JP2014225526A - 検出装置、及び、検出システム - Google Patents

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啓吾 横山
Keigo Yokoyama
啓吾 横山
渡辺 実
Minoru Watanabe
実 渡辺
将人 大藤
Masahito Ofuji
将人 大藤
潤 川鍋
Jun Kawanabe
潤 川鍋
健太郎 藤吉
Kentaro Fujiyoshi
健太郎 藤吉
弘 和山
Hiroshi Wayama
弘 和山
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Abstract

【課題】 不純物半導体部と透明導電性酸化物の良好な密着性と、変換素子の良好な暗電流特性と、を両立することが可能な検出装置を提供する。
【解決手段】 基板100の上に、透明導電性酸化物からなる画素電極122と、不純物半導体部123と、半導体部125と、を基板100側から順に有する変換素子12を含む検出装置であって、不純物半導体部123が、画素電極122と接する箇所を含む第1不純物半導体層123aと、第1不純物半導体層123aよりも半導体部125の近くに位置する第2不純物半導体層124と、を含み、第2不純物半導体層124の不純物の濃度が、第1不純物半導体層123aの不純物の濃度より高い。
【選択図】 図2

Description

本発明は、医療用画像診断装置、非破壊検査装置、放射線を用いた分析装置などに応用される検出装置、及び、検出システムに関するものである。
近年、薄膜半導体製造技術は、TFT(薄膜トランジスタ)等のスイッチ素子と、フォトダイオード等の放射線又は光を電荷に変換する変換素子と、を組み合わせた画素のアレイ(画素アレイ)を有する検出装置にも利用されている。従来の検出装置として、特許文献1には、基板の上に配置されたスイッチ素子と、スイッチ素子の上に配置されスイッチ素子と電気的に接続された変換素子と、基板及びスイッチ素子と変換素子との間に配置された層間絶縁層と、を含む検出装置が開示されている。また、特許文献1の変換素子は、スイッチ素子と電気的に接続された画素電極と、画素電極と対向して配置された対向電極と、画素電極と対向電極との間に配置された半導体部と、画素電極と半導体部との間に配置された不純物半導体部と、を有する。この画素電極は、残像低減のための光の照射の効率化等のため、多結晶化された透明導電性酸化物が用いられ、更に、特許文献1の変換素子には、半導体部と画素電極との密着性を向上させるバッファー層を設けてもよいことが開示されている。
特開2002−026300号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、不純物半導体部と透明導電性酸化物の密着性と、変換素子の暗電流特性と、の両立が困難であった。不純物半導体部と透明導電性酸化物との間の密着性を向上させようとすると、変換素子の暗電流特性の低下を招き、逆に、変換素子の暗電流特性を向上させようとすると、不純物半導体部と透明導電性酸化物との間の密着性の低下を招いていた。そこで、本願発明では、不純物半導体部と透明導電性酸化物の良好な密着性と、変換素子の良好な暗電流特性と、を両立することが可能な検出装置を提供することを課題とする。
本発明の検出装置は、基板の上に、透明導電性酸化物からなる画素電極と、不純物半導体部と、半導体部と、を前記基板側から順に有する変換素子を含む検出装置であって、前記不純物半導体部が、前記画素電極と接する箇所を含む第1領域と、前記第1領域よりも前記半導体部の近くに位置する第2領域と、を含み、前記第2領域の不純物の濃度が、前記第1領域の不純物の濃度より高いことを特徴とする。また、本発明の検出装置は、基板の上に、透明導電性酸化物からなる画素電極と、不純物半導体部と、半導体部と、を前記基板側から順に有する変換素子を含む検出装置であって、前記不純物半導体部が、前記画素電極と接する箇所を含む第1不純物半導体層と、前記第1不純物半導体層よりも前記半導体部の近くに位置する第2不純物半導体層と、を含み、前記第2不純物半導体層の不純物の濃度が、前記第1不純物半導体層の不純物の濃度より高いことを特徴とする。そして、本発明の検出システムは、前記検出装置と、前記検出装置からの信号を処理する信号処理手段と、前記信号処理手段からの信号を記録するための記録手段と、前記信号処理手段からの信号を表示するための表示手段と、前記信号処理手段からの信号を伝送するための伝送処理手段と、を具備する。
本願発明により、不純物半導体部と透明導電性酸化物の良好な密着性と、変換素子の良好な暗電流特性と、を両立することが可能な検出装置を提供することが可能となる。
第1の実施形態に係る検出装置の1画素あたりの平面模式図及び断面模式図である。 第1の実施形態の他の例に係る検出装置の1画素あたりの断面模式図である。 検出装置の模式的等価回路図である。 第2の実施形態に係る検出装置の1画素あたりの平面模式図及び断面模式図である。 第2の実施形態の他の例に係る検出装置の1画素あたりの平面模式図である。 本発明の検出装置を用いた放射線検出システムの概念図である。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照して具体的に説明する。なお、本明細書では、放射性崩壊によって放出される粒子(光子を含む)の作るビームであるα線、β線、γ線などの他に、同程度以上のエネルギーを有するビーム、例えばX線や粒子線、宇宙線なども、放射線に含まれるものとする。
(第1の実施形態)
先ず、図1(a)及び(b)を用いて第1の実施形態に係る検出装置について説明する。図1(a)は検出装置を構成する1画素の平面模式図であり、図1(b)は図1(a)のA−A’における断面模式図である。なお、図1(a)では、簡便化の為、変換素子については画素電極のみを示している。
本発明の検出装置は、基板100の上に画素11が複数配置されている。1つの画素11は、図1(a)及び(b)に示すように、放射線又は光を電荷に変換する変換素子12と、変換素子12の電荷に応じた電気信号を出力するスイッチ素子であるTFT(薄膜トランジスタ)13とを含む。本実施形態では、変換素子12として非晶質シリコンのPIN型フォトダイオードを用いている。変換素子12は、ガラス基板等の絶縁性の基板100の上に設けられたTFT13の上に、有機材料からなる層間絶縁層120を挟んで積層されて配置されている。層間絶縁層120は、複数のスイッチ素子である複数のTFT13を覆うように配置されている。なお、図1(b)に示すように、層間絶縁層120の表面は、無機材料からなる被覆部材121と画素電極122により覆われている。
TFT13は、基板100の上に、基板側から順に配置された、制御電極131と、絶縁層132と、半導体層133と、半導体層133よりも不純物濃度の高い不純物半導体層134と、第1主電極135と、第2主電極136と、を含む。不純物半導体層134はその一部領域で第1主電極135及び第2主電極136と接しており、その一部領域と接する半導体層133の領域の間の領域が、TFTのチャネル領域となる。制御電極131は制御配線15と電気的に接続されており、第1主電極135は信号配線16と電気的に接続されており、第2主電極136は変換素子12の画素電極122と電気的に接続されている。なお、本実施形態では第1主電極135と第2主電極136と信号配線16とは、同じ導電層で一体的に構成されており、第1主電極135が信号配線16の一部をなしている。保護層137はTFT13、制御配線15、及び信号配線16を覆うように設けられている。本実施形態では、スイッチ素子として非晶質シリコンを主材料とした半導体層133及び不純物半導体層134を用いた逆スタガ型のTFTを用いたが、本発明はそれに限定されるものではない。例えば、多結晶シリコンを主材料としたスタガ型のTFTを用いたり、有機TFT、酸化物TFT等を用いたりすることができる。
層間絶縁層120は、複数のTFT13を覆うように、基板100と後述する変換素子12の画素電極122との間に配置されており、コンタクトホールを有している。変換素子12の画素電極122とTFT13の第2主電極136とが、層間絶縁層120に設けられたコンタクトホールにおいて、電気的に接続される。
変換素子12は、層間絶縁層120の上に、層間絶縁層側(基板側)から順に配置された、画素電極122と、第1導電型の不純物半導体部123と、半導体部125と、第2導電型の不純物半導体部126と、対向電極127と、を含む。画素電極122には、残像低減のための光の照射の効率化等のため、及び、低抵抗化のため、多結晶化された透明導電性酸化物が用いられる。残像低減のための光を照射するための光源(不図示)は、基板100の画素11が配置された表面と対向する表面側に備えられ得る。本実施形態では、透明導電性酸化物としてITOを用いるが、本発明はそれに限定されるものではなく、光源から出射される光に対して20%以上の透過率を有するものであればよく、ITOの他に、ZnO、SnO、CuAlO等が好適に用いられる。第1導電型の不純物半導体部123は、第1導電型の極性を示し、半導体部125及び第2導電型の不純物半導体部126よりも第1導電型の不純物の濃度が高いものである。また、第2導電型の不純物半導体部126は、第2導電型の極性を示し、第1導電型の不純物半導体部123及び半導体部125よりも第2導電型の不純物の濃度が高いもので、本発明の他の不純物半導体部に相当する。第1導電型と第2導電型とは互いに異なる極性の導電型であり、本実施形態では第1導電型がn型、第2導電型はp型である。ただし、本発明はそれに限定されるものではなく、第1導電型がp型、第2導電型はn型であってもよい。変換素子12の対向電極127には電極配線14が電気的に接続される。変換素子12の画素電極122は層間絶縁層120に設けられたコンタクトホールにおいて、TFT13の第2主電極136と電気的に接続される。本実施形態では、非晶質シリコンを主材料とした第1導電型の不純物半導体部123、半導体部125、第2導電型の不純物半導体部126を用いたフォトダイオードを用いている。
ここで、透明導電性酸化物は格子欠陥が多く、特に多結晶化された透明導電性酸化物は非晶質の透明導電性酸化物より格子欠陥が多くなる。また、不純物半導体部123はその不純物の濃度が高くなると格子欠陥が多くなる。そのため、不純物半導体部123はその不純物の濃度が高くなると格子欠陥が多くなると、透明導電性酸化物との密着性は低下する。一方、不純物半導体部123はその不純物の濃度が低くなると、PIN型フォトダイオードの逆バイアス時の逆方向飽和電流、すなわち暗電流が増大してしまう。これは、不純物半導体部123の不純物の濃度が低くなると、活性化エネルギーが低下し、不純物半導体部123の少数キャリア密度が高くなり、少数キャリアをブロッキングする機能が低下してしまうためである。
そこで、不純物半導体部123は、透明導電性酸化物と接する箇所を含む第1領域と、その第1領域よりも半導体部125の近くに位置する第2領域と、を含む。そして、第2領域の不純物の濃度が、第1領域の不純物の濃度よりも高くする。第2領域より不純物の濃度が低い第1領域が透明導電性酸化物と接することにより、透明導電性酸化物との密着性を第2領域が透明導電性酸化物と接する場合に比べて高くすることができる。例えば、半導体部125は非晶質シリコンで、不純物半導体部123はn型の非晶質シリコンである場合、第1領域の第1導電型の不純物であるリンの濃度は、1.0×1021[atoms/cc]未満が望ましい。このリンの濃度はSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry)解析で測定されたものである。この場合、第1領域の電気伝導度は、5.0×10−4[(Ωcm)−1]未満となり、活性化エネルギーが0.3[eV]未満となる。また、不純物の濃度と非晶質シリコン中の水素の濃度には相関があるため、第1領域の水素の濃度はSIMS解析で1.0×1022[atoms/cc]以上となる。また、第1領域よりも不純物の濃度が高い第2領域により、少数キャリアをブロッキングするに十分な活性化エネルギーが確保でき、暗電流の増加を抑制することが可能となる。例えば、半導体部125は非晶質シリコンで、不純物半導体部123はn型の非晶質シリコンである場合、第2領域のリンの濃度は、SIMS解析で1.0×1021[atoms/cc]以上が望ましい。この場合、第2領域の電気伝導度は5.0×10−4[(Ωcm)−1]以上となり、第2領域の活性化エネルギーが1.0×1022[eV]以上となり、第2領域の水素の濃度は1.0×1022[atoms/cc]未満となる。
なお、本実施形態では、非晶質シリコンを主材料とした第1導電型の不純物半導体部123、半導体部125、第2導電型の不純物半導体部126を用いたフォトダイオードを用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば非晶質セレンを主材料とした第1導電型の不純物半導体部123、半導体部125、第2導電型の不純物半導体部126を用いた、放射線を直接電荷に変換する素子も用いることができる。対向電極127は、画素電極122と対向して配置され、電極配線14と電気的に接続される。また、本実施形態では、層間絶縁層120の表面が、画素電極122と無機材料からなる被覆部材121とで覆われている。そのため、不純物半導体部123となる不純物半導体膜をCVD法、蒸着法、スパッタリング法等により成膜する際に、層間絶縁層120の表面の露出が抑制される。そのため、不純物半導体部123への有機材料の混入が低減できる。また、本実施形態では、不純物半導体部123、半導体部125、及び不純物半導体部126が、画素電極122とで層間絶縁層120の表面を覆う被覆部材121の上で画素ごとに分離または除去されている。その分離または除去の際、被覆部材121がエッチングストッパー層として働くこととなる。そのため、層間絶縁層120がドライエッチングのスピーシーズに晒されることなく、有機材料による変換素子への汚染を抑制することが可能となる。そして、電極配線14、変換素子12、及び、被覆部材121を覆うように、パッシベーション層128が設けられている。
なお、図1(b)に示す形態では、第1導電型の不純物半導体部123が第1領域と第2領域を含むものを用いて説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。図2(a)に示すように、不純物半導体部123が、第1不純物半導体層123aと第2不純物半導体層124によって構成されるものであってもよい。このような場合、第1不純物半導体層123aが第1領域に、第2不純物半導体層124が第2領域に、それぞれ対応する。
また、図1(b)に示す形態では、半導体部125及び第2導電型の不純物半導体部126が画素ごとに分離されている構成を用いて説明したが、本発明はそれに限定されるものではない。図2(b)に示すように、変換素子12の半導体部125’及び第2導電型の不純物半導体部126’が、画素毎に分離されておらず、複数の画素に跨って配置される構成となっていてもよい。
次に、図3を用いて本発明の第1の実施形態に係る検出装置の概略的等価回路を説明する。なお、図3では説明の簡便化のため3行3列の等価回路図を用いたが、本発明はそれに限定されるものではなく、検出装置はn行m列(n,mはいずれも2以上の自然数)の画素アレイを有する。本実施形態における検出装置は、基板100の表面上に、行方向及び列方向に配列された複数の画素1を含む変換部3が設けられている。各画素1は、放射線又は光を電荷に変換する変換素子12と、変換素子12の電荷に応じた電気信号を出力するTFT13と、を含む。変換素子の対向電極127側の表面に、放射線を可視光に波長変換するシンチレータ(不図示)が配置されてもよい。電極配線14は、列方向に配列された複数の変換素子12の対向電極127に共通に接続される。制御配線15は、行方向に配列された複数のTFT13の制御電極131に共通に接続され、駆動回路2に電気的に接続される。駆動回路2が列方向に複数配列された制御配線15に駆動パルスを順次に又は同時に供給することにより、行単位で画素からの電気信号が、行方向に配列された複数の信号配線16に並列に出力される。信号配線16は、列方向に配列された複数のTFT13の第1主電極135に共通に接続され、読出回路4に電気的に接続される。読出回路4は、信号配線16毎に、信号配線16からの電気信号を積分して増幅する積分増幅器5と、積分増幅器5で増幅して出力された電気信号をサンプルホールドするサンプルホールド回路6を備える。読出回路4は更に、複数のサンプルホールド回路6から並列に出力される電気信号を直列の電気信号に変換するマルチプレクサ7と、出力された電気信号をデジタルデータに変換するA/D変換器8を含む。積分増幅器5の非反転入力端子には電源回路9から基準電位Vrefが供給される。電源回路9は更に、行方向に配列された複数の電極配線14に電気的に接続されており、変換素子12の対向電極126にバイアス電位Vsを供給する。
以下に、本実施形態の検出装置の動作について説明する。変換素子12の画素電極122にはTFT13を介して基準電位Vrefを与え、対向電極127には、放射線又は可視光によって発生した電子正孔対分離に必要なバイアス電位Vsを与える。この状態で、被検体を透過した放射線又はそれに応じた可視光が変換素子12に入射し、電荷に変換され変換素子12に蓄積される。この電荷に応じた電気信号は、駆動回路2から制御配線15に印加される駆動パルスによりTFT13が導通状態となることで、信号配線16に出力され、読出回路4によりデジタルデータとして外部に読み出される。
(第2の実施形態)
次に、図4(a)及び(b)を用いて第2の実施形態に係る検出装置について説明する。図4(a)は検出装置を構成する1画素の平面模式図であり、図4(b)は図4(a)のB−B’における断面模式図である。なお、図4(a)では、簡便化の為、変換素子については画素電極のみを示している。なお、先の実施形態で説明したものと同じものは同じ番号を付与し、詳細な説明は割愛する。
本実施形態では、図1に示す第1の実施形態の構成に加えて、画素電極122の表面の一部の上に、金属部材129が設けられている。金属部材129は、不純物半導体部の第2領域に対応する、第2不純物半導体層124と、画素電極122と、に直接接するように配置されている。第1の実施形態でも説明した通り、透明導電性酸化物との密着性の低減を抑制するために、不純物半導体部の第1領域に対応する第1不純物半導体層123aの不純物の濃度を低くすると、キャリアの移動度が低下し得る。そこで本実施形態では、第1領域よりも不純物濃度の高い第2領域である第2不純物半導体層124が、画素電極122に接して備えられた金属部材129に直接接するように、設けられている。これにより、第1不純物半導体層123aによるキャリアの移動度の低下を抑制できる。また、金属部材129に使用される金属材料は、一般的に、不純物の濃度の高い不純物半導体層に対する密着性や、不純物半導体膜の成膜に対する耐久性が透明導電性酸化物より高いため、より特性の安定した変換素子が得られることとなる。金属部材129の材料としては、Al,Cu,Mo,Wやその合金、或いは複数の材料を積層したものを用いることができるが、本実施形態では、不純物半導体層124と抵抗性接続可能なMoを用いている。
ただし、金属部材129を設けることにより、基板100の画素11が配置された表面と対向する表面側に備えられ得る光源(不図示)からの光の一部が、半導体部125に入射することを防いでしまうおそれがある。そのため、図5(a)に示すように、制御配線15、信号配線16、制御電極131、第1主電極135、及び、第2主電極136のうちの少なくとも一つと金属部材129の正射影が重なるように、金属部材129が配置されることが好ましい。また、図5(b)に示すように、金属部材129を一体的に設け、制御配線15、信号配線16、制御電極131、第1主電極135、及び、第2主電極136と金属部材129の正射影が重なるように、金属部材129が配置されてもよい。制御配線15、信号配線16、制御電極131、第1主電極135、及び、第2主電極136は、低抵抗化のために光透過率の低い金属材料によって形成されている。そのため、これらの配線及び各電極は、もともと光源(不図示)からの光の透過を抑制するものである。そのため、金属部材129の正射影がこれらの配線及び各電極と重なるように金属部材129を配置することにより、より光の透過が低減されることを抑制することができる。
(応用実施形態)
次に、図6を用いて、本発明の検出装置を用いた放射線検出システムを説明する。
放射線源であるX線チューブ6050で発生したX線6060は、患者あるいは被験者6061の胸部6062を透過し、本願発明の検出装置6040に含まれる各変換素子に入射する。この入射したX線には患者6061の体内部の情報が含まれている。X線の入射に対応して変換部3で放射線を電荷に変換して、電気的情報を得る。この情報はデジタルデータに変換され信号処理手段となるイメージプロセッサ6070により画像処理され制御室の表示手段となるディスプレイ6080で観察できる。
また、この情報は電話回線6090等の伝送処理手段により遠隔地へ転送でき、別の場所のドクタールームなど表示手段となるディスプレイ6081に表示もしくは光ディスク等の記録手段に保存することができ、遠隔地の医師が診断することも可能である。また記録手段となるフィルムプロセッサ6100により記録媒体となるフィルム6110に記録することもできる。
11 画素
12 変換素子
13 スイッチ素子
14 電極配線
15 制御配線
16 信号配線
100 基板
120 層間絶縁層
121 被覆部材
122 画素電極
123 第1導電型の不純物半導体部
125、125’ 半導体部
126、126’ 第2導電型の不純物半導体部
127 対向電極

Claims (16)

  1. 基板の上に、透明導電性酸化物からなる画素電極と、不純物半導体部と、半導体部と、を前記基板側から順に有する変換素子を含む検出装置であって、
    前記不純物半導体部が、前記画素電極と接する箇所を含む第1領域と、前記第1領域よりも前記半導体部の近くに位置する第2領域と、を含み、
    前記第2領域の不純物の濃度が、前記第1領域の不純物の濃度より高いことを特徴とする検出装置。
  2. 前記基板と前記画素電極との間に配置されたスイッチ素子と、前記基板及び前記スイッチ素子と前記画素電極との間に配置された層間絶縁層と、を更に有し、
    前記層間絶縁層は、前記画素電極と前記スイッチ素子とを電気的に接続するためのコンタクトホールが設けられており、
    前記コンタクトホールにおいて前記スイッチ素子と前記画素電極とが電気的に接続されることを特徴とする請求項1に記載の検出装置。
  3. 前記画素電極の一部と前記第2領域とに接して前記画素電極の上に配置された金属部材を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の検出装置。
  4. 前記スイッチ素子は、制御電極と第1主電極と第2主電極とを有する薄膜トランジスタであり、前記制御電極は制御配線に電気的に接続されており、前記第1主電極は信号配線に接続されており、
    前記制御配線、前記信号配線、前記制御電極、前記第1主電極、及び、前記第2主電極のうちの少なくとも一つと前記金属部材の正射影が重なるように、前記金属部材が配置されることを特徴とする請求項3に記載の検出装置。
  5. 前記層間絶縁層の表面を画素電極と覆うように配置された被覆部材を更に有することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の検出装置。
  6. 前記半導体部は非晶質シリコンからなり、前記不純物半導体部はn型の非晶質シリコンからなり、
    前記第1領域の不純物の濃度は1.0×1021未満であり、前記第2領域の不純物の濃度は1.0×1021以上であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の検出装置。
  7. 基板の上に、透明導電性酸化物からなる画素電極と、不純物半導体部と、半導体部と、を前記基板側から順に有する変換素子を含む検出装置であって、
    前記不純物半導体部が、前記画素電極と接する箇所を含む第1不純物半導体層と、前記第1不純物半導体層よりも前記半導体部の近くに位置する第2不純物半導体層と、を含み、
    前記第2不純物半導体層の不純物の濃度が、前記第1不純物半導体層の不純物の濃度より高いことを特徴とする検出装置。
  8. 前記基板と前記画素電極との間に配置されたスイッチ素子と、前記基板及び前記スイッチ素子と前記画素電極との間に配置された層間絶縁層と、を更に有し、
    前記層間絶縁層は、前記画素電極と前記スイッチ素子とを電気的に接続するためのコンタクトホールが設けられており、
    前記コンタクトホールにおいて前記スイッチ素子と前記画素電極とが電気的に接続されることを特徴とする請求項7に記載の検出装置。
  9. 前記画素電極の一部と前記第2不純物半導体層とに接して前記画素電極の上に配置された金属部材を更に有することを特徴とする請求項7又は8に記載の検出装置。
  10. 前記スイッチ素子は、制御電極と第1主電極と第2主電極とを有する薄膜トランジスタであり、前記制御電極は制御配線に電気的に接続されており、前記第1主電極は信号配線に接続されており、
    前記制御配線、前記信号配線、前記制御電極、前記第1主電極、及び、前記第2主電極のうちの少なくとも一つと前記金属部材の正射影が重なるように、前記金属部材が配置されることを特徴とする請求項9に記載の検出装置。
  11. 前記層間絶縁層の表面を画素電極と覆うように配置された被覆部材と、を更に有することを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の検出装置。
  12. 前記半導体部は非晶質シリコンからなり、前記不純物半導体部はn型の非晶質シリコンからなり、
    前記第1不純物半導体層の不純物の濃度は1.0×1021未満であり、前記第2不純物半導体層の不純物の濃度は1.0×1021以上であることを特徴とする請求項7から11のいずれか1項に記載の検出装置。
  13. 前記変換素子は、前記画素電極と対向して配置された対向電極と、前記半導体部と前記対向電極との間に、P型の非晶質シリコンからなる他の不純物半導体部と、を更に有することを特徴とする請求項6又は12に記載の検出装置。
  14. 前記基板の前記変換素子が配置された側とは反対側に備えられた光源を更に含むことを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載の検出装置。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載の検出装置と、
    前記検出装置からの信号を処理する信号処理手段と、
    前記信号処理手段からの信号を記録するための記録手段と、
    前記信号処理手段からの信号を表示するための表示手段と、
    前記信号処理手段からの信号を伝送するための伝送処理手段と、
    を具備する検出システム。
  16. 前記検出装置に向かって放射線を出射する放射線源を更に含む請求項15に記載の検出システム。
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