JP2014216950A - 推定位置情報選択装置、移動通信端末制御装置及び位置情報通知システム - Google Patents

推定位置情報選択装置、移動通信端末制御装置及び位置情報通知システム Download PDF

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Abstract

【課題】 複数の移動通信方式を選択可能な移動通信端末の位置情報を、高い精度で演算する。【解決手段】 移動通信端末が通信を行う第1移動通信方式の第1基地局で測位することにより得られた移動通信端末の存在位置であると推定される第1推定位置情報の位置精度を示す第1精度情報と、移動通信端末が通信を行う第2移動通信方式の第2基地局で測位することにより得られた移動通信端末の存在位置であると推定される第2推定位置情報の位置精度を示す第2精度情報とに基づいて、第1推定位置情報と第2推定位置情報のうちから、移動通信端末の推定位置情報の位置精度が高い推定位置情報を選択し、選択された推定位置情報を、移動通信端末の位置情報として外部に通知する。【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも第1移動通信方式及び第2移動通信方式の複数の移動通信方式を選択可能とされた移動通信端末の位置情報を判定する推定位置情報選択装置、移動通信端末制御装置及び位置情報通知システムに関する。
従来、複数の移動通信網に接続可能な移動通信端末が広く用いられている。
従来の移動通信網として、GERAN(GSM EDGE Radio Access Network(GSMは登録商標))といった2G(2nd Generation:第2世代移動通信システム)網やUTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)といった3G(3rd Generation:第3世代移動通信システム)網がある。この従来の2G/3G網では、音声通話やデータ通信の両サービスを取り扱っている。また、2G/3G網と比較してより高速のデータ通信を実現するため、EUTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)といった3.9G(3.9 Generation)網がある。この3.9G網は、高速なデータ通信サービスを提供することが可能であるため、3.9G網対応の移動通信端末は3.9G網に優先的に接続される。また、移動通信端末が3.9G網との通信ができない場合には、移動通信端末が在圏する移動通信網が3.9G網から2G/3G網へと切り替えられた後、2G/3G網を経由して通信が行われる。
また、現在、3.9G網に在圏する移動通信端末が音声通話サービスの発信を行って音声通話を行うためには、移動通信端末が在圏する移動通信網が3.9G網から2G/3G網へと切り替えられた後、2G/3G網を経由して音声発信が行われる。これにより、当該移動通信端末は、2G/3G網を利用した音声通話サービスを受けることができる。このような移動通信網の切り替えは、CS(Circuit Switched) fallback(以下、CSFBと記載する場合がある)と呼ばれる(非特許文献1)。
3GPP Specification detail,3GPP TS 23.272,Circuit Switched (CS) fallback in Evolved Packet System (EPS); Stage2
しかしながら、移動通信端末の現在位置において、複数の移動通信網に接続可能である場合に、優先的に在圏するように設定された移動通信網で検出した位置情報よりも、非優先の移動通信網で検出した位置情報の方が精度が高くなる場合がある。例えば非優先的に在圏するように設定された網でのみ高度な位置測位を提供している場合や、基地局密度が高い場合などに、非優先網で検出した位置情報の方が精度が高くなる可能性がある。
また、優先網や非優先網の位置測位精度は状況によって変わる。例えば、非優先網の基地局密度が優先網よりも高ければ、非優先網で移動通信端末の位置測位を行った方が位置測位精度が良くなる可能性が高い。一方、優先網の方が基地局密度が高い、又は優先網でのみ高度な位置測位を行っている場合には、優先網で移動通信端末の位置測位を行った方が位置測位精度が良くなる可能性が高い。
この状況は、CSFBにより3.9G網から2G/3G網を経由して音声通話を行う現状の通信形態において、位置情報を必要とする音声通話サービスを受ける場合に、精度の低い位置情報を利用することになるおそれがある。位置情報を必要とする音声通話サービスが、例えば警察・海上保安庁及び消防等の緊急通報機関への通報であった場合、緊急通報機関へ通知された位置情報の精度が低いことで、緊急通報機関の迅速かつ適切な対応に支障が出るおそれがある。
さらに、今後は3.9G網の基地局が増加し、2G/3G網の基地局が減少していくと考えられ、3.9G網の基地局の密度に対して2G/3G網の基地局の密度が低くなっていくと考えられる。一般的に、基地局の密度が高ければ測位精度が高く、基地局の密度が低ければ測位精度が低くなる。したがって、3.9G網の基地局で測位した移動通信端末の位置情報の精度が高くなるのに対し、2G/3G網の基地局で測位した移動通信端末の位置情報の精度が低くなる可能性が高い。そして、双方の移動通信網の設備の導入状況は地域によって異なり、また時期によっても異なる。
そこで本発明は、上記問題点を解決し、移動通信端末の位置情報の精度が基地局の密度や移動通信網の設備導入状況に依存しない推定位置情報選択装置、移動通信端末制御装置及び位置情報通知システムの実現を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様による推定位置情報選択装置(例えば、図1等に示すGMLC17又は図8に示すSIN114)は、少なくとも第1移動通信方式及び第2移動通信方式の複数の移動通信方式を選択可能とされた移動通信端末の位置情報を判定する推定位置情報選択装置であって、
前記移動通信端末が通信を行う前記第1移動通信方式の第1基地局で測位することにより得られた該移動通信端末の存在位置であると推定される第1推定位置情報の位置精度を示す第1精度情報と、前記移動通信端末が通信を行う前記第2移動通信方式の第2基地局で測位することにより得られた該移動通信端末の存在位置であると推定される第2推定位置情報の位置精度を示す第2精度情報とに基づいて、前記第1推定位置情報と前記第2推定位置情報のうちから、前記移動通信端末の推定位置情報の位置精度が高い推定位置情報を選択する推定位置情報選択部(例えば、図1等に示すGMLC17の推定位置情報選択部17a又は図8に示すSIN114の推定位置情報選択部114f)と、
前記推定位置情報選択部において選択された推定位置情報を、前記移動通信端末の位置情報として外部に通知する位置情報通知部(例えば、図4に示すGMLC17の通信部17d又は図8に示すSIN114の通信部14a)と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様による推定位置情報選択装置は、前記第1推定位置情報が前記移動通信端末が最初に通信を行った前記第1移動通信方式における該移動通信端末の推定位置情報であり、
前記第2推定位置情報が前記移動通信端末の通信が前記第1移動通信方式から前記第2通信方式に切り替えられた後に該移動通信端末が通信を行う前記第2移動通信方式における該移動通信端末の推定位置情報であってもよい。
また、本発明の一態様による推定位置情報選択装置は、前記推定位置情報選択部が、前記第1推定位置情報及び前記第1精度情報と関連付けられた端末識別子と、前記第2推定位置情報及び前記第2精度情報と関連付けられた端末識別子とが一致する場合に、前記第1精度情報及び前記第2精度情報に基づいて、前記第1推定位置情報と前記第2推定位置情報のうちから、前記移動通信端末の推定位置情報の位置精度が高い推定位置情報を選択してもよい。
また、本発明の一態様による推定位置情報選択装置は、前記第1位置精度が、前記移動通信端末の存在位置であると推定される第1推定位置から、前記第1移動通信方式により形成された、該移動通信端末が存在する可能性が高い領域の端部までの距離で示され、
前記第2位置精度が、前記移動通信端末の存在位置であると推定される第2推定位置から、前記第2移動通信方式により形成された、該移動通信端末が存在する可能性が高い領域の端部までの距離で示されてもよい。
また、本発明の一態様による移動通信端末制御装置(例えば、図1等に示すMME11、SIN14又は図8に示すSIN114)は、少なくとも第1移動通信方式及び第2移動通信方式の複数の移動通信方式を選択可能とされた移動通信端末を制御する移動通信端末制御装置であって、
前記移動通信端末制御装置が、前記複数の移動通信方式間で前記移動通信端末の接続先の切り替えを要求するハンドオーバ要求信号を受信した場合、又は前記移動通信端末の接続先を切り替えるハンドオーバ処理を実施する場合に、前記移動通信端末が通信を行う移動通信方式の基地局に対して、該移動通信端末の存在位置であると推定される推定位置の位置測位を要求する位置測位要求部(例えば、図2に示すMME11の位置測位要求部11b、図3に示すSIN14の位置測位要求部14b又は図8に示すSIN114の位置測位要求部14b)と、
前記位置測位の測位結果に基づいて演算した前記移動通信端末の前記推定位置情報及び該推定位置情報の位置精度を示す精度情報に対して、該移動通信端末を識別する端末識別子を関連付ける端末識別子関連付部(例えば、図2に示すMME11の端末識別子関連付部11c、図3に示すSIN14の端末識別子関連付部14c又は図8に示すSIN114の端末識別子関連付部14c)と、
前記移動通信端末の移動通信方式を切り替えさせる通信方式切替信号を該移動通信端末に対して送信する通信方式切替指示部(例えば、図2に示すMME11のハンドオーバ指示部11d、図3に示すSIN14のハンドオーバ指示部14d又は図8に示すSIN114のハンドオーバ指示部14d)と、
前記位置測位の測位結果を受信し、前記端末識別子が関連付けられた前記推定位置情報及び該推定位置情報の精度情報を外部に送信する通信部(例えば、図2に示すMME11の通信部11a、図3に示すSIN14の通信部14a又は図8に示すSIN114の通信部14a)と、
を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様による移動通信端末制御装置は、前記位置測位要求部が、前記移動通信端末から接続要求信号を受信した場合に、該移動通信端末の位置測位を要求し、
前記通信方式切替指示部が、前記移動通信端末の前記位置測位が行われた後に、前記通信方式切替信号を該移動通信端末に対して送信してもよい。
また、本発明の一態様による移動通信端末制御装置は、前記移動通信端末制御装置が、音声通話を行うことができる移動通信方式で通信を行う前記移動通信端末の制御を行う制御装置である場合に、
前記位置測位要求部は、前記移動通信端末から受信した前記接続要求信号が該移動通信端末の位置情報を必要する音声通話サービスに対する接続要求信号であると判断したときは、該移動通信端末の位置測位を要求するようにしてもよい。
また、本発明の一態様による移動通信端末制御装置は、前記位置測位要求部が、前記ハンドオーバ要求信号を受信した場合、又はハンドオーバ処理を実施する場合に、前記複数の移動通信方式での前記端末識別子の位置測位の要否を判断し、
前記複数の移動通信方式での前記端末識別子の位置測位を要していると判断した場合に、前記複数の移動通信方式の基地局のそれぞれに対して位置測位要求を送信するようにしてもよい。
また、本発明の一態様による移動通信端末制御装置は、前記第1移動通信網が、データ通信を行うことができ、かつ前記移動通信端末が優先的に接続するように設定される移動通信網であり、前記第2移動通信網が、データ通信及び音声通話を行うことができる移動通信網である場合において、
前記位置測位要求部は、前記第1移動通信方式で通信する前記移動通信端末から、該移動通信端末の位置情報を必要する音声通話サービスに対する接続要求信号を受信したときに、該第1移動通信方式の基地局に対して、該移動通信端末の位置測位を要求し、
前記通信方式切替指示部は、前記第1移動通信方式の基地局における前記移動通信端末の位置測位が行われた後に、該移動通信端末の移動通信方式を前記第1移動通信方式から前記第2通信方式に切り替えさせる前記通信方式切替信号を該移動通信端末に対して送信するようにしてもよい。
さらに、本発明の一態様による位置情報通知システム(例えば、図1に示す位置情報通知システム1)は、少なくとも第1移動通信方式及び第2移動通信方式の複数の移動通信方式を選択可能とされた移動通信端末の位置情報を通知する位置情報通知システムであって、
前記移動通信端末と前記移動通信端末が通信を行う前記第1移動通信方式の第1基地局との間で位置測位を行うことにより得られた測位結果に基づいて、該移動通信端末の存在位置であると推定される第1推定位置情報を演算する第1推定位置情報演算部(例えば、図1等に示すeSMLC13、RNC15)と、
前記移動通信端末と前記移動通信端末が通信を行う前記第2移動通信方式の第2基地局との間で位置測位を行うことにより得られた測位結果に基づいて、該移動通信端末の存在位置であると推定される第2推定位置情報を演算する第2推定位置情報演算部(例えば、図1等に示すeSMLC13、RNC15)と、
前記移動通信端末からの接続要求信号を受信した場合に、前記移動通信端末が通信を行う前記第1移動通信方式及び前記第2移動通信方式のいずれかの移動通信方式の基地局に対して、該移動通信端末の存在位置であると推定される推定位置の位置測位を要求する位置測位要求部と、前記位置測位の測位結果に基づいて演算した前記移動通信端末の前記推定位置情報及び該推定位置情報の位置精度を示す精度情報に対して、該移動通信端末を識別する端末識別子を関連付ける端末識別子関連付部と、前記移動通信端末の移動通信方式を切り替えさせる通信方式切替信号を該移動通信端末に対して送信する通信方式切替指示部と、前記位置測位の測位結果を受信し、前記端末識別子が関連付けられた前記推定位置情報及び該推定位置情報の精度情報を外部に送信する通信部とを備える移動通信端末制御装置(例えば、図1等に示すMME11、SIN14又は図8に示すSIN114)と、
前記第1基地局で測位することにより得られた前記第1推定位置情報の位置精度を示す第1精度情報と、前記第2基地局で測位することにより得られた前記第2推定位置情報の位置精度を示す第2精度情報とに基づいて、前記第1推定位置情報と前記第2推定位置情報のうちから、前記移動通信端末の推定位置情報の位置精度が高い推定位置情報を選択する推定位置情報選択部と、前記推定位置情報選択部において選択された推定位置情報を前記移動通信端末の位置情報として、前記移動通信端末に対して、前記推定位置情報選択装置から通知された前記移動通信端末の位置情報を用いたサービスを提供するサービス提供装置に通知する位置情報通知部とを備える推定位置情報選択装置(例えば、図1等に示すGMLC17又は図8に示すSIN114)と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、移動通信端末の位置情報の精度を、基地局の密度や移動通信網の設備導入状況に依存しにくくすることができる。
本発明の第1実施形態による位置情報通知システムの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態によるMMEの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態によるSINの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態によるGMLCの構成を示す概略図である。 本発明の第1実施形態による推定位置の精度情報の第1の例を説明するための概略図である。 本発明の第1実施形態による推定位置の精度情報の第2の例を説明するための概略図である。 本発明の第1実施形態による位置情報通知システムの動作を示す概略図である。 本発明の第2実施形態によるSIN及びGMLCの構成を示す概略図である。 本発明の第2実施形態による位置情報通知システムの動作を示す概略図である。
1.第1実施形態
(位置情報通知システムの構成)
本発明の第1実施形態による推定位置情報選択装置(推定位置情報選択部)、移動通信端末制御装置(MME、SIN)及びこれらを備えた位置情報通知システムについて、図1から図7を用いて説明する。まず、本実施形態による位置情報通知システム1の構成について図1を用いて説明する。
なお、本実施形態では、3G網及び3.9G網としてのLTE(Long Term Evolution)網の双方に接続可能な移動通信端末からの音声通話による緊急通報の際に、当該移動通信端末の位置情報として得られたうちの精度の高い位置情報を判定して緊急通報機関(LCS−Client(LoCation Service Client))に通知する例を説明する。
図1は、本実施形態による位置情報通知システム1の概略構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態による位置情報通知システム1は、位置情報管理装置(Gateway Mobile Location Centre:GMLC)17と、GMLC17に接続された加入者管理サーバ(Home Subscriber Server:HSS)18と、GMLC17に接続されたMME(Mobility Management Entity)11と、MME11に接続された無線基地局(eNodeB)12と、MME11に接続された位置情報提供サーバ(Evolved Serving Mobile Location Center:eSMLC)13と、GMLC17に接続された交換機(Signaling Interworking Node for 3G access:SIN)14と、SIN14に接続された無線ネットワーク制御装置(Radio Network Controller:RNC)15と、RNC15に接続された無線基地局(Base Transceiver Station:BTS)16と、GMLC17に接続されたLCS−Client19と、移動通信端末20とを有している。本実施形態では、MME11、eNodeB12、eSMLC13、SIN14、RNC15、BTS16、GMLC17及びHSS18を少なくとも含んでネットワークが構成されている。なお、MME11、eNodeB12及びeSMLC13はLTE網の装置であり、SIN14、RNC15及びBTS16は3G網の装置である。
eNodeB12は、特定の範囲に対してセル識別子(例えば、セルID)を送出することによりLTE在圏エリア(在圏セル)C1を形成するようになっている。移動通信端末20がLTE在圏セルC1内にある場合には、eNodeB12は、当該移動通信端末20との間でLTE方式に従った無線通信を行うことができる。移動通信端末20は、eNodeB12を介してeNodeB12の上流(上位)に位置しているMME11及びGMLC17と通信するようになっている。また、eNodeB12は、MME11を介したeSMLC13からの基地局測位要求(以下、位置測位要求と記載する)に応じて、移動通信端末20との間で位置測位を行う。eNodeB12における具体的な位置測位方法については後述する。eNodeB12は、無線アクセス制御機能を有している。このため、eNodeB12は、BTS16と異なり、LTE方式のコアネットワーク装置の一構成であるMME11に直接接続できる。
MME11は、図示しないPCRF(Policy And Charging Rules Function)、P−GW(Packet Data Network−Gateway)及びS−GW(Serving−Gateway)とともに、コアネットワーク装置を構成している。MME11は、基地局の在圏セルC1レベルでの位置測位を要求し、取得した位置測位情報を、位置測位対象の移動通信端末20に対応する端末識別子とともにGMLC17に送信する。また、MME11において移動通信端末20の位置情報を通知する緊急通報先のLCS−Client19に対応する緊急通報先識別子が把握可能な場合は、位置測位情報及び端末識別子とともに通知先識別子をGMLC17に送信してもよい。また、MME11は、eNodeB12と移動通信端末20との間での位置測位に係るeSMLC13とeNodeB12との間の通信を中継する。
また、MME11は、移動通信端末20の移動管理、HSS18から通知される認証情報に基づく移動通信端末20の認証(セキュリティ制御)及びSGWとeNodeB12との間におけるユーザデータの転送経路の設定処理などを行うようになっている。さらに、MME11は、移動通信端末20の位置測位後に、移動通信端末20に対して、通信を行う基地局の切り替えを要求するハンドオーバ信号を送信する。本実施形態において、ハンドオーバ信号としては、移動通信方式を切り替えさせる、すなわちLTE網に対する音声発信要求を3G網に切り替えさせるCSFB応答信号が挙げられる。
eSMLC13は、移動通信端末20から通知された位置測位結果に基づいて移動通信端末20の位置情報を算出する。また、eSMLC13は、位置情報の算出に伴い、MME11を介してeNodeB12に対して例えば電波測定要求信号を送信したり、GMLC15に対して位置測位結果(演算結果)を送信する。eSMLC13における具体的な位置情報算出方法については後述する。
BTS16は、特定の範囲に対してセル識別子(例えば、セルID)を送出することにより3G在圏エリア(在圏セル)C2を形成するようになっている。図1に示すように、移動通信端末20が3G在圏セルC2内にある場合には、BTS16は、移動通信端末20との間で3G通信方式に従った無線通信を行うことができる。移動通信端末20は、BTS16を介してBTS16の上流(上位)に位置しているRNC15、SIN14及びGMLC17と通信するようになっている。セル識別子は基地局毎にそれぞれ付与されている。このため、セル識別子を判定することにより、移動通信端末20の在圏セルがどの基地局に収容されているのかを区別することができる。
RNC15は、BTS16に対応して設けられており、BTS16が形成する3G在圏セルC2に在圏している移動通信端末20の無線通信に関する処理を行う。具体的には、RNC15は、移動通信端末20の回線接続処理や通話時のハンドオーバ処理等を行う。また、RNC15は、SIN14からの移動通信端末20の位置測位要求に応じて、移動通信端末20との間で位置測位を行うとともに、移動通信端末20から通知された位置測位結果に基づいて移動通信端末20の位置情報を算出する。さらに、RNC15は、自己に対応付けられたBTS(本例では、BTS16)のセル識別子と、当該BTSが収容する在圏セルに在圏している移動通信端末20の端末識別子(例えば、移動通信端末毎に付与される識別番号IMEI(International Mobile Equipment Identity))とを対応付けて記憶している。図1では、RNC15に接続されたBTSや移動通信端末はそれぞれ1つであるが、RNC15は、複数のBTSを介して複数の移動通信端末を制御することができる。なお、RNCは、基地局制御装置、無線制御局、等とも呼ばれる場合がある。
SIN14は、コアネットワーク装置であり、移動通信端末20が3G網に在圏する状態で音声通信を行う場合に、仮想的にSIP(Session Initiation Protocol)機能を有する端末として動作する。
SIN14は、RNC15に対して基地局の在圏セルC2レベルでの位置測位を要求し、取得した位置測位情報を、位置測位対象の移動通信端末20に対応する端末識別子と、緊急通報先のLCS−Client19に対応する緊急通報先識別子とともにGMLC17に送信する。緊急通報先のLCS−Client19に対応する識別子は、移動通信端末20の音声発信要求信号に基づいて、SIN14自身が保持するデータベースから取得される。さらに、SIN14は、移動通信端末20からの音声発信が緊急呼であるか否か、すなわち移動通信端末20の音声発信要求先が所定のLCS−Client19であるか否かを判断する機能を有していてもよい。そして、SIN14が、移動通信端末20からの音声発信が緊急呼であると判断した場合にのみ、RNC15に対して位置測位要求を行うようにしてもよい。これにより、位置測位にかかる処理負荷や通信負荷を抑制することができる。
HSS18は、移動通信端末20の端末識別子と対応付けられた加入者情報を記憶する加入者情報記憶部(加入者情報データベース)であり、認証情報及び在圏情報の管理を行う。また、HSS18は、GMLC17からの加入者情報取得要求に対する応答として、指定された端末識別子に対応付けられた、すなわち当該端末識別子を含む加入者情報をGMLC17に送出するようになっている。なお、HSS18で管理する在圏情報は、各移動通信端末がどのRNC又はeNodeB配下に在圏するかを示すものであり、HSS18は具体的な緯度・経度等の位置情報の管理を行っていない。
GMLC17は、移動通信端末20の推定位置情報に関するデータと当該推定位置情報の精度情報(位置精度)とを管理する機能を有する。また、GMLC17は、推定位置情報と精度情報に対応付けられた移動通信端末20の端末識別子と、移動通信端末20からの緊急通報先を示す緊急通報先識別子とを管理する機能を有する。GMLC17は推定位置情報選択部17aを備えている。推定位置情報選択部17aは、GMLC17で管理された特定の移動通信端末20の複数の推定位置情報のうち、精度の高い推定位置情報を判定及び選択して移動通信端末20の位置情報として通知する機能を備えている。MME11から受信した、移動通信端末20の端末識別子に対応する位置測位情報と、SIN14から受信した、移動通信端末20に対応する位置測位情報とが、移動通信端末20の複数の推定位置情報に該当する。なお、推定位置情報選択部17aは、図1に示すようにGMLC17の一機能として実現されていてもよいし、物理的にGMLC17とは別の装置として実現されていてもよい。
本実施形態において、GMLC17は、異なる移動通信網(3G網、LTE網)のそれぞれの基地局内で測位された移動通信端末20の推定位置情報(推定座標(緯度・経度))のそれぞれ(3G網推定座標及びLTE網推定座標)を管理する。また、本実施形態において、推定位置情報選択部17aは、特定の移動通信端末20の3G網推定座標及びLTE網推定座標のうち、精度の高い推定座標を選択する。このとき、MME11から受信した、移動通信端末20の端末識別子に対応する位置測位情報の精度情報と、SIN14から受信した、移動通信端末20に対応する位置測位情報の精度情報とを比較することにより、精度の高い推定座標を選択する。推定位置情報選択部17aは、選択された推定座標を、当該移動通信端末20の位置情報として、SIN14から通知された緊急通報先識別子に対応するLCS−Client19に通知する。また、GMLC17は、SIN14とMME11の双方から緊急通報先識別子が通知された場合、いずれかの緊急通報先識別子を選択可能としてもよい。なお、LCS−Client19に通知する位置情報の判定方法は後述する。
LCS−Client19は、移動通信端末20の位置情報の提供先システムである。具体的には、例えば警察、海上保安庁又は消防等の緊急通報機関であり、緊急通報の発信元移動通信端末20の発信位置情報を特定し、救助活動等の緊急通報に対する対応を行う機関である。LCS−Client19は、GMLC17とインターネットを介して、もしくは専用線で接続され、GMLC17から移動通信端末20の位置情報を受信する。また、LCS−Client19は、図示しない公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network:PSTN)等により、移動通信端末20からの音声による緊急通報を受信する。
(MMEの構成)
次に、MME11の具体的な構成について図2を用いて説明する。
図2は、MME11の概略構成を示すブロック図である。図2では、理解を容易にするため、MME11に接続されたeNodeB12、eSMLC13及びGMLC17が併せて示されている。
図2に示すように、MME11は、通信部11aと、位置測位要求部11bと、端末識別子関連付部11cと、ハンドオーバ指示部(通信方式切替指示部)11dとを備えている。位置測位要求部11bと、端末識別子関連付部11cと、ハンドオーバ指示部11dとは、図2に示すように、MME11の一機能としてそれぞれ実現されていてもよいし、MME11とは物理的に別の装置としてそれぞれ実現されていてもよい。
位置測位要求部11bは、eSMLC13からの要求に応じて、通信部11aを介してeNodeB12に位置測定要求信号を送信する。端末識別子関連付部11cは、位置測定要求の対象である移動通信端末20の端末識別子と、通信部11aを介してeSMLC13から受信した移動通信端末20の推定座標及び当該推定座標の精度情報とを関連付ける。移動通信端末20の推定座標及び当該推定座標の精度情報は、当該移動通信端末20のLTE網の基地局(基地局内装置eNodeB12)での測位結果に基づいてeSMLC13で算出されたものである。ハンドオーバ指示部11dは、LTE網における移動通信端末20の位置測位後、移動通信端末20に対して、当該移動通信端末20の移動通信網を他の移動通信網に切り替えるハンドオーバ信号を送信する。本実施形態において、ハンドオーバ指示部11dは、移動通信端末20に対して、ハンドオーバ信号としてCSFB応答信号を送信する。GMLC17は、推定位置情報選択部17aを備える。GMLC17の詳細な構成については後述する。
(SINの構成)
次に、SIN14の具体的な構成について図3を用いて説明する。
図3は、SIN14の概略構成を示すブロック図である。図3では、理解を容易にするため、SIN14に接続されたRNC15及びGMLC17が併せて示されている。
図3に示すように、SIN14は、通信部14aと、位置測位要求部14bと、端末識別子関連付部14cと、ハンドオーバ指示部14dと、緊急通報先データベース部14eとを有している。通信部14a、位置測位要求部14b及び端末識別子関連付部14cは、MME11の通信部11a、位置測位要求部11及び端末識別子関連付部11cと同様の構成を有する。ハンドオーバ指示部14dは、移動通信端末20の移動通信網を他の移動通信網に切り替える(3G網からLTE網に切り替える)ハンドオーバ信号を送信する。SIN14のハンドオーバ指示部14dは、本実施形態のように移動通信端末20がLTE網から3G網へCSFBする場合には特に機能しない。緊急通報先データベース部14eは、移動通信端末20が音声接続を行う可能性のあるLCS−Client19を示す緊急通報先識別子と、移動通信端末20で入力したLCS−Client19の電話番号等とが関連付けられて保持されている。
位置測位要求部14bと、端末識別子関連付部14cと、ハンドオーバ指示部14dと、緊急通報先データベース部14eとは、図3に示すように、SIN14の一機能としてそれぞれ実現されていてもよいし、SIN14とは物理的に別の装置としてそれぞれ実現されていてもよい。
(GMLCの構成)
次に、GMLC17の具体的な構成について図4を用いて説明する。
図4は、推定位置情報選択部17aを含むGMLC17の概略構成を示すブロック図である。図4では理解を容易にするため、GMLC17に接続されたHSS18、MME11及びeNodeB12が併せて示されている。
図4に示すように、GMLC17は、推定位置情報選択部17aと、加入者情報取得部17bと、位置情報蓄積部17cと、通信部17dとを有している。推定位置情報選択部17a、加入者情報取得部17b、位置情報蓄積部17cは、GMLC17の一機能としてそれぞれ実現されていてもよいし、物理的に別の装置としてそれぞれ実現されていてもよい。
推定位置情報選択部17aは、LTE網推定座標と3G網推定座標とのうちから、移動通信端末20の推定座標の精度情報が高い推定座標を選択する。このとき、推定位置情報選択部17aは、位置情報蓄積部17cに蓄積された移動通信端末20のLTE網推定座標の精度情報と、3G網推定座標の精度情報とに基づいて精度情報が高い推定座標を選択する。具体的には、推定位置情報選択部17aは、移動通信端末20のLTE網推定座標の精度情報と、3G網推定座標の精度情報とを比較する。移動通信端末20のLTE網推定座標の精度情報は、eNodeB12と移動通信端末20の推定位置との間の距離で示される。移動通信端末20の3G網推定座標の精度情報は、BTS16と移動通信端末20の推定位置との距離で示される。そして、推定位置情報選択部17aは、位置精度が高い推定座標、すなわち基地局(eNodeB12又はBTS16)と移動通信端末20の推定位置との間の距離が短い方の推定座標を選択する。推定位置情報選択部17aは、選択したLTE網推定座標又は3G網推定座標を移動通信端末20の座標として、移動通信端末20の端末識別子とともに通信部17dを介してLCS−Client19に通知する。
加入者情報取得部17bは、移動通信端末20の端末識別子と対応付けられた加入者情報を記憶するHSS18を参照し、必要に応じて加入者情報を取得するようになっている。加入者情報には、端末識別子、移動通信端末20が配下に在圏するBTS16又はeNodeB12を特定するための基地局番号及びセル識別子(セルID)等が含まれる。
位置情報蓄積部17cは、MME11からGMLC17に通知された移動通信端末20のLTE網推定座標、LTE網推定座標の精度情報及び端末識別子を一時的に蓄積する。また、位置情報蓄積部17cは、SIN14からGMLC17に通知された移動通信端末20の3G網推定座標、3G網推定座標の精度情報、端末識別子及び緊急通報先識別子を一時的に蓄積する。なお、位置情報蓄積部17cは、MME11からGMLC17に緊急通報先識別子が通知された場合には、さらに緊急通報先識別子を一時的に蓄積する。
なお、MME11から受信したLTE網推定座標、精度情報及び端末識別子、並びにSIN14から受信した3G網推定座標、精度情報、端末識別子及び緊急通報先識別子は必ずしも全て位置情報蓄積部17cに蓄積される必要はない。例えば、LTE網での位置測位が行われた後に3G網での位置測位が行われる場合、MME11からGMLC17に送信されたLTE網推定座標、精度情報及び端末識別子のみが位置情報蓄積部17cに蓄積されてもよい。
(移動通信端末の位置情報判定方法)
〔LTE網での移動通信端末の位置測位方法〕
以下、LTE対応端末である移動通信端末20の位置測位方法を説明する。
本実施形態における移動通信端末20の位置測位方法では、まず、LTE網の基地局内装置であるeNodeB12と移動通信端末20との間の電波測定を行う第1ステップを有する。第1ステップの電波測定は、eSMLC13の位置測位要求に応じてeNodeB12において実行される。
第1ステップでは、例えば、MME11を介したeSMLC13からの位置測位要求に基づいて、LTE基地局(eNodeB12)と移動通信端末20との間での電波測定が行われる。電波測定の第1の方法としては、eNodeB12から送信された電波が、移動通信端末20で受信され、受信応答がeNodeB12に戻ってくるまでの折り返し時間(Timing Advance:TA)を測定する方法(TA測位方式)が挙げられる。電波測定の第2の方法としては、移動通信端末20が基地局から受信した電波の受信強度(電波受信強度)を取得する方法が挙げられる。
第1ステップに続いて、移動通信端末20のLTE基地局測位による電波測定結果に基づいて、移動通信端末20の推定位置情報(LTE網推定座標(緯度・経度))と、当該LTE網推定座標の精度情報とを演算する第2ステップを実行する。第2ステップでは、第1ステップで測定されたeNodeB12と移動通信端末20との間の電波測定結果に基づいて、移動通信端末20のLTE網推定座標を算出し、GMLC17に送信する。このとき、移動通信端末20のLTE網推定座標とともに、当該LTE網推定座標の精度情報をGMLC17に送信する。このとき、LTE網推定座標及び精度情報と、移動通信端末20の端末識別子とを関連付けてGMLC17に送信する。第2ステップは、eNodeB12からの電波測定結果の受信に応じてeSMLC13で実行される。
以下、図5を用いて、移動通信端末20のLTE網推定座標及び当該LTE網推定座標に関する精度情報の演算方法について説明する。
(LTE網推定座標の第1の演算方法)
第1の演算方法として、第1ステップで電波測定結果として取得した電波の折り返し時間(TA)を用いたLTE網推定座標の演算方法について説明する。
図5に示すように、移動通信端末20は、eNodeB12を中心とし、eNodeB12と移動通信端末20の推定位置との間の距離rを半径とした円の円周上にあると推定される。移動通信端末20の推定位置は、電波測定結果として取得した電波の折り返し時間TAと送信した電波の伝搬速度とを乗算することによって算出される。図5中、このような円は、「TAに基づく推定円」として図示されている。
また、図5中、移動通信端末20は、LTE在圏セクタS1に在圏する。移動通信端末20は、LTE在圏セクタS1内のTAに基づく推定円の円周上、すなわち、図5中、推定円弧aとして示される円弧上のいずれかの位置に存在する可能性が高いことは明らかである。推定円弧aは、eNodeB12のアンテナから送信される電波のビーム幅(図5中、θで示す)を中心角とし、eNodeB12と移動通信端末20の推定位置との間の距離rを半径とした扇形の円弧である。
ここで、在圏セクタとは、在圏エリアを複数に分割した各領域(セクタ)のうち、移動通信端末20が在圏するセクタをいう。
第1の演算方法では、推定円弧aとLTE在圏セクタS1のセクタ中心線との交点Aの座標(緯度・経度)を移動通信端末20のLTE網推定座標とする。なお、セクタ中心線とは、LTE網在圏セクタS1のセクタ中心(図5中のB点)とeNodeB12とを結ぶ線であり、eNodeB12のアンテナから送信される電波のビーム幅θの二等分線と一致する。セクタ中心は、例えばLTE在圏セクタS1の重心座標である。また、セクタ中心は、LTE在圏セクタS1の重心座標とは異なる座標である代表座標であってもよい。例えば、LTE在圏セクタS1の一部領域が山間部等の移動通信端末20がほとんど存在しないと推定される領域である場合に、この領域を除いた他の領域の重心座標等をセクタ中心としてもよい。
図5に示す交点Aの座標は、例えば、電波測定結果である電波の折り返し時間(TA)、電波を送信する基地局であるeNodeB12の座標(緯度・経度)、並びに移動通信端末20が在圏する在圏セクタを示すセクタIDに基づいて決定される、電波を送信するアンテナの指向方向及びアンテナから送信される電波のビーム幅に基づいて演算することができる。
(LTE網推定座標に関する精度情報の演算方法)
本実施形態では、図5で示される、移動通信端末20のLTE網推定座標から推定円弧aの端部までの距離R(誤差半径R)を、移動通信端末20のLTE網推定座標の精度を示す「精度情報」とする。第1の位置測位方法において、誤差半径Rが小さいほど、推定円弧a上のいずれかの位置にあると推定される移動通信端末20の実際の座標とLTE網推定座標(交点A)との最大誤差が小さくなる。このため、誤差半径Rが小さいほどLTE網推定座標の精度が高いと判断される。
eSMLC13で算出されたLTE網推定座標及び当該LTE網推定座標の精度情報は、GMLC17に送信される。
なお、「精度情報」として、上述の誤差半径Rではなく、TAに基づく推定円の半径rを用いることも考えられる。しかしながら、TAに基づく推定円の半径rを「精度情報」とする場合に比べて、上述の誤差半径Rを「精度情報」とする方が最大誤差が小さいため好ましい。
〔LTE網での移動通信端末の第2の位置測位方法〕
第2の位置測位方法では、電波測定結果として取得した電波受信強度に基づいて、移動通信端末20のLTE網推定座標と当該LTE網推定座標に関する精度情報を算出する。
(推定座標の演算方法)
以下、図6を用いて、第2の位置測位方法を用いた移動通信端末20のLTE網推定座標と、当該LTE網推定座標に関する精度情報とについて説明する。
第2の位置測位方法では、電波測定として、移動通信端末20がeNodeB12aから受信した電波の受信強度(電波受信強度(Reference Signal Received Power:基準信号受信パワー)、以下RSRP値と記載することがある)を測定する。電波測定は、移動通信端末20が通信している基地局であるeNodeB12aから移動通信端末20に対して送信した電波の移動通信端末20における電波受信強度を測定することによって行われる。移動通信端末20は、eNodeB12aからの電波測定要求に対する応答信号として、電波受信強度をeNodeB12aに返信する。また、eSMLC13からの位置測位要求に基づいて、eNodeB12aの近隣の基地局であるeNodeB12b,12cと移動通信端末20との間でもそれぞれ電波測定が行われ、移動通信端末20における電波受信強度が測定される。この電波受信強度は、移動通信端末20のLTE網在圏セクタS1の近隣セクタS2,S3のそれぞれにおけるRSRP値である。
本実施形態における第2の位置測位方法では、移動通信端末20が在圏するLTE網在圏セクタS1のRSRP値と、当該LTE網在圏セクタS1の近隣セクタS2,S3のRSRP値とを比較する。そして、RSRP値の差分が所定の閾値内となる近隣セクタ(以下、隣接セクタと記載する場合がある)が存在しない場合には、在圏セクタの重心座標をLTE網における移動通信端末20のLTE網推定座標とする。RSRP値の差分が所定の閾値内となる隣接セクタが一つ以上存在する場合には、当該隣接セクタの重心座標と、LTE網在圏セクタS1の重心座標とを合成して移動通信端末20のLTE網推定座標とする。
ここで、図6は、LTE網在圏セクタS1のRSRP値と近隣セクタS2,S3のRSRP値のそれぞれとの差分が所定の閾値内となる場合を示している。すなわち、図6における近隣セクタS2,S3は、隣接セクタである。このため、LTE網在圏セクタS1の重心座標Gaと、近隣セクタS2の重心座標Gbと、近隣セクタS3の重心座標Gcとを合成した合成座標Pを、移動通信端末20のLTE網推定座標とする。例えば、LTE網在圏セクタS1の重心座標Gaが(Xa,Ya)、近隣セクタS2の重心座標Gbが(Xb,Yb)、近隣セクタS3の重心座標Gcが(Xc,Yc)である場合、合成座標Pは{(Xa+Xb+Xc)/3,(Ya+Yb+Yc)/3}となる。
(LTE網推定座標に関する精度情報の演算方法)
移動通信端末20は、在圏するLTE網在圏セクタS1と、近隣セクタ(隣接セクタ)S2,S3のセクタ領域が重複するセクタ重複領域(図6中、斜線で示す領域)内に存在する可能性が高い。このため、第2の位置測位方法では、移動通信端末20のLTE網推定座標からセクタ重複領域の端部までの距離R(誤差半径R)を、移動通信端末20のLTE網推定座標の精度を示す「精度情報」とする。なお、LTE網推定座標からセクタ重複領域の端部とは、セクタ重複領域のうち、移動通信端末20のLTE網推定座標から最も遠い位置をいう。
第2の位置測位方法では、誤差半径Rが小さいほど、セクタ重複領域内のいずれかの位置にあると推定される移動通信端末20の実際の座標とLTE網推定座標(合成座標P)との最大誤差が小さくなる。このため、誤差半径Rが小さいほどLTE網推定座標の精度が高いと判断される。
eSMLC13で算出されたLTE網推定座標及び当該LTE網推定座標の精度情報は、GMLC17に送信される。
なお、「精度情報」として、上述の誤差半径Rではなく、移動通信端末20が通信する基地局であるeNodeB12aのセル半径rを用いることも考えられる。しかしながら、eNodeB12aのセル半径rを「精度情報」とする場合に比べて、上述の誤差半径Rを「精度情報」とする方が最大誤差が小さくなる。このため、推定座標の位置精度が向上する。
また、eNodeB12a等の基地局を中心とするセル半径rは、基地局の密度や移動通信網の設備状況によって大きく変化する。このため、eNodeB12aのセル半径rを「精度情報」とした場合には、推定座標の精度が環境や時期によって大きく変化する。一方、本実施形態の方法では、複数の基地局のセクタ領域が重複するセクタ重複領域に基づいて精度情報が決定されるため、精度情報が基地局の密度や移動通信網の設備状況に依存しにくい。
〔LTE網での移動通信端末の第3の位置測位方法〕
第3の位置測位方法では、電波受信強度及び位置の関係を示すデータベースを用い、当該データベースと取得した電波受信強度とを比較して移動通信端末20の推定位置情報を検出する(パターンマッチング)。この時、データベースに基づいて、移動通信端末20が存在すると推定される領域を判定し、移動通信端末20が存在すると推定される領域に基づいて精度情報とする。
なお、第3の方法は、電波受信強度及び位置の関係を示すデータベースを用いる。当該データベースの作成のためには、移動通信網毎に電波受信強度の測定を行う必要があり労力がかかるが、推定座標の検出精度が向上する点で好ましい。
〔3G網での移動通信端末の位置測位方法〕
(3G網推定座標・3G網推定座標に関する精度情報の演算方法)
本実施形態における移動通信端末20の位置測位方法は、移動通信端末20がLTE網から3G網に切り替えられた後に実行される第3ステップを有する。第3ステップでは、第1ステップと同様に、3G網の基地局内装置であるBTS16と移動通信端末20との間の電波測定を行う。
第3ステップに続いて、移動通信端末20の3G基地局測位による電波測定結果に基づいて、移動通信端末20の推定位置情報(3G網推定座標(緯度・経度))と、当該3網推定座標の精度情報とを演算する第4ステップを実行する。第4ステップでは、第3ステップで測定されたBTS16と移動通信端末20との間の電波測定結果に基づいて、移動通信端末20の3G網推定座標及び当該3G網推定座標の精度情報を算出し、GMLC17に送信する。第4ステップでは、第2ステップと同様の方法により移動通信端末20の3G網推定座標及び精度情報が算出される。例えば、移動通信端末20における電波の電波受信強度の測定を行う場合には、通信を行っている3G網の基地局と、当該3Gno基地局の近隣の3G網の基地局との間でそれぞれ電波受信強度(RSRP値)の測定を行う。移動通信端末20が在圏する3G網在圏セクタのRSRP値と、当該3G網在圏セクタの近隣セクタのRSRP値とを比較する。RSRP値の差分が所定の閾値内となる隣接セクタが一つ以上存在する場合には、当該隣接セクタの重心座標と、3G網在圏セクタの重心座標とを合成して移動通信端末20の3G網推定座標とする。
演算して得た3G網推定座標及び当該3G網推定座標の精度情報と、移動通信端末20の端末識別子と、移動通信端末20の位置情報を通知する緊急通報先の緊急通報先識別子とを関連付けてGMLC17に送信する。第3及び第4ステップは、SIN14からの位置測位要求に応じてRNC15で実行される。
〔位置情報管理装置での位置情報判定方法〕
GMLC17の推定位置情報選択部17aは、MME11から受信した移動通信端末20のLTE網推定座標の精度情報と、SIN14から受信した移動通信端末20の3G網推定座標の精度情報とを比較する。このとき、推定位置情報選択部17aは、LTE網推定座標に対応付けられた端末識別子と、3G網推定座標に対応付けられた端末識別子とが一致する場合に、精度情報の比較を行う。推定位置情報選択部17aは、精度が高いと判断した精度情報に対応する推定座標(LTE網推定座標又は3G網推定座標)を、その精度情報に対応する端末識別子が付与された移動通信端末20の位置座標と判定する。
(位置情報通知動作の説明)
図7に基づいて、本実施形態の位置座標通知動作を説明する。図7では、LTEと3Gとの双方の移動通信方式を選択可能であり、LTE網に優先的に在圏するように設定された移動通信端末20を用いて、音声通話により位置情報を必要とする緊急通報を行う場合について説明する。
移動通信端末20において、LCS−Client19に対する緊急通報のための音声呼発信操作がなされる(ステップS101)。移動通信端末20は、LTE系装置群のeNodeB12に対して接続要求信号を送信する(ステップS102a)。移動通信端末20からの接続要求信号の受信に応じて、eNodeB(図7中、eNBと記載する)12は、MME11に対して接続要求信号を送信する(ステップS102b)。
MME11は、接続要求信号を受信したことに応じて、eSMLC13に位置測位要求信号を送信する(ステップS103)。eSMLC13は、MME11からの接続要求信号を受信したことに応じて、MME11を介してeNodeB12に位置測位のための電波測定要求を送信する(ステップS104a,S104b)。eNodeB12は、eSMLC13からの電波測定要求に応じて、eNodeB12と移動通信端末20との間で電波測定を実施する(ステップS105)。ステップS105での電波測定は、LTE網での移動通信端末の位置測位方法において説明した第1ステップ(電波の折り返し時間を測定する第1の方法又は電波受信強度を測定する第2の方法のいずれか)に該当する。
eNodeB12は、電波測定結果を、MME11を介してeSMLC13に送信する(ステップS106a,S106b)。eSMLC13は、受信した電波測定結果に基づいて、LTE網における移動通信端末20の推定座標(緯度・経度)及び当該推定座標の精度情報の演算を実施する(ステップS107)。ステップS107での演算は、LTE網での移動通信端末の位置測位方法において説明した第2ステップ(折り返し時間に基づいて演算する第1の方法又は電波受信強度に基づいて演算する第2、第3の方法のいずれか)に該当する。eSMLC13は、eSMLC13での演算結果(推定座標、精度情報)を、MME11を介してGMLC17に送信する(ステップS108a,S108b)。このとき、MME11では、演算結果に、当該演算結果に対応する移動通信端末20の端末識別子を関連付けてから、演算結果と端末識別子とをGMLC17に送信する(ステップS108b)。
MME11から演算結果と端末識別子とを受信したGMLC17は、演算結果と端末識別子とを一時蓄積する(ステップS109)。GMLC17は、演算結果と端末識別子とを一時蓄積後、MME11に対して、位置測位結果を受信済みであるとの応答をする(ステップS110)。MME11は、GMLC17からの位置測位結果受信応答に応じて、eNodeB12を介して移動通信端末20にハンドオーバ信号(CSFB指示信号)を送信する(ステップS111a,111b)。ハンドオーバ信号を受信した移動通信端末20は、自機内にて、通信先移動通信網をLTE網から3G網に切り替えるハンドオーバ処理を行う(ステップS112)。
ハンドオーバ処理を行った移動通信端末20は、3G系装置群のRNC15に対してCSFB接続要求信号を送信する(ステップS113a)。移動通信端末20からのCSFB接続要求信号の受信に応じて、RNC15は、SIN14に対して接続要求信号を送信する(ステップS113b)。SIN14は、SIN14及び移動通信端末20間、並びにSIN14及びLCS−Client19間でそれぞれ音声呼を確立することにより、移動通信端末20とLCS−Client19との間で音声呼を確立する(ステップS114)。続いて、SIN14において、移動通信端末20からの接続要求が、接続先への位置情報の通知が必要な音声呼であるか否かを判断する。すなわち、SIN14において、移動通信端末20からの音声発信が緊急呼である(移動通信端末20の音声発信要求先が所定のLCS−Client19である)か否かを判断する(ステップS115)。移動通信端末20からの音声発信が緊急呼であると判断した場合、SIN14では、位置測位が起動され(ステップS116)、RNC15に対して位置測位のための電波測定要求を送信する(ステップS117)。
RNC15は、SIN14からの電波測定要求に応じて、図示しないBTS16と移動通信端末20との間で電波測定を実施する(ステップS118)。ステップS118での電波測定は、3G網での移動通信端末の位置測位方法において説明した第3ステップに該当する。また、RNC15は、電波測定結果に基づいて、3G網における移動通信端末20の推定座標(緯度・経度)及び当該推定座標の精度情報の演算を実施する(ステップS119)。ステップS119での演算は、3G網での移動通信端末の位置測位方法において説明した第4ステップに該当する。RNC15は、RNC15での演算結果(推定座標、精度情報)を、SIN14を介してGMLC17に送信する(ステップS120a,S120b)。このとき、SIN14では、演算結果に、当該演算結果に対応する移動通信端末20の端末識別子と、移動通信端末20の緊急通報先識別子とを関連付けてから、演算結果と端末識別子とをGMLC17に送信する(ステップS120b)。
SIN14から演算結果、端末識別子及び緊急通報先識別子を受信したGMLC17は、GMLC17内に蓄積された情報のうち、受信した端末識別子と同一の端末識別子が関連付けられたLTE網における演算結果のうちの精度情報を参照する。GMLC17は、LTE網における精度情報と3G網における精度情報とを比較し、比較結果に応じて精度の高い推定座標(LTE網指定座標又は3G網推定座標)を選択する位置測位結果判定処理を行う(ステップS121)。GMLC17は、選択した推定座標(LTE網指定座標又は3G網推定座標)を、移動通信端末20の位置情報としてLCS−Client19に通知する(ステップS122)。
以上により、LTE網で測位した移動通信端末20の推定座標と、3G網で測位した移動通信端末20の推定座標とのうち、位置精度が高い一方を移動通信端末20の位置情報として得ることができる。これにより、LTE網、3G網の設備の設備導入状況に影響されることなく、移動通信端末20の位置情報の精度を向上させることができる。
2.第2実施形態
本発明の第2実施形態による推定位置情報選択装置、移動通信端末制御装置及びこれらを備えた位置情報通知システムについて、図8及び図9を用いて説明する。第2実施形態による位置情報通知システムは、第1実施形態のGMLC17に備えられた推定位置情報選択部17aの機能が、GMLC17に代えて3G系装置群のSIN14内に備えられている点で、第1実施形態による位置情報通知システムと異なる。
図8は、第2実施形態によるSIN114及びGMLC117の概略構成を示す図である。第2実施形態によるSIN114は、MME11との間で推定座標のデータを送受信可能とされている。
SIN114は、第1実施形態によるSIN14と同様の通信部14aと、位置測位要求部14bと、端末識別子関連付部14cと、ハンドオーバ指示部14dと、緊急通報先データベース部14eとを有している。また、SIN114は、さらに推定位置情報選択部114fと、位置情報蓄積部114gとを備えている。
推定位置情報選択部114fは、LTE網推定座標と3G網推定座標とのうちから、移動通信端末20の推定座標の精度情報が高い推定座標を選択する。推定位置情報選択部114fは、MME11から受信した移動通信端末20のLTE網推定座標の精度情報と、RNC15から受信した3G網推定座標の精度情報とに基づいて、精度情報が高い推定座標を選択する。推定位置情報選択部114fは、選択したLTE網推定座標又は3G網推定座標を移動通信端末20の座標として、移動通信端末20の端末識別子とともに通信部114aを介してGMLC117に通知する。
位置情報蓄積部114gは、RNC15からSIN114に通知された移動通信端末20のLTE網推定座標及びその精度情報を一時的に蓄積する。
GMLC117は、SIN114から受信した移動通信端末20の座標をLCS−Client19に通知する。
図9に基づいて、第2実施形態の位置座標通知動作を説明する。なお、図9中、第1実施形態の動作と異なる部分のみ説明する。
移動通信端末20からの緊急通報の発信(ステップS101)〜eSMLC13での演算結果のMME11への送信(ステップS108a)は、第1実施形態と同様である。第2実施形態では、eSMLC13での演算結果(推定座標、精度情報)を、GMLC17の代わりにSIN114に送信する(ステップS208b)。SIN114は、MME11との間で推定座標のデータを送受信可能とされている。このとき、MME11では、演算結果に、当該演算結果に対応する移動通信端末20の端末識別子を関連付けてから、演算結果と端末識別子とをGMLC17に送信する(ステップS208b)。
MME11から演算結果と端末識別子とを受信したSIN114は、演算結果と端末識別子とを一時蓄積する(ステップS209)。SIN114は、演算結果と端末識別子とを一時蓄積後、MME11に対して、位置測位結果を受信済みであるとの応答をする(ステップS210)。MME11は、SIN114からの位置測位結果受信応答に応じて、eNodeB12を介して移動通信端末20にハンドオーバ信号(CSFB指示信号)を送信する(ステップS111a,111b)。
移動通信端末20におけるハンドオーバ処理(ステップS112)〜RNC15での演算結果のSIN114への送信(ステップS120a)は、第1実施形態と同様である。
RNC15から演算結果を受信したSIN114は、当該演算結果に対応する移動通信端末20の端末識別子を関連付けてから、SIN114内に蓄積された情報のうち、受信した端末識別子と同一の端末識別子が関連付けられたLTE網における演算結果のうちの精度情報を参照する。SIN114は、LTE網における精度情報と3G網における精度情報とを比較し、比較結果に応じて精度の高い推定座標(LTE網指定座標又は3G網推定座標)を選択する位置測位結果判定処理を行う(ステップS221)。SIN114は、選択した推定座標(LTE網指定座標又は3G網推定座標)を移動通信端末20の位置情報として、GMLC117を介してLCS−Client19に通知する(ステップS222a,S222b)。
以上により、LTE網で測位した移動通信端末20の推定座標と、3G網で測位した移動通信端末20の推定座標とのうち、位置精度が高い一方を移動通信端末20の位置情報として得ることができる。これにより、LTE網、3G網の設備の設備導入状況に影響されることなく、移動通信端末20の位置情報の精度を向上させることができる。
3.変形例
上述の各実施形態では、移動通信端末20からのハンドオーバ要求時に、移動通信端末20からMME11に対して送信するハンドオーバ要求信号に対して、複数網位置測位要求情報や移動通信端末20のサービス種別(LTE対応端末、3G対応端末等)情報を関連付けるようにしてもよい。この場合、MME11は、ハンドオーバ要求信号受信時に、複数網位置測位要求情報やサービス種別情報に基づいて、ハンドオーバ要求信号を送信した移動通信端末20が、複数網での位置測位を要求しているか否かを判断する。MME11は、当該移動通信端末20が複数網での位置測位結果を要していると判断した場合にのみ、LTE網及び3G網の双方の基地局に対してそれぞれ位置測位要求を送信する。LTE網での位置測位結果は、MME11からSIN14又はGMLC17に対して送信する。
なお、移動通信端末20からSIN14に対してハンドオーバ要求信号が送信された場合も同様である。
複数網位置測位要求情報は、移動通信端末20の通知先や利用するアプリケーションに基づいて、精度の高い位置情報の通知が必要か否かを判断し、精度の高い位置情報の通知が必要であると判断した場合に送信されるようにしてもよい。この場合、複数網位置測位要求情報は、自動的に送信されてもよく、ユーザに対して送信確認要求を行い送信が許可された場合に送信されるようにしてもよい。
また、移動通信端末20のユーザが、精度の高い位置情報の通知が必要であると判断した場合に、ユーザ自身が移動通信端末20の操作部もしくは音声入力部等から指示を入力して、複数網位置測位要求情報を送信させるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、LTE網及び3G網の双方で常に位置情報を測位し、位置精度の高い位置情報を選択する場合と比較して、MME11及びMME11を含むLTE系装置群内での処理負荷やネットワーク負荷を抑制することができる。
特に、必ずしも高い精度の位置情報を必要としないサービスに対して移動通信端末20の位置情報を通知する場合には、このような構成は効果的である。
上述の各実施形態では、移動通信端末20の通信網がLTE網から3G網に切り替えられる場合について説明したが、本発明にかかる実施形態はこれに限られない。すなわち、移動通信端末20がまず3G網と通信を行って3G網推定座標及びその精度情報を演算した後、移動通信端末20の通信網を3G網からLTE網に切り替えて、LTE網推定座標及びその精度情報を演算してもよい。
また、上述の各実施形態では、位置情報を必要とする音声通話サービスとして、緊急通報を例示したが、本発明にかかる実施形態はこれに限られない。本発明の位置情報通知システムは、移動通信端末20に対して移動通信端末20の位置情報を用いたサービスを提供するサービス提供装置に対して、精度の高い移動通信端末20の位置情報を通知する。
このためサービス提供装置に対して音声通話による通報する場合に限られない。例えば、音声通話を行わず、移動通信端末20の操作に応じて位置情報を通知する場合でも、LTE網と3G網との双方で測位して得た推定位置情報のうち精度の高い一方を選択して移動通信端末20の位置情報とすることができる。
本発明は、コンピュータプログラムとして具体化することができる。例えば、推定位置情報選択装置の機能を通信用プログラムとして実現することもできる。したがって、本発明の一部または全ては、ハードウェアまたはソフトウェア(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコード、ステートマシン、ゲートアレイ等を含む)に組み入れることができる。さらに、本発明は、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読の記憶媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとることができ、この媒体には、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読のプログラムコードが組み入れられる。本明細書のコンテキストでは、コンピュータによって使用可能な、またはコンピュータ可読の媒体は、命令実行システム、装置若しくはデバイスによって、またはそれらとともに使用されるプログラムを、収録する、記憶する、通信する、伝搬する、または搬送することのできる、任意の媒体とすることができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
1・・・位置情報通知システム
11・・・MME
11a・・・通信部
11b・・・位置測位要求部
11c・・・端末識別子関連付部
11d・・・ハンドオーバ指示部
12・・・eNodeB
13・・・eSMLC
14,114・・・SIN
14a・・・通信部
14b・・・位置測位要求部
14c・・・端末識別子関連付部
14d・・・ハンドオーバ指示部
14e・・・緊急通報先データベース部
15・・・RNC
16・・・BTS
17,117・・・GMLC
17a,114e・・・推定位置情報選択部
17b・・・加入者情報取得部
17c,114f・・・位置情報蓄積部
17d・・・通信部
20・・・移動通信端末

Claims (10)

  1. 少なくとも第1移動通信方式及び第2移動通信方式の複数の移動通信方式を選択可能とされた移動通信端末の位置情報を判定する推定位置情報選択装置であって、
    前記移動通信端末が通信を行う前記第1移動通信方式の第1基地局で測位することにより得られた該移動通信端末の存在位置であると推定される第1推定位置情報の位置精度を示す第1精度情報と、前記移動通信端末が通信を行う前記第2移動通信方式の第2基地局で測位することにより得られた該移動通信端末の存在位置であると推定される第2推定位置情報の位置精度を示す第2精度情報とに基づいて、前記第1推定位置情報と前記第2推定位置情報のうちから、前記移動通信端末の推定位置情報の位置精度が高い推定位置情報を選択する推定位置情報選択部と、
    前記推定位置情報選択部において選択された推定位置情報を、前記移動通信端末の位置情報として外部に通知する位置情報通知部と
    を備えることを特徴とする推定位置情報選択装置。
  2. 前記第1推定位置情報は、前記移動通信端末が最初に通信を行った前記第1移動通信方式における該移動通信端末の推定位置情報であり、
    前記第2推定位置情報は、前記移動通信端末の通信が前記第1移動通信方式から前記第2通信方式に切り替えられた後に該移動通信端末が通信を行う前記第2移動通信方式における該移動通信端末の推定位置情報である
    ことを特徴とする請求項1に記載の推定位置情報選択装置。
  3. 前記推定位置情報選択部は、
    前記第1推定位置情報及び前記第1精度情報と関連付けられた端末識別子と、前記第2推定位置情報及び前記第2精度情報と関連付けられた端末識別子とが一致する場合に、前記第1精度情報及び前記第2精度情報に基づいて、前記第1推定位置情報と前記第2推定位置情報のうちから、前記移動通信端末の推定位置情報の位置精度が高い推定位置情報を選択する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の推定位置情報選択装置。
  4. 前記第1位置精度は、前記移動通信端末の存在位置であると推定される第1推定位置から、前記第1移動通信方式により形成された、該移動通信端末が存在する可能性が高い領域の端部までの距離で示され、
    前記第2位置精度は、前記移動通信端末の存在位置であると推定される第2推定位置から、前記第2移動通信方式により形成された、該移動通信端末が存在する可能性が高い領域の端部までの距離で示される
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の推定位置情報選択装置。
  5. 少なくとも第1移動通信方式及び第2移動通信方式の複数の移動通信方式を選択可能とされた移動通信端末を制御する移動通信端末制御装置であって、
    前記移動通信端末制御装置が、前記複数の移動通信方式間で前記移動通信端末の接続先の切り替えを要求するハンドオーバ要求信号を受信した場合、又は前記移動通信端末の接続先を切り替えるハンドオーバ処理を実施する場合に、前記移動通信端末が通信を行う移動通信方式の基地局に対して、該移動通信端末の存在位置であると推定される推定位置の位置測位を要求する位置測位要求部と、
    前記位置測位の測位結果に基づいて演算した前記移動通信端末の前記推定位置情報及び該推定位置情報の位置精度を示す精度情報に対して、該移動通信端末を識別する端末識別子を関連付ける端末識別子関連付部と、
    前記移動通信端末の移動通信方式を切り替えさせる通信方式切替信号を該移動通信端末に対して送信する通信方式切替指示部と、
    前記位置測位の測位結果を受信し、前記端末識別子が関連付けられた前記推定位置情報及び該推定位置情報の精度情報を外部に送信する通信部と、
    を備えることを特徴とする移動通信端末制御装置。
  6. 前記位置測位要求部は、前記移動通信端末から接続要求信号を受信した場合に、該移動通信端末の位置測位を要求し、
    前記通信方式切替指示部は、前記移動通信端末の前記位置測位が行われた後に、前記通信方式切替信号を該移動通信端末に対して送信する
    ことを特徴とする請求項5に記載の移動通信端末制御装置。
  7. 前記移動通信端末制御装置が、音声通話を行うことができる移動通信方式で通信を行う前記移動通信端末の制御を行う制御装置である場合に、
    前記位置測位要求部は、前記移動通信端末から受信した前記接続要求信号が該移動通信端末の位置情報を必要する音声通話サービスに対する接続要求信号であると判断したときは、該移動通信端末の位置測位を要求する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の移動通信端末制御装置。
  8. 前記位置測位要求部は、
    前記ハンドオーバ要求信号を受信した場合、又はハンドオーバ処理を実施する場合に、前記複数の移動通信方式での前記端末識別子の位置測位の要否を判断し、
    前記複数の移動通信方式での前記端末識別子の位置測位を要していると判断した場合に、前記複数の移動通信方式の基地局のそれぞれに対して位置測位要求を送信する
    ことを特徴とする請求項5から請求項7のいずれか1項に記載の移動通信端末制御装置。
  9. 前記第1移動通信網が、データ通信を行うことができ、かつ前記移動通信端末が優先的に接続するように設定される移動通信網であり、前記第2移動通信網が、データ通信及び音声通話を行うことができる移動通信網である場合において、
    前記位置測位要求部は、前記第1移動通信方式で通信する前記移動通信端末から、該移動通信端末の位置情報を必要する音声通話サービスに対する接続要求信号を受信したときに、該第1移動通信方式の基地局に対して、該移動通信端末の位置測位を要求し、
    前記通信方式切替指示部は、前記第1移動通信方式の基地局における前記移動通信端末の位置測位が行われた後に、該移動通信端末の移動通信方式を前記第1移動通信方式から前記第2通信方式に切り替えさせる前記通信方式切替信号を該移動通信端末に対して送信する
    ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の移動通信端末制御装置。
  10. 少なくとも第1移動通信方式及び第2移動通信方式の複数の移動通信方式を選択可能とされた移動通信端末の位置情報を通知する位置情報通知システムであって、
    前記移動通信端末と前記移動通信端末が通信を行う前記第1移動通信方式の第1基地局との間で位置測位を行うことにより得られた測位結果に基づいて、該移動通信端末の存在位置であると推定される第1推定位置情報を演算する第1推定位置情報演算部と、
    前記移動通信端末と前記移動通信端末が通信を行う前記第2移動通信方式の第2基地局との間で位置測位を行うことにより得られた測位結果に基づいて、該移動通信端末の存在位置であると推定される第2推定位置情報を演算する第2推定位置情報演算部と、
    前記移動通信端末から前記移動通信端末の接続先移動通信方式の切り替えを要求するハンドオーバ要求信号を受信した場合、又は前記移動通信端末の接続先を切り替えるハンドオーバ処理を実施する場合に、前記移動通信端末が通信を行う前記第1移動通信方式及び前記第2移動通信方式のいずれかの移動通信方式の基地局に対して、該移動通信端末の存在位置であると推定される推定位置の位置測位を要求する位置測位要求部と、前記位置測位の測位結果に基づいて演算した前記移動通信端末の前記推定位置情報及び該推定位置情報の位置精度を示す精度情報に対して、該移動通信端末を識別する端末識別子を関連付ける端末識別子関連付部と、前記移動通信端末の移動通信方式を切り替えさせる通信方式切替信号を該移動通信端末に対して送信する通信方式切替指示部と、前記位置測位の測位結果を受信し、前記端末識別子が関連付けられた前記推定位置情報及び該推定位置情報の精度情報を外部に送信する通信部とを備える移動通信端末制御装置と、
    前記第1基地局で測位することにより得られた前記第1推定位置情報の位置精度を示す第1精度情報と、前記第2基地局で測位することにより得られた前記第2推定位置情報の位置精度を示す第2精度情報とに基づいて、前記第1推定位置情報と前記第2推定位置情報のうちから、前記移動通信端末の推定位置情報の位置精度が高い推定位置情報を選択する推定位置情報選択部と、前記推定位置情報選択部において選択された推定位置情報を前記移動通信端末の位置情報として、前記移動通信端末に対して、前記推定位置情報選択装置から通知された前記移動通信端末の位置情報を用いたサービスを提供するサービス提供装置に通知する位置情報通知部とを備える推定位置情報選択装置と、
    を備えることを特徴とする位置情報通知システム。
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