JP2014212425A - 無線通信端末及び無線通信端末の無線通信開始タイミング制御方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機器の運用管理情報等を収集するために機器に設置された無線通信端末と、ネットワークを介して無線通信端末と通信を行ない機器の運用管理情報等を収集して管理するデータ管理サーバからなる無線通信システムにおける無線通信端末であって、起動から無線通信開始までの時間を遅延させる起動処理部を有する。
【選択図】図1
Description
無線通信端末は運用管理等を必要とする機器に設置されており、それらの機器は無線通信システム上に複数存在する(601〜60N)。無線通信端末は、これらの機器の運用管理情報等をデータ管理サーバ610と通信するために、ネットワーク620を介して通信する。ネットワーク620は、例えば、無線通信端末と無線通信を行なう無線基地局621と、無線基地局621に接続された交換機622と、交換機622に接続されたルータ623とを介して、無線通信端末からデータ管理サーバ610へとデータ伝送(上り伝送)が行われ、データ管理サーバ610から運用管理等を必要とする機器に指令等を伝送する場合には、上り伝送時とは逆に、ルータ623や交換機622や無線基地局621を介して無線通信端末にデータ伝送(下り伝送)が行われる。
無線通信端末101は、運用管理対象機器等と接続するための外部機器インタフェース部121を有し、接続される運用管理対象機器等とデータのやり取りを行う。また、商用電源等の外部電源が接続される電源インタフェース部122を有して外部電源に接続されており、外部より供給された電源によって、無線通信端末101が動作可能となる。供給された電源によって、起動処理部111が無線通信端末101の起動を開始し、無線通信端末101としての動作をスタンバイする。無線通信端末101としての動作スタンバイが完了すると、次に無線通信部112がアンテナ等を介してネットワークとの無線通信を開始し、ネットワークとの同期が取れると、データ管理サーバと必要に応じて通信を行なう。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の無線通信端末の第1の実施の形態におけるブロック図の一構成例である。
無線通信端末101は、運用管理対象機器等と接続するための外部機器インタフェース部121を有し、接続される運用管理対象機器等とデータのやり取りを行う。また、商用電源等の外部電源が接続される電源インタフェース部122を有して外部電源に接続されており、外部より供給された電源によって、無線通信端末101が動作可能となる。供給された電源によって、起動処理部111が無線通信端末101の起動を開始し、無線通信端末101としての動作をスタンバイする。無線通信端末101としての動作スタンバイが完了すると、次に無線通信部112がアンテナ等を介してネットワークとの無線通信を開始する。なお、ネットワークについては特に図示しないが、図6に示すネットワーク620等で構成される。ネットワークとの同期が取れると、データ管理サーバと必要に応じて通信を行なう。なお、データ管理サーバについては特に図示しないが、図6に示すネットワーク620等を経由して接続されるデータ管理サーバ610で構成される。この際、従来技術と相違する点は、起動処理部111が無線通信端末101としての動作スタンバイが完了すると、次に無線通信部112がアンテナ等を介してネットワークとの無線通信を開始するまでに遅延時間を与えることである。つまり、起動処理部111が無線通信端末101としての動作スタンバイが完了すると、無線通信部112がアンテナ等を介してネットワークとの無線通信を開始するまでに一定の遅延時間を与えるか否かや、どの程度の遅延時間を与えるかの処理を行うことである。起動処理部111が遅延時間を与えるのか否かや、どの程度の遅延時間を与えるかについては、例えば、遅延パラメータ部113を備えて、遅延パラメータ部113で決定したパラメータに準じて起動処理部111は遅延時間の制御を行なえばよい。この遅延時間のパラメータが無線通信端末に応じて様々なパラメータを有するようにしておけば、無線通信端末における無線通信部の立ち上がり時間を分散することができる。
このように、ユーザによる設定でなくても、無線通信端末独自に異なる遅延時間の設定を行うことができ、システム上に複数ある無線通信端末に一斉に電源が供給されて無線通信が実行される場合に、ネットットワーク及びデータ管理サーバへのアクセスの集中を防ぐことができ、輻輳の発生やシステムダウン等を回避し、システム全体を効率よく運用することができる。
図2は、本発明の無線通信端末の第2の実施の形態におけるブロック図の一構成例である。
図1と同様に無線通信端末101は、起動処理部111、無線通信部112、遅延パラメータ部113、外部機器インタフェース部121、電源インタフェース部122を有し、アンテナ等を介してネットワークとの無線通信を開始する。この際、第1の実施の形態に対して新たな特徴として、固有ID部にある無線通信端末を特定するための固有の情報を利用して遅延パラメータ部113で遅延時間のパラメータを設定する事である。例えば、遅延パラメータ部113で設定される遅延時間を、無線通信端末101に格納された固有IDから出力されるID情報を利用するものとし、このID情報は無線通信端末101の製造番号や装置に脱着可能な記憶媒体であるUIMカード(User Identity Module Card)に格納された電話番号など、無線通信端末101の固有の情報であればどのようなものを使ってもよい。
固有IDを用いた遅延時間の算出として、例えば、遅延パラメータ部113では固有IDの下一桁を用いて、それに重み付の演算を行い設定する遅延時間とする。その場合、固有IDの下一桁が4であれば、それに対して2を乗算する重み付を行い、算出した8秒を遅延時間として設定するなどが考えられる。
この遅延時間のパラメータが無線通信端末に応じて様々なパラメータを有するようにすることで、無線通信端末における無線通信部の立ち上がり時間を分散することができる。
また、ユーザによる設定でなくても、無線通信端末独自に異なる遅延時間の設定を行うことができ、システム上に複数ある無線通信端末に一斉に電源が供給されて無線通信が実行される場合に、ネットットワーク及びデータ管理サーバへのアクセスの集中を防ぐことができ、輻輳の発生やシステムダウン等を回避し、システム全体を効率よく運用することができる。
図3は、本発明の無線通信端末の第3の実施の形態におけるブロック図の一構成例である。
図1と同様に無線通信端末101は、起動処理部111、無線通信部112、遅延パラメータ部113、外部機器インタフェース部121、電源インタフェース部122を有し、アンテナ等を介してネットワークとの無線通信を開始する。この際、第1の実施の形態に対して新たな特徴として、動作停止処理部115を備えた点である。
動作停止処理部115について説明する。動作停止処理部115は、前回無線通信端末101が動作を終了した時の要因、例えば、正常終了、意図的な内部リセットによる終了、遠隔制御による終了、意図せぬ終了(特定要因なし)、などを記憶保持できる機能を有する。そして、遅延パラメータ部113から起動処理部111に出力される遅延させるか否かのパラメータは、動作停止処理部115に記憶保持されている前回無線通信端末101が動作を終了した時の要因によって判断し、特定の要因や要因の有無によって遅延させるか否かのパラメータを出力するようにしてもよい。
本実施形態によれば、起動する前の状態、例えば、電源供給断によって停止した後の再起動なのか、若しくは、新たに敷設する場合の起動であるのか等を判断することが可能となるので、無線通信端末101の起動から無線通信部112が通信を開始するまでの時間に遅延を与えるか否かを制御でき、遅延が必要な場合には遅延パラメータによる特定の遅延を実行し、遅延が必要ない場合には迅速に通信を開始することができるので、無線通信端末101における無線通信部112の立ち上がり時間を分散することができると共に、不要な通信開始までの遅延を行わずに運用できるという利便性が向上する。
図4は、本発明の無線通信端末の第3の実施の形態におけるブロック図の一構成例である。
図1と同様に無線通信端末101は、起動処理部111、無線通信部112、遅延パラメータ部113、外部機器インタフェース部121、電源インタフェース部122を有し、アンテナ等を介してネットワークとの無線通信を開始する。この際、第1の実施の形態に対して新たな特徴として、遅延パラメータ部113への遅延パラメータ設定情報を上位のネットワークから通知する点である。
無線通信端末101が起動してから無線通信が開始されるまでの時間に遅延を与えるか否かや、遅延を与える場合にどのような遅延時間を設けるかなどは、システム運用中に変更する必要性が生じる場合も想定される。このような場合、無線通信端末101とデータ管理サーバの間がネットワークを介して通信が確立している時に、データ管理サーバからネットワークを介し無線通信端末101の遅延パラメータ部113に対して、遅延のためのパラメータを設定することで、遠隔からの遅延パラメータの設定が可能となり、利便性が向上する。
なお、上記ではデータ管理サーバからネットワークを介し無線通信端末101の遅延パラメータ部113に対して、遅延のためのパラメータを設定するようにしたが、同様に、データ管理サーバからネットワークを介し無線通信端末101の図3で示した動作停止処理部115に比較要因や、要因によってどのような制御を行うかなどの情報を更新するようにしてもよい。
図5は、本発明の無線通信端末の第3の実施の形態におけるブロック図の一構成例である。
図1と同様に無線通信端末101は、起動処理部111、無線通信部112、遅延パラメータ部113、外部機器インタフェース部121、電源インタフェース部122を有し、アンテナ等を介してネットワークとの無線通信を開始する。この際、第1の実施の形態に対して新たな特徴として、外部操作インタフェース部124を有し、外部操作インタフェース部124に接続された外部操作部から、無線通信端末101の動作状態を変更することができる点である。無線通信端末101が起動してから無線通信が開始されるまでの遅延の設定に関する制御が、ユーザの望む遅延時間でない場合や、遅延を行わずに個別に無線通信をすぐに開始したい場合に、外部操作インタフェース部124に接続された外部操作部から指示を入力すると、遅延時間を無効として無線通信を開始するための処理が実行されるものである。つまり、外部操作インタフェース部124に接続された外部操作部から無線通信の開始要求を行うことができるという利便性が向上する。
Claims (9)
- 機器の運用管理情報等を収集するために当該機器に設置された無線通信端末と、ネットワークを介して前記無線通信端末と通信を行ない前記機器の運用管理情報等を収集して管理するデータ管理サーバからなる無線通信システムにおける無線通信端末であって、
起動から無線通信開始までの時間を遅延させる起動処理部を有することを特徴とする無線通信端末。 - 請求項1記載の無線通信端末であって、
起動から無線通信開始までの遅延時間となる遅延パラメータを設定する遅延パラメータ部を有し、
前記起動処理部は、前記遅延パラメータ部からの指示によって遅延させるか否か又は遅延する場合の遅延時間を調整することを特徴とする無線通信端末。 - 請求項2記載の無線通信端末であって、
前記遅延パラメータ部は、前記無線通信端末の固有IDを用いて当該IDの特定の桁数の値若しくは前記特定の桁数の値に重み付を与えた値を遅延時間として設定することを特徴とする無線通信端末。 - 請求項2記載の無線通信端末であって、
前記遅延パラメータ部は、乱数発生部を有し、前記乱数発生部によって発生した値に重み付を与えた値を遅延時間として設定することを特徴とする無線通信端末。 - 請求項2記載の無線通信端末であって、
前記遅延パラメータ部は、前記データ管理サーバからの指示によって遅延時間を設定することを特徴とする無線通信端末。 - 請求項1記載の無線通信端末であって、
当該無線通信端末の動作停止要因を記憶する動作停止処理部を有し、
前記起動処理部は、前記動作停止処理部に記憶された要因又は要因の有無によって遅延させるか否かの処理を行うことを特徴とする無線通信端末。 - 請求項1記載の無線通信端末であって、
外部からの指示を入力する外部インタフェースを有し、
前記無線通信端末が起動中で無線通信が開始されていない場合には、前記外部インタフェース部からの指示に応じて無線通信を開始することを特徴とする無線通信端末。 - 機器の運用管理情報等を収集するために当該機器に設置された無線通信端末と、ネットワークを介して前記無線通信端末と通信を行ない前記機器の運用管理情報等を収集して管理するデータ管理サーバと、からなる無線通信システムにおける無線通信端末の無線通信開始タイミング制御方法であって、
電源が供給されて起動処理部が起動されると無線通信を開始するまでの遅延時間を設けるか否かを判断し、
遅延時間を設けないと判断した場合には、遅延時間をもたずに無線通信を開始し、
遅延時間を設けると判断した場合には、予め設定された遅延時間経過後に無線通信を開始することを特徴とする無線通信端末の無線通信開始タイミング制御方法。 - 請求項8記載の無線通信開始タイミング制御方法であって、
前記無線通信端末の動作停止要因を記憶し、
電源が供給されて前記起動処理部が起動されると、前記記憶された動作停止要因を照合して遅延時間を設けるか否かを判断することを特徴とする無線通信端末の無線通信開始タイミング制御方法。
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