JP2014198684A - 血糖代謝改善剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】骨格筋における糖代謝機能を改善または向上させる血糖代謝改善剤およびそれを配合した経口組成物を提供する。
【解決手段】柿葉の水、エチルアルコール又は水−エチルアルコール混合液により得られる水性抽出物である水溶解性アントシアニジンに優れた骨格筋における糖代謝機能を改善または向上させる効果が存在することを見出し、運動による血糖値の低下作用を増強させるだけでなく、運動しなくても運動したときと同様な効果を得ることができる血糖代謝改善剤を見出した。
【選択図】図1
【解決手段】柿葉の水、エチルアルコール又は水−エチルアルコール混合液により得られる水性抽出物である水溶解性アントシアニジンに優れた骨格筋における糖代謝機能を改善または向上させる効果が存在することを見出し、運動による血糖値の低下作用を増強させるだけでなく、運動しなくても運動したときと同様な効果を得ることができる血糖代謝改善剤を見出した。
【選択図】図1
Description
本発明は、血糖代謝改善剤に関する。より詳細には、水溶解性のプロアントシアニジンを含有する骨格筋の糖代謝機能を改善または向上させる血糖代謝改善剤に関する。
高カロリー食の普及や日常の運動量の低下などの生活習慣要因により、中高年層だけでなく若年層においても糖尿病を発症する若しくはインスリン抵抗性を示す人が増えている。また、脂肪細胞の老化がインスリン抵抗性を引き起こすことも知られており、運動量も低下する老齢者においても糖尿病発症のリスクが高い。このように、日常生活の変化や老齢化社会への移行に伴い、糖尿病患者が年々爆発的に増加する傾向にあり、糖尿病予備軍である血糖代謝の異常を有する人も糖尿病患者の数倍以上存在すると考えられている。実際、国民健康・栄養調査や糖尿病実態調査でも同様な傾向が明らかにされており、わが国の糖尿病患者の増加は深刻といえる。この状況において、糖尿病が根本的な治癒ができない疾病であることから、糖尿病患者においては、病態を悪化させない、また、インスリン抵抗性を示す人に対しては、糖尿病を発症させない取組みを実行することが重要である。
血糖値を正常範囲で推移させ、糖尿病の発症予防や治療を行う方法としては、食事療法、運動療法および薬物療法が存在し、その単独の又は組み合わせた方法が採用されている。しかし、摂取カロリーを制限する食事療法や一定時間以上実行することが必要な運動療法は、継続的に実行できない場合が多く、特に老齢者では、基礎代謝量が大幅に低下しているだけでなく、運動能力の大幅な低下に伴う運動量の減少も深刻であり、前記の方法だけで対処することが難しい場合が増加している。一方、薬物療法も医療費増大防止の観点から満足できる対処方法とはいえず、また、予防的には採用しにくい方法である。そこで、血糖の代謝に大きな影響を与えている骨格筋における糖代謝に着目し、従来処置される治療法や予防法と併用若しくは単独で、糖尿病発症予防効果や糖尿病病態改善効果を飛躍的に増強させる手段の開発が試みられている。
血管(血液)から骨格筋へ糖を取り込む機序として、骨格筋を収縮させることで細胞内のAMPキナーゼがリン酸化され活性化することで、最終的には細胞質内のグルコーストタンスポーター4が細胞膜中に移動し、骨格筋細胞内へ糖が取り込まれる場合が知られている。さらに、この骨格筋細胞内への糖の取り込みは、骨格筋の収縮が無くても、AMPキナーゼを活性化させることでも生じることが判っていることから、運動しなくても運動した場合と同じような効果を得られる可能性がある。この点に着目し、AMPキナーゼを活性化させる物質を経口摂取することで、血中の糖濃度を低減させる試みが提案されている。(特許文献1、2)
さらに、血管(血液)から骨格筋へ糖を取り込む別の機序として、血中のインスリンが骨格筋の間質を介して細胞膜表面にあるインスリン受容体に結合し、Aktのリン酸化による活性化などの情報伝達分子の活性化により、最終的には細胞質内のグルコーストタンスポーター4が細胞膜中に移動し、骨格筋細胞内へ糖が取り込まれることも知られている。この機序においては、インスリンが骨格筋に分布する毛細血管から骨格筋間質に移行するまでの経路も重要な役割を担っている。骨格筋毛細血管のe-NOS活性化等を介した拡張機能亢進や血管新生による毛細血管密度の増加により、毛細血管の表面積と血流量の増加が起こることで、細胞へのインスリン移行が亢進し、糖代謝が改善されることがわかっている。(非特許文献1)
AMPキナーゼを介した前者の機序とインスリンを介した後者の機序はお互い独立して作用し、かつ両者共に、大きな糖の取り込み効果を発現させることが期待できる。健常人では、これら2つの機序が共に発現しているが、糖尿病患者やインスリン抵抗性を有する人においては、後者の機序が低下している、若しくは失われていることから、この2つの機序を合わせて発現させる若しくはそれらの機能を亢進させることにより、より健常者に近い状態を実現させることができる可能性がある。しかし、未だこれら2つの機序を併せて発現させる方法は知られておらず、具体的な解決方法の提案が望まれている。
Cell Metabolism, 13, 294−307,2011
本発明は、骨格筋における糖代謝機能を改善または向上させる血糖代謝改善剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、かかる事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、驚くべきことに柿葉の水溶解性のプロアントシアニジンに優れた骨格筋における糖代謝機能を改善・向上させる効果が存在することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、項1〜4の血糖代謝改善剤およびそれを配合した経口組成物並びに食品を提供するものである。
項1.水溶解性アントシアニジンからなる血糖代謝改善剤。
項2.項1に記載の水溶解性アントシアニジンを含有する水及び/又はエチルアルコールで抽出された水性植物抽出物であることを特徴とする血糖代謝改善剤。
項3.項1又は2に記載の血糖代謝改善剤を含有することを特徴とする経口組成物。
項4.項3に記載の経口組成物を充填した容器詰食品。
項1.水溶解性アントシアニジンからなる血糖代謝改善剤。
項2.項1に記載の水溶解性アントシアニジンを含有する水及び/又はエチルアルコールで抽出された水性植物抽出物であることを特徴とする血糖代謝改善剤。
項3.項1又は2に記載の血糖代謝改善剤を含有することを特徴とする経口組成物。
項4.項3に記載の経口組成物を充填した容器詰食品。
本発明の血糖代謝改善剤は、AMPキナーゼの活性化を誘導することから、運動による血糖値の低下作用を増強させるだけでなく、運動しなくても運動したときと同様な効果を得ることが可能である。また、骨格筋毛細血管密度を高めることから、インスリン抵抗性の改善効果も得ることも可能である。したがって、糖尿病患者や糖尿病予備軍だけでなく、高齢者や寝たきりの人など十分な運動量が確保できない人においても血糖値を下げ、糖尿病の発症を予防したり、糖尿病の病態を改善する効果が期待できる。さらに運動前・中・後の摂取により運動の効果を高める運動効果促進剤としても有用である。また、本発明の摂取によりAMPキナーゼを活性化することで、抗老化効果が期待できる。
本発明における血糖代謝改善剤は、水溶解性プロアントシアニジンであり、柿葉などの植物を、水、エチルアルコール又は水−エチルアルコール混液で抽出することにより得られる、水性植物抽出物である。
本発明に使用する水溶解性プロアントシアニジンとは、第16改正日本薬局方解説書A-13の性状の溶解性試験方法を用いて行なった場合、精製水100mlに対して1g以上溶解する物質をいう。
本発明では水溶解性アントシアニジンを含有する、水、エチルアルコール又は水−エチルアルコール混液による抽出で得られる水性植物エキスも使用できる。植物は、水溶解性アントシアニジンを含有するものであれば特に限定するものではないが、特に柿葉が好ましい。
柿は、カキノキ科カキノキ属の落葉樹であり、抽出に好ましく用いる柿葉は落葉する前に樹木から採取した葉である。柿であればその品種は特に限定されることはないが、具体的には、甘果品種として、富有、次郎、甘百日、御所、花御所、晩御所、天神御所、藤原御所、徳田御所、三ヶ谷御所、禅寺丸、藤八、水島、正月などが挙げられる。渋果品種として、横野、平核無、富士、西条、堂上蜂屋、会津身不知、衣紋、祇園坊、四ツ溝、大四ツ溝、愛宕、葉隠、川端、田倉、作州身不知などが挙げられる。柿葉は、樹木から採取した後、そのまま抽出するために用いてもよいが、通常、慣用されている方法に従って前処理した後に抽出に供される。例えば、採取した後水洗し、適当な大きさ(通常3mm幅程度)に切断した後、蒸籠で蒸して乾燥することができる。採取した直後に切断し、常法に従って乾燥してもよい。或いは、通常の緑茶と同様に、蒸葉、撚稔、焙煎などの各工程を経たものであってもよい。本発明に用いる柿葉としては、加熱工程を経ずに乾燥した柿葉が好ましい。本発明の製法において使用する抽出溶媒は、水、エチルアルコール又は水−エチルアルコール混合液である。このうち、水および水−エチルアルコール混合液が好ましい。水−エチルアルコール混合液を使用する場合は、両者の混合比率は任意に変えることができる。抽出温度は、特に限定されるものではなく、抽出溶媒により0℃から溶媒の沸点程度から適宜設定することができる。具体的には、溶媒が水−エチルアルコール混合液の場合、抽出温度は30℃〜沸点が好ましく、60〜80℃程度がより好ましい。溶媒が水の場合、抽出温度は60〜100℃程度が好ましく、70〜100℃程度がより好ましい。抽出時間は、溶媒が水−エチルアルコール混合液の場合、エチルアルコールの混合比率や抽出温度に応じて適宜設定することができるが、通常、数分〜24時間程度であり、20分〜4時間程度であることが好ましい。溶媒が水の場合、抽出時間は、10分〜24時間程度であり、25分〜4時間程度であることが好ましい。柿葉と抽出溶媒の割合についても、特に限定されず適宜設定することができるが、柿葉1質量部に対して、溶媒2〜1000質量部が適当であり、好ましくは2〜50質量部であり、更に好ましくは3〜30質量部程度である。上記のような抽出法により得られた水性抽出物(水性エキス)は、ろ過、遠心などの常法を用いて柿葉と分離することができる。水性抽出液は、そのまま用いてもよいし、濃縮(例えばBrix 50〜70程度まで濃縮)して用いてもよい。濃縮は、常法を用いて行うことができ、例えば30〜40mmHg程度の減圧下で、30〜50℃程度で行うことができる。また、濃縮後、凍結乾燥、噴霧乾燥、造粒乾燥などの手段によりエキス末を得ることもできる。その際、デキストリンなどの賦形剤を加えてもよい。そのまま、粉末で用いてもよく、エキス末を製造してから必要に応じて任意成分と混合・造粒し、顆粒や細粒の形態にして用いることもできる。
本発明の血糖代謝改善剤は経口組成物として摂取することができる。経口組成物としては、医薬品、医薬部外品のほか、糖尿病、高血糖、耐糖能異常、インスリン抵抗性、動脈硬化、肥満、体脂肪蓄積、脂質代謝異常、生活習慣病、脂肪肝等の予防・改善や糖代謝亢進、抗老化の生理機能をコンセプトとした機能性飲食品、疾病者用食品、特定保健用食品、栄養機能食品、栄養補助食品、運動療法用食品、痩身用食品などとすることができる。これら経口組成物の剤形形態としては特に限定するものではないが、例えば、ハードカプセル、ソフトカプセル、サプリメント、チュアブル錠、飲料、粉末飲料、顆粒、フィルムなどの形態のほか、飲食品として使用する場合、例えば、茶系飲料、スポーツ飲料、美容飲料、果汁飲料、炭酸飲料、アルコール飲料、清涼飲料、ゼリー飲料、水や湯、炭酸水等で希釈する濃縮タイプの飲料等の飲料、水や湯等に溶解または懸濁させて飲用する粉末や顆粒、タブレット等の乾燥固形物、タブレット菓子、ゼリー類、スナック類、焼き菓子、揚げ菓子、ケーキ類、チョコレート、ガム、飴、グミなどの菓子類、スープ類、めん類、米飯類、シリアル等などの食品形態にすることもできる。このうち通常の生活においては、サプリメントタイプ、チュアブル錠、ワンショットドリンクタイプなどの形態が好ましく、運動効果を高める目的で摂取する場合には、スポーツ飲料などの飲料の形態が最も好ましい。これらの経口組成物は容器に充填された容器詰食品として消費者に提供することができる。容器は密封できるものであれば特に限定されない。血糖代謝改善剤は、錠剤、顆粒剤、カプセル剤等の経口用固形製剤、内服液剤、シロップ剤等の経口用液体製剤などの場合は、通常、乾燥物換算でこれら経口組成物に対して、0.01 〜95質量%、好ましくは5〜90質量%、最も好ましくは10〜80質量%配合する。上記以外の経口組成物の場合は、通常、0.001〜50質量%、好ましくは0.005〜30質量%、最も好ましくは0.01〜10質量%配合する
以下、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の例に限定されるものではない。なお、以下特に断りのない限り「%」は「質量%」を示す。
水性柿葉抽出物Aの調製
乾燥し裁断した柿葉約10gを、20倍質量の精製水を用いて抽出した。抽出は還流抽出装置を用い、1時間、沸騰還流の条件で実施した。抽出処理後、メッシュ及び濾紙にて不溶物を除去した後に、得られた抽出液を凍結乾燥し、水性柿葉抽出物A(粉末)を得た。
乾燥し裁断した柿葉約10gを、20倍質量の精製水を用いて抽出した。抽出は還流抽出装置を用い、1時間、沸騰還流の条件で実施した。抽出処理後、メッシュ及び濾紙にて不溶物を除去した後に、得られた抽出液を凍結乾燥し、水性柿葉抽出物A(粉末)を得た。
水性柿葉抽出物Aの糖代謝改善作用の評価
前記で得られた水性柿葉抽出物Aの糖代謝改善作用を評価した。糖代謝改善作用の評価としては。「C2C12細胞におけるAMPキナーゼのリン酸化活性と6−NBDG取込み促進作用、STZ糖尿病モデルマウスに対する単回投与による血糖効果作用、及びグレーストレランステスト」の測定を行なうことで実施した。
前記で得られた水性柿葉抽出物Aの糖代謝改善作用を評価した。糖代謝改善作用の評価としては。「C2C12細胞におけるAMPキナーゼのリン酸化活性と6−NBDG取込み促進作用、STZ糖尿病モデルマウスに対する単回投与による血糖効果作用、及びグレーストレランステスト」の測定を行なうことで実施した。
AMPキナーゼのリン酸化活性測定方法
下記にしたがって、ウェスタンブロッティング法を用いたAMPキナーゼのリン酸化活性の測定を行った。
水性柿葉抽出物A(粉末)を培地に対して最終濃度が0.05%となるように加えて溶解し、以下の実験に用いた。ネガティブコントロールとしては何も添加していない培地、ポジティブコントロールとしてAICAR(最終濃度2mM)を用いた。
マウス骨格筋管細胞株(C2C12)を6穴細胞培養プレートに播種し、10%ウシ胎児血清および1%抗菌剤を添加したDMEM培地中で37℃、5%二酸化炭素存在下で3日間培養した。細胞がコンフルエントになった状態で1%ウシ胎児血清を含むDMEM培地に交換し、さらに培養して完全に分化させた。さらに、培地を新しいものに交換したうえで、被検体を投与し37℃、5%二酸化炭素存在下で培養した。PBS(−)で二度細胞を洗浄後、フォスファターゼ阻害剤およびプロテアーゼ阻害剤、PMSFを添加した細胞溶解バッファーを150μL加え、セルスクレイパーで細胞溶解液を回収した。細胞溶解液を超音波処理後、遠心分離にて上清を回収した。上清は測定に用いるまで−80℃で保存した。上清のタンパク質濃度を測定し、サンプル間のタンパク濃度を一定に調整した。上清のタンパク濃度を調整後、サンプルバッファ(サーモ)を加え、熱変性させたものをウェスタンブロッティングに用いた。
7.5%の泳動ゲルを用いてSDS-PAGE後、iblotにてニトロセルロース膜に転写し、1次抗体としてリン酸化AMPK抗体(CST)および総AMPK(CST)を5%BSAまたはスキムミルクを含むTBSTにて1000倍に希釈し、4℃、シェイカー上でオバーナイト反応させた。よく洗浄後、5%スキムミルクTBSTでHRPラベルされた二次抗体(CST ,1:5000またはサンタクルーズ, 1:10000)を室温、1時間反応させた。よく洗浄後、DuraまたはECL+で発光させ、GEのデバイスで発光強度を検出した。活性の度合いはコントロール(サンプル無添加)群を1とした相対値で示した。測定結果を表1及び図1に示す。
下記にしたがって、ウェスタンブロッティング法を用いたAMPキナーゼのリン酸化活性の測定を行った。
水性柿葉抽出物A(粉末)を培地に対して最終濃度が0.05%となるように加えて溶解し、以下の実験に用いた。ネガティブコントロールとしては何も添加していない培地、ポジティブコントロールとしてAICAR(最終濃度2mM)を用いた。
マウス骨格筋管細胞株(C2C12)を6穴細胞培養プレートに播種し、10%ウシ胎児血清および1%抗菌剤を添加したDMEM培地中で37℃、5%二酸化炭素存在下で3日間培養した。細胞がコンフルエントになった状態で1%ウシ胎児血清を含むDMEM培地に交換し、さらに培養して完全に分化させた。さらに、培地を新しいものに交換したうえで、被検体を投与し37℃、5%二酸化炭素存在下で培養した。PBS(−)で二度細胞を洗浄後、フォスファターゼ阻害剤およびプロテアーゼ阻害剤、PMSFを添加した細胞溶解バッファーを150μL加え、セルスクレイパーで細胞溶解液を回収した。細胞溶解液を超音波処理後、遠心分離にて上清を回収した。上清は測定に用いるまで−80℃で保存した。上清のタンパク質濃度を測定し、サンプル間のタンパク濃度を一定に調整した。上清のタンパク濃度を調整後、サンプルバッファ(サーモ)を加え、熱変性させたものをウェスタンブロッティングに用いた。
7.5%の泳動ゲルを用いてSDS-PAGE後、iblotにてニトロセルロース膜に転写し、1次抗体としてリン酸化AMPK抗体(CST)および総AMPK(CST)を5%BSAまたはスキムミルクを含むTBSTにて1000倍に希釈し、4℃、シェイカー上でオバーナイト反応させた。よく洗浄後、5%スキムミルクTBSTでHRPラベルされた二次抗体(CST ,1:5000またはサンタクルーズ, 1:10000)を室温、1時間反応させた。よく洗浄後、DuraまたはECL+で発光させ、GEのデバイスで発光強度を検出した。活性の度合いはコントロール(サンプル無添加)群を1とした相対値で示した。測定結果を表1及び図1に示す。
骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性の測定
下記にしたがって、マウス骨格筋管細胞(C2C12)を用いた糖取込促進活性の測定を行った。
凍結保管されたC2C12マウス骨格筋芽細胞を融解し、高グルコースDMEM (5790)中で培養し、96ウェルのクリアボトムのブラックマイクロタイタープレート(Falcon)に、細胞を5000 cells / 200uL / wellの濃度で播種し、培養後筋管細胞に分化した細胞を実験に用いた。被検体としては、水性柿葉抽出物A(最終濃度:0.02%, 0.05%)、ネガティブコントロールとしては何も添加していない培地、ポジティブコントロールとしてインスリン (10nM)を用いた。
実験当日、培地を低グルコース DMEM (6047)に交換し、スタベーションを行った後、試験物を溶解した培地に交換し、60分間インキュベートした。処理後、培地を取り除き、100uMの光標識非加水分解性糖アナログ、6-(N-(7-Nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-yl)amino)-6-Deoxyglucose(6-NBDG;invitrogen社製)を溶解した低グルコース DMEM培地に交換し、10分または30分反応させた。反応後に培地を捨て、PBSで2回洗浄後、よく水を切ったマイクロプレートについて、蛍光プレートリーダーを用い444 nm/538 nm emissionで測定した。得られた結果を表2及び図2に示した。
下記にしたがって、マウス骨格筋管細胞(C2C12)を用いた糖取込促進活性の測定を行った。
凍結保管されたC2C12マウス骨格筋芽細胞を融解し、高グルコースDMEM (5790)中で培養し、96ウェルのクリアボトムのブラックマイクロタイタープレート(Falcon)に、細胞を5000 cells / 200uL / wellの濃度で播種し、培養後筋管細胞に分化した細胞を実験に用いた。被検体としては、水性柿葉抽出物A(最終濃度:0.02%, 0.05%)、ネガティブコントロールとしては何も添加していない培地、ポジティブコントロールとしてインスリン (10nM)を用いた。
実験当日、培地を低グルコース DMEM (6047)に交換し、スタベーションを行った後、試験物を溶解した培地に交換し、60分間インキュベートした。処理後、培地を取り除き、100uMの光標識非加水分解性糖アナログ、6-(N-(7-Nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-yl)amino)-6-Deoxyglucose(6-NBDG;invitrogen社製)を溶解した低グルコース DMEM培地に交換し、10分または30分反応させた。反応後に培地を捨て、PBSで2回洗浄後、よく水を切ったマイクロプレートについて、蛍光プレートリーダーを用い444 nm/538 nm emissionで測定した。得られた結果を表2及び図2に示した。
STZ糖尿病モデルマウスに対する単回投与による血糖降下作用の評価
下記にしたがって、STZ糖尿病モデルマウスに対する単回投与による血糖降下作用の測定を行った。
5週令のC57BL/6Jマウスを予備飼育の後、絶食状態にてストレプトゾトシン(STZ)の腹腔内投与(160 mg/kg B.W.)により糖尿病を誘導させた。投与後、2時間絶食後の血糖が250 mg/dL以上を呈した動物を評価に用いた。ネガティブコントロールとしては蒸留水、ポジティブコントロールとしてはメトホルミン塩酸塩(和光純薬製:Mt) 100mg/kg B.Wを用いた。水性柿葉抽出物Aは 500mg/kg B.W(PL-500)となるように投与した。投与時の水性柿葉抽出物A濃度は、60mg/mLであり、実際の平均投与量は、135.8μLであった。試験動物は2時間絶食後の血糖値の平均が同等になるように群分けし(ネガティブコントロールは7匹、他の2群は各8匹)、各試験物をゾンデにて経口投与し、投与後1、2、3時間後の血糖を測定し、初期値からの変化値(Δ血糖値)を求めた。結果を表3及び図3に示した。
下記にしたがって、STZ糖尿病モデルマウスに対する単回投与による血糖降下作用の測定を行った。
5週令のC57BL/6Jマウスを予備飼育の後、絶食状態にてストレプトゾトシン(STZ)の腹腔内投与(160 mg/kg B.W.)により糖尿病を誘導させた。投与後、2時間絶食後の血糖が250 mg/dL以上を呈した動物を評価に用いた。ネガティブコントロールとしては蒸留水、ポジティブコントロールとしてはメトホルミン塩酸塩(和光純薬製:Mt) 100mg/kg B.Wを用いた。水性柿葉抽出物Aは 500mg/kg B.W(PL-500)となるように投与した。投与時の水性柿葉抽出物A濃度は、60mg/mLであり、実際の平均投与量は、135.8μLであった。試験動物は2時間絶食後の血糖値の平均が同等になるように群分けし(ネガティブコントロールは7匹、他の2群は各8匹)、各試験物をゾンデにて経口投与し、投与後1、2、3時間後の血糖を測定し、初期値からの変化値(Δ血糖値)を求めた。結果を表3及び図3に示した。
グルコーストレランステスト 下記にしたがって、水性柿葉抽出物Aを経口摂取させたマウスにおけるグルコーストレランステストを行った。 水性柿葉抽出物Aを、最終濃度が0.25%(w/w)となるように添加した高脂肪高ショ糖飼料(F2WTD)および高脂肪高ショ糖飼料(ともにオリエンタル酵母工業(株)社製)を作成し、各々ペレット状に成型した。12匹のC57BL/6Jマウス(5週令:日本チャールス・リバー社)を1週間の予備飼育の後、1群6匹に分けて高脂肪高ショ糖飼料(HFHS)および柿葉エキス配合高脂肪高ショ糖飼料(HFHS+柿葉)を1日に約3g与え、5ヶ月間飼育を行った。飼育後、グルコーストレランステストを実施した。グルコーストレランステストは、2gブドウ糖/kg body weightを腹腔内に注射し、0、30、60、90、120分後に尾静脈血にてフリースタイルフリーダムライト(アボット社製)を用いて血糖値を測定した。さらに、1週間絶食させた後のマウスを、麻酔下で下腿部の骨格筋サンプルを採取し、凍結保存した。血糖値の測定結果を図4に示す。なお、検定は各群を独立サンプルとして統計解析ソフトPASW statistics 18を用いてstudent’s t testにより行った。図の「*」と「**」は。各々、5%若しくは1%の危険率で有意差を認めたことを示す。
ウェスタンブロッティングでの骨格筋AMPキナーゼ活性、eNOS、PECAMの測定 前記試験で採取した骨格筋サンプルを凍結粉砕し、その一部をT-PER 緩衝液(Thermo Scientific社製)中で超音波処理後、遠心分離により上清を得た。得られた上清のタンパク質定量を行い、各サンプル間の蛋白量を一定にあわせた。濃度調整した上清タンパクにLane Marker Sample Buffer SDS (Thermo Scientific社製)を加え、98℃で加熱変性させ、電気泳動用サンプルを調整した。48μgタンパク量の泳動用サンプルを7.5%ゲルでSDS-PAGEし、iblotシステム (invitrogen社製)を用いてニトロセルロース膜に転写した。転写された膜を5%スキムミルク溶液でブロッキング処理後、常法に従い、1次抗体、2次抗体と反応させた後、ECLPlus Western Blotting Detection System(GE Healthcare社製)を検出試薬として、LAS4000miniシステム(GE Healthcare社製)を用いてバンドを検出した。(図5)バンドの強度を画像解析ソフト(ImageQuantTL社製)により数値化し、AMPキナーゼ活性として総AMPK(tAMPK)に対するリン酸化AMPK(pAMPK)の発現比を、血管拡張因子であるeNOSおよび血管マーカーであるCD31は内在性コントロールのGAPDHで補正した値についてHFHS群を100として相対的に示した。結果を図6、7および8に示す。
表1〜3及び図1〜3に示したとおり、熱水で抽出して得られた水性柿葉エキスAは、明らかに0.05質量%の濃度においてAMPキナーゼのリン酸化活性を有し、マウス骨格筋管細胞(C2C12)における糖取込促進活性も有し、糖尿病モデルマウスに対する血糖値低下効果も有することが判った。また、図4に示したとおり、高脂肪高ショ糖飼料に0.25%(w/w)の水性柿葉抽出物Aを添加した場合は、添加しない場合に比べてグルコース負荷後の血糖値の上昇を有意に抑制したことから、水性柿葉抽出物Aは耐糖能低下の改善作用を有することがわかった。図4、図6に示したとおり、水性柿葉抽出物Aは、骨格筋中のAMPキナーゼのリン酸化活性を有することがわかった。また、図7、図8に示したとおり、eNOSとCD31が増加したことから、水性柿葉抽出物Aには、血管拡張機能および血管新生の亢進作用も有し、骨格筋組織における血流量および毛細血管密度を増大させる作用があることがわかった。
水性柿葉抽出物Bの糖代謝改善作用の評価
乾燥し裁断した柿葉約10gを、20倍質量の水−エチルアルコール混合液を用いて抽出した。抽出は還流抽出装置を用い、1時間、沸騰還流の条件で実施した。抽出処理後、メッシュ及び濾紙にて不溶物を除去した後に、エバポレーターを用いてエチルアルコールを除去し、得られた抽出液を凍結乾燥して水性柿葉抽出物B(粉末)を得た。水性柿葉エキスBは更に分画し、各画分の糖代謝改善作用を評価した。探索は、ゲル濾過クロマトグラフィーを用いて分画し、各分画における評価は「骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性の測定」で実施した。
乾燥し裁断した柿葉約10gを、20倍質量の水−エチルアルコール混合液を用いて抽出した。抽出は還流抽出装置を用い、1時間、沸騰還流の条件で実施した。抽出処理後、メッシュ及び濾紙にて不溶物を除去した後に、エバポレーターを用いてエチルアルコールを除去し、得られた抽出液を凍結乾燥して水性柿葉抽出物B(粉末)を得た。水性柿葉エキスBは更に分画し、各画分の糖代謝改善作用を評価した。探索は、ゲル濾過クロマトグラフィーを用いて分画し、各分画における評価は「骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性の測定」で実施した。
ゲル濾過クロマトグラフィー
Purif-espoir2(昭光サイエンティフィック社製)およびSephadex-LH20(GEヘルスケアジャパン社製)を用いた選択吸着による分画を行なった。移動相は、水:メタノール=100:0〜0:100の範囲で、20%ずつメタノール比をステップワイズで増加させた混合溶媒を使用し、6つの画分に分画した。さらに、水:アセトン=30:70の混合溶媒を用いて更に溶出を行なった。得られた7つの分画は、エバポレーターでアルコールなどの揮発成分を除去した後に、凍結乾燥を行い、各分画エキス末を得た。分画結果および当該手法にて一般的に得られる化合物を表4に示す。なお、回収率とは、アプライさせた水性柿葉エキスBの質量に対する各画分で得られた画分エキスの質量比率である。
Purif-espoir2(昭光サイエンティフィック社製)およびSephadex-LH20(GEヘルスケアジャパン社製)を用いた選択吸着による分画を行なった。移動相は、水:メタノール=100:0〜0:100の範囲で、20%ずつメタノール比をステップワイズで増加させた混合溶媒を使用し、6つの画分に分画した。さらに、水:アセトン=30:70の混合溶媒を用いて更に溶出を行なった。得られた7つの分画は、エバポレーターでアルコールなどの揮発成分を除去した後に、凍結乾燥を行い、各分画エキス末を得た。分画結果および当該手法にて一般的に得られる化合物を表4に示す。なお、回収率とは、アプライさせた水性柿葉エキスBの質量に対する各画分で得られた画分エキスの質量比率である。
各画分エキス末の骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性の測定
前記と同じ方法を用いて、水性柿葉抽出物Bおよび各分画エキスの骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性を測定した。水性柿葉抽出物Bおよび各分画エキスは最終濃度が0.02%となる条件で行なった。得られた結果を表5および図9に示す。
前記と同じ方法を用いて、水性柿葉抽出物Bおよび各分画エキスの骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性を測定した。水性柿葉抽出物Bおよび各分画エキスは最終濃度が0.02%となる条件で行なった。得られた結果を表5および図9に示す。
表3に示したとおり、100%メタノールおよび水:アセトン=30:70の混合溶媒において高い活性を確認した。一般的に、100%メタノールの溶出にて得られる画分には重合度が7以下の低重合プロアントシアニジンが、水:アセトン=30:70の混合溶媒の溶出にて得られる画分には重合度が8以上の高重合プロアントシアニジンが多く含有されることが知られていることから、水性柿葉抽出物A中の効果成分は、水に溶解するアントシアニジンの可能性が高いことがわかった。
以下、本発明に係る血糖代謝改善剤を配合した経口組成物の実施例の処方を挙げるが、本発明は下記の処方に限定されるものではない。なお、特に指定の無いかぎり配合量は質量部を示す。
処方例1:スポーツ飲料
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 0.3
果糖 8
食塩 2
重曹 2
水 残 部
合 計 500
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 0.3
果糖 8
食塩 2
重曹 2
水 残 部
合 計 500
処方例2:粉末茶
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 22
香料 3
デキストリン 75
合 計 100
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 22
香料 3
デキストリン 75
合 計 100
処方例3:チュアブル錠
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスB 100
キシリトール 285
アスパルテーム 4
ステアリン酸マグネシウム 10
香料 1
合 計 400
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスB 100
キシリトール 285
アスパルテーム 4
ステアリン酸マグネシウム 10
香料 1
合 計 400
処方例4:チューイングガム
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスB 100
ガムベース 500
キシリトール 1000
還元パラチノース 700
香料 200
合 計 2500
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスB 100
ガムベース 500
キシリトール 1000
還元パラチノース 700
香料 200
合 計 2500
処方例5:焼き菓子
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 0.3
薄力粉 17.85
ベーキングパウダー 0.3
米油 2.4
還元水あめ 9
香料 0.15
合 計 30
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 0.3
薄力粉 17.85
ベーキングパウダー 0.3
米油 2.4
還元水あめ 9
香料 0.15
合 計 30
処方例6:ゼリー飲料
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスB 0.35
オリゴ糖シロップ 27
還元水あめシロップ 27
濃縮果汁 7.2
グルコマンナン 5.4
pH調整剤 4.5
ゲル化剤 2.7
香料 0.45
水 残 部
合 計 100
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスB 0.35
オリゴ糖シロップ 27
還元水あめシロップ 27
濃縮果汁 7.2
グルコマンナン 5.4
pH調整剤 4.5
ゲル化剤 2.7
香料 0.45
水 残 部
合 計 100
処方例7:ショットドリンク
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 0.3
オリゴ糖シロップ 15
還元水あめシロップ 15
濃縮果汁 4
pH調整剤 2.5
安定化剤 1
香料 0.25
スクラロース 0.02
水 残 部
合 計 100
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 0.3
オリゴ糖シロップ 15
還元水あめシロップ 15
濃縮果汁 4
pH調整剤 2.5
安定化剤 1
香料 0.25
スクラロース 0.02
水 残 部
合 計 100
処方例8:カプセル剤 (300mg/個)
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 150
コーンスターチ 60
セルロース 60
トコフェロール 6
乳糖 23
安定化剤 1
合 計 300
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 150
コーンスターチ 60
セルロース 60
トコフェロール 6
乳糖 23
安定化剤 1
合 計 300
処方例9:錠剤(250mg錠)
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 150
コーンスターチ 25
セルロース 25
ビタミンC 50
合 計 250
成 分 配 合 量
水性柿葉エキスA 150
コーンスターチ 25
セルロース 25
ビタミンC 50
合 計 250
水性柿葉抽出物Aの糖代謝改善作用の評価
前記で得られた水性柿葉抽出物Aの糖代謝改善作用を評価した。糖代謝改善作用の評価としては。「C2C12細胞におけるAMPキナーゼのリン酸化活性と6−NBDG取込み促進作用、STZ糖尿病モデルマウスに対する単回投与による血糖効果作用、及び高脂肪高ショ糖負荷マウスに対する長期摂取によるグルコーストレランステストおよび骨格筋のAMPK活性とeNOS, CD31発現」の測定を行なうことで実施した。
前記で得られた水性柿葉抽出物Aの糖代謝改善作用を評価した。糖代謝改善作用の評価としては。「C2C12細胞におけるAMPキナーゼのリン酸化活性と6−NBDG取込み促進作用、STZ糖尿病モデルマウスに対する単回投与による血糖効果作用、及び高脂肪高ショ糖負荷マウスに対する長期摂取によるグルコーストレランステストおよび骨格筋のAMPK活性とeNOS, CD31発現」の測定を行なうことで実施した。
骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性の測定
下記にしたがって、マウス骨格筋管細胞(C2C12)を用いた糖取込促進活性の測定を行った。
凍結保管されたC2C12マウス骨格筋芽細胞を融解し、高グルコースDMEM (5790)中で培養し、96ウェルのクリアボトムのブラックマイクロタイタープレート(Falcon)に、細胞を5000 cells / 200μL / wellの濃度で播種し、培養後筋管細胞に分化した細胞を実験に用いた。被検体としては、水性柿葉抽出物A(最終濃度:0.02%, 0.05%)、ネガティブコントロールとしては何も添加していない培地、ポジティブコントロールとしてインスリン (10nM)を用いた。
実験当日、培地を低グルコース DMEM (6047)に交換し、スタベーションを行った後、試験物を溶解した培地に交換し、60分間インキュベートした。処理後、培地を取り除き、100μMの光標識非加水分解性糖アナログ、6-(N-(7-Nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-yl)amino)-6-Deoxyglucose (6-NBDG;invitrogen社製)を溶解した低グルコース DMEM培地に交換し、10分または30分反応させた。反応後に培地を捨て、PBSで2回洗浄後、よく水を切ったマイクロプレートについて、蛍光プレートリーダーを用い444 nm/538 nm emissionで測定した。得られた結果を表2及び図2に示した。
下記にしたがって、マウス骨格筋管細胞(C2C12)を用いた糖取込促進活性の測定を行った。
凍結保管されたC2C12マウス骨格筋芽細胞を融解し、高グルコースDMEM (5790)中で培養し、96ウェルのクリアボトムのブラックマイクロタイタープレート(Falcon)に、細胞を5000 cells / 200μL / wellの濃度で播種し、培養後筋管細胞に分化した細胞を実験に用いた。被検体としては、水性柿葉抽出物A(最終濃度:0.02%, 0.05%)、ネガティブコントロールとしては何も添加していない培地、ポジティブコントロールとしてインスリン (10nM)を用いた。
実験当日、培地を低グルコース DMEM (6047)に交換し、スタベーションを行った後、試験物を溶解した培地に交換し、60分間インキュベートした。処理後、培地を取り除き、100μMの光標識非加水分解性糖アナログ、6-(N-(7-Nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-yl)amino)-6-Deoxyglucose (6-NBDG;invitrogen社製)を溶解した低グルコース DMEM培地に交換し、10分または30分反応させた。反応後に培地を捨て、PBSで2回洗浄後、よく水を切ったマイクロプレートについて、蛍光プレートリーダーを用い444 nm/538 nm emissionで測定した。得られた結果を表2及び図2に示した。
グルコーストレランステスト
下記にしたがって、水性柿葉抽出物Aを長期経口摂取させたマウスにおけるグルコーストレランステストを行った。
水性柿葉抽出物Aを、最終濃度が0.25%(w/w)となるように添加した高脂肪高ショ糖飼料(F2WTD)および高脂肪高ショ糖飼料(ともにオリエンタル酵母工業(株)社製)を作成し、各々ペレット状に成型した。12匹のC57BL/6Jマウス(5週令:日本チャールス・リバー社)を1週間の予備飼育の後、1群6匹に分けて高脂肪高ショ糖飼料(HFHS)および柿葉エキス配合高脂肪高ショ糖飼料(HFHS+柿葉)を1日に約3g与え、5ヶ月間飼育を行った。飼育後、グルコーストレランステストを実施した。グルコーストレランステストは、2gブドウ糖/kg body weightを腹腔内に注射し、0、30、60、90、120分後に尾静脈血にてフリースタイルフリーダムライト(アボット社製)を用いて血糖値を測定した。さらに、1週間絶食させた後のマウスを、麻酔下で下腿部の骨格筋サンプルを採取し、凍結保存した。血糖値の測定結果を図4に示す。なお、検定は各群を独立サンプルとして統計解析ソフトPASW statistics 18を用いてstudent’s t testにより行った。図の「*」と「**」は、各々、5%若しくは1%の危険率で有意差を認めたことを示す。
下記にしたがって、水性柿葉抽出物Aを長期経口摂取させたマウスにおけるグルコーストレランステストを行った。
水性柿葉抽出物Aを、最終濃度が0.25%(w/w)となるように添加した高脂肪高ショ糖飼料(F2WTD)および高脂肪高ショ糖飼料(ともにオリエンタル酵母工業(株)社製)を作成し、各々ペレット状に成型した。12匹のC57BL/6Jマウス(5週令:日本チャールス・リバー社)を1週間の予備飼育の後、1群6匹に分けて高脂肪高ショ糖飼料(HFHS)および柿葉エキス配合高脂肪高ショ糖飼料(HFHS+柿葉)を1日に約3g与え、5ヶ月間飼育を行った。飼育後、グルコーストレランステストを実施した。グルコーストレランステストは、2gブドウ糖/kg body weightを腹腔内に注射し、0、30、60、90、120分後に尾静脈血にてフリースタイルフリーダムライト(アボット社製)を用いて血糖値を測定した。さらに、1週間絶食させた後のマウスを、麻酔下で下腿部の骨格筋サンプルを採取し、凍結保存した。血糖値の測定結果を図4に示す。なお、検定は各群を独立サンプルとして統計解析ソフトPASW statistics 18を用いてstudent’s t testにより行った。図の「*」と「**」は、各々、5%若しくは1%の危険率で有意差を認めたことを示す。
ウェスタンブロッティングでの骨格筋AMPキナーゼ活性、eNOS、CD31発現の測定
前記試験で採取した骨格筋サンプルを凍結粉砕し、その一部をT-PER 緩衝液(Thermo Scientific社製)中で超音波処理後、遠心分離により上清を得た。得られた上清のタンパク質定量を行い、各サンプル間の蛋白量を一定にあわせた。濃度調整した上清タンパクにLane Marker Sample Buffer SDS(Thermo Scientific社製)を加え、98℃で加熱変性させ、電気泳動用サンプルを調整した。48μgタンパク量の泳動用サンプルを7.5%ゲルでSDS-PAGEし、iblotシステム(invitrogen社製)を用いてニトロセルロース膜に転写した。転写された膜を5%スキムミルク溶液でブロッキング処理後、常法に従い、1次抗体、2次抗体と反応させた後、ECLPlus Western Blotting Detection System(GE Healthcare社製)を検出試薬として、LAS4000miniシステム(GE Healthcare社製)を用いてバンドを検出した。(図5)バンドの強度を画像解析ソフト(ImageQuantTL社製)により数値化し、AMPキナーゼ活性として総AMPK(tAMPK)に対するリン酸化AMPK(pAMPK)の発現比を、血管拡張因子であるeNOSおよび血管マーカーであるCD31は内在性コントロールのGAPDHで補正した値についてHFHS群を100として相対的に示した。結果を図6、7および8に示す。
前記試験で採取した骨格筋サンプルを凍結粉砕し、その一部をT-PER 緩衝液(Thermo Scientific社製)中で超音波処理後、遠心分離により上清を得た。得られた上清のタンパク質定量を行い、各サンプル間の蛋白量を一定にあわせた。濃度調整した上清タンパクにLane Marker Sample Buffer SDS(Thermo Scientific社製)を加え、98℃で加熱変性させ、電気泳動用サンプルを調整した。48μgタンパク量の泳動用サンプルを7.5%ゲルでSDS-PAGEし、iblotシステム(invitrogen社製)を用いてニトロセルロース膜に転写した。転写された膜を5%スキムミルク溶液でブロッキング処理後、常法に従い、1次抗体、2次抗体と反応させた後、ECLPlus Western Blotting Detection System(GE Healthcare社製)を検出試薬として、LAS4000miniシステム(GE Healthcare社製)を用いてバンドを検出した。(図5)バンドの強度を画像解析ソフト(ImageQuantTL社製)により数値化し、AMPキナーゼ活性として総AMPK(tAMPK)に対するリン酸化AMPK(pAMPK)の発現比を、血管拡張因子であるeNOSおよび血管マーカーであるCD31は内在性コントロールのGAPDHで補正した値についてHFHS群を100として相対的に示した。結果を図6、7および8に示す。
表1〜3及び図1〜3に示したとおり、熱水で抽出して得られた水性柿葉エキスAは、明らかに0.05質量%の濃度においてAMPキナーゼのリン酸化活性を有し、マウス骨格筋管細胞(C2C12)における糖取込促進活性も有し、糖尿病モデルマウスに対する血糖値低下効果も有することが判った。また、図4に示したとおり、高脂肪高ショ糖飼料に0.25%(w/w)の水性柿葉抽出物Aを添加した場合は、添加しない場合に比べてグルコース負荷後の血糖値の上昇を有意に抑制したことから、水性柿葉抽出物Aは耐糖能低下の改善作用を有することがわかった。図5、図6に示したとおり、水性柿葉抽出物Aは、骨格筋中のAMPキナーゼのリン酸化活性を有することがわかった。また、図7、図8に示したとおり、eNOSとCD31が増加したことから、水性柿葉抽出物Aには、血管拡張機能および血管新生の亢進作用も有し、骨格筋組織における血流量および毛細血管密度を増大させる作用があることがわかった。
各画分エキス末の骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性の測定
前記と同じ方法を用いて、水性柿葉抽出物Bおよび各分画エキスの骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性を測定した。水性柿葉抽出物Bおよび各分画エキスは最終濃度が0.02%となる条件で行なった。得られた結果を表5および図9に示す。
前記と同じ方法を用いて、水性柿葉抽出物Bおよび各分画エキスの骨格筋管細胞を用いた糖取込促進活性を測定した。水性柿葉抽出物Bおよび各分画エキスは最終濃度が0.02%となる条件で行なった。得られた結果を表5および図9に示す。
Claims (4)
- 水溶解性アントシアニジンからなる血糖代謝改善剤。
- 請求項1に記載の水溶解性アントシアニジンを含有する水及び/又はエチルアルコールで抽出された水性植物抽出物であることを特徴とする血糖代謝改善剤。
- 請求項1又は2に記載の血糖代謝改善剤を含有することを特徴とする経口組成物。
- 請求項3に記載の経口組成物を充填した容器詰食品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2013-03-29 JP JP2013074465A patent/JP2014198684A/ja active Pending
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