JP2014198860A - 電子ビーム蒸着用材料供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】蒸着材料の材料容器外へ濡れ上がり、広がることを防止すると共に成膜速度が変動を抑制する。
【解決手段】材料容器(ハースライナー6A)の上端部に、濡れ性の低い材料とされ、該材料容器の開口中心に向かって突出し、開口中心へ向けて、下り勾配の傾斜部14a、下る段部14bの一方又は両方を有した内径突部14Aを設け、さらに、該材料容器の斜め上方から内径突部14A上に蒸着材料を案内する蒸着材料供給部(ガイド13)を有することとした。
【効果】材料容器外へ濡れ上がり、広がることを防止すると共に成膜速度が変動を抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】材料容器(ハースライナー6A)の上端部に、濡れ性の低い材料とされ、該材料容器の開口中心に向かって突出し、開口中心へ向けて、下り勾配の傾斜部14a、下る段部14bの一方又は両方を有した内径突部14Aを設け、さらに、該材料容器の斜め上方から内径突部14A上に蒸着材料を案内する蒸着材料供給部(ガイド13)を有することとした。
【効果】材料容器外へ濡れ上がり、広がることを防止すると共に成膜速度が変動を抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子ビームを用いた蒸着設備における材料の供給装置に関するものである。
電子ビームを用いた蒸着設備は、所定の電圧で加速された電子を、真空容器内に配置した材料容器内の蒸着材料に照射し加熱することで蒸発させ、この蒸発した材料を真空容器内に配置した被蒸着部材である基板の表面に付着させて薄膜を形成するものである。
本願で言う材料容器は、例えば坩堝、坩堝の内壁にハースライナーを設けている場合はハースライナー、を総じて意味することとする。ハースライナーは坩堝と蒸着材料の間を断熱して、蒸着材料の温度上昇を容易にして溶解を容易にする、成膜速度を上げる、坩堝の侵食や蒸着材料との合金化を防いで、坩堝内面の清浄化を保つといった目的で設けられる。
蒸着装置においては、溶融時に材料容器に対し濡れ性の高い蒸着材料を用いると、溶融した蒸着材料が坩堝やハースライナーの内壁を伝わって濡れ上がって、開口部から溢れ出すことがあった。開口部から蒸着材料が溢れると、材料によっては断熱材への被覆、合金化などの組成変化による断熱性能の低下や成膜速度低下、蒸着材料利用効率の低下などのトラブルが発生する。
そこで、溶融した蒸着材料が濡れ上がって開口部から溢れることを防止する技術として、特許文献1〜4が提案されている。
特許文献1には坩堝の開口部の外側に蒸着材料に対して濡れ性の低い材料で形成された土手を設けることが示されている。特許文献2には坩堝の電極取り付け側上面の全面又は部分面に蒸着材料との濡れ性が悪い材料による這い上がり(濡れ上がり)防止層を形成することが示されている。特許文献3には坩堝の開口部を縁に向かって開口面積が広くすることが示されている。特許文献4には、ハースライナーの開口部外縁に疵を突設することが記されている。
また、電子ビームを用いた蒸着設備においては、蒸着材料に照射した際に、蒸着材料の表面での電子の帯電現象により蒸着材料が大きな塊となって飛び散って、基板表面に付着し、基板の薄膜の品質低下を招くことがある。これを抑制すべく、例えば特許文献5では、次のことが提案されている。
特許文献5では、電子ビームをハースライナーの蒸着材料を収容した部位の外側に照射して、該ハースライナーを介して蒸着材料を間接的に加熱することが提案されている。
近年、電子ビームを用いた蒸着設備では、バッチ式成膜の待機時間に線形金属材料をハースライナー湯面に送り、最低限溶融可能な成膜速度とした加熱条件で材料を溶融、材料補充を行うことで、間欠的ながら装置を停止させること無く蒸着が行われてきている。
蒸着材料を補充しつつ蒸着を連続的に行いかつ被蒸着部材である基板を連続走行させた状態、例えばロールトゥロール方式による有機ELデバイス製造技術を確立しようとすると、数時間の連続蒸着可能な材料供給及び蒸着時の所定成膜速度の変動抑制、この2つの技術による成膜速度の安定性が必要となってくる。
しかしながら、上記特許文献1〜5では、上記連続蒸着における次の問題が生じるために、成膜速度を安定させることができなかった。
連続蒸着時の材料供給では、電子ビームが所定の成膜速度を得るために必要な出力のまま、坩堝に照射された状態であるため、上記した間欠的な材料溶融時の加熱条件とは異なり、材料湯面近傍は高温を維持したままとなっている。この高温に加熱された状態での材料供給は、線形の蒸着材料の先端が、電子ビームに直接接触、または、輻射熱により溶融、球状化し、ある程度の大きさになった後、湯面に落下する現象が発生する。このとき、ハースライナー湯面温度と空気中で温度が低下した溶融・球状化した蒸着材料との温度差によって、材料湯面全体の温度が一時的に下がり、成膜速度が変動する。
また、球状化した蒸着材料がハースライナーの縁に接触し、ハースライナー外周及び断熱材であるリフレクタに蒸着材料が拡散・被覆、または合金化することで、蒸着材料が高熱伝導性を有する場合、断熱材による断熱効果が低下する。この要因によっても成膜速度の低下現象が発生する。特に断熱材の変質に起因した成膜速度の低下は、一時的なものではなく、かつ材料が拡散し続けることで、継続的な成膜速度の低下が発生し、最終的には、所定の成膜速度が得られない状態となる。
本発明が解決しようとする問題点は、特許文献1〜5では、蒸着を連続的に行う際に、溶融、球状化して湯面に落下する線形の蒸着材料とハースライナーの湯面温度との温度差による成膜速度の大きな変動と、また、蒸着材料がハースライナーの縁に接触して断熱効果が低下して、成膜速度の低下を抑制できない点、である。
本発明の電子ビーム蒸着用材料供給装置は、
加速した電子を蒸着材料に照射し、加熱して蒸発させた蒸着材料を基板の表面に付着させて薄膜を連続的に形成する電子ビーム蒸着用材料供給装置であって、
材料容器の上端部に、蒸着材料に対して濡れ性の低い材料が用いられると共に、該材料容器の外周縁部から開口中心に向かって突出し、この突出縁部から開口中心へ向けて、下り勾配の傾斜部、下る段部のいずれか一方又は両方を有した内径突部を設け、さらに、
蒸着材料を、前記材料容器の斜め上方から前記内径突部上に案内する位置調整機構を備えた蒸着材料供給部を有した、ことを最も主要な特徴としている。
加速した電子を蒸着材料に照射し、加熱して蒸発させた蒸着材料を基板の表面に付着させて薄膜を連続的に形成する電子ビーム蒸着用材料供給装置であって、
材料容器の上端部に、蒸着材料に対して濡れ性の低い材料が用いられると共に、該材料容器の外周縁部から開口中心に向かって突出し、この突出縁部から開口中心へ向けて、下り勾配の傾斜部、下る段部のいずれか一方又は両方を有した内径突部を設け、さらに、
蒸着材料を、前記材料容器の斜め上方から前記内径突部上に案内する位置調整機構を備えた蒸着材料供給部を有した、ことを最も主要な特徴としている。
以下、材料容器をハースライナーとして説明する。蒸着材料の濡れ上がりを防止するために、ハースライナー内面全面に濡れ性の低い被膜を形成した場合、電子ビーム蒸着では蒸着材料が溶融後に蒸発してくると該ハースライナー底面に電子ビームが照射される可能性がある。
電子ビームがハースライナーの底面に照射されると濡れ性の低い被膜が剥離、溶融した蒸着材料湯面に浮遊し、蒸着面積の低下による成膜速度の低下や、蒸着材料と共に蒸発し、膜内に混入することで正常な膜の形成が困難となる。
そこで、本発明は、ハースライナーは蒸着材料に対して濡れ性の高い被膜を形成するが、蒸着材料の濡れ上がりに起因した不具合を解消するために、濡れ性の低い材料を用いると共にハースライナーの外周縁部から開口中心に向かって突出し、この突出縁部から開口中心へ向けて、下り勾配の傾斜部又は下る段部のいずれか一方又は両方を有した内径突部をハースライナーの上端部に設けることとした。
蒸着を連続的に行う際に、溶融、球状化した線形の蒸着材料は蒸着材料供給部により内径突部上に案内される。蒸着材料は、濡れ性の低い材料とされた内径突部の傾斜部、段部の一方又は両方から、濡れ性の高いハースライナーへと供給される。したがってハースライナー外やリフレクタに蒸着材料が拡散・被覆することが防止される。
溶融、球状化した線形の蒸着材料は湯面に落下せず、上記のように内径突部からハースライナーへと濡れ伝わるように供給されるから、ハースライナー湯面温度との突発的な差が生じて成膜速度が変動することが防止される。
本発明は、さらに、内径突部の電子ビーム照射軌道に位置する部位に切欠部を形成してもよい。この構成によれば、電子ビームがハースライナーカバーの軌道上で収束していないことに起因する部分的な異常加熱や、蒸着後の冷却時にハースライナーとカバーの熱膨張係数の違いによる割れを、該切欠部が応力を逃がすことで防止できる。
また、内径突部に材料溶融部を設けておけば、ここに接触した溶融、球状化した線形の蒸着材料の温度を低下させることなくハースライナー湯面に供給できるので、成膜温度の変動を一層効果的に抑制できる。
さらに、蒸着材料供給部に、蒸着材料を冷却する冷却機構を備えることで、電子ビームの輻射熱による供給前の線形の蒸着材料の溶融を防止できる。
本発明は、濡れ性の低い材料で構成されると共に、段部、傾斜部の一方又は両方を有した内径突部を材料容器(例えばハースライナー)上端部に設けることで、ハースライナーから蒸着材料が濡れ上がってハースライナー外に拡散することを抑制できる。
そのうえ、本発明は、蒸着材料が、内径突部上に蒸着材料供給部により材料容器の斜め上方から内径突部上に案内された後、内径突部からハースライナー内面へと濡れ伝わることで供給されるので、溶融、球状化した蒸着材料が湯面に落下することがなく、よって成膜速度の変動を抑制できる。
本発明では、蒸着材料のハースライナー(材料容器)外へ濡れ上がり、広がることを防止すると共に成膜速度の変動を抑制するという目的を、蒸着材料に対して濡れ性の低い材料を用いると共に傾斜部、段部の一方又は両方を有した内径突部をハースライナー上端部に設け、さらに、内径突部上方の斜め上方から蒸着材料を案内する蒸着材料供給部を設けることで実現した。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図9を用いて詳細に説明する。
先ず、電子ビーム蒸着設備の概略構成について述べた後、この電子ビーム蒸着設備に設置する本発明の材料供給装置について説明する。
先ず、電子ビーム蒸着設備の概略構成について述べた後、この電子ビーム蒸着設備に設置する本発明の材料供給装置について説明する。
図1中の1は真空容器であり、この真空容器1の内部上方に、表面に薄膜を形成される基板フィルム2が配置されている。3は基板フィルム2の送り出しと巻き取りを行う送出・巻取機構である。
送出・巻取機構3は、例えば巻き出しロール3aに巻き取られた基板フィルム2が、アイドルロール3b、張力制御ロール3cを経て冷却ロール3dに巻き回された後、張力制御ロール3c、アイドルロール3bを経て巻き取りロール3eに巻き取られる構成とされている。
4は前記冷却ロール3dの成膜範囲を除く下半分を覆う防着板であり、この防着板4で覆われない成膜範囲に、真空容器1の内部下方に配置した電子銃5より放出された電子の衝突により加熱蒸発した坩堝6内の材料7が蒸着して薄膜を形成する。なお、図1中の8は電子銃5より放出された電子の進路を曲げて、接地電位である坩堝6内に導く磁石である。
9は、坩堝6内の材料7に照射された後の反射電子や軌道をそれた電子が成膜範囲に入射し、基板フィルム2への材料7の蒸着を阻害することを防止するために、冷却ロール3dの成膜範囲と、電子銃5・坩堝6・磁石8の間に配置された磁石であり、例えば基板フィルム2の進行方向に所定の間隔を存した格子状となるように4個設置している。
10は蒸発した坩堝6内の材料7が基板フィルム2に蒸着するまでの間に設けられる水晶振動式膜厚センサであり、前記蒸着材料が水晶振動子に付着することによる振動数の変化を測定することで基板フィルム2に形成される薄膜の厚みを求めるものである。
本発明は、上記構成の電子ビーム蒸着設備を用いて基板フィルム2に薄膜を連続的に形成するに際し、前記坩堝6内に蒸発量に見合った材料7を連続的に供給することができる材料供給装置11であり、以下のような構成を採用している。
12はワイヤ状に形成した前記材料7を巻き取るドラムであり、このドラム12から巻き戻された材料7は、ガイド13(蒸着材料供給部)を通って坩堝6の上方に、図示省略したフィード装置により速度制御されて定量的に供給されるようになっている。
このような材料供給装置11において、本発明では、坩堝6には、断熱材Pを介して、ハースライナー6A(本発明で言う材料容器)が設けられる。このハースライナー6Aは、内面に図1(b)に示すように、底部から開口端にかけて逆末広がりのテーパが形成されている。
ハースライナー6Aの上端部には、ハースライナーカバー14(以下、カバー14と記す)が設けられている。カバー14は、断熱材による断熱効果を効果的に得るため、坩堝6に接触しない様に、坩堝6の内径よりも小さく、材料7に対して濡れ性の低い材料で構成されている。望ましくは、断熱材との接触も避けるため、カバー14は、ハースライナー6Aの縁外周径と同寸法以下としているが、材料7の濡れ性や使用する断熱材の材質、被覆性により、前述した内径突部14Aの傾斜部14aや段部14b、外形突部14b、の形状、材料溶融部14dの容積拡大などにより変化するため、一部をハースライナー6Aの縁外周径よりも大きくしても良い。
また、カバー14は、外周縁部からハースライナー6Aの開口中心に向かって突出し、突出縁部からハースライナー6Aの開口中心へ向けて、下り勾配の傾斜部14a(図1(b)、下る段部14a(図2(a))のいずれか一方、又は両方(図2(b))を有した内径突部14Aが形成されている。
内径突部14Aはハースライナー6A内から材料7が濡れ上がって該ハースライナー6A外に濡れ広がらないようにするためのものである。すなわち、本例では、この内径突部14Aは、カバー14により材料容器とするハースライナー6Aの上端部に設ける構成としている。
さらに、カバー14は、図3に示すように、内径突部14Aを形成したうえ、外周縁部からハースライナー6Aの開口外周に向かって、坩堝6の周囲に設けた図示省略した断熱材の上端部を覆うように突出し、この突出縁部にハースライナー6Aの開口面に対して垂直に立ち上がった壁面14cが設けられた外径突部14Bを形成していてもよい。
外径突部14Bは、カバー14上に落下させた材料7が、該カバー14上においてハースライナー6Aの外周方向に濡れ広がることを防止するためのものである。
また、カバー14は、図4に示すように、内径突部14A、外径突部14Bを形成したうえ、電子ビーム照射軌道に位置する部位に切欠部14Cを形成してもよい。
切欠部14Cは、電子ビームの照射によるカバー14の異常加熱や冷却時のハースライナー6Aとの熱膨張係数の違いによる応力を逃がすことで割れを防止するためのものである。
さらに、カバー14は、図5に示すように、内径突部14A、外径突部14B、切欠部14Cを形成したうえ、ハースライナー6Aの開口中心側の内周部位を材料溶融部14Dをとしてもよい。
材料溶融部14Dは、電子ビームの照射により加熱したハースライナー6Aと接触して材料7を十分に溶融する温度まで加熱されたカバー14上で意図的に溶融させることで、ハースライナー6Aの湯面温度と供給される材料7との溶融温度との差を小さくして、材料7が供給されることに起因する成膜温度の低下を防止するようにしている。
なお、材料溶融部14Dは、材料7が溶融する温度に保たれており、上記電子ビームの照射による加熱では不十分な場合は、別途ヒーター等の加熱機構を設けても良い。
なお、材料溶融部14Dは、材料7が溶融する温度に保たれており、上記電子ビームの照射による加熱では不十分な場合は、別途ヒーター等の加熱機構を設けても良い。
上記では、図5に示したカバー14では、内径突部14A、外径突部14B、切欠部14E、材料溶融部14Dを全て具備した構成を示しているが、図1(b)に示した内径突部14Aを形成したうえで、外径突部14B、切欠部14C、材料溶融部14Dを選択的に有する構成としてもよい。
また、本発明におけるガイド13は、図6に示すように、例えば、ハースライナー6Aの開口で電子ビーム照射軌道と対向する位置の、該ハースライナー6Aの開口の斜め上方から前記カバー14上に線形の材料7を案内するように配置されている。このガイド13は、位置調整機構13A、材料7を冷却する冷却機構13Bを備えている。
位置調整機構13Aは、材料7をハースライナー6Aの内径における供給側の半円内に位置するよう供給角度を調整するものである。冷却機構13Bは、輻射熱による材料7の溶融を防ぐために、例えば、円筒状の内部に冷却流体を循環させ、該筒状内を材料7が挿通するように構成されたものである。なお、位置調整機構13A、冷却機構13Bは、詳細な構成の図示及び説明を省略するが、各々が機能する構成であれば特に限定しない。
上記構成の具体例を以下に説明する。図7,図8に示すカバー14は、内径突部14A、外径突部14B、切欠部14C、材料溶融部14Dを備えたものである。なお、図7の内径突部14Aは段部14bが、図8の内径突部14Aは傾斜部14aを、各々有したものとされている。
切欠部14Cの切欠角度(A)は、ハースライナー6Aの開口直径中心線を挟んで一方と他方へ互いに中心角度が5°〜15°等角度離間するよう全体で10°〜30°の角度とする。内径突部14Aの傾斜部a、段部14b、外径突部14B、材料溶融部14Dが位置する範囲(B)は、ガイド13により案内される線材とハースライナー6Aの上端部を交点を中心において一方と他方へ互いに5°〜30°等角度離間するよう全体で10°〜60°の角度とする。
内径突部14Aの幅(C)すなわち材料溶融部
14Dとする段部14bの内径側の下段幅、傾斜部14aの幅は1〜2mmとする。外径突部14Bの幅(D)は内径突部14Aの幅と合わせて2〜4mmとする。
14Dとする段部14bの内径側の下段幅、傾斜部14aの幅は1〜2mmとする。外径突部14Bの幅(D)は内径突部14Aの幅と合わせて2〜4mmとする。
内径突部14Aの高さ(E)は0〜2mmとする。カバー14の高さ(F)は最大4mmとする。図8に示す内径突部14Aの傾斜部14aの傾斜角度(G)は45°以下とする。
材料7はガイド13を介して供給される外径1.2〜3.0mmの線形のアルミニウム、銀を用いる。このとき、カバー14は材料7に対して濡れ性の低い、アルミナ、チタン酸アルミニウムを用いて形成される。
図9に、本発明の図7に示した構成により材料7を供給した場合(図9(b))と、溶融した線形の材料7を落下させて供給した場合(図9(a))における成膜速度変動量を示す。
図9に示すように、本発明では、供給された材料7が材料溶融部14Dで溶融、球状化し、その後、カバー14の傾斜部14aから転落して濡れ性の良いハースライナー6Aに移るので、図9(b)に示すように、湯面到着による突発的な成膜速度変動の発生がほとんどみられない。
一方、線形の材料7を落下させて供給した場合は、図9(a)に示すように、湯面到着時に、落下した材料7と湯面との温度差により突発的な成膜温度変動が生じている。
6 坩堝
6A ハースライナー(材料容器)
7 材料
11 材料供給装置
13 ガイド(蒸着材料供給部)
13A 位置調整機構
13B 冷却機構
14A (ハースライナー)カバー
14A 内径突部
14a 傾斜部
14b 段部
14B 外径突部
14C 切欠部
14D 材料溶融部
6A ハースライナー(材料容器)
7 材料
11 材料供給装置
13 ガイド(蒸着材料供給部)
13A 位置調整機構
13B 冷却機構
14A (ハースライナー)カバー
14A 内径突部
14a 傾斜部
14b 段部
14B 外径突部
14C 切欠部
14D 材料溶融部
Claims (4)
- 加速した電子を蒸着材料に照射し、加熱して蒸発させた蒸着材料を基板の表面に付着させて薄膜を連続的に形成する電子ビーム蒸着用材料供給装置であって、
材料容器の上端部に、蒸着材料に対して濡れ性の低い材料が用いられると共に、該材料容器の外周縁部から開口中心に向かって突出し、この突出縁部から開口中心へ向けて、下り勾配の傾斜部、下る段部のいずれか一方又は両方を有した内径突部を設け、さらに、
蒸着材料を前記材料容器の斜め上方から前記内径突部上に案内する位置調整機構を備えた蒸着材料供給部を有した、ことを特徴とする電子ビーム蒸着用材料供給装置。 - 前記内径突部の電子ビーム照射軌道に位置する部位に切欠部を形成したことを特徴とする請求項1に記載の電子ビーム蒸着用材料供給装置。
- 前記内径突部に材料溶融部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子ビーム蒸着用材料供給装置。
- 蒸着材料供給部に、蒸着材料を冷却する冷却機構を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の電子ビーム蒸着用材料供給装置。
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