JP2014195789A - 海水淡水化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】海水淡水化装置のエネルギ効率を向上させる。
【解決手段】本発明は、海水から塩分を除去して淡水を取り出す海水淡水化装置100であって、海水を吸い込んで吐出するポンプ1と、ポンプ1から吐出された海水の一部が通過する際にこの海水から塩分を除去して淡水化する逆浸透膜4と、逆浸透膜を通過せずに排出された排出海水を作動流体として駆動されるとともに、排出海水を増圧して吐出する増圧ユニット30と、を備え、排出海水は逆浸透膜4又は当該逆浸透膜とは異なる逆浸透膜4aに導かれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、海水から塩分を除去して淡水を取り出す海水淡水化装置に関するものである。
真水を生成する方法として、ポンプによって加圧された海水を、塩分を除去する逆浸透膜に送り、淡水を取り出す海水淡水化装置が知られている。また、このような海水淡水化装置であって、排出される海水の圧力を利用し、エネルギ効率の向上を図る装置が知られている。
特許文献1には、原料水を供給してブラインを排出しつつ製造水を取り出すようにした逆浸透膜装置に対して、排出されたブラインの圧力を利用して前記原料水を供給する逆浸透膜装置用エネルギ回収装置が開示されている。
特開2003−144856号公報
特許文献1に記載の逆浸透膜装置用エネルギ回収装置では、排出される海水の圧力及び油圧装置による油圧によって往復動ポンプを駆動し、原料水を加圧して吐出している。このように、引用文献1に記載の発明では、往復動ポンプの駆動には、排出される海水の圧力及び油圧装置による油圧を必要としているため、エネルギ効率が高いとは言えない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、海水淡水化装置のエネルギ効率を向上させることを目的とする。
本発明は、海水から塩分を除去して淡水を取り出す海水淡水化装置であって、海水を吸い込んで吐出するポンプと、前記ポンプから吐出された海水の一部が通過する際にこの海水から塩分を除去して淡水化する逆浸透膜と、前記逆浸透膜を通過せずに排出された排出海水を作動流体として駆動されるとともに、前記排出海水を増圧して吐出する増圧ユニットと、前記増圧ユニットから吐出される排出海水は前記逆浸透膜又は当該逆浸透膜とは異なる逆浸透膜に導かれることを特徴とする。
本発明では、逆浸透膜を通過せずに排出された排出海水を作動流体として増圧シリンダが駆動され、増圧シリンダは排出海水を増圧して吐出する。つまり、本発明では、ポンプによって加圧された圧力をある程度保持している排出海水を増圧して逆浸透膜に吐出する。このため、ポンプによって大気圧下の海水を逆浸透膜を通過させるために必要な圧力まで増圧させるための消費エネルギを抑えることができる。また、増圧シリンダは他の駆動源を必要とせず、逆浸透膜を通過せずに排出された排出海水の圧力のみで駆動することができる。よって、海水淡水化装置のエネルギ効率を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る海水淡水化装置の構成図である。 本発明の第1実施形態の変形例に係る海水淡水化装置の構成図である。 本発明の第2実施形態に係る海水淡水化装置の構成図である。 本発明の第2実施形態の変形例に係る海水淡水化装置の構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る海水淡水化装置100について説明する。
海水淡水化装置100は、海水から塩分を除去して淡水を取り出す装置である。海水淡水化装置100は、海水を吸い込んで吐出するポンプ1と、ポンプ1から吐出された海水の一部が通過する際にこの海水から塩分を除去して淡水化する逆浸透膜4と、逆浸透膜4を通過せずに排出された排出海水を作動流体として駆動され、排出海水を増圧して吐出する増圧ユニット30と、を備える。
ポンプ1は電動機(図示省略)によって回転駆動され、吸込通路2を通じて吸い込んだ海水を加圧して吐出する。ポンプ1から吐出された海水は、供給通路3を通じて逆浸透膜4へ供給される。供給通路3には、ポンプ1から逆浸透膜4への海水の流れのみを許容する逆止弁20aが設けられ、海水の逆流を防止している。
逆浸透膜4は、水を通す一方、塩類などの水以外の不純物を透過させない性質をもつ濾過膜である。逆浸透膜4の上流には、上流室5が設けられる。上流室5には供給通路3が接続され、ポンプ1から吐出された海水が導かれる。逆浸透膜4の下流には下流室6が設けられる。下流室6には、逆浸透膜4によって淡水化された水を外部へ供給する淡水通路7が接続される。
上流室5には、逆浸透膜4によって濾過されなかった海水を排出する排出通路8が接続される。排出通路8には、リリーフ通路9aが分岐して接続される。リリーフ通路9aには、リリーフ弁10が設けられる。リリーフ弁10は、排出通路8内の海水の圧力が所定値に達した場合に開弁し、排出通路8内の海水を外部へ排出して逃がすことで排出通路8内の圧力を所定値以下に保つ。
排出通路8には、逆浸透膜4から増圧ユニット30への海水の流れのみを許容する逆止弁20bと、逆止弁20bの下流に設けられ逆浸透膜4から排出された排出海水を蓄えるアキュムレータ11と、が設けられる。逆止弁20bは、逆浸透膜4への海水の逆流を防止している。アキュムレータ11は、逆浸透膜4から排出された海水を一時的に蓄えて、その内部に封入されるガス圧によって排出通路8内の海水圧力を安定した状態に保つ。排出通路8は、アキュムレータ11の下流において、作動通路60と第1吸込通路61と第2吸込通路62とに分岐し、増圧ユニット30に接続される。排出海水はこの3つの通路60,61,62を通じて増圧ユニット30に供給される。
増圧ユニット30は、作動流体としての排出海水によって往復動するとともに、往復動に伴って排出海水を増圧して吐出する増圧シリンダ40と、増圧シリンダ40に対する排出海水の給排を制御して、増圧シリンダ40の駆動を制御する制御弁50と、を備える。
制御弁50は、ソレノイドの励磁によってポジションが切り換わる4ポート3ポジションの電磁切換弁である。制御弁50は、図1において左側に示す第1連通ポジション50aと、右側に示す第2連通ポジション50bと、排出海水の通過を許容しない遮断ポジション50cと、を備える。制御弁50は、消磁時においては遮断ポジション50cとなるノーマルクローズ型の電磁切換弁である。制御弁50の一方のポートには、作動通路60及び排水通路9bが、他方のポートには第1及び第2給排通路63,64が接続される。制御弁50は各ポジションの切り換えによって、作動通路60及び排水通路9bと、第1及び第2給排通路63,64との連通状態を切り換える。このため、制御弁50を制御することにより、第1又は第2圧力室45a,45bへの排出海水の給排を制御することができる。
増圧シリンダ40は、シリンダチューブ41と、シリンダチューブ41に摺動自在に収容されるピストン44と、を備える。
シリンダチューブ41は、筒状の大径部41aと、大径部41aの一方の端面から延設され内径が大径部41aの内径より小さい筒状の第1小径部41bと、大径部41aの他方の端面から延設され内径が大径部41aの内径より小さい第2小径部41cと、を備える。
ピストン44は、シリンダチューブ41の第1及び第2小径部41b,41cに摺動自在に挿入されるピストンロッド42と、ピストンロッド42と一体に設けられてシリンダチューブ41の大径部41a内に摺動自在に収容されるピストンヘッド43と、を備える。本実施形態においては、第1小径部41bの内径と第2小径部42cの内径とは同径に形成される。ピストンロッド42は、その一方の端面によって第1小径部41b内に第1増圧室46aを区画し、他方の端面によって第2小径部41c内に第2増圧室46bを区画する。ピストンヘッド43は、シリンダチューブ41の大径部41a内に第1及び第2圧力室45a,45bを区画する。
第1及び第2小径部41b,41cの中空部断面積は、大径部41aの中空部断面積の半分より小さく設定される。ピストンヘッド43の受圧面積は、大径部41aの中空部断面積と第1及び第2小径部41b,41cの中空部断面積との差に相当する。つまり、ピストンヘッド43の受圧面積と、第1及び第2小径部41b,41cの中空部断面積との面積比が、1より大きくなる。このように受圧面積比を設定することで、第1及び第2増圧室46a,46bの圧力は、第1及び第2圧力室45a,45bより面積比分増圧される。
第1及び第2圧力室45a,45bには、制御弁50に接続された第1及び第2給排通路63,64が接続されている。このため、第1及び第2圧力室45a,45bには、制御弁50を通じて、作動流体としての排出海水が給排される。第1及び第2圧力室45a,45bの一方の圧力室内に排出海水が供給され、他方から排出されると、ピストン44が移動する。
ピストン44の移動によって、第1及び第2増圧室46a,46bの一方は収縮し、他方は膨張する。第1及び第2増圧室46a,46bの一方の収縮に伴って、その増圧室内の排出海水は増圧して吐出される。同時に他方の膨張に伴って、その増圧室内には排出海水が吸い込まれる。
第1及び第2増圧室46a,46bには、第1及び第2吸込通路61,62がそれぞれ接続され、第1及び第2吸込通路61,62を通じて、被増圧流体としての排出海水が供給される。また、第1及び第2増圧室46a,46bには増圧された排出海水を吐出するための第1及び第2吐出通路65,66が接続される。第1及び第2吐出通路65,66は、合流して環流通路13に連通しているため、増圧された排出海水は、第1及び第2吐出通路65,66と環流通路13を通じて逆浸透膜4へ導かれる。
第1及び第2吸込通路61,62には、排出通路8から第1及び第2増圧室46a、46bへの海水の流れのみを許容する逆止弁20c,20dが設けられ、海水の逆流を防止している。第1及び第2吐出通路65,66には、第1及び第2増圧室46a,46bから環流通路13への海水の流れのみを許容する逆止弁20e,20fが設けられ、海水の逆流を防止している。
このように、増圧ユニット30は、逆浸透膜4を通過せずに排出された排出海水を作動流体として駆動され、排出海水を増圧して吐出する。増圧ユニット30によって増圧された排出海水は、環流通路13を通じて逆浸透膜4へ導かれ、淡水化される。増圧ユニット30を駆動した排出海水は排水通路9bを通じて排出される。
次に、図1を参照して海水淡水化装置100の動作について説明する。
ポンプ1から吐出された海水は、逆浸透膜4の上流室5に供給される。ポンプ1の吐出圧により、上流室5内の圧力が上昇すると、海水の一部が逆浸透膜4を通過する。このとき、逆浸透膜4は海水中の塩類などの不純物を通過させないで濾過する。逆浸透膜4によって濾過された水は、下流室6から淡水通路7を通じて取り出される。
逆浸透膜4を通過しなかった海水は、排出通路8から分岐した作動通路60と第1吸込通路61と第2吸込通路62とを通じて増圧ユニット30に供給される。排出通路8にはアキュムレータ11が設けられているため、排出海水は一定の圧力に保たれ、安定した状態で増圧ユニット30へ供給される。また、排出通路8内の圧力が所定値に達した場合には、リリーフ通路9aに設けられたリリーフ弁10が開弁し、排出海水はリリーフ通路9aを通じて外部に排出される。このため、排出通路8内の排出海水の圧力は常に所定値以下に保たれる。
増圧ユニット30は、作動通路60を通じて供給された排出海水を作動流体として、増圧シリンダ40が駆動されると共に、第1及び第2吸込通路61,62を通じて供給された排出海水を増圧して吐出する。吐出された排出海水は、環流通路13を通じて逆浸透膜4へ導かれる。増圧ユニット30においては、排出海水が作動流体及び被増圧流体の両方として使用される。このため、排出海水が導かれる第1吸込通路61と第2吸込通路62は、内部の圧力がほぼ同じ圧力となる。
以上のように、海水淡水化装置100は海水を淡水化して真水を生成するとともに、排出海水によって増圧ユニット30を駆動し、排出海水を増圧して逆浸透膜に供給する。
次に、増圧ユニット30における排出海水の増圧作用について詳細に説明する。
制御弁50が遮断ポジション50cである場合には、作動通路60及び排水通路9bと、第1及び第2給排通路63,64とは互いに連通しない。そのため、ポンプ1が駆動し、作動通路60に排出海水が導かれても、第1及び第2圧力室45a、45bには排出海水が供給されず、増圧シリンダ40は駆動しない。
制御弁50が第1連通ポジション50aに切り換わると、第1給排通路63は作動通路60と連通し、第2給排通路64は排水通路9bと連通する。このため、排出海水が第1圧力室45aに供給されると同時に第2圧力室45b内の排出海水が外部に排出される。よって、第1連通ポジション50aにあっては、第1圧力室45aが膨張、第2圧力室45bが収縮するため、ピストン44は図1において右方向に移動する。ピストン44の移動に伴い、第2増圧室46bは収縮し、第1増圧室46aは膨張する。
第2増圧室46bの収縮に伴って、第2増圧室46b内の排出海水は増圧され、第2吐出通路を通じて吐出される。吐出された排出海水は、環流通路13を通じて逆浸透膜4へ導かれる。第2吸込通路62には逆止弁20dが設けられているため、第2増圧室46bから排出通路8へ排出海水が逆流することはない。
第1増圧室46aの膨張に伴って第1増圧室46a内の圧力は低下する。このため、第1増圧室46aには、第1吸込通路61を通じて排出海水が吸い込まれる。ここで吸い込まれた排出海水が、次に制御弁50を切り換えた際の増圧される排出海水となる。第1吐出通路65には、逆止弁20eが設けられているため、環流通路13及び第2吐出通路66を通じて排出海水が逆流することはない。
このように、制御弁50が第1連通ポジション50aに切り換わると、ピストン44の図1中右方向への移動に伴い第2増圧室46bは収縮し、その収縮に伴って第2増圧室46b内の排出海水は増圧されて吐出される。同時に第1増圧室46aは膨張するため、その膨張に伴って第1増圧室46内には排出海水が吸い込まれる。そして、第2増圧室46b内の排出海水が吐出された後、制御弁50のポジションが第2連通ポジション50bに切り換えられる。
制御弁50が第2連通ポジション50bに切り換わると、第1給排通路63は排水通路9bと連通し、第2給排通路64は作動通路60と連通する。このため、制御弁50が第1連通ポジション50aの状態とは反対に、第1圧力室45aが収縮し第2圧力室45bが膨張するため、ピストン44は図1において左方向に移動する。ピストン44の左方向への移動に伴い、第1増圧室46aは収縮し、第2増圧室46bは膨張する。
第1増圧室46aの収縮に伴って、第1増圧室46a内の排出海水は増圧され、第1吐出通路65を通じて吐出される。吐出された排出海水は環流通路13を通じて逆浸透膜4へ導かれる。第1吸込通路61には逆止弁20cが設けられているため、第1増圧室46aから排出通路8へ排出海水が逆流することはない。
第2増圧室46bの膨張に伴って第2増圧室46b内の圧力は低下する。このため、第2増圧室46bには、第2吸込通路62を通じて排出海水が吸い込まれる。ここで吸い込まれた排出海水が、次に制御弁50を切り換えた際の増圧される排出海水となる。第2吐出通路66には、逆止弁20fが設けられているため、環流通路13及び第1吐出通路65を通じて排出海水が逆流することはない。
このように、制御弁50が第2連通ポジション50bに切り換わると、ピストン44の図1中左方向への移動に伴い第1増圧室46aは収縮し、その収縮に伴い第1増圧室46a内の排出海水は増圧されて吐出される。同時に第2増圧室46bは膨張するため、その膨張に伴って第2増圧室46b内には排出海水が吸い込まれる。そして、第1増圧室46a内の排出海水が吐出された後、制御弁50のポジションが再び第1連通ポジション50aに切り換えられる。
制御弁50の切り換え制御は、吐出される排出海水の圧力が逆浸透膜4の耐圧を超えないように制御されていればよい。制御方法としては、例えば第1及び第2増圧室46a,46b内に圧力計を設けて圧力が所定値に達した場合に制御弁50を切り換える方法、ピストン44にストロークセンサを設けてピストン44が所定位置に達した場合に制御弁50を切り換える方法、第1増圧室46aと第2増圧室46bの圧力を供給通路3の圧力に追従させるように制御弁を切り換える方法がある。
以上のように、海水淡水化装置100では、制御弁50によって第1及び第2圧力室45a,45bに対する排出海水の給排を切り換えてピストン44を往復動させ、第1及び第2増圧室46a,46bの収縮と膨張が切り換えられる。第1及び第2増圧室46a,46bは一方の収縮に伴って排出海水を増圧して吐出すると同時に、他方の膨張に伴って新たに増圧される排出海水を吸い込む。
以上の第1実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
海水淡水化装置100では、逆浸透膜4を通過せずに排出された排出海水を作動流体として増圧シリンダ40が駆動され、増圧シリンダ40は排出海水を増圧して吐出する。つまり、海水淡水化装置100では、ポンプ1によって加圧された圧力をある程度保持している排出海水を増圧して逆浸透膜4に吐出する。このため、ポンプによって大気圧下の海水を逆浸透膜を通過させるために必要な圧力まで増圧させるための消費エネルギを抑えることができる。また、増圧シリンダ40は油圧や電気といった他の駆動源を使用して増圧を補助する必要がなく、逆浸透膜4を通過せずに排出された排出海水の圧力のみで駆動することができる。よって、海水淡水化装置100のエネルギ効率を向上させることができる。
以下、図2を参照して、本発明の第1実施形態に係る海水淡水化装置100の変形例について説明する。
上記第1実施形態では、増圧ユニット30から吐出される排出海水は、その排出海水を生成した逆浸透膜4に導かれる。これに代えて、逆浸透膜4とは別の新たな逆浸透膜4aを設け、増圧ユニット30にて増圧した排出海水を逆浸透膜4aに導くようにしてもよい。この場合、新たな逆浸透膜4aは、逆浸透膜4とまったく同一のものとしてもよいし、種類が異なる逆浸透膜としてもよい。
排出海水を生成する逆浸透膜4とは別の新たな逆浸透膜4aに増圧ユニット30にて増圧された排出海水を導くとした場合には、新たな逆浸透膜4aのための駆動源を別途設ける必要がなくなる。このため、新たに海水淡水化装置を設置する場合と比べ容易に増設できる。また、一つの設備とすることができるため、設置コストが低減し保守メンテナンスも容易なものとすることができる。
<第2実施形態>
次に、図3を参照して、本発明の第2実施形態に係る海水淡水化装置200について説明する。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付し説明を省略する。
海水淡水化装置200の基本的な構成は、第1実施形態に係る海水淡水化装置100と同様である。海水淡水化装置200は複数の増圧ユニット30を備えている点で海水淡水化装置100と相違する。以下では、3つの増圧ユニット30a,30b,30cを備えた海水淡水化装置200を例にとって説明する。
海水淡水化装置200は、互いに並列に設けられた3つの増圧ユニット30a,30b,30cを備えている。各増圧ユニット30a,30b,30cは、排出通路8から分岐した排出通路8a,8b,8cを通じて供給された排出海水を作動流体として駆動し、排出海水を増圧して吐出する装置である。各増圧ユニット30a,30b,30cから吐出される海水は、各環流通路13a,13b,13cが合流した環流通路13を通じて逆浸透膜4に導かれる。
各増圧ユニット30a,30b,30cに設けられる制御弁50a,50b,50cは、各増圧ユニット30a,30b,30cの増圧海水吐出タイミングの位相が互いにずれるように切り換え制御される。
具体的な制御方法としては、例えば各制御弁50a,50b,50cの切り換えタイミングを所定時間ずらす時間制御がある。このような時間制御を行うことによって各増圧ユニット30a、30b,30cの増圧シリンダ40a,40b,40cの駆動の位相を互いにずらすことができる。
位相のずれ量は、増圧ユニット30の台数や、増圧シリンダ40の能力によって適宜設定すればよい。同一の増圧ユニット30が3つ備えられている場合では、増圧シリンダ40の1往復動に必要な時間の3分の1ずつ各増圧シリンダ40a,40b,40cの駆動の位相をずらすのが好適である。
以上の第2実施形態によれば、以下に示す効果を奏する。
海水淡水化装置200は、複数の増圧ユニット30a、30b,30cを備え、各増圧ユニット30a,30b,30cはそれぞれの排出通路8a,8b,8cから供給された排出海水によって駆動し、排出海水を増圧して吐出する。この際、各増圧ユニット30a,30b,30cの制御弁50a,50b,50cは、互いに増圧された排出海水の吐出タイミングの位相がずれるように制御される。このため、一つの増圧シリンダ40の往復動によって生じる脈動を、他の増圧シリンダ40によって生じる脈動によって打ち消すことができるため、安定して増圧された排出海水を逆浸透膜4に導くことができる。
以下、図4を参照して、本発明の第2実施形態に係る海水淡水化装置200の変形例について説明する。
上記第2実施形態では、増圧ユニット30から吐出される増圧された排出海水は、排出海水を生成した逆浸透膜4に導かれる。これに代えて、逆浸透膜4とは別の新たな逆浸透膜4aを設け、増圧された排出海水を逆浸透膜4aに導くとしてもよい。この場合、新たな逆浸透膜4aは、逆浸透膜4とまったく同一のものとしてもよいし、種類が異なる逆浸透膜としてもよい。
また、新たな逆浸透膜4aは複数設けられてもよい。複数の増圧ユニット30は全て新たな逆浸透膜4aに接続されるとしてもよいし、一部が逆浸透膜4と接続されるとしてもよい。複数の逆浸透膜に対しそれぞれ増圧された排出海水を導くとした場合、同一の逆浸透膜に接続する増圧ユニット30同士で位相がずれるように制御されていればよい。
第2実施形態の効果に加え、排出海水を生成する逆浸透膜4とは別の新たな逆浸透膜4aを複数設けて増圧海水を導くとした場合には、上記第1実施形態の変形例と同様の効果を得ることができる。さらに、増圧ユニット30と逆浸透膜4aを共に複数設けた場合には、一部の増圧ユニット30と逆浸透膜4を稼働させ、他の一部を停止して保守点検を行うとこともできる。このように運用した場合には、海水淡水化装置200を稼働させたままでも増圧ユニット30や逆浸透膜4aの保守点検ができるため、保守点検が容易になり、稼働効率を向上させることもできる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記各実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
100,200 海水淡水化装置
1 ポンプ
4,4a 逆浸透膜
10 リリーフ弁
11 アキュムレータ
30 増圧ユニット
40 増圧シリンダ
41 シリンダチューブ
41a 大径部
41b 第1小径部
41c 第2小径部
42 ピストンロッド
43 ピストンヘッド
44 ピストン
45a 第1圧力室
45b 第2圧力室
46a 第1増圧室
46b 第2増圧室
50 制御弁

Claims (6)

  1. 海水から塩分を除去して淡水を取り出す海水淡水化装置であって、
    海水を吸い込んで吐出するポンプと、
    前記ポンプから吐出された海水の一部が通過する際にこの海水から塩分を除去して淡水化する逆浸透膜と、
    前記逆浸透膜を通過せずに排出された排出海水を作動流体として駆動されるとともに、前記排出海水を増圧して吐出する増圧ユニットと、を備え
    前記増圧ユニットから吐出される排出海水は前記逆浸透膜又は当該逆浸透膜とは異なる逆浸透膜に導かれることを特徴とする海水淡水化装置。
  2. 前記増圧ユニットは、
    作動流体としての前記排出海水によって往復動するとともに、往復動に伴って前記排出海水を増圧して吐出する増圧シリンダと、
    前記増圧シリンダに対する前記排出海水の給排を制御して、前記増圧シリンダの往復動を制御する制御弁と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の海水淡水化装置。
  3. 前記増圧シリンダは、
    筒状の大径部と、前記大径部の両端のそれぞれから延設され内径が前記大径部の内径より小さい筒状の第1及び第2小径部と、を備えるシリンダチューブと、
    前記シリンダチューブの前記第1及び第2小径部内に摺動自在に挿入され、その両端面によって前記第1及び第2小径部内に第1及び第2増圧室を区画するピストンロッドと、
    前記ピストンロッドと一体に設けられて前記シリンダチューブの前記大径部内に摺動自在に収容され、前記シリンダチューブの前記大径部内に第1及び第2圧力室を区画するピストンヘッドと、を備え、
    前記第1及び第2増圧室に面する前記ピストンロッドの受圧面積は、前記第1及び第2圧力室に面する前記ピストンヘッドの受圧面積より小さく設定され、
    前記制御弁は、前記第1及び第2圧力室に対する前記排出海水の給排を切り換えて、前記ピストンロッド及び前記ピストンヘッドを往復動させることによって、前記第1及び第2増圧室の収縮と膨張を切り換え、
    前記第1及び第2増圧室は、その一方の膨張に伴って前記排出海水を吸い込むと同時に、他方の収縮に伴って前記排出海水を増圧して吐出することを特徴とする請求項2に記載の海水淡水化装置。
  4. 前記逆浸透膜を通過せずに排出された前記排出海水は、分岐して前記制御弁と前記第1増圧室と前記第2増圧室とに導かれ、前記増圧シリンダを駆動する作動流体及び前記増圧シリンダによって増圧して吐出される被増圧流体の両方として使用されることを特徴とする請求項3に記載の海水淡水化装置。
  5. 前記増圧ユニットは、
    前記第1増圧室から吐出された前記排出海水を前記逆浸透膜へ導く第1吐出通路と、
    前記第2増圧室から吐出された前記排出海水を前記逆浸透膜へ導く第2吐出通路と、を備え、
    前記第1吐出通路及び前記第2吐出通路には、前記第1増圧室及び前記第2増圧室から前記逆浸透膜への前記排出海水の通過のみを許容する逆止弁が設けられることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の海水淡水化装置。
  6. 複数の前記増圧シリンダが互いに並列に設けられ、
    複数の前記増圧シリンダにそれぞれ設けられる前記制御弁は、前記増圧シリンダの海水吐出タイミングの位相が互いにずれるように制御されることを特徴とする請求項2から請求項5のいずれか一つに記載の海水淡水化装置。
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