JP2014200856A - 穴加工用器具とその穴加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 狭隘な場所においてもリーマ加工を行うことができる穴加工用器具とその加工方法を提供すること。【解決手段】 加工穴72をリーマ加工する切削部21を有するリーマ10と、リーマ10の軸心位置の前後いずれか一方で一体的に回転するガイド軸12と、リーマ10の軸心位置の他方で一体的に回転する送り軸11と、加工穴72の開口部でガイド軸12をガイドするガイド部材14と、加工穴72の開口部で送り軸11を軸方向に送る送り部材13とを備えている。ガイド軸12及び送り軸11は、少なくとも一方にリーマ10を回転させる回転伝達部30を有し、送り軸11と送り部材13との間には、リーマ10を一体的に回転させることで送り軸11を軸方向に送る送り機構43を有している。【選択図】 図1

Description

本願発明は、金属品にリーマ加工を行う穴加工用器具と、その穴加工方法に関する。
従来、金属品の穴加工においてリーマが広く利用されている。リーマによる穴加工は、ドリル加工によって形成された穴を正確な直径の穴に仕上げたり、仕上げ面粗さの良い穴に仕上げたりする場合等に利用されている。
このようなリーマ加工を行う金属品(以下、「被削材」ともいう)として、各種機器のフランジや、駆動機器のフランジの連結部などがある。このようなリーマ加工を行う一例として、タービンロータのフランジ連結部などがある。以下、このタービンロータのフランジ連結部を例に説明する。
タービンロータのフランジ連結部は、例えば、そのタービンロータフランジとターニング歯車と発電気フランジの3部品を連結する場合などがある。そのため、それらの組み付けを高精度に行うためにリーマボルトによる連結が行われている。このリーマボルトによる連結を行うためのリーマ穴の加工は、工場にて治具を用いてリーマ穴(下穴)を加工し、現地に機器を据え付け後、それぞれの機器の芯出し調整を行い、その状態でタービンロータフランジとターニング歯車と発電気フランジとの3部品を重ねてリーマ穴を同時にリーマ加工している。
また、タービンロータの定期検査時等、メンテナンス時にはリーマ穴をオーバーサイズに修正してリーマボルトの径を太くするが、このリーマ穴の修正を行う場合も同様のリーマ加工が必要となる。
この種のリーマ加工に用いるリーマの先行技術として、例えば、特に段付きのリーマにおいて、仕上刃部のリーマ回転方向の後方側におけるリーマ本体外周を、回転径よりも径方向内側に後退して形成するようにしたリーマがある(例えば、特許文献1参照)。
また、他の先行技術として、2段以上の切刃部を有する段付き構成で、1つの切刃部においては、切屑排出溝のうち1つの溝の先端外周側に切刃チップが1つ設けられ、その切刃チップは、他の切刃部に設けられる切刃チップと異なる切屑排出溝に設けられるようにしたリーマもある(例えば、特許文献2参照)。
さらに、工具を使って孔部の裏側のバリを除去する方法として、工具の自転と孔部の内周面に沿った遊星運動とで加工するものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2004−195572号公報 特開平10−94917号公報 特開平5−111815号公報
ところで、上記したように複数の被削材(タービンロータフランジ、ターニング歯車、発電気フランジ)を重ねた状態でリーマ加工を行う作業は、狭隘な場所において行う作業が多く、しかも、被削材の大きさなどによっては数十箇所と多く、その作業に労力を要する。その上、このようなリーマ加工を行う作業には、上記したように加工用工具を前方向から引っ張る作業者と、加工用工具を後方向で回転させる作業者との2人の作業者が必要となるため、作業に多くの労力を要し、作業効率の向上が望まれている。
また、保守時などにおいては、分解時に錆付いたリーマボルトを抜く時にリーマ穴の表面を傷付けることがある。そのため、リーマ穴のオーバーサイズ時には、その傷が消えるまで複数回のリーマ加工を行って除々に拡径する必要があり、複数回のリーマ加工を狭隘な場所で行うには非常に多くの時間と労力を要する。
さらに、例えば、オーバーサイズに修正する時に使用するリーマは、被削材のリーマ穴に応じて市販のリーマをその都度段付きに再加工する必要がある。また、そのリーマを用いて被削材に手作業でリーマ加工を行うための工具としては、リーマをリーマ穴に保持する保持工具と、そのリーマをリーマ穴の前方から引っ張り、後方から回転させる加工用工具が必要となる。しかし、被削材の形状に応じて、狭隘な場所で使用できるこれらの工具はなく、個別に製作する必要があるが、狭隘な場所でリーマを回転させながら送ってリーマ加工を行える工具はない。
なお、上記特許文献1,2に記載されたリーマは、単に工具に関するものであり、これらのリーマでリーマ穴を加工する場合、リーマに回転を伝達する機構と送り機構を備えた駆動装置が必要となる。しかも、駆動装置の設置場所が必要であるため、加工部位の近傍に設置スペースが必須となり、狭隘な場所でのリーマ加工はできない。また、上記特許文献3に記載された加工方法も、大きな装置が必要であり、狭隘な場所におけるリーマ加工には適用できない。
そこで、本願発明は、狭隘な場所においてもリーマ加工を行うことができる穴加工用器具とその加工方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本願発明に係る穴加工用器具は、加工穴をリーマ加工する切削部を有するリーマと、前記リーマの軸心位置の前後いずれか一方で一体的に回転するガイド軸と、前記リーマの軸心位置の他方で一体的に回転する送り軸と、前記加工穴の開口部で前記ガイド軸をガイドするガイド部材と、前記加工穴の開口部で前記送り軸を軸方向に送る送り部材と、を備え、前記ガイド軸及び送り軸は、少なくとも一方に前記リーマを回転させる回転伝達部を有し、前記送り軸と送り部材との間には、前記リーマを一体的に回転させることで送り軸を軸方向に送る送り機構を有している。この明細書及び特許請求の範囲の書類中では、リーマの加工方向前方を「前側」といい、加工方向後方を「後側」という。
この構成により、ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方に設けられた回転伝達部を回転させてリーマを一体的に回転させれば、その回転に同期して送り機構によってリーマを軸方向に送ることができるので、リーマを回転させることで加工穴の軸方向にリーマ加工を施すことができる。これにより、狭隘な場所の加工穴であっても1人で効率良くリーマ加工を行うことができる。
また、前記リーマは、前記加工穴に沿わせるガイド部を前側に有し、前記加工穴をリーマ加工する切削部を後側に有する段付きリーマであってもよい。
このように構成すれば、比較的大きな直径の加工穴であっても、ガイド部が加工穴に沿って送られるため、安定してリーマ加工を行うことができる。
また、前記送り機構は、前記送り軸が回転することで前記送り部材に対して送り軸を軸方向に送るねじ機構で構成されていてもよい。
このように構成すれば、リーマを回転させることで、リーマを軸方向に送る機構を簡単なねじ機構で構成することができる。
また、前記リーマは、軸心位置に前記ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方を着脱可能に取付ける軸取付部を有していてもよい。
このように構成すれば、リーマの前後に設けるガイド軸及び送り軸の少なくとも一方を容易に分解又は取付けることができるので、狭隘な場所におけるリーマ加工を容易に行うことができる。
また、前記ガイド軸及び送り軸は、端部に嵌合部と雄ねじ部とを有し、前記軸取付部は、前記リーマの軸心位置の前後に設けられたガイド軸取付部と送り軸取付部とで構成され、前記ガイド軸取付部及び送り軸取付部は、前記ガイド軸及び送り軸の嵌合部を嵌合させる嵌合穴と、雄ねじ部を螺合させる雌ねじ部とをそれぞれ有していてもよい。
このように構成すれば、リーマとガイド軸及び送り軸を取付部で容易に分解又は取付けることができ、より狭隘な場所でもリーマ加工を容易に行うことができる。
また、前記ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方は、軸方向長さを変更可能に構成されていてもよい。
このように構成すれば、リーマ加工を行う長さに応じてガイド軸及び送り軸の少なくとも一方の長さを変更しながらリーマ加工を行うことができる。ガイド軸、送り軸の長さ変更としては、一部を取外し又は継足し可能にすれば実現できる。
また、前記ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方は、端面から前記リーマに向けて油を供給する給油穴を有し、前記リーマは、前記給油穴から切削部に油を供給する油穴を有していてもよい。
このように構成すれば、ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方の給油穴から給油をし、リーマの油穴から切削部に油を供給して、切削面の潤滑を行いながらリーマ加工を行うことができる。
また、前記ガイド軸は、前記リーマの後側の軸心位置で一体的に回転するように設けられ、前記送り軸は、前記リーマの前側の軸心位置で一体的に回転するように設けられ、前記ガイド部材は、前記加工穴の後側の開口部で前記ガイド軸をガイドし、前記送り部材は、前記加工穴の前側の開口部で前記送り軸を軸方向に送るように構成されていてもよい。
このように構成すれば、加工穴の前側に送り部材を設け、加工穴の後側にガイド部材を設け、これらの間でガイド軸とリーマ及び送り軸を一体的に回転させれば、加工穴の前側に設けた送り部材によって送り軸が軸方向に送られ、リーマを前側から引きながらリーマ加工を行うことができる。これにより、リーマが調心されるように送りながらリーマ加工を行うことができる。
また、前記切削部は、切刃の後端部がR形状に形成されていてもよい。このように構成すれば、手作業によるリーマ加工によってリーマの軸心が傾いたとしても、切刃の後端部が加工穴の加工面を傷付けることを抑止できる。
また、前記切削部は、切刃の前端部がR形状に形成されていてもよい。このように構成すれば、切刃の前端部が加工穴に接する角部を小さくし、リーマ加工の加工面をより美しく仕上げることができる。
また、前記切削部は、先端面に対する切刃ねじれ角が鈍角で形成されていてもよい。このように構成すれば、切削部で加工穴をリーマ加工する角度が緩やかになり、手作業によるリーマ加工の場合でも加工面のより滑らかな仕上がりを図ることができる。
一方、本願発明に係る穴加工方法は、リーマのガイド部を加工穴に沿わせ、前記リーマの切削部を加工穴のリーマ加工部分に配置し、前記リーマの軸心位置の前後いずれか一方で一体的に回転するガイド軸を前記加工穴の開口部でガイド部材によってガイドし、前記リーマの軸心位置の他方で一体的に回転する送り軸を前記加工穴の開口部で送り部材によって支持し、前記ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方を回転させて前記リーマを回転させることで、前記リーマの回転に同期して前記送り部材が送り軸を介してリーマを軸方向に送るようにした。
この構成により、ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方を回転させて、これらの軸とリーマを一体的に回転させれば、その回転に同期してリーマを軸方向に送ることができるので、リーマを回転させることで加工穴の軸方向にリーマ加工を施すことができる。これにより、狭隘な場所の加工穴であっても1人で効率良くリーマ加工を行うことができる。
また、前記加工穴の前側に位置する前記ガイド軸又は送り軸を軸方向に継足して長くし、リーマ加工の途中で、加工穴の前側から突出する前記ガイド軸又は送り軸の一部を取外し、加工穴の後側に位置する前記ガイド軸又は送り軸を軸方向に継足し、リーマ加工の終了に向けて、加工穴の前側から突出する前記ガイド軸又は送り軸の一部を取外して短くし、加工穴の後側に位置する前記ガイド軸又は送り軸の一部を軸方向に継足して長くして加工するようにしてもよい。
このように構成すれば、狭隘な場所におけるリーマ加工であっても、加工穴の前後方向における空間に応じて、リーマの前後に取付けるガイド軸と送り軸の長さを調整しながらリーマ加工を行うことができる。
本願発明によれば、狭隘な場所においてもリーマ加工を行うことができるので、現場作業によるリーマ加工などを1人でも作業効率良く行うことが可能となる。
図1は本願発明の第1実施形態に係る穴加工用器具を一部断面して示す側面図である。 図2は本願発明の第2実施形態に係る穴加工用器具を一部断面して示す側面図である。 図3は図2に示す穴加工用器具のリーマと各軸との取付け部分を示す拡大図である。 図4は図2に示す穴加工用器具のリーマと異なる例の切刃を示す拡大断面図である。 図5は図2に示す穴加工用器具による加工開始時の側面図である。 図6は図5に示す穴加工用器具による加工途中の側面図である。 図7は図6に示す穴加工用器具による加工終了時の側面図である。 図8は本願発明の第3実施形態に係る穴加工用器具の使用状態を一部断面して示す側面図である。 図9は図8に示す穴加工用器具による加工終りの状態の側面図である。
以下、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の実施形態では、第1フランジ70と第2フランジ71とが接合され、それらに形成された加工穴72に対して、図示する左方向から右方向にリーマ加工を行う例を説明する。また、以下の実施形態では、リーマ10の軸心位置の前側に送り軸11が設けられ、後側にガイド軸12が設けられた例を説明する。さらに、リーマ10は、右回転させてリーマ加工を行う例を説明する。
図1に示すように、第1実施形態に係る穴加工用器具1は、リーマ10と、その軸心位置の前側に設けられた送り軸11と、後側に設けられたガイド軸12とが一体的に形成された例である。
上記リーマ10は、加工方向Fの前側(図示する右側)には、加工穴72の径とほぼ同等に形成されて加工穴72に沿わせるガイド部20が設けられ、後側(図示する左側)には加工穴72を拡径するようにリーマ加工を行う切削部21が設けられた段付きリーマ10で構成されている。段付きリーマと10とすることにより、比較的大きな直径の加工穴であっても、ガイド部が加工穴に沿って送られるため、安定してリーマ加工を行うことができる。このリーマ10は、切削部21のみの構成であってもよい。上記ガイド部20と切削部21との間には、溝部25が形成されている。この溝部25には、後述する給油穴31と連通する油穴26が設けられている。油穴26は、リーマ10の中心部から数本が放射状に設けられている。
このリーマ10は、ガイド軸12及び送り軸11と一体的に回転するようになっており、この実施形態では、ガイド軸12の後端部分に回転伝達部30が設けられている。この回転伝達部30は、ボルトの六角頭部と同様に形成されており、後述するように、スパナ80などの工具で回転させるようになっている。回転伝達部30は、四角などでもよい。この回転伝達部30を回転させることで、ガイド軸12とリーマ10と送り軸11とを一体的に回転させることができる。この実施形態ではガイド軸12に回転伝達部30を設けているが、送り軸11に回転伝達部30を設けてもよい。また、工具としては、回転伝達部30を回転させることができればよく、アクチュエータなどの回転動力機器を用いてもよい。
また、ガイド軸12の軸心位置には給油穴31が設けられており、リーマ10の溝部25の位置まで延びている。この給油穴31が上記油穴26と連通しており、リーマ10の切削部21における切刃22の部分に油を供給できるようになっている。
一方、上記加工穴72の後側開口部74には、上記ガイド軸12をガイドするガイド部材14が設けられている。ガイド部材14には、中央部分に上記ガイド軸12をガイドするガイド穴40が設けられている。また、加工穴72の前側開口部73には、上記送り軸11を軸方向に送る送り部材13が設けられている。送り部材13には、中央部分に上記送り軸11を送る送り穴41が設けられている。そして、この送り部材13と送り軸11との間には、リーマ10を一体的に回転させることで送り軸11を所定量軸方向に送る送り機構43が設けられている。
この送り機構43は、送り軸11の外面に設けられた雄ねじ部32と、送り穴41の内面に設けられた雌ねじ部42とが螺合するねじ機構となっている。送り機構43をねじ機構とすることで、送り軸11が1回転(リーマ10も1回転)することで、軸方向に送られる送り量をねじピッチで容易に設定することができる。このような送り機構43により、送り軸11の回転によってリーマ10を軸方向に同期させて送ることができる。
上記送り部材13には、加工穴72の前側開口部73に挿入可能な小径部45と、第2フランジ71の外面に接する大径部46とが設けられている。小径部45を前側開口部73に挿入することで、送り部材13の中心をリーマ加工前の加工穴72の軸心位置に配置できるようにしている。小径部45の深さは、前側開口部73に係止できる程度でよい。
上記ガイド部材14には、加工穴72の後側開口部74に挿入可能な小径部47と、第1フランジ70の外面に接する大径部48とが設けられている。ガイド部材14の小径部47を後側開口部74に挿入することで、ガイド部材14の中心をリーマ加工後の加工穴72の軸心位置に配置できるようにしている。小径部47の深さは、後側開口部74に係止できる程度でよい。
このように構成された第1実施形態に係る穴加工用器具1の使用方法は、以下に説明する第2実施形態に係る穴加工用器具2と同様であるため、第1実施形態の穴加工用器具1は使用方法の説明を省略し、第2実施形態の穴加工用器具2において使用方法を詳細に説明する。
図2,3は、第2実施形態に係る穴加工用器具2の図面である。この第2実施形態に係る穴加工用器具2は、リーマ10とその前部に設けた送り軸11と後部に設けたガイド軸12とが分解できるように構成された例である。なお、リーマ10は、上半分を断面で示している。また、上記第1実施形態と同一の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この実施形態のリーマ10は、上記第1実施形態のリーマ10と同様に、加工穴72に沿わせるガイド部20と、加工穴72をリーマ加工する切削部21とからなる段付きリーマ10となっている。そして、このリーマ10には、軸心位置の前側に、上記送り軸11を取付ける送り軸取付部50が設けられ、後側には、上記ガイド軸12を取付けるガイド軸取付部51が設けられている。送り軸取付部50には、上記送り軸11を取付ける雌ねじ部52と嵌合穴53が設けられ、ガイド軸取付部51には、上記ガイド軸12を取付ける雌ねじ部54と嵌合穴55が設けられている。
一方、送り軸11の端部には、上記送り軸取付部50の雌ねじ部52に螺合する雄ねじ部35と、上記嵌合穴53に嵌合させる嵌合部36とが設けられている。また、ガイド軸12の端部には、上記ガイド軸取付部51の雌ねじ部54に螺合する雄ねじ部37と、上記嵌合穴55に嵌合させる嵌合部38とが設けられている。
従って、リーマ10の軸心位置の前側に設けられた送り軸取付部50は、その嵌合穴53に送り軸11の嵌合部36を嵌合させ、雄ねじ部35を雌ねじ部52に螺合させることで、強固な取付けが可能であり、この送り軸取付部50で分解も可能となっている。また、リーマ10の軸心位置の後側に設けられたガイド軸取付部51も、その嵌合穴55にガイド軸12の嵌合部38を嵌合させ、雄ねじ部37を雌ねじ部54に螺合させることで、強固な取付けが可能であり、このガイド軸取付部51で分解も可能となっている。
このような構成により、リーマ10とガイド軸12及び送り軸11を容易に取付け又は分解することができ、狭隘な場所においてもリーマ加工を容易に行うことができる。なお、この実施形態では、ガイド軸12及び送り軸11の両方をリーマ10に取付け又は分解可能としているが、リーマ加工の長さなどによってはガイド軸12又は送り軸11の一方を取付け又は分解可能にしてもよい。また、図示する四角とクロス線で示す部分は、各構成を取付け又は分解する時に工具を係止する平面部を示している。
そして、上記ガイド軸12は、リーマ10の後側の軸心位置で一体的に回転するように設けられ、上記送り軸11は、リーマ10の前側の軸心位置で一体的に回転するように設けられている。また、上記ガイド部材14は、加工穴72の後側開口部74で上記ガイド軸12をガイドし、上記送り部材13は、加工穴72の前側開口部73で上記送り軸11を軸方向に送るようになっている。
これにより、加工穴72の前側に送り部材13を設け、加工穴72の後側にガイド部材14を設け、これらの間でガイド軸12とリーマ10及び送り軸11を一体的に回転させれば、加工穴72の前側に設けた送り部材13によって送り軸11が軸方向に送られ、リーマ10を前側から引いて送りながらリーマ加工を行うことができる。従って、リーマ10は、調心されながらリーマ加工を行うことができる。
また、この実施形態では、リーマ10の切削部21における切刃22の後端部24がR形状に形成されている。このように切刃22の後端部24をR形状にすることで、手作業によるリーマ加工によってリーマ10の軸心が少し振れたとしても、切刃22の後端部24が加工穴72の加工面を傷付けることを抑止している。
さらに、この実施形態のリーマ10は、切削部21に形成した切刃22が左ねじれ(切刃22を図の右側から見て)となっている。このように切刃22を左ねじれとすることで、切刃22の前端における加工穴72と接触する切刃ねじれ角θが、先端面に対して鈍角となるようにしている。これにより、切削部21で加工穴72をリーマ加工する切削角が鈍角になって緩やかになり、手作業によるリーマ加工の場合でも加工面(加工穴72の仕上り面)のより滑らかな仕上がりを図ることができる。
この実施形態では、ガイド軸12の回転伝達部30を右回転させる例を示したため、送り軸11の外面の雄ねじ部32と送り部材13の内面の雌ねじ部42とを右ねじで構成するとともに左ねじれの切刃22としているが、回転伝達部30を左回転させる構成にした場合は、送り軸11の外面の雄ねじ部32と送り部材13の内面の雌ねじ部42とを左ねじで構成し、切刃22を右ねじれとすれば同様の作用効果を奏する。これら送り軸11の回転方向と切刃22のねじれ方向は、加工条件などに応じて決定すればよく、切刃22はストレート、右ねじれ及び左ねじれのいずれでもよい。
図4に示すリーマ10の切刃22は、上記リーマ10とは異なる切刃22を示す図面である。この例では、切刃22の前端部23がR形状に形成されている。このような切刃22とすることで、切刃22の前端部23と加工穴72(図2)とが角で接触しないので、リーマ加工の仕上げ面をより美しく仕上げることができる。このように、切刃22の前端部23にR加工を施すか否かは、仕上げ面粗度などに応じて決定すればよい。
次に、図5〜図7に基づいて、図2に示す第2実施形態に係る穴加工用器具2の使用方法を説明する。以下の説明では、穴加工用器具2を手工具であるスパナ80で回転させる例を説明する。
図5に示すように、フランジ70,71が重なった状態で、加工穴72に送り軸11を挿入し、リーマ10のガイド部20を加工穴72に挿入した状態で、加工穴72の前側開口部73に設ける送り部材13の雌ねじ部42に送り軸11の雄ねじ部32を螺合する。
図示する状態の穴加工用器具2は、加工穴72の前側は送り部材13に送り軸11が螺合され、加工穴72の後側はリーマ10の切削部21の切刃22が第1フランジ70に接した状態である。そのため、穴加工用器具2を加工穴72の後部で支持しなくてもよいが、この実施形態では、加工穴72の後側(図示する左側)に突出するリーマ10の切削部21を内部に収めることができる大きさのガイド部材15を設けて、ガイド軸12の軸心位置を保つようにしている。ガイド部材15の中央部分には、ガイド部材14と同様にガイド穴40が設けられている。
この状態で、ガイド軸12の端部に形成された回転伝達部30をスパナ80で回転させることにより、リーマ10の切刃22によって加工穴72の内面にリーマ加工を行うことができる。この時、送り部材13の雌ねじ部42に螺合した送り軸11の雄ねじ部32によって、送り軸11、リーマ10及びガイド軸12が一体的に加工方向F(前側)に送られる。従って、回転伝達部30を回転させることで、リーマ10の回転と軸方向の送りとが同期して行われ、加工穴72にリーマ加工を行うことができる。
また、送り軸11の雄ねじ部32には、リーマ10によって加工穴72の内面をリーマ加工する力と対向する力が作用するため、ガイド部材14の大径部48を第2フランジ71の側面に押圧して、送り軸11を加工穴72の軸心位置で安定して送ることができる。しかも、リーマ10は、ガイド部20が加工穴72の内面に沿うように送られるため、リーマ10の軸心を保つように送られる。その上、前側に設けた送り部材13によってリーマ10を引きながら送るため、リーマ10に設けられた切刃22の前面(内方から後方外方に向けて傾く傾斜)によって調心作用が働いて軸心位置を保ち、安定したリーマ加工を行うことができる。また、このようにリーマ加工を行う時に、ガイド軸12の給油穴31から油穴26を介して切刃22の部分に給油すれば、よりスムーズなリーマ加工を行うことができる。また、この給油穴31からエアーブローすれば、切刃22の部分の切削屑を吹飛ばすこともできる。
その後、図6に示すように、リーマ10によって加工方向Fにリーマ加工が行われ、リーマ10が加工穴72の内部まで進むと、加工穴72の後側に設けていたガイド部材15を段付きガイド部材14に付け替える。この段付きガイド部材14は、小径部47を加工穴72の後側開口部74に挿入することで、ガイド軸12を軸心位置でより安定して支持することができる。この状態で、ガイド軸12を回転させ、リーマ10のガイド部20が加工穴72の前端付近に達するまで加工方向Fにリーマ加工を行う。
そして、図7に示すように、リーマ10が加工穴72の前端付近に達すると、加工穴72の前側開口部73に設けた送り部材13をリーマ10のガイド部20を内部に収めることができる大きさの送り部材16に交換する。この送り部材16の中央部分には、送り部材13と同様に送り軸11の雄ねじ部32と螺合する雌ねじ部42を有する送り穴41が設けられている。その後、さらにガイド軸12の回転伝達部30をスパナ80で回転させることにより、リーマ10の切削部21で加工穴72の前端部分までリーマ加工を行うことができる。このようにして加工穴72にリーマ加工を行った後は、送り部材16を取外し、必要に応じて送り軸11をリーマ10から取外して加工穴72から取出せば作業が終了する。
次に、図8に基づいて、第3実施形態に係る穴加工用器具3を説明する。この第3実施形態は、上記実施形態よりも厚みのある第1フランジ70と第2フランジ71の接合部分におけるリーマ加工を例にしている。しかも、第1フランジ70及び第2フランジ71に近接してケーシング75,76が存在する狭隘な場所でのリーマ加工の例である。この実施形態の穴加工用器具3の基本的な使用方法は、上記第2実施形態に係る穴加工用器具2と同一であるため、上記第2実施形態の穴加工用器具2による加工途中における図6に示す状態と同様の状態から説明する。なお、上記第2実施形態と同一の構成には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8に示すように、第3実施形態の穴加工用器具3は、リーマ10の軸心位置の後側に設けられたガイド軸12と、前側に設けられた送り軸11とが、軸方向長さを変更可能になっている。この実施形態では、リーマ10に取付けるガイド軸12を基部ガイド軸12、送り軸11を基部送り軸11という。
リーマ10は、上記第2実施形態と同一の構成であり、加工穴72に沿わせるガイド部20と、加工穴72をリーマ加工する切削部21とからなる段付きリーマ10となっている。このリーマ10は、その軸心位置の前側に、基部送り軸11を取付ける雌ねじ部52と嵌合穴53が設けられ、後側に、基部ガイド軸12を取付ける雌ねじ部54と嵌合穴55とが設けられている。また、基部送り軸11には、リーマ10の雌ねじ部52に螺合する雄ねじ部35と、嵌合穴53に嵌合させる嵌合部36とが設けられている。基部ガイド軸12には、リーマ10の雌ねじ部54に螺合する雄ねじ部37と、嵌合穴55に嵌合させる嵌合部38とが設けられている。これらリーマ10と基部送り軸11及び基部ガイド軸12の取付け部分は、上記第2実施形態と同一であるため説明は省略する。
そして、この実施形態の穴加工用器具3では、上記基部送り軸11に対して継足し送り軸60が軸方向に継足し又は取外し可能となっており、上記基部ガイド軸12に対して継足しガイド軸61が軸方向に継足し又は取外し可能となっている。
基部送り軸11には、リーマ10に取付ける反対側に雌ねじ部62と嵌合穴63とが設けられている。この雌ねじ部62に上記継足し送り軸60に設けられた雄ねじ部64を螺合し、嵌合穴63に嵌合部65を嵌合すれば、送り軸を長くすることができる。この基部送り軸11に継足し送り軸60を取付けて継足した状態で、外面に形成されている雄ねじ部32は連続した状態となっている。また、基部ガイド軸12には、リーマ10に取付ける反対側に雌ねじ部66と嵌合穴67とが設けられている。この雌ねじ部66に上記継足しガイド軸61に設けられた雄ねじ部68を螺合し、嵌合穴67に嵌合部69を嵌合すれば、ガイド軸を長くすることができる。
図8に示すようにリーマ10が加工穴72の中間部分に位置する状態に達する前は、リーマ10の前側に基部送り軸11及び継足し送り軸60を2本継足し、後側に基部ガイド軸12を取付けた状態で加工穴72のリーマ加工を開始する(上記図5と同様の状態)。その後、図8に示すように、リーマ10が加工穴72の中央部分に進み、基部ガイド軸12が加工穴72に入ると、基部ガイド軸12に継足しガイド軸61を取付けて継足す。このように基部ガイド軸12に継足しガイド軸61を継足した後は、継足しガイド軸61の端部に設けられた回転伝達部30をスパナ80で回転させることにより、さらにリーマ10で加工穴72の内面にリーマ加工を行うことができる。
その後、図9に示すように、加工終りの状態に達する前に、継足し送り軸60(図8)を基部送り軸11から取外し、継足しガイド軸61にさらに継足しガイド軸61を継足して長くすれば、狭隘な場所にある厚みのあるフランジ70,71の長い加工穴72に対しても、作業効率良くリーマ加工を行うことができる。
そして、図9に示す状態に達すると、送り部材13を取外し、基部送り軸11をリーマ10から取外して分解した後、継足しガイド軸61及び基部ガイド軸12を分解すれば、穴加工用器具3を加工穴72から容易に取出すことができる。
このように、送り軸11(60)及びガイド軸12(61)の軸方向長さを変更可能に構成することで、種々の条件の加工穴72に対してリーマ加工を行うことができる。しかも、送り軸11(60)及びガイド軸12(61)の長さを変更することで、狭隘な場所でも作業性良くリーマ加工を行うことができる。
なお、この第3実施形態では、送り軸11(60)及びガイド軸12(61)の両方を軸方向長さ変更可能にしているが、例えば、加工穴72の前後方向の一方が開放されているような場合は、送り軸11(60)のみが、軸方向長さを変更可能に構成されていてもよい。
以上のように、上記穴加工用器具1,2,3によれば、ガイド軸12とリーマ10及び送り軸11を一体的に回転させれば、送り機構43によって自己推進するため、1人でも作業効率良くリーマ加工を行うことができる。しかも、現地工事等の狭隘な場所においても、従来の2人作業を1人作業によって迅速にリーマ加工を行うことができるので、作業効率の向上を図って工期短縮などが可能となる。
その上、リーマ10を回転させれば送り機構43によって加工方向Fに所定量の送りが自動的に得られるため、リーマ加工中におけるリーマ10の回転と送りが一定に同期して、加工面粗度が一定になり高品質な加工面を得ることができる。これにより、作業者による加工面の仕上り差を抑えることもできる。
また、上記穴加工用器具2,3によれば、リーマ10は加工穴72のリーマ加工径に応じたものが必要であるが、そのリーマ10に取付ける送り軸11及びガイド軸12は任意に組合わせて使用できるため、送り軸11及びガイド軸12を複数のリーマ加工に共用でき、穴加工用器具2,3のシステムツーリング化が可能となる。しかも、リーマ10も加工径の異なるものを準備しておくことで、加工径の異なるリーマ10と、送り軸11及びガイド軸12とを任意に組合わせることができるシステムツーリング化も可能である。そして、穴加工用器具2,3のシステムツーリング化によって、穴加工用器具2,3の製作費低減を図ることができる。
さらに、上記穴加工用器具3によれば、狭隘な場所における異なる長さの加工穴72に対するリーマ加工であっても、送り軸11(60)とガイド軸12(61)とを分解又は取付けできるので、これら送り軸11(60)とガイド軸12(61)とを取外したり継足したりすることで、種々のリーマ加工を行うことが可能となる。
また、作業位置から給油穴31に油を供給してリーマ10の切削部21に給油することもでき、手作業によるリーマ加工であっても、作業性が向上し、短い作業時間でリーマ加工を行うことができる。また、この給油穴31を利用して、切刃22の部分の切削屑をエアーブローで吹飛ばすことも可能であり、必要に応じて切刃22の部分から切り屑を除去することもできる。
なお、上記実施形態では、リーマ10の前側軸心位置に送り軸11が設けられ、後側軸心位置にガイド軸12が設けられた例を説明したが、これらの前後位置は逆でもよく、また、回転伝達部30も、ガイド軸12と送り軸11のいずれに設けられていてもよく、上記実施形態に限定されるものではない。この場合、第2実施形態であれば、ねじ部35,37,52,54、第3実施形態であれば、さらに62,64,66,68は、回転伝達部30を回転させることで送り軸11とリーマ10及びガイド軸12、さらに継足し送り軸60及び継足しガイド軸61が一体となって送り方向Fに送られるようなねじれ方向に形成される。
また、上記実施形態では、ハンドリーマとして使用する例であるため、スパナ80で回転伝達部30を回転させることで特別な駆動装置を要することなくリーマ加工を行うことができるが、簡便な駆動機でガイド軸12を回転させるように構成してもよく、段付きリーマ10を回転させる構成は上記実施形態に限定されるものではない。
さらに、上記実施形態では、第1フランジ70と第2フランジ71の2枚のフランジを重ねた例を説明したが、さらに複数枚の被削材を重ねた状態でリーマ加工を行う場合であっても適用できる。
さらに、上記実施形態は一例を示しており、本願発明の要旨を損なわない範囲での種々の変更は可能であり、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。
本願発明に係る穴加工用器具は、狭隘な場所において金属品のフランジ部分などに対してリーマ加工を行う場合に利用できる。
1,2,3 穴加工用器具
10 リーマ(段付きリーマ)
11 送り軸(基部送り軸)
12 ガイド軸(基部ガイド軸)
13 送り部材
14 ガイド部材
20 ガイド部
21 切削部
22 切刃
23 前端部
24 後端部
25 溝部
26 油穴
30 回転伝達部
31 給油穴
32 雄ねじ部
35,37 雄ねじ部
36,38 嵌合部
40 ガイド穴
41 送り穴
42 雌ねじ部
43 送り機構
45,47 小径部
46,48 大径部
50 送り軸取付部
51 ガイド軸取付部
52,54 雌ねじ部
53,55 嵌合穴
60 継足し送り軸
61 継足しガイド軸
62,66 雌ねじ部
63,67 嵌合穴
64,68 雄ねじ部
65,69 嵌合部
70 第1フランジ
71 第2フランジ
72 加工穴
73 前側開口部
74 後側開口部
75,76 ケーシング
80 スパナ
F 加工方向
θ 切刃ねじれ角

Claims (13)

  1. 加工穴をリーマ加工する切削部を有するリーマと、
    前記リーマの軸心位置の前後いずれか一方で一体的に回転するガイド軸と、
    前記リーマの軸心位置の他方で一体的に回転する送り軸と、
    前記加工穴の開口部で前記ガイド軸をガイドするガイド部材と、
    前記加工穴の開口部で前記送り軸を軸方向に送る送り部材と、を備え、
    前記ガイド軸及び送り軸は、少なくとも一方に前記リーマを回転させる回転伝達部を有し、
    前記送り軸と送り部材との間には、前記リーマを一体的に回転させることで送り軸を軸方向に送る送り機構を有していることを特徴とする穴加工用器具。
  2. 前記リーマは、前記加工穴に沿わせるガイド部を前側に有し、前記加工穴をリーマ加工する切削部を後側に有する段付きリーマである請求項1に記載の穴加工用器具。
  3. 前記送り機構は、前記送り軸が回転することで前記送り部材に対して送り軸を軸方向に送るねじ機構で構成されている請求項1又は2に記載の穴加工用器具。
  4. 前記リーマは、軸心位置に前記ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方を着脱可能に取付ける軸取付部を有している請求項1〜3のいずれか1項に記載の穴加工用器具。
  5. 前記ガイド軸及び送り軸は、端部に嵌合部と雄ねじ部とを有し、
    前記軸取付部は、前記リーマの軸心位置の前後に設けられたガイド軸取付部と送り軸取付部とで構成され、
    前記ガイド軸取付部及び送り軸取付部は、前記ガイド軸及び送り軸の嵌合部を嵌合させる嵌合穴と、雄ねじ部を螺合させる雌ねじ部とをそれぞれ有している請求項4に記載の穴加工用器具。
  6. 前記ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方は、軸方向長さを変更可能に構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の穴加工用器具。
  7. 前記ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方は、端面から前記リーマに向けて油を供給する給油穴を有し、
    前記リーマは、前記給油穴から切削部に油を供給する油穴を有している請求項1〜6のいずれか1項に記載の穴加工用器具。
  8. 前記ガイド軸は、前記リーマの後側の軸心位置で一体的に回転するように設けられ、
    前記送り軸は、前記リーマの前側の軸心位置で一体的に回転するように設けられ、
    前記ガイド部材は、前記加工穴の後側の開口部で前記ガイド軸をガイドし、
    前記送り部材は、前記加工穴の前側の開口部で前記送り軸を軸方向に送るように構成されている請求項1〜7のいずれか1項に記載の穴加工用器具。
  9. 前記切削部は、切刃の後端部がR形状に形成されている請求項1〜8のいずれか1項に記載の穴加工用器具。
  10. 前記切削部は、切刃の前端部がR形状に形成されている請求項1〜9のいずれか1項に記載の穴加工用器具。
  11. 前記切削部は、先端面に対する切刃のねじれ角が鈍角で形成されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の穴加工用器具。
  12. リーマのガイド部を加工穴に沿わせ、前記リーマの切削部を加工穴のリーマ加工部分に配置し、前記リーマの軸心位置の前後いずれか一方で一体的に回転するガイド軸を前記加工穴の開口部でガイド部材によってガイドし、前記リーマの軸心位置の他方で一体的に回転する送り軸を前記加工穴の開口部で送り部材によって支持し、前記ガイド軸及び送り軸の少なくとも一方を回転させて前記リーマを回転させることで、前記リーマの回転に同期して前記送り部材が送り軸を介してリーマを軸方向に送るようにしたことを特徴とする穴加工方法。
  13. 前記加工穴の前側に位置する前記ガイド軸又は送り軸を軸方向に継足して長くし、
    リーマ加工の途中で、加工穴の前側から突出する前記ガイド軸又は送り軸の一部を取外し、加工穴の後側に位置する前記ガイド軸又は送り軸を軸方向に継足し、
    リーマ加工の終了に向けて、加工穴の前側から突出する前記ガイド軸又は送り軸の一部を取外して短くし、加工穴の後側に位置する前記ガイド軸又は送り軸の一部を軸方向に継足して長くして加工するようにした請求項12に記載の穴加工方法。
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