JP2014204388A - 信号処理回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】出力信号調整回路を有すると共に、回路規模を小さくした信号処理回路を提供する。【解決手段】入力される高周波信号を検波する検波回路20を備え、検波回路20の後段に第1電界効果トランジスタ1と第2電界効果トランジスタ2とを有した出力信号調整回路10を設け、出力信号調整回路10は、第1電界効果トランジスタ1のドレインD1が検波回路20の出力端に接続され、第2電界効果トランジスタ2のゲートG2が第1電界効果トランジスタ1のソースS1に接続され、第2電界効果トランジスタ2のドレインD2が第1電界効果トランジスタ1のゲートG1に接続され、第2電界効果トランジスタ2のソースS2がグランドに接続されていて、第1電界効果トランジスタ1のソースS1から出力信号が出力されるように構成されており、高周波信号の入力レベルRFinが所定レベル以上になった時に出力信号Voutの大きさを所定の大きさに保つ。【選択図】図1

Description

本発明は、高周波信号を取り扱う信号処理回路に係わり、特に検波回路を備えた信号処理回路に係わる。
従来から、放送受信機器や通信機器の高周波信号を取り扱う信号処理回路には、受信した高周波信号の入力レベルに応じた電圧を出力するための検波回路が設けられている。また、検波回路の前段に増幅回路が設けられ、検波回路から出力される電圧の大きさに応じて増幅回路の増幅度を制御するためのAGC(Automatic Gain Control)回路が設けられている構成の信号処理回路が提案されている。
このような信号処理回路として、特許文献1に記載された発明が開示されている。
特許文献1に記載されたAM受信機900を図10に示す。AM受信機900は、高周波増幅回路911、混合回路912、局部発振器913、中間周波フィルタ914、中間周波増幅回路915、AM検波回路916、AGC回路917を含んで構成されている。アンテナ910によって受信したAM変調波信号を高周波増幅回路911によって増幅した後、局部発振器913から出力される局部発振信号と混合することにより中間周波信号への変換を行う。
AM検波回路916は、中間周波増幅回路915によって増幅された後の中間周波信号に対してAM検波処理を行って音声信号を出力する。AGC回路917は、AM検波回路916からの出力信号の平均レベルがほぼ一定になるように中間周波増幅回路915の利得を制御する。
特開2003−152482号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたAM受信機900における、AGC回路917では多くの回路素子を使用する必要があるため、AGC回路917の回路規模を大きくせざるを得なかった。また、AGC回路917からの信号によって制御される中間周波増幅回路915にも減衰手段を設ける必要があるため、回路規模が大きくなっていた。従って、特許文献1に記載された発明のようなAGC回路を使用する信号処理回路では、回路全体の規模が大きくなってしまうという問題があった。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、入力される高周波信号の入力レベルが所定レベル以上になった時に出力信号の大きさを所定の大きさに保つための出力信号調整回路を有すると共に、回路規模を小さくした信号処理回路を提供することにある。
この課題を解決するために、本発明の信号処理回路は、入力される高周波信号を検波する検波回路を備え、前記検波回路の後段に第1電界効果トランジスタと第2電界効果トランジスタとを有した出力信号調整回路を設け、前記出力信号調整回路は、前記第1電界効果トランジスタのドレインが前記検波回路の出力端に接続され、前記第2電界効果トランジスタのゲートが前記第1電界効果トランジスタのソースに接続され、前記第2電界効果トランジスタのドレインが前記第1電界効果トランジスタのゲートに接続され、前記第2電界効果トランジスタのソースがグランドに接続されていて、前記第1電界効果トランジスタのソースから出力信号が出力されるように構成されており、前記高周波信号の入力レベルが所定レベル以上になった時に前記出力信号の大きさを所定の大きさに保つという特徴を有する。
このように構成された信号処理回路は、入力される高周波信号の入力レベルが所定レベル以上になった時に出力信号の大きさを所定の大きさに保つようにした出力信号調整回路を、第1電界効果トランジスタと第2電界効果トランジスタとを組み合わせることによって構成したので、少ない素子数で回路を構成することができる。従って、出力信号調整回路を有すると共に回路規模を小さくした信号処理回路を容易に提供することができる。
また、上記の構成において、本発明の信号処理回路は、電源端子を有し、前記第1電界効果トランジスタのゲートと前記電源端子との間に第1抵抗を接続し、前記第1電界効果トランジスタのゲートと前記第1抵抗との接続点と前記第2電界効果トランジスタのドレインとの間に第2抵抗を接続し、前記第2電界効果トランジスタのソースとグランドとの間に第3抵抗を接続し、前記第1電界効果トランジスタのソースとグランドとの間に第4抵抗を接続しているという特徴を有する。
このように構成された信号処理回路は、第1抵抗、第2抵抗、第3抵抗、及び第4抵抗のそれぞれの抵抗値を適宜設定することにより、後段に接続される回路の許容入力電圧内に入るように出力信号の大きさを容易に調整することができる。
本発明の信号処理回路は、入力される高周波信号の入力レベルが所定レベル以上になった時に出力信号の大きさを所定の大きさに保つようにした出力信号調整回路を、第1電界効果トランジスタと第2電界効果トランジスタとを組み合わせることによって構成したので、少ない素子数で回路を構成することができる。従って、出力信号調整回路を有すると共に回路規模を小さくした信号処理回路を容易に提供することができる。
本発明の実施形態に係る信号処理回路100の構成を示す回路図である。 本発明の実施形態に係る信号処理回路100に用いられる検波回路20の構成を示す回路図である。 図2(a)に示す第1検波回路21の、入力レベルRFinに対する検波信号Vdet1を示すグラフである。 図2(b)に示す第2検波回路22の、入力レベルRFinに対する検波信号Vdet2を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る信号処理回路100における出力信号調整回路10の動作を説明するための等価回路図である。 本発明の実施形態に係る信号処理回路の、入力レベルRFinに対する制御電圧Vcntと出力信号Voutとの関係を示すグラフである。 図5の等価回路図における第1モード時の等価回路図である。 図5の等価回路図における第2モード時の等価回路図である。 図5の等価回路図における第3モード時の等価回路図である。 従来例に係る信号処理回路900の構成を示すブロック図である。
[実施形態]
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る信号処理回路100の構成を示す回路図である。
本発明に係る信号処理回路100は、出力信号調整回路10と検波回路20と、平滑回路30とを、備えている。検波回路20は、入力端子41に接続されており、入力される高周波信号を検波して得られた検波信号を次段の出力信号調整回路10に出力する。出力信号調整回路10は、検波回路20からの検波信号を処理し、信号を所定の大きさ以下で出力するように構成されている。尚、出力信号調整回路10の構成と動作については、後に詳細に記述する。
平滑回路30は、第4抵抗14とキャパシタ15とが並列接続された回路であり、信号処理回路100の出力端子42とグランド間に接続されている。平滑回路30は、出力信号調整回路10から出力される信号を平滑し、後段に接続されたオペアンプ50に出力する。
次に、検波回路20の構成について、図2、図3及び図4を用いて説明する。尚、信号処理回路100では、検波回路20として、第1検波回路21、又は第2検波回路22のうちいずれか一方が用いられる。これら2つの検波回路についてそれぞれ説明する。
図2(a)には、入力端21aと出力端21bとの間にダイオードDI1が直列に接続されたタイプの第1検波回路21が示されている。ダイオードDI1のアノードは入力端21aに接続されており、ダイオードDI1のカソードは、入力信号に含まれる高周波信号成分を阻止するためのインダクタL1を介して出力端21bに接続されている。また、ダイオードDI1のアノードとグランドとの間には、入力信号に含まれる直流成分を除去するためのインダクタL2が接続されている。入力端21aに入力された信号は、ダイオードDI1によって検波されて、出力端21bから検波信号Vdet1が出力される。
図2(b)には、入力端22aとグランドとの間にダイオードDI2が接続されたタイプの第2検波回路22が示されている。ダイオードDI2のカソードは入力端22aに接続されており、ダイオードDI2のアノードはグランドに接続されている。また、ダイオードDI2のカソードと出力端22bとの間には、入力信号に含まれる高周波成分を阻止するためのインダクタL3が接続されている。入力端22aに入力された信号は、ダイオードDI2によって検波されて、出力端22bから検波信号Vdet2が出力される。尚、今後、検波信号Vdet1及びVdet2を総称する場合には、Vdetと記載する。
次に、第1検波回路21、及び第2検波回路22に高周波信号が入力された場合の、それぞれの検波信号Vdet1及びVdet2のグラフを図3及び図4に示す。グラフの縦軸は検波信号Vdet(V)を示しており、横軸は高周波信号の入力レベルRFin(dBm)を示している。また、このグラフの中の一点鎖線は、図1に示すオペアンプ50の、許容入力電圧の上限(この場合0.8V)を示す線である。高周波信号の入力レベルRFinの範囲としては、下限の−22dBmから上限の0dBmまでの範囲を想定している。高周波信号の入力レベルRFinの下限と上限とをそれぞれ破線で示す。また、入力レベルRFinの大きさによって、小さい順に、第1モード、第2モード、及び第3モードに区分けしており、その境界を2点鎖線で示している。尚、第1モード、第2モード、及び第3モードそれぞれの範囲は、使用する検波回路20の種類、即ち、第1検波回路21又は第2検波回路22によって異なる。
図3によると、第1検波回路21による検波信号Vdet1は、入力レベルRFinが−22dBmから0dBmまで変化する間に、0.05Vから2.2Vまで変化している。また、図4によると、第2検波回路22による検波信号Vdet2は、入力レベルRFinが−22dBmから0dBmまで変化する間に、0.05Vから0.9Vまで変化している。
従って、この第1検波回路21又は第2検波回路22の検波信号Vdetをそのまま後段のオペアンプ50(図1参照)に入力した場合、高周波信号の入力レベルRFinの値によっては、オペアンプ50の許容入力電圧の上限を超えてしまうことになる。従って、高周波信号の入力レベルRFinが所定レベル以上になった時に、出力信号Voutを一定に保ち、オペアンプ50への入力電圧がオペアンプ50の許容入力電圧の上限を超えないように出力信号調整回路10を設定する必要がある。
次に、図1を用いて、本発明の実施形態に係る信号処理回路100の出力信号調整回路10の構成について説明する。
出力信号調整回路10は、図1に示すように、第1電界効果トランジスタ1と、第2電界効果トランジスタ2と、第1抵抗11と、第2抵抗12と、第3抵抗13と、第4抵抗14との6つの回路素子で構成されている。尚、第4抵抗14は、平滑回路30と共用されている。
第1電界効果トランジスタ1は、ドレインD1が検波回路20の出力端に接続され、ソースS1が出力端子42に接続され、ゲートG1が第1抵抗11を介して電源端子43に接続され、ソースS1が第4抵抗14を介してグランドに接続されている。第1電界効果トランジスタ1のゲートG1と第1抵抗11との接続点と第2電界効果トランジスタ2のドレインD2との間に第2抵抗12が接続され、第2電界効果トランジスタ2のソースS2が第3抵抗13を介してグランドに接続されている。そして、第2電界効果トランジスタ2のゲートG2は、第1電界効果トランジスタ1のソースS1に接続されている。また、電源端子43には電源電圧Vccが供給されている。
次に、図1乃至図9を用いて、本発明の実施形態に係る信号処理回路100における出力信号調整回路10の動作について説明する。
図5は、本発明の実施形態に係る信号処理回路100における出力信号調整回路10の動作を説明するための等価回路図である。尚、出力信号調整回路10では、第1電界効果トランジスタ1及び第2電界効果トランジスタ2のゲートしきい値電圧は約0.35Vであり、電源端子43における電源電圧Vccを3.3Vとしている。
一般的に、電界効果トランジスタは、その使われ方によって、そのソース・ゲート間に印加する電圧の大きさによって操作される可変抵抗、又はスイッチング素子として考えることができる。従って、出力信号調整回路10の各電界効果トランジスタは、図5に示すように、その使われ方から、第1電界効果トランジスタ1をスイッチング素子SWで置き換えることができ、第2電界効果トランジスタ2を可変抵抗VR2で置き換えることができる。また、第1電界効果トランジスタ1は、その時のモードによって可変抵抗VR1で置き換えることも可能である。よって、スイッチング素子SW又は可変抵抗VR1は、第1電界効果トランジスタ1のゲートG1に印加される電圧、即ち制御電圧Vcntによって制御される。また、可変抵抗VR2は、第2電界効果トランジスタ2のゲートG2に印加される電圧、即ち出力信号Voutによって制御される。
図5に示すように、検波回路20から出力される検波信号Vdetは、第1電界効果トランジスタ1のドレインD1に入力される。また、第1電界効果トランジスタ1のソースS1からの出力信号Voutは、第2電界効果トランジスタ2のゲートG2に印加される。ここで、第1抵抗11の抵抗値をR11、第2抵抗12の抵抗値をR12、第3抵抗13の抵抗値をR13、及び可変抵抗VR2の抵抗値をR2とすると、第1電界効果トランジスタ1のゲートG1には、電源電圧VccをR12とR2とR13の合成抵抗とR11とで分圧した電圧が印加される。即ち、第1電界効果トランジスタ1のゲートG1に印加される制御電圧Vcntは、以下の第1計算式のようになる。
第1計算式:Vcnt=Vcc*(R12+R2+R13)/(R11+R12+R2+R13)
本発明の実施形態に係る信号処理回路100の出力信号調整回路10では、R11、R12、及びR13の値はそれぞれ一定の値であるが、可変抵抗VR2の抵抗値R2は、第2電界効果トランジスタ2のソースS2に対するゲートG2の電圧によって変化する。ソースS2に対するゲートG2に印加される電圧が非常に小さい時には、第2電界効果トランジスタ2が遮断状態となっていて、可変抵抗VR2の抵抗値R2は非常に大きく、R2>>R11の関係になっている。従って、上述の第1計算式は、第2計算式:Vcnt≒Vccとなる。
また、第2電界効果トランジスタ2のゲートG2に印加される電圧が非常に大きい場合、第2電界効果トランジスタ2は飽和状態となっていて、可変抵抗VR2の抵抗値R2は非常に小さくなり、R2はほぼ0Ωとみなせる。従って、上述の第1計算式は、第3計算式:Vcnt=Vcc*(R12+R13)/(R11+R12+R13)となる。
また、第2電界効果トランジスタ2のソースS2に対するゲートG2の電圧が、ゲートしきい値電圧を超えて第2電界効果トランジスタ2が飽和状態になるまでの間(線形領域にある時)には、可変抵抗VR2の抵抗値R2は意味を持つ値となる。そのため、上述の第1計算式は、Vcnt=Vcc*(R12+R2+R13)/(R11+R12+R2+R13)と、そのままの形で表されることになる。
図6に、高周波信号の入力レベルRFinに対する制御電圧Vcntと出力信号Voutとの関係を示す。図6(a)は、図2(a)に示す第1検波回路21を用いた場合のグラフであり、図6(b)は、図2(b)に示す第2検波回路22を用いた場合のグラフである。また、図6(a)、図6(b)において、制御電圧Vcntを破線で示し、出力信号Voutを実線で示している。そして、図3及び図4と同様に、入力レベルRFinが小さい状態でのモードを第1モードとし、入力レベルRFinが中間の大きさの状態でのモードを第2モードとし、入力レベルRFinが大きい状態でのモードを第3モードとしている。
第1モードでの出力信号調整回路10の等価回路を図7に示し、第2モードでの出力信号調整回路10の等価回路を図8に示し、第3モードでの出力信号調整回路10の等価回路を図9に示す。
検波回路20が第1検波回路21である場合で、入力端子41に高周波信号が入力された時の、入力レベルRFinと、制御電圧Vcntと、出力信号Voutとの関係を、図3、図5、図6(a)、図7、図8、及び図9を用いて説明する。
出力信号調整回路10が、第1モードに入る前の、入力レベルRFinが存在しない初期状態では、図5に示すように、第2電界効果トランジスタ2のゲートG2が第4抵抗14を介して接地状態となっているため、第2電界効果トランジスタ2は遮断状態になっている。そのため、第1電界効果トランジスタ1のゲートG1には、電源端子43から電源電圧Vccが供給され、第1電界効果トランジスタ1は導通状態となっている。
次の第1モード時においては、図3に示すように、入力端子41に入力される高周波信号の入力レベルRFinが小さい(約−12.5dBm以下)ため、検波信号Vdet1は約0.4V以下となっている。上記初期状態から第1モードに移る時には、第1電界効果トランジスタ1が既に導通状態となっているため、第2電界効果トランジスタ2のゲートG2には、この検波信号Vdet1の電圧が第1電界効果トランジスタ1のドレイン・ソースを介して印加されている。そして、第1モード時において、第2電界効果トランジスタ2のソースS2に対するゲートG2の電圧が、第2電界効果トランジスタ2のゲートしきい値電圧以下となるように設定されている。言い換えれば、第1モード時においては、ソースS2に対するゲートG2の電圧を第2電界効果トランジスタ2のゲートしきい値電圧以下としておくことにより、第2電界効果トランジスタ2を遮断状態としておくことになる。従って、可変抵抗VR2の抵抗値R2は、最大の抵抗値R2maxとなるため、R2>>R11の関係になっている。よって、第2計算式として示したように、Vcnt≒Vccとみなすことができる。第1モードでの出力信号調整回路10の等価回路を図7に示す。
従って、第1電界効果トランジスタ1のゲートG1には、制御電圧Vcntとして電源電圧Vccとほぼ同一の電圧(3.3V)が印加されており、第1電界効果トランジスタ1のゲートしきい値電圧を大きく越えている。よって、図7に示すように、第1電界効果トランジスタ1であるスイッチング素子SWは導通状態になっており、出力端子42には、出力信号Voutとして、検波信号Vdet1がほぼそのまま現れる。
上述のように、第1モードでは、出力信号Voutとして検波信号Vdet1がほぼそのまま現れるため、第1モードにおける出力信号Voutは、図6(a)第1モードの実線で示すように、図3で示す検波信号Vdet1の第1モードにおけるグラフとほぼ同一となる。この時、制御電圧Vcntは、電源電圧Vccとほぼ同一であって、その値はほぼ一定となり、図6(a)第1モードの破線で示すようになる。
次に、第2モード時においては、図3に示すように、入力端子41に入力される高周波信号の入力レベルRFinは約−12.5dBmから約−8dBmとなり、検波信号Vdet1は約0.4Vから約0.75Vとなる。この時、第2電界効果トランジスタ2が遮断領域を超えて飽和領域に入るまでの間、第2電界効果トランジスタ2は線形領域にある。従って、制御電圧Vcntは、前述の第1計算式によって表わされ、Vcnt=Vcc*(R12+R2+R13)/(R11+R12+R2+R13)となる。第2モードでの出力信号調整回路10の等価回路を図8に示す。
第1電界効果トランジスタ1のゲートG1には、上記第1計算式で示す制御電圧Vcntが印加されている。ここで、制御電圧Vcntは、可変抵抗VR2の抵抗値R2がほぼ0Ωになるまで、第1電界効果トランジスタ1を導通状態とするように、第1抵抗11の抵抗値R11、第2抵抗12の抵抗値R12、及び第3抵抗13の抵抗値R13が設定されている。言い換えれば、第2モード時において、抵抗値R11、抵抗値R12、及び抵抗値R13を適宜設定することによって、第1電界効果トランジスタ1のソースS1に対するゲートG1の電圧(Vgs)がゲートしきい値電圧を超える所定の電圧に設定されている。従って、図8に示すように、第1電界効果トランジスタ1であるスイッチング素子SWは導通状態になっており、出力端子42には、出力信号Voutとして、検波信号Vdet1がほぼそのまま現れる。
上述のように、第2モードでは、出力信号Voutとして検波信号Vdet1がほぼそのまま現れるため、出力信号Voutは、図6(a)第1モードの実線で示すように、図3で示す検波信号Vdet1のグラフとほぼ同一となる。この時、制御電圧Vcntは、図6(a)第1モードの破線で示すように変化する。
次に、第3モード時においては、図3に示すように、入力端子41に入力される高周波信号の入力レベルRFinは約−8dBmから0dBmとなり、検波信号Vdet1は約0.75Vとから約2.2Vになる。第2モード時から第3モード時に移る時、第2電界効果トランジスタ2の状態は飽和状態に入る。言い換えれば、第3モード時には、ソースS2に対するゲートG2の電圧は、第2電界効果トランジスタ2の状態を飽和状態とするような電圧に設定されている。この時、可変抵抗VR2の抵抗値R2は、ほぼ0Ωになっている。従って、制御電圧Vcntは、第3計算式:Vcnt=Vcc*(R12+R13)/(R11+R12+R13)となるため、一定の値となる。第3モードでの出力信号調整回路10の等価回路を図9に示す。
上記のように、第2モード時から第3モード時に移る時には、第2電界効果トランジスタ2の状態が飽和状態になるため、制御電圧Vcntは一定の値となる。そして、入力端子41に入力される高周波信号の入力レベルRFinが大きくなると、検波信号Vdet1も大きくなる。そして、出力信号Voutも大きくなるが、制御電圧Vcntが一定であるために、第1電界効果トランジスタ1のソースS1に対するゲートG1の電圧(Vgs)は、出力信号Voutが大きくなっていくと小さくなっていく。そのため、第1電界効果トランジスタ1を可変抵抗VR1に置き換えた場合の可変抵抗VR1の抵抗値、即ち第1電界効果トランジスタ1のドレインD1とソースS1との間の抵抗値Rdsが大きくなる。その結果、出力信号Voutとして、検波信号Vdet1を、抵抗値Rdsと第4抵抗14の抵抗値R14とで分圧した信号が出力端子42に現れる。即ち、Vout=Vdet1*R14/(Rds+R14)となる。入力端子41に入力される高周波信号の入力レベルRFinが大きくなるに従って、この動作が繰り返されるため、結果として出力信号Voutは一定の大きさに保たれることになる。
本実施の形態における信号処理回路100においては、図6(a)に示すように、第3モード時において、Vcnt=1.1Vであり、出力信号Voutは、Vout=0.75Vで一定となる。
このように、第3モードでは、入力される高周波信号の入力レベルRFinが所定レベル以上、この場合、約−8dBm以上になった時に出力信号Voutの大きさを一定に保つことができる。
本発明では、オペアンプ50への入力電圧が、オペアンプ50の許容入力電圧の上限を超えないように構成しようとしている。そのため、第3モード時における出力信号Voutの大きさを、出力信号調整回路10の後段に接続されるオペアンプ50の許容入力電圧より小さくなるように設定してやれば良い。ここでは、オペアンプ50の許容入力電圧である0.8Vに対して、0.75Vに設定している。
これまで、検波回路20として、図2(a)の第1検波回路21を用いた場合を説明したが、図2(b)の第2検波回路22を用いた場合であってもその動作は同様である。第2検波回路22を用いた場合は、図6(b)に示すように、入力レベルRFinが約−7dBm以下であれば、入力レベルRFinが低い領域の第1モードとみなされる。また、入力レベルRFinが約−7dBm〜約−1.5dBmであれば、入力レベルRFinが中間の領域の第2モードであり、入力レベルRFinが約−1.5dBm以上であれば、入力レベルRFinが高い領域の第3モードとみなされる。また、第2検波回路22を用いた場合においても、出力信号Voutの大きさは、図6(b)に示すように、第1検波回路21を用いた場合と同様、入力レベルRFinが高い領域の第3モードにおいて、約0.75Vで一定になるように制御される。
このように、図2(a)の、第1検波回路21を用いた場合においても、図2(b)の、第2検波回路22を用いた場合においても、入力レベルRFinが高い領域において、出力信号Voutの大きさは、最大約0.75Vで一定になるように制御される。従って、本発明の実施形態に係る信号処理回路100において、出力信号Voutの大きさが、図1に示す後段のオペアンプ50の、許容入力電圧の上限(0.8V)を超えることはない。
このように、本発明の実施形態に係る信号処理回路100においては、出力信号Voutの最大値を、許容入力電圧の上限(0.8V)より小さな値(0.75V)に設定した。この値は、図5に示す第1抵抗11の抵抗値R11、第2抵抗12の抵抗値R12、第3抵抗13の抵抗値R13、及び第4抵抗14の抵抗値R14を適宜変更することによって設定することができる。尚、本発明においては、高周波信号の入力レベルRFinと出力信号Voutとの関係を正確に設定するため、第2抵抗12及び第3抵抗13の抵抗値をそれぞれ所定の抵抗値に設定した。しかし、動作に支障をきたさない範囲で、第2抵抗12及び第3抵抗13のどちらか一方の抵抗値を0オームとすることができる。言い換えれば、第2抵抗12及び第3抵抗13のどちらか一方を削除して、第1電界効果トランジスタのゲートG1とグランド間に、第1電界効果トランジスタのドレインD1とソースS1とを接続しても良い。
以上説明したように、本発明の信号処理回路100は、入力される高周波信号の入力レベルRFinが所定レベル以上になった時に出力信号Voutの大きさを一定に保つように構成した出力信号調整回路10を、第1電界効果トランジスタ1と第2電界効果トランジスタ2とを組み合わせることによって構成したので、少ない素子数で回路を構成することができる。従って、出力信号調整回路を有すると共に回路規模を小さくした信号処理回路を容易に提供することができる。
本発明は上記の実施形態の記載に限定されず、その効果が発揮される態様で適宜変更して実施することができる。例えば、本発明の信号処理回路には、図1に示される構成要素と等価な構成要素が含まれることがあっても良い。
1 第1電界効果トランジスタ
2 第2電界効果トランジスタ
10 出力信号調整回路
11 第1抵抗
12 第2抵抗
13 第3抵抗
14 第4抵抗
15 キャパシタ
20 検波回路
21 第1検波回路
21a 入力端
21b 出力端
22 第2検波回路
22a 入力端
22b 出力端
30 平滑回路
41 入力端子
42 出力端子
43 電源端子
50 オペアンプ
100 信号処理回路
D1 ドレイン
D2 ドレイン
S1 ソース
S2 ソース
G1 ゲート
G2 ゲート
DI1 ダイオード
DI2 ダイオード
L1 インダクタ
L2 インダクタ
L3 インダクタ
R2 抵抗値
R11 抵抗値
R12 抵抗値
R13 抵抗値
Rds ドレイン・ソース間の抵抗値
VR1 可変抵抗
VR2 可変抵抗
SW スイッチング素子
Vgs ゲート・ソース間電圧
Vcc 電源電圧
Vout 出力信号
Vcnt 制御電圧
Vdet 検波信号
Vdet1 検波信号
Vdet2 検波信号

Claims (2)

  1. 入力される高周波信号を検波する検波回路を備え、
    前記検波回路の後段に第1電界効果トランジスタと第2電界効果トランジスタとを有した出力信号調整回路を設け、
    前記出力信号調整回路は、前記第1電界効果トランジスタのドレインが前記検波回路の出力端に接続され、前記第2電界効果トランジスタのゲートが前記第1電界効果トランジスタのソースに接続され、前記第2電界効果トランジスタのドレインが前記第1電界効果トランジスタのゲートに接続され、前記第2電界効果トランジスタのソースがグランドに接続されていて、前記第1電界効果トランジスタのソースから出力信号が出力されるように構成されており、
    前記高周波信号の入力レベルが所定レベル以上になった時に前記出力信号の大きさを所定の大きさに保つことを特徴とする信号処理回路。
  2. 電源端子を有し、
    前記第1電界効果トランジスタのゲートと前記電源端子との間に第1抵抗を接続し、前記第1電界効果トランジスタのゲートと前記第1抵抗との接続点と前記第2電界効果トランジスタのドレインとの間に第2抵抗を接続し、前記第2電界効果トランジスタのソースとグランドとの間に第3抵抗を接続し、前記第1電界効果トランジスタのソースとグランドとの間に第4抵抗を接続していることを特徴とする請求項1に記載の信号処理回路。
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