JP2014226421A - 被検体情報取得装置、被検者支持装置 - Google Patents

被検体情報取得装置、被検者支持装置 Download PDF

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Abstract

【課題】複数回の測定において被検者の体の位置を再現できる被検体情報取得装置、および被検者支持装置を提供する。
【解決手段】被検者支持面に伏臥した状態の被検者を支持する被検者支持手段と、伏臥状態にある前記被検者の、前記被検者支持面に対する体の位置に関する情報である体位情報を記憶する記憶手段と、前記記憶した体位情報を前記被検者支持面に投影する投影手段と、前記被検者の一部である被検部に光を照射する光照射手段と、前記光に起因して被検部内で発生した音響波を受信し、電気信号に変換する音響波探触子と、前記取得した電気信号に基づいて、前記被検部内の光学特性に関連した情報を生成するデータ処理手段と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、被検者を支持する被検者支持装置と、当該被検者支持装置を有する被検体情報取得装置に関する。
レーザ光をはじめとする光を生体に照射し、当該光に起因して生体内部から発生する超音波を受信することで生体内の情報を画像化する光音響測定装置の研究が医療分野で積極的に進められている。パルスレーザ光などの計測光を被検体に照射すると、計測光が被検体内の生体組織で吸収される際に音響波が発生する。この音響波(典型的には超音波)を受信し、解析することにより、生体内部の光学特性に関連した情報を画像化することができる。このような技術は、光音響トモグラフィ(PAT:Photoacoustic Tomography)と呼ばれている。
光音響測定装置における被検体の保持方法として、ベッド状の支持手段に被検者を伏臥させ、開口部に被検体を挿入して保持する方法がある。例えば、特許文献1には、挿入された乳房を二枚の保持板により圧迫する乳房圧迫機構を備えたX線撮影装置が開示されている。当該乳房圧迫機構は、固定された第一の保持板と、移動可能な第二の保持板を用いることで、被検体である乳房の圧迫を行う。この機構を光音響測定装置に採用することで、被検体を薄い状態で保持することができ、被検体内のより深部よりデータを取得することができる。
特許第2691073号公報
特許文献1に記載のX線乳房撮影装置では、テーブル上に伏臥した被検者が、同じくテーブル上に設けられた被検体挿入口に乳房を挿入して撮影を行う。しかし、被検者を伏臥位で保持するタイプの測定装置では、挿入された被検体の位置が、テーブル上の被検者の体の位置に大きく左右されてしまう。光音響測定装置は、被検体内の光学特性に関連した情報を画像化する装置であるため、複数回の測定において被検体の位置が変わってしまうと、取得したデータ同士の比較が困難になるという問題があった。
このような問題は、伏臥位で被検者を保持するタイプの光音響測定装置において共通して発生するが、従来の光音響測定装置では、測定を開始する前に、被検者や被検体の位置を所望の位置に正確に合わせることができなかった。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みてなされたものであり、複数回の測定において被検者の体の位置を再現できる被検体情報取得装置、および被検者支持装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る被検体情報取得装置は、
被検者支持面に伏臥した状態の被検者を支持する被検者支持手段と、伏臥状態にある前記被検者の、前記被検者支持面に対する体の位置に関する情報である体位情報を記憶する記憶手段と、前記記憶した体位情報を前記被検者支持面に投影する投影手段と、前記被検者の一部である被検部に光を照射する光照射手段と、前記光に起因して被検部内で発生し
た音響波を受信し、電気信号に変換する音響波探触子と、前記取得した電気信号に基づいて、前記被検部内の光学特性に関連した情報を生成するデータ処理手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る被検者支持装置は、
被検者支持面に伏臥した状態の被検者を支持する被検者支持装置であって、伏臥状態にある前記被検者の、前記被検者支持面に対する体の位置に関する情報である体位情報を記憶する記憶手段と、前記記憶した体位情報を前記被検者支持面に投影する投影手段と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、複数回の測定において被検者の体の位置を再現できる被検体情報取得装置および被検者支持装置を提供することができる。
第一の実施形態に係る光音響測定装置の全体構成図。 プロジェクタによる体位情報の投影を説明する図。 第一の実施形態に係る光音響測定装置の一部模式図。 第二の実施形態に係る光音響測定装置の一部模式図。 第三の実施形態に係る光音響測定装置の一部模式図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、同一の構成要素には原則として同一の参照番号を付して、説明を省略する。
(第一の実施形態)
本発明の第一の実施形態に係る光音響測定装置は、レーザ光を被検体に照射し、当該レーザ光に起因して被検体内(被検部内)で発生した光音響波を受信して解析することで、被検体内の光学特性に関連した情報を画像化する装置である。光学特性に関連した情報とは、一般的には、初期音圧分布や、光吸収エネルギー密度分布、吸収係数分布、あるいは、組織を構成する物質の濃度分布である。
<システム構成>
図1を参照しながら、第一の実施形態に係る光音響測定装置の構成を説明する。
符号1は被検者を支持するためのベッドである。測定は、ベッド1が有する被検者支持面(以下、支持面)に被検者10が伏臥位で横たわり、支持面に設けられた開口部11に、被検者自身の一部である被検体(本発明における被検部。本実施形態では乳房)10aを挿入した状態で行う。
符号2は伏臥状態の被検者を撮影する撮影手段であり、符号3は、撮影手段2で撮影したベッド1上の被検者の画像を記憶する記憶手段である。また、符号4は投影手段であり、符号5は撮影手段2および投影手段4を支える支柱、符号6は撮影手段2および投影手段4をマウントするマウントユニットである。
また、符号12aおよび12bは二枚の保持プレートであり、二枚のうちの少なくとも一枚を移動させることにより、開口部11に挿入された被検体10aを圧迫して保持する。
符号15は、被検体に照射する光を発生させる光源であり、符号13は、光源15にて発生した光を被検体に導くための光学部材(光照射部)である。光源ユニット15によって発生した光(パルス光)が光照射部13を経由して、保持プレート12a越しに被検体10aに照射される。
また、符号14は、被検体10aから発生する音響波を、保持プレート12bを介して受信する音響波探触子である。符号16は、探触子14で検出された信号を処理して画像データを生成する信号処理部であり、符号17は、信号処理部16で生成された画像データを表示する画像表示部である。
以下、本実施形態に係る光音響測定装置を構成する各手段について説明する。
<<ベッド1>>
ベッド1は、被検者10を伏臥位で保持する手段であり、被検者が伏臥する面である支持面と支柱からなる。支持面には開口部11が設けられており、支持面に伏臥した被検者10が、開口部11に被検者の一部である被検体10aを挿入する。ここでは、被検者の乳房を被検体10aとしているが、被検体は乳房以外であってもよい。
<<撮影手段2>>
撮影手段2は、支持面上における被検者10の体の位置を表す情報(本発明における体位情報)を取得する手段である。本実施形態では、撮影手段2はデジタルカメラやデジタルビデオカメラであり、支持面に伏臥した状態の被検者を背面から撮影する。当該撮影画像が、本発明における体位情報である。
撮影手段2は、被検者10の体位情報、すなわち体の位置に関する情報を取得することができれば、通常の可視光カメラ以外であってもよい。例えば、赤外線カメラであってもよいし、距離センサなどであってもよい。
<<記憶手段3>>
記憶手段3は、撮影手段2によって取得された、被検者の体位情報を記憶する手段であり、典型的にはハードディスクドライブやフラッシュメモリなどの記録媒体である。記憶手段3は、独立して設置されていてもよいし、撮影手段2や投影手段4のどちらかに内蔵されていてもよい。
記憶手段3にハードディスクドライブを用いる場合には、ハードディスクドライブと撮影手段2、投影手段4をケーブルで接続する。また、記憶手段3がフラッシュメモリ等の記録媒体である場合は、撮影手段2や投影手段4に内蔵されたカードリーダに記録媒体を挿入してもよい。
<<投影手段4>>
投影手段4は、ベッド1の支持面に画像を投影する手段であり、典型的にはプロジェクタである。投影手段4により、ベッド1の支持面に被検者の体の位置に関する情報を投影することができる。本実施形態では、撮影手段2が撮影した画像、すなわち、伏臥位の被検者を背面から撮影した画像をそのまま投影する。
<<被検者10(被検体10a)>>
被検者10(被検体10a)は、本発明を構成するものではないが、ここで説明する。被検者10は、光音響測定を行う対象者であり、被検体10aは、被検者10の一部である乳房や指、手足などである。ここでは、人の乳房を被検体とする。
本実施形態に係る光音響測定装置では、被検体10aの内部に存在する、相対的に光吸収係数が大きい光吸収体をイメージングすることができる。被検体が生体である場合、光吸収体とは、水、脂質、メラニン、コラーゲン、タンパク質、酸化ヘモグロビン、還元ヘモグロビンなどである。または、酸化あるいは還元ヘモグロビンを多く含む血管や、新生血管を多く含む腫瘍などである。光吸収体をイメージングすることで、本実施形態に係る光音響測定装置は、血管の造影、人や動物の腫瘍や血管疾患などの診断や化学治療の経過観察などを行うことができる。
<<保持プレート12>>
保持プレート12aおよび12bは、被検体を保持するための二枚の板状の保持部材であり、少なくともどちらか一枚が移動することで、被検体を圧迫保持することができる構成となっている。
光照射部13側に位置する保持プレート12aの材質は、光照射部から照射される光に対して、高透過性と低減衰特性を有する材質であることが好ましい。例えば、ガラス、ポリメチルペンテン、ポリカーボネート、アクリルなどが挙げられる。
また、音響波探触子14側に位置する保持プレート12bは、被検体内で発生した音響波を通過させる必要があるため、被検体との界面において音響波が反射しにくい材質であることが好ましい。具体的には、被検体との音響インピーダンスの差が小さい材質が好ましい。例えば、ポリメチルペンテンなどの樹脂材料が挙げられる。
保持プレート12は、保持圧によってプレートが変形しないように、ある程度の強度を保つことができる厚さを有していることが好ましく、典型的には10mm程度の厚さであることが好ましい。また、保持プレート12は、被検体を保持できればどのようなサイズであってもよいが、被検体と同程度のサイズであることが好ましい。
<<光照射部13(光源ユニット15)>>
光源ユニット15は、被検体に照射されるパルス光を発生させる装置である。光源は、大出力を得るためレーザ光源であることが望ましいが、レーザの代わりに発光ダイオードやフラッシュランプ等を用いることもできる。光源としてレーザを用いる場合、固体レーザ、ガスレーザ、色素レーザ、半導体レーザなど様々なものが使用できる。照射のタイミング、波形、強度等は不図示の光源制御部によって制御される。この光源制御部は、光源と一体化されていても良い。
また、光音響波を効果的に発生させるためには、被検体の熱特性に応じて十分短い時間に光を照射させなければならない。被検体が生体である場合、光源から発生するパルス光のパルス幅は10〜50ナノ秒程度が好適である。また、パルス光の波長は、被検体内部まで光が伝搬する波長であることが望ましい。具体的には、被検体が生体である場合、650nm以上1100nm以下であることが望ましい。さらに、パルス光の波長は、観測対象に対して吸収係数が高いものであることが望ましい。
光源ユニット15で発生した光は、光照射部13を通して被検体へ照射される。
光照射部13は、典型的には光を反射するミラーや、光を集光、拡大、または形状を変化させるレンズ、光を拡散させる拡散板などで構成される。これらの光学部材を用いて、パルス光の照射形状、光密度、被検体への照射方向といったような照射条件を任意のものに設定することができる。
なお、光照射部13は、走査機構を用いて二次元的に移動可能な構成とすることが好ましい。このように構成することで、保持プレート12aの全面に対して光を照射することができるようになり、広範囲に対する測定が可能になる。
<<音響波探触子14>>
音響波探触子14は、被検体10aに照射された光に起因して当該被検体の内部で発生した音響波を受信し、アナログの電気信号に変換する手段である。なお、本発明における音響波とは、典型的には超音波であり、音波、超音波、光音響波、光超音波と呼ばれる弾性波を含む。音響波探触子14は、被検体内で発生したこれらの弾性波を受信する。
音響波探触子14は、探触子またはトランスデューサとも呼ばれる。音響波探触子14は、単一の音響検出器からなってもよいし、複数の音響検出器からなってもよい。
また、音響波探触子14は、複数の受信素子が一次元、或いは二次元に配置されたものであってもよい。多次元配列素子を用いると、同時に複数の場所で音響波を受信することができるため、測定時間を短縮することができると共に、被検体の振動などの影響を低減することができる。
また、前述した光照射部13が、走査機構によって走査可能である場合、音響波探触子14も走査機構によって光照射部13と同期して走査可能であることが好ましい。
また、音響波探触子14は、感度が高く、周波数帯域が広いものが望ましい。具体的にはPZT(圧電セラミックス)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン樹脂)、CMUT(容量性マイクロマシン超音波トランスデューサ)、ファブリペロー干渉計を用いたものなどが挙げられる。ただし、ここに挙げたものだけに限定されず、音響波探触子としての機能を満たすものであれば、どのようなものであってもよい。
<<信号処理部16>>
信号処理部16は、音響波探触子14で得られたアナログの電気信号を増幅し、デジタル信号に変換する手段であり、本発明におけるデータ処理手段である。信号処理部16は、典型的には増幅器、A/D変換器、FPGA(Field Programmable Gate Array)チッ
プなどで構成される。探触子から得られる検出信号が複数である場合は、同時に複数の信号を処理できることが望ましい。なお、増幅器は音響波探触子14に内蔵されていてもよい。
また、信号処理部16は、得られたデジタル信号を処理することによって、画像データを生成(再構成)する。信号処理部16が実行する画像再構成方法には、例えば、フーリエ変換法、ユニバーサルバックプロジェクション法やフィルタードバックプロジェクション法、逐次再構成法などがあるが、どのような画像再構成方法を用いても構わない。
<<画像表示部17>>
画像表示部17は、信号処理部16で生成された再構成画像を表示する手段である。画像表示部17には、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイ、FEDなどを利用することができる。
<測定方法および被検者の位置合わせ方法>
次に、本実施形態に係る光音響測定装置によって、被検体を測定する方法、および、測定時に被検者の体の位置を好ましい位置に合わせる方法について説明する。
光音響測定は、ベッド1の支持面に設けられた開口部11に被検体(本例では乳房)を挿入して行う。まず、光源ユニット15から発せられたパルス光が、光照射部13を経由して被検体10aに照射される。被検体内部を伝搬した光のエネルギーの一部が血液などの光吸収体に吸収されると、熱膨張により当該光吸収体から音響波が発生する。被検体内にがんが存在する場合は、がんの新生血管において血液と同様に光が特異的に吸収され、音響波が発生する。被検体内で発生した音響波は、音響波探触子14で受信される。
音響波探触子14が受信した信号は、信号処理部16で解析される。解析結果は、被検体内の特性情報を表す画像データに変換され、画像表示部17を通して出力される。
光音響測定装置にて、被検体10aを複数回測定する場合、支持面上における被検者の体の位置は毎回同じであることが望ましい。本実施形態に係る光音響測定装置は、図2に示したように、被検者の好ましい体の位置を、投影手段4を用いてベッド1の支持面上に投影する。符号20は、過去に測定を行った際の被検者10の体の位置を表す。具体的には、過去に光音響測定を行った際に、撮影手段2で撮影した被検者10の画像である。
まず、撮影手段2および投影手段4の設置位置(高さ位置および水平位置)について説明する。撮影手段2および投影手段4は、被検者10を挟んでベッドと対向した位置に設けられる。撮影手段2および投影手段4は、被検者10の上半身を撮影し、かつ投影できる位置に設置されることが好ましい。より好ましくは、被検者10の両肩を撮影し、かつ投影できる位置に設置するとよい。
撮影手段2および投影手段4は、必ずしも同じ高さ位置に設置する必要はないが、撮影手段2および投影手段4が有する光学系が互いに同じ焦点距離である場合、双方を同じ高
さ位置に設置することが好ましい。もし、互いの焦点距離が同じであって、撮影手段2および投影手段4をそれぞれ異なる高さ位置に設置する場合は、視差を補正する手段を追加することが好ましい。
撮影手段2および投影手段4の水平方向の設置位置について、図3を用いて説明する。投影手段2および撮影手段4の水平方向の設置位置は、ほぼ同じであることが望ましく、図3(a)に示したように、並んで配置されることが好ましい。また、図3(b)に示したような回転ステージ30をマウントユニット6に取り付け、回転ステージ30に撮影手段2および投影手段4を取り付けてもよい。回転ステージ30を手動もしくは電動により回転させることで、撮影時の撮影手段2と投影時の投影手段4の水平位置を同一にすることができる。
本実施形態に係る光音響測定装置は、光音響測定を行う際に、撮影手段2を用いて被検者を撮影し、撮影した画像を記憶手段3に記憶させる。
また、記憶手段3に画像が記憶されている場合、記憶された画像を読み出して、投影手段4によって投影する。これにより、光音響測定を行う前に、被検者の体の位置を前回の測定時と同じ位置に合わせることができる。
ここで、ベッド1上で被検者10の体の位置を再現することについての効果を説明する。光音響測定装置は、生体を含む被検体の、光学特性に関連した情報を可視化することができ、主に医療用途で用いられる。例えば、癌を患っている被検者を測定するケースでは、抗癌剤などの薬物治療の効果を判断するため、治療中や治療後の被検者を複数回に渡って測定することが多い。
本実施形態に係る光音響測定装置を用いて、乳癌を患っている被検者を測定する場合、被検体である乳房をベッド1上の開口部11に挿入する。この挿入された乳房の位置は、ベッド1上の被検者10の体の位置によって大きく変わる。そのため、治療効果を適切に判断するためには、複数回の測定において、被検者の体の位置を常に同じにしなければならない。光音響測定によって得られた吸収係数分布などの画像だけでは、被検体の位置がどの程度ずれているかを判別することが難しいためである。
本実施形態に係る光音響測定装置を用いると、投影された画像に合わせて被検者が伏臥することで、被検者の体を前回の撮影時と同じ位置に合わせることができる。すなわち、開口部11に挿入された乳房の位置を再現することができるため、複数回の撮影において取得した画像の比較が容易になり、治療の経過観察を適切に行うことができる。
なお、被検者10が薬物治療などを行っている場合は、副作用による体重や体脂肪率などの変化によって、体型に変化が生じる場合がある。このため、被検者の位置合わせは、体型変化の影響を受けにくい骨格を用いて行うことが好ましい。具体的には、被検者の両肩の位置を用いて位置合わせを行うと、外的要因に左右されずに体の位置を精度よく再現することができる。
なお、本実施形態では、被検者を撮影した画像をそのまま投影したが、投影を行う画像は、インジケータ等であってもよい。例えば、撮影した画像から体の輪郭のみを抽出して記憶させ、当該輪郭を表す画像を生成して投影しても良い。さらには、被検者の肩甲骨などの外見特徴を抽出し、当該部位の位置を示すインジケータを生成してもよい。輪郭抽出などの画像処理には、既知の画像処理手法を用いることができる。インジケータは、例えば輪郭線であってもよいし、矢印などの記号であってもよい。また、インジケータは、ベッド1の支持面とは異なる色であることが好ましい。
また、撮影手段2は、本発明の効果を得るための必須構成ではない。例えば、フラッシュメモリなどの記憶媒体に、被検者の体位情報を記憶させ、投影手段4が、当該情報に基
づいて生成した画像をベッド1の支持面上に投影するようにしてもよい。
(第二の実施形態)
第二の実施形態は、第一の実施形態に対して、撮影手段2および投影手段4を高さ方向(ベッドに対する垂線方向)に移動させる手段を追加した実施形態である。
図4は、第二の実施形態に係る光音響測定装置の一部を示した模式図である。図4中、符号41は、支柱5の側面に沿うように配置されたリニアガイドレールであり、符号42は、リニアガイドレール41に沿って移動するリニアブロック、符号43は、支柱5を支えるベースである。また、符号44は、リニアブロック42を移動させる動力装置であり、符号45は、リニアブロック42の位置を記憶する記憶手段である。また、符号46は、記憶手段45に記憶された情報を元にリニアブロック42を移動させるコントローラである。
マウントユニット6は、リニアブロック42に接続されており、リニアガイドレール41に沿って、撮影手段2および投影手段4を上下方向に移動させることができる。また、リニアブロック42はストップボルト(不図示)を有しており、リニアガイドレール41上の任意の位置で固定することができる。
また、リニアブロック42の移動は、動力装置44で発生した動力を用いる。動力はモータで発生させることが好ましく、典型的には、DCモータ、ACモータ、ステッピングモータなどを用いることができる。動力装置44で発生した動力は、ラック・アンド・ピニオン機構などの回転−直動変換機(不図示)、ベルトなどの動力伝達機構(不図示)を経由してリニアブロック42に伝達される。なお、動力装置44は、リニアブロック42に内蔵されていてもよい。
また、コントローラ46は、被検者を撮影した際のリニアブロック42の位置を記憶手段45に記憶し、画像の投影を行う際に、当該位置にリニアブロック42を自動的に移動させる。
なお、動力装置44を省略し、手動でリニアブロック42を移動させる構成としてもよい。リニアブロックの移動を手動とする場合、コントローラ46は、適切な位置までリニアブロックを誘導するためのインジケータを、ランプやメーター等によって表示してもよいし、音声等によって適切な位置を操作者に通知するようにしてもよい。
第二の実施形態に係る光音響測定装置は、以上に述べた構成を有することにより、被検者に対する撮影手段2および投影手段4の高さを調整することができる。これにより、装置をさまざまな体型の被検者に対応させることができるようになる。
(第三の実施形態)
第三の実施形態は、第一の実施形態に対して、撮影手段2および投影手段4を水平方向(ベッドの長手方向)に移動させる手段を追加した実施形態である。
図5は、第三の実施形態に係る光音響測定装置の一部を示した模式図である。図5中、符号51は、ベース53の側面に沿うように配置されたリニアガイドレールであり、符号52は、リニアガイドレール51に沿って移動するリニアブロック、符号53は、支柱5を支えるベースである。また、符号54は、リニアブロック52を移動させる動力装置であり、符号55は、リニアブロック52の位置情報を記憶する記憶手段である。また、符号56は、記憶手段55に記憶された情報を元にリニアブロック52を移動させるコントローラである。
支柱5は、リニアブロック52に接続されており、リニアガイドレール51に沿って水平方向に移動することができる。また、リニアブロック52は、リニアブロック42と同様にストップボルト(不図示)を有しており、リニアガイドレール51上の任意の位置で固定することができる。
リニアブロック52は、リニアブロック42と同様に電動(または手動)で移動させることができる。その移動方法は、第二の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
第三の実施形態に係る光音響測定装置は、以上に述べた構成を有することにより、被検者の頭尾方向に撮影手段2および投影手段4を水平移動させることができる。これにより、被検者の身長による制約を受けることなく、撮影および投影を行うことができるようになる。特に、撮影手段2および投影手段4の位置を、被検者の両肩の位置に合わせることができるようになるため、位置合わせの精度が向上するという利点がある。
(変形例)
なお、各実施形態の説明は本発明を説明する上での例示であり、本発明は、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更または組み合わせて実施することができる。本発明は、上記手段の少なくとも一部を含む被検体情報取得装置として実施することもできる。また、被検者支持装置として単体で実施することもできる。上記処理や手段は、技術的な矛盾が生じない限りにおいて、自由に組み合わせて実施することができる。
また、各実施形態では、光音響測定装置を例に説明を行ったが、本発明は、超音波を被検体に送信する音響波送信手段を有し、被検体内で反射した超音波を受信することで被検体内の音響特性に関連した情報を可視化する、超音波測定装置に適用してもよい。被検者を伏臥位で支持した状態で測定を行う装置であれば、本発明を適用することができる。
1・・・ベッド、3・・・記憶手段、4・・・投影手段、13・・・光照射部、14・・・音響波探触子、16・・・信号処理部

Claims (12)

  1. 被検者支持面に伏臥した状態の被検者を支持する被検者支持手段と、
    伏臥状態にある前記被検者の、前記被検者支持面に対する体の位置に関する情報である体位情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶した体位情報を前記被検者支持面に投影する投影手段と、
    前記被検者の一部である被検部に光を照射する光照射手段と、
    前記光に起因して被検部内で発生した音響波を受信し、電気信号に変換する音響波探触子と、
    前記取得した電気信号に基づいて、前記被検部内の光学特性に関連した情報を生成するデータ処理手段と、
    を有することを特徴とする、被検体情報取得装置。
  2. 前記被検者支持面に伏臥した被検者の少なくとも一部を撮影する撮影手段をさらに有し、
    前記体位情報は、前記撮影手段が撮影した被検者の画像である
    ことを特徴とする、請求項1に記載の被検体情報取得装置。
  3. 前記撮影手段および投影手段は、前記被検者支持面と、前記被検者を介して対向する位置に配置される
    ことを特徴とする、請求項2に記載の被検体情報取得装置。
  4. 前記撮影手段および投影手段を、前記被検者支持面の長手方向に沿って移動させる移動手段をさらに有する
    ことを特徴とする、請求項3に記載の被検体情報取得装置。
  5. 前記移動手段は、前記撮影手段および投影手段を、前記被検者支持面の垂線方向に沿ってさらに移動させる
    ことを特徴とする、請求項4に記載の被検体情報取得装置。
  6. 前記移動手段は、前記撮影手段が撮影を行った位置を記憶し、前記記憶した位置に前記投影手段を移動させる
    ことを特徴とする、請求項4または5に記載の被検体情報取得装置。
  7. 被検者支持面に伏臥した状態の被検者を支持する被検者支持装置であって、
    伏臥状態にある前記被検者の、前記被検者支持面に対する体の位置に関する情報である体位情報を記憶する記憶手段と、
    前記記憶した体位情報を前記被検者支持面に投影する投影手段と、
    を有することを特徴とする、被検者支持装置。
  8. 前記被検者支持面に伏臥した被検者の少なくとも一部を撮影する撮影手段をさらに有し、
    前記体位情報は、前記撮影手段が撮影した被検者の画像である
    ことを特徴とする、請求項7に記載の被検者支持装置。
  9. 前記撮影手段および投影手段は、前記被検者支持面と、前記被検者を介して対向する位置に配置される
    ことを特徴とする、請求項8に記載の被検者支持装置。
  10. 前記撮影手段および投影手段を、前記被検者支持面の長手方向に沿って移動させる移動
    手段をさらに有する
    ことを特徴とする、請求項9に記載の被検者支持装置。
  11. 前記移動手段は、前記撮影手段および投影手段を、前記被検者支持面の垂線方向に沿ってさらに移動させる
    ことを特徴とする、請求項10に記載の被検者支持装置。
  12. 前記移動手段は、前記撮影手段が撮影を行った位置を記憶し、前記記憶した位置に前記投影手段を移動させる
    ことを特徴とする、請求項10または11に記載の被検者支持装置。
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