JP2014200327A - 換気靴及び弁構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】靴本体部内の換気を十分に行うことができるようにする。【解決手段】靴本体部31と、靴本体部31の底部を覆う中底と、中底との間に空気層Spを形成するように配設された本底37と、換気装置とを備える。換気装置は、靴本体部31内の所定の箇所に形成され、空気を取り込むための第1の通気部、靴本体部31内の他の所定の箇所に形成され、空気を排出するための第2の通気部、空気層Spに形成されたポンプ室R3、及び装着者の歩行に伴って、第1の通気部を介して取り込んだ空気をポンプ室R3に吸引し、ポンプ室R3の空気を第2の通気部に吐出し、第2の通気部を介して排出する弁構造体を備える。ポンプ室R3が空気層Sp内に形成されるので、ポンプ室R3に吸引され、ポンプ室R3から吐出される空気の量を多くすることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、換気靴及び弁構造体に関するものである。
従来、靴は、靴本体部、該靴本体部の底部を覆うソール、該ソールの後端部において下方に突出させて形成されたヒール等から成り、前記靴本体部は、主に、皮革、布、ゴム、ビニール等によって形成されるようになっている。
ところで、前記靴においては、靴本体部内の通気性が悪いので、湿度の高い環境下で長時間靴を装着していると、足が蒸れやすく、靴を装着する者、すなわち、装着者は不快感を覚えてしまう。
そこで、前記ヒールにポンプ室を形成し、装着者が歩行するのに伴ってポンプ室内の圧力を変化させることによって、靴本体部内の換気を行うようにした換気靴が提供されている。
図2は従来の換気靴の縦断面図である。
図において、10は換気靴、11は靴本体部、12は該靴本体部11の底部を覆うソール、13は該ソール12の後端部において下方に突出させて形成されたヒールであり、前記ソール12は、弾性材料から成る中底15、及び地面と接触する下底16を備え、該下底16に複数の凹部18が形成され、前記中底15に、各凹部18と靴本体部11内とを連通させて連通孔19が形成される。
前記ヒール13内には中空のポンプ室21が形成され、該ポンプ室21は、逆止弁22を介して前記各凹部18と、逆止弁23を介して換気靴10外と連通させられる。また、前記ポンプ室21の上方には、前記中底15の一部によって形成されたポンプ作動壁25が配設され、該ポンプ作動壁25によって前記ポンプ室21が覆われる。
この場合、前記ポンプ作動壁25は、上方に向けてわずかに湾曲させて形成され、歩行に伴ってポンプ作動壁25に装着者の体重が加わると、装着者の踵によって押されて変形させられ、偏平な作動状態になる。これにより、ポンプ室21内の圧力が高くなり、逆止弁23が開放され、ポンプ室21内の空気が換気靴10外に排出される。
続いて、装着者の踵がポンプ作動壁25から離れ、ポンプ作動壁25に装着者の体重が加わらなくなると、ポンプ作動壁25は復元して湾曲した非作動状態に戻る。これにより、ポンプ室21内の圧力が低くなり、逆止弁22が開放され、靴本体部11内の空気が連通孔19及び各凹部18を介してポンプ室21に吸引される(例えば、特許文献1参照。)。
実開平2−2004号公報
しかしながら、前記従来の換気靴10においては、ポンプ室21がヒール13内に形成されるので、ポンプ室21の容積が小さく、換気靴10外に排出され、ポンプ室21に供給される空気の量、すなわち、換気量が少なく、靴本体部11内の換気を十分に行うことができない。
また、靴本体部11に装着者の足が精度良く密着して装着されると、踵がポンプ作動壁25から離れず、ポンプ作動壁25が偏平な作動状態のままになることがある。その場合、ポンプ作動壁25が復元して湾曲した非作動状態に戻らず、靴本体部11内の空気がポンプ室21に供給されないので、靴本体部11内の換気を円滑に行うことができない。
本発明は、前記従来の換気靴10の問題点を解決して、靴本体部内の換気を十分に行うことができる換気靴及び弁構造体を提供することを目的とする。
本発明の換気靴においては、靴本体部と、該靴本体部の底部を覆う中底と、該中底との間に空気層を形成するように配設された本底と、前記靴本体部内の空気を靴本体部外に排出し、靴本体部外の空気を靴本体部内に取り込むための換気装置とを有する。
そして、該換気装置は、靴本体部内の所定の箇所に形成され、空気を取り込むための第1の通気部、靴本体部内の他の所定の箇所に形成され、空気を排出するための第2の通気部、前記空気層に形成されたポンプ室、及び装着者の歩行に伴って、前記第1の通気部を介して取り込んだ空気をポンプ室に吸引し、該ポンプ室の空気を第2の通気部に吐出し、該第2の通気部を介して靴本体部内に排出する弁構造体を備える。
本発明によれば、靴本体部と、該靴本体部の底部を覆う中底と、該中底との間に空気層を形成するように配設された本底と、前記靴本体部内の空気を靴本体部外に排出し、靴本体部外の空気を靴本体部内に取り込むための換気装置とを有する。
そして、該換気装置は、靴本体部内の所定の箇所に形成され、空気を取り込むための第1の通気部、靴本体部内の他の所定の箇所に形成され、空気を排出するための第2の通気部、前記空気層に形成されたポンプ室、及び装着者の歩行に伴って、前記第1の通気部を介して取り込んだ空気をポンプ室に吸引し、該ポンプ室の空気を第2の通気部に吐出し、該第2の通気部を介して靴本体部内に排出する弁構造体を備える。
この場合、ポンプ室が中底と本底との間の空気層内に形成されるので、ポンプ室の容積を大きくすることができ、ポンプ室に吸引され、ポンプ室から吐出される空気の量を多くすることができる。したがって、装着者の歩行に伴って、本底がわずかに収縮し、中底及び本底がわずかに湾曲するだけで、靴本体部内の換気を十分に行うことができる。
さらに、靴本体部に装着者の足が精度良く密着して装着されて踵が中底の後端部から離れなくなることがあっても、装着者の歩行に伴って、本底が収縮し、中底及び本底が湾曲するので、靴本体部内の換気を円滑に行うことができる。
本発明の実施の形態における換気靴の縦断面図である。 従来の換気靴の縦断面図である。 本発明の実施の形態における上中底の平面図である。 本発明の実施の形態における下中底の平面図である。 本発明の実施の形態における本底の平面図である。 本発明の実施の形態における本底の縦断面図である。 図5のA−A断面図である。 図5のB−B断面図である。 図5のC−C断面図である。 図5のD−D断面図である。 本発明の実施の形態における弁ユニットの縦断面図である。 本発明の実施の形態における排気時の換気装置の動作を説明するための図である。 本発明の実施の形態における吸気時の換気装置の動作を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態における換気靴の縦断面図、図3は本発明の実施の形態における上中底の平面図、図4は本発明の実施の形態における下中底の平面図、図5は本発明の実施の形態における本底の平面図、図6は本発明の実施の形態における本底の縦断面図、図7は図5のA−A断面図、図8は図5のB−B断面図、図9は図5のC−C断面図、図10は図5のD−D断面図である。
図において、30は換気靴、31は装着者の足を覆う靴本体部、32は該靴本体部31の底部に配設されたソール、33は、該ソール32の後端部を下方に向けて突出させて形成され、扇状部及び矩形部を連結した形状(以下「ヒール形状」という。)を有するヒールである。
前記ソール32は、前記靴本体部31の底部を覆う第1の中底としての上中底35、該上中底35より下方において、上中底35と重ねて配設された第2の中底としての下中底36、及び該下中底36より下方において、下中底36との間に空気層Spを形成するように配設された第3の底としての本底37を備える。
前記靴本体部31及び上中底35は、例えば、皮革、布、合成樹脂等によって形成され、下中底36は、ゴム合成樹脂等の可撓性を有する材料から成り、板状に形成される。また、前記本底37は、ゴム、軟質の合成樹脂等の、可撓性及び弾性を有する材料から成り、本底37の下面には表面硬化処理等が施され、硬度が高くされる。
前記本底37は、底壁37a、該底壁37aの外周縁に沿って立ち上げて形成された側壁37b、本底37の所定の部分、本実施の形態においては、後方部分において、底壁37aから立ち上げて、かつ、本底37の幅方向に延在させて形成された第1の仕切壁38、及び本底37の所定の部分、本実施の形態においては、前方部分において、底壁37aから立ち上げて、かつ、本底37の幅方向に延在させて形成された第2の仕切壁39を備える。そして、第1、第2の仕切壁38、39によって前記空気層Spが区画される。
ところで、前記換気靴30においては、靴本体部31内の空気を循環させるとともに、靴本体部31内の空気を靴本体部31外に排出し、靴本体部31外の空気を靴本体部31内に取り込んで靴本体部31内の換気を行うために、換気装置が配設されるようになっている。
該換気装置は、靴本体部31内の所定の箇所、本実施の形態においては、靴本体部31内の後端部において開口させられ、靴本体部31外の空気を靴本体部31内に取り込み、更にヒール33内(図1における右側の矢印方向)に取り込むための第1の通気部としての吸気部48、靴本体部31内の他の所定の箇所、本実施の形態においては、靴本体部31内の前端部において開口させられ、靴本体部31内(図1における左側の矢印方向)に空気を排出し、更に靴本体部31外に排出するための第2の通気部としての排気部49、及び前記空気層Sp内に配設されたポンプ装置46を備える。
前記吸気部48は、上中底35の後端部において弧状に配設された複数の開口48a、及び下中底36の後端部において前記開口48aと連通させて弧状に配設され、前記開口48aより径が大きい複数の開口48bから成り、前記排気部49は、上中底35の前端部において2列に配設された複数の開口49a、及び下中底36の前端部において前記開口49aと連通させて2列に配設され、前記開口49aより径が大きい複数の開口49bから成る。
また、前記ポンプ装置46は、前記空気層Spにおいて、前記第1の仕切壁38より後方に、前記吸気部48と隣接させて、かつ、連通させて形成された第1の空気室としての吸気室R1、前記第2の仕切壁39より前方に、前記排気部49と隣接させて、かつ、連通させて形成された第2の空気室としての排気室R2、第1、第2の仕切壁38、39間、すなわち、吸気室R1と排気室R2との間に形成された第3の空気室としてのポンプ室R3、及びヒール33内において、吸気室R1とポンプ室R3との間に延在させて配設された弁構造体としての弁ユニット58を備え、装着者の歩行に伴って、吸気室R1の空気がポンプ室R3に吸引され、ポンプ室R3の空気が排気室R2に吐出される。
前記弁ユニット58は、吸気室R1とポンプ室R3との間に延在させて配設された弁本体59、及び該弁本体59と排気室R2とを連通する通気路としてのパイプ60から成る。該パイプ60は、合成樹脂等の弾性材料、本実施の形態においては、ウレタン等によって形成された筒状体から成り、後端が前記弁本体59の前端に取り付けられ、前端が排気室R2に開口させられる。
また、図5に示されるように、前記本底37におけるポンプ室R3を形成する部分には、底壁37aから立ち上げて、かつ、本底37の幅方向に延在させて所定の数の、本実施の形態においては、5個の第1のリブとしての横方向リブmi(i=1、2、…、5)が形成されるとともに、底壁37aから立ち上げて、かつ、本底37の長手方向に延在させて所定の数の、本実施の形態においては、3個の第2のリブとしての縦方向リブki(i=1、2、3)が形成される。なお、縦方向リブk1、k2は第1、第2の仕切壁38、39間に延在させて、縦方向リブk3は横方向リブm4と第2の仕切壁39との間に延在させて形成される。
さらに、前記本底37における排気室R2を形成する部分には、底壁37aから立ち上げて、かつ、本底37の幅方向に延在させて所定の数の、本実施の形態においては、1個の横方向リブmj(j=6)が形成されるとともに、底壁37aから立ち上げて、かつ、本底37の長手方向に延在させて所定の数の、本実施の形態においては、2個の縦方向リブkj(j=4、5)が形成される。なお、縦方向リブk4、k5は第2の仕切壁39と側壁37bとの間に延在させて形成される。
前記横方向リブmi及び縦方向リブkiの各上面は、所定の部分、本実施の形態においては、横方向リブmiと縦方向リブkiとの各交点xにおいて側壁37bの上面と同一平面上に置かれ、下中底36と当接させられ、側壁37b及び第1、第2の仕切壁38、39と共に上中底35及び下中底36を支持する。また、前記横方向リブmi及び縦方向リブkiの前記各交点x以外の部分の上面は、側壁37bの上面より所定の距離、本実施の形態においては、2〔mm〕低くされ、それにより、下中底36との間に隙間が形成され、横方向リブmi及び縦方向リブkiによって区画された室間が連通させられる。なお、必要に応じて、各交点x以外の所定の部分において、前記横方向リブmi及び縦方向リブkiの各上面を側壁37bの上面と同一平面上に置き、上中底35及び下中底36を支持するようにすることができる。
そして、前記第1の仕切壁38は、図7に示されるように、本底37の幅方向における中央に、前記弁本体59を緊密に包囲して保持するための凹部51を備え、第1の仕切壁38の上面が、側壁37bの上面と同一平面上に置かれる。
また、前記横方向リブm1は、図8に示されるように、本底37の幅方向における中央に、前記弁本体59を緊密に包囲して保持するための凹部52を備え、横方向リブm1の上面は、前述されたように、縦方向リブk1、k2との各交点xにおいて側壁37bの上面と同一平面上に置かれ、交点x以外の部分において、側壁37bの上面より2〔mm〕低くされる。
そして、前記横方向リブm5は、図9に示されるように、本底37の幅方向における前記凹部51、52と対応する部分に、パイプ60を保持するための凹部54を備え、横方向リブm5の上面は、前述されたように、縦方向リブk1〜k3との各交点xにおいて側壁37bの上面と同一平面上に置かれ、交点x以外の部分において、側壁37bの上面より2〔mm〕低くされる。
さらに、前記第2の仕切壁39は、図10に示されるように、本底37の幅方向における前記凹部54と対応する部分に、前記パイプ60を緊密に包囲して保持するための貫通穴55を備え、前記第2の仕切壁39の上面が、側壁37bの上面と同一平面上に置かれる。
なお、前記上中底35と下中底36とは所定の固定方法、本実施の形態においては、接着剤による接着によって固定される。また、下中底36と本底37とは、側壁37b、第1、第2の仕切壁38、39及び各交点xにおいて、所定の固定方法、本実施の形態においては、接着剤による接着によって固定される。
したがって、第1の仕切壁38によって吸気室R1とポンプ室R3とが互いに密封された状態で分離させられ、第2の仕切壁39によってポンプ室R3と排気室R2とが互いに密封された状態で分離させられる。なお、各交点xにおいて、下中底36と本底37とを固定することなく、当接させることもできる。
次に、弁ユニット58について説明する。
図11は本発明の実施の形態における弁ユニットの縦断面図である。
図において、58は弁ユニット、59は弁本体、60はパイプである。
弁本体59は、硬質の合成樹脂等から成り、直方体の形状を有する弁ブロック71、該弁ブロック71内に配設されたボール式の第1の逆止弁としての吸気用逆止弁72、ボール式の第2の逆止弁としての排気用逆止弁73等を備える。
前記弁ブロック71は、前壁wf、後壁wr、底壁wb及び頂壁wtを備え、前記後壁wrに、前記吸気室R1と連通させられる第1の通気口としての吸気口hrが形成され、前記前壁wfに、パイプ60が取り付けられ、前記排気室R2と連通させられる第2の通気口としての排気口hfが形成され、前記底壁wbに、前記ポンプ室R3と連通させられる第1のポンプ室開口としてのポンプ室吸入口h1及び第2のポンプ室開口としてのポンプ室吐出口h2が形成される。
そして、前記弁ブロック71を貫通させて、前記吸気口hrとポンプ室吸入口h1との間にL字形の形状を有する第1の弁流路76が、前記排気口hfとポンプ室吐出口h2との間にL字形の形状を有する第2の弁流路77が形成され、前記第1の弁流路76内に、前記吸気用逆止弁72が水平方向に移動自在に配設され、前記第2の弁流路77内に、排気用逆止弁73が垂直方向に移動自在に配設される。
また、前記第1の弁流路76内における前記吸気用逆止弁72とポンプ室吸入口h1との間に、前記吸気用逆止弁72を付勢して弁座78に押し付け、第1の弁流路76を閉鎖する吸気側の付勢部材としてのスプリング83が、前記第2の弁流路77内における前記排気用逆止弁73と排気口hfとの間に、前記排気用逆止弁73を付勢して弁座79に押し付け、第2の弁流路77を閉鎖する排気側の付勢部材としてのスプリング84が配設される。
なお、本実施の形態において、前記吸気用逆止弁72及び排気用逆止弁73は、合成樹脂から成る球体によって形成され、前記スプリング83、84はステンレス鋼製のコイルスプリングによって形成される。また、吸気用逆止弁72及び排気用逆止弁73を金属製の球体によって形成することができる。
次に、前記換気装置の動作について説明する。
図12は本発明の実施の形態における排気時の換気装置の動作を説明するための図、図13は本発明の実施の形態における吸気時の換気装置の動作を説明するための図である。
ところで、本実施の形態において、前記下中底36(図1)は可撓性を有する材料によって、本底37は可撓性及び弾性を有する材料によって形成されるので、装着者の歩行に伴って、前記第1、第2の仕切壁38、39間に形成されたポンプ室R3の容積が変化し、該ポンプ室R3内の圧力が変化する。これにより、靴本体部31内の換気が行われる。
すなわち、装着者が換気靴30を装着していない状態においては、上中底35、下中底36及び本底37が偏平な状態にされ、横方向リブmi、mj(図5)及び縦方向リブki、kjが伸長させられる。このとき、第1、第2の弁流路76、77は閉鎖されている。
そして、装着者が換気靴30を装着し、両足を地面に置くと、両足の換気靴30において、装着者の体重が上中底35、下中底36及び本底37に加わり、本底37が地面に押し付けられる。それに伴って、横方向リブmi、mj及び縦方向リブki、kjが収縮させられ、ポンプ室R3の容積が小さくなり、ポンプ室R3内の圧力が高くなる。これにより、スプリング84(図11)の付勢力に抗して排気用逆止弁73が弁座79から離れ、第2の弁流路77が開放される。そして、ポンプ室R3内の空気は、図12の矢印で示されるように、第2の弁流路77及びパイプ60内の流路を介して排気室R2に吐出され、排気部49を介して靴本体部31内に排出される。
続いて、装着者が一方の足を踏み出すと、他方の足の換気靴30において、上中底35、下中底36及び本底37が湾曲させられ、それに伴って、横方向リブmi、mj及び縦方向リブki、kjのうちの所定のリブが更に収縮させられ、ポンプ室R3の容積が更に小さくなり、ポンプ室R3内の圧力が一層高くなる。これにより、ポンプ室R3内の空気は、更に排気室R2に吐出され、靴本体部31内に排出される。
そして、装着者が、踏み出した一方の足を地面に置き、他方の足を踏み出すと、他方の足の換気靴30は地面から離れ、上中底35、下中底36及び本底37が偏平な状態に復元し、前記所定のリブが復元させられるとともに伸長させられる。それに伴って、ポンプ室R3の容積が大きくなり、ポンプ室R3内の圧力が低くなる。これにより、スプリング84の付勢力によって排気用逆止弁73が弁座79に押し付けられ、第2の弁流路77が閉鎖されるとともに、スプリング83の付勢力に抗して吸気用逆止弁72が弁座78から離れ、第1の弁流路76が開放される。その結果、靴本体部31内の空気は、吸気部48を介して吸気室R1に取り込まれ、図13の矢印で示されるように、ポンプ室R3に吸引される。
このようにして、装着者が歩行するのに伴って、靴本体部31外の空気が靴本体部31内に取り込まれ、ポンプ室R3に吸引されるとともに、ポンプ室R3から吐出された空気が靴本体部31内に排出され、更に靴本体部31外に排出されるので、靴本体部31内の換気を行うことができる。
このように、本実施の形態においては、ポンプ室R3が下中底36と本底37との間の空気層Sp内に形成されるので、ポンプ室R3の容積を大きくすることができ、ポンプ室R3に吸引され、ポンプ室R3から吐出される空気の量を多くすることができる。したがって、装着者の歩行に伴って、本底37がわずかに収縮し、上中底35、下中底36及び本底37がわずかに湾曲するだけで、靴本体部31内の換気を十分に行うことができる。
しかも、上中底35、下中底36及び本底37が湾曲することによって、空気がポンプ室R3に吸引され、該ポンプ室R3から吐出されるので、装着者の体重によって、ポンプ室R3に吸引され、ポンプ室R3から吐出される空気の量が多くなり、換気量を多くすることができる。
また、靴本体部31に装着者の足が精度良く密着して装着されて踵がソール32から離れなくなることがあっても、装着者の歩行に伴って、本底37が収縮し、上中底35、下中底36及び本底37が湾曲するので、靴本体部31内の換気を円滑に行うことができる。
さらに、前記本底37におけるポンプ室R3及び排気室R2を形成する部分には、底壁37aから立ち上げて複数のリブmi、mj、ki、kjが形成されるので、上中底35、下中底36及び本底37が過剰に湾曲して変形するのを抑制することができる。したがって、換気靴30の耐久性を高くすることができる。
そして、前記リブmi、mj、ki、kjの各上面は、各交点xにおいて下中底36と固定させられるので、上中底35及び下中底36を十分に支持することができる。したがって、上中底35及び下中底36が装着者の体重によって変形するのを抑制することができ、換気靴30の耐久性を一層高くすることができる。
また、前記リブmi、mj、ki、kjの各上面が各交点xにおいて下中底36と固定させられるので、装着者の歩行に伴って上中底35、下中底36及び本底37が湾曲させられると、横方向リブmi、mj及び縦方向リブki、kjのうちの所定のリブが収縮させられる。したがって、装着者の歩行に伴って、ポンプ室R3の容積を大きく変化させることができるので、靴本体部31内の換気を一層十分に行うことができる。
さらに、前記吸気部48及び排気部49は上中底35及び下中底36に形成され、弁ユニット58は本底37によって換気靴30外と遮断されているので、換気靴30外から泥、水等の異物が進入して弁ユニット58に付着することがない。したがって、吸気用逆止弁72及び排気用逆止弁73が作動しなくなることがないので、靴本体部31内の換気を円滑に行うことができる。
なお、本実施の形態においては、靴本体部31内の後端部において取り込まれた空気がポンプ装置46に供給され、該ポンプ装置46によって吐出された空気が靴本体部31内の前端部において排出されるようになっているが、ポンプ装置46において吸気用逆止弁72及び排気用逆止弁73の動作を逆にすることによって、靴本体部31内の前端部において取り込まれた空気をポンプ装置46に供給し、該ポンプ装置46によって吐出された空気を靴本体部31内の後端部において排出することができる。
その場合、靴本体部31内の前端部において、第1の通気部としての吸気部が、靴本体部31内の後端部において、第2の通気部としての排気部が開口させられる。また、前記空気層Spにおいて、前記第2の仕切壁39より前方に、吸気部と隣接させて、かつ、連通させて形成された第1の空気室としての吸気室が、前記第1の仕切壁38より後方に、排気部と隣接させて、かつ、連通させて第2の空気室としての排気室が、第1、第2の仕切壁38、39間、すなわち、吸気室と排気室との間に第3の空気室としてのポンプ室が形成される。
また、本実施の形態においては、靴本体部31内の後端部において上中底35及び下中底36に第1の通気部としての吸気部48が形成され、靴本体部31内の前端部において上中底35及び下中底36に第2の通気部としての排気部49が形成されるようになっているが、靴本体部31内の前端部において上中底35及び下中底36に第1の通気部としての吸気部を、靴本体部31内の後端部において上中底35及び下中底36ではなく、本底37の後端部に第2の通気部としての排気部を形成することもできる。その場合、本底37には吸気部が形成されないので、換気靴30外から泥、水等の異物が空気と共に進入して弁ユニット58に付着するのを抑制することができる。
さらに、靴本体部31内の後端部において、弁本体と排気部とを通気路としてのパイプによって連通させると、換気靴30外から泥、水等の異物が空気と共に進入して弁ユニット58に付着するのを一層抑制することができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
30 換気靴
31 靴本体部
35 上中底
36 下中底
37 本底
46 ポンプ装置
48 吸気部
49 排気部
58 弁ユニット
R3 ポンプ室
Sp 空気層

Claims (5)

  1. (a)靴本体部と、
    (b)該靴本体部の底部を覆う中底と、
    (c)該中底との間に空気層を形成するように配設された本底と、
    (d)前記靴本体部内の空気を靴本体部外に排出し、靴本体部外の空気を靴本体部内に取り込むための換気装置とを有するとともに、
    (e)該換気装置は、靴本体部内の所定の箇所に形成され、空気を取り込むための第1の通気部、靴本体部内の他の所定の箇所に形成され、空気を排出するための第2の通気部、前記空気層に形成されたポンプ室、及び装着者の歩行に伴って、前記第1の通気部を介して取り込んだ空気をポンプ室に吸引し、該ポンプ室の空気を第2の通気部に吐出し、該第2の通気部を介して靴本体部内に排出する弁構造体を備えることを特徴とする換気靴。
  2. 前記空気層において、前記第1の通気部と連通させて第1の空気室が、前記第2の通気部と連通させて第2の空気室が形成され、前記第1、第2の空気室間に前記ポンプ室が形成される請求項1に記載の換気靴。
  3. 前記弁構造体は、第1の空気室とポンプ室との間に延在させて配設された弁本体、及び該弁本体と第2の空気室とを連通する通気路を備える請求項1に記載の換気靴。
  4. (a)前記本底におけるポンプ室を形成する部分には、本底の底壁から立ち上げて複数のリブが形成され、
    (b)該各リブの上面は、所定の部分において前記中底と当接させられ、前記所定の部分以外の部分において中底との間に隙間を形成する請求項1〜3のいずれか1項に記載の換気靴。
  5. 靴本体部、該靴本体部の底部を覆う中底、該中底との間に空気層を形成するように配設された本底、及び前記靴本体部内の空気を第1の通気部を介して取り込み、第2の通気部を介して靴本体部内に排出する換気装置を備え、前記空気層において、前記第1の通気部と連通させて第1の空気室が、前記第2の通気部と連通させて第2の空気室が、第1、第2の空気室間にポンプ室が形成された換気靴に搭載される弁構造体において、
    (a)前記空気層内において、第1の空気室とポンプ室との間に延在させて配設された弁本体と、
    (b)該弁本体と第2の空気室とを連通する通気路とを有することを特徴とする弁構造体。
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