JP2014206640A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 追尾中の被写体がフレームアウトした場合であっても、大型化せずに、複数の被写体の中のターゲットをロストすることなく追尾する。【解決手段】 合焦位置にフォーカスレンズを駆動するように制御する駆動制御手段と、合焦枠の表示位置を変更する合焦枠表示制御手段と、動きベクトルと被写体距離から被写体の軌跡をトレース線として演算する演算手段(S305〜S310)と、被写体が動きはじめてから所定時間経過後にトレース線上で移動した位置を推定する推定手段(S311)とを有し、合焦枠表示制御手段は、推定手段が推定した位置に合焦枠の表示を変更し(S312)、駆動制御手段は、推定手段が推定した位置にフォーカスレンズを駆動する(S313)。【選択図】 図6

Description

本発明は、被写体追尾の機能を有する撮像装置およびその制御方法に関するものである。
近年のカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置には、撮影対象となる被写体に自動的に合焦させるAF機能(オートフォーカス機能)が広く普及している。また、撮影対象となる被写体が動いている場合であっても、リアルタイムに被写体に合焦させ続ける被写体追尾も一般的な機能となっている。この被写体追尾機能においては、被写体に合焦していることを撮影者に通知する目的で、ターゲットとなる被写体を四角の枠で囲った合焦枠を表示させている。一例として、最初に画角の中心に存在する被写体に撮影ボタンを半押しして合焦させるとその被写体には合焦枠が掛かり、以降その被写体が画角内を動き続けても合焦枠は被写体に掛かり続けるものがある。
この動き続けるターゲットを認識する方法としては、被写体の動きベクトルを用いて動いた方向の被写体にピントを合わせ続ける、または被写体の顔、服装、色等の特徴を記憶してその特徴にピントを合わせ続ける方法等がある。
前述した被写体追尾機能により合焦枠は動いている被写体を捉え続けているが、動きの大きな被写体は場合により画角からフレームアウトしてしまい、以降はターゲットをロストしたままになる場合がある。
特許文献1では、追尾対象の被写体がフレームアウトした場合でも、映像用撮像手段とは別に、その映像用撮像手段より画角範囲が大きなオートフォーカス用撮像手段を設けることによりフレームアウトした被写体を追尾している。
特開2010−243774号公報
前述の特許文献1では、撮像手段が複数必要となり、コンパクトタイプの撮像装置には適さない。また、映像用撮像手段よりもある程度画角が大きな範囲までは、被写体の動きをカバーできるが、さらに被写体が大きくフレームアウトした場合には、完全に被写体をロストしてしまうことがある。
(発明の目的)
本発明の目的は、追尾中の被写体がフレームアウトした場合であっても、大型化せずに、複数の被写体の中のターゲットをロストすることなく追尾することができる撮像装置および制御方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、被写体の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、被写体距離を測定する測定手段と、被写体に合焦する合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、前記合焦位置にフォーカスレンズを駆動するように制御する駆動制御手段と、前記合焦位置に合焦枠を表示する表示手段と、前記合焦枠の表示位置を変更する合焦枠表示制御手段とを備えた撮像装置であって、前記動きベクトルと前記被写体距離から被写体の軌跡をトレース線として演算する演算手段と、被写体が動きはじめてから所定時間経過後に前記トレース線上で移動した位置を推定する推定手段とを有し、前記合焦枠表示制御手段が、前記推定手段が推定した位置に前記合焦枠の表示を変更し、前記駆動制御手段が、前記推定手段が推定した位置に前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とするものである。
本発明によれば、追尾中の被写体がフレームアウトした場合であっても、大型化せずに、複数の被写体の中のターゲットをロストすることなく追尾することができる。
実施例1の内部全体構成を示すブロック図である。 図1の制御部の機能を示すブロック図である。 実施例1による被写体追尾のイメージ図である。 実施例1における被写体の動きを説明する図である。 実施例1におけるトレース線の演算を説明する図である。 実施例1の動作を示すフローチャートである。 実施例2における画角中心の変動量を説明する図である。 実施例2の動作を示すフローチャートである。 実施例3におけるターゲットの予想位置を説明する図である。 実施例3の動作を示すフローチャートである。
本発明を実施するための形態は、以下の実施例1ないし3に記載される通りである。
本発明の実施例1である撮像装置を、図1ないし図6に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1にかかわる撮像装置の内部全体ブロック図である。101はズームユニットであり、変倍を行うズームレンズを含む。102はズーム駆動制御部であり、ズームユニット101の駆動を制御する。103は絞り・シャッタユニットである。104は絞り・シャッタ駆動制御部であり、絞り・シャッタユニット103の駆動を制御する。105はフォーカスユニットであり、ピント調整を行うフォーカスレンズを含む。106はフォーカス駆動制御部であり、フォーカスユニット105の駆動を制御する。
107は撮像素子が用いられる撮像部であり、各レンズ群を通ってきた光像を電気信号に変換する。109は撮像信号処理部であり、撮像部107から出力された電気信号を映像信号に変換処理する。108は被写体距離測定部であり、被写体に合焦している状態におけるフォーカスユニット105の位置から被写体までの距離を測定する。110は相関値算出部であり、ブロックマッチング法によりフレームを分割したブロック単位で現在フレームと前回フレームとの相関値を算出する。111は動きベクトル検出部であり、相関値算出部110の結果が最小となる前回フレームのブロックをサーチして、そのブロックを基準としたその他のブロックのズレを動きベクトルとして検出する。
112はシステム全体を制御する制御部であり、内部のCPU(中央演算処理装置)がプログラムを解釈して実行することで各種の処理を行う。113は振れ角度検出部であり、撮像装置の振れ角度(パンしたときの角度)を検出する。114は通信部であり、他の撮像装置間でデータの送受信を行う。115は記憶部であり、撮像信号処理部109の映像情報や相関値算出部212の前回フレームの情報など様々なデータを記憶する。
116は操作部であり、撮像装置の操作を行うユーザインタフェースである。117は電源部であり、システム全体に用途に応じて電源を供給する。118は表示制御部であり、撮像信号処理部109により得られた画像の表示制御を行う。
120は表示部であり、表示制御部118から出力された信号に基づいて、必要に応じた画像表示を行う。121は合焦枠表示制御部であり、表示部120に対して合焦枠は四角形状の輪郭として表現され、その輪郭は合焦位置の被写体に合わせて表示位置と大きさの変更を行う。
図2は本発明の実施例1に関わる被写体追尾に関するブロック図である。制御部112が有する被写体追尾の機能をブロックで表している。AF制御部201は被写体の合焦位置検出を行い、合焦位置にフォーカスレンズを駆動するように制御する。トレース線演算部202はターゲットの軌跡であるトレース線を演算する。ターゲット位置推定部203はトレース線上のターゲットの位置を推定する。ターゲット追尾判定部204は推定位置にターゲットが存在するか否かを判定する。これら各部201〜204の詳しい機能は後述する。なお、実施例1ではターゲット追尾判定部204は機能しない。
図3は所定の被写体を含む複数の動きのある被写体を撮影者が撮影している状況(例として徒競争)を説明している。図3の(a)スタート地点では、撮影者は離れた位置から3人の被写体を撮影しており、真ん中の被写体を撮影し続けたいとする。最初に撮影者は操作部116のシャッタスイッチを半押しする。以下コントラストAFを例として説明するが、位相差AFであっても同様である。
またターゲットとして画角中央の被写体を選択しているが、顔、服装、色等の特徴により選択しても構わない。
AF制御部201は、表示部120の中央にいる被写体の焦点評価値が最大になるフォーカスユニット105の合焦位置をフォーカス駆動制御部106に通知する。被写体に合焦したことによりターゲット(追尾対象となる被写体)が決定する。その後は、動きベクトル検出部111によりターゲットの移動方向と移動速度を検出することができる。また追尾しているターゲットに対してAF制御を行うと、合焦したときのフォーカスユニット105の位置情報を用いて、被写体距離測定部108により被写体までの距離を測定することができる。
図4は3人の被写体が動き始めたときのスタート地点でのターゲットの動きを図示したものである。点Aは撮影者の位置である。点Bから点Cにターゲットは動いている。
このときトレース線演算部202は、ターゲットが動く軌跡であるトレース線(線分BCとその延長線)を以下のように算出する。動きベクトル検出部111により被写体の動いている方向と速さが検出され、動いている時間とから被写体の移動距離Nが算出される。点Aから点Bまでの距離を被写体距離Lとする。また点Cへ到達したときの被写体距離をMとする。すると、点Bにある偏角φと距離M、L、Nとの関係式は、点Cから線分ABへ垂直に交わる補助線を引くことにより、(1.1)式のようになる。
(L−Ncosφ)+(Nsinφ)=M・・・(1.1)
(1.1)式から偏角φの余弦を算出すると(1.2)式になる。
cosφ=(L+N−M)/2LN・・・(1.2)
図3の(b)中間地点では、撮影者が撮像装置をパンさせていない場合は、3人の被写体は動いているため既にフレームアウトしている。
図5は3人の被写体が中間地点に差し掛かったときのターゲットの動きを図示したものである。
スタート地点で検出したターゲットの速さをVとして、動いている時間をtとする。ターゲットは時間t経過後には点Dに到達しているものとする。すると線分BDの距離はVtとなる。点Dの被写体距離をXとすると未知数Xを含む関係式は、点Dから線分ABへ垂直に交わる補助線を引くことにより、(1.3)式のようになる。
(Vtsinφ)+(L−Vtcosφ)=X・・・(1.3)
(1.2)式からXを算出すると(1.4)式になる。
X=√((Vtsinφ)+(L−Vtcosφ))・・・(1.4)
偏角φの正弦は(1.2)式より算出することができる。そして、時間変数tに応じて、被写体距離Xを(1.4)式により算出することができる。
以上がトレース線演算部202による演算内容である。
図3の(c)ゴール地点でも中間地点と同様にターゲットの被写体距離を測定することができる。
図6はターゲットの所定時間経過後の位置を推定する動作のフローチャートである。
ステップS301では、被写体追尾開始を宣言している。ステップS302では、レリーズボタンの半押しスイッチSW1のオン、もしくはターゲットとなる被写体の登録が行われたかどうかを判定する。ステップS303では、半押しスイッチSW1がオンされたときに画角中心にある被写体をターゲットとして認識、もしくは事前に登録された被写体をターゲットとして認識を行う。ステップS304では、ターゲットが動いたか否かを判定している。
ステップS305では、ターゲットが動いた場合にトレース線演算部202によるトレース線算出処理を開始する。ステップS306では、ターゲットが動いている時間を測定するためにタイマを起動させている。ステップS307では、動きベクトル検出部111によりターゲットの動いている方向と速さVを検出している。ステップS308では、ターゲットが動き始めてから時間to経過後の被写体距離を、合焦したときのフォーカスユニット105の位置情報を用いて、被写体距離測定部108により測定している。ステップS309では、ターゲットの動いている方向、速さ、時間、そして動き始めの被写体距離と時間to経過後の被写体距離から(1.2)式により偏角φを、(1.3)式により偏角φと被写体距離Xの関係式を算出している。ステップS310では、トレース線算出処理を終了する。
ステップS311では、ターゲット位置推定部203により動き続けいているターゲットの時間t(t>to)経過後の位置と被写体距離を推定している。このとき、ターゲットの推定位置はスタート位置から距離Vt離れた位置であり、推定被写体距離は式(1.4)により計算される距離である。ステップS312では、合焦枠表示制御部119により合焦枠をステップS311で推定した位置に移動している。推定した位置が表示画面外の場合は、合焦枠を画面端まで移動させて被写体が画面端に現れたときに備える。ステップS313では、フォーカス駆動制御部106によりフォーカスをステップS311で推定したターゲット位置に移動している。ステップS314では、被写体追尾終了を宣言している。
実施例1においては、追尾中のターゲットがフレームアウトした場合であっても、ターゲットの移動軌跡であるトレース線を演算して、フレームアウトした後のターゲットの位置を推定しているので、大型化せずに、複数の被写体のうちのターゲットをロストすることなく追尾することができる。
本発明の実施例2である撮像装置を図7および図8により詳細に説明する。実施例2では図1および図2の構成については実施例1と同様である。実施例2は、撮影者がスタート地点でターゲットがフレームアウトするまで撮影を続けた後、撮像装置をパンさせて中間地点、もしくはゴール地点のアングルで撮影を再開する場面に対処するものである。
図2の振れ角度検出部113により、撮像装置のパン角度Θを検出する。ターゲット位置推定部203は、撮像装置をパンさせた後のターゲットの画面内での位置と被写体距離を以下のように推定する。
図7は撮像装置を角度Θだけパンさせたとき、トレース線上において画角中心が変動した変動量Yを図示したものである。スタート地点の画角中心、即ち撮像装置パン前の画角中心点Bに対して、トレース線上における撮像装置パン後の画角中心を点Eとする。線分BEを変動量Yとすると、未知数Yを含む関係式は、点Eから線分ABへ垂直に交わる補助線を引くことにより、(1.5)式のようになる。
Ycosφ+YsinφtanΘ=L・・・(1.5)
(1.5)式からYを算出すると(1.6)式になる。
Y=L/(cosφ+sinφtanΘ)・・・(1.6)
以上により、速度Vで動いているターゲットがフレームアウトした後、撮像装置を角度Θだけパンさせたときの経過時間をtとすると、画面内での位置はトレース線上の画角中心(点E)から移動距離Vtだけ離れた位置となる。さらに、このときの被写体距離は(1.4)式で求まる距離となる。
この推定が通常の被写体追尾に対して有利な点は、ターゲットの周辺で同じような特徴(顔、服装、色、速さ等)の被写体と同居した場合であっても、ターゲットの被写体距離を推定することができる。
図8は撮像装置がパンされたときのターゲットの所定時間経過後の位置を推定する動作のフローチャートである。
ステップS401では、被写体追尾開始を宣言している。ステップS402では、半押しスイッチSW1のオン、もしくはターゲットとなる被写体の登録が行われたかどうかを判定する。ステップS403では、半押しスイッチSW1がオンにされたときに画角中心にある被写体をターゲットとして認識、もしくは事前に登録された被写体をターゲットとして認識を行う。ステップS404では、ターゲットが動いたか否かを判定している。
ステップS405では、ターゲットが動いた場合にトレース線算出処理を開始する。このトレース線算出処理は、図6のステップS305からステップS310までと同じであるため省略する。
ステップS406では、撮像装置に角度変化があったか否か(パンされたか否か)を判定している。ステップS407では、振れ角度検出部113により撮像装置のパン角度を検出する。一般的に撮像装置の振れ角度を検出するセンサとしては、角速度センサが用いられており、角速度を時間で積分することにより角度を算出することができる。ステップS408では、撮像装置がパンされたことによる画角中心の変動量Yを(1.6)式により算出している。ステップS409では、動き続けているターゲットの時間t(t>to)経過後の位置と被写体距離を推定している。このとき、ターゲットの推定位置はスタート位置から距離Vt離れた位置であり、推定被写体距離は(1.4)式により計算される距離である。
ステップS410では、合焦枠をステップS408により変化した画角において、ステップS409で推定した位置に移動している。ステップS411では、フォーカスをステップS409で推定した被写体距離の位置に移動している。ステップS412は、被写体追尾終了を宣言している。
実施例2においては、追尾中のターゲットがフレームアウトした場合、撮像装置がパンした後のターゲットの位置を推定しているので、大型化せずに、複数の被写体のうちのターゲットをロストすることなく追尾することができる。
本発明の実施例3である撮像装置を図9および図10により詳細に説明する。実施例3では図1および図2の構成については実施例1と同様であり、図2のターゲット追尾判定部204は機能する。
実施例2では、一度フレームアウトした後に撮像装置をパンさせてターゲットを画角内に収めたときに、画角内に複数の被写体が同居している場合であっても、ターゲットの位置と被写体距離を推定できているためロストを回避することができる。しかしながら、被写体の速度Vが途中で変化した場合には、推定した位置にターゲットが存在しない場合がある。
最初の画面内であれば、速度変化を撮影者は捉えることが可能であるが、一度フレームアウトした後に速度変化があった場合は、ターゲットが撮像装置パン後の画面内に収まらないことが考えられる。実施例3はこの問題に対処するものである。
図2のターゲット追尾判定部204は、撮像装置パン後にターゲットが推定した位置に存在しない場合に、その後の撮像装置の振られる方向に応じてターゲットの位置と被写体距離を変更する。
図9は推定した位置にターゲットが存在しない場合に、その後の撮像装置の振られる方向に対してターゲットの予想位置を図示したものである。
図9(a)のように推定した位置にターゲットが存在しないにも関わらず撮像装置を所定時間動かさないときは、画面内にターゲットが移動してくるのを待つ場合が考えられる。
図9(b)のように推定した位置にターゲットが存在しないため、撮像装置を逆方向(図9の画では左方向)にパンした場合は、ターゲットが途中で減速したため、撮像装置の画角をそこに移動させたと考えられる。このときは、逆方向にパンしている最中にトレース線上の画角左端に現れた被写体が1度ロストしたターゲットである可能性が高い。
図9(c)のように推定した位置にターゲットが存在しないため、撮像装置を順方向(図9の画では右方向)にパンした場合は、ターゲットが途中で加速したため、撮像装置の画角をそこに移動させたと考えられる。このときは、順方向にパンしている最中にトレース線上の画角右端に現れた被写体が1度ロストしたターゲットである可能性が高い。
図10は、撮像装置がパンされたときに、ターゲットが推定された位置に存在しない場合、その後撮像装置の振られた方向に応じて推定位置を変更する動作のフローチャートである。
ステップS501では、被写体追尾開始を宣言している。ステップS502からステップS509までは、図8のステップS402からステップS409までと同じであるため省略する。但し、ステップS506で撮像装置の角度変化がない場合は、ステップS510により動き続けているターゲットの時間t(t>to)経過後の位置と被写体距離を推定している。
ステップS511では、推定位置に被写体が存在しているか否かを判定している。推定した位置に被写体が存在していれば問題ないが、もし存在していない場合は推定位置を変更する可能性がある。ステップS513では、撮像装置が再度振られたか否かを判定している。ステップS512では、撮像装置が振られることがなく所定時間経過したか否かを判定している。もし所定時間経過しても推定位置に被写体が存在しない場合は、ステップS514によりターゲットをロストしたとして、推定位置を画角中心に戻すようにする。
もし所定時間経過する前に撮像装置が再度振られた場合は、ステップS515によりパン方向が順方向か逆方向かを判定する。ステップS516は、撮像装置が逆方向に振られて減速動作に入ったことを検知している。ステップS518は、減速しているときにトレース線上の逆方向側の画面端(画角端)に被写体が存在しているか否かを判定している。
もし存在していたらステップS520により、その被写体を改めてターゲットの推定位置としている。もし存在していなかったらステップS514により、ターゲットをロストしたとして、推定位置を画角中心に戻すようにする。
ステップS517は、撮像装置が順方向に振られて減速動作に入ったことを検知している。ステップS519は、減速しているときにトレース線上の順方向側の画面端(画角端)に被写体が存在しているか否かを判定している。
もし存在していたらステップS520により、その被写体を改めてターゲットの推定位置としている。もし存在していなかったらステップS514により、ターゲットをロストしたとして、推定位置を画角中心に戻すようにする。
ステップS521では、合焦枠をステップS506により変化した画角において、ステップS509、もしくはステップS520で推定した位置に移動している(合焦枠表示変更)。ステップS522では、フォーカスをステップS509、もしくはステップS520で推定した被写体距離の位置に移動している(フォーカス移動)。ステップS523では、被写体追尾終了を宣言している。
実施例3においては、撮像装置がパンされたときに、ターゲットが推定された位置に存在しない場合、その後撮像装置の振られた方向に応じて推定位置を変更するようにしているので、大型化せずに、複数の被写体のうちのターゲットをロストすることなく追尾することができる。
なお、実施例2および3では、撮像装置をパン方向に振っている場合を説明しているが、チルト方向に振る場合にも同様に適用することができる。
以上、撮像装置を例にして説明してきたが、撮像装置のみに限定されるものではなく、本発明は撮像装置を有する携帯機器にも展開できる。
106 フォーカス駆動制御部
108 被写体距離測定部
111 動きベクトル検出部
113 振れ角度検出部
119 合焦枠表示制御部
201 AF制御部
202 トレース線演算部
203 ターゲット位置推定部
204 ターゲット追尾判定部

Claims (6)

  1. 被写体の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    被写体距離を測定する測定手段と、
    被写体に合焦する合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    前記合焦位置にフォーカスレンズを駆動するように制御する駆動制御手段と、
    前記合焦位置に合焦枠を表示する表示手段と、
    前記合焦枠の表示位置を変更する合焦枠表示制御手段とを備えた撮像装置であって、
    前記動きベクトルと前記被写体距離から被写体の軌跡をトレース線として演算する演算手段と、
    被写体が動きはじめてから所定時間経過後に前記トレース線上で移動した位置を推定する推定手段とを有し、
    前記合焦枠表示制御手段は、前記推定手段が推定した位置に前記合焦枠の表示を変更し、
    前記駆動制御手段は、前記推定手段が推定した位置に前記フォーカスレンズを駆動することを特徴とする撮像装置。
  2. さらに、前記撮像装置の振れ角度を検出する振れ角度検出手段を有し、
    前記振れ角度検出手段は、追尾対象の被写体が一度フレームアウトしたとき、前記撮像装置が振られたときの振れ角度を検出し、
    前記推定手段は、被写体が動きはじめてから所定時間経過後に延長された前記トレース線上で移動した位置を前記振れ角度にも応じて推定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. さらに、前記推定した位置に被写体がいるかいないかを判定する追尾判定手段を有し、
    前記推定手段は、前記追尾判定手段により被写体が前記推定した位置にいないと判定された場合、その後の前記撮像装置の振られる方向に応じて前記推定した位置を変更することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記推定手段は、前記追尾判定手段により被写体が前記推定した位置にいないと判定された場合で、その後の所定時間、前記撮像装置に動きがない場合には、前記推定した位置を変更しないことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記推定手段は、前記追尾判定手段により被写体が前記推定した位置にいないと判定された場合、その後の前記撮像装置が振られる方向の画角端にいる被写体を追尾対象のターゲットとして、前記推定した位置を変更することを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  6. 被写体の動きベクトルを検出する動きベクトル検出手段と、
    被写体距離を測定する測定手段と、
    被写体に合焦する合焦位置を検出する合焦位置検出手段と、
    前記合焦位置にフォーカスレンズを駆動するように制御する駆動制御手段と、
    前記合焦位置に合焦枠を表示する表示手段と、
    前記合焦枠の表示位置を変更する合焦枠表示制御手段とを備えた撮像装置の制御方法であって、
    前記動きベクトルと前記被写体距離から被写体の軌跡をトレース線として演算する演算ステップと、
    被写体が動きはじめてから所定時間経過後に前記トレース線上で移動した位置を推定する推定ステップと、
    前記推定ステップにて推定した位置に前記合焦枠の表示を変更する合焦枠表示変更ステップと、
    前記推定ステップにて推定した位置に前記フォーカスレンズを駆動するフォーカス移動ステップとを有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
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