JP2014215059A - 評価装置、評価方法、および半導体装置 - Google Patents

評価装置、評価方法、および半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ウェハの評価を高精度に行うことが可能な装置を提供する。
【解決手段】表面検査装置1が、ウェハ10を照明光で照明する照明部21と、ウェハ10を支持し、ウェハ10の表面と平行な傾動軸Tcを中心にウェハ10を傾動可能な支持部15と、ウェハ10で反射した反射光を検出する検出部31と、検出部31を回転移動させる回転移動部38と、照明部21の照明姿勢を切り替える切替シャッター装置25と、ウェハ10で反射した複数の反射角の反射光が検出部31に入射するように支持部15と回転移動部38とを制御するハードウェア制御部44および主制御部45とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板を評価する評価装置および評価方法に関する。また、この評価装置を用いた評価結果に基づき加工条件を調整して製造される半導体装置に関する。
半導体装置の製造工程において、表面に繰り返しパターンが形成された基板の評価が行われる。基板の評価方法として、例えば、パターンが有する構造性複屈折による偏光状態の変化に基づいてパターンの形状誤差を検出する方法が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この方法によれば、回折光が発生しないような微細な繰り返しパターンであっても、正反射光の偏光状態の変化を捕らえることによりパターンの形状誤差を検出できるため、照明光の波長を短波長化することなくパターンの形状誤差を検出することが可能となる。
米国特許公開2006/192953号公報
近年、パターンの微細化に伴い、高精度な評価を行うため、パターンの種類に応じて照明光の入射角を大きく変化させて最適な入射角に設定する必要が生じている。しかしながら、従来の装置では、正反射光を検出する際に照明光の入射角を広範囲で設定することができなかった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、基板の評価を高精度に行うことが可能な評価装置、評価方法、および半導体装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本願の態様に従えば、基板を照明光で照明する照明部と、前記基板を支持し、前記基板の表面と平行な軸を中心に前記基板を傾動可能な支持部と、前記基板で反射した反射光を検出する検出部と、前記照明部と前記検出部のうちの一方を移動させる移動部と、前記照明部と前記検出部のうちの他方の照明姿勢または検出姿勢を切り替える切替部と、前記基板で反射した複数の反射角の反射光が前記検出部に入射するように、前記支持部と前記移動部との少なくとも一方を制御する制御部を備えた評価装置が提供される。
また、本願の態様に従えば、基板を準備し、上述の評価装置で前記基板を評価し、前記評価結果を出力する評価方法が提供される。
また、本願の態様に従えば、半導体製造工程で加工された基板を準備し、上述の評価方法で評価し、前記評価結果に基づいて前記加工の条件を調整する半導体装置の製造方法により製造された半導体装置が提供される。
本発明によれば、照明光の入射角を広範囲で設定することができるため、パターンの種類に応じて最適な入射角を設定することが可能となり、基板の評価を高精度に行うことができる。
第1実施形態に係る表面検査装置の概要構成図である。 第1実施形態に係る表面検査装置において照明姿勢を切り替えた状態を示す図である。 ウェハの回転角度を示す説明図である。 入射角および反射角を示す説明図である。 検出角を示す説明図である。 ウェハの表面の外観図である。 直線偏光の入射面と繰り返しパターンの繰り返し方向との傾き状態を説明する図である。 第2実施形態に係る表面検査装置の概要構成図である。 第2実施形態に係る表面検査装置において照明姿勢を切り替えた状態を示す図である。 第3実施形態に係る表面検査装置の概要構成図である。 第3実施形態に係る表面検査装置において照明姿勢を切り替えた状態を示す図である。 第4実施形態に係る表面検査装置の概要構成図である。 第4実施形態に係る表面検査装置において照明姿勢を切り替えた状態を示す図である。 照明ユニットの拡大図である。 (a)は第2導光ファイバから照射される照明光を示す平面図であり、(b)は第2導光ファイバから照射される照明光を示す側面図である。 第4実施形態に係る表面検査装置の第1の変形例を示す概要構成図である。 第4実施形態に係る表面検査装置の第2の変形例を示す概要構成図である。 (a)は照明部の第1の変形例を示す平面図であり、(b)は照明部の第1の変形例を示す側面図である。 (a)は照明部の第2の変形例を示す平面図であり、(b)は照明部の第2の変形例を示す側面図である。 第5実施形態に係る表面検査装置の概要構成図である。 第5実施形態に係る表面検査装置において照明姿勢を切り替えた状態を示す図である。 ウェハ10の表面の一部を照明する一例を示す模式図である。 (a)は照明部の第3の変形例を示す平面図および側面図であり、(b)は照明部の第4の変形例を示す平面図および側面図である。 第1実施形態に係る表面検査装置の変形例を示す概要構成図である。 第2実施形態に係る表面検査装置の変形例を示す概要構成図である。 第3実施形態に係る表面検査装置の変形例を示す概要構成図である。 第4実施形態に係る表面検査装置の第3の変形例を示す概要構成図である。 第5実施形態に係る表面検査装置の変形例を示す概要構成図である。 (a)は回転移動部の一例を示す模式図であり、(b)は(a)に示す回転移動部を横方向から見た模式図である。 検出部の変形例を示す模式図である。 半導体装置の製造方法を示すフローチャートである。 リソグラフィー工程を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本願に係る評価装置の第1実施形態として表面検査装置を図1および図2に示す。第1実施形態の表面検査装置1は、ウェハ10を支持する支持部15と、照明部21と、検出部31と、回転移動部38と、画像処理部41と、記憶部42と、検査部43と、ハードウェア制御部44および主制御部45と、これらを収容する筐体部50とを備えている。
なお、第1実施形態において、図1に示した矢印X,Y,Zの方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向、Z軸方向として説明する。また、図3に示すように、ウェハ10上で規定された所定の径方向の軸D(ウェハ10の中心とウェハ10の外周の所定の一点とを通る軸)とX軸との成す角度θrを、便宜的にウェハ方位角度と称して説明する。なお、各実施形態において、Z軸方向の正方向(矢印の方向)を適宜上方と称し、その逆方向を下方と称する。
支持部15は、ステージ16と、回転機構部17と、チルト機構部18とを有している。ステージ16は、略円形状の支持面16a(図4および図5を参照)上でウェハ10を支持する。なお、ステージ16に支持されたウェハ10は、真空吸着により支持面16a上で保持される。回転機構部17は、ステージ16に支持されたウェハ10の表面に垂直な軸周りにステージ16及びウェハ10を回転させることができる。ウェハ10の回転対称軸を回転機構部17の回転軸(ウェハ10の回転中心)と一致させることにより、ウェハ方位角度を調整することができる。
チルト機構部18は、照明部21の光軸Axがウェハ10と交差する点から延びるウェハ10の垂線と光軸Axを含む面に垂直な軸(以下、傾動軸Tcと称する)を中心に、ステージ16をウェハ10とともに傾動させる。これにより、水平軸(図1におけるX軸と平行な軸)に対するウェハ10の傾斜角度を変化させることができる。なお、本実施形態における傾動軸Tcは、図1におけるY軸と平行であるものとする。したがって、ウェハ10の表面に入射する照明光の入射角と、ウェハ10の表面で反射した反射光の反射角とを調整することが可能となる。
ここで、図4に示すように、本実施形態における照明光の入射角とは、ウェハ10の表面の法線N1とウェハ10の表面に入射する照明光との成す角θ1である。また、本実施形態における反射光の反射角とは、ウェハ10の表面の法線N1とウェハ10の表面で反射した反射光との成す角θ2である。なお、正反射の場合、照明光の入射角と反射光の反射角とが同じ大きさになる。
照明部21は、照明ユニット22と、切替シャッター装置25と、第1照明側偏光フィルタ26と、第1照明側凹面鏡27と、第2照明側偏光フィルタ28と、第2照明側凹面鏡29とを有している。照明ユニット22は、光源部23と、第1導光ファイバ24aと、第2導光ファイバ24bとを有している。光源部23は、メタルハライドランプまたは水銀ランプを用いて構成され、第1導光ファイバ24aおよび第2導光ファイバ24bを介して所定の波長(例えば、248nm)の光を射出する。なお、光源部23には、所定の波長を有する光を抽出し強度を調節する調光部(図示せず)が設けられている。第1導光ファイバ24aおよび第2導光ファイバ24bは、基端部が光源部23に接続され、先端側が途中で分岐してそれぞれ第1照明側凹面鏡27および第2照明側凹面鏡29の方を向くように配置される。
切替シャッター装置25は、第1導光ファイバ24aおよび第2導光ファイバ24bの先端部に設けられ、第1導光ファイバ24aの先端部を開閉可能な第1シャッター板25aと、第2導光ファイバ24bの先端部を開閉可能な第2シャッター板25bとを有している。また、切替シャッター装置25は、第1シャッター板25aおよび第2シャッター板25bのうちいずれか一方を選択的に切り替えて開放させることができるようになっている。
第1照明側偏光フィルタ26は、第1導光ファイバ24aから射出された光のうち直線偏光のみを透過させる。第1照明側偏光フィルタ26の透過軸は、所定の方位(例えば、p偏光が得られる方位)に設定される。第1導光ファイバ24aの光の射出端(先端部)が第1照明側凹面鏡27の焦点面に配置される。第1照明側凹面鏡27は、第1照明側偏光フィルタ26を透過した光をステージ16上のウェハ10の表面に向けて反射させ、平行光となった照明光をウェハ10の表面全体に照射する。なお、第1照明側偏光フィルタ26は、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
第2照明側偏光フィルタ28は、第2導光ファイバ24bから射出された光のうち直線偏光のみを透過させる。第2照明側偏光フィルタ28の透過軸は、所定の方位(例えば、p偏光が得られる方位)に設定される。第2導光ファイバ24bの光の射出端(先端部)が第2照明側凹面鏡29の焦点面に配置される。第2照明側凹面鏡29は、第2照明側偏光フィルタ28を透過した光をステージ16上のウェハ10の表面に向けて反射させ、平行光となった照明光をウェハ10の表面全体に照射する。照明部21は、切替シャッター装置25が第1シャッター板25aおよび第2シャッター板25bのうちいずれか一方を開放させることにより、ステージ16との間の光軸Axの向き(すなわち、照明部21の照明姿勢)が異なる2つの照明方向からウェハ10の表面全体を照明可能である。なお、第2照明側偏光フィルタ28も、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
検出部31は、検出側凹面鏡32と、検出側偏光フィルタ33と、撮像装置36とを有している。検出側凹面鏡32は、ウェハ10の表面で反射した反射光を集光して撮像装置36へ導く。検出側凹面鏡32で反射したウェハ10からの反射光は撮像装置36の撮像面上に達し、撮像面上にウェハ10の表面全体の像が結像される。検出側偏光フィルタ33は、検出側凹面鏡32と撮像装置36との間に配設され、その透過軸の方位は、第1照明側偏光フィルタ26および第2照明側偏光フィルタ28の透過軸に対して直交するように(クロスニコルの状態となるように)設定される。なお、検出側偏光フィルタ33は、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
撮像装置36は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部45に出力する。主制御部45は、撮像装置36から出力された画像信号を画像処理部41に送る。画像処理部41は、撮像装置36から出力された画像信号に基づいてウェハ10の画像を生成する。画像処理部41で処理されたウェハ10の画像データは、主制御部45を介して検査部43に送られる。なお、この画像データとは、撮像装置36で検出したウェハ10からの光に基づく信号強度である。
記憶部42には、欠陥の無いパターン若しくは、許容される程度の欠陥を有するパターンが所定のピッチで形成されたウェハ(以下、良品ウェハと称する)の画像データ(すなわち、撮像装置36で検出した良品ウェハからの光に基づく信号強度)が予め記憶されている。検査部43は、主制御部45からウェハ10の画像データと良品ウェハの画像データとを受け取り比較して、ウェハ10の表面のパターンにおける異常(欠陥)の有無を検査・評価する。検査部43による評価結果は、主制御部45により不図示の表示装置で出力表示される。また、画像処理部41で処理されたウェハ10の画像データに基づくウェハ10の表面の画像を、主制御部45により不図示の表示装置に表示させてもよい。
なお、検査部43によるウェハ10の検査結果および画像データは、主制御部45により記憶部42に送られて記憶される。また、検査部43によるウェハ10の検査結果および画像データは、主制御部45により出力部46から外部へ出力することも可能である。なお、この外部は、例えば、半導体製造ラインの管理システムや露光装置等を挙げることができる。
回転移動部38は、傾動軸Tcを中心に反射光を検出可能な状態を保って、検出部31(検出側凹面鏡32、検出側偏光フィルタ33、および撮像装置36)を一体的に回転移動させる。回転移動部38の一例として、例えば図29に示すように、検出部31(検出側凹面鏡32、検出側偏光フィルタ33、および撮像装置36)を保持する回転アーム38aと、回転アーム38aを傾動軸Tcと略同一の軸回りに回転自在に支持するアーム支持部38bと、回転アーム38aを回転駆動するアーム駆動部38cとを有して構成されている。なお、図1および図2において、支持部15および検出部31等を視認し易くするため、回転移動部38の図示を一部省略している(以降の第2〜第5実施形態の各図においても同様とする)。これにより、ウェハ10に対する検出部31の検出角(すなわち、検出部31の検出姿勢)が調整可能となる。ここで、検出角とは、図5に示すように、ウェハ10の表面の法線N1と、ステージ16と検出側凹面鏡32との間の光軸Axとの成す角θtである。
これにより、照明光の入射角(正反射光の反射角)と、検出部31の検出角とをそれぞれ独立して調整することができる。そのため、チルト機構部18によりステージ16を傾動させて照明光の入射角を変化させても、回転移動部38により検出部31を一体的に回転移動させて、検出部31の検出角を正反射光の反射角(照明光の入射角)と同じ角度に合わせることができる。つまり、正反射光を検出する際に照明光の入射角を任意の角度に設定することが可能になる。
なお、図1において傾動軸Tcから右水平に(X軸方向に)延びる軸を基準軸Bとする。検出側凹面鏡32は、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに60度〜120度の範囲で回転移動可能に配置される。一方、第1照明側凹面鏡27は、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度だけ回転した位置に配置される。また、第2照明側凹面鏡29は、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに210度だけ回転した位置に配置される。
図1に示すように、第1照明側凹面鏡27からウェハ10の表面を照明する場合には、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに15度〜45度の範囲で傾動させる。また、ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38により、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに60度〜120度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定することができる。なお、図1の実線は、照明光の入射角θ1を45度に設定した状態を示し、図1の二点鎖線は、照明光の入射角θ1を15度に設定した状態を示している。
図2に示すように、第2照明側凹面鏡29からウェハ10の表面を照明する場合には、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに45度〜75度の範囲で傾動させる。また、ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38により、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに60度〜120度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定することができる。なお、図2の実線は、照明光の入射角θ1を75度に設定した状態を示している。
主制御部45は、ハードウェア制御部44を介して、支持部15、照明ユニット22、切替シャッター装置25、回転移動部38等の作動を制御する。ハードウェア制御部44は、支持部15の回転機構部17を制御し、ウェハ方位角度を調整する。また、ハードウェア制御部44は、支持部15のチルト機構部18を制御し、照明光の入射角を調整する。また、ハードウェア制御部44は、照明ユニット22を制御し、照明光の波長および強度を調節する。また、ハードウェア制御部44は、切替シャッター装置25を制御し、開放させるシャッター板を切り替える。また、ハードウェア制御部44は、回転移動部38を制御し、検出部31の検出角を調整する。
ウェハ10は、露光装置(図示せず)により最上層のレジスト膜に対して所定のマスクパターンが投影露光され、現像装置(図示せず)によって現像される。現像後のウェハ10は、不図示の搬送装置により、不図示のウェハカセットまたは現像装置からステージ16上に搬送される。なおこのとき、ウェハ10は、ウェハ10のパターンもしくは外縁部(ノッチやオリエンテーションフラット等)を基準としてアライメントが行われた状態で、ステージ16上に搬送される。ウェハ10の表面には、図6に示すように、製造される複数の半導体装置に対応する複数のチップ領域11が縦横に(図6におけるX´Y´方向に)配列される。各チップ領域11の中には、パターンとしてラインパターンやホールパターン等の繰り返しパターン12が形成されている。
以上のように構成される表面検査装置1を用いたウェハ10の評価方法について説明する。まず、評価対象のウェハ10を準備し、準備したウェハ10を不図示の搬送装置によりステージ16上に搬送する。なお、搬送の途中で顕微鏡等を備える不図示のアライメント機構によりウェハ10の表面に形成されているパターンの位置情報を取得しており、ウェハ10をステージ16上の所定の位置に所定の方向で載置することができる。ウェハ10の表面には、例えば図7に示すように、複数のライン部2Aがその短手方向(図6におけるX´方向)に沿って一定のピッチPで配列された繰り返しパターン12(ラインアンドスペースパターン)が形成されている。なお、隣り合うライン部2A同士の間は、スペース部2Bである。以下、ライン部2Aの配列方向(図6におけるX´方向)を「繰り返しパターン12の繰り返し方向」と称する。
ここで、繰り返しパターン12におけるライン部2Aの線幅DAの設計値をピッチPの1/2とする。設計値の通りに繰り返しパターン12が形成された場合、ライン部2Aの線幅DAとスペース部2Bの線幅DBは等しくなり、ライン部2Aとスペース部2Bとの体積比は略1:1になる。これに対して、繰り返しパターン12を形成する際の露光フォーカスが適正値から外れると、ピッチPは変わらないが、ライン部2Aの線幅DAが設計値と異なってしまうとともに、スペース部2Bの線幅DBとも異なってしまい、ライン部2Aとスペース部2Bとの体積比が略1:1から外れる。
本実施形態では、繰り返しパターン12におけるライン部2Aとスペース部2Bとの体積比の変化を利用して、繰り返しパターン12の検査や評価を行う。なお、説明を簡単にするため、理想的な体積比を1:1とする。ここで、理想的な体積比とは例えば設計値である。体積比の変化は、露光フォーカスの適正値からの外れに起因し、ウェハ10のショット領域ごとに現れる場合がある。なお、体積比を断面形状の面積比と言い換えることもできる。
次に、図7に示すように、繰り返しパターン12の繰り返し方向が、ウェハ10の表面における照明光(直線偏光L)の振動方向に対して45度だけ斜めになるように、回転機構部17によりウェハ10を回転させてウェハ方位角度を調整する。繰り返しパターン12の検査の光量を最も多くするためである。
次に、検出部31がウェハ10からの正反射光を検出できるように、照明光の入射角等を設定する。照明光の入射角θ1は、繰り返しパターン12の種類に応じて設定される。照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定する場合、図1に示すように、切替シャッター装置25が第1シャッター板25aのみを開放させる。以下適宜、第1シャッター板25aのみを開放させた状態を第1照明状態と称する。チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、第1照明側凹面鏡27から照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38は、検出部31を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。なお、第1照明側凹面鏡27から照射される照明光の入射角θ1が決まると、正反射光の反射角θ2が決まるので、ウェハ10に対する検出角θtが一義的に決まる。
一方、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定する場合、図2に示すように、切替シャッター装置25が第2シャッター板25bのみを開放させる。以下適宜、第2シャッター板25bのみを開放させた状態を第2照明状態と称する。チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、第2照明側凹面鏡29から照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38は、検出部31を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。なお、第2照明側凹面鏡29から照射される照明光の入射角θ1が決まると、正反射光の反射角θ2が決まるので、ウェハ10に対する検出角θtが一義的に決まる。
なおこのとき、ハードウェア制御部44により、支持部15の回転機構部17とチルト機構部18、照明ユニット22、切替シャッター装置25、回転移動部38等の作動が制御される。
次に、照明部21によりウェハ10の表面を照明する。照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定した場合、図1に示すように、光源部23から第1導光ファイバ24aを介して射出された光が、第1照明側偏光フィルタ26を透過して直線偏光となり、第1照明側凹面鏡27に達する。第1照明側凹面鏡27に達した直線偏光は、第1照明側凹面鏡27で斜め下方に反射して平行光となり、照明光(例えば、p偏光)としてウェハ10の表面全体に照射される。
一方、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定した場合、図2に示すように、光源部23から第2導光ファイバ24bを介して射出された光が、第2照明側偏光フィルタ28を透過して直線偏光となり、第2照明側凹面鏡29に達する。第2照明側凹面鏡29に達した直線偏光は、第2照明側凹面鏡29で斜め上方に反射して平行光となり、照明光(例えば、p偏光)としてウェハ10の表面全体に照射される。
ウェハ10の表面で反射した反射光(正反射光)は、検出部31の検出側凹面鏡32により撮像装置36に向けて集光され検出側偏光フィルタ33に達する。このとき、繰り返しパターン12での構造性複屈折により直線偏光L(図7を参照)の偏光状態が変化する。したがって、検出側偏光フィルタ33において、ウェハ10上の繰り返しパターン12での反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみが通過し、撮像装置36の撮像面上に達する。その結果、撮像装置36の撮像面には、ウェハ10からの反射光のうち直線偏光Lに対して振動方向が略直角な偏光成分によるウェハ10の表面全体の像が形成される。
撮像装置36は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部45に出力する。主制御部45は、撮像装置36から出力された画像信号を画像処理部41に送る。画像処理部41は、撮像装置36から出力された画像信号に基づいてウェハ10の画像を生成し、主制御部45を介してウェハ10の画像データを検査部43に送る。検査部43は、画像処理部41から送られたウェハ10の画像データと、記憶部42に記憶された良品ウェハの画像データとを比較して、良品ウェハの画像データに対するウェハ10の画像データの信号強度(輝度)の差が予め定められた閾値より大きければ「異常」と判定し、閾値より小さければ「正常」と判定することで、ウェハ10の表面の繰り返しパターン12の異常(欠陥)の有無を検査・評価する。そして、検査部43による評価結果が不図示の表示装置に出力表示される。
なお、信号強度とは、撮像装置36の撮像素子で検出される光の強度に応じた信号強度である。光の強度は、例えば、ウェハ10に入射した光のエネルギーに対する検出側偏光フィルタ33を通過した光のエネルギーの割合に基づくものである。
なお、不図示の表示装置には、検査部43による評価結果を表示させるだけでなく、ウェハ10の画像を表示させてもよい。また、このような表示装置を備えていなくてもよく、この場合、検査部43によるウェハ10の評価結果は、出力部46から外部へ送信するようにしてもよい。ここで、外部とは半導体製造ラインの管理システムや露光装置等である。
ところで、パターンの微細化に伴い、繰り返しパターン12の種類によっては、照明光の入射角θ1が大きいときに高精度なウェハ10の評価が可能であることを本願の発明者が発見した。そのため、前述したように、パターンの種類に応じて照明光の入射角θ1を大きく変化させて最適な入射角に設定する必要が生じている。これに対し、第1実施形態によれば、ウェハ10を傾動可能なチルト機構部18を備えウェハ10を支持する支持部15と、検出部31を回転移動させる回転移動部38と、照明部21の照明姿勢を切り替える切替シャッター装置25と、ウェハ10で反射した複数の反射角の反射光が検出部31に入射するように支持部15および回転移動部38を制御するハードウェア制御部44および主制御部45とが設けられている。
前述したように、照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定する場合、切替シャッター装置25により第1シャッター板25aを開放させて、第1照明側凹面鏡27から照明光が照射されるように切り替える。一方、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定する場合、切替シャッター装置25により第2シャッター板25bを開放させて、第2照明側凹面鏡29から照明光が照射されるように切り替える。これにより、回転移動部38による検出側凹面鏡32および検出部31の回転移動範囲を、傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに60度〜120度の範囲に抑えることができる。このように、照明光の入射角θ1が比較的大きい場合でも、回転移動部38により検出部31を大きく回転移動させることなく、ウェハ10に対する検出部31の検出角θtを調整することができる。このようにして、照明光の入射角θ1を広範囲で設定することができるため、パターンの種類に応じて最適な入射角を設定することが可能となり、ウェハ10の評価を高精度に行うことができる。また、検出側凹面鏡32の回転移動範囲が60度〜120度(90度±30度)になっているため、自重による反射面の歪みの発生が抑制され、反射の前後で生じる偏光状態の乱れが抑制されることから、ウェハ10の評価を高精度に行うことができる。
仮に、第2照明側偏光フィルタ28および第2照明側凹面鏡29を設けずに、第1照明側偏光フィルタ26および第1照明側凹面鏡27のみを設けたときを考える。このようなときには、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定する場合、ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38により、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに0度〜60度の範囲で回転移動させる必要がある。すなわち、回転移動部38による検出側凹面鏡32および検出部31の回転移動範囲を、傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに0度〜120度の範囲まで広げる必要がある。これに対し、本実施形態では、回転移動部38による検出側凹面鏡32および検出部31の回転移動範囲を、上述の仮定の半分の範囲(60度〜120度の範囲)に抑えることができる。これにより、筐体部50の平面寸法(X軸方向の寸法)を検出側凹面鏡32の回転移動の軌跡を含む円Cよりも小さくすることが可能となり、表面検査装置1全体の平面寸法を小さくすることができる。
また、切替シャッター装置25は、第1シャッター板25aおよび第2シャッター板25bのうちいずれか一方を開放させることにより、照明部21の照明姿勢を2つの姿勢に切り替える。これにより、切替シャッター装置25等の構成を必要最小限の構成とすることができるため、簡便な構成でウェハ10の評価を高精度に行うことができる。
また、切替シャッター装置25は、照明部21の照明姿勢として、照明部21がウェハ10を照明する照明方向を切り換える。これにより、切替シャッター装置25を用いて照明光の入射角θ1を広い範囲に設定することが可能となり、ウェハ10の評価をより高精度に行うことができる。
また、第1照明状態において検出部31で検出可能な反射光の反射角の範囲と、第2照明状態において検出部31で検出可能な反射光の反射角の範囲とが連続している。これにより、検出部31で検出可能な角度範囲が連続した範囲になるため、照明光の入射角θ1を所望の範囲に設定することができる。
また、照明部21は平行な照明光でウェハ10を照明し、検出部31はウェハ10上の全てのチップ領域11を一括して撮像する。これにより、各チップ領域11に設けられた繰り返しパターン12の評価を一括して行うことができ、ウェハ10の評価を短時間で高精度に行うことができる。
また、回転移動部38は、ステージ16の傾動軸Tcと同じ軸を中心に、検出部31を回転移動させるため、検出部31の検出角θtを容易に反射光の反射角θ2に合わせることが可能となり、ウェハ10の評価を容易で高精度に行うことができる。
また、検出部31の光路上に、回転移動部38により回転移動可能な検出側偏光フィルタ33が配置されている。これにより、繰り返しパターン12での構造性複屈折を利用した評価が可能となり、ウェハ10の評価をより高精度に行うことができる。
また、検出部31の検出結果に基づいてウェハ10に設けられた繰り返しパターン12を検査する検査部43が設けられているため、ウェハ10の検査を高精度に行うことができる。
上述の第1実施形態において、切替シャッター装置25は、第1シャッター板25aおよび第2シャッター板25bのうちいずれか一方を開放させることにより、照明部21の照明姿勢を2つの姿勢に切り替えているが、これに限られるものではない。例えば、照明側偏光フィルタおよび照明側凹面鏡等を3つずつ設け、切替シャッター装置が3つの照明側偏光フィルタおよび照明側凹面鏡に対応した3つのシャッター板のうちいずれか一つを開放させることにより、照明部21の照明姿勢を3つの姿勢に切り替えるようにしてもよい。また、切替シャッター装置25の代わりに、基端部が光源部23に接続された導光ファイバの先端部の位置と向きを機械的に切り替える構成とすることも可能である。
続いて、評価装置の第2実施形態について説明する。評価装置の第2実施形態として表面検査装置101を図8および図9に示す。第2実施形態の表面検査装置101は、照明部121の構成を除いて第1実施形態の表面検査装置1と同様の構成であり、各部に第1実施形態の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。第2実施形態の表面検査装置101は、支持部15と、照明部121と、検出部31と、回転移動部38と、画像処理部41と、記憶部42と、検査部43と、ハードウェア制御部44および主制御部45と、筐体部50とを備えている。なお、第2実施形態において、図8に示した矢印X,Y,Zの方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向、Z軸方向として説明する。
照明部121は、照明ユニット122と、切替移動装置125と、照明側偏光フィルタ126と、照明側凹面鏡127とを有している。照明ユニット122は、光源部123と、導光ファイバ124とを有している。光源部123は、第1実施形態の光源部23と同様の構成であり、導光ファイバ124を介して所定の波長(例えば、248nm)の光を射出する。導光ファイバ124は、基端部が光源部123に接続され、先端部が照明側凹面鏡127の方を向くように配置される。
照明側偏光フィルタ126は、導光ファイバ124から射出された光のうち直線偏光のみを透過させる。照明側偏光フィルタ126の透過軸は、所定の方位に設定される。ここで、所定の方位は、例えば、p偏光が得られる方位とすることができる。導光ファイバ124の光の射出端(先端部)が照明側凹面鏡127の焦点面に配置される。照明側凹面鏡127は、照明側偏光フィルタ126を透過した光をステージ16上のウェハ10の表面に向けて反射させ、平行光となった照明光をウェハ10の表面全体に照射する。なお、照明側偏光フィルタ126は、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
切替移動装置125は、照明側凹面鏡127を、ステージ16の斜め上方からステージ16上のウェハ10を照明可能な第1照明位置(図8を参照)と、ステージ16の斜め下方からステージ16上のウェハ10を照明可能な第2照明位置(図9を参照)とに上下方向(Z軸方向)に移動させることができるようになっている。ここで、揺動変位とは、Z軸方向への平行移動とY軸と平行な軸周りの回動を組み合わせた移動となっている。また、切替移動装置125は、照明側凹面鏡127の位置に合わせて、導光ファイバ124および照明側偏光フィルタ126を上下に揺動変位させることができるようになっている。照明部121は、切替移動装置125が照明側凹面鏡127を第1照明位置と第2照明位置とに上下移動させることにより、ステージ16との間の光軸Axの向き(すなわち、照明部121の照明姿勢)が異なる2つの照明方向からウェハ10の表面全体を照明可能である。なお、照明側凹面鏡127の向きは、第1照明位置でも第2照明位置でも、照明光が傾動軸Tcに向けて進むように調整される。以降、照明側凹面鏡127の向きも含めて第1照明位置及び第2照明位置と称する。
なお、図8において傾動軸Tcから右水平(X軸方向)に延びる軸を基準軸Bとする。検出側凹面鏡32は、第1実施形態と同様に配置される。一方、照明側凹面鏡127の第1照明位置は、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度だけ回転した位置に設定される。また、照明側凹面鏡127の第2照明位置は、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに210度だけ回転した位置に設定される。
図8に示すように、第1照明位置に移動した照明側凹面鏡127からウェハ10の表面を照明する場合には、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに15度〜45度の範囲で傾動させる。また、ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38により、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに60度〜120度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定することができる。なお、図8の実線は、照明光の入射角θ1を45度に設定した状態を示し、図8の二点鎖線は、照明光の入射角θ1を15度に設定した状態を示している。
図9に示すように、第2照明位置に移動した照明側凹面鏡127からウェハ10の表面を照明する場合には、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに45度〜75度の範囲で傾動させる。また、ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38により、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに60度〜120度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定した状態で、正反射光を受光することができる。なお、図9の実線は、照明光の入射角θ1を75度に設定した状態を示している。
なお、検出部31において、検出側偏光フィルタ33の透過軸の方位は、照明側偏光フィルタ126の透過軸に対して直交(クロスニコルの状態)するように設定される。また、主制御部45は、ハードウェア制御部44を介して、支持部15、照明ユニット122、切替移動装置125、回転移動部38等の作動を制御する。ハードウェア制御部44は、照明ユニット122を制御し、照明光の波長および強度を調節する。また、ハードウェア制御部44は、切替移動装置125を制御し、照明側凹面鏡127を第1照明位置と第2照明位置とのいずれか一方に移動させる。
以上のように構成される表面検査装置101を用いたウェハ10の評価方法について説明する。まず、ウェハ10を準備し、第1実施形態と同様に、準備したウェハ10を不図示の搬送装置によりステージ16上に搬送する。次に、第1実施形態と同様に、回転機構部17によりウェハ10を回転させてウェハ方位角度を調整する。
次に、検出部31がウェハ10からの正反射光を検出できるように、照明光の入射角等を設定する。照明光の入射角θ1は、繰り返しパターン12の種類に応じて設定される。照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定する場合、図8に示すように、切替移動装置125が照明側凹面鏡127を第1照明位置に移動させる。チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、第1照明位置に移動した照明側凹面鏡127から照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38は、検出部31を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。なお、照明光の入射角θ1、反射光の反射角θ2、および検出部31の検出角θtは、第1実施形態の場合と同様に定義される(図4および図5を参照)。
一方、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定する場合、図9に示すように、切替移動装置125が照明側凹面鏡127を第2照明位置に移動させる。チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、第2照明位置に移動した照明側凹面鏡127から照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38は、検出部31を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。
なおこのとき、ハードウェア制御部44により、支持部15の回転機構部17とチルト機構部18、照明ユニット122、切替移動装置125、回転移動部38等の作動が制御される。
次に、照明部121によりウェハ10の表面を照明する。照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定した場合、図8に示すように、光源部123から導光ファイバ124を介して射出された光が、照明側偏光フィルタ126を透過して直線偏光となり、第1照明位置に位置した照明側凹面鏡127に達する。照明側凹面鏡127に達した直線偏光は、照明側凹面鏡127で斜め下方に反射して平行光となり、照明光(例えば、p偏光)としてウェハ10の表面全体に照射される。
一方、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定した場合、図9に示すように、光源部123から導光ファイバ124を介して射出された光が、照明側偏光フィルタ126を透過して直線偏光となり、第2照明位置に位置した照明側凹面鏡127に達する。照明側凹面鏡127に達した直線偏光は、照明側凹面鏡127で斜め上方に反射して平行光となり、照明光(例えば、p偏光)としてウェハ10の表面全体に照射される。
ウェハ10の表面で反射した正反射光は、検出部31の検出側凹面鏡32により撮像装置36に向けて集光され検出側偏光フィルタ33に達する。検出側偏光フィルタ33において、第1実施形態と同様に、ウェハ10上の繰り返しパターン12での反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみが通過し、撮像装置36の撮像面上に達する。撮像装置36は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部45に出力する。以下、主制御部45、画像処理部41、および検査部43等において、第1実施形態と同様の処理が行われる。
第2実施形態によれば、チルト機構部18と、回転移動部38と、照明部121の照明姿勢を切り替える切替移動装置125と、ウェハ10で反射した複数の反射角の反射光が検出部31に入射するようにチルト機構部18および回転移動部38を制御するハードウェア制御部44および主制御部45とが設けられている。照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定する場合、切替移動装置125により、第1照明位置に位置した照明側凹面鏡127から照明光が照射されるように切り替え、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定する場合、切替移動装置125により、第2照明位置に位置した照明側凹面鏡127から照明光が照射されるように切り替える。これにより、第1実施形態と同様に、回転移動部38により検出部31を大きく回転移動させることなく、ウェハ10に対する検出部31の検出角θtを調整することが可能となり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述の第2実施形態において、切替移動装置125は、照明側凹面鏡127を第1照明位置と第2照明位置とに移動させることにより、照明部121の照明姿勢を2つの姿勢に切り替えているが、これに限られるものではない。例えば、切替移動装置125が照明側凹面鏡127を3か所の照明位置に移動させることにより、照明部121の照明姿勢を3つの姿勢に切り替えるようにしてもよい。
続いて、評価装置の第3実施形態について説明する。評価装置の第3実施形態として表面検査装置201を図10および図11に示す。第3実施形態の表面検査装置201は、照明部221の構成を除いて第1実施形態の表面検査装置1と同様の構成であり、各部に第1実施形態の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。第3実施形態の表面検査装置201は、支持部15と、照明部221と、検出部31と、回転移動部38と、画像処理部41と、記憶部42と、検査部43と、ハードウェア制御部44および主制御部45と、筐体部50とを備えている。なお、第3実施形態において、図10に示した矢印X,Y,Zの方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向、Z軸方向として説明する。
照明部221は、照明ユニット222と、切替回動装置225と、照明側偏光フィルタ226と、照明側凹面鏡227と、平面鏡228を有している。照明ユニット222は、光源部223と、導光ファイバ224とを有している。光源部223は、第1実施形態の光源部23と同様の構成であり、導光ファイバ224を介して所定の波長(例えば、248nm)の光を射出する。導光ファイバ224は、基端部が光源部223に接続され、先端部が照明側凹面鏡227の方を向くように配置される。
照明側偏光フィルタ226は、導光ファイバ224から射出された光のうち直線偏光のみを透過させる。照明側偏光フィルタ226の透過軸は、所定の方位(例えば、p偏光が得られる方位)に設定される。導光ファイバ224の光の射出端(先端部)が照明側凹面鏡227の焦点面に配置される。照明側凹面鏡227は、照明側偏光フィルタ226を透過した光をステージ16上のウェハ10の表面に向けて反射させ、平行光となった照明光をウェハ10の表面全体に照射する。なお、照明側偏光フィルタ226は、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
切替回動装置225は、照明側凹面鏡227の反射面の中心を通り、傾動軸Tcと平行な軸(以下、回動軸Rcと称する)を中心に、照明側凹面鏡227を回動させる。切替回動装置225は、この回動軸Rcを中心に、照明側凹面鏡227を第1照明位置(図10参照)と第2照明位置(図11参照)に回動可能に構成されている。照明側凹面鏡227が第1照明位置に位置するときには、ステージ16の斜め上方からステージ16上のウェハ10を照明可能となる。一方、照明側凹面鏡22が第2照明位置に位置するときには、照明側凹面鏡227で反射した照明光はZ軸と平行に進み、照明側凹面鏡227の下方に設けられた平面鏡228を介して、ステージ16の斜め下方からステージ16上のウェハ10を照明可能となる。照明部221は、切替回動装置225が照明側凹面鏡227を第1照明位置と第2照明位置とに回動させることにより、ステージ16との間の光軸Axの向き(すなわち、照明部221の照明姿勢)が異なる2つの照明方向からウェハ10の表面全体を照明可能である。
なお、図10において傾動軸Tcから右水平(X軸方向)に延びる軸を基準軸Bとする。検出側凹面鏡32は、第1実施形態と同様に配置される。一方、照明側凹面鏡227は、第1照明位置に回動したときのステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度だけ回転した位置に配置される。また、平面鏡228は、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに210度だけ回転した位置に配置される。なお、照明側凹面鏡227が第2照明位置に位置するときに、光軸Axの角度が基準軸Bに対して反時計回りに210度となる。
図10に示すように、第1照明位置に回動した照明側凹面鏡227を介してウェハ10の表面を照明する場合には、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに15度〜45度の範囲で傾動させる。また、ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38により、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに60度〜120度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定することができる。なお、図10の実線は、照明光の入射角θ1を45度に設定した状態を示し、図10の二点鎖線は、照明光の入射角θ1を15度に設定した状態を示している。
図11に示すように、第2照明位置に回動した照明側凹面鏡227から平面鏡228を介してウェハ10の表面を照明する場合には、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに45度〜75度の範囲で傾動させる。また、ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38により、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに60度〜120度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定することができる。なお、図11の実線は、照明光の入射角θ1を75度に設定した状態を示している。
なお、検出部31において、検出側偏光フィルタ33の透過軸の方位は、照明側偏光フィルタ226の透過軸に対して直交(クロスニコルの状態)するように設定される。また、主制御部45は、ハードウェア制御部44を介して、支持部15、照明ユニット222、切替回動装置225、回転移動部38等の作動を制御する。ハードウェア制御部44は、照明ユニット222を制御し、照明光の波長および強度を調節する。また、ハードウェア制御部44は、切替回動装置225を制御し、照明側凹面鏡227を第1照明位置と第2照明位置とのいずれか一方に回動させる。
以上のように構成される表面検査装置201を用いたウェハ10の評価方法について説明する。まず、ウェハ10を準備し、第1実施形態と同様に、準備したウェハ10を不図示の搬送装置によりステージ16上に搬送する。次に、第1実施形態と同様に、回転機構部17によりウェハ10を回転させてウェハ方位角度を調整する。
次に、検出部31がウェハ10からの正反射光を検出できるように、照明光の入射角等を設定する。照明光の入射角θ1は、繰り返しパターン12の種類に応じて設定される。照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定する場合、図10に示すように、切替回動装置225が照明側凹面鏡227を第1照明位置に回動させる。チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、第1照明位置に回動した照明側凹面鏡227から照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38は、検出部31を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。なお、照明光の入射角θ1、反射光の反射角θ2、および検出部31の検出角θtは、第1実施形態の場合と同様に定義される(図4および図5を参照)。
一方、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定する場合、図11に示すように、切替回動装置225が照明側凹面鏡227を第2照明位置に回動させる。チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、第2照明位置に回動した照明側凹面鏡227から平面鏡228を介して照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ16の傾動に応じて、回転移動部38は、検出部31を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。
なおこのとき、ハードウェア制御部44により、支持部15の回転機構部17とチルト機構部18、照明ユニット222、切替回動装置225、回転移動部38等の作動が制御される。
次に、照明部221によりウェハ10の表面を照明する。ウェハ10の表面で反射した正反射光は、検出部31の検出側凹面鏡32により撮像装置36に向けて集光され検出側偏光フィルタ33に達する。検出側偏光フィルタ33において、第1実施形態と同様に、ウェハ10上の繰り返しパターン12での反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみが通過し、撮像装置36の撮像面上に達する。撮像装置36は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部45に出力する。以下、主制御部45、画像処理部41、および検査部43等において、第1実施形態と同様の処理が行われる。
第3実施形態によれば、チルト機構部18と、回転移動部38と、照明部221の照明姿勢を切り替える切替回動装置225と、ウェハ10で反射した複数の反射角の反射光が検出部31に入射するようにチルト機構部18および回転移動部38を制御するハードウェア制御部44および主制御部45とが設けられている。照明光の入射角θ1を15度〜45度の範囲に設定する場合、照明側凹面鏡227を第1照明位置に切り替える。一方、照明光の入射角θ1を45度〜75度の範囲に設定する場合、照明側凹面鏡227を第2照明位置に切り替える。これにより、第1実施形態と同様に、回転移動部38により検出部31を大きく回転移動させることなく、ウェハ10に対する検出部31の検出角θtを調整することが可能となり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
上述の第1〜第3実施形態において、楕円偏光化した正反射光の短軸方向と検出側偏光フィルタ33の透過軸とを合わせるように、検出側偏光フィルタ33を光軸中心に回動させることで、撮像装置36で検出される光の強度を最大限に高めることができる。この場合における検出側偏光フィルタ33の調整角度は数度であり、直交の範疇である。
上述の第1〜第3実施形態において、回転移動部38は、ステージ16の傾動軸Tcと同じ軸を中心に、検出部31を回転移動させているが、これに限られるものではなく、ステージ16の傾動軸Tcと平行な軸を中心に、検出部31を回転移動させてもよい。
上述の第1〜第3実施形態において、照明部21,121,221がウェハ10の表面全体を一括で照明し、撮像装置36が一括して撮像することにより、ウェハ10の検査スループットを向上させることができる。しかし、ウェハ10の表面全体を一括で照明及び撮像することに限られない。例えば、ウェハ10の表面における単数もしくは複数のチップ領域11を部分照明し、照明した領域を撮像してもよい。この場合、図1〜図3の表面検査装置1,101,201に、支持部15をXY方向に二次元に平行移動させる不図示のXY駆動部を設け、ウェハ10に対する部分的な照明及び撮像と、ウェハ10の移動とを同期させて、撮像を繰り返すことにより、ウェハ10の表面全体の画像を生成してもよい。なおこの場合、検出側凹面鏡32は、ウェハ10の表面の像を拡大して撮像装置36の撮像面上に結像可能であり、ウェハ10の表面の各チップ領域11を拡大した画像を生成することが可能となって、ウェハ10の評価をより高精度に行うことができる。
続いて、評価装置の第4実施形態について説明する。評価装置の第4実施形態として表面検査装置301を図12および図13に示す。第4実施形態の表面検査装置301は、照明部321、照明用回転移動部335、および検出用回転移動部338の構成を除いて第1実施形態の表面検査装置1と同様の構成であり、各部に第1実施形態の場合と同一の符号を付して詳細な説明を省略する。第4実施形態の表面検査装置301は、支持部15と、照明部321と、検出部31と、照明用回転移動部335と、検出用回転移動部338と、画像処理部41と、記憶部42と、検査部43と、ハードウェア制御部44および主制御部45と、筐体部50とを備えている。なお、第4実施形態において、図12に示した矢印X,Y,Zの方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向、Z軸方向として説明する。
照明部321は、照明ユニット322と、切替シャッター装置325と、第1照明側偏光フィルタ326と、照明側凹面鏡327と、コリメーターレンズ328と、第2照明側偏光フィルタ329とを有している。照明ユニット322は、図14に示すように、光源部323と、第1導光ファイバ324aと、第2導光ファイバ324bとを有している。光源部323は、メタルハライドランプまたは水銀ランプを用いて構成され、第1導光ファイバ324aおよび第2導光ファイバ324bを介して所定の波長(例えば、248nm)の光を射出する。なお、光源部323には、所定の波長を有する光を抽出し強度を調節する調光部323aが設けられている。なお、以下適宜、第1導光ファイバ324aと第1照明側偏光フィルタ326と照明側凹面鏡327を第1照明ユニットと称し、第2導光ファイバ324bとコリメーターレンズ328と第2照明側偏光フィルタ329を第2照明ユニットと称する。また、第1照明側偏光フィルタ326と第2照明側偏光フィルタ329はともに、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
第1導光ファイバ324aおよび第2導光ファイバ324bは、基端部が光源部323に接続され、先端側が途中で分岐するようになっている。第1導光ファイバ324aの先端部は、図12および図13に示すように、照明側凹面鏡327の方を向くように配置される。第2導光ファイバ324bの先端部は、図14に示すように5股に分岐しており、傾動軸Tcと平行な軸方向(Y軸方向)に並列に並んだ状態で、図12および図13に示すように直接ステージ16の方を向くように配置される。
図12および図13に示すように、切替シャッター装置325は、第1シャッター板325aと第2シャッター板325bを有している。第1シャッター板325aは、第1導光ファイバ324aと第1照明側偏光フィルタ326との間の光路を遮閉可能に配置されている。また、第2シャッター板325bは、第2導光ファイバ324bとコリメーターレンズ328との間の光路を遮閉可能に配置されている。なお、切替シャッター装置325の代わりに、基端部が光源部323に接続された導光ファイバの先端部の位置と向きを機械的に切替る構成とすることも可能である。
第1照明側偏光フィルタ326は、第1導光ファイバ324aから射出された光のうち直線偏光のみを透過させる。第1照明側偏光フィルタ326の透過軸は、所定の方位(例えば、p偏光が得られる方位)に設定される。第1導光ファイバ324aの光の射出端(先端部)が照明側凹面鏡327の焦点面に配置される。照明側凹面鏡327は、照明側偏光フィルタ326を透過した光をステージ16上のウェハ10の表面に向けて反射させ、平行光となった照明光をウェハ10の表面全体に照射する。
コリメーターレンズ328は、図14に示すように、5股に分岐した第2導光ファイバ324bの先端部に合わせて並列に配置された5つの小型レンズから構成され、第2導光ファイバ324bから射出された光を平行光にする。これにより、傾動軸Tcと平行な軸方向(Y軸方向)に細長く楕円状に広がった平行な照明光がウェハ10の表面全体に照射される。第2照明側偏光フィルタ329は、コリメーターレンズ328からの平行光のうち直線偏光のみを透過させる。第2照明側偏光フィルタ329の透過軸は、所定の方位(例えば、p偏光が得られる方位)に設定される。照明部321は、切替シャッター装置325が第1シャッター板325aおよび第2シャッター板325bのうちいずれか一方を開放させることにより、ステージ16との間の光軸Axの向き(すなわち、照明部321の照明姿勢)が異なる2つの照明方向からウェハ10の表面全体を照明可能である。
照明用回転移動部335は、傾動軸Tcを中心に第2照明ユニットを回転移動させる。検出用回転移動部338は、第1実施形態の回転移動部38と同様の構成であり、傾動軸Tcを中心に、検出部31(検出側凹面鏡32、検出側偏光フィルタ33、撮像装置36)を一体的に回転移動させる。
なお、図12において傾動軸Tcから右水平(X軸方向)に延びる軸を基準軸Bとする。検出側凹面鏡32は、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに30度〜70度の範囲で回転移動可能に配置される。一方、照明側凹面鏡327は、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに110度だけ回転した位置に配置される。また、第2照明ユニットは、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度〜170度の範囲で回転移動可能に配置される。
図12に示すように、第1照明ユニットを用いてウェハ10の表面を照明する場合には、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに−20度〜0度の範囲で傾動させる。また、ステージ16の傾動に応じて、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに30度〜70度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を20度〜40度の範囲に設定することができる。なお、図12の実線は、照明光の入射角θ1を40度に設定した状態を示し、図12の二点鎖線は、照明光の入射角θ1を20度に設定した状態を示している。
図13に示すように、第2照明ユニットを用いてウェハ10の表面を照明する場合には、照明用回転移動部335により、第2照明ユニットを傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度の回転位置に回転移動させる。この状態で、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに0度〜20度の範囲で傾動させる。また、ステージ16の傾動に応じて、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに30度〜70度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を40度〜60度の範囲に設定することができる。
さらに、検出側凹面鏡32および検出部31を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに30度の回転位置に回転移動させた状態で、第2照明ユニットを傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度〜170度の範囲に回転移動させる。この回転移動に応じて、チルト機構部18により、ステージ16をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに0度〜10度の範囲で傾動させる。これにより、照明光の入射角θ1を60度〜70度の範囲まで設定することができる。なお、図13の実線は、照明光の入射角θ1を65度に設定した状態を示している。
なお、検出部31において、検出側偏光フィルタ33の透過軸の方位は、第1照明側偏光フィルタ326および第2照明側偏光フィルタ329の透過軸に対して直交(クロスニコルの状態)するように設定される。また、主制御部45は、ハードウェア制御部44を介して、支持部15、照明ユニット322、切替シャッター装置325、照明用回転移動部335、検出用回転移動部338等の作動を制御する。ハードウェア制御部44は、照明ユニット322を制御し、照明光の波長および強度を調節する。また、ハードウェア制御部44は、切替シャッター装置325を制御し、開放させるシャッター板を切り替える。また、ハードウェア制御部44は、照明用回転移動部335を制御し、照明光の入射角を調整する。また、ハードウェア制御部44は、検出用回転移動部338を制御し、検出部31の検出角を調整する。
以上のように構成される表面検査装置301を用いたウェハ10の評価方法について説明する。まず、ウェハ10を準備し、第1実施形態と同様に、準備したウェハ10を不図示の搬送装置によりステージ16上に搬送する。次に、第1実施形態と同様に、回転機構部17によりウェハ10を回転させてウェハ方位角度を調整する。
次に、検出部31がウェハ10からの正反射光を検出できるように、照明光の入射角等を設定する。照明光の入射角θ1を20度〜40度の範囲に設定する場合、図12に示すように、切替シャッター装置325が第1シャッター板325aのみを開放させる。チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、第1導光ファイバ324aから射出され照明側凹面鏡327で反射した照明光の入射角θ1を調整する。ステージ16の傾動に応じて、検出用回転移動部338は、検出部31を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。なお、照明光の入射角θ1、反射光の反射角θ2、および検出部31の検出角θtは、第1実施形態の場合と同様に定義される(図4および図5を参照)。
一方、照明光の入射角θ1を40度〜60度の範囲に設定する場合、図13に示すように、切替シャッター装置325が第2シャッター板325bのみを開放させる。照明用回転移動部335は、第2照明ユニットを傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度の回転位置に回転移動させる。この状態で、チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、第2導光ファイバ324bから照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ16の傾動に応じて、検出用回転移動部338は、検出部31を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。
さらに、照明光の入射角θ1を60度〜70度の範囲に設定する場合、照明用回転移動部335は、第2照明ユニットを回転移動させ、第2導光ファイバ324bから照射される照明光の入射角θ1を調整する。この回転移動に応じて、チルト機構部18は、ウェハ10とともにステージ16を傾動させ、照明光の入射角θ1および検出角θtを調整する。
なおこのとき、ハードウェア制御部44により、支持部15の回転機構部17とチルト機構部18、照明ユニット322、切替シャッター装置325、照明用回転移動部335、検出用回転移動部338等の作動が制御される。
次に、照明部321によりウェハ10の表面を照明する。ウェハ10の表面で反射した正反射光は、検出部31の検出側凹面鏡32により撮像装置36に向けて集光され検出側偏光フィルタ33に達する。検出側偏光フィルタ33において、第1実施形態と同様に、ウェハ10上の繰り返しパターン12での反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみが通過し、撮像装置36の撮像面上に達する。撮像装置36は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部45に出力する。以下、主制御部45、画像処理部41、および検査部43等において、第1実施形態と同様の処理が行われる。
第4実施形態によれば、チルト機構部18と、検出用回転移動部338と、照明部321の照明姿勢を切り替える切替シャッター装置325と、ウェハ10で反射した複数の反射角の反射光が検出部31に入射するようにチルト機構部18および検出用回転移動部338を制御するハードウェア制御部44および主制御部45とが設けられている。照明光の入射角θ1を20度〜40度の範囲に設定する場合、第1導光ファイバ324aから射出され照明側凹面鏡327で反射した照明光が照射されるように切り替え、照明光の入射角θ1を40度〜60度の範囲に設定する場合、第2導光ファイバ324bから照明光が照射されるように切り替える。これにより、第1実施形態と同様に、検出部31を大きく回転移動させることなく、ウェハ10に対する検出部31の検出角θtを調整することが可能となり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第4実施形態では、照明光の入射角θ1を60度〜70度の範囲に設定する場合、第2照明ユニットを回転移動させて、第2導光ファイバ324bの照明姿勢を連続的に切り替える。このようにすれば、検出用回転移動部338により検出部31を大きく回転移動させることなく、照明光の入射角θ1をより広い範囲に設定することができ、ウェハ10の評価を高精度に行うことができる。
また、ウェハ10の表面を斜め方向から見た場合、ウェハ10の見かけの形状は、図15(a)に示すように、ウェハ10の表面を法線方向から見た場合よりも小さく潰れた楕円状となる。そのため、ウェハ10表面の法線N1(図4を参照)に対する傾斜角(すなわち入射角θ1)が大きい第2導光ファイバ324bから照射される照明光の光軸Axと垂直な面内における断面形状を、小さく潰れた楕円状にすることができる。そのため、図15(b)にも示すように、比較的コンパクトな光学部材(コリメーターレンズ328および第2照明側偏光フィルタ329等)を用いることが可能となり、装置全体をより小さくすることができる。
上述の第4実施形態において、第2照明ユニットが、照明用回転移動部335により回転移動可能に構成されているが、これに限られるものではなく、ステージ16との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度回転した位置等の所定の位置に固定されていてもよい。
上述の第4実施形態において、第2導光ファイバ324bの先端部は、第1導光ファイバ324aの先端部より外方に配置されているが、これに限られるものではない。例えば、図16に示す表面検査装置361のように、照明部321aにおいて、第2照明ユニットおよび照明用回転移動部335が、第1導光ファイバ324aの先端部と支持部15との間に配置されてもよい。このようにすれば、第2導光ファイバ324bの先端部が第1導光ファイバ324aの先端部より内側に配置されるので、装置全体をより小さくすることができる。
また例えば、図17に示す表面検査装置371のように、照明部321bにおいて、第2照明ユニットおよび照明用回転移動部335が、支持部15に対して第1導光ファイバ324aの先端部と反対側に配置されてもよい。なおこの場合、検出部31および検出用回転移動部338は、支持部15に対して第2導光ファイバ324bの先端部と反対側(第1導光ファイバ324aの先端部と同じ側)にも配置される。
上述の第4実施形態において、第1導光ファイバ324aおよび第2導光ファイバ324bの基端部は同じ光源部323に接続されているが、これに限られるものではない。例えば、第1導光ファイバ324aの基端部が光源部323に接続され、第2導光ファイバ324bの基端部が当該光源部323とは別体の光源部(図示せず)に接続されてもよい。
また例えば、図18に示すように、第2導光ファイバ324bの代わりに、LED(Light Emitting Diode)等の発光装置384(図18を参照)が並列に並んで複数(例えば5つ)設けられもよい。なお、図18に示す発光装置384は、点光源であっても面光源であってもよい。
上述の第4実施形態において、第2導光ファイバ324bの先端部は5股に分岐しているが、これに限られるものではない。例えば、図19に示す第2導光ファイバ394bのように、第2導光ファイバ394bの先端部におけるファイバ素線394cを露出させ、当該ファイバ素線394cを傾動軸Tcと略平行に延びるように配置してラインファイバとして用いるようにしてもよい。なおこの場合、コリメーターレンズとしてシリンドリカルレンズ398を用いることができる。これにより、第2導光ファイバ394bの先端部(ファイバ素線394c)から射出されたライン状の光は、シリンドリカルレンズ398を透過して平行光となり、第2照明側偏光フィルタ329に達する。そのため、上述の第4実施形態と同様に、楕円状もしくは長方形状の照明光をウェハ10の表面全体に照射することができる。
上述の第4実施形態において、検出側偏光フィルタ33が光軸中心に回動可能に構成されている。そのため、第1〜第3実施形態と同様に、撮像装置36で検出される光の強度を最大限に高めることができる。
上述の第4実施形態において、検出用回転移動部338は、ステージ16の傾動軸Tcと同じ軸を中心に、検出部31を回転移動させているが、これに限られるものではなく、ステージ16の傾動軸Tcと平行な軸を中心に、検出部31を回転移動させてもよい。
続いて、評価装置の第5実施形態について説明する。評価装置の第5実施形態として表面検査装置401を図20および図21に示す。第5実施形態の表面検査装置401は、ウェハ10を支持する支持部415と、照明部421と、検出部431と、照明用回転移動部435と、検出用回転移動部438と、画像処理部441と、記憶部442と、検査部443と、ハードウェア制御部444および主制御部445と、これらを収容する筐体部450とを備えている。なお、第5実施形態において、図20に示した矢印X,Y,Zの方向をそれぞれX軸方向、Y軸方向、Z軸方向として説明する。
支持部415は、ステージ416と、回転機構部(図示せず)と、チルト機構部418と、XY駆動部419とを有している。ステージ416、回転機構部(図示せず)、およびチルト機構部418は、第1実施形態のステージ16、回転機構部17、およびチルト機構部18と同様の構成であり、詳細な説明を省略する。XY駆動部419は、ウェハ10とともに、ステージ416、回転機構部(図示せず)、およびチルト機構部418を、Z軸方向と垂直な方向(XY方向)に二次元的に平行移動させることができるようになっている。
照明部421は、照明ユニット422と、切替シャッター装置425と、第1照明側偏光フィルタ426と、照明側凹面鏡427と、コリメーターレンズ428と、第2照明側偏光フィルタ429とを有している。照明ユニット422は、光源部423と、調光部423aと、第1導光ファイバ424aと、第2導光ファイバ424bとを有している。光源部423は、メタルハライドランプまたは水銀ランプを用いて構成され、第1導光ファイバ424aおよび第2導光ファイバ424bを介して所定の波長(例えば、248nm)の光を射出する。なお、光源部423には、所定の波長を有する光を抽出し強度を調節する調光部423aが設けられている。
第1導光ファイバ424aおよび第2導光ファイバ424bは、基端部が光源部423に接続され、先端側が途中で分岐するようになっている。第1導光ファイバ424aの先端部は、照明側凹面鏡427の方を向くように配置される。第2導光ファイバ424bの先端部は、例えば2股に分岐しており、傾動軸Tcと平行な軸方向(Y軸方向)に並列に並んだ状態で、直接ステージ416の方を向くように配置される。
切替シャッター装置425は、第1シャッター板425aと第2シャッター板425bとを有している。第1シャッター板425aは、切替シャッター装置425の動作により第1導光ファイバ424aと第1照明側偏光フィルタ426との間の光路を遮閉可能に構成されている。また、第2シャッター板425bは、切替シャッター装置425の動作により第2導光ファイバ424bとコリメーターレンズ428との間の光路を遮閉可能に構成されている。
第1照明側偏光フィルタ426は、第1導光ファイバ424aから射出された光のうち直線偏光のみを透過させる。第1照明側偏光フィルタ426の透過軸は、所定の方位(例えば、p偏光が得られる方位)に設定される。第1導光ファイバ424aの光の射出端(先端部)が照明側凹面鏡427の焦点面に配置される。照明側凹面鏡427は、第1照明側偏光フィルタ426を透過した光をステージ416上のウェハ10の表面に向けて反射させ、平行光となった照明光をウェハ10の表面の一部に照射する。以下適宜、第1導光ファイバ424aと第1照明側偏光フィルタ426と照明側凹面鏡427を第1照明ユニットと称する。なお、第1照明側偏光フィルタ426は、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
コリメーターレンズ428は、例えば2股に分岐した第2導光ファイバ424bの先端部に合わせて並列に配置された2つの小型レンズから構成され、第2導光ファイバ424bから射出された光を平行光にする。これにより、傾動軸Tcと平行な軸方向(Y軸方向)に細長く楕円状に広がった平行な照明光がウェハ10の表面の一部に照射される。第2照明側偏光フィルタ429は、コリメーターレンズ428からの平行光のうち直線偏光のみを透過させる。第2照明側偏光フィルタ429の透過軸は、所定の方位(例えば、p偏光が得られる方位)に設定される。照明部421は、切替シャッター装置425が第1シャッター板425aおよび第2シャッター板425bのうちいずれか一方を開放させることにより、ステージ16との間の光軸Axの向き(すなわち、照明部421の照明姿勢)が異なる2つの照明方向からウェハ10の表面の一部を照明可能である。以下適宜、第2導光ファイバ424bと第2照明側偏光フィルタ429とコリメーターレンズ428を第2照明ユニットと称する。なお、第2照明側偏光フィルタ429は、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
なお、第1導光ファイバ424aから射出され照明側凹面鏡427で反射した照明光の照明範囲と、第2導光ファイバ424bから照明される照明光の照明範囲とが、ウェハ10の表面上においてほぼ同じになるように設定される。また、ウェハ10の表面における照明範囲は、例えば図22に示すように、ウェハ10の表面上における1つのチップ領域11とほぼ同じ大きさまたは5%程度の余裕を持った範囲に設定される。
検出部431は、検出側凹面鏡432と、検出側偏光フィルタ433と、撮像装置436とを有している。検出側凹面鏡432は、ウェハ10の表面の一部で反射した反射光を集光して撮像装置436へ導く。検出側凹面鏡432で反射したウェハ10からの反射光は撮像装置436の撮像面上に達し、検出側凹面鏡432により拡大されたウェハ10の表面の一部の像が撮像面上に結像される。検出側偏光フィルタ433は、検出側凹面鏡432と撮像装置436との間に配設され、その透過軸の方位は、第1照明側偏光フィルタ426および第2照明側偏光フィルタ429の透過軸に対して直交(クロスニコルの状態)するように設定される。なお、検出側偏光フィルタ433は、光路に挿脱可能に構成され、偏光軸を回転調整可能に構成されている。
撮像装置436は、撮像面上に形成されたウェハ10の表面の一部(照明領域)の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部445に出力する。主制御部445は、撮像装置436から出力された画像信号を画像処理部441に送る。画像処理部441は、撮像装置436から出力された画像信号に基づいてウェハ10の表面の一部の画像を生成する。画像処理部441で処理されたウェハ10の画像データ(すなわち、撮像装置436で検出したウェハ10の表面の一部からの光に基づく信号強度)は、主制御部445を介して検査部443に送られる。
本実施形態では、照明部421によりウェハ10の表面の一部が照明されるため、撮像装置436で撮像される像は、ウェハ10の表面の一部の像となる。この場合、撮像のタイミングに合わせて、XY駆動部419によりウェハ10を支持したステージ416を所定間隔で順次移動させていく。撮像装置436で順次得られるウェハ10の表面の一部の画像信号を画像処理部441で合成することで、ウェハ10の表面全体の画像を生成することができる。また、その画像に基づいた画像データ(撮像装置436で検出したウェハ10の表面全体からの光に基づく信号強度)を検査部443に送ることができる。
なお、ウェハ10の表面全体の画像を生成する一例としては、図22に示すように、照明部421によりウェハ10の表面における任意のチップ領域11を走査するように縦横に照明し、各チップ領域11を撮像装置436により撮像する方法がある。この方法では、撮像のタイミングに合わせて、ウェハ10上で互いに隣接するチップ領域11同士の間隔だけ、順次、XY駆動部419によりステージ416および回転機構部(図示せず)とチルト機構部418を移動させて、全てのチップ領域11を撮像し、各チップ領域11の画像を合成すればよい。なお、チルト機構部418によるチルト量に応じて移動量は調整される。
以下、撮像のタイミングに合わせて、ステージ416を所定間隔で順次移動させて画像処理部441で生成したウェハ10の表面全体の画像を、ウェハ10の合成画像と称する。また、合成画像に基づいた画像データ(撮像装置436で検出したウェハ10の表面全体からの光に基づく信号強度)を、合成画像データと称する。
記憶部442には、良品ウェハの合成画像データ(すなわち、撮像装置436で検出した良品ウェハの表面全体からの光に基づく信号強度)が予め記憶されている。検査部443は、主制御部445からウェハ10の合成画像データと良品ウェハの合成画像データとを受け取り比較して、ウェハ10の表面上のパターンにおける異常(欠陥)の有無を検査・評価する。検査部443による評価結果は、主制御部445により不図示の表示装置で出力表示される。また、画像処理部441で処理されたウェハ10の合成画像データに基づくウェハ10の合成画像を、主制御部445により不図示の表示装置に表示させてもよい。
なお、検査部443によるウェハ10の評価結果および合成画像データは、主制御部445により記憶部442に送られて記憶される。また、検査部443によるウェハ10の評価結果および合成画像データは、主制御部445により出力部446から外部へ出力することも可能である。ここで、外部とは、例えば、半導体製造ラインの管理システムや露光装置等である。
照明用回転移動部435は、傾動軸Tcを中心に第2照明ユニットを回転移動させる。検出用回転移動部438は、第1実施形態の回転移動部38と同様の構成であり、傾動軸Tcを中心に、検出部431(検出側凹面鏡432、検出側偏光フィルタ433、撮像装置436)を一体的に回転移動させる。
なお、図20において傾動軸Tcから右水平(X軸方向)に延びる軸を基準軸Bとする。検出側凹面鏡432は、ステージ416との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに30度〜70度の範囲で回転移動可能に配置される。一方、照明側凹面鏡427は、ステージ416との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに110度だけ回転した位置に配置される。また、第2照明ユニットは、ステージ416との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度〜170度の範囲で回転移動可能に配置される。
図20に示すように、第1照明ユニットを用いてウェハ10の表面を照明する場合には、チルト機構部418により、ステージ416をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに−20度〜0度の範囲で傾動させる。また、ステージ416の傾動に応じて、検出用回転移動部438により、検出側凹面鏡432および検出部431を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに30度〜70度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を20度〜40度の範囲に設定することができる。なお、図20の実線は、照明光の入射角θ1を40度に設定した状態を示し、図20の二点鎖線は、照明光の入射角θ1を20度に設定した状態を示している。
図21に示すように、第2照明ユニットを用いてウェハ10の表面を照明する場合には、照明用回転移動部435により、第2照明ユニットを傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度の回転位置に回転移動させる。この状態で、チルト機構部418により、ステージ416をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに0度〜20度の範囲で傾動させる。また、ステージ416の傾動に応じて、検出用回転移動部438により、検出側凹面鏡432および検出部431を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに30度〜70度の範囲で回転移動させる。これにより、照明光の入射角θ1を40度〜60度の範囲に設定することができる。
さらに、検出側凹面鏡432および検出部431を傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに30度の回転位置に回転移動させた状態で、照明用回転移動部435により、第2照明ユニットを傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度〜170度の範囲に回転移動させる。この回転移動に応じて、チルト機構部418により、ステージ416をウェハ10とともに傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに0度〜10度の範囲で傾動させる。これにより、照明光の入射角θ1を60度〜70度の範囲まで設定することができる。なお、図21の実線は、照明光の入射角θ1を65度に設定した状態を示している。
主制御部445は、ハードウェア制御部444を介して、支持部415、照明ユニット422、切替シャッター装置425、照明用回転移動部435、検出用回転移動部438等の作動を制御する。ハードウェア制御部444は、支持部415の回転機構部(図示せず)を制御し、ウェハ方位角度を調整する。また、ハードウェア制御部444は、支持部415のチルト機構部418を制御し、照明光の入射角を調整する。ハードウェア制御部444は、照明ユニット422を制御し、照明光の波長および強度を調節する。また、ハードウェア制御部444は、切替シャッター装置425を制御し、開放させるシャッター板を切り替える。また、ハードウェア制御部444は、照明用回転移動部435を制御し、照明光の入射角を調整する。また、ハードウェア制御部444は、検出用回転移動部438を制御し、検出部431の検出角を調整する。
以上のように構成される表面検査装置401を用いたウェハ10の評価方法について説明する。まず、ウェハ10を準備し、第1実施形態と同様に、準備したウェハ10を不図示の搬送装置によりステージ416上に搬送する。次に、第1実施形態と同様に、回転機構部(図示せず)によりウェハ10を回転させてウェハ方位角度を調整する。
次に、検出部431がウェハ10からの正反射光を検出できるように、照明光の入射角等を設定する。照明光の入射角θ1を20度〜40度の範囲に設定する場合、図20に示すように、切替シャッター装置425が第1シャッター板425aのみを開放させる。チルト機構部418は、ウェハ10とともにステージ416を傾動させ、照明側凹面鏡427を介して照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ416の傾動に応じて、検出用回転移動部438は、検出部431を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。なお、照明光の入射角θ1、反射光の反射角θ2、および検出部31の検出角θtは、第1実施形態の場合と同様に定義される(図4および図5を参照)。
一方、照明光の入射角θ1を40度〜60度の範囲に設定する場合、図21に示すように、切替シャッター装置425が第2シャッター板425bのみを開放させる。照明用回転移動部435は、第2照明ユニットを傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度の回転位置に回転移動させる。この状態で、チルト機構部418は、ウェハ10とともにステージ416を傾動させ、第2導光ファイバ424bから照射される照明光の入射角θ1を調整する。ステージ416の傾動に応じて、検出用回転移動部438は、検出部431を回転移動させてウェハ10に対する検出角θtを調整する。
さらに、照明光の入射角θ1を60度〜70度の範囲に設定する場合、照明用回転移動部435は、第2導光ファイバ424bの先端部と、コリメーターレンズ428と、第2照明側偏光フィルタ429とを回転移動させ、第2導光ファイバ424bから照射される照明光の入射角θ1を調整する。この回転移動に応じて、チルト機構部418は、ウェハ10とともにステージ416を傾動させ、照明光の入射角θ1および検出角θtを調整する。
なおこのとき、ハードウェア制御部444により、支持部415の回転機構部(図示せず)とチルト機構部418、照明ユニット422、切替シャッター装置425、照明用回転移動部435、検出用回転移動部438等の作動が制御される。
次に、照明部421によりウェハ10の表面を照明する。ウェハ10の表面の一部で反射した正反射光は、検出部431の検出側凹面鏡432により撮像装置436に向けて集光され検出側偏光フィルタ433に達する。検出側偏光フィルタ433において、第1実施形態と同様に、ウェハ10上の繰り返しパターン12での反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみが通過し、撮像装置436の撮像面上に達する。撮像装置436は、撮像面上に形成されたウェハ10の表面の一部(照明領域)の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部445に出力する。主制御部445は、撮像装置436から出力された画像信号を画像処理部441に送る。
このとき、画像処理部441は、ウェハ10の合成画像を生成する。画像処理部441は、主制御部445を介してウェハ10の合成画像に基づいた合成画像データを検査部443に送る。検査部443は、画像処理部441から送られたウェハ10の合成画像データと、記憶部442に記憶された良品ウェハの合成画像データとを比較して、ウェハ10の表面上の繰り返しパターン12における異常(欠陥)の有無を検査・評価する。そして、検査部443による評価結果が図示しない表示装置に出力表示される。
なお、不図示の表示装置には、検査部443による評価結果を表示させるだけでなく、ウェハ10の合成画像を表示させてもよい。また、このような表示装置を備えていなくてもよく、この場合、検査部443によるウェハ10の評価結果は、出力部446から外部へ送信するようにしてもよい。ここで、外部とは、例えば、半導体製造ラインの管理システムや露光装置等である。
第5実施形態によれば、チルト機構部418と、検出用回転移動部438と、照明部421の照明姿勢を切り替える切替シャッター装置425と、ウェハ10で反射した複数の反射角の反射光が検出部431に入射するようにチルト機構部418および検出用回転移動部438を制御するハードウェア制御部444および主制御部445とが設けられている。照明光の入射角θ1を20度〜40度の範囲に設定する場合、切替シャッター装置425により、照明側凹面鏡427および第1導光ファイバ424aから照明光が照射されるように切り替え、照明光の入射角θ1を40度〜60度の範囲に設定する場合、切替シャッター装置425により、第2導光ファイバ424bから照明光が照射されるように切り替える。これにより、第1実施形態と同様に、検出用回転移動部438により検出部431を大きく回転移動させることなく、ウェハ10に対する検出部431の検出角θtを調整することが可能となり、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、第5実施形態では、照明光の入射角θ1を60度〜70度の範囲に設定する場合、照明用回転移動部435により、第2照明ユニットを回転移動させて、第2導光ファイバ424bの照明姿勢を連続的に切り替える。このようにすれば、検出用回転移動部438により検出部431を大きく回転移動させることなく、照明光の入射角θ1をより広い範囲に設定することができ、ウェハ10の評価を高精度に行うことができる。
また、ウェハ10の表面を斜め方向から見た場合、ウェハ10の見かけの形状は、第4実施形態で述べたように、ウェハ10の表面を法線方向から見た場合よりも小さく潰れた楕円状となる。そのため、第4実施形態と同様に、第2導光ファイバ424bから照射される照明光の断面形状を楕円状もしくは長方形状とすることで、コリメーターレンズ428および第2照明側偏光フィルタ429等といった比較的コンパクトな光学部材を用いることが可能となり、装置全体をより小さくすることができる。
また、第5実施形態では、検出部431が、撮像装置436と、ウェハ10の表面の一部の像を拡大して撮像装置436に結像させる検出側凹面鏡432とを有している。これにより、ウェハ10の表面の各チップ領域11を拡大した画像を生成することができるため、ウェハ10の評価をより高精度に行うことができる。
また、検出部431が反射光を検出するウェハ10上の範囲を変更するXY駆動部419が設けられている。これにより、撮像のタイミングに合わせて、XY駆動部419によりウェハ10を支持したステージ416を移動させることで、ウェハ10の表面の一部を拡大して合成したウェハ10の表面全体の合成画像を生成することができる。
上述の第5実施形態において、ウェハ10の表面全体の画像を生成する一例として、照明部421によりウェハ10の表面における任意のチップ領域11を照明し、このチップ領域11を撮像装置436により撮像する方法を例示したが、これに限られるものではない。例えば、照明部421によりウェハ10の表面において互いに隣接する複数のチップ領域11を照明し、当該複数のチップ領域11を撮像装置436により撮像するようにしてもよい。また、ショット領域ごとに、照明部421による照明および撮像装置436による撮像を行うようにしてもよい。
また例えば、図23に示すように、ウェハ10の表面において複数列に並ぶチップ領域11を一列ずつ走査するように照明し、一列毎に並ぶチップ領域11をそれぞれ撮像装置436により撮像するようにしてもよい。なおこの場合、図23(a)に示すように、XY駆動部419を用いて、ウェハ10を支持したステージ416をチップ領域11の列の並ぶ方向に一方向に移動させることができる。また、XY駆動部419に限らず、例えばXY駆動部419に加え、図23(b)に示すようなZ駆動部469を用いて、ウェハ10を支持したステージ416を上下方向(Z軸方向)にも移動させるようにしてもよい。
上述の第5実施形態において、第2照明ユニットが、照明用回転移動部435により回転移動可能に構成されているが、これに限られるものではなく、所定の位置(例えば、ステージ416との間の光軸Axが傾動軸Tcを中心に基準軸Bから反時計回りに150度回転した位置)に固定されていてもよい。
上述の第5実施形態において、第2導光ファイバ424bの先端部は、支持部415に対して第1導光ファイバ424aの先端部と同じ側で当該第1導光ファイバ424aの先端部より外方に配置されているが、これに限られるものではない。例えば、第4実施形態と同様に、第2照明ユニットおよび照明用回転移動部435が、第1導光ファイバ424aの先端部と支持部415との間に配置されてもよい。また例えば、第4実施形態と同様に、第2照明ユニットおよび照明用回転移動部435が、支持部415に対して第1導光ファイバ424aの先端部と反対側に配置されてもよい。
上述の第5実施形態において、第1導光ファイバ424aおよび第2導光ファイバ424bの基端部は同じ光源部423に接続されているが、これに限られるものではない。例えば、第1導光ファイバ424aの基端部が光源部423に接続され、第2導光ファイバ324bの基端部が当該光源部423とは別体の光源部(図示せず)に接続されてもよい。また例えば、第4実施形態と同様に、第2導光ファイバ424bの代わりに、LED(Light Emitting Diode)等の発光装置(図示せず)が並列に並んで複数(例えば2つ)設けられもよい。
上述の第5実施形態において、第2導光ファイバ424bの先端部は2股に分岐しているが、これに限られるものではない。例えば、第4実施形態と同様に、第2導光ファイバ424bの先端部におけるファイバ素線(図示せず)を露出させ、当該ファイバ素線を傾動軸Tcと略平行に延びるように配置してラインファイバとして用いるようにしてもよい。
上述の第5実施形態において、検出側偏光フィルタ433が光軸中心に回動可能に構成されてもよい。第1〜第4実施形態と同様に、撮像装置436で検出される光の強度を最大限に高めることができる。
上述の第5実施形態において、検出用回転移動部438は、ステージ416の傾動軸Tcと同じ軸を中心に、検出部431を回転移動させているが、これに限られるものではなく、ステージ416の傾動軸Tcと平行な軸を中心に、検出部431を回転移動させてもよい。
上述の第5実施形態において、撮像装置436により撮像取得したチップ領域11の画像を合成してウェハ10の合成画像を生成しているが、これに限られるものではない。例えば、ウェハ10の合成画像を生成せずに、検査部443で各チップ領域11の画像をチップ領域11の良品画像と比較して、異常(欠陥)の有無を検査・評価することもできる。また例えば、チップ領域11の良品画像を記憶せずに、検査部443で隣り合うチップ領域11の画像を比較し、その差異に基づいて検査・評価を行うこともできる。
上述の第1〜第5実施形態において、繰り返しパターン12の繰り返し方向が、ウェハ10の表面における照明光である直線偏光Lの振動方向に対して45度だけ斜めになるように、ウェハ方位角度を調整しているが、これに限られるものではない。例えば、直線偏光Lの振動方向に対する繰り返しパターン12の繰り返し方向は、22.5度や67.5度であってもよく、任意の角度にウェハ方位角度を設定可能である。
上述の第1〜第5実施形態において、ハードウェア制御部および主制御部が、ウェハ10で反射した複数の反射角の反射光が検出部に入射するように、支持部のチルト機構部および(検出用)回転移動部の両方を制御しているが、これに限られるものではない。例えば、図30に示すように、検出用回転移動部を設けずに、検出部481の検出側凹面鏡482と、検出側偏光フィルタ483と、撮像装置486とを固定し、ステージ466上のウェハ10で反射した複数の反射角の反射光が検出部481に入射するように、支持部465のチルト機構部468の傾動制御を行うようにしてもよい。なおこの場合、検出側凹面鏡482の大きさを、異なる複数の反射角の反射光が撮像装置486に向けて反射可能な大きさに拡大することで、撮像装置486によりウェハ10を撮像することが可能である。なお、反射角に応じて光束が変化するのに対応するため、撮像装置486の開口数(NA)を大きくしておくようにしてもよい。
上述の第1〜第5実施形態において、ウェハ10からの正反射光を検出しているが、これに限られるものではなく、例えば、ウェハ10の表面の繰り返しパターン12で生じた回折光を検出するようにしてもよく、0次の次数を含む回折光を検出することが可能である。なお、回折光を検出する場合にも、上述したように、検出用回転移動部を設けずに検出部を固定し、ウェハ10で反射した複数の反射角(回折角)の回折光が検出部に入射するように、支持部の(チルト機構部)の傾動制御を行うようにしてもよい。
上述の第1〜第5実施形態において、支持部の傾動軸Tcを中心に検出部を回転移動させる回転移動部と、照明部の照明姿勢を切り替える切替部とが設けられているが、これに限られるものではなく、支持部の傾動軸Tcを中心に照明部を回転移動させる回転移動部と、検出部の検出姿勢を切り替える切替部とが設けられてもよい。
例えば、第1実施形態の変形例として、図24に示す表面検査装置501のように、照明部521を回転移動させる回転移動部528と、検出部531の検出姿勢を切り替える制御を行うハードウェハ制御部544および主制御部545とが設けられてもよい。なお、図24に示す照明部521は、照明ユニット522と、照明側偏光フィルタ526と、照明側凹面鏡527とを有している。照明ユニット522から射出された照明光は、照明側偏光フィルタ526を透過して直線偏光となり、照明側凹面鏡527で反射して平行光となって、ウェハ10の表面全体に照射される。回転移動部528は、支持部15(ステージ16)の傾動軸Tcと同じ軸(もしくは、傾動軸Tcの近傍にあって当該傾動軸Tcと平行な軸)を中心に、照明部521(照明ユニット522、照明側偏光フィルタ526、照明側凹面鏡527)を一体的に回転移動させる。
また、図24に示す検出部531は、第1検出側凹面鏡532、第1検出側偏光フィルタ533、および第1撮像装置534と、これらと検出姿勢が異なるように配置された第2検出側凹面鏡535、第2検出側偏光フィルタ536、および第2撮像装置537とを有している。ウェハ10からの正反射光が第1検出側凹面鏡532に達すると、第1検出側凹面鏡532で反射、集光されて第1検出側偏光フィルタ533に達する。第1検出側偏光フィルタ533により、ウェハ10からの反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみとなった反射光が、第1撮像装置534の撮像面上に達する。一方、ウェハ10からの正反射光が第2検出側凹面鏡535に達すると、第2検出側凹面鏡535で反射、集光されて第2検出側偏光フィルタ536に達する。第2検出側偏光フィルタ536により、第1検出側偏光フィルタ533に達したときと同様の反射光が、第2撮像装置537の撮像面上に達する。第1撮像装置534および第2撮像装置537は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部545に出力する。
図24に示す主制御部545は、ハードウェア制御部544を介して、支持部15、照明ユニット522、回転移動部528、第1撮像装置534および第2撮像装置537等の作動を制御する。ハードウェア制御部544は、回転移動部528を制御し、照明光の入射角を調整する。また、ハードウェア制御部544は、第1撮像装置534および第2撮像装置537を制御し、撮像を行う撮像装置を切り替える。これにより、ハードウェハ制御部544および主制御部545の制御によって、検出部531により検出される反射光のウェハ10での反射方向が切り替わる。なお、ハードウェア制御部544は、第1実施形態と同様に、支持部15の回転機構部17およびチルト機構部18、照明ユニット522を制御する。このような構成としても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また例えば、第2実施形態の変形例として、図25に示す表面検査装置601のように、照明部521を回転移動させる回転移動部528と、検出部631の検出姿勢を切り替える切替移動装置638とが設けられてもよい。なお、図25に示す照明部521および回転移動部528は、図24に示す照明部521および回転移動部528と同様の構成である(説明を省略する)。
また、図25に示す検出部631は、検出側凹面鏡632と、検出側偏光フィルタ633と、撮像装置634とを有している。切替移動装置638は、検出部631を一体的に、ステージ16に支持されたウェハ10の斜め上方から反射光を検出可能な第1検出位置(図25の実線を参照)と、ウェハ10(ステージ16)の斜め下方から反射光を検出可能な第2検出位置(図25の二点鎖線を参照)とに上下方向(Y軸方向)に移動させることができるようになっている。ウェハ10からの正反射光が検出側凹面鏡632に達すると、検出側凹面鏡632で反射、集光されて検出側偏光フィルタ633に達する。検出側偏光フィルタ633により、ウェハ10からの反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみとなった反射光が、撮像装置634の撮像面上に達する。撮像装置634は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部645に出力する。
図25に示す主制御部645は、ハードウェア制御部644を介して、支持部15、照明ユニット522、回転移動部528、および切替移動装置638等の作動を制御する。ハードウェア制御部644は、回転移動部528を制御し、照明光の入射角を調整する。また、ハードウェア制御部644は、切替移動装置638を制御し、検出部631を第1検出位置と第2検出位置とのいずれか一方に移動させる。これにより、ハードウェハ制御部644および主制御部645の制御によって、検出部631により検出される反射光のウェハ10での反射方向が切り替わる。なお、ハードウェア制御部644は、第2実施形態と同様に、支持部15の回転機構部17およびチルト機構部18、照明ユニット522を制御する。このような構成としても、第2実施形態と同様の効果を得ることができる。
また例えば、第3実施形態の変形例として、図26に示す表面検査装置701のように、照明部521を回転移動させる回転移動部528と、検出部731の検出姿勢を切り替える切替回動装置738とが設けられてもよい。なお、図26に示す照明部521および回転移動部528は、図24に示す照明部521および回転移動部528と同様の構成である(説明を省略する)。
また、図26に示す検出部731は、検出側凹面鏡732と、検出側偏光フィルタ733と、平面鏡734と、撮像装置735とを有している。切替回動装置738は、検出側凹面鏡732の反射面の中心を通り、傾動軸Tcと平行な軸(以下、回動軸Rcと称する)を中心に、検出側凹面鏡732を回動させる。切替回動装置738は、この回動軸Rcを中心に、検出側凹面鏡732を、ステージ16に支持されたウェハ10の斜め上方から反射光を検出可能な第1検出位置(図26を参照)と、検出側凹面鏡732の下方に設けられた平面鏡734を介して、ステージ16に支持されたウェハ10の斜め下方から反射光を検出可能な第2検出位置(図示せず)とに回動させることができるようになっている。ウェハ10からの正反射光が直接もしくは平面鏡734を介して検出側凹面鏡732に達すると、検出側凹面鏡732で反射、集光されて検出側偏光フィルタ733に達する。検出側偏光フィルタ733により、ウェハ10からの反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみとなった反射光が、撮像装置735の撮像面上に達する。撮像装置735は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部745に出力する。
図26に示す主制御部745は、ハードウェア制御部744を介して、支持部15、照明ユニット522、回転移動部528、および切替回動装置738等の作動を制御する。ハードウェア制御部744は、回転移動部528を制御し、照明光の入射角を調整する。また、ハードウェア制御部744は、切替回動装置738を制御し、検出側凹面鏡732を第1検出位置と第2検出位置とのいずれか一方に回動させる。これにより、ハードウェハ制御部744および主制御部745の制御によって、検出部731により検出される反射光のウェハ10での反射方向が切り替わる。なお、ハードウェア制御部744は、第3実施形態と同様に、支持部15の回転機構部17およびチルト機構部18、照明ユニット522を制御する。このような構成としても、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。
また例えば、第4実施形態の変形例として、図27に示す表面検査装置801のように、照明部521を回転移動させる照明用回転移動部828と、検出部831の検出姿勢を切り替える制御を行うハードウェハ制御部844および主制御部845と、検出部831の第2撮像装置837等を回転移動させる検出用回転移動部839とが設けられてもよい。なお、図27に示す照明部521および照明用回転移動部828は、図24に示す照明部521および回転移動部528と同様の構成である(説明を省略する)。
また、図27に示す検出部831は、検出側凹面鏡832と、第1検出側偏光フィルタ833と、第1撮像装置834と、第2検出側偏光フィルタ835と、集光レンズ836と、第2撮像装置837とを有している。検出用回転移動部839は、傾動軸Tcと同じ軸もしくは、傾動軸Tcの近傍にあって当該傾動軸Tcと平行な軸を中心に、第2検出側偏光フィルタ835、集光レンズ836、および第2撮像装置837を一体的に回転移動させることができるようになっている。ウェハ10からの正反射光が検出側凹面鏡832に達すると、検出側凹面鏡832で反射、集光されて第1検出側偏光フィルタ833に達する。第1検出側偏光フィルタ833により、ウェハ10からの反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみとなった反射光が、撮像装置834の撮像面上に達する。一方、ウェハ10からの正反射光が第2検出側偏光フィルタ835に達すると、第2検出側偏光フィルタ835により、第1検出側偏光フィルタ833に達したときと同様の反射光が第2撮像装置837の撮像面上に達する。第1撮像装置834および第2撮像装置837は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部845に出力する。
図27に示す主制御部845は、ハードウェア制御部844を介して、支持部15、照明ユニット522、照明用回転移動部828、第1撮像装置834および第2撮像装置837、検出用回転移動部839等の作動を制御する。ハードウェア制御部844は、照明用回転移動部828を制御し、照明光の入射角を調整する。また、ハードウェア制御部844は、第1撮像装置834および第2撮像装置837を制御し、撮像を行う撮像装置を切り替える。さらに、ハードウェア制御部844は、検出用回転移動部839を制御し、検出部831の検出角を調整する。これにより、ハードウェハ制御部844および主制御部845の制御によって、検出部831により検出される反射光のウェハ10での反射方向が切り替わる。なお、ハードウェア制御部844は、第4実施形態と同様に、支持部15の回転機構部17およびチルト機構部18、照明ユニット522を制御する。このような構成としても、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、検出用回転移動部839を設けずに、第2検出側偏光フィルタ835、集光レンズ836、および第2撮像装置837を所定の位置に固定するようにしてもよい。
また例えば、第5実施形態の変形例として、図28に示す表面検査装置901のように、照明部921を回転移動させる照明用回転移動部928と、検出部931の検出姿勢を切り替える制御を行うハードウェハ制御部944および主制御部945と、検出部931の第2撮像装置937等を回転移動させる検出用回転移動部939とが設けられてもよい。なお、図28に示す照明部921は、照明ユニット922と、照明側偏光フィルタ926と、照明側凹面鏡927とを有している。照明ユニット922から射出された照明光は、照明側偏光フィルタ926を透過して直線偏光となり、照明側凹面鏡927で反射して平行光となって、ウェハ10の表面の一部に照射される。照明用回転移動部928は、支持部415(ステージ416)の傾動軸Tcと同じ軸もしくは、傾動軸Tcの近傍にあって当該傾動軸Tcと平行な軸を中心に、照明部921(照明ユニット922、照明側偏光フィルタ926、照明側凹面鏡927)を一体的に回転移動させる。
また、図28に示す検出部931は、検出側凹面鏡932と、第1検出側偏光フィルタ933と、第1撮像装置934と、第2検出側偏光フィルタ935と、集光レンズ936と、第2撮像装置937とを有している。検出用回転移動部939は、傾動軸Tcと同じ軸もしくは、傾動軸Tcの近傍にあって当該傾動軸Tcと平行な軸を中心に、第2検出側偏光フィルタ935、集光レンズ936、および第2撮像装置937を一体的に回転移動させることができるようになっている。ウェハ10の表面の一部である照明領域からの正反射光が検出側凹面鏡932に達すると、検出側凹面鏡932で反射、集光されて第1検出側偏光フィルタ933に達する。第1検出側偏光フィルタ933により、ウェハ10からの反射光のうち直線偏光Lと振動方向が略直角な偏光成分(例えば、s偏光の成分)のみとなった反射光が、撮像装置934の撮像面上に達する。一方、ウェハ10の表面の一部(照明領域)からの正反射光が第2検出側偏光フィルタ935に達すると、第2検出側偏光フィルタ935により、第1検出側偏光フィルタ933に達したときと同様の反射光が第2撮像装置937の撮像面上に達する。第1撮像装置934および第2撮像装置937は、撮像面上に形成されたウェハ10の像を光電変換して画像信号を生成し、生成した画像信号を主制御部945に出力する。
図28に示す主制御部945は、ハードウェア制御部944を介して、支持部15、照明ユニット922、照明用回転移動部928、第1撮像装置934および第2撮像装置937、検出用回転移動部939等の作動を制御する。ハードウェア制御部944は、照明用回転移動部928を制御し、照明光の入射角を調整する。また、ハードウェア制御部944は、第1撮像装置934および第2撮像装置937を制御し、撮像を行う撮像装置を切り替える。さらに、ハードウェア制御部944は、検出用回転移動部939を制御し、検出部931の検出角を調整する。これにより、ハードウェハ制御部944および主制御部945の制御によって、検出部931により検出される反射光のウェハ10での反射方向が切り替わる。なお、ハードウェア制御部944は、第5実施形態と同様に、支持部415のチルト機構部418およびXY駆動部419、照明ユニット922を制御する。このような構成としても、第5実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、検出用回転移動部939を設けずに、第2検出側偏光フィルタ935、集光レンズ936、および第2撮像装置937を固定するようにしてもよい。
なお、前述の第1実施形態の変形例〜第5実施形態の変形例において、検出部に図30に示すように検出用回転移動部を設けずに、検出側凹面鏡の大きさを、異なる複数の反射光が撮像装置に向けて反射可能な大きさにすることで、異なる複数の反射光によるウェハ10の撮像が可能となる。この場合も、反射光の光束が変化するため撮像装置の開口数(NA)を光束の変化に対応できる大きさ以上にする。
続いて、前述の表面検査装置1を用いてウェハ10の評価を行う半導体装置の製造方法について、図31を参照しながら説明する。半導体装置(図示せず)は、半導体装置の機能・性能設計を行う設計工程(ステップST101)、この設計工程に基づいたマスクを製作するマスク製作工程(ステップST102)、シリコン材料からウェハを製作するウェハ製作工程(ステップST103)、露光等によりマスクのパターンをウェハに転写する(露光工程、現像工程等を含む)リソグラフィー工程(ステップST104)、半導体装置の組み立てを行う組立工程(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程等)(ステップST105)、半導体装置の検査を行う検査工程(ステップST106)等を経て製造される。
ここで、リソグラフィー工程の詳細について、図32を参照しながら説明する。まず、ウェハを用意(ステップST201)し、不図示のスピンコータ等の塗布装置を用いて、ウェハ表面にレジストを所定の厚さとなるように塗布する(ステップST202)。このとき、塗布の終了したウェハに対し、塗布装置内の乾燥装置でレジストの溶剤成分を蒸発させ、成膜を行う。レジストが成膜されたウェハを不図示の搬送装置により露光装置に搬送する(ステップST203)。不図示の露光装置に搬入されたウェハは、露光装置に備わっているアライメント装置によりアライメントされる(ステップST204)。アライメントの終了したウェハに、マスクのパターンを縮小露光する(ステップST205)。露光の終了したウェハを露光装置から不図示の現像装置に移送し、現像を行う(ステップST206)。現像の終了した評価対象のウェハ10を表面検査装置1にセットし、前述のようにしてウェハ10の検査・評価を行う(ステップST207)。検査で予め決められた基準以上に不良(異常)が発生しているウェハ10はリワーク(再生処理)に回され、不良(異常)が基準未満のウェハ10は、エッチング処理等の後処理をされる。なお、表面検査装置1によるウェハ10の評価結果は、露光装置にフォーカスおよびドーズの設定の補正のためにフィードバックされる(ステップST208)。
本実施形態の半導体装置の製造方法では、リソグラフィー工程において、露光装置(図示せず)による露光工程が実施されると、現像装置(図示せず)による現像工程等を経て、表面検査装置1により、表面に繰り返しパターン12が形成されたウェハ10の検査・評価が行われる。このとき、表面検査装置1によってウェハ10が高精度に検査・評価され、露光装置では、表面検査装置1から出力された高精度な評価結果に応じて、露光装置のフォーカスおよびドーズの設定が補正される。このように、本実施形態の半導体装置の製造方法によれば、表面検査装置1から出力された高精度な評価結果に応じて、露光装置のフォーカスおよびドーズの設定をより適切に行うことが可能となる。表面検査装置1の評価結果に基づいて調整された露光装置で半導体装置を生産することで、高集積度の半導体装置を生産性良く製造することができる。このような製造方法により製造された半導体装置は、低コストで品質の高い装置となる。
なお、上述した半導体装置の製造方法において、第1実施形態の表面検査装置1に限らず、第2〜第5実施形態の表面検査装置101〜401および、これらの変形例を用いることができるのは言うまでもない。
なお、上述の各実施形態の要件は、適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。また、法令で許容される限りにおいて、上述の各実施形態及び変形例で引用した装置などに関する全ての公開公報及び米国特許の開示を援用して本文の記載の一部とする。
1 表面検査装置(評価装置の第1実施形態)
10 ウェハ
15 支持部
21 照明部 25 切替シャッター装置
31 検出部 38 回転移動部
43 検査部
44 ハードウェア制御部 45 主制御部
101 表面検査装置(評価装置の第2実施形態)
121 照明部 125 切替移動装置
201 表面検査装置(評価装置の第3実施形態)
221 照明部 225 切替回動装置
301 表面検査装置(評価装置の第4実施形態)
321 照明部 325 切替シャッター装置
335 照明用回転移動部(切替部) 338 検出用回転移動部
361 表面検査装置(変形例)
371 表面検査装置(変形例)
401 表面検査装置(評価装置の第5実施形態)
415 支持部
421 照明部 425 切替シャッター装置
431 検出部
435 照明用回転移動部(切替部) 438 検出用回転移動部
443 検査部
444 ハードウェア制御部 445 主制御部
465 支持部(変形例)
481 検出部(変形例)
501 表面検査装置(変形例)
521 照明部
528 回転移動部
531 検出部
544 ハードウェア制御部 545 主制御部
601 表面検査装置(変形例)
631 検出部
638 切換移動装置
644 ハードウェア制御部 645 主制御部
701 表面検査装置(変形例)
731 検出部
738 切換回動装置
744 ハードウェア制御部 745 主制御部
801 表面検査装置(変形例)
828 照明用回転移動部
831 検出部
839 検出用回転移動部
844 ハードウェア制御部 845 主制御部
901 表面検査装置(変形例)
921 照明部
928 照明用回転移動部
931 検出部
939 検出用回転移動部
944 ハードウェア制御部 945 主制御部

Claims (15)

  1. 基板を照明光で照明する照明部と、
    前記基板を支持し、前記基板の表面と平行な軸を中心に前記基板を傾動可能な支持部と、
    前記基板で反射した反射光を検出する検出部と、
    前記照明部と前記検出部のうちの一方を移動させる移動部と、
    前記照明部と前記検出部のうちの他方の照明姿勢または検出姿勢を切り替える切替部と、
    前記基板で反射した複数の反射角の反射光が前記検出部に入射するように、前記支持部と前記移動部との少なくとも一方を制御する制御部とを備えた評価装置。
  2. 前記切替部は、前記他方の照明姿勢または検出姿勢を少なくとも2つの姿勢に切り替える請求項1に記載の評価装置。
  3. 前記切替部は、前記検出部と前記照明部のうちの前記他方の照明姿勢または検出姿勢を連続して切り替え可能な請求項1に記載の評価装置。
  4. 前記切替部は、前記照明部が前記基板を照明する照明方向または、前記検出部が検出する反射光の前記基板での反射方向を切り替える請求項1から3のいずれか一項に記載の評価装置。
  5. 前記切替部が前記照明方向または前記反射方向を2方向のうち一方に切り替えた状態で、前記制御部の状態調整により前記検出部で検出可能な前記反射光の反射角の範囲と、前記切替部が前記照明方向または前記反射方向を前記2方向のうちの他方に切り替えた状態で、前記制御部の状態調整により前記検出部で検出可能な前記反射光の反射角の範囲とが連続している請求項4に記載の評価装置。
  6. 前記検出部は0次光を含む回折光を検出可能である請求項1から5のいずれか一項に記載の評価装置。
  7. 前記基板には半導体装置を形成するチップ領域ごとに加工物が設けられており、
    前記照明部は平行な照明光で前記基板を照明し、
    前記検出部は前記基板の少なくとも1つの前記チップ領域を一括して撮像する請求項1から6のいずれか一項に記載の評価装置。
  8. 前記検出部は、前記基板を撮像する撮像部と、前記基板の像を拡大して撮像部に結像する拡大光学部とを有する請求項1から7のいずれか一項に記載の評価装置。
  9. 前記移動部は、前記支持部の前記傾動の中心軸と平行な軸を中心に、前記検出部と前記照明部のうちの前記一方を回転移動させる請求項1から8のいずれか一項に記載の評価装置。
  10. 前記移動部は、前記支持部の前記傾動の中心軸と同じ軸を中心に、前記検出部と前記照明部のうちの前記一方を回転移動させる請求項1から8のいずれか一項に記載の評価装置。
  11. 前記照明光が前記基板に至る光路中と前記反射光が前記検出部に至る光路中との少なくとも一方には、前記移動部により移動可能な偏光素子が配置されている請求項1から10のいずれか一項に記載の評価装置。
  12. 前記検出部が反射光を検出する前記基板上の範囲を変更する変更部を備える請求項1から11のいずれか一項に記載の評価装置。
  13. 前記検出部の検出結果に基づいて前記基板に設けられた加工物を検査する検査部を備える請求項1から12のいずれか一項に記載の評価装置。
  14. 基板を準備し、
    請求項1から13のいずれか一項に記載の評価装置で前記基板を評価し、
    前記評価結果を出力する評価方法。
  15. 半導体製造工程で加工された基板を準備し、
    請求項14に記載の評価方法で評価し、
    前記評価結果に基づいて前記加工の条件を調整する半導体装置の製造方法により製造された半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022131279A1 (ja) * 2020-12-17 2022-06-23 日立Astemo株式会社 外観検査装置および外観検査方法

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