JP2014196819A - スプライン嵌合構造 - Google Patents
スプライン嵌合構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014196819A JP2014196819A JP2013073583A JP2013073583A JP2014196819A JP 2014196819 A JP2014196819 A JP 2014196819A JP 2013073583 A JP2013073583 A JP 2013073583A JP 2013073583 A JP2013073583 A JP 2013073583A JP 2014196819 A JP2014196819 A JP 2014196819A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spline
- shaft
- spline teeth
- fitting structure
- axial direction
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
【課題】スプライン硬度を維持しながらスプライン歯の歯当たりを向上させることが可能なスプライン嵌合構造を提供する。
【解決手段】このスプライン嵌合構造は、外周面にスプライン歯25が形成されたスライディングシャフト21と、内周面にスプライン歯25に嵌合可能なスプライン歯35が形成されたスライディングスリーブ31とが軸方向に摺動可能に嵌合されている。スライディングシャフト21の軸方向基端部には焼入部21bが形成されるとともに、軸方向先端部には非焼入部21cが形成されている。スライディングシャフト21の非焼入部21cは、軸方向に対してスライディングスリーブ31のスプライン歯35と重なるように配置され、スライディングシャフト21の非焼入部21cの凹部26の外径R11は、軸方向に重なるスライディングスリーブ31のスプライン歯35の歯先径R12よりも小さい。
【選択図】図3
【解決手段】このスプライン嵌合構造は、外周面にスプライン歯25が形成されたスライディングシャフト21と、内周面にスプライン歯25に嵌合可能なスプライン歯35が形成されたスライディングスリーブ31とが軸方向に摺動可能に嵌合されている。スライディングシャフト21の軸方向基端部には焼入部21bが形成されるとともに、軸方向先端部には非焼入部21cが形成されている。スライディングシャフト21の非焼入部21cは、軸方向に対してスライディングスリーブ31のスプライン歯35と重なるように配置され、スライディングシャフト21の非焼入部21cの凹部26の外径R11は、軸方向に重なるスライディングスリーブ31のスプライン歯35の歯先径R12よりも小さい。
【選択図】図3
Description
本発明は、スプライン嵌合構造に関し、特に、外周面にスプライン歯が形成された内軸と、内軸のスプライン歯に嵌合可能に内周面にスプライン歯が形成された筒軸とが軸方向に摺動可能に嵌合されたスプライン嵌合構造に関する。
従来、外周面に雄スプラインが形成された第1パイプ(内軸)と、第1パイプの雄スプライン歯に嵌合可能に内周面に雌スプラインが形成された第2パイプ(筒軸)とが軸方向に摺動可能なプロペラシャフト構造(スプライン嵌合構造)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示されたプロペラシャフト構造では、第1パイプの雄スプライン及び第2パイプの雌スプラインに焼入れなどの熱処理を施すことによって、スプライン硬度(強度)を向上させている。
上記特許文献1に開示されたプロペラシャフト構造では、焼入れなどの熱処理を施すことによってスプライン硬度(強度)を向上させることが可能である。その一方で、スプラインの軸端部(先端部)にまで焼入れを施すと焼き割れが発生するおそれがあるため、軸端部(先端部)を焼入れせずに非焼入部とする場合がある。この場合、焼入部が収縮するのに対して非焼入部は収縮しないため、第1パイプの雄スプラインと第2パイプの雌スプラインとの歯当たりが低減(悪化)するという問題点がある。
このような事情に鑑み、本発明は、スプライン硬度を維持しながらスプライン歯の歯当たりを向上させることを目的としている。
上述の課題を解決するための手段として、本発明によるスプライン嵌合構造は、以下のように構成されている。
すなわち、本発明によるスプライン嵌合構造は、外周面に第1のスプライン歯が形成された内軸と、内周面に前記第1のスプライン歯に嵌合可能な第2のスプライン歯が形成された筒軸とが軸方向に摺動可能に嵌合された構成を前提とするものである。また、本発明によるスプライン嵌合構造では、前記内軸の軸方向基端部には、焼入部が形成され、前記内軸の軸方向先端部には、非焼入部が形成され、前記内軸の非焼入部は、軸方向に対して前記筒軸の第2のスプライン歯と重なるように配置され、前記内軸の非焼入部の外径は、軸方向に重なる前記筒軸の第2のスプライン歯の歯先径よりも小さいことを特徴としている。
かかる構成を備えるスプライン嵌合構造によれば、内軸の軸方向基端部に焼入部を形成するとともに内軸の軸方向先端部に非焼入部を形成することによって、内軸の軸方向先端部にまで焼入部を形成する(施す)場合と異なり焼き割れが発生するのを抑制することができるので、スプライン硬度(強度)を維持することができ、かつ、内軸の非焼入部の外径を軸方向に重なる筒軸の第2のスプライン歯の歯先径よりも小さくすることによって、内軸の非焼入部の表面と内軸の非焼入部に重なる筒軸の第2のスプライン歯との当接(接触)を避けることができる。これらの結果、スプライン硬度(強度)を維持しながら、内軸の第1のスプライン歯と筒軸の第2のスプライン歯との歯当たりを向上させることができる。
本発明の具体的な構成として、以下の複数のものが挙げられる。
本発明によるスプライン嵌合構造において、好ましくは、前記内軸の非焼入部の外径は、全周にわたって前記筒軸の第2のスプライン歯の歯先径よりも小さいことを特徴とする。このように構成すれば、内軸(筒軸)の全周にわたって内軸の非焼入部の外表面と筒軸の第2のスプライン歯の歯先との当接(接触)を避けることができるので、内軸の第1のスプライン歯と筒軸の第2のスプライン歯との歯当たりを効果的に向上させることができる。
また、本発明によるスプライン嵌合構造において、好ましくは、前記内軸の焼入部には、前記第1のスプライン歯が形成され、前記内軸の非焼入部には、断面視において凹形状を有する凹部が形成され、前記内軸の非焼入部の凹部の外径は、軸方向に重なる前記筒軸の第2のスプライン歯の歯先径よりも小さいことを特徴とする。このように構成すれば、筒軸の第2のスプライン歯が内軸の非焼入部の凹部の外周面に当接(接触)するのを抑制することができる。その一方で、焼入部の第1のスプライン歯には、筒軸の第2のスプライン歯を当接(嵌合)させることができる。その結果、効果的に内軸の第1のスプライン歯と筒軸の第2のスプライン歯との歯当たりを向上させることができる。
本発明に係るスプライン嵌合構造では、スプライン硬度を維持しながらスプライン歯の歯当たりを向上させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
以下では、本発明のスプライン嵌合構造を自動車の動力伝達装置に備えられるプロペラシャフトに適用した場合について説明する。プロペラシャフトは、例えば、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)形式の自動車の動力伝達装置や、四輪駆動車の動力伝達装置等に備えられる。
まず、本発明の実施形態に係るプロペラシャフトの概略構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプロペラシャフト10を示す一部破断側面図である。図2は、プロペラシャフト10に備えられるシャフトヨーク20等を示す斜視図である。なお、図2では、カバー22の図示を省略している。
プロペラシャフト10は、図1に示すように、ユニバーサルジョイント部品50a、60aと、ユニバーサルジョイント部品50aに接続されたシャフトヨーク20と、シャフトヨーク20にスライド可能に取り付けられた第1の筒状体30と、第1の筒状体30に接続された第2の筒状体40と、第2の筒状体40に接続されたユニバーサルジョイント部品50b、60bとを備えている。
このプロペラシャフト10は、回転軸C1を中心に回転可能であるとともに、軸方向に伸縮可能となっている。ユニバーサルジョイント部品50a、60aは、ユニバーサルジョイントを構成している。これらのユニバーサルジョイント部品50a、60aの回転軸は、さまざまな角度をなすことが可能となっている。
同様に、ユニバーサルジョイント部品50b、60bもユニバーサルジョイントを構成している。これらのユニバーサルジョイント部品50b、60bの回転軸は、さまざまな角度をなすことが可能となっている。
ユニバーサルジョイント部品50aとシャフトヨーク20とは、例えば摩擦溶接により接続されており、その接続部分には、フランジ部53、23が形成されている。また、シャフトヨーク20は、軸方向に延びるスライディングシャフト21を有している。なお、スライディングシャフト21は、本発明の「内軸」の一例である。
スライディングシャフト21の外側(外周面)には、複数のスプライン歯(外歯スプライン)25が周方向に等間隔で形成されている。スライディングシャフト21の外周面には、潤滑剤が塗布されており、潤滑剤によってスライディングシャフト21の摺動面が潤滑されている。シャフトヨーク20には、カバー22が取り付けられており、カバー22によってスライディングシャフト21の外周面が露出することが防止されている。なお、スプライン歯25は、本発明の「第1のスプライン歯」の一例である。
スライディングシャフト21の一端21a側は、第1の筒状体30の内部に挿入されている。具体的には、第1の筒状体30は、軸方向に延びる筒状のスライディングスリーブ31を有しており、スライディングシャフト21の一端21a側がスライディングスリーブ31の開口端31aから奥へ嵌め入れられている。なお、スライディングスリーブ31は、本発明の「筒軸」の一例である。
スライディングスリーブ31の内側(内周面)には、複数のスプライン歯(内歯スプライン)35が周方向に等間隔で形成されている。スライディングシャフト21のスプライン歯25と、スライディングスリーブ31のスプライン歯35とは、スプライン嵌合されている。これにより、スライディングシャフト21とスライディングスリーブ31とは、軸方向に摺動可能となっている。なお、スプライン歯35は、本発明の「第2のスプライン歯」の一例である。
また、スライディングシャフト21の回転は、両スプライン歯25、35を介してスライディングスリーブ31に伝達可能に構成されている。なお、スライディングシャフト21のスプライン歯25と、スライディングスリーブ31のスプライン歯35とのスプライン嵌合構造については、詳しくは後述する。
第1の筒状体30及び第2の筒状体40は、例えば摩擦溶接により接続されており、その接続部分には、フランジ部33、43が形成されている。第1の筒状体30のフランジ部33には、内部空間を封止する封止部材としてのダストカバー60が取り付けられている。
第2の筒状体40とユニバーサルジョイント部品50bとは、例えば摩擦溶接により接続されており、その接続部分にはフランジ部44、53が形成されている。なお、ユニバーサルジョイント部品50aとシャフトヨーク20との接続や、第1の筒状体30と第2の筒状体40との接続や、第2の筒状体40とユニバーサルジョイント部品50bとの接続は、摩擦溶接に限らず、電気溶接やガス溶接等の溶接手段や、ボルトやリベットなどの締結手段によって行うことも可能である。
上記構成のプロペラシャフト10においては、変速機(トランスミッション)によって変速されたエンジン等の動力源の動力(トルク)がユニバーサルジョイント部品60aに入力された後に、ユニバーサルジョイント部品60bから車輪側に動力が出力される。この際、スライディングシャフト21とスライディングスリーブ31とが互いに摺動することによって、プロペラシャフト10が軸方向に伸縮可能となっている。なお、上記の場合とは逆に、ユニバーサルジョイント部品60bに動力が入力され、ユニバーサルジョイント部品60aから動力が出力される構成であってもよい。
次に、図2〜図5を参照して、上記構成のプロペラシャフト10に適用される本発明のスプライン嵌合構造、詳細には、スライディングシャフト21のスプライン歯25と、スライディングスリーブ31のスプライン歯35とのスプライン嵌合構造について説明する。なお、図3は、図1のX1で囲んだ部分の拡大図であり、スライディングシャフト21の軸方向一端21a側におけるスプライン嵌合構造を示している。図4は、図3のX2−X2線断面図である。図5は、図3のX3−X3線断面図である。
上述したように、内軸としてのスライディングシャフト21の外周面に形成されたスプライン歯25と筒軸としてのスライディングスリーブ31の内周面に形成されたスプライン歯35とは嵌合配置されており、スライディングシャフト21はスライディングスリーブ31に対して相対回転不能かつ軸方向に摺動可能となっている。
図2に示すように、スライディングシャフト21の外周面に形成されたスプライン歯25の軸方向先端部には、周方向に延びる凹部26が形成されている。つまり、スライディングシャフト21の先端部にはスプライン歯25が形成されておらず、スライディングシャフト21の先端部は円筒状に形成されている。言い換えると、凹部26は、図3に示すように、スライディングシャフト21の先端部(図3では右側)のスプライン歯25が取り除かれる(切り欠かれる)ことによって、断面視において凹形状を有するように形成されている。また、凹部26は、スライディングスリーブ31のスプライン歯35と接触しない(離間した)形状(逃げ形状)を有している。また、凹部26の外周面(凹部底面)26aと、スプライン歯25間のスプライン溝の底面とは、段差のない状態で接続(連通)されている。
凹部26の軸方向先端部側には、径方向外側に突出する環状の壁部27が一体的に形成されている。壁部27の外周面27aは、図4に示すように、円筒状に形成されている。
凹部26の外周面26aと壁部27の外周面27aとの間には、段差が生じており、壁部27の軸方向基端部側の端面(段差面)27bが軸方向に垂直な方向に延びている。なお、段差面27bは、軸方向に傾斜する方向に延びていてもよい。壁部27の外周面27aと、スライディングスリーブ31のスプライン歯35の歯先面35aとは、クリアランスΔR(図4及び図5参照)を隔てて径方向に対向するように配置されている。
ここで、本実施形態では、図3に示すように、スライディングシャフト21のうち凹部26の軸方向中央部近傍から基端部側(図3では左側)の部分は、高周波焼入れなどの熱処理(焼入れ)が施された焼入部21bとなっている。その一方で、スライディングシャフト21のうち凹部26の軸方向中央部近傍から先端部側(図3では右側)の部分は、高周波焼入れなどの熱処理(焼入れ)を施さないことにより焼き割れの発生を抑制する非焼入部21cとなっている。
具体的には、スライディングシャフト21のスプライン歯25及び凹部26の基端部側の部分が焼入部21bとなっているとともに、スライディングシャフト21の凹部26の先端部側の部分及び壁部27が非焼入部21cとなっている。
凹部26(非焼入部21c)の外径R11は、スライディングスリーブ31のスプライン歯35の歯先径(歯先円の径)R12よりも小さく形成されている(R11<R12)。また、凹部26の外径R11は、スライディングシャフト21のスプライン歯25の歯元径R13と略同じ径となっている(R11≒R13)。凹部26の外径R11は、スプライン歯25の歯元径R13と異なる径であってもよい。
凹部26の外径R11は、壁部27の外径R14よりも小さく形成されている(R11<R14)。また、凹部26の外径R11は、スプライン歯25の歯先径R15よりも小さく形成されている(R11<R15)。なお、凹部26の外径R11は、公差を考慮して焼き割れが発生しないような長さ(寸法)に設定(確保)されている。また、スプライン歯25の軸方向の端面(スプライン歯25の歯先面と凹部26の外周面26aとを接続する面)は、軸方向に対して傾斜する方向に延びている。
壁部27の外径R14は、スライディングスリーブ31のスプライン歯35の歯先径(歯先円の径)R12よりも僅かに小さくなっており(R14<R12)、このクリアランスΔR(図4及び図5参照)は僅かな大きさに設定されている。また、壁部27の外径R14は、スプライン歯25の歯先径R15よりも小さく形成されている(R14<R15)。
以上説明したように、本実施形態によるスプライン嵌合構造によれば、以下に列記するような効果が得られる。
本実施形態では、上記のように、スライディングシャフト21の軸方向基端部に焼入部21bを形成するとともにスライディングシャフト21の軸方向先端部に非焼入部21cを形成することによって、スライディングシャフト21の軸方向先端部にまで焼入部21bを形成する(施す)場合と異なり焼き割れが発生するのを抑制することができるので、スプライン硬度(強度)を維持することができる。また、スライディングシャフト21の非焼入部21cの凹部26の外径R11を軸方向に重なるスライディングスリーブ31の歯先径R12よりも小さくする。これにより、スライディングシャフト21の非焼入部21cの凹部26の外周面26aと、スライディングシャフト21の非焼入部21cに重なるスライディングスリーブ31のスプライン歯35との当接(接触)を避けることができる。これらの結果、スプライン硬度(強度)を維持しながら、スライディングシャフト21のスプライン歯25とスライディングスリーブ31のスプライン歯35との歯当たりを向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、スライディングシャフト21の非焼入部21cの凹部26の外径R11を全周にわたってスライディングスリーブ31のスプライン歯35の歯先径R12よりも小さくする。これにより、スライディングシャフト21(スライディングスリーブ31)の全周にわたってスライディングシャフト21の非焼入部21cの凹部26の外周面26aとスライディングスリーブ31のスプライン歯35の歯先との当接(接触)を避けることができるので、スライディングシャフト21のスプライン歯25とスライディングスリーブ31のスプライン歯35との歯当たりを効果的に向上させることができる。
−他の実施形態−
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、上記実施形態では、凹部の基端部側の部分を焼入部にするとともに、凹部の先端部側の部分を非焼入部にする例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、凹部全体を非焼入部にしてもよい。
また、上記実施形態では、スライディングスリーブのスプライン歯をスライディングシャフトの凹部と部分的に重なるように配置する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、スライディングスリーブのスプライン歯をスライディングシャフトの凹部全体と重なるように配置してもよい。
また、上記実施形態では、スライディングシャフトの先端部(非焼入部)に凹部を形成する例を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、スライディングシャフトの先端部(非焼入部)の外径が軸方向に重なるスライディングスリーブのスプライン歯の歯先径よりも小さければ、スライディングシャフトの先端部(非焼入部)に凹部以外の形状が形成されていてもよい。
また、上記実施形態では、凹部の外径が壁部の外径よりも小さく形成されている例(R11<R14)を示したが、本発明はこれに限られない。例えば、凹部の外径と壁部の外径とを略同一(R11≒R14)としてもよい。
本発明は、スプライン嵌合構造に好適に利用することができ、詳しくは、外周面にスプライン歯が形成された内軸と、内軸のスプライン歯に嵌合可能に内周面にスプライン歯が形成された筒軸とが軸方向に摺動可能に嵌合されたスプライン嵌合構造に利用することが可能である。
10 プロペラシャフト
21 スライディングシャフト(内軸)
21b 焼入部
21c 非焼入部
25 スプライン歯(第1のスプライン歯)
26 凹部
26a 外周面
27 壁部
27a 外周面
28 スプライン歯
31 スライディングスリーブ(筒軸)
35 スプライン歯(第2のスプライン歯)
R11 外径
R12 歯先径
R13 歯元径
R14 外径
R15 歯先径
21 スライディングシャフト(内軸)
21b 焼入部
21c 非焼入部
25 スプライン歯(第1のスプライン歯)
26 凹部
26a 外周面
27 壁部
27a 外周面
28 スプライン歯
31 スライディングスリーブ(筒軸)
35 スプライン歯(第2のスプライン歯)
R11 外径
R12 歯先径
R13 歯元径
R14 外径
R15 歯先径
Claims (3)
- 外周面に第1のスプライン歯が形成された内軸と、内周面に前記第1のスプライン歯に嵌合可能な第2のスプライン歯が形成された筒軸とが軸方向に摺動可能に嵌合されたスプライン嵌合構造において、
前記内軸の軸方向基端部には、焼入部が形成され、
前記内軸の軸方向先端部には、非焼入部が形成され、
前記内軸の非焼入部は、軸方向に対して前記筒軸の第2のスプライン歯と重なるように配置され、
前記内軸の非焼入部の外径は、軸方向に重なる前記筒軸の第2のスプライン歯の歯先径よりも小さいことを特徴とするスプライン嵌合構造。 - 請求項1に記載のスプライン嵌合構造において、
前記内軸の非焼入部の外径は、全周にわたって前記筒軸の第2のスプライン歯の歯先径よりも小さいことを特徴とするスプライン嵌合構造。 - 請求項1又は2に記載のスプライン嵌合構造において、
前記内軸の焼入部には、前記第1のスプライン歯が形成され、
前記内軸の非焼入部には、断面視において凹形状を有する凹部が形成され、
前記内軸の非焼入部の凹部の外径は、軸方向に重なる前記筒軸の第2のスプライン歯の歯先径よりも小さいことを特徴とするスプライン嵌合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013073583A JP2014196819A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | スプライン嵌合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013073583A JP2014196819A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | スプライン嵌合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014196819A true JP2014196819A (ja) | 2014-10-16 |
Family
ID=52357733
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013073583A Pending JP2014196819A (ja) | 2013-03-29 | 2013-03-29 | スプライン嵌合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014196819A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001294011A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-23 | Ntn Corp | 車輪軸受装置 |
JP2002061661A (ja) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Nsk Ltd | 車輪用駆動ユニット |
JP2002283804A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-03 | Ntn Corp | 駆動車輪用軸受装置 |
JP2007177955A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Toyota Motor Corp | プロペラシャフト |
JP2011038600A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Nakamura Jiko Co Ltd | 自在継手部品の製造方法 |
-
2013
- 2013-03-29 JP JP2013073583A patent/JP2014196819A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001294011A (ja) * | 2000-04-12 | 2001-10-23 | Ntn Corp | 車輪軸受装置 |
JP2002061661A (ja) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Nsk Ltd | 車輪用駆動ユニット |
JP2002283804A (ja) * | 2001-03-29 | 2002-10-03 | Ntn Corp | 駆動車輪用軸受装置 |
JP2007177955A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Toyota Motor Corp | プロペラシャフト |
JP2011038600A (ja) * | 2009-08-12 | 2011-02-24 | Nakamura Jiko Co Ltd | 自在継手部品の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10443657B2 (en) | Power transmission device for vehicle | |
EP2759415B1 (en) | Wheel bearing and bearing device | |
JP5072099B2 (ja) | ディファレンシャル装置 | |
JP6911892B2 (ja) | トルク伝達用継手及びウォーム減速機 | |
JP6485543B2 (ja) | トルク伝達用継手及びウォーム減速機 | |
JP5556509B2 (ja) | 車両用ハブユニット | |
JP6320695B2 (ja) | 車輪用軸受装置及びその組立方法 | |
EP2915683B1 (en) | Bearing for wheel, and bearing device for wheel | |
JP2014105760A (ja) | リングギヤの取付構造 | |
US9636945B2 (en) | Bearing device for wheel | |
JP2007333154A (ja) | 等速自在継手 | |
JP2016166658A (ja) | 等速自在継手用外側継手部材 | |
JP2014196819A (ja) | スプライン嵌合構造 | |
CN104235322A (zh) | 用于变速器的轴装置 | |
JP2011031683A (ja) | 車輪用軸受装置 | |
JP2007292123A (ja) | デファレンシャルとドライブシャフトとの連結構造 | |
JP2009248720A (ja) | 駆動車輪用軸受装置およびアクスルモジュール | |
JP2008051222A (ja) | 二部材の連結構造 | |
JP2020085189A (ja) | 軸部材の嵌合構造 | |
JP2011106566A (ja) | 動力伝達用軸構造体、中間軸、および外側継手部材 | |
JP2011220351A (ja) | 動力伝達シャフト | |
JP2010105472A (ja) | 車輪用軸受装置 | |
JP2011105069A (ja) | プロペラシャフト | |
EP3707400B1 (en) | Transmission input shaft arrangement | |
JP2008051221A (ja) | 二部材の連結構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150612 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160309 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160315 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20160920 |