JP2014218793A - 対震丁番 - Google Patents

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道浩 村松
Michihiro Muramatsu
道浩 村松
宮里 彰
Akira Miyasato
彰 宮里
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E05D5/12Securing pins in sockets, movably or not
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E06B5/00Doors, windows, or like closures for special purposes; Border constructions therefor

Abstract

【課題】地震により枠体を介し扉に過負荷が作用しても、扉を開くことができるようにした対震丁番において、現状の対震丁番に使用されている軸の長さを簡単に知ることができるようにした対震丁番を提供する。【解決手段】軸側羽根1と受側羽根2を有し、該羽根には羽根板5、13と、管部3、11と、該管部の一端を塞ぐ儀星6、14と、管部に挿入される軸9と、軸の先端に当接する座金8、16と、管部内に固定した止め輪7、15と、上記座金が止め輪に当接する方向に座金を付勢する圧縮コイルばね10、17がある。上記軸側丁番と受側丁番間には可動空間18が形成されている。上記軸は長さの異なる複数の軸が用意され、複数の軸から選択した軸を管部に設ける。各軸には、可動空間18に対応する部位に軸の長さを表示する印34が設けられている。【選択図】 図5

Description

本発明は、地震等で枠体が変形するような外力を受けた場合であっても、変形を吸収して扉を開くことができるようにした対震丁番に関し、特に、扉を枠体に吊り込む際や吊り込んだ後に扉と枠体が干渉しないよう対震丁番の軸高さを調節可能にした対震丁番に関する。
地震等の外力により枠体が変形しても扉を開くことができるようにした対震丁番が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1に示す対震丁番は、図7に示すように、軸側羽根1と受側羽根2からなり、軸側羽根1は、管部3と、枠体への取付孔4を形成した羽根板5と、上記管部端に固着した儀星6と、管部内に設けられた止め輪7と、管部内に上下動かつ回動可能に挿通され下端に座金部8を一体的に有する軸9と、座金部が上記止め輪にぶつかる位置まで該軸を上方に付勢する圧縮コイルばね10を有している。また、受側羽根2は、上記軸9を相対的に上下動かつ回動可能に挿通する管部11と、扉への取付孔12を形成した羽根板13と、上記管部端に固着した儀星14と、管部内に設けられた止め輪15と、上下動可能な座金16と、該座金が上記止め輪にぶつかる位置まで座金を下方に付勢する圧縮コイルばね17を有する。そして、図9(A)に示すように、上記軸側羽根1の軸9の先部を受側羽根2の管部11に挿入し、その先端を上記座金16に当接し、通常の状態で軸側羽根1の上端と受側羽根2の下端間に変形代となる約10mm前後の可動空間18を設けた状態に組み立てられる。通常は、2〜3組の対震丁番を用いて扉を枠体に取り付ける。地震等で枠体が変形して扉に過荷重が作用すると、軸側羽根1と受側羽根2に組み込まれた圧縮コイルばね10、17が撓み、軸の先端及び座金8、16が儀星6、14側に入り込み、入り込んだ分だけ軸側羽根1上面と受側羽根2下面間の可動空間18が減ることにより、過負荷を吸収して扉を開閉することができる。上記可動空間18の周囲は化粧リング19で覆ってあり、空間が見えないようにしてある。なお、対震丁番としては、上記軸側羽根に圧縮ばねを設けずに管部に軸を固定し、受側羽根に対して相対的に上下動かつ回動可能に構成したものも知られている(例えば特許文献2参照)。
上記のように対震丁番は、軸側羽根と受側羽根間に変形代となる可動空間を設けた構成であり、受側羽根と軸側羽根は、この所定の可動空間を存する状態で、枠体及び扉に正しく取り付けられていなければ地震等の際に期待されているような効果を発揮することができない。通常、扉を吊り込むときには、開閉の円滑さ及び体裁を考慮して上枠下面と扉の上面との間、及び下枠の上面と扉の下面の間には数mm程度の間隙が設けられるが、上記枠或いは扉の羽根を取り付ける雌ねじの位置がずれて加工されていたり、竪枠或いは上下枠が傾いて施工されている状態で吊り込んだとしても、上記各間隙が小さ過ぎたり、大き過ぎたり、上枠や下枠に擦ったり、極端な場合は扉と枠体が干渉して扉が閉じないことも生じる。
対震丁番は、上記のように軸側羽根と受側羽根が可動空間を形成した状態で軸の上下に組み込まれるから、軸の長さが変われば上記可動空間の長さが増減し、対震丁番の全高さが変わる。しかし、従来のものは図7に示すように、軸を組み込んだ後では、軸側羽根に差し込んだ軸には一体的に座金部が形成され、この座金部が止め輪に当たるので、軸を管部から抜き取ることができない構成になっている。したがって、軸を交換可能に設けるとともに長さの異なる複数の軸を予め用意しておけば、扉と枠体が干渉している場合、現場の状況に応じて軸を差し替えることにより対震丁番の軸高さを調整することが可能となる。ところが、扉を吊り込んだ後に調整が必要になった場合には、現状の扉を吊り込んでいる対震丁番の軸の長さが分からないと、どの長さの軸に交換すればよいか知ることができないし、交換用の軸も±1mmや±2mmというような微小長さの違いは一目では判断できないので 、簡単に調整することがむずかしい。
特開2010−180608号公報(特許請求の範囲、図1、図2) 特許第4067910号公報(特許請求の範囲、図1)
本発明は、地震等で枠体や扉が変形して扉に過負荷が作用しても、扉を開けることができるようにした対震丁番であって、軸側羽根と受側羽根の取付位置が多少上下に変化しても長さの異なる軸に交換することによりその位置を調整できるようにした調節機能付きの対震丁番において、枠体に扉を吊り込んだ後に調整が必要になったとき、現状の対震丁番に使用されている軸の長さを判別して簡単に調整できるようにした対震丁番を提供することである。
本発明によれば、枠体及び扉に取り付けられる軸側羽根と受側羽根を有し、該羽根には枠体若しくは扉に取り付けるための取付孔を有する羽根板と、羽根板の端部に形成された管部と、該管部の一端を塞ぐ儀星と、管部に挿入される軸と、軸の先端に当接する座金と、管部内に固定した止め輪と、上記座金が止め輪に当接する方向に座金を付勢する圧縮コイルばねを具備し、上記軸側羽根と受側羽根間に可動空間を形成した対震丁番であって、上記軸は選択的に使用される長さの異なる複数の軸から成り、該軸の上記可動空間に対応する位置に、各軸の長さを示す印を設けたことを特徴とする対震丁番が提供され、上記課題が解決される。
本発明によれば、上記可動空間の周囲には該可動空間を覆う化粧リングが管部に沿って上下動可能に設けられている上記対震丁番が提供される。
本発明は上記のように構成され、枠体及び扉に取り付けられる軸側羽根と受側羽根を有し、該羽根には枠体若しくは扉に取り付けるための取付孔を有する羽根板と、羽根板の端部に形成された管部と、該管部の一端を塞ぐ儀星と、管部に挿入される軸と、軸の先端に当接する座金と、管部内に固定した止め輪と、上記座金が止め輪に当接する方向に座金を付勢する圧縮コイルばねを具備し、上記軸側羽根と受側羽根間に可動空間を形成した対震丁番であって、上記軸は、選択的に使用される長さの異なる複数の軸から成り、該軸の可動空間に対応する位置に各軸の長さを示す印を設けたので、対震丁番を組み立てた状態で可動空間を見ると現状の対震丁番に使用されている軸の長さを表示する印が外面に表れている。したがって、扉と枠体が干渉している場合には、可動空間を通して現に使用されている軸の長さを知ることができるから、この軸の印を手掛かりとしてこの軸より長い若しくは短い軸を予め用意した軸の中から選択して準備しておき、扉を外して交換すれば簡単に対震丁番の軸高さを調整して扉が枠体に干渉しないようにすることができる。上記可動空間の外周に化粧リングを設けておくと、通常は可動空間が隠されているからゴミ、埃等の侵入を防ぐことができ、しかも、調整が必要な場合は、化粧リングを引き上げることにより可動空間が露出して軸に設けた印を見ることができ、体裁がよい。
扉と枠体の関係を示し、(A)は平面から見た説明図、(B)は正面から見た説明図。 軸を調整可能にした対震丁番の一実施例を示し、(A)は分解断面図、(B)は扉に取り付けた状態の断面図、(C)は扉に荷重が作用して変形代となる可動空間がなくなった状態の断面図。 化粧リングの斜視図。 (A)は分離していない従来の軸の説明図、以下軸を軸本体と連接部に分離して軸本体の長さを変えるようにした実施例を示し、(B)は軸本体と別体の連接部として座金部だけを形成した説明図、(C)は(B)図に示す座金部に対向する軸本体の先部をテーパーに形成した説明図、(D)は連接部として座金部と小径部を設けた説明図、(E)は(D)図に示す軸本体の両端にテーパーを設けかつ軸本体を軸側羽根の管部に脱落防止状態で挿入できる外径にした説明図。 上記長さの異なる軸に設ける印の一実施例を示し、(A)は旋削加工で溝を設けた説明図、(B)はレーザー加工で数字を設けた説明図。 対震丁番を側面から見た説明図であって、(A)は化粧リングが可動空間を隠している通常の状態、(B)は化粧リングを引き上げた状態、(C)は枠体に過負荷が加わって変形し、対震丁番の変形代分がなくなった状態を示す各説明図。 読み取り用のスケールを設けた軸本体の実施例を示す 軸の先端の受孔に調整ピンを選択的に取り付け、軸に読み取り用のスケールを設けた実施例を示し、(A)は軸の一部を断面して示す正面図、(B)は受孔の内面に形成した溝に弾性リングを設けた説明図、(C)は受孔の上部を開放して弾性リングを装着した後その周囲をかしめた説明図、(D)はピンに弾性リングを取り付けた説明図、(E)はピンの周囲にステイキングで隆起部を形成した説明図、(F)はローレット加工で隆起部を形成した説明図、(G)は取付孔に軽く圧入できる程度の外径を有する調整ピンを示す説明図。 従来の対震丁番の一実施例を示し、(A)は組立時の断面図、(B)は変形代となる可動空間がなくなった状態の断面図、(C)は分解断面図。
図1は、扉20と枠体21の関係を示し、扉20は対震丁番22により枠体21に開閉可能に取り付けられ、ハンドル23で開閉する。調節機能付きの対震丁番は、変形代分として可動空間を形成するという基本的な構成は従来の対震丁番と変わらないので、上記図9の説明において用いた符号と同じ符号を用いて以下一実施例を示す図2を説明する。対震丁番22は、軸側羽根1と受側羽根2からなり、軸側羽根1は、管部3と、枠体21への取付孔4を形成した羽根板5と、上記管部端に固着した儀星6と、管部内に設けられた止め輪7と、止め輪の下方に上下動可能に設けられた座金8と、管部内に上下動かつ回動可能に挿通された軸9と、座金8が上記止め輪7にぶつかる位置まで座金8及び軸9を上方に付勢する圧縮コイルばね10を有している。また、受側羽根2は、上記軸9を相対的に上下動かつ回動可能に挿通する管部11と、扉20への取付孔12を形成した羽根板13と、上記管部端に固着した儀星14と、管部内に設けられた止め輪15と、上下動可能な座金16と、該座金が上記止め輪15にぶつかる位置まで座金16を下方に付勢する圧縮コイルばね17を有する。
上記軸9の上下の先端は、軸胴部をすぼませた形状に形成してあるが、テーパー状に形成したり、硬球を先端に埋め込んでもよく、儀星6、14は、組み立ての手順を考慮して適時に溶接やピン打ち込みにより管部と一体化させている。そして、上記軸9は上記軸側羽根1に弾性的、摩擦的に保持されるよう保持手段としてOリング等の弾性リング24を取付溝25に設けて脱落防止状態で軸側羽根1の管部3に挿入され、該軸9の先部は回動可能に受側羽根2の管部11に挿入されている。軸9の上下端は上記座金8、座金16に当接し、通常の状態で軸側羽根1の上端と受側羽根2の下端間に変形代Sとなる約10mm前後の可動空間18が形成され、この可動空間18を化粧リング19で隠した状態で、通常2〜3組の対震丁番を用いて扉20を枠体21に取り付けている。
上記化粧リング19は、図3に示すように、上記受側羽根の下端の当接可能なフランジ26を形成した略円筒状の筒体であり、壁体の一部に上記羽根板13を挿通させることができる開口部27が形成されている。この高さは、上記可動空間18を閉塞することができる長さにしてある。
上記軸9は、長さの異なる複数の軸が交換可能に用意されている。上記図9に示す従来の一例では、軸と座金部が一体的に形成されているので、軸を軸側羽根から抜き取ることができない。そこで、長さが違う軸と交換できるようにするため、座金8を軸本体28と分離して軸本体を抜き取り可能に設けてあり、この軸本体として全長Lが相違する、例えば約1〜5mm程度長さが違う複数の軸本体を用意し、これを上記対震丁番に交換可能に使う複数の軸としてある。
長さの異なる軸本体を用意するには、軸の構成により種々の方法がある。図4(A)は上記図9に示す従来の軸を比較のために示し、軸の下方部分には小径部を介してその下端に座金部が一体的に形成され、この座金部が止め輪に当接することにより抜け止めされるようになっている。
上記図4(B)以降は、軸本体の長さと変えるようにした一実施例を示し、図4(B)に示す実施例は、軸9を、小径部29を有する軸本体28と、座金8で構成された連接部30に分離し、全長Lが異なる軸本体28を複数用意しておく実施例である。そして、この軸本体28には、上記したように、脱落防止用の保持手段でとして、軸本体28に取付溝25を設けてOリング等の弾性リング24を装着し、管部から脱落しないようにしてある。この弾性リング24を設ける位置は、軸側羽根1の管部3に対応する位置であり、対震丁番の上記可動空間よりも軸側羽根側となっている。
上記図4(B)に示す軸本体28は、一端がテーパー状に形成され、他端の小径部29が軸本体28の胴部と同じ円柱状に形成されているが、図4(C)に示すように、連接部30に対向する軸本体28の先端もテーパー状に形成したのが、上記図2に示す軸本体28である。図4(D)に示す実施例は、上記図4(B)に示す小径部29を座金8と一体的に設けて連接部30とし、小径部29のない軸本体28の長さLを変更するようにしたものである。また、図4(E)に示す実施例は、軸本体28の一端及び小径部29に対向する軸本体の先端をテーパー状にしたものであり、この際、図4(E)に示す実施例では、軸側羽根1の管部3に挿入される側の軸本体28の外径を、管部3に軽く圧入できる程度のはめあい方式に形成して脱落防止の保持手段としている。なお、保持手段としては、ステイキングやローレット加工で軸本体28の周面に微小の隆起部を形成して管部から簡単に脱落しないようにしたり、上記図4(C)のように弾性リングを装着して保持手段としてもよい。
上記のようにして長さを変えた複数の軸が用意されるが、これらの軸は、外観を見ただけではどのような長さの軸か分からない。そこで、本発明では、各軸にその長さを示す印34を設けてある。これらの印34は、軸を軸側羽根1及び受側羽根2に組み込んだ際、可動空間18に対応する部位に位置するように設けられる。印34としては、刻印、レーザー処理、旋盤等による旋削加工その他適宜の方法により簡単に消失しないように設けられている。例えば、図5(A)に示すように、旋削加工により長さに応じて本数を変えた複数の溝や溝幅の違う指示溝35を設け、この指示溝35により軸の長さが分かるようにしたり、図5(B)に示すように、レーザー加工により基準値に対してどの程度長さが増減しているかを示す数値36を、例えば−2、−1、0、+1、+2というように表示したり、点状の刻印の数、大きさ、形状を変えて表示するようにしたり(図示略)その他適宜の表示方法により印34を構成することができる。なお、上記図4に示すように、軸の長さを変更するためには、種々の構成が考えられるので、どのような構造の軸かを表示する印も合わせて設けておくこともできる(図示略)。
上記のように構成された対震丁番22を側面からみると、図6(A)に示すように、通常の状態では軸側羽根1と受側羽根2間の可動空間18は、化粧リング19で隠されている。そして、化粧リング19を持ち上げれば可動空間18が表れ、軸9に設けた印34を見ることができる。また、このような印34を設けてあっても、地震等で扉に過荷重が作用した場合には、図6(C)に示すように可動空間部分内で軸側羽根1及び又は受側羽根2が支障なく移動することにより、扉を開放することができる。
上記構成により、枠体21に対震丁番22により扉20を吊り込んだ際、扉20と上枠間の適正間隙が小さくなったり、大きくなったり、或いは、上枠に擦ったり、下枠に擦ったりして対震丁番22の高さ調整が必要になったときには、次のようにすればよい。まず、枠体21と扉20に取り付けられた複数個の対震丁番22の化粧リング19を指で持ち上げ、可動空間18に対応する軸9を外面を露出させる。そして、可動空間18から視認できる印34を手掛かりとして、現在の丁番に取り付けられている軸9の長さを知り、調整のためにはどの長さの軸と交換すればよいか決める。複数用意した軸の中から差し替え用の軸を選択して準備する。枠体21に干渉しないところまで扉20を開き、扉を持ち上げる。このようにして、受側羽根2の付いた扉20を軸9から外す。軸側羽根1に組み込まれている軸9を手で抜き取り、予め準備した上記軸を差し込む。その後、受側羽根2を軸9に合わせつつ扉20を下し、吊り込む。扉20の開閉を行い、正常に開閉することを確認する。以上の手順により軸9を簡単に交換することができ、扉20と枠体21の干渉を解消することができる。
上記実施例は、軸に長さを判別する印34を設けたが、組み込み状態でどの程度の長さの調整が必要かを知ることができるスケール(目盛)を印として設けることもできる。図7は、軸9の軸側羽根1側に調整座金を設けた実施例を示し、上記図4に示す実施例と同様に、軸9を軸本体28と連接部30に分離し、連接部30の小径部29にガイド軸31を突設するとともに軸本体28の下端に該ガイド軸31を取り付ける取付孔32を形成し、連接部30と軸本体28間に調整座金33を挟着できるようにしたものである。調整座金33としては、厚さの相違するものを複数枚用意しておき、この調整座金に基準厚さよりも−2、−1、0、+1、+2というようにどの程度厚さが増減しているかを示す数値36を表示しておく。そして、現場で所要の厚さのものを装着すれば、軸本体28の長さを変えなくても軸の全長を変化させることができる。上記軸本体28の可動空間に対応する位置には長さを読み取るため等間隔のスケール印(目盛)37を設けてある。この構成により、上記軸9を軸側羽根1に組み込んだとき、軸側羽根1の管部3の上端を基準として上記スケール印37を読むことにより現在に軸がどの程度突出しているのか直接読み取ることができ、それにより上記調整座金33を最適のものに交換することができる。なお、この際、上記スケール印37の目盛の間隔を、最も薄い調整座金の厚さに対応させておけば、複数の座金の中から所要厚さのものを簡単に選択することができる。
図8は受側羽根2側に調整ピンを設けた実施例を示し、軸9の先端に長さの異なる調整ピン38を選択的に装着して軸9の全長を変えるように構成している。図8の(A)図を参照し、軸9の先端に受孔39を形成し、この受孔39に調整ピン38を嵌着する。調整ピン38としては、全長が例えば約1〜5mm程度長さの違うものを複数用意しておき、扉の吊り込み現場で、適宜の調整ピン38に差し替えれば、軸9の全長を変化させることができる。この調整ピン38は、受孔39から簡単に脱落しないように摩擦的に保持する保持手段で装着することが好ましい。この保持手段としては、例えば、(B)図に示すように、上記受孔39の内面に環状の取付溝40を形成し、該取付溝40にOリング等の弾性リング41を挿入し、該弾性リング41で調整ピン38の周囲を弾性的に保持することにより脱落防止してある。また、(C)図のように、受孔39の上部を上方に開口し弾性リング41を装着した後にその周囲の側壁42をかしめて固定したり、(D)図のように、調整ピン38に取付溝43を設けて弾性リング41を装着してもよい。
さらに、脱落防止の保持手段としては、弾性リングを用いないで図8の(E)図に示すようにステイキング加工により調整ピン38の周囲に隆起部44を形成して受孔39に軽い圧入状態で挿入したり、(F)図に示すようにローレット加工により隆起部44を形成してもよく、所望により(G)図に示すように、調整ピン自体の外径45を受孔39に軽く圧入できる程度の嵌めあい方式にして保持手段としてもよい。
そして、上記各調整ピンには、上記図5に示すように、旋削加工により長さに応じて本数を変えた複数の溝や溝幅の違う指示溝を設け、この指示溝により軸の長さが分かるようにしたり、レーザー加工により基準値に対してどの程度長さが増減しているかを示す数値を、例えば−2、−1、0、+1、+2というように表示したり、点状の刻印の数、大きさ、形状を変えて表示するようにしたり(図示略)その他適宜の表示方法により印34を設けてある。さらに、軸本体の可動空間に対応する位置には長さを読み取るため等間隔のスケール印(目盛)37を設けてある。この構成により、上記軸9に受側羽根2を組み込んだとき、受側羽根2の管部11の下端を基準として上記スケール印37を読むことにより現在の軸の先端に取り付けた調整ピン38によりどの程度受側羽根2が持ち上げられているのか直接読み取ることができるから、受側羽根2を取り外せば、上記調整ピンとして最適のものと交換することができる。
上記各実施例においては、軸の長さを種々の方法により変えているが、これらの方法を適宜組み合わせて構成し、それに応じて適宜の印を採択することもできる。
1 軸側羽根
2 受側羽根
9 軸
18 可動空間
28 軸本体
30 連接部
34 印
37 スケール

Claims (7)

  1. 枠体及び扉に取り付けられる軸側羽根と受側羽根を有し、該羽根は枠体若しくは扉に取り付けるための取付孔を有する羽根板と、羽根板の端部に形成された管部と、該管部の一端を塞ぐ儀星と、管部に挿入される軸と、軸の先端に当接する座金と、管部内に固定した止め輪と、上記座金が止め輪に当接する方向に座金を付勢する圧縮コイルばねを具備し、上記軸側羽根と受側羽根間に可動空間を形成した対震丁番であって、上記軸は選択的に使用される長さの異なる複数の軸から成り、該軸の上記可動空間に対応する位置に、各軸の長さを示す印を設けたことを特徴とする対震丁番。
  2. 上記可動空間の周囲には化粧リングが管部に沿って上下動可能に設けられている請求項1に記載の対震丁番。
  3. 上記軸には、上記印よりも軸側羽根側に軸を管部に摩擦的に保持する保持手段が設けられている請求項1または2に記載の対震丁番。
  4. 上記保持手段は弾性リングである請求項3に記載の対震丁番。
  5. 上記保持手段は軸の周囲に形成した微小隆起部である請求項3に記載の対震丁番。
  6. 上記印は読み取り用のスケールである請求項1から5のいずれかに記載の対震丁番。
  7. 上記請求項1から6のいずれかに記載に記載の対震丁番を備え、該対震丁番で枠体に扉を吊り込んだ扉装置。
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