JP2014200477A - 穿刺具 - Google Patents
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Abstract
【課題】穿刺時の痛みを低減することができる穿刺具を提供する。
【解決手段】穿刺具10Aは、先端に鋭利な針先20aを有する穿刺針14と、穿刺針14をその長手方向に移動可能に収納し、針先20aが突出可能な先端開口16aを有するケーシング16と、穿刺装置12の作動により穿刺針14が穿刺動作する際、穿刺針14が皮膚Sに刺さる直前に、皮膚S上の穿刺部位近傍に接触して圧迫刺激を与える刺激付与機構18とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】穿刺具10Aは、先端に鋭利な針先20aを有する穿刺針14と、穿刺針14をその長手方向に移動可能に収納し、針先20aが突出可能な先端開口16aを有するケーシング16と、穿刺装置12の作動により穿刺針14が穿刺動作する際、穿刺針14が皮膚Sに刺さる直前に、皮膚S上の穿刺部位近傍に接触して圧迫刺激を与える刺激付与機構18とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、穿刺装置に着脱自在に装着されて用いられる穿刺具に関する。
近年、糖尿病患者の増加に伴い、日常の血糖値の変動を患者自身がモニターする自己血糖測定が推奨されている。血糖値の測定には、血液中のブドウ糖量を自動的に測定する血糖測定装置が用いられる。この測定に先立ち、患者は、自分の血液を採取する必要がある。
血液を採取する方法としては、穿刺針により指先等の皮膚を穿刺した後、その穿刺部周辺を指等で圧迫して血液を絞り出すことが行われる。穿刺針による指先等の穿刺には、穿刺針と、この穿刺針を移動可能に収納するケーシングとを備える穿刺具が用いられる(例えば、特許文献1参照)。具体的には、穿刺具を穿刺装置に装着し、穿刺装置を作動させることにより穿刺針を突出させ、指先を穿刺する。
このように穿刺具を用いて血液を採取するためには、穿刺針を指等に穿刺する必要があり、患者は穿刺針の穿刺による痛みを感じる。血糖値の測定は、1日に何度も行う必要があり、血糖測定の度に、血液採取のために、痛みを伴う穿刺を行わなければならない。しかしながら、従来の穿刺具では、穿刺時の痛みを低減する有効な解決策は何ら講じられていない。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、穿刺時の痛みを低減することができる穿刺具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、穿刺装置に着脱自在に装着されて用いられる穿刺具であって、先端に鋭利な針先を有する穿刺針と、前記穿刺針をその長手方向に移動可能に収納し、前記針先が突出可能な先端開口を有するケーシングと、前記穿刺装置の作動により前記穿刺針が穿刺動作する際、前記穿刺針が皮膚に刺さる直前に、前記皮膚上の穿刺部位近傍に接触して圧迫刺激を与える刺激付与機構と、を備えることを特徴とする。
上記の構成によれば、穿刺針が穿刺動作する際、刺激付与機構の作用により、先ず、穿刺部位近傍に圧迫刺激が与えられ、その直後に穿刺針が皮膚に刺さる。これにより、痛みの刺激に優先して圧迫刺激が脳に伝達され、被検査者が感じる穿刺針の穿刺による痛みが低減される。従って、本発明の穿刺具によれば、穿刺時の痛みを効果的に低減することができる。
上記の穿刺具において、前記刺激付与機構は、前記穿刺針に設けられ前記穿刺針が移動することに伴って前記穿刺針と同一方向に移動して前記穿刺部位近傍に衝突する衝突部品を有してもよい。
上記の構成によれば、穿刺針が皮膚に刺さる直前に穿刺部位近傍に確実に圧迫刺激を与えることができる。
上記の穿刺具において、前記穿刺針は、前記針先が設けられた針体と、前記針体の基端側に取り付けられた針ハブとを有し、前記衝突部品は、前記針ハブから先端方向に延出し、初期状態で先端が前記針体の前記針先よりも先端側に位置し、前記衝突部品が前記穿刺部位近傍に衝突した後、前記穿刺針が前記皮膚を穿刺するとともに、前記衝突部品は形態が変化し又は前記針ハブに対して基端方向に変位してもよい。
上記の構成によれば、衝突部品が穿刺部位近傍に衝突することにより形態が変化し又は針ハブに対して基端方向に変位するため、穿刺針の皮膚に対する穿刺を妨げることがなく、圧迫刺激を与えた直後に皮膚を確実に穿刺することができる。
上記の穿刺具において、前記穿刺針は、前記針先が設けられた針体と、前記針体の基端側に取り付けられた針ハブとを有し、前記衝突部品は、前記針体の先端に取り付けられ、初期状態で先端が前記針体の前記針先よりも先端側に位置し、前記衝突部品が前記穿刺部位近傍に衝突した後、前記穿刺針は、前記衝突部品に対して先端方向に移動して、前記皮膚を穿刺してもよい。
上記の構成によれば、衝突部品が穿刺部位近傍に衝突した後、前記穿刺針が衝突部品に対して先端方向に移動するため、穿刺針の皮膚に対する穿刺を妨げることがなく、圧迫刺激を与えた直後に皮膚を確実に穿刺することができる。
本発明の穿刺具によれば、穿刺針が穿刺動作する際、穿刺針が皮膚に刺さる直前に、刺激付与機構が穿刺部位近傍に圧迫刺激を与えることにより、伝達速度の速い圧迫刺激の方が痛みの刺激に優先して脳に伝達されるため、穿刺時の痛みを低減することができる。
以下、本発明に係る穿刺具について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る穿刺具10Aの縦断面図である。図2は、図1に示した穿刺具10Aが装着される穿刺装置12の縦断面図である。先ず、穿刺具10Aについて説明し、穿刺装置12についての説明は、後述する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る穿刺具10Aの縦断面図である。図2は、図1に示した穿刺具10Aが装着される穿刺装置12の縦断面図である。先ず、穿刺具10Aについて説明し、穿刺装置12についての説明は、後述する。
穿刺具10Aは、先端に鋭利な針先20aを有する穿刺針14と、この穿刺針14を軸方向(長手方向)に移動可能に収納する中空筒状のケーシング16と、穿刺針14が皮膚S(図5参照)に刺さる直前に穿刺部位近傍に対して圧迫刺激を与える刺激付与機構18とを備える。
穿刺針14は、針先20aが形成され針先20aにより生体表面を穿刺可能な針体20と、この針体20の基端に取り付けられた(固定された)針ハブ22とを有する。針体20は、中実構造、中空構造のいずれでもよい。
針体20の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム又はアルミニウム合金、チタン又はチタン合金、Ni−Ti合金等の超弾性合金等の各種金属材料、ポリフェニレンサルファイド等の各種硬質樹脂材料等が挙げられる。
針ハブ22は、円柱状のハブ本体24と、ハブ本体24の先端側に、先端方向に延出して設けられている弾性変形部26と、ハブ本体24の基端側に設けられ、穿刺装置12のプランジャ52に連結する(装着される)円筒状の被装着部25と、被装着部25の外周側に一体的に設けられたカップ状をなす大径部28とを有する。
針ハブ22の先端側を構成する弾性変形部26は、その全体形状が略円筒状をなしており、長手方向に沿って延在する一対の切欠きによって互いに離間した2つの突出部27により構成されている。弾性変形部26を構成する2つの突出部27は、径方向に容易に弾性変形することができる。すなわち、弾性変形部26は、針体20との距離が近くなる縮径状態と、それよりも距離が遠くなる拡径状態(自然状態)とに変化するように弾性変形することができる。
図1に示す初期状態で、弾性変形部26の外側にはリング状部材30が装着されている。弾性変形部26の外側にリング状部材30が装着された初期状態において、弾性変形部26は、リング状部材30によって縮径されていない状態、すなわち自然状態となっている。弾性変形部26が縮径状態となったときには、当該弾性変形部26からリング状部材30が離脱することができる。弾性変形部26の外周部は、その外径が基端方向に向って漸減するテーパ状をなしている。
リング状部材30は、生体表面に対する穿刺針14の穿刺が行なわれた後に弾性変形部26から離脱して、穿刺針14の針先20aがケーシング16の先端開口16aから突出するのを規制する部材である。
このリング状部材30の内周部は、内径が基端方向に向って漸減するテーパ状をなしている。リング状部材30の内周部と弾性変形部26の外周部とが、ともにテーパ状をなし、弾性変形部26の先端側の外径がリング状部材30の基端側の内径より大きくなっている。従って、リング状部材30が弾性変形部26から一旦離脱すると、再度装着されることが不可能となる。
針ハブ22の基端側を構成する被装着部25及び大径部28は、いずれも、ハブ本体24の基端から一体的に突出形成された円筒状をなす部位である。被装着部25と大径部28は、互いに同心状に配置されるとともに、ケーシング16に対して同心状に配置されている。大径部28の外径は、ケーシング16の内径と略同じか僅かに小さい。これにより、穿刺針14は、ケーシング16の内周部によって支持されて、ケーシング16内を安定して軸線方向に移動することができる。
針ハブ22及びリング状部材30の構成材料としては、プラスチックや金属材料を用いることができ、特に限定されない。
穿刺針14を収納するケーシング16は、円筒状をなす部材であり、その先端は、例えば指先、手のひら、上腕、腹部、大腿部、耳たぶのような生体表面に当接する部位として機能する先端開口16aが形成されている。針体20が前進した際、その針先20aは、先端開口16aから突出可能である。また、ケーシング16の基端には、基端開口16bが形成されている。
ケーシング16の内周部の基端側には、穿刺具10Aが未使用状態のときに針ハブ22の大径部28の外周部と係合するハブ係合部32がリング状に突出形成されている。ハブ係合部32に大径部28が係合する(係止される)ことにより、穿刺針14の移動が規制される。
ケーシング16の内周部において、長手方向の途中には、係止部34が突出形成されている。係止部34は、ケーシング16の先端方向に向かうに従ってケーシング16の中心側に近づくように傾斜した傾斜面35を有する。リング状部材30は、針ハブ22に対するハブ係合部32の係合が解除されて、穿刺針14が先端方向に向かって移動した際、係止部34の傾斜面35を乗り越えて、係止部34よりも先端側へと移動することができる。
ケーシング16における内周部の先端側には、当該内周部がその基端側の部位よりも縮径することによる段差によって形成された当接部38が設けられている。
ケーシング16の外周部には、穿刺具10Aを穿刺装置12に装着したとき、当該穿刺装置12の装着部64の先端を覆うリング状のフランジ部40が形成されている。フランジ部40が装着部64の先端を覆うことにより、装着状態での穿刺装置12に対する穿刺具10Aの位置決めがなされる(図4参照)。
ケーシング16の外周部のフランジ部40より基端側の部分の外径は、ケーシング16の長手方向に沿って一定となっていてもよいが、基端方向に向かって漸減しているのが好ましい。ケーシング16の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、針ハブ22についての説明で挙げたような構成材料を用いることができる。
刺激付与機構18は、穿刺装置12の作動により穿刺針14が穿刺動作する際、穿刺針14が皮膚Sに刺さる直前に、穿刺部位近傍に接触して瞬間的に圧迫刺激を与えるものである。本実施形態において、刺激付与機構18は、穿刺針14に設けられる。具体的には、刺激付与機構18は、穿刺針14が移動することに伴って穿刺針14と同一方向に移動して穿刺部位近傍に衝突する衝突部品42を有する。
図1において、衝突部品42は、基端が針ハブ22の先端(弾性変形部26)に固定された棒状部材であり、針ハブ22から先端方向に延出する。衝突部品42は、初期状態では先端43が針体20の針先20aよりも先端側に位置する。衝突部品42の最先端位置と、針先20aの最先端位置との距離L1は、穿刺針14の穿刺動作時において針体20が皮膚Sに刺さる直前に衝突部品42が皮膚Sに衝突するように設定される。例えば、距離L1は、0.1〜5.0mmであり、確実に圧迫刺激を与えるために、好ましくは、1.0〜3.0mmに設定される。
衝突部品42は、皮膚S上の穿刺部位近傍に衝突した際に、形態が変化し、又は針ハブ22に対して基端方向に変位するように構成される。皮膚Sに衝突した際の衝突部品42の形態変化としては、例えば、湾曲、屈曲、折れ、短縮等の変形が挙げられる。衝突部品42の構成材料としては、柔軟な樹脂材料(ゴム等)や、超弾性合金等の比較的柔軟な金属材料等が挙げられる。衝突部品42は、直線状に限られず、変形し易いように長手方向の途中部分が屈曲した形状であってもよい。
皮膚Sに衝突した際に針ハブ22に対して基端方向に変位する衝突部品42の構成としては、例えば、衝突部品42と針ハブ22との接合部を柔軟な素材で構成し、衝突部品42が皮膚Sに衝突した際に、針ハブ22に対して基端方向にスライドする構成を採用してもよい。
衝突部品42の先端43は、鋭利に形成されておらず、皮膚Sに衝突した際に皮膚Sに刺さることがなく、衝突時に皮膚Sに対して圧迫刺激を与えるのに適した形状に形成されている。例えば、図1に示すように、衝突部品42の先端43は丸い形状とすることができる。なお、変形例に係る穿刺針14(図7)については後述する。
上記のように構成された刺激付与機構18によれば、針体20が皮膚Sに穿刺されることに先行して衝突部品42の先端43が皮膚S上の穿刺部位近傍に衝突し、適度な圧迫刺激を与えることができる。また、衝突部品42は皮膚Sへの衝突に伴って形態変化を生じる(変形する)か、あるいは、針ハブ22に対して基端方向に変位するため、穿刺針14の皮膚Sへの穿刺を妨げることがない。すなわち、衝突部品42が形態変化又は変位することで、衝突部品42が皮膚Sに衝突した直後に、穿刺針14が確実に皮膚Sに穿刺される。
次に、穿刺装置12について説明する。図2に示すように、穿刺装置12は、長尺状のハウジング50と、穿刺具10Aの針ハブ22に連結可能であり穿刺針14を進退動させるプランジャ52と、穿刺装置12から穿刺具10Aを取り外すためのイジェクト機構54と、穿刺針14の皮膚Sへの穿刺深さを調節するための調節ダイアル56と、押圧操作することでプランジャ52を作動させる穿刺操作部58(プッシュボタン)と、プランジャ52を先端方向へ付勢する穿刺バネ60と、プランジャ52を基端方向へ付勢する戻しバネ62とを備える。
図2に示すように、ハウジング50は、先端及び基端にそれぞれ開放した中空部51を有する管状の部材であり、穿刺装置12を使用する際の把持部としての機能も有している。中空部51には、プランジャ52、穿刺バネ60及び戻しバネ62を有する穿刺機構と、イジェクト機構54の一部が設置されて(収納されて)いる。
ハウジング50の先端部には、リング状をなす部材で構成された装着部64が固定されている。装着部64は、穿刺具10Aのケーシング16が内側に着脱自在に装着される部分である。
穿刺操作部58は、穿刺操作する際に押圧される部位(部材)であり、図2に示す構成では、ハウジング50の先端側の壁部の一部が開口して設けられた開口部50aに配置されている。穿刺操作部58は、ハウジング50の内方(プランジャ52側)に向かって押圧操作することができる。
穿刺操作部58の裏側には、ハウジング50の内方に向かって突出した突起66が形成されている。穿刺具10Aが穿刺装置12に装着された状態(図4に示す状態)で、穿刺操作部58が外側から押圧操作された際、突起66が内方に移動して後述するプランジャ52の係止部86を押圧することにより、係止部86とハウジング50のストッパ68との係止が解除される。
ハウジング50の基端部には、管状の調節ダイアル56がハウジング50の軸回りに回動可能に設けられている。調節ダイアル56は、外方に突出したレバー57を有している。ハウジング50の、調節ダイアル56よりも若干だけ先端側の位置には、互いに識別可能な複数の指標70が周方向に間隔を置いて設けられている。レバー57に指を掛けて当該レバー57が任意の指標70に合う(対応する)ように調節ダイアル56を回転操作することができる。
穿刺装置12では、調節ダイアル56の位置に応じて、プランジャ52の先端方向への移動量、すなわち、穿刺動作時の穿刺針14(針先20a)のケーシング16の先端開口16aからの突出量を適宜変更することができる。これにより、採血者(被検査者)の個人差や穿刺部位に応じて、生体表面(皮膚S)への穿刺深さを調節することができる。
プランジャ52は、長尺状をなすものである。プランジャ52の先端部には、穿刺具10Aの穿刺針14の基端部(針ハブ22)が着脱可能な連結部72を有している。連結部72は、ハウジング50の装着部64と同心的に配置された円筒状をなす。穿刺装置12の先端側から穿刺具10Aを基端方向に押し込むと、穿刺針14の被装着部25が挿入され、穿刺針14の被装着部25とプランジャ52の連結部72とが嵌合することにより、穿刺針14がプランジャ52に連結する。
プランジャ52には、長手方向の途中で外方に突出形成されたフランジ74と、フランジ74の外縁部から基端方向に向かって延出した壁部76とが設けられている。フランジ74は、穿刺バネ60の先端が当接するバネ座として機能する。壁部76は、穿刺バネ60の外周部に当接し、これにより、当該穿刺バネ60が座屈することなく安定して伸縮変形することができる。
穿刺バネ60は、プランジャ52を先端方向に移動させるための弾性的な付勢力を発生するものである。穿刺バネ60の基端は、ハウジング50の内周部に設けられたリング状のバネ受け部78に当接している。プランジャ52が基端方向に移動した際、穿刺バネ60は、フランジ74とバネ受け部78との間で圧縮され、プランジャ52を先端方向に移動させるエネルギを蓄積する。
プランジャ52の基端部には、基端方向に延出した一対の突出部80が設けられ、各突出部80の基端部には、先端方向に折り返されるように形成されたバネ保持部82が設けられている。バネ保持部82には、戻しバネ62の基端が保持、固定されている。図2に示すように、戻しバネ62は、穿刺具10Aが穿刺装置12に装着されていないとき、実質的に無負荷の状態(自然長)となっている。
一方、穿刺具10Aが穿刺装置12に装着されている状態では、戻しバネ62の先端は、後述するイジェクト機構54の連結体94の基端面に当接する。そして、穿刺動作においてプランジャ52が先端方向に移動した際、戻しバネ62は、バネ保持部82と連結体94との間で圧縮され、プランジャ52を基端方向に戻すエネルギを蓄積する。従って、戻しバネ62は、プランジャ52を元の位置(穿刺前の位置)に復帰させるための戻し用バネとして機能する。
プランジャ52の連結部72とフランジ74との間には、その基端側がプランジャ52の胴体部に片持ち支持され、弾性変形可能な板状の(板片で構成された)ロック部84が設けられている。ロック部84の自由端付近(先端部)には、外方に突出した係止部86が形成されている。
図3に示すように、係止部86は、プランジャ52の軸線に対して垂直な先端面86aと、基端側の傾斜面86bとを有する。傾斜面86bは、図3に示す状態(穿刺具10Aが穿刺装置12に装着されていない状態)で、ハウジング50内に設けられたブロック状のストッパ68の傾斜面69に当接している。穿刺装置12に穿刺具10Aを装着する際、ハウジング50内でプランジャ52が基端方向に移動することに伴い、係止部86がストッパ68を乗り越えて、係止部86の先端面86aがストッパ68の基端面に当接することにより、プランジャ52の先端方向への移動が一時的に阻止された状態となる。
イジェクト機構54は、穿刺装置12に装着されている穿刺具10Aを穿刺装置12から離脱させる(取り外す)際に用いられる機構である。このイジェクト機構54は、先端側を構成するイジェクト部材90(イジェクタ)と、基端側を構成するイジェクトボタン92と、イジェクト部材90とイジェクトボタン92との間を構成する連結体94とを有する。
イジェクト部材90は、穿刺装置12に装着されている穿刺具10Aを先端方向に押し出す(押圧する)部材である。イジェクト部材90は、横断面形状がC字状をなす管状部材であり、装着部64の内部に収納され、プランジャ52の連結部72の外周側に当該連結部72と同心的に配置されている。イジェクト部材90によってその内側に配置されているプランジャ52の連結部72が支持される。
イジェクトボタン92は、イジェクト部材90を操作する際に用いられる部材である。図2に示すように、イジェクトボタン92は、有底筒状(キャップ状)をなす部材であり、ハウジング50の基端部に挿入されている。イジェクトボタン92を押圧操作した際の押圧力は、連結体94を介してイジェクト部材90に伝達される。
穿刺装置12を構成するハウジング50、装着部64、イジェクト部材90、イジェクトボタン92、連結体94、プランジャ52、調節ダイアル56、穿刺操作部58、穿刺バネ60、戻しバネ62の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、針ハブ22についての説明で挙げたような構成材料を用いることができる。
次に、上記のように構成された穿刺具10A及び穿刺装置12の作用について説明する。血糖値測定用の血液を採取するための穿刺を実施するには、先ず、穿刺具10Aを穿刺装置12に装着する。具体的には、図3に示すように、穿刺装置12の先端に設けられた装着部64を介して、穿刺具10Aの基端側を挿入する。この挿入に伴って、ケーシング16の基端がイジェクト部材90の先端に当接し、イジェクト機構54がハウジング50に対して基端方向に向かって移動し始める。
穿刺具10Aを穿刺装置12にさらに挿入していくと、プランジャ52(連結部72)が穿刺針14を先端方向に向かって押圧する。このプランジャ52の押圧により、穿刺針14(針ハブ22)とハブ係合部32との係合が解除され、当該穿刺針14がケーシング16に対して先端方向に相対移動する。
図3に示すように、穿刺針14は、その移動過程で当該穿刺針14のリング状部材30がケーシング16の係止部34に係止される。リング状部材30が係止部34に係止された状態では、穿刺針14は、ケーシング16に対する先端方向への移動が一時的に規制され、当該ケーシング16とともにプランジャ52に向かって移動する。これにより、図3に示すように、穿刺針14の針ハブ22の被装着部25とプランジャ52の連結部72とが嵌合する(連結する)。
図3に示す状態からさらに穿刺具10Aを基端方向に押し込むと、図4に示すように、穿刺針14のリング状部材30がケーシング16の係止部34を乗り越え、当該係止部34による係止が解除される。そして、ケーシング16のフランジ部40が装着部64の先端を覆うところまで穿刺具10Aを押し込むと、穿刺具10Aが穿刺装置12に装着された状態となる。以下、この状態を「装着状態」と呼ぶ。
一方、穿刺具10Aが穿刺装置12に装着される過程で、プランジャ52は穿刺針14に押圧されて、ハウジング50内で基端方向に移動する。プランジャ52が基端方向に移動するのに伴い、係止部86がストッパ68を乗り越える。このとき、プランジャ52は、穿刺バネ60(図2参照)の弾発力に抗して移動するとともに、係止部86は、その先端面86aがストッパ68の基端面に当接することにより、ハウジング50に対し係止され、図4に示す状態となる。図4に示す状態は、穿刺具10Aにより穿刺することが可能な状態(穿刺可能状態)である。
次に、穿刺装置12に装着された状態の穿刺具10Aの先端(ケーシング16の先端)を、被検査者(採血者)の皮膚S、例えば、指先に押し当て、穿刺操作部58を押圧操作する。すると、穿刺操作部58の裏面に設けられた突起66が係止部86を内方に押すことにより、ハウジング50に設けられたストッパ68と、プランジャ52に設けられた係止部86との係合が解除される。そして、この係合が解除された際には、穿刺バネ60の付勢力によってプランジャ52が先端方向に移動し始める。
プランジャ52の先端方向への移動に伴って、プランジャ52に連結された穿刺針14と、穿刺針14に設けられた刺激付与機構18を構成する衝突部品42も、先端方向への移動を開始する。上述したように、衝突部品42の先端43の位置は、針体20の針先20aよりも先端側に位置する。従って、穿刺針14及び衝突部品42が先端方向に移動する際、先ず、図5に示すように、針体20が皮膚Sに刺さるよりも先に、衝突部品42が皮膚Sに衝突する。これにより、皮膚S上の穿刺部位近傍に圧迫刺激が与えられる。
そして、図6に示すように、穿刺針14はさらに先端方向に移動し、衝突部品42が皮膚Sに衝突した直後に、針体20が皮膚Sに刺さる。このとき、衝突部品42が変形(湾曲、屈曲、折れ等)するため、針体20の皮膚Sへの穿刺が妨げられることがない。なお、図6では、衝突部品42が変形した例を示しているが、針ハブ22に対して衝突部品42が基端方向に変位してもよい。
穿刺動作においてプランジャ52が先端方向に移動した際、戻しバネ62(図2参照)は、バネ保持部82と連結体94との間で圧縮され、プランジャ52を基端方向に戻すエネルギを蓄積する。これにより、穿刺針14は、皮膚Sに穿刺された後、プランジャ52とともに基端方向に引き戻され、針先20aがケーシング16の先端開口16aから突出しない状態(針先20aがケーシング16内に収納された状態)となる。
以上説明したように、本実施形態に係る穿刺具10Aによれば、穿刺針14が穿刺動作する際、刺激付与機構18の作用により、先ず、皮膚S上の穿刺部位近傍に圧迫刺激が与えられ、その直後に穿刺針14が皮膚Sに刺さる。
生体における神経線維は、その太さに応じて役割が決まっている。痛みの刺激を伝達する神経線維は、直径が約1μmであり、伝達速度が約1m/秒であるのに対し、圧迫刺激を伝達する神経線維は、直径が約8μmであり、伝達速度が約50m/秒である。従って、生体においては、圧迫刺激の方が、痛みの刺激よりも優先して脳に伝達される。本発明は、このような原理に基づくものである。
すなわち、穿刺部位近傍に圧迫刺激が与えられ、その直後に穿刺針14が皮膚Sに刺さると、痛みの刺激に優先して圧迫刺激が脳に伝達されるため、穿刺針14の穿刺による痛みが低減される。従って、本発明の穿刺具10Aによれば、穿刺時の痛みを効果的に低減することができる。
また、本実施形態の場合、刺激付与機構18は、穿刺針14に設けられ穿刺針14が移動することに伴って穿刺針14と同一方向に移動して穿刺部位近傍に衝突する衝突部品42を有するので、穿刺針14が皮膚Sに刺さる直前に皮膚S上の穿刺部位近傍に確実に圧迫刺激を与えることができる。
さらに、本実施形態の場合、衝突部品42が穿刺部位近傍に衝突することにより形態が変化し又は針ハブ22に対して基端方向に変位するため、穿刺針14の皮膚Sに対する穿刺を妨げることがなく、圧迫刺激を与えた直後に皮膚Sを確実に穿刺することができる。
穿刺操作後、当該穿刺具10Aを穿刺装置12から取り外すためにイジェクトボタン92(図2参照)を押圧操作すると、先ず、イジェクト部材90に押されたケーシング16が先端方向へ移動するため、プランジャ52に連結された穿刺針14がケーシング16に対して相対的に基端方向へ移動することとなり、弾性変形部26に装着されたリング状部材30の基端面が、ケーシング16に設けられた係止部34の先端に当接する(引っ掛かる)。
針ハブ22とプランジャ52との嵌合力は、リング状部材30と弾性変形部26との嵌合力よりも大きい。従って、リング状部材30が係止部34によって基端方向への相対的な移動が阻止された状態で、ケーシング16がさらに先端方向へ相対的に移動すると(ケーシング16に対して針ハブ22が相対的に基端方向に移動すると)、針ハブ22は、弾性変形部26がリング状部材30によって内方に押圧されることで縮径していき、遂には、弾性変形部26からリング状部材30が離脱する。弾性変形部26からリング状部材30が離脱すると、弾性変形部26は、弾性復元力によって拡径状態(自然状態)に戻る。
また、ケーシング16に対して穿刺針14が相対的に基端方向に移動することに伴って、ケーシング16のハブ係合部32が針ハブ22の大径部28に再び係合することにより、ケーシング16に対する穿刺針14のそれ以上の移動が規制される。そして、穿刺具10Aがさらに穿刺装置12に対して先端方向に移動することにより、穿刺装置12から穿刺具10Aが完全に取り外される。この使用済の穿刺具10Aは廃棄される。次回、血液の採取のために穿刺を行う際には、穿刺装置12には未使用の穿刺具10Aが新たに装着される。
穿刺具10Aにおいて、弾性変形部26から離脱したリング状部材30は、ケーシング16の当接部38と係止部34との間に位置する。これにより、穿刺針14が仮に先端方向へ移動したとしても、リング状部材30の先端面が当接部38に当接することでリング状部材30がストッパとして機能することにより、穿刺針14の針先20aがケーシング16の先端開口16aから突出することが防止される。よって、穿刺具10Aの廃棄に際して、指等が穿刺針14によって穿刺されることが有効に防止される。
上述した衝突部品42に代えて、図7に示す変形例に係る穿刺具10aのように、少なくとも一部にスプリング96を有する衝突部品42aを採用してもよい。この衝突部品42aは、長手方向の途中部分がスプリング96で構成されており、穿刺針14とともに先端方向に移動して皮膚Sに衝突した際に、スプリング96の部分が縮むことにより、穿刺針14の先端方向への移動が妨げられることがない。従って、皮膚Sへの衝突による圧迫刺激を与えた直後に針体20で皮膚Sを確実に穿刺することができる。なお、衝突部品42aにおいて、スプリング96に代えて、蛇腹部材を採用しても、同様の作用効果が得られる。
[第2実施形態]
図8は、本発明の第2実施形態に係る穿刺具10Bの縦断面図である。なお、第2実施形態に係る穿刺具10Bにおいて、第1実施形態に係る穿刺具10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る穿刺具10Bの縦断面図である。なお、第2実施形態に係る穿刺具10Bにおいて、第1実施形態に係る穿刺具10Aと同一又は同様な機能及び効果を奏する要素には同一の参照符号を付し、詳細な説明を省略する。
本実施形態に係る穿刺具10Bは、刺激付与機構100の構成に関して、第1実施形態に係る穿刺具10Aと異なる。この刺激付与機構100は、穿刺装置12の作動により穿刺針14が穿刺動作する際、穿刺針14が皮膚Sに刺さる直前に、穿刺部位近傍に接触して圧迫刺激を与えるものである。
刺激付与機構100は、穿刺針14が移動することに伴って穿刺針14と同一方向に移動して皮膚S上の穿刺部位近傍に衝突する衝突部品102を有する。図8において、衝突部品102は、針体20の先端に取り付けられたブロック状の部材であり、初期状態では先端が針体20の針先20aよりも先端側に位置する。衝突部品102が皮膚Sに衝突した際、針体20は衝突部品102に対して先端方方向に変位する。
衝突部品102は、初期状態では先端が針体20の針先20aよりも先端側に位置する。衝突部品102の最先端位置と、針先20aの最先端位置との距離L2は、穿刺針14の穿刺動作時において針体20が皮膚Sに刺さる直前に衝突部品102が皮膚Sに衝突するように設定される。例えば、距離L2は、0.1〜5.0mmであり、確実に圧迫刺激を与えるために、好ましくは、1.0〜3.0mmに設定される。
衝突部品102の先端は、鋭利に形成されておらず、皮膚Sに衝突した際に皮膚Sに刺さることがなく、衝突時に皮膚Sに対して圧迫による刺激を与えるのに適した形状に形成されている。図8では、衝突部品102の先端は平面に形成されているが、先端方向に凸状となるように湾曲した形状に形成されてもよい。
衝突部品102は、皮膚Sに衝突した後、針体20が貫通するように構成されている。具体的には、衝突部品102の材質、厚み(衝突部品102の、針体20の長手方向に沿う寸法)等の設定により、皮膚Sへの衝突時に皮膚Sに適度な圧迫刺激を与え、且つ、皮膚Sへの衝突後に針体20が貫通するように構成することができる。衝突部品102の構成材料としては、例えば、柔軟な樹脂材料、ゴム等が挙げられる。
上記のように構成された穿刺具10Bを穿刺装置12に装着し、穿刺具10Bの先端を被検査者(採血者)の皮膚S、例えば、指先に押し当て、穿刺操作部58を押圧操作すると、プランジャ52とともに穿刺針14と衝突部品102が先端方向に移動し始める。上述したように、衝突部品102の先端位置は、針体20の針先20aよりも先端側に位置する。従って、穿刺針14及び衝突部品102が先端方向に移動する際、先ず、図9に示すように、針体20が皮膚Sに刺さるよりも先に、衝突部品102が皮膚Sに衝突する。これにより、穿刺部位近傍に圧迫刺激が与えられる。
そして、図10に示すように、穿刺針14はさらに先端方向に移動し、衝突部品102が皮膚Sに衝突した直後に、針体20が皮膚Sに刺さる。このとき、針体20が衝突部品102を切り裂いて貫通するため、針体20の皮膚Sへの穿刺が妨げられることがない。
このように、穿刺具10Bによれば、穿刺針14が穿刺動作する際、刺激付与機構100の作用により、先ず、穿刺部位近傍に圧迫刺激が与えられ、その直後に穿刺針14が皮膚Sに刺さるため、痛みの刺激に優先して圧迫刺激が脳に伝達されるため、穿刺針14の穿刺による痛みが低減される。従って、穿刺時の痛みを効果的に低減することができる。
また、本実施形態の場合、刺激付与機構100は、穿刺針14に設けられ穿刺針14が移動することに伴って穿刺針14と同一方向に移動して穿刺部位近傍に衝突する衝突部品102を有するので、穿刺針14が皮膚Sに刺さる直前に穿刺部位近傍に確実に圧迫刺激を与えることができる。
さらに、本実施形態の場合、衝突部品102が穿刺部位近傍に衝突した後、前記穿刺針14が衝突部品102に対して先端方向に移動するため、穿刺針14の皮膚Sに対する穿刺を妨げることがなく、圧迫刺激を与えた直後に皮膚Sを確実に穿刺することができる。
なお、第2実施形態において、第1実施形態と共通する各構成部分については、第1実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上述した衝突部品102(刺激付与機構100)に代えて、図11Aに示す衝突部品108(刺激付与機構106)のように、両端が開口した孔部110を有し、孔部110に針体20の先端が嵌合した構成であってもよい。孔部110の直径は、針体20の外径と略同じか僅かに小さく設定されている。所定以上の力が作用した際に、針体20と衝突部品108とが軸方向に相対移動するような嵌合力で、針体20が孔部110に嵌合している。
このように構成された衝突部品108(刺激付与機構106)によれば、針体20が皮膚Sに穿刺することに先行して衝突部品108の先端が皮膚S上の穿刺部位近傍に衝突し、適度な圧迫刺激を与えることができる。また、衝突部品108が皮膚Sに衝突した後に、針体20が衝突部品108の孔部110内を摺動して前進するため、針体20の皮膚Sへの穿刺が妨げられることがなく、圧迫刺激を与えた直後に皮膚Sを確実に穿刺することができる。
なお、図11Bに示すように、針体20の先端近傍の外側面に、衝突部品108に係合可能な突起112を設け、所定以上の力が作用した際に、衝突部品108が突起112を乗り越えることで針体20が衝突部品108に対して先端方向に移動できるように構成してもよい。あるいは、図11Cに示すように、衝突部品108の孔部110に、針体20に係合可能な突起114を設け、所定以上の力が作用した際に、針体20が突起114を乗り越えることで針体20が衝突部品108に対して先端方向に移動できるように構成してもよい。
これらの構成によれば、衝突部品108の針体20に対する移動抵抗の設定が容易であり、衝突部品108の皮膚Sへの衝突による適度な圧迫刺激の付与と、針体20による皮膚Sの穿刺とを行う機構を確実に実現することができる。
上記において、本発明について好適な実施形態及び変形例を挙げて説明したが、本発明は前記実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10A、10a、10B…穿刺具 12…穿刺装置
14…穿刺針 16…ケーシング
16a…先端開口 20…針体
18、100、106…刺激付与機構 20a…針先
22…針ハブ
42、42a、102、108…衝突部品
S…皮膚
14…穿刺針 16…ケーシング
16a…先端開口 20…針体
18、100、106…刺激付与機構 20a…針先
22…針ハブ
42、42a、102、108…衝突部品
S…皮膚
Claims (4)
- 穿刺装置に着脱自在に装着されて用いられる穿刺具であって、
先端に鋭利な針先を有する穿刺針と、
前記穿刺針をその長手方向に移動可能に収納し、前記針先が突出可能な先端開口を有するケーシングと、
前記穿刺装置の作動により前記穿刺針が穿刺動作する際、前記穿刺針が皮膚に刺さる直前に、前記皮膚上の穿刺部位近傍に接触して圧迫刺激を与える刺激付与機構と、を備える、
ことを特徴とする穿刺具。 - 請求項1記載の穿刺具において、
前記刺激付与機構は、前記穿刺針に設けられ前記穿刺針が移動することに伴って前記穿刺針と同一方向に移動して前記穿刺部位近傍に衝突する衝突部品を有する、
ことを特徴とする穿刺具。 - 請求項2記載の穿刺具において、
前記穿刺針は、前記針先が設けられた針体と、前記針体の基端側に取り付けられた針ハブとを有し、
前記衝突部品は、前記針ハブから先端方向に延出し、初期状態で先端が前記針体の前記針先よりも先端側に位置し、
前記衝突部品が前記穿刺部位近傍に衝突した後、前記穿刺針が前記皮膚を穿刺するとともに、前記衝突部品は形態が変化し又は前記針ハブに対して基端方向に変位する、
ことを特徴とする穿刺具。 - 請求項2記載の穿刺具において、
前記穿刺針は、前記針先が設けられた針体と、前記針体の基端側に取り付けられた針ハブとを有し、
前記衝突部品は、前記針体の先端に取り付けられ、初期状態で先端が前記針体の前記針先よりも先端側に位置し、
前記衝突部品が前記穿刺部位近傍に衝突した後、前記穿刺針は、前記衝突部品に対して先端方向に移動して、前記皮膚を穿刺する、
ことを特徴とする穿刺具。
Priority Applications (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020525244A (ja) * | 2017-07-06 | 2020-08-27 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーBecton, Dickinson And Company | 生物学的流体収集デバイス |
-
2013
- 2013-04-05 JP JP2013079292A patent/JP2014200477A/ja active Pending
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JP2020525244A (ja) * | 2017-07-06 | 2020-08-27 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニーBecton, Dickinson And Company | 生物学的流体収集デバイス |
JP7090690B2 (ja) | 2017-07-06 | 2022-06-24 | ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー | 生物学的流体収集デバイス |
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