JP2014222177A - 測定装置及び測定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】試料の分光反射率の計算において波長間隔の異なる測定データを事前に用意せず誤差の小さい測定値を得ることのできる測定装置と測定方法を提供する。
【解決手段】第一の波長間隔で分光反射率を測定し、測定された分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換し、変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算し、前記変換は、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づく変換規則と、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づく変換規則とを用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記測定された分光反射率を変換する。
【選択図】図5
【解決手段】第一の波長間隔で分光反射率を測定し、測定された分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換し、変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算し、前記変換は、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づく変換規則と、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づく変換規則とを用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記測定された分光反射率を変換する。
【選択図】図5
Description
本発明は、測定試料の分光反射率の測定処理に関する。
印刷装置のカラープロファイルに格納されるCIEXYZやCIELABなどの色彩値は、測定された印刷物の分光反射率から、標準化された光源と視覚の分光特性とに基づいて計算によって求められる。計算に利用される光源と視覚の分光特性は、CIE技術報告書15.3において波長間隔5nmで定められており、計算に利用する印刷物の分光反射率は、これに合わせて波長間隔5nm、有効波長幅(半値幅)5nmで測定することが望ましいとされる。
しかし、物体色を測定する色彩測定装置は、波長間隔10nm、有効波長幅10nmで分光反射率を測定するものが広く使用されており、さらに波長間隔20nm、有効波長幅20nmで測定するものもある。これは、波長間隔が大きく有効波長幅が大きい方が、光センサの受光量が大きく、S/Nが有利なためである。
測定波長間隔が5nmよりも大きい分光反射率から色彩値を計算する方法としては、定められた光源と視覚の分光特性を、測定された分光反射率に合わせて間引いて利用する方法がある。しかし、この方法によれば、輝線を有する蛍光ランプなどの光源の色彩値を計算する場合、輝線のピーク波長が間引かれてしまい波長間隔5nmで測定された分光反射率を利用して計算した結果と大きな誤差が生じてしまう。
そこで、非特許文献1によれば、測定された分光反射率から波長間隔5nmの分光反射率を補間によって求め、これを用いて波長間隔5nmで色彩値を計算する。
また、特許文献1によれば、測定される少数n個の分光データと、n<mとなるm個の分光データとの対応関係を調べて変換規則を作ることで、n個の分光データからm個の分光データが予測できる。この方法によって、波長間隔10nmで測定された分光反射率から波長間隔5nmで測定された分光反射率を予測して色彩値を計算することができる。
「三刺激値計算のための重価係数の求め方」、照明学会誌、1993年、第77巻、第6号、p364
非特許文献1の方法によれば、測定データの存在する波長(例えば、560nm)では、波長間隔10nmまたは波長間隔20nmで測定した分光反射率と、波長間隔5nmで測定した分光反射率は等しいとしている。しかしながら、両者は、重心波長が等しいのであって、有効波長幅は異なるため、一致しない。図11は、10nm間隔で測定された分光反射率と5nm間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性を示す模式図である。波長間隔10nmで測定された分光反射率の有効波長幅(半値幅)は10nmであり、例えば560nmの分光反射率の値は、550nmから570nmの分光反射率を実線で示す比率で荷重平均した値である。一方、波長間隔5nmで測定された分光反射率の有効波長幅は5nmであり、560nmの分光反射率の値は、555nmから565nmの分光反射率を破線で示す比率で荷重平均した値である。両者は、重心波長は等しいが、値は一致しない。その結果、計算される色彩値は、波長間隔5nmで測定した分光反射率を利用して計算した結果と誤差が生じる。
また、特許文献1の方法は、変換規則を作るために波長間隔10nmで測定した分光反射率と、波長間隔5nmで測定した分光反射率との対応関係を調べる必要がある。精度よく予測するには対応関係を調べるための大量のデータが必要であり、かつ、用意するデータによって結果が変わる問題もある。
以上を鑑み、本発明は、試料の分光反射率の計算において、波長間隔の異なる測定データを事前に用意する必要がなく、誤差の小さい測定値を得ることを目的とする。
本発明に係る測定装置は、第一の波長間隔で分光反射率を測定する測定手段と、前記測定手段で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する計算手段とを有し、前記変換手段は、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則と、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則との2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記測定手段で測定された分光反射率を変換する。
また、本発明に係る測定装置は、第一の波長間隔で分光反射率を測定する測定手段と、前記測定手段で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換する変換手段とを有し、前記変換手段は、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則と、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則との2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記測定手段で測定された分光反射率を変換する。
また、本発明に係る測定装置は、分光反射率を入力する入力手段と、前記入力手段で入力された分光反射率の波長間隔を第一の波長間隔とするとき、当該分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換する変換手段と、前記変換手段によって変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する計算手段とを有し、前記変換手段は、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則と、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則との2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記入力手段で入力された分光反射率を変換する。
本発明によれば、試料の分光反射率の計算において、波長間隔の異なる測定データを事前に用意する必要がなく、誤差の小さい測定値を得ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
[実施例1]
<ハードウエア構成>
図1は、本実施例の色彩測定装置のハードウエア構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、測定部110と計算部120とを有し、計算部120は、CPU121、メモリ122、入力部123、出力部124を有する。CPU121は、メモリ122に格納されたプログラムに従い種々の処理を実行するものであり、特に、本実施例に関する色彩値計算を実行する。メモリ122は、色彩値計算のプログラムや、計算に必要な照明光源や等色関数等のデータを記憶しておくと共に、中間計算結果を保管する作業領域として利用される。入力部123は、校正や測定の指示を外部から受けとる他、色彩値計算の計算条件を外部から入力する。出力部124は、測定結果として色彩値計算結果や分光反射率を外部に出力する。
<ハードウエア構成>
図1は、本実施例の色彩測定装置のハードウエア構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、測定部110と計算部120とを有し、計算部120は、CPU121、メモリ122、入力部123、出力部124を有する。CPU121は、メモリ122に格納されたプログラムに従い種々の処理を実行するものであり、特に、本実施例に関する色彩値計算を実行する。メモリ122は、色彩値計算のプログラムや、計算に必要な照明光源や等色関数等のデータを記憶しておくと共に、中間計算結果を保管する作業領域として利用される。入力部123は、校正や測定の指示を外部から受けとる他、色彩値計算の計算条件を外部から入力する。出力部124は、測定結果として色彩値計算結果や分光反射率を外部に出力する。
図2は、測定部110の構成例を示す模式図である。測定部110は、光源111、照明コリメータレンズ112、集光レンズ113、スリット114、分光器コリメータレンズ115、回折格子116、結像レンズ117、光検出器118、A/D変換器119を有する。光源111は、被測定試料200を45度の方向から照明する。被測定試料200の法線方向(0度の方向)に反射した光は、集光レンズ113で集光され、スリット114と分光器コリメータレンズ115とによって平行光となって回折格子116に入射する。回折格子116からの1次回折光は、結像レンズ117によって光検出器118に結像される。本実施例では、光源111はハロゲン電球、光検出器118は複数の受光器を直線上に配置したフォトダイオードアレイである。高波長側の受光器の前には2次回折光をカットする光学フィルタ(不図示)が装着されてもよい。光検出器118は、各受光器が重心波長10nm間隔の光を受光するよう配置され、スリット114のスリット幅は、各受光器の有効波長幅が10nmになるように決定される。受光器は少なくとも41個で380nmから780nmの可視波長範囲を波長間隔10nmで測定する。光検出器118の出力電圧は、A/D変換器119によってデジタル信号に変換され、不図示の計算部120に出力される。
<色彩値の計算方法>
図3は、本実施例の色彩測定装置の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。
図3は、本実施例の色彩測定装置の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。
ステップ301において、分光反射率Rr(λ)が既知の基準試料に関して、光検出器118の各受光器の出力電圧に対応した信号値Er(λ)を取得する。ここで、λは380nmから780nmの10nm間隔の値であり、Er(λ)は、各試料の重心波長λに対応する受光器の出力電圧に対応した信号値である。ここで、Er(λ)を取得するステップS301の処理を校正と称する。基準試料は、可視波長の全域で反射率の大きい白色板を利用する。
ステップS302において、被測定試料に関して、ステップS301と同様に光検出器118の各受光器の出力電圧に対応した信号値Es(λ)を取得する。
ステップS303において、ステップS301、S302で取得した信号値から被測定試料の分光反射率Rs(λ)を次の式(1)により計算する。
Rs(λ)=Es(λ) × Rr(λ) / Er(λ) ・・・(1)
受光器が受光する光は有効波長幅10nmであるので、計算される分光反射率Rs(λ)は、波長間隔10nm、有効波長幅10nmである。色彩測定装置は、外部からの指示に基づいて、この分光反射率を出力するように構成してもよい。以下の説明では、式(1)により計算された分光反射率を、測定された分光反射率と称す。
Rs(λ)=Es(λ) × Rr(λ) / Er(λ) ・・・(1)
受光器が受光する光は有効波長幅10nmであるので、計算される分光反射率Rs(λ)は、波長間隔10nm、有効波長幅10nmである。色彩測定装置は、外部からの指示に基づいて、この分光反射率を出力するように構成してもよい。以下の説明では、式(1)により計算された分光反射率を、測定された分光反射率と称す。
ステップS304において、以降で説明する式(5)の変換規則を用いて、波長間隔10nm、有効波長幅10nmの分光反射率を、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換する。
図4は、ステップS304の変換で利用する変換規則の設定手順を示すフローチャートである。ステップS401において、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率の10nm間隔の値を、同5nm間隔の値に変換するための変換規則を設定する。例えば、ラグランジェ補間である次の式(2)を設定する。
ここで、R5は波長間隔5nmで測定された有効波長幅5nmの分光反射率を示し、380、390等の数値は重心波長を示す。式(2)の変換行列をM1とする。一般に分光反射率は波長に関して滑らかに変化するため、10nm間隔の値から5nm間隔の値は補間計算によって精度良く予測できる。そのため、上述した非特許文献1では、この工程で設定される補間式によって、波長間隔10nm、有効波長幅10nmで測定された分光反射率を、波長間隔5nm、有効波長幅5nmで測定された分光反射率に変換している。ところが、たとえ重心波長が同じであっても、有効波長幅の異なるデータ同士は一致しないため、補間計算では、有効波長幅の異なるデータを精度よく予測することはできない。そこで本実施例では、同一の有効波長幅の測定データに対して補間計算を適用する。
ステップS402において、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率を、波長間隔10nm、有効波長幅10nmの分光反射率に変換するための変換規則を設定する。有効波長幅の小さいデータを合成して有効波長幅の大きいデータを生成する方法は、特許第2762775号で開示されている。この方法によれば、波長間隔5nmで測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と、波長間隔10nmで測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とから、次の式(3)が設定される。
ここで、R10は波長間隔10nmで測定された有効波長幅10nm分光反射率を示し、その後の380、390等の数値は重心波長を示す。式(3)の変換行列をM2とする。図12は、式(3)を説明するスペクトル帯域特性の模式図である。数値は波長を示し、実線は、波長間隔10nmで測定された有効波長幅10nmの分光反射率のスペクトル帯域特性を示す。点線は、波長間隔5nmで測定された有効波長幅5nmの分光反射率のスペクトル帯域特性に波長に応じた重み付けを行ったものである。すなわち、式(3)は、実線と一致するように点線を合成することを示す。例えば、波長間隔10nmで測定された重心波長560nmの分光反射率のスペクトル帯域特性は、560nmに頂点を持つ実線の三角形で表される。この三角形は、555、560、565にそれぞれ頂点を持つ点線の三角形を合成することで得られる。これら3つの三角形は、それぞれ、波長間隔5nmで測定された重心波長555nm、560nm、565nmの分光反射率のスペクトル帯域特性に変換行列M2の重み付けを行ったものである。
ステップS403において、上記ステップS401とS402で設定した変換規則に基づき、波長間隔10nm、有効波長幅10nmの分光反射率を、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率の10nm間隔の値に変換するための変換規則を設定する。具体的には、上記式(2)と式(3)を合成して逆変換した次の式(4)を設定する。
従来、有効波長幅の大きいデータから有効波長幅の小さいデータを予測するには、上述した特許文献1にあるように、事前に対応するデータを調べて相互変換規則を作成していた。この場合、精度良く予測するには大量のデータが必要であり、また、用意するデータによって結果が変わる問題があった。本実施例によれば、上記のようなデータを事前に用意する必要がなく、有効波長幅の大きいデータを有効波長幅の小さいデータに変換できる。
ステップS404において、ステップS401とS403で設定した変換規則に基づき、以下の変換規則を設定する。すなわち、ステップS303で算出した波長間隔10nm、有効波長幅10nmの分光反射率を、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率の5nm間隔の値に変換するための変換規則である。具体的には、上記式(4)と式(2)から次の式(5)を設定する。
式(5)の変換規則によれば、反射率が波長に関して滑らかに変化して式(2)が成立し、かつ、測定された分光反射率の有効波長幅が10nmで式(3)が成立すれば、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率を誤差なしで求めることができる。
なお、式(5)は予め生成し、メモリ122に保持しておいてもよい。その場合、図4のフローチャートに示す処理手順は省略可能である。
図3の説明に戻る。ステップS305では、ステップS304で変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する。ここで色彩値とは、CIEXYZやCIELAB、CIELUV等の値である。CIEXYZの値は、ステップS304で変換された分光反射率と、光源および視覚の分光特性とから、標準規格に定義された次の式(6)によって計算される。
ここで、S(λ)は照明光源の分光分布、x(λ)、y(λ)、z(λ)(式6では記号の上にバーを付けて表示)は測色標準観測者の等色関数、R(λ)は上記ステップS302で求めた分光反射率である。また、本実施例においてλは5nm間隔の波長を表す数値であり、総和はλが5間隔の値について計算される。主な照明光源の分光分布や標準観測者の等色関数は、波長間隔5nmのデータがCIE技術報告書15.3で開示されている。CIELAB、CIELUV等の値は、上記式(6)で計算されるCIEXYZから、標準規格に定められるそれぞれの定義式によって計算される。
<機能構成>
図5は、本実施例の色彩測定装置の機能構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、測定部110、制御部501、データ格納部502、入出力部503、分光反射率計算部504、変換規則格納部505、分光反射率変換部506、色彩値計算部507を有する。
図5は、本実施例の色彩測定装置の機能構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、測定部110、制御部501、データ格納部502、入出力部503、分光反射率計算部504、変換規則格納部505、分光反射率変換部506、色彩値計算部507を有する。
測定部110は、制御部501の指示に基づいて試料からの反射光を測定し、波長間隔10nm、有効波長幅10nmに対応したデジタル信号をデータ格納部502に格納する。
制御部501は、入出力部503を介して外部から測定や校正の指示を受け取り、各部を制御して色彩値を計算する。また、入出力部503を介して、測定された分光反射率や計算した色彩値を外部へ出力する。
データ格納部502は、色彩計算に必要な照明光源や等色関数等のデータを格納すると共に、測定された分光反射率や、波長間隔5nmに変換された分光反射率など、中間結果を格納する作業領域として利用される。
入出力部503は、測定指示や色彩値の計算条件などを外部から受け取ると共に、制御部501の指示に基づいて測定された分光反射率や色彩値の計算結果を外部に出力する。
分光反射率計算部504は、制御部501の指示に基づいて、データ格納部502に格納されたデジタル信号から上記式(3)により分光反射率を計算し、データ格納部502に格納する。以下、分光反射率計算部504で計算された分光反射率を分光反射率Aと言う。
変換規則格納部505は、波長間隔10nmで測定された分光反射率を波長間隔5nmで測定された分光反射率に変換する変換規則を格納する。上述したように、この変換規則は、各測定波長間隔のスペクトル帯域特性に基づいて波長間隔5nmで測定された分光反射率を波長間隔10nmで測定された分光反射率に変換する変換規則に基づいて設定する。また、波長間隔5nmで測定された10nm間隔の分光反射率を同5nm間隔の分光反射率に変換する変換規則に基づいて設定する。
分光反射率変換部506は、制御部501の指示に基づいて、データ格納部502に格納された分光反射率Aを変換規則格納部505に格納された変換規則により変換し、変換後の分光反射率をデータ格納部502に格納する。以下、分光反射率変換部506で変換された分光反射率を分光反射率Bと言う。
色彩値計算部507は、制御部501の指示に基づいて、データ格納部502に格納された分光反射率Bと、照明光源および等色関数とにより、上記式(6)によりCIEXYZを計算し、データ格納部502に格納する。また、制御部501の指示に基づいて、データ格納部502に格納されたCIEXYZの値から、その他の各種色彩値を計算し、データ格納部502に格納する。
以上説明したように、本実施例の色彩測定装置によれば、測定波長間隔に応じたスペクトル帯域特性に基づいて、測定された分光反射率を波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して色彩値を計算する。その結果、測定された分光反射率の波長間隔が5nmより大きい場合であっても、波長間隔の異なる測定データを事前に用意することなく、誤差の小さい色彩値の計算が可能である。
[実施例2]
上記式(2)は、被測定試料の分光反射率が波長に関して滑らかに変化していることを前提としており、分光反射率が波長に関して急激に変化する場合は、計算される色彩値に大きな誤差が生じる場合がある。実施例2では、測定された分光反射率に基づいて色彩値の計算方法を切り替える色彩測定装置について説明する。尚、実施例1と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
上記式(2)は、被測定試料の分光反射率が波長に関して滑らかに変化していることを前提としており、分光反射率が波長に関して急激に変化する場合は、計算される色彩値に大きな誤差が生じる場合がある。実施例2では、測定された分光反射率に基づいて色彩値の計算方法を切り替える色彩測定装置について説明する。尚、実施例1と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
<色彩値の計算方法>
図6は、本実施例の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。ステップS601において、ステップS303で計算した分光反射率の分光波形が滑らかか否かを判定する。例えば、連続する4つの波長の反射率変化が、増加、減少、増加、または、減少、増加、減少となる分光反射率は、分光波形が滑らかではないと判定する。逆に、連続する4つの波長のいずれにおいても反射率変化が上記と一致しない分光反射率は、分光波形が滑らかであると判定する。分光波形が滑らかであると判定された場合は、ステップS304、S305と進み、上述した実施例1の方法で波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して色彩値を計算する。一方、分光波形が滑らかでないと判定された場合は、ステップS602に進む。
図6は、本実施例の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。ステップS601において、ステップS303で計算した分光反射率の分光波形が滑らかか否かを判定する。例えば、連続する4つの波長の反射率変化が、増加、減少、増加、または、減少、増加、減少となる分光反射率は、分光波形が滑らかではないと判定する。逆に、連続する4つの波長のいずれにおいても反射率変化が上記と一致しない分光反射率は、分光波形が滑らかであると判定する。分光波形が滑らかであると判定された場合は、ステップS304、S305と進み、上述した実施例1の方法で波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して色彩値を計算する。一方、分光波形が滑らかでないと判定された場合は、ステップS602に進む。
ステップS602では、ステップS304で計算した分光反射率と、10nm間隔に間引いた照明の分光分布および標準観測者の等色関数とからCIEXYZの値が計算される。CIEXYZの値は上記式(6)で計算されるが、ステップS305における計算と異なってλは10nm間隔の波長を表す数値であり、総和はλが10間隔の値について計算される。
<機能構成>
図7は、本実施例の色彩測定装置の機能構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、実施例1の構成に加えて、分光反射率平滑性判定部701と第二色彩値計算部702を有する。また、本実施例の制御部501は、各部を制御し、分光反射率が波長に関して滑らかに変化するか否かの判定結果に基づいて色彩値を計算する。
図7は、本実施例の色彩測定装置の機能構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、実施例1の構成に加えて、分光反射率平滑性判定部701と第二色彩値計算部702を有する。また、本実施例の制御部501は、各部を制御し、分光反射率が波長に関して滑らかに変化するか否かの判定結果に基づいて色彩値を計算する。
分光反射率平滑性判定部701は、制御部501の指示に基づき、データ格納部502に格納された分光反射率Aが波長に関して滑らかに変化するか否かを判定する。分光反射率Aが波長に関して滑らかに変化すると判定された場合、制御部501は、分光反射率変換部506に分光反射率の変換を指示し、その後、色彩値計算部507に分光反射率Bに基づく色彩値の計算を指示する。
他の場合、制御部501は、第二色彩値計算部702に分光反射率Aに基づく色彩値の計算を指示する。この場合、制御部501は、分光反射率変換部506に分光反射率の変換を指示しない。第二色彩値計算部507は、制御部501の指示に基づいて、データ格納部502に格納された分光反射率Aと、10nm間隔に間引いた照明の分光分布および標準観測者の等色関数とからCIEXYZを計算し、データ格納部502に格納する。また、制御部501の指示に基づいて、CIEXYZの値から、その他の各種色彩値を計算し、データ格納部502に格納する。
以上説明したように、本実施例の色彩測定装置によれば、測定された分光反射率が波長に関して滑らかに変化するか否かを判定し、この判定結果に基づいて色彩値の計算方法が切り替えられる。その結果、波長間隔5nmの分光反射率への変換で大きな誤差が生じることを抑制しつつ、当該変換の効果が期待できる場合は変換を行って誤差を小さくできる。
[実施例3]
波長間隔10nmで計算した色彩値と波長間隔5nmで計算したときの色彩値の差は、波長に関してパワーが急激に変化する輝線を有する照明光源において顕著である。例えば、三波長域発光形の蛍光ランプであるFL10の色彩値において、大きな誤差が発生する。
波長間隔10nmで計算した色彩値と波長間隔5nmで計算したときの色彩値の差は、波長に関してパワーが急激に変化する輝線を有する照明光源において顕著である。例えば、三波長域発光形の蛍光ランプであるFL10の色彩値において、大きな誤差が発生する。
一方、波長に関して急激なパワー変化のない照明光源では、両者の差はわずかである。例えば、ハロゲンランプであるA光源の色彩値は、ほとんど誤差が発生しない。ほとんど誤差の発生しない照明光源では、波長間隔5nmの分光反射率への変換を中止することで、計算の負荷を抑制できる。
実施例3では、色彩値の計算条件である照明光源の種類に基づいて色彩値の計算方法を切り替える色彩測定装置について説明する。尚、実施例1または実施例2と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
<色彩値の計算方法>
図8は、本実施例の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。ステップS801では、色彩値の計算条件である照明光源の情報を取得する。
図8は、本実施例の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。ステップS801では、色彩値の計算条件である照明光源の情報を取得する。
図9は、照明光源の情報を取得するUIの一例を示す模式図である。本UIは、ラジオボタン901乃至916と、テキストボックス917、参照ボタン918、OKボタン919、キャンセルボタン920、マウスポインタ921を有する。
マウスポインタ921はマウスの動きに応じて移動する。各種ボタンやテキストボックスは、マウスポインタ921をその上に重ねてマウスをクリックすることで選択される。色彩計算に使用する照明光源は、ラジオボタン901乃至916を選択することで仮設定される。
例えば、ラジオボタン901が選択されるとA光源が仮設定され、ラジオボタン916が選択されるとユーザ光源が仮設定される。ユーザ光源には、標準規格に無い照明光源が指定可能であり、ユーザ光源が設定されると分光特性情報がファイルから読み込まれる。
ユーザ光源の分光特性情報が記述されたファイルは、テキストボックス917にファイル名を入力するか、参照ボタン918を選択すると表示されるファイル一覧から選択する。ファイルをファイル一覧から選択した場合、選択されたファイルのファイル名がテキストボックス917に自動で入力される。
OKボタン919が選択されると、仮設定された照明光源が設定される。ユーザ光源が仮設定されていた場合、テキストボックス917に入力されたファイル名のファイルから分光特性情報が読み込まれる。キャンセルボタン920が選択されると仮設定は無効となり、照明光源は未設定となる。
図8の説明に戻る。ステップS802では、ステップS801で取得した照明光源が輝線を持つか否かを判定する。例えば、照明光源として蛍光ランプであるFL1乃至FL12が設定された場合には、照明光源が輝線を持つと判定する。ユーザ光源が設定された場合には、読み込まれた分光特性情報に基づいて判定する。例えば、隣接する波長のパワーが最大パワーの30%以上変化する場合は、輝線を持つ照明光源であると判定する。その他の場合は輝線を持たないと判定する。なお、上記では30%を例に挙げたが、どの程度を輝線とみなすかに応じて任意の値を設定してよい。
照明光源が輝線を持つと判定された場合は、ステップS304、S305と進み、上述した実施例1の方法で波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して色彩値を計算する。
一方、照明光源が輝線を持たないと判定された場合は、ステップS602に進み、ステップS303で計算した分光反射率と、10nm間隔に間引いた照明光源の分光分布および測色標準観測者の等色関数とから色彩値を計算する。
<機能構成>
図10は、本実施例の色彩測定装置の機能構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、実施例2の構成に加えて、照明光源情報取得部1001と輝線判定部1002を有する。また、分光反射率平滑性判定部701は備えない。また、本実施例の制御部501は、各部を制御し、照明光源が輝線を持つか否かの判定結果に基づいて色彩値を計算する。
図10は、本実施例の色彩測定装置の機能構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、実施例2の構成に加えて、照明光源情報取得部1001と輝線判定部1002を有する。また、分光反射率平滑性判定部701は備えない。また、本実施例の制御部501は、各部を制御し、照明光源が輝線を持つか否かの判定結果に基づいて色彩値を計算する。
照明光源情報取得部1001は、制御部501の指示に基づき、入出力部503を介して色彩値の計算条件である照明光源情報を取得し、データ格納部502に格納する。輝線判定部1002は、制御部501の指示に基づき、データ格納部502に格納された照明光源情報から照明光源が輝線を持つか否か判定する。
照明光源が輝線を持つと判定された場合、制御部501は、分光反射率変換部506に分光反射率の変換を指示し、その後、色彩値計算部507に分光反射率Bに基づく色彩値の計算を指示する。
他の場合、制御部501は、第二色彩値計算部507に分光反射率Aに基づく色彩値の計算を指示する。この場合、制御部501は、分光反射率変換部506に分光反射率の変換を指示しない。
以上説明したように、本実施例の色彩測定装置によれば、照明光源が輝線を持つか否かを判定し、この判定結果に基づいて色彩値の計算方法が切り替えられる。その結果、波長間隔5nmの分光反射率への変換の効果が小さい照明光源では計算負荷を抑制しつつ、当該変換の効果が期待できる場合は変換を行って誤差を小さくできる。
[実施例4]
色彩値の利用目的によっては、測定された波長間隔の大きい分光反射率を波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換しない方が良い場合もある。例えば、他の色彩測定装置で測定された色彩値と比較する場合であって、当該色彩測定装置が波長間隔10nmで測定された分光反射率に基づいて色彩値を計算している場合は、波長間隔5nmに変換しないで色彩値を計算する方が好ましい。実施例4では、外部からの指示に基づいて色彩値の計算方法を切り替える色彩測定装置について説明する。尚、実施例1乃至実施例3と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
色彩値の利用目的によっては、測定された波長間隔の大きい分光反射率を波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換しない方が良い場合もある。例えば、他の色彩測定装置で測定された色彩値と比較する場合であって、当該色彩測定装置が波長間隔10nmで測定された分光反射率に基づいて色彩値を計算している場合は、波長間隔5nmに変換しないで色彩値を計算する方が好ましい。実施例4では、外部からの指示に基づいて色彩値の計算方法を切り替える色彩測定装置について説明する。尚、実施例1乃至実施例3と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
<色彩値の計算方法>
図13は、本実施例の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。ステップS1301では、色彩値計算方法の選択結果を取得する。すなわち、波長間隔10nmで測定された分光反射率に基づいて色彩値を計算するか、または、当該反射率から変換された波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率から色彩値を計算するかを取得する。以下、前者の色彩値計算方法を計算方法A、後者の色彩値計算方法を計算方法Bと呼ぶ。
図13は、本実施例の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。ステップS1301では、色彩値計算方法の選択結果を取得する。すなわち、波長間隔10nmで測定された分光反射率に基づいて色彩値を計算するか、または、当該反射率から変換された波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率から色彩値を計算するかを取得する。以下、前者の色彩値計算方法を計算方法A、後者の色彩値計算方法を計算方法Bと呼ぶ。
図14は、色彩値計算方法取得UIの一例を示す模式図である。本UIは、チェックボックス1401とOKボタン1402とマウスポインタ1403から成る。マウスポインタ1403はマウスの動きに応じて移動する。チェックボックス1401とOKボタン1402は、マウスポインタ1403をその上に重ねてマウスをクリックすることで選択される。チェックボックス1401の設定を有効にしてOKボタン1402を選択すると、計算方法Bが選択される。チェックボックス1401の設定を無効にしてOKボタン1402を選択すると、計算方法Aが選択される。
図13の説明に戻る。ステップS1302では、ステップS1301で取得した計算方法が上記選択肢のいずれであるか判定する。取得した計算方法が計算方法Bであった場合は、ステップS304、S305と進んで分光反射率を変換し、変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する。
取得した計算方法が計算方法Aであった場合は、ステップS602に進み、ステップS303で計算した分光反射率と10nm間隔に間引いた照明光源の分光分布および測色標準観測者の等色関数とから色彩値を計算する。
<機能構成>
図15は、本実施例の色彩測定装置の機能構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、実施例2の構成に加えて、計算方法取得部1501を有する。また、分光反射率平滑性判定部701は備えない。また、本実施例の制御部501は、各部を制御し、取得した色彩値計算方法の選択結果に基づいて色彩値を計算する。
図15は、本実施例の色彩測定装置の機能構成を示すブロック図である。色彩測定装置100は、実施例2の構成に加えて、計算方法取得部1501を有する。また、分光反射率平滑性判定部701は備えない。また、本実施例の制御部501は、各部を制御し、取得した色彩値計算方法の選択結果に基づいて色彩値を計算する。
計算方法取得部1501は、制御部501の指示に基づき、入出力部503を介して色彩値計算方法の選択結果を取得する。すなわち、色彩値を計算方法Aで計算するか、計算方法Bで計算するかを取得する。
制御部501は、取得した色彩値計算方法が計算方法Bであった場合、分光反射率変換部506に分光反射率の変換を指示し、その後、色彩値計算部507に分光反射率Bに基づく色彩値の計算を指示する。制御部501は、取得した色彩値計算方法が計算方法Aであった場合、第二色彩値計算部702に分光反射率Aに基づく色彩値の計算を指示する。この場合、制御部501は、分光反射率変換部506に分光反射率の変換を指示しない。
以上説明したように、本実施例の色彩測定装置によれば、外部から取得した色彩値計算方法の選択結果に基づいて色彩値の計算方法が切り替えられる。その結果、色彩値の利用目的に適した計算方法で色彩値の計算が可能となる。
[実施例5]
本発明は、分光測定装置に適用することも可能である。本実施例では、波長間隔10nmで測定された分光反射率を波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して出力する分光測定装置について説明する。尚、実施例1と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
本発明は、分光測定装置に適用することも可能である。本実施例では、波長間隔10nmで測定された分光反射率を波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して出力する分光測定装置について説明する。尚、実施例1と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
本実施例のハードウエア構成および測定部の構成は、上述した実施例1と同じである。また、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率の値は、図3のステップS301乃至ステップS304を順に実施することで計算される。
<機能構成>
図16は、本実施例の分光測定装置の機能構成を示すブロック図である。分光測定装置1600は、測定部1610、制御部1601、データ格納部1602、入出力部1603、分光反射率計算部1604、変換規則格納部1605、分光反射率変換部1606を有する。
図16は、本実施例の分光測定装置の機能構成を示すブロック図である。分光測定装置1600は、測定部1610、制御部1601、データ格納部1602、入出力部1603、分光反射率計算部1604、変換規則格納部1605、分光反射率変換部1606を有する。
測定部1610は、制御部1601の指示に基づいて試料からの反射光を測定し、波長間隔10nm、有効波長幅10nmに対応したデジタル信号をデータ格納部502に格納する。
制御部1601は、入出力部1603を介して外部から測定や校正の指示を受け取り、各部を制御して分光反射率を計算する。また、入出力部1603を介して、計算した分光反射率を外部へ出力する。
データ格納部1602は、基準試料の反射光に対応したデジタル信号や、計算された分光反射率などを格納する作業領域として利用される。
入出力部1603は、測定指示や校正指示などを外部から受け取ると共に、制御部1601の指示に基づいて計算された分光反射率を外部に出力する。
分光反射率計算部1604は、制御部1601の指示に基づいて、データ格納部1602に格納されたデジタル信号から上記式(3)により分光反射率を計算し、データ格納部1602に格納する。この分光反射率は、上述した分光反射率Aである。
変換規則格納部1605は、波長間隔10nmで測定された分光反射率を波長間隔5nmで測定された分光反射率に変換する変換規則を格納する。上述したように、この変換規則は、各測定波長間隔のスペクトル帯域特性に基づいて波長間隔5nmで測定された分光反射率を波長間隔10nmで測定された分光反射率に変換する変換規則に基づいて設定される。また、波長間隔5nmで測定された10nm間隔の分光反射率を同5nm間隔の分光反射率に変換する変換規則に基づいて設定される。
分光反射率変換部1606は、制御部1601の指示に基づいて、データ格納部1602に格納された分光反射率Aを変換規則格納部1605に格納された変換規則により変換し、変換後の分光反射率をデータ格納部1602に格納する。
以上説明したように、本実施例の分光測定装置によれば、測定波長間隔に応じたスペクトル帯域特性に基づいて、波長間隔の10nm、有効波長幅10nmの分光反射率を波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して出力する。その結果、波長間隔の異なる測定データを事前に用意することなく、簡易な構成で高い波長分解能の測定が可能となる。
[実施例6]
本発明は、外部から分光反射率データを入力して色彩値を計算する色彩計算装置に適用することも可能である。本実施例では、波長間隔が5nmよりも大きい分光反射率データを入力し、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して色彩値を計算する色彩値計算装置について説明する。尚、実施例1と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
本発明は、外部から分光反射率データを入力して色彩値を計算する色彩計算装置に適用することも可能である。本実施例では、波長間隔が5nmよりも大きい分光反射率データを入力し、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して色彩値を計算する色彩値計算装置について説明する。尚、実施例1と同じ構成には同じ番号を付与して説明を省略する。
本実施例のハードウエア構成は、実施例1の計算部120と同じである。尚、本実施例は、測定部110を含まない。
<色彩値の計算手順>
図17は、本実施例の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。ステップS1701で分光反射率データを入力する。
図17は、本実施例の色彩値の計算手順を示すフローチャートである。ステップS1701で分光反射率データを入力する。
ステップS1702において、入力した分光反射率の波長間隔に応じて変換規則を設定する。入力される分光反射率は、一般には波長間隔10nmか20nmである。変換規則は、実施例1と同様に設定される。すなわち、入力した分光反射率データの波長間隔の値から5nm間隔の値に変換する変換規則をラグランジェ補間に基づいて設定する。
さらに、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率から入力した分光反射率データの波長間隔、有効波長幅の分光反射率に変換する変換規則を特許第2762775号で開示される方法に基づいて設定する。
これらの変換規則に基づき、入力した分光反射率データの波長間隔、有効波長幅の分光反射率を、波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換する変換規則を設定する。
この工程は、波長間隔10nmの分光反射率用の変換規則と、波長間隔20nmの分光反射率用の変換規則を用意しておき、入力した分光反射率データに基づいて選択する構成であってもよい。
また、変換規則は、波長間隔に加えて波長範囲に応じて設定する構成であってもよい。
色彩計算を行うための分光反射率データには、可視波長域である380nmから780nmのうち、一部の波長しか備えないものもある。例えば、視覚の感度が低い端部の波長を除いた400nmから700nmの波長範囲のデータや、2次回折光を含まない380nmから730nmの波長範囲のデータが利用される。この場合、上記式(2)乃至式(5)は、データを備える波長範囲で設定される。
また、上記式(5)の代わりに、上記非特許文献1に基づいて補外によって380nmから780nmの波長範囲のデータを生成する変換規則を設定してもよい。
ステップS1703において、ステップS1702で設定した変換規則に基づき、ステップS1701で入力した分光反射率データを波長範囲5nm、有効波長幅5nmの分光反射率データに変換する。
ステップS1704において、ステップS1703で変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する。色彩値は、実施例1と同様に計算される。
<機能構成>
図18は、本実施例の色彩計算装置の機能構成を示すブロック図である。色彩計算装置120は、実施例1の構成に加えて変換規則設定部1801を有し、測定部100は備えない。また、本実施例の入出力部503は、制御部501の指示に基づき、外部から分光反射率データを入力してデータ格納部502に格納する。以下では、入力した分光反射率の波長間隔を波長間隔Aとする。また、本実施例の制御部501は、各部を制御し、入力した分光反射率データに応じて設定された変換規則に基づいて色彩値を計算する。
図18は、本実施例の色彩計算装置の機能構成を示すブロック図である。色彩計算装置120は、実施例1の構成に加えて変換規則設定部1801を有し、測定部100は備えない。また、本実施例の入出力部503は、制御部501の指示に基づき、外部から分光反射率データを入力してデータ格納部502に格納する。以下では、入力した分光反射率の波長間隔を波長間隔Aとする。また、本実施例の制御部501は、各部を制御し、入力した分光反射率データに応じて設定された変換規則に基づいて色彩値を計算する。
変換規則設定部1801は、制御部501の指示に基づき、データ格納部502に格納された入力分光反射率の波長間隔、波長範囲に応じて変換規則を設定し、変換規則格納部505に格納する。上述したように、この変換規則は、波長間隔Aと波長間隔5nmで測定された分光反射率のスペクトル帯域特性に基づき、波長間隔5nmで測定された分光反射率を波長間隔Aで測定された分光反射率に変換する変換規則に基づいて設定される。また、波長間隔5nmで測定された波長間隔Aの分光反射率を同5nm間隔の分光反射率に変換する変換規則に基づいて設定される。
分光反射率変換部506は、制御部501の指示に基づいて、データ格納部502に格納された入力分光反射率を、変換規則格納部505に格納された変換規則により変換し、変換後の分光反射率をデータ格納部505に格納する。この分光反射率は、上述した分光反射率Bである。
色彩値計算部507は、制御部501の指示に基づいて、データ格納部502に格納された分光反射率Bと、照明光源および等色関数とにより、上記式(6)によりCIEXYZを計算し、データ格納部502に格納する。
以上説明したように、本実施例の色彩計算装置によれば、入力した分光反射率データのスペクトル帯域特性に基づいて、当該入力分光反射率データを波長間隔5nm、有効波長幅5nmの分光反射率に変換して色彩値を計算する。その結果、波長間隔の異なる測定データを事前に用意することなく、誤差の小さい色彩値の計算が可能である。
[その他の実施例]
前記実施例では、測定される分光反射率の波長間隔が10nmの例について説明したが、20nmでもよいし、その他でもよい。波長範囲も380nmから780nmに限らない。2次回折光を含まない380nmから730nmの範囲であってもよいし、視覚の感度が低い端部の波長を除いた400nmから700nmであってもよい。また、その他の範囲であってもかまわない。
前記実施例では、測定される分光反射率の波長間隔が10nmの例について説明したが、20nmでもよいし、その他でもよい。波長範囲も380nmから780nmに限らない。2次回折光を含まない380nmから730nmの範囲であってもよいし、視覚の感度が低い端部の波長を除いた400nmから700nmであってもよい。また、その他の範囲であってもかまわない。
上記式(2)の補間方法も、線形補間などの他の方法でもよい。
測定部の構成も、上記実施例に限らない。光源は、白色LEDやキセノン光源、その他の光源でもよい。分光手段は、光学フィルタやプリズム、その他の分光手段でもよい。光検出器は、フォトマルやイメージセンサ、その他の光検出器でもよい。
照射と受光の幾何条件は、複数方向から照明する45°c:0°や、全方位から照明する45°a:0°、0度から照明する0°:45°、積分球を利用するdi:8°、de:8°、その他の条件でもよい。例えば、標準規格では定められていない正反射光の色付きを評価する測定装置などにも適用できる。
測定された分光反射率が滑らかか否かの判定方法も上記実施例の方法に限らない。フーリエ変換を行って高周波成分のパワーに応じて判定する構成であってもよいし、他の方法でもよい。
照明光源が輝線を持つか否かの判定方法も上記実施例の方法に限らない。蛍光ランプの三波長域発光形に限定してもよいし、判定条件をユーザが指定できるようにしてもよいし、他の方法でもよい。
照明光源の情報を取得するUIや色彩計算方法を取得するUIも上記実施例の例に限らない。
また、上記実施例では、発明の形態として色彩測定装置、分光測定装置、色彩値計算装置の例を説明したが、画像記録装置の形態としてもよい。また、専用の情報処理装置やリーダ等と組み合わされた複写装置、送受信機能を有するファクシミリ装置、さらには機器組み込みのコントローラの形態をとるもの等であってもよい。
また、本発明は、上述した実施例の機能(例えば、上記のフローチャートにより示される工程)を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給することによっても実現できる。この場合、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が、コンピュータが読み取り可能に記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することにより、上述した実施例の機能を実現する。また、プログラムは、1つのコンピュータで実行させても、複数のコンピュータを連動させて実行させるようにしてもよい。
Claims (10)
- 第一の波長間隔で分光反射率を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換する変換手段と、
前記変換手段によって変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する計算手段と
を有し、
前記変換手段は、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則と、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則と
の2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記測定手段で測定された分光反射率を変換することを特徴とする測定装置。 - 前記測定手段で測定された分光反射率が波長に関して滑らかに変化するか否かを判定する判定手段と、
前記測定手段で測定された分光反射率に基づいて色彩値を計算する第二の計算手段と
を有し、
前記第一の判定手段の判定に基づいて、前記計算手段または前記第二の計算手段が前記色彩値を計算することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。 - 前記色彩値の計算に使用する照明光源が輝線を持つか否かを判定する第二の判定手段と、
前記測定手段で測定された分光反射率に基づいて色彩値を計算する第二の計算手段と
を有し、
前記第二の判定手段の判定に基づいて、前記計算手段または前記第二の計算手段が前記色彩値を計算することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。 - 色彩値を前記変換手段で変換された分光反射率に基づいて計算するか、または前記測定手段で測定された分光反射率に基づいて計算するかの選択結果を外部から取得する取得手段と、
前記測定手段で測定された分光反射率に基づいて色彩値を計算する第二の計算手段と
を有し、
前記取得手段で取得した選択結果に基づいて、前記計算手段または前記第二の計算手段が前記色彩値を計算することを特徴とする請求項1に記載の色彩測定装置 - 第一の波長間隔で分光反射率を測定する測定手段と、
前記測定手段で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換する変換手段と、
を有し、
前記変換手段は、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則と、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則と
の2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記測定手段で測定された分光反射率を変換することを特徴とする測定装置。 - 分光反射率を入力する入力手段と、
前記入力手段で入力された分光反射率の波長間隔を第一の波長間隔とするとき、当該分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換する変換手段と、
前記変換手段によって変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する計算手段と
を有し、
前記変換手段は、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則と、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則と
の2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記入力手段で入力された分光反射率を変換することを特徴とする測定装置。 - コンピュータを、請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載された測定装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
- 第一の波長間隔で分光反射率を測定する測定工程と、
前記測定工程で測定した分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔で測定した分光反射率に変換する変換工程と、
前記変換工程によって変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する計算工程と
を有し、
前記変換工程は、
前記第一の波長間隔で測定するときのスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定するときのスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定した分光反射率を前記第一の波長間隔で測定した分光反射率に変換するための変換規則と、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定した前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定した前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則と
の2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記第一の波長間隔で測定した分光反射率を変換することを特徴とする測定方法。 - 第一の波長間隔で分光反射率を測定する測定工程と、
前記測定工程で測定した分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換する変換工程と、
を有し、
前記変換工程は、
前記第一の波長間隔で測定するときのスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定するときのスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定した分光反射率を前記第一の波長間隔で測定した分光反射率に変換するための変換規則と、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定した前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定した前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則と
の2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記第一の波長間隔で測定した分光反射率を変換することを特徴とする測定方法。 - 分光反射率を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力された分光反射率の波長間隔を第一の波長間隔とするとき、当該分光反射率を前記第一の波長間隔よりも小さい第二の波長間隔の分光反射率に変換する変換工程と、
前記変換工程によって変換された分光反射率に基づいて色彩値を計算する計算工程と
を有し、
前記変換工程は、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された分光反射率を前記第一の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則と、
前記第一の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性と前記第二の波長間隔で測定された分光反射率のスペクトル帯域特性とに基づき、前記第二の波長間隔で測定された前記第一の波長間隔の分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された前記第二の波長間隔の分光反射率に変換するための変換規則と
の2つの変換規則を用いて設定された、前記第一の波長間隔で測定された分光反射率を前記第二の波長間隔で測定された分光反射率に変換するための変換規則により、前記入力工程で入力された分光反射率を変換することを特徴とする測定方法。
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JP2020113811A (ja) * | 2019-01-08 | 2020-07-27 | セイコーエプソン株式会社 | 測色方法、画像表示方法、測色装置、画像表示装置及び画像表示システム |
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