JP2014202221A - シールリング及び密封構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】組み付け時におけるかじりを防止でき、且つ流体圧を好適に保持できるシールリング及び密封構造を提供する。
【解決手段】軸孔を有するハウジングと、軸孔に挿入される軸との間の環状隙間40を流体から密封するべく、軸又はハウジングのうちの一方の部材に形成された環状溝21に装着されるシールリング1であって、シールリング1は、流体圧の無負荷時に、環状溝21と対向する他方の部材30との間に間隙を形成し、流体圧の負荷時に、流体圧によって、環状溝21の側壁面21aに圧接されると共に、圧接部位を支点として他方の部材側に傾斜して、環状隙間40を密封するように構成されていることを特徴とするシールリングによって解決される。
【選択図】図1

Description

本発明は、シールリング及び密封構造に関し、詳しくは、軸孔を有するハウジングと、該軸孔に挿入される軸との環状隙間を流体から密封するべく、軸又はハウジングのうちの一方の部材に形成された環状溝に装着されるシールリング及び密封構造に関する。
例えば自動車の自動変速機などが有する油圧回路中の油圧を保持するために、樹脂製の環状体からなるシールリングが用いられている(特許文献1)。
図6は従来技術に係るシールリングを備えた密封構造を示す断面図である。
図示の密封構造は、軸孔を有するハウジング130と、該軸孔に挿入される軸120と、該ハウジング130と該軸120との間の環状隙間140を流体から密封するべく、軸120に形成された環状溝121に装着されるシールリング101とにより構成されている。
図6(A)は、油圧の無負荷時における密封構造の状態を示している。
シールリング101は、断面が矩形状に形成され、シールリング101の側面113は、軸方向と垂直に設けられている。一方、環状溝121も断面が矩形状であり、その側壁面121aは、軸方向と垂直に設けられている。つまり、シールリング101の側面113と、環状溝121の側壁面121aとは平行である。
図6(B)は、油圧の負荷時における密封構造の状態を示している。図中左側から右側へ油圧が負荷されると、シールリング101は低圧側(図中右側)に押圧されるため、シールリング101の側面113が、環状溝121の側壁面121aを押圧してシールし、また、シールリング101の上面111が、環状溝121に対向するハウジング130との間をシールする。このようにして、環状隙間140が密封される。
特開2001−141065号公報
このような密封構造においては、シールリング101の外径と、ハウジング130の内径の差(即ち、シールリング101と、環状溝121に対向するハウジング130との間の間隙)が大きくなると、油圧の負荷時に、該隙間から油圧の漏れ(吹き抜け)が発生し、所定の圧力を保持することが困難になる。
吹き抜け対策として、例えばシールリング101の外径を大きくして、隙間を小さくすることが考えられる。しかし、隙間を小さくした場合は、密封構造の組み付け時、即ち、シールリング101が装着された軸120を、ハウジング130内に挿入する際に、シールリング101をかじる危険性がある。
したがって、シールリング101の外径を、ハウジング130の内径よりも小さくし、且つ隙間が小さくなるようにハウジング130の内径に近い大きさにすることが考えられるが、高い加工精度が要求されることなどから、更なる改良の余地があった。
そこで、本発明の課題は、組み付け時におけるかじりを防止でき、且つ流体圧を好適に保持できるシールリング及び密封構造を提供することにある。
本発明の他の課題は、以下の記載により明らかとなる。
上記課題は、以下の各発明によって解決される。
1.軸孔を有するハウジングと、該軸孔に挿入される軸との間の環状隙間を流体から密封するべく、軸又はハウジングのうちの一方の部材に形成された環状溝に装着されるシールリングであって、
前記シールリングは、流体圧の無負荷時に、前記環状溝と対向する他方の部材との間に間隙を形成し、流体圧の負荷時に、該流体圧によって、前記環状溝の側壁面に圧接されると共に、圧接部位を支点として前記他方の部材側に傾斜して、前記環状隙間を密封するように構成されていることを特徴とするシールリング。
2.流体圧の無負荷時に、前記シールリングにおける前記環状溝の側壁面側の面と、前記環状溝の側壁面とが、前記環状溝の溝底側から前記他方の部材側に向かうにつれて離間しており、流体圧の負荷時に、前記シールリングは、前記離間を埋めるように傾斜することを特徴とする前記1記載のシールリング。
3.流体圧の無負荷時に、前記シールリングにおける前記環状溝の側壁面側の面は、軸方向に垂直な面に対して傾斜していることを特徴とする前記1又は2記載のシールリング。
4.前記環状溝の前記側壁面は、軸方向に垂直な面に対して傾斜していることを特徴とする前記1〜3の何れかに記載のシールリング。
5.軸孔を有するハウジングと、該軸孔に挿入される軸と、該ハウジングと該軸との間の環状隙間を流体から密封するべく、軸又はハウジングのうちの一方の部材に形成された環状溝に装着されるシールリングと、により構成された密封構造であって、
前記シールリングは、流体圧の無負荷時に、前記環状溝と対向する他方の部材との間に間隙を形成し、流体圧の負荷時に、該流体圧によって、前記環状溝の側壁面に圧接されると共に、圧接部位を支点として前記他方の部材側に傾斜して、前記環状隙間を密封するように構成されていることを特徴とする密封構造。
本発明によれば、組み付け時におけるかじりを防止でき、且つ流体圧を好適に保持できるシールリング及び密封構造を提供することができる。
本発明に係るシールリングを備えた密封構造の一例を示す断面図 本発明に係るシールリングを備えた密封構造の他の例を示す断面図 本発明に係るシールリングを備えた密封構造の更なる他の例を示す断面図 環状溝の側壁面を傾斜させた態様の一例を示す断面図 環状溝の側壁面を傾斜させた態様の他の例を示す断面図 従来技術に係るシールリングを備えた密封構造を示す断面図
以下、本発明の実施の形態について詳述する。
本発明に係るシールリングは、軸孔を有するハウジングと、該軸孔に挿入される軸との間の環状隙間を流体から密封するべく、軸又はハウジングのうちの一方の部材に形成された環状溝に装着される。
本発明において、シールリングは、流体圧の無負荷時に、前記環状溝と対向する他方の部材の面との間に間隙を形成し、流体圧の負荷時に、該流体圧によって、前記環状溝の側壁面に圧接されると共に、圧接部位を支点として前記他方の部材側に傾斜して、前記環状隙間を密封するように構成されている。
すなわち、シールリングは、流体圧が負荷しない無負荷時には、当該シールリングと他方の部材との間に間隙を有するため、組み付け時におけるかじりを防止できる。また、シールリングは、流体圧の負荷時には、該流体圧によって、前記環状溝の側壁面に圧接されると共に、圧接部位を支点として他方の部材側に傾斜して、前記環状隙間を密封することにより、該流体圧を好適に保持できる。従って、組み付け時におけるかじりを防止でき、且つ流体圧を好適に保持できる。
本発明に係るシールリングは、これが装着される環状溝との関係で、様々な形態とすることができる。
図1は、本発明に係るシールリングを備えた密封構造の一例を示す断面図である。
図中、1はシールリングであり、シールリング1は、軸又はハウジングのうちの一方の部材20と、他方の部材30との間に形成された環状隙間40を密封するべく、一方の部材20に形成された環状溝21内に装着される。ここでは、一方の部材20が軸、他方の部材30がハウジングであり、環状溝21が、一方の部材20の外周面に凹設される場合を例示する。
なお、以下に図示する全ての態様において、流体圧は環状隙間40を図中左側から右側に向けて作用するものとする。また、図中左側のことを高圧側、右側のことを低圧側という場合がある。
環状溝21は、低圧側の側壁面21a、高圧側の側壁面21b及び溝底面21cとを有している。ここでは、側壁面21a及び21bは、軸方向に対して垂直に設けられている。
ここに示すシールリング1は、断面が台形状であり、上面(台形の上底に相当)11が他方の部材30側に、下面(台形の下底に相当)12が環状溝21の溝底面21c側に配向されている。13は、シールリング1の低圧側の面(台形の一方の脚に相当)であり、14は、シールリング1の高圧側の面(台形の他方の脚に相当)である。また、下面12の両端にある2つの内角(台形の底角に相当)は、共に鋭角である。シールリング1の低圧側の面13は、軸方向と垂直な方向に対して傾斜するように設けられている。
シールリング1は、流体圧の無負荷状態で、図1(A)に示すように、他方の部材30に当接せず、間隙Sを形成するようになっている。そのため、一方の部材20を他方の部材30に組み付けする際に、一方の部材20の環状溝21にシールリング1が装着された状態であっても、シールリング1をかじることが防止される。
また、シールリング1の低圧側の面13は、環状溝21の低圧側の側壁面21aに対して傾斜しており、環状溝21の溝底側から他方の部材30側に向かうにつれ、両面間が離間するように設けられている。
シールリング1は、流体圧の負荷時には、図1(B)に示すように、該流体圧によって、環状溝21の低圧側の側壁面21aに圧接されると共に、圧接部位を支点として傾斜し、環状隙間40を密封する。
つまり、流体圧を受けたシールリング1は、まず、低圧側の面13の下端に位置する端部Pが、環状溝21の低圧側の側壁面21aに圧接される。次いで、シールリング1の全体が、圧接部位である端部Pを支点として、他方の部材30側に向けて傾斜する。この傾斜は、上述した間隙Sの存在により許容されるものであり、シールリング1の低圧側の面13と、環状溝21の低圧側の側壁面21aとの間の上述した離間を埋めるように進行する。
この傾斜によって、上面11の高圧側の端部Qが、他方の部材30に密着(線接触)され、密着部C1を形成することで、間隙Sが密封される。
また、ここでは、傾斜されたシールリング1が、低圧側の面13により、環状溝21の低圧側の側壁面21aと面で圧接して密着部C2を形成している。
これら密着部C1及びC2によって、環状隙間40が密封され、流体圧が保持される。
図1(B)の状態から、流体圧の負荷が解除されると、シールリング1の傾斜は解除され、再び図1(A)に示したような状態を形成する。
本発明において、シールリング1が傾斜する際の支点の位置は、シールリング1の低圧側の面13において下面12の近傍に形成されることが好ましい。具体的には、流体圧の無負荷時において、軸と垂直方向におけるシールリング1の幅の中心よりも下面12側に支点が形成されることが好ましい。これにより、シールリング1の全体が、該支点により、他方の部材30側に向けて安定に傾斜するようになる。支点の位置は、流体圧の無負荷時におけるシールリング1において、環状溝21の低圧側の側壁面21aから最も近い位置に配置される部位の位置に対応し、この部位が低圧側に突出するように設けられることが好ましい。
図2は、本発明に係るシールリングを備えた密封構造の他の例を示す断面図である。
ここに示すシールリング1は、上面11が、高圧側から低圧側にかけて湾曲する凸状の曲面により形成されている。
シールリング1は、流体圧の無負荷時には、図2(A)に示すように、他方の部材30との間に間隙Sを形成している。流体圧の負荷時には、図2(B)に示すように、該流体圧によって、環状溝21の低圧側の側壁面21aに圧接されると共に、間隙Sを密封するように傾斜する。ここでは、密着部C1は、曲面からなる上面11と、他方の部材30との密着(線接触)により形成されている。
図3は、本発明に係るシールリングを備えた密封構造の更なる他の例を示す断面図である。
ここに示すシールリング1は、低圧側の面13及び高圧側の面14が、環状溝21の溝底側から他方の部材30側にかけて湾曲する凸状の曲面により形成されている。
シールリング1は、流体圧の無負荷時には、図3(A)に示すように、他方の部材30との間に間隙Sを形成している。流体圧の負荷時には、図3(B)に示すように、該流体圧によって、環状溝21の低圧側の側壁面21aに圧接されると共に、間隙Sを密封するように傾斜する。
このシールリング1の傾斜は、低圧側の面13が曲面により形成されていることにより、支点(圧接部位)の位置を変化させながら生じる。まず、端部Pを支点として傾斜が開始され、その後の傾斜において、支点の位置は、低圧側の曲面13’上を、他方の部材30側向けて移動する。密着部C2は、低圧側の曲面13’における支点の部分と、環状溝21の低圧側の側壁面21aとの密着(線接触)により局所的に形成される。
以上の説明では、シールリングが装着される環状溝の側壁面21aが、軸方向に垂直である場合について示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、環状溝の側壁面21aを、軸方向に垂直な面に対して傾斜させることも好ましいことである。
図4は、環状溝の側壁面を傾斜させた態様の一例を示す断面図である。
図示の例において、環状溝21の側壁面21a及び21bは、軸方向と垂直な方向に対して傾斜するように設けられた平面からなり、溝底面21c側から他方の部材30側に向かうにつれて、側壁面21a及び21b間の間隔が広くなっている。
ここに示すシールリング1は、図1に示したものと同様であり、流体圧の無負荷時には、図4(A)に示すように、他方の部材30との間に間隙Sを形成している。
シールリング1の低圧側の面13は、環状溝21の低圧側の側壁面21aに対して傾斜しており、環状溝21の溝底側から他方の部材30側に向かうにつれ、両面間が離間するように設けられている。
シールリング1は、流体圧の負荷時には、図4(B)に示すように、該流体圧によって、環状溝21の低圧側の側壁面21aに圧接されると共に、圧接部位を支点として傾斜し、環状隙間40を密封する。
つまり、流体圧を受けたシールリング1は、まず、低圧側の面13の下端に位置する端部Pが、環状溝21の低圧側の側壁面21aに圧接される。次いで、シールリング1の全体が、圧接部位である端部Pを支点として、他方の部材30側に向けて傾斜する。この傾斜は、上述した間隙Sの存在により許容されるものであり、シールリング1の低圧側の面13と、環状溝21の低圧側の側壁面21aとの間の上述した離間を埋めるように進行する。
この傾斜によって、上面11の高圧側の端部Qが、他方の部材30に密着(線接触)され、密着部C1を形成することで、間隙Sが密封される。
また、ここでは、傾斜されたシールリング1が、低圧側の面13により、環状溝21の低圧側の側壁面21aと面で圧接して密着部C2を形成している。
これら密着部C1及びC2によって、環状隙間40が密封され、流体圧が保持される。
図4(B)の状態から、流体圧の負荷が解除されると、シールリング1の傾斜は解除され、再び図4(A)に示したような状態を形成する。
図5は、環状溝の側壁面を傾斜させた態様の他の例を示す断面図である。
図示の例において、環状溝21の側壁面21a及び21bは、軸方向と垂直な方向に対して傾斜する凸状の曲面として設けられており、溝底面21c側から他方の部材30側に向かうにつれて、側壁面21a及び21b間の間隔が広くなるように湾曲している。
シールリング1は、図1に示したものと同様であり、流体圧の無負荷時には、図5(A)に示すように、他方の部材30との間に間隙Sを形成している。流体圧の負荷時には、図5(B)に示すように、該流体圧によって、環状溝21の低圧側の側壁面21aに圧接されると共に、間隙Sを密封するように傾斜する。
このシールリング1の傾斜は、環状溝21の低圧側の側壁面21aが曲面により形成されていることにより、支点(圧接部位)の位置を変化させながら生じる。まず、端部Pを支点として傾斜が開始され、その後の傾斜において、支点の位置は、低圧側の面13上を、他方の部材30側向けて移動する。密着部C2は、低圧側の面13における支点の部分と、環状溝21の低圧側の側壁面21aとの密着(線接触)により局所的に形成される。
図4及び図5に示したような環状溝21の側壁面21aを傾斜させた態様において、シールリング1の形態を、図2及び図3を参酌して説明したものとすることも好ましいことである。
以上の説明では、傾斜したシールリング1が、他方の部材30と、密着部C1で線接触する例について示した。本発明において、特に一方の部材20と他方の部材30とが、軸方向に相対移動する場合、あるいは軸を中心として相対回転する場合には、密着部C1が他方の部材30と摺動されることになる。このような場合において、密着部C1が線接触であることは、摺動抵抗を減らす観点でも好ましいことである。なお、本明細書では、便宜上「線接触」という表現を用いているが、より厳密には、僅かな幅を有する面での接触ということもできる。
また、本発明に係るシールリング1は、流体圧を利用して傾斜する機能を有するため、特に、流体の吹き抜けが生じやすい高圧の負荷時において密着部C1の密着力が増し、流体の吹き抜けが比較的生じにくい低圧の負荷時において密着部C1の密着力が比較的弱まる。これにより、必要最小限の密着力で他方の部材30と密着させることが可能となる。このことも、摺動抵抗を減らすことに寄与する。
本発明では、流体圧の負荷時に、シールリング1を傾斜させることによって間隙Sが封鎖される。従って、間隙Sの大きさの設定に際して、流体の吹き抜けを考慮する必要性が低く、設定の自由度が高い。そのため、製造時において、必ずしも高い加工精度が要求されることがない。また、間隙Sを大きめに設定することが許容されるため、上述した組み付け時におけるかじりを好適に防止できる。
以上の説明では、流体圧の無負荷時におけるシールリング1及び環状溝21のそれぞれの断面形状が、低圧側と高圧側で線対象である場合について示したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明においては、流体圧の無負荷状態において、シールリング1及び環状溝21の高圧側が、シールリング1を傾斜させるための支点を形成可能に構成され、且つ、シールリング1の他方の部材30側が、流体圧の無負荷時に間隙Sを形成し、負荷時の傾斜によって他方の部材30と密着可能(間隙Sを封鎖可能)に構成されていれば、シールリング1及び環状溝21に任意の形状を付与することができる。
以上の説明では、環状溝21を軸(一方の部材)20の外周面に設けて、シールリング1の外周面側を上面11としてハウジング(他方の部材)30と対向させる構成を示したが、本発明は、これに限定されず、環状溝をハウジング(一方の部材)の内周面に設けて、シールリングの内周面側を上面として軸(他方の部材)と対向させる構成にも好適に用いることができる。
本発明において、シールリング1の材質は格別限定されないが、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルとの共重合体、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンとの共重合体、ポリアミド(ナイロン)等の樹脂によって形成することが好ましい。
1:シールリング
11:上面
12:下面
13:低圧側の面
14:高圧側の面
20:一方の部材(軸又はハウジング)
21:環状溝
30:他方の部材(ハウジング又は軸)
40:環状隙間
S:間隙

Claims (5)

  1. 軸孔を有するハウジングと、該軸孔に挿入される軸との間の環状隙間を流体から密封するべく、軸又はハウジングのうちの一方の部材に形成された環状溝に装着されるシールリングであって、
    前記シールリングは、流体圧の無負荷時に、前記環状溝と対向する他方の部材との間に間隙を形成し、流体圧の負荷時に、該流体圧によって、前記環状溝の側壁面に圧接されると共に、圧接部位を支点として前記他方の部材側に傾斜して、前記環状隙間を密封するように構成されていることを特徴とするシールリング。
  2. 流体圧の無負荷時に、前記シールリングにおける前記環状溝の側壁面側の面と、前記環状溝の側壁面とが、前記環状溝の溝底側から前記他方の部材側に向かうにつれて離間しており、流体圧の負荷時に、前記シールリングは、前記離間を埋めるように傾斜することを特徴とする請求項1記載のシールリング。
  3. 流体圧の無負荷時に、前記シールリングにおける前記環状溝の側壁面側の面は、軸方向に垂直な面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1又は2記載のシールリング。
  4. 前記環状溝の前記側壁面は、軸方向に垂直な面に対して傾斜していることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のシールリング。
  5. 軸孔を有するハウジングと、該軸孔に挿入される軸と、該ハウジングと該軸との間の環状隙間を流体から密封するべく、軸又はハウジングのうちの一方の部材に形成された環状溝に装着されるシールリングと、により構成された密封構造であって、
    前記シールリングは、流体圧の無負荷時に、前記環状溝と対向する他方の部材との間に間隙を形成し、流体圧の負荷時に、該流体圧によって、前記環状溝の側壁面に圧接されると共に、圧接部位を支点として前記他方の部材側に傾斜して、前記環状隙間を密封するように構成されていることを特徴とする密封構造。
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