JP2014216926A - 合成画像生成装置及び合成画像生成方法 - Google Patents

合成画像生成装置及び合成画像生成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014216926A
JP2014216926A JP2013094232A JP2013094232A JP2014216926A JP 2014216926 A JP2014216926 A JP 2014216926A JP 2013094232 A JP2013094232 A JP 2013094232A JP 2013094232 A JP2013094232 A JP 2013094232A JP 2014216926 A JP2014216926 A JP 2014216926A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
subject
image
composition ratio
captured
photographed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013094232A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6115815B2 (ja
Inventor
景洋 長尾
Kagehiro Nagao
景洋 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Imaging Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Imaging Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Imaging Co Ltd filed Critical Ricoh Imaging Co Ltd
Priority to JP2013094232A priority Critical patent/JP6115815B2/ja
Publication of JP2014216926A publication Critical patent/JP2014216926A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6115815B2 publication Critical patent/JP6115815B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B15/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/18Signals indicating condition of a camera member or suitability of light

Landscapes

  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)
  • Studio Devices (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)

Abstract

【課題】任意の被写体を追尾対象としたストロボ画像を生成する。【解決手段】撮影画像を所定の表示画面に表示する表示手段と、表示画面に表示される撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定手段と、指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録手段と、複数の撮影画像の各々から、被写体登録手段により登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出手段と、被写体が検出された複数の撮影画像を合成する画像合成手段とを備えた画像生成装置を提供する。【選択図】図11

Description

本発明は、複数枚の画像を合成することにより、被写体の移動軌跡を一枚の画像に収めたストロボ画像を生成することが可能な合成画像生成装置及び合成画像生成方法に関する。
移動する被写体を固定された撮影装置で連写撮影し、連写撮影によって得られた複数枚の画像を合成することにより、被写体の移動軌跡を一枚の画像に収めたストロボ画像を生成する技術が知られている。この種の技術については、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、フレーム画像の中から映像オブジェクト(被写体)の候補を抽出し、抽出された被写体の候補の画像の中から予め設定されている抽出条件に基づいて追跡対象となる被写体の位置及び特徴量を求め、求められた被写体の移動軌跡のみを作画した軌跡画像を生成し、生成された軌跡画像とフレーム画像とを合成することにより、ストロボ画像を得る構成が記載されている。抽出条件としては、面積、輝度、色、アスペクト比及び円形度が挙げられている。
特開2005−123824号公報
特許文献1において、例えば任意の被写体を抽出するためには抽出条件を適切に設定する必要がある。具体的には、ユーザは、任意の被写体の抽出に適した項目(例えば輝度)を選択し、選択された項目について被写体の抽出に適した値(例えば輝度値)を設定する必要がある。しかし、任意の被写体の抽出に適した項目を選択すること及び値を設定することは、選択する項目の種類や設定値次第で被写体の抽出精度が変動するため、ユーザにとって容易な作業ではない。例えば、抽出条件の項目数が少ないほど被写体の抽出精度が劣化し、追跡対象の被写体が抽出される確率が低下すると共に追跡対象外の被写体が抽出される確率が上昇する。一方、抽出条件の項目数を増加させると被写体の抽出精度が向上し、追跡対象の被写体が抽出される確率が上昇すると共に追跡対象外の被写体が抽出される確率が低下する。しかし、この場合、項目の組合せを適切に選択すると共に各項目の設定値を項目の組合せ等を考慮して適切に設定しなければ、追跡対象の被写体が抽出対象から外れてしまう虞がある。また、項目数が多いほど処理演算が複雑になるという別の問題が発生する。そのため、被写体の抽出精度を向上させたい場合であっても項目数を安易には増やすことができない。このように、特許文献1では、任意の被写体に対して適切な抽出条件を設定することが難しい。そのため、任意の被写体を追尾対象としたストロボ画像を生成するには不向きであった。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、任意の被写体を追跡対象としたストロボ画像を生成するのに好適な合成画像生成装置及び画像生成方法を提供することである。
本発明の一形態に係る合成画像生成装置は、撮影画像を所定の表示画面に表示する表示手段と、表示画面に表示される撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定手段と、指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録手段と、複数の撮影画像の各々から、被写体登録手段により登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出手段と、被写体が検出された複数の撮影画像を合成する画像合成手段とを備える。
範囲指定手段は、表示画面に表示される撮影画像に所定の枠を重畳的に表示させ、枠により囲われる撮影画像内の範囲をユーザの操作に応じて変更させ、枠により囲われる撮影画像内の範囲をユーザに指定させる構成としてもよい。枠は、例えば、ユーザの操作に応じて形及び大きさ並びに撮影画像内における位置が変更される。
また、合成画像生成装置は、撮影画像内の領域であって、被写体検出手段により被写体が検出された被写体領域と被写体領域以外の非被写体領域とに異なる合成比率を設定する合成比率設定手段を備える構成としてもよい。この場合、画像合成手段は、合成対象の撮影画像の各々に対して合成比率設定手段により設定された合成比率に基づいて重み付けを行い、重み付け後の複数の撮影画像を合成する。
合成比率設定手段は、例えば、被写体領域に設定される合成比率を第一の合成比率と定義し、非被写体領域に設定される合成比率を第二の合成比率と定義した場合に、被写体領域と非被写体領域との境界付近において合成比率が第一の合成比率から第二の合成比率へ連続的に変化するように設定する。
また、合成比率設定手段は、非被写体領域に対して被写体領域よりも低い合成比率を設定する構成としてもよい。
また、合成比率設定手段は、画像合成手段により合成される撮影画像の枚数がNと定義される場合、非被写体領域に対して被写体領域の1/N倍の合成比率を設定する構成としてもよい。
また、合成比率設定手段は、画像合成手段により合成されると被写体領域が互いに重なることになる2つ以上の撮影画像がある場合、合成後の画像にて被写体が重なって表示されないように、2つ以上の撮影画像内の被写体領域の合成比率を設定する構成としてもよい。
また、合成比率設定手段は、2つ以上の撮影画像のうち1つの撮影画像内の被写体領域の合成比率を正の値に設定し、1つの撮影画像以外の撮影画像内の被写体領域の合成比率をゼロに設定する構成としてもよい。
また、本発明の別の形態に係る合成画像生成装置は、複数の撮影画像の中から1つの撮影画像をユーザに選択させる撮影画像選択手段と、選択された撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定手段と、指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録手段と、撮影画像選択手段により選択されなかった撮影画像の各々から、被写体登録手段により登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出手段と、撮影画像選択手段により選択された撮影画像及び被写体検出手段により被写体が検出された撮影画像を合成する画像合成手段とを備える。
また、本発明の一形態に係る合成画像生成方法は、撮影画像を所定の表示画面に表示する表示ステップと、表示画面に表示される撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定ステップと、指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録ステップと、複数の撮影画像の各々から、被写体登録ステップにて登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出ステップと、被写体が検出された複数の撮影画像を合成する画像合成ステップとを含む方法である。
また、本発明の別の形態に係る合成画像生成方法は、複数の撮影画像の中から1つの撮影画像をユーザに選択させる撮影画像選択ステップと、選択された撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定ステップと、指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録ステップと、撮影画像選択ステップにて選択されなかった撮影画像の各々から、被写体登録ステップにて登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出ステップと、撮影画像選択ステップにて選択された撮影画像及び被写体検出ステップにて被写体が検出された撮影画像を合成する画像合成ステップとを含む方法である。
本発明に係る合成画像生成装置及び合成画像生成方法によれば、ユーザが任意の被写体を撮影画像から直接指定することができ、他の撮影画像からはユーザが指定した被写体と同一とみなされる被写体が検出される。そのため、任意の被写体を追跡したストロボ画像が高い精度で得られる。
本発明の実施形態の撮影装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のストロボ画像の撮影及び生成フローを示す図である。 図2の処理ステップS1(被写体の登録)を示すフローチャートである。 被写体登録モードの実行時に撮影装置のLCD(Liquid Crystal Display)に表示される表示画面例を示す図である。 図2の処理ステップS4(被写体の検出)を説明するための図である。 図2の処理ステップS5(合成比率の設定)を示すフローチャートである。 初期的な合成比率配列及び領域ラベルを概念的に示す図である。 1フレーム目の撮影画像に対する合成比率配列及び領域ラベルを概念的に示す図である。 2フレーム目の撮影画像に対する合成比率配列及び領域ラベルを概念的に示す図である。 2フレーム目の撮影画像に対する合成比率配列及び領域ラベルを概念的に示す図である。 ストロボ画像の生成を説明するための図である。 ストロボ画像の生成を説明するための図である。 追跡対象の被写体とその周辺領域との境界付近で合成比率が連続的に変化する態様を概念的に示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る合成画像生成装置について説明する。本実施形態において、合成画像生成装置は、デジタル画像を撮影することが可能な撮影装置に搭載されている。撮影装置は、例えば、撮影レンズを交換可能なデジタル一眼レフカメラ(クイックリターンミラー付)若しくはミラーレス一眼レフカメラ、又はコンパクトデジタルカメラやカムコーダ、携帯電話端末、PHS(Personal Handy phone System)、スマートフォン、フィーチャフォン、携帯ゲーム機等である。
[撮影装置1の構成]
図1は、本実施形態の撮影装置1の構成を示すブロック図である。図1に示されるように、撮影装置1は、CPU(Central Processing Unit)100、DSP(Digital Signal Processor)102、操作部104、撮影レンズ106、絞り108、シャッタ110、イメージセンサ112、絞り・シャッタ駆動回路114、ROM(Read Only Memory)116、メモリカードアダプタ118及びLCD120を備えている。
操作部104には、電源スイッチやレリーズスイッチ、モード設定スイッチなど、ユーザが撮影装置1を操作するために必要な各種スイッチが含まれる。ユーザにより電源スイッチが押されると、図示省略されたバッテリから撮影装置1の各種回路に電源ラインを通じて電源供給が行われる。CPU100は電源供給後、ROM116にアクセスして制御プログラムを読み出して内蔵メモリ(不図示)にロードし、ロードされた制御プログラムを実行することにより、撮影装置1全体の制御を行う。なお、図1において図面を明瞭にする便宜上、CPU100と他の回路との結線は省略する。
DSP102は、撮影装置1に内蔵されたTTL(Through The Lens)露出計(不図示)で測定された測光値に基づき適正露出が得られるように、絞り・シャッタ駆動回路114を介して絞り108及びシャッタ110を駆動制御する。より詳細には、絞り108及びシャッタ110の駆動制御は、プログラムAE(Automatic Exposure)、シャッタ速度優先AE、絞り優先AEなど、モード設定スイッチにより指定されるAE機能に基づいて行われる。また、DSP102はAE制御と併せてAF(Autofocus)制御を行う。AF制御には、アクティブ方式、相差検出方式、コントラスト検出方式等が適用される。なお、この種のAE及びAFの構成及び制御については周知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
被写体からの光束は、撮影レンズ106、絞り108、シャッタ110を通過してイメージセンサ112により受光される。イメージセンサ112は、例えばCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサであり、撮像面上の各画素で結像した光学像を光量に応じた電荷として蓄積して、電気信号に変換する。DSP102は、イメージセンサ112より入力される電気信号(撮影データ)に対して色補間、マトリクス演算、Y/C分離等の所定の信号処理を施して輝度信号Y、色差信号Cb、Crを生成し、JPEG(Joint Photographic Experts Group)等の所定のフォーマットで圧縮する。圧縮画像信号(撮影画像データ)は、メモリカードアダプタ118に差し込まれたメモリカード200に保存される。また、DSP102は、Y/C分離後の信号をフレームメモリ(不図示)にフレーム単位でバッファリングする。DSP102は、バッファリングされた信号を所定のタイミングで各フレームメモリから掃き出して画像信号に変換して画像を生成し、LCD120に表示させる。ユーザは、AE制御及びAF制御に基づいて適正な輝度及びピントで撮影されたリアルタイムのスルー画を、LCD120を通じて視認することができる。
[撮影装置1によるストロボ画像の撮影及び生成]
次に、撮影装置1によるストロボ画像の撮影について説明する。図2は、ストロボ画像の撮影及び生成フローを示す図である。ストロボ画像の撮影は、通常、背景画像等のブレを防止するため、撮影装置1を三脚等に固定させた状態で行われる。
[図2のS1(被写体の登録)]
DSP102は、被写体登録部102aを備えている。被写体登録部102aは、追跡する対象となる被写体を登録することができる。図3に、本処理ステップS1(被写体の登録)をより詳細に説明するフローチャートを示す。図3に示されるように、被写体登録部102aは、ユーザによる操作部104の操作に従い、被写体登録モードに遷移する(図3のS101)。図4(a)〜図4(c)に、被写体登録モードの実行時にLCD120に表示される表示画面例を示す。
被写体登録部102aは、被写体登録モードに遷移すると、図4(a)に示されるように、LCD120に表示されているスルー画に枠Aを重畳的に表示させる(図3のS102)。図4(a)の例では、枠Aは、画面中央に表示される。ユーザは、例えば撮影装置1の向きを調節することにより、追跡対象の被写体Bを画面中央に表示された枠A内に収めることができる。ユーザはまた、操作部104を操作することにより、枠Aを画面内の任意の位置に移動させることができる。ユーザは、枠Aを画面内で移動させることによっても、追跡対象の被写体Bを枠A内に収めることができる。なお、追跡対象の被写体の大きさや形は多様である。そのため、被写体が大きい場合、被写体が枠A内に収まらないことがある。また、枠Aに対して被写体が小さすぎると場合、追跡対象の被写体と枠Aとの間の領域に追跡対象以外の被写体が入り込んでしまう。被写体の外形輪郭と枠Aの形とが大きく異なる場合も、追跡対象の被写体と枠Aとの間の領域に追跡対象以外の被写体が入り込みやすい。そこで、図4(a)に示されるように、枠Aのサイズは、操作部104を操作することにより、拡大又は縮小させることができる。また、図4(b)に示されるように、枠Aの形は、操作部104を操作することにより、矩形以外の形状(円形、楕円形、多角形など)に変更することができ、また、縦横比を変更することができる。また、枠Aの形は、フリーフォームにより決定できるようにしてもよい。
被写体登録部102aは、ユーザにより操作部104の登録ボタンが押されると、図4(c)に示されるように、枠Aにより囲われる撮影画像内の範囲を切り取って所定のメッセージ及び選択肢と共にLCD120に表示させる(図3のS103)。所定のメッセージは、「この被写体を登録します」である。選択肢は、「OK」及び「キャンセル」である。ユーザは、LCD120の表示を視ることにより、追跡対象の被写体Bが選択できているか否かを確認することができる。ユーザは、追跡対象の被写体Bが選択できている場合「OK」を選択し、追跡対象の被写体Bが選択できていない場合「キャンセル」を選択する。被写体登録部102aは、「OK」が選択されると(図3のS104:YES)、枠Aにより囲われた被写体Bを登録(画像情報及び座標情報を記憶)する(図3のS105)。以下、被写体登録部102aに登録された被写体を「登録被写体」と記す。これにより、被写体登録モードが終了して、撮影装置1のモードが被写体登録モードへの遷移直前のモードに復帰する。被写体登録部102aは、「キャンセル」が選択されると(図3のS104:NO)、図3の処理ステップS102に処理を戻す。
[図2のS2(撮影操作の待機)]
DSP102は、ユーザによるストロボ画像の撮影操作の入力を待機する。DSP102は、操作部104のレリーズスイッチが押されると(図2のS2:YES)、図2の処理ステップS3(画像の撮影)に処理を進める。
[図2のS3(画像の撮影)]
DSP102は、絞り108、シャッタ110及びイメージセンサ112を駆動制御することにより被写体を撮影し、イメージセンサ112より入力される撮影データを処理して画像を生成する。撮影処理は、周知の連写機能を用いて行われる。連写機能により、例えばレリーズスイッチが押されている期間中、1秒間当たり複数枚の画像が撮影される。連写速度は、操作部104の操作を通じて適宜変更可能である。なお、連写撮影の期間は、例えば、レリーズスイッチが押されてから所定時間が経過するまでとしてもよく、また、レリーズスイッチが押されてから所定の条件が満たされるまで(例えば、次に説明する処理ステップS4(被写体の検出)にて撮影画像から被写体が検出されなくなるまで)としてもよい。
[図2のS4(被写体の検出)]
DSP102は、被写体検出部102bを備えている。図2の処理ステップS3(画像の撮影)にて連写機能による画像の撮影及び生成が行われる都度、撮影画像が被写体検出部102bに転送される。被写体検出部102bは、転送された撮影画像の中から、被写体登録部102aに登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する。以下、登録被写体と同一とみなすことができる被写体を「追跡対象被写体」と記す。被写体検出部102bは、検出された追跡対象被写体の座標を記憶する。より正確には、被写体検出部102bは、追跡対象被写体の全体を含む最小の矩形範囲であり、実質的に追跡対象被写体のみを含む範囲の座標を記憶する。なお、「最小の矩形範囲」は、枠Aの設定に応じて「最小の円形範囲」や「最小の楕円形範囲」、「最小の多角形範囲」等に置き換わる。以下、かかる範囲を「追跡対象範囲」と記す。追跡対象被写体の検出は、例えば、テンプレートマッチング法、Condensation法、パーティクルフィルタ法等の周知の手法を用いて行われる。本実施形態において登録被写体は、図4等に示されるように鳥である。鳥は羽根を畳んだり広げたりするため、撮影画像上で形が変化する。また、距離に応じて撮影画像上で大きさも変化する。しかし、Condensation法やパーティクルフィルタ法等を用いると、追跡対象の鳥が羽根を畳む又は広げる若しくは遠くへ飛ぶことによって撮影画像上の形や大きさが変化した場合も、これらの鳥を同一とみなすことができる。そのため、各撮影画像において被写体の形や大きさが変化することが追跡対象被写体を検出する上で実質問題とはならない。なお、下記文献においてCondensation法の例示的な説明を参照することができる。
(Condensation法を例示的に説明する文献)
Contour tracking by stochastic propagation of conditional density
Michael Isard and Andrew Blake
Proc. European Conference on Computer Vision, vol. 1, pp. 343--356, Cambridge UK, (1996).
図5は、本処理ステップS4(被写体の検出)を説明するための図である。図5の左欄の4図は撮影画像I〜Iを示し、図5の右欄の4図は、撮影画像I〜Iの各々における追跡対象範囲I’〜I’を示す。図5の例では、本処理ステップS4(被写体の検出)の実行により、各撮影画像I〜Iの中から追跡対象被写体(鳥)が検出され、検出された追跡対象被写体(鳥)を含む追跡対象範囲I’〜I’の座標が記憶される。なお、撮影画像I及びIには、動的な被写体として自動車も含まれている。しかし、車は登録被写体でないため、本処理ステップS4(被写体の検出)において検出されることはない。
このように、本実施形態では、被写体検出部102bが追跡対象被写体を自動的に検出しているが、別の実施形態では、ユーザが各撮影画像から追跡対象被写体を手動操作で個別に選択するようにしてもよい。
[図2のS5(合成比率の設定)]
DSP102は、連写機能による画像の撮影及び生成並びに生成された各撮影画像に対する追跡対象被写体の検出処理が完了すると、追跡対象被写体が検出された各撮影画像の合成比率を設定する。合成比率は、各撮影画像を合成する際の重み係数である。図6に、本処理ステップS5(合成比率の設定)のフローチャートを示す。
ここで、追跡対象被写体が検出された撮影画像のフレーム数をNと定義し、n(=1〜N)フレーム目の撮影画像の画素毎の合成比率を示す合成比率配列をWn(x、y)と定義し、追跡対象被写体の重なりを避けるために使用される領域ラベルをL(x、y)と定義し、追跡対象範囲に対応する、合成比率配列Wn(x、y)内及び領域ラベルL(x、y)内の領域をRn(x、y)と定義する。「追跡対象被写体の重なり」とは、複数フレームの撮影画像を合成すると互いの追跡対象被写体(より正確には追跡対象範囲)がストロボ画像上重なることをいう。合成比率配列Wn(x、y)及び領域ラベルL(x、y)は、撮影画像の各画素に対応する領域を有したものであり、撮影画像と同じサイズ(同じ画素配列相当の領域)を持つ。合成比率配列Wn(x、y)は、各フレームの撮影画像に対して1つずつ用意されている。一方、領域ラベルL(x、y)は、全フレームの撮影画像に対して共通に使用されるものであり、1つしかない。
DSP102は、合成比率設定部102cを備えている。合成比率設定部102cは、各フレームの撮影画像に対応する合成比率配列Wn(x、y)の全ての領域に対して合成比率(重み係数)の初期値(=1/N)を設定する(図6のS201)。合成比率設定部102cはまた、領域ラベルL(x、y)の全ての領域に対して値ゼロを設定する。図7(a)に、全ての領域に対して合成比率(初期値1/N)が設定された合成比率配列Wn(x、y)の概念的なイメージを視覚化して示す。また、図7(b)に、全ての領域に対して値(初期値ゼロ)が設定された領域ラベルL(x、y)の概念的なイメージを視覚化して示す。
合成比率配列Wn(x、y)に設定された合成比率1/NでNフレームの撮影画像の各々を乗算し、乗算後の全てのフレーム(Nフレーム)の撮影画像を合成すると、合成後の画像(ストロボ画像)の各画素において合成比率の合計値が1となる。そのため、Nフレーム全てが重なる被写体(背景等の固定された被写体)については、ストロボ画像において通常画像と同等の輝度再現性が実現される。これに対し、追跡対象被写体はフレーム間で移動するため、基本的には画像合成時に重ならない。例えば、1フレーム目の追跡対象被写体に対応する画素について合成比率を1/N等の低い値に設定すると、ストロボ画像に現れる1フレーム目の追跡対象被写体は、輝度が通常画像の場合と比べてかなり低くなる。
そこで、合成比率設定部102cは、1フレーム目の撮影画像Iに対応する合成比率配列W(x、y)の領域R(x、y)に設定されている合成比率を初期値1/Nから値valに変更する(図6のS202)。値valは、便宜上設定される値であり、例えば10000など、領域R(x、y)以外の領域に設定されている合成比率(ここでは1/N)が実質的に無視できるほどの大きな正の値である。なお、値valは、撮影画像を合成する際、例えば1に再設定される。このように、合成比率設定部102cは、領域R(x、y)の合成比率を高い値に設定することにより、ストロボ画像上での1フレーム目の追跡対象被写体の輝度を確保する。なお、領域R(x、y)以外の領域に設定されている合成比率は、初期値1/Nのままである。図8(a)に、1フレーム目の撮影画像I及び追跡対象範囲I’を示す。また、図8(b)に、領域R(x、y)の合成比率が値valに変更された合成比率配列W(x、y)の概念的なイメージを視覚化して示す。
合成比率設定部102cは、領域ラベルL(x、y)の領域R(x、y)に設定されている値を初期値ゼロから1に更新する(図6のS203)。領域ラベルL(x、y)内で値が1に設定される領域は、ストロボ画像で追跡対象被写体(より正確には追跡対象範囲)の配置が予定される領域を示す。以下、領域ラベルL(x、y)内で値が1に設定される領域を、「追跡対象配置領域」と記す。なお、領域R(x、y)以外の領域に設定されている値は、初期値ゼロのままである。図8(c)に、領域R(x、y)の値が更新された領域ラベルL(x、y)の概念的なイメージを視覚化して示す。
合成比率設定部102cは、次フレームの撮影画像とそれまでのフレームの撮影画像との間で「追跡対象被写体の重なり」が生じるか否かを判定する(図6のS204)。具体的には、合成比率設定部102cは、領域ラベルL(x、y)内において追跡対象配置領域と次フレームの領域R(x、y)とが一部分でも重複する場合、「追跡対象被写体の重なり」が生じると判定する(図6のS204:YES)。合成比率設定部102cは、追跡対象配置領域と次フレームの領域R(x、y)とが一部分も重複しない場合、「追跡対象被写体の重なり」が生じないと判定する(図6のS204:NO)。
ここでは、2フレーム目を例に取り、「追跡対象被写体の重なり」の判定処理について説明する。この例では、1フレーム目の領域R(x、y)が追跡対象配置領域となる。合成比率設定部102cは、領域ラベルL(x、y)内において追跡対象配置領域と2フレーム目の領域R(x、y)とが一部分でも重複するか否かを判定する。
図9(a)に、2フレーム目の撮影画像I及び追跡対象範囲I’の一例を示す。図9(a)の例では、追跡対象範囲I’と追跡対象範囲I’とが一部分重なっている。この場合、領域ラベルL(x、y)内においても追跡対象配置領域と2フレーム目の領域R(x、y)とが一部分重なる。そのため、撮影画像Iに含まれる追跡対象被写体をストロボ画像に含めると「追跡対象被写体の重なり」が生じる。合成比率設定部102cは、追跡対象配置領域と2フレーム目の領域R(x、y)とが重なると判定し(図6のS204:YES)、図6の処理ステップS205に処理を進める。
図6の処理ステップS205において、合成比率設定部102cは、図9(b)に示されるように、2フレーム目の撮影画像Iに対応する合成比率配列W(x、y)について領域R(x、y)の合成比率を変更する。具体的には、合成比率設定部102cは、合成比率配列W(x、y)の領域R(x、y)に設定されている合成比率を初期値1/Nからゼロに変更する。このように、合成比率設定部102cは、領域R(x、y)の合成比率をゼロに設定することにより、「追跡対象被写体の重なり」を生じさせる原因である2フレーム目の追跡対象被写体をストロボ画像上現れないようにする。
合成比率設定部102cは、2フレーム目の追跡対象被写体がストロボ画像に配置されないため、図9(c)に示されるように、領域ラベルL(x、y)については更新しない(2フレーム目の領域R(x、y)を追跡対象配置領域として追加しない)。
また、図10(a)に、2フレーム目の撮影画像I及び追跡対象範囲I’の一例を示す。図10(a)の例では、追跡対象範囲I’と追跡対象範囲I’とが重ならない。この場合、領域ラベルL(x、y)内においても追跡対象配置領域と2フレーム目の領域R(x、y)とが重ならない。そのため、撮影画像Iに含まれる追跡対象被写体をストロボ画像に含めても「追跡対象被写体の重なり」が生じない。合成比率設定部102cは、追跡対象配置領域と2フレーム目の領域R(x、y)とが重ならないと判定し(図6のS204:NO)、図6の処理ステップS206に処理を進める。
図6の処理ステップS206において、合成比率設定部102cは、1フレーム目と同様に、2フレーム目の撮影画像Iに対応する合成比率配列W(x、y)について領域R(x、y)に設定されている合成比率を初期値1/Nから値valに変更する。このように、合成比率設定部102cは、領域R(x、y)の合成比率を高い値に設定することにより、ストロボ画像上での2フレーム目の追跡対象被写体の輝度を確保する。図10(b)に、領域R(x、y)の合成比率が変更された合成比率配列W(x、y)の概念的なイメージを視覚化して示す。
合成比率設定部102cはまた、図10(c)に示されるように、領域R(x、y)を追跡対象配置領域とする領域ラベルL(x、y)について領域R(x、y)の値を初期値ゼロから1に更新する。合成比率設定部102cは、更新後の領域ラベルL(x、y)を参照することにより、領域R(x、y)及び領域R(x、y)に対応するストロボ画像上の領域に追跡対象被写体(より正確には追跡対象範囲)が配置されることを把握することができる。
合成比率設定部102cは、追跡対象被写体が検出された全ての撮影画像(Nフレーム)について図6の処理ステップS205又はS206が実行されたか否かを判定する(図6のS207)。合成比率設定部102cは、全ての撮影画像(Nフレーム)について図6の処理ステップS205又はS206が実行されたと判定した場合(図6のS207:YES)、図2の処理ステップS6(撮影画像の合成)に処理を進める。合成比率設定部102cは、図6の処理ステップS205又はS206を実行していないフレームが残っていると判定した場合(図6のS207:NO)、図6の処理ステップS204に処理を戻し、次フレームの撮影画像を対象に図6の処理ステップS204以降の処理を実行する。
なお、図6のフローチャートに示す処理では、「追跡対象被写体の重なり」が生じた場合、先に撮影された画像の追跡対象被写体ほどストロボ画像に優先して配置されるようになっている。別の実施形態では、後に撮影された画像の追跡対象被写体ほどストロボ画像に優先して配置されるようにしてもよく、また、ストロボ画像に配置される追跡対象被写体をユーザが任意に選ぶことができるようにしてもよい。
[図2のS6(撮影画像の合成)]
DSP102は、画像合成部102dを備えている。画像合成部102dは、図2の処理ステップS5(合成比率の設定)にて合成比率が設定された合成比率配列Wn(x、y)に対応するNフレームの撮影画像のRGB輝度値i(x、y)、i(x、y)、i(x、y)を合成比率配列W(x、y)に対する加重平均で合成する。すなわち、画像合成部102dは、ストロボ画像をI(x、y)、I(x、y)、I(x、y)と定義した場合に、次式によりストロボ画像を生成する。
Figure 2014216926
画像合成部102dは、生成したストロボ画像をユーザに視認させるため、LCD120に表示させる。画像合成部102dは、LCD120へのストロボ画像の表示後、ユーザによる操作部104の操作に応じてストロボ画像をメモリカード200に保存する。なお、ユーザは、LCD120に表示されているストロボ画像を視認し、例えば被写体が希望通りに追跡や合成できていない場合に、ストロボ画像を調整することができる。一例として、ユーザは、図2の処理ステップS4(被写体の検出)にて自動検出された各フレームの撮影画像内の追跡対象範囲の位置や大きさを微調節することができる。合成比率設定部102c及び画像合成部102dは、追跡対象範囲が微調節された撮影画像を用いて合成比率の設定及び撮影画像の合成を行う。これにより、ユーザは、自身の希望に一層応じたストロボ画像を得ることができる。
図11及び図12に、本実施形態によるストロボ画像の生成を説明するための図を示す。図11の左欄の5図は、合成対象の撮影画像I〜Iを示す。図11の中央欄の5図は、撮影画像I〜Iに対応する合成比率配列W(x、y)〜W(x、y)を示す。図11の右欄の5図は、撮影画像I〜Iについて図6の処理ステップS205又はS206を実行する都度更新される、領域ラベルL(x、y)を示す。なお、図11においては、説明の便宜上、合成対象の撮影画像を5フレームとする。しかし、通常、合成対象の撮影画像のフレーム数は5フレームより遙かに多い。
図11の例では、1フレーム目について、合成比率配列W(x、y)の領域R(x、y)に設定されている合成比率が初期値1/Nから値valに変更されると共に、領域ラベルL(x、y)内において領域R(x、y)が追跡対象配置領域に設定される。2フレーム目では、領域R(x、y)が追跡対象配置領域と重なると判定される。そのため、合成比率配列W(x、y)の領域R(x、y)に設定されている合成比率が初期値1/Nからゼロに変更される。但し、領域ラベルL(x、y)内において領域R(x、y)は追跡対象配置領域として追加されない(すなわち領域ラベルL(x、y)は更新されない。)。3フレーム目では、合成比率配列W(x、y)の領域R(x、y)に設定されている合成比率が初期値1/Nから値valに変更されると共に、領域ラベルL(x、y)内において領域R(x、y)が追跡対象配置領域として追加される。4フレーム目では、領域R(x、y)が追跡対象配置領域と重なると判定される。そのため、合成比率配列W(x、y)の領域R(x、y)に設定されている合成比率が初期値1/Nからゼロに変更される。但し、領域ラベルL(x、y)内において領域R(x、y)は追跡対象配置領域として追加されない(すなわち領域ラベルL(x、y)は更新されない。)。5フレーム目では、合成比率配列W(x、y)の領域R(x、y)に設定されている合成比率が初期値1/Nから値valに変更されると共に、領域ラベルL(x、y)内において領域R(x、y)が追跡対象配置領域として追加される。この結果、図11の例では、次の5フレームの撮影画像が合成される。
・撮影画像I
追跡対象範囲I’の合成比率が値valで、それ以外の画像領域の合成比率1/N
・撮影画像I
追跡対象範囲I’の合成比率がゼロで、それ以外の画像領域の合成比率1/N
・撮影画像I
追跡対象範囲I’の合成比率が値valで、それ以外の画像領域の合成比率1/N
・撮影画像I
追跡対象範囲I’の合成比率がゼロで、それ以外の画像領域の合成比率1/N
・撮影画像I
追跡対象範囲I’の合成比率が値valで、それ以外の画像領域の合成比率1/N
このように、図11の例では、1フレーム目の追跡対象被写体(鳥)と2フレーム目の追跡対象被写体(鳥)とが重なるため、2フレーム目の追跡対象被写体(鳥)について合成比率をゼロとすることにより、2フレーム目の追跡対象被写体(鳥)がストロボ画像に現れないようにしている。また、3フレーム目の追跡対象被写体(鳥)と4フレーム目の追跡対象被写体(鳥)とが重なるため、4フレーム目の追跡対象被写体(鳥)について合成比率をゼロとすることにより、4フレーム目の追跡対象被写体(鳥)がストロボ画像に現れないようにしている。
図12に、上記5フレームの撮影画像を合成することにより得られるストロボ画像を示す。2フレーム目及び4フレーム目の追跡対象被写体(鳥)について合成比率をゼロとなっている。そのため、図12に示されるように、ストロボ画像には、互いに重ならない3フレーム分(1、3、5フレーム)の追跡対象被写体(鳥)が現れる。なお、撮影画像I及びIには、動的な被写体として自動車も含まれている。しかし、自動車が写る画素は、合成比率が1/Nに設定されている。自動車について合成比率が低い値に設定されている(一般にNは5よりも遙かに大きいため、1/Nは1と比べて遙かに低い値である。)ため、ストロボ画像には、自動車が実質的に現れない(又は現れたとしても目立たない。)。このように、本実施形態によれば、「追跡対象被写体の重なり」が避けられると共に、移動する被写体が複数存在する場合であっても、追跡対象被写体の移動軌跡をストロボ画像に収めつつ他の被写体の移動軌跡をストロボ画像から排除することができる(つまりユーザにより選択された任意の被写体を確実に追跡することができる。)。
なお、ストロボ画像において追跡対象被写体が互いに重なっていることの方が都合のよい場合がある(例えばピッチャーの球筋を視認したい場合など)。この場合、ユーザは、操作部104の操作を通じて「追跡対象被写体の重なり」を許容することができる。具体的には、合成比率設定部102cは、図2の処理ステップS5(合成比率の設定)の実行時に領域ラベルL(x、y)を使用せず、各フレームの合成比率配列W(x、y)の領域R(x、y)について合成比率を一律に値valに設定する。これにより、画像合成部102dにより生成されるストロボ画像は、追跡対象被写体の重なりが許容されたものとなる。
以上が本発明の例示的な実施形態の説明である。本発明の実施形態は、上記に説明したものに限定されず、本発明の技術的思想の範囲において様々な変形が可能である。例えば明細書中に例示的に明示される実施形態等又は自明な実施形態等を適宜組み合わせた内容も本願の実施形態に含まれる。
例えば、本実施形態では、合成比率配列W(x、y)において領域R(x、y)とその周辺領域とで合成比率が値valから値1/Nへ無段階で変化している(例えば図8(b)参照)。別の実施形態では、合成比率配列W(x、y)において領域R(x、y)とその周辺領域との境界付近で合成比率が値valから値1/Nへ連続的に変化するようにしてもよい。図13に、領域R(x、y)とその周辺領域との境界付近で合成比率が値valと値1/Nとの間で連続的に変化する態様を概念的に示す。合成比率設定部102cは、領域R(x、y)とその周辺領域との境界から領域R(x、y)の中心に向かう4近傍距離(City block distance)をdと定義し、合成比率を連続的に変化させる領域の幅をwdと定義した場合に、幅wd内の合成比率を次式を用いて設定する。
wd(x、y)={val*d+(1/N)*(wd−d)}/wd
なお、4近傍距離に代えて、例えば、8近傍距離(Chess board distance)や8角形距離(Octagonal distance)、ユークリッド距離(Euclidean distance)を用いてもよい。この実施形態によれば、追跡対象被写体を合成したときの、追跡対象被写体と背景等との境界付近の輝度変化が滑らかとなるため、境界付近が不自然に見える虞が無くなる。
また、本実施形態では、以下に概略的に示される処理ステップ(A)〜(E)によりストロボ画像が生成されている。
(A)スルー画の視認を通じた被写体の登録
(B)連写撮影及び撮影画像の保存
(C)連写撮影された複数の撮影画像の各々から追跡対象被写体を検出(又は手動操作で追跡対象被写体を個別に選択)
(D)合成比率の設定
(E)設定された合成比率に基づくストロボ画像の生成及び保存
これに対し、別の実施形態では、以下に概略的に示される処理ステップ(a)〜(f)によりストロボ画像が生成されるようにしてもよい。
(a)連写撮影及び撮影画像の保存
(b)連写撮影された複数の撮影画像の中からユーザが1つの撮影画像(以下、「代表画像」)を選択
(c)代表画像から被写体を登録
(d)代表画像以外の撮影画像の各々から追跡対象被写体を検出(又は手動操作で追跡対象被写体を個別に選択)
(e)合成比率の設定
(f)設定された合成比率に基づくストロボ画像の生成及び保存
処理ステップ(b)では、ユーザは、例えば操作部104を操作することにより、連写撮影により得られた全ての撮影画像の中から代表画像を選択することができる。または、所定数の撮影画像(例えば操作部104の操作で指定されたフレームから10フレーム)の中から代表画像を選択できるようにしてもよい。
1 撮影装置
100 CPU
102 DSP
102a 被写体登録部
102b 被写体検出部
102c 合成比率設定部
102d 画像合成部
104 操作部
106 撮影レンズ
108 絞り
110 シャッタ
112 イメージセンサ
114 絞り・シャッタ駆動回路
116 ROM
118 メモリカードアダプタ
120 LCD
200 メモリカード

Claims (20)

  1. 撮影画像を所定の表示画面に表示する表示手段と、
    前記表示画面に表示される撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定手段と、
    前記指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録手段と、
    複数の撮影画像の各々から、前記被写体登録手段により登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出手段と、
    前記被写体が検出された複数の撮影画像を合成する画像合成手段と、
    を備えること
    を特徴とする、合成画像生成装置。
  2. 前記範囲指定手段は、
    前記表示画面に表示される撮影画像に所定の枠を重畳的に表示させ、
    前記枠により囲われる前記撮影画像内の範囲をユーザの操作に応じて変更させ、
    前記枠により囲われる前記撮影画像内の範囲をユーザに指定させること
    を特徴とする、請求項1に記載の合成画像生成装置。
  3. 前記枠は、
    ユーザの操作に応じて形及び大きさ並びに前記撮影画像内における位置が変更されること
    を特徴とする、請求項2に記載の合成画像生成装置。
  4. 前記撮影画像内の領域であって、前記被写体検出手段により被写体が検出された被写体領域と該被写体領域以外の非被写体領域とに異なる合成比率を設定する合成比率設定手段
    を備え、
    前記画像合成手段は、
    合成対象の撮影画像の各々に対して前記合成比率設定手段により設定された合成比率に基づいて重み付けを行い、重み付け後の該複数の撮影画像を合成すること
    を特徴とする、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の合成画像生成装置。
  5. 前記合成比率設定手段は、
    前記被写体領域に設定される合成比率を第一の合成比率と定義し、前記非被写体領域に設定される合成比率を第二の合成比率と定義した場合に、該被写体領域と該非被写体領域との境界付近において合成比率が該第一の合成比率から該第二の合成比率へ連続的に変化するように設定すること
    を特徴とする、請求項4に記載の合成画像生成装置。
  6. 前記合成比率設定手段は、
    前記非被写体領域に対して前記被写体領域よりも低い合成比率を設定すること
    を特徴とする、請求項4又は請求項5に記載の合成画像生成装置。
  7. 前記合成比率設定手段は、
    前記画像合成手段により合成される撮影画像の枚数がNと定義される場合、前記非被写体領域に対して前記被写体領域の1/N倍の合成比率を設定すること
    を特徴とする、請求項4から請求項6の何れか一項に記載の合成画像生成装置。
  8. 前記合成比率設定手段は、
    前記画像合成手段により合成されると前記被写体領域が互いに重なることになる2つ以上の撮影画像がある場合、合成後の画像にて前記被写体が重なって表示されないように、該2つ以上の撮影画像内の被写体領域の合成比率を設定すること
    を特徴とする、請求項4から請求項7の何れか一項に記載の合成画像生成装置。
  9. 前記合成比率設定手段は、
    前記2つ以上の撮影画像のうち1つの撮影画像内の被写体領域の合成比率を正の値に設定し、該1つの撮影画像以外の撮影画像内の被写体領域の合成比率をゼロに設定すること
    を特徴とする、請求項8に記載の合成画像生成装置。
  10. 複数の撮影画像の中から1つの撮影画像をユーザに選択させる撮影画像選択手段と、
    前記選択された撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定手段と、
    前記指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録手段と、
    前記撮影画像選択手段により選択されなかった撮影画像の各々から、前記被写体登録手段により登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出手段と、
    前記撮影画像選択手段により選択された撮影画像及び前記被写体検出手段により被写体が検出された撮影画像を合成する画像合成手段と、
    を備えること
    を特徴とする、合成画像生成装置。
  11. 撮影画像を所定の表示画面に表示する表示ステップと、
    前記表示画面に表示される撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定ステップと、
    前記指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録ステップと、
    複数の撮影画像の各々から、前記被写体登録ステップにて登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出ステップと、
    前記被写体が検出された複数の撮影画像を合成する画像合成ステップと、
    を含む、
    合成画像生成方法。
  12. 前記範囲指定ステップにて、
    前記表示画面に表示される撮影画像に所定の枠を重畳的に表示させ、
    前記枠により囲われる前記撮影画像内の範囲をユーザの操作に応じて変更させ、
    前記枠により囲われる前記撮影画像内の範囲をユーザに指定させる、
    請求項11に記載の合成画像生成方法。
  13. 前記枠は、
    ユーザの操作に応じて形及び大きさ並びに前記撮影画像内における位置が変更される、
    請求項12に記載の合成画像生成方法。
  14. 前記撮影画像内の領域であって、前記被写体検出ステップにて被写体が検出された被写体領域と該被写体領域以外の非被写体領域とに異なる合成比率を設定する合成比率設定ステップ
    を含み、
    前記画像合成ステップにて、
    合成対象の撮影画像の各々に対して前記合成比率設定ステップにて設定された合成比率に基づいて重み付けを行い、重み付け後の該複数の撮影画像を合成する、
    請求項11から請求項13の何れか一項に記載の合成画像生成方法。
  15. 前記合成比率設定ステップにて、
    前記被写体領域に設定される合成比率を第一の合成比率と定義し、前記非被写体領域に設定される合成比率を第二の合成比率と定義した場合に、該被写体領域と該非被写体領域との境界付近において合成比率が該第一の合成比率から該第二の合成比率へ連続的に変化するように設定する、
    請求項14に記載の合成画像生成方法。
  16. 前記合成比率設定ステップにて、
    前記非被写体領域に対して前記被写体領域よりも低い合成比率を設定する、
    請求項14又は請求項15に記載の合成画像生成方法。
  17. 前記合成比率設定ステップにて、
    前記画像合成ステップにて合成される撮影画像の枚数がNと定義される場合、前記非被写体領域に対して前記被写体領域の1/N倍の合成比率を設定する、
    請求項14から請求項16の何れか一項に記載の合成画像生成方法。
  18. 前記合成比率設定ステップにて、
    前記画像合成ステップにて合成されると前記被写体領域が互いに重なることになる2つ以上の撮影画像がある場合、合成後の画像にて前記被写体が重なって表示されないように、該2つ以上の撮影画像内の被写体領域の合成比率を設定する、
    請求項14から請求項17の何れか一項に記載の合成画像生成方法。
  19. 前記合成比率設定ステップにて、
    前記2つ以上の撮影画像のうち1つの撮影画像内の被写体領域の合成比率を正の値に設定し、該1つの撮影画像以外の撮影画像内の被写体領域の合成比率をゼロに設定する、請求項18に記載の合成画像生成方法。
  20. 複数の撮影画像の中から1つの撮影画像をユーザに選択させる撮影画像選択ステップと、
    前記選択された撮影画像内の範囲をユーザに指定させる範囲指定ステップと、
    前記指定された範囲に含まれる被写体を登録する被写体登録ステップと、
    前記撮影画像選択ステップにて選択されなかった撮影画像の各々から、前記被写体登録ステップにて登録された登録被写体と同一とみなすことができる被写体を検出する被写体検出ステップと、
    前記撮影画像選択ステップにて選択された撮影画像及び前記被写体検出ステップにて被写体が検出された撮影画像を合成する画像合成ステップと、
    を含む、
    合成画像生成方法。
JP2013094232A 2013-04-26 2013-04-26 合成画像生成装置及び合成画像生成方法 Active JP6115815B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013094232A JP6115815B2 (ja) 2013-04-26 2013-04-26 合成画像生成装置及び合成画像生成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013094232A JP6115815B2 (ja) 2013-04-26 2013-04-26 合成画像生成装置及び合成画像生成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014216926A true JP2014216926A (ja) 2014-11-17
JP6115815B2 JP6115815B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=51942248

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013094232A Active JP6115815B2 (ja) 2013-04-26 2013-04-26 合成画像生成装置及び合成画像生成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6115815B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016201627A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 オリンパス株式会社 撮像装置、合成撮影方法及び合成撮影プログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005079719A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Toshiba Corp 撮影画像処理装置及びその方法
JP2006025312A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置、及び画像取得方法
WO2007032156A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Fujitsu Limited 画像処理方法及び画像処理装置
JP2009194530A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、ストロボ画像生成方法、および、プログラム
JP2011066873A (ja) * 2009-08-20 2011-03-31 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置及び画像処理装置
JP2011135409A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置及び方法、並びにプログラム
JP2013162333A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005079719A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Toshiba Corp 撮影画像処理装置及びその方法
JP2006025312A (ja) * 2004-07-09 2006-01-26 Konica Minolta Photo Imaging Inc 撮像装置、及び画像取得方法
WO2007032156A1 (ja) * 2005-09-16 2007-03-22 Fujitsu Limited 画像処理方法及び画像処理装置
JP2009194530A (ja) * 2008-02-13 2009-08-27 Casio Comput Co Ltd 撮像装置、ストロボ画像生成方法、および、プログラム
JP2011066873A (ja) * 2009-08-20 2011-03-31 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置及び画像処理装置
JP2011135409A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Casio Computer Co Ltd 画像処理装置及び方法、並びにプログラム
JP2013162333A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Sony Corp 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016201627A (ja) * 2015-04-08 2016-12-01 オリンパス株式会社 撮像装置、合成撮影方法及び合成撮影プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP6115815B2 (ja) 2017-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6512810B2 (ja) 撮像装置および制御方法とプログラム
US9025044B2 (en) Imaging device, display method, and computer-readable recording medium
CN109906599B (zh) 一种终端的拍照方法和终端
JP7131647B2 (ja) 制御装置、制御方法および制御プログラム
JP2013013050A (ja) 撮像装置及びこの撮像装置を用いた表示方法
JP6119235B2 (ja) 撮像制御装置、撮像システム、撮像制御方法およびプログラム
JP4509081B2 (ja) デジタルカメラ及びデジタルカメラのプログラム
CN110740260A (zh) 一种拍摄方法、装置以及计算机可读存储介质
JP2023010751A (ja) 画像処理装置およびその制御方法ならびにプログラム
JP2020107956A (ja) 撮像装置、撮像方法およびプログラム
TWI693828B (zh) 顯示擷取裝置與其操作方法
JP5479850B2 (ja) 動画像作成装置及び動画像作成方法
JP2014068081A (ja) 撮像装置及びその制御方法、プログラム、並びに記憶媒体
JP6115815B2 (ja) 合成画像生成装置及び合成画像生成方法
JP2019169985A (ja) 画像処理装置
JP2008005438A (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP5800600B2 (ja) 撮像装置、撮像方法およびプログラム
JP5359930B2 (ja) 撮像装置、表示方法、および、プログラム
JP2017041778A (ja) 撮像装置、動画生成方法及びプログラム
CN110896444A (zh) 一种双摄像头切换方法和设备
JPWO2018168228A1 (ja) 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム
CN112640430B (zh) 成像元件、摄像装置、图像数据处理方法及存储介质
JP5718502B2 (ja) 画像作成装置及び画像作成方法
JP6493746B2 (ja) 画像追尾装置及び画像追尾方法
JP2015152723A (ja) 撮像装置および撮像プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6115815

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20170717