JP2014199510A - 情報コード読取システム、情報コード読取装置、情報コード - Google Patents

情報コード読取システム、情報コード読取装置、情報コード Download PDF

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Abstract

【課題】情報コード内にセル配列以外の画像をより広く合成することができ、且つ情報コードの解読がより正確に行われ易い構成を提供する。
【解決手段】情報コード媒体100は、明色セルと暗色セルとを備えた基準となる情報コードCにおける明色セルと暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像Ceと、少なくともエッジ画像101以外の位置に描画され、エッジ画像Ceと合成される合成画像Czとを備えている。一方、情報コード読取装置10は、情報コード媒体100を撮像する撮像部と、撮像部が情報コード媒体100を撮像した撮像画像から、エッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、エッジ画像検出部によって検出されたエッジ画像に基づいて、基準となる情報コードCを解読する解読部とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、情報コード読取システム、情報コード読取装置、情報コードに関するものである。
現在では、情報コードの用途が多様化しており、コード領域内に写真や図などを配置するような技術も提案されている。例えば、特許文献1の技術では、2次元コードにおいて単一の値として読み取られる領域を形成するビット列を逆変換した逆変換ビット列を求め、逆変換ビット列を2次元コードのフォーマット情報に基づいて変換して2次元コードを生成することにより、単一の階調値から構成されたデザイン領域を有する特殊2次元コードを生成している。
特許第5057560号公報 特許第4330601号公報
上記特許文献1の技術では、例えば、デザイン領域が白のモジュールにより構成されている特殊2次元コードの場合には、白として読み取られる範囲の階調値から構成されたデザインがデザイン領域に形成されるように特殊2次元コードと所与のデザインデータとを合成している。一方、デザイン領域が例えば黒のモジュールにより構成されている特殊2次元コードの場合には、黒として読み取られる範囲の階調値から構成されたデザインがデザイン領域に形成されるように特殊2次元コードと所与のデザインデータとを合成している。
しかしながら、特許文献1の情報コードのように、デザイン領域を備えた従来の情報コードは、コード領域内において制限された領域(誤り訂正によって訂正し得る領域)でのみデザインを描画することが可能であり、この領域を超える範囲でデザインを合成することはできなかった。例えば、コード領域全体に亘ってデザインを配置するといった構成は実質的には不可能であり、デザインを描画する上での制約が非常に大きかった。
一方、コード領域内においてデザイン領域をある程度広く確保し得る技術として、例えば特許文献2のようなものが提供されている。この技術では、情報コードを構成する各セル内の一部を明暗判定対象となるセルドットとし、各セルのドット以外の領域をデザインを形成するために用いている。
しかしながら、特許文献2の情報コードでは、イラストやロゴの領域を広く確保したい場合、各セルドットがデザインの邪魔にならないようにセルドットを極力小さくしなければならない。このようにセルドットを小さくしてしまうと、各セルにおいてセルドットを安定して検出できなくなる虞があり、読み取りの失敗を招きやすいという問題がある。逆にセルドットを大きくしてしまうと、読み取りが成功する確率は高くなるが、今度はデザイン性が損なわれてしまうという問題がある。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、情報コード内にセル配列以外の画像をより広く合成することができ、且つ情報コードの解読がより正確に行われ易い構成を提供することを目的とする。
第1の発明は、 情報コード媒体と、
前記情報コード媒体の撮像結果に基づいて、明色セルと暗色セルとを備えた情報コードを読み取る情報コード読取装置と、
を備えた情報コード読取システムであって、
前記情報コード媒体は、
前記情報コードにおける前記明色セルと前記暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像と、
少なくとも前記エッジ画像以外の位置に表され、前記エッジ画像と合成される合成画像と、
を備え、
前記情報コード読取装置は、
前記情報コード媒体を撮像する撮像部と、
前記撮像部が前記情報コード媒体を撮像した撮像画像から、前記エッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、
前記エッジ画像検出部によって検出された前記エッジ画像に基づいて、基準となる前記情報コードを解読する解読部と、
を有することを特徴とする。
第2の発明は、情報コード媒体の撮像結果に基づいて、明色セルと暗色セルとを備えた情報コードを読み取る情報コード読取装置であって、
読取対象となる前記情報コード媒体は、前記情報コードにおける前記明色セルと前記暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像と、少なくとも前記エッジ画像以外の位置に描画され、前記エッジ画像と合成される合成画像と、を備えてなるものであり、
前記情報コード媒体を撮像する撮像部と、
前記撮像部が前記情報コード媒体を撮像した撮像画像から、前記エッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、
前記エッジ画像検出部によって検出された前記エッジ画像に基づいて前記情報コードを解読する解読部と、
を有することを特徴とする。
第3の発明は、明色セルと暗色セルとを備えた基準となる情報コードにおける前記明色セルと前記暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像と、
少なくとも前記エッジ画像以外の位置に描画され、前記エッジ画像と合成される合成画像とを有することを特徴とする。
請求項1の発明では、情報コード媒体が、情報コードにおける明色セルと暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像と、少なくともエッジ画像以外の位置に表され、エッジ画像と合成される合成画像とを備えている。このように元の情報コードの形状をエッジ画像として表しているため、各セル領域の中心部付近を含む大部分の領域を合成画像を表す領域として用いることができるため、合成画像をより広く確保することができ、デザイン等がセル画像に邪魔されることに起因するデザイン等の見えにくさを効果的に抑制することができる。
また、一方、情報コード読取装置は、情報コード媒体を撮像した撮像画像からエッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、その検出されたエッジ画像に基づいて、基準となる情報コードを解読する解読部とを備えている。撮像画像から検出されるエッジ画像は元の情報コードのセルの境界を表すものであるため、このように境界が特定できれば、元の情報コードのセル構成を特定でき、情報コードを安定的に解読することができる。
また、請求項6、11でも同様の効果を奏する。
請求項2の発明では、情報コード媒体のエッジ画像は、色彩、濃度、輝度の少なくともいずれかが、所定の特性となるように構成されており、エッジ画像検出部は、撮像部が情報コード媒体を撮像した撮像画像から、所定の特性の領域を抽出することでエッジ画像を検出する構成となっている。
このように予めエッジ画像が所定の特性となるように決めておけば、読取装置側ではその特性の領域を抽出することでエッジ画像をより正確に検出することができる。
また、請求項7、12でも同様の効果を奏する。
請求項3の発明では、解読部は、エッジ画像検出部によって検出されたエッジ画像を解析し、エッジ画像内において、情報コードの暗色セルの領域に対応する暗領域と、情報コードの明色セルの領域に対応する明領域とを特定して情報コードを復元し、当該情報コードを解読する構成となっている。
本構成では、エッジ画像によって示される境界の一方側が明色セルであり、他方側が暗色セルであるため、エッジ画像の内容に基づき、暗色セルの領域に対応する暗領域と、明色セルの領域に対応する明領域とを矛盾しないように配列することで元の情報コードを正確に復元することができる。そして、元の情報コードを復元できれば、その後は、特別な専用解読方法を用いることなく元の情報コードを容易に解読することができる。
また、請求項8でも同様の効果を奏する。
請求項4の発明では、情報コードは、所定の位置に予め定められた形状の特定パターンが配置されてなるものであり、解読部は、エッジ画像検出部によって検出されたエッジ画像を解析し、当該エッジ画像における特定パターンの領域を抽出する特定パターン抽出部と、特定パターン抽出部によって抽出された特定パターンの領域に基づいて、基準となる情報コードの各単位セル領域を特定する特定パターン抽出部と、単位セル領域特定部によって特定された各単位セル領域に配されるエッジ画像に基づいて、各単位セル領域が明領域及び暗領域のいずれであるかを特定する明暗特定部と、を有している。
このように、特定パターン抽出部により、エッジ画像の内の特定パターンの領域を抽出することで、エッジ画像で表される情報コードがどのような位置及び向きとなっているかを特性することができる。そして、このように具体的に把握された内容に基づき、特定パターン抽出部により各単位セル領域を特定することを試みれば、各単位セル領域をより正確に特性することができる。その上で、明暗特定部によって各単位セル領域が明領域及び暗領域のいずれであるかを特定できれば、情報コードをより正確に再現できることとなる。
また、請求項9でも同様の効果を奏する。
請求項5の発明では、情報コード媒体は、エッジ画像の少なくとも所定領域の周縁部又はエッジ画像の少なくとも所定領域に隣接した位置に、複数種類のマークを組み合わせて情報が記録された第2記録領域が設けられており、解読部は、情報コード媒体の撮像画像におけるエッジ画像の周縁部又は当該エッジ画像に隣接した位置の画像を抽出する第2画像抽出部と、第2画像抽出部によって抽出された周縁部又は隣接した位置の画像に基づいて第2記録領域を解読する第2記録領域解読部とを有している。
この構成によれば、情報コードとは異なる新たな記録領域を設けることができる。即ち、情報コードによって表わされる記録内容とは別の記録内容を記録することが可能となるため、記録量を一層増大することが可能となる。また、別途大きな記録領域を設けず、エッジ画像の周縁部又は隣接領域を生かして別の記録内容を記録することができるため、このような記録領域(第2記録領域)を設けることによるコードサイズの増大を抑えることができ、コードサイズの増大抑制効果が高くなる。
また、請求項10、16でも同様の効果を奏する。
請求項13の発明では、エッジ画像の輝度は、合成画像の全領域の最高輝度以上又は合成画像の全領域の最低輝度以下で構成されている。
この構成によれば、情報コード媒体において合成画像の輝度以上の高輝度領域又は合成画像の輝度以下の低輝度領域を抽出することでエッジ画像をより確実に検出することができる。
請求項12の発明では、エッジ画像の濃度は、合成画像の全領域の最高濃度以上又は合成画像の全領域の最低濃度以下で構成されている
この構成によれば、情報コード媒体において合成画像の濃度以上の高濃度領域又は合成画像の濃度以下の低濃度領域を抽出することでエッジ画像をより確実に検出することができる。
請求項15の発明では、エッジ画像は所定色で構成され、合成画像は所定色以外の色で構成されている。
この構成によれば、情報コード媒体において所定色の領域を抽出することでエッジ画像をより確実に検出することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る情報コード読取システムを概略的に例示する概略図である。 図2は、図1の情報コード読取システムを構成する情報コード読取装置の電気的構成を概略的に例示するブロック図である。 図3(A)は、図1の情報コード読取システムで用いられる情報コード媒体に組み込まれる元となる情報コードを説明する説明図であり、図3(B)は、その情報コードの境界線を抽出したエッジ画像を示す説明図である。 図4は、エッジ画像と合成画像とを合成して情報コード媒体を形成する考え方を説明する説明図である。 図5は、図1の情報コード読取システムにおける情報コードの生成の流れを例示するフローチャートである。 図6は、図1の情報コード読取システムにおける情報コードの読み取りの流れを例示するフローチャートである。 図7(A)は、図4の情報コード媒体の撮像画像を二値化して表した図であり、図7(B)は図7(A)よりも二値化の閾値を下げた状態を示す図である。 図8(A)は図7(B)よりも二値化の閾値を下げた状態を示す図であり、図8(B)は図8(A)よりも二値化の閾値を下げた状態を示す図である。 図9(A)は図8(B)よりも二値化の閾値を下げた状態を示す図であり、図9(B)は図9(A)よりも二値化の閾値を下げた状態を示す図である。 図10は、図9(B)の画像での所定方向の走査を説明する説明図である。 図11は、所定方向に走査したときの各画素と輝度との関係を例示するグラフである。 図12(A)は、元の情報コードの一部を示す図であり、図12(B)は、その一部のエッジ画像を概念的に示す図であり、図12(C)は、そのエッジ画像の1つのセル領域を概念的に示す図であり、図12(D)は、その1つのセル領域におけるエッジ画像の各部分(各直線)に番号を付して説明する説明図である。 図13は、1つのセル領域で構成される各パターンとパターン番号との関係等を示す説明図である。 図14(A)は、情報コード媒体に組み込まれる元となる情報コードを示す図であり、図14(B)は、その情報コードのエッジ以外の濃度を下げた状態を概念的に示す図であり、図14(C)は、その情報コードのエッジ画像を概念的に示す図である。 図15(A)は、所定方法を走査して特徴パターンを検出する例を示す説明図であり、図15(B)は、その検出結果に基づいて特徴パターンの向きを検出する例を示す説明図である。 図16(A)は、特徴パターンのコーナの検出を説明する説明図であり、図16(B)は、他の特徴パターンの検出を説明する説明図である。 図17は、全ての特徴パターンが検出され、各特徴パターンのコーナが特定されたエッジ画像を説明する説明図である。 図18(A)は、図17のように特定されたエッジ画像における各セル行での水平方向の走査を説明する説明図であり、図18(B)は、図17のように特定されたエッジ画像における各セル列での垂直方向の走査を説明する説明図であり、 図19は、各セル領域を構成するエッジ形状がどのパターン番号に該当するかを説明する説明図である。 図20は、パターン番号の特定結果に基づいて各セルを明領域又は暗領域として特定した特定結果を示す説明図である。 図21(A)は、正しい明暗セルの画像を示す説明図であり、図21(B)は、誤って認識された明暗セルの画像を示し説明図である。 図22は、図21(B)の認識画像において、各水平方向のセル行のチェック結果を示す説明図である。 図23は、図21(B)の認識画像において、各垂直方向のセル列のチェック結果を示す説明図である。 図24は、図21(B)の認識画像において、正しいセルと特定された領域と、特定ができない領域とを区別して示す説明図である。 図25は、図24において特定できなかった領域の一部を、正しいセル行又はセル列として特定された領域から決定した状態を示す説明図である。 図26は、図25で特定されていないセル領域での補正の考え方を説明する説明図である。 図27(A)は、正しい明暗セルの画像を示す説明図であり、図27(B)は、誤って認識された明暗セルの画像を示し説明図である。 図28(A)は、図27(B)の認識画像において、各水平方向のセル行のチェック結果を示す説明図であり、図28(B)は、図27(B)の認識画像において、各垂直方向のセル列のチェック結果を示す説明図である。 図29(A)は、図27(B)の認識画像において、正しいセルと特定された領域と、特定ができない領域とを区別して示す説明図であり、図29(B)は、図29(A)において特定できなかった領域の一部を、正しいセル行又はセル列として特定された領域から決定した状態を示す説明図である。 図30は、図29(B)で特定されていないセル領域での補正の考え方を説明する説明図である。 図31は、第2実施形態で用いる情報コード媒体を概略的に例示する説明図である。 図32は、図31の情報コード媒体の一部を拡大して示す拡大図である。 図33は、第2実施形態の別例で用いる情報コード媒体を概略的に例示する説明図である。 図34は、図33の情報コード媒体の一部を拡大して示す拡大図である。
[第1実施形態]
以下、本発明を具現化した第1実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示す情報コード読取システム1は、情報コードCが組み込まれた情報コード媒体100を生成する情報コード生成装置2と、情報コード生成装置2によって生成された情報コード媒体100を読み取る情報コード読取装置10とを備えた構成をなしている。
(情報コード生成装置)
情報コード生成装置2は、例えばパーソナルコンピュータ等の情報処理装置として構成されており、CPUなどからなる制御部3と、キーボード、マウス、その他の入力装置からなる操作部4と、ROM、RAM、HDD、不揮発性メモリ等の記憶装置からなる記憶部5と、公知の表示装置(液晶ディスプレイやその他の表示デバイス)などからなる表示部6と、外部装置と有線通信或いは無線通信を行うための通信インタフェースとして機能する通信部7と、公知のプリンタ等と同様のハードウェア構成をなし且つ制御部3からの印刷データに基づいて情報コード媒体100等を印刷可能な印刷部8(印刷装置)とを備えている。
(情報コード読取装置)
次に、情報コード読取装置10の全体構成について説明する。情報コード読取装置10は、情報コード媒体100の撮像結果に基づいて、情報コード媒体100に組み込まれた情報コードC(明色セルと暗色セルとを備えた情報コード)を読み取る機能を有する。図2に示すように、情報コード読取装置10は、ハードウェア的には二次元コードを読取可能なコードリーダとして構成されており、図示しないケースによって外郭が構成され、このケース内に各種電子部品が収容された構成をなしている。
この情報コード読取装置10は、主に、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等の光学系と、メモリ35、制御回路40、操作スイッチ42、液晶表示装置46等のマイクロコンピュータ(以下「マイコン」という)系と、電源スイッチ41、電池49等の電源系と、から構成されている。なお、これらは、図略のプリント配線板に実装あるいはケース(図示略)内に内装されている。
光学系は、照明光源21、受光センサ23、フィルタ25、結像レンズ27等から構成されている。照明光源21は、照明光Lfを発光可能な照明光源として機能するもので、例えば、赤色のLEDとこのLEDの出射側に設けられる拡散レンズ、集光レンズ等とから構成されている。本実施形態では、受光センサ23を挟んだ両側に照明光源21が設けられており、ケースに形成された読取口(図示略)を介して読取対象物Rに向けて照明光Lfを照射可能に構成されている。この読取対象物Rとしては、例えば、紙、樹脂材料、金属材料等の様々な対象が考えられ、このような読取対象物Rに例えば図1のような情報コード媒体100(後述)が印刷などによって形成されている。
受光センサ23は、情報コード媒体100(後述)を撮像可能な「撮像部」の一例に相当し、読取対象物Rや情報コード媒体100に照射されて反射した反射光Lrを受光可能に構成されるもので、例えば、C−MOSやCCD等の固体撮像素子である受光素子を2次元に配列したエリアセンサが、これに相当する。この受光センサ23は、結像レンズ27を介して入射する入射光を受光面23aで受光可能に図略のプリント配線板に実装されている。
フィルタ25は、例えば反射光Lrの波長相当以下の光の通過を許容し、当該波長相当を超える光の通過を遮断し得る光学的なローパスフィルタで、ケースに形成された読取口(図示略)と結像レンズ27との間に設けられている。これにより、反射光Lrの波長相当を超える不要な光が受光センサ23に入射することを抑制している。また、結像レンズ27は、例えば、鏡筒とこの鏡筒内に収容される複数の集光レンズとによって構成されており、本実施形態では、ケースに形成された読取口(図示略)に入射する反射光Lrを集光し、受光センサ23の受光面23aに情報コード媒体100のコード画像を結像するように構成されている。
マイコン系は、増幅回路31、A/D変換回路33、メモリ35、アドレス発生回路36、同期信号発生回路38、制御回路40、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示装置46、通信インタフェース48等から構成されている。このマイコン系は、マイコン(情報処理装置)として機能し得る制御回路40及びメモリ35を中心として構成され、前述した光学系によって撮像された情報コード媒体100の画像信号をハードウェア的およびソフトウェア的に信号処理し得るものである。
光学系の受光センサ23から出力される画像信号(アナログ信号)は、増幅回路31に入力されることで所定ゲインで増幅された後、A/D変換回路33に入力され、アナログ信号からディジタル信号に変換される。そして、ディジタル化された画像信号、つまり画像データ(画像情報)は、メモリ35に入力され、当該メモリ35の画像データ蓄積領域に蓄積される。なお、同期信号発生回路38は、受光センサ23およびアドレス発生回路36に対する同期信号を発生可能に構成されており、またアドレス発生回路36は、この同期信号発生回路38から供給される同期信号に基づいて、メモリ35に格納される画像データの格納アドレスを発生可能に構成されている。
メモリ35は、半導体メモリ装置などによって構成され、例えばRAM(DRAM、SRAM等)やROM(EPROM、EEPROM等)等がこれに相当する。このメモリ35のうちのRAMには、前述した画像データ蓄積領域のほかに、制御回路40が算術演算や論理演算等の各処理時に利用する作業領域や読取条件テーブルも確保可能に構成されている。またROMには、後述する読取処理等を実行可能な所定プログラムやその他、照明光源21、受光センサ23等の各ハードウェアを制御可能なシステムプログラム等が予め格納されている。
制御回路40は、情報コード読取装置10全体を制御可能なマイコンで、CPU、システムバス、入出力インタフェース等からなるものであり、情報処理機能を有している。この制御回路40には、内蔵された入出力インタフェースを介して種々の入出力装置(周辺装置)が接続されており、本実施形態の場合、電源スイッチ41、操作スイッチ42、LED43、ブザー44、液晶表示装置46、通信インタフェース48等が接続されている。また、通信インタフェース48には、情報コード読取装置10の上位システムに相当するホストコンピュータHSTなどを接続できるようになっている。
電源系は、電源スイッチ41、電池49等により構成されており、制御回路40により管理される電源スイッチ41のオンオフによって、上述した各装置や各回路に、電池49から供給される駆動電圧の導通や遮断が制御されている。なお、電池49は、所定の直流電圧を発生可能な2次電池で、例えば、リチウムイオン電池等がこれに相当する。
(情報コード媒体)
次に、図1の情報コード読取システム1で利用される情報コード媒体100について図3、図4等を参照して説明する。図1、図4下図等に示す情報コード媒体100は、例えば上述の情報コード生成装置2によって生成されるものであり、図3(A)のような情報コードCを加工しつつ図4中段のような合成画像Czと合成して組み込んだ構成となっている。この情報コード媒体100は、情報コードCにおける明色セルと暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像Ceと、少なくともエッジ画像Ce以外の位置に表され、エッジ画像Ceと合成される合成画像Czとを備えている。
情報コード媒体100に組み込まれる情報コードCは、公知のQRコード(登録商標)として構成されており、所定のコード領域の内部に情報を表示する単位となるセル(明色セルCw及び暗色セルCb)を配列した構成となっている。なお、情報コードCにおいて、「コード領域」は、複数配列された暗色セルCbを全て含み得る矩形状の領域であり、具体的には、3つの位置検出パターン(切り出しシンボル)FPを全て含む最小の正方形領域又は長方形領域となっている。なお、図3(A)の例では、複数のセル(明色セルCw及び暗色セルCbが、矩形状(例えば外径が正方形状)の明色(白色)セル及び暗色(黒色)セルのいずれかによって構成されており、これらセルがマトリックス状に配置されている。明色セル及び暗色セルは、それぞれ白色セル、黒色セルに限られるものではなく、暗色セルが所定の明度で構成される場合、明色セルはそれよりも明度が高ければよい。また、情報コードCにおいて上記コード領域の周囲には、当該コード領域を取り囲むように明色又は暗色のマージン領域が構成されるようになっており、図3(A)等の例では、明色(例えば、白色或いは暗色セルよりも明度の大きい他色)のマージン領域がコード領域の周囲に隣接して配置されている。
この情報コードCは、矩形状(例えば、正方形状或いは長方形状等)のコード領域の内部に、予め定められた形状の特定パターンが配置される特定パターン領域と、複数種類のセル102によってデータを記録するデータ記録領域と、複数種類のセル102によって誤り訂正符号を記録する誤り訂正符号記録領域とが設けられている。図3(A)のように、情報コードCの特定パターンは、例えば、QRコード(登録商標)で用いられる公知の位置検出パターン(切り出しシンボル)となっており、図3(A)の例では、コード領域の3つの角部にそれぞれ、特定パターンとしての位置検出パターン(切り出しシンボル)FPが配置されている。また、上記所定型番において予め定められた位置に、特定パターンとしてのタイミングパターンPtやアライメントパターンPaも設けられている。このように、情報コードCでは、予め定められた位置に決まった形状の特定パターン(位置検出パターンFP、タイミングパターンPt、アライメントパターンPa)が配置されるようになっている。
図3(B)、図4上段に示すエッジ画像Ceは、上述の情報コードCにおける明色セルCwと暗色セルCbの境界線の形状を表した図形となっている。図3(A)の情報コードCでは、明色セルCw同士が隣接する間には境界線が存在せず、暗色セルCb同士が隣接する間にも境界線が存在せず、明色セルCwと暗色セルCbの間に境界線が存在するようになっており、図3(B)では、このような明色セルCwと暗色セルCbとの境界線を抽出し、境界線のみの図形をエッジ画像Ceとして表している。
図4中段に示す合成画像Czは、エッジ画像と合成される画像であり、合成後に、少なくともエッジ画像以外の位置に表されるものとなっている。合成画像は、様々な絵、写真、文字や数字などの記号、或いはこれらの組み合わせとして構成することができ、図4下段のようにエッジ画像Ceと合成されるようになっている。図4下段に示す合成後の画像(情報コード媒体100の画像)は、エッジ画像Ceと、合成画像Czとを重ね、エッジ画像Ceの位置に対して所定の加工を施している。この「所定の加工」の例は様々であるが、図4下段の代表例では、エッジ画像の輝度が、合成画像の全領域の最高輝度よりも大きい所定輝度となるように構成されている。なお、このようにせずに、例えば、エッジ画像の各画素の輝度を、各画素を重ね合わせた合成画像の各位置の輝度から一律に所定値加算するように高めてもよい。
図5には、このような情報コード媒体100を生成する生成処理の流れを示している。この処理は、情報コード生成装置2によって行われるものであり、まず、情報コード媒体100に記録すべきデータを取得する。なお、データの取得方法は様々であり、ユーザによる入力などであってもよく、外部装置からデータを受信する方法であってもよい。このように、データが取得された後、このデータをエンコードし、情報コードCに記録できるように符号化する(S1)。
S1の後には、エッジ画像Ceを生成する処理を行う(S2)。この処理では、まず、S1で符号化されたデータを公知の方法で記録することで図3(A)のような情報コードCを生成する。なお、コード化すべきデータを取得して情報コードCを生成する方法自体は公知である。そして、この情報コードCにおける明色セルと暗色セルとの境界線を描画した構成で、図3(B)のようなエッジ画像(エッジ図形)Ceを生成する。
S2の後には、エッジ画像Ceと合成画像(デザイン画像)Czとを合成する処理を行う(S3)。具体的には、合成画像Czの所定位置に対してエッジ画像Ceの図形を重ね合わせ、合成画像Cz内におけるエッジ画像の図形が重なる位置に対し上述したように所定の加工(図4の例では、この重なる位置の輝度を画像全体において最高輝度とする加工、又は重なる位置の濃度を画像全体において最低濃度とする加工)を施す。このようにして、情報コード媒体100が生成される。なお、合成画像Czのどの位置にエッジ画像Ceを重ね合わせるかは、ユーザが情報入力によって指定してもよく、予め決められていてもよい。
(情報コード媒体の読取処理)
次に、情報コード媒体100の読取処理について説明する。本構成では、情報コード読取装置10により、例えば図6のような読取処理が行われるようになっている。
図6の読取処理は、所定の開始条件の成立(例えば、ユーザによる操作部の所定操作や電源投入等)によって開始され、まず、受光センサ23で受光し得る所定範囲の画像を撮像する処理を行う(S10)。このとき、受光センサ23で受光可能な受光範囲(撮像範囲)に情報コード媒体100が存在する場合には、この情報コード媒体100が撮像され、情報コード媒体100の画像が生成されることになる。
S10の後には、二値化処理を行う(S11)この二値化処理では、S10で撮像された情報コード媒体100の画像をグレイスケール画像に変換し、このグレイスケール画像を構成する各画素の濃度と、設定された閾値濃度とを比較する。そして、閾値濃度よりも淡い画素については、白に変換し、閾値濃度以下の濃い画像については、黒に変換する。なお、図7〜図9は、閾値濃度を変化させたときの変換結果を示すものであり、図7(A)の閾値濃度が最も高く、閾値濃度が低くなるにつれて、図7(B)、図8(A)、図8(B)、図9(A)、図9(B)のように変化する。本構成では、図1、図4下図に示す情報コード媒体100において、エッジ画像Ceの濃度が最も低くなっているため、このエッジ画像Ceの濃度よりも少し高く、合成画像Czの最低濃度よりもやや低い閾値濃度を設定したときに図9(B)のようにエッジ画像Ceが浮き彫りになった二値化画像が得られることになる。なお、閾値濃度の設定は、予め定められた一意の値(例えば、想定されるエッジ画像Ceの濃度よりも僅かに高い値)であってもよく、撮像結果に応じて採用する閾値濃度を変化させてもよい。例えば、S11において二値化が成功しているかどうかを、エッジ方向の頻度分布の分散(二方向(0°、90°)に最もまとまっている)に基づいて判定してもよい。具体的には、図7〜図9のように閾値濃度を変化させた各画像に対して直交する2方向(縦方向及び横方向)に走査を行い、その2方向において明画素のまとまりが確認できた画像(例えばそれら2方向の走査において明画素の領域数が所定数以下の場合等)の閾値濃度を採用してもよい。
S11の処理の後には、S11で生成された二値化画像において図10のように所定方向に走査を行い、エッジの検出を行う(S12)。S11で生成された二値化画像を所定方向に走査した場合、図11のようにエッジ部分の濃度が低レベル(輝度が高レベル)になるため、S12では、所定濃度閾値を下回る画素(所定輝度閾値を超える画素)を抽出することでエッジ画像を構成する各画素を検出する。
S12の処理の後には、特定パターンを検出する処理を行う(S13)。図4等に示す代表例では、情報コードCとしてQRコード(登録商標)が用いられているため、S13では、QRコードにおいて特定パターンを検出する公知方法に基づいて特定パターンFPに対応する領域を検出する。具体的には、図15(A)のように、エッジ画像において複数方向(例えば複数の水平方向)に走査を行い、エッジの間隔が1:1:3:1:1となっている部分を検出し、この位置を、当該エッジ画像Ceにおける特定パターンの領域104とする。
また、いずれかの走査ライン上で特定パターンFPに相当する領域104を検出した場合、その走査ラインと、当該領域104のエッジとが交差する点(水平方向基準点P1、P2)を設定する。そして、その水平方向基準点P1、P2を通るエッジ角度(位置P1、P2を通る上記走査ラインに対する角度θ)から特定パターンの角度を求める。つまり、図15(B)のように、領域104を検出した走査ラインと、エッジの垂直方向とのなす角度θを求めるのである。そして、θによって特定された垂直方向(エッジ画像における情報コードの垂直方向)に基づき、位置P1、P2の間において垂直方向に走査を行い、図15(B)のように特定パターンの領域104の垂直方向の基準点P3、P4を設定する。そして、このようにエッジ画像Ceにおいて、垂直方向と水平方向(垂直方向と直交する方向)が特定された後には、図16(A)のように、エッジ画像Ceにおける水平方向基準点P1、P2及び垂直方向基準点P3、P4をそれぞれ通る部分(直線)によって特定パターンのコーナを検出する。
このように、いずれかの特定パターンの領域104が検出された後には、同様の方法で他の特定パターンの領域104も検出し、他の特定パターンの領域104のコーナも同様の方法で特定する(図16(B))。このようにして、エッジ画像Ceにおいて3つの特定パターンの領域104の各コーナが特定される(図17)。
そして、S13の後には、各セル領域の周囲のエッジ形状(エッジパターン)を特定し、各セル領域のエッジ内容に基づき、各セル領域が明領域又は暗領域のいずれであるかを特定する(S14)。この処理では、まず、単位セルユニットの設定(マッピング)を行い、特定パターン形状から単位セルユニットを求める。そして、図18(A)のように、各セルユニット内を水平方向に走査し、垂直エッジ情報を格納する。更に、図18(B)のように、各セルユニット内の垂直方向に走査し、水平エッジ情報を格納する。ここで、検出するエッジは、セルユニット内で所定エッジ強度・長さ以上のエッジがある場合のみエッジとして登録することで、ノイズや汚れ等の影響を減らすことができる。また、本構成のようなエッジコードの場合、通常形状のコードと比較して光学ボケの影響を受けやすいため、所定の鮮鋭化フィルタを検出前に掛けることで検出精度を高めることもできる。
なお、QRコード(登録商標)では、特定パターン(位置検出パターン)が特定できれば、各セルの一辺のサイズが特定できる。そして、一辺のサイズが特定できれば、図18(A)のように、最上段のセル行の中心を通る走査線L1から一定間隔(セルサイズの間隔)毎に走査線を設定することで、図18(A)のように各セル行の中心位置の走査を行うことができる。また、図18(B)のように、最左列のセル列の中心を通る走査線L2から一定間隔(セルサイズの間隔)毎に走査線を設定することで、図18(B)のように各セル列の中心位置の走査を行うことができる。このように水平方向及び垂直方向の走査を行うことにより、各セルユニット(各セル領域)の境界のエッジパターンを特定し、格納することができる。
このようにS14においてエッジ情報が格納された後には、デコード処理を行う(S15)。ここでは、S14で得られたセルユニット毎のエッジ情報を、所定の形式に変換し格納しており、具体的には、水平走査で求められた垂直エッジと、垂直走査で得られた水平エッジのそれぞれの情報を用い、安定的にコード情報を取り出すようになっている。
なお、エッジ情報のみでは最初の色が白(明)か黒(暗)か判別できないため、本構成では、読取装置側において「コードの周囲はマージンによって1セル以上の白セル(明セル)を有している」という情報が備えられている。ただし、この事前情報を持たなくても、白黒通常時と白黒反転時でそれぞれデコードを行い誤り訂正等で復元可能(解読可能)なデコード結果を採用してもよい。
本構成では、図13のように、各セル領域の左端及び上端のエッジ画像によって各セル領域のパターンを特定している。具体的には、図13のように、左端及び上端にエッジ画像が存在しない場合にはパターン0とし、左端にエッジ画像が存在し上端にエッジ画像が存在しない場合にはパターン1とし、左端にエッジ画像が存在せず上端にエッジ画像が存在する場合にはパターン2とし、左端及び上端にエッジ画像が存在する場合にはパターン3する。そして、このようなパターン分類に基づき、各セル領域がどのパターンに該当するかを、図19左図のようにマッピングする。なお、図19左図は、特定パターン(位置検出パターン)の領域のみをマッピングした例を示しているが、同様の方法で全領域に対して行う。そして、このように特定されるパターンに基づいて、図20のように各セル領域を明領域と暗領域に分類する。各セル領域のパターンが特定され、エッジの外形が特定されている場合、コードの外側の領域を明色領域とし、この明色領域とエッジによって区切られた領域を暗色領域とし、この暗色領域とエッジによって区切られた領域を明色領域とするといった具合に、コード領域の外側から明暗を順番に特定することで、各セル領域が明セルであるか暗セルであるかを特定できる。従って、情報コードCが復元されることになり、このような情報コードCを公知の方法でデコードすることができる。
但し、場合によっては、図21(A)のような正規画像に対して、図21(B)のような誤った画像(明暗領域)が認識される場合がある。そこで、本構成では、このような誤りを訂正する方法を用いている。例えば、図22では、水平走査によって白黒情報に変換した後に、各ライン(各行)の明暗チェック(エッジチェック)を行い、矛盾なく整合しているかを確認する。水平走査では、各行について、最も左端の外部領域を明とし、右に進むにつれて、エッジを超える度に、明暗を反転している。そして、矛盾が生じている行についてはマークする。例えば、図22の例では、位置P1、P2が誤って認識(エッジ無しと認識)されたため、第2行の明暗配列に矛盾が生じている。各行の矛盾は、予め想定された図形が描かれた否かによってチェックしてもよく、各行のセルデータの合計値がそれぞれ想定された値になっているか否かによってチェックしてもよい。同様に、図23のように、垂直走査によって白黒情報に変換した後に、各ライン(各列)の明暗チェック(エッジチェック)を行い、矛盾なく整合しているかを確認する。垂直走査では、各列について、最も上端の外部領域を明とし、下に進むにつれて、エッジを超える度に、明暗を反転している。そして、矛盾が生じている列についてはマークする。例えば、図23の例では、第3列に矛盾が生じている。各列の矛盾は、予め想定された図形が描かれた否かによってチェックしてもよく、各列のセルデータの合計値がそれぞれ想定された値になっているか否かによってチェックしてもよい。このようにして、図24のように、矛盾が生じている行及び列が特定される。また、図24の矛盾部分のうち、正解であると特定されている行及び列に基づいて最終的に不明であるセル領域を特定する(図25参照)。即ち、図24において1行、3行〜9行は正解であり、1、2列、4〜9列は正解であるため、正解となっている部分については値を特定する。そして、図25のように、最終的に不明となっているセル(図25では、2行目且つ3列目のセルを補正する。なお、この補正は、例えば図26のように行えばよい。図25では、不明のセルの上が暗色セルであり、その暗色セルと不明セルの間にエッジが存在するため、不明セルは明色セルと推定される(図26(A))。また、図26(B)のように、不明セルの左は明色セルであり、不明セルと明色セルの間にエッジは存在しないため、この内容でも不明セルは明色セルと推定される。このように、水平方向及び垂直方向の解析によって不明セルが明色セルと補正され、情報コード内の明色セル及び暗色セルが確定する。このように明色セル及び暗色セルが確定した後には、その確定したセル配列に基づいて情報コードを公知の方法で解読する。なお、図25の例では、情報コードの一部の領域のみについて、エッジの認識誤りによる不明セルの補正方法を例示したが、このような補正方法を情報コード全体に適用してもよい。
また、図27〜図30でも同様の誤り訂正の例を示している。この例では、図27(A)のような正規画像に対して、図27(B)のような誤った画像(明暗領域)が認識された場合について説明している。例えば、図28(A)では、水平走査によって白黒情報に変換した後に、各ライン(各行)の明暗チェック(エッジチェック)を行い、矛盾なく整合しているかを確認する。水平走査では、各行について、最も左端の外部領域を明とし、右に進むにつれて、エッジを超える度に、明暗を反転している。そして、矛盾が生じている行についてはマークする。例えば、図28(A)の例では、位置P3、P4が誤って認識(エッジ無しと認識)されたため、第4行の明暗配列に矛盾が生じている。この場合も、各行の矛盾は、予め想定された図形が描かれた否かによってチェックしてもよく、各行のセルデータの合計値がそれぞれ想定された値になっているか否かによってチェックしてもよい。同様に、図28(B)のように、垂直走査によって白黒情報に変換した後に、各ライン(各列)の明暗チェック(エッジチェック)を行い、矛盾なく整合しているかを確認する。垂直走査では、各列について、最も上端の外部領域を明とし、下に進むにつれて、エッジを超える度に、明暗を反転している。そして、矛盾が生じている列についてはマークする。例えば、図28(B)の例では、第3列に矛盾が生じている。各列の矛盾は、予め想定された図形が描かれた否かによってチェックしてもよく、各列のセルデータの合計値がそれぞれ想定された値になっているか否かによってチェックしてもよい。このようにして、図29(A)のように、矛盾が生じている行及び列が特定される。また、図29(A)の矛盾部分のうち、正解であると特定されている行及び列に基づいて最終的に不明であるセル領域を特定する(図29(B)参照)。即ち、図29(A)において1行〜3行、5行〜9行は正解であり、1、2列、4〜9列は正解であるため、正解となっている部分については値を特定する。そして、図29(B)のように、最終的に不明となっているセル(図29(B)では、4行目且つ3列目のセルを補正する。なお、この補正は、例えば図30のように行えばよい。図29(B)では、不明のセルの上が暗色セルであり、その暗色セルと不明セルの間にエッジが存在しないため、不明セルは暗色セルと推定される(図30(A))。また、図30(B)のように、不明セルの左は明色セルであり、不明セルと明色セルの間にエッジが存在するため、この内容でも不明セルは暗色セルと推定される。このように、水平方向及び垂直方向の解析によって不明セルが暗色セルと補正され、情報コード内の明色セル及び暗色セルが確定する。このように明色セル及び暗色セルが確定した後には、その確定したセル配列に基づいて情報コードを公知の方法で解読する。
本構成では、制御回路40が「エッジ画像検出部」の一例に相当し、撮像部が情報コード媒体を撮像した撮像画像から、エッジ画像を検出するように機能し、具体的には、その撮像画像から、所定の特性の領域を抽出することでエッジ画像を検出する
また、制御回路40が「解読部」の一例に相当し、エッジ画像検出部によって検出されたエッジ画像に基づいて、基準となる情報コードを解読するように機能し、具体的には、エッジ画像検出部によって検出されたエッジ画像を解析し、エッジ画像内において、情報コードの暗色セルの領域に対応する暗領域と、情報コードの明色セルの領域に対応する明領域とを特定して情報コードを復元し、当該情報コードを解読するように機能する。
また、解読部に相当する制御回路は、「特定パターン抽出部」の一例に相当し、エッジ画像検出部によって検出されたエッジ画像を解析し、当該エッジ画像における特定パターンの領域を抽出する機能を有する。また、「単位セル領域特定部」に相当し、特定パターン抽出部によって抽出された特定パターンの領域に基づいて、基準となる情報コードの各単位セル領域を特定する(即ち、情報コードの各セルの位置がエッジ画像においてどの位置に相当するかを特定する)機能を有する。更に、「明暗特定部」の一例に相当し、単位セル領域特定部によって特定された各単位セル領域に配されるエッジ画像に基づいて、各単位セル領域が明領域及び暗領域のいずれであるかを特定するように機能する。
(第1実施形態の主な効果)
本構成では、情報コード媒体100が、情報コードにおける明色セルと暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像Ceと、少なくともエッジ画像以外の位置に表され、エッジ画像と合成される合成画像Czとを備えている。このように元の情報コードCの形状をエッジ画像Ceとして表しているため、各セル領域の中心部付近を含む大部分の領域を合成画像Czを表す領域として用いることができるため、合成画像Czをより広く確保することができ、デザイン等がセル画像に邪魔されることに起因するデザイン等の見えにくさを効果的に抑制することができる。
一方、情報コード読取装置10は、情報コード媒体100を撮像した撮像画像からエッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、その検出されたエッジ画像に基づいて、基準となる情報コードを解読する解読部とを備えている。撮像画像から検出されるエッジ画像は元の情報コードのセルの境界を表すものであるため、このように境界が特定できれば、元の情報コードのセル構成を特定でき、情報コードCを安定的に解読することができる。
また、情報コード媒体100のエッジ画像は、色彩、濃度、輝度の少なくともいずれかが、所定の特性となるように構成されており、エッジ画像検出部は、撮像部が情報コード媒体を撮像した撮像画像から、所定の特性の領域を抽出することでエッジ画像を検出する構成となっている。
このように予めエッジ画像が所定の特性となるように決めておけば、読取装置側ではその特性の領域を抽出することでエッジ画像をより正確に検出することができる。
また、解読部は、エッジ画像検出部によって検出されたエッジ画像を解析し、エッジ画像内において、情報コードCの暗色セルの領域に対応する暗領域と、情報コードCの明色セルの領域に対応する明領域とを特定して情報コードCを復元し、当該情報コードCを解読する構成となっている。
本構成では、エッジ画像によって示される境界の一方側が明色セルであり、他方側が暗色セルであるため、エッジ画像の内容に基づき、暗色セルの領域に対応する暗領域と、明色セルの領域に対応する明領域とを矛盾しないように配列することで元の情報コードを正確に復元することができる。そして、元の情報コードを復元できれば、その後は、特別な専用解読方法を用いることなく元の情報コードを容易に解読することができる。
また、情報コードCは、所定の位置に予め定められた形状の特定パターンFPが配置されてなるものであり、解読部は、エッジ画像検出部によって検出されたエッジ画像を解析し、当該エッジ画像における特定パターンの領域104を抽出する特定パターン抽出部と、特定パターン抽出部によって抽出された特定パターンの領域104に基づいて、基準となる情報コードCの各単位セル領域を特定する特定パターン抽出部と、単位セル領域特定部によって特定された各単位セル領域に配されるエッジ画像に基づいて、各単位セル領域が明領域及び暗領域のいずれであるかを特定する明暗特定部とを有している。
このように、特定パターン抽出部により、エッジ画像の内の特定パターンFPの領域を抽出することで、エッジ画像で表される情報コードCがどのような位置及び向きとなっているかを特性することができる。そして、このように具体的に把握された内容に基づき、特定パターン抽出部により各単位セル領域を特定することを試みれば、各単位セル領域をより正確に特性することができる。その上で、明暗特定部によって各単位セル領域が明領域及び暗領域のいずれであるかを特定できれば、情報コードCをより正確に再現できることとなる。
また、エッジ画像Ceの輝度が、合成画像Czの全領域の最高輝度を超えるように(或いは、合成画像Czの全領域の最低濃度を下回るように)構成されている。この構成によれば、情報コード媒体100において合成画像の輝度を超える高輝度領域を抽出(例えば、最も輝度が高い領域を抽出)、或いは合成画像の濃度を下回る低濃度領域を抽出(例えば、最も濃度が低い領域を抽出)することでエッジ画像Ceをより確実に検出することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
本構成で用いる情報コード媒体100は、エッジ画像Ceの一部のみが第1実施形態と異なり、それ以外は第1実施形態と同様である。よって第1実施形態と同様の部分については第1実施形態と同一の符号を付して詳細な説明は省略する。なお、図31では、情報コード媒体100の右上部分において、特定パターンの領域を大きく強調して示しているが、実際はこの特定パターンの領域の画像は、左上の特定パターン104と同程度の大きさであり、図1、図4下図に示す情報コード媒体100の特定パターン104の一部のみ(第2記録領域130を設けた点のみ)を異ならせている。
図31の情報コード媒体100は、エッジ画像Ceの少なくとも所定領域の周縁部に、複数種類のマークを組み合わせて情報が記録された第2記録領域130が設けられている。具体的には、特定パターンの領域104の一部のエッジ画像の周縁部に切欠状のマークCmが付されており、このマークのパターンによって情報が記録されている。例えば、図32のように、予め定められた各位置において所定長さ毎に情報領域が定められ、各情報領域において構成されている切欠部(凹部)の配置によって情報が特定されるようになっている。
情報コード媒体100をこのように構成する場合、情報コード読取装置10の解読部は、情報コード媒体の撮像画像におけるエッジ画像の周縁部又は当該エッジ画像に隣接した位置の画像を抽出する第2画像抽出部と、第2画像抽出部によって抽出された周縁部又は隣接した位置の画像に基づいて第2記録領域を解読する第2記録領域解読部とを有していればよい。なお、図31、図32の例では、特定パターンの領域104の各エッジの外周側に第2記録領域が設けられていることを読取装置側が予め把握していれば、読取装置はこの位置に沿って凹凸を認識し、第2記録領域を解読すればよい。
また、図33、図34のようにしてもよい。図33の情報コード媒体100は、エッジ画像Ceに隣接する隣接領域に、エッジ画像Ceとは異なる色によって構成された複数の第2セル群が設けられており、このような複数種類の第2セル群の各マークを組み合わせて情報が記録された構成で第2記録領域130が設けられている。具体的には、例えば図34(A)のように、位置検出パターンFPのエッジを構成するように所定色(例えば白色)のエッジ画像Ceが設けられ、そのエッジ画像Ceに沿って隣接するように、エッジ画像Ceとは異なる色の矩形状の第2セルC2が配列されている。そして、このような第2セルC2によって情報が記録されている。例えば、図33(A)の例では、エッジ画像Ceに隣接する一方側において、エッジ画像Ceに沿うように第2セルC2が配列されており、この第2セルC2によって情報が記録されている。具体的には各色に値が対応付けられており、各色を認識することで、第2セルC2によって記録されたデータを特定できるようになっている。なお、特定パターン104のどの位置を起点としてどのような順序で第2セルC2が配列されているかは予め定義付けられていればよく、このような定義付けを読取装置側が認識していれば、特定パターン104に隣接する領域の第2セルC2を解読することで第2セル群で記録されたデータを把握できるようになる。また、図33(B)の例では、エッジ画像Ceに隣接する両側において、エッジ画像Ceに沿うように第2セルが配列されており、この第2セルによって情報が記録されている。
図31〜図34のような構成によれば、情報コードとは異なる新たな記録領域を設けることができる。即ち、情報コードによって表わされる記録内容とは別の記録内容を記録することが可能となるため、記録量を一層増大することが可能となる。また、別途大きな記録領域を設けず、エッジ画像の周縁部又は隣接領域を生かして別の記録内容を記録することができるため、このような記録領域(第2記録領域)を設けることによるコードサイズの増大を抑えることができ、コードサイズの増大抑制効果が高くなる。
[他の実施形態]
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
上記実施形態では、エッジ画像を生成する情報コードCとしてQRコード(登録商標)を例示したが、データマトリックスコードやマキシコードなど、他の二次元コードであってもよい。また、一次元バーコードなどの一次元コードであってもよい。
情報コード媒体100では、エッジ画像Ceの輝度が、合成画像Czの全領域の最低輝度以下(例えば、合成画像Czの最低輝度よりも低い所定の輝度値)で一律に構成されていてもよい。或いは、エッジ画像Ceの濃度が、合成画像Czの全領域の最低濃度以下(例えば、合成画像Czの最低濃度よりも低い所定の濃度値)で一律に構成されていてもよい。若しくは、エッジ画像Ceの濃度が、合成画像Czの全領域の最高濃度以上(例えば、合成画像Czの最高濃度よりも高い所定の濃度値)で一律に構成されていてもよい。この構成によれば、情報コード媒体におい合成画像の輝度以下の低輝度領域、或いは、合成画像の濃度以下の低濃度領域、若しくは、合成画像の濃度以上の高濃度領域を抽出することでエッジ画像をより確実に検出することができる。
また、エッジ画像Ceは所定色で構成され、合成画像は所定色以外の色で構成されていてもよい。この構成によれば、情報コード媒体において所定色の領域を抽出することでエッジ画像をより確実に検出することができる。例えば、エッジ画像が緑色で構成され、合成画像が緑色以外の色(例えば白黒のグレー画像)で構成されている場合、緑色の領域を抽出することでエッジ画像を良好に認識できる。
上記実施形態では、エッジ画像が所定色によって所定輝度で一律に構成された例を示したが、エッジ画像は一律でなくてもよい。例えば、合成画像における当該エッジ画像を重ね合わせる各位置の各画素において、輝度値を所定値だけ高めるように嵩上げするようにしてもよい。この場合、輝度値が急激に増減している部分(例えば、上下両隣又は左右両隣の輝度値の差が所定値以上となる画素)を抽出することでエッジ画像を抽出できる。
上記実施形態では、読み取りの際に、撮像された情報コード媒体100の画像を複数の領域に分割し、それら分割された各領域に対して、S11以降の処理を行うようにしてもよい。このようにすることで、照明ムラ等の影響を少なくすることができる。そして、各領域に対してS11の処理を行った後には、これらを合成し、S12以降の処理を行えばよい。
例えば、誤りを判定する範囲を、最初に「コード全体」で行い、その後「特定パターン」周辺部で再度誤り判定を行う等、特定パターン情報を用いて、繰り返しを訂正を行っていくことで誤りの訂正精度を向上させることができる。また、「特定パターン」から「コード全体」のように、上述とは逆に領域を広げていくことでも同様の効果が得られる。
上記実施形態では、エッジ画像に基づいて元となる情報コードCの明色セルと暗色セルを特定する方法を例示したが、この方法に限られない。例えば、図9(B)のように得られたエッジ画像において、最も外側の外周領域及びこれに連続する領域(外周領域からエッジによって区切られずに続く領域)を第1領域として明色又は暗色のいずれか一方とし、その第1領域の上下又は左右に隣接する第1隣接領域及びこれに連続する領域(第1隣接領域からエッジによって区切られずに続く領域)を第2領域として明色又は暗色のいずれか他方とし、その第2領域の上下又は左右に隣接する第2隣接領域及びこれに連続する領域(第2隣接領域からエッジによって区切られずに続く領域)を第3領域として明色又は暗色のいずれか一方とし、その第3領域の上下又は左右に隣接する第3隣接領域及びこれに連続する領域(第3隣接領域からエッジによって区切られずに続く領域)を第4領域として明色又は暗色のいずれか他方とするといった具合に、コード領域の外側からエッジによって囲まれた領域の内側となるにつれて、エッジを超える度に明暗を反転するように、明暗を交互に特定し、このように明暗が特定された情報コードを一般的な方法で解読するようにしてもよい。この場合、解読できなかった場合には、明暗を逆にしてもう一度読み取りを行えばよい。
1…情報コード読取システム
10…情報コード読取装置
23…受光センサ(撮像部)
40…制御回路(エッジ画像検出部、解読部、特定パターン抽出部、単位セル領域特定部、明暗特定部、隣接画像抽出部、第2記録領域解読部)
100…情報コード媒体
104…位置検出パターンのエッジ画像
130…第2記録領域
C…情報コード
Ce…エッジ画像
Cz…合成画像
FP…位置検出パターン

Claims (16)

  1. 情報コード媒体と、
    前記情報コード媒体の撮像結果に基づいて、明色セルと暗色セルとを備えた情報コードを読み取る情報コード読取装置と、
    を備えた情報コード読取システムであって、
    前記情報コード媒体は、
    前記情報コードにおける前記明色セルと前記暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像と、
    少なくとも前記エッジ画像以外の位置に表され、前記エッジ画像と合成される合成画像と、
    を備え、
    前記情報コード読取装置は、
    前記情報コード媒体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が前記情報コード媒体を撮像した撮像画像から、前記エッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、
    前記エッジ画像検出部によって検出された前記エッジ画像に基づいて、基準となる前記情報コードを解読する解読部と、
    を有することを特徴とする情報コード読取システム。
  2. 前記情報コード媒体の前記エッジ画像は、色彩、濃度、輝度の少なくともいずれかが、所定の特性となるように構成されており、
    前記エッジ画像検出部は、前記撮像部が前記情報コード媒体を撮像した撮像画像から、前記所定の特性の領域を抽出することで前記エッジ画像を検出することを特徴とする請求項1に記載の情報コード読取システム。
  3. 前記解読部は、前記エッジ画像検出部によって検出された前記エッジ画像を解析し、前記エッジ画像内において、前記情報コードの前記暗色セルの領域に対応する暗領域と、前記情報コードの前記明色セルの領域に対応する明領域とを特定して前記情報コードを復元し、当該情報コードを解読することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報コード読取システム。
  4. 前記情報コードは、所定の位置に予め定められた形状の特定パターンが配置されてなるものであり、
    前記解読部は、
    前記エッジ画像検出部によって検出された前記エッジ画像を解析し、当該エッジ画像における前記特定パターンの領域を抽出する特定パターン抽出部と、
    前記特定パターン抽出部によって抽出された前記特定パターンの領域に基づいて、基準となる前記情報コードの各単位セル領域を特定する単位セル領域特定部と、
    前記単位セル領域特定部によって特定された前記各単位セル領域に配される前記エッジ画像に基づいて、前記各単位セル領域が前記明領域及び前記暗領域のいずれであるかを特定する明暗特定部と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の情報コード読取システム。
  5. 前記情報コード媒体は、前記エッジ画像の少なくとも所定領域の周縁部又は前記エッジ画像の少なくとも所定領域に隣接した位置に、複数種類のマークを組み合わせて情報が記録された第2記録領域が設けられており、
    前記解読部は、
    前記情報コード媒体の前記撮像画像における前記エッジ画像の周縁部又は当該エッジ画像に隣接した位置の画像を抽出する第2画像抽出部と、
    前記第2画像抽出部によって抽出された前記周縁部又は前記隣接した位置の画像に基づいて前記第2記録領域を解読する第2記録領域解読部と、
    を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の情報コード読取システム。
  6. 情報コード媒体の撮像結果に基づいて、明色セルと暗色セルとを備えた情報コードを読み取る情報コード読取装置であって、
    読取対象となる前記情報コード媒体は、前記情報コードにおける前記明色セルと前記暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像と、少なくとも前記エッジ画像以外の位置に描画され、前記エッジ画像と合成される合成画像と、を備えてなるものであり、
    前記情報コード媒体を撮像する撮像部と、
    前記撮像部が前記情報コード媒体を撮像した撮像画像から、前記エッジ画像を検出するエッジ画像検出部と、
    前記エッジ画像検出部によって検出された前記エッジ画像に基づいて前記情報コードを解読する解読部と、
    を有することを特徴とする情報コード読取装置。
  7. 前記情報コード媒体の前記エッジ画像は、色彩、濃度、輝度の少なくともいずれかが、所定の特性となるように構成されており、
    前記エッジ画像検出部は、前記撮像部が前記情報コード媒体を撮像した撮像画像から、前記所定の特性の領域を抽出することで前記エッジ画像を検出することを特徴とする請求項6に記載の情報コード読取装置。
  8. 前記解読部は、前記エッジ画像検出部によって検出された前記エッジ画像を解析し、前記エッジ画像内において、前記情報コードの前記暗色セルの領域に対応する暗領域と、前記情報コードの前記明色セルの領域に対応する明領域とを特定して前記情報コードを復元し、当該情報コードを解読することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の情報コード読取装置。
  9. 前記情報コードは、所定の位置に予め定められた形状の特定パターンが配置されてなるものであり、
    前記解読部は、
    前記エッジ画像検出部によって検出された前記エッジ画像を解析し、当該エッジ画像における前記特定パターンの領域を抽出する特定パターン抽出部と、
    前記特定パターン抽出部によって抽出された前記特定パターンの領域に基づいて、基準となる前記情報コードの各単位セル領域を特定する単位セル領域特定部と、
    前記単位セル領域特定部によって特定された前記各単位セル領域に配される前記エッジ画像に基づいて、前記各単位セル領域が前記明領域及び前記暗領域のいずれであるかを特定する明暗特定部と、
    を有することを特徴とする請求項8に記載の情報コード読取装置。
  10. 前記情報コード媒体は、前記エッジ画像の少なくとも所定領域の周縁部又は当該エッジ画像の少なくとも所定領域に隣接した位置に、当該エッジ画像とは異なる形態のマークによって情報が記録された第2記録領域が設けられており、
    前記解読部は、
    前記情報コード媒体の前記撮像画像における前記エッジ画像に隣接した位置の画像を抽出する第2画像抽出部と、
    前記第2画像抽出部によって抽出された前記隣接した位置の画像に基づいて前記第2記録領域を解読する第2記録領域解読部と、
    を有することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか一項に記載の情報コード読取装置。
  11. 明色セルと暗色セルとを備えた基準となる情報コードにおける前記明色セルと前記暗色セルとの境界線の形状を表すエッジ画像と、
    少なくとも前記エッジ画像以外の位置に描画され、前記エッジ画像と合成される合成画像とを有することを特徴とする情報コード媒体。
  12. 前記エッジ画像は、色彩、濃度、輝度の少なくともいずれかが、予め決められた所定の特性となるように構成されていることを特徴とする請求項11に記載の情報コード媒体。
  13. 前記エッジ画像の輝度は、前記合成画像の全領域の最高輝度以上又は前記合成画像の全領域の最低輝度以下で構成されていることを特徴とする請求項12に記載の情報コード媒体。
  14. 前記エッジ画像の濃度は、前記合成画像の全領域の最高濃度以上又は前記合成画像の全領域の最低濃度以下で構成されていることを特徴とする請求項12に記載の情報コード媒体。
  15. 前記エッジ画像は所定色で構成され、前記合成画像は前記所定色以外の色で構成されていることを特徴とする請求項12に記載の情報コード媒体。
  16. 前記エッジ画像の少なくとも所定領域の周縁部又は当該エッジ画像の少なくとも所定領域に隣接した位置に、当該エッジ画像とは異なる形態のマークによって情報が記録された第2記録領域が設けられていることを特徴とする請求項11から請求項15のいずれか一項に記載の情報コード媒体。
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