JP2014200483A - 整復器具 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で、人体を均一に加圧して容易かつ適切に整復することのできる整復器具の提供。
【解決手段】人体を加圧可能な加圧袋2を備える。加圧袋2の袋内部に流体を収容する。加圧袋2に押圧板3を止着する。押圧板3に外力を加えて加圧袋2を人体に向けて押圧する。押圧板3が加圧袋2の局所的な変形を防止する。パスカルの原理により、加圧袋2の袋内部の流体が加圧袋2の内部から外面に向けて均一な圧力を作用させる。人体に押圧した加圧袋2が人体を均一に加圧して整復する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人体を加圧して整復するための整復器具に関するものである。
一般に、人体の関節をその変位や可動障害に対して整復する際、関節に適宜軸圧をかけつつ周囲から関節の軸中心に向けて均等な圧力を加えるようにしている。このような圧力を容易に加えるための手段として、例えば、特許文献1は、2つの金属球で構成した押圧転子を設けて、脊柱を左右から脊柱中心に向けて均等な圧力で押圧するようにした細密脊柱整復器を開示している。
特開平8−141031号公報(段落番号0004、0009、0011)
ところで、関節を整復する際に、大掛かりな器具を用いることなく、術者がその手指で関節に均等な圧力を加えるには熟練を要し、特に、関節に軸圧をかけながら中心に向けて均等に押圧するにはより高度な技術を必要とする。
本発明は、簡単な構造で、人体を均一に加圧して容易かつ適切に整復することのできる整復器具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る整復器具は、人体を加圧可能な加圧袋を備えたものであり、その加圧袋が、袋内部に流体を収容すると共に、外力を受けてこの加圧袋を人体に向けて押圧する押圧板を止着したものである。
上記構成によれば、加圧袋の袋内部に流体を収容するので、パスカルの原理により、加圧袋の内部から外面に向けて均一な圧力を作用させることができ、加圧袋で人体を均一に加圧することができる。しかも、加圧袋に押圧板を止着するので、加圧袋を手指などで直接押圧する場合のように外力を受けた部位だけが大きく変形するのを防止することができ、加圧袋の全体を効率よく人体に向けて押圧することができる。
ここで、加圧袋に収容する流体としては、気体や液体、粉体など、全体として流動性を有するものであればどのようなものであってもよいが、特に、水などの非圧縮性の流体が好ましい。非圧縮性の流体を収容した加圧袋は、手指などから過度の力を受けた部位が凹んだ場合に、その分だけ他の部位が手指などを押し返すので、手指などで加圧袋の変形を感じ取って、加える力のバランスを取ることができる。さらに、加圧袋に適度の粘性を有する流体を収容することにより、押圧板に加える力を変化させたときの加圧袋の形状変化を緩やかにすることができ、その分、手指などで加える力の調節を容易にすることができる。
また、押圧板を加圧袋の複数箇所に分割して止着するようにしてもよい。この構成によれば、押圧板を複数に分割するので、複数の押圧板を全体として自由に変形させることができ、押圧板によって加圧袋の変形が阻害されるのを防止して、人体の加圧部位の形状に合わせて加圧袋を変形させることができる。
また、押圧板を、可撓性を有する可撓板としてもよい。この構成によれば、加圧袋に可撓性の押圧板を止着するので、加圧袋のうちの力を加えた部位だけを大きく変形させることなく、押圧板を加圧袋の変形に追従させることができ、加圧袋を滑らかに変形させることができる。
また、押圧板に、外力を受ける際の滑りを阻止する滑り止めを設けるようにしてもよい。この構成によれば、押圧板に滑り止めを設けるので、押圧板が変形するなどして、その表面が手指などから受ける力の向きに対して傾斜する場合であっても、手指などを滑らせることなく、確実に力を受けることができる。
また、押圧板を加圧袋に対して着脱自在とするようにしてもよい。この構成によれば、押圧板を適宜着脱して、その位置を調節することができ、人体の加圧部位の形状に応じて、加圧袋の適切な部位を押圧することができる。
以上のとおり、本発明によると、加圧袋に流体を収容すると共に押圧板を止着するので、押圧板に力を加えて加圧袋を人体に向けて押圧し、パスカルの原理により、均一な圧力で人体を加圧することができる。これにより、整復器具として、加圧袋に流体を収容して押圧板を止着しただけの簡単な構成を採用しつつ、この整復器具を用いて人体を均一に加圧することができ、容易かつ適切に整復することができる。
本発明に係る整復器具の斜視図(第1実施形態) 加圧袋の斜視図(第1実施形態) 押圧板の斜視図(第1実施形態) 頚椎の整復を示す模式図(第1実施形態) 従来の手指による頚椎の整復を示す模式図 椎間関節の整復を示す模式図(第1実施形態) 整復器具の斜視図(第2実施形態) 加圧袋の斜視図(第2実施形態) 押圧板の斜視図(第2実施形態) 頚胸移行部の整復を示す模式図(第2実施形態) 整復器具の斜視図(第3実施形態) 整復器具の斜視図(第4実施形態) 整復器具の表面側から見た斜視図(第5実施形態) 整復器具の裏面側から見た斜視図(第5実施形態) 押圧板の斜視図(第5実施形態) 膝蓋大腿関節の整復を示す斜視図(第5実施形態) 整復器具の斜視図(第6実施形態) 整復器具の丸めた状態を示す斜視図(第6実施形態) 整復器具の分解図(第6実施形態) 加圧袋の斜視図(第6実施形態) 押圧板の斜視図(第6実施形態) (a)は手関節及び手根骨の加圧を示す斜視図、(b)は手関節及び手根骨の整復を示す斜視図(第6実施形態) 手関節及び手根骨の整復を示す模式図(第6実施形態) 大菱形骨第一中手骨の整復を示す斜視図(第6実施形態) 大菱形骨第一中手骨の整復を示す模式図(第6実施形態) 膝関節の整復を示す斜視図(第6実施形態) 膝関節の加圧を示す模式図(第6実施形態) 関節の変位を示す模式図 関節の整復を示す模式図 整復器具を用いた加圧を示す模式図
以下、本発明に係る整復器具の第1実施形態〜第6実施形態について、図面を用いて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図3に示すように、第1実施形態の整復器具1は、整復する際に人体を加圧する「へ」形の加圧袋2に、この加圧袋2を人体に向けて押圧するよう外力を加えるための押圧板3を止着した構造とされ、加圧袋2の袋内部に非圧縮性の流体が収容されている。
加圧袋2は、例えば、食品保存用のポリエチレン製の袋を左右対称の「へ」形に切断し、市販の超音波用(エコー用)ジェルを封入しつつ、市販の熱溶着式のシーラーを用いて周縁部4を溶着して形成される。この加圧袋2の表面には、2つの押圧板3をそれぞれ止着するための面ファスナー5の2つの止着側ファスナー5aが左右対象な位置に設けられている。
なお、加圧袋2は、ポリエチレン製のものに限らず、十分な可撓性があり、かつ、袋内部の流体を漏らすことなく収容可能なものであれば、どのような素材から形成されたものであってもよい。また、加圧袋2に収容する非圧縮性の流体は、超音波用ジェルに限らず、水であってもよいが、整復器具1を押えたときの袋内部での流れが緩やかな分、適度の粘性を有する流体の方がより好ましい。さらに、加圧袋2に収容する流体としては、非圧縮性の流体に限らず、気体などの圧縮性の流体であってもよく、全体として流動性を示すものであれば、粉体などであってもよい。
押圧板3は、例えば、可撓性を有すると共にある程度の剛性を有するポリプロピレン製で略長方形の可撓板を基板6として、その表面側に、外力を受ける際の滑りを阻止するためのゴム板などの滑り止め7を設けた構造とされる。なお、基板6は、ポリプロピレン製のものに限らず、ある程度の剛性を有するものであれば、どのような素材から形成されたものであってもよい。また、滑り止め7は、必要に応じて設ければよく、必ずしも設ける必要はない。
押圧板3の裏面側には、面ファスナー5の被着側ファスナー5bが設けられ、この被着側ファスナー5bと加圧袋2に設けられた止着側ファスナー5aとにより、押圧板3が加圧袋2に対して着脱自在とされている。押圧板3が加圧袋2に対して着脱自在であることにより、患者に応じて、加圧袋2に対する押圧板3の位置を調節することができる。
面ファスナー5で2つの押圧板3を加圧袋2に止着することにより、押圧板3が加圧袋2の左右対称な位置に分割して止着され、押圧板3によって加圧袋2の変形が阻害されるのを防止し、しかも、加圧袋2を押圧する際に、その押圧部分の局所的な変形が抑えられて、加圧袋2を押圧しやすくなる。
次に、整復器具を用いたリフト法によって頚椎を整復する様子を説明する。
まず、図4に示すように、患者を仰向けに寝かせた状態で、その頚椎8の下側に整復器具1を挿入して、頚椎8の位置に左右対称に加圧袋2を当てる。次いで、左右の押圧板3に術者の手指9を当てて、左右のバランスを保ちながら押圧板3を緩やかに持ち上げ、術者が手指9に一定の圧力を感じるまで待った後、さらに、しばらくの時間が経過するまで、そのままの状態を維持して整復する。
押圧板3を持ち上げた状態を維持しているとき、頚椎8の左右のうちの潤滑不全が生じている側に、術者が硬質感を感じたり、患者が圧痛や違和を感じたり、あるいは、潤滑不全が生じているのと反対側に何も感じないことが多い。
整復器具1を用いてリフトすることにより、左右のうちの片側に過剰な力が入ると、加圧袋2の袋内部の流体が流動して、これを察知することができ、押圧板3を均等に持ち上げることを意識するだけで、頚椎8に容易に均一な圧力10をかけることができる。
なお、図5に示すように、整復器具1を用いることなく、術者がその手指9で直接リフトする場合には、頚椎8に対する手指9の押圧位置やリフトの方向、力の大きさ、軟組織の排除などが左右で不均一になることがあり、リフト法によって十分な効果が得られないおそれがある。
また、図6に示すように、整復器具を用いて座位診察台を使用して椎間関節を整復するには、まず、患者を良姿位で座位診察台に座らせて、後方から一方の手で整復器具1を椎間関節11に押し当て、反対側の手で患者頭部12に頭軸圧13を加えて整復する。この場合も、椎間関節11の左右のうち、潤滑不全が生じていると思われる側に、患者が圧痛や違和を感じることが多い。
[第2実施形態]
図7〜図9に示すように、第2実施形態の整復器具14は、第1実施形態の整復器具1とほぼ同じ構成であるが、加圧袋15が幅広で、その全面を隙間なく覆うように押圧板16が設けられている。押圧板16は、第1実施形態の整復器具1と同様、左右対称に分割されている。
次に、整復器具を用いて頚胸移行部を整復する様子を説明する。
まず、図10に示すように、患者に姿勢を正して座らせて、頚胸移行部17に整復器具14を上方から包み込むように押し当て、脊柱長軸方向に加圧しながら、患者に合掌させた状態で数回上肢を挙上させて整復する。
患者が上肢を挙上する際、頚胸移行部17の左右のうち、異常が生じていると思われる側において、患者が圧痛を感じたり、術者が患者の上肢の挙上に伴う整復器具14の反発力を感じたりすることが多い。これは、髄核の転移のために、ルシュカ関節を支点に異常側の椎間関節18が上方に浮き上がるために、これを圧痛や挙上時の反発力として感じるものと考えられる。
また、数回の挙上の後、術者が整復器具14の反発力を感じなくなった段階で、頚胸移行部17のレバーアーム現象や症状の消失又は軽減が確認されることが多い。なお、頚胸移行部17の場合、他の椎間関節の整復と異なり、髄核の整復が必要となるが、圧力をかけた状態で上肢を挙上させることによって、脊柱中心に整復応力が集中し、上肢挙上型汎用整復法(頭軸圧変法)と同様のメカニズムにより整復されるものと考えられる。他の構成は、第1実施形態と同じである。
[第3実施形態]
図11に示すように、第3実施形態の整復器具19は、第1実施形態の整復器具1とほぼ同じ構成であるが、加圧袋20が折れ角の小さいV字形とされている。押圧板3は、第1実施形態の整復器具1と同様、略長方形で、左右対称に止着されている。他の構成は、第1実施形態と同じである。
[第4実施形態]
図12に示すように、第4実施形態の整復器具21は、第1実施形態の整復器具1とほぼ同じ構成であるが、加圧袋22が折れ角のない帯形とされている。押圧板23は、第1実施形態の整復器具1と同様、略長方形であるが、加圧袋22の全面を隙間なく覆うように左右対称に止着されている。また、押圧板23は、面ファスナー5を用いることなく、両面テープ24で加圧袋22に取外し不能に止着されている。他の構成は、第1実施形態と同じである。
[第5実施形態]
図13〜図15に示すように、第5実施形態の整復器具25は、第1実施形態の整復器具1とほぼ同じ構成であるが、加圧袋26が全体として略正方形とされている。
加圧袋26は、その周縁部27が溶着されると共に、連通部28を残して袋部分を左右に仕切るように周縁部27の一辺の中央から反対側に向けて溶着してなる仕切部29が形成され、袋部分が略U字形に形成されている。
押圧板30は、略U字形に形成されると共に、分割部31を介して左右に分割され、加圧袋26の袋部分を隙間なく覆うように止着されている。また、押圧板30は、第4実施形態と同様、面ファスナー5を用いることなく、両面テープ32で加圧袋26に取外し不能に止着されている。他の構成は、第1実施形態と同じである。
次に、整復器具を用いて膝蓋大腿関節を整復する様子を説明する。
まず、図16に示すように、患者を仰向けに寝かせて整復する側の膝を立てさせる。この患者膝関節屈曲位で、膝蓋大腿関節に整復器具25を押し当て、静かに面圧を加えて整復する。整復器具25は、袋内部の流体が連通部28を通って左右に流動するので、左右方向に均等に加圧することができる。
[第6実施形態]
図17〜図21に示すように、第6実施形態の整復器具33は、第1実施形態の整復器具1とほぼ同じ構成であるが、整復する部位の全周に巻き付けることができる程度に、加圧袋34が比較的に大型の帯状とされ、この加圧袋34に、二枚の左右押圧板35と一枚の中央押圧板36とが止着されている。
左右押圧板35と中央押圧板36とは、これらを面ファスナーで着脱自在に止着される連結布37を介して一体化され、左右押圧板35に、加圧袋34に止着するための面ファスナー5の被着側ファスナー5bが設けられている。
次に、整復器具を用いて手関節及び手根骨を整復する様子を説明する。
まず、図22(a)に示すように、整復器具33を手関節及び手根骨の全周に巻き付け、図22(b)に示すように、中枢方向に整復圧を加えて整復する。その際、図23に示すように、下から手根骨38のアーチを持ち上げるように保持し、上からは手根骨38のアーチを包み込むように保持して圧力を加える。さらに、整復器具33で加圧した状態で、患者に手関節の掌屈自動運動及び背屈自動運動をさせることにより、可動域の改善が確認されることが多い。
次に、整復器具を用いて大菱形骨及び第一中手骨を整復する様子を説明する。
まず、図24及び図25に示すように、第一中手骨39及び大菱形骨40を包み込むように整復器具33を巻き付けて、患者にスポンジボール41を軽く持たせる。次いで、整復器具33で第一中手骨39及び大菱形骨40の全体を加圧しつつ、患者に母指先42でスポンジボール41を押し込むように握らせて、第一中手骨39及び大菱形骨40の間に十分に軸圧をかけ、この状態をしばらく維持して整復する。
次に、整復器具を用いて膝関節を整復する様子を説明する。
まず、図26及び図27に示すように、患者の膝関節43に整復器具33を巻き付けて、術者が左右の母指44、示指45及び三指でリングを作るようにして整復器具33を関節裂隙に押し当て、膝関節43を均一に加圧する。さらに、患者に膝関節43を加圧している方の足底で術者の腹を押させて膝関節43に軸圧を加え、膝関節43の静水圧を高めて潤滑させて整復する。
次に、整復器具を用いて肩関節を整復する様子を説明する。
まず、整復器具33を肩関節の周囲に巻き付けて、患者に正面でボールを両手掌で挟んで持たせる。この状態で、患者に肩関節を挙上させて、肘が水平かつ30度に屈曲したダイヤモンド形状を作らせ、整復器具33で加圧したまま、ボールを手掌で挟み込ませて加圧させることにより、肩関節に軸圧を加えて整復する。
さらに、ボールを挟ませて軽く加圧したまま、ボールを頭上に差し上げるように上肢を挙上させる。その際、上肢挙上と共に肘を内に絞らせて肩関節内旋位で挙上させることにより、可動域の拡大が確認されることが多い。
以上の通り、第1実施形態〜第6実施形態の整復器具を用いて整復することにより、整復する部位を均一な圧力で容易に加圧することができ、良好な整復の効果を得ることができる。
具体的に説明すると、まず、図28に示すように、関節46の両側のうちの末梢骨の移転方向としては、上下方向47、左右方向48、軸周りの捻転49、関節面の離開50が考えられ、この中で最も問題となるのが関節面の離開50と潤滑不全である。
これに対して、例えば脊柱椎間関節については、左右椎間関節に均等の圧力を加えることにより、潤滑の獲得に繋がり整復できると考えられ、特に、軸圧を加えることにより、より望ましい効果が得られる。
そこで、図29及び図30に示すように、整復器具を用いて関節46の周囲を均一に加圧することにより、上下方向47及び左右方向48の転移については、整復器具による加圧で相殺することができる。
また、軸周りの捻転49及び関節面の離開50については、整復器具による加圧だけでは十分な整復力が作用していないものの、関節46の内圧を高めて易整復状態にすることができる。この易整復状態で、関節46の長軸方向に軸圧を加えることにより、関節面の離開50を整復すると共に、潤滑を獲得することができ、さらに、軸周りの捻転49も関節46が適合することによって除去される。
なお、関節46を片側のみから加圧することにより、反対側の関節離開を生む可能性があるため、関節46を整復するには、関節46の両側を整復器具で加圧しつつ、長軸方向に加圧するのが好ましい。また、一度の整復において、複数の整復器具を同時に用いることもできるが、1つの整復器具を用いることにより、関節46を均一に加圧することができる分、より好ましい。
ここで、関節46を整復器具で加圧した状態で、関節長軸方向へ加圧する方法としては、整復器具介助型自重整復法、整復器具介助型自動運動整復法及び整復器具介助型軸圧整復法の三種類の方法とその混合型が考えられ、そのうち、整復器具介助型自重整復法は、自重で軸圧をかける方法であり、整復器具介助型自動運動整復法は、患者に運動をさせて自家筋力で軸圧をかける方法であり、整復器具介助型軸圧整復法は、術者が軸圧をかける方法である。
また、軟部組織については、圧力を加えることにより、筋層、皮膚、筋膜などの軟組織が潤滑の獲得、軟部組織の水分の展性により軟部組織が伸長することにより整復されると考えられる。
1 整復器具(第1実施形態)
2 加圧袋
3 押圧板
4 周縁部
5 面ファスナー
5a 止着側ファスナー
5b 被着側ファスナー
6 基板
7 滑り止め
8 頚椎
9 手指
10 圧力
11 椎間関節
12 看者頭部
13 頭軸圧
14 整復器具(第2実施形態)
15 加圧袋
16 押圧板
17 頚胸移行部
18 椎間関節
19 整復器具(第3実施形態)
20 加圧袋
21 整復器具(第4実施形態)
22 加圧袋
23 押圧板
24 両面テープ
25 整復器具(第5実施形態)
26 加圧袋
27 周縁部
28 連通部
29 仕切部
30 押圧板
31 分割部
32 両面テープ
33 整復器具(第6実施形態)
34 加圧袋
35 左右押圧板
36 中央押圧板
37 連結布
38 手根骨
39 第一中手骨
40 大菱形骨
41 スポンジボール
42 母指先
43 膝関節
44 母指
45 示指
46 関節
47 上下方向
48 左右方向
49 軸周りの捻転
50 関節面の離開

Claims (5)

  1. 人体を加圧可能な加圧袋を備え、前記加圧袋は、その袋内部に流体が収容されると共に、外力を受けて当該加圧袋を人体に向けて押圧する押圧板が止着されたことを特徴とする整復器具。
  2. 前記押圧板は、加圧袋の複数箇所に分割して止着されたことを特徴とする請求項1に記載の整復器具。
  3. 前記押圧板は、可撓性を有する可撓板とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の整復器具。
  4. 前記押圧板は、外力を受ける際の滑りを阻止する滑り止めが設けられたことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の整復器具。
  5. 前記押圧板は、加圧袋に対して着脱自在とされたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の整復器具。
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