JP2014212915A - 行動判別装置、および行動判別方法 - Google Patents

行動判別装置、および行動判別方法 Download PDF

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Abstract

【課題】手首に装着して被験者の行動パターンを従来と比較してより正確に判別する行動判別装置を提供すること。
【解決手段】被験者の手首に装着され、3軸方向の加速度を検出する加速度センサー12が時系列に検出する3軸の加速度データから、被験者の行動を判別するために主に参照する軸である主要軸を抽出する軸決定部と、主要軸の加速度データから被験者の行動を判別する指標となる判別指標を参照して被験者の行動を判別する判別部と、を備え、軸決定部は、3軸の加速度データにおける変化量に基づいて、所定期間ごとに主要軸を決定することを特徴とする行動判別装置100。この行動判別装置100によれば、所定期間ごとに被験者の行動を最も表しているセンサー軸を主要軸として選択することにより、情報量が豊富な手首の動きを精密に解析することが可能となり、正確に行動パターンを判別することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加速度センサーを利用して被験者の行動を判別する行動判別装置、および行動判別方法に関する。
従来、特許文献1のように3軸加速度センサーを用いた携帯型の行動パターン判別装置が開示されていた。特許文献1では具体的な当該装置の使用方法に関する記載は見当たらないが、実施例の記載からすると、万歩計(登録商標)のように腰に固定したり、胸ポケットに収納するなど、被験者の体幹部位に取り付けるタイプの装置と推測される。また、体幹の延在方向(身長方向)をZ軸として3軸の加速度センサーを取り付けて、Z軸を主軸として被験者の行動パターンを判別するものと推測される。当該装置によれば、仰臥/起立、静止/歩行/走行、跳躍などの行動パターンを判別することができるとしている。
他方、体幹で取得可能な情報量は限定されているため、当該装置では正確な行動パターンを判別できるとは言い難かった。例えば、ラジオ体操で腕を振る運動をしている場合、体幹の動きは殆ど生じないため、起立状態と誤判別されてしまい兼ねないという問題があった。また、胸ポケットに収納する形態であった場合、ポケット内で装置が動いてしまうため、体幹の動きを正確に検出することは困難であるという問題があった。
これらの問題を解決するために、当該装置を肢体、例えば腕(手首)に装着することが考えられる。当該装置を手首に取り付けることにより、体幹の動きに加えて、腕自体の動きも検出可能となり、動きに係る情報量が増えるため、より正確に行動パターンを判別できる可能性が高まる。
特開平8−240450号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の従来の判別装置を手首などの肢体に取り付けたとしても、正確な行動パターンを判別することが困難であるという課題があった。詳しくは、腕などの肢体の動きは腰や胸などの体幹の動きに比べ、上下左右への運動の自由度が高いため、身長方向を主軸として固定した検出では、左右の動きを十分に捉えることができず、正確な検出が困難であった。さらに、仮に、行動パターンを判別できたとしても、そもそも腕に付けることを想定したものとは考え難いため、判別可能な行動パターンが限定されており、前述したような限られた行動パターンしか判別できないという課題があった。
他方、近年の健康ブームの影響もあり、市場ニーズとしては、体操、ウォーキング、自転車、トレーニングマシンを利用した運動などの多様な行動パターンを判別可能な携帯型の判別装置が期待されていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係る行動判別装置は、被験者の手首を含む肢体に装着され、直交する少なくとも2軸の加速度情報を検出する加速度センサーと、前記加速度情報に基づいて、前記被験者の行動を判別するために参照する軸である主要軸を決定する軸決定部と、前記被験者の行動を判別する指標となる判別指標を記憶する記憶部と、前記主要軸の加速度情報と前記判別指標とに基づいて前記被験者の行動を判別する判別部と、を備え、前記軸決定部は、前記加速度情報における変化量に基づいて、前記主要軸を決定することを特徴とする。
本適用例によれば、運動態様に関する情報量が多い手首などの肢体に、少なくとも2軸の加速度センサーが装着されており、軸決定部は、当該センサーが検出した少なくとも2軸の加速度データから、被験者の行動を判別するために参照する主要軸を抽出する。主要軸は、少なくとも2軸の中で、被験者の行動内容を最も感知している軸である。
ここで、軸決定部は、少なくとも2軸の加速度データにおける変化量に基づいて、所定期間ごとに主要軸を決定している。好適には、変化量が最も大きい軸を主要軸とし、これを一定時間ごとに見直している。つまり、一定時間ごとに、被験者の行動を最も検出して(表して)いるセンサー軸を選択して主要軸としている。
よって、主要軸が固定されており、手首などの肢体に装着したとしても被験者の行動を正確に検出することが困難であった従来の装置と異なり、本適用例の行動判別装置によれば、一定時間ごとに、被験者の行動を最も表しているセンサー軸を主要軸として選択することにより、情報量が豊富な手首の動きを精密に解析することが可能となり、正確に行動パターンを判別することができる。
従って、体操、ウォーキング、自転車、トレーニングマシンを利用した運動などの多様な行動パターンを判別可能な行動判別装置を提供することができる。
[適用例2]主要軸は、所定期間内において、変化量が所定の閾値を超えた回数が最大となる軸とすることが好ましい。
本適用例によれば、被験者の加速度変化量の大きい動きの回数が多い軸を主要軸としているため、被験者の行動の特徴を捉えることができ、従来と比較して正確に行動パターンを判別することができる。
[適用例3]変化量は、直交する少なくとも2軸の加速度情報において時系列に隣り合う2つの加速度情報の階差であり、階差と所定の閾値とを比較することで直交する少なくとも2軸から主要軸を決定することが好ましい。
本適用例によれば、軸決定に用いられる変化量は、時系列に連続する加速度データの階差としているため、被験者の直近の動きにおける大きな変化を捉えることができ、正確に行動パターンを判別することができる。
[適用例4]判別部は、主要軸の加速度情報に基づいて、少なくとも周期性、および複数の周波数におけるパワースペクトルを解析し、判別指標は、周期性に応じた行動態様、およびパワースペクトルの分布に応じた行動態様を含むテーブルであることが好ましい。
本適用例によれば、情報量が豊富な肢体の動きを、動きの周期性、動きの周波数ごとのパワースペクトルなどを用いて精密に解析することが可能となり、従来と比較して正確に行動パターンを判別することができる。従って、体操、ウォーキング、自転車、トレーニングマシンを利用した運動などの多様な行動パターンを判別可能な行動判別装置を提供することができる。
[適用例5]被験者の脈拍を検出する脈波センサーをさらに備え、判別部は、脈波センサーが検出した脈拍情報の解析結果を加味して、被験者の行動を判別することが好ましい。
[適用例6]位置情報を検出するGPSセンサー、気圧を含む周辺圧力情報を検出する圧力センサー、または外気温を含む周辺温度情報を検出する温度センサーのうち少なくとも1つのセンサーをさらに備え、判別部は、位置情報、周辺圧力情報または周辺温度情報のうち少なくとも1つの解析結果を加味して、被験者の行動を判別することが好ましい。
[適用例7]本適用例に係る行動判別方法は、被験者の手首を含む肢体に装着され、直交する少なくとも2軸の加速度情報を検出する加速度センサーを備えた行動判別装置が実行する行動判別方法であって、時系列に前記加速度情報を検出する検出工程と、前記直交する少なくとも2軸から主に参照する軸である主要軸を決定する軸決定工程と、前記主要軸の加速度情報から、前記被験者の行動を判別する指標となる判別指標を参照して前記行動を判別する判別工程と、を含み、前記軸決定工程では、前記加速度情報における変化量に基づいて、前記主要軸を決定することを特徴とする。
本適用例の行動判別方法によれば、一定時間ごとに、被験者の行動を最も表しているセンサー軸を主要軸として選択することにより、情報量が豊富な手首を含む肢体の動きを精密に解析することが可能となり、従来と比較して正確に行動パターンを判別することができる。
従って、体操、ウォーキング、自転車、トレーニングマシンを利用した運動などの多様な行動パターンを判別可能な行動判別方法を提供することができる。
実施形態1に係る端末装置の概要を表す説明図。 端末装置の概略構成を示すブロック図。 制御プログラムの処理の流れを表すフローチャート図(全体)。 主要軸決定の流れを表すフローチャート図(S4)。 3軸の加速度データを示すグラフ。 3軸の加速度データの階差を示すグラフ。 加速度データの階差の一部を示すグラフ。 主要軸決定の一例を示す図。 行動判別の流れを表すフローチャート図(S5)。 行動判別の流れを表すフローチャート図(S8)。 行動判別の流れを表すフローチャート図(S9)。 指標管理テーブルを示す図。 加速度のパワースペクトルを示すグラフ。 バリエーションテーブルを示す図。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではない。また本実施形態で説明される構成の全てが必須構成要件であるとは限らない。
(実施形態1)
図1は、実施形態1に係る行動判別装置としての端末装置の概要を表す説明図である。まず、本実施形態に係る端末装置100の概要について説明する。
(端末装置の概要)
端末装置100は、人体の手首1に装着され、被験者の動作をセンシングする加速度センサー12を内蔵し、日々の生活における行動パターンを判別することが可能な腕時計型の生体データ測定装置である。端末装置100には、表示パネル56が備えられており、運動時間や、脈拍数など、被験者の行動に係るデータが表示される。表示パネル56は略長方形をなしており、手首1に装着された状態で、腕の長さ方向が表示パネル56の長辺方向となっている。
加速度センサー12は、略直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向の加速度を検出可能な3軸の加速度センサーである。なお、好適例として、X軸が表示パネル56の長辺方向、Y軸がX軸に直交する表示パネル56の短辺方向、Z軸が端末装置100の厚み方向となるように、配置されている。
ここで、端末装置100では、加速度センサー12が検出した加速度情報としての3軸の加速度データにおける変化量に基づいて、所定期間ごとに主要軸を決定するという特徴ある方法(機能)を採用することにより、被験者の多様な行動パターンを判別することを実現している。
このような機能(方法)を実現するための端末装置100の構成について、以下詳細に説明する。
(端末装置の構成)
図2は、端末装置の概略構成を示すブロック図である。
端末装置100は、センサー部10、第1記憶部20、第2記憶部30、制御部51、計時部52、操作部53、表示駆動部55、通信部57などから構成されている。これらの構成部は、バス6を介して接続されている。
センサー部10は、運動センサー部11と、生体センサー部13とから構成されている。運動センサー部11には、前述した加速度センサー12が搭載されている。加速度センサー12は、X軸、Y軸、Z軸方向ごとの加速度を検出する3つの加速度センサーを有するセンサーユニットである。
加速度センサー12は、各軸の加速度変化をサンプリング間隔ごとに計測する。好適例としてサンプリング間隔は、16Hz以上に設定されている。加速度センサー12は、被験者の動きを検出し、検出した加速度信号を増幅回路、波形整形回路、A/D変換回路(いずれも図示せず)において増幅、整形、A/D変換され加速度データとして出力する。3軸分の加速度データは、第2記憶部30(後述する)に加速度データ列31として格納(記憶)される。
なお、加速度センサー12は、3軸の加速度センサーを有するセンサーユニットとしているが、少なくとも2軸の加速度センサーを有したセンサーユニットであれば良い。略直交する2軸の加速度センサーを備えていても良いし、立体的に交差する4軸以上の加速度センサーを備えていても良い。
生体センサー部13には、好適例として脈波センサー14(図1参照)が搭載されている。脈波センサー14は、LED(Light Emitting Diode)などの発光素子と、フォトダイオードなどの受光素子とを備えており、端末装置100裏面で、腕(皮膚)と密着する部分に設置されている。発光素子から腕に向けて光を照射して、腕の内部の血管で反射された光を受光素子で受光した後、受光量などを解析することにより脈拍数を検出する。なお、脈波センサー14は必須の構成ではなく、省略しても良いし、他の生体情報センサーを搭載する構成であっても良い。
第1記憶部20は、好適例として不揮発性メモリーを採用しており、軸決定部21、判別部22、制御プログラム23、ボタンイベント処理プログラム(図示しない)などのプログラムが格納(記憶)されている。
軸決定部21は、3軸の中から主要軸を決定するための軸決定プログラムが格納されている部位(記憶領域)である。換言すれば、当該プログラムが実行されることにより実現する機能を構成部位とみなした仮定部位である。軸決定部21では、加速度データ列31が分析され、所定期間ごとに主要軸が決定される。主要軸が決定される過程で、階差データ列32が生成され第2記憶部30に格納される。
判別部22は、主要軸の加速度データなどから行動判別を行うための行動判別プログラムが格納されている部位(記憶領域)である。換言すれば、当該プログラムが実行されることにより実現する機能を構成部位とみなした仮定部位である。判別部22では、所定期間ごとに軸決定部21において決定された主要軸の加速度データが入力され、判別指標としての指標管理テーブル40が参照されることで、行動パターンが判別される。行動パターンが判別される過程で、主要軸ピッチ41および主要軸パワースペクトル42が生成され、第2記憶部30に格納される。
制御プログラム23は、制御部51により実行されるプログラムであり、軸決定部21と判別部22を所定期間ごとに呼び出す。なお、軸決定部21、判別部22、および制御プログラム23の詳細については後述する。
第2記憶部30は、好適例として不揮発性メモリーを採用しており、加速度データ列31、階差データ列32、主要軸ピッチ41、主要軸パワースペクトル42、指標管理テーブル40、行動判別結果43、および第1記憶部20のプログラムで利用される共通変数34のデータなどが格納(記憶)されている。なお、前述の共通変数34を除く各データの詳細については後述する。
制御部51は、CPU(Central Processing Unit)であり、端末装置100を構成するセンサー部10、第1記憶部20、第2記憶部30、および以下に説明する操作部53、計時部52、通信部57、表示駆動部55などの各部を制御する。
操作部53は、押しボタン型のスイッチである操作ボタン54(図1参照)を含む複数の操作ボタンから構成されている。操作例としては、表示パネル56に表示されたカーソルを操作ボタン54で押下することにより移動させ選択状態を変え、再度操作ボタン54を押下すると選択した機能で決定となる。これらはボタンイベント処理プログラム(図示しない)として、第2記憶部30に格納され、制御部51により実行される。なお、操作部53の構成はこれに限定されるものではなく、複数の操作入力が可能な構成であれば良く、表示パネル56がタッチパネル機能を備えていても良い。
計時部52は、リアルタイムクロックであり、加速度検出用のサンプリング時間の発生、カレンダー機能、時計機能、ストップウォッチ機能などの計時機能を有している。計時部52が計時している日時、時間などの計時データは、制御部51により読み出される。
通信部57は、好適例として消費電力を抑えた近距離無線アダプターであり、第2記憶部30に格納された行動判別結果43などのデータをPC(Personal Computer)やネットワーク上のサーバーなどに送信する。近距離無線アダプターは、例えば、ブルートゥース(Bluetooth(登録商標))アダプターであっても良い。なお、この構成に限定するものではなく、無線通信が可能な通信アダプターであれば良く、無線LANアダプターとして、IP(Internet Protocol)、および外部の生体機器と共通の通信プロトコルを有しているものであっても良い。また、通信部57は、物理的な通信端子を含み、一般のPCなどの別の機器とケーブルを介して接続する構成であっても良い。
表示駆動部55は、表示パネル駆動回路(ドライバー)であり、表示パネル56を設定された画面遷移に従って表示駆動する。
(端末装置の制御プログラム)
図3は、制御プログラムの処理の流れを表すフローチャート図である。以降、図3を中心に、適宜、各図を交えて説明する。なお、以下のフローは、第1記憶部20の制御プログラム23に基づいて制御部51がセンサー部10、軸決定部21、判別部22を含む各部を制御することにより実行される。制御プログラム23が実行されると、所定期間ごとに、行動判別に最適な主要軸が決定され、主要軸に基づいて被験者の行動パターンが判別される。
ステップS1では、3軸加速度データ収集の準備が行われる。詳しくは、まず、計時部52(図2)のリアルタイムクロックを用いてタイマーを設定する。タイマーは、少なくとも、3軸加速度センサー12のサンプリング周期、および主要軸を決定するための加速度データ収集期間(所定期間)を設定する。3軸加速度センサー12のサンプリング周期は例えば、腕の速い動きを精度良く捉えるために、1秒間に16〜64回サンプリングとし、約15.6〜62.5msecの間隔で検出することが好ましい。主要軸を決定する所定期間は、例えば、被験者の行動の切り替えに適時対応できるよう4〜16秒程度を設定する。
ステップS2では、3軸加速度センサー12が、駆動される。詳しくは、加速度信号の増幅回路、波形整形回路、A/D変換回路などが初期化され、駆動される。
ステップS3では、3軸加速度センサー12によりサンプリング間隔ごとに検出されたX軸、Y軸、Z軸ごとの加速度データが取得される。取得された加速度データは、第2記憶部30に加速度データ列31として蓄積(記憶)される。主要軸を決定する所定期間(t秒間)分の加速度データが蓄積されるとステップS4に進む。
ステップS4では、主要軸を決めるためのサブルーチンプログラムが実行され、主要軸が選択(決定)される。なお、当該サブルーチンプログラムは軸決定部21に格納されている軸決定プログラムである。軸決定プログラムの詳細については後述する。
ステップS5では、決定した主要軸の加速度データを解析するサブルーチンプログラムが実行され、被験者の行動が判別される。なお、当該サブルーチンプログラムは判別部22に格納されている行動判別プログラムである。行動判別プログラムの詳細については後述する。また、当該サブルーチンプログラムでは、加速度データ列31、階差データ列32(いずれも図2)が参照可能となる。さらに、t秒ごとに判別された行動パターンは、行動判別結果43(図2)に格納される。
ステップS6では、行動判別処理を継続するかどうかが確認される。詳しくは、ステップS3〜S5の処理において、被験者により計測終了である旨の操作ボタン54(図1)が押下されていない場合、または計測終了のフラグが立てられていない場合(Yes)は、計測を継続しステップS3へ進む。押されていた場合、または計測終了フラグが立てられていた場合は(No)、行動判別処理を終了する。
なお、計測終了直前のt秒間までの行動判別の結果は、ステップS5において、第2記憶部30(図2)に行動判別結果43(図2)として格納されている。
(主要軸の決定)
図4は、主要軸決定の流れを表すフローチャート図である。以降、図4を中心に、適宜、各図を交えて説明する。なお、以下のフローは、第1記憶部20の軸決定部21(図2)に基づいて制御部51(図2)が第2記憶部30を含む各部を制御することにより実行される。
上述した通り、軸決定部21は、制御プログラム23のステップS4(図3)から呼び出されるサブルーチンプログラムであり、主要軸を決定した後、制御プログラム23に制御が戻される。
ステップS41では、X軸、Y軸、Z軸の3軸分の演算を軸ごとに繰り返すための準備が行われる。詳しくは、一つの軸に対して後述するステップS42〜S46を処理するために、ステップS42〜S46までを3軸分(3回)繰り返すための処理ループを開始する。
ステップS42では、一つの軸に対する加速度データの階差を算出する。詳しくは、サンプリング間隔ごとに時系列に並べられたt秒間の加速度データにおいて、時系列に隣り合う加速度データの差が計算される。この加速度データの差のことを「階差bn」という。なお、複数の加速度データは、加速度データ列31として記憶されている。
時系列に並べられた加速度データを{a1,a2,・・・,an,an+1,・・・}(nは自然数)とすると、階差bnは、数式(1)で表される。
n=an+1−an ・・・ 数式(1)
数式(1)により計算された階差が階差データ列32(図2)に順次格納される。階差データ列32は、サンプリング間隔ごとに時系列に並べられた数列として格納されている。この処理は、X軸、Y軸、Z軸の軸ごとに、1回ずつ行われる。
ステップS43〜S44では、階差データ列32の値を所定の閾値D1と比較する。詳しくは、階差データ列32のデータが一つずつ読み込まれ、所定の閾値D1と比較される。読み込まれたデータがD1以上であれば(Yes)に進み、ステップS44においてD1以上であった回数がカウントされる。D1未満であれば(No)に進み、次の階差データを読み込みD1と比較する。なお、所定の閾値D1は、発明者等が収集した複数の実験データを統計処理、および解析して導出された数値であり、あらかじめ設定されている。また、ステップS43〜S44では、t秒間分のサンプリング間隔ごとに時系列に並べられた階差データが全て読み込まれるまでこの処理が繰り返される。全てのデータが比較されると、ステップS45に進む。この処理は、X軸、Y軸、Z軸の軸ごとに、1回ずつ行われる。
ステップS45では、ステップS41で開始したX軸、Y軸、Z軸の3軸分(3回)の繰り返し処理ループを終了する。詳しくは、X軸、Y軸、Z軸の全ての軸に対してステップS41〜S44までの処理が終了していればステップS46に進み、終了していなければステップS41に戻る。
ステップS46では、X軸、Y軸、Z軸ごとのカウント数(ステップS44)の比較が行われ、カウント回数が最大となった軸が、主要軸に決定(選択)される。なお、複数の軸が同じカウント回数であった場合は、直近に主要軸となっていた軸が、再び主要軸として決定されるように構成しても良い。
(軸決定部のデータ)
次に、図5〜図8を用いて、主要軸が決定されるまでの流れについて、生成されたデータ列の例を示しながら説明する。
図5(a)は、事例1における3軸の加速度データを示すグラフ、(b)は事例2における3軸の加速度データを示すグラフである。
事例1および事例2は、端末装置100を装着した2人の被験者が、略同じ場所で略同じ行動を行った際に、生成されたデータ事例である。
図5(a)および(b)のグラフは、加速度データ列31(図2)のX軸(実線)、Y軸(太い実線)、Z軸(破線)の加速度データをプロットしたグラフである。グラフの横軸は、経過時間であり、縦軸は加速度の大きさである。事例1では、Y軸(太い実線)の加速度データが加速度の大きさ約500〜800の範囲を大きく変動しているのに対し、事例2によるY軸(太い実線)の加速度データは約300〜500の範囲と事例1より少なく、X軸とZ軸と比べても変動量が少ない。事例2では、3軸の中でZ軸(破線)の加速度データが最も大きな変動を示している。他の軸の加速度データに関しても事例1と事例2では同様に異なる変化を示している。なお、この事例では、加速度データのサンプリングタイムを約62msecで検出している。
図6(a)は、事例1における3軸の加速度データの階差を示すグラフ、(b)は、事例2における3軸の加速度データの階差を示すグラフである。これらのグラフは、階差データ列32(図2)のX軸(実線)、Y軸(太い実線)、Z軸(破線)それぞれの階差データをプロットしたものである。グラフの横軸は、経過時間であり、縦軸は加速度の階差の値である。上述の加速度データ列31によるグラフと同様に、事例1では、Y軸(太い実線)の階差データの値が約20〜250の範囲まで大きく変動している部分が目立つのに対し、事例2によるY軸(太い実線)の階差データ値は約0〜100の範囲を変動しており事例1よりも変動量が少なく、X軸とZ軸に比べても変動量が少ない。また、事例1によるY軸(太い実線)と事例2によるZ軸の階差データの値は、共に約20〜250の範囲を変動し、また、階差データの値150を超えている突出部が4箇所に略同時間帯に出現しているなど変動態様の傾向が類似している。
このように、略同じ場所で略同じ行動をとっていても、被験者によってはX軸、Y軸、Z軸への加速度データおよび階差データの発生状況が異なることがわかる。これは、例えば、歩行時における腕の振り方で説明すると、親指側を体の前面に向けて、小指側を背面に向けて腕を前後に振る人もいれば、手の甲側を前面に、手の平側を背面に向けて腕を振る人もいるということである。この事例の場合、腕の振りが主行動だとすると、前者ではY軸が主要軸となる可能性が高く、後者ではZ軸が主要軸となる可能性が高くなる。このように、同一動作(設定)を行った場合でも、被験者の生活習慣や、体形などにより、主要軸は異なることがわかる。換言すれば、異なる被験者による類似の行動が、特定された同じ方向の軸(例えばY軸)のみを参照したのでは、類似の行動と判断することが難しいことがわかる。
一方で、参照する軸を変えることで類似の行動に対して類似の特徴を捉えることができることが推察できる。換言すれば、最も加速度の変化量が大きい軸を主要軸とすれば、類似行動の判別が可能となると推測される。
図7は、加速度データの階差の一部を示すグラフである。このグラフは、階差データ列32(図2)の中から、上述の事例1(被験者A)におけるY軸において生成された階差データ(図6(a))の一部を模式的に表したグラフである。グラフの横軸は、経過時間であり、縦軸は加速度の階差の値である。図7に示す例では、傾きが大きく、傾きの正負が頻繁に変化しているグラフの傾向が表されている。ある時点の加速度の階差は、加速度データの1階差分であるため、約62msec前からの加速度データの変化量が蓄積されている。従って、加速度の階差が大きい方の頂点(丸印)は特に、被験者の動きの変化が多かった点であり、動きの特徴を捉えた点(特徴点)である。
図8は、主要軸決定の一例を示す図である。この図は、X軸、Y軸、Z軸の軸ごとに階差データ列32(図2)を参照して所定の閾値を越えた回数を示した一覧表である。「経過時間」は、検出開始から経過した時間であり、ここでは所定期間としての期間を4秒としている。つまり、4秒ごとに主要軸が決定される。「X軸回数」「Y軸回数」「Z軸回数」は、経過時間の間に、所定の閾値を越えた回数が数えられ、各軸欄に結果が記載されている。「主要軸」は、各軸の回数の中で最も大きな値を示した軸、すなわち所定期間ごとに決定された主要軸が記載されている。
階差データ列32から直近の4秒分の階差データを、所定の閾値としての閾値D1と比較して、閾値D1以上となった回数がカウントされる。
図7に示すように閾値D1以上となるのは特徴点の中でも特に大きな変化を有する点となる。すなわち、短時間に大きな動きの変化が多く現れた点の出現回数が数えられる。図8では、経過時間が4秒から28秒までの間はY軸が他の軸よりも閾値D1以上となる回数が多いため、大きな動きの変化がY軸方向に継続的に現れていたことがわかる。32秒と36秒は大きな動きの変化は、Z軸に移っており、40秒では、再びY軸に戻っている。決定される主要軸は、4秒から28秒までの間は、Y軸、32秒と36秒はZ軸、40秒はY軸となる。
このようにして、所定期間ごとに、X軸、Y軸、Z軸の中から、最も大きな動きの変化が多く発生している軸を主要軸としている。主要軸は、他の軸よりも加速度の変化の情報を多く含んでいるため、被験者の行動の特徴を捉えるための情報量も多い。よって、主要軸の加速度データを分析することで行動パターンをより正確に判別できる可能性が高まる。また、主要軸は所定期間ごとに決定されるため、例えば、上下の動きから左右の動きに切り替わったとしても所定期間ごとに主要軸が切り替わり、加速度の変化の情報を多く含んだ主要軸の加速度データに基づいて分析されるため、行動を判別することが可能となる。
なお、上述の所定期間は例として4秒をあげたが、それよりも短くても長くても良く、3軸の加速度の階差データが比較され、その中から最も大きな動きの変化を含む軸が抽出されるための十分なデータ量があれば良い。また、所定期間は、被験者の行動によっては、加速度計測中に動的に変更されても良い。例えば、速い動きが継続されている時は、所定期間を短くして主要軸を決定し、ゆっくりした動きに変わった時は、所定期間を長くして主要軸を決定する。これにより、所定期間内の主要軸に係る加速度データの特徴をさらに詳細に捉えることができる。
さらに、主要軸を決定するために参照する加速度データは、上述の例では所定期間と同じ期間のデータを参照していたが、所定期間よりも長い期間のデータを参照しても良い。例えば、所定期間が4秒で、参照する加速度データはさらに過去の16秒分のデータを参照しても良い。
また、主要軸の決定における演算処理は差分演算のみであり、3軸の加速度データを合成演算するような複雑な演算を利用していない。従って、当該主要軸の決定方法では、制御部51にかかる負荷を抑えることができており、高速演算および消費電力の抑制を実現している。高速演算により、速い軸決定が可能となり、細かい動きの行動に対応できる主要軸の決定が可能となる。また、消費電力を抑えることで、バッテリー駆動式の端末装置100を長時間利用することも可能としている。
(判別部)
次に、決定された主要軸のデータを用いて、被験者の行動を判別する流れについて説明する。
図9、図10、および図11は、行動判別の流れを表すフローチャート図である。図12は指標管理テーブルを示す図である。
以降、図9〜図12を中心に、適宜、各図を交えて説明する。なお、図9〜図11に示すフローは、第1記憶部20の判別部22の機能を実現するプログラムに基づいて制御部51が第2記憶部30を含む各部を制御することにより実行される。図12に示す判別指標としての指標管理テーブル40は、第2記憶部30(図2)に格納されており、行動を判別するための指標を管理するテーブルである。指標管理テーブル40の「指標No」は指標の番号、「指標」は行動を判別するための指標の内容、「判断値」は指標を判断するための値、「判断値の例」は判断値の具体例、および「行動パターン」は判断値により識別された結果として導出される行動パターンをそれぞれ表している。である。なお、図9〜図11のフローにおける判断部分に記載の記号(D2,C2など)については、図12の「判断値」において一覧を示している。
また、判別部22の機能は、制御部51(図2)により実行される制御プログラム23のステップS4(図3)において主要軸が決定された後に、ステップS5(図3)のサブルーチンプログラムにより実現される。判別部22により所定期間ごとの行動パターンが判別されると、制御プログラム23に戻り、ステップS6(図3)に処理が移される。
なお、判別部22は、制御プログラム23からサブルーチンプログラムとして呼び出されるときに、軸決定部21により決定された主要軸における加速度データ列31、階差データ列32が参照可能となる。
ステップS51では、t秒間の加速度データ列31および階差データ列32から主要軸のデータの参照するための準備が行われる。
ステップS52では、主要軸の階差が判断値D2以上である出現回数がカウントされる。詳しくは、t秒間の階差データ列32から主要軸のデータを順次、指標管理テーブル40(図12)における指標1の判断値D2と比較する。そして、判断値D2以上となった回数をカウントする。t秒間のデータが全て比較され、カウントされた結果を階差の出現回数とする。判断値D2は、ステップS44(図4)で用いられる所定の閾値D1と同じ指標であるが、目的が異なる。詳しくは、所定の閾値D1は主要軸を決定するために用いられる値であるのに対し、判断値D2は被験者の行動パターンを判別(仕分け)するために用いられる値である。なお、指標管理テーブル40に記載の「判断値」D2,C2,P1,M1,D3,C3,W1,C4についても、行動パターンを仕分けするために用いる値であり、あらかじめ蓄積された実験データで統計的に分析された数値である。
ステップS53では、ステップS52で求められた階差の出現回数が判断値C2と比較される。詳しくは、階差の出現回数と指標管理テーブル40における指標2の判断値C2とを比較し、出現回数が判断値C2以上であれば(Yes)、ステップS54に進む。判断値C2未満であれば(No)、ステップS8(図10)に進む。なお、ステップS53は、判別部22における行動パターンを識別する最初の仕分けであり、ひとつの行動パターンに特定されるわけではない。ステップS54に進む行動パターンとしては、ランニング、ウォーキング、自転車、体操、その他の運動、のように複数が候補となり、一方でステップS8に進む行動パターンは、安静、生活動作、筋力トレーニングの複数のパターンが候補となる。なお、安静とは体の動きが殆どない睡眠などの動作状態であり、生活動作は何かしら体を動かしている立位、オフィスワーク、洗濯、炊事などの日常生活の動作状態である。好適例として、それぞれの行動パターンを身体活動の強さを表す運動強度の指数(メッツ)の値で示すと、安静は1メッツ程度、生活動作は1メッツより大きく3メッツ未満、運動動作としてのランニング、ウォーキング、自転車、体操、筋力トレーニング、その他の運動については3メッツ以上の値を目安に設定されている。複数の行動パターンの候補は、図9〜図11におけるフローの以降のステップにおいて順次絞られていき、最終的には被験者の行動はひとつの行動パターンに特定される。
ステップS54では、主要軸の加速度データ列31から周期性の有無が求められる。詳しくは、t秒間の主要軸の加速度データ列31に基づいて高速フーリエ変換(FFT)処理が行われ、加速度データのFFT処理の結果から複数の周波数成分が抽出される。抽出された複数の周波数成分の大半はノイズ成分であるが、被験者の周期的な動きを捉えた体動信号の周波数成分も含まれている。ノイズ成分の中から、ピーク値が周期的に現れる周波数成分が検出された場合には、周期性有りと判断される。換言すれば、被験者が周期的な動作をしていると推測される。他方、周期的な周波数成分が検出されなかった場合には、周期性無しと判断される。換言すれば、被験者は周期的な動きをしていないものと推測される。
このようにして、主要軸の加速度データ列31をFFT変換処理することにより、周期性の有無を求めている。なお、周期性の有無の判断は、発明者等が収集した複数の実験データを統計処理、および解析して導出された出現傾向データに基づいている。
また、周期性の有無の算出に利用する加速度データ列31はt秒間に限らず、t秒間よりも長い期間、例えば、t秒の4倍の期間のデータに基づいて算出されても良い。
ステップS55では、ステップS54で求められた周期性の有無に基づいて比較が行われる。なお、比較対象となる行動パターンは、ランニング、ウォーキング、自転車、体操、その他の運動である。詳しくは、周期性が有る場合は(Yes)、ステップS56に進み、周期性が無い場合は(No)、ステップS9に進む。ランニングおよびウォーキングは、被験者による一定の歩調により加速度センサー12が振動を検出するため、加速度の周期性が現れておりステップS56に進む。自転車、体操、およびその他の運動は、加速度の周期性が現れないため、ステップS9に進む。
ステップS56では、主要軸の加速度データ列31からピッチの大きさが求められる。詳しくは、ステップS54でt秒間の主要軸の加速度データ列31を用いて、周期性の有無を求めており、その過程で算出された体動信号として有効な周波数成分が利用される。有効な周波数成分の周波数に基づいて、加速度の周期が求められ、振動数より1分当たりの歩数としてピッチが算出される。
ステップS57では、ステップS56で求められたピッチの値に基づいて比較が行われる。なお、比較対象となる行動パターンは、ランニング、ウォーキングである。詳しくは、ピッチの値と指標管理テーブル40における指標5の判断値P1とを比較し、ピッチの値が判断値P1以上であれば(Yes)、ステップS58に進む。ピッチの値が判断値P1未満であれば(No)、ステップS59に進む。ステップS58では、ピッチ数が判断値P1以上である行動パターンとしてランニングが特定され、ステップS59では、ピッチ数が判断値P1未満である行動パターンとしてウォーキングが特定される。
ステップS58では、行動パターンとしてランニングが特定される。詳しくは、所定期間としてのt秒間の被験者の行動パターンはランニングと決定され、第2記憶部30(図2)の行動判別結果43に格納される。
ステップS59では、行動パターンとしてウォーキングが特定される。詳しくは、所定期間としてのt秒間の被験者の行動パターンはウォーキングと決定され、第2記憶部30(図2)の行動判別結果43に格納される。
図10に進む。
ステップS8は、ステップS53(図9)において(No)と判断され、安静、生活動作、および筋力トレーニングの行動パターンが候補として分岐されたステップである。
ステップS81では、主要軸の階差データ列32から階差の合計が求められる。詳しくは、t秒間の階差データ列32の階差の値が順次加算され合計が求められる。
ステップS82では、階差の合計が判断値M1と比較される。なお、比較対象となる行動パターンは、筋力トレーニング、生活動作、安静である。詳しくは、階差の合計と指標管理テーブル40における指標6の判断値M1とを比較し、階差の合計が判断値M1以上であれば(Yes)、ステップS84に進む。判断値M1未満であれば(No)、ステップS83に進む。階差が合計された値は、大きければ(判断値M1以上)動きのある状態であり、小さければ(判断値M1未満)動きが少ないと判断される。そのため、動きのある行動パターンとしては、生活動作、あるいは筋力トレーニングが該当し、ステップS84に進む。動きの少ない行動パターンとして、ステップS83において安静が特定される。
ステップS83では、行動パターンとして安静が特定される。詳しくは、所定期間としてのt秒間の被験者の行動パターンは安静と決定され、第2記憶部30(図2)の行動判別結果43に格納される。
ステップS84では、主要軸の加速度データ列31から周期性の有無が求められる。詳しくは、t秒間の主要軸の加速度データ列31に基づいて高速フーリエ変換(FFT)処理が行われ、加速度データのFFT処理の結果から周波数成分が取り出される。周波数成分の中から体動信号として有効な周波数成分が抽出されれば、加速度の周期性が現れており、周期性は有りとなる。体動信号として有効な周波数成分が抽出されなければ周期性は無いとされる。なお、この算出方法は、ステップS54と同じ方法である。
また、周期性有無の算出に利用する加速度データ列31はt秒間に限らず、t秒間よりも長い期間のデータに基づいて算出されても良い。
ステップS85では、ステップS84で求められた周期性の有無に基づいて比較が行われる。なお、比較対象となる行動パターンは、筋力トレーニング、生活動作である。詳しくは、周期性が有る場合は(Yes)、ステップS86に進み、周期性が無い場合は(No)、ステップS87に進む。筋力トレーニングは、同じ動作が繰り返されるので、加速度の周期性が有り、ステップS86に進められる。生活動作は、繰り返す動作が少ないので、加速度の周期性は無く、ステップS87に進められる。
ステップS86では、行動パターンとして筋力トレーニングが特定される。詳しくは、所定期間としてのt秒間の被験者の行動パターンは筋力トレーニングと決定され、第2記憶部30(図2)の行動判別結果43に格納される。
ステップS87では、行動パターンとして日常生活が特定される。詳しくは、所定期間としてのt秒間の被験者の行動パターンは日常生活と決定され、第2記憶部30(図2)の行動判別結果43に格納される。
図11に進む。
ステップS9は、ステップS55(図9)において(No)と判断され、自転車、体操、その他の運動の行動パターンを候補として分岐されたステップである。
ステップS91では、主要軸の階差が判断値D3以上である出現回数がカウントされる。詳しくは、t秒間の階差データ列32から主要軸のデータを順次、指標管理テーブル40(図12)における指標7の判断値D3と比較する。そして、判断値D3以上となった回数をカウントする。t秒間のデータが全て比較され、カウントされた結果を階差の出現回数とする。なお、この算出方法はステップS52(図9)と同じ方法である。また、判断値D3は、判断値D2とは異なる数値であり、判断値D2より大きい値である。
ステップS92では、ステップS91で求められた階差の出現回数が判断値C3と比較される。なお、比較対象となる行動パターンは、自転車、体操、その他の運動である。詳しくは、階差の出現回数と指標管理テーブル40における指標8の判断値C3とを比較し、出現回数が判断値C3以上であれば(Yes)、ステップS94に進む。判断値C3未満であれば(No)、ステップS93に進む。自転車および体操は、動きの変化が大きく、また回数も多いため、判断値C3以上となり、ステップS94に進む。その他の運動は、自転車や体操よりも動きの変化の大きい回数が少ない行動パターンとして、判断値C3未満となり、ステップS93に進む。
ステップS93では、行動パターンとしてその他の運動が特定される。詳しくは、所定期間としてのt秒間の被験者の行動パターンはその他の運動と決定され、第2記憶部30(図2)の行動判別結果43に格納される。その他の運動は、ウォーキング、ランニング、自転車、体操と同程度の運動強度を有する運動で、テニス、床掃除、介護、庭仕事、洗車、運搬作業、階段昇り降りなどの行動を含む。
次のステップS94においては新たに図13を加えて説明する。
図13は、加速度のパワースペクトルを示すグラフである。
ステップS94では、パワースペクトルのパワーが判断値W1以上である出現数がカウントされる。詳しくは、t秒間の主要軸の加速度データ列31に基づいて高速フーリエ変換(FFT)処理が行われ、加速度データのFFT処理の結果から周波数成分が求められる。周波数成分ごとに周波数成分が有するパワーを算出し、パワースペクトルが生成される。パワースペクトルは、t秒間における加速度データが保有する加速度変位量の総和(パワー)に対する周波数成分の寄与度を表している。図13は、t秒間の加速度データ列31から生成された各周波数成分のパワーの分布の示すパワースペクトルであり、パワーを周波数ごとにプロットしたグラフの一部が示されている。横軸は周波数であり、縦軸は周波数ごとのパワーである。パワースペクトルにおいて、周波数ごとに最も大きなパワーを有する値であるパワーの最大値60を求める。パワーの最大値60を100%として指標管理テーブル40における指標9の判断値W1%と比較し、判断値W1以上の大きさのパワーを持つ周波数成分の数をカウントする。
ステップS95では、ステップS94で求められた判断値W1以上の大きさのパワーを持つ周波数成分の数が判断値C4と比較される。なお、比較対象となる行動パターンは、自転車、および体操である。詳しくは、判断値W1以上の大きさのパワーを持つ周波数成分の数と指標管理テーブル40における指標10の判断値C4とを比較し、周波数成分の数が判断値C4以上であれば(Yes)、ステップS97に進む。判断値C4未満であれば(No)、ステップS96に進む。自転車は、被験者による走行中の腕や手首の動きに加え、ロード走行中に路面や車輪など各自転車の部品から伝わる振動による影響でパワースペクトルにはノイズ成分が多く含まれる特徴があるため判断値C4以上となり、ステップS97に進む。体操は、自転車と比べるとノイズ成分が少ないため、判断値C4未満となり、ステップS96に進む。
ステップS96では、行動パターンとして体操が特定される。詳しくは、所定期間としてのt秒間の被験者の行動パターンは体操と決定され、第2記憶部30(図2)の行動判別結果43に格納される。
ステップS97では、行動パターンとして自転車が特定される。詳しくは、所定期間としてのt秒間の被験者の行動パターンは自転車と決定され、第2記憶部30(図2)の行動判別結果43に格納される。
このように、情報量豊富な主要軸の加速度データを用いることで、指標管理テーブル40に示す多様な指標を適用することができるようになり、多様な行動パターンを従来と比較して正確に判別できる。特に手首に装着したことにより、従来は困難とされていた自転車、体操、筋力トレーニング、生活動作などの行動パターンにおいても従来と比較して正確に判別できるようになっている。
以上述べたように、本実施形態に係る端末装置100によれば、以下の効果を得ることができる。
端末装置100によれば、運動態様に関する情報量が多い肢体、例えば手首に3軸の加速度センサー12が装着されており、軸決定部21は、当該センサーが検出した3軸の加速度データから、被験者の行動を判別するために参照する主要軸を抽出する。主要軸は、3軸の中で、被験者の行動内容を最も感知している軸である。
ここで、軸決定部21は、3軸の加速度データにおける変化量に基づいて、所定期間ごとに主要軸を決定している。変化量が最も大きい軸を主要軸とし、これを一定時間ごとに見直している。つまり、一定時間ごとに、被験者の行動を最も検出して(表して)いるセンサー軸を選択して主要軸としている。
よって、主要軸が固定されており、手首に装着したとしても被験者の行動を従来と比較して正確に検出することが困難であった従来の装置と異なり、端末装置100によれば、一定時間ごとに、被験者の行動を最も表しているセンサー軸を主要軸として選択することにより、情報量が豊富な手首の動きを精密に解析することが可能となり、正確に行動パターンを判別することができる。
従って、体操、ウォーキング、自転車、トレーニングマシンを利用した運動などの多様な行動パターンを判別可能な行動判別装置を提供することができる。
また、前述したように、複数の被験者に対して、端末装置100を同一部位に装着して、同一動作をしてもらった場合でも、被験者の生活習慣や、体形などの個人差(個体差)により、主要軸は一定とならないことが解っている。
本実施形態の行動判別方法によれば、最も加速度の変化量が大きい軸を主要軸とすることにより、個体差があっても、従来と比較して正確に行動パターンを判別することができる。
従って、体操、ウォーキング、自転車、トレーニングマシンを利用した運動などの多様な行動パターンを判別可能な行動判別方法を提供することができる。
さらに、端末装置100を手首に装着する構成としたことにより、被験者の生体情報の収集を効率的に行うことができる。詳しくは、腕(皮膚)と密着する端末装置100の裏面に、脈波センサー14を配置することにより、被験者の運動状況の指標となる脈拍を簡便に収集することができる。
(実施形態2)
次に、実施形態2について、図1、図2および図14を中心に、適宜、各図を交えて説明する。
本実施形態では、端末装置100に備えられた脈波センサー14が検出した脈拍データを用いてさらに詳細な行動パターンの判別を実現している。
図14は、バリエーションテーブルを示す図である。
図1に示すように、端末装置100には、脈拍をセンシングする脈波センサー14が手首1と接触する面に備えられており、日常生活や運動時においても脈拍数を測定することができる。測定された脈拍数に基づいた生理的運動強度を用いることで、行動パターンのバリエーションを増やすことができる。
図2に示す生体センサー部13は、好適例として脈波センサー14である。脈波センサー14は、例えばLEDなどの発光素子から人体の手首1に向けて照射され手首1の血管で反射された光を集光しフォトダイオードなどの受光素子で受光する光電式脈波センサーである。この際脈波センサー14は、血管の拡張時と収縮時とで光の反射率が異なる現象を利用して被験者の脈波を検出する。検出された脈波のデータは、制御部51によりFFT処理され、体動成分等のノイズが除去され脈拍成分が抽出される。脈拍成分より脈拍数(拍数/分)が算出される。脈拍数は、主要軸が決定される所定期間(t秒)ごとに生成される。つまり、脈拍数は、t秒ごとに行動を判別する判別部22の処理までには算出されており、行動判別の処理で行動を判別するために利用可能である。なお、生体センサー部13としては、上述の方式以外にも圧力センサーを用いたものや超音波を用いたものなどを採用しても良い。
判別部22のフロー(図9〜図11)における、t秒ごとの被験者の行動が決定される処理(例えば、ランニングならばステップS58)にさらに脈拍数による比較を加えて行動パターンのバリエーションを増やす。
図14は、行動パターンのバリエーションテーブル44のランニングおよびウォーキングの行動パターンにおいての一例である。バリエーションテーブル44は第2記憶部30(図2)に格納されるテーブルである(図示しない)。なお、以降に説明する処理は判別部22に基づいて制御部51により実行される処理である。
バリエーションテーブル44は、「行動パターン」「脈拍数条件」「細分化行動パターン」「運動強度係数」の各項目からなり、脈拍数データは「脈拍数条件」の条件により比較される。「細分化行動パターン」は、行動パターンのバリエーションを示している。「運動強度係数」は、行動パターンごとに決められている運動強度(メッツ)に対して乗算する係数である。
判別部22は、行動パターンがランニングに決定されると、t秒の脈拍データから求められた脈拍数を参照し、「脈拍数条件」と比較する。脈拍数が150以上であれば、細分化行動パターンとしてランニングが適用され、150未満であればジョギングが適用される。「運動強度係数」は、消費カロリーを算出する基準となる運動強度(行動パターンがランニングであれば6メッツ)に乗算される値である。例えば、細分化行動パターンがランニングであれば、6メッツ × 1.3が計算され7.8メッツとなる。
このようにして、脈波センサー14を備え、測定された脈拍データを利用することで行動パターンにバリエーションが増え、より緻密に行動を判別することができた。
なお、「脈拍数条件」では、比較対象に脈拍数の固定値を例として挙げたが、この例に限らず、被験者の安静時脈拍数や運動負荷時の脈拍数から動的に演算された値を用いても良い。これにより、さらに被験者の体力状態や身体状態に適した細分化行動パターンが決定される。
以上述べたように、本実施形態に係る端末装置100によれば、実施形態1での効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
被験者の脈拍データを含む生体データを行動パターンの判別に用いることで行動パターンをさら細分化することが可能になる。また、細分化された行動パターンに基づいて運動強度を補正し、より正確な消費カロリーを算出することも可能となる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されず、上述した実施形態に種々の変更や改良などを加えることが可能である。変形例を以下に述べる。
(変形例1)
図2を用いて説明する。
上述の実施形態では、表示駆動部55および表示パネル56を含む構成であったが、表示駆動部55および表示パネル56を含まない構成であっても良い。このような表示機能を備えない構成では、制御部51が、通信部57を制御して、通信先のPCやサーバーなどに行動判別結果43のデータなどを所定期間ごとに送信する機能などを備えていれば良い。その構成においては、当該PCやサーバーが、行動判別結果43のデータなどを所定期間ごとに受信し、当該PCやサーバーに備えられた表示装置に表示することができる。
また、腕の長さ方向(表示パネル56の長辺方向)をX軸とするものとして説明したが、この構成に限定するものではなく、軸はどの方向であっても良い。詳しくは、被験者の肢体に固定されて軸がぶれなければ良く、またX軸、Y軸、Z軸の3軸が略直交しており、加速度センサーが異なる方向の加速度情報を検出していれば良い。
さらに、略直交する3軸の加速度センサー12を備えた構成であったが、略直交する2軸の加速度センサーを備えている構成、または立体的に交差する4軸以上の加速度センサーを備えている構成であっても良い。詳しくは、2軸または4軸以上の加速度センサーが検出する加速度情報から、変化量の大きい軸を主要軸とする。主要軸は一定時間ごとに選択(決定)され、被験者の動きの特徴を捉えている方の軸から行動パターンを判別することができる。
このような表示パネル56を含まなく、あるいは2軸の加速度センサーによる構成であっても、上述の実施形態と同様な作用効果を得ることができる。さらに、装置をより小型化、薄型化にすることができるため、被験者の様々な行動(運動)中において、携帯性と耐久性に優れた行動判別装置を提供することができる。
(変形例2)
図3を用いて説明する。
上述の実施形態および変形例では、主要軸を所定期間(時間)ごとに選択し決定していたが、その選択基準は時間軸に限定するものではなく、選択基準を蓄積量、または所定の条件としても良い。
詳しくは、選択基準を蓄積量とする場合は、加速度データの蓄積量が所定のデータ数に達したタイミングで主要軸の選択が行われる。例えば、図3のステップS3の「t秒間データ蓄積」を「所定のデータ数64個蓄積」に変える。これにより、3軸の加速度データが各軸に64個蓄積されたタイミングで、次のステップS4に進む。ステップS4では、各軸に64個蓄積された加速度データ列31(図2)を分析し主要軸を決定する。このように、加速度データの蓄積量が所定のデータ数に達したタイミングで主要軸を決定することにより、加速度センサー12のサンプリング周期を変えた場合(例えば、1秒間に16回から32回に変更するなど)であっても、一定のデータ量に基づいた分析が行われるため、被験者の動きを的確に捉えることができ、適切な軸を主要軸と決定することができる。
また、選択基準を所定の条件とする場合は、所定の条件を設定し、条件に合ったタイミングで主要軸の選択が行われる。例えば、ステップS3の「t秒間データ蓄積」を「加速度データの階差が閾値D1を20回越えた?」という条件に変える。この条件にすることで、加速度データの階差が閾値D1を20回越えた軸が出現したタイミングで、主要軸が決定されるステップS4に進む。上述の例による一定の時間や蓄積量に達するまで待たずに主要軸を決定することができ、短い時間内に頻繁に動く様な動作においては主要軸の選択が頻繁に行われるため、特に動きを的確に捉えた軸を主要軸とすることができる。また、被験者の速い動き、遅い動きが取り混ぜられているような行動をしているケースでは、速い動きの時は頻繁に主要軸を変えることができ、遅い動きの時には十分に加速度データを蓄積した上で主要軸を変えることができる。これにより、決定された主要軸に係る加速度データの特徴をさらに詳細に捉えることができ、次のステップS5における行動判別に置いてより正確に被験者の行動を判別することができる。
なお、上述の例においては、ステップS3において加速度データの階差が閾値D1を20回越えた軸を主要軸として決定して、ステップS4を省略し、ステップS5に進むフローであっても良い。
(変形例3)
上述の実施形態および変形例の構成に限定されるものではなく、3軸ジャイロセンサー、およびGPS(Global Positioning System)センサー、その他環境情報を検出するセンサー(いずれも図示せず)を含んで構成されたセンサーユニットを備えても良い。詳しくは、3軸ジャイロセンサーは、3軸加速度センサー12における各X、Y、Z軸に対して角速度を単位時間ごとに計測する。
GPSセンサーは、GPS受信機能および位置情報演算回路を備えており、単位時間ごとに位置情報(緯度、経度、高度)データを計測する。
環境情報を検出するセンサーは、好適例として、温度センサー、圧力センサーを含んで構成され、温度センサーは、外気温を単位時間ごとに計測し、圧力センサーは、気圧を単位時間ごとに計測する。
これらのセンサーユニットから検出されたデータに基づいて、さらに行動パターンのバリエーションを増やすことが可能である。例えば、行動パターンによりウォーキングと判別され、さらに細分化行動パターンより速歩となった場合、GPS位置情報において山岳地帯の移動をしていることが確認でき、圧力センサーにより移動時の高低差が確認できた場合は、さらに行動パターンを登山と特定しても良い。
このように、加速度センサーを含む運動センサーや脈波センサーを含む生体センサーなどの被験者の身体状態を検出するセンサーではない、外部環境を検出するセンサーのデータを解析することで、被験者の行動パターンをさらに緻密に正確に判別することができる。
1…手首、6…バス、10…センサー部、11…運動センサー部、12…加速度センサー、13…生体センサー部、14…脈波センサー、20…第1記憶部、21…軸決定部、22…判別部、23…制御プログラム、30…第2記憶部、31…加速度データ列、32…階差データ列、34…共通変数、40…指標管理テーブル、41…主要軸ピッチ、42…主要軸パワースペクトル、43…行動判別結果、44…バリエーションテーブル、51…制御部、52…計時部、53…操作部、54…操作ボタン、55…表示駆動部、56…表示パネル、57…通信部、60…パワーの最大値、100…端末装置(行動判別装置)。

Claims (7)

  1. 被験者の手首を含む肢体に装着され、直交する少なくとも2軸の加速度情報を検出する加速度センサーと、
    前記加速度情報に基づいて、前記被験者の行動を判別するために参照する軸である主要軸を決定する軸決定部と、
    前記被験者の行動を判別する指標となる判別指標を記憶する記憶部と、
    前記主要軸の加速度情報と前記判別指標とに基づいて前記被験者の行動を判別する判別部と、を備え、
    前記軸決定部は、前記加速度情報における変化量に基づいて、前記主要軸を決定することを特徴とする行動判別装置。
  2. 前記主要軸は、所定期間内において、前記変化量が所定の閾値を超えた回数が最大となる軸であることを特徴とする請求項1に記載の行動判別装置。
  3. 前記変化量は、前記直交する少なくとも2軸の加速度情報において時系列に隣り合う2つの前記加速度情報の階差であり、前記階差と前記所定の閾値とを比較することで前記直交する少なくとも2軸から前記主要軸を決定することを特徴とする請求項2に記載の行動判別装置。
  4. 前記判別部は、前記主要軸の加速度情報に基づいて、少なくとも周期性、および複数の周波数におけるパワースペクトルを解析し、
    前記判別指標は、前記周期性に応じた行動態様、および前記パワースペクトルの分布に応じた行動態様を含むテーブルであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の行動判別装置。
  5. 前記被験者の脈拍を検出する脈波センサーをさらに備え、
    前記判別部は、前記脈波センサーが検出した脈拍情報の解析結果を加味して、前記被験者の行動を判別することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の行動判別装置。
  6. 位置情報を検出するGPSセンサー、気圧を含む周辺圧力情報を検出する圧力センサー、または外気温を含む周辺温度情報を検出する温度センサーのうち少なくとも1つのセンサーをさらに備え、
    前記判別部は、前記位置情報、前記周辺圧力情報または前記周辺温度情報のうち少なくとも1つの解析結果を加味して、前記被験者の行動を判別することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の行動判別装置。
  7. 被験者の手首を含む肢体に装着され、直交する少なくとも2軸の加速度情報を検出する加速度センサーを備えた行動判別装置が実行する行動判別方法であって、
    時系列に前記加速度情報を検出する検出工程と、
    前記直交する少なくとも2軸から主に参照する軸である主要軸を決定する軸決定工程と、
    前記主要軸の加速度情報から、前記被験者の行動を判別する指標となる判別指標を参照して前記行動を判別する判別工程と、を含み、
    前記軸決定工程では、前記加速度情報における変化量に基づいて、前記主要軸を決定することを特徴とする行動判別方法。
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