JP2014221693A - 薄板ガラスの貼り付け方法およびガラス積層体 - Google Patents

薄板ガラスの貼り付け方法およびガラス積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】基板ガラスに貼り付けた薄板ガラスの表面を平らにしつつ、貼り付けた薄板ガラスをタッチペン等で局所的に押圧しても、薄板ガラスが割れるのを確実に防止することができる薄板ガラスの貼り付け方法を提供する。【解決手段】ディスプレイ5の表示領域Aを覆う基板ガラス1の表面に、厚みが300μm以下の薄板ガラス2を貼り付けるための方法であって、基板ガラス1の表面に液体たる液体ガラス3を塗布するとともに、液体ガラス3を介して基板ガラス1の表面に薄板ガラス2を重ねて、さらに、薄板ガラス2の全周縁部に基板ガラス1と薄板ガラス2を気密的に結合する封止部3aを設け、基板ガラス1と薄板ガラス2の間における封止部3aの内側を液体ガラス3で満たす。【選択図】図1

Description

本発明は、薄板ガラスの貼り付け方法およびガラス積層体の技術に関し、より詳しくは、厚みが極めて薄い薄板ガラスを貼り付けるための技術に関する。
従来、スマートフォンやタブレット端末等に備えられたディスプレイの表示領域を保護するために、ディスプレイのガラス面に保護フィルムを配するのが一般的となっている。
ディスプレイを保護するための保護フィルムとしては、樹脂系のものやガラス系のもの等が存在しているが、耐擦傷性の面では、ガラス系のものが優れている。
しかしながら、ガラス系の保護フィルムは、可撓性は有するものの割れやすいという問題があった。
このため、ガラス系の保護フィルムを破損させずに貼り付けるための方法が種々提案されており、例えば、以下に示す特許文献1にその技術が開示され、公知となっている。
特許文献1に開示されている従来技術は、例えば、図5に示すように、粘着剤33を用いて、基板ガラス1に対して薄板ガラス2を貼り付けるための方法に関する技術であり、基板ガラス1に対して、シリコン系やアクリル系等の有機系の粘着剤33を数十μmの厚みで塗布して、その粘性により薄板ガラス2を保持する構成としている。
尚、ここで言う「薄板ガラス」とは、厚みが300μm以下の極めて薄い板ガラスを指している(以下同じ)。
そして、ここで言う「薄板ガラス」の厚みは、1μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましい(以下同じ)。
特開2007−331996号公報
しかしながら、特許文献1に係る方法で基板ガラス1に対して貼り付けた薄板ガラス2は、図5に示すように、その表面をタッチペン4等で押圧した場合には、局所的な撓みが生じて、その結果割れてしまうという問題があった。
また、特許文献1に係る方法のように、粘着剤33を用いて薄板ガラス2を貼り付けた場合、粘着剤33の表面には凹凸があるため、貼り付けた薄板ガラス2の表面には歪みが生じ、平らにならないという問題もあった。
本発明は、斯かる現状の課題を鑑みてなされたものであり、基板ガラスに貼り付けた薄板ガラスの表面を平らにしつつ、貼り付けた薄板ガラスをタッチペン等で局所的に押圧しても、薄板ガラスが割れるのを確実に防止することができる薄板ガラスの貼り付け方法およびガラス積層体を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明に係る薄板ガラスの貼り付け方法は、ディスプレイの表示領域を覆う基板ガラスの表面に、厚みが300μm以下の薄板ガラスを貼り付けるための方法であって、前記基板ガラスの表面に液体を塗布するとともに、前記液体を介して前記基板ガラスの表面に前記薄板ガラスを重ねて、さらに、前記薄板ガラスの全周縁部に前記基板ガラスと前記薄板ガラスを気密的に結合する封止部を設け、前記基板ガラスと前記薄板ガラスの間における前記封止部の内側を前記液体で満たす、ことを特徴とする。
本発明に係る薄板ガラスの貼り付け方法においては、前記液体の所定の厚みを、10μm以下とするのが好ましい。
本発明に係る薄板ガラスの貼り付け方法では、前記液体の粘度を、10Pa・s以下とするのが好ましい。
本発明に係る薄板ガラスの貼り付け方法では、前記液体の屈折率を、前記基板ガラスおよび前記薄板ガラスの屈折率に対する94%以上かつ106%以下の値とするのが好ましく、また、前記封止部を、前記ディスプレイの表示領域よりも外側に設けるのが好ましい。
このような構成によれば、薄板ガラスおよび基板ガラスの界面における光の反射を抑制することができ、これにより、薄板ガラスを貼り付けた部位において、光学特性が悪化するのを防止することができる。
本発明に係る薄板ガラスの貼り付け方法では、前記液体は液体ガラスであるのが好ましく、前記封止部は、前記液体ガラスが、前記薄板ガラスの周縁部において硬化することにより形成され、前記封止部が形成されるのに伴って、前記液体ガラスが、前記封止部の内側に封入されるのが好ましい。
このような構成によれば、封止部を容易に形成することができ、これにより、基板ガラスに対する薄板ガラスの貼り付け作業を、より効率的に行うことができる。
本発明に係るガラス積層体は、ディスプレイの表示領域を覆うものであって、前記表示領域を覆うように配置される基板ガラスと、前記基板ガラスの表面から所定寸法だけ離間して配置される、厚みが300μm以下の薄板ガラスと、前記基板ガラスと薄板ガラスとの間の空間に満たされる液体と、前記空間の周縁部を封止する封止部と、を備え、前記液体は液状の液体ガラスであり、前記封止部は、硬化した前記液体ガラスにて構成される、ことを特徴とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係る薄板ガラスの貼り付け方法およびガラス積層体によれば、タッチペン等で薄板ガラスを押圧したときにおける薄板ガラスの撓みを抑制することができ、かつ、薄板ガラスに作用する応力を、液体を流動させることにより分散させることができる。
これにより、薄板ガラスをタッチペン等で押圧したときに、薄板ガラスが割れるのを防止できる。
本発明の一実施形態に係る薄板ガラスの貼り付け方法による基板ガラスに対する薄板ガラスの貼り付け状況を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る薄板ガラスの貼り付け方法の実施状況を示す模式図。 本発明に係る薄板ガラスの貼り付け方法の別実施形態を示す模式図。 本発明の一実施形態に係る薄板ガラスの貼り付け方法により貼り付けた薄板ガラスに対するタッチペンによる押圧状況を示す模式図。 従来の貼り付け方法により粘着剤で貼り付けた薄板ガラスに対するタッチペンによる押圧状況を示す模式図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず始めに、本発明の一実施形態に係るガラス積層体について、図1を用いて説明をする。
図1に示す如く、本発明の一実施形態に係るガラス積層体10は、ディスプレイ5の表示領域Aを覆う基板ガラス1に対して、該基板ガラス1を保護するための部材である薄板ガラス2を貼り付けたものである。
ここでいう表示領域Aとは、ディスプレイ5を構成するパネル5aから発せられる光(映像)が投光される範囲であり、ベゼル5bによって区画された略矩形の領域となっている。
基板ガラス1は、略矩形である板状のガラスであり、表示領域Aを覆うように配置されるとともに、ディスプレイ5の表示領域Aの周囲に設けられたベゼル5bに対して固定されている。
尚、本実施形態では、屈折率「1.52」の基板ガラス1を用いている。
薄板ガラス2は、少なくともディスプレイ5の表示領域Aを含む範囲において、基板ガラス1の表面を覆うように配置されている。
そして、本発明の一実施形態に係る薄板ガラスの貼り付け方法では、基板ガラス1と薄板ガラス2の間に液体である液体ガラス3を封入する構成としている。
尚、本実施形態では、厚みが50〜100μmであって、屈折率「1.52」の薄板ガラス2を用いている。
液体ガラス3は、酸化ケイ素(SiO2)を主成分とし、常温(25℃程度の温度)において液体の状態で存在する物質であり、水と反応することによって、常温で硬化しガラス化する性質を有している。また、液体ガラス3は、水と反応しなければ、常温において液体の状態を維持することができる。
そして、液体ガラス3は、空気中に放置をすると、空気中に含まれる水分と反応して自然に硬化する性質を有している。
尚、本実施形態では、屈折率「1.43」の液体ガラス3を用いている。
即ち、本実施形態において、薄板ガラス2の貼り付けに用いている液体ガラス3の屈折率「1.43」は、基板ガラス1および薄板ガラス2の屈折率「1.52」を基準として、約94.1%の値となっており、基板ガラス1および薄板ガラス2の屈折率「1.52」を基準として、94%以上かつ106%以下の値となっている。
液体ガラス3の硬化原理は、成分中の一部のオルガノポリシロキサンのアルコキシル基が、空気中の水分により加水分解を受けて水酸基に変化し、さらにその水酸基を他のオルガノポリシロキサンのアルコキシル基または水酸基がアタックして、触媒の作用により脱アルコール反応または脱水反応を起こすことで、ポリシロキサン硬化体を形成するためと考えらえる。
即ち、加水分解、脱アルコール縮合、脱水縮合の反応が促進される結果、常温領域において分子構造が安定化し、SiO2を主成分とするガラスが得られるものと考えられる。
基板ガラス1と薄板ガラス2の間は、液体ガラス3で満たされており、また、薄板ガラス2の外周縁部には、該液体ガラス3が満たされている空間を外部と気密的に区画する封止部3aが形成されている。
また、基板ガラス1と薄板ガラス2の間において、液体ガラス3の厚みは、所定の厚みdとなっている。
そして、基板ガラス1と薄板ガラス2の間に、所定の厚みdの液体ガラス3が封入されることで、ガラス積層体10が構成されている。
次に、本発明の一実施形態に係る薄板ガラスの貼り付け方法について、図2を用いて説明をする。
図2に示す如く、本発明の一実施形態に係る薄板ガラスの貼り付け方法では、まず始めに、基板ガラス1の表面(薄板ガラス2の貼り付け面)に液体である液体ガラス3を滴下し、次に、滴下した液体ガラス3を基板ガラス1の表面において所定の厚みに展延させて、基板ガラス1の表面に液体ガラス3を塗布する。
次に、基板ガラス1の表面に展延した液体ガラス3の上に、空気を追い出しながら薄板ガラス2を重ねていく。
このとき液体ガラス3は、薄板ガラス2の重量等の影響によりさらに展延されるが、基板ガラス1の表面に薄板ガラス2を重ねたときの液体ガラス3の厚みdが10μm以下となるように、基板ガラス1に滴下する液体ガラス3の量および粘度を予め調整しておく。
尚、本実施形態では、基板ガラス1の表面に液体ガラス3を滴下するとともに、滴下した液体ガラス3を基板ガラス1の表面において所定の厚みに展延させて、基板ガラス1の表面に液体ガラス3を塗布する構成としているが、基板ガラス1の表面に滴下した液体ガラス3上に薄板ガラス2を重ね合わせることで、液体ガラス3を基板ガラス1の表面において所定の厚みに展延させて、液体ガラス3を塗布してもよい。
次に、基板ガラス1の表面に展延した液体ガラス3の上に、薄板ガラス2を重ねた状態で、放置する。
すると、液体ガラス3のうち、基板ガラス1および薄板ガラス2に接していない部位(周端部)は、空気に触れる状態となっているため、空気中の水分と反応して、周端部における液体ガラス3が硬化をし始める。
そして、液体ガラス3の周端部を硬化させることによって、封止部3aが形成され、該封止部3aによって、基板ガラス1と薄板ガラス2が固定される。
また、封止部3aが形成されると同時に、基板ガラス1および薄板ガラス2と封止部3aによって区画される空間が形成され、該空間には液体ガラス3が液体のままで封入されて、液部3bが形成される。このとき、封止部3aを形成する液体ガラス3および該封止部3aの内側に形成される液部3bに満たされている液体ガラス3の厚みは10μm以下となっている。
以上のように、基板ガラス1の表面に薄板ガラス2を貼り付ける際には、基板ガラス1と薄板ガラス2の距離を10μm以下としながら、基板ガラス1と薄板ガラス2を封止部3aによって固定し、さらに、基板ガラス1および薄板ガラス2と封止部3aによって区画される空間に液体ガラス3を封入している。
そして、本発明の一実施形態に係る薄板ガラス2の貼り付け方法によれば、本発明の一実施形態に係るガラス積層体10を作製することができる。
また、封止部3aを形成する場合、液体ガラス3を空気中の水分と自然に反応させることで液体ガラス3を硬化させて封止部3aを形成する構成としている。
即ち、本実施形態に係る薄板ガラス2の貼り付け方法においては、液体は液体ガラス3であり、封止部3aは、液体ガラス3が、薄板ガラス2の周縁部において硬化することにより形成され、封止部3aが形成されるのに伴って、液体ガラス3が、封止部3aの内側に封入されるものである。
このような構成によれば、封止部3aを容易に形成することができ、基板ガラス1に対する薄板ガラス2の貼り付け作業を、より効率的に行うことができる。
尚、本実施形態では、液体ガラス3を空気中の水分と自然に反応させることで液体ガラス3を硬化させる構成としているが、例えば、薄板ガラス2の周端部に水を噴霧して、強制的に液体ガラス3と水を反応させて封止部3aを形成する構成としてもよい。
また、本実施形態においては、薄板ガラス2の貼り付けに用いる液体として液体ガラス3を採用しているが、液体として液体ガラス3を用いる構成には限定されず、図3に示すように、他の液体13を採用することも可能である。
他の液体13としては、油やグリセリン等を用いることができ、例えば、屈折率「1.515」のイマージョンオイルを用いることができる。
この場合、薄板ガラス2の端面を全周に亘ってシールやテーピング等を施して封止することで、シール材等により封止部14を形成する構成とすることができ、このようにして、基板ガラス1と薄板ガラス2の間に、所定の厚みdの液体13が封入された他の実施形態に係るガラス積層体11を作製することができる。
また、液体13の屈折率を、基板ガラス1および薄板ガラス2の屈折率を基準として、94%以上かつ106%以下の値とすれば、基板ガラス1および薄板ガラス2と、液体13との界面における光の反射率を0.1%以下に抑えることができることが、本願の発明者が行った実験により確認されている。
さらに、本願の発明者が行った実験によれば、液体13の屈折率を、基板ガラス1および薄板ガラス2の屈折率を基準として、98%以上かつ102%以下の値とすれば、反射率を0.02%以下に抑えることが可能であることも確認されている。
例えば、屈折率「1.52」の基板ガラス1および薄板ガラス2に対して、屈折率が「1.515」(約99.7%)であるイマージョンオイルを用いた場合には、基板ガラス1および薄板ガラス2と、液体13との界面における光の反射率を0.02%以下に抑えることができる。
このため、基板ガラス1と薄板ガラス2との間に封入する液体13の屈折率は、基板ガラス1および薄板ガラス2の屈折率を基準として、94%以上かつ106%以下の値とするのが好ましく、98%以上かつ102%以下の値とするのがより好ましい。
本実施形態の場合は、屈折率が「1.43」の液体ガラス3を液体として用いており、液体ガラス3の屈折率が、基板ガラス1および薄板ガラス2の屈折率「1.52」を基準として、94%以上かつ106%以下の値となっている。
従って、基板ガラス1および薄板ガラス2と、液体13との界面における光の反射率を0.1%以下に抑えることが可能となっている。
このように、本実施形態に係る薄板ガラス2の貼り付け方法においては、液体(本実施形態では液体ガラス3)の屈折率(本実施形態では「1.43」)を、基板ガラス1および薄板ガラス2の屈折率(本実施形態では「1.52」)に対する94%以上かつ106%以下の値とするものである。また、封止部3aを、ディスプレイの表示領域Aよりも外側に設けるものである。
このような構成によれば、薄板ガラス2および基板ガラス1の界面における光の反射を抑制することができ、これにより、薄板ガラス2を貼り付けた部位において、光学特性が悪化するのを防止することができる。
これにより、ディスプレイ5を構成する基板ガラス1に薄板ガラス2を貼り付けても、ディスプレイ5の視野角が悪化するのを抑制することができるため、ディスプレイ5に表示される映像が見えにくくなったりすることがない。
次に、本実施形態に係る貼り付け方法で貼り付けられた薄板ガラス2の使用状況について、図4を用いて説明をする。
図4に示す如く、基板ガラス1に貼り付けられた薄板ガラス2は、タッチペン4(あるいは指等)で押圧されると、撓みが生じる。
しかし、薄板ガラス2の背後(基板ガラス1側)には、厚みdが10μm以下である液体(液体ガラス3あるいは液体13)により形成される液部3bが配置されているため、薄板ガラス2の撓み量を小さく(10μm以下に)抑えることができる。
このため、薄板ガラス2がタッチペン4(あるいは指等)で押圧されたとしても、破壊に至るような撓みが生じることはない。
また、タッチペン4で押圧される薄板ガラス2の背部には、液体(液体ガラス3あるいは液体13)が配置されているため、薄板ガラス2に付与された応力が液体の流動によって分散される構成となっている。
このため、薄板ガラス2がタッチペン4(あるいは指等)で押圧されたとしても、より確実に破壊を防止することが可能となっている。
尚、液体の粘度が高いと、応力が付与されたときにおける液体の流動性が悪くなるため、基板ガラス1と薄板ガラス2との間に封入する液体の粘度は、10Pa・s以下とすることが好ましい。
そして、本実施形態では、使用する液体(即ち、液体ガラス3および液体13)の粘度を、10Pa・s以下としている。
このように、10Pa・s以下の粘度の液体(液体ガラス3および液体13)を用いることで、薄板ガラス2の破壊をより確実に防止できる。
また、10Pa・s以下の粘度の液体(液体ガラス3および液体13)を用いることにより、前記液体を介して基板ガラス1の表面に薄板ガラス2を重ねた際に前記液体が展延し易くなり、基板ガラス1と薄板ガラス2との間に満たされる前記液体の厚みdを、容易に10μm以下とすることができる。
さらに、薄板ガラス2の背部は、密閉空間となる封止部3aの内側の空間に満たされた液体(液体ガラス3あるいは液体13)で支持される構成となっている。
このような構成では、薄板ガラス2が液体(液体ガラス3あるいは液体13)から受ける応力を任意の部位において均等にすることでき、また、液体は基板ガラス1が水平であれば、展延された液体の表面も略水平に維持されるため、液体を介して支持される薄板ガラス2の表面を平らにすることができ、ディスプレイ5の操作上や外観上の品質についても改善を図ることができる。
尚、薄板ガラス2の表面(液体と接していない側の面)には、薄板ガラス2の表面の反射率を低下させるための反射防止層や、防眩機能を付与して視認性を向上させたり、タッチペン4での書き味を向上させたりするためのアンチグレア層、および指紋の付着を防止し、撥水性、撥油性を付与するための防汚層等を設けてもよい。
以上のように、本実施形態に係る薄板ガラス2の貼り付け方法は、基板ガラス1の表面に液体(本実施形態では液体ガラス3または液体13)を塗布するとともに、液体を介して基板ガラス1の表面に薄板ガラス2を重ねて、さらに、薄板ガラス2の全周縁部に基板ガラス1と薄板ガラス2を気密的に結合する封止部3aを設け、基板ガラス1と薄板ガラス2の間における封止部3aまたは封止部14の内側を液体で満たすことにより、基板ガラス1の表面に薄板ガラス2を貼り付けるものである。
また、封止部3aまたは封止部14の内側に満たされる液体(本実施形態では液体ガラス3または液体13)の厚みdを、10μm以下とするものであり、さらに、液体(本実施形態では液体ガラス3または液体13)の粘度を、10Pa・s以下とするものである。
また、本実施形態に係るガラス積層体10は、ディスプレイ5の表示領域Aを覆うものであって、表示領域Aを覆うように配置される基板ガラス1と、基板ガラス1の表面から所定寸法dだけ離間して配置される、厚みが300μm以下の薄板ガラス2と、基板ガラス1と薄板ガラス2との間の空間に満たされる液体と、前記空間の周縁部を封止する封止部3aと、を備え、前記液体は液体ガラス3であり、封止部3aは、硬化した液体ガラス3にて構成されるものである。
そして、このような薄板ガラス2の貼り付け方法およびガラス積層体10によれば、タッチペン等で薄板ガラス2を押圧したときにおける薄板ガラス2の撓みを抑制することができ、かつ、薄板ガラス2に作用する応力を、液体(本実施形態では液体ガラス3または液体13)を流動させることにより分散させることができる。
これにより、薄板ガラス2をタッチペン等で押圧したときに、薄板ガラス2が割れるのを防止できる。
1 基板ガラス
2 薄板ガラス
3 液体ガラス
3a 封止部
5 ディスプレイ
10 ガラス積層体
11 ガラス積層体
13 液体
14 封止部
A 表示領域

Claims (7)

  1. ディスプレイの表示領域を覆う基板ガラスの表面に、厚みが300μm以下の薄板ガラスを貼り付けるための薄板ガラスの貼り付け方法であって、
    前記基板ガラスの表面に液体を塗布するとともに、前記液体を介して前記基板ガラスの表面に前記薄板ガラスを重ねて、さらに、前記薄板ガラスの全周縁部に前記基板ガラスと前記薄板ガラスを気密的に結合する封止部を設け、前記基板ガラスと前記薄板ガラスの間における前記封止部の内側を前記液体で満たす、
    ことを特徴とする薄板ガラスの貼り付け方法。
  2. 前記封止部の内側に満たされる前記液体の厚みを、10μm以下とする、
    ことを特徴とする請求項1に記載の薄板ガラスの貼り付け方法。
  3. 前記液体の粘度を、10Pa・s以下とする、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の薄板ガラスの貼り付け方法。
  4. 前記液体の屈折率を、
    前記基板ガラスおよび前記薄板ガラスの屈折率に対する94%以上かつ106%以下の値とする、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の薄板ガラスの貼り付け方法。
  5. 前記封止部を、
    前記ディスプレイの表示領域よりも外側に設ける、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の薄板ガラスの貼り付け方法。
  6. 前記液体は液体ガラスであり、
    前記封止部は、
    前記液体ガラスが、前記薄板ガラスの周縁部において硬化することにより形成され、
    前記封止部が形成されるのに伴って、
    前記液体ガラスが、
    前記封止部の内側に封入される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の薄板ガラスの貼り付け方法。
  7. ディスプレイの表示領域を覆うガラス積層体であって、
    前記表示領域を覆うように配置される基板ガラスと、
    前記基板ガラスの表面から所定寸法だけ離間して配置される、厚みが300μm以下の薄板ガラスと、
    前記基板ガラスと薄板ガラスとの間の空間に満たされる液体と、
    前記空間の周縁部を封止する封止部と、を備え、
    前記液体は液状の液体ガラスであり、
    前記封止部は、硬化した前記液体ガラスにて構成される、
    ことを特徴とするガラス積層体。
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