JP2014219518A - 光ファイバホルダ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】板状のホルダ本体20と、このホルダ本体20の上面20aに閉じたときに前記ホルダ本体20との間に光ファイバ50を挟み込む開閉自在の蓋部材30と、前記ホルダ本体20に支持された可動片40とを有し、前記可動片40は、該ホルダ本体20に対する変位によって、ホルダ本体20前端から前側へ突出する突出位置と、該突出位置に比べて後側の格納時位置とに配置位置が切り換えられる光ファイバホルダ110を提供する。
【選択図】図6
Description
第1の発明は、板状のホルダ本体と、このホルダ本体の上面に閉じたときに前記ホルダ本体との間に光ファイバを挟み込む開閉自在の蓋部材と、前記ホルダ本体に支持された可動片とを有し、前記可動片は、該ホルダ本体に対する変位によって、前記ホルダ本体前端から前側へ突出する突出位置と、該突出位置に比べて後側の格納時位置とに配置位置が切り換えられる光ファイバホルダを提供する。
第2の発明は、前記可動片は、前記ホルダ本体の前端部にその幅方向の回転軸線を以て軸支され、前記回転軸線を中心とする回転によって、前記突出位置と前記格納時位置とに配置位置が切り換えられる第1の発明の光ファイバホルダを提供する。
第3の発明は、前記格納時位置に配置された前記可動片を収容する可動片収容凹所が前記ホルダ本体にその下面から窪んで形成され、前記可動片は、前記回転軸線を中心とする回転によって前記可動片収容凹所に対して出し入れ可能である第2の発明の光ファイバホルダを提供する。
第4の発明は、前記可動片は、前記ホルダ本体に対するその前後方向への移動によって、前記突出位置と前記格納時位置とに配置位置を切り換え可能であり、
前記可動片には、前記突出位置にて前記ホルダ本体に係脱可能に係合して前記ホルダ本体に対する後側への移動を規制する係合部が設けられ、前記係合部は前記可動片の手動操作によって前記ホルダ本体に対して係合解除可能である第1の発明の光ファイバホルダを提供する。
第5の発明は、前記ホルダ本体に、その前後方向へスライド移動自在に前記可動片を収容する可動片収容孔が形成されている第4の発明の光ファイバホルダを提供する。
第6の発明は、前記ホルダ本体に、前記可動片に係合して、前記可動片の前記ホルダ本体から前側への抜け出しを規制する抜け止め係止部が設けられている第4又は5の発明の光ファイバホルダを提供する。
第7の発明は、前記ホルダ本体の前端部に、ホルダ本体前端から窪む切り欠き部が形成され、前記格納時位置にある前記可動片の一部が前記切り欠き部内に配置される第1〜6のいずれか1つの発明の光ファイバホルダを提供する。
つまり、この光ファイバホルダは、可動片の位置を突出位置と格納時位置とに切り換えることで、その前端をファイバ処理装置のホルダ当接部に当接したときのファイバ処理装置に対するホルダ本体の位置を変更できる。この光ファイバホルダは、例えば被覆除去又はカットを行なうファイバ処理装置を用いて、ホルダ本体と蓋部材との間に把持した光ファイバのファイバ処理を行なう場合に、可動片のホルダ本体に対する位置を切り換えるだけで、光ファイバのストリップ長、カット長を調整できる。
また、この光ファイバホルダの可動片は、ホルダ本体に支持されたままの状態で光ファイバホルダの一部として使用される。したがって、本発明によれば、アタッチメントを別途使用しなくても、ストリップ長、カット長等の調整を実現できる。
なお、ここで説明する光ファイバホルダについて、図1〜図9(a)、(b)、(c)において、上側を上、下側を下として説明する。
まず、図1〜図7(a)、(b)を参照して、本発明に係る第1実施形態の光ファイバホルダ110を説明する。
図1、図2に示すように、ここで説明する実施形態の光ファイバホルダ110は、板状のホルダ本体20と、このホルダ本体20に枢着された開閉自在の蓋部材30と、前記ホルダ本体20に該ホルダ本体20に対して移動可能に支持された可動片40とを有する。
図示例のホルダ本体20は細長板状に形成されている。
光ファイバホルダ110について、ホルダ本体20長手方向を、以下、前後方向とも言う。
蓋部材30は、ホルダ本体20前端部のその幅方向(ホルダ本体上面20a幅方向に一致)一端部に、回転軸11を介してホルダ本体20長手方向に一致する回転軸線を以て枢着されている。この蓋部材30は回転軸11を中心とする回転によって、ホルダ本体上面20aに対して開閉可能となっている。
蓋部材30の蓋主板部31は、ホルダ本体上面20aに閉じられたときに、ホルダ本体20の光ファイバ溝22に対面配置されるファイバ押さえ部33を有している。図3に示すように、蓋部材30の蓋主板部31は、ホルダ本体上面20aに閉じられたときに、光ファイバ溝22に配置された光ファイバ50をホルダ本体20に押さえ込むことができる。
なお、光ファイバ溝22の溝幅方向は、ホルダ本体20幅方向に一致している。
蓋部材30の係合片部32は、蓋主板部31の先端部から延出する係合片部本体32aと、この係合片部本体32aから突出する係合爪部32bとを有する。
蓋部材30は、蓋主板部31をホルダ本体上面20aに閉じ、係合爪部32bをホルダ本体20の蓋係止部23に係合させることで、蓋主板部31のファイバ押さえ部33によって、光ファイバ溝22に配置された光ファイバ50を光ファイバ溝22の溝底に向かって押圧して、ホルダ本体20に押さえ込む。
蓋部材30は、ホルダ本体上面20aに閉じて係合爪部32bをホルダ本体20の蓋係止部23に係合させることで、光ファイバ溝22に配置された光ファイバ50に当接した蓋主板部31によって、光ファイバ50をホルダ本体20に押さえ込む(ホルダ本体20との間に挟み込む)ことができる。
第2板片部32eは、第1板片部32cを介して回転軸11とは反対の側に、第1板片部32cから若干の間隔を空けて設けられている。
第1板片部32cと第2板片部32eとは、ホルダ本体20前後方向に延在する板状に形成されている。
回転軸11を中心とする蓋部材30の回転中心からホルダ本体20の係合爪部32b突端までの距離は、蓋部材30の回転中心から係合爪部32b突端までの距離に比べて若干小さい。
蓋部材30のホルダ本体20に対する開閉は、蓋部材30の第2板片部32eの上端部32f(以下、操作片部とも言う)を作業者が手指で把持して蓋部材30を操作することで行える。
また、蓋部材としては、ホルダ本体に設けた磁石によって磁気吸着可能な金属部あるいは磁石を設けて、手動で開閉可能な吸着力でホルダ本体に磁気吸着される構成も採用可能である。
この切り欠き部26は、ホルダ本体20を上下方向に貫通して形成されている。
蓋部材30及び係合片部収容穴24は、ホルダ本体20前端部において切り欠き部26の後側に設けられている。
ホルダ本体20の光ファイバ溝22は、切り欠き部26から後側へ延在形成されている。光ファイバ溝22前端は切り欠き部26に開口している。なお、光ファイバ溝22の後端は、ホルダ本体20後端に開口している。
図示例の可動片40の可動片本体41は、軸部42が両側から突出する基板部43から当接片部44が張り出すL字板状に形成されている。基板部43両側の軸部42は、基板部43における当接片部44が突出する先端側とは反対の基端側の端部43aの両側に突出している。当接片部44は、基板部43の基端側端部43aとは反対の先端側端部の一部分から突出している。
基板部43両側の軸部42は、可動片本体41のホルダ本体20に対する回転軸線方向に一致する幅方向両側の端面からそれぞれ突出している。
可動片40は、軸部42を円筒面をなす軸挿入穴27h内側面に摺動させつつ、ホルダ本体20に対して回転する。また、可動片40は、軸部42の軸挿入穴27h内側面に対する摺動抵抗に起因する回転抵抗によって、ホルダ本体20に対して適宜向きで停止させることができる。なお、可動片40のホルダ本体20に対する回転抵抗の強さは、可動片40を作業者が手指で直接触れて回転操作可能な程度である。
図2の突出状態の可動片40は、そのホルダ本体20に対する回転中心からホルダ本体20前後方向前側へ延在している。図2の突出状態の可動片40のホルダ本体20に対する可動片本体41の位置を、以下、突出位置とも言う。また、図1に示す格納時状態の可動片40のホルダ本体20に対する可動片本体41の位置を、以下、格納時位置とも言う。
本明細書では、可動片40のホルダ本体20に対する位置について、可動片本体41を格納時位置に配置したときの位置を格納時位置、可動片本体41を突出位置に配置したときの位置を突出位置として扱う。
図5に示すように、格納時位置の可動片本体41は、切り欠き部26と可動片収容凹所21とに、ホルダ本体20の下面20bに沿う向きで収容される。
図3に示すように、可動片収容凹所21のホルダ本体20幅方向に一致する溝幅方向の中央部は、ホルダ本体20幅方向中央部に位置する。また、図5、図6に示すように、ホルダ本体20前後方向に延在する可動片収容凹所21の延在方向寸法は、係合片部収容穴24のホルダ本体20前後方向における寸法よりも大きい。図3〜図6に示すように、可動片収容凹所21は、その延在方向中央部の、溝幅方向片端から中央部までの範囲のみが、係合片部収容穴24と連通している。
図6に示すように、ファイバ処理装置60は、光ファイバ50の被覆除去、あるいは被覆除去によって露出させた裸光ファイバのカットを行なうファイバ処理部61と、このファイバ処理部61からその側方に延出するホルダ載置台62とを有する。
また、ホルダ載置台62の底壁部62a上にホルダ本体20を載置した光ファイバホルダ110は、底壁部62a上をその延在方向にスライド移動させることができる。底壁部62a上における底壁部62a延在方向への光ファイバホルダ110のスライド移動は、ホルダ本体20がホルダ載置台62両側のガイド側壁62bに案内されながら実現される。ホルダ載置台62の底壁部62a上に載置した光ファイバホルダ110は、底壁部62a上でのスライド移動によって、ファイバ処理部61に対して進退動させることができる。
また、図6は、ホルダ載置台62の底壁部62a上に載置した光ファイバホルダ110のホルダ本体20に対して突出位置に配置した可動片40の可動片本体41先端をファイバ処理装置60のホルダ当接部63に突き当てた状態を示す。
但し、光ファイバホルダ110は、図5に示すように、可動片本体41をホルダ本体20に対して格納時位置に配置した状態でホルダ載置台62の底壁部62a上に載置しても良い。図5に示すように、可動片40は、可動片本体41をホルダ本体20に対して格納時位置に配置したとき、その全体が、ホルダ本体20の前端面20cよりも後側に配置される。光ファイバホルダ110は、可動片本体41を格納時位置に配置してホルダ載置台62の底壁部62a上に載置したとき、可動片本体41ではなく、ホルダ本体20の前端面20cをファイバ処理装置60のホルダ当接部63に突き当て可能である。このとき、ホルダ本体20の前端面20cは、光ファイバホルダ110の前端として機能する。
この実施形態の光ファイバホルダ110は、その前端が、可動片本体41を突出位置に配置したときと、格納時位置に配置したときとで切りかわる。この光ファイバホルダ110は、突出位置の可動片本体41先端をファイバ処理装置60のホルダ当接部63に突き当てる場合と、可動片本体41を格納時位置に配置してホルダ本体20の前端面20cをファイバ処理装置60のホルダ当接部63に突き当てる場合、の2通りに、ファイバ処理部61による光ファイバ50の処理箇所を調整できる。
ファイバ処理装置60が光ファイバ50の被覆部53先端から突出する裸光ファイバ51(図1参照)をカットするファイバカッタである場合は、光ファイバホルダ110のホルダ本体20前側への可動片本体41の出没切り換えによって、光ファイバ50の被覆部53先端から裸光ファイバ51のカット位置までの距離(カット長)を調整できる。
光ファイバホルダ110の可動片40は、ホルダ本体20に回転可能に軸支されたままであるため、光ファイバホルダ110を現場に持ち込めば、可動片40も現場に持ち込まれることになる。したがって、この可動片40は、光ファイバホルダ110を現場に持ち込めば、光ファイバホルダとは別体のアタッチメントのように、現場への持ち込みを失念することはない。
光ファイバホルダ110の可動片40は、光ファイバホルダ110の所在が把握できれば、可動片40も該光ファイバホルダ110のホルダ本体20とともに所在を把握できるため、紛失しにくく、紛失を確実に防止できる。
なお、光ファイバホルダ110は、図7(b)のホルダ載置台62A両側の係合突起62cをホルダ本体20両側の側部溝28aに挿脱するために、ホルダ載置台62A両側の係合突起62cに対してそのホルダ当接部63側とは反対の後端側から挿脱される。
次に、本発明に係る第2実施形態の光ファイバホルダ120を説明する。
図8(a)、(b)、図9(a)に示すように、ここで説明する実施形態の光ファイバホルダ120は、第1実施形態の光ファイバホルダ110について、ホルダ本体20に対して回転可能に軸支された可動片40にかえて、ホルダ本体70にその前後方向にスライド移動可能に設けられた棒状の可動片80を採用した構成となっている。
なお、図8(a)、(b)、図9(a)、(b)、(c)において、第1実施形態の光ファイバホルダ110と同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
光ファイバホルダ120及びホルダ本体70について、図8(a)、(b)の左側を前、右側を後、図9(a)の紙面手前側を前、紙面奥側を後として説明する。
図8(a)、(b)に示すように、ホルダ本体70の可動片収容孔71は、ホルダ本体70の主板部前端面20eからホルダ本体70後端へ向かって穿設されている。図9(a)に示すように、可動片収容孔71は、主板部前端面20eのホルダ本体70幅方向(一対の前端側壁部27の間隔方向に一致)片側の端部からホルダ本体70後端へ向かって本体主板部20dに穿設されている。
図8(a)、(b)、図9(a)に示すように、係止突起72は、本体主板部20dから前側へ突出する一対の前端側壁部27のうち、ホルダ本体70幅方向において可動片収容孔71から近い方の前端側壁部27aの切り欠き部26に臨む面(内面)に突設されている。
係止突起72は、本体主板部20dの主板部前端面20eから前側へ離隔した位置に設けられている。また、係止突起72は、可動片収容孔71の主板部前端面20eから前側への仮想延長の下側に位置している。
ホルダ本体下面20bから係止突起72上端までの距離は、ホルダ本体下面20bから孔下床部上面73aまでの距離と同じに揃えられている。係止突起72上端は、孔下床部上面73aの仮想延長上に位置する。
図8(a)に示す向きの光ファイバホルダ120において、格納時位置にある棒状可動片80のホルダ本体70の主板部前端面20eから前側へ突出した部分は、ホルダ本体70の係止突起72上に載置される。棒状可動片80は、孔下床部73の上面73aと係止突起72とによって、ホルダ本体下面20bに沿う向きに支持される。
図8(a)、(b)、図9(a)に示す光ファイバホルダ120において、棒状可動片80の格納時位置は、具体的には、孔下床部73の上面73aと係止突起72とによってホルダ本体下面20bに沿う向きに支持された棒状可動片80のストッパ用突起83をホルダ本体70の主板部前端面20eにその前側から当接したときの、棒状可動片80のホルダ本体70に対する位置を指す。
可動片収容孔71の孔下床部上面73aに対面する天井面71bは、孔下床部73前端よりも前側へ延出した部分(天井面延出部71c)を有する。図8(a)、(b)に例示した突出時受け壁74は、天井面延出部71cの下方に位置する。突出時受け壁74は、可動片収容孔71を介して天井面延出部71cに対向する位置に形成されている。
本明細書において、棒状可動片80の突出位置は、具体的には、係合用溝82に係止突起72を収容し、棒状可動片80の係合用溝82から後側の部分を突出時受け壁74上に載置し、係止突起72にその前側から係合用溝82の前側内側面82aを当接させたときのホルダ本体70に対する棒状可動片80の位置を指す。突出位置の棒状可動片80は、係合用溝82の前側内側面82aを当接、係合させた係止突起72によって後側へ移動しないように係止される。可動片80の係合用溝82から前側の部分は、突出位置にてホルダ本体70に係脱可能に係合してホルダ本体70に対する後側への移動を規制する係合部として機能する。
この棒状可動片80は、係合用溝82に係止突起72を収容するだけで突出位置に配置されて、ホルダ本体70に対する前後方向の移動が規制される。また、この棒状可動片80の係合用溝82から後側の部分は、棒状可動片80の係合用溝82に係止突起72を収容したときに突出時受け壁74上に載置される。
なお、この実施形態における、棒状可動片80にストッパ用突起83を突設した構成のストッパ付き可動片80Aは、本発明に係る実施形態の可動片の一態様として機能する。
ストッパ用突起83を抜け止め係止突起75に当接させたストッパ付き可動片80Aは、ストッパ用突起83を抜け止め係止突起75に摺動させながら、ホルダ本体70に対して昇降させることができる。
格納時位置から前側へ引き出してストッパ用突起83を抜け止め係止突起75に当接したストッパ付き可動片80Aは、下降によって係合用溝82にホルダ本体70の係止突起72を収容完了するまで、ストッパ用突起83の抜け止め係止突起75に対する摺動を継続する。
なお、突出位置の可動片80と抜け止め係止突起75との間のホルダ本体70上下方向の離隔距離は、可動片80の係合用溝82の深さdと同等あるいはそれよりも大きく設定されている。このため、抜け止め係止突起75は、可動片80を突出位置から上昇させて係合用溝82からホルダ本体70の係止突起72を抜き出す操作の障害にはならない。
この板状可動片90の長手方向中央部には、該可動片90の下面91から窪んで可動片90幅方向全体にわたって延在する係合用溝93が形成されている。板状可動片90は、係合用溝93にホルダ本体70Aの係止突起72を収容することで、ホルダ本体70Aに対する突出位置に配置され、前端側がホルダ本体70A前端から前側に突出する。また、板状可動片90は、係合用溝93にホルダ本体70Aの係止突起72を収容していない状態で、ホルダ本体70A前端から前側に突出しない格納時位置に配置される。板状可動片90は、ホルダ本体70Aに対して移動させることで、ホルダ本体70Aに対する突出位置と格納時位置との切り換え、ホルダ本体70A前端から前側への出没切り換えを実現できる。
可動片がホルダ本体に対する突出位置にあるとき、および格納時位置にあるときの、ストッパ用突起、抜け止め係止突起、係合用溝及び係止突起の相対的な位置関係は、図9(b)に例示した光ファイバホルダ121と第2実施形態の光ファイバホルダ120とで、互いに同様になっている。
例えばホルダ本体の本体主板部における可動片収容孔の形成位置は、図9(a)に例示した位置に限定されず、例えば、本体主板部前後方向に垂直の断面方向中央部であっても良い。
係止突起及び/又は抜け止め係止突起として、ホルダ本体70幅方向に延在して一対の前端側壁部27を橋絡する桟部を用いる構成は、可動片収容孔を本体主板部前後方向に垂直の断面方向中央部に形成した構成のホルダ本体にも適用可能である。また、この構成は、図9(b)に例示した光ファイバホルダ121のホルダ本体70Aにも適用できる。
本発明に係る実施形態の光ファイバホルダとしては、例えば、図8(a)、(b)に例示した光ファイバホルダ120について、可動片80の係合用溝82から前側の延在寸法を長くして、格納時位置にある可動片80が、ホルダ本体前端から前側へ突出位置に比べて小さい突出寸法で突出する構成を採用できる。
この光ファイバホルダ130の可動片46の補助突片45は、可動片46の可動片本体41を可動片収容凹所21に収容した(格納時位置に配置した)ときに、ホルダ本体20前端から前側へ突出する。但し、可動片46の回転中心から補助突片45突端までの距離は、可動片46の回転中心から可動片本体41突端までの距離に比べて小さい。このため、可動片46の可動片本体41を可動片収容凹所21に収容した(格納時位置に配置した)ときの補助突片45のホルダ本体20前端から前側への突出寸法は、突出位置に配置した可動片本体41のホルダ本体20前端から前側への突出寸法に比べて小さい。
可動片46は、軸部42を中心とする回転によって、突出位置の可動片本体41を格納時位置に配置することで、ホルダ本体前後方向における最前端及び最後端の位置がホルダ本体20に対して相対的に後側に変位することとなる。つまり、補助突片45がホルダ本体20前端から前側へ突出する格納時位置に配置した可動片46は、可動片本体41がホルダ本体20前端から前側へ突出する突出位置に比べて小さい突出寸法で、ホルダ本体20前端から前側へ突出する。
Claims (7)
- 板状のホルダ本体と、このホルダ本体の上面に閉じたときに前記ホルダ本体との間に光ファイバを挟み込む開閉自在の蓋部材と、前記ホルダ本体に支持された可動片とを有し、
前記可動片は、該ホルダ本体に対する変位によって、前記ホルダ本体前端から前側へ突出する突出位置と、該突出位置に比べて後側の格納時位置とに配置位置が切り換えられる光ファイバホルダ。 - 前記可動片は、前記ホルダ本体の前端部にその幅方向の回転軸線を以て軸支され、前記回転軸線を中心とする回転によって、前記突出位置と前記格納時位置とに配置位置が切り換えられる請求項1に記載の光ファイバホルダ。
- 前記格納時位置に配置された前記可動片を収容する可動片収容凹所が前記ホルダ本体にその下面から窪んで形成され、前記可動片は、前記回転軸線を中心とする回転によって前記可動片収容凹所に対して出し入れ可能である請求項2に記載の光ファイバホルダ。
- 前記可動片は、前記ホルダ本体に対するその前後方向への移動によって、前記突出位置と前記格納時位置とに配置位置を切り換え可能であり、
前記可動片には、前記突出位置にて前記ホルダ本体に係脱可能に係合して前記ホルダ本体に対する後側への移動を規制する係合部が設けられ、前記係合部は前記可動片の手動操作によって前記ホルダ本体に対して係合解除可能である請求項1に記載の光ファイバホルダ。 - 前記ホルダ本体に、その前後方向へスライド移動自在に前記可動片を収容する可動片収容孔が形成されている請求項4に記載の光ファイバホルダ。
- 前記ホルダ本体に、前記可動片に係合して、前記可動片の前記ホルダ本体から前側への抜け出しを規制する抜け止め係止部が設けられている請求項4又は5に記載の光ファイバホルダ。
- 前記ホルダ本体の前端部に、ホルダ本体前端から窪む切り欠き部が形成され、前記格納時位置にある前記可動片の一部が前記切り欠き部内に配置される請求項1〜6のいずれか1項に記載の光ファイバホルダ。
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