JP2014212755A - 移植機 - Google Patents

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Masami Muranami
村並  昌実
暢宏 山根
Nobuhiro Yamane
暢宏 山根
幸太 東
Kota Azuma
幸太 東
大久保 嘉彦
Yoshihiko Okubo
大久保  嘉彦
昭雄 田▲崎▼
Akio Tazaki
昭雄 田▲崎▼
岡田 英博
Hidehiro Okada
英博 岡田
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    • A01C11/00Transplanting machines
    • A01C11/02Transplanting machines for seedlings

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Abstract

【課題】本発明は、マルチフィルムを敷設した畝に昇降する植付具で苗を連続して良好に植え付ける移植機を提供することを目的とする。
【解決手段】畝を跨いで走行する走行車体に設けた植付具28が昇降して移植苗等を畝に植え付ける苗移植機において、植付具28の昇降位置を左右に挟み込むように走行車体の前方から後方へ向かって下り傾斜した押さえ部材119を設け、該押さえ部材119で押えたマルチフィルムに植付具28を差し込んで畝に移植物を植え付けることを特徴とする移植機とする。
【選択図】図10

Description

本発明は、玉葱やレタス、たばこ等の苗や種芋等の移植物を圃場に植え付ける移植機に関する。
畝を跨いで設けた左右一対の車輪を機体の前部に設けると共に、機体の後部に操舵用ハンドルを設け、操縦者が歩行で機体の進行に追従しながらハンドル操作を行って植付作業を行う歩行型の移植機が知られている。
下記の特許文献1には、マルチフィルムを敷設した畝に移植苗を植え付けるために、植付具がマルチフィルムに突入して形成する植付穴の外周部を上方から押圧する押え具を設けた苗移植機が記載されている。
特開2001−190162号公報
上記した従来の苗移植機では、押え具も植付具の昇降に伴って昇降するが、例えばマルチフィルムに形成した植付穴の端縁を押え具が引掛けて持ち上げ、マルチフィルムを破ったりひきずったりすることが考えられる。
本発明は、従来の苗移植機の課題を考慮して、マルチフィルムを敷設した圃場に植付具で苗を良好に植え付ける移植機を提供することを目的とする。
本発明の上記課題は、次の解決手段で解決される。
請求項1に記載の発明は、植付具(28)が昇降して移植物を圃場に植え付ける構成とした苗移植機において、機体から後側へ延びる押さえ具支持アーム(111)を設け、押さえ具支持アーム(111)の後端部には取付部(109)を構成し、取付部(109)の左右端部には植付具(28)の左右で前方から後方へ向かって延びる押さえ部材(119)を設け、押さえ部材(119)で押えたマルチフィルムに植付具(28)が穴を開けて圃場に移植物を植え付ける構成とし、取付部(109)の前側を覆う弾性覆い板(107)を、曲面状に湾曲させて設けたことを特徴とする移植機とする。
請求項2に記載の発明は、弾性覆い板(107)は、押さえ具支持アーム(111)が通る穴部(107a)と、外縁部から穴部(107a)に繋がる切り込み部(107e)と、取付部(109)へ取り付けるための複数の取付用穴(107b、107c、107d)とを備え、複数の取付用穴(107b、107c、107d)は、少なくとも穴部(107a)を基準にして切り込み部(107e)とは反対側に位置する第一の取付用穴と、穴部(107a)を基準にして切り込み部(107e)と同じ側で且つ切り込み部(107e)を基準にして一方側に位置する第二の取付用穴と、穴部(107a)を基準にして切り込み部(107e)と同じ側で且つ切り込み部(107e)を基準にして他方側に位置する第三の取付用穴とからなる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の移植機とする。
請求項3に記載の発明は、押さえ部材(119)を植付具(28)と共に昇降することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移植機とする。
請求項4に記載の発明は、押さえ部材(119)が棒状部材であり、後端が上方かつ左右内側に向いていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の移植機とする。
請求項1に記載の発明で、植付具28が降下して差し込むマルチフィルムの左右を走行車体1から後方へ向かって下り傾斜した押さえ部材119で挟み込むように押えることで、植付具28にマルチフィルムが引っ掛かり難くなる。また、弧状に湾曲した弾性覆い板107が取付板109の前側を覆ってマルチフィルムが引っ掛かるのを防ぐ。
請求項2に記載の発明で、請求項1の効果に加えて、押さえ具支持アーム111を、弾性覆い板107の外側から切り込み部107eを介して弾性覆い板107を撓ませながら移動し穴部107aに位置させる。そして、切り込み部107e側と切り込み部107eの反対側とで取付板109を上下から挟み取付板109の左右端部の前側を覆うべく、弾性覆い板107を曲面状に湾曲させ、三つの取付用穴が同じ位置となるよう取付板109の後側で重ね合わせて三つの取付用穴にボルト108やビスを通して固定することにより、弾性覆い板107を簡単に装着することができる。
請求項3に記載の発明で、請求項1又は請求項2の効果に加えて、植付具28が降下して植付動作をする場合以外は押さえ部材119が上昇して走行抵抗が少なくなる。
請求項4に記載の発明で、請求項1から請求項3の何れか1項の効果に加えて、植え付け後の植付具28の上昇でマルチフィルムがつれ上がることを防止し、押さえ部材119の後端がマルチフィルムに引っ掛って破れることを防止できる。
たばこ苗移植機の左側面図 たばこ苗移植機の平面図 たばこ苗移植機の部分拡大平面図 (a)苗供給部の底面図、(b)苗供給部の一部を透視した平面図 苗供給部の取り付け構造を説明する側断面図 植付装置を左前方から見た斜視図 植付装置を右後方から見た斜視図 植付装置の側面図 (a)〜(d)植付動作中の各位置における植付装置の側面図 本発明の実施の形態の押さえ具上下動機構部分の側面図 本発明の実施の形態の押さえ具の平面図 本発明の実施の形態の、押さえ具と接地位置検出体との位置関係を説明する平面図 弾性覆い板の平面図 弾性覆い板を押さえ具に取り付けた斜視図 (a)給水ポンプの断面図、(b)給水ポンプの排水状態の断面図、(c)給水ポンプの排水終了の断面図、(d)給水ポンプの吸水状態の断面図 給水システムの実施例図 別実施例の給水装置側面図 さらに別実施例の給水装置側面図 別実施例の鎮圧輪取付側面図 (a)施肥装置の施肥部側面図、(b)施肥装置の施肥状態側面図
以下、本発明の実施形態として、図面に示すたばこ苗移植機を参照しながら説明する。
図1は、たばこ苗移植機10を示す側面図であり、図2は、たばこ苗移植機10の平面図で、図2は、可動予備苗台350L、350Rを収納した状態を二点鎖線で示した。
尚、以下の説明では、たばこ苗移植機10の前部とは、エンジン11を配置した側のことであり、又、後部とは、操縦ハンドル16を配置した側のことを言う。又、操縦ハンドル16側からエンジン11側を見た作業者の右手側をたばこ苗移植機10の右側とし、左手側を左側とする。
図1、図2、図3に示す通り、本実施の形態のたばこ苗移植機10は、機体を前進走行可能とする走行車体1と、走行車体1の後部に設けられた歩行操縦用の操縦ハンドル16と、走行車体1の後部であって操縦ハンドル16の前側に設けられた、圃場にたばこ苗を植え付ける植付装置19と、植付装置19の上方に設けられ、植付装置19にたばこ苗を供給する苗供給部31とを備え、更に、鎮圧輪15を備えている。
又、苗供給部31の前側であって、走行車体1の左右両側には、たばこ苗を載置する左右一対の長方形状の固定予備苗台300L、300R(図2では、二点鎖線で示した)が固定配置されている。
又、不使用時には、左右一対の固定予備苗台300L、300Rの下方に、平面視で固定予備苗台300L、300Rの長手方向に沿って収納可能であり、かつ、使用時には、左右一対の固定予備苗台300L、300Rと平面視で重複しない位置に配置可能に構成された、たばこ苗を載置する左右一対の長方形状の可動予備苗台350L、350R(図2では、二点鎖線で示した)が回動可能に配置されている。
又、本実施の形態のたばこ苗移植機10は、左右前輪13及び左右後輪14が跨いで走行する畝Uに植付具28にて苗株を植え付けて苗移植作業を行うが、畝案内機構160が機体の前部に設けられており、畝Uの左右の斜面にそれぞれ左右の畝案内ローラ250が接触して、機体が畝Uに沿って案内走行する。
次に、図1、図2及び図3を用いて、固定予備苗台300L、300R、及び可動予備苗台350L、350Rの構成を中心に説明する。
図3に、本実施の形態のたばこ苗移植機10に設けられた固定予備苗台及び可動予備苗台の平面図を示す。図3では、可動予備苗台を収納した状態を二点鎖線で示した。
固定予備苗台300Lと300Rは、第1連結部材301と第2連結部材302によって互いに並行配置状態で連結され(図3参照)、第1連結部材301側が、前部支持部材303を介して走行車体1の上面に固定されている。又、第2連結部材302の後方近傍において、左右一対の固定予備苗台300Lと300Rの互いに対向する側壁部が、それぞれ後部支持部材304を介して走行車体1の上面であって、前部支持部材303の取り付け位置より後方に固定されている。又、左右一対の固定予備苗台300L、300Rは、走行車体1の前後方向において後下がりに傾斜している。
又、図3に示す通り、走行車体1の上面の、後部支持部材304よりも後方であって、平面視で左右一対の固定予備苗台300Lと300Rの後端部側であって走行車体1の中央位置寄りの角部において、左右一対の円筒状可動支持部材310L、310Rが立設されている。そして、その円筒状可動支持部材310L、310Rの円筒状の孔部には、略L字状に曲げられた左右一対のパイプ状部材311L、311Rの短辺側が回動可能に挿入されており、それぞれの長辺側は、可動予備苗台350Lと350Rの底面側に取り付けられている。
又、図3に示す通り、パイプ状部材311L、311Rの長辺側は、可動予備苗台350L、350Rのほぼ対角線上の位置に固定されており、可動予備苗台350Lと350Rは、図3において実線で表した状態(即ち、使用状態)においては、走行車体1の前後方向において後下がりに傾斜させるべく、パイプ状部材311L、311Rの曲げ角度は、90度より小さい鋭角に設定されている。
これにより、左右一対の可動予備苗台350L、350Rは、使用時には、走行車体1の前後方向において後下がりに傾斜しており、又、不使用時には、左右一対の円筒状可動支持部材310L、310Rを回動中心として、それぞれ矢印B、矢印Cの方向(図3参照)に手動で回動させることにより、左右一対の固定予備苗台300L、300Rの下方に収納され、その収納状態において、走行車体1の左右方向において外側に向けて下り勾配に傾斜している。
以上の構成により、左右一対の固定予備苗台300L、300R、及び左右一対の可動予備苗台350L、350Rが、それぞれ走行車体1の前後方向において後下がりに傾斜しているので、作業者は、作業時において苗が見易いので苗を取りやすく、又、左右一対の可動予備苗台350L、350Rの位置が、左右一対の固定予備苗台300L、300Rの位置よりも低い位置に配置されているので、苗を取りやすい。又、左右一対の可動予備苗台350L、350Rが、左右一対の固定予備苗台300L、300Rの下方に重ねて収納出来て、平面視で後輪14の外側に大きくはみ出ることが無いので、不使用時においてコンパクトに収納できる。
なお、たばこ苗移植機10をトラック等で運搬する場合には、操縦ハンドル16にスタンドを取り付けて機体を安定させるが、このスタンドの収納ケース360を左側の固定予備苗台300Lの底部に設けている。右側の固定予備苗台300Rには、エンジンスタータロープの握り部(リコイルノブ)を引掛ける引掛け部を設けている。
図1、図2及び図3に示す通り、左右一対の固定予備苗台300L、300Rの後方で、苗供給部31の前方で、且つ、使用時の位置にある左右一対の可動予備苗台350L、350Rで挟まれた位置に、左右一対の施肥機400L、400Rが設けられている。左右一対の施肥機400L、400Rには、それぞれ、圃場に供給する肥料を貯留する施肥ホッパー410L、410Rと、その下部に設けられ肥料を繰り出す肥料繰り出し部420L、420Rが設けられている。
左右一対の施肥機400L、400Rの内、左側の施肥機400Lの下部に取り付けられた肥料繰り出し部420Lには、植付装置19の前側に肥料を吐出する前ホース430Lが配置されており、又、左右一対の施肥機400L、400Rの内、右側の施肥機400Rの下部に取り付けられた肥料繰り出し部420Rには、植付装置19の後側に肥料を吐出する後ホース430Rが配置されている。これらの前ホース430L及び後ホース430Rの開口先端部を保持するホース保持部431が走行車体1の下部に配置されている。
上述した通り、施肥ホッパー410L、410Rを左右の位置に分けて配置する構成としたことにより、下記の効果を発揮するものである。
即ち、施肥ホッパーを一つにしたとき、その体積が大きくなるので作業者にとって前方視界の邪魔になるが、上記構成によれば、施肥ホッパー410L、410Rが左右に分離してそれぞれの間に前方を見通せる空間があるので前方視界の邪魔にならない。又、幅の広い施肥ホッパーは肥料が詰まりやすいが上記構成によれば肥料は詰まりにくい。又、肥料繰り出し部が一つしかない構成では、肥料の繰り出し時間が長くなり、点播が出来ないが、上記構成によれば、肥料繰り出し部420L、420Rが2つ設けられているので点播が出来る。又、上記構成により肥料を2箇所に播ける。
図18に示す実施例は、肥料繰り出し部420L、420Rに繋いだ施肥ホース401を吐出側を前後に分岐して、その出口を植付具28の前後に枢着する施肥弁402F、402Rに連結した構成である。施肥弁402F、402Rは、前後に回動固定して施肥位置を調整出来るようにする。
このたばこ苗移植機10は、走行車体1が圃場内の畝Uを跨ぐべく、前輪13及び後輪14が畝間を走行し、畝Uの上面の左右幅方向における中央位置に植付装置19により苗株を植え付けていく構成となっている。
又、図2に示す通り、主伝動ケース12の左右端には該主伝動ケース12を基準として回動可能な走行エクステンションケース40を左右それぞれ設け、左右の走行エクステンションケース40のそれぞれの端部に走行チェーンケース20を取り付けている。したがって、エンジン11から入力される主伝動ケース12内の動力を走行チェーンケース20内に伝達する構成となっている。
走行チェーンケース20の回動先端部の左右外側には、走行車輪である左右一対の後輪14をそれぞれ取り付け、この左右一対の後輪14の駆動により機体が走行する構成となっている。したがって、主伝動ケース12は、走行車輪としての後輪14に伝動する伝動装置となっている。
又、図2に示す通り、主伝動ケース12の後端には左右方向に延びる後フレーム21を固着して設け、後フレーム21の後端面の右端部には、機体の右寄りの位置で前後方向に延びる主フレーム22を設けている。主フレーム22の後端部には操縦ハンドル16を設け、この操縦ハンドル16が主フレーム22及び後フレーム21を介して主伝動ケース12に支持された構成となっている。後フレーム21の左右一方寄り(右寄り)の位置の上面には、植付伝動ケース26の前下端部を載せて該植付伝動ケース26を固着して設けている。
又、主伝動ケース12の後部で左右方向の中央には、油圧昇降シリンダ23を設けている。この油圧昇降シリンダ23は、主伝動ケース12に取り付けられた油圧切替バルブ部24(図1参照)に固着して設けられ、主伝動ケース12に取り付けられた油圧ポンプからの油路を油圧切替バルブ部24で切り替えることにより作動する。
又、油圧昇降シリンダ23のシリンダロッドの後端には左右に延びる横杆43を設け、この横杆43の左右端部にそれぞれロッドとなる左側後輪昇降ロッド44及び右側後輪昇降ロッド45を連結し、左側後輪昇降ロッド44及び右側後輪昇降ロッド45の他端をそれぞれの走行エクステンションケース40に取り付けられた上側アーム40aに枢着して、横杆43と走行エクステンションケース40とが連結された構成となっている。
したがって、油圧昇降シリンダ23の伸縮により横杆43、左側後輪昇降ロッド44及び右側後輪昇降ロッド45を介して主伝動ケース12の左右の出力軸回りに走行チェーンケース20を回動し、該走行チェーンケース20の回動により後輪14が上下して走行車体1が昇降する構成となっている。
又、左側後輪昇降ロッド44が伸縮するべく該左側後輪昇降ロッド44の中途部に油圧ポンプからの油圧により作動する左右傾斜用油圧シリンダ25を設けており、該左右傾斜用油圧シリンダ25の伸縮により右側の後輪14の上下位置を基準として左側の後輪14を上下させて、畝Uの谷部の凹凸に関係なく走行車体1を所望の左右傾斜姿勢に制御する構成となっている。
尚、主伝動ケース12の右側には振り子式の左右傾斜センサー42が設けられて、この左右傾斜センサー42の検出により油圧切替バルブ部24に備えられた左右傾斜用切替バルブを介して左右傾斜用油圧シリンダ25を作動させ、走行車体1を所望の左右傾斜姿勢に制御する構成となっている。
本実施の形態の植付装置19は、苗を1個ずつ圃場の畝に植え付けるべく、主伝動ケース12内からの動力が主伝動ケース12の後側に設けた植付伝動ケース26と、その植付伝動ケース26に取り付けられた植付装置駆動ケース27を介して伝達され作動する構成になっている。
植付装置19は、先端が尖った嘴状の植付具28と該植付具28を昇降させるべく作動する昇降リンク機構29とで構成される。植付具28の先端は、植付具28の昇降動作によって、図1に示す通り、前側で下降し後側で上昇するとともに、前後方向の幅が上部よりも下部の方が大きい形状の軌跡17を描いて図中の矢印方向に繰り返し作動する。
次に、図1に示したたばこ苗移植機10の植付装置19の詳細な構成及び動作について説明する。
図6及び図7に、それぞれ植付装置19の、左前方から見た斜視図及び右後方から見た斜視図を示す。又、図8に、植付装置19の側面図を示す。
植付装置19は、図6〜図8に示す通り、上部に形成した開口から苗株を受けて左右に開閉可能な先端が尖ったカップ状の植付具28と、この植付具28を昇降駆動する、植付装置駆動ケース27に設けられた昇降リンク機構29とから構成される。
尚、植付具28は、先端が尖ったカップ状の下部が閉じた状態で内部に苗株を保持して、植付け軌跡17の最下端で左右に開いて畝内で苗株を植付ける一般的な構成である。供給回転台32から落下してくる苗株が確実に植付具28内に入るべく、植付具28上部には、苗ガイド108が取り付けられている。
本実施形態の昇降リンク機構29は、植付装置駆動ケース27の左側において、上端が揺動カム駆動軸88に回動自在に枢支され、下端が下前軸91にて回動自在に連結支持板94に連結された前揺動アーム80と、植付装置駆動ケース27を基準として回動自在な上後軸90に上端が固定され、下端が下後軸93にて回動自在に連結支持板94に連結されて、前揺動アーム80と前後に平行に設けられた左後揺動アーム81を備える。又、上後軸90は、他端が植付装置駆動ケース27の右側へ突出しており、植付装置駆動ケース27の右側において、右後揺動アーム99の上端が固定されている。
植付装置駆動ケース27は、植付伝動ケース26から出力される動力を伝達し、左側に突出して設けた揺動カム駆動軸88、及び植付装置駆動ケース27を貫通して左右両側に突出して設けたクランクアーム駆動軸89を駆動する。
又、連結支持板94の上軸92と下後軸93に前端がそれぞれ回動自在に枢支され、後端がそれぞれ植付具28の回動上軸95と回動下軸96に回動自在に連結された平行な上アーム82及び左下アーム83を備える。植付装置駆動ケース27の右側には、右後揺動アーム99の下端部分に前端が回動自在に枢支され、後端が植付具28の右側に回動自在に連結された右下アーム97を備える。
右下アーム97は、左下アーム83と平行に配置され、左下アーム83及び右下アーム97に両端がそれぞれ回動自在に枢支された左右連結棒98によって、左下アーム83と連結されている。
植付装置駆動ケース27から右側に突出して設けたクランクアーム駆動軸89に基部が固着されて回転するクランクアーム85と、クランクアーム85の先端に設けた回動連結軸106に回動自在に一端が枢支され、他端が左右連結棒98の途中部分に連結された連結アーム86を備える。左右連結棒98は、連結アーム86を基準として回動自在に連結されている。
又、植付装置駆動ケース27から左側に突出して設けた揺動カム駆動軸88に固定されて回転する揺動駆動カム84を備え、揺動駆動カム84の周縁部に接触する構成で、左後揺動アーム81の上後軸90寄りの途中部分に回動自在に回動ローラ87が設けられている。
又、植付伝動ケース26に設けられた支持ピンと左後揺動アーム81の下端部との間に設けられて、前揺動アーム80及び左後揺動アーム81を機体前方に向けて付勢し、揺動駆動カム84と回動ローラ87を接触させる引張バネ167(図9(a)参照)を備えている。
又、植付具28の開閉動作に使用するカウンターアーム104が、上アーム82の一端が連結されている回動上軸95に、回動自在に軸支されている。
又、開閉アーム101が、上アーム82の他端が連結されている上軸92に、回動自在に軸支されており、開閉アーム101とカウンターアーム104が、連結ロッド103により連結されている。カウンターアーム104には、ピン105が立設しており、植付具28のホルダー部分に連結する開閉ロッド231に設けられた孔が遊嵌している。
又、揺動駆動カム84とともに揺動カム駆動軸88に固定されて回転する開閉駆動カム100が設けられており、開閉駆動カム100の周縁部に接触する構成で、開閉アーム101上に開閉用ローラ102が設けられている。揺動カム駆動軸88の回転にしたがって開閉駆動カム100が回転することにより、開閉用ローラ102を介して開閉アーム101に所定のタイミングで作用させる。
この構成により、本実施の形態の植付装置19は、植付動作時において、たばこ苗移植機10が停止しているときに、先端が軌跡17を描く構成で動作する。
次に、植付装置19の動作について説明する。
図9(a)〜図9(d)は、植付動作中の各位置における植付装置19の側面図を示している。図9(a)は、上死点における側面図を示し、図9(c)は、下死点における側面図を示している。図9(b)は、上死点から下死点に向けて下降している際の側面図を示し、図9(d)は、下死点から上死点に向けて上昇している際の側面図を示している。
揺動カム駆動軸88が回転することにより、揺動カム駆動軸88に固定されている揺動駆動カム84は揺動カム駆動軸88とともに回動し、揺動駆動カム84と接触する回動ローラ87を介して左後揺動アーム81及び前揺動アーム80が前後に揺動する。このとき、上後軸90によって左後揺動アーム81と連結している右後揺動アーム99も、左後揺動アーム81とともに前後に揺動する。
一方、クランクアーム駆動軸89が回転することにより、クランクアーム駆動軸89に固定されているクランクアーム85がクランクアーム駆動軸89とともに回動し、連結アーム86及び左右連結棒98を介して左下アーム83及び右下アーム97が上下に揺動し、左下アーム83とともに上アーム82も上下に揺動する。
したがって、前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99と、上アーム82、左下アーム83及び右下アーム97は、いずれも平行リンク機構であるから、植付具28は垂直方向を向いた姿勢を維持してその下端が植付け軌跡17を描いて作動し、植付具28内に受け入れられた苗株を適正な姿勢で畝Uに植付けることができる。
尚、本実施の形態の植付装置19は、図8に示す通り、植付具28において、左下アーム83が連結する回動下軸96の位置を、上アーム82が連結する回動上軸95よりも前方に配置している。
回動下軸96を回動上軸95よりも前方に配置したことにより、植付具28が下降した際に、上アーム82と左下アーム83との間隔が狭まることを抑制できる。
この構成としたことにより、植付具28が下死点付近にあるとき、上アーム82と左下アーム83との間隔を広く維持できるので、植付状態においてガタつきがなく安定した植え付けが行なえる。
苗が植付具28に供給される位置、すなわち植付具28が作動する軌跡17の上死点付近にあるときの、揺動駆動カム84が回動ローラ87と接触している位置における揺動駆動カム84の径の変化は小さく為るべく、又、苗を植え付ける位置、すなわち植付具28が下死点付近にあるときの、揺動駆動カム84が回動ローラ87と接触している位置における揺動駆動カム84の径の変化は大きく為るべく、揺動駆動カム84の形状及び揺動駆動カム84が揺動カム駆動軸88に固定される向きが設定されている。
揺動駆動カム84の形状及び揺動カム駆動軸88に固定される向きをこの通りに構成することにより、植付具28の先端の移動速度を、苗を植え付けるときよりも、苗を供給するときを極めて遅くすることができる。
又、上死点及び下死点では、クランクアーム85と連結アーム86が、鉛直方向で直線状に重なる位置となり、かつ、前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99と平行になる構成としている。従って、苗が植付具28に供給されるとき、すなわち植付具28が上死点付近にあるときと、苗を植え付ける位置、すなわち植付具28が下死点付近にあるときの、クランクアーム85の回転による連結アーム86の上下方向の位置の変化は小さく為るべく、クランクアーム85の向きが設定されている。この構成により、植え付け動作時に、植付具28の先端によって、ループ状の軌跡17を描かせる構成で動作させ、上死点付近(苗が供給される位置)における植付具28の移動速度が、下死点(苗が植え付けられる位置)における移動速度よりも遅くなる構成としている。したがって、移植対象物を、より確実に植付具28に供給させることができる。
又、植付具28の先端が移植対象物を植え付ける位置に存在するときでは、クランクアーム85及び連結アーム86は、直線状に重なるので、クランクアーム85による上下動と、連結アーム86の傾きによる上下動が一致し、植付具28の動きを速くできる。又、植付具28の先端が移植対象物を植え付ける位置に存在するときでは、クランクアーム85が、前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99と互いに平行となるので、前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99の上下動が少なくなり、クランクアーム85及び連結アーム86による上下動で、植付具28をより速く移動させることができる。
さらに、植付具28の先端によって描かれる軌跡17が、植え付けるときの前後の幅が最大と為るべく、すなわち植付具28の上下動する幅の中心よりも下部で前後の幅が最大となる構成としている。植付具28の先端の上下動する幅の中心位置よりも下方の位置で、静軌跡17の前後幅が最大となるので、移植機走行時の動軌跡は、直線的に上下する軌跡となり、移植対象物をきれいに植え付けることができる。
又、植付装置19の上アーム82、左下アーム83及び右下アーム97からなる平行状のリンク機構を、1つのクランクアーム85により動作させている。一軸のクランクアーム85で駆動するべく、伝動系のガタによる植付不具合を抑制することができる。
又、上記昇降リンク機構29を、揺動駆動カム84によって前後移動させている。揺動駆動カム84を用いる構成なので、植付具28の先端が描く軌跡17の前後幅を自由に設定することができる。
又、揺動駆動カム84に接触する回動ローラ87を、左後揺動アーム81の長手方向の中央位置よりも上後軸90に近い位置、すなわち前揺動アーム80の支点である揺動カム駆動軸88に近い位置に配置しているので、揺動駆動カム84の支点との距離を短くでき、揺動駆動カム84を小さくできる。揺動駆動カム84を小さくできるので、植付装置19の小型化を図ることができる。
又、植付具28の先端が描く静軌跡となる軌跡17は、下死点付近で円形状となっているので、たばこ苗移植機10の走行を加味した動軌跡は、下死点付近では直線的に上下する軌跡となり、苗株等の移植対象物をきれいに植え付けることができる。さらに、植付具28の先端が描く軌跡17を、植え付け深さの範囲で円形状と為るべく、調整するのが望ましい。植付具28が土中に突入する範囲で円形状の静軌跡とすることにより、植穴を小さくすることができる。
又、植付具28の先端が描く軌跡17を、植え付け深さよりも上方では前後幅が小さくなる形状としたことにより、植付具28が上昇するときの前側への移動量を大きくでき、植付具28の先端が、植え付けた苗株等を引っ掛けない構成にできる。
又、引張バネ167により左後揺動アーム81へ斜め前上方への引き上げ力を与えているので、植付具28が植付位置へ向けて下降するときに、植付具28の自重により植付具28が急激に降下して軌跡17上での植付具28の作動速度が不適正となることを防止できる。又、引張バネ167による前記引き上げ力は、植付具28の自重に抗して下死点から植付具28が上昇することをアシストするので、植付具28を安定して動作させることができる。
又、クランクアーム85を、右側方から見た図7において反時計回りに回動させることにより、植付具28が作動するループ状の軌跡17を基準としてクランクアーム85が逆方向に回転することになるので、軌跡17の上死点付近における植付具28の移動速度を遅くさせ易く構成できる。上死点付近における植付具28の移動速度を遅くすることで、より確実に苗を植付具28へ供給させることができる。
下死点付近では、前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99が、前方から後方へ向けて動作するのに対応して、クランクアーム85の先端の回動連結軸106は、後方から前方へ向けて回動する。前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99が、クランクアーム85と対向して動作するので、植付具28の上下動の速度が速くなる構成にでき、植え付けの株間が変化しても機体の走行を加味した土中における植付具28先端の動軌跡の変化は小さい。
又、下死点付近において、クランクアーム85と連結アーム86が鉛直方向又は鉛直方向に近い方向で一直線上になるので、クランクアーム85による上下動と連結アーム86の傾きによる上下動が一致するので、植付具28の上昇速度を速くできる。
さらに、下死点付近において、前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99が、クランクアーム85及び連結アーム86と平行に為らせることで、前揺動アーム80、左後揺動アーム81及び右後揺動アーム99の上下動が少なくなり、クランクアーム85及び連結アーム86による上下動により、植付具28をより速く上昇させることができる。
なお、植付具28の開口タイミングを軌跡17の下死点から上昇して穿孔穴から抜けだした時点にして苗を落下するようにすると、穿孔穴が崩れることが無い。
図19は、植付具28の支持枠に鎮圧輪127のスライド支持筒125を設け、このスライド支持筒125に鎮圧輪支持軸126を植付具28の後斜面に沿って上下スライドするように貫通支持している。鎮圧輪支持軸126の下端に軸支した鎮圧輪支持軸126の周面に歯部130を形成し、植付具28の後側面に形成した歯部129と噛み合って植付具28が昇降すると鎮圧輪127が回転し、鎮圧輪127の周面に摺接したスクレパ128が鎮圧輪127の周面に付着した泥土を掻き落とすようになる。なお、鎮圧輪支持軸126の上端には抜け止め126aを設けて、植付具28が高く上昇してもスライド支持筒125から抜け落ちないようにしている。
次に、畝Uに付設したマルチフィルムの浮き上がりを防ぐための押さえ具110を昇降する機構の詳細な構成及び動作について説明する。
たばこ苗移植機10は、圃場に敷かれているマルチフィルムが浮き上がらなくするべく押さえる押さえ具110を備えている。
本実施の形態の押さえ具110は、植付具28の上下動に同期して上下動する。押さえ具110は、植付具28によって苗株を圃場に植え付ける際に下降して、苗株が植え付けられるときにマルチフィルムを畝面に押さえ付ける。
押さえ具110は、2本の棒状の押さえ部材119を左右に長い取付部となる取付板109の両端に取り付け、取付板109の左右中央を押さえ具支持アーム111に連結する。押さえ具支持アーム111は、植付装置駆動ケース27の下部に枢支し、その後端近くをリフトロッド連結部118で、押さえ具リフトロッド112の下端部に連結している。
後端に2本の押さえ部材119が固定された押さえ具支持アーム111は、平面視で左側接地位置検出体36と右側接地位置検出体37の間に配置され、押さえ部材119が上下に可動するべく、前端が機体フレーム側の植付装置駆動ケース27の下部に回動自在に取り付けられている。そして、棒状の押さえ具支持アーム111の後端に固定支持された2本の押さえ部材119は、左側接地位置検出体36及び右側接地位置検出体37の後方に配置されている。
又、2本の押さえ部材119は、図12に示す通り、平面視で植付具28の左右に配置されており、それらの後端は、図10に示す通り、植付具28側、すなわち内側に向うR形状で上方を向いている。
この構成により、押さえ部材119が圃場に敷かれたマルチフィルムを押さえる際に、押さえ部材119の先端がマルチフィルムに突き刺さることを防止でき、マルチフィルムを破りにくくできる。
さらに、図13に示す弾性覆い板107は、押さえ具支持アーム111が通る円形の穴部107aと、外縁部から穴部107aに繋がる切り込み部107eと、取付板109へ取り付けるための複数の取付用穴とを備え、複数の取付用穴は、穴部107aを基準にして切り込み部107eとは反対側(後側)に位置する第一の取付用穴107dと、穴部107aを基準にして切り込み部107eと同じ側で且つ切り込み部107eを基準にして一方側(左側)に位置する第二の取付用穴107bと、穴部107aを基準にして切り込み部107eと同じ側で且つ切り込み部107eを基準にして他方側(右側)に位置する第三の取付用穴107cとからなる。弾性覆い板107の穴部107aに押さえ具支持アーム111を通すべく、押さえ具支持アーム111を、弾性覆い板107の外側から切り込み部107eを介して弾性覆い板107を撓ませながら移動し穴部107aに位置させる。そして、切り込み部107e側が取付板109の上側となり切り込み部107eの反対側が取付板109の下側となり取付板109の左右端部の前側を覆うべく、弾性覆い板107を弧状(曲面状)に湾曲させて丸め、三つの取付用穴が同じ位置(一か所)となるよう取付板109の後側で重ね合わせて三つの取付用穴にボルト108やビスを通して固定する。このことで、弾性覆い板107の弧状部分が取付板109の前端を覆いマルチフィルムを押さえるようになって破らないようになる。
又、押さえ部材119を樹脂でコーティングすることにより、さらにマルチフィルムを破りにくくすることができる。
押さえ具支持アーム111は、押さえ具支持アーム111の途中部分に設けられているリフトロッド連結部118で、上方に向けて設けた押さえ具リフトロッド112の基部が回動自在に連結されている。
押さえ具リフトロッド112は、その上方に押さえ具リフトピン120が立設しており、押さえ具リフトピン120が、押さえ具リフトアーム113の先端部の上面部分に係り合っている。押さえ具リフトアーム113の他端は、植付装置駆動ケース27の側面に突出した押さえ具リフトアーム支持軸114に回動自在に枢着されている。
又、植付装置駆動ケース27から左側に突出したクランクアーム駆動軸89に固定されて回転する押さえ具駆動カム115を備えている。押さえ具リフトアーム113のアームの途中部分に回動自在に設けられている押さえ具回動ローラ116が押さえ具駆動カム115の周縁部に接触する構成で配置されており、押さえ具リフトピン120によって押さえ具リフトアーム113に係り合っている押さえ具リフトロッド112は、押さえ具回動ローラ116が押さえ具駆動カム115に接触する位置に対応して上方に引き上げられる。
押さえ具駆動カム115は、図20に示す通り、左下アーム83と右下アーム97の間に配置されている。押さえ具駆動カム115を、左下アーム83と右下アーム97の間に配置することで、押さえ具上下動機構の構成を小型にすることができる。
植付装置駆動ケース27に、押さえ具リフトロッド112を通す丸孔が設けられたストッパー117が固定されている。
又、押さえ具リフトロッド112の上部には、押さえ部材119の最下位置を規定する下動ストッパーピン121が取り付けられている。下動ストッパーピン121がストッパー117の上面に接触することにより、その位置よりも押さえ具リフトロッド112が下降しなくするべく規制され、そのときの押さえ部材119の位置が、上下動する押さえ部材119の最下位置となる。これにより、押さえ部材119が下がり過ぎて圃場に敷かれたマルチフィルムを破ってしまうことを防止することができる。
押さえ具リフトロッド112の、下動ストッパーピン121を取り付ける位置を変更することにより、押さえ部材119の上下動の下限の位置を調節することができる。
又、取り付け位置を変更できる下動ストッパーピン121をストッパー117の上面に設けたことにより、押さえ部材119の下限位置の調節の際に、無理な作業姿勢を強いられることなく、押さえ具リフトロッド112の上端側の高さ位置で容易に操作することができる。
又、植付深さロッド53によって、左側接地位置検出体36及び右側接地位置検出体37の回動中心軸である連結ステー丸軸部61の上下位置を変更するが、図10及び図12に示す通り、押さえ具支持アーム111を、この植付深さロッド53の回動支点であるフレーム支持軸73の下側に配置している。
押さえ部材119が、畝上の硬い土塊などに当たったときには、押さえ部材119が上方へ押し上げられる。その際、押さえ具支持アーム111が押し上げられるが、押さえ具支持アーム111がフレーム支持軸73に接触することにより、押さえ具110の上方への移動が、その位置で規制される。したがって、押さえ具支持アーム111がフレーム支持軸73に接触する位置が、押さえ部材119が移動できる上限の位置となり、押さえ部材119の上方への移動が規制される。すなわち、フレーム支持軸73が、押さえ部材119の上方への移動を規制するストッパーの機能を兼ねている。
押さえ部材119の上方への移動が規制されることにより、押さえ具110が極端に上方へ移動することを防止し、安定して圃場に敷かれたマルチフィルムを押さえることができる。
次に、押さえ具の昇降動作について説明する。
クランクアーム駆動軸89の回転とともに、押さえ具駆動カム115が回転し、押さえ具駆動カム115の周縁部の形状の変化に対応して、押さえ具リフトアーム113が押さえ具リフトアーム支持軸114を中心として回動する。
押さえ具リフトアーム113の回動に伴い、押さえ具リフトアーム113の先端に係り合う押さえ具リフトロッド112が上下動する。そして、押さえ具リフトロッド112の上下動に対応して、押さえ具支持アーム111を介して押さえ部材119が上下動する。
押さえ具駆動カム115は、植付具28を昇降させる昇降リンク機構29の上下動を制御するクランクアーム85を駆動するクランクアーム駆動軸89とともに回転するので、押さえ具110は、植付具28の昇降動作に同期して上下動する。
植付具28の昇降動作に対する押さえ具110の上下動のタイミングは、押さえ具駆動カム115の周囲形状により自由に設定することができる。
植付具28が上昇位置にあるとき、すなわち苗株が供給カップ33から植付具28へ供給されるときは、押さえ具110も上方へ持ち上げる構成とし、植付具28が下降して植え付け位置にあるときは、押さえ具110を圃場面に敷かれたマルチフィルムを押さえる位置まで下降する位置とする。
この通り、植付具28を上下動させる駆動軸であるクランクアーム駆動軸89によって押さえ具上下動機構を作動させる構成としたので、植付具28と押さえ具110が同じ駆動軸で駆動されて両者に駆動タイミングの誤差が生じることが少なくなり、苗株を植え付ける適切なタイミングでマルチフィルムを畝側に押さえ付けることができる。
尚、図11及び図12に示す2本の押さえ部材119の押さえ具支持アーム113への取り付け角度を調節可能とし、植付具28の開き量に対応して2本の押さえ部材119がなす角度を変更できる構成としてもよい。
次に、畝Uに植え付けた苗に灌水する灌水装置を説明する。
図1において、主フレーム22の後下部にホース支持アーム60を設け、このホース支持アーム60の後端に軸支したホース受ローラ61に給水ホース59を載せて引掛けている。この給水ホース59の先端に設けるノズル57を開閉するバルブ58はトルク・スプリングで閉じるようにして、バルブ58のアーム62を前方へ張り出し、植付具28に設けるバルブ開けピン63が植付具28が降下した際にアーム62に当たってバルブ58を開き、植え付けた苗に灌水する。バルブ開けピン63の長さを変えるとアーム62に当たっている時間が変更出来て灌水量が変更出来る。なお、灌水量は1株当たり100〜200ccである。
図15は、給水ポンプの概略断面図で、側部に排水口65aと給水口65bを設けた親シリンダ65内に側部に給排水口66cを設けた子シリンダ66を挿入し、シール材64で親シリンダ65内の水が漏れないようにした構造で、図15(b)の状態で子シリンダ66内の一定量の水を排水口65aから排水し、図15(c)の状態で子シリンダ66が底部まで降下して、図15(d)の状態で上昇する際に給水口65bから子シリンダ66内に水を吸引する。排水口65aに前記給水ホース59を繋ぐと一定量の水を灌水できるのである。
図13は、別の給水システム図で、給水シリンダ67で水タンク70から給水パイプ71と給水弁68で給水し、排水弁69と給水ホース59でノズル57に排水する。給水シリンダ67には別の排水弁72と戻りホース74を水タンク70に連結して、戻りホース74に設けるバルブ75の絞りを変えると給水ホース59でノズル57に給水する水の量を変更出来る。
図17は、植付具28に水溜76を取り付け、植付具28の開口動作に伴って水溜76を開いて水を植え付けた苗に供給する。
以上の構成のもとで、本実施の形態のたばこ苗移植機10を使用しようとする作業者は、左右一対の固定予備苗台300L、300Rの下方に収納されている左右一対の可動予備苗台350L、350Rを、円筒状可動支持部材310L、310Rを中心として回動して、図3に示した位置まで展開し固定ピン(図示省略)等で一時的に固定する。そして、それら予備苗台の上に、たばこ苗を載せて、移植作業の準備を行う。
そして、走行車体1の走行と共に歩行する作業者が、作業位置S(図2参照)において、可動予備苗台350L(350R)、固定予備苗台300L(300R)に予め準備された苗を一つずつ手で掴んで、機体の走行に合わせて矢印A方向(図2参照)に回転している供給カップ33に、それぞれ入れていく。
供給カップ33の開閉蓋が、所定位置Pで開くと、供給カップ33内の苗が下方の植付具28に供給される。植付具28は、図1に示す作動の軌跡17の下死点に来た時に土中に所定深さまで突入するとともに鳥の嘴の如く左右に開いて、内部に保持されていた苗を落下して植え付ける。
そして、施肥ホッパー410L、410Rから肥料を植え付けた苗の前後に散布して混入する。
図20に示す構成は、開閉する嘴状のホッパからなる施肥装置を設け、ホッパを植付具28から支持して植付具28と一体的に昇降する構成とし、植付具28が土中に突入するタイミングでホッパに肥料を供給することにより、肥料の重みでホッパを開いて圃場に施肥する構成である。
U 畝
1 走行車体
28 植付具
107 弾性覆い板
109 取付板
111 押さえ具支持アーム
119 押さえ部材

Claims (4)

  1. 植付具(28)が昇降して移植物を圃場に植え付ける構成とした苗移植機において、機体から後側へ延びる押さえ具支持アーム(111)を設け、押さえ具支持アーム(111)の後端部には取付部(109)を構成し、取付部(109)の左右端部には植付具(28)の左右で前方から後方へ向かって延びる押さえ部材(119)を設け、押さえ部材(119)で押えたマルチフィルムに植付具(28)が穴を開けて圃場に移植物を植え付ける構成とし、取付部(109)の前側を覆う弾性覆い板(107)を、曲面状に湾曲させて設けたことを特徴とする移植機。
  2. 弾性覆い板(107)は、押さえ具支持アーム(111)が通る穴部(107a)と、外縁部から穴部(107a)に繋がる切り込み部(107e)と、取付部(109)へ取り付けるための複数の取付用穴(107b、107c、107d)とを備え、複数の取付用穴(107b、107c、107d)は、少なくとも穴部(107a)を基準にして切り込み部(107e)とは反対側に位置する第一の取付用穴と、穴部(107a)を基準にして切り込み部(107e)と同じ側で且つ切り込み部(107e)を基準にして一方側に位置する第二の取付用穴と、穴部(107a)を基準にして切り込み部(107e)と同じ側で且つ切り込み部(107e)を基準にして他方側に位置する第三の取付用穴とからなる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の移植機。
  3. 押さえ部材(119)を植付具(28)と共に昇降することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の移植機。
  4. 押さえ部材(119)が棒状部材であり、後端が上方かつ左右内側に向いていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の移植機。
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