JP2014204282A - 高周波スイッチ回路 - Google Patents

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Isao Sakakida
勲 榊田
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Abstract

【課題】高周波スイッチ回路において、抵抗値の高いゲート抵抗を用い、かつ、チャージポンプの駆動能力を上げることなく、スイッチング時間を短縮する。【解決手段】高周波スイッチ回路に、トランジスタのゲートに対する電荷の充放電を補助する補助回路部を設けることによって、抵抗値の高いゲート抵抗を用い、かつ、チャージポンプの駆動能力を上げることなく、スイッチング時間の短縮を実現する。【選択図】図3

Description

本発明は高周波スイッチ回路に関し、例えば、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)を用いる高周波スイッチ回路に好適に利用できるものである。
高周波スイッチ回路では、挿入ロス、アイソレーション、高調波歪および相互変調歪、スイッチング時間などについての特性が一般に要求される。しかし、これらの特性の間にはトレードオフの関係が存在するため、要求される仕様の全てを満たすような製品設計は困難を伴う。
特性間のトレードオフとしては、例えば、スイッチを構成するトランジスタに接続されるゲート抵抗において、その抵抗値を高めれば相互変調歪が改善されるが、その一方で、スイッチング時間が長くなってしまう問題が知られている。スイッチング時間を改善するためには、電源回路部に含まれるチャージポンプにおいて、その容量値を増やすことで駆動能力を上げれば良いが、その場合にはレイアウト面積が増大してしまうというトレードオフも存在する。
特許文献1(特開2007−6180号公報)には、アンテナスイッチ回路装置に係る記載が開示されている。このアンテナスイッチ回路装置では、ゲート抵抗を、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor:相補型金属酸化膜半導体)インバータからの出力電圧で駆動している。
特開2007−6180号公報
高周波スイッチ回路において、抵抗値の高いゲート抵抗を用い、かつ、チャージポンプの駆動能力を上げることなく、スイッチング時間を短縮する。その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
以下に、(発明を実施するための形態)で使用される番号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号は、(特許請求の範囲)の記載と(発明を実施するための形態)との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号を、(特許請求の範囲)に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
一実施の形態によれば、高周波スイッチ回路は、トランジスタのゲートに対する電荷の充放電を補助する補助回路部(SP1〜SP4)を有する。
前記一実施の形態によれば、補助回路部がトランジスタのゲートに対する電荷の充放電を補助することによって、スイッチング時間の短縮を実現することが出来る。
図1は、第1の実施形態による単極双投の場合の高周波スイッチ回路の全体的な構成を示すブロック回路図である。 図2は、第1の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、特に電源回路部および制御回路部の構成を示すブロック回路図である。 図3は、第1の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、第1の電源ドライバと、第1の補助回路部と、第1のスイッチとに係る構成例を示す回路図である。 図4は、第1の実施形態による第1の補助回路部制御部の構成の例を示すブロック回路図である。 図5Aは、ゲートにゲート抵抗を接続されたトランジスタのオン状態を示す等価回路図である。 図5Bは、制御信号と、スイッチング時間との関係を示すグラフ群である。 図6は、第1の実施形態による高周波スイッチ回路が動作する際の各種信号波形の例を示すタイムチャートである。 図7は、第2の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、各補助回路部を制御する信号を生成する補助回路部制御信号生成部の構成例を示すブロック回路図である。 図8は、第2の実施形態による高周波スイッチ回路が動作する際の各種信号波形の例を示すタイムチャートである。 図9は、第3の実施形態による高周波スイッチ回路を用いた送受信回路の構成例を示すブロック回路図である。 図10は、第4の実施形態による補助回路部制御部の構成を示すブロック回路図である。 図11は、第5の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、第1の電源ドライバと、第1の補助回路部と、第1のスイッチとに係る構成例を示す回路図である。 図12は、第6の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、第1の補助回路部の構成例を示す回路図である。 図13は、第7の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、第1の補助回路部の構成例を示す回路図である。
添付図面を参照して、本発明による高周波スイッチ回路を実施するための形態を以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態による単極双投の場合の高周波スイッチ回路の全体的な構成を示すブロック回路図である。
図1に示した高周波スイッチ回路の構成要素について説明する。
図1に示した高周波スイッチ回路は、電源回路部PWRと、制御回路部CNTと、第1の補助回路部SP1と、第2の補助回路部SP2と、第3の補助回路部SP3と、第4の補助回路部SP4と、第1のスイッチS1Aと、第2のスイッチS2Aと、第3のスイッチS1Bと、第4のスイッチS2Bと、共通端部RF0と、第1の端部RF1と、第2の端部RF2とを含んでいる。第1のスイッチS1Aは、第1のゲートノードG1Aと、第1のバックゲートノードB1Aとを有している。第2のスイッチS2Aは、第2のゲートノードG2Aと、第2のバックゲートノードB2Aとを有している。第3のスイッチS1Bは、第3のゲートノードG1Bと、第3のバックゲートノードB1Bとを有している。第4のスイッチS2Bは、第4のゲートノードG2Bと、第4のバックゲートノードB2Bとを有している。なお、第1の実施形態による高周波スイッチ回路は、図1には図示しないローパスフィルタをさらに含んでいても良い。
図1に示した高周波スイッチ回路の構成要素の接続関係について説明する。電源回路部PWRは、制御回路部CNTに接続されている。制御回路部CNTは、電源回路部PWRと、第1の補助回路部SP1と、第2の補助回路部SP2と、第3の補助回路部SP3と、第4の補助回路部SP4とに接続されている。第1の補助回路部SP1は、制御回路部CNTと、第1のゲートノードG1Aと、第4のゲートノードG2Bとに接続されている。第2の補助回路部SP2は、制御回路部CNTと、第1のバックゲートノードB1Aと、第4のバックゲートノードB2Bとに接続されている。第3の補助回路部SP3は、制御回路部CNTと、第2のゲートノードG2Aと、第3のゲートノードG1Bとに接続されている。第4の補助回路部SP4は、制御回路部CNTと、第2のバックゲートノードB2Aと、第3のバックゲートノードB1Bとに接続されている。第1のスイッチS1Aは、第1の補助回路部SP1と、第2の補助回路部SP2と、共通端部RF0と、第1の端部RF1と、第2のスイッチS2Aと、第3のスイッチS1Bとに接続されている。第2のスイッチS2Aは、第3の補助回路部SP3と、第4の補助回路部SP4と、共通端部RF0と、第2の端部RF2と、第1のスイッチS1Aと、第4のスイッチS2Bとに接続されている。第3のスイッチS1Bは、第3の補助回路部SP3と、第4の補助回路部SP4と、第1の端部RF1と、第1のスイッチS1Aとに接続されている。第4のスイッチS2Bは、第1の補助回路部SP1と、第2の補助回路部SP2と、第2の端部RF2と、第2のスイッチS2Aとに接続されている。
図1に示した高周波スイッチ回路の構成要素の動作について説明する。電源回路部PWRは、外部電源VDDの電圧と、接地電圧とに基づいて、第1の基準電圧VR1と、第2の基準電圧VR2とを生成する。制御回路部CNTは、第1の基準電圧VR1と、第2の基準電圧VR2と、接地電圧VGと、第1の外部制御信号VC1、第2の外部制御信号VC2、…、第nの外部制御信号VCnとに基づいて、第1の制御信号CS1と、第2の制御信号CS2と、第3の制御信号CS3と、第4の制御信号CS4とを生成する。但し、一般に単極双投の場合の動作状態は2通りなので、1ビットの外部制御信号(VC1)により状態を切り替える事が可能である。外部制御信号のビット数nはスイッチの数とその動作状態の数に応じて決められる。
第1の補助回路部SP1は、第1の制御信号CS1の信号レベルが変動する際に第1のゲートノードG1Aおよび第4のゲートノードG2Bに補助電圧を印加することで、第1のスイッチS1Aおよび第4のスイッチS2Bにおけるスイッチング時間を短縮する。第2の補助回路部SP2は、第2の制御信号CS2の信号レベルが変動する際に第1のバックゲートノードB1Aおよび第4のバックゲートノードB2Bに補助電圧を印加することで、第1のスイッチS1Aおよび第4のスイッチS2Bにおけるスイッチング時間を短縮する。第3の補助回路部SP3は、第3の制御信号CS3の信号レベルが変動する際に第2のゲートノードG2Aおよび第3のゲートノードG1Bに補助電圧を印加することで、第2のスイッチS2Aおよび第3のスイッチS1Bにおけるスイッチング時間を短縮する。第4の補助回路部SP4は、第4の制御信号CS4の信号レベルが変動する際に第2のバックゲートノードB2Aおよび第3のバックゲートノードB1Bに補助電圧を印加することで、第2のスイッチS2Aおよび第3のスイッチS1Bにおけるスイッチング時間を短縮する。
第1のスイッチS1Aは、第1のゲートノードG1Aに供給される第1の制御信号CS1と、第1のバックゲートノードB1Aに供給される第2の制御信号CS2とに基づいて、共通端部RF0と、第1の端部RF1との間を、導通または遮断する。第2のスイッチS2Aは、第2のゲートノードG2Aに供給される第3の制御信号CS3と、第2のバックゲートノードB2Aに供給される第4の制御信号CS4とに基づいて、共通端部RF0と、第2の端部RF2との間を、導通または遮断する。第3のスイッチS1Bは、第3のゲートノードG1Bに供給される第3の制御信号CS3と、第3のバックゲートノードB1Bに供給される第4の制御信号CS4とに基づいて、第1の端部RF1と、グランドとの間を、導通または遮断する。第4のスイッチS2Bは、第4のゲートノードG2Bに供給される第3の制御信号CS3と、第4のバックゲートノードB2Bに供給される第4の制御信号CS4とに基づいて、第2の端部RF2と、グランドとの間を、導通または遮断する。
図2は、第1の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、特に電源回路部PWRおよび制御回路部CNTのより詳細な構成を示すブロック回路図である。図2に示した高周波スイッチ回路の構成要素について説明する。
図2に示した電源回路部PWRは、低損失レギュレータLDOと、リングオシレータROSと、第1のチャージポンプCP1と、第2のチャージポンプCP2とを含んでいる。
図2に示した制御回路部CNTは、デコーダDCDと、電源ドライバ回路部PDRとを含んでいる。電源ドライバ回路部PDRは、第1の電源ドライバPD1と、第2の電源ドライバPD2と、第3の電源ドライバPD3と、第4の電源ドライバPD4とを含んでいる。
図2に示した高周波スイッチ回路の構成要素の接続関係について説明する。低損失レギュレータLDOは、リングオシレータROSと、第1のチャージポンプCP1と、第2のチャージポンプCP2とに接続されている。リングオシレータROSは、低損失レギュレータLDOと、第1のチャージポンプCP1と、第2のチャージポンプCP2とに接続されている。第1のチャージポンプCP1は、低損失レギュレータLDOと、リングオシレータROSと、電源ドライバ回路部PDRとに接続されている。第2のチャージポンプCP2は、低損失レギュレータLDOと、リングオシレータROSと、電源ドライバ回路部PDRとに接続されている。デコーダDCDは、電源ドライバ回路部PDRに接続されている。但し、ここで、内部制御信号CS0は、複数の信号線を持つバスで表される。電源ドライバ回路部PDRは、第1のチャージポンプCP1と、第2のチャージポンプCP2と、デコーダDCDとに接続されている。
図2に示した高周波スイッチ回路の構成要素の動作について説明する。低損失レギュレータLDOは、外部電源VDDの電圧を用いて内部定電圧VRIを生成し、リングオシレータROSと、第1のチャージポンプCP1と、第2のチャージポンプCP2とに供給する。一例として、外部電源VDDの電圧は3.0V(Volt:ボルト)前後、より具体的には2.5〜3.3Vの範囲での変動が許容されており、内部定電圧VRIは2.0Vに固定されている。
リングオシレータROSは、低損失レギュレータLDOより内部定電圧VRIを供給され、クロック信号CLK1、およびクロック信号CLK2を生成して第1のチャージポンプCP1と、第2のチャージポンプCP2とにそれぞれ入力する。第1のチャージポンプCP1は、低損失レギュレータLDOより内部定電圧VRIを供給され、クロック信号CLK1を入力し、第1の基準電圧VR1を生成し、電源ドライバ回路部PDRに供給する。第1のチャージポンプCP1は、低損失レギュレータLDOより内部定電圧VRIを供給され、クロック信号CLK2を入力し、第2の基準電圧VR2を生成し、電源ドライバ回路部PDRに供給する。電源ドライバ回路部PDRでは、内部制御信号CS0の入力に基づき、各々の電源ドライバPD1〜PD4にて、レベルシフトされた基準電圧VR0、基準電圧VR1、または基準電圧VR2を出力する。一例として、第0の基準電圧VR0は0Vであり、第1の基準電圧VR1は3.3Vであり、第2の基準電圧VR2は−3.3Vである。
デコーダDCDは、第1の外部制御信号VC1、第2の外部制御信号VC2、…、第nの外部制御信号VCnを入力してデコードし、内部制御信号CS0を生成して電源ドライバ回路部PDRに供給する。但し、ここで、内部制御信号CS0は、複数の信号線を持つバスを意味する。第1の電源ドライバPD1は、第1の基準電圧VR1と、第2の基準電圧VR2とにより基準電圧の供給を受け、第1の制御信号CS1を生成する。第2の電源ドライバPD2は、第0の基準電圧VR0としての接地電圧VGと、第2の基準電圧VR2とにより基準電圧の供給を受け、第2の制御信号CS2を生成する。第3の電源ドライバPD3は、第1の基準電圧VR1と、第2の基準電圧VR2とにより基準電圧の供給を受け、第3の制御信号CS3を生成する。第4の電源ドライバPD4は、接地電圧VGである第0の基準電圧VR0と、第2の基準電圧VR2とにより基準電圧の供給を受け、第4の制御信号CS4を生成する。
図3は、第1の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、第1の電源ドライバPD1と、第1の補助回路部SP1と、第1のスイッチS1Aとに係る構成例を示す回路図である。図3に示した高周波スイッチ回路の構成要素について説明する。図3には、図1に図示しなかったローパスフィルタLPFの構成も示されている。なお、第2の電源ドライバPD2〜第4の電源ドライバPD4も第1の電源ドライバPD1と同様に構成されており、第2の補助回路部SP2〜第4の補助回路部SP4も第1の補助回路部SP1と同様に構成されており、第2のスイッチS2A、第3のスイッチS1B、第4のスイッチS2Bも第1のスイッチS1Aと同様に構成されている。
第1の電源ドライバPD1は、第1の電源ドライバ用Pチャネル型トランジスタPD1Pと、第1の電源ドライバ用Nチャネル型トランジスタPD1Nとを含んでいる。ローパスフィルタLPFは、第1のフィルタ用抵抗FR1と、第2のフィルタ用抵抗FR2と、フィルタ用容量FCとを含んでいる。第1の補助回路部SP1は、第1の補助回路部用Pチャネル型トランジスタSP1Pと、第1の補助回路部用Nチャネル型トランジスタSP1Nとを含んでいる。第1のスイッチS1Aは、第1のトランジスタS1T1、第2のトランジスタS1T2、…、第nのトランジスタS1Tnと、第1のゲート抵抗S1G1、第2のゲート抵抗S1G2、…、第nのゲート抵抗S1Gnと、第1のバックゲート抵抗S1B1、第2のバックゲート抵抗S1B2、…、第nのバックゲート抵抗S1Bnと、第1のジャンプ抵抗S1J1、第2のジャンプ抵抗S1J2、…、第nのジャンプ抵抗S1Jnとを含んでいる。ここで、添え字「n」は所定の整数を示し、端部間(RF0−RF1)を通過する信号の電力に応じて、各トランジスタ(S1T1〜S1Tn)の耐圧を超えないよう決められる。
図3に示した高周波スイッチ回路の構成要素の接続関係について説明する。スイッチのゲート端子を制御する電源ドライバPD1、PD3については、第1の電源ドライバ用Pチャネル型トランジスタPD1Pのソースは、第1のチャージポンプCP1の出力部に接続されている。第1の電源ドライバ用Nチャネル型トランジスタPD1Nのソースは、第2のチャージポンプCP2の出力部に接続されている。スイッチのバックゲート端子を制御する電源ドライバPD2、PD4については、第1の電源ドライバ用Pチャネル型トランジスタPD1Pのソースは、第0の基準電圧VR0と接続されている。第1の電源ドライバ用Nチャネル型トランジスタのPD1Nのソースは、第2のチャージポンプCP2の出力部と接続されている。第1の電源ドライバ用Pチャネル型トランジスタPD1Pのゲートと、第1の電源ドライバ用Nチャネル型トランジスタPD1Nのゲートとは、デコーダDCDの出力部の後段に共通接続されている。第1の電源ドライバ用Pチャネル型トランジスタPD1Pのドレインと、第1の電源ドライバ用Nチャネル型トランジスタPD1Nのドレインとは、ローパスフィルタLPFの入力部に共通接続されている。
第1のフィルタ用抵抗FR1の一方の端部は、ローパスフィルタLPFの入力部に接続されており、すなわち、第1の電源ドライバ用Pチャネル型トランジスタPD1Pのドレインと、第1の電源ドライバ用Nチャネル型トランジスタPD1Nのドレインとに共通接続されている。第1のフィルタ用抵抗FR1の他方の端部と、第2のフィルタ用抵抗FR2の一方の端部とは、フィルタ用容量FCの一方の端部に接続されている。フィルタ用容量FCの他方の端部は、接地されている。第2のフィルタ用抵抗FR2の他方の端部は、ローパスフィルタLPFの出力部に接続されている。ローパスフィルタLPFの出力部は、第1のゲートノードG1Aに接続されている。
第1の補助回路部用Pチャネル型トランジスタSP1Pのソースは、後述する第1の補助電圧VS1の電圧源に接続されている。第1の補助回路部用Nチャネル型トランジスタSP1Nのソースは、後述する第2の補助電圧VS2の電圧源に接続されている。第1の補助回路部用Pチャネル型トランジスタSP1Pのゲートは、後述する第1の補助回路部制御信号生成部CSC1に接続されている。第1の補助回路部用Nチャネル型トランジスタSP1Nのゲートは、後述する第2の補助回路部制御信号生成部CSC2に接続されている。第1の補助回路部用Pチャネル型トランジスタSP1Pのドレインと、第1の補助回路部用Nチャネル型トランジスタSP1Nのドレインとは、第1のゲートノードG1Aに共通接続されている。
第1のゲート抵抗S1G1、第2のゲート抵抗S1G2、…、第nのゲート抵抗S1Gnのそれぞれにおける一方の端部は、第1のゲートノードG1Aに共通接続されている。第1のゲート抵抗S1G1、第2のゲート抵抗S1G2、…、第nのゲート抵抗S1Gnのそれぞれにおける他方の端部は、第1のトランジスタS1T1、第2のトランジスタS1T2、…、第nのトランジスタS1Tnのそれぞれにおけるゲートに接続されている。第1のバックゲート抵抗S1B1、第2のバックゲート抵抗S1B2、…、第nのバックゲート抵抗S1Bnのそれぞれにおける一方の端部は、第1のバックゲートノードB1Aに共通接続されている。第1のバックゲート抵抗S1B1、第2のバックゲート抵抗S1B2、…、第nのバックゲート抵抗S1Bnのそれぞれにおける他方の端部は、第1のトランジスタS1T1、第2のトランジスタS1T2、…、第nのトランジスタS1Tnのそれぞれにおけるバックゲートに接続されている。第1のジャンプ抵抗S1J1、第2のジャンプ抵抗S1J2、…、第nのジャンプ抵抗S1Jnのそれぞれにおける一方の端部は、第1のトランジスタS1T1、第2のトランジスタS1T2、…、第nのトランジスタS1Tnのそれぞれにおけるソースに接続されている。第1のジャンプ抵抗S1J1、第2のジャンプ抵抗S1J2、…、第nのジャンプ抵抗S1Jnのそれぞれにおける他方の端部は、第1のトランジスタS1T1、第2のトランジスタS1T2、…、第nのトランジスタS1Tnのそれぞれにおけるドレインに接続されている。第1のトランジスタS1T1、第2のトランジスタS1T2、…、第nのトランジスタS1Tnは、それぞれのソースおよびドレインを介して、共通端部RF0と、第1の端部RF1との間に、直列に接続されている。第1のトランジスタS1T1、第2のトランジスタS1T2、…、第nのトランジスタS1Tnのそれぞれにおけるバックゲートは、第1のバックゲート抵抗S1B1、第2のバックゲート抵抗S1B2、…、第nのバックゲート抵抗S1Bnのそれぞれにおける一方の端部に接続されている。
図3に示した高周波スイッチ回路の構成要素の動作について説明する。第1の動作では、第1の電源ドライバPD1が、デコーダDCDが出力する内部制御信号CS0に基づいて、第1の基準電圧VR1を後段に向けて出力する。但し、内部制御信号CS0について、ここでは複数の信号線の内のある1つの信号線を入力として、第1の電源ドライバPD1は後段に出力する。ローパスフィルタLPFは、第1のゲートノードG1Aにおける高周波ノイズの成分を減少させる役割を担う。第1の補助回路部SP1は、デコーダDCDが出力する内部制御信号CS0に含まれる第1の補助回路部制御信号C1Pに応じて第1の補助電圧VS1を第1のゲートノードG1Aに印加する。
ここで、第1の補助電圧VS1は、第1の基準電圧VR1と同じ極性であることが好ましい。その上で、第1の補助電圧VS1の絶対値が、第1の基準電圧VR1の絶対値よりも低い場合には、第1のゲートノードG1Aにおける電圧が第1の補助電圧VS1に達した時点で、第1の補助回路部SP1は第1の補助電圧VS1の供給を終了する。言い換えれば、第1の補助回路部SP1は、第1のゲートノードG1Aにおける電圧が第1の補助電圧VS1に達するまでの時間を、第1の電源ドライバPD1のみにより第1の基準電圧VR1を印加するだけの場合よりも、短縮することが出来る。
第2の動作では、第1の電源ドライバPD1が、デコーダDCDが出力する内部制御信号CS0に基づいて、第2の基準電圧VR2を後段に向けて出力する。但し、内部制御信号CS0について、ここでは複数の信号線の内のある1つの信号線を入力として、第1の電源ドライバPD1は後段に出力する。ローパスフィルタLPFは、第1のゲートノードG1Aにおける高周波ノイズの成分を減少させる役割を担う。第1の補助回路部SP1は、デコーダDCDが出力する内部制御信号CS0に含まれる第2の補助回路部制御信号C1Nに応じて第2の補助電圧VS2を第1のゲートノードG1Aに印加する。
ここで、第2の補助電圧VS2は、第2の基準電圧VR2と同じ極性であることが好ましい。その上で、第2の補助電圧VS2の絶対値が、第2の基準電圧VR2の絶対値よりも低い場合には、第1のゲートノードG1Aにおける電圧が第2の補助電圧VS2に達した時点で、第1の補助回路部SP1は第2の補助電圧VS2の供給を終了する。言い換えれば、第1の補助回路部SP1は、第1のゲートノードG1Aにおける電圧が第2の補助電圧VS2に達するまでの時間を、第1の電源ドライバPD1のみにより第2の基準電圧VR2を印加するだけの場合よりも、短縮することが出来る。
前述した第1の補助電圧VS1の電源および第2の補助電圧VS2について説明する。第1の実施形態では、第1のゲートノードG1Aの電圧が第1の基準電圧VR1または第2の基準電圧VR2に達するまでの時間を短縮するために、第1の電源ドライバPD1の供給能力に拠らない他の供給源を、補助電圧源として利用する。第1の補助電圧VS1の電源の具体例としては、外部電源VDDや、低損失レギュレータLDOの出力や、第1のチャージポンプCP1の出力などが利用可能である。また、第2の補助電圧VS2の電源の具体例としては、第2のチャージポンプCP2の出力や、グランドや、負の電圧を供給可能な図示しない外部電源などが利用可能である。
なお、第1のチャージポンプCP1および第2のチャージポンプCP2を第1の補助電圧VS1および第2の補助電圧VS2の電源として用いる場合でも、第1のチャージポンプCP1および第2のチャージポンプCP2から見たローパスフィルタLPFのRC(Resistance−Capacitance:抵抗容量)時定数の分だけスイッチング時間を削減することが可能である。
図4は、第1の実施形態による第1の補助回路部制御部SP1Cの構成の例を示すブロック回路図である。図4に示した第1の補助回路部制御部SP1Cの構成要素について説明する。
図4に示した第1の補助回路部制御部SP1Cは、第1の比較器CMP1と、第2の比較器CMP2と、前述した第1の補助回路部制御信号生成部CSC1と、前述した第2の補助回路部制御信号生成部CSC2とを含んでいる。
図4に示した第1の補助回路部制御部SP1Cの構成要素の接続関係について説明する。第1の比較器CMP1の出力部は、第1の補助回路部制御信号生成部CSC1の入力部に接続されている。第1の補助回路部制御信号生成部CSC1の出力部は、第1の補助回路部用Pチャネル型トランジスタSP1Pのゲートに接続されている。第2の比較器CMP2の出力部は、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2の入力部に接続されている。第2の補助回路部制御信号生成部CSC2の出力部は、第1の補助回路部用Nチャネル型トランジスタSP1Nのゲートに接続されている。
図4に示した第1の補助回路部制御部SP1Cの動作について説明する。第1の比較器CMP1は、第1のゲートノードG1Aの電圧VG1Aと、第1の補助電圧VS1とを入力して比較し、その比較結果を示す第1の比較結果信号VCMP1を第1の補助回路部制御信号生成部CSC1に向けて出力する。第1の補助回路部制御信号生成部CSC1は、第iの外部制御信号VCiのL状態からH状態への立ち上がりを検出した場合には補助の開始を示す第1の補助回路部制御信号C1Pを生成し、第1の比較結果信号VCMP1を受信した場合には補助の終了を示す第1の補助回路部制御信号C1Pを生成する。
同様に、第2の比較器CMP2は、第1のゲートノードG1Aの電圧VG1Aと、第2の補助電圧VS2とを入力して比較し、その比較結果を示す第2の比較結果信号VCMP2を第2の補助回路部制御信号生成部CSC2に向けて出力する。第2の補助回路部制御信号生成部CSC2は、第iの外部制御信号VCiのH状態からL状態への立ち下がりを検出した場合には補助の開始を示す第2の補助回路部制御信号C1Nを生成し、第2の比較結果信号VCMP2を受信した場合には補助の終了を示す第2の補助回路部制御信号C1Nを生成する。但し、ここでは外部制御信号VCiのL状態は、対応するスイッチS1Aの遮断状態に対応しており、H状態は通過状態に対応している場合を示す。また、これらの補助回路部制御信号生成部CSC1、CSC2は、一般的なCMOS論理回路を用いて構成することが可能である。
図5Aは、ゲートにゲート抵抗が接続されたトランジスタのオン状態を示す等価回路図である。図5Aに示した等価回路図の構成要素について説明する。
図5Aに示した等価回路図は、ゲート抵抗RGと、トランジスタのオン抵抗RSOと、ゲート・ソース間容量CGSと、ゲート・ドレイン間容量CGDと、ノードG、S、D、G1、S1およびD1とを含んでいる。ここで、ノードGはトランジスタのゲートを示し、ノードSはトランジスタのソースを示し、ノードDはトランジスタのドレインを示している。ノードG1は、ゲート抵抗の接続先を示し、ノードS1は、トランジスタのソースの接続先を示し、ノードD1は、トランジスタのドレインの接続先を示している。
図5Aに示した等価回路図の構成要素の接続関係について説明する。ゲート抵抗RGの一方の端部は、ノードG1に接続されている。ゲート抵抗RGの他方の端部は、ノードGに接続されている。ゲート・ソース間容量CGSの一方の端部は、ノードGに接続されている。ゲート・ソース間容量CGSの他方の端部は、ノードSに接続されている。ゲート・ドレイン間容量CGDの一方の端部は、ノードGに接続されている。ゲート・ドレイン間容量CGDの他方の端部は、ノードDに接続されている。ノードS1は、ノードSに接続されている。ノードD1は、ノードDに接続されている。
図5Aに示した等価回路図を参照して、ゲート抵抗RGの抵抗値がある程度の大きさを必要とすることについて説明する。ゲート抵抗RGの端部G1から、ノードDまでのインピーダンスの値は、直列に接続されたゲート抵抗RGおよびゲート・ドレイン間容量CGDのインピーダンスの合計値であり、以下の式で表される。
ZGD=RG+ZCGD=RG+(1/jωCGD)
ここで、ZGDはゲート抵抗RGの端部G1から、ノードDまでのインピーダンスを表し、RGはゲート抵抗RGの抵抗値を表し、ZCGDはゲート・ドレイン間容量CGDのインピーダンスを表している。また、jは虚数を表し、ωはRF(Radio Frequency:高周波)信号の角周波数を表し、CGDはゲート・ドレイン間容量CGDの容量値を表している。
したがって、RF信号が低周波になるにつれZCGDが相対的にゲート抵抗値に対して高く見えるため、低周波にてノードGの電位をより一定に保つには、高いゲート抵抗値RGが要求される。
図5Bを参照して、スイッチング時間について説明する。図5Bは、制御信号と、スイッチング時間との関係を示すグラフ群である。図5Bは、第1のグラフ(a)と、第2のグラフ(b)とを含んでいる。第1のグラフ(a)と、第2のグラフ(b)との両方において、横軸は時間の経過を示し、縦軸は信号の電圧を示している。
第1のグラフ(a)は、制御信号の波形の例を示している。この例では、外部制御信号VCiの信号レベルは、時刻t1まではL(Low:ロー)状態で、時刻t1以降はH(High:ハイ)状態である。この制御信号によって制御されるスイッチは、時刻t1において遮断状態から導通状態に切り替わる。
第2のグラフ(b)は、任意の外部制御信号VCiによって制御されるスイッチを流れるRF信号の波形の例を示している。この例では、RF信号の電圧VRFは、時刻t1までは通過しておらず、時刻t1以降に通過し始めるもののその包絡線ENVはゼロから徐々に増大して時刻t2に90%に達し、そのさらに後になって100%に到る。
ここで、時刻t1から時刻t2までの時間TSWが、スイッチング時間と一般に定義される。
図6は、第1の実施形態による高周波スイッチ回路が動作する際の各種信号波形の例を示すタイムチャートである。図6を参照して、第1の実施形態による高周波スイッチ回路のより具体的な動作例について説明する。この例では、第1の補助電圧VS1として外部電源VDDの電圧を用い、第2の補助電圧VS2として第0の基準電圧VR0、すなわち接地電圧VGを用いている。ここでは各電圧の関係がVR1>VDD>VR0>VR2の場合を一例に説明する。
図6は、第1のグラフ(a)と、第2のグラフ(b)と、第3のグラフ(c)と、第4のグラフ(d)とを含んでいる。第1のグラフ(a)〜第4のグラフ(d)のそれぞれにおいて、横軸は時間の経過を示し、縦軸は各信号の信号レベル、すなわち電圧値を示している。
第1のグラフ(a)は、任意の第iの外部制御信号VCiの波形を示している。図6の例では、第iの外部制御信号VCiは、時刻ta1まではL状態で、時刻ta1に立ち上がり、時刻ta1から時刻td1まではH状態で、時刻td1に立ち下がり、時刻td1以降はL状態である。ここでは、一例として外部制御信号VCiのL状態は、対応するスイッチS1Aの遮断状態に対応しており、H状態は通過状態に対応している場合を示す。
第2のグラフ(b)は、第1の補助回路部SP1のPチャネル型トランジスタSP1Pを制御する第1の補助回路部制御信号C1Pの電圧VC1Pの波形を示している。図6の例では、電圧VC1Pは、時刻ta1まではH状態で、時刻ta1に立ち下がり、時刻ta1から時刻tb1まではL状態で、時刻tb1に立ち上がり、時刻tb1以降はH状態である。
第3のグラフ(c)は、第1の補助回路部SP1のNチャネル型トランジスタSP1Nを制御する第2の補助回路部制御信号C1Nの電圧VC1Nの波形を示している。図6の例では、電圧VC1Nは、時刻td1まではL状態で、時刻td1に立ち上がり、時刻td1から時刻te1まではH状態で、時刻te1に立ち下がり、時刻te1以降はL状態である。
第4のグラフ(d)は、第1のゲートノードG1Aにおける電圧VG1Aの波形を示している。図6の例では、電圧VG1Aは、時刻ta1までは第2の基準電圧VR2に等しく、時刻ta1に上昇を始め、時刻tb1に外部電源VDDの電圧に到達し、時刻tc1に第1の基準電圧VR1に到達する。電圧VG1Aは、その後、時刻tc1から時刻td1までは第1の基準電圧VR1に等しく、時刻td1に下降を始め、時刻te1に第0の基準電圧VR0である接地電圧VGに到達し、時刻tf1に第2の基準電圧VR2に到達する。
図6に示した動作例について、より詳細に説明する。まず、第1の実施形態による高周波スイッチの立ち上がり動作について説明する。第1のスイッチS1Aをオフ状態からオン状態に切り替えるために、時刻ta1において、第iの外部制御信号VCiがL状態からH状態に切り替わる。第iの外部制御信号VCiに応じて、第1の補助回路部SP1のPチャネル型トランジスタSP1Pを制御する第1の補助回路部制御信号C1PがH状態からL状態に切り替わってPチャネル型トランジスタSP1Pが導通状態になる。これにより第1のゲートノードG1Aと、外部電源VDDとが、Pチャネル型トランジスタSP1Pを介して導通状態になる。第1のゲートノードG1Aは、時刻ta1から時刻tb1まで、第1のチャージポンプCP1から供給される第1の基準電圧VR1と、Pチャネル型トランジスタSP1Pを介して供給される第1の補助電圧VS1、すなわち外部電源VDDの電圧とによって充電される。
時刻tb1において、第1のゲートノードG1Aの電圧VG1Aが外部電源VDDの電圧に到達すると、第1の補助電圧VS1は第1の補助回路部SP1を通してこれ以上の充電が行えなくなる。そこで、時刻tb1においてPチャネル型トランジスタSP1Pをオフ状態にする。この制御は、第1のゲートノードG1Aの電圧VG1Aと、第1の補助電圧VS1とを第1の比較器CMP1で比較し、この比較結果を示す信号を供給された第1の補助回路部制御信号生成部CSC1が生成する第1の補助回路部制御信号C1Pで行う。
その後、時刻tb1から時刻tc1までは、第1のチャージポンプCP1が供給する第1の基準電圧VR1だけで第1のゲートノードG1Aを充電し、時刻tc1から時刻td1までその電圧VG1Aを保持する。
次に、第1の実施形態による高周波スイッチの立ち下がりについて説明する。第1のスイッチS1Aをオン状態からオフ状態に切り替えるために、時刻td1において、第iの外部制御信号VCiがH状態からL状態に切り替わる。第iの外部制御信号VCiに応じて、第1の補助回路部SP1のNチャネル型トランジスタSP1Nを制御する第2の補助回路部制御信号C1NがL状態からH状態に切り替わってNチャネル型トランジスタSP1Nが導通状態になる。第1のゲートノードG1Aと、グランドとが、Nチャネル型トランジスタSP1Nを介して導通状態になる。第1のゲートノードG1Aは、時刻td1から時刻te1まで、第2のチャージポンプCP2から供給される第2の基準電圧VR2と、Nチャネル型トランジスタSP1Nを介して供給される第2の補助電圧VS2、すなわち第0の基準電圧VR0でもある接地電圧VGとによって放電される。
時刻te1において、第1のゲートノードG1Aの電圧VG1Aが第0の基準電圧VR0に到達すると、第2の補助電圧VS2は第1の補助回路部SP1を通してこれ以上の放電が行えなくなる。そこで、時刻te1においてNチャネル型トランジスタSP1Nをオフ状態にする。この制御は、第1のゲートノードG1Aの電圧VG1Aと、第2の補助電圧VS2とを第2の比較器CMP2で比較し、この比較結果を示す信号を供給された第2の補助回路部制御信号生成部CSC2が生成する第2の補助回路部制御信号C1Nで行う。
その後、時刻te1から時刻tf1までは、第2のチャージポンプCP2が供給する第2の基準電圧VR2だけで第1のゲートノードG1Aを放電し、以降もその電圧VG1Aを保持する。
上記の例では、第1の補助電圧VS1として外部電源VDDの電圧を用いたが、その他、例えば低損失レギュレータLDOの出力電圧を用いた場合などでも第1の実施形態による高周波スイッチ回路は同様に動作する。
また、上記の例では、第1のゲートノードG1Aの電圧が第1の補助電圧VS1または第2の補助電圧VS2に到達するまで第1の補助回路部SP1を動作させたが、この動作期間はより短くても問題は無い。
以上、第1のスイッチS1Aの構成および動作について説明したが、第2のスイッチS2Aの場合でも第3の補助回路部SP3は第1の補助回路部SP1と同様に動作する。
また、第3のスイッチS1Bおよび第4のスイッチS2Bについても、第1のスイッチS1Aおよび第2のスイッチS2Aと同様の考え方で動作させれば良い。ただし、第2の電源ドライバPD2および第4の電源ドライバPD4が電圧を印加する対象は各スイッチに含まれるトランジスタのバックゲートノードであるので、スイッチがオン状態ならバックゲートノードに接地電圧VG、すなわち第0の基準電圧VR0を印加し、オフ状態の場合には第2の基準電圧VR2を印加する、という相違点がある。
なお、第1のスイッチS1Aと、第2のスイッチS2Aと、第3のスイッチS1Bと、第4のスイッチS2Bとが、以下のように連動して動作することで、第1の実施形態による高周波スイッチ回路が、共通端部RF0への接続先を第1の端部RF1または第2の端部RF2の間で切り替える単極双投スイッチとして動作する。すなわち、第1の端部RF1を共通端部RF0に接続する際には、第1のスイッチS1Aはオン状態になり、第2のスイッチS2Aはオフ状態になり、第3のスイッチS1Bはオフ状態になり、第4のスイッチS2Bはオン状態になる。反対に、第2の端部RF2を共通端部RF0に接続する際には、第1のスイッチS1Aはオフ状態になり、第2のスイッチS2Aはオン状態になり、第3のスイッチS1Bはオン状態になり、第4のスイッチS2Bはオフ状態になる。
このように、第1の実施形態による高周波スイッチ回路では、ゲート抵抗の抵抗値を高く設定しても、ゲートノードにおける電荷の充放電を、補助回路部を用いて並列化することでスイッチング時間を短縮することが出来る。但し、スイッチS1Aを構成するCMOSにおいて、バックゲート端子につく容量値は、ゲート端子でのゲート酸化膜容量に対して小さいので、一般にスイッチング速度の課題はゲート側の電位の切り替え時に発生する。
したがって、第1の実施形態による高周波スイッチ回路では、第1の補助回路部SP1〜SP4を追加したことによって、チャージポンプの駆動能力を高めることなく、すなわちチャージポンプを構成する容量値を増やすことなく、高周波スイッチで課題となる相互変調歪みと、スイッチング時間と、レイアウト面積との間で問題となるトレードオフを緩和することが出来る。
なお、一般的なシリコン系の製造プロセスでは、第1の実施形態で用いる第1の補助回路部SP1〜第4の補助回路部SP4を追加したことによるレイアウト面積への影響は、同等の作用効果を得るためにチャージポンプの容量を増やした場合の影響よりも、小さい。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、各補助回路部を制御する信号を生成する第1の補助回路部制御部SP1Cの構成例を示すブロック回路図である。なお、第2の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の構成については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
図7に示した第2の実施形態による第1の補助回路部制御部SP1Cの構成要素について説明する。図7に示した第1の補助回路部制御部SP1Cは、検波回路DETと、第1の比較器CMP1と、第2の比較器CMP2と、第3の比較器CMP3と、第4の比較器CMP4と、第1の補助回路部制御信号生成部CSC1と、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2とを含んでいる。なお、第2の実施形態による高周波スイッチ回路は、図示しない第1の基準信号レベルL1、第2の基準信号レベルL2、第3の基準信号レベルL3および第4の基準信号レベルL4を供給する図示しない基準電位をさらに有する。
図7に示した第2の実施形態による第1の補助回路部制御部SP1Cの構成要素の接続関係について説明する。検波回路DETの入力部は、共通端部RF0に接続されている。検波回路DETの出力部は、第1の比較器CMP1〜第4の比較器CMP4のそれぞれにおける第1の入力部に接続されている。第1の比較器CMP1における第2の入力部は、第1の基準信号レベルL1を出力する電位に接続されている。第2の比較器CMP2における第2の入力部は、第2の基準信号レベルL2を出力する電位に接続されている。第3の比較器CMP3における第2の入力部は、第3の基準信号レベルL3を出力する電位に接続されている。第4の比較器CMP4における第2の入力部は、第4の基準信号レベルL4を出力する電位に接続されている。
第1の比較器CMP1の出力部は、第1の補助回路部制御信号生成部CSC1の第1の入力部に接続されている。第2の比較器CMP2の出力部は、第1の補助回路部制御信号生成部CSC1の第2の入力部に接続されている。第3の比較器CMP3の出力部は、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2の第1の入力部に接続されている。第4の比較器CMP4の出力部は、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2の第2の入力部に接続されている。第1の補助回路部制御信号生成部CSC1の出力部は、第1の補助回路部SP1のPチャネル型トランジスタSP1Pのゲートに接続されている。第2の補助回路部制御信号生成部CSC2の出力部は、第1の補助回路部SP1のNチャネル型トランジスタSP1Nのゲートに接続されている。
図7に示した第2の実施形態による第1の補助回路部制御部SP1Cの構成要素の動作について説明する。検波回路DETは、共通端部RF0から入力する高周波信号を検波して、その結果得られる信号レベル、すなわち検波電圧VDETを、第1の比較器CMP1〜第4の比較器CMP4に向けて出力する。第1の比較器CMP1は、検波電圧VDETと、第1の基準信号レベルL1とを比較して、その比較の結果を示す第1の比較結果信号VCMP1を第1の補助回路部制御信号生成部CSC1に向けて出力する。第2の比較器CMP2は、検波電圧VDETと、第2の基準信号レベルL2とを比較して、その比較の結果を示す第2の比較結果信号VCMP2を第1の補助回路部制御信号生成部CSC1に向けて出力する。第3の比較器CMP3は、検波電圧VDETと、第3の基準信号レベルL3とを比較して、その比較の結果を示す第3の比較結果信号VCMP3を第2の補助回路部制御信号生成部CSC2に向けて出力する。第4の比較器CMP4は、検波電圧VDETと、第4の基準信号レベルL4とを比較して、その比較の結果を示す第4の比較結果信号VCMP4を第2の補助回路部制御信号生成部CSC2に向けて出力する。第1の補助回路部制御信号生成部CSC1は、第1の比較結果信号VCMP1と、第2の比較結果信号VCMP2と、第iの外部制御信号VCiとに基づいて、第1の補助回路部制御信号C1Pを生成する。第2の補助回路部制御信号生成部CSC2は、第3の比較結果信号VCMP3と、第4の比較結果信号VCMP4と、第iの外部制御信号VCiとに基づいて、第2の補助回路部制御信号C1Nを生成する。
図8は、第2の実施形態による高周波スイッチ回路が動作する際の各種信号波形の例を示すタイムチャートである。
図8は、第1のグラフ(a)と、第2のグラフ(b)と、第3のグラフ(c)とを含んでいる。
第1のグラフ(a)〜第3のグラフ(c)のそれぞれにおいて、横軸は時間経過を示し、縦軸は各信号の信号レベル、すなわち電圧を示している。
第1のグラフ(a)は、検波回路DETの出力信号の検波電圧VDETの波形を示している。検波電圧VDETは、共通端部RF0ノードの信号レベルに応じて、上昇する期間と、変化しない期間と、下降する期間と、再び変化しない期間とを、この順番に繰り返している。時刻ta2および時刻tb2において、検波電圧VDETは上昇中であり、時刻ta2および時刻tb2における検波電圧VDETの値はそれぞれ第1の基準信号レベルL1および第2の基準信号レベルL2である。また、時刻tc2および時刻td2において、検波電圧VDETは下降中であり、時刻tc2および時刻td2における検波電圧VDETの値はそれぞれ第3の基準信号レベルL3および第4の基準信号レベルL4である。
第2のグラフ(b)は、第1の補助回路部SP1のPチャネル型トランジスタSP1Pを制御する第1の補助回路部制御信号C1Pの電圧VC1Pの波形を示している。電圧VC1Pは、検波電圧VDETが上昇中に第1の基準信号レベルL1に達してから第2の基準信号レベルL2に達するまでの期間中はL状態であり、その他の期間中はH状態である。特に、時刻ta2から時刻tb2までの期間中、電圧VC1PはL状態である。
第3のグラフ(c)は、第1の補助回路部SP1のNチャネル型トランジスタを制御する第2の補助回路部制御信号C1Nの電圧VC1Nの波形を示している。電圧VC1Pは、検波電圧VDETが上昇中に第1の基準信号レベルL1に達してから第2の基準信号レベルL2に達するまでの期間中はL状態であり、その他の期間中はH状態である。特に、時刻ta2から時刻tb2までの期間中、電圧VC1PはL状態である。
図8に示した動作例について、より詳細に説明する。第iの外部制御信号VCiがH状態、すなわち第1のスイッチS1Aがオン状態に変化する場合で、検波電圧VDETが上昇を始めるタイミングは、第1のゲートノードG1Aに電荷を充電し始めるタイミングでもある。したがって、このタイミング、すなわち時刻ta2は、第1の基準信号レベルL1を用いて検出されて、第1の補助回路部SP1は第1の補助電圧VS1を用いた充電の補助を開始する。検波電圧VDETがさらに上昇すると、第1の実施形態の場合と同様に、第1のゲートノードG1Aの電圧VG1Aは第1の補助電圧VS1に到達する。このタイミング、すなわち時刻tb2は、第2の基準信号レベルL2を用いて検出されて、第1の補助回路部SP1は第1の補助電圧VS1を用いた充電の補助を終了する。
反対に、検波電圧VDETが下降を始めるタイミングは、第1のゲートノードG1Aから電荷を放電し始めるタイミングでもある。したがって、このタイミング、すなわち時刻tc2は、第3の基準信号レベルL3を用いて検出されて、第1の補助回路部SP1は第2の補助電圧VS2を用いた放電の補助を開始する。検波電圧VDETがさらに下降すると、第1の実施形態の場合と同様に、第1のゲートノードG1Aの電圧VG1Aは第2の補助電圧VS2に到達する。このタイミング、すなわち時刻td2は、第4の基準信号レベルL4を用いて検出されて、第1の補助回路部SP1は第2の補助電圧VS2を用いた放電の補助を終了する。
上記にて共通端部RF0における信号を検波し、スイッチS1Aの切り替え動作の補助の構成・動作について説明したが、第1の端部RF1または第2の端部RF2において高周波信号を検波し、スイッチS1Aの切り替え動作の補助をする場合について同様となる。また、実施例1と同様に、スイッチS1Bについては、スイッチS1AがONの時にはOFFであり、スイッチS1AがOFFの時にはONである。スイッチS1Bについても、スイッチS2AがONの時にはOFFであり、スイッチS2AがOFFの時にはONである。
第2の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の動作および得られる作用効果については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
(第3の実施形態)
図9は、第3の実施形態による高周波スイッチ回路SWを用いた送受信回路の構成例を示すブロック回路図である。図9に、第3の実施形態をスーパーヘテロダイン方式の送受信システムを一例として、構成要素について説明する。
図9に示した送受信回路は、アンテナANTと、高周波スイッチ回路SWと、受信回路部と、ベースバンド回路部BBCと、第1の電圧制御発振器VCO1と、第2の電圧制御発振器VCO2と、送信回路部とを含んでいる。受信回路部は、高周波スイッチ回路SWと、低ノイズ増幅器LNAと、第1の受信側バンドパスフィルタBPFR1と、受信側ミキサMIXRと、第2の受信側バンドパスフィルタBPFR2と、受信側可変利得増幅器VGARと、復調器DEMとを含んでいる。送信回路部は、変調器MODと、送信側可変利得増幅器VGATと、第1の送信側バンドパスフィルタBPFT1と、送信側ミキサMIXTと、第2の送信側バンドパスフィルタBPFT2と、駆動用増幅器DAと、パワーアンプPAとを含んでいる。ここで、高周波スイッチ回路SWは、第1または第2の実施形態による高周波スイッチ回路である。
図9に示した送受信回路の構成要素の接続関係について説明する。高周波スイッチ回路SWの共通端部RF0には、アンテナANTが接続されている。高周波スイッチ回路SWの第2の端部RF2は、低ノイズ増幅器LNAの入力部に接続されている。低ノイズ増幅器LNAの出力部は、第1の受信側バンドパスフィルタBPFR1の入力部に接続されている。第1の受信側バンドパスフィルタBPFR1の出力部は、受信側ミキサMIXRの第1の入力部に接続されている。受信側ミキサMIXRの出力部は、第2の受信側バンドパスフィルタBPFR2の入力部に接続されている。第2の受信側バンドパスフィルタBPFR2の出力部は、受信側可変利得増幅器VGARの第1の入力部に接続されている。受信側可変利得増幅器VGARの第1の出力部は、復調器DEMの第1の入力部に接続されている。復調器DEMの第1の出力部は、ベースバンド回路部BBCの第1の入力部に接続されている。復調器DEMの第2の出力部は、ベースバンド回路部BBCの第2の入力部に接続されている。受信側可変利得増幅器VGARの第2の出力部は、ベースバンド回路部BBCの第3の入力部に接続されている。
ベースバンド回路部BBCの第1の出力部は、変調器MODの第1の入力部に接続されている。ベースバンド回路部BBCの第2の出力部は、変調器MODの第2の入力部に接続されている。変調器MODの出力部は、送信側可変利得増幅器VGATの第1の入力部に接続されている。送信側可変利得増幅器VGATの出力部は、第1の送信側バンドパスフィルタBPFT1の入力部に接続されている。第1の送信側バンドパスフィルタBPFT1の出力部は、送信側ミキサMIXTの第1の入力部に接続されている。送信側ミキサMIXTの出力部は、第2の送信側バンドパスフィルタBPFT2の入力部に接続されている。第2の送信側バンドパスフィルタBPFT2の出力部は、駆動用増幅器DAの入力部に接続されている。駆動用増幅器DAの出力部は、パワーアンプPAの入力部に接続されている。パワーアンプPAの出力部は、高周波スイッチ回路SWの第1の端部RF1に接続されている。
ベースバンド回路部BBCの第3の出力部は、受信側可変利得増幅器VGARの第2の入力部に接続されている。ベースバンド回路部BBCの第4の出力部は、送信側可変利得増幅器VGATの第2の入力部に接続されている。第1の電圧制御発振器VCO1の第1の出力部は、復調器DEMの第2の入力部に接続されている。第1の電圧制御発振器VCO1の第2の出力部は、変調器MODの第3の入力部に接続されている。第2の電圧制御発振器VCO2の第1の出力部は、受信側ミキサMIXRの第2の入力部に接続されている。第2の電圧制御発振器VCO2の第2の出力部は、送信側ミキサMIXTの第2の入力部に接続されている。
図9に示した送受信回路の構成要素の動作について説明する。第1の電圧制御発振器VCO1は、第1の発振信号を生成する。第2の電圧制御発振器VCO2は、第2の発振信号を生成する。ベースバンド回路部BBCは、受信側可変利得増幅器VGARからの受信信号の強度を示す受信信号強度信号RSSIに基づき、受信側自動利得制御信号AGCRを生成して受信側可変利得増幅器VGARの利得を制御する。アンテナANTは、無線信号の送受信を行う。高周波スイッチ回路SWは、アンテナANTに対する、送信回路部と受信回路部との接続を切り替える。低ノイズ増幅器LNAは、アンテナANTからの高周波信号を増幅する。第1の受信側バンドパスフィルタBPFR1は、増幅された高周波信号のうち、不要な帯域の成分を減衰させる。受信側ミキサMIXRは、第1の受信側バンドパスフィルタBPFR1の出力信号を、第2の発振信号で中間周波数信号に変換する。第2の受信側バンドパスフィルタBPFR2は、中間周波数信号のうち、不要な帯域の成分を減衰させる。受信側可変利得増幅器VGARは、受信側自動利得制御信号AGCRに応じて第2の受信側バンドパスフィルタBPFR2の出力信号を増幅する。受信側可変利得増幅器VGARは、さらに、受信信号強度信号RSSIを生成してベースバンド回路部BBCに向けて出力する。復調器DEMは、受信側可変利得増幅器VGARの出力信号を復調し、受信信号のI成分RXIおよびQ成分RXQを生成してベースバンド回路部BBCに向けて出力する。
ベースバンド回路部BBCは、送信信号のI成分TXIおよびQ成分TXQを生成して変調器MODに供給し、送信側自動利得制御信号AGCTを生成して送信側可変利得増幅器VGATに供給する。変調器MODは、第1の発振信号に基づいて送信信号を変調する。送信側可変利得増幅器VGATは、変調された送信信号を、送信側自動利得制御信号AGCTに応じて増幅する。第1の送信側バンドパスフィルタは、増幅された送信信号のうち、不要な帯域の成分を減衰させる。送信側ミキサMIXTは、第2の発振信号を用いて、送信信号の混合を行う。第2の送信側バンドパスフィルタは、送信信号のうち、不要な帯域の成分を減衰させる。駆動用増幅器DAは、送信信号の増幅を行う。パワーアンプPAは、送信信号を増幅してアンテナANTに向けて出力する。
第3の実施形態による高周波スイッチ回路SWでは、ベースバンド回路部BBCが生成出力する受信側自動利得制御信号AGCRおよび送信側自動利得制御信号AGCTを、第1の補助回路部SP1〜SP4の制御信号として用いる。より具体的には、第3の実施形態では、図4に示した第1の実施形態による第1の補助回路部制御部SP1Cにおいて、充放電の補助の開始を示す第iの外部制御信号VCiの代わりに、受信側自動利得制御信号AGCRおよび送信側自動利得制御信号AGCTを用いる。
第3の実施形態による高周波スイッチ回路SWのその他の構成、動作および得られる作用効果については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
(第4の実施形態)
図10は、第4の実施形態による第1の補助回路部制御部SP1Cの構成を示すブロック回路図である。第4の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の構成については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
図10に示した第1の補助回路部制御部SP1Cの構成要素について説明する。第4の実施形態による第1の補助回路部制御部SP1Cは、第1のタイマ回路TMR1と、第2のタイマ回路TMR2と、第1の補助回路部制御信号生成部CSC1と、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2とを含んでいる。
図10に示した第1の補助回路部制御部SP1Cの構成要素の接続関係について説明する。第1のタイマ回路TMR1の出力部は、第1の補助回路部制御信号生成部CSC1の第1の入力部に接続されている。第1の補助回路部制御信号生成部CSC1の出力部は、第1の補助回路部SP1のPチャネル型トランジスタSP1Pのゲートに接続されている。第2のタイマ回路TMR2の出力部は、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2の第1の入力部に接続されている。第2の補助回路部制御信号生成部CSC2の出力部は、第1の補助回路部SP1のNチャネル型トランジスタSP1Nのゲートに接続されている。
図10に示した第1の補助回路部制御部SP1Cの構成要素の動作について説明する。第1の補助回路部制御信号生成部CSC1は、第iの外部制御信号VCiの立ち上がりを検出すると、補助の開始を示す第1の補助回路部制御信号C1Pを生成して第1の補助回路部SP1のPチャネル型トランジスタに向けて出力する。第1のタイマ回路TMR1は、第iの外部制御信号VCiの立ち上がりを検出してから第1の基準時間が経過すると、第1のタイマ信号STMR1を生成して第1の補助回路部制御信号生成部CSC1の第2の入力部に向けて出力する。第1の補助回路部制御信号生成部CSC1は、第1のタイマ信号STMR1を入力すると、補助の終了を示す第1の補助回路部制御信号C1Pを生成して第1の補助回路部SP1のPチャネル型トランジスタに向けて出力する。
同様に、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2は、第iの外部制御信号VCiの立ち下がりを検出すると、補助の開始を示す第2の補助回路部制御信号C1Nを生成して第1の補助回路部SP1のNチャネル型トランジスタに向けて出力する。第2のタイマ回路TMR2は、第iの外部制御信号VCiを入力してから第2の基準時間が経過すると、第2のタイマ信号STMR2を生成して第2の補助回路部制御信号生成部CSC2の第2の入力部に向けて出力する。第2の補助回路部制御信号生成部CSC2は、第2のタイマ信号STMR2を入力すると、補助の終了を示す第2の補助回路部制御信号C1Nを生成して第1の補助回路部SP1のNチャネル型トランジスタに向けて出力する。
なお、第4の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の構成要素の動作については、第1または第2の実施形態の場合同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
ここで、例えば、第1の基準時間を、図6に示した時刻ta1から時刻tb1までの時間に等しく設定し、第2の基準時間を、同様に、時刻td1から時刻te1までの時間に等しく設定する。このように設定することで、第4の実施形態による高周波スイッチ回路は、第1の実施形態の場合と同様に動作する。このとき、第4の実施形態による高周波スイッチ回路で得られる作用効果については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
また、例えば、第1の基準時間を、図8に示した時刻ta2から時刻tb2までの時間に等しく設定し、第2の基準時間を、同様に、時刻tc2から時刻td2までの時間に等しく設定する。このように設定することで、第4の実施形態による高周波スイッチ回路は、第2の実施形態の場合と同様に動作する。このとき、第4の実施形態による高周波スイッチ回路で得られる作用効果については、第2の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
(第5の実施形態)
図11は、第5の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、第1の電源ドライバPD1と、第1の補助回路部SP1と、第1のスイッチS1Aとに係る構成例を示す回路図である。
図11に示した第5の実施形態による高周波スイッチ回路の構成は、図3に示した第1の実施形態の場合とほぼ同様であるが、以下の点で異なる。すなわち、ローパスフィルタLPFと、第1の補助回路部SP1との配置が、交換されている。言い換えれば、第1の実施形態では、ローパスフィルタLPFは、第1の電源ドライバPD1と、第1の補助回路部SP1との間に設けられていたが、第5の実施形態では、第1の補助回路部SP1が、第1の電源ドライバPD1と、ローパスフィルタLPFとの間に設けられている。
第5の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の構成は、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
第5の実施形態による高周波スイッチ回路によって得られる作用効果は、ほぼ同様であるが、以下の点で異なる。すなわち、第1の補助回路部SP1が第1のゲートノードG1Aにおける電荷の充放電を補助する際に用いる補助電位として、第1のチャージポンプCP1および第2のチャージポンプCP2以外の電位を選択することが好ましい。その理由は、第1のチャージポンプCP1および第2のチャージポンプCP2が、第1の電源ドライバPD1の電圧源でもあり、第1の補助回路部SP1による補助の効果が得られないからである。すなわち、第1の実施形態の場合は、補助電位として、第1のチャージポンプCP1および第2のチャージポンプCP2を選択しても、フィルタによる時定数分を無視することが可能である。
(第6の実施形態)
図12は、第6の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、第1の補助回路部SP1の構成例を示す回路図である。なお、第6の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の構成については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
第6の実施形態による第1の補助回路部SP1は、カスコード接続したトランジスタ群で構成されている。図12に示した回路図の構成要素について説明する。
図12に示した第1の補助回路部SP1は、第1のPチャネル型トランジスタSP1P1と、第2のPチャネル型トランジスタSP1P2と、第1のNチャネル型トランジスタSP1N1と、第2のNチャネル型トランジスタSP1N2とを含んでいる。
図12に示した第1の補助回路部SP1の構成要素の接続関係について説明する。第1のPチャネル型トランジスタSP1P1のソースは、第1の補助電圧VS1の電源に接続されている。第1のPチャネル型トランジスタSP1P1のドレインは、第2のPチャネル型トランジスタSP1P2のソースに接続されている。第1のPチャネル型トランジスタSP1P1のゲートと、第2のPチャネル型トランジスタSP1P2のゲートとは、第1の補助回路部制御信号生成部CSC1に共通接続されている。第1のNチャネル型トランジスタSP1N1のソースは、第2の補助電圧VS2の電源に接続されている。第1のNチャネル型トランジスタSP1N1のドレインは、第2のNチャネル型トランジスタSP1N2のソースに接続されている。第1のNチャネル型トランジスタSP1N1のゲートと、第2のNチャネル型トランジスタSP1N2のゲートとは、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2に共通接続されている。第2のPチャネル型トランジスタSP1P2のドレインと、第2のNチャネル型トランジスタSP1N2のドレインとは、第1のゲートノードG1Aに共通接続されている。
このように、図12に示した第1のPチャネル型トランジスタSP1P1および第2のPチャネル型トランジスタSP1P2の集合は、図3に示した第1の実施形態による第1の補助回路部用Pチャネル型トランジスタSP1Pに対応する。同様に、図12に示した第1のNチャネル型トランジスタSP1N1および第2のNチャネル型トランジスタSP1N2の集合は、図3に示した第1の実施形態による第1の補助回路部用Nチャネル型トランジスタSP1Nに対応する。
第6の実施形態では、カスコード接続を用いて第1の補助回路部SP1を構成したことによって、第1の実施形態の場合と比較して、トランジスタの耐圧などの面で優位である。第6の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の動作および作用効果については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
(第7の実施形態)
図13は、第7の実施形態による高周波スイッチ回路のうち、第1の補助回路部SP1の構成例を示す回路図である。なお、第7の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の構成については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
第7の実施形態による第1の補助回路部SP1はトランスミッションゲートで構成されている。図13に示した回路図の構成要素について説明する。
図13に示した第1の補助回路部SP1は、Pチャネル型トランジスタSP1PPと、Nチャネル型トランジスタSP1PNと、Nチャネル型トランジスタSP1NNと、Pチャネル型トランジスタSP1NPと、インバータ素子INV1と、インバータ素子INV2とを含んでいる。
図13に示した第1の補助回路部SP1の構成要素の接続関係に対説明する。Pチャネル型トランジスタSP1PPのソースと、Nチャネル型トランジスタSP1PNのソースとは、第1の補助電圧VS1の電圧源に共通接続されている。Pチャネル型トランジスタSP1PPのゲートは、第1の補助回路部制御信号生成部CSC1に接続されている。Nチャネル型トランジスタSP1PNのゲートはインバータ素子INV1を介して第1の補助回路部制御信号生成部CSC1に接続されている。Nチャネル型トランジスタSP1NNのソースと、Pチャネル型トランジスタSP1NPのソースとは、第2の補助電圧VS2の電圧源に共通接続されている。Nチャネル型トランジスタSP1NNのゲートは、第2の補助回路部制御信号生成部CSC2に接続されている。Pチャネル型トランジスタSP1NPのゲートはインバータ素子INV2を介して第2の補助回路部制御信号生成部CSC2に接続されている。Pチャネル型トランジスタSP1PPのドレインと、Nチャネル型トランジスタSP1PNのドレインと、Nチャネル型トランジスタSP1NNのドレインと、Pチャネル型トランジスタSP1NPのドレインとは、第1のゲートノードG1Aに共通接続されている。
このように、図13に示したPチャネル型トランジスタSP1PPおよびNチャネル型トランジスタSP1PNの集合は、図3に示した第1の補助回路部用Pチャネル型トランジスタSP1Pに対応する。同様に、図13に示したNチャネル型トランジスタSP1NNおよびPチャネル型トランジスタSP1NPの集合は、図3に示した第1の補助回路部用Nチャネル型トランジスタSP1Nに対応する。
第7の実施形態では、トランスミッションゲートを用いて第1の補助回路部SP1を構成したことによって、第1の実施形態の場合と比較して、補助回路のトランジスタの閾値電圧分の電圧変動の影響を無視して、第1のゲートノードG1Aに対して第1の補助電圧VS1の電圧源及び第2の補助電圧VS2の電圧源と接続することができ、優位である。第7の実施形態による高周波スイッチ回路のその他の動作および作用効果については、第1の実施形態の場合と同様であるので、さらなる詳細な説明を省略する。
以上、発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。また、前記実施の形態に説明したそれぞれの特徴は、技術的に矛盾しない範囲で自由に組み合わせることが可能である。
ANT アンテナ
AGCR 受信側自動利得制御信号
AGCT 送信側自動利得制御信号
B1A、B2A、B1B、B2B (第1〜第4の)バックゲートノード
BBC ベースバンド回路部
BPFR1、BPFR2 (第1、第2の)受信側バンドパスフィルタ
C1N (第2の)補助回路部制御信号
C1P (第1の)補助回路部制御信号
CLK クロック信号
CMP1、CMP2 (第1、第2の)比較器
CNT 制御回路部
CP1、CP2 (第1、第2の)チャージポンプ
CS0 内部制御信号
CS1〜CS4 (第1〜第4の)制御信号
CSC1、CSC2 (第1、第2の)補助回路部制御信号生成部
D、D1 ノード
DA 駆動用増幅器
DCD デコーダ
DEM 復調器
ENV 包絡線
FC フィルタ用容量
FR1、FR2 (第1、第2の)フィルタ用抵抗
G、G1 ノード
G1A、G2A、G1B、G2B (第1〜第4の)ゲートノード
INV1、INV2 インバータ素子
L1〜L4 (第1〜第4の)基準信号レベル
LDO 低損失レギュレータ
LPF ローパスフィルタ
LNA 低ノイズ増幅器
MIXR 受信側ミキサ
PD1〜PD4 (第1〜第4の)電源ドライバ
PD1N (第1の電源ドライバ用)Nチャネル型トランジスタ
PD1P (第1の電源ドライバ用)Pチャネル型トランジスタ
PDR 電源ドライバ回路部
PWR 電源回路部
RF0 共通端部
RF1、RF2 (第1、第2の)端部
RG ゲート抵抗
ROS リングオシレータ
RSO (トランジスタの)スイッチオン抵抗
RSSI 受信信号強度信号R
S、S1 ノード
S1A、S2A、S1B、S2B (第1〜第4の)スイッチ
S1B1〜S1Bn (第1〜第nの)バックゲート抵抗
S1G1〜S1Gn (第1〜第nの)ゲート抵抗
S1J1〜S1Jn (第1〜第nの)ジャンプ抵抗
S1T1〜S1Tn (第1〜第nの)トランジスタ
SP1〜SP4 (第1〜第4の)補助回路部
SP1C (第1の)補助回路部制御部
SP1N (第1の補助回路部用)Nチャネル型トランジスタ
SP1N1、SP1N2 (第1、第2の)Nチャネル型トランジスタ
SP1NN Nチャネル型トランジスタ
SP1NP Pチャネル型トランジスタ
SP1P (第1の補助回路部用)Pチャネル型トランジスタ
SP1P1、SP1P2 (第1、第2の)Pチャネル型トランジスタ
SP1PN Nチャネル型トランジスタ
SP1PP Pチャネル型トランジスタ
SW 高周波スイッチ回路
VC1〜VCn (第1〜第nの)外部制御信号
VCMP1〜VCMP4 (第1〜第4の)比較結果信号
VCO1、VCO2 (第1、第2の)電圧制御発振器
VDD 電源
VDET 検波電圧
VG 接地電圧
VGAR 受信側可変利得増幅器
VGAT 送信側可変利得増幅器
VR0〜VR2 (第0〜第2の)基準電圧
VRI 内部定電圧
VS1、VS2 (第1、第2の)補助電圧

Claims (15)

  1. 第1基準電圧および第2基準電圧を生成する電源回路部と、
    信号レベルが前記第1基準電圧および第2基準電圧の間で変動する第1制御信号を生成する制御回路部と、
    前記第1制御信号に応じて第1端部および共通端部を導通または遮断する第1スイッチと、
    第1補助電圧および第2補助電圧を入力し、前記第1制御信号の信号レベルが前記第1補助電圧または第2補助電圧に達するまで前記第1補助電圧または前記第2補助電圧を前記第1スイッチに印加することで、前記第1スイッチの状態が切り替わるまでのスイッチング時間を短縮する補助回路部と
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
  2. 請求項1に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記第1スイッチは、
    前記第1端部および前記共通端部の間に直列に接続されたソースおよびドレインが、ゲートに前記第1基準電圧が印加されると導通状態になり、前記ゲートに前記第2基準電圧が印加されると遮断状態になるトランジスタと、
    前記第1制御信号の信号レベルを前記ゲートに伝達する第1スイッチ用ゲート抵抗と
    を具備し、
    前記制御回路部は、
    前記第1制御信号の信号レベルが前記第1基準電圧に向かって変動することを前記補助回路部に伝達する第1補助開始信号と、
    前記第1制御信号の信号レベルが前記第2基準電圧に向かって変動することを前記補助回路部に伝達する第2補助開始信号と
    をさらに生成し、
    前記補助回路部は、
    前記第1スイッチ用ゲート抵抗における電圧が前記第1補助電圧または前記第2補助電圧に達する際に第1補助停止信号を生成する第1検出回路部と、
    前記第1補助開始信号に応じて前記第1補助電圧の前記第1スイッチ用ゲート抵抗への印加を行い、前記第1補助停止信号に応じて前記印加を停止する第1補助用トランジスタと、
    前記第2補助開始信号に応じて前記第2補助電圧の前記第1スイッチ用ゲート抵抗への印加を行い、前記第1補助停止信号に応じて前記印加を停止する第2補助用トランジスタと、
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
  3. 請求項1に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記第1スイッチは、
    前記第1端部および前記共通端部の間に直列に接続されたソースおよびドレインが、ゲートに前記第1基準電圧が印加され、かつ、バックゲートに接地電圧が印加されると導通状態になり、前記ゲートに前記第2基準電圧が印加され、かつ、前記バックゲートに前記第2基準電圧が印加されると遮断状態になるトランジスタと、
    前記第1制御信号の信号レベルを前記ゲートに伝達する第1スイッチ用ゲート抵抗と
    を具備し、
    前記制御回路部は、
    前記第1制御信号の信号レベルが前記第1基準電圧に向かって変動することを前記補助回路部に伝達する第1補助開始信号と、
    前記第1制御信号の信号レベルが前記第2基準電圧に向かって変動することを前記補助回路部に伝達する第2補助開始信号と
    をさらに生成し、
    前記補助回路部は、
    前記第1スイッチ用ゲート抵抗における電圧が前記第1補助電圧または前記第2補助電圧に達する際に第1補助停止信号を生成する第1検出回路部と、
    前記第1補助開始信号に応じて前記第1補助電圧の前記第1スイッチ用ゲート抵抗への印加を行い、前記第1補助停止信号に応じて前記印加を停止する第1補助用トランジスタと、
    前記第2補助開始信号に応じて前記第2補助電圧の前記第1スイッチ用ゲート抵抗への印加を行い、前記第1補助停止信号に応じて前記印加を停止する第2補助用トランジスタと、
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
  4. 請求項2または3に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記検出回路部は、
    前記第1スイッチ用ゲート抵抗の電圧と、前記第1補助電圧または前記第2補助電圧との比較を行い、前記比較の結果を前記補助停止信号として出力する比較器
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
  5. 請求項2または3に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記検出回路部は、
    前記共通端部に入出力する高周波信号の検波を行う検波回路と、
    前記検波によって得られる電圧と、所定の閾値電圧との比較を行い、前記比較の結果を前記補助開始信号または前記補助停止信号として出力する比較器と
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
  6. 請求項2または3に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記第1端部は、前記共通端部から高周波信号を受信する外部受信回路部に接続されており、
    前記第2端部は、前記共通端部へ高周波信号を送信する外部送信回路部に接続されており、
    前記外部受信回路部および前記外部送信回路部は、前記外部受信回路部および前記外部送信回路部を制御する外部ベースバンド回路部に接続されており、
    前記外部ベースバンド回路部が前記外部受信回路部および前記外部送信回路部に向けて出力するAGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)信号を前記補助開始信号または前記補助停止信号として用いる
    高周波スイッチ回路。
  7. 請求項2または3に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記検出回路部は、
    前記第1補助開始信号または前記第2補助開始信号が前記補助回路部に伝達されてから前記第1スイッチ用ゲート抵抗が前記第1補助電圧または前記第2補助電圧に達するまでの時間を予め測定した結果に基づく時刻に前記補助停止信号を出力するタイマ回路
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
  8. 請求項4〜7のいずれかに記載の高周波スイッチ回路において、
    前記補助回路部は、前記第1補助電圧および前記第2補助電圧を、外部電源、接地電源、低損失レギュレータ、チャージポンプのいずれかから入力する
    高周波スイッチ回路。
  9. 請求項8に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記制御回路部は、
    信号レベルが前記接地電圧および前記第2基準電圧の間で変動する第2制御信号と、
    信号レベルが前記第2基準電圧および第1基準電圧の間で変動する第3制御信号と、
    信号レベルが前記第2基準電圧および接地電圧の間で変動する第4制御信号と
    をさらに生成し、
    前記第2制御信号に応じて前記第1端部およびグランドを導通または遮断する第2スイッチと、
    前記第3制御信号に応じて第2端部および前記共通端部を導通または遮断する第3スイッチと、
    前記第4制御信号に応じて前記第2端部および前記グランドを導通または遮断する第4スイッチと
    をさらに具備し、
    前記補助回路部は、第3補助電圧をさらに入力し、前記第3制御信号の信号レベルが前記第1補助電圧または前記第2補助電圧に達するまで前記第1補助電圧または前記第2補助電圧を前記第3スイッチに印加することで前記信号レベルが前記第1基準電圧または前記第2基準電圧に達するまでの時間を短縮し、かつ、前記第2制御信号および前記第4制御信号が前記第2補助電圧または前記接地電圧に達するまで前記第2補助電圧または前記第3補助電圧を前記第2スイッチおよび前記第4スイッチに印加することで前記信号レベルが前記第2基準電圧または前記接地電圧に達するまでの時間を短縮する
    高周波スイッチ回路。
  10. 請求項9に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記第2スイッチは、
    前記第1端部および前記グランドの間に直列に接続されたソースおよびドレインが、ゲートに前記第1基準電圧が印加されると導通状態になり、前記ゲートに前記第2基準電圧が印加されると遮断状態になるトランジスタと、
    前記第2制御信号の信号レベルを前記ゲートに伝達する第2スイッチ用ゲート抵抗と
    を具備し、
    前記第3スイッチは、
    前記第2端部および前記共通端部の間に直列に接続されたソースおよびドレインが、ゲートに前記第1基準電圧が印加されると導通状態になり、前記ゲートに前記第2基準電圧が印加されると遮断状態になるトランジスタと、
    前記第2制御信号の信号レベルを前記ゲートに伝達する第3スイッチ用ゲート抵抗と
    を具備し、
    前記第4スイッチは、
    前記第2端部および前記グランドの間に直列に接続されたソースおよびドレインが、ゲートに前記第1基準電圧が印加されると導通状態になり、前記ゲートに前記第2基準電圧が印加されると遮断状態になるトランジスタと、
    前記第1制御信号の信号レベルを前記ゲートに伝達する第4スイッチ用ゲート抵抗と
    を具備し、
    前記第1スイッチおよび前記第4スイッチのそれぞれにおいて、前記トランジスタのバックゲートには前記第3制御信号の電圧が印加され、
    前記第2スイッチおよび前記第3スイッチのそれぞれにおいて、前記トランジスタのバックゲートには前記第4制御信号の電圧が印加される
    高周波スイッチ回路。
  11. 請求項10に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記第1スイッチ〜前記第4スイッチのそれぞれは、
    前記第1端部または前記第2端部のいずれか一方および前記共通端部の間にソースおよびドレインが直列に接続された複数のトランジスタと、
    前記複数のトランジスタにおける複数のゲートに前記第1制御信号〜前記第4制御信号の電圧を伝達する複数のゲート抵抗と、
    前記複数のトランジスタにおけるソースおよびドレインの間に接続された複数のジャンプ抵抗と
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
  12. 請求項11に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記制御回路部の後段、かつ、前記補助回路部の前段に設けられたローパスフィルタ
    をさらに具備する
    高周波スイッチ回路。
  13. 請求項11に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記補助回路部の後段、かつ、前記スイッチ群の前段に設けられたローパスフィルタ
    をさらに具備する
    高周波スイッチ回路。
  14. 請求項12または13に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記補助回路部は、
    カスコード接続されたトランジスタ
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
  15. 請求項12または13に記載の高周波スイッチ回路において、
    前記補助回路部は、
    トランスミッションゲート構造
    を具備する
    高周波スイッチ回路。
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