JP2014198533A - 軸重制御システム及び軸重制御装置を有する鉄道車両。 - Google Patents
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Abstract
【課題】走行区間や運転動作の条件に関係なく複数の軸または台車間で牽引力を均等に安定させることができる軸重制御システムを提供することである【解決手段】上記を解決するため本発明のシステムは、各台車と車体結合部にセンサを設け、機関車走行時の軸重移動をモニタリング可能とし、そのデータを元に2つ以上に分割された燃料タンク間に設けられたポンプを制御し、燃料充填量を調整することで軸重移動を抑制する。【選択図】 図1
Description
本発明の実施形態は、軸重制御システム及び軸重制御装置を有する鉄道車両に関する。
鉄道車両は、両端に車輪を有する車軸を複数本、有している。その車輪を電動機などの回転力により回転させると、車輪とレールとの間に摩擦力が生じ、その摩擦力によって前進または後進の走行が可能となる。
この摩擦力には「軸重」が大きく関係している。軸重とは、平坦なレール上に鉄道車両が静止している状態で、鉄道車両の1つの車輪にかかる垂直方向荷重(輪重)を左右両輪で和をとり、1つの輪軸で表したものである。軸重が大きい方が車輪とレール面の摩擦力が増し牽引力が上がる。一方で、軸重が大きくなるとレールに負担がかかり、レールが摩耗するなどの問題が生じる。
また、例えば機関車が被牽引車を牽引する際、機関車と被牽引車の連結器高さと、機関車が被牽引車を牽引する牽引力が働く高さには違いが生じる。その差による回転モーメントによって各軸重の値が変化し、一部の軸重が軽くなる「軸重移動」が生じる。
また、例えば、車両が上り勾配上に位置する場合、車両の重心位置は後方に移動するため、先頭側の軸重が軽くなる。これらの軸重移動により必要な牽引力が確保できず、起動に支障をきたす恐れがある。
このため車両の重さを大きくせずに必要な牽引力を得るために、車両内または台車間に配置された重量物を移動装置により前後に動かすことにより、軸重を移動させるような方法が考案されている(特許文献1、2参照)。
しかしながら、従来の方法では重量物の移動が必須であるため、重量物が移動できる空間が必要となる。また車体の下部に移動物体を設ける場合、台車間に十分な移動空間を確保できず、重量物の移動がわずかとなり軸重差を抑制する効果を得にくくなる問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、車体形状に影響されることなく軸重を制御することが可能な軸重制御システム及び軸重制御装置を搭載した鉄道車両を提供することである。
上記を解決するため本発明のシステムは、各台車と車体搭載部の間に荷重検出センサを設け、勾配上における各軸の軸重移動(軸重差)をモニタリング可能とし、車両の前後と車体中央に燃料タンクを設け、タンク間で流体を移動できる構成とする。機関車のノッチ情報から算出される牽引力と、上記荷重検出センサのデータを元にポンプを制御し、タンク内の燃料流体充填量を調整することで軸重移動を抑制し、最適な牽引力を生み出す。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図1は、第1実施形態の概要を示す。図2は、第1実施形態の軸重制御システムの動作を示す回路概略図である。また、図3は、燃料移動量算出のフローチャートである。図4、図5は、燃料タンクの配置の異なる例を示す。
第1実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図1は、第1実施形態の概要を示す。図2は、第1実施形態の軸重制御システムの動作を示す回路概略図である。また、図3は、燃料移動量算出のフローチャートである。図4、図5は、燃料タンクの配置の異なる例を示す。
鉄道車両1は、車体床下に長手方向に沿って2つの台車2a、2bが設けられている。このとき台車2aは、鉄道車両1の進行方向11の、先頭側に設けられており、台車2bは鉄道車両1の被牽引車10接続側に設けられている。また、台車2aには、その左右端部に車輪を有する第1車軸3aと第2車軸3bが設けられている。また台車2bには左右端部に車輪を有する第3車軸3cと第4車軸3dが設けられている。鉄道車両1は床下に設けられた中心ピン6により曲線上では回転可能な台車2a及び2bが支持するように接続されている。
鉄道車両1はディーゼルエンジンなどを主動力源や補助的な動力源として走行する場合がある。上記のように鉄道車両1が有する燃料は、床下の燃料タンク4に貯蓄される。燃料タンク4は、例えば第1燃料タンク4a、第2燃料タンク4b、第3燃料タンク4cのように3つに分割される。そのうちの1つである第1燃料タンク4aは鉄道車両1の床下の長手方向先頭側の端部に設けられている。また、第2燃料タンク4bは、台車2a、2b間に設けられている。また、第3燃料タンク4cは長手方向被牽引車接続側の端部に設けられている。ここでは第1燃料タンク4a、第2燃料タンク4b、第3燃料タンク4cを総称して燃料タンク4とする。燃料タンク4の形状は、箱形または円筒形状となっている。予め鉄道車両1の車体の一部として組み込むことが可能である。また、燃料タンク4は、取り付け枠等を有することで鉄道車両1の外部取り付け品として、鉄道車両1にボルトや溶接等で後から取り付けることも可能である。このとき、燃料タンク4は、鉄道車両1の床下かつ車両限界内であり、他の電気部品等が配置されていない余裕空間に設けられている。燃料タンク4内には燃料7が充填されている。第1燃料タンク4aと第2燃料タンク4bは、第1燃料配管9abによって接続される。第2燃料タンク4bと第3燃料タンク4cは、第2燃料配管9bcによって接続される。
ポンプ8aは、第1燃料配管9abに取り付けられている。ポンプ8bは第2燃料配管9bcに取り付けられている。ポンプ8a及びポンプ8bはポンプを動作させることにより各燃料タンク4間の燃料の移動を行う。通常走行時には各燃料タンク内の燃料が自由に連通できるよう、ここでは図示しない電磁締切弁がポンプ8a及びポンプ8bのそれぞれと並列に接続されている。ポンプ8を動作させない時は、電磁締切弁は常に開路している。車体1と台車2aおよび2bの間に上下方向の荷重を検出するための荷重検出センサ5a及び5bを設ける。鉄道車両1の長手方向、被牽引車接続側の端部には連結器27を介して被牽引車10が連結される。鉄道車両1は、被牽引車10を進行方向11(図1の右側から左側へ向かって進む方向)へ向かって牽引力24により牽引する。勾配12(角度θ)はレール19の水平方向に対する傾きを示す。
次に、上記のような構成を有する鉄道車両1の制御を行うコントロール装置15と、コントロール装置15と接続する機器について図2を用いて説明する。
図2は、鉄道車両1がディーゼルエンジン等の燃料を用いて動力源とする鉄道車両である場合の構成を図示したものである。エンジン16は発電機17と接続されている。エンジン16は発電機17を回転させ、発電機17から得られた電力を電力変換装置22にて例えば三相交流に変換し、モータ21を回転させる。モータ21の回転力で車輪3が回転し車両が走行する。図示しない各装置には発電機17から電力が供給され、動作する。また、コントロール装置15は、モニタリング装置14、ポンプ8a、8bと接続されている。モニタリング装置14は、台車2a、2bに掛かる荷重を検出する荷重センサ5a及び5b、燃料残量ゲージ18と接続される。モニタリング装置14は、荷重センサ5a、5b、燃料ゲージ18からの情報をもとに車両情報をモニタリングする。また、外部から勾配地点情報20をここでは図示しないアンテナなどにより受信する。
上記のような構成を用いて、鉄道車両1の軸重移動の発生を抑え、起動時の牽引力を確保するため、燃料タンク4内の燃料7を移動させる。その軸重移動を発生させないための必要な燃料移動量WSを計算するフローチャートを図3に示す。
図3はコントロール装置15にて演算される処理フローである。コントロール装置15には、外部より鉄道車両1のノッチ情報(牽引力24は車両ノッチ情報から算出)、レール19の上面から連結器までの高さH、レール19の上面から台車と車体との牽引力伝達点までの高さhおよび車体中心から台車中心までの距離L、台車内の車軸間距離lが入力される。(Step1)
次に式(1)より、図1に示す4軸の鉄道車両の場合の車体の回転モーメントを算出する(Step2)。
次に式(1)より、図1に示す4軸の鉄道車両の場合の車体の回転モーメントを算出する(Step2)。
次に、式(2)より台車間軸重移動量Wを算出する。また、式(3)より起動時の台車内軸重移動量wを算出する(Step3)。
次に式(4)より起動時の1軸と4軸の軸重差W1を算出する(Step4)。
下記の式(5)は勾配上に停止している時の台車間の軸重差W2を示す。この時、荷重検出センサ5aは台車2aに掛かる荷重wa、荷重検出センサ5bは台車2bに掛かる荷重wbを検出する。(Step5)
そして台車間の軸重差W2をコントロール装置15へ出力する。(Step6)
そして台車間の軸重差W2をコントロール装置15へ出力する。(Step6)
鉄道車両1の平坦なレール面上における起動時の最大軸重差は、式(4)に示すW1である。また、鉄道車両1の勾配上における起動時の最大軸重差は、式(4)に示すW1に式(5)に示すW2を加えたものである。
次に、起動時の軸重差W1、勾配停車時の軸重差W2より燃料タンク4cから燃料タンク4aへの燃料移動量WSを下記式(6)(7)から算出する。ここで、車体中心から台車中心距離をL、台車中心から燃料タンク中心までの距離も同様にLである場合を例にとると、台車2aと台車2b間の距離2Lは燃料タンク4aと燃料タンク4c間の距離4Lの1/2であるから燃料タンク4cから燃料タンク4aへの燃料移動量WSは軸重差の1/2となる。
式(6)は勾配なしの条件のため、右辺の項の勾配軸重差を抜いたものである。
以上より、燃料移動量Wは算出される。次に、コントロール装置15は、ポンプ8a、8bと並列に設けられている電磁締切弁を閉じる。電磁締切弁を閉じることにより、燃料タンク4間の自由な連通機能を抑止し、必要な燃料量のみが移動するように制御可能となる。また、モニタリング装置14を介して、燃料残量ゲージ18にて燃料タンク4内の燃料量を検出する。次に、コントロール装置15は、ポンプ8を作動させ、上記より算出された燃料移動量WSに基づき燃料を燃料タンク4cから4aへ、を移動させる(Step8)。
モニタリング装置14は、燃料残量ゲージ18から検出される燃料量により、燃料移動量WSの燃料移動が終了したことを検出する。モニタリング装置14よりコントロール装置15は、燃料移動が終了した信号を受け取る。コントロール装置15が燃料移動の終了の信号を受け取った後、コントロール装置15は、車両1を起動させる(Step9)。
ここで、ある荷重を有する貨物車10が接続されている鉄道車両1が、ある勾配に停止状態から走行を開始する場合の例について説明する。鉄道車両1は、貨物車10を必要牽引力F=150kNで起動する。車体中心から台車中心距離Lが3、400mm、車輪間距離がl=2、500mm、レール19面から連結器までの高さHが880mm、レール19面から台車と車体の連結点までの高さを210mmとした場合、式(1)(2)(3)(4)より台車2aと台車2b間(1軸と4軸の間)の軸重差W1が約4、216kgとなる。また、式(5)より、勾配停止時の軸重差W2が200kgになる。この軸重移動量W1+W2を補償するために、式(6)より、燃料移動量を算出し、約2200kgの燃料(軽油の場合約2600L)を第2燃料タンク4bまたは第3燃料タンク4cから第1燃料タンク4aへ、第1燃料配管9ab及び第2燃料配管9bcを介して送油することで、勾配起動時の軸重移動量の補正量は100%となる。
次に、ある荷重を有する被牽引車10が接続されている鉄道車両1が、平坦路線に停止している状態から走行を開始する場合について説明する。上記と同条件とすると、式(1)(2)(3)(4)より台車2aと台車2b間(1軸と4軸の間)の軸重差は約4200kgとなる。燃料移動量は式(6)より算出し、約2000kgの燃料を第3燃料タンク4cから第1燃料タンク4aへ移動させる。この結果100%補償される。
またモニタリング装置14には、燃料タンク4内の燃料量情報18、および外部からの勾配地点情報20が入力される。タンクの容量を越えた量の燃料を移動することはできないから、燃料タンクの容量に対して上限が設けられており、その上限を閾値とし、第1燃料タンク4a、第2燃料タンク4b、第3燃料タンク4cのいずれかの燃料タンクに閾値以上の燃料7が流入してきた場合、上限監視センサ18が“超過”情報を検出する。上限監視センサ18の超過情報は、モニタリング装置14を介してコントロール装置15に送信される。超過情報を得たコントロール装置15は、ポンプ8の作動を停止させ、超過が検出された燃料タンク4への燃料7の送油を停止する。反対に、燃料を移動することによって、タンクの下限を下回ってしまうとエンジンが燃料を吸引することができなくなってしまうため、下限に対しても閾値を設け、その閾値を下回った場合にもポンプ8を停止させる。また勾配地点情報20より計算される軸重差と(4)式から算出される軸重差に大きな差異が無いことなどを監視している。
このように構成したので、鉄道車両1が平坦あるいは勾配上で起動する場合において、燃料を移動させることで軸重バランスが調整でき、全軸において牽引力が確保でき安定した引き出しを行うことができる。つまり、車体形状に影響されることなく軸重を制御することが可能な軸重制御システム及び軸重制御システムを搭載した鉄道車両1を提供することが可能となる。
また図4、図5はタンク配置の他の実施例を示している。図4は燃料タンクを台車の外に設けることで、車体が短い場合や燃料が少ない場合でもより大きな効果を得ることができる例を示す。図5はタンクを台車間に配置しており、車体が長い場合など、車端にタンクを配置しなくても大きな効果を得ることができる例を示す。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図6は、第2の実施形態の概要を示す。図7は第2の実施形態の軸重制御システムの回路概略図である。図8は第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
第2の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図6は、第2の実施形態の概要を示す。図7は第2の実施形態の軸重制御システムの回路概略図である。図8は第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
図6は、モータの駆動を制御する電力変換装置22を図1の構成に追加して図示したものである。電力変換装置22は、鉄道車両1の内部に配置されている。
図7に示すように、電力変換装置22はモニタリング装置14と接続されている。モニタリング装置14は、勾配地点情報20、ノッチ情報26および電力変換装置から検出される電力変換装置の電流値25及び車両の速度29を常時モニタリングしている。
図8は第2実施形態の動作フローチャートを示す。フローは、列車走行前もしくは惰行中(ノッチオフ時)であることを条件とする(STEP1)。 まず、荷重検出センサ5にて自重(対象となる鉄道車両1の重さ)を測定する(STEP2)。その後、ノッチを入れて起動又は加速する(STEP3)。 起動時の牽引力と加速度から、自重および被牽引車の総重量を推定する(STEP4)。 走行中勾配地点に到達する前に、路線の勾配地点情報20をモニタリング装置14にて取得する(STEP5)。第1の実施形態では勾配上における実際の軸重の変化量を荷重検出センサ5a及び5bによって算出した。本実施形態はこの第1実施形態と異なり、予め鉄道車両1が勾配に入る前に、勾配地点情報20を用いて燃料移動量を算出する。算出した燃料移動量をもとに、勾配到達前に燃料を移動させることが特徴である。いかに示す式(8)により必要な燃料移動量を算出する(STEP6)。レール面から車体重心までの距離をa、勾配12をθとすると勾配時の燃料移動量は式(8)で表すことができる。
以上より、燃料移動量WSは算出される。第1の実施形態と同様に、コントロール装置15は、ポンプ8を作動させ、上記より算出された燃料移動量WSに基づき燃料を燃料タンク4cから4aへ移動させる(STEP7)。これにより、鉄道車両1の前方の台車2aの軸重移動を防止できる。
次に電力変換装置による電流制御と、前述した本実施形態の構成を組合せた場合の例について説明する。
一般に、軸重が増加する軸に対しては、その軸に取り付けられているモータに出力する電流量を増やすことで牽引力を増大させる。また、軸重が減少する軸に対しては、その軸に取り付けられているモータに出力する電流量を絞って牽引力を減少させる。このような電流制御によって、各軸の車輪が空転することを抑制している。
モータへの電流制御による軸重移動補償は、電流量の絞込みが行われるためモータの牽引力が低下する。そのため本実施形態の構成を電流制御と組み合わせることで、牽引力を低下させずに、軸重バランスをとることが可能となる。
図9に電力変換装置による電流制御と組合せた軸重移動制御システムのフローチャートを示す。本実施形態では、基本的に電力変換装置による電流制御にてモータ電流値を制御し、軸重移動補償を行なっているものとする。列車走行中、(STEP6)において計算された軸重移動量のうち、最後部の移動量が、モータへ流す電流値の閾値(流せる上限)を超えるかどうかの判断を行う(STEP7)。 閾値を越えない場合は、電力変換装置による電流制御のみで走行する。一方で、勾配が急である、あるいは牽引力が大きいなどの理由により閾値を越えた場合は、前述した形態と同様に作用する。つまり、燃料7を鉄道車両1の第2燃料タンク4bまたは第3燃料タンク4cから第1燃料タンク4aへ、第1燃料配管9abまたは第2燃料配管9bcを介して送油する(STEP8)。送油することで、軸重が重くなる軸のモータへ流す電流を増やさずに、鉄道車両1の前方の第1車軸3a、第2車軸3bの軸重移動を防止することができる。
このように構成したので、鉄道車両1が勾配前に起動・加速する場合、予め燃料を移動させることで軸重移動を抑制でき、全軸において牽引力が確保でき安定した引き出しを行うことができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図10は、第3の実施形態の概要を示す。図11は第3の実施形態の軸重抑制システムの回路概略図である。
第3の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図10は、第3の実施形態の概要を示す。図11は第3の実施形態の軸重抑制システムの回路概略図である。
(構成)
図10に示すように、本形態では牽引される車両10(動力を搭載しない車両)から、総重量データを取得し、第2の実施形態と同様に総重量から必要な牽引力を推定する。総重量データの取得方法としては、被牽引車10に搭載された荷重検出センサから重量を検出し、鉄道車両1のモニタリング装置14に送信する手段や、被牽引車の車端部に赤外線送受信機を取付け、被牽引車10から車両1に送信する手段などが考えられる。
図10に示すように、本形態では牽引される車両10(動力を搭載しない車両)から、総重量データを取得し、第2の実施形態と同様に総重量から必要な牽引力を推定する。総重量データの取得方法としては、被牽引車10に搭載された荷重検出センサから重量を検出し、鉄道車両1のモニタリング装置14に送信する手段や、被牽引車の車端部に赤外線送受信機を取付け、被牽引車10から車両1に送信する手段などが考えられる。
このようにして、得られた総重量データから必要牽引力を推定する。
(作用)
第3の実施形態は、軸重移動防止および牽引力確保のため、牽引される車両から重量情報27を取り込むことで、予め必要牽引力を求めることができる。基本的な作用は第2実施形態と同様である。
第3の実施形態は、軸重移動防止および牽引力確保のため、牽引される車両から重量情報27を取り込むことで、予め必要牽引力を求めることができる。基本的な作用は第2実施形態と同様である。
(動作)
図11は第3実施形態の軸重制御システムの動作を示す回路概略図である。基本は第1の実施形態と同様であるが、第3実施形態では荷物総重量を事前に把握することで、起動・加速時および上り坂における必要牽引力を推定し、第2実施形態の式(8)を用いて燃料移動量を計算し、軸重が軽くなる前方のタンク4aに燃料を移送する。台車間の軸重差が目標値に達するとコントロール装置により自動的にポンプを停止する。また、目標値到達前でも、後タンクに設けられた燃料容量が制限値を下回った場合、及び前タンク側の燃料容量が制限値を超えた場合はポンプが自動停止する。
図11は第3実施形態の軸重制御システムの動作を示す回路概略図である。基本は第1の実施形態と同様であるが、第3実施形態では荷物総重量を事前に把握することで、起動・加速時および上り坂における必要牽引力を推定し、第2実施形態の式(8)を用いて燃料移動量を計算し、軸重が軽くなる前方のタンク4aに燃料を移送する。台車間の軸重差が目標値に達するとコントロール装置により自動的にポンプを停止する。また、目標値到達前でも、後タンクに設けられた燃料容量が制限値を下回った場合、及び前タンク側の燃料容量が制限値を超えた場合はポンプが自動停止する。
(効果)
このように構成したので、鉄道車両1が起動・走行中および勾配上で起動する場合において、牽引力24不足を防止し、安定した引き出しを行うことができる。
このように構成したので、鉄道車両1が起動・走行中および勾配上で起動する場合において、牽引力24不足を防止し、安定した引き出しを行うことができる。
なお、ここでは、ディーゼルエンジン等を主たる動力源とする内燃式車両を例にとって、燃料タンク内の燃料を移動する実施例を説明したが、蒸気暖房に用いる水タンク内の水を移動するなど、他の用途の他の種類の液体によっても同様に実現可能である。特に水を用いる場合は、その水を本発明の軸重移動保障の目的だけに搭載する電気車の例も考えられ、内燃式車両のように燃料を消費するに伴って車両全体の重さが軽くなったり、軸重移動保障に一定の限度を生じることもないので好都合である。
1 鉄道車両
2a 前台車
2b 後台車
3a 第1車軸
3b 第2車軸
3c 第3車軸
3d 第4車軸
4a 第1燃料タンク
4b 第2燃料タンク
4c 第3燃料タンク
5a 前荷重検出センサ
5b 後荷重検出センサ
6 中心ピン
7 燃料
8 ポンプ
9 配管
9ab 第1燃料配管
9bc 第2燃料配管
10 被牽引車
11 進行方向
12 傾斜
13a 前軸重
13b 後軸重
14 モニタリング装置
15 コントロール装置
16 エンジン
17 発電機(電源)
18 燃料残量ゲージ
19 レール
20 勾配地点情報(GPS)
21 モータ
22 電力変換装置
23 回転モーメント
24 牽引力
25 電力変換装置電流値
26 ノッチ情報
27 連結器
28 重量情報
29 速度情報
2a 前台車
2b 後台車
3a 第1車軸
3b 第2車軸
3c 第3車軸
3d 第4車軸
4a 第1燃料タンク
4b 第2燃料タンク
4c 第3燃料タンク
5a 前荷重検出センサ
5b 後荷重検出センサ
6 中心ピン
7 燃料
8 ポンプ
9 配管
9ab 第1燃料配管
9bc 第2燃料配管
10 被牽引車
11 進行方向
12 傾斜
13a 前軸重
13b 後軸重
14 モニタリング装置
15 コントロール装置
16 エンジン
17 発電機(電源)
18 燃料残量ゲージ
19 レール
20 勾配地点情報(GPS)
21 モータ
22 電力変換装置
23 回転モーメント
24 牽引力
25 電力変換装置電流値
26 ノッチ情報
27 連結器
28 重量情報
29 速度情報
Claims (8)
- 鉄道車両の床下部に配置される2つ以上に分割された燃料タンクと、
前記燃料タンク間で燃料を移送可能なポンプと、
荷重検出センサにより軸重差を検出する軸重検出手段と、
前記軸重検出手段により検出された荷重値より燃料移動料を計算する燃料移動料計算手段と
を有する鉄道車両用軸重移動制御システム。 - 前記燃料移動料計算手段に基づいてポンプを動作させて、燃料タンクにある燃料を鉄道車両が上り勾配にある時は前記鉄道車両の前方タンクへ移動させる請求項1記載の鉄道車両用軸重移動制御システム。
- 前記燃料タンクが車両端と台車間に配置し、より短時間で燃料を移送し軸重変化する請求項1または2記載の鉄道車両用軸重移動制御システム。
- 前記燃料タンクが両車端に配置される請求項1または2記載の鉄道車両用軸重移動制御システム。
- 該鉄道車両搭載の電力変換装置による電流制御における電流値の増減とその限度を超えた場合に動作する請求項1から4のいずれか1項に記載の鉄道車両用軸重移動制御システム。
- 鉄道車両が牽引する車両の総重量を加速時におけるモータ電流値から計算する請求項1から5のいずれか1項に記載の鉄道車両用軸重移動制御システム。
- 鉄道車両が牽引する車両の総重量を前記被牽引車から情報を受信する請求項1から6のいずれか1項に記載の鉄道車両用軸重移動制御システム。
- 鉄道車両の床下部に配置される2つ以上に分割された流体バラストタンクと、
流体バラストタンク間で流体バラストを移送可能なポンプと、
荷重検出センサにより軸重差を検出する軸重検出手段と、
検出された軸重差より燃料移動料を計算する手段と、
前記計算手段に基づいて前記ポンプを動作させて、流体バラストタンクにある燃料を鉄道車両が上り勾配にある時は前記鉄道車両の前方タンクへ移動させる鉄道車両用軸重移動制御システム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013074965A JP2014198533A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | 軸重制御システム及び軸重制御装置を有する鉄道車両。 |
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