JP2014205216A - 刃先交換式ドリルのインサート着脱機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネジの消耗を抑制して、工具寿命を延長できること。【解決手段】ドリル本体10の先端部13は、インサート取付座14及びスリット16により径方向に分断されて第一先端部13Aと第二先端部13Bとされ、スリット16に交差して径方向に延びる多段孔状の挿通孔20が、第一先端部13Aに配置された大径部22と、第二先端部13Bに配置された小径部23とを有し、クランプネジの雄ねじ部が、大径部22を通って小径部23のクランプ用雌ねじ部にねじ込まれることにより、先端部13が弾性変形して第一先端部13Aと第二先端部13Bとが径方向に接近させられ、クランプネジの代わりにアンクランプネジ52の雄ねじ部52Aが、大径部22のアンクランプ用雌ねじ部にねじ込まれ、スリット16を通して第二先端部13Bを押圧することにより、先端部13が弾性変形して第一先端部13Aと第二先端部13Bとが径方向に離間させられる。【選択図】図12

Description

本発明は、軸線回りに回転されるドリル本体の先端面に開口された凹状のインサート取付座に、切刃を有する切削インサートが着脱可能に装着される刃先交換式ドリルのインサート着脱機構に関するものである。
従来、この種の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構として、例えば下記特許文献1に示されるような、軸線回りに回転されるドリル本体の先端面に開口された凹状のインサート取付座に、切刃を有する切削インサートが着脱可能に装着される構成が知られている。
この特許文献1では、ドリル本体の先端部に、雌ねじ部を備えた挿通孔が形成され、この挿通孔内には、前記雌ねじ部に螺合させられる雄ねじ部を備えたクランプネジが挿通されているとともに、このクランプネジの頭部に対向配置される止め部材が設けられている。そして、前記クランプネジの雄ねじ部を前記挿通孔の雌ねじ部から緩めることにより、前記クランプネジの頭部が前記止め部材を押圧して、インサート取付座の一対のクランプ面を互いに離間させるように、前記ドリル本体の先端部を弾性変形させること(アンクランプ)が可能であり、かつ、前記クランプネジの雄ねじ部を前記挿通孔の雌ねじ部にねじ込むことにより、前記クランプネジの頭部が前記挿通孔内に形成された壁面を押圧して、前記一対のクランプ面を互いに近接させるように、前記ドリル本体の先端部を弾性変形させること(クランプ)が可能である。
特開2004−330391号公報
しかしながら、前記従来の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構では、挿通孔の雌ねじ部及びクランプネジの雄ねじ部が、クランプ及びアンクランプの両方に用いられることで、ネジが消耗しやすかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、クランプ及びアンクランプによるネジの消耗を抑制して、工具寿命を延長することができる刃先交換式ドリルのインサート着脱機構を提供することを目的としている。
このような課題を解決して、前記目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
すなわち、本発明は、軸線回りに回転されるドリル本体の先端面に開口された凹状のインサート取付座に、切刃を有する切削インサートが着脱可能に装着される刃先交換式ドリルのインサート着脱機構であって、前記インサート取付座は、径方向に互いに対向する一対のクランプ面を有するとともに、これらのクランプ面は、該インサート取付座に挿入された前記切削インサートを径方向の両側から挟持可能とされ、前記ドリル本体の前記インサート取付座の基端側には、該インサート取付座に連通して基端側へ延びるとともに、その径方向の両側が該ドリル本体の外周面に開口されたスリットが形成されており、前記ドリル本体の先端部は、前記インサート取付座及び前記スリットにより径方向に分断されて、第一先端部と第二先端部とされ、前記スリットに交差して径方向に延びる多段孔状の挿通孔が、前記ドリル本体の先端部を貫通しており、前記挿通孔は、前記第一先端部に配置されてアンクランプ用雌ねじ部が形成された大径部と、前記第二先端部に配置されてクランプ用雌ねじ部が形成された小径部と、を有し、前記挿通孔に挿入されるクランプネジの雄ねじ部が、前記大径部を通って前記小径部の前記クランプ用雌ねじ部にねじ込まれることにより、前記ドリル本体の先端部が弾性変形して前記第一先端部と前記第二先端部とが径方向に接近させられ、前記クランプネジの代わりに前記挿通孔に挿入されるアンクランプネジの雄ねじ部が、前記大径部の前記アンクランプ用雌ねじ部にねじ込まれ、前記スリットを通して前記第二先端部を押圧することにより、前記ドリル本体の先端部が弾性変形して前記第一先端部と前記第二先端部とが径方向に離間させられる構成とされたことを特徴とする。
本発明に係る刃先交換式ドリルのインサート着脱機構では、ドリル本体の先端部を径方向に貫通する挿通孔がスリットに交差して延びているとともに、該スリットを挟んだ径方向の両側に、第一先端部に配置された大径部と、第二先端部に配置された小径部と、を有している。
そして、インサート取付座に配設された切削インサートをクランプ(固定)する際には、クランプネジを挿通孔の大径部を通して小径部側へ向けて挿入し、該クランプネジの雄ねじ部を小径部のクランプ用雌ねじ部にねじ込んでいく。これにより、ドリル本体の先端部が弾性変形して第一先端部と第二先端部とが径方向に接近させられつつ、切削インサートがインサート取付座の一対のクランプ面により径方向の両側から挟持され固定される(つまりクランプ状態となる)。
一方、インサート取付座に切削インサートを取り付ける、又は取り外すためにアンクランプする(一対のクランプ面を離間させてインサート取付座を開く)際には、前記クランプネジの代わりに、アンクランプネジを挿通孔の大径部のアンクランプ用雌ねじ部に、小径部側へ向けてねじ込み、該大径部及びスリットを通して、該アンクランプネジの先端を第二先端部に当接させつつ径方向外側へ向けて押圧する。これにより、ドリル本体の先端部が弾性変形して第一先端部と第二先端部とが径方向に離間させられつつ、切削インサートに対するインサート取付座の一対のクランプ面の挟持による押圧固定が解除される(つまりアンクランプ状態となる)。
つまり、本発明の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構によれば、切削インサートをインサート取付座にクランプする際には、クランプネジを用いて、該クランプネジを挿通孔の小径部に螺合する。一方、切削インサートをインサート取付座にアンクランプする際には、アンクランプネジを用いて、該アンクランプネジを挿通孔の大径部に螺合する。
このように、同一の挿通孔を利用してクランプ又はアンクランプが行えるので、ドリル本体の先端部の剛性が確保されつつも、クランプ専用の雌雄ネジと、アンクランプ専用の雌雄ネジとが別々に設けられることから、ネジの消耗が抑制され、工具寿命が顕著に延長することになる。
尚、本発明の構成によれば、穴あけ加工時には、切削インサートが強固にクランプ支持されて高品位な加工精度が得られ、また切削インサートの着脱時には、ドリル本体を工作機械の主軸等から取り外す必要がなく作業性がよい。
また、本発明の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構において、前記挿通孔には、前記第二先端部に配置されるとともに前記スリットを通して前記大径部に隣り合い、前記小径部よりも大径とされた段部が形成されていることとしてもよい。
この場合、アンクランプ時に、アンクランプネジの先端が段部内に挿入されて第二先端部を安定して押圧することが可能になり、またクランプ時においては、クランプネジの先端が段部により小径部内に案内されやすくなって、操作性が向上する。
また、本発明の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構において、前記アンクランプネジの雄ねじ部の先端には、前記段部の形状に対応する非ねじ部が形成されていることとしてもよい。
この場合、アンクランプ時の操作性を安定して高めることができ、またアンクランプネジの雄ねじ部のネジが直接段部に押圧され消耗するような事態が防止されて、工具寿命が延長される。
また、本発明の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構において、前記挿通孔における前記大径部の径方向外側には、該大径部より大径とされて前記クランプネジの頭部を収容可能な収容部が形成されていることとしてもよい。
この場合、クランプネジの頭部がドリル本体の外周面に突出することが防止されるとともに、該クランプネジ全体がドリル本体内に収容可能になり、芯振れや切屑排出性等への影響が抑制されて、加工精度が確保される。
また、本発明の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構において、前記アンクランプネジは、操作取手を有するレンチ部材の軸部に設けられていることとしてもよい。
この場合、アンクランプ時に、レンチ部材の操作取手を操作することにより、該レンチ部材の軸部に設けられたアンクランプネジを、ドリル本体の挿通孔にねじ込みやすくなり、作業性が向上する。またこの場合、レンチ部材の外形が大きくなり、またレンチ部材が転がるようなことも容易に防止できることから、アンクランプネジの紛失が防止される。
本発明の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構によれば、クランプ及びアンクランプによるネジの消耗を抑制して、工具寿命を延長することができる。
本発明の一実施形態に係る刃先交換式ドリルのインサート着脱機構を示す(a)正面図、(b)側面図である。 本発明の一実施形態に係る刃先交換式ドリルのインサート着脱機構を示す側面図である。 図2のB−B断面を示す図である。 図1(a)のA−A断面を示す図である。 刃先交換式ドリルのインサート着脱機構において、インサート取付座から切削インサートを取り外した状態のドリル本体の先端部を示す(a)正面図、(b)側面図である。 刃先交換式ドリルのインサート着脱機構において、インサート取付座から切削インサートを取り外した状態のドリル本体の先端部を示す側面図である。 図6のD−D断面を示す図である。 図5(a)のC−C断面を示す図である。 刃先交換式ドリルのインサート着脱機構において、アンクランプ操作を説明する(a)正面図、(b)側面図である。 刃先交換式ドリルのインサート着脱機構において、アンクランプ操作を説明する側面図である。 図10のF−F断面を示す図である。 図9(a)のE−E断面を示す図である。
以下、本発明の一実施形態に係る刃先交換式ドリルのインサート着脱機構1について、図面を参照して説明する。
図1〜図12において、本実施形態の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構1は、工作機械の主軸等に装着されて軸線O回りに回転されるドリル本体10の先端部13に、切刃34を有する切削インサートをクランプ(固定)可能、及びアンクランプ(固定を解除)可能に構成されたものであり、具体的には、ドリル本体10の先端面11に開口された凹状のインサート取付座14に、切削インサートのインサート本体30が着脱可能に装着される。
尚、本明細書では、軸線O方向に沿うドリル本体10のインサート取付座14側を先端側(図1(b)における上側)、ドリル本体10のインサート取付座14とは反対側(工作機械の主軸側)を基端側(図1(b)における下側)という。また、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。尚、前記周方向のうち、穴あけ加工時にドリル本体10が回転させられる方向を工具回転方向T(又は工具回転方向Tの前方)といい、該工具回転方向Tとは反対側に向かう方向を工具回転方向Tの後方という。
特に図示していないが、本実施形態による刃先交換式ドリルのドリル本体10は、その基端側部分であるシャンク部に対して先端側部分が一段縮径するような、軸線Oを中心とした略多段円柱状をなしている。
図1〜図4において、ドリル本体10の先端側部分の外周には、ドリル本体10の先端面11に開口する一対の切屑排出溝12、12が、軸線Oを挟んで互いに反対側に、軸線O方向の基端側に向かうにしたがい工具回転方向Tの後方にねじれるように螺旋状に形成されている。
また、ドリル本体10の先端部13には、図5、図6及び図8に示すように、ドリル本体10の先端面11に開口して基端側に凹むようなインサート取付座14が形成されている。
このインサート取付座14は、軸線O方向の先端側を向いて軸線Oに直交する底面14Aと、底面14Aから屹立する(底面14Aに交差する)とともにドリル本体10の先端面11に交差する一対のクランプ面14B、14Bと、同じく底面14Aから屹立(底面14Aに交差する)するとともにドリル本体10の先端面11に交差する一対のトルク伝達面14C、14Cとを備えている。
図5(a)において、インサート取付座14における一対のクランプ面14B、14Bは、それぞれ径方向内側(軸線O側)を向くように軸線Oを挟んで互いに反対側に位置させられ、インサート取付座14における一対のトルク伝達面14C、14Cは、それぞれ工具回転方向Tの前方を向くように軸線Oを挟んで互いに反対側に位置させられている。
ここで、一対のクランプ面14B、14Bは、それぞれ、一対のトルク伝達面14C、14Cのそれぞれの工具回転方向Tの後方(径方向内側)に隣接して、これらトルク伝達面14C、14Cのそれぞれと鈍角をなすように交差させられている。
また、トルク伝達面14Cは、そのクランプ面14Bと交差する側と反対側が、ドリル本体10の外周面10Aに交差させられているのに対し、クランプ面14Bは、トルク伝達面14Cと交差する側と反対側が、ドリル本体10の外周面10Aに開口する切屑排出溝12の工具回転方向Tの後方を向く壁面に交差させられている。
図5(b)において、一対のクランプ面14B、14Bは、それぞれ、軸線O方向の基端側へ向かうにしたがい径方向外側へ向かうように僅かに傾斜させられ、図5(a)及び図6において、一対のトルク伝達面14C、14Cは、それぞれ、軸線O方向の基端側へ向かうにしたがい工具回転方向Tの前方へ向かうように傾斜させられている。
尚、軸線Oに直交する断面で見たときには、一対のトルク伝達面14C、14Cが、径方向にほぼ沿って延在するようになっている。
図5(a)及び図8において、インサート取付座14における軸線O方向の先端側を向く底面14Aには、軸線O方向の基端側へ凹む孔部15が穿設されており、この孔部15は、軸線Oに直交する断面が軸線Oを中心とした略円形状をなして、その底面14Aに交差する面取り部分を除く軸線O方向での全長に亘って一定の内径を有するようになっている。
孔部15の内径は、この孔部15の内周面が切屑排出溝12、12の壁面よりも径方向内側に位置するような大きさに設定されているため、図5(a)に示すように、孔部15は、後述するスリット16以外の部分では切屑排出溝12、12の壁面に開口されていない。
インサート取付座14における軸線O方向の先端側を向く底面14Aには、軸線O方向の基端側へ延びるスリット16が、軸線Oを含んで軸線Oに平行となるとともに上記の孔部15を二分するように切り込まれており、このスリット16は、切屑排出溝12、12の壁面に開口して、これら切屑排出溝12、12内に連通させられている。またこれによりスリット16は、その径方向の両側が切屑排出溝12、12を通してドリル本体10の外周面10Aに開口されている。
また、図5(a)に示されるように、ドリル本体10の先端部13を軸線O方向の先端側から見たとき、スリット16が延びる方向である延在方向Nは、クランプ面14Bが延びる方向と平行となるように設定されている。
またスリット16の底部16Aは、このスリット16の幅(スリット16を構成する互いに対向した一対の壁面同士の間の距離)よりも大きい内径を有する断面円形状をなしている。
このようなインサート取付座14及びスリット16が、ドリル本体10の先端部13に形成されていることによって、図5(a)(b)に示されるように、ドリル本体10の先端部13は、上記の孔部15も含めて、インサート取付座14及びスリット16を挟んで第一先端部13Aと第二先端部13Bとに二分(分断)されることとなり、第一先端部13A側には、インサート取付座14における互いに交差する一方のクランプ面14B及びトルク伝達面14Cが、第二先端部13B側には、インサート取付座14における互いに交差する他方のクランプ面14B及びトルク伝達面14Cが位置させられた状態となっている。
さらに、ドリル本体10の先端部13において、上記の孔部15よりもわずかに軸線O方向の基端側の部分には、図4及び図8に示すように、スリット16に交差して径方向に延びる多段孔状の挿通孔20が設けられており、この挿通孔20は、先端部13を貫通することによって、その延在方向(中心軸方向)Lの径方向外側の端部がそれぞれ第一先端部13Aの外周面10Aと第二先端部13Bの外周面10Aとに開口させられている。
尚、挿通孔20の延在方向Lは、図3及び図7に示される横断面視で、スリット16の延在方向Nに直交する幅方向(スリット幅方向)N1よりも、工具回転方向Tの前方へ向かって軸線Oを中心とした中心角が鋭角となるように回転された位置に配置されており、この挿通孔20が、スリット16をその幅方向N1に対して斜めに傾斜して交差するようになっている。
図7及び図8に示されるように、挿通孔20において、第一先端部13A内に位置する部分は、第一先端部13Aの外周面10Aから延在方向Lの内側(径方向内側)に向かって凹むように延びる収容部21と、この収容部21に連なり、収容部21の内径よりも一段小さい一定の内径で延在方向Lの内側に向かって延びてスリット16に開口する大径部22とから構成されており、収容部21における大径部22との接続部分は、収容部21の内径が延在方向Lの内側に向かうにしたがい漸次縮径していくようなテーパ状をなして延在方向Lの外側(径方向外側)を向く壁面21Aとされている。収容部21には、後述するクランプネジ40の頭部43が収容可能とされているとともに、前記壁面21Aには、この頭部43の壁面43Bが延在方向Lの内側へ向けて当接及び押圧されるようになされている。
また、大径部22の内周面には、後述するアンクランプネジを螺合するためのアンクランプ用雌ねじ部が形成されている。
一方、挿通孔20において、第二先端部13B内に位置する部分は、第二先端部13Bの外周面10Aから一定の内径で延在方向Lの内側(径方向内側)に向かって凹むように延びる小径部23と、この小径部23に連なり、小径部23の内径よりも一段大きくて上記の大径部22の内径と略同一である一定の内径で延在方向Lの内側に向かって延びてスリット16に開口する段部24とから構成されている。この段部24は、スリット16を通して大径部22に隣り合っており、該段部24内には、後述するアンクランプネジの先端の非ねじ部52Bが収容可能とされている。
また、小径部23の内周面には、後述するクランプネジ40を螺合するためのクランプ用雌ねじ部が形成されている。
そして、図2〜図4に示されるように、穴あけ加工時においては、この挿通孔20内には、雄ねじ部41と頭部43とが連結部42を介して互いに同軸状に連結されて構成され、頭部43が連結部42及び雄ねじ部41よりも一段拡径した略多段円柱状をなすクランプネジ40が挿通されている。
クランプネジ40が挿通孔20内に挿通された状態では、雄ねじ部41が挿通孔20における小径部23のクランプ用雌ねじ部に螺合させられ、頭部43が収容部21に収容されるようになっている。また、頭部43における連結部42との接続部分は、頭部43の外径が延在方向Lの内側に向かうにしたがい漸次縮径していくようなテーパ状をなして延在方向Lの内側(径方向内側)を向く壁面43Bとされ、該壁面43Bは挿通孔20の壁面21Aに当接させられている。尚、クランプネジ40の連結部42及び雄ねじ部41と、挿通孔20の大径部22及び段部24との間には、それぞれ隙間が設けられている。また、クランプネジ40の頭部43における延在方向Lの外側を向く端面には、ネジ回転用工具を嵌合させることが可能なネジ回転用穴43Aが形成されている。
次に、穴あけ加工時以外に用いられて、インサート取付座14に切削インサートを取り付け、又は取り外すためにアンクランプするレンチ部材50について、図9〜図12を参照して説明する。
レンチ部材50は、操作者が把持容易な形状とされた操作取手51と、該操作取手51に連結されてアンクランプネジを備えた軸部52と、を有している。本実施形態の例では、操作取手51は矩形板状をなしており、軸部52は、該操作取手51の延在方向の中央からこの延在方向に直交する幅方向へ向けて突設されている。
図11及び図12に示されるように、軸部52における操作取手51とは反対側の端部(軸部52の先端部)には、この軸部52においてアンクランプネジを構成する雄ねじ部52Aと、該雄ねじ部52Aの先端に配置され、挿通孔20の段部24の形状に対応する形状とされた非ねじ部52Bと、が設けられている。本実施形態では、段部24が円柱穴状をなしているのに対応して、非ねじ部52Bは円柱状をなしている。
また、非ねじ部52Bの外径は、雄ねじ部52Aの外径及び段部24の内径よりも僅かに小さくされており、その外周面に雄ねじ加工は施されていない。非ねじ部52Bの外径は、挿通孔20の小径部23の内径よりも大きくされていて、この軸部52が挿通孔20内に挿入されたときに、非ねじ部52Bの延在方向Lを向く先端面外周は、小径部23と段部24との間で延在方向Lの内側を向く環状の非押圧面に当接可能とされている。
そして、切削インサートをインサート取付座14から取り外す際、及びインサート取付座14に挿入する際には、図9〜図12に示されるように、レンチ部材50の軸部52におけるアンクランプネジの雄ねじ部52A及び非ねじ部52Bを、上述したクランプネジ40の場合と同様に、挿通孔20の延在方向Lに沿う大径部22から小径部23側へ向けて、ねじ込みながら挿入する。尚、クランプネジ40を挿通孔20に挿入する際にねじ回す向きと、レンチ部材50の軸部52を挿通孔20に挿入する際にねじ回す向きとは、互いに同一で構わない。
レンチ部材50のアンクランプネジ(軸部52の先端側部分)が挿通孔20内に挿通された状態では、該アンクランプネジの雄ねじ部52Aが挿通孔20における大径部22のアンクランプ用雌ねじ部に螺合させられ、非ねじ部52Bが段部24に収容されるようになっている。また、非ねじ部52Bにおける延在方向Lの外側(径方向外側)を向く先端面(端面)は押圧面とされて、段部24における前記非押圧面に当接させられているとともに、該非押圧面を延在方向Lの外側へ向けて押圧可能な状態とされている。
一方、上記のようなインサート取付座14に固定されて装着される切削インサート(チップ)のインサート本体30は、超硬合金等の硬質材料により、図1、図2及び図4に示すような形状に形成されたものである。
この切削インサートがインサート取付座14に装着された状態で、軸線O方向の先端側を向くインサート本体30の先端面31は、軸線Oから径方向外側に向かうにしたがい漸次基端側へ向けて後退しており、全体としては側面視で先端側へ向けて凸となるV字状をなしている。
そして、切削インサート装着状態で、工具回転方向Tの前方を向いて切屑排出溝12、12の壁面の先端側に滑らかに連なる概略凹曲面状をなし、インサート本体30の先端面31と、軸線O方向の基端側を向いて軸線Oに直交するインサート本体30の基端面32と、径方向外側を向くインサート本体30の外周面30Aとに交差する部分が、一対のすくい面33、33とされ、これらすくい面33、33と先端面31との交差稜線部にそれぞれ切刃34、34が形成されている。
この切削インサートは、インサート本体30の先端面31及び基端面32に交差する一対のクランプ受け面35A、35Aと、同じくインサート本体30の先端面31及び基端面32に交差する一対のトルク受け面35B、35Bとを備えている。
インサート本体30における一対のクランプ受け面35A、35Aは、切削インサート装着状態で、それぞれ径方向外側を向くように軸線Oを挟んで互いに反対側に位置させられ、インサート本体30における一対のトルク受け面35B、35Bは、切削インサート装着状態で、それぞれ工具回転方向Tの後方を向くように軸線Oを挟んで互いに反対側に位置させられている。
ここで、一対のクランプ受け面35A、35Aは、それぞれ、一対のトルク受け面35B、35Bのそれぞれの工具回転方向Tの後方(径方向内側)に隣接して、これらトルク受け面35B、35Bのそれぞれと交差させられており、互いに交差するクランプ受け面35Aとトルク受け面35Bとのなす鈍角は、上記のインサート取付座14において互いに交差するクランプ面14Bとトルク伝達面14Cとのなす鈍角と略同一の値に設定されている。
また、トルク受け面35Bは、そのクランプ受け面35Aと交差する側と反対側が、インサート本体30の外周面30Aに交差させられているのに対し、クランプ受け面35Aは、そのトルク受け面35Bと交差する側と反対側が、インサート本体30の外周面30Aに開口する工具回転方向Tの前方を向くすくい面33に交差させられている。
図1(b)において、一対のクランプ受け面35A、35Aは、それぞれ、軸線O方向の基端側へ向かうにしたがい径方向外側へ向かうように僅かに傾斜させられ(上記のインサート取付座14におけるクランプ面14Bの傾斜角と略同一の値)、図2において、一対のトルク受け面35B、35Bは、それぞれ、軸線O方向の基端側へ向かうにしたがい工具回転方向Tの前方へ向かうように傾斜させられている(上記のインサート取付座14におけるトルク伝達面14Cの傾斜角と略同一の値)。
尚、軸線Oに直交する断面で見たときには、一対のトルク受け面35B、35Bが、径方向にほぼ沿って延在するようになっている。
図4において、インサート本体30の基端面32には、軸線O方向の基端側へ突出する軸部36が形成されており、この軸部36は、軸線Oに直交する断面が軸線Oを中心とした略円形状をなして、軸線O方向での全長に亘って一定の外径を有するようになっている。
軸部36の外径は、この軸部36の外周面がすくい面33、33における基端面32への交差部分よりも径方向内側に位置するような大きさに設定されているため、軸部36は、その外周面が切り欠かれていない。
以上説明した本実施形態に係る刃先交換式ドリルのインサート着脱機構1では、ドリル本体10の先端部13を径方向に貫通する挿通孔20がスリット16に交差して延びているとともに、該スリット16を挟んだ径方向の両側に、第一先端部13Aに配置された大径部22と、第二先端部13Bに配置された小径部23と、を有している。
そして、インサート取付座14に配設された切削インサートをクランプ(固定)する際には、この切削インサートをインサート取付座14内へ軸線O方向の基端側へ向けて挿入し着座させた状態で、図3及び図4に示すように、クランプネジ40を挿通孔20の大径部22を通して小径部23側へ向けて挿入し、該クランプネジ40の雄ねじ部41を小径部23のクランプ用雌ねじ部にねじ込んでいく。これにより、ドリル本体10の先端部13が弾性変形して第一先端部13Aと第二先端部13Bとが径方向に接近させられつつ、切削インサートがインサート取付座14の一対のクランプ面14B、14Bにより径方向の両側から挟持され固定される(つまりクランプ状態となる)。
具体的には、挿通孔20内に挿通されたクランプネジ40は、その雄ねじ部41が、挿通孔20における小径部23に螺合させられた状態となっていることから、クランプネジ40をねじ込む(締め込む)方向に回転させると、これにともない、クランプネジ40の頭部43の壁面43Bが、挿通孔20の延在方向Lの内側に向かって移動して、挿通孔20内の収容部21に形成されたテーパ状の壁面21Aを押圧する。
そのため、ドリル本体10の先端部13は、孔部15も含めてスリット16の位置を挟んで二分された第一先端部13Aと第二先端部13Bとが互いに近接するような弾性変形を行うので、第一先端部13A側に位置する一方のクランプ面14B及びトルク伝達面14Cと、第二先端部13B側に位置する他方のクランプ面14B及びトルク伝達面14Cとが互いに近接するとともに、スリット16で二分された孔部15の内周面同士が互いに近接することになる。
したがって、インサート取付座14における孔部15の内周面が、これに挿入されたインサート本体30における軸部36の外周面に密着してこれを押圧することによって、孔部15が軸部36を締結し、さらに、インサート取付座14における一対のクランプ面14B、14Bが、インサート本体30における一対のクランプ受け面35A、35Aにそれぞれ密着してこれらを押圧し、かつ、インサート取付座14における一対のトルク伝達面14C、14Cが、インサート本体30における一対のトルク受け面35B、35Bにそれぞれ密着してこれらを押圧し、切削インサートがインサート取付座14に固定されて装着される。
一方、インサート取付座14に切削インサートを取り付ける、又は取り外すためにアンクランプする(一対のクランプ面14B、14Bを離間させてインサート取付座14を開く)際には、前記クランプネジ40を挿通孔20から取り外した状態で、該クランプネジ40の代わりに、図11及び図12に示すように、レンチ部材50のアンクランプネジ(軸部52)の雄ねじ部52Aを挿通孔20の大径部22のアンクランプ用雌ねじ部に、小径部23側へ向けてねじ込み、該大径部22及びスリット16を通して、該アンクランプネジの先端を第二先端部13Bに当接させつつ径方向外側へ向けて押圧する。これにより、ドリル本体10の先端部13が弾性変形して第一先端部13Aと第二先端部13Bとが径方向に離間させられつつ、切削インサートに対するインサート取付座14の一対のクランプ面14B、14Bの挟持による押圧固定が解除される(つまりアンクランプ状態となる)。
具体的には、挿通孔20内に挿通されたアンクランプネジは、その雄ねじ部52Aが、挿通孔20における大径部22に螺合させられた状態となっていることから、アンクランプネジをねじ込む(締め込む)方向に回転させると、これにともない、アンクランプネジの非ねじ部52Bの先端面(押圧面)が、挿通孔20の小径部23側へ向かって移動して、小径部23と段部24との間に形成された非押圧面を押圧する。
そのため、ドリル本体10の先端部13は、孔部15も含めてスリット16の位置を挟んで二分された第一先端部13Aと第二先端部13Bとが互いに離間するような弾性変形を行うので、第一先端部13A側に位置する一方のクランプ面14B及びトルク伝達面14Cと、第二先端部13B側に位置する他方のクランプ面14B及びトルク伝達面14Cとが互いに離間するとともに、スリット16で二分された孔部15の内周面同士が互いに離間することになる。
したがって、インサート取付座14における孔部15の内周面が、これに挿入されたインサート本体30における軸部36の外周面に密着することが解除されることによって、孔部15が軸部36を解放し、さらに、インサート取付座14における一対のクランプ面14B、14Bが、インサート本体30における一対のクランプ受け面35A、35Aにそれぞれ密着することが解除され、かつ、インサート取付座14における一対のトルク伝達面14C、14Cが、インサート本体30における一対のトルク受け面35B、35Bにそれぞれ密着することが解除され、切削インサートがインサート取付座14に固定された状態が解除される。
これにより、インサート取付座14内から切削インサートを軸線O方向の先端側へ移動させて、容易に取り外すことができる。或いは、インサート取付座14に対して、切削インサートを軸線O方向の基端側へ移動させて、容易に取り付けることができる。
つまり、本実施形態の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構1によれば、切削インサートをインサート取付座14にクランプする際には、クランプネジ40を用いて、該クランプネジ40を挿通孔20の小径部23に螺合する。一方、切削インサートをインサート取付座14にアンクランプする際には、レンチ部材50のアンクランプネジを用いて、該アンクランプネジを挿通孔20の大径部22に螺合する。
このように、同一の挿通孔20を利用してクランプ又はアンクランプが行えるので、ドリル本体10の先端部13の剛性が確保されつつも、クランプ専用の雌雄ネジと、アンクランプ専用の雌雄ネジとが別々に設けられることから、ネジの消耗が抑制され、工具寿命が顕著に延長することになる。
尚、本実施形態の構成によれば、穴あけ加工時には、切削インサートが強固にクランプ支持されて高品位な加工精度が得られ、また切削インサートの着脱時には、ドリル本体10を工作機械の主軸等から取り外す必要がなく作業性がよい。
また、挿通孔20には、第二先端部13Bに配置されるとともにスリット16を通して大径部22に隣り合い、小径部23よりも大径とされた段部24が形成されているので、下記の効果を奏する。
すなわち、アンクランプ時に、アンクランプネジの先端が段部24内に挿入されて第二先端部13Bを安定して押圧することが可能になり、またクランプ時においては、クランプネジ40の先端が段部24により小径部23内に導かれやすくなって、操作性が向上する。
また、アンクランプネジの雄ねじ部52Aの先端には、段部24の形状に対応する非ねじ部52Bが形成されているので、アンクランプ時の操作性を安定して高めることができ、またアンクランプネジの雄ねじ部52Aのネジが直接段部24に押圧され消耗するような事態が防止されて、工具寿命が延長される。
また、挿通孔20における大径部22の径方向外側には、該大径部22より大径とされてクランプネジ40の頭部43を収容可能な収容部21が形成されているので、クランプネジ40の頭部43がドリル本体10の外周面10Aに突出することが防止されるとともに、該クランプネジ40全体がドリル本体10内に収容可能になり、芯振れや切屑排出性等への影響が抑制されて、加工精度が確保される。
また、アンクランプネジは、操作取手51を有するレンチ部材50の軸部52に設けられているので、アンクランプ時に、この操作取手51を操作することにより、該レンチ部材50の軸部52に設けられたアンクランプネジを、ドリル本体10の挿通孔20にねじ込みやすくなり、作業性が向上する。またこの場合、レンチ部材50の外形が大きくなり、またレンチ部材が転がるようなことも容易に防止できることから、アンクランプネジの紛失が防止される。
尚、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前述の実施形態では、挿通孔20が、段部24及び収容部21を備えていることとしたが、これに限定されるものではなく、これら段部24及び収容部21が設けられていなくてもよい。すなわち、本発明では、挿通孔20が、スリット16の径方向の両側に大径部22と小径部23とを備えていればよく、これにより、クランプネジ40又はアンクランプネジを用いて第一先端部13Aと第二先端部13Bとを弾性変形させ、接近又は離間させることが可能である。
また、前述の実施形態では、レンチ部材50が、操作取手51と、該操作取手51に連結されてアンクランプネジとされた軸部52とを有していることとしたが、これに限定されるものではない。すなわち、アンクランプネジとしてレンチ部材50を用いる代わりに、クランプネジ40と同様の形状とされ、該クランプネジ40よりも大径の雄ねじ部52A、連結部及び頭部を有する大径クランプネジを、アンクランプネジとして用いてもよい。
また、ドリル本体10の先端部13には、一対の切屑排出溝12、12間に画成されたドリル本体10の外周面10Aが切り欠かれることによって、ドリル本体10の基端から軸線Oに沿って延びて途中で分岐したクーラント穴が開口するクーラント吐出部が形成されており、穴あけ加工の際には、これらのクーラント吐出部を通して切削部位にクーラントが供給されることとしてもよい。
その他、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において、前述の実施形態、変形例及び尚書き等で説明した各構成(構成要素)を組み合わせてもよく、また、構成の付加、省略、置換、その他の変更が可能である。また本発明は、前述した実施形態によって限定されることはなく、特許請求の範囲によってのみ限定される。
1 刃先交換式ドリルのインサート着脱機構
10 ドリル本体
10A 外周面
11 先端面
13 先端部
13A 第一先端部
13B 第二先端部
14 インサート取付座
14B クランプ面
16 スリット
20 挿通孔
21 収容部
22 大径部
23 小径部
24 段部
34 切刃
40 クランプネジ
41 雄ねじ部
43 頭部
50 レンチ部材
51 操作取手
52 軸部(アンクランプネジ)
52A 雄ねじ部
52B 非ねじ部
O 軸線

Claims (5)

  1. 軸線回りに回転されるドリル本体の先端面に開口された凹状のインサート取付座に、切刃を有する切削インサートが着脱可能に装着される刃先交換式ドリルのインサート着脱機構であって、
    前記インサート取付座は、径方向に互いに対向する一対のクランプ面を有するとともに、これらのクランプ面は、該インサート取付座に挿入された前記切削インサートを径方向の両側から挟持可能とされ、
    前記ドリル本体の前記インサート取付座の基端側には、該インサート取付座に連通して基端側へ延びるとともに、その径方向の両側が該ドリル本体の外周面に開口されたスリットが形成されており、
    前記ドリル本体の先端部は、前記インサート取付座及び前記スリットにより径方向に分断されて、第一先端部と第二先端部とされ、
    前記スリットに交差して径方向に延びる多段孔状の挿通孔が、前記ドリル本体の先端部を貫通しており、
    前記挿通孔は、
    前記第一先端部に配置されてアンクランプ用雌ねじ部が形成された大径部と、
    前記第二先端部に配置されてクランプ用雌ねじ部が形成された小径部と、を有し、
    前記挿通孔に挿入されるクランプネジの雄ねじ部が、前記大径部を通って前記小径部の前記クランプ用雌ねじ部にねじ込まれることにより、前記ドリル本体の先端部が弾性変形して前記第一先端部と前記第二先端部とが径方向に接近させられ、
    前記クランプネジの代わりに前記挿通孔に挿入されるアンクランプネジの雄ねじ部が、前記大径部の前記アンクランプ用雌ねじ部にねじ込まれ、前記スリットを通して前記第二先端部を押圧することにより、前記ドリル本体の先端部が弾性変形して前記第一先端部と前記第二先端部とが径方向に離間させられる構成とされたことを特徴とする刃先交換式ドリルのインサート着脱機構。
  2. 請求項1に記載の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構であって、
    前記挿通孔には、前記第二先端部に配置されるとともに前記スリットを通して前記大径部に隣り合い、前記小径部よりも大径とされた段部が形成されていることを特徴とする刃先交換式ドリルのインサート着脱機構。
  3. 請求項2に記載の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構であって、
    前記アンクランプネジの雄ねじ部の先端には、前記段部の形状に対応する非ねじ部が形成されていることを特徴とする刃先交換式ドリルのインサート着脱機構。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構であって、
    前記挿通孔における前記大径部の径方向外側には、該大径部より大径とされて前記クランプネジの頭部を収容可能な収容部が形成されていることを特徴とする刃先交換式ドリルのインサート着脱機構。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の刃先交換式ドリルのインサート着脱機構であって、
    前記アンクランプネジは、操作取手を有するレンチ部材の軸部に設けられていることを特徴とする刃先交換式ドリルのインサート着脱機構。
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