JP2014207164A - 複合操作スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】検知のための手段が、構造が簡単なことで小型軽量化でき、機械的摩耗、劣化が少なく長期間にわたって安定して使用することができる複合操作スイッチを提供する。
【解決手段】貫通孔3bを設けたベース部材3と、ガイド孔6aを有するガイドベース6と、貫通孔の下部側に設けた湾曲軸受部に揺動可能に係合させたベアリング部材5と、ベアリング部材の中央部と前記貫通孔と前記ガイド孔を貫通して上下方向に延びる操作レバー7と、操作レバーが前記ガイド孔より突出した上側部分に設けられ、当該操作レバーの揺動状態からの自立復帰を行う自立復帰手段8と、操作レバーの下端部にマグネットホルダーを介して取り付けられたマグネット13と、ベース部材の下部側に所定間隔を設けて取り付けられた磁気センサー15を取り付けたセンサーブラケット16とで構成し、自立復帰手段のスプリングエンド9が前記ガイドベースのガイド孔の中に周囲に間隙を設けた。
【選択図】図5

Description

本発明は、とくにテレビゲーム機などの操作盤に取り付けて用いるのに好適な複合操作スイッチに関する。
現在、テレビゲーム機において、ディスプレイに表示されたキャラクターなどの動きを制御するために、操作盤へ取り付けて用いられている複合操作スイッチとして主流のものは、下記特許文献1と2に示したように、操作盤へ取り付けられるところの貫通孔を有するベース部材の当該貫通孔の上部に湾曲凹部(湾曲軸受部)を設け、この湾曲凹部にベアリング部材を嵌め込み、このベアリング部材を貫通させてベース部材の上下方向へ伸長する操作レバーを設け、この操作レバーのベース部材を貫通した下部側に圧縮コイルスプリングを作用させた自立復帰手段を設け、さらに、ベース部材の下面に操作レバーを貫通させたところの操作レバーの操作範囲を規制するガイド孔を有するガイドプレートを設け、そしてこのガイドプレートの下面に操作レバーを囲んで4個配置した複数のマイクロスイッチを1段或は2段に配置したものである。
尚、一般的に磁気センサーを用いた複合操作スイッチも知られているが、テレビゲーム機の操作盤へ取り付けて用いる複合操作スイッチとしては、まだ実用を見ていない。さらに操作スイッチとしては、他にもフォトセンサーを用いたもの、ポテンションメーターを用いたもの、エンコーダを用いたものなどが特許文献は省略するが公知である。
特開2000−299036号公報 特開平9−115393号公報
上記特許文献1と2に記載されたものは、スイッチがマイクロスイッチであるため、操作レバーの有効な搖動方向に限度がある上に、機械式の接点であるため、長年使用すると接点が摩耗乃至劣化してしまい寿命が短く、正確な操作ができなくなるという問題があった。
また、その他の操作スイッチとしてフォトセンサーのみを用いたものは、粉塵や汚れの影響を受け易い上に、多数のフォトセンサーを必要とするという問題があり、ポテンションメーターを用いたものは、接点の摩耗や電気的な劣化が生じ長寿命性の点で問題があった。さらに、エンコーダを用いたものは、構造が複雑となるため製造コストが高くなり、小型化が難しいといった問題があった。
とくにテレビゲーム機の複合操作スイッチは、操作レバーの操作回数が多く、また、その取扱いも時として乱暴である。さらに、近年ではテレビゲームの内容も進歩し、キャラクターなどがより多彩かつ複雑な動きを行うゲームソフトも開発されていることから、複合操作スイッチもその動向に合わせてキャラクターなどの制御ができるものが望まれている。
そこで本発明の目的は、長寿命性を有し、操作レバーの搖動方向、搖動速度、搖動幅、さらには上下方向の動きをも検知できる、とくにテレビゲーム機の操作盤へ取り付けて用いるのに好適な複合操作スイッチを提供せんとするにある。
上記課題を解決するために請求項1に係るテレビゲーム機などの操作盤に取り付けられディスプレイ上に表示されたキャラクターなどの動きを制御する複合操作スイッチにおいて、操作盤に取り付けられるところの収容部とこの収容部を構成する底板の中央部に貫通孔を設けたところのボックス形状を呈したベース部材と、このベース部材の収容部内に設置固定されたところの中央部に貫通孔と軸心を共通にして設けられたガイド孔とを有するガイドベースと、貫通孔の下部側に設けた湾曲軸受部に揺動可能に係合させたベアリング部材と、このベアリング部材の中央部と貫通孔と前記ガイド孔を貫通して上下方向に延びる操作レバーと、この操作レバーが前記ガイド孔より突出した上側部分に設けられ、当該操作レバーの揺動状態からの自立復帰を行う自立復帰手段と、前記操作レバーの下端部にマグネットホルダーを介して取り付けられたマグネットと、前記ベース部材の下部側に所定間隔を設けて取り付けられたセンサーブラケットと、このセンサーブラケットに前記マグネットに対して所定間隔を設けて取り付けられた磁気センサーとから成り、前記自立復帰手段のスプリングエンドが前記ガイドベースのガイド孔の中に周囲に間隙を設けて設置されており、前記操作レバーの搖動範囲を規制すると共に、前記磁気センサーで前記操作レバーの搖動方向、搖動幅、及び搖動速度の全部或は一部を検知することができるように成したことを特徴とする。
また、請求項2に係るテレビゲーム機などの操作盤に取り付けられディスプレイ上に表示されたキャラクターなどの動きを制御する複合操作スイッチにおいて、操作盤に取り付けられるところの収容部とこの収容部を構成する底板の中央部に貫通孔を設けたところのやや深いボックス形状を呈したベース部材と、このベース部材の収容部内に上下方向へ摺動可能に設置されたところの中央部に貫通孔と軸心を共通にして設けられたガイド孔とを有するガイドベースと、このガイドベースに重合固着して成り収容部内においてガイドベースと共に上下方向へ移動可能に設けられたところの内部に湾曲軸受部を設けたベアリングケースと、このベアリングケースとベース部材との間に弾設された弾性手段と、湾曲軸受部に揺動自在であるが上下方向の動きを規制されて係合されたベアリング部材と、このベアリング部材の中央部と前記ガイド孔を貫通して上下方向に延びる操作レバーと、この操作レバーが前記ガイド孔より突出した上側部分に設けられ、当該操作レバーの揺動状態からの自立復帰を行う自立復帰手段と、操作レバーの下端部にマグネットホルダーを介して取り付けられたマグネットと、ベース部材の下部側に所定間隔を設けて取り付けられたセンサーブラケットと、このセンサーブラケットにマグネットに対して所定間隔を設けて取り付けられた磁気センサーと、ベース部材とベアリングケース或はセンサーブラケットとの間に設けたフォトセンサーとから成り、自立復帰手段のスプリングエンドがガイドベースのガイド孔の中に周囲に間隙を設けて設置されており、操作レバーの搖動範囲を規制すると共に、磁気センサーで操作レバーの搖動方向、搖動幅、及び搖動速度の全部或は一部を検知し、フォトセンサーで前記操作レバーの上下方向の動きを検知できるように成したことを特徴とする。
さらに、テレビゲーム機などの操作盤に取り付けられディスプレイ上に表示されたキャラクターなどの動きを制御する複合操作スイッチにおいて、操作盤に取り付けられるところの収容部とこの収容部を構成する底板の中央部に貫通孔を設けたところのやや深いボックス形状を呈したベース部材と、このベース部材の収容部内に上下方向へ摺動可能に設置されたところの中央部に貫通孔と軸心を共通にして設けられたガイド孔とを有するガイドベースと、このガイドベースに重合固着して成り収容部内においてガイドベースと共に上下方向へ移動可能に設けられたところの内部に湾曲軸受部を設けたベアリングケースと、このベアリングケースとベース部材との間に弾設された弾性手段と、湾曲軸受部に揺動自在であるが上下方向の動きを規制されて係合されたベアリング部材と、このベアリング部材の中央部とガイド孔を貫通して上下方向に延びる操作レバーと、この操作レバーがガイド孔より突出した上側部分に設けられ、当該操作レバーの揺動状態からの自立復帰を行う自立復帰手段と、操作レバーの下端部にマグネットホルダーを介して取り付けられたマグネットと、ベース部材の下部側に所定間隔を設けて取り付けられたセンサーブラケットと、このセンサーブラケットにマグネットに対して所定間隔を設けて取り付けられた磁気センサーとから成り、自立復帰手段のスプリングエンドがガイドベースのガイド孔の中に周囲に間隙を設けて設置されており、操作レバーの搖動範囲を規制すると共に、磁気センサーで操作レバーの搖動方向、搖動幅、及び搖動速度の全部或は一部と上下方向の動きを検知できるように成したことを特徴とする。
本発明はさらに、磁気センサーを、回路基板の上面側に操作レバーのマグネットと対向させて搭載された当該操作レバーの搖動方向、揺動速度、揺動幅の全部或は一部を検知するものと、回路基板の裏側に操作レバーのマグネットに対向して搭載された操作レバーの上下方向に動きを検知するものと、で構成したことを特徴とする。
本発明は上記いずれの発明においても、前記操作レバーの上端部には握り部がネジ着され、前記マグネットホルダーはその外形が角状に形成され、前記ベース部材と前記センサーブラケットとの間には、前記握り部の前記操作レバーの上端に対するネジ着時に前記マグネットホルダーを固定して前記操作レバーの回転を阻止する工具類を挿入するための間隙が設けられていることを特徴とする。
本発明はさらに、上記いずれの発明においても、前記磁気センサーは、ホール素子であることを特徴とする。
本発明はさらに、請求項2に係る複合操作スイッチにおいて、前記ベアリングケースは、上部ベアリングケースと下部ベアリングケースを重ね合わせて構成されており、内部に湾曲軸受部が設けられていることを特徴とする。
本発明は上記のように構成したので、本発明に係る複合操作スイッチは、構造が簡単なことで小型軽量にすることができ、さらに、機械的摩耗、劣化が少なく長期間にわたって安定して使用することができた上で、操作レバーの動きをその搖動方向、搖動幅、搖動速度、及び又は上下方向の動きをも検知できることから、より多彩かつ複雑なテレビゲームに対応できるという特有の効果を奏する。
本発明の複合操作スイッチの正面図である。 図1に示した複合操作スイッチの平面図である。 図1に示した複合操作スイッチの底面図である。 図1に示した複合操作スイッチの分解斜視図である。 図1に示した複合操作スイッチを操作盤へ取り付けて見た縦断面図である。 図5の状態から操作レバーを傾動させた状態を示した縦断面図である。 図1に示した複合操作スイッチの湾曲軸受部の拡大断面図である。 本発明の複合操作スイッチの他の実施例を示す斜視図である。 図8に示した複合操作スイッチの平面図である。 図8に示した複合操作スイッチの底面図である。 図8に示した複合操作スイッチの部分的な分解斜視図である。 図8に示した複合操作スイッチの要部の分解斜視図である。 図8に示した複合操作スイッチを操作盤へ取り付けて見た縦断面図である。 図13の状態において操作レバーを傾動させたて見た状態の縦断面図。 図9のA−A線の方向から見た断面図である。 図15の状態から操作レバーを下押しした状態の断面図である。 図8に示した複合操作スイッチのフォトセンサーの部分の説明図である。 図8に示した複合操作スイッチのベース部材の平面図である。 図18に示したベース部材のB-B線断面図である。 図8に示した複合操作スイッチの上部ベアリングケースの平面図である。 図20に示した上部ベアリングケースのC−C線断面図である。 図20に示した上部ベアリングケースのD−D線断面図である。 図に示した複合操作スイッチの下部ベアリングケースの底面図である。 図23に示した下部ベアリングケースのE−E線断面図である。 図23に示した下部ベアリングケースのF−F線断面図である。 図8に示した複合操作スイッチのマグネットホルダーの側面図である。 図26に示したマグネットホルダーの底面図である。 図8に示した複合操作スイッチのセンサーブラケットの平面図である。 図28に示したセンサーブラケットのG−G線縦断面図である。 本発明の複合操作スイッチのさらに他の実施例を示す斜視図である。 図30に示した複合操作スイッチの部分的な分解斜視図である。 図30に示した複合操作スイッチを操作盤へ取り付けて見た縦断面図である。 図32の状態において操作レバーを傾動させたて見た状態の縦断面図。 図30の状態において、操作レバーを下押しして見た状態の縦断面図である。
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施例では、本発明をとくにテレビゲーム機用の複合操作スイッチとして説明するが、本発明は例えばメダルゲーム機、プライズマシン、クレーンゲーム機、その他のゲーム機の複合操作スイッチとしても、本発明の目的を逸脱しない範囲で応用できることは言うまでもない。また、所謂当業者は特許請求の範囲内における本発明を変更・修正をして他の実施形態をなすことは容易であり、これらの変更・修正はこの特許請求の範囲に含まれるものであり、以下の説明はこの発明における最良の形態の例であって、この特許請求の範囲を限定するものではない。
図1乃至図7は本発明に係る複合操作スイッチ1の実施例を示す。図面によれば本発明に係る複合操作スイッチ1は、図示してないテレビゲーム機の操作盤2へ取り付けられるところの、底板3aに貫通孔3bを設けた収容部3cを有するやや浅いボックス形状のベース部材3と、このベース部材3の収容部3cの底板3aに重ねて設置されたところの中央部にガイド孔6aを設けたガイドベース6と、底板3aの貫通孔3bの下部に同心状に設けられた湾曲軸受部3hと、この湾曲軸受部3hに搖動可能に軸受けされたベアリング部材5と、このベアリング部材5に設けた挿通孔5aとガイド孔6aを貫通してベース部材3の上下方向へ伸長している操作レバー7と、この操作レバー7の搖動を自立復帰させる自立復帰手段8と、操作レバー7の下部先端にマグネットホルダー12を介して取り付けられたマグネット13と、ベース部材3の下部に所定間隔を空けて取り付けられたセンサーブラケット16と、このセンサーブラケット16上にマグネット13に対して所定間隔を空けて取り付けられた磁気センサー15とで構成されている。
さらに詳しくは、ベース部材3は、例えば、ナイロン製もので、成形加工して作られており、内側に角穴形状の収容部3cが設けられ、その上端の両側部に操作盤2の装甲板2aへ取り付ける際に用いるところの取付孔3m、3mを有する取付片3d、3dが設けられている。ベース部材3の下端部の四隅には、センサーブラケット16を取り付けるブラケット取付片3e、3e、3e、3eが突設されている。貫通孔3bを設けた底板3aは、その内側の四隅の雌ネジ孔3f、3f、3f、3fが設けられ、湾曲軸受部3hを形成するために全体として他の部分より厚めに形成されている。
ガイドベース6は、例えばPC製の成形品であり、ガイド孔6aは内側に向けて傾斜しており、その四隅を取付ネジ6b、6b、6b、6bでベース部材3の底板3aに設けた雌ネジ孔3f、3f、3f、3fへネジ着させている。尚、指示記号6c、6c、6c、6cは取付ネジ6b、6b、6b、6bの取付孔である。
ベース部材3の貫通孔3bの周りに同心状に形成される湾曲軸受部3hの形状は、お椀を伏せた形状となっており、貫通孔3bの下部側に設けられていることから、ここに嵌め込まれるベアリング部材5が上方へ抜け出ないようになっている。また、とくに図7に示したように、この湾曲軸受部3hに、縦方向に複数の溝状のグリス溜り3iが設けられている。
ベアリング部材5は、例えば機械的強度のあるPOM製の成形品であり、湾曲軸受部3hと同じ形状を呈すると共に、湾曲軸受部3hにその底部側から嵌め込まれ円滑に揺動するように構成されている。その中央部には、操作レバー7を挿通させる挿通孔5aが軸心を共通にさせて設けられている。また、貫通孔3bの上部側に同心状に該貫通孔3bより大径の窪所3gが設けられ、この窪所3gの中に操作レバー7を挿通させてワッシャー4が設置され、このワッシャー4とガイドベース6とが重なり合っている。また、ワッシャー4には、操作レバー7を挿通させる挿通孔4aが設けられている。
操作レバー7は、例えば表面にクロームメッキを施した断面円形状を呈した鉄製のもので、上記したように、シャフト部7eがベアリング部材5、ワッシャー4、ガイド孔6a、及び自立復帰手段8を貫通してベース部材3の上下方向へ伸び、その上端部に設けた雄ネジ部7aにそれ自身に設けた雌ネジ部7dをネジ着させた玉状の合成樹脂成型品の握り部7cを有している。そして、その下端部にマグネットホルダー12を介してチップ状のマグネット13が取り付けられている。マグネットホルダー12は、操作レバー7の下端部に当該操作レバー7を貫通する取付ネジ12aで固着されている。実施例のものは市販の工具のスパナを装着できるようにするために六角形状を呈しているが、六角形状に限定されない。
操作レバー7の自立復帰手段8は、その中心部軸方向に設けた挿通孔9aと、この挿通孔9aに対し同心状に設けたスプリング挿入溝9bとを有し、挿通孔9aへ操作レバー7を挿通させてワッシャー4の上部でガイドベース6のガイド孔6aの中に載置されたスプリングエンド9と、その中心部軸方向に設けた挿通孔10aに操作レバー7を挿通させつつ、該操作レバー7に設けた周溝7bに取り付けたEリング10bに係止させたスプリング受部材10と、操作レバー7に環巻きさせつつスプリングエンド9とスプリング受部材10の間に弾設した圧縮コイルスプリングからなる弾性手段11とから構成されている。
センサーブラケット16は、例えばABS樹脂製の成形品で、平面4角形状を呈し、その四隅から上端にフック部16b、16b、16b、16bを設けた係止片16a、16a、16a、16aを立設し、この各係止片16a、16a、16a、16aのフック部16b、16b、16b、16bをベース部材3に設けたブラケット取付片3e、3e、3e、3eに設けた係止孔3j、3j、3j、3jと係合させることによりベース部材3の下側に所定間隔を空けて取り付けられている。また、センサーブラケット16には、その略中央部に繰り抜き部16dが設けられ、回路基板14を取り付ける取付雌ネジ部16c、16cが設けられている。さらに、センサーブラケット16とベース部材3との間には、スパナ(工具)を挿入させてマグネットホルダー12へ装着させるための間隙17が設けられている。
磁気センサー15は、実施例ではホールICを用いたもので、センサーブラケット16の取付雌ネジ部16c、16cに、取付ネジ14a、14aを介して取り付けた回路基板14の上に、マグネット13との間に所定間隔を空けて取り付けられている。尚、図4において、指示記号14b、14bのものは、取付ネジ14a、14a用の取付孔である。磁気センサー15としては、他にも磁気抵抗効果素子(MR:AMR、GMR、TMR等)、やコイル等を挙げることができるが、とくにホールICが好ましい。ホールICからなる磁気センサー15は、ホール効果を利用して磁界の変化を捉えるもので、マグネット13が移動する方向、位置、及び速度も検知することができ、素子としての小型化が容易である。
ホールICは、電流の流れているものに対し、電流に垂直に磁場をかけると、電流と磁場の両方に直交する方向に起電力が現れるホール効果(Hall effect)を利用している。したがって、例えば、x方向に電流を流し、y方向に磁場をかける。このとき試料を流れている荷電粒子(キャリア)は磁場によるローレンツ力を受けてz方向に動くことで、電流と磁場の両方に直交する方向に電場(ホール電場)が発生する。これから、ホールICは、直線方向にその磁界の変化を検知する。
回路基板14の素材は、電気絶縁性が高く硬度のある材質のものが好ましく、紙フェノール(XPC)、紙エポキシ(FR−3)、ガラス・コンポジット(CEM−3)、及びガラス・エポキシ(FR−4)、などを挙げることができる。とくに、電気的特性、強度、絶縁性が高いことからガラス・コンポジット、ガラス・エポキシなどが好ましい。
次に、本発明に係る複合操作スイッチ1の作用効果について説明する。まず、図5に示したように、本発明の複合操作スイッチ1は、テレビゲーム機の操作盤2の装甲板2aの下側へ、その取付片3d、3dを取付ネジ3k、3kで取り付けて用いる。図5と図6に示したように、操作レバー7は上述した従来公知の複合操作スイッチに比べて、自立復帰手段8がベース部材3の上側に取り付けられていることから、その搖動幅が広くなるので、その分操作レバー7を挿通させる大径の挿通孔2bが装甲板2aに設けられており、その上部を挿通孔2dへ操作レバー7を挿通させた円盤状のカバー部材2cで覆っている。このカバー部材2cは操作レバー7の搖動操作と共に操作盤2の装甲板2aの上面を多方向へスライドすることになる。
操作レバー7は握り部7cを手指で持っていずれかの方向へ倒すと、ベアリング部材5により、スプリングエンド9の外周部がガイドベース6のガイド孔6aに当接する範囲で、360度いずれの方向へも揺動させることができ、揺動させた後、操作レバー7から手を放すと自立復帰手段8によって自動的に元の自立状態へ戻ることになる。この際に、操作レバー7の搖動幅は、自立復帰手段8のスプリングエンド9の外周がガイドベース6のガイド孔6aの内周に当接することによって規制される。即ち、自立復帰手段8のスプリングエンド9は、操作レバー7のガイド部材を兼ねている。
操作レバー7を搖動させると、その下端部に取り付けてあるマグネット13が操作レバー7を倒した方向とは逆方向へ揺動することになり、マグネット13は磁気センサー15に対して離れたり、近づいたりすることになる、このマグネット13の動作を磁気センサー15が捉え、必要に応じてその移動方向、移動幅、移動速度の全部或は一部を検知し、テレビゲーム機のディスプレイに表示されているキャラクターなどに多彩且つ複雑な動作を与えることができるものである。
図8乃至図29は、本発明に係る複合操作スイッチの他の実施例を示す。この実施例2に係る複合操作スイッチ20は、操作レバー21の360度の方向揺動を検知できた上で、上下方向の動きを検知できる点で実施例1の複合操作スイッチ1とその構成が異なっている。
図面によれば、この実施例2に係る複合操作スイッチ20は、操作レバー21に上下方向の動きを与えるために、ガイドベース22とベアリングケース24が、ベース部材25に対して共に上下方向へ摺動できるように構成されている。
即ち、この実施例2に係る複合操作スイッチ20は、図示してないテレビゲーム機の操作盤2装甲板2aへ取り付けられるところの底部の四隅に底板25a、25a、25a、25aを残し、他は六角形状の貫通孔25bとした実施例1のものに比べてやや深めのボックス形状の収容部25cを有するベース部材25と、このベース部材25の収容部25c内に上下動可能に収容された中央部にガイド孔22aを設けたガイドベース22と、このガイドベース22に重ね合わせた上で、取付ネジ22c、22c、22c、22cで固着されたところのガイドベース22と共にベース部材25の収容部25cの中に上下動可能に収容されたベアリングケース24と、このベアリングケース24をガイドベース22と共に上下方向へ摺動付勢させるために、底板25a、25a、25a、25aとベアリングケース24との間に弾設された圧縮コイルスプリングからなる4個の弾性手段27と、ベアリングケース24内部に設けられた挿通孔24cの周りに同心状に設けられた180度以上の湾曲角度を有する湾曲軸受部28と、この湾曲軸受部28内に360度の方向に揺動可能であるが、上下方向の移動を規制されて収容されたベアリング部材23と、このベアリング部材23を貫通してベース部材25の上下方向へ伸びる操作レバー21と、ベアリングケース24の上部側に設けられた操作レバー21の自立復帰手段29と、操作レバー21の下部先端にマグネットホルダー30を介して取り付けられたチップ状のマグネット31と、ベース部材25の下部に所定間隔を空けて取り付けられたセンサーブラケット32と、このセンサーブラケット32上にマグネット31に対して所定間隔を空けて取り付けられた回路基板33上に並置された一対の磁気センサー34とで構成されている。尚、とくに図11において指示記号33aは、取付ネジ42,42の取付ネジ孔である。
さらに、この実施例2に係るものは、フォトセンサー35がセンサーブラケット32と下部ベアリングケース24bとの間に設けられている。このフォトセンサー35は実施例2に係る複合操作スイッチ20にさらに付加された実施例ということができる。
さらに詳しくは、ベース部材25は、例えば、ナイロン製もので、成形加工して作られており、内側に角穴形状の収容部25cが設けられ、その上端の両側部に操作盤2へ取り付ける際に用いる取付孔25g,25gを有する取付片25dが設けられている。収容部25cの底部には、その四隅に4枚の底板25a、25a、25a、25aが設けられており、この各底板25aの上部には、とくに図18と図19に示したように、ボス部25e、25e、25e、25eが突設されている.収容部25cに設けた貫通孔25bは、収容部25cの形状に対して90度回転させた略六角形状を呈している。各底板25aの中のひとつの下面からは、フォトセンサー35のセンサー取付片25fが一体的に下方へ垂下させて設けられている。
ガイドベース22は、例えばPC製の成形品であり、収容部25cの形状に合わせた平面略四角形状を呈すると共に、その中央部には内側に向けて傾斜したガイド孔22aが設けられており、図22に示したように、各辺に添って4個のネジ取付孔22bが設けられている。
ベアリングケース24は、上部ベアリングケース24aと下部ベアリングケース24bを重ね合わせた構成となっており、上部ベアリングケース24aは、収容部25cの形状に合わせた平面四角形状であるが、下部ベアリングケース24bは貫通孔25bの形状に合わせて平面略六角形状を呈している。ベアリングケース24にはその中心部を貫通する挿通孔24cが設けられており、この挿通孔24cは上部ベアリングケース24aと下部ベアリングケース24bの双方に軸芯を共通にして設けられている。ベアリングケース24とガイドベース22は、とくに図12に示したように、取付ネジ22cとナット22dを用いて一体に重ね合わされて固着されており、ベース部材25の収容部25cの中で上下方向へ移動可能に収容されている。ベアリングケース24の上部ベアリングケース24aの四隅には、とくに図20〜図22に示したように、各弾性手段27を収容する収容穴24dが設けられている。そして、図11と図15、図16に示したように、ベース部材25の各底板25aの各ボス部25eをその下端部に嵌入させて収容穴24d内に収容させた圧縮コイルスプリングからなる弾性手段27、27、27、27によって、ベアリングケース24とガイドベース22は、常に上方へ摺動付勢されている。
ベアリングケース24の挿通孔24cの周囲に形成される湾曲軸受部28は、上部ベアリングケース24aの上部湾曲部28aと下部ベアリングケース24bの下部湾曲部28bによって形成されており、重ね合わせて1つの湾曲軸受部28が形成されるようになっている。即ち、この湾曲軸受部28の上部ベアリングケース24aの上部湾曲部28aは下弦が180度であるが、下部ベアリングケース24bの下部湾曲部28bはその上弦が180度から始まり、この180度より大きい角度まで延びている。上部ベアリングケース24aには、とくに図12と図20〜図22に示したように、挿通孔24cと同心状に窪所24gが設けられ、この窪所24gには、ワッシャー41がその中心部に設けた挿通孔41aへ操作レバー21を挿通させて載置されている。尚、とくに図10と図12及び図20〜図25に示したように、指示記号24eと24fは、取付ネジ22cのネジ挿通孔であり、指示記号24j、24j、24j、24jは、下部ベアリングケース24bをベース部材25の底板25aへ、上方へ抜け出ないように係止する弾性係止部材である、さらに指示記号24h、24hのものは、センサーブラケット32の係止部材32a、32aのフック部32b、32bを係止するブラケット取付片である。さらに、とくに図28と図29において、指示記号32c、32cのものは取付ネジ42、42用の雌ネジ孔であり、指示記号32d、32dのものは、センサーブラケット32の支持柱である。支持柱32d、32dは、図23に示したように、その先端を下部ベアリングケース24bに設けた取付孔24i、24iに挿入させるものである。さらに、指示記号32eのものは繰り抜き部である。
ベアリング部材23は、例えば機械的強度のあるPOM製の成形品であり、マグネットホルダー30と一体に成形してあり、とくに図26に示したように、マグネットホルダー30及びベアリング部材23に軸芯を共通にして設けた段付き挿通孔23aへ、図14〜図16に示したように、操作レバー21を挿通させ、マグネットホルダー30に設けた雌ネジ孔30bを介して取付ネジ30cで操作レバー21の下端部に固着してある。ベアリング部材23の部分は、湾曲軸受部28とほぼ同じ形状を呈しているが、ベアリング部材23の上部は、上部ベアリングケース24aの上部湾曲部28aに嵌合し、下部は下部ベアリングケース24bの下部湾曲部28bの180度より小さい角度のところまで伸張している。したがって、ベアリング部材23は、湾曲軸受部28の中で操作レバー21の搖動操作に伴って揺動するが、操作レバー21の上下方向の動きに対しては、湾曲軸受部28の中で動くことはなく、操作レバー21の上下方向の動きに伴って、ベアリングケース24とガイドベース22が共に上下方向へ移動する構成である。
下部ベアリングケース24bからは、とくに図10に示したように、自らを図15と図16に一部示したように、センサーブラケット32を取り付ける一対のブラケット取付片24h、24hが垂下して設けられている。したがって、操作レバー21はベース部材25の上側へは抜け出ることはないが、下方へは所定の範囲で移動することが可能である。また、ベアリングケース24の下方への移動時には、下部ベアリングケース24bがベース部材25の貫通孔25bの中を摺動することになる。さらに、この下部ベアリングケース24bには、フォトセンサー35の遮光板35bが一体に設けられ下方に垂下されている。
このことにより、操作レバー21を下押ししたときにベアリングケース24はガイドベース22と共に下降し、手を離すと各弾性手段27の弾力により元位置に戻る。この際に遮光板35bがフォトセンサー35の発光素子と受光素子の間に侵入或は離脱することから、これを検知することができるものである。各弾性手段27は圧縮コイルスプリングに変えて、ゴムなどを用いることができる。
操作レバー21は、例えば表面にクロームメッキを施した断面円形状を呈した鉄製のもので、上記したように、シャフト部21fがベアリングケース24、ワッシャ−41、ガイドベース22、及び自立復帰手段29を貫通してベース部材25の上下方向へ伸び、その上端部に設けた雄ネジ部21aにそれ自身に設けた雌ネジ部21bをネジ着させた玉状の合成樹脂成型品の握り部21cを有している。そして、その下端部にマグネットホルダー30を介してチップ状のマグネット31が取り付けられている。マグネットホルダー30は、実施例のものは市販のスパナ(工具)を装着できるようにするために六角形状を呈しているが、六角形状に限定されない。
操作レバー21の自立復帰手段29は、その中心部軸方向に設けた挿通孔38aと、この挿通孔38aに対し同心状に設けたスプリング挿入溝38bとを有し、挿通孔38aへ操作レバー21を挿通させてワッシャー41の上部でガイドベース22のガイド孔22aの中に載置されたスプリングエンド38と、その中心部軸方向に設けた挿通孔39aに操作レバー21を挿通させつつ、該操作レバー21に設けた周溝21eに取り付けたEリング21dに係止させたスプリング受部材39と、操作レバー21に環巻きさせつつスプリングエンド38とスプリング受部材39の間に弾設した圧縮コイルスプリングからなる弾性手段40とから構成されている。
センサーブラケット32は、例えばABS樹脂製の成形品で、平面4角形状の枠体であり、その両側部から上端にフック部32b、32bを設けた係止部材32a、32aを立設し、この係止部材32a、32aのフック部32b、32bを下部ベアリングケース24bに設けたブラケット取付片24h、24hに設けた係止孔24k、24k(一方のみ図12に表示)と係合させることにより、ベース部材25の下側に所定間隔を空けて取り付けられている。さらに、センサーブラケット32とベース部材25との間には、操作レバー21の上端部に握り部21cをネジ着させる際に、スパナを挿入させてマグネットホルダー30へ装着させ操作レバー21の回転を阻止するための間隙26が設けられている。
磁気センサー34は、実施例ではホール素子を用いたもので、センサーブラケット32の略中央部に取り付けた回路基板33の上にマグネット31との間に所定間隔を空けて一対取り付けられている。磁気センサー34としては、他にも磁気抵抗効果素子(MR:AMR、GMR、TMR等)、やコイル等を挙げることができる。特に、ホールICが好ましい。ホールICは、ホール効果を利用して磁界の変化を捉えるもので、マグネットが移動する方向、位置も検知することができ、素子としての小型化が容易である。
磁気センサー34は、実施例1と同じホール素子を用いているが、この実施例2に係るものは、操作レバー21の揺動方向、揺動幅、揺動速度を検知できるものである。即ち、実施例2に係る磁気センサー34は、直線方向にその磁界の変化を検知する。これによって、操作レバー21を回動させると2つのホールICに発生する電場の大きさを検知することで、平面上でどちらの方向に運動していようとも、その運動を検知することができる。したがって、直交する状態の2つのホールICで、操作レバー21の先端に備えるマグネット31の運動を平面的に捉えることができる。
以下に実施例2に係る複合操作スイッチ20の作用効果について、実施例2特有のものを説明する。この実施例2に係る複合操作スイッチ20も実施例1のものと同じように操作レバー21の360度の揺動操作を、その操作方向、操作幅、操作速度の全部或は一部と共に検知できる点で同じである。したがって、通常の力で操作レバー21を操作すれば、実施例1のものと同じように機能する。しかしながら、この実施例2に係る複合操作スイッチ20は、磁気センサー34の他にフォトセンサー35を備えている。このフォトセンサー35は、上述したように、ベース部材25の底板25aの下面側にセンサー取付片25fを介して該底板25aに対して所定間隔を空けて取り付けたハウジング35aと、下部ベアリングケース24bに取り付けた遮光板35bとからなり、操作レバー21を押すと、共に動く遮光板35bによってハウジング35a内に対置させた図示してない発光素子と受光素子の光路を遮蔽するか、導通させるかして、操作レバー21の上下方向の動きを検知するものであり、テレビゲーム機のディスプレイに表示されたキャラクターなどの動きをより多彩に制御することが可能となるものである。即ち、通常の力で操作レバー21を操作すれば、実施例1のものと同じように機能する。しかるに、この実施例2に係る複合操作スイッチ20は、上述したように、操作レバー21の上下方向へ移動させることができる。即ち、操作レバー21を通常よりも力を入れて下押しすると、該操作レバー21は弾性手段27、27、27、27の弾力に抗して下側へ移動し、同時に下部ベアリングケース24bが共に下降する。その結果、この下部ベアリングケース24bに取り付けた遮光板35bがハウジング35aに設けた溝35cに嵌入するので、発光素子から受光素子への光路が遮断されるか、或は導通されることから、このフォトセンサー35を用いてもその上下方向の動きを検知することができるものである。操作レバー21に加えている押圧力を解くと、該操作レバー21は弾性手段27、27、27、27の弾力により、自動的に元位置に戻ることになる。遮光板35bが発光素子と受光素子の間の光路を開放する方式でもよいことは上述した。
図30〜図34はさらに本発明の他の実施例を示す。図面によれば、この実施例3に係る複合操作スイッチ45は、実施例1に示した操作レバー7の上下方向の動きを検知するに当たり、当該実施例2のフォトセンサー35に代わり、操作レバー21の上下方向の動きを検知するホールICの磁気センサー46bを用いたものである。その結果、実施例2のフォトセンサー35、及びこのフォトセンサー35の下部ベアリング部材4bを上下方向へ動作させる機構を省略し、構成を簡略化させることが可能となったものである。
図面によれば、この実施例3に係る複合操作スイッチ45の部材とその構成は、実施例1のものと同じものは同じ構成あるので、指示記号の一致するものは、その説明を省略する。尚、上記実施例1で説明不足のものは、実施例2の部材で同じものについて実施例2の説明による。実施例1と異なっているのは、ベース部材47、センサーブラケット50、及び磁気センサー46の部分であり、実施例2のものと異なっているのは、主としてフォトセンサー35がないこととである。以下これらの部材について説明する。
この実施例3(以下同様)に係る複合操作スイッチ45のベース部材47は、ナイロン製で角穴形状の収容部47cを有するボックス形状のもので、成型加工で作られ、収容部47cを構成する底板47aには貫通孔47bが設けられている。さらに、収容部47cの上端の両側部に操作盤2の装甲板2aへ取り付ける際に用いるところの取付孔47j、47jを有する取付片47d、47dが設けられている。ベース部材47の4隅からはセンサーブラケット50を取り付けるところの、先端に係止駒部47m、47m・・・を設けた4本のブラケット取付片47e、47e・・・が突設されている。貫通孔47bを設けた底板47aは、湾曲軸受部47hを形成するために全体として他の部分より厚めに形成されると共に、貫通孔47bを囲んで、ワッシャー41を収容させる窪所47gが設けられている。その他、湾曲軸受部47hには、複数の帯状のグリス溜り47iが設けられている点は、先の実施例と同じである。
センサーブラケット50は、中央部に4角形状の収装孔50aを設けた平面矩形状のもので、その4隅にベース部材47のブラケット取付片47e、47e・・用の第1係止孔50b、50b・・が設けられると共に、収装孔50aの両側には、蓋部材52の一対の係止片52a、52aを係止する第2係止孔50c、50cが設けられている。収装孔50aの中に磁気センサー46の回路基板48を収容させると共に、その上部から蓋部材52を被せ、係止片52a、52aを第2係止孔50c、50cへ挿入係止させて固定するものである。
ベアリング部材49は、実施例2ものと同じ構成である。このベアリング部材49を軸受する湾曲軸受部47hは、実施例2のもののように2分割されていず、実施例1のもののように、ベース部材47の底板47aに設けられている。この底板47aには、ベアリング部材49の下降を規制するストッパー板51が取り付けられている。このストッパー板51にはその中央部に挿通孔51aが設けられ、操作レバーの搖動及び挿通を許容している。
さらに、磁気センサー46を取り付けた回路基板48は、センサーブラケット50の中央部に設けた収装孔50aに嵌め込まれた後、上部から蓋部材52が被せられ、この蓋部材52に設けた係止片52a、52a・・が、センサーブラケット50に設けた係止孔50b、50b・・へ係止される構成となっている。
回路基板48にはその上面に、操作レバー7の360度方向の搖動方向、揺動速度、揺動幅の全部一部を検知する、例えばホールICからなる第1磁気センサー46aが取り付けられ、下面側に操作レバー7の上下方向の動きを検知する例えばホールICからなる第2磁気センサー46bが取り付けられている。尚、この実施例3では、磁気センサー46を、回路基板48の表側に取り付けられた第1磁気センサー46aと、下面側に取り付けられた第2磁気センサー46bとで構成してあるが、例えば回路基板48の上側に取り付けられる磁気センサーのみで、操作レバー7の搖動と上下方向の移動を検知することができるように構成してもよい。
湾曲軸受部47hは、ベアリング部材49の上下方向の動きを許容する形状となっており、操作レバー7を下押しするとベアリング部材49も共に下降し、その移動幅はベアリング部材49がストッパー板51に当接することで規制される構成である。
以下にその作用効果について説明するが、指示記号の同じものは実施例1のものと同じ作用効果を奏するので、その説明を省略する。この実施例3に係る複合操作スイッチ45も実施例1のものと同じように操作レバー7の360度の揺動操作を、その操作方向、操作幅、操作速度の全部或は一部と共に検知できる点で同じである。したがって、通常の力で操作レバー7を操作すれば、実施例1或は2のものと同じように機能する。然るにこの実施例3に係る複合操作スイッチ45は、上述したように、実施例2の操作レバー21と同じように、操作レバー7の上下方向の動きを検知できる。即ち、操作レバー7を通常よりも力を入れて下押しすると、該操作レバー7は自立復帰手段8の弾性手段11の弾力に抗して下側へ移動し、その先端に取り付けたマグネット13が磁気センサ−46bに近づくことから、単に実施例2のフォトセンサー35のように、操作レバー7の上下方向の動きを検知する以外に、その移動速度と移動幅をも磁気センサー46bを取り付けた回路基板48が検知することができるものである。
操作レバー7に対する下押し動作を解除すると、自立復帰手段8の弾性手段11の弾力により、操作レバー7は上動し、元位置に戻ることなる。また、この実施例3に係る複合操作スイッチ45においても、ベース部材47とセンサーブラケット50との間に、実施例1及び2と同じように、工具を挿入する間隙53が設けられている。
本発明は以上のように構成したので、構造が簡単なことで小型軽量にすることができ、さらに、機械的摩耗、劣化が少なく長期間にわたって安定して使用することができる各種ゲーム機などの電気・電子機器の複合操作スイッチとして好適に用いられるものである。
1、20、45 複合操作スイッチ
2 操作盤
3、25、47 ベース部材
3a、25a 底板
3b、25b 貫通孔
3c、25c 収容部
3h、28 湾曲軸受部
5、23、49 ベアリング部材
6、22 ガイドベース
6a、22a ガイド孔
7、21 操作レバー
7c、21c 握り部
8 自立復帰手段
9、38 スプリングエンド
11、27、40 弾性手段
12、30 マグネットホルダー
13、31 マグネット
14、33、48 回路基板
15、34、46 磁気センサー
16、32、50 センサーブラケット
17、26、53 間隙
24 ベアリングケース
24a 上部ベアリングケース
24b 下部ベアリングケース
35 フォトセンサー

Claims (7)

  1. テレビゲーム機などの操作盤に取り付けられディスプレイ上に表示されたキャラクターなどの動きを制御するものであって、
    前記操作盤に取り付けられるところの収容部とこの収容部を構成する底板の中央部に貫通孔を設けたところのボックス形状を呈したベース部材と、
    このベース部材の前記収容部内に設置固定されたところの中央部に前記貫通孔と軸心を共通にして設けられたガイド孔とを有するガイドベースと、
    前記貫通孔の下部側に設けた湾曲軸受部に揺動可能に係合させたベアリング部材と、
    このベアリング部材の中央部と前記貫通孔と前記ガイド孔を貫通して上下方向に延びる操作レバーと、
    この操作レバーが前記ガイド孔より突出した上側部分に設けられ、当該操作レバーの揺動状態からの自立復帰を行う自立復帰手段と、
    前記操作レバーの下端部にマグネットホルダーを介して取り付けられたマグネットと、
    前記ベース部材の下部側に所定間隔を設けて取り付けられたセンサーブラケットと、
    このセンサーブラケットに前記マグネットに対して所定間隔を設けて取り付けられた磁気センサーとから成り、
    前記自立復帰手段のスプリングエンドが前記ガイドベースのガイド孔の中に周囲に間隙を設けて設置されており、前記操作レバーの搖動範囲を規制すると共に、前記磁気センサーで前記操作レバーの搖動方向、搖動幅、及び搖動速度の全部或は一部を検知することができるように成したことを特徴とする、複合操作スイッチ。
  2. テレビゲーム機などの操作盤に取り付けられディスプレイ上に表示されたキャラクターなどの動きを制御するものであって、
    前記操作盤に取り付けられるところの収容部とこの収容部を構成する底板の中央部に貫通孔を設けたところのやや深いボックス形状を呈したベース部材と、
    このベース部材の前記収容部内に上下方向へ摺動可能に設置されたところの中央部に前記貫通孔と軸心を共通にして設けられたガイド孔とを有するガイドベースと、
    このガイドベースに重合固着して成り前記収容部内において前記ガイドベースと共に上下方向へ移動可能に設けられたところの内部に湾曲軸受部を設けたベアリングケースと、
    このベアリングケースと前記ベース部材との間に弾設された弾性手段と、
    前記湾曲軸受部に揺動自在であるが上下方向の動きを規制されて係合されたベアリング部材と、
    このベアリング部材の中央部と前記ガイド孔を貫通して上下方向に延びる操作レバーと、
    この操作レバーが前記ガイド孔より突出した上側部分に設けられ、当該操作レバーの揺動状態からの自立復帰を行う自立復帰手段と、
    前記操作レバーの下端部にマグネットホルダーを介して取り付けられたマグネットと、
    前記ベース部材の下部側に所定間隔を設けて取り付けられたセンサーブラケットと、
    このセンサーブラケットに前記マグネットに対して所定間隔を設けて取り付けられた磁気センサーと、
    前記ベース部材と前記ベアリングケース或は前記センサーブラケットとの間に設けたフォトセンサーとから成り、
    前記自立復帰手段のスプリングエンドが前記ガイドベースのガイド孔の中に周囲に間隙を設けて設置されており、前記操作レバーの搖動範囲を規制すると共に、前記磁気センサーで前記操作レバーの搖動方向、搖動幅、及び搖動速度の全部或は一部を検知し、前記フォトセンサーで前記操作レバーの上下方向の動きを検知できるように成したことを特徴とする、複合操作スイッチ。
  3. テレビゲーム機などの操作盤に取り付けられディスプレイ上に表示されたキャラクターなどの動きを制御するものであって、
    前記操作盤に取り付けられるところの収容部とこの収容部を構成する底板の中央部に貫通孔を設けたところのやや深いボックス形状を呈したベース部材と、
    このベース部材の前記収容部内に上下方向へ摺動可能に設置されたところの中央部に前記貫通孔と軸心を共通にして設けられたガイド孔とを有するガイドベースと、
    このガイドベースに重合固着して成り前記収容部内において前記ガイドベースと共に上下方向へ移動可能に設けられたところの内部に湾曲軸受部を設けたベアリングケースと、
    このベアリングケースと前記ベース部材との間に弾設された弾性手段と、
    前記湾曲軸受部に揺動自在であるが上下方向の動きを規制されて係合されたベアリング部材と、
    このベアリング部材の中央部と前記ガイド孔を貫通して上下方向に延びる操作レバーと、
    この操作レバーが前記ガイド孔より突出した上側部分に設けられ、当該操作レバーの揺動状態からの自立復帰を行う自立復帰手段と、
    前記操作レバーの下端部にマグネットホルダーを介して取り付けられたマグネットと、
    前記ベース部材の下部側に所定間隔を設けて取り付けられたセンサーブラケットと、
    このセンサーブラケットに前記マグネットに対して所定間隔を設けて取り付けられた磁気センサーとから成り、
    前記自立復帰手段のスプリングエンドが前記ガイドベースのガイド孔の中に周囲に間隙を設けて設置されており、前記操作レバーの搖動範囲を規制すると共に、前記磁気センサーで前記操作レバーの搖動方向、搖動幅、及び搖動速度の全部或は一部と上下方向の動きを検知できるように成したことを特徴とする、複合操作スイッチ。
  4. 前記磁気センサーは、回路基板の上面側に前記操作レバーのマグネットと対向させて搭載された当該操作レバーの搖動方向、揺動速度、揺動幅の全部或は一部を検知するものと、前記回路基板の裏側に前記操作レバーのマグネットに対向して搭載された前記操作レバーの上下方向に動きを検知するものと、で構成したことを特徴とする、請求項2に記載の複合操作スイッチ。
  5. 請求項1〜3に記載の複合操作スイッチにおいて、
    前記操作レバーの上端部には握り部がネジ着され、
    前記マグネットホルダーはその外形が角状に形成され、前記ベース部材と前記センサーブラケットとの間には、前記握り部の前記操作レバーの上端に対するネジ着時に前記マグネットホルダーを固定して前記操作レバーの回転を阻止する工具類を挿入するための間隙が設けられていることを特徴とする、複合操作スイッチ。
  6. 請求項1〜3に記載の複合操作スイッチにおいて、前記磁気センサーは、ホール素子であることを特徴とする、複合操作スイッチ。
  7. 請求項2に記載の複合操作スイッチにおいて、前記ベアリングケースは、上部ベアリングケースと下部ベアリングケースを重ね合わせて構成されており、内部に湾曲軸受部が設けられていることを特徴とする、複合操作スイッチ。
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