JP2014201876A - 結露防止構造 - Google Patents

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昭夫 中西
Akio Nakanishi
昭夫 中西
秋田 秀樹
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Abstract

【課題】 ガラス板を複層ガラスにする障子の金属枠部分における結露を効果的に防止できるようにする。
【解決手段】 建築物の屋内Iと建築物の屋外Oとを連通する開口を内側に形成する基枠1を備え、基枠1が屋外側部に設けられて開口を閉鎖する障子2と、屋内側部に設けられて障子2に対向する枠部とを備え、障子2が基枠1に保持される金属枠21と、金属枠21に保持される複層ガラス22とを備え、枠部が金属枠21における屋内Iを向く見付面21aに隙間Sを設けて対向し、枠部と障子2との間にシール部材4を備え、シール部材4が複層ガラス22で仕切られる屋内Iの隙間Sへの連通を阻止する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、結露防止構造に関し、特に、建築物の開口部に設けられて建築物の屋内と建築物の屋外との連通を遮断する障子における結露の防止に最適となる結露防止構造の改良に関する。
建築物の開口部に設けられて建築物の屋内と建築物の屋外との連通を遮断する障子は、従来から、金属枠にガラス板を嵌めた態様に形成されて、建築物の開口部を形成する基枠に保持される。
そして、障子にあっては、言わば高温側となる屋内と言わば低温側となる屋外との間の温度差で、障子の屋内を向く面、すなわち、金属枠に比較すると面積が大きくなるガラス板における屋内を向く面が結露することが周知されている。
この結露を防止する観点からすると、障子をいわゆる開放可能に形成して障子を開放することで、屋内の暖気と屋外の冷気とを交換する、すなわち、換気をすることで結露を防止できるが、換気作業を頻繁に行うのは事実上困難になり、屋内と屋外との間に温度差があれば、障子が結露するのは常態と言える。
そこで、たとえば、特許文献1に開示の結露防止構造が提案されるに至っており、この提案による場合には、障子を形成するガラス板と屋内との間に空気層を設けるから、屋内の暖気が冷えたガラス板に直接触れることを阻止でき、したがって、障子にあって、ガラス板における屋内を向く面への結露を防止できる。
特開2004−293280号公報
しかしながら、上記した特許文献1に開示の提案にあっては、障子のガラス板部分における結露の防止には有効であるが、障子の金属枠部分における結露を防止できない。
すなわち、近年の障子にあっては、金属枠に嵌めるガラス板を外側のガラス板と内側のガラス板の複層にして間に空気層を設けることで、内側のガラス板における屋内を向く面への結露を防止することが多用され、したがって、上記した特許文献1に開示の提案に対しては、障子におけるガラス板を複層にすることが取って代わることになる。
その結果、障子にあってガラス板を複層ガラスにする場合には、障子における結露は、金属枠部分に発生することになるが、このガラス板を複層ガラスにする障子の金属枠部分についての結露を防止する方策について、これまでに提案がないのが現状である。
本発明は、上記した現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、ガラス板を複層ガラスにする障子の金属枠部分における結露を効果的に防止できる結露防止構造を提供することである。
上記した目的を達成するために、本発明による結露防止構造の構成を、建築物の屋内と建築物の屋外とを連通する開口を内側に形成する基枠を備え、この基枠が屋外側部に設けられて上記開口を閉鎖する障子と、屋内側部に設けられて上記障子に対向する枠部とを備え、上記障子が上記基枠に保持される金属枠と、この金属枠に保持される複層ガラスとを備え、上記枠部が上記金属枠における屋内を向く見付面に隙間を設けて対向し、上記枠部と上記障子との間にシール部材を備え、このシール部材が上記複層ガラスで仕切られる屋内の上記隙間への連通を阻止するとする。
それゆえ、本発明にあっては、シール部材が枠部と障子における金属枠の屋内を向く見付面との間の隙間と、障子における複層ガラスで仕切られる屋内との連通を遮断するから、複層ガラスで仕切られる屋内の空気が上記の隙間に流入して金属枠の見付面に触れることを阻止でき、金属枠の見付面における結露を防止できることになり、その結果、屋内の熱が金属枠を伝わって屋外に放散される事態の招来を回避でき、屋内の保温効果を良くするのに最適となる。
そして、本発明によれば、枠部と金属枠の見付面との間の隙間が複層ガラスで仕切られる屋内に連通しないから、屋外の冷気が複層ガラスの屋内を向く面を冷やすことがなく、したがって、屋内の保温効果を良くするのに寄与することになる。
本発明による結露防止構造を一部破断して示す横断面図である。 本発明による結露防止構造を一部破断して示す縦断面図である。 本発明による結露防止構造を構成するシール部材の配設状態を示す部分拡大横断面図である。 他の実施形態の枠部を備える結露防止構造を部分的に拡大して示す横断面図である。 他の実施形態の枠部を備える結露防止構造を部分的に拡大して示す横断面図である。
以下に、図示した実施形態に基づいて、本発明を説明するが、本発明による結露防止構造は、図1および図2に示すように、建築物(符示せず)における躯体たる壁部(符示せず)に設けられて図1中および図2中で右側となる建築物の屋内Iと、図1中および図2中で左側となる建築物の屋外Oとの連通を許容する開口部(符示せず)に具現化される。
すなわち、図1および図2に示すように、建築物の屋内Iと屋外Oとの連通を許容する開口部は、内側を開口(符示せず)にして建築物の屋内Iと屋外Oとを連通させる基枠1を備え、この基枠1の内側に本発明による結露防止構造が具現化されるとしている。
言い換えれば、本発明による結露防止構造は、基枠1と、この基枠1に設けられる障子2と、基枠1に設けられて枠部を構成する防虫網戸3とを備え、さらに、防虫網戸3と障子2との間に設けられるシール部材4を備える。
順次説明すると、基枠1は、建築物の壁部に設けられる開口部を形成する観点からすると、任意に構成されて良いが、一般的には、図示しないが、建築物の開口部が立面視で矩形に形成されることから、これに相応するように形成される。
すなわち、基枠1は、図示するところにあって、左右の立て枠11,12(図1参照)と、この左右の立て枠11,12の上下端を繋ぐ上枠13(図2参照)および下枠14(図2参照)とを備えて、立面視で矩形を呈するように形成される。
そして、基枠1は、内側に障子2を設けさせるように構成されるのはもちろんのこと、図示するところでは、枠部を構成する防虫網戸3を設けさせるように構成され、さらには、閉めた状態の障子2との間で密封性を保障するため、図1中および図2中に符号15で示すように、密封シールを備える。
そしてまた、基枠1は、図示するところにあって、図1中および図2中で左側部となる屋外側部(符示せず)の内側に障子2を保持し、図1中および図2中で右側部となる屋内側部(符示せず)の内側に防虫網戸3を保持する。
なお、基枠1の構成素材については、後述する障子2および防虫網戸3の保持を可能にする限りにおいて、任意であり、したがって、多くの場合、障子2および防虫網戸3の保持に都合が良いように、たとえば、金属材が選択されたり、場合によっては、硬質の合成樹脂材が選択されたりする。
ちなみに、基枠1は、図示するところでは、障子2を保持する部位(符示せず)と、防虫網戸3を保持する部位(符示せず)とが別部材からなる、すなわち、防虫網戸3を保持する屋内側部位が障子2を保持する屋外側部位と異なるとし、たとえば、屋外側部が金属製とされるとき、屋内側部は硬質の合成樹脂製とされて、開口部に設けられる際に障子2を保持する屋外側部位と連結されて一体化されるとしている。
基枠1において、防虫網戸3を設ける屋内側部位が合成樹脂製とされる場合には、この屋内側部位が断熱性に優れることになり、したがって、屋内Iの暖気が触れることで基枠1の屋内側部に招来されることがある結露を防止できる点で有利になる。
なお、基枠1を建築物の壁部に連結するのについては、図示する長ネジ(符示せず)が利用される他、任意の方策が選択されて良く、また、基枠1と壁部との間に防水構造が設けられるとしても良い。
障子2は、上記したように、基枠1における屋外側部に設けられるもので、基枠1に保持される金属枠21と、この金属枠21に保持される複層ガラス22とを備え、図示するところでは、金属枠21が基枠1に枢支されることで開放操作可能に形成される。
ちなみに、基枠1に保持された障子2を開放操作可能にする構造としては、上記の金属枠21が基枠1に枢支されることで障子2が片開き窓構造にされたりする他、たとえば、障子2を押し出し窓構造にする場合などがあるが、本発明の具現化の上では、障子2の開閉構造が異なることは、障子2の開閉手段の構成が異なることを含めて、問題にならない。
戻って、障子2における金属枠21は、具体的には、アルミ合金で形成され、軽量にして開閉操作を容易にさせ、また、所定の自己支持性および機械的強度を備えて、風や衝撃などの外力の作用で簡単に変形したり、破損したりしないように配慮されている。
一方、複層ガラス22は、外側のガラス板22aと内側のガラス板22bとの間に密閉された空気層(符示せず)を設けて断熱性を向上させ、内側のガラス板22bにおける屋内Iを向く面の結露を防止する。
この観点からすれば、複層ガラス22は、任意に構成されて良いが、図示するところでは、外側のガラス板22aが金属網(符示せず)を埋め込んだ強化ガラスとされて、風や物の衝突による外力作用に対して強化され、また、外側のガラス板22aと内側のガラス板22bとの間の周部には、上記の密閉された空気層を形成するスペーサ22cを備える。
なお、ガラス板22a,22bについては、材質や板厚寸法などについて公知のものが利用されて良く、また、空気層に対向する面に特殊な金属膜がコーティングされて遮熱性が高められていても良い。さらに、複層ガラス22としては、ガラス板が三枚とされるものもあるが、複層ガラス22である限りには、ガラス板の枚数の多少は、本発明の実施を妨げない。
ちなみに、金属枠21を備える障子2にあっては、金属枠21に複層ガラス22の周部(符示せず)を嵌め込むのに際して、両者間にグレージングチャンネル23を設けるとしているが、このグレージングチャンネル23を両者間に設けることで、金属枠21の言わば冷えた温度が複層ガラス22に伝わることを効果的に阻止し得ることにもなる。
また、図示するところにあって、障子2は、閉めた状態のとき、基枠1との間を密閉して、たとえば、雨水や外気がいわゆる内側に回りこむことを阻止し得るように、図1中および図2中に符号24で示す密封シールを備える。
防虫網戸3は、本発明における枠部を形成するもので、このことからすると、後述するように、枠部は、防虫網戸3以外の構成からなるとしても良いことはもちろんである。
本発明の具現化にあって、枠部は、防虫網戸3以外の構成からなるとしても良いことを前提にした上で説明すると、図示する防虫網戸3は、網戸枠31と、防虫網32とを備えてなる。
そして、図示するところにあって、防虫網戸3は、基枠1に着脱自在に設けられるとし、特に、防虫網戸3自体の清掃や交換、さらには、防虫網32の交換などを可能にすると共に、障子2の金属枠21あるいは複層ガラス22についての清掃を可能にするように配慮している。
ちなみに、防虫網戸3を基枠1に対して着脱自在に設ける構成については、任意とされて良く、また、防虫網戸3を基枠1から外す際に、防虫網戸3が屋外O側に移動されるとしても良く、また、反対に、屋内I側に移動されるとしても良い。
ところで、防虫網戸3は、本発明における枠部を構成するが、具体的には、網戸枠31が枠部を構成するもので、この観点からすれば、図3に示すように、金属枠21の屋内Iを向く見付面21aとの間に隙間Sを出現させ、また、後述するシール部材4の基端の保持を可能にし、あるいは、シール部材4の先端の当接を許容ように構成されれば足りる。
以上からすれば、網戸枠31は、任意に構成されて良いとも言い得るが、防虫網戸3にあって、防虫網32を張ることからすれば、また、シール部材4の基端が設けられる態勢を恒久的に維持することを可能にする観点からすれば、所定の自己支持性と機械的強度を備えるように構成されるのが好ましい。
そこで、図示するところでは、網戸枠31が金属製、すなわち、アルミ合金からなるとして、軽量にして取り扱い性を良くし、また、風や衝撃などの外力の作用で簡単に変形したり、破損したりしないように配慮されている。
なお、防虫網戸3にあって、網戸枠31がアルミ合金からなる場合には、外観が金属の色調になるので、このことを避けるために、図示しないが、網戸枠31の表面に塗装を施したり、被膜を設けたりしても良く、特に、樹脂製の被膜を設ける場合には、この樹脂製の被膜を断熱材に設定できるので、網戸枠31における屋内Iを向く面への結露を防止できる点で有利になる。
防虫網32については、屋内Iへの虫の侵入を阻止する限りには、任意に構成されて良く、多くの場合に、汎用されているいわゆる防虫ネットが利用されるであろう。
なお、防虫網32を網戸枠31に連結する方策については、任意の方策が選択されて良いが、図示するところでは、軟質の丸チューブからなる押さえゴム33の利用で、防虫網32の周部(符示せず)が網戸枠31に形成の押さえゴム用溝31aに押し込まれることで連結されるとしている。
ところで、防虫網戸3における網戸枠31は、上記したように、本発明における枠部を構成するもので、図3に示すように、障子2の金属枠21における屋内Iを向く見付面21aとの間に隙間Sを備える態勢に設けられる。
すなわち、本発明の結露防止構造にあっては、枠部は、障子2の金属枠21における屋内Iを向く見付面21aとの間に隙間Sを備える態勢に設けられ、この態勢で、枠部と障子2との間にシール部材4を設けることで、障子2の金属枠21における屋内Iを向く見付面21aへの結露を防止する。
ちなみに、障子2の金属枠21における屋内Iを向く見付面21aへの結露を防止する観点からすれば、この見付面21aを何かで被覆して、結露しないようにする、つまり、たとえば、防虫網戸3における網戸枠31を見付面21aに当接させて、見付面21aをいわゆる空気中に露呈させないことでも可能になると言い得る。
しかしながら、この種の結露防止構造にあって、障子2における見付面21aに何らかの部材が常時当接する設定にする場合には、たとえば、当接する部材における製作誤差や使用中の変形などに起因して、当接が不能になったり、当接が不完全になったりすることが危惧される。そして、当接が不能になれば、また、当接が不完全になれば、見付面21aにおける結露を防止できないことになり、目的達成に十分と言えなくなる。
そこで、本発明にあっては、何らかの部材を当接したり、あるいは、何らかの部材で被覆したりして見付面21aにおける結露を防止するのではなく、見付面21aが空気中に露呈した状態でも、見付面21aへの結露を防止する方策として、障子2と枠部との間にシール部材4を設けるとしたものである。
以下には、このシール部材4について説明するが、先ず、シール部材4は、いわゆるシールとして機能するのに十分と言えるように構成されるとし、軟質合成樹脂材あるいは軟質ゴム材で長尺の中実棒状または細幅帯状あるいはチューブ状に形成されて枠部たる網戸枠31に無限帯状に設けられて、密閉性を保障する。
図示するところでは、シール部材4は、柔軟性に富む軟質ゴム材で長尺の細幅帯状に形成されるが、シール部材4が密閉性に優れることで、また、これが枠部と障子2との間に設けられることで、上記した隙間Sと複層ガラス22で仕切られる屋内Iとの連通が阻止されることになる。
そして、この無限帯状に設けられるシール部材4は、基本的には、基端が枠部に保持されて先端が複層ガラス22および見付面21aのいずれか一方または両方に当接し、あるいは、基端が金属枠21の見付面21aに、または、この見付面21aと複層ガラス22と境界部分に保持されて先端が枠部に当接するとする。図1および図2、すなわち、図3に示すところでは、シール部材4は、枠部たる防虫網戸3における網戸枠31に基端が保持され、先端が複層ガラス22の屋内Iを向く面に当接されるとしている。
シール部材4の基端を枠部に保持させるのについては、基本的には、保持が可能とされる限りにおいて、任意に構成されて良いが、たとえば、着脱を自在にする構成が選択される場合には、シール部材4の交換が可能になるのはもちろんのこと、シール部材4を枠部に組み付ける作業、すなわち、出来上がった枠部にエンドレス状態に形成されたシール部材4を裁断して連結する作業が可能になるなどで有利になる。
この観点から、図示するところにあっては、先ず、枠部たる防虫網戸3における網戸枠31が前記した押さえゴム用溝31aに並列する係止溝31bを備え、一方、シール部材4は、基端に係止片部41を備え、この係止片部41を係止溝31bに嵌め込んで、網戸枠31に基端が保持されるとする反面、係止溝31bから係止片部41を強制的に引き出すようにするときに、基端を網戸枠31たる枠部から外せるとしている。
ところで、図示するところにあって、シール部材4の先端は、複層ガラス22の屋内Iを向く面に当接するが、これに代えて、図示しないが、複層ガラス22と見付面21aの両方、すなわち、複層ガラス22と見付面21aとの境界部分、具体的には、複層ガラス22の周部を嵌め込ませるグレージングチャンネル23に当接するとしても良い。
転じて、シール部材4が枠部と障子2との間に設けられるとする限りには、上記したところに代えて、図示しないが、グレージングチャンネル23における屋内Iに位置決めされる端部にシール部材4が一体に連設され、このシール部材4の先端が枠部に当接するとしても良いと言い得る。そして、この場合には、グレージングチャンネル23について設計変更が要請されるが、この結露防止構造を具現化する上では、部品点数を少なくできる利点があると言える。
戻って、シール部材4の先端は、図3に示すところでは、複層ガラス22の屋内Iを向く面に当接するが、これに代えて、同じく図示しないが、金属枠21の見付面21aに、すなわち、見付面21aにおけるグレージングチャンネル23に接触する内側縁部に当接されるとしても良く、この場合には、シール部材4におけるいわゆる奥行き寸法を小さくできて、部品コストを下げることを期待できることになる。
上記したところは、シール部材4の基端が枠部に設けられる場合であるが、前記したように、シール部材4の基端は、障子2側に設けられるとしても良く、この場合に、上記したように、シール部材4がグレージングチャンネル23と一体に形成されて設けられるとしても良いが、これに代えて、図示しないが、シール部材4の基端が障子2における金属枠21、すなわち、金属枠21のグレージングチャンネル23に接する内側縁部に接着材利用などで保持されるとしても良い。
この場合には、障子2がシール部材4を備えることになるので、このシール部材4の先端が当接することになる枠部の構成については、シール部材4の基端が枠部に保持される場合に比較して、枠部の構成を簡素化できる点で有利になる。
以上のように、シール部材4が枠部と障子2との間に設けられることにで、枠部と障子2における金属枠21の見付面21aとの間に出現する隙間Sと、複層ガラス22で仕切られる屋内Iとの連通が遮断される。
したがって、複層ガラス22で仕切られる屋内Iの空気が隙間Sに流入して金属枠21の見付面21aに触れることが阻止されて、金属枠21の見付面21aにおける結露を防止できることになり、その結果、屋内Iの熱が金属枠21を伝わって屋外Oに放散される事態の招来を回避でき、屋内Iの保温効果を良くするのに最適となる。
そして、枠部と金属枠21の見付面21aとの間の隙間Sが複層ガラス22で仕切られる屋内Iに連通しないから、屋外Oの冷気が複層ガラス22の屋内Iを向く面を冷やすことがなく、したがって、屋内Iの保温効果を良くするのに寄与する。
上記したところは、枠部が防虫網戸3における網戸枠31からなるとした例であるが、前記したように、枠部は、防虫網戸3、すなわち、網戸枠31以外からなるとしても良い。そこで、以下には、枠部の他の実施形態について、少し説明する。
図4に示すところは、前記した網戸枠31に代わる枠部材5を備えるとするもので、この枠部材5が本発明に言う枠部を構成してシール部材4の基端を保持し、あるいは、図示しないが、シール部材4の先端を当接させるとしている。
そして、枠部材5は、その配設される態勢からすれば、前記した防虫網戸3における網戸枠31と同等となるので、枠部材5をわざわざ別部品として形成するのではなく、防虫網32を張らない網戸枠31で代替するとしても良い。なお、枠部材5は、シール部材4の基部の保持を可能にする係止溝5aを備える。
ところで、前記した網戸枠31に代わる枠部材5を備え、この枠部材5が枠部を構成してシール部材4の基端を保持し、あるいは、シール部材4の先端を当接させる、すなわち、シール部材4を障子2と枠部材5との間に設けるとの観点からすれば、上記に代えて、別部材とされる枠部材5を利用しない、すなわち、図5に示すように、基枠1における屋内側部が直接枠部を構成してシール部材4の基端を保持するとしても良いと言い得る。
この場合には、基枠1が防虫網戸3(図3参照)を備えない分、基枠1の図5中で左右方向となる厚さ寸法を小さくできて、いわゆる窓構造が屋内Iや屋外Oに大きく突出することになる不具合を招来しないで済む点で有利なる。
そして、基枠1における屋内側部が直接枠部を構成にして、別部品を設けることなく枠部を構成する場合には、前記したシール部材4がグレージングチャンネル23に一体に設けられ、したがって、シール部材4の先端が基枠1に設定される枠部に当接する場合には、さらなる部品数の削減が可能になる利点がある。
以上のように、本発明の結露防止構造にあっては、シール部材4が枠部と障子2との間に設けられることで、枠部と障子2における金属枠21の見付面21aとの間に出現する隙間Sと、複層ガラス22で仕切られる屋内Iとの連通を遮断することが可能になる。
したがって、複層ガラス22で仕切られる屋内Iの空気が隙間Sに流入して金属枠21の見付面21aに触れることを阻止でき、金属枠21の見付面21aにおける結露を防止できることになり、その結果、屋内Iの熱が金属枠21を伝わって屋外Oに放散される事態の招来を回避でき、屋内Iの保温効果を良くするのに最適となる。
そして、枠部と金属枠21の見付面21aとの間の隙間Sが複層ガラス22で仕切られる屋内Iに連通しないから、屋外Oの冷気が複層ガラス22の屋内Iを向く面を冷やすことがなく、したがって、屋内Iの保温効果を良くするのに寄与することになる。
ちなみに、図示した実施形態にあっては、シール部材4が設けられても、枠部と金属枠21の見付面21aとの間に隙間Sが残存する態様を呈するが、本発明が意図するところ、すなわち、シール部材4を設けることで枠部と金属枠21の見付面21aとの間の隙間Sが複層ガラス22で仕切られる屋内Iに連通することを阻止することからすれば、図示しないが、シール部材4を設けることで、このシール部材4が隙間Sを埋める態様を呈することになっても良いと言える。
前記したところでは、本発明の結露防止構造が建築物における壁部に設けられる開口部に具現化されるとしたが、これに代えて、図示しないが、建築物における屋根に形成の天窓が金属枠とこの金属枠に嵌め込まれる複層ガラスを備えてなる場合には、本発明の具現化が可能になる。
また、前記したところでは、本発明が建築物における開口部たる窓に具現化されるとして説明したが、本発明の構成からすれば、これが建築物における開口部たる出入り口に具現化されるとしても良い。
そして、前記したところでは、本発明が建築物における開口部に具現化されるとしたが、凡そ結露の防止が要請される限りには、構築物における開口部に具現化されるとしても良い。
1 基枠
2 障子
3 枠部を構成する防虫網戸
4 シール部材
5 枠部を構成する枠部材
21 金属枠
21a 見付面
22 複層ガラス
31 網戸枠
32 防虫網
I 屋内
O 屋外
S 隙間

Claims (5)

  1. 建築物の屋内と建築物の屋外とを連通する開口を内側に形成する基枠を備え、
    この基枠が屋外側部に設けられて上記開口を閉鎖する障子と、屋内側部に設けられて上記障子に対向する枠部とを備え、
    上記障子が上記基枠に保持される金属枠と、この金属枠に保持される複層ガラスとを備え、
    上記枠部が上記金属枠における屋内を向く見付面に隙間を設けて対向し、
    上記枠部と上記障子との間にシール部材を備え、
    このシール部材が上記複層ガラスで仕切られる屋内の上記隙間への連通を阻止することを特徴とする結露防止構造。
  2. 上記シール部材は、基端が上記枠部に保持されて先端が上記複層ガラスおよび上記見付面のいずれか一方または両方に当接し、あるいは、上記シール部材は、基端が上記金属枠の見付面に、または、この見付面と上記複層ガラスと境界部分に保持されて先端が上記枠部に当接する請求項1に記載の結露防止構造。
  3. 上記シール部材は、軟質合成樹脂材あるいは軟質ゴム材で、長尺の中実棒状または細幅帯状あるいはチューブ状に形成されて無限帯状に設けられる請求項1または請求項2に記載の結露防止構造。
  4. 上記基枠の屋内側部に枠部材が設けられ、この枠部材が上記枠部を備える請求項1、請求項2または請求項3に記載の結露防止構造。
  5. 上記基枠の屋内側部に、網戸枠とこの網戸枠に張られる防虫網とを備える防虫網戸が設けられ、上記網戸枠が上記枠部を備える請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の結露防止構造。
JP2013075860A 2013-04-01 2013-04-01 結露防止構造 Pending JP2014201876A (ja)

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