JP2014224329A - 離型紙製造装置および離型紙製造方法 - Google Patents

離型紙製造装置および離型紙製造方法 Download PDF

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【課題】離型紙の製造プロセスへの迅速なフィードバックおよび歩留まりの向上を図ることができる離型紙製造装置および離型紙製造方法を提供する。【解決手段】離型紙製造装置(具体的には、工程離型紙製造装置)は、コーティング部30により形成された工程離型紙86を当該工程離型紙86の搬送方向と平行に切断し、工程離型紙86の一部を連続的に分離させる切断分離部40と、切断分離部40により分離させられた工程離型紙の端縁部88の剥離力を連続的に検出する剥離力検出器60と、を備え、前記剥離力検出部において、前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部に粘着テープを付着させた後に当該離型紙の一部から前記粘着テープを剥離させ、剥離した後の前記粘着テープの張力に基づき、前記離型紙の剥離力を検出し、インラインで離型紙の剥離力を、離型紙の製造プロセスへの迅速なフィードバックを行う離型紙製造装置。【選択図】図1

Description

本発明は、合成皮革における種々の凹凸絵柄を必要な量に応じて形成することが可能な離型紙の製造装置および製造方法に関する。
合成皮革の製造方法として、従来から種々の方法が用いられており、例えば、染色する方法、グラビアコーターやナイフコーターで処理する方法、工程離型紙を使用する方法等がある。このうち工程離型紙を使用する方法は、離型性を有する面に所望の凹凸パターンを形成した工程離型紙を予め準備し、この工程離型紙の離型層上に合成皮革の原料樹脂(例えば、ポリウレタン等)を塗布し、乾燥・固化した後に剥離するものである。このような工程離型紙としては、例えば、特許文献1等に開示されるものが知られている。
また、工程離型紙の離型性の評価方法として、特許文献2には、試験片に粘着テープを付着させた後、この粘着テープを所定の剥離速度、剥離角度にて試験片から引き剥がし、その際の剥離力を検出するような方法が開示されている。
特開平11−140778号公報 特開平5−249027号公報
特許文献2に開示されるような従来の剥離試験方法では、工程離型紙が製造された後に、オフラインにて実験装置を用いて工程離型紙の離型性の評価を行うため、工程離型紙の性能を把握するのに時間がかかってしまい、工程離型紙の製造プロセスへのフィードバックが遅れてしまうという問題がある。具体的には、工程離型紙の離型性が悪い場合には、一から工程離型紙を作り直さなければならないという問題がある。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、離型紙の一部を連続的に分離し、分離させられた離型紙の一部の剥離力を連続的に検出することにより、インラインで離型紙の剥離性能を評価することができ、離型紙の製造プロセスへの迅速なフィードバックおよび歩留まりの向上を図ることができる離型紙製造装置および離型紙製造方法を提供することを目的とする。
本発明の離型紙製造装置は、連続的に搬送される帯状の基材に対してエンボス加工を行い当該基材に凹凸柄を形成するエンボス部と、前記エンボス部により凹凸柄が形成された前記基材上に離型剤を塗布して当該基材上に離型層を積層させることにより離型紙を形成する離型剤供給部と、前記離型剤供給部により形成された前記離型紙を当該離型紙の搬送方向と平行に切断し、前記離型紙の一部を連続的に分離させる切断分離部と、前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を連続的に検出する剥離力検出部と、を備えている。
このような離型紙製造装置によれば、連続的に搬送される離型紙を当該離型紙の搬送方向と平行に切断し、離型紙の一部を連続的に分離させ、分離させられた離型紙の一部の剥離力を連続的に検出するようになっている。このことにより、インラインで離型紙の剥離性能を評価することができ、離型紙の製造プロセスへの迅速なフィードバックおよび歩留まりの向上を図ることができる。
本発明の離型紙製造装置においては、前記剥離力検出部において、前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部に粘着テープを付着させた後に当該離型紙の一部から前記粘着テープを剥離させるようになっており、前記剥離力検出部は、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力に基づいて、前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を検出するようになっていてもよい。
この際に、前記剥離力検出部は、前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部の搬送方向に沿って複数設けられていてもよい。
本発明の離型紙製造装置は、前記離型剤供給部の制御を行う制御部を更に備え、前記制御部は、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力に基づいて、前記離型剤供給部により前記基材上に塗布される前記離型剤の塗布量を調整するようになっていてもよい。
この際に、前記制御部は、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が予め設定された閾値以下であるときには前記離型剤供給部により前記基材上に塗布される前記離型剤の塗布量を予め設定された所定値とし、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が前記閾値よりも大きい場合には前記離型剤供給部により前記基材に塗布される前記離型剤の塗布量を前記所定値よりも大きくするようになっていてもよい。
本発明の離型紙製造装置は、前記切断分離部によりその一部が分離させられた後の前記離型紙の残余部を巻き取る排紙ロールおよび不良品の離型紙を巻き取るための予備ロールを含む排紙機構を更に備え、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が予め設定された閾値よりも大きくなった場合には、前記排紙機構において前記離型紙の残余部が巻き取られるロールを前記排紙ロールから前記予備ロールに切り替えるようになっていてもよい。
この際に、前記排紙機構において前記離型紙の残余部が巻き取られるロールが前記排紙ロールから前記予備ロールに切り替えられた後、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が予め設定された閾値よりも小さくなった場合には、前記排紙機構において前記離型紙の残余部が巻き取られるロールを前記予備ロールから前記排紙ロールに再び切り替えるようになっていてもよい。
本発明の離型紙製造方法は、連続的に搬送される帯状の基材に対してエンボス加工を行い当該基材に凹凸柄を形成する工程と、凹凸柄が形成された前記基材上に離型剤を塗布して当該基材上に離型層を積層させることにより離型紙を形成する工程と、形成された前記離型紙を当該離型紙の搬送方向と平行に切断し、前記離型紙の一部を連続的に分離させる工程と、分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を連続的に検出する工程と、を備えている。
このような離型紙製造方法によれば、連続的に搬送される離型紙を当該離型紙の搬送方向と平行に切断し、離型紙の一部を連続的に分離させ、分離させられた離型紙の残余部の剥離力を連続的に検出するようになっている。このことにより、インラインで離型紙の剥離性能を評価することができ、離型紙の製造プロセスへの迅速なフィードバックおよび歩留まりの向上を図ることができる。
本発明の離型紙製造方法においては、分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を検出する工程において、分離させられた前記離型紙の一部に粘着テープを付着させた後に当該離型紙の一部から前記粘着テープを剥離させるようになっており、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力に基づいて、分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を検出するようになっていてもよい。
本発明の離型紙製造方法においては、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力に基づいて、前記基材上に塗布される前記離型剤の塗布量を調整するようになっていてもよい。
本発明の離型紙製造方法においては、その一部が分離させられた後の前記離型紙の残余部を巻き取る排紙ロールおよび不良品の離型紙を巻き取るための予備ロールを含む排紙機構が設けられており、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が予め設定された閾値よりも大きくなった場合には、前記排紙機構において前記離型紙の残余部が巻き取られるロールを前記排紙ロールから前記予備ロールに切り替えるようになっていてもよい。
本発明の離型紙製造装置および離型紙製造方法によれば、離型紙の製造プロセスへの迅速なフィードバックおよび歩留まりの向上を図ることができる。
本発明の実施の形態による工程離型紙製造装置の構成の概略を示す構成図である。 図1に示す工程離型紙製造装置におけるエンボス部の構成の詳細を示す斜視図である。 (a)は、エンボス部により凹凸柄が形成された基材の縦断面図であり、(b)は、凹凸柄が形成された基材に離型層が積層された工程離型紙の縦断面図である。 図1に示す工程離型紙製造装置における切断分離部の構成の詳細を示す斜視図である。 図1に示す工程離型紙製造装置の制御部における、剥離力検出器の張力計により検出される粘着テープの張力と、コーティング部により基材に塗布されるべき離型剤の塗布量との関係を示すグラフである。 (a)〜(c)は、排紙ロールおよび予備ロールを有する排紙機構の構成および動作を示す構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図6は、本実施の形態による工程離型紙製造装置および工程離型紙製造方法を示す図である。このうち、図1は、本実施の形態による工程離型紙製造装置の構成の概略を示す構成図であり、図2は、図1に示す工程離型紙製造装置におけるエンボス部の構成の詳細を示す斜視図である。また、図3(a)は、エンボス部により凹凸柄が形成された基材の縦断面図であり、図3(b)は、凹凸柄が形成された基材に離型層が積層された工程離型紙の縦断面図である。また、図4は、図1に示す工程離型紙製造装置における切断分離部の構成の詳細を示す斜視図である。また、図5は、図1に示す工程離型紙製造装置の制御部における、剥離力検出器の張力計により検出される粘着テープの張力と、コーティング部により基材に塗布されるべき離型剤の塗布量との関係を示すグラフである。また、図6(a)〜図6(c)は、排紙ロールおよび予備ロールを有する排紙機構の構成および動作を示す構成図である。
図1に示すように、本実施の形態の工程離型紙製造装置は、帯状の基材80を連続的に供給する給紙ロール10と、給紙ロール10により連続的に供給される帯状の基材80に対してエンボス加工を行い当該基材80に凹凸柄を形成するエンボス部20と、エンボス部20により凹凸柄が形成された基材82上に離型剤を塗布して当該基材82上に離型層84を積層させることにより工程離型紙86を形成するコーティング部30と、コーティング部30により形成された工程離型紙86を当該工程離型紙86の搬送方向と平行に切断し、工程離型紙86の一部を連続的に分離させる切断分離部40と、切断分離部40によりその一部が分離させられた後の工程離型紙の残余部87を巻き取る排紙ロール56および不良品の工程離型紙を巻き取るための予備ロール58を有する排紙機構50と、を備えている。また、本実施の形態の工程離型紙製造装置には、当該工程離型紙製造装置の各構成要素の制御を行う制御部70が設けられている。また、本実施の形態の工程離型紙製造装置には、切断分離部40により分離させられた工程離型紙の端縁部88の剥離力を検出する剥離力検出器60が設けられている。このような工程離型紙製造装置の各構成要素の詳細について以下に説明する。
給紙ロール10は、クラフト紙、上質紙等の紙、プラスチックフィルム、金属箔、織布、不織布等、あるいはこれらの積層体からなる帯状の基材80を連続的に巻き出すようになっている。
図2に示すように、エンボス部20は、エンボスロール22と、このエンボスロール22に対向するよう設けられたバックアップロール24とを有している。エンボスロール22の外周面には凹凸形状を有するエンボス型面が設けられており、また、エンボスロール22はバックアップロール24に押圧されるよう配設されている。このことにより、エンボスロール22とバックアップロール24との間のニップ部を通過する基材80に、エンボスロール22の外周面にあるエンボス型面の凹凸柄が転写される。図3(a)に、エンボス部により凹凸柄が形成された基材82の縦断面を示す。
コーティング部30は、エンボス部20により凹凸柄が形成された基材82上に離型剤を塗布して当該基材82上に離型層84を積層させることにより図3(b)に示すような縦断面の工程離型紙86を形成するようになっている。コーティング部30により基材82上に積層される離型層84としては、例えばアクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、シリコーン系樹脂、アルキド系樹脂等の公知の熱可塑性樹脂を使用することができ、合成皮革用の樹脂との離型性を考慮して選定されるようになっている。また、コーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量は、後述する制御部70により調整されるようになっている。
図4に示すように、切断分離部40は、円盤形状のスリッター42と、このスリッター42に対向するよう設けられたガイドロール44とを有している。スリッター42は図4における矢印方向に連続的に回転するようになっており、このスリッター42により、連続的に搬送される工程離型紙86はその端縁部が例えば5mm〜10mm分だけ切断されるようになっている。スリッター42によりその端縁部が分離させられた後の工程離型紙の残余部87は、後述する排紙機構50の排紙ロール56により巻き取られ、工程離型紙の最終製品として出荷されるようになっている。また、スリッター42により切断された工程離型紙の端縁部88は、後述する剥離力検出器60によりその剥離力が検出された後、排紙ロール69により巻き取られるようになっている。なお、排紙ロール69により巻き取られた工程離型紙の端縁部88は廃棄されるようになっている。
図1に示すように、切断分離部40により分離させられた工程離型紙の端縁部88の剥離力を検出するための剥離力検出器60は、工程離型紙の端縁部88に粘着テープ61を付着させた後に当該工程離型紙の端縁部88から粘着テープ61を剥離させるようになっており、この剥離力検出器60は、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力に基づいて、切断分離部40により分離させられた工程離型紙の端縁部88の剥離力を検出するようになっている。
より詳細には、剥離力検出器60は、帯状の粘着テープ61を連続的に巻き出す粘着テープ巻出ロール62と、粘着テープ巻出ロール62から巻き出された粘着テープ61を工程離型紙の端縁部88に付着させるよう当該粘着テープ61の案内を行う第1の案内ロール65と、工程離型紙の端縁部88に付着している粘着テープ61を当該工程離型紙の端縁部88から剥離させるよう粘着テープ61の案内を行う第2の案内ロール66と、粘着テープ61の張力を検出する張力計68が設けられた第3の案内ロール67と、粘着テープ61の巻き取りを行う粘着テープ巻取ロール64とを有している。ここで、粘着テープ巻出ロール62における粘着テープ61の巻き出し速度や粘着テープ巻取ロール64における粘着テープ61の巻き取り速度は一定の大きさに維持されるようになっている。また、粘着テープ巻取ロール64の回転トルクも一定の大きさに維持されるようになっている。そして、剥離力検出器60は、張力計68により検出される粘着テープ61の張力に基づいて、工程離型紙の端縁部88の剥離力を検出するようになっている。ここで、工程離型紙の端縁部88の剥離力の大きさが一定であれば、張力計68により検出される粘着テープ61の張力の大きさも一定となる。しかしながら、工程離型紙の端縁部88の剥離力が低下した場合には(すなわち、離型層84上に塗布された合成皮革の原料樹脂が剥離しにくい工程離型紙86が製造プロセスにおいて形成されてしまった場合には)、張力計68により検出される粘着テープ61の張力が大きくなる。
なお、図1では、工程離型紙製造装置において1つの剥離力検出器60のみが設けられた例が示されているが、本実施の形態では、切断分離部40により分離させられた工程離型紙の端縁部88の搬送方向に沿って剥離力検出器60が複数設けられていてもよい。この場合には、複数の剥離力検出器60により工程離型紙の端縁部88の剥離力をそれぞれ検出することによって、繰り返し試験が可能となり、工程離型紙の端縁部88の剥離力の検出精度を向上させることができる。
また、図1および図6に示すように、排紙機構50は、ベース部52と、回転軸54aを中心として回転自在にベース部52に設けられた十字形状のアーム部54と、十字形状のアーム部54の先端部における回転軸54aを中心として対向する位置に設けられた排紙ロール56および予備ロール58と、十字形状のアーム部54の先端部における排紙ロール56や予備ロール58以外の箇所に設けられた回転自在の案内ロール59とを有している。ここで、前述したように、切断分離部40のスリッター42によりその端縁部が分離させられた後の工程離型紙の残余部87は、排紙機構50の排紙ロール56により巻き取られ、工程離型紙の最終製品として出荷されるようになっている。また、製造プロセスにおいて不良品の工程離型紙が形成されてしまった場合には、この不良品の工程離型紙は排紙機構50の予備ロール58により巻き取られた後、廃棄されるようになっている。図6(a)〜(c)は、排紙機構50において工程離型紙の残余部87が巻き取られるロールを排紙ロール56から予備ロール58に切り替える動作を順に示すものであるが、このような動作の詳細については後述する。
図1に示すように、本実施の形態の工程離型紙製造装置には、当該工程離型紙製造装置の各構成要素の制御を行う制御部70が設けられている。この制御部70は、剥離力検出器60の張力計68により検出される粘着テープ61の張力に基づいて、コーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量を調整するよう当該コーティング部30の制御を行うようになっている。より詳細には、制御部70は、図5に示すようなグラフに基づいて、剥離力検出器60の張力計68により検出される粘着テープ61の張力から、コーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量を算出する。
より具体的に説明すると、図5に示すように、制御部70は、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力が予め設定された閾値a以下であるときにはコーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量を予め設定された所定値Vとし、一方、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力が閾値aよりも大きい場合にはコーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量を所定値Vよりも大きくするようになっている。このことにより、製造プロセスにおいて工程離型紙86の離型性が悪化した場合でも、コーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量を増やすことにより、工程離型紙86の離型性を良くすることができるようになる。また、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力が閾値a以下である場合には、工程離型紙86の離型性は良好であると考えられるため、コーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量を変化させる必要がない。
なお、切断分離部40により分離させられた工程離型紙の端縁部88の搬送方向に沿って剥離力検出器60が複数設けられている場合には、制御部70は、複数の剥離力測定器60のうち最も上流側にある剥離力検出器60の張力計68により検出される粘着テープ61の張力に基づいて、コーティング部30により基材82に塗布される離型剤の塗布量を調整する。
また、本実施の形態の工程離型紙製造装置では、制御部70は、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力が予め設定された閾値(例えば、図5における閾値a)よりも大きくなった場合には、図6(a)〜(c)に示すような動作に従って、排紙機構50において工程離型紙の残余部87が巻き取られるロールを排紙ロール56から予備ロール58に切り替えるようになっている。なお、排紙機構50において工程離型紙の残余部87が巻き取られるロールを排紙ロール56から予備ロール58に切り替える際に用いられる閾値は、コーティング部30により基材82に塗布される離型剤の塗布量を所定値Vよりも大きくする際の閾値aと同じ値であってもよく、あるいは異なる値であってもよい。
より具体的に説明すると、制御部70は、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力が予め設定された閾値(例えば、図5における閾値a)よりも大きくなった場合には、排紙機構50のアーム部54を図6(a)に示す状態から180°回転させ、図6(b)に示す状態を経て図6(c)に示す状態とする。その後、図6(c)に示すように排紙ロール56に巻き取られる工程離型紙の残余部87をカッター51により切断することによって、それ以降の工程離型紙の残余部87は予備ロール58により巻き取られるようになる。このことにより、製造プロセスにおいて工程離型紙86の離型性が悪化した場合でも、不良品としての工程離型紙は予備ロール58により巻き取られるため、このような不良品としての工程離型紙が出荷されてしまうことを防止することができる。
また、制御部70は、排紙機構50において工程離型紙の残余部87が巻き取られるロールを排紙ロール56から予備ロール58に切り替えた後、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力が予め設定された閾値よりも下回るようになった場合には、排紙機構50において工程離型紙の残余部87が巻き取られるロールを予備ロール58から排紙ロール56に再び切り替える。このことにより、製造プロセスにおいて工程離型紙86の離型性が良くなった場合に、この工程離型紙86を排紙ロール56に巻き取らせることによって最終製品として出荷することができるようになり、歩留まりの向上を図ることができる。なお、工程離型紙の残余部87が巻き取られるロールを予備ロール58から排紙ロール56に再び切り替える際の粘着テープ61の張力の閾値は、工程離型紙の残余部87が巻き取られるロールを排紙ロール56から予備ロール58に切り替える際の粘着テープ61の張力の閾値と同じ値であってもよく、あるいは前者が後者よりも小さくなっていてもよい。
以上のように本実施の形態の工程離型紙製造装置および工程離型紙製造方法によれば、連続的に搬送される工程離型紙86を当該工程離型紙86の搬送方向と平行に切断し、工程離型紙86の端縁部を連続的に分離させ、分離させられた工程離型紙の端縁部88の剥離力を連続的に検出するようになっている。このことにより、インラインで工程離型紙86の剥離性能を評価することができ、工程離型紙86の製造プロセスへの迅速なフィードバックおよび歩留まりの向上を図ることができる。
また、本実施の形態の工程離型紙製造装置および工程離型紙製造方法においては、前述したように、分離させられた工程離型紙の端縁部88に粘着テープ61を付着させた後に当該工程離型紙の端縁部88から粘着テープ61を剥離させるようになっており、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力に基づいて、分離させられた工程離型紙の端縁部88の剥離力を検出するようになっている。このことにより、連続的に搬送される工程離型紙の端縁部88の剥離力をシンプルな構成により検出することができるようになる。
また、本実施の形態の工程離型紙製造装置および工程離型紙製造方法においては、前述したように、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力に基づいて、コーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量を調整するようになっている。このことにより、製造プロセスにおいて工程離型紙86の離型性が悪化した場合でも、コーティング部30により基材82上に塗布される離型剤の塗布量を増やすことにより、工程離型紙86の離型性を良くすることができるようになる。
また、本実施の形態の工程離型紙製造装置および工程離型紙製造方法においては、前述したように、工程離型紙の端縁部88から剥離した後の粘着テープ61の張力が予め設定された閾値よりも大きくなった場合には、排紙機構50において工程離型紙の残余部87が巻き取られるロールを排紙ロール56から予備ロール58に切り替えるようになっている。このことにより、製造プロセスにおいて工程離型紙86の離型性が悪化した場合でも、不良品としての工程離型紙は予備ロール58により巻き取られるため、このような不良品としての工程離型紙が出荷されてしまうことを防止することができる。
なお、本実施の形態による工程離型紙製造装置および工程離型紙製造方法は、上述したような態様に限定されることはなく、様々な変更を加えることができる。
例えば、切断分離部40により分離させられた工程離型紙の端縁部88の剥離力を検出する剥離力検出器60は、図1に示すような構成のものに限定されることはない。工程離型紙の端縁部88の剥離力を連続的に検出することができるものであれば、工程離型紙の端縁部88に粘着テープ61を付着させた後に当該工程離型紙の端縁部88から粘着テープ61を剥離させるような構成以外のものを剥離力検出器60として用いてもよい。
また、連続的に搬送される工程離型紙86を当該工程離型紙86の搬送方向と平行に切断し、工程離型紙86の一部を連続的に分離させる切断分離部40は、図4に示すような構成のものに限定されることはない。連続的に搬送される工程離型紙86を当該工程離型紙86の搬送方向と平行に切断することができるものであれば、円盤形状のスリッター42以外のものを切断分離部40として用いてもよい。
10 給紙ロール
20 エンボス部
22 エンボスロール
24 バックアップロール
30 コーティング部
40 切断分離部
42 スリッター
44 ガイドロール
50 排紙機構
51 カッター
52 ベース部
54 アーム部
54a 回転軸
56 排紙ロール
58 予備ロール
59 案内ロール
60 剥離力検出器
61 粘着テープ
62 粘着テープ巻出ロール
64 粘着テープ巻取ロール
65 第1の案内ロール
66 第2の案内ロール
67 第2の案内ロール
68 張力計
69 排紙ロール
70 制御部
80 基材
82 凹凸柄が形成された基材
84 離型層
86 工程離型紙
87 工程離型紙の残余部
88 工程離型紙の端縁部

Claims (11)

  1. 連続的に搬送される帯状の基材に対してエンボス加工を行い当該基材に凹凸柄を形成するエンボス部と、
    前記エンボス部により凹凸柄が形成された前記基材上に離型剤を塗布して当該基材上に離型層を積層させることにより離型紙を形成する離型剤供給部と、
    前記離型剤供給部により形成された前記離型紙を当該離型紙の搬送方向と平行に切断し、前記離型紙の一部を連続的に分離させる切断分離部と、
    前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を連続的に検出する剥離力検出部と、
    を備えた、離型紙製造装置。
  2. 前記剥離力検出部において、前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部に粘着テープを付着させた後に当該離型紙の一部から前記粘着テープを剥離させるようになっており、
    前記剥離力検出部は、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力に基づいて、前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を検出する、請求項1記載の離型紙製造装置。
  3. 前記剥離力検出部は、前記切断分離部により分離させられた前記離型紙の一部の搬送方向に沿って複数設けられている、請求項2記載の離型紙製造装置。
  4. 前記離型剤供給部の制御を行う制御部を更に備え、
    前記制御部は、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力に基づいて、前記離型剤供給部により前記基材上に塗布される前記離型剤の塗布量を調整する、請求項2または3記載の離型紙製造装置。
  5. 前記制御部は、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が予め設定された閾値以下であるときには前記離型剤供給部により前記基材上に塗布される前記離型剤の塗布量を予め設定された所定値とし、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が前記閾値よりも大きい場合には前記離型剤供給部により前記基材に塗布される前記離型剤の塗布量を前記所定値よりも大きくする、請求項4記載の離型紙製造装置。
  6. 前記切断分離部によりその一部が分離させられた後の前記離型紙の残余部を巻き取る排紙ロールおよび不良品の離型紙を巻き取るための予備ロールを含む排紙機構を更に備え、
    前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が予め設定された閾値よりも大きくなった場合には、前記排紙機構において前記離型紙の残余部が巻き取られるロールを前記排紙ロールから前記予備ロールに切り替える、請求項2乃至5のいずれか一項に記載の離型紙製造装置。
  7. 前記排紙機構において前記離型紙の残余部が巻き取られるロールが前記排紙ロールから前記予備ロールに切り替えられた後、前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が予め設定された閾値よりも小さくなった場合には、前記排紙機構において前記離型紙の残余部が巻き取られるロールを前記予備ロールから前記排紙ロールに再び切り替える、請求項6記載の離型紙製造装置。
  8. 連続的に搬送される帯状の基材に対してエンボス加工を行い当該基材に凹凸柄を形成する工程と、
    凹凸柄が形成された前記基材上に離型剤を塗布して当該基材上に離型層を積層させることにより離型紙を形成する工程と、
    形成された前記離型紙を当該離型紙の搬送方向と平行に切断し、前記離型紙の一部を連続的に分離させる工程と、
    分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を連続的に検出する工程と、
    を備えた、離型紙製造方法。
  9. 分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を検出する工程において、分離させられた前記離型紙の一部に粘着テープを付着させた後に当該離型紙の一部から前記粘着テープを剥離させるようになっており、
    前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力に基づいて、分離させられた前記離型紙の一部の剥離力を検出する、請求項8記載の離型紙製造方法。
  10. 前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力に基づいて、前記基材上に塗布される前記離型剤の塗布量を調整する、請求項9記載の離型紙製造方法。
  11. その一部が分離させられた後の前記離型紙の残余部を巻き取る排紙ロールおよび不良品の離型紙を巻き取るための予備ロールを含む排紙機構が設けられており、
    前記離型紙の一部から剥離した後の前記粘着テープの張力が予め設定された閾値よりも大きくなった場合には、前記排紙機構において前記離型紙の残余部が巻き取られるロールを前記排紙ロールから前記予備ロールに切り替える、請求項9または10記載の離型紙製造方法。
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