JP2014219240A - 汚泥処理システム及び汚泥処理方法 - Google Patents

汚泥処理システム及び汚泥処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014219240A
JP2014219240A JP2013097388A JP2013097388A JP2014219240A JP 2014219240 A JP2014219240 A JP 2014219240A JP 2013097388 A JP2013097388 A JP 2013097388A JP 2013097388 A JP2013097388 A JP 2013097388A JP 2014219240 A JP2014219240 A JP 2014219240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
sludge
adsorption
ozone
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013097388A
Other languages
English (en)
Inventor
俊夫 福井
Toshio Fukui
俊夫 福井
浩邦 福田
Hirokuni Fukuda
浩邦 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI PLANT TECH KK
KOKUSAI SAIGAI TAISAKU KYOKAI
Fujikoki Corp
Original Assignee
FUJI PLANT TECH KK
KOKUSAI SAIGAI TAISAKU KYOKAI
Fujikoki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FUJI PLANT TECH KK, KOKUSAI SAIGAI TAISAKU KYOKAI, Fujikoki Corp filed Critical FUJI PLANT TECH KK
Priority to JP2013097388A priority Critical patent/JP2014219240A/ja
Publication of JP2014219240A publication Critical patent/JP2014219240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/20Sludge processing

Landscapes

  • Treatment Of Water By Oxidation Or Reduction (AREA)
  • Treatment Of Sludge (AREA)

Abstract

【課題】汚泥を可溶化するとともに、浄化処理後の液体に含まれる放射性物質を効率よくかつ確実に除去する。【解決手段】汚泥処理システム100において、投入された汚泥を生物処理するための曝気槽102と、曝気槽102からの汚泥を液体と固体成分とに分け、固体成分を沈殿させる沈殿槽103と、沈殿槽103に沈殿した固体成分をオゾン処理して可溶化する第1オゾン処理槽109と、第1オゾン処理槽109の処理液を曝気槽102へ供給する循環槽110と、放射性物質を吸着する吸着剤が収容され、沈殿槽103から排出された液体の放射性物質を吸着剤に吸着させる吸着槽(第1吸着槽112a及び第2吸着槽112b)と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、汚泥処理システム及び汚泥処理方法に関する。より詳しく述べると、汚泥に含まれる固体成分を可溶化するとともに、汚泥に含まれる放射性物質を除去するシステム及びその方法に関する。
下水や排水の処理工程では汚泥が発生する。一般的には、汚泥は、処理施設の沈殿槽等から抜き取られ、脱水処理を経て埋設処分されたり、焼却処理を経て堆肥やレンガなどに再加工される。しかし、埋設処分では、新たな埋め立て用地の確保が困難な状況にあり、埋設処分場における埋設可能量は限界に達しつつある。また、焼却処理では、多額の燃料コストが生じるとともに二酸化炭素等の地球温暖化ガスやダイオキシン等の大気汚染物質が発生する。このように汚泥の処分には種々の問題がある。
このような状況の下、汚泥を減容化する装置及び減容化方法に係る発明が提案されている(特許文献1参照)。この汚泥減溶化装置は、汚泥の流量を調整するための流量調整槽と、流量調整槽から排出される汚泥を生物処理するための曝気槽と、その後、汚泥を液体と固体成分とに分け液体は放流する一方で固体成分を沈殿させる沈殿槽と、その固体成分を貯留するための汚泥貯留槽と、汚泥貯留槽に貯留された固体成分をオゾン処理して可溶化するオゾン処理槽と、を有している。この汚泥減溶化装置によれば、固体成分は可溶化されるため、汚泥吸排車(バキュームカー)等による汚泥の抜き取り作業が不要となり、引き抜かれた汚泥を埋設処分や再加工処理する必要もない。そのため、下水や排水処理に際してこのようなコストを削減することができ、環境にも優しい。
特開2011−056461号公報
しかしながら、例えば、下水等が放射性物質を含む場合、汚泥にも放射性物質が含まれる可能性が高い。従って、汚泥を抜き取って焼却処理しても焼却灰中の放射性物質を別途除去する必要がある。また、上記の汚泥減溶化装置により汚泥が可溶化処理した場合でも、可溶化処理後の処理液中に放射性物質が含まれる可能性が残る。
以上のような事情に鑑み、本発明では、汚泥を可溶化するとともに、浄化処理後の液体に含まれる放射性物質を効率よくかつ確実に除去することのできる汚泥処理システム及び汚泥処理方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明は、次の項目に関する。
(1)投入された汚泥を生物処理するための曝気槽と、曝気槽からの汚泥を液体と固体成分とに分け、固体成分を沈殿させる沈殿槽と、沈殿槽に沈殿した固体成分をオゾン処理して可溶化する第1オゾン処理槽と、第1オゾン処理槽の処理液を曝気槽へ供給する循環槽と、放射性物質を吸着する吸着剤が収容され、沈殿槽から排出された液体の放射性物質を吸着剤に吸着させる吸着槽と、を有することを特徴とする汚泥処理システム。
(2)吸着槽の底面は、中心部に向けて下方に傾斜するテーパ面であることを特徴とする(1)に記載の汚泥処理システム。
(3)吸着槽は、テーパ面の上方に、液体を流入させる流入部を有し、流入部は、環状に形成された管状部材を有し、管状部材の下部にはテーパ面に向けて液体を噴出させる複数の開口部を備えることを特徴とする(2)に記載の汚泥処理システム。
(4)吸着槽は、2以上設けられることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1つに記載の汚泥処理システム。
(5)吸着槽は、沈殿槽から排出された液体が流入する第1吸着槽と、第1吸着槽から排出された液体が流入する第2吸着槽と、を有することを特徴とする(4)に記載の汚泥処理システム。
(6)吸着槽から排出された液体をオゾン処理する第2オゾン処理槽を有することを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1つに記載の汚泥処理システム。
(7)第1オゾン処理槽と、第2オゾン処理槽とに供給されるオゾンは、同一のオゾン発生装置により生成されることを特徴とする(6)に記載の汚泥処理システム。
(8)吸着槽の下部に吸着剤を排出する排出部を有し、排出部に対して着脱可能であって、排出された吸着剤を収容する放射性廃棄物遮蔽容器が設置されることを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1つに記載の汚泥処理システム。
(9)投入された汚泥を曝気槽で生物処理するための曝気工程と、曝気工程後の汚泥を液体と固体成分とに分け、固体成分を沈殿させる沈殿工程と、沈殿工程により沈殿した固体成分をオゾン処理して可溶化するオゾン処理工程と、オゾン処理工程後の処理液を曝気槽へ供給する循環工程と、放射性物質を吸着する吸着剤を用いて、沈殿工程後における液体の放射性物質を吸着剤に吸着させる吸着工程と、を有することを特徴とする汚泥処理方法。
本発明によれば、汚泥を可溶化するとともに、浄化処理後の液体に含まれる放射性物質を効率よくかつ確実に除去することができる。
第1実施形態の汚泥処理システムを示すフローチャートである。 第1実施形態の汚泥処理システムの一部を示す模式図である。 第1実施形態の汚泥処理システムの一部を示す模式図である。 (a)は吸着槽の正面断面図、(b)は(a)のA−A線に沿った断面図である。 第2実施形態の汚泥処理システムの一部を示す模式図である。 第3実施形態の汚泥処理システムの一部を示す模式図である。 第4実施形態の汚泥処理システムの一部を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。ただし、本発明はこれに限定されるものではない。また、図面においては、実施形態を説明するため、一部分を大きくまたは強調して記載するなど適宜縮尺を変更して表現している。
(第1実施形態)
本実施形態に係る汚泥処理システム100の概要について説明する。汚泥処理システム100は、図1に示すように、排水処理システムと、汚泥可溶化システムと、放射性汚染物質処理システムと、を有している。
排水処理システムは、流入された排水(流入水)を処理するシステムであり、流量調整槽101と、曝気槽102と、沈殿槽103と、汚泥濃縮槽104と、汚泥貯留槽105と、消泡ポンプ槽106と、消毒槽107と、放流ポンプ槽108と、を有している。また、汚泥可溶化システムは、汚泥を可溶化させるためのシステムであり、第1オゾン処理槽109と、循環槽110と、を有している。また、放射性汚染物質処理システムは、浄化処理された処理水に含まれる放射性物質を除去するためのシステムであり、分離水貯留槽111と、吸着槽112a、112bと、第2オゾン処理層113と、を有している。また、汚泥処理システム100においては、後述する処理水貯留槽114を有してもよい。
以下、汚泥処理システム100の詳細な構成について、図2及び図3を用いて説明する。なお、図2の放流ポンプ槽108と、図3の分離水貯留槽111と、は配管L16を介して接続されている。また、図2の放流ポンプ槽108と、図3の吸着槽112と、は配管L17を介して接続されている。
流量調整槽101は、配管L1が接続されており、外部から、下水等の排水である流入水(有機性廃液)が配管L1を通って流入する槽である。また、流量調整槽101は、後述する汚泥濃縮槽104と配管L2を介して接続されており、汚泥濃縮槽104から可溶化処理された汚泥(処理液)が配管L2を通って流入する槽である。流量調整槽101では、流入水と汚泥とが混合される(以下、汚水という)。流量調整槽101内の汚水には汚泥が含まれている。また、流量調整槽101は、曝気槽102へ移送する汚水の流量及び水質の変動を平準化させるように調整する槽である。流量調整槽101には、ポンプP1と曝気槽102に接続された配管L3とが設けられており、流量調整槽101の汚水を曝気槽102へ移送させる流量の調整が可能となっている。
曝気槽102は、流量調整槽101から配管L3を介して投入された汚水を生物処理(活性汚泥処理)する槽である。生物処理とは、汚水に含まれる有機物等を好気性微生物により分解させる処理をいう。曝気槽102の内部には環状水路及び曝気装置(ともに不図示)が設けられており、オキシデーションディッチ法(酸化溝法)による曝気が行われる。すなわち、曝気装置の駆動により、汚水は環状水路に沿って流れながら撹拌されるとともに、好気性微生物に酸素が供給(曝気)され、生物処理が促進される。
沈殿槽103は、配管L4を介して曝気槽102と接続されており、曝気槽102において生物処理された後の汚水が、曝気槽102から配管L4を介して投入される槽である。また、沈殿槽103は、投入された汚水を、沈殿処理により、液体と固体成分とに分離させる槽である。沈殿槽103の内部には、投入された汚水を撹拌するための撹拌羽根BLが設けられており、撹拌羽根BLはシャフトSを介して沈殿槽103の上部に設けられたモータMに接続されている。モータMの駆動により撹拌羽根BLが回転し、汚水は沈殿槽103内において低速でかき回される。その際、汚水に含まれる汚泥の固体成分は沈殿し、沈殿槽103の下部に堆積する。また、汚水の液体成分が上澄み液となる。この上澄み液として分離された汚水の液体成分を以下の説明においては処理水という。沈殿槽103の上部にはオーバーフロー管L5が設けられており、オーバーフロー管L5は、消泡ポンプ槽106に接続されている。また、沈殿槽103の底面の中心部は、配管L6を介して汚泥濃縮槽104に接続されている。
汚泥濃縮槽104は、沈殿槽103において沈殿した固体成分が配管L6を介して投入される槽である。また、汚泥濃縮槽104は、後述するように、循環槽110からオゾン処理により可溶化された汚泥からなる処理液が投入される槽である。汚泥濃縮槽104は、例えば円錐形状を有している。汚泥濃縮槽104では、固体成分は自重により沈降し、汚泥濃縮槽104の下部で濃縮される。このようにして、汚泥濃縮槽104では、投入された固体成分及び処理液は、濃縮された固体成分と、処理液を含む上澄み液と、に分離される。汚泥濃縮槽104には、流量調整槽101に接続された配管L2が設けられている。この配管L2は、上澄み液を、汚泥濃縮槽104からのオーバーフローにより流量調整槽101へ供給するための配管である。また、汚泥濃縮槽104の下部には、濃縮された固体成分を汚泥貯留槽105へ供給するための送泥ポンプP2及び送泥管L7が設けられている。
汚泥貯留槽105は、汚泥濃縮槽104で濃縮された固体成分が送泥管L7を介して送られて溜められる槽である。汚泥貯留槽105には、第1オゾン処理槽109に接続された送泥管L8と、送泥管L8を介して、濃縮された固体成分を第1オゾン処理槽109へ供給するための送泥ポンプP3とが設けられている。
第1オゾン処理槽109は、汚泥貯留槽105から、濃縮された固体成分が送泥管L8を介して投入される槽である。また、第1オゾン処理槽109は、オゾン(O)が供給され、濃縮された固体成分に対してオゾンを接触させる(オゾン処理)ことにより、濃縮された固体成分を可溶化させて処理液を生成する槽である。第1オゾン処理槽109の内部の下部には、オゾンガスを噴出させるオゾン噴出口109aが設けられている。
第1オゾン処理槽109の内部の下部には、第1オゾン処理槽109の固体成分に対してオゾンガスを供給するオゾン噴出口109aが設けられている。オゾン噴出口109aは、オゾンガス供給配管L9を介してオゾン生成機117aに接続されている。オゾン生成機117aは、内部にオゾンガス原料生成機であるPSA式酸素発生装置(不図示)を備えている。また、オゾン生成機117aは、オゾン生成過程で空気を圧縮するためのコンプレッサ117bが接続されている。オゾン発生装置117は、オゾン生成機117aとコンプレッサ117bとにより構成される。オゾン発生装置117において発生するオゾンは、例えば、オゾンガス濃度が150g/h、オゾン発生量が50.0g/Nmに設定される。
循環槽110は、第1オゾン処理槽109と配管L11を介して接続されている。循環槽110は、配管L11を介して第1オゾン処理槽109から処理液及び固体成分が投入される槽である。また、循環槽110は、第1オゾン処理槽109で生成された処理液を曝気槽102へ供給する槽である。本実施形態では流量調整槽101を介して曝気槽102へ処理液が供給される。ただし、循環槽110の処理液を、直接曝気槽102へ直接供給してもよい。また、循環槽110は、固体成分を撹拌させるための槽である。循環槽110で撹拌された固体成分が再度第1オゾン処理槽109に戻されることで、オゾンと固体成分との接触率が向上する。これにより、オゾン処理による固体成分の可溶化が促進される。
循環槽110の内部には、撹拌された固体成分を第1オゾン処理槽109に供給するための循環ポンプP4及び配管L12と、撹拌された固体成分を汚泥濃縮槽104に供給するための送泥ポンプP5及び送泥管L13と、が設けられている。これにより、可溶化処理されていない固体成分を、直接あるいは汚泥濃縮槽104及び汚泥貯留槽105を介して、第1オゾン処理槽109に供給する。その後、再度、第1オゾン処理槽109で固体成分のオゾン処理を行う。このように、固体成分が可溶化されて処理液になるまで、固体成分を第1オゾン処理槽109と循環槽110との間で循環させることにより固体成分をオゾン処理により可溶化させる構成となっている。なお、循環槽110は、循環ポンプP4及び配管L12を有していなくてもよい。すなわち、循環槽110から固体成分を第1オゾン処理槽109に戻さず、固体成分を循環槽110と第1オゾン処理槽109との間で循環させなくてもよい。
また、循環槽110には、処理液に含まれる気体成分を脱気するための吸気口を有する吸気管bが設けられており、吸気管bは循環槽110の外部に設置された吸気ブロワBに接続されている。また、循環槽110の上部には、オゾン分解装置114が設けられている。吸気ブロワBにより吸気された気体は、循環槽110内の上部からオゾン分解装置115に流入する。オゾン分解装置115には、ヒータ115a及び温度計TSが設けられており、オゾンガスは、350〜450℃で1〜2秒間加熱されることにより熱分解され、オゾン濃度が0.01mg/m以下となり外部に排出される。
消泡ポンプ槽106は、沈殿槽103の上澄み液である処理水が、オーバーフロー管L5を介して流入する槽である。消泡ポンプ槽106は、曝気槽102で発生する多量の泡を除去する。また、消泡ポンプ槽106は、曝気槽102に散水される液体を溜める槽としても用いられる。図示しないが、曝気槽102には散水装置が設けられており、消泡ポンプ槽106内の処理水の一部は散水装置から散水される。消泡ポンプ槽106にはオーバーフロー管L14が設けられており、オーバーフロー管L14は、消毒槽107に接続されている。
消毒槽107は、消泡ポンプ槽106からの処理水が、オーバーフロー管L14を介して流入する槽である。また、消毒槽107は、液体に対して塩素を均一に接触させることにより液体を消毒するための槽である。消毒槽107と放流ポンプ槽108とは、配管L15を介して接続されている。消毒槽107の処理水は、配管L15を通って放流ポンプ槽108へ流出する。
放流ポンプ槽108は、消毒槽107の処理水が配管L15を通って流入するとともに、後述する分離水貯留槽111の液体が送液管L16を通って流入する槽である。放流ポンプ槽108は、これらの処理水を第1吸着槽112aへ供給するための送液ポンプP6及び送液管L17が内部に設けられている。
本実施形態の汚泥処理システム100では、第1吸着槽112a及び第2吸着槽112bの2つの吸着槽が設けられている。第1吸着槽112a及び第2吸着槽112bは、処理水が流入される槽である。また、第1吸着槽112a及び第2吸着槽112bは、流入された処理水に含まれる放射性物質を除去する槽である。第1吸着槽112a及び第2吸着槽112bには、放射性物質を吸着する吸着剤Zが収容されており、流入された処理水を吸着剤Zに接触させることにより、処理水に含まれる放射性物質を吸着剤に吸着させて除去する。吸着剤Zとしては、例えばゼオライトなどが用いられる。
第1吸着槽112aと、第2吸着槽112bとは直列に接続されている。すなわち、第1吸着槽112aは、放流ポンプ槽108と第2吸着槽112bとに接続され、放流ポンプ槽108から排出された処理水が配管L17を通って流入する槽である。また、第2吸着槽112bは、第1吸着槽112aの上部から排出された処理水が配管L18を通って流入する槽である。なお、配管L17、L18にはそれぞれ処理水の圧力を計測する圧力計PGが設けられている。このように、吸着槽を複数かつ直列に設けることにより、第1吸着槽112aで除去しきれなかった放射性物質は、第2吸着槽112bで除去される。また、一方の吸着槽の機能が故障等により低下した場合であっても、他方の吸着槽により放射性物質は除去が可能となる。したがって、吸着槽が1つしか設けられていない場合に比べて、より多くの放射性物質が除去されるため、吸着槽を経た処理水の放射能レベルはより低減されるとともに、放射性汚染物質処理システムの信頼性を向上させることができる。
この第1吸着槽112aと第2吸着槽112bとは同一形状で構成されている。そのため、吸着槽112a、112bの構成については、吸着槽112aを例にとり、図4を用いて説明する。吸着槽112aには、上述したように吸着剤Zが収容されている。
第1吸着槽112aの底面11は、図4に示すように、中心部に向けて下方に傾斜するテーパ面Tを有している。また、このテーパ面Tの上方には、処理水を流入させる流入部12が設けられている。流入部12は、環状に形成された管状部材12aを有しており、管状部材12aの下部にはテーパ面Tに向けて処理水を噴出させる複数の開口部12bが設けられている。このような吸着槽112aの構成により、流入部12からテーパ面Tに対して噴出された処理水は、吸着剤Zとともに、テーパ面Tに沿って底面11の中心部11aに向かって流れ、底面11の中心部11aで垂直方向に上昇する。
その後、処理水は、上昇して後述するろ過フィルタ13に達すると、ろ過フィルタ13に沿って水平方向に拡散し、第1吸着槽の側面14に沿って下降する。その後、底面11に達するとテーパ面Tに沿って流れ、再度底面11の中心部11aに戻る。このように、第1吸着槽112aによれば、第1吸着槽112aの内部で、処理水及び吸着剤Zが循環することにより、処理水と吸着剤Zとの接触率が向上し、吸着剤Zの放射性物質の吸着率が高まる。よって、処理水に含まれる放射性物質を効率よく除去することができる。なお、上記の通り、汚泥処理システム100においては、2つの吸着槽112a、112bが設けられているが、2つに限定されず、1つあるいは3つ以上の吸着槽を直列に並べた構成としてもよい。また、吸着槽が複数設けられた場合、それぞれの吸着槽が異なった構成であってもよい。
また、第1吸着槽112aは、図4に示すように、上部に処理水を流出させる流出部15が設けられており、流入部12と流出部15との間にはろ過フィルタ13が設けられている。このろ過フィルタ13は、放射性物質の吸着処理後に、吸着剤Zと処理水との混合液から吸着剤Zを分離させて処理水をろ過するためのフィルタである。
また、第1吸着槽112aは、図4に示すように、下部に吸着剤Zを排出する排出部16が設けられている。排出部16は、開閉自在な排出弁16aと捕集フィルタ16bとを有している。また、排出部16は、捕集フィルタ16bで捕集された吸着剤Zが排出される吸着剤排出口16cと、排出部16に貯留された処理水が排出される液体排出口16dとが設けられている。
また、吸着剤排出口16cの下方には、図4に示すように、排出部16に対して着脱可能であって、排出された吸着剤Zを収容する放射性廃棄物遮蔽容器17が設置される。排出弁16aは、第1吸着槽112aの稼働中は全閉の状態であるが、吸着剤Zを交換する場合等には開放され、第1吸着槽112a内部の使用済みの吸着剤Z、すなわち、放射性物質が吸着された吸着剤Zは、処理水とともに排出される。その際、第1吸着槽112aから排出される処理水及び使用済みの吸着剤Zは、捕集フィルタ16bにおいて捕集される。これにより、使用済みの吸着剤Zは、吸着剤排出口16cを介して放射性廃棄物遮蔽容器17に収容される。処理水は、捕集フィルタ16bを透過して液体排出口16dに送られる。
放射性廃棄物遮蔽容器17は、内部の収容スペースが使用済みの吸着剤Zにより満たされると、排出部16から取り外され、内部の収容スペースが空の放射性廃棄物遮蔽容器と置き換えられる。排出部16から取り外された放射性廃棄物遮蔽容器17は、密封され、放射性破棄物処理場へ搬送されて処理される。このように、放射性廃棄物遮蔽容器17は、排出部16に対して着脱可能であることにより、使用済みの吸着剤Zの排出及び搬送作業を容易かつ迅速に行うことができる。このような放射性廃棄物遮蔽容器17には、例えばリフトパックが用いられる。
リフトパックは、織布及び不織布高分子ファブリックから形成され、搬送容易性及び気密性を備えている。そのため、使用済みの吸着剤Zを放射性破棄物処理場へ搬送する際に、専用の放射性運送用コンテナ等を使用する必要がないといった利点がある。また、リフトパックは、他のパック製品と比較して高い放射線遮蔽効果を有するため、吸着剤Zの搬送及び処理の過程で放射線に対する安全性を確保することができる。なお、放射性廃棄物遮蔽容器17は、リフトパックに限定されず、他の放射性廃棄物遮蔽容器を用いることが可能である。
上記のように、放射性破棄物処理場へ搬送された放射性廃棄物遮蔽容器17は開封され、使用済みの吸着剤Zが取り出される。取り出された吸着剤Zは、図示しないが、例えば、受け入れホッパコンベアによりマイクロ波乾燥機に投入されて乾燥される。その後、吸着剤Zは、コンベアにより搬送されてシャフト式溶融炉に投入される。吸着剤Zは、シャフト式溶融炉内で高温焼却されることによりスラグ化する。その後、スラグ化された吸着剤は、その後、スラグ冷却装置により冷却される。冷却された吸着剤は、再び放射性廃棄物遮蔽容器収容17されて貯蔵施設へ搬送される。
図3に戻り、吸着槽112a、112bに接続される配管について説明する。第2吸着槽112bの流出部25には、配管L21が設けられており、配管L21は、第2オゾン処理層113に接続されている。なお、配管L21には、流出部25から流出される処理水の圧力を計測する圧力計PGが設けられている。また、第1吸着槽112aの液体排出口16dには、処理水を分離水貯留槽111へ送るための配管L19が接続されている。また、第2吸着槽112bの液体排出口26dには、処理水を分離水貯留槽111へ送るための配管L20が接続されている。また、第1吸着槽112aと第2吸着槽112bの下方には、射性廃棄物遮蔽容器17、27が着脱可能に設置されている。
第2オゾン処理層113は、配管L21を介して、第2吸着槽112bから処理水が流入される槽である。また、第2オゾン処理層113は、処理水に対してオゾン(O)を供給して、処理水とオゾンとを接触させ、処理水の減菌処理等を行う槽である。第2オゾン処理槽113の内部の下部には、オゾンガスを供給するためのオゾンガス供給部113aが設けられている。オゾンガス供給部113aは、オゾンガス供給配管L22を介してオゾン発生装置115に接続されており、オゾン発生装置115は、オゾンガス原料生成機であるPSA式酸素発生装置(不図示)と、オゾン生成過程で空気を圧縮するためのコンプレッサ(不図示)とを内蔵している。
オゾン発生装置115において発生するオゾンは、例えば、オゾンガス濃度が20g/h、オゾン発生量が41.7g/Nmに設定される。また、第2オゾン処理層113の上部には、オゾン分解装置116が設けられている。第2オゾン処理層113の内部の気体は、オゾン分解装置116に流入する。オゾン分解装置116は、ヒータ116a及び温度計測機TSを有している。オゾンガスに含まれるオゾンは、350〜450℃で1〜2秒間加熱されることにより熱分解され、オゾン濃度が0.01mg/m以下となって外部に排出される。
処理水貯留槽114は、第2オゾン処理層113とオーバーフロー管L23を介して接続されており、第2オゾン処理層113の処理水がオーバーフロー管L23を通って流入される槽である。処理水貯留槽114の内部には、処理水貯留槽114の処理水を放流するための放流ポンプP8及び送水管L24が設けられている。処理水は、送水管L24を介して外部に放流される。
また、汚泥処理システム100には、操作盤Cが設けられている。操作盤Cにより、汚泥処理システム100を構成するポンプやオゾン発生装置等の各装置の遠隔操作が可能となっており、汚泥処理システム100の稼働及び監視は操作盤により行われる。
続いて、汚泥処理システム100により、汚泥が汚泥処理システム100に投入されてから排出されるまでの過程について、図1を用いて説明する。
先ず、汚泥は、流量調整槽101に投入される。その後、流量調整槽101で流量調整されながら、汚泥は曝気槽102へ投入される。汚泥は、曝気槽102で生物処理により有機性物質、アンモニア性窒素、臭気、鉄などが酸化分解されて除去される。その後、沈殿槽103へ送られ、固体成分(沈殿した成分)と液体(上澄み液)とに分離される。
固体成分は、汚泥濃縮槽104及び汚泥貯留槽105を経て濃縮された状態で第1オゾン処理槽109に送られ、オゾンが供給される。固体成分に対してオゾンが供給されると、固体成分を構成している微生物の細胞壁及び細胞膜が破壊されて固体成分は可溶化され、循環槽110へ送られる。循環槽110内の固体成分は、循環ポンプにより第1オゾン処理槽109に供給され、あるいは、汚泥濃縮槽104及び汚泥貯留槽105を通って再度第1オゾン処理槽109に供給され、第1オゾン処理槽109でさらにオゾンによる可溶化処理がされる。このように、固体成分は、汚泥可溶化システム(第1オゾン処理槽109と循環槽110)間を循環し、第1オゾン処理槽109によるオゾン処理と循環槽110による撹拌とが繰り返されて固体成分の可溶化が進行し熟成されて処理液が生成される。処理液は、流量調整槽101へ送られ、再び排水処理システムに戻り再度浄化処理に供される。
沈殿槽103から排出された液体は、消泡ポンプ槽106及び消毒槽107に送られ、消毒槽107において消毒された後、第1吸着槽112aへ送られる。この時点で、液体は、上記の工程により適度に浄化された状態にあるが、放射性物質を含んでいる場合もある。そこで、以下の放射性汚染物質処理システムにより放射性物質が除去される。すなわち、液体は、第1吸着槽112aの内部で吸着剤Zと混合され、液体に放射性物質が含まれている場合には、放射性物質は吸着剤Zに吸着される。続いて、放射性物質が吸着された吸着剤Zが液体から分離されることにより液体中の放射性物質は除去される。さらに液体は第2吸着槽112aへ送られて、第2吸着槽112aの内部で吸着剤Zと混合され、液体に放射性物質が残存している場合、放射性物質は、吸着剤Zに吸着されて除去される。これにより液体の放射性レベルを確実に低減させることができる。
以上の工程により浄化処理及び放射性物質が除去処理された液体は、第2オゾン処理層113においてオゾンにより減菌処理され、その後放流される。
以上の、汚泥処理システム100及び汚泥処理方法によれば、汚泥は可溶化システムより可溶化されるため、汚泥処理システム100内に余剰汚泥が蓄積されることがない。そのため、汚泥処理システム100からの余剰汚泥の引き抜き作業や、引き抜かれた汚泥の処分または処理が不要となり、コストの削減及び環境負荷の低減を図ることができる。また、処理水中に放射性物質が含まれる場合であっても、処理水から放射性物質を効率よくかつ確実に除去することができ、安全な処理水を放流することができる。すなわち、汚泥を焼却処分する一般的な排水処理による場合と比較して、汚泥処理システム100及び汚泥処理方法においては、汚泥を焼却処分する必要がないため、燃料コストが不要となる。また、焼却処分に伴って二酸化炭素等の地球温暖化ガスやダイオキシン等の大気汚染物質を発生させることがない。また、焼却灰を処分する必要もない。特に、焼却灰に放射性物質が含まれている場合、焼却灰から放射性物質を除去する必要があるが、この手間及びコストを省くことができるといった利点がある。
また、汚泥処理システム100及び汚泥処理システム100の汚泥処理方法によれば、
処理水から除去された放射性物質は吸着剤Zに集約されるため、排出される放射性廃棄物を減量化させることができるとともに、放射性物質は吸着剤Zに吸着されて飛散することが抑制されるため、吸着剤Zの排出作業を容易かつ安全に行うことができる。また、放射性物質の除去は、固形分を有しない処理水において行われるため、吸着剤Zであるゼオライト等の細孔に固形分がつまり、吸着剤Zによる放射性物質の吸着効果が低減するといった問題が回避される。よって、吸着剤Zによる放射性物質の吸着効果を長期間維持することが可能であり、効果的に放射性物質を除去するとともに、吸着剤Zの使用量を低減させ、ひいては放射性物質を吸着した吸着剤Zの廃棄量を低減させることができる。
さらに、排水処理施設から汚泥(固体成分)の引き抜きを必要とする従来型の排水処理システムにおいては、引き抜かれた汚泥から放射性物質を分離除去することが容易ではないため、汚泥の焼却灰がそのまま放射性廃棄物として処理されることが多いが、この場合の焼却灰の量に比べて、汚泥処理システム100において廃棄される吸着剤Zの廃棄量は少量となる。そのため、水処理工程で排出される放射性廃棄物を減量化することができる。よって、放射性廃棄物処理にかかるコストを低減させることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る汚泥処理システムの概要について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。本実施形態の係る汚泥処理システムは、曝気槽202及び沈殿槽203が、第1実施形態の汚泥処理システム100と異なっており、他の構成については第1実施形態と同一である。
曝気槽202は、流量調整槽101を経て投入された汚水を連結流入間欠曝気方式により、生物処理(活性汚泥処理)する槽である。曝気槽202は、図5に示すように、第1曝気槽202aと、第2曝気槽202bと、から構成されている。第1曝気槽202aは、配管L25を介して流量調整槽101と接続されており、流量調整槽101から、汚水が配管L25を介して投入される槽である。第1曝気槽202aには、撹拌装置(不図示)が設けられており、汚水を嫌気状態にさせて活性汚泥からリン排出させる。第2曝気槽202bは、第1曝気槽202aからの汚水を受け入れる槽である。第2曝気槽202bには、曝気装置(不図示)が設けられており、汚水を好気状態にすることにより、好気性微生物に酸素が供給(曝気)され、汚水の生物処理が促進される。汚水は、流量調整槽101から、第1曝気槽202a、第2曝気槽202bの順に連続的に流入される。
沈殿槽203は、第2曝気槽202bと配管L26を介して接続されており、沈殿槽203には、第2曝気槽202bにおいて生物処理された後の汚水が、配管L26を介して投入される槽である。また、沈殿槽203は、沈殿処理により、汚水に含まれた汚泥を処理水(上澄み液)と、固体成分(沈殿した成分)と、に分離させる槽である。沈殿槽203において汚泥の固体成分は、沈殿して沈殿槽103の下部に堆積する。沈殿槽203の側面にはオーバーフロー管L27が設けられており、オーバーフロー管L27は消泡ポンプ槽106に接続されている。また、沈殿槽103の下部の中心部は、配管L33を介して汚泥濃縮槽104に接続されている。
このように、汚泥処理システム100における汚水の生物処理(活性汚泥処理)を、オキシデーションディッチ法(酸化溝法)に代えて、連結流入間欠曝気方式により行うことも可能である。また、回分式活性汚泥方式などの他の生物処理(活性汚泥処理)により行うことも可能である。なお、回分式活性汚泥方式の場合、曝気槽及び沈殿槽に代えて、回分槽が設けられ、回分槽内部の下部には、汚泥を引き抜くためのポンプが設けられる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態に係る汚泥処理システムの概要について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。本実施形態に係る汚泥処理システムは、処理水に含まれる放射性物質を吸着剤に吸着させる吸着槽が4つ設けられている。本実施形態は、第1吸着槽112aと第2吸着槽112bとに加えて、第3吸着槽312aと第4吸着槽312bとが設けられている点が、第1実施形態の汚泥処理システム100と異なっており、他の構成については第1実施形態と同一である。
第3吸着槽312a及び第4吸着槽312bは、第1吸着槽112aと同様の構成である。第3吸着槽312aと、第4吸着槽312bとは、図6に示すように、直列に、配管L28を介して接続されている。また、第3吸着槽312aは、配管L17から分岐した配管L29に接続されている。また、第4吸着槽312bは合流配管L21に合流する配管L30に接続されている。第3吸着槽312a及び第4吸着槽312bは、放流ポンプ槽108から排出された処理水が流入する槽である。また、第4吸着槽312bは、第3吸着槽312aから排出された処理水が流入する槽となっている。なお、配管L28、L29、L30には、それぞれ圧力計PGが設けられている。また、第3吸着槽312a及び第4吸着槽312bは、配管L31、L32を介して分離水貯留槽111に接続されている。第3吸着槽312a及び第4吸着槽312bから排出される液体は、分離水貯留槽111に送られる。
このように、複数の吸着槽が直列に並んで配置された構成を有しており、第1実施形態の効果と同様の効果を有する。また、第3吸着槽312a及び第4吸着槽312bは、第1吸着槽112a及び第2吸着槽112bと並列に構成されている。そのため、一方の列の吸着槽、例えば第1吸着槽112a及び第2吸着槽112bのみが故障あるいはメンテナンス等により使用できない場合であっても、他方の列の吸着槽、例えば第3吸着槽312a及び第4吸着槽312bを使用して汚泥処理システム300の稼働が継続可能となり、汚泥処理システムの信頼性を向上させることができる。なお、上記の通り、汚泥処理システム300においては、吸着槽は2列に構成されているが、2列に限定されず、3列以上の並列構成であってもよい。さらに、各列の吸着槽を1つあるいは3つ以上直列に設けてもよい。この場合、汚泥処理システムをさらに向上させることができる。また、各列における吸着槽の設置数は同数に限定されない。また、各吸着槽の構成は、全て同一でなくてもよい。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態に係る汚泥処理システムの概要について説明する。以下の説明において、第1実施形態と同一または同等の構成部分については同一符号を付けて説明を省略または簡略化する。本実施形態の汚泥処理システムは、オゾン発生装置が第1実施形態の汚泥処理システム100と異なっており、他の構成については第1実施形態と同一である。
本実施形態のオゾン発生装置413は、図7に示すように、オゾン生成機413aとコンプレッサ413bとにより構成される。また、オゾン発生装置413は、配管L33を介して第1オゾン処理槽109に接続されている。また、オゾン発生装置413は、配管L34を介して第2オゾン処理槽113に接続されている。
オゾン発生装置413により発生したオゾンは、配管L33及びオゾン噴出口109aを介して第1オゾン処理層109に供給されるとともに、配管L34及びオゾンガス供給部113aを介して第2オゾン処理層113に供給される。すなわち、第1オゾン処理槽109と、第2オゾン処理槽113とに供給されるオゾンは、同一のオゾン発生装置413により生成される。
このように、本実施形態の汚泥処理システムによれば、汚泥処理システムにおけるオゾン発生装置の設置数を減少させることができる。よって、本実施形態の汚泥処理システムの設置に要するスペースが削減されることにより、より狭いスペースにも本実施形態の汚泥処理システムを設置することができる。また、オゾン発生装置の運転、監視及びメンテナンスは、1台のオゾン発生装置413ついてのみ行えばよいため、汚泥処理システムの運用をより効率化させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した説明に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態に係る汚泥処理システムの各槽間における汚泥や処理水等の移送手段は、ポンプに代えて落差を利用して行われてもよい。
また、流量調整槽101、汚泥濃縮槽104、汚泥貯留槽105、消泡ポンプ槽106、消毒槽107、放流ポンプ槽108、分離貯水槽111、第2オゾン処理槽113、処理水貯留槽114、のそれぞれについて、設置するか否かは任意である。
また、第1吸着槽112a等は、テーパ面T及び流入部12が設けられているが、吸着槽としてはこれに限定されず、他の形態の吸着槽が用いられてもよい。また、吸着槽が複数設けられた場合、各吸着槽の構成は同一であることに限定されず、一部又は全てが異なるものでもよい。また、吸着槽の排出部は、吸着槽の下部に設けられることに限定されず、例えば側面等に設けられてもよい。また、放射性廃棄物遮蔽容器は、吸着槽の排出部に対して着脱可能に設置されているが、常設されてもよい。また、吸着剤Zとしては、ゼオライトに代えて、バーミキュライトやアドバンスクレーなど、セシウムやストロンチウム等の放射性物質を吸着除去可能な物質を用いることも可能である。なお、ゼオライトは、バーミキュライトやアドバンスクレーなどの他の吸着剤と比較して、放射性物質に対してより高い吸着力を有することが良く知られており、吸着剤にゼオライトが用いられた場合、より優れた放射性物質吸着効果が発揮される。
Z…吸着剤
12…流入部
12a…管状部材
12b…開口部
16…排出部
17…放射性廃棄物遮蔽容器
100…汚泥処理システム
102、202…曝気槽
103、203…沈殿槽
109…第1オゾン処理槽
110…循環槽
112a…第1吸着槽(吸着槽)
112b…第2吸着槽(吸着槽)
113…第2オゾン処理槽
312a…第3吸着槽(吸着槽)
312b…第4吸着槽(吸着槽)

Claims (9)

  1. 投入された汚泥を生物処理するための曝気槽と、
    前記曝気槽からの汚泥を液体と固体成分とに分け、前記固体成分を沈殿させる沈殿槽と、
    前記沈殿槽に沈殿した前記固体成分をオゾン処理して可溶化する第1オゾン処理槽と、
    前記第1オゾン処理槽の処理液を前記曝気槽へ供給する循環槽と、
    放射性物質を吸着する吸着剤が収容され、前記沈殿槽から排出された前記液体の放射性物質を前記吸着剤に吸着させる吸着槽と、
    を有することを特徴とする汚泥処理システム。
  2. 前記吸着槽の底面は、中心部に向けて下方に傾斜するテーパ面であることを特徴とする請求項1記載の汚泥処理システム。
  3. 前記吸着槽は、前記テーパ面の上方に、前記液体を流入させる流入部を有し、
    前記流入部は、環状に形成された管状部材を有し、前記管状部材の下部には前記テーパ面に向けて前記液体を噴出させる複数の開口部を備えることを特徴とする請求項2記載の汚泥処理システム。
  4. 前記吸着槽は、2以上設けられることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の汚泥処理システム。
  5. 前記吸着槽は、前記沈殿槽から排出された前記液体が流入する第1吸着槽と、前記第1吸着槽から排出された前記液体が流入する第2吸着槽と、を有することを特徴とする請求項4記載の汚泥処理システム。
  6. 前記吸着槽から排出された前記液体をオゾン処理する第2オゾン処理槽を有することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の汚泥処理システム。
  7. 前記第1オゾン処理槽と、前記第2オゾン処理槽とに供給されるオゾンは、同一のオゾン発生装置により生成されることを特徴とする請求項6記載の汚泥処理システム。
  8. 前記吸着槽の下部に前記吸着剤を排出する排出部を有し、
    前記排出部に対して着脱可能であって、排出された前記吸着剤を収容する放射性廃棄物遮蔽容器が設置されることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の汚泥処理システム。
  9. 投入された汚泥を曝気槽で生物処理するための曝気工程と、
    前記曝気工程後の汚泥を液体と固体成分とに分け、前記固体成分を沈殿させる沈殿工程と、
    前記沈殿工程により沈殿した前記固体成分をオゾン処理して可溶化するオゾン処理工程と、
    前記オゾン処理工程後の固体成分を前記曝気槽へ供給する循環工程と、
    放射性物質を吸着する吸着剤を用いて、前記沈殿工程後における前記液体の放射性物質を前記吸着剤に吸着させる吸着工程と、
    を有することを特徴とする汚泥処理方法。

JP2013097388A 2013-05-07 2013-05-07 汚泥処理システム及び汚泥処理方法 Pending JP2014219240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013097388A JP2014219240A (ja) 2013-05-07 2013-05-07 汚泥処理システム及び汚泥処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013097388A JP2014219240A (ja) 2013-05-07 2013-05-07 汚泥処理システム及び汚泥処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014219240A true JP2014219240A (ja) 2014-11-20

Family

ID=51937840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013097388A Pending JP2014219240A (ja) 2013-05-07 2013-05-07 汚泥処理システム及び汚泥処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014219240A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100723337B1 (ko) 산화 가압 부상장치
TWI491568B (zh) 低濃度廢水處理系統及方法
KR101346525B1 (ko) 폐수 응집 처리장치
CN108128965A (zh) 一种煤化工废水零排放处理方法
JP2007313504A (ja) 廃水処理装置、および方法
CN104418452B (zh) 一种油田压裂返排液污水处理设备
JP2008043835A (ja) 生ごみ処理システム
JP2007260670A (ja) 有機性廃棄物処理施設の構築方法
JP6725538B2 (ja) 生活用水又は工業用水を浄化する方法及び装置
KR101433885B1 (ko) 침출수 재순환을 이용한 정화시스템
KR20090100962A (ko) 축산폐수 처리장치
KR101367642B1 (ko) 오폐수 정화장치
EP0952116A1 (en) Process for decomposition and removal of dioxins contained in sludge
JP2014219240A (ja) 汚泥処理システム及び汚泥処理方法
KR101204395B1 (ko) 하.폐수의 처리장치
KR102180129B1 (ko) 축산폐수의 4무 정화공법
KR100526175B1 (ko) 합병정화장치 및 그 정화처리방법
RU2600752C1 (ru) Способ и установка очистки и обезвреживания сточных вод
KR100308531B1 (ko) 고농도 유,무기 폐수의 복합처리장치
KR101152815B1 (ko) 가축분뇨 처리공정
KR101181800B1 (ko) 하.폐수의 처리방법 및 장치
KR100877588B1 (ko) 고온액상발효장치의 악취제거장치
CN108473348A (zh) 通过氧化处理废水的方法和设备
JP2003010897A (ja) 糞尿処理装置及び糞尿処理方法
KR101033643B1 (ko) 인(t-p) 방출 저감형 슬러지 감량 시설