JP2014216096A - 車載用燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】構成の簡素化及び小型化を容易に図るとともに、燃料電池スタックを良好に保温することを可能にする。
【解決手段】車載用燃料電池システム10は、燃料電池スタック14と、前記燃料電池スタック14を収容するケーシング16と、前記ケーシング16よりも前進方向前方に配置されるラジエータ17とを備える。ケーシング16の内周と燃料電池18の外周との間には、送風用空間部78が形成されるとともに、前記ケーシング16には、ラジエータ17を通過した外部空気を前記送風用空間部78に導入する空気取り入れ口82a、82bが形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する複数の燃料電池が積層される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックを収容して車両に搭載されるケーシングと、を備える車載用燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方側にアノード電極が、前記電解質膜の他方側にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池スタックでは、外部への放熱により他の発電セルに比べて温度低下が惹起され易い発電セルが存在している。例えば、積層方向端部に配置されている発電セル(以下、端部セルともいう)は、この発電セルに隣接するターミナルプレートやエンドプレート等からの放熱が多く、上記の温度低下が顕著になっている。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池発電装置が知られている。燃料電池発電装置は、燃料電池単セルが複数積層されたスタック部と、このスタック部の両末端に配置された一対の集電板と、この集電板の外周に配置された端部材とを有する燃料電池スタックが、内側に断熱材が固定されたケーシングで包囲されて構成されている。
そして、断熱材のスタック部側の表面と、スタック部の表面との間に、燃料電池スタックから延設された、絶縁性材料からなる接触防止部材が、同一面上に2箇所以上設けられ、断熱材は、同一面上に配置された接触防止部材間の長さよりも、同一方向により長くされている。
特開2008−130261号公報
上記の燃料電池発電装置では、ケーシングの内側に断熱材が固定されており、前記ケーシングで燃料電池スタック全体が包囲されている。このため、構造が複雑化するとともに、装置全体が大型化するという問題がある。
本発明は、この種の問題を解決するものであり、構成の簡素化及び小型化を容易に図るとともに、燃料電池スタックを良好に保温することが可能な車載用燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する複数の燃料電池が積層されるとともに、冷却媒体が循環される燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックを収容して車両に搭載されるケーシングと、前記ケーシングよりも前進方向前方に配置され、前記冷却媒体を外部空気と熱交換するラジエータと、を備える車載用燃料電池システムに関するものである。
この車載用燃料電池システムでは、ケーシングの内周と燃料電池の外周との間には、送風用空間部が形成されるとともに、前記ケーシングには、ラジエータを通過した外部空気を前記送風用空間部に導入する空気取り入れ口が形成されている。
また、この車載用燃料電池システムでは、燃料電池は、車両の車幅方向に積層されるとともに、ケーシングは、前進方向前方の下部に空気取り入れ口を有する一方、前進方向後方の上部に空気排出口を有することが好ましい。
さらに、この車載用燃料電池システムでは、ケーシングの前進方向前方の下部には、車幅方向の中央側に複数個の空気取り入れ口が形成される一方、前記ケーシングの前進方向後方の上部には、前記車幅方向の両端側にそれぞれ1以上の空気排出口が形成されることが好ましい。
さらにまた、この車載用燃料電池システムでは、ケーシングの前記前進方向前方の内部には、前記送風用空間部を分割する仕切り部が形成されることが好ましい。
本発明によれば、ラジエータには、燃料電池スタックを循環して暖まった冷却媒体が供給されており、外部空気は、前記ラジエータで前記冷却媒体と熱交換して昇温されている。そして、昇温された外部空気は、空気取り入れ口からケーシング内の送風用空間部に導入されるため、燃料電池スタックを保温することができる。従って、ケーシング内に断熱材を配設する必要がなく、構成の簡素化及び小型化を容易に図るとともに、燃料電池スタックを良好に保温することが可能になる。
本発明の実施形態に係る車載用燃料電池システムが搭載された燃料電池電気自動車の概略平面説明図である。 前記車載用燃料電池システムの概略斜視説明図である。 前記車載用燃料電池システムを構成する燃料電池スタックの一部分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する燃料電池の分解斜視説明図である。 前記燃料電池スタックの一部断面平面図である。 前記燃料電池スタックの断面側面図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車載用燃料電池システム10は、燃料電池電気自動車(燃料電池車両)12のフロントボックス(所謂、モータルーム)12fに収容される。車載用燃料電池システム10は、燃料電池スタック14と、前記燃料電池スタック14を収容するケーシング16と、前記ケーシング16よりも前進方向(矢印Af方向)前方に配置され、後述する冷却媒体を外部空気と熱交換するラジエータ17とを備える(図1及び図2参照)。
燃料電池スタック14は、図3に示すように、複数の横長形状の燃料電池18が立位姿勢で燃料電池電気自動車12の車長方向(車両進行方向)(矢印A方向)に交差する車幅方向(矢印B方向)に積層される。
燃料電池18の積層方向一端には、第1ターミナルプレート20a、第1絶縁プレート22a及び第1エンドプレート24aが、外方に向かって順次配設される。燃料電池18の積層方向他端には、第2ターミナルプレート20b、第2絶縁プレート22b及び第2エンドプレート24bが、外方に向かって順次配設される。第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bは、燃料電池18、第1絶縁プレート22a及び第2絶縁プレート22bの外形寸法よりも大きな外形寸法に設定される。
図4に示すように、燃料電池18は、電解質膜・電極構造体26と、前記電解質膜・電極構造体26を挟持する第1金属セパレータ28及び第2金属セパレータ30とを備える。第1金属セパレータ28及び第2金属セパレータ30は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1金属セパレータ28及び第2金属セパレータ30は、平面が矩形状を有するとともに、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状に成形される。なお、第1金属セパレータ28及び第2金属セパレータ30に代えて、例えば、カーボンセパレータを使用してもよい。
電解質膜・電極構造体26は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜32と、前記固体高分子電解質膜32を挟持するアノード電極34及びカソード電極36とを備える。固体高分子電解質膜32は、アノード電極34及びカソード電極36よりも大きな片面寸法を有している。
アノード電極34とカソード電極36とは、同一の片面寸法に設定される(図4参照)。なお、電解質膜・電極構造体26は、アノード電極34とカソード電極36とが互いに異なる平面寸法に設定される、所謂、段差MEAを構成してもよい。
アノード電極34及びカソード電極36は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子を前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、例えば、固体高分子電解質膜32の両面に形成されている。
燃料電池18の矢印A方向(図4中、矢印B方向に交差する水平方向)の一端縁部には、積層方向である矢印B方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔38a、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔40a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔42bが、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
燃料電池18の矢印A方向の他端縁部には、矢印B方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔42a、冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔40b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔38bが、矢印C方向に配列して設けられる。
第1金属セパレータ28の電解質膜・電極構造体26に向かう面28aには、例えば、矢印A方向に延在する燃料ガス流路44が形成される。燃料ガス流路44は、燃料ガス供給連通孔42aと燃料ガス排出連通孔42bとに連通する。
第2金属セパレータ30の電解質膜・電極構造体26に向かう面30aには、例えば、矢印A方向に延在する酸化剤ガス流路46が設けられる。酸化剤ガス流路46は、酸化剤ガス供給連通孔38aと酸化剤ガス排出連通孔38bとに連通する。酸化剤ガス流路46と燃料ガス流路44とは、互いに対向流(酸化剤ガスの流れ方向と燃料ガスの流れ方向とが逆方向)に構成される。
互いに隣接する第1金属セパレータ28の面28bと第2金属セパレータ30の面30bとの間には、冷却媒体供給連通孔40aと冷却媒体排出連通孔40bとに連通する冷却媒体流路48が形成される。冷却媒体流路48は、燃料ガス流路44の裏面形状と酸化剤ガス流路46の裏面形状とが重なり合って形成される。
第1金属セパレータ28の面28a、28bには、この第1金属セパレータ28の外周端部を周回して、第1シール部材50が一体化される。第2金属セパレータ30の面30a、30bには、この第2金属セパレータ30の外周端部を周回して、第2シール部材52が一体化される。
第1シール部材50及び第2シール部材52には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図3に示すように、第1ターミナルプレート20a及び第2ターミナルプレート20bの略中央には、積層方向外方に延在する端子部58a及び58bが設けられる。端子部58aは、絶縁性筒体60に挿入されて、第1絶縁プレート22aの孔部62a及び第1エンドプレート24aの孔部64aを貫通して前記第1エンドプレート24aの外部に突出する。端子部58bは、絶縁性筒体60に挿入されて、第2絶縁プレート22bの孔部62b及び第2エンドプレート24bの孔部64bを貫通して前記第2エンドプレート24bの外部に突出する。
第1絶縁プレート22a及び第2絶縁プレート22bは、絶縁性材料、例えば、ポリカーボネート(PC)やフェノール樹脂等で形成されている。第1絶縁プレート22aは、中央部に矩形状の凹部66aが設けられるとともに、前記凹部66aの略中央に孔部62aが連通する。凹部66aには、第1ターミナルプレート20aが収容され、前記第1ターミナルプレート20aの端子部58aが絶縁性筒体60を介装して孔部62aに挿入される。
第2絶縁プレート22bは、中央部に矩形状の凹部66bが設けられるとともに、前記凹部66bの略中央に孔部62bが連通する。凹部66bには、第2ターミナルプレート20bが収容され、前記第2ターミナルプレート20bの端子部58bが絶縁性筒体60を介装して孔部62bに挿入される。
第1絶縁プレート22a及び第1エンドプレート24aには、酸化剤ガス供給連通孔38a、酸化剤ガス排出連通孔38b、燃料ガス供給連通孔42a及び燃料ガス排出連通孔42bが形成される。第2絶縁プレート22b及び第2エンドプレート24bには、冷却媒体供給連通孔40a及び冷却媒体排出連通孔40bが形成される。なお、第1エンドプレート24a側と第2エンドプレート24b側とに、それぞれ任意の連通孔を振り分けて設けることもできる。
図1に示すように、第2エンドプレート24bの冷却媒体供給連通孔40aには、冷却媒体導入配管67aの一端が接続されるとともに、前記第2エンドプレート24bの冷却媒体排出連通孔40bには、冷却媒体導出配管67bの一端が接続される。冷却媒体導入配管67aの他端と冷却媒体導出配管67bの他端とは、ラジエータ17の入口と出口とに接続されるとともに、前記冷却媒体導入配管67a又は前記冷却媒体導出配管67bには、図示しない循環ポンプが配設される。
第1エンドプレート24aの酸化剤ガス供給連通孔38a及び酸化剤ガス排出連通孔38bは、図示しない酸化剤ガス供給装置に接続される。第1エンドプレート24aの燃料ガス供給連通孔42a及び燃料ガス排出連通孔42bは、図示しない燃料ガス供給装置に接続される。
図1及び図2に示すように、ケーシング16は、車幅方向(矢印B方向)両端の2辺が第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bにより構成される。ケーシング16の車長方向(矢印A方向)両端の2辺は、前方サイドプレート(前進方向前方のプレート)68及び後方サイドプレート(前進方向後方のプレート)70により構成される。ケーシング16の車高方向(矢印C方向)両端の2辺は、アッパープレート72及びダウンプレート74により構成される。
前方サイドプレート68、後方サイドプレート70、アッパープレート72及びダウンプレート74は、板状を有し、例えば、押し出し成形や鋳造、又は機械加工等により形成される。前方サイドプレート68、後方サイドプレート70、アッパープレート72及びダウンプレート74は、第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bに対して(互いに)、必要に応じてねじ76により固定される。前方サイドプレート68、後方サイドプレート70、アッパープレート72及びダウンプレート74により、燃料電池スタック14の締め付け荷重を負担する。
図2、図5及び図6に示すように、ケーシング16の内周と燃料電池スタック14の外周との間には、送風用空間部78が形成される。燃料電池スタック14では、第1エンドプレート24a及び第2エンドプレート24bが燃料電池18の外形寸法よりも大きな外形寸法に設定されており、積層された前記燃料電池18の外周とケーシング16の内周との間には、周回する隙間である送風用空間部78が形成される。
ケーシング16の前進方向前方である前方サイドプレート68は、内面(燃料電池スタック14側の面)の長辺方向(矢印B方向)の中央部に、仕切り部80が鉛直方向に延在して設けられる。仕切り部80は、前方サイドプレート68の幅方向(矢印C方向)の全体に亘って延在して燃料電池18側に膨出形成され、送風用空間部78を分割する。仕切り部80は、前方サイドプレート68と一体で形成してもよく、又は、前記前方サイドプレート68に別体を接合してもよい。
前方サイドプレート68の下部には、車幅方向の中央側に仕切り部80を挟んで、複数個、例えば、2個(2個に限定されない)の空気取り入れ口82a、82bが形成される。空気取り入れ口82a、82bは、矩形状を有するが、円形状等の種々の形状に設定することができる。
ケーシング16の上部であるアッパープレート72には、車長方向後方に位置し、長手方向(車幅方向)外方寄りにそれぞれ1個(又は2個以上)の空気排出口84a、84bが形成される。空気排出口84a、84bは、矩形状(又は円形状等)を有し、ケーシング16の上部後方側に配置される。送風用空間部78は、入口側が2個の空気取り入れ口82a、82bに連通する一方、出口側が2個の空気排出口84a、84bに連通する。
このように構成される車載用燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
先ず、図2及び図3に示すように、第1エンドプレート24aの酸化剤ガス供給連通孔38aには、酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給される。第1エンドプレート24aの燃料ガス供給連通孔42aには、水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、第2エンドプレート24bでは、冷却媒体供給連通孔40aには、純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、図4に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔38aから第2金属セパレータ30の酸化剤ガス流路46に導入される。酸化剤ガスは、酸化剤ガス流路46に沿って矢印A方向に移動し、電解質膜・電極構造体26のカソード電極36に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス供給連通孔42aから第1金属セパレータ28の燃料ガス流路44に供給される。燃料ガスは、燃料ガス流路44に沿って矢印A方向に移動し、電解質膜・電極構造体26のアノード電極34に供給される。
従って、電解質膜・電極構造体26では、カソード電極36に供給される酸化剤ガスと、アノード電極34に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、電解質膜・電極構造体26のカソード電極36に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス排出連通孔38bに沿って矢印B方向に排出される。一方、電解質膜・電極構造体26のアノード電極34に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス排出連通孔42bに沿って矢印B方向に排出される。
また、一対の冷却媒体供給連通孔40aに供給された冷却媒体は、第1金属セパレータ28及び第2金属セパレータ30間の冷却媒体流路48に導入される。冷却媒体は、矢印A方向に移動して電解質膜・電極構造体26を冷却した後、冷却媒体排出連通孔40bに沿って矢印B方向に排出される。
各電解質膜・電極構造体26を冷却することにより暖まった冷却媒体は、図1に示すように、冷却媒体導出配管67bに導出されてラジエータ17に供給される。燃料電池電気自動車12は、矢印Af方向に走行しており、ラジエータ17では、外部空気により冷却媒体が冷却される。換言すると、冷却媒体は、加熱流体として外部空気を加温(熱交換)する。
この場合、本実施形態では、図2、図5及び図6に示すように、冷却媒体と熱交換して昇温された外部空気は、一対の空気取り入れ口82a、82bからケーシング16内の送風用空間部78に導入される。送風用空間部78に導入された外部空気は、燃料電池スタック14の略中央部から仕切り部80によって左右(矢印B方向両側)に均等に流通した後、前記燃料電池スタック14の積層方向両端側を通って一対の空気排出口84a、84bから外方に排出される。
外部空気は、前方サイドプレート68の内方からアッパープレート72の外部に流通する。その際、図6に示すように、外部空気は、燃料電池スタック14の上方及び下方を流通することにより前記燃料電池スタック14の外周全体を流通する。
このため、燃料電池スタック14では、特に温度低下が惹起され易い積層方向両端側の燃料電池18を加温することができるとともに、積層方向全体に亘って所望の温度状態に保温することが可能になる。従って、ケーシング16内に断熱材を配設する必要がなく、構成の簡素化及び小型化を容易に図るとともに、燃料電池スタック14を良好に保温することができるという効果が得られる。
10…車載用燃料電池システム 12…燃料電池電気自動車
12f…フロントボックス 14…燃料電池スタック
16…ケーシング 17…ラジエータ
18…燃料電池 24a、24b…エンドプレート
26…電解質膜・電極構造体 28、30…金属セパレータ
32…固体高分子電解質膜 34…アノード電極
36…カソード電極 38a…酸化剤ガス供給連通孔
38b…酸化剤ガス排出連通孔 40a…冷却媒体供給連通孔
40b…冷却媒体排出連通孔 42a…燃料ガス供給連通孔
42b…燃料ガス排出連通孔 44…燃料ガス流路
46…酸化剤ガス流路 48…冷却媒体流路
67a…冷却媒体導入配管 67b…冷却媒体導出配管
68…前方サイドプレート 70…後方サイドプレート
72…アッパープレート 74…ダウンプレート
78…送風用空間部 80…仕切り部
82a、82b…空気取り入れ口 84a、84b…空気排出口

Claims (4)

  1. 燃料ガスと酸化剤ガスとの電気化学反応により発電する複数の燃料電池が積層されるとともに、冷却媒体が循環される燃料電池スタックと、
    前記燃料電池スタックを収容して車両に搭載されるケーシングと、
    前記ケーシングよりも前進方向前方に配置され、前記冷却媒体を外部空気と熱交換するラジエータと、
    を備える車載用燃料電池システムであって、
    前記ケーシングの内周と前記燃料電池の外周との間には、送風用空間部が形成されるとともに、
    前記ケーシングには、前記ラジエータを通過した前記外部空気を前記送風用空間部に導入する空気取り入れ口が形成されることを特徴とする車載用燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の車載用燃料電池システムにおいて、前記燃料電池は、前記車両の車幅方向に積層されるとともに、
    前記ケーシングは、前記前進方向前方の下部に前記空気取り入れ口を有する一方、前進方向後方の上部に空気排出口を有することを特徴とする車載用燃料電池システム。
  3. 請求項2記載の車載用燃料電池システムにおいて、前記ケーシングの前記前進方向前方の下部には、前記車幅方向の中央側に複数個の前記空気取り入れ口が形成される一方、
    前記ケーシングの前記前進方向後方の上部には、前記車幅方向の両端側にそれぞれ1以上の前記空気排出口が形成されることを特徴とする車載用燃料電池システム。
  4. 請求項3記載の車載用燃料電池システムにおいて、前記ケーシングの前記前進方向前方の内部には、前記送風用空間部を分割する仕切り部が形成されることを特徴とする車載用燃料電池システム。
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