズル(噴射口)
23 内管(吐出口)
3 吸引管
30 吸引口
M 装置
301 流量計測手段(電磁流量計)
302 流量調節手段(スクリュー式の吸引機4A、スクリュー式の破砕機4B)
303 制御手段(パソコン)
4A スクリュー式の吸引機
40a 開口
41a 駆動モーター取付部
42a 吸引管の接続口
44a 外筒
45a 出力軸
46a 油圧式の駆動モーター
47a 回転軸
48a コーンスクリュー
49a オーガ式のスクリュー
491a 段部
4B スクリュー式の破砕機
40 開口
41 駆動モーター取付部
42 吸引管の接続口
43 テーパー面
43E 段部
431 凸部
44 外筒
45 出力軸
46 油圧式の駆動モーター
47 回転軸
48 コーンスクリュー
480 外周面
481 凸部
49 オーガ式のスクリュー
491 ウィング
5 流体注入装置(空気注入装置)
50 コンプレッサー
51 注入管
6 排砂管
70 水中カメラ
71 モニター(表示装置)
8 空気注入装置
80 空気挿入管
81 コンプレッサー
82 注入管

Claims (4)

  1. 先端に吸引口を有する吸引管を備え、高圧水を管内に噴射することにより発生する負圧を吸引力とする形式のエジェクターポンプを用い、前記吸引管を水底に挿入し、前記エジェクターポンプにより、水底に沈殿する土砂、ヘドロ、礫等の堆積物を吸引する土砂等堆積物吸引方法において、
    予め、前記エジェクターポンプにより吸引する堆積物の種類毎に、前記吸引管の堆積物濃度から前記吸引管で吸引する吸引流量と吸引される堆積物の吸引量との関係を求め、当該堆積物の吸引量が単位時間当たり最大となる前記吸引管の最適吸引流量を算出しておき、
    前記エジェクターポンプで水底の堆積物を吸引する際に、前記吸引管で吸引する水底での吸引流量を測定し、この吸引流量と前記堆積物の種類毎に算出した前記吸引管の最適吸引流量に基づいて、前記吸引管で吸引する水底での吸引流量を吸引しようとする堆積物について算出した前記最適吸引流量に調節し、堆積物を吸引する、
    ことを特徴とする土砂等堆積物吸引方法。
  2. 請求項1に記載の土砂等堆積物吸引方法に用いる装置であって、
    吸引管に設置され、前記吸引管の吸引流量を計測する流量計測手段と、
    前記吸引管の吸引口に設置され、前記吸引管の堆積物濃度の調節によって吸引流量を調節する流量調節手段と、
    前記流量計測手段により計測された前記吸引管の吸引流量と前記堆積物の種類毎に算出した前記吸引管の最適吸引流量に基づいて、前記流量調節手段を制御し、前記吸引管の吸引流量を前記堆積物の種類毎に算出した前記最適吸引流量に調節する制御手段と、
    を備える、
    ことを特徴とする土砂等堆積物吸引方法に用いる装置。
  3. 流量計測手段に電磁流量計を採用する請求項2に記載の土砂等堆積物吸引方法に用いる装置。
  4. 流量調節手段にスクリュー式の吸引機を採用する請求項2又は3に記載の土砂等堆積物吸引方法に用いる装置。
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