JP2014217023A - 無線端末上での無線通信サービスの切り替え方法及び切り替え装置 - Google Patents

無線端末上での無線通信サービスの切り替え方法及び切り替え装置 Download PDF

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Abstract

【課題】個々のユーザや無線端末の状況によっては、無線LANサービスの利用可能性が非常に低い地理的エリアに無線端末が位置している場合、無線端末による不要な無線LANアクセスポイントのスキャン実行を抑制する。【解決手段】無線端末から見たセル毎の無線LANサービス利用可能性の高さを、無線LANサービス提供エリアの地理的分布に基づいて評価するだけでなく、ユーザの行動パターンや無線端末の端末動作状態を考慮して評価し、当該評価結果に基づいて、無線端末が無線LANアクセスポイントのスキャンを実行することの可否を判断する。【選択図】図5

Description

本発明は、無線サービスへのアクセスに関し、より具体的には、ユーザが加入する無線サービスから状況に応じて他の無線サービスに切り替えてアクセスするための方法と装置に関する。
UMTS網やLTE網などのセルラー無線網は、地理的に広範囲にわたって単一の通信事業者網により(そして多くの場合、単一のコア網を介した広域網接続により)、ユーザに無線アクセス・サービスやインターネット接続サービスを提供している。その反面、セルラー無線網に対する無線アクセスは、ローミングが可能な場合を除いて、当該セルラー無線網が提供する通信サービスに加入しているユーザの無線端末だけに限定され、無料で提供されている場合も多い無線LANサービスよりも通信料金が一般に高額である。他方、通信サービスへの加入手続き無しにアクセス可能な場合も多い無線LANサービスは、通信料金が安価であり、通信速度が比較的安定している反面、良好に通信可能な範囲が限られた狭い地域内に限定される。
以上から、無線端末の利用態様として、利用する無線アクセス網を、セルラー無線網と無線LANサービスとの間でユーザ自身により状況に応じて切り替えることが一般的である。例えば、ユーザが列車に乗って高速移動している際には、ハンドオーバーの頻発による通信の瞬断が起きやすいセルラー無線網を利用するよりも、列車内に設置された無線アクセスポイントが提供する無線LANサービスに切り替えた方が、安定した無線通信を行えることが多い。
特許文献1記載の発明は、無線LANを利用する従来の無線端末が、無線LANと常に接続した状態、又は無線リンクを完全に切断して無線LANインターフェース回路への電源供給を停止した状態の一方しか取ることができないことに起因する以下の問題を解決することを目的としている。具体的には、無線端末が無線LANと常に接続した状態にしておくと、無線端末は電力を消耗するので、定常的に通信していない間は、無線LANインターフェース回路の電源供給を停止する。つまり、無線端末が通信中でない限り、当該無線端末に対してサーバ装置群は通信チャネルを接続しておらず通信を開始できないという欠点がある。また、無線LANインターフェースへの電源供給停止中にセルラー無線インターフェースを用いて通信している場合には、無線端末は無線LANのサービス・エリアに属しているかを検知することができないという問題がある。そこで、特許文献1記載の無線端末は、無線LANインターフェース回路の停止中に、セルラー無線インターフェースで通信を行っている場合、セルラー無線インターフェースを介して無線端末が無線LANエリアに属しているかを検知し、セルラー無線インターフェース装置から無線LANインターフェースへと無線接続を切り替える。
特開2005−064877号公報 特開2008−301058号公報 特開2008−122160号公報
特許文献1記載の発明は、無線端末の端末動作状態や無線端末が位置する地理的エリアにおける無線LAN利用可能性の高さを考慮することなく、セルラー無線インターフェースを介して無線端末が無線LANエリアに属しているかを検知する動作を常に実行している。この場合、端末消費電力の更なる節約のためには、無線LAN利用可能性が非常に低い地理的エリアに無線端末が位置している場合、無線端末による無線LANアクセスポイントのスキャン実行を抑制することが必要となる。しかしながら、特許文献1は、無線LAN利用可能性が非常に低い地理的エリアに無線端末が位置している場合、無線端末による無線LANアクセスポイントのスキャン実行を抑制するための具体的な仕組みを開示していない。
特許文献2記載の発明は、無線端末が位置する地理的エリアにおける無線LAN利用可能性の高さを考慮して無線LANアクセスポイントのスキャン実行の可否を判定するための仕組みを開示している。具体的には、マップ情報やデータベースなどの形態でサーバ内の管理テーブルに事前に記憶されているセル特性情報(セル毎に無線LANエリアを内部に含むか否かを記述するセル情報)に基づいて、セル毎の無線LAN利用可能性の高さを評価し、利用可能性の高いセルにおいてのみ無線LANの電波スキャンを実行する。その際、個々のセルを識別するための情報としてセルIDを採用することは、特許文献3に開示されている。
しかしながら、例えば、無線LANサービス提供エリアの地理的分布を記述するマップ情報に基づいて、無線端末が沿線の全ての駅において無線LANサービスを利用可能であると認識している場合であっても、個々のユーザの行動パターンによっては、沿線の一部の駅の周辺での無線LANサービス利用可能性が低くなる場合がある。具体的には、ユーザが駅において提供される無線LANサービスを無線端末から利用する場合、通勤のために毎日乗り降りする駅の無線LANサービスは高い確率で定期的に利用する反面、途中駅として単に通過するだけの駅において提供されている無線LANサービスを利用する可能性は非常に低い。何故なら、通過駅をカバーする無線LANエリアにユーザが滞在している時間は、数秒から数十秒程度の非常に短い時間であり、通過駅の無線LANサービスには一瞬しか接続できないからである。しかしながら、特許文献2および3記載の発明は、ユーザが毎日どの駅で乗り降りするか等のユーザの日常的な行動パターンを考慮することなく、単にセル毎に無線LANサービスの利用の可否を記述するセル情報に基づいて、セル毎の無線LAN利用可能性の高さを評価するだけである。従って、特許文献2および3記載の発明は、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さに応じて不要な無線LANアクセスポイントのスキャン実行を抑制する際に、個々のユーザの行動パターンを考慮して、不要なスキャン実行をより一層効果的に抑制するということができない。
また、特許文献2および3記載の発明では、無線端末が無線LAN利用可能性の高い地理的エリアに位置している場合であっても、ユーザが無線端末をカバンの中にしまって全く使用していなかったり、ユーザが無線端末を節電のためにスリープ状態に設定していたりする場合、ユーザの意図に反して不必要に無線LANアクセスポイントのスキャンを実行する可能性がある。
以上に問題に鑑み、本発明は、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さに応じて不要な無線LANアクセスポイントのスキャン実行を抑制する際に、ユーザ毎に異なる行動パターンを考慮して、当該スキャン実行による無線端末の電力消費をより一層効果的に節約する方法を実現することを目的とする。さらに本発明は、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さに加え、無線端末の現在の端末動作状態を考慮して無線LANアクセスポイントのスキャン実行の可否を判断し、不要なスキャン実行を抑制することにより、無線端末の電力消費を節約する方法を実現することを目的とする。
以上から、本発明の第1の側面は、第1の無線通信サービスが提供する通信可能エリアにおいて、前記第1の無線通信サービスと接続中の無線端末が、前記通信可能エリア内における第2の無線通信サービスの利用可能性の高さに応じて、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャンを実行することの可否を判定する方法であって:前記無線端末を携帯するユーザの行動パターンを学習するステップ;前記学習した前記行動パターンと前記通信可能エリア毎の無線通信サービスの利用可能性を記述するエリア情報とに基づいて、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価するステップ;および、前記利用可能性の高さが所定の閾値を上回る時だけ、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャン実行を許可するステップ;
を備える構成を採る。
さらに、本発明の第1の側面においては、前記行動パターンを学習するステップは、前記利用可能性の高さが所定の閾値を上回る一つ以上の通信可能エリアの各々に関して:前記無線端末を携帯するユーザの滞在回数;前記無線端末を携帯するユーザが滞在した時間;前記無線端末が通信を行った時間;前記無線端末が画面を点灯していた時間;および、前記無線端末が前記第2の無線通信サービスと接続した時間;の少なくとも一つ以上を評価するステップ;前記評価の結果に基づいて、前記通信可能エリアを複数の異なるカテゴリの何れかに分類するステップであって、前記カテゴリの各々は、前記分類された通信可能エリアが前記ユーザにとって如何なる種類の滞在場所であるかに関する特徴を表す、ステップ;および、前記通信可能エリアの分類結果に関する情報を出力するステップ;を含むことを特徴とする。
また、本発明の第2の側面は、第1の無線通信サービスが提供する通信可能エリアにおいて、前記第1の無線通信サービスと接続中の無線端末が、前記通信可能エリア内における第2の無線通信サービスの利用可能性の高さに応じて、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャンを実行することの可否を判定する方法であって:前記無線端末の端末動作状態に関して所定の条件が充足されるか否かを判定するステップ;前記通信可能エリア内における無線通信サービスの利用可能性を記述するエリア情報とに基づいて、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価するステップ;および、前記所定の条件が充足され、かつ、前記利用可能性の高さが所定の閾値を上回る時だけ、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャン実行を許可するステップ;を備える構成を採る。
さらに、本発明の第2の側面においては、前記無線端末がウェイクアップ状態にあり、かつ、前記無線端末の表示画面が電源オンされている時に、前記無線端末の端末動作状態に関して、前記所定の条件が充足されることを特徴とする。
以上より、本発明は、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さを、無線LANエリアの地理的分布に基づいて評価するだけでなく、ユーザが毎日どの駅で乗り降りするか等のユーザの日常的な行動パターンを考慮して評価し、当該評価結果に基づいて、無線LANアクセスポイントのスキャン実行の可否を判断する。その結果、本発明は、個々のユーザの行動パターンに適応した形で、不要な無線LANアクセスポイントのスキャンを抑制し、これにより端末消費電力を節約することが出来る。
また、本発明は、無線端末がユーザによってアクティブに使用されているか、又はスリープ状態に設定されているか等の端末動作状態を考慮して、セル毎に無線LANサービス利用可能性の高さを評価し、当該評価結果に基づいて、無線LANアクセスポイントのスキャン実行の可否を判断する。その結果、本発明は、無線端末の端末動作状態に適応した形で、ユーザの意図に反した不要な無線LANアクセスポイントのスキャンを抑制し、これにより端末消費電力を節約することが出来る。
無線端末がセルラー無線網および無線LANのそれぞれを介してインターネット上のサーバと通信する様子を示す図。 従来技術において、セルラー無線網と通信中の無線端末が無線LANサービスへと接続を切り替える方法を示す図。 本実施の形態の第1実施例に係る無線通信システムの全体構成を示す図 本実施の形態の第1実施例において使用される無線端末の構成図 本実施の形態に係る第1実施例の動作の流れを説明する図 セルID学習を実施する機能モジュール群の構成 セル情報管理部の動作を説明する図 セル特徴量データベース内のデータ・テーブル構成を示す図 状態判定閾値管理部と画面表示部の動作を説明する図 本実施の形態の第2実施例を説明する図
<1>まず、本実施の形態の説明に先立って、図1および図2を参照しながら、従来の無線通信システム内で使用される従来の無線端末が、セルラー無線網と無線LANサービスとの間で無線接続を切り替える手順の具体例について説明する。
近年、セルラー無線網などの携帯電話事業者網を利用した通信と公衆Wi−Fiサービスのような無線LANサービスを利用した無線通信の両者が可能な無線端末(スマートフォンやタブレット等)が急激に普及している。これらの無線端末はインターネット網との通信が可能なものであり、インターネットサイトの閲覧等のデータ通信が数多く行われている。また、無線アクセス網としてセルラー無線網を利用する他、無線LANを利用することも可能であり、ユーザ自身にて無線端末から利用する無線アクセス網を選べるようになっている。この様子を図1に示す。
図1において、無線端末(例:スマートフォン)は、無線アクセス網として携帯電話網などのセルラー無線網または無線LANサービスのいずれか一方と無線接続し、インターネット内のサーバ(Webサーバ等)との通信を行うことが可能である。図1において、無線端末は、携帯電話網と接続している時は、LTEやHSPAなどの無線通信方式にて通信を行ない、無線LANと接続している時は、IEEE802.11gやIEEE802.11a等の標準に基づく無線通信方式にて通信を行なうことが可能である。
次に、図2を参照しながら、ユーザが加入するセルラー無線網と通信中の従来の無線端末(スマートフォン等)が、ユーザの判断に基づいて無線接続を無線LANサービスに切り替える、又はユーザの判断に基づいて無線接続を無線LANサービスからセルラー無線網へと再度切り替える方法を以下のとおりに説明する。
(1)第1の切り替え方法
セルラー無線網に接続中の無線端末をユーザの手動操作により操作して無線LANインターフェース回路(Wi−Fiインターフェース回路)の電源をオンにする。具体的には、ユーザは、無線端末の通信設定画面内のGUI(Graphical User Interface)を操作して当該無線端末の無線LANインターフェース回路の電源をオンにする。
続いて、無線LANインターフェース回路が起動された無線端末は、周囲の無線LANアクセスポイントをスキャンし、一つ以上の無線LANアクセスポイントが見つかった場合には、その中の一つと無線接続し、無線LANサービスによる無線通信を開始する。この時、周囲の無線LANアクセスポイントを無線端末がスキャンする動作は、当該無線端末が備える無線LANインターフェース回路により、いずれかの無線LANアクセスポイントが発信するキャリア信号を検出することにより実現されても良い。
これとは逆に、無線LANサービスを利用して通信中の無線端末の無線接続をセルラー無線網に切り替える場合、無線端末をユーザの手動操作により操作して無線LANサービスとの無線接続を切断する、又は当該無線端末が備える無線LANインターフェース回路の電源をオフにする。続いて、無線端末は、近隣のセルラー基地局との間で無線接続を確立し、再度セルラー無線網に接続する(図2A参照)。
(2)第2の切り替え方法
セルラー無線網に接続中の無線端末は、無線LANサービスの利用の可否とは無関係に、無線LANインターフェース回路の電源を常時オン状態にしておく。これにより、無線端末は、周囲に存在する無線LANアクセスポイントを一定周期で定期的にスキャンし続ける。そして、無線接続可能な無線LANアクセスポイントが検知された場合は、自動的に無線LANサービスに接続して無線通信サービスを利用する。無線端末が自動的に無線LANサービスに接続した後、無線端末が無線LANサービスの通信圏外となった場合、無線端末は、無線LANサービスとの間の接続を切断する。続いて、無線端末は、近隣のセルラー基地局との間で無線接続を確立し、再度セルラー無線網に接続する(図2B参照)。
なお、近年の無線端末においては、セルラー無線網との接続よりも無線LANサービスとの接続が優先されるため、無線LANサービスと接続可能な状態において、ユーザの手動切り替えによらずに、自動的にセルラー無線網に切り替わることはない。
上述した第1の切り替え方法においては、無線端末がセルラー無線網から無線LANサービスへと接続を切り替えるためには、ユーザがいちいち無線端末を操作して、無線端末が備える無線LANインターフェース回路の電源を手動でオンしなければならない。従って、上述した第1の切り替え方法は、ユーザにとって不便かつ煩雑である。上述した第2の切り替え方法は、無線LANサービスを利用できない時でも無線端末が備える無線LANインターフェース回路の電源が常にオンされている。そのため、当該電源を常にオンにすることにより無線端末の電力が浪費され、無線端末のバッテリー持ち時間が短くなるという問題がある。
そこで、本実施の形態は、セルラー無線網と通信中の無線端末が現在位置しているセルにおける無線LANサービスの利用可能性の高さに応じて、無線LANサービスへの接続を試みるための以下の3つの動作を順に実行するか否かを無線端末が適切に判断する方法を開示する。
(動作1)無線端末が備える無線LANインターフェース回路を電源オンする動作。
(動作2)無線LANインターフェース回路を使用して、無線LANサービスを提供するアクセスポイントを検知するために、アクセスポイントからの無線キャリア信号を電波スキャンする動作。
(動作3)無線LANインターフェース回路を使用して、検知したアクセスポイントへの無線接続を実行する動作。
以下に説明する本実施の形態の第1実施例および第2実施例は、セル毎に無線LANサービスの利用可能性の高さを評価する際に、当該利用可能性の高さを、単に無線LANエリアの地理的分布に基づいて評価するだけでなく、無線端末を携帯する個々のユーザの状況や無線端末の端末動作状態に基づいて評価する。これにより、以下に後述する本実施の形態の第1の実施例乃至第3の実施例は、無線端末を携帯する個々のユーザの状況や無線端末の端末動作状態を加味して、無線LANアクセスポイントのスキャン実行の可否を判定する。その結果、これらの実施例においては、無線端末を携帯する個々のユーザの状況や無線端末の端末動作状態に基づいて不要とされる無線LANアクセスポイントのスキャン実行を抑制することにより無線端末の電力消費を節約することができる。なお、本実施の形態に関する以下の説明においては、あるセル内における無線LANサービスの利用可能性の高さとは、例えば、当該セル内での無線LANサービスへの接続成功確率を意味するものとする。
<2>本実施の形態の第1実施例
(2−1)第1実施例の概要
本実施の形態の第1実施例においては、セル毎に無線LANサービスの利用可能性の高さ(例えば、セル毎の無線LANサービスへの接続成功率)を評価する際に、無線端末が位置するセルが個々のユーザにとって無線LANサービスを頻繁かつ重点的に利用する地理的エリアであるか否かを、個々のユーザの日常的な行動パターンを考慮して判定する。それにより、本実施の形態の第1実施例は、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さを、無線LANエリアの地理的分布に基づいて評価するだけでなく、ユーザ毎に異なる行動パターンに適応した形で評価する。その結果、個々のユーザの日常的な行動パターンの下で不要とされる無線LANアクセスポイントのスキャン実行を抑制することにより無線端末の電力消費を節約する。
これを具体例で説明すると以下のとおりである。例えば、ユーザが駅において提供される無線LANサービスを無線端末から利用する場合、通勤のために毎日乗り降りする駅の無線LANサービスは高い確率で定期的に利用する反面、途中駅として単に通過するだけの駅において提供されている無線LANサービスを利用する可能性は非常に低い。何故なら、通過駅をカバーする無線LANエリアにユーザが滞在している時間は、数秒から数十秒程度の非常に短い時間であり、通過駅の無線LANサービスには一瞬しか接続できないからである。本実施の形態の第1実施例は、このような事情を加味してセル毎の無線LANサービス利用可能性の高さを評価するので、個々のユーザの日常的な行動パターンの下で不要とされる無線LANアクセスポイントのスキャン実行を抑制することにより無線端末の電力消費を節約することができる。
第1実施例は、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さをユーザの行動パターンに基づいて評価するために、セルID学習と呼ばれる以下の仕組みを備えている。セルID学習とは、ユーザが無線端末100を利用して接続するセルラー無線網を配下に持つコア網側が、セルIDによって識別される各セル毎に、個々のユーザが滞在した時間や回数または滞在中の無線LANとの接続時間などから、各セルが位置する場所が個々のユーザにとって如何なる種類の場所であるかを学習する仕組みである。具体的には、セルIDによって識別される各セル毎に、各ユーザの滞在時間、滞在回数、通信時間、画面点灯時間または無線LANとの接続時間などをコア網側が学習し、学習した滞在時間、滞在回数または無線LAN接続時間などから各セルを複数の異なるカテゴリのいずれかに分類する。この場合、各カテゴリは、分類された各セルが各ユーザにとってどのような種類の滞在場所であるかを表している。上述した具体例で言うならば、セルID学習による学習の結果、無線端末100を携帯するユーザが単に通過するだけの駅をカバーするセルとユーザが毎日乗り降りする駅をカバーするセルとは、それぞれ2つの異なるカテゴリに分類されることとなる。
(2−2)第1実施例に係る無線通信システムの全体構成
以下、図3を使用して、本実施の形態に係る無線通信システムのネットワーク構成を説明する。図3の無線通信システムは、無線端末10、2つの無線アクセス網40Aおよび40B、無線アクセス網40Aおよび40Bとコア網ゲートウェイ61および62を介して接続された2つのコア網(CN: Core Network)51/52、コア網51/52と外部接続ゲートウェイ71/72を介して接続されたインターネット網80およびインターネット網80に接続されたサーバ20から構成される。
無線アクセス網40Aおよび40Bは、無線通信を介したコア網への無線アクセス経路を無線端末10に対して提供するネットワークである。無線アクセス網40Aは、第3世代セルラー網であるUMTS網や第4世代セルラー網であるLTE網とすることが可能であり、無線アクセス網40Bは、IEEE802.11a標準やIEEE802.11g標準に基づくWi−Fiのような無線LANアクセス網である。
コア網51および52は、無線通信サービス提供事業者内において多数のルータ機器やネットワーク制御用サーバ機器を高速回線で接続することによって形成され、無線端末のインターネットへの接続(E−UTRANのコア網においてはP−GW(PDN-Gateway)の機能に相当する)、無線端末の端末モビリティ管理(E−UTRANのコア網においてはMMEの機能に相当する)または無線端末の通信サービス認証(E−UTRANのコア網においてはHSSの機能に相当する)などの機能を実行する。コア網51は、無線アクセス網40Aおよびコア網ゲートウェイ61を介して無線端末10から無線アクセスが可能である。他方、コア網52は、無線アクセス網40Bおよびコア網ゲートウェイ62を介して無線端末10から無線アクセスが可能である。
外部接続ゲートウェイ71/72は、コア網51/52をインターネット網80にそれぞれ接続し、これにより、コア網51/52は、インターネット網80との間でトラフィックを通信することが可能となる。コア網51がE−UTRAN標準に基づいて構成されている場合には、外部接続ゲートウェイ71は、P−GW(PDN-Gateway)とすることが可能である。
図2において、無線ベアラ30Aは、無線端末10をセルラー無線網である無線アクセス網40Aに接続する無線接続手段である。同様に、無線ベアラ30Bは、無線端末10をWi−Fi網である無線アクセス網40Cに接続する無線接続手段である。
図3において、無線端末10は、無線ベアラ30Aまたは30Bのいずれか一方を選択的に使用して、無線アクセス網40Aまたは40Bのいずれか一方と無線接続する。続いて、無線端末10は、無線アクセス網、コア網51/52およびインターネット網80を経由してサーバ20との間でTCP/IPに基づくエンド・ツー・エンド通信を行う。
(2−3)第1実施例において使用される無線端末のハードウェア構成
以下、図4を使用して、本実施の形態に係る無線通信システム内において使用される無線端末10のハードウェア構成を説明する。
図4において、無線端末は、無線信号を送受信するアンテナ101、アンテナ101と接続された無線インターフェース102a、無線インターフェース102b、メモリ103、制御プロセッサ104、制御プロセッサ104との間で入出力データをやり取りしながらユーザと無線端末10との間のユーザ・インターフェースを制御するユーザ入出力装置105、および無線端末10の設定パラメータなどを記憶する永続的な記憶媒体であるストレージ106およびバス107から構成される。上述した無線インターフェース102a、無線インターフェース102b、メモリ103、制御プロセッサ104、ユーザ入出力装置105、およびストレージ106は、バス107を介して相互に接続されている。
無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bの各々は、受信したRF信号を周波数ダウンコンバートしてデジタル化し、復調し、そして復号化することにより、デジタル情報に変換して後続の情報処理のために提供する。これとは逆に、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bの各々は、無線端末10内で生成されたデジタル情報を、符号化し、変調し、そして周波数アップコンバートすることによりRF信号に変換して無線送信のためにアンテナ101に提供する。無線インターフェース102aは、セルラー無線網に対応した無線信号の送受信処理を実行可能に構成され、無線インターフェース102bは、無線LAN網に対応した無線信号の送受信処理を実行可能に構成されている。
メモリ103は、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bが後述する制御プロセッサ104との間でやり取りするデジタル情報や無線端末10全体を制御するプログラムなどを記憶する。
制御プロセッサ104は、メモリ103からプログラムを読み出して無線端末10全体の制御、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bを介してアンテナ101から送信されるデジタル情報の生成、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bを介してアンテナ101から受信したデジタル情報の更なる処理などを実行する。
制御プロセッサ104は、無線インターフェース102aおよび無線インターフェース102bのいずれか一方を選択的にイネーブルし、バス107を介して当該イネーブルされた無線インターフェースのみを介してデジタル情報をやり取りすることにより、特定の無線アクセス網を選択的に使用して通信することが出来る。
ユーザ入出力装置105は、無線端末10上に設けられた画面表示ディスプレイやキーパッドと制御プロセッサ104との間で入出力データのやり取りを行うと同時に、ユーザと無線端末10の間のユーザ・インターフェースの制御を行う。加えて、ユーザ入出力装置105は、無線端末10上に設けられた画面表示ディスプレイやキーパッドのデバイス状態や入出力ステータスが変化した際に、バス107を介して当該変化と関係付けられた割り込み処理を制御プロセッサ104に対して指示する。このような割り込み制御を可能とするために、ユーザ入出力装置105は、自身が管理する画面表示ディスプレイやキーパッドなどの入出力デバイス状態を電気的にモニタリングする機能を備えている。
(2−4)第1実施例に係るセルID学習の全体動作
第1実施例に係るセルID学習の動作に関する以下の説明は、特定のユーザである「ユーザA」に関して実行されるものとして記述する。第1実施例に係るセルID学習の全体動作は、無線端末10側で実行すべき動作と図3のコア網51側で実行すべき動作との連携によって実現される。
無線端末10側で実行すべき動作には、以下の動作が含まれる。
(A1)無線端末10がセル毎の無線LANサービス利用可能性の高さ(セル毎の無線LAN接続成功率)を評価する。
(A2)当該評価に基づいて、無線LANサービスを提供するアクセスポイントの電波スキャン実行の可否を判定する。
(A3)当該判定結果に基づいて当該電波スキャン実行が許可された場合、無線端末10の無線インターフェース回路102B(無線LANインターフェース回路)を電源オンして以下の(A4)の動作を実行し、当該電波スキャンが許可されない場合、無線端末10の無線インターフェース回路102B(無線LANインターフェース回路)を電源オフして動作を終了する。
(A4)当該電波スキャン実行が許可され、無線インターフェース回路102B(無線LANインターフェース回路)が電源オンされた後に、無線LANサービスを提供するアクセスポイントの電波スキャンを実行する。
(A5)続いて、当該電波スキャンにより、無線LANサービスを提供するアクセスポイントを検知できた場合には、無線端末10の接続をセルラー網40Aに接続する無線ベアラ30Aから無線LAN40Bに接続する無線ベアラ30Bへと切り替える。
無線端末10側で実行すべき動作は、無線端末10内の制御プロセッサ104が、ストレージ106からメモリ103上に制御プログラムを読み込んで実行しながら、バス107を介して無線インターフェース102Aおよび無線インターフェース102Bを制御することによって実現することが出来る。この時、上記(A3)において、無線端末10の接続をセルラー網40Aから無線LAN40Bへと切り替えるために、制御プロセッサ104は、バス107を介して制御信号を送ることにより、セルラー網40Aに接続する無線インターフェース102Aを選択的にディスエーブルし、無線LAN40Bに接続する無線インターフェース102Bを選択的にイネーブルする。
コア網51側で実行すべき主な動作には、以下の動作が含まれる。
(B1)無線端末10を携帯するユーザの日常的な行動パターンとセルラー無線網40Aを構成する各セルとの間の関係を学習する動作。
(B2)無線LANサービス提供エリアの地理的分布を示すマップ情報と共に、当該学習の結果を無線端末10に通知する動作。
上述した(B1)の動作には、以下の動作が含まれる。
(B1−a)無線端末10を携帯するユーザに関して、セルラー無線網40Aを構成する各セル毎に、ユーザの現時点までの滞在回数、ユーザの現時点までの滞在時間の合計、滞在一回あたりの平均滞在時間、現時点までに無線端末10が無線LAN40Bと接続した時間の合計、滞在一回あたりの無線LAN40Bと接続した平均時間などを学習する動作。
(B1−b)無線端末10が滞在しているセルが過去にも滞在したことがあるセルであった場合には、当該ユーザの行動パターンに基づいて、無線端末10が滞在しているセルを、複数の異なるカテゴリに分類する動作。この場合、各カテゴリは、無線端末10が滞在している当該セルが当該ユーザにとって如何なる種類の滞在場所であるかに関する特徴を表す。
(B1−c)無線端末10が滞在しているセルがどのカテゴリに分類されたかを表す情報を出力する動作。
図3のコア網51側で実行すべき動作は、主としてコア網51内に設置された端末モビリティ管理ノード(例えば、E−UTRAN標準に基づくコア網においては、MMEの機能に相当する)によって実行される。また、別の実施態様として、コア網51がE−UTRAN標準に基づいて構成されるEvolved Core Networkである場合には、コア網51側で実行すべき動作は、コア網51内のP−GW(PDN-Gateway)上に実装された端末モビリティ管理機能によって実行することも可能である。
次に、図5を参照しながら、無線端末10側で実行すべき動作と図3のコア網51側で実行すべき動作との連携によって実現されるセルID学習の全体動作について説明する。第1実施例の全体動作フローは、無線端末10がセルラー無線網内において新たなセルに移動したことにより、無線端末10が滞在するセルのセルIDが変化する毎に実行開始される。具体的には、無線端末10がセル間を移動すると、図3のコア網51内に設置された端末モビリティ管理ノード(E−UTRANのコア網においてはMMEの機能に相当する)が無線端末10のセル間移動と移動先のセルを検知する。続いて、端末モビリティ管理ノードが当該移動先セルのセルIDを無線端末10に通知する。このセルIDの通知を契機として、第1実施例の全体動作フローが実行開始する(図5のS1)。
まず、コア網51内の端末モビリティ管理ノードは、無線端末10がセルラー無線網40A内のどのセルに滞在中かを特定するセルID情報に基づき、無線端末10が滞在中のセルを対象として上記(B1−a)の動作を実行する。続いて、端末モビリティ管理ノードは、無線端末10が滞在しているセルが過去にも滞在したことがあるセルであった場合には、当該セルを対象として、上記(B1−b)および(B1−c)の動作を実行し、当該セルがユーザにとって如何なる種類の滞在場所であるかに関する特徴を表すカテゴリ分類情報を得る(図5のS2)。例えば、上記(B1−b)の分類動作の実行過程において、無線端末10を携帯するユーザが滞在中のセルにおけるユーザの滞在回数や滞在時間の合計が所定の閾値を上回っていると判定された場合、ユーザは自分の自宅や勤務先オフィスに滞在しながら無線端末10を使用している可能性が高い。従って、この場合、端末モビリティ管理ノードは、無線端末10が滞在中のセルの場所をユーザにとっての自宅や勤務先オフィスとして分類する。続いて、端末モビリティ管理ノードは、上記(B2)の動作を実行し、無線LANサービス提供エリアの地理的分布を示すマップ情報を管理するマップ・サーバに対して、無線端末10が滞在中のセルのセルIDを検索キーとして問合せを行い、無線端末10が滞在中のセルが位置する地理的エリアにおいて無線LANサービスの利用可能性を記述するエリア情報を取得する(図5のS3)。続いて、端末モビリティ管理ノードは、上記(B1−b)および(B1−c)の実行により得られた当該カテゴリ分類情報を、当該エリア情報と共に、セルラー無線網40Aを介して無線端末10に通知する(図5のS4)。
当該カテゴリ分類情報を網側から通知された無線端末10の制御プロセッサ104は、当該エリア情報と共に当該カテゴリ分類情報を使用して、上記(A1)の動作を実行する。具体的には、まず無線端末10の制御プロセッサ104は、地理的な位置に基づいて無線LANサービスの利用可能性の高さを示す当該エリア情報を使用して無線端末10が滞在中のセルにおける無線LAN利用可能性の高さを判定する。当該エリア情報に基づいて、当該セル配下での無線LAN利用可能性が高いと判定された場合、無線端末10の制御プロセッサ104はさらに、当該カテゴリ分類情報を使用して、上記(B1)にて学習したユーザ固有の行動パターンの下でも依然として当該セル配下での無線LAN利用可能性が高いか否かを評価する。
例えば、無線端末10を携帯するユーザが滞在中のセルが、当該ユーザにとっての自宅や勤務先であることを当該カテゴリ分類情報が表している場合、当該セルに滞在中のユーザは自宅内の私設網として構築した宅内無線LANや勤務先オフィスにて無料で提供されている社内無線LANに常時接続している可能性が高い。従ってこの場合、無線端末10の制御プロセッサ104は、滞在中のセルにおける無線LAN利用可能性を極めて高いレベルであると評価する。
続いて、無線端末10の制御プロセッサ104は、上記(A2)の動作を実行し、上記(A1)においてユーザ固有の行動パターンを考慮して評価した無線LAN利用可能性の高さに基づいて、滞在中のセル内において無線LANサービスを提供するアクセスポイントの電波スキャン実行の可否を判定する。具体的には、制御プロセッサ104は、上記(A1)においてユーザ固有の行動パターンを考慮して評価した無線LAN利用可能性の高さが所定の閾値を上回るか否かを判定し、上回るならば、無線LANアクセスポイントの電波スキャンの実行を許可する。続いて、無線端末10の制御プロセッサ104は、上記(A3)の動作を実行し、無線端末10の無線インターフェース回路102B(無線LANインターフェース回路)を電源オンする。続いて、無線端末10の制御プロセッサ104は、上記(A4)および上記(A5)の動作を実行し、無線LANサービスを提供するアクセスポイントの電波スキャンを実行し、無線端末10の接続をセルラー網40Aに接続する無線ベアラ30Aから無線LAN40Bに接続する無線ベアラ30Bへと切り替える(図5のS3)。他方、上記(A2)において、当該電波スキャンが許可されない場合、制御プロセッサ104は、無線端末10の無線インターフェース回路102B(無線LANインターフェース回路)を電源オフして第1実施例の動作フローを終了する。
(2−5)第1実施例に係るセルID学習を実施する機能モジュール群の構成
以下、図6を使用して、第1実施例に係るセルID学習を実施する機能モジュール群の構成と機能モジュール間での情報信号のやり取りに関して説明する。なお、第1実施例に係るセルID学習に関する以下の説明は、特定のユーザである「ユーザA」に関して実行されるものとして記述する。図6に示すとおり、第1実施例に係るセルID学習の全体動作フローを実施する機能モジュール群は、セルID取得部510、セル状態変化検出部520、セル特徴量処理部530、セル情報管理部540、状態判定閾値管理部550および画面表示部560から構成される。図6のセルID取得部510、セル状態変化検出部520、セル特徴量処理部530、セル情報管理部540および状態判定閾値管理部550は、第1実施例の全体動作フローのうち、網側の動作フローを実行する機能モジュールであり、画面表示部560は、無線端末100側の動作フローを実行する機能モジュールである。図6のセルID取得部510、セル状態変化検出部520、セル特徴量処理部530、セル情報管理部540および状態判定閾値管理部550の5つの機能モジュールは、コア網51内の端末モビリティ管理ノード上において5つの別々のプロセスによって並列に実行されるソフトウェア・モジュールとすることが可能である。また、別の実施態様として、コア網51がE−UTRAN標準に従って構成されているならば、上記5つの機能モジュールは、図3のコア網51におけるコア網ゲートウェイ61、外部接続ゲートウェイ71(P−GW(PDN-Gateway)など)およびMME(図示なし)の中のいずれか2つ以上の上で別々のプロセスとして並列分散的に実行されても良い。画面表示部560は、無線端末10内のメモリ103上に常駐するソフトウェア・プログラムとして実装され、無線端末10の制御プロセッサ104によって実行される。
セルID取得部510は、ユーザAが携帯する無線端末10が現在滞在中のセルに対応するセルIDを一定時間間隔で周期的に取得する。セル状態変化検出部520は、セルID取得部510から周期的に通知されるセルIDを継続的に監視することにより、ユーザAが滞在しているセルが変化したか否かを検出する。同時に、セル状態変化検出部520は、滞在セルが変化したか否かに応じて、各セルに対応したセル特徴処理部530の起動や停止を制御すると共に、起動中のセル特徴処理部530に対して、ユーザAが現在滞在中のセルに対応したセルIDや当該セルIDの変化をセル特徴処理部530に通知する。
セル特徴処理部530は、ユーザAが現在滞在中のセルに今回滞在した時間、今回の滞在中に通信を行った累計時間、今回の滞在中に画面を点灯した累計時間および今回の滞在中に無線LAN40Bと接続した時間などを計測し、当該計測は、ユーザAが滞在中のセルの変化がセル状態変化検出部520から通知されるまで継続する。この時、ユーザAが滞在中のセルに関して上記のとおり計測されたセル滞在時間や滞在中の通信時間、滞在中の画面点灯時間、滞在中の無線LAN接続時間などはセル特徴量と呼ばれる。
セル状態管理部540は、ユーザAが滞在中のセルに関して計測された滞在時間や無線LANとの接続時間を当該セルに関するセル特徴量としてセル特徴処理部530から通知されると、当該セル特徴量を内部のデータベースに記録する。同時にセル状態管理部540は、ユーザAが滞在中のセルに関して、今回滞在した時間のみならず、過去に滞在した時間も含めた滞在時間の統計量、滞在中の通信時間の統計量、滞在中の画面点灯時間の統計量および滞在中の無線LANとの接続時間の統計量を算出して、当該セルに関するセル特徴量に追加する。ここで言う統計量は、例えばデータの数、データの合計値、データの平均値、データの中央値やデータの分散であってよい。
状態判定閾値管理部550は、ユーザAが滞在中のセルに対応するセルIDが変化する毎に、セル情報管理部540が保持するユーザAが滞在中のセルに関する上述のセル特徴量に基づいて、ユーザAが滞在中のセルをカテゴリに分類する。この時、各カテゴリは、分類された当該セルがユーザAにとってどのような種類の滞在場所であるかを表している。状態判定閾値管理部550によるセルのカテゴリ分類は、単に統計量の閾値を定めて閾値との比較によってカテゴリを分類しても良いし、カテゴリごとに統計量の生起確率を求めて、生起確率が最も高いカテゴリによって分類しても良い。
画面表示部560は、ユーザAが滞在中のセルに関して、当該セルが何れのカテゴリに分類されたかを表すカテゴリ分類情報を状態判定閾値管理部550から通知されると、当該カテゴリ分類情報に基づき、滞在中のセルがユーザAにとってどのような種類の滞在場所であるかを無線端末100の表示画面上に表示する。
以下、図6を参照しながら、上述の機能モジュール510乃至560間の連携動作の流れについて説明する。なお、図6には示されないが、コア網51内の端末モビリティ管理ノードは、セルID学習を実施するための上記機能モジュールの他に、E−UTRAN標準において規定されるMMEの機能のような従来型の端末モビリティ管理機能を実装しているものとし、以下の説明においては、当該機能を単に既存モビリティ管理機能と呼ぶ。
まず、セルID取得部510は、無線端末10を携帯するユーザAが滞在中のセルに対応するセルIDを、コア網51内の端末モビリティ管理ノードが備える既存モビリティ管理機能から取得する。セルID取得部510によるセルIDの取得は、一定の時間間隔で周期的に実行される。また、別の実施態様として、セルID取得部510は、滞在中のセルに対応するセルIDを、セルラー無線網40Aから一定時間間隔で周期的に取得する構成とすることも可能である。
続いて、セルID取得部510は、セル状態変化検出部520に対して、一定の時間間隔で周期的に取得したセルIDを通知する(図6のp1〜p8)。続いて、セル状態変化検出部520は、セルID取得部510から周期的に通知されるセルIDを継続的に監視することにより、ユーザAが滞在しているセルが変化したか否かを検出する。例えば、図6のp2で表される時点において、セルID取得部510からセルIDとしてn−1を通知され、図6のp3時表される時点において、セルIDとしてnを通知された場合、セル状態変化検出部520は、図6の時点p3において、ユーザAが滞在中のセルが変化した旨を検出し(図6の時点q1)、現在実行中のセル特徴量処理部530に対して実行を停止するよう指示する停止指示信号を出力すると同時に、セルID=nに対応する新たなセルのセル特徴量の計測を行わせるために、セルID=nに対応する新たなセル特徴処理部530を起動する(図6の時点q1)。
続いて、セル状態変化検出部520から停止指示信号を受け取ったセル特徴量処理部530は、セル特徴量処理部530の実行プロセスを停止することにより自身の実行を停止する(図6の時点q1)。他方、新たに起動されたセル特徴処理部530は、セルID=nに対応するセルに関して、セル特徴量の計測を新たに開始する。その後、セル特徴処理部530は、セルID=nに対応するセルにユーザAが滞在している間に計測したセル滞在時間や無線LANとの接続時間をセル特徴量としてセル情報管理部540に対して一定時間間隔で周期的に通知する(図6のr1〜r5)。以上のように、図6の時点q1において、ユーザAが滞在中のセルのIDがn−1からnへと変化したことをセル状態変化検出部520が検出することによってセルID学習1回分の実行過程が開始し、図6の時点q2において、ユーザAが滞在中のセルのIDがnからn+1へとさらに変化したことをセル状態変化検出部520が検出することによって次のセルID学習の実行過程が開始する。このセルID学習の実行過程は、セル状態変化検出部520がセルIDの変化を検出するたびに反復実行される。
続いて、図6の時点q1において、セル情報管理部540は、ユーザAが滞在中のセルがセルID=n−1に対応するセルからセルID=nに対応するセルに変化したことをセル特徴量処理部530から通知される。続いて、図6のr1で表される時点において、セル情報管理部540は、当該通知されたセル特徴量を、セルID=n−1およびユーザAのユーザ識別子から成る組に対応付けてセル特徴量データベース内に記録する。さらに、図6のr1〜r5で表される各時点において、セル情報管理部540は、セルID=nに対応するセルに関してセル特徴処理部530から通知されるセル特徴量をセル特徴量データベース内に記録する。その結果、セル特徴量データベース内に記録されたセルID=nに対応するセル特徴量は、図6のr1〜r5で表される各時点において、周期的に更新される。セルID=nに対応するセル特徴量を上記のとおり周期的に更新する際、セル情報管理部540は、ユーザAが当該セルに過去に滞在していた際の滞在時間や無線LAN接続時間を考慮して、当該セルにおけるユーザAの現在までの滞在時間の統計量、滞在回数、無線LAN接続時間の統計量を更新し、更新した値をセル特徴量データベース内に記録する。セル特徴量データベースの更新処理に関しては、以下の説明において詳細に後述する。
続いて、セル情報管理部540は、図6のr1〜r5で表される各時点において、セル特徴量データベース上でそれぞれ更新されたセルID=nに対応するセル特徴量を、図6のs1〜s5で表される各時点において、状態判定閾値管理部550に対して周期的に通知する。図6のs1〜s5で表される各時点において、状態判定閾値管理部550は、以下の動作を実行する。
(i)マップ情報サーバに対して、セルID=nを検索キーとして問合せを行い、当該マップ情報サーバからセルID=nに対応するセルのエリア情報を取得する。マップ情報サーバは、無線LANサービス提供エリアの地理的な分布情報として、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さをセルIDと対応付けて管理するコア網51内のデータベースである。エリア情報は、マップ情報サーバへの問合せの結果得られた対象セルにおける無線LANサービス利用可能性の高さ(例えば、セルID=nに対応するセル内での無線LAN接続成功率=70%)を表す情報である。
(ii)セルID=nに対応するセル特徴量に関して周期的に通知された最新の更新内容を自身が管理する閾値と比較し、当該比較の結果に基づいて、セルID=nに対応するセル(ユーザAが現在滞在中のセル)をカテゴリに分類する。この時、各カテゴリは、分類された当該セルがユーザAにとってどのような種類の滞在場所であるかを表している。このカテゴリ分類処理に関しては、以下の説明において詳細に後述する。
続いて、状態判定閾値管理部550は、図6のs1〜s5で表される各時点において通知されたセル特徴量の更新内容に基づいて、セルID=nに対応するセルがどのカテゴリに分類されたかを表すカテゴリ分類情報を生成し、図6のt1〜t5で表される各時点において、最新のカテゴリ分類情報を、上記のエリア情報と共に、画面表示部560に対して周期的に通知する。この時、状態判定閾値管理部550から画面表示部560に対して通知されるカテゴリ分類情報とエリア情報の通知は、コア網51から無線アクセス網40Aを経由して無線端末10に向けて伝送される。
続いて、画面表示部560は、状態判定閾値管理部550から通知された最新のカテゴリ分類情報とエリア情報を無線端末10の表示画面上に表示する。この時、例えば、ユーザAが乗っている電車が高速移動中であり、何れの駅にも停車していないにもかかわらず、画面表示部560が画面表示したカテゴリ分類情報が、ユーザAの自宅やユーザAが乗り降りする駅に対応する場所を表している場合には、画面表示されたカテゴリ分類情報は誤っている。従って、誤ったカテゴリ分類情報を表示されたユーザAは、無線端末10のユーザ入出力装置105を操作して、自分の実際の居場所に対応する正しいカテゴリ分類情報を手動入力することにより、カテゴリ分類情報を補正することが出来る。このようなカテゴリ分類情報の補正情報は、状態判定閾値管理部550からの最新のカテゴリ分類情報の通知に応答して、状態判定閾値管理部550に返信することが可能であり、これに応じて、状態判定閾値管理部550は、セルをカテゴリに分類するための比較処理に使用する閾値を修正することが可能である。
次に、図7および図8を使用してセル情報管理部540の動作とセル特徴量データベースの更新動作について詳細に説明する。図7は、セル情報管理部540の詳細な動作を説明する図であり、図8は、セル情報管理部540によって管理されるセル特徴量データベースがセル特徴量に関する情報を格納し、更新するためのデータ・テーブルの構成を表す図である。
図7に示すとおり、セル情報管理部540は、取得サイクルTcで表される一定の周期で、セル特徴量処理部530からの情報信号の通知の有無を周期的に監視している。
まず、最初の取得サイクルの開始後に図7のv1で表される時点において、セル情報管理部540は、セルID=nに対応するセル特徴量をセル特徴処理部530から通知される。この時、セル特徴処理部530から通知されたセル特徴量には、ユーザAがセルID=nに対応するセルに今回滞在している時間の長さと今回の滞在中における無線LANサービスへの接続時間が含まれている。セル情報管理部540は、セルID=nに対応して通知された今回の滞在時間と無線LANサービスへの接続時間を使用して、セル特徴量データベース上に記憶された対応するセル特徴量を更新する。セル特徴量データベースの更新処理の内容については以下において詳細に後述する。続いて、セル情報管理部540は、セルID=nに対応してセル特徴量データベース上で更新されたセル特徴量を図7に示すw1の時点において状態判定閾値管理部550に通知する。これに続いて、セル情報管理部540は、取得サイクルTcで表される一定の周期で、セル特徴量処理部530からの情報信号が通知されるのを監視する動作を反復実行する。同時に、セル情報管理部540は、取得サイクルTcで表される一定の周期で、最新の更新が適用されたセル特徴量データベースの内容に基づいて、セルID=nに対応する最新の更新されたセル特徴量を図7のw2およびw3の時点において状態判定閾値管理部550に通知する。これに続いて、図7に示すv2の時点で、セル特徴処理部530からセルID=n+1に対応するセル特徴量を通知され、以後、上記と同様の動作を行う。なお、図7の時点v1においてセル特徴処理部530からセルID=nに対応するセル特徴量を通知されてから時点v2においてセル特徴処理部530からセルID=n+1に対応するセル特徴量を通知されるまでの間が、セルID学習1回分のセル情報管理部540の動作に相当する。
以下、図8を参照しながら、セル情報管理部540が、セル特徴量データベースを更新する動作について説明する。セル特徴量データベースは図8に示す構成のデータ・テーブルを使用してセル毎のセル特徴量を管理している。図8のデータ・テーブルの各行はセルIDによって識別される特定の一つのセルと当該セルに滞在中のユーザの識別子の組に対応する。例えば、図8のデータ・テーブルの1行目は、セルID=110に対応するセルにユーザAが滞在している場合に対応し、2行目は、セルID=123に対応するセルにユーザBが滞在している場合に対応する。図8のデータ・テーブルの1列目は各行が対応するセルIDとユーザ識別子の組を記憶する列であり、2列目〜7列目は、当該セルIDに対応するセルにユーザ識別子に対応するユーザが滞在中の場合におけるセル滞在時間、セル滞在回数、セル滞在中の無線LAN接続時間などのセル特徴量を記憶する。具体的には、以下のとおりである。2列目の「セル滞在時間」は、各行に対応するセルにおいて、対応するユーザが今回滞在している時間の長さを記憶する。3列目は、各行に対応するセルにおいて、対応するユーザが今までに滞在した回数を記憶する。4列目は、各行に対応するセルにおいて、対応するユーザが過去に滞在した時間も含めた滞在時間の合計を記憶する。5列目は、各行に対応するセルにおいて、対応するユーザが今回滞在している間の無線LANとの接続時間を記憶する。6列目は、同じ行内の4列目の値を3列目の値で除算した値であり、各行に対応するセル内での、対応するユーザの滞在一回あたりの平均滞在時間を記憶する。7列目は、各行に対応するセル内での、対応するユーザによる滞在一回当たりの無線LAN接続時間の平均値を記憶する。
セル情報管理部540は、セルID=nに対応して通知された今回の滞在時間と無線LANサービスへの接続時間を、図8のデータ・テーブルのセルID=nとユーザAに対応する行の2列目と5列目に格納し、同じ行内の3列目のセル滞在回数を一つインクリメントし、2列目に格納した今回の滞在時間を同じ行内の4列目の合計滞在時間に加算する。さらに、セル情報管理部540は、セルID=nとユーザAに対応する行に関し、5列目に格納した値(今回の無線LANサービスへの接続時間)、3列目の値(セル滞在回数)を使用して7列目の値(ユーザAによる滞在一回当たりの無線LAN接続時間の平均値)を更新する。
その結果、セルID=nおよびユーザAに対応して図8のデータ・テーブル上で更新された今回の滞在時間、滞在回数、滞在一回あたりの平均滞在時間、今回の無線LAN接続時間、滞在一回あたりの無線LAN接続時間の平均値などが、セル特徴量処理部からの通知内容に基づいてセル特徴量データベース上で更新されたセル特徴量として、セル情報管理部540から状態判定閾値管理部550へと通知される。
次に、図9を使用して、状態判定閾値管理部550の動作を詳細に説明する。
図9に示すw1、w2およびw3の時点で、最新の更新が適用されたセル特徴量データベースの内容に基づいてセルID=nに対応する最新の更新がされたセル特徴量がセル情報管理部540から状態判定閾値管理部550に通知される。
状態判定閾値管理部550は、セルID=nに対応して上記最新の更新がされたセル特徴量を通知されるたびに、当該通知されたセル特徴量を関連する閾値と比較する。状態判定閾値管理部550は、当該比較の結果に基づいて、セルID=nに対応するセルを、ユーザAに関する複数の異なるカテゴリのいずれかに分類する。例えば、セルID=nに対応して図9のw1で示す時点においてセル情報管理部540から通知された更新後のセル特徴量に含まれる平均滞在時間が閾値=5時間を上回っている場合には、セルID=nに対応するセルの場所は、ユーザAにとっての自宅又は勤務先オフィスであると判定可能である。従って、状態判定閾値管理部550は、ユーザAに関して、セルID=nに対応するセルをユーザAの自宅又は勤務オフィスに対応するカテゴリに分類する。また、別の例として、セルID=nに対応して図9のw1で示す時点においてセル情報管理部540から通知された更新後のセル特徴量に含まれる平均滞在時間が下限閾値=2分を上回り、上限閾値=10分を下回っている場合には、セルID=nに対応するセルの場所はユーザAが毎日乗り降りする駅であると判定可能である。従って、状態判定閾値管理部550は、ユーザAに関して、セルID=nに対応するセルをユーザAの乗降駅に対応するカテゴリに分類する。
これと並行して、状態判定閾値管理部550は、マップ情報サーバに対して、セルID=nを検索キーとして問合せを行い、当該マップ情報サーバからエリア情報を取得する。マップ情報サーバは、無線LANサービス提供エリアの地理的な分布情報としてセル毎の無線LANサービス利用可能性の高さをセルIDと対応付けて管理するコア網51内のデータベースである。エリア情報は、マップ情報サーバへの問合せの結果得られた無線LANサービス利用可能性の高さ(例えば、セルID=nに対応するセル内での無線LAN接続成功率=70%)を表す情報である。
以上のようにして、図9に示すw1、w2およびw3の時点で、セルID=nに対応する最新の更新がされたセル特徴量が通知されるたびに、状態判定閾値管理部550は、セルID=nに対応するセルをユーザAに関する複数の異なるカテゴリのいずれかに分類してセルID=nおよびユーザAの組に対応するカテゴリ分類情報を生成する。図9に示すw1、w2およびw3の時点において3回にわたって通知された更新後のセル特徴量に応じてそれぞれ生成されたセルID=nに対応するカテゴリ分類情報は、図9のx1、x2およびx3の時点において、セルID=nに対応するエリア情報と共に、画面表示部560にそれぞれ通知される。
図9に示すw3の時点で状態判定閾値管理部550から通知されたカテゴリ分類情報を画面表示部560がユーザAに提示した結果、当該カテゴリ分類情報が誤りであるとユーザAが判断した場合、ユーザAは、自分が実際に滞在している場所の種類に対応する正しいカテゴリ分類情報を画面表示部560を介して補正情報として状態判定閾値管理部550に通知する。この補正情報の通知は、図9に示すw3の時点における状態判定閾値管理部550からのカテゴリ分類情報の通知に応答する形で実行される。当該補正情報を通知された状態判定閾値管理部550は、w3の時点において通知したカテゴリ分類情報を生成するのに使用した閾値を補正し、当該カテゴリ分類情報の正確性が、今後のセルID学習において改善されるようにする。
これに続いて、図9に示すw4の時点でセルID=n+1に対応するセルに関して、最新の更新がされたセル特徴量がセル情報管理部540から通知されると、状態判定閾値管理部550は、通知された更新後のセル特徴量と関連する閾値に基づいて、上述した方法で、セルID=n+1に対応するセルに関するカテゴリ分類情報を生成して、セルID=n+1に対応するエリア情報と共に、画面表示部560に通知する。
<3>本実施の形態に係る第2実施例
第2実施例において使用される無線通信システムの全体構成および無線端末のハードウェア構成は図3および図4を使用して第1実施例において説明したものと同一であるので、説明を省略する。
本実施の形態の第2実施例においては、セル毎に無線LANサービスの利用可能性の高さを評価する際に、無線端末が位置するセルが個々のユーザにとって無線LANサービスを頻繁かつ重点的に利用する地理的エリアであるか否かを、端末動作状態を考慮して判定する。この場合の端末動作状態とは、ユーザが無線端末10をアクティブに使用中であるか否かを表す状態である。それにより、本実施の形態の第2実施例は、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さを、無線LANエリアの地理的分布に基づいて評価するだけでなく、ユーザが無線端末10をアクティブに使用中の状態であるか否かに基づいて評価する。その結果、ユーザが無線端末10をアクティブに使用していないときには、無線LANアクセスポイントのスキャン実行を不要と判断し、当該スキャン実行を抑制することにより無線端末10の電力消費を節約する。
これを具体例で説明すると以下のとおりである。例えば、無線端末10が無線LAN利用可能性の高い地理的エリアに位置している場合であっても、ユーザが無線端末10をカバンの中にしまって全く使用していなかったり、ユーザが無線端末10を節電のためにスリープ状態に設定していたりする場合、ユーザの意図に反して不必要に無線LANアクセスポイントのスキャンを実行することは、無線端末10にとって無駄な消費電力の浪費となる。
そこで、第2実施例では、セル毎の無線LANサービス利用可能性の高さに加え、無線端末10の現在の端末動作状態を考慮して無線LANアクセスポイントのスキャン実行の可否を判断し、不要なスキャン実行を抑制することにより、無線端末の電力消費を節約する。
以下、図10を使用して、第2実施例の動作フローについて説明する。
なお、第2実施例に関して図10に示す動作フローの開始時(図10のS0)においては、無線端末10が備える表示画面(例えば、液晶ディスプレイ(LCD))の電源はオフ状態であるとする。
図10のS0において、無線端末100の制御プロセッサ104は、ユーザが無線端末10をアクティブに使用しているかを判定する。具体的には、無線端末10の制御プロセッサ104は、無線端末10の表示画面がオン状態にされたかを判定する。画面のオン状態とは、例えば、無線端末10が備える画面表示ディスプレイが液晶ディスプレイ(LCD)である場合、当該LCDのバックライト照明の電源がオンされており、当該LCDを構成する各画素が画面表示内容に従って駆動可能となっているデバイス状態である。制御プロセッサ104は、ユーザ入出力装置105からバス107を介して割り込み指示を受け取ることにより、画面表示ディスプレイに関してこのようなデバイス状態の変化を検知することが出来る。
図10のS1において、ユーザによって無線端末10の表示画面がオン状態にされたことを制御プロセッサ104が検知したならば、制御プロセッサ104は、無線端末10の無線インターフェース102B(無線LANインターフェース回路)の電源をオンにし、近隣の無線LANアクセスポイントを探すための電波スキャンを実行する。
上記電波スキャンの結果、無線接続可能な無線LANアクセスポイントが見つかった場合は、図10のS2において、無線端末100の制御プロセッサ104は、無線インターフェース102B(無線LANインターフェース回路)を使用して当該アクセスポイントに無線接続する。
その後、当該アクセスポイントからのキャリア信号の受信品質が低下したことを無線端末10の制御プロセッサ104が検出した場合には、図10のS3において、制御プロセッサ104は、無線インターフェース102B(無線LANインターフェース回路)に指示して当該アクセスポイントとの接続を切断する。続いて、図10のS4において、制御プロセッサ104は、無線インターフェース102B(無線LANインターフェース回路)の電源をオフにする。
なお、図10のS1において実行される上記電波スキャンの結果、無線接続可能な無線LANアクセスポイントが見つからない場合(図10のT1)は、図10のT2において、制御プロセッサ104は、無線インターフェース102B(無線LANインターフェース回路)の電源をオフにする。
<4>本実施の形態に係るその他の実施例
無線端末10を携帯するユーザが移動中である場合、第1実施例に係るセルID学習の結果得られたカテゴリ分類情報の精度が、無線端末10の移動によって劣化する可能性がある。何故なら、無線端末10が移動中である場合、セルID学習を1回実行する間に無線端末10が在圏するセルが頻繁に何度も変化する可能性があるからである。その場合、1回のセルID学習によって得られたカテゴリ分類情報は、無線端末10が現在在圏しているセルに対応したものではない可能性が高くなる。
そこで、第1実施例の変形実施例として、第1実施例において説明したセルID学習の実行と並行して、無線端末10は自身の移動速度を常に計測し、無線端末10が静止状態ではない(すなわち、移動状態である)場合には、2回以上連続的に実行されたセルID学習によって、同一のカテゴリ分類情報が得られた場合のみ、当該カテゴリ分類情報に基づいた無線LANサービスへの接続許否判定を実行する。または、別の態様として、無線端末10は、無線端末10が静止状態となるまで、セルID学習の実行を中断し、無線端末10が静止状態となった後に、セルID学習の実行を再開し、再開したセルID学習により得られたカテゴリ分類情報に基づく無線LANサービスへの接続許否判定を実行する。
なお、無線端末10の現在の移動速度は、例えば、GPS衛星やセルラー網基地局から一連の時刻において受信した測位信号の時系列に基づいて、無線端末10の位置変化の時系列を検出するなどして実行することが可能である。
第1実施例では、セルID学習における上述した(B1)並びに(B2)の動作はコア網51/52の側で実行された。しかしながら、上述の動作が無線端末10側で実行されることも想定される。そこで、第1実施例の変形実施例として、第1実施例における動作B1、B2が無線端末10において実行される。より具体的には、図6のセルID取得部510、セル状態変化検出部520、セル特徴量処理部530、セル情報管理部540および状態判定閾値管理部550が無線端末10に具備される。この場合、図6のセルID取得部510、セル状態変化検出部520、セル特徴量処理部530、セル情報管理部540および状態判定閾値管理部550は、無線端末10上のメモリ103上に常駐し、制御プロセッサ104によって実行されるソフトウェア・プログラムとして実装されることが可能である。さらにこの場合、セルID取得部510、セル状態変化検出部520、セル特徴量処理部530、セル情報管理部540および状態判定閾値管理部550の各々は、オペレーティング・システム上で互いに並列に実行される並行プロセスとして起動されることが可能である。
なお、セルID学習における上述した(B1)並びに(B2)の動作をコア網内ではなく、無線端末10内で実行するのに伴って、無線網内での通信状態やセッション状態を無線端末10側でも共有する必要が有る場合には、無線端末10とコア網内の端末モビリティ管理ノードとがセルID学習に必要な情報に関して必要なタイミングで同期をとるようにしてもよい。
第1実施例では、セル特徴量の管理並びにカテゴリ分類のための状態判定は、周期的に実施された。しかしながら、周期的なセル特徴量の管理や状態判定は電力消費を増大させる可能性がある。そこで、第1実施例並びに第2実施例の変形例として、セル特徴量の管理並びにカテゴリ分類のための状態判定を、セル状態の変化を検出した場合にのみ実行する。具体的には、無線端末10のセル間遷移(ハンドオーバーやセル再選択など)により無線端末10が在圏するセルのセルIDが変化したことを、コア網51/52内の端末モビリティ管理ノードが検知したことを契機として、セル特徴量の管理並びにカテゴリ分類のための状態判定をイベント駆動的に実行するようにしても良い。これにより、本実施の形態は、セル特徴量の管理並びにカテゴリ分類のための状態判定が必要な時だけ実行されるようにすることが出来る。
<5>本実施の形態の作用効果
以上のように、本実施の形態は、無線LANインターフェース回路(図4の無線インターフェース102B)の電源を(ユーザの日常的な行動パターンの下でのユーザの現在の状況や無線端末の使用状況などの)状況に応じて必要なタイミングでオフ状態からオン状態に自動的に切り替える。これにより、本実施の形態は、無線LANインターフェース回路の電源を常にオン状態にすることで消費されるバッテリーの消耗を抑制することが可能となる。
本発明は、無線端末上で無線接続回路の電源のオン/オフを制御する電源制御装置および無線端末を無線網に接続させるように無線接続回路を制御する接続制御装置として利用することが出来る。
10 無線端末
20 無線端末にネットワーク・サービスを提供するサーバ
30 無線ベアラ
40 無線アクセス網
51 コア網
52 コア網
61 コア網ゲートウェイ
62 コア網ゲートウェイ
71 外部接続ゲートウェイ
72 外部接続ゲートウェイ
101 アンテナ
102 無線インターフェース
103 メモリ
104 制御プロセッサ
105 ユーザ入出力装置
106 ストレージ
107 バス
510 セルID取得部
520 セル状態変化検出部
530 セル特徴量処理部
540 セル情報管理部
550 状態判定閾値管理部
560 画面表示部

Claims (12)

  1. 第1の無線通信サービスが提供する通信可能エリアにおいて、前記第1の無線通信サービスと接続中の無線端末が、前記通信可能エリア内における第2の無線通信サービスの利用可能性の高さに応じて、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャンを実行することの可否を判定する方法であって:
    前記無線端末を携帯するユーザの行動パターンを学習するステップ;
    前記学習した前記行動パターンに基づいて、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価するステップ;および、
    前記利用可能性の高さが所定の閾値を上回る時だけ、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャン実行を許可するステップ;
    を備える方法。
  2. 前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価するステップは、前記学習した前記行動パターンに加えて、さらに前記通信可能エリア毎の無線通信サービスの利用可能性を記述するエリア情報に基づいて、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価する、
    ことを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記行動パターンを学習するステップは、
    前記利用可能性の高さが所定の閾値を上回る一つ以上の通信可能エリアの各々に関して:
    前記無線端末を携帯するユーザの滞在回数;
    前記無線端末を携帯するユーザが滞在した時間;
    前記無線端末が通信を行った時間;
    前記無線端末が画面を点灯していた時間;および、
    前記無線端末が前記第2の無線通信サービスと接続した時間;
    の少なくとも一つ以上を評価するステップ;
    前記評価の結果に基づいて、前記通信可能エリアを複数の異なるカテゴリの何れかに分類するステップであって、前記カテゴリの各々は、前記分類された通信可能エリアが前記ユーザにとって如何なる種類の滞在場所であるかに関する特徴を表す、ステップ;および、
    前記通信可能エリアの分類結果に関する情報を出力するステップ;
    を含むことを特徴とする、請求項1記載の方法。
  4. 前記行動パターンを学習するステップは、前記第1の無線通信サービスを提供する無線通信網内の端末モビリティ管理ノードによって実行され、前記通信可能エリアの分類結果に関する前記情報は、前記第1の無線通信サービスを介して前記端末モビリティ管理ノードから前記無線端末へと出力されることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  5. 前記行動パターンを学習するステップは、前記無線端末によって実行されることを特徴とする、請求項3記載の方法。
  6. 前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャン実行を許可する前記ステップは、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さにかかわらず、前記ユーザに固有の行動パターンの下で不要と判断される前記電波スキャン実行を抑制するような態様で実行されることを特徴とする、請求項1記載の方法。
  7. 第1の無線通信サービスが提供する通信可能エリアにおいて、前記第1の無線通信サービスと接続中の無線端末であって:
    前記無線端末を携帯するユーザの行動パターンを学習する手段;
    前記学習した前記行動パターンに基づいて、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価する手段;
    前記利用可能性の高さが所定の閾値を上回る時だけ電源オンされ、続いて、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャンを実行する手段;および、
    前記電波スキャンにより前記第2の通信サービスを提供する無線アクセスポイントが検知されたならば、前記無線アクセスポイントに無線接続する手段;
    を備える無線端末。
  8. 前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価する手段は、前記学習した前記行動パターンに加えて、さらに前記通信可能エリア毎の無線通信サービスの利用可能性を記述するエリア情報に基づいて、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価する、
    ことを特徴とする、請求項7記載の無線端末。
  9. 第1の無線通信サービスが提供する通信可能エリアにおいて、前記第1の無線通信サービスと接続中の無線端末が、前記通信可能エリア内における第2の無線通信サービスの利用可能性の高さに応じて、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャンを実行することの可否を判定する方法であって:
    前記無線端末の端末動作状態に関して所定の条件が充足されるか否かを判定するステップ;
    前記通信可能エリア内における第2の無線通信サービスの利用可能性を記述するエリア情報に基づいて、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価するステップ;および、
    前記所定の条件が充足され、かつ、前記利用可能性の高さが所定の閾値を上回る時だけ、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャン実行を許可するステップ;
    を備える方法。
  10. 前記無線端末がウェイクアップ状態にあり、かつ、前記無線端末の表示画面が電源オンされている時に、前記無線端末の端末動作状態に関して、前記所定の条件が充足されることを特徴とする、請求項9記載の方法。
  11. 前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャン実行を許可する前記ステップは、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さにかかわらず、前記無線端末の現在の端末動作状態の下で不要と判断される前記電波スキャン実行を抑制するような態様で実行されることを特徴とする、請求項9記載の方法。
  12. 第1の無線通信サービスが提供する通信可能エリアにおいて、前記第1の無線通信サービスと接続中の無線端末であって:
    当該無線端末の端末動作状態に関して所定の条件が充足されるか否かを判定する手段;
    前記通信可能エリア内における第2の無線通信サービスの利用可能性を記述するエリア情報に基づいて、前記第2の無線通信サービスの利用可能性の高さを評価する手段;および、
    前記所定の条件が充足され、かつ、前記利用可能性の高さが所定の閾値を上回る時だけ電源オンされ、続いて、前記第2の無線通信サービスに接続するための電波スキャンを実行する手段;および、
    前記電波スキャンにより前記第2の通信サービスを提供する無線アクセスポイントが検知されたならば、前記無線アクセスポイントに無線接続する手段;
    を備える無線端末。
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