JP2014206858A - 災害時供給停止ガス顧客情報管理システム及び災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラム - Google Patents

災害時供給停止ガス顧客情報管理システム及び災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラム Download PDF

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謙太郎 粂
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宏 池上
英之 三宅
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英之 三宅
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浩治 小森
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Abstract

【課題】災害等によってガス供給管網に生じた供給不良を復旧させる工事におけるガス供給停止エリアに対するガス供給の再開作業を効果的に支援するコンピュータシステムの提供。【解決手段】災害時供給停止ガス顧客情報管理システムは、災害復旧工事時に遮断弁の閉栓によってガス供給が停止されたガス供給停止エリアを、ガスメータに接続する引き込み管に引き込み管遮断弁が介装されている集合住宅・大規模建物と介装されていない戸建建物の複数の復旧ブロックに分別する分別部と、復旧ブロックにおける閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を、集合住宅・大規模建物のための集合住宅・大規模建物開栓情報と戸建建物のための戸建建物開栓情報とに区分けして生成する開栓情報生成部とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、ガス供給管網に供給不良が生じた際の復旧工事におけるガス供給管網の管理を支援する災害時供給停止ガス顧客情報管理システム、及びそのようなシステムをコンピュータシステムで実現させるための災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラムに関する。
ガス供給管網のガス管切断を含む復旧工事では、第一にガス供給管網の工事対象となる特定エリアに対するガス供給の停止作業(遮断弁の閉栓等、及び切断による)、次いでガス供給管網の修繕作業、そしてガス供給の再開作業(遮断弁の開栓等)を経て、工事が終了する。
ガス供給管網の供給不良の1つに、ガス導管外周部に開口部が生じ、ガス導管内に水が流入してくる、いわゆる、差し水に起因して、ガス供給に支障が生じるというものがある。このような支障が生じると、復旧作業として、漏水滞留箇所を推定し、水抜き作業を行う必要があり、これを広域出不良という。同様にガス供給管網の供給不良の一つとして地震があり、広域出不良と地震は復旧のプロセスはほぼ同様である。
この復旧作業をスムーズに行うためのサーバ・クライアントシステムが提案されている(特許文献1)。このシステムでは、サーバは、ガス導管の埋設深さ情報を含むガス導管データ、および標高値を含む標高データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている前記ガス導管データおよび前記標高データに基づいて、前記ガス導管の標高値を算出する算出手段とを備えている。クライアント端末は、前記サーバの前記記憶手段から受信した前記ガス導管データに基づいて、ガス管経路の表示を制御する第1の表示制御手段と、前記ガス管経路の表示上で所定の区間を指定する入力手段と、前記入力手段により所定の区間が指定された場合、指定された所定の区間を通る最短経路上における前記ガス導管の標高値を前記サーバから受信し、前記ガス導管の標高値の縦断面図上における表示を制御する第2の表示制御手段とを備えている。この構成により、モニタ画面上に、ガス導管が埋設されている標高値を表示することができ、管理者は、ガス導管内の漏水滞留箇所を、迅速かつ高精度に特定することができる。さらに、サーバの記憶手段は、ガス供給状況情報を含む顧客データをさらに記憶し、クライアント端末の第2の表示制御手段は、前記サーバから前記顧客データを受信し、前記ガス導管の標高値の縦断面図上に、ガス供給停止箇所に関する情報を重ね合わせて表示することができ、ガス供給停止箇所を容易に把握することが可能となる。
災害時に漏洩・損傷が生じた埋設パイプラインにおいて、要求のある区域に対して早期にガス供給を再開させることができる災害時ガス供給工法が特許文献2で知られている。特許文献2で開示されている工法では、災害が発生して埋設パイプラインの漏洩・損傷の可能性がある場合には、遮断弁を閉栓するかガス管を切断して遮断弁を設置し、この遮断弁を閉栓することで、広域なガス供給停止区域が形成される。その後、災害現地調査を行い、供給継続エリアと供給停止エリアの見極めを行う。供給継続が不可能なエリアを供給停止エリアとし、供給継続が可能なエリアに対しては供給継続エリアとするブロック化が行なわれる。さらに、ブロック化された供給継続エリアにおいては、損傷部位の特定と修理を行うと共に、漏洩検査の結果に基づいて閉栓していた遮断弁を必要に応じて開放することで、ブロック化されたガス供給要求区域に対してガス供給が再開される。ガス供給管網の復旧工事におけるガス供給停止作業では、ガス供給停止エリアを設定して、そのエリアへのガス供給を停止するために遮断弁を閉栓すればよい。しかしながら、修繕作業後のガス供給の再開作業において実施される遮断弁(例えば、ガスメータに内蔵されている遮断弁)の閉栓作業では、供給不良発生時や修繕作業時にガス管内に進入した空気や水を抜き取るパージ・抽水作業が必要である。その際、例えば、複数階の集合住宅を構成する複数の住居のそれぞれに設けられたガスメータ対しては、地中に埋設された本支管と本支管に接続の引き込み管、その引き込み管に接続の共用内管(引き込み管の一種)、および、前記共用内管から分岐の分岐管(引き込み管の一種)を介してガスが供給されており、引き込み管には引き込み管遮断弁が介装されている。このため、1本の引き込み管に直接接続されたガスメータを有する個別住宅に対する開栓作業と、集合住宅に対する開栓作業とは、その手順が異なる。従って、個別住宅と集合住宅とを同様に扱った場合、隣接する個別住宅と集合住宅とでは実際のガス供給再開までの作業量、結果的にはガス供給再開までの時間が異なるという問題点がある。
しかしながら、このような問題点は、特許文献2による災害時ガス供給工法では、全く考慮されていない。
特開2012−87850号公報(図1、図5) 特開2010−139039号公報(図2)
上記公知技術の欠点を解消し、災害等によってガス供給管網に生じた供給不良を復旧させる工事におけるガス供給停止エリアに対するガス供給の再開作業を効果的に支援するコンピュータシステムが要望されている。
本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理システムは、災害復旧工事時に遮断弁の閉栓によってガス供給が停止されたガス供給停止エリアにおいて、ガスメータに接続する引き込み管に引き込み管遮断弁が介装されている集合建物・大規模建物と引き込み管遮断弁が介装されていない戸建建物とを引き込み管遮断弁の有無によって判別して分別する分別部と、前記分別された建物の閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を、前記集合・大規模建物のための集合・大規模建物用開栓情報と前記戸建建物のための戸建建物用情報とに区分けして生成する開栓情報生成部と、を備えている。
災害復旧工事では、設定されたガス供給停止エリアにガスが供給されないようにそのガス供給停止エリアに属する弁(遮断弁や引き込み管遮断弁や遮断弁を含む)が閉栓され、修繕工事が行なわれる。この修繕工事が終了すると、ガス供給停止エリアに再びガスを供給するために閉栓された弁を開栓する必要がある。この開栓作業において、本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理システムでは、開栓作業の対象となるガス供給停止エリアを複数の復旧ブロックに分割する際に、ガスメータに接続する引き込み管に引き込み管遮断弁が介装されている集合建物・大規模建物と介装されていない戸建建物とに区分けされる。上述したように、集合住宅・大規模建物と戸建建物とでは、パージ作業などの手順が異なることから、実際のガス供給再開までの作業量、結果的にはガス供給再開までの時間が異なっている。しかしながら、開栓情報生成部が集合建物・大規模建物のための開栓情報と戸建建物のための開栓情報(開栓情報)を区分けして生成するので、それぞれの開栓情報に基づいて作業を分担して効率的に行なうことができる。後者については各戸の開栓が可能であるのに対して、前者については共用内管のパージが済まないと各戸の開栓ができないという形で区分けすることができる。また、区分けされた開栓情報に基づいて、それぞれのブロックに属する需要家宅それぞれが現在どのような状況にあるかを把握することができる。
本発明による好適な実施形態の1つでは、前記開栓情報生成部は、前記開栓情報を、開栓作業の対象となっている遮断弁の地図上の位置及び開栓状態を示す地図形式で、又は開栓されるべき遮断弁の設置位置及び個別の開栓状態をリスト化したリスト形式で、あるいはその両方の形式で生成する。
遮断弁の地図上の位置及びその位置での遮断弁の開栓状態を示す地図形式の開栓情報は、開栓作業における作業者の投入計画等を立案する際に有効である。また、遮断弁の設置位置及びそれらの個別の開栓状態をリスト化した開栓情報は、開栓作業に関する個別の遮断弁の状態把握のために有効である。
ガスメータに対する開栓作業は需要家宅毎に行われ、その作業結果は開栓作業報告書に記述される。需要家は顧客であることから、その作業結果の報告書には、需要家の問い合わせに丁寧に答えることができる項目が記載されている必要がある。そのように多項目の内容を含む需要家毎の報告書の記載内容を、迅速に探し出せるようにしておくため、本発明による好適な実施形態の1つでは、開栓作業者によって作成された前記遮断弁毎の開栓作業報告書の機械的読み取りデータを個別開栓情報として前記遮断弁の識別データとともに格納するデータベースが備えられ、前記開栓情報生成部は、前記データベースから抽出した個別開栓情報に基づいて前記開栓情報を生成するように構成されている。
災害復旧工事では、ガスの供給を停止するガス供給停止エリアを適切に設定するための支援も重要である。この目的も達成するため、本発明による好適な実施形態の1つでは、前記ガス供給停止エリアは、ガス供給管網レイヤと標高レイヤと需要家ガス栓状態レイヤと供給停止エリア決定作業レイヤとを重ね合わせた復旧作業支援画面と通じて確定されるように構成されている。
この構成によれば、作業管理者は、この復旧作業支援画面から、工事対象となる地域におけるガス供給管網状態、標高の状態、個人宅や集合住宅や会社建物などにおける特定種のガスメータの開閉状態などを確認することが可能となる。しかも、その状態を面的な拡がりをもって確認することができるので、作業管理者は、ガス供給停止エリアの決定作業が迅速かつ適切に行なうことができる。
ここで、需要家ガス栓状態レイヤに含まれる需要家のガス栓状態を示すデータは、一般的には本管から分岐する引き込み管の終端口に設けられているガスメータのガス栓の開閉状態を示すものである。近年、ガスメータとして、ガス栓状態や流量などのメータ情報を通信回線を利用してリアルタイムに中央管理センタに送信する通信機能付きガスメータが採用されている。このようなガスメータからの情報はリアルタイムでの局地的なガス供給管網の状態を把握するために適している。供給支障発生時にはこのような通信機能付きのガスメータから圧力低下あるいは圧力上昇等の情報を取得することができる。
本発明は、上述した災害時供給停止ガス顧客情報管理システムだけでなく、そのような災害時供給停止ガス顧客情報管理システムをコンピュータシステムで実現させるためのコンピュータプログラムも対象としている。本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラムは、災害復旧工事時に遮断弁の閉栓によってガス供給が停止されたガス供給停止エリアを、ガスメータに接続する引き込み管に引き込み管遮断弁が介装されている集合建物・大規模建物と引き込み管遮断弁が介装されていない戸建建物に分別する建物分別機能と、前記分別された建物の閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を、前記集合・大規模建物のための集合・大規模建物用開栓情報と前記戸建建物のための戸建建物用情報とに区分けして生成する開栓情報生成機能と、をコンピュータによって実現させる。この災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラムがもたらす作用効果は、上述した災害時供給停止ガス顧客情報管理システムで述べた通りである。また、好適な実施形態として述べられた種々の特徴もこの災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラムに適用可能である。
さらには、一時的にガス供給が遮断されたガス供給停止エリアにおけるガス供給管網の修繕が完了すると、ガス供給停止エリアへのガス供給が可能となるように建物単位の開栓作業が行われるが、本発明は、この開栓作業に特化した災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラムも対象としている。そのような、ガス供給が一時的に停止されたガス供給停止エリアへのガス供給を再開するため閉栓状態の遮断弁を開栓する開栓作業を管理する、本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラムは、閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を生成するとともに当該開栓情報に基づいて行なわれた開栓作業のデータ化された作業結果を統計処理して、前記開栓作業の進捗状態を示す開栓状態図表または開栓状態リストあるいはその両方を生成する開栓情報生成機能と、前記開栓状態図表または開栓状態リストあるいはその両方を端末に送り出し可能にデータベースに格納する情報格納機能と、をコンピュータによって実現させる。特に、各宅の開栓作業の進捗状態を把握するためには、前記開栓状態図表または開栓状態リストあるいはその両方には、少なくとも開栓完了、管修理中、閉栓完了の作業状態を示す項目が含まれていることが好ましい。これにより、ガス供給停止エリアに含まれる建物の開栓状況がコンピュータ上で集計されるので、各宅の開栓時期つまりガス供給の再開時期を集中管理できるとともに、その集計結果から開栓作業全体の進捗状態を瞬時に把握することができる。
本発明の基本的な原理を説明する模式図である。 本発明の具体的な実施形態の1つである災害時供給停止ガス顧客情報管理システムの機能ブロック図である。 災害時供給停止ガス顧客情報管理システムを用いたガス供給管網の復旧工事の流れを示すフローチャートである。 端末のモニタに表示される復旧作業支援画面のレイヤ構成図である。 標高レイヤの表示形態を変更するための表示形態調整画面図である。 決定されたガス供給停止エリアの一例を示す模式図である。 遮断弁配置地図情報の一例を示すモニタ画面図である。 開栓業務指示書の一例を示す説明図である。 2つの復旧ブロックに分割された供給停止エリアの画面図である。 顧客状態集計画面の一例を示すモニタ画面図である。 集計処理の説明図である。
本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理システムの具体的な実施形態を説明する前に、図1を用いて本発明を特徴付けている基本原理を説明する。
ガス供給管網に何らかの供給不良を与えた災害が発生すると、適切な範囲のガス供給停止エリアを設定し、ガス供給管網の復旧のために必要な修繕工事が行なわれる。修繕工事の終了後、ガス供給停止エリアに再びガスを供給するために、一旦閉栓された遮断弁(末端の個人宅用ないしは集合住宅用引き込み管遮断弁も含む)を開栓する開栓作業(復旧作業)が行われる。
図1には、この開栓作業(復旧作業)が、集合住宅・大規模建物向け作業と戸建建物向け作業とに区分けされて遂行される処理の流れが説明されている。ここで、集合住宅・大規模建物向け作業は、本管から引き込み管遮断弁付きの引き込み管を経てガスメータが接続されている需要家宅(代表的な例は集合住宅の各宅)に対する復旧作業である。これに対して、戸建建物向け作業は、引き込み管遮断弁なしで直接引き込み管からガスメータが接続されている需要家宅(代表的な例は個別住宅)に対する復旧作業である。このため、本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理システムには、災害復旧工事時に遮断弁の閉栓によってガス供給が停止されたガス供給停止エリアを、ガスメータに接続する引き込み管に引き込み管遮断弁が介装されている集合住宅・大規模建物と介装されていない戸建建物の複数の復旧ブロックに分割するブロック分割機能が用意されている。この集合住宅・大規模建物に対して実施される復旧作業が特殊復旧作業であり、戸建建物に対して実施される復旧作業が一般復旧作業である。
ガス停止供給エリアに対して、戸建建物と集合住宅・大規模建物が設定されると、この戸建建物に割り当てられている需要家宅に関する属性情報が顧客属性情報として、及びこの集合住宅・大規模建物に割り当てられている需要家宅に関する属性情報が特殊顧客属性情報として、データベース等から読み出される。顧客属性情報には、住所氏名などの個人情報や需要家宅のガスメータのIDなどのガスメータ情報などが含まれ、特殊顧客属性情報には、さらに引き込み管遮断弁などの付加的な情報が含まれる。この顧客属性情報及び特殊顧客属性情報を参照して、修繕工事のために閉栓された遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報がそれぞれの復旧ブロックのために生成され出力される。このため、本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理システムには、復旧ブロックにおける閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を、集合住宅・大規模建物のための集合住宅・大規模建物開栓情報と戸建建物のための戸建建物開栓情報とに区分けして生成する開栓情報生成機能も用意されている。戸建建物開栓情報と集合住宅・大規模建物開栓情報とには、共通的に、需要家宅ID、住所氏名、開栓予定日、開栓完了日などが含まれているが、集合住宅・大規模建物開栓情報には対応する引き込み管遮断弁の開栓状態あるいは内部パージの状況などを示すデータが直接的に、又はリンク方式で間接的に含まれる。
次に、図面を用いて、本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理システムの具体的な実施形態の1つを説明する。図2は、そのような災害時供給停止ガス顧客情報管理システムの構成を示す機能ブロック図である。図2では、この災害時供給停止ガス顧客情報管理システムは、クライアントとしての端末1と管理センタ(以下単にセンタと略称する)に設置されるサーバとしての復旧管理サーバとが通信回線(WANやLAN)を介して接続されるサーバ・クライアントシステムないしはクラウドシステムとして構築されている。なお、このサーバ・クライアントシステムにおける端末1と復旧管理サーバとの機能を統合して、災害時供給停止ガス顧客情報管理システムをスタンドアロンシステムとして構築してもよい。
図2から明らかなように、センタに設置される復旧管理サーバは、ここではWEBサーバとして構築された入出力部2と、各種データ処理機能をプログラムによって実現する機能部群を有するアプリケーションサーバ3と、各種データを格納するデータベース群からなるデータベースサーバ4とを備えている。
データベースサーバ4には、住宅地図データベース部40、管網データベース部41、標高データベース部42、閉栓管理データベース部43、ユーザ管理データベース部44が含まれている。住宅地図データベース部40は一般に流通している住宅地図ないしは広域地図の地図データを格納しており、市販の地図データを流用することができる。また、管網データベース部41にガス供給管網図とともに格納することも可能である。管網データベース部41は、地形・市街地地図情報に、ガス管網を示す画像及び配管機器のシンボル記号やその属性情報を組み込んで作成されたガス供給管網図を格納している。標高データベース部42は、それ自体は良く知られた標高図をデジタルデータ化したものを格納している。閉栓管理データベース部43は、ガス供給管網における遮断弁の弁種、位置、開閉状態などをガス管工事中の作業者からの報告に基づいて読み取り可能に記録している。ユーザ管理データベース部44は、いわゆる顧客管理データベースであり、ガス需要家の需要家ID,氏名、住所、ガスメータIDなどがフィールドデータとして含まれている。
アプリケーションサーバ3に含まれている、本発明に特に関係する機能部は、ガスメータ情報管理部30、復旧作業支援画面生成部31、供給停止エリア設定部32、閉栓情報生成部33、分別部35、開栓情報生成部36である。ガスメータ情報管理部30は、登録されたガス需要家宅に設置された通信機能付きガスメータから送られてくるガスメータ情報を取り扱っている中央管理センタから必要に応じて転送されてくるガスメータの状態情報を管理している。ガスメータの状態情報には、接続されているガス管の圧力低下などによって閉栓状態となったガスメータの位置データ及び開栓状態となっているガスメータの位置データが含まれている。したがって、ガスメータ情報管理部30は、上述した需要家ガス栓状態レイヤS3を生成するためのデータを、実質的にリアルタイムで管理していることになる。
復旧作業支援画面生成部31は、住宅地図データベース部40から読み出した住宅地図データに基づいて住宅地図レイヤを生成し、管網データベース部41から読み出した管網図データに基づいてガス供給管網レイヤを生成し、標高データベース部42から読み出した標高図データに基づいて標高レイヤを生成し、ガスメータ情報管理部30で管理されているガスメータのガス栓開閉状態データに基づいて需要家ガス栓状態レイヤを生成する。また、差し水管理情報生成部37では、差し水管理情報を表示するための差し水現場状況管理レイヤを、復旧作業管理情報生成部38では、復旧作業管理情報を表示する復旧作業管理レイヤが生成される。さらに、復旧作業支援画面生成部31は、住宅地図レイヤとガス供給管網レイヤと標高レイヤと需要家ガス栓状態レイヤと差し水現場状況管理レイヤと復旧作業管理レイヤとを重ね合わせるとともに、操作入力された供給停止エリアの輪郭線ZAを記述するための供給停止エリア決定作業レイヤも配置し復旧作業支援画面(正確には画面データ)を生成する。この復旧作業支援画面Sは入出力部2を通じて端末1に送られ、端末1のモニタ(ディスプレイ)1aに表示される。
供給停止エリア設定部32は、モニタ1aに表示された、復旧作業支援画面Sを通じて工事対象となる地域のガス供給管網の状況を視認しながらマウスなどの入力操作デバイスを用いて決定されたガス供給停止エリアの輪郭線ZAを、供給停止エリア決定作業レイヤを通じて読み取ることで、ガス供給停止エリアを設定する。
閉栓情報生成部33は、作業管理者によって決定されるとともに供給停止エリア設定部32によって設定されたガス供給停止エリアに含まれる、当該ガス供給停止エリアへのガス供給を停止するための遮断弁の位置を含む供給停止用閉栓情報を生成する。その際、閉栓情報生成部33は、管網データベース部41から当該ガス供給停止エリアに含まれる遮断弁の属性情報を読み出して利用する。
閉栓情報生成部33は、さらに、生成された供給停止用閉栓情報に含まれる閉栓すべき遮断弁の閉栓状況を表す閉栓情報をリスト形式又は地図形式あるいはその両方の形式で生成するが、その際、閉栓管理データベース部43に記録されている開閉(開栓・閉栓)状態を読み出して利用する。
差し水管理情報生成部37は、ガス管に水が溜まる現象である差し水の状況を現場からの報告、あるいは場合によってはガス供給網に装備されている各種計器の検出情報に基づいて現場の差し水状況を示す差し水管理情報を生成する。復旧作業管理情報生成部38は、設定されているガス供給停止エリアに対する復旧作業の進捗状態を監視するための復旧作業管理情報を、作業現場から送られてくる各種作業情報に基づいて生成する。
ガス供給管網の復旧のために必要な修繕工事の終了後、ガス供給停止エリアに再びガスを供給するために、一旦閉栓された遮断弁(ガスメータの遮断弁も含む)を開栓する開栓作業(復旧作業)が行われる。この開栓作業における遮断弁の開栓状況は閉栓管理データベース部43に順次記録されるが、開栓情報生成部36は、その情報を読み出して、供給停止用閉栓情報に基づいて閉栓された遮断弁の復旧作業における開栓状況をリスト形式又は地図形式あるいはその両方の形式で生成する。作業者は、この開栓情報生成部36によって生成された開栓状況をプリント出力ないしはモニタ出力することで、今後の作業を確認することができる。なお、この開栓作業では、例えば、個人宅に設置されたガスメータの遮断弁に対する作業と、集合住宅に設置されたガスメータの遮断弁に対する作業では異なる。集合住宅ではガスメータと本管を接続する引き込み管にさらに引き込み管遮断弁が設置されているなどの事情から、開栓作業に必須のパージ作業などの手順が複雑となるからである。このため、分別部35が、上記のような事情を考慮して、ガス供給停止エリアを複数の復旧ブロックに分割する。ここでは、戸建建物が属する復旧ブロックを一般ブロックと称し、集合・大規模建物が属する復旧ブロックを特殊ブロックと称している。さらに、開栓情報生成部36が、分別部35によって分割された復旧ブロックにおける閉栓された遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を、内管パージを必要としない戸建建物開栓情報と内管パージを必要とする集合・大規模建物開栓情報とに区分けして生成する。
上記のように構成された災害時供給停止ガス顧客情報管理システムにおける、ガス管網の供給不良を伴う災害における災害復旧作業での基本的な工程を、図3のフローチャートを用いて説明する。
ガス管網被害を伴う災害が発生すると(#00)、ガス供給停止作業が行われる(#01)。このガス供給停止作業では、ガス供給停止エリアを最適に決定する必要がある。このガス供給停止エリアの決定を含む復旧作業を支援すべく、復旧作業支援画面生成部31により復旧作業支援画面Sが生成され、端末1のモニタ1aに表示される(#11)。この復旧作業支援画面Sは、図4で示された例では、ガス供給管網レイヤS1と標高レイヤS2と需要家ガス栓状態レイヤS3と供給停止エリア決定作業レイヤS4とを重ね合わせることにより生成され、住宅地図レイヤと差し水現場状況管理レイヤと復旧作業管理レイヤは省略されている。
なお、作業管理者は、復旧作業支援画面Sを構成する各レイヤのレイヤ属性を変更することが可能である。例えば、標高レイヤS2は、図5に示されているように、標高値によって区分けされる領域の間隔や分割数、されに分割された領域の色分けを行なうことができる。これにより、供給停止エリアを決定するにあたって最適な標高レイヤS2が表示される。このような標高レイヤS2の生成は、復旧作業支援画面Sを端末1にダウンロードする際に添付されるスクリプトプログラムで行なうことができる。また、復旧作業支援画面生成部31に変更指令を送信して、新たな復旧作業支援画面Sを表示させる方法を採用しても良い。
復旧作業支援画面Sを見ながら、作業管理者は、望ましいガス供給停止エリアの輪郭を供給停止エリア決定作業レイヤ上に描画している。最終的に、ガス供給停止エリアの輪郭が決定されると、供給停止エリア決定作業レイヤに描画されたガス供給停止エリアの輪郭線ZAが供給停止エリア輪郭線としてデータ化され、以後の処理でガス供給停止エリアとして取り扱われる(#12)。その際、図6で示すように、ガス供給停止エリアは複数のガス供給停止サブエリアから構成することも可能である。
次いで、決定されたガス供給停止エリアに属する、閉栓すべき遮断弁の位置などの閉栓属性情報を示す供給停止用閉栓情報が生成され、閉栓管理データベース部43に記録される。閉栓管理データベース部43に記録された情報は端末1からの要求により出力される(#13)。供給停止用閉栓情報の1つの形態は、市街地図上に閉栓すべき遮断弁の位置をシンボル(図では灰色丸)で示している遮断弁配置地図情報であり、遮断弁配置地図情報に基づいて出力されたモニタ画面の一例が図7で示されている。供給停止用閉栓情報の他の形態の1つは、各遮断弁の属性データ(設置場所や対応ガスメータIDなど)とともに、閉栓作業の手順(家屋判定状況、閉栓状況、閉栓不能理由、引継ぎ依頼事項、周辺被害情報など)等を示している閉栓業務指示書であり、図8で模式的にごく一部が例示されている。作業者は、このような遮断弁配置地図情報を参照し、閉栓業務指示書に基づいて閉栓作業を行う(#02)。
図3に戻ると、閉栓作業が完了して、ガス供給停止エリアへのガス供給が遮断されると、ガス供給停止エリアにおけるガス供給管網の修繕が行なわれる(#03)。修繕作業では、外管と呼ばれている大径の供給管の取替え工事や、内管と呼ばれている小径の引き込み管の取替え工事などが行なわれる。この工事により、災害等によるガス供給管網の供給不良が修復される。
修繕作業が完了すると、ガス供給停止エリアへのガス供給が可能となるように、閉栓状態の遮断弁を開栓する開栓作業が行われる(#04)。
既に述べたように、復旧工事における遮断弁の開栓作業では、当該遮断弁と接続しているガス管に対するパージ作業が必要となるが、集合住宅などでは、外管から内管(引き込み管)を経て需要家宅のガスメータの遮断弁までには1つ以上の遮断弁が介装されている場合もある。複数の遮断弁が介装されている場合、先行する第1の遮断弁を用いたパージ作業を行ってその開栓作業を行い、次のステップで後続する第2の遮断弁を用いたパージ作業を行ってその開栓作業を行いというように、順次パージ作業と開栓作業が行われる。なお、ガスメータに接続する引き込み管に介装された遮断弁、つまり引き込み管遮断弁の開栓時に行なわれるパージ作業は内管パージと呼ばれている。この内管パージが必要であるかどうかによって、つまり、引き込み管の中間に引き込み管遮断弁が介装されているかどうかによって、個々の家宅のガスメータの開栓手順が異なる。引き込み管の中間に介装されている引き込み管遮断弁の開栓作業を行わない限りはガスメータを開栓できない家宅群(本発明における集合住宅・大規模建物に属する)と、すぐに個々の家宅のガスメータを開栓してガス供給が再開される家宅群(本発明における戸建建物に属する)とが開栓作業指定地域において隣接して存在することは少なくない。このため、当該開栓作業指定地域の全ての家宅に対して共通的にガスメータの開栓作業を行ってガス供給が再開されることを報知してしまうと、家宅によってはガスメータの開栓作業の終了タイミング、結果的にはガス供給再開のタイミングが大きく異なってしまうという問題が生じる。
このような問題を解消するため、開栓作業工程において、まず、分別部35で、この災害復旧工事の閉栓作業において遮断弁の閉栓によってガス供給が停止されたガス供給停止エリアが、ガスメータに接続する引き込み管に引き込み管遮断弁が介装されている集合住宅・大規模建物の復旧ブロックと介装されていない戸建建物の復旧ブロックとに分割される(#41)。分割された復旧ブロックが図9に模式的に示されているが、ここでは集合住宅・大規模建物がSBで示された集合住宅地域(特殊ブロック)であり、戸建建物がNBで示された個別住宅地域(一般ブロック)である。
さらに、開栓情報生成部36で、各復旧ブロックにおける閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報が、前記集合住宅・大規模建物のための集合住宅・大規模建物開栓情報と前記戸建建物のための戸建建物開栓情報とに区分けして、ないしは区分け可能に生成される(#42)。その際、開栓情報生成部36は、開栓情報を、開栓されるべき遮断弁の地図上の位置及び開栓状態を示す地図形式で、又は開栓されるべき遮断弁の設置位置及び個別の開栓状態をリスト化したリスト形式で、あるいはその両方の形式で生成することができる。作業者は、所望の開栓情報を選択し、選択された開栓情報を、モニタ出力やプリント出力といった形態で視覚化し、そのような可視出力情報を参照しながら、各復旧ブロックでのパージ作業(#43)と開栓作業(#44)を行う。各ブロックでのパージ作業と開栓作業とが、全てのガス供給停止エリアで完了するまで順次行なわれる(#45)。このような各復旧ブロックでの開栓作業の作業結果はデータ化され、随時、開栓情報生成部36に送られる。
開栓情報生成部36は、送られてきた作業結果を統計処理し、作業の進捗状態を示す開栓状態図表や開栓状態リストを生成し、閉栓管理データベース部43に記録する。この生成された図表やリストはデータ化され、端末1に送られることで、端末1側で見ることができる。例として、図10には、復旧したブロックとまだ復旧していないブロックの状況を示す項目(供給停止、未着手、閉栓完了など)を有する顧客状態集計画面が示されている。復旧工事が完了すると、今回の復旧工事に関するデータが集計され、その集計出力に基づいて復旧工事報告書が作成される(#05)。
需要家単位の開栓作業において、需要家宅のガスメータの遮断弁をチェックする毎に、そのチェック結果が復旧工事報告書の一例としての開栓作業報告書に記載される。図11に示された開栓作業報告書には、未着手、閉栓完了、外管復旧計画済み、供給管・灯外内管修理中(管修理中)、修理中外管内管復旧完了、開栓訪問不在、開栓完了などのチェック項目が含まれている。
なお、外管内管復旧完了にチェックが入っていれば、需要家宅のガスメータの遮断弁を開栓可能状態である。しかしながら、上述したように、戸建建物に属する需要家宅では、ガスメータがつながっている引き込み管(内管)に引き込み管遮断弁が介在していないので、外管(供給本管)に対するパージ等を含む復旧作業が完了すれば、直ちにガスメータに対する開栓作業を行うことができる。これに対して、集合住宅・大規模建物に属する需要家宅では、引き込み管に引き込み管遮断弁が介在しているので、引き込み管遮断弁におけるパージ作業を含む開栓作業を完了しない限り、ガスメータに対する開栓作業を行うことができない。従って、戸建建物に属する需要家宅と集合住宅・大規模建物に属する需要家宅とでは、同じ復旧ブロックに属していても、復旧工事報告書の書き込み時期ないしは復旧工事報告書の登録時期は、それぞれ別々となる。しかしながら、本発明による災害時供給停止ガス顧客情報管理システムでは、その復旧作業を戸建建物と集合住宅・大規模建物とに区分けして取り扱っているので、作業者への指示や需要家宅への開栓通知が混乱することは回避される。このような開栓作業報告書に記載されたチェック結果は、スキャナによって機械的読み取られ、データ化され、個別開栓情報として管理サーバに送信される。送られてきた個別開栓情報は、前記遮断弁の識別データとともに閉栓管理データベース部43に記録される。閉栓管理データベース部43に記録された遮断弁情報とユーザ管理データベース部44に記録されているユーザ情報とは互いにリンクされているので、開栓情報生成部36は、閉栓管理データベース部43とユーザ管理データベース部44とにアクセスして必要なデータを抽出することで、需要家(ユーザ)毎の開栓状況(復旧状況)をリスト化した集計情報を容易に生成することができる。この様子は、図11で模式化して示されている。図11に示されているように、個別の開栓情報を、例えば開栓された遮断弁を黒丸などのシンボルで表した地図情報の形式でフォーマット化し、端末1のモニタ1aに復旧工事報告として表示させることもできる。これにより、ガス供給停止エリアに含まれる建物の開栓状況がコンピュータ上で集計されるので、各宅の開栓時期つまりガス供給の再開時期を集中管理できるとともに、その集計結果から開栓作業全体の進捗状態を瞬時に把握することができる。
上述した実施形態で示された、アプリケーションサーバ3において実質的にプログラムの実行によって実現する機能部の区分けは、分かり易い説明を目的として行なっており、各機能部は、任意の統合ないしはさらなる分解が可能である。同様に、データベースサーバ4において複数のデータベース部に区分けされたデータベースも、任意の統合ないしはさらなる分解が可能である。
本発明は、ガス供給管網における種々の復旧工事の管理システムに適用可能である。
S :復旧作業支援画面
S1:ガス供給管網レイヤ
S2:標高レイヤ
S3:需要家ガス栓状態レイヤ
S4:供給停止エリア決定作業レイヤ
1 :端末
1a:モニタ
3 :アプリケーションサーバ
30:ガスメータ情報管理部
31:作業画面生成部
32:供給停止エリア設定部
33:閉栓情報生成部
35:分別部
36:開栓情報生成部
4 :データベースサーバ
41:管網データベース部
42:標高データベース部
43:閉栓管理データベース部
44:ユーザ管理データベース部

Claims (7)

  1. 災害復旧工事時に遮断弁の閉栓によってガス供給が停止されたガス供給停止エリアにおいて、ガスメータに接続する引き込み管に引き込み管遮断弁が介装されている集合建物・大規模建物と引き込み管遮断弁が介装されていない戸建建物とを引き込み管遮断弁の有無によって判別して分別する分別部と、
    前記分別された建物の閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を、前記集合・大規模建物のための集合・大規模建物用開栓情報と前記戸建建物のための戸建建物用情報とに区分けして生成する開栓情報生成部と、
    を備えた災害時供給停止ガス顧客情報管理システム。
  2. 前記開栓情報生成部は、前記開栓情報を、開栓作業の対象となっている遮断弁の地図上の位置及び開栓状態を示す地図形式で、又は開栓されるべき遮断弁の設置位置及び個別の開栓状態をリスト化したリスト形式で、あるいはその両方の形式で生成することを特徴とする請求項1に記載の災害時供給停止ガス顧客情報管理システム。
  3. 開栓作業者によって記述された前記遮断弁毎の開栓作業報告書の機械的読み取りデータを個別開栓情報として前記遮断弁の識別データとともに格納するデータベースが備えられ、前記開栓情報生成部は、前記データベースから抽出した個別開栓情報に基づいて前記開栓情報を生成する請求項1または2に記載の災害時供給停止ガス顧客情報管理システム。
  4. 前記ガス供給停止エリアは、ガス供給管網レイヤと標高レイヤと需要家ガス栓状態レイヤと供給停止エリア決定作業レイヤとを重ね合わせた復旧作業支援画面と通じて確定される請求項1から3のいずれか一項に記載の災害時供給停止ガス顧客情報管理システム。
  5. 災害復旧工事時に遮断弁の閉栓によってガス供給が停止されたガス供給停止エリアを、ガスメータに接続する引き込み管に引き込み管遮断弁が介装されている集合建物・大規模建物と介装されていない戸建建物に分別する建物分別機能と、
    前記分別された建物の閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を、前記集合・大規模建物のための集合・大規模建物用開栓情報と前記戸建建物のための戸建建物用情報とに区分けして生成する開栓情報生成機能と、
    をコンピュータによって実現させる災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラム。
  6. ガス供給が一時的に停止されたガス供給停止エリアへのガス供給を再開するため閉栓状態の遮断弁を開栓する開栓作業を管理する災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラムであって、
    閉栓状態の遮断弁に対する開栓作業のための開栓情報を生成するとともに当該開栓情報に基づいて行なわれた開栓作業のデータ化された作業結果を統計処理して、前記開栓作業の進捗状態を示す開栓状態図表または開栓状態リストあるいはその両方を生成する開栓情報生成機能と、
    前記開栓状態図表または開栓状態リストあるいはその両方を端末に送り出し可能にデータベースに格納する情報格納機能と、
    をコンピュータによって実現させる災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラム。
  7. 前記開栓状態図表または開栓状態リストあるいはその両方には、少なくとも開栓完了、管修理中、閉栓完了の作業状態を示す項目が含まれている請求項6に記載の災害時供給停止ガス顧客情報管理プログラム。
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