JP2014195582A - 理美容鋏 - Google Patents

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Abstract

【課題】刃部材を振動させて理容師等の疲労を軽減することができる具体的構成を備えた理美容鋏を提供する。【解決手段】刃部1aを備えた一対の鋏部材1R.1Lを支点軸2により回動させる理美容鋏10であって、一対の鋏部材の一方1Rだけが、把手部材1bRと刃部材1cRとを支点軸2部分で上下に重複部分1dを介して連接されたものとされ、把手部材1bRに対して刃部材1cRを、偏芯部材3の回転に伴う偏芯運動を変換して、刃部材1cRの刃部1aが伸びている方向へ他方の鋏部材1Lの刃部材1cLに対して相対的に往復運動させる回転往復変換機構4が備えられている。【選択図】図1

Description

本発明は、刃部を備えた一対の鋏部材を支点軸により回動させる理美容鋏に関する。
理容師、美容師が業務用に使用する理美容鋏は、長時間使用されるものなので、使用中に手や腕等の筋肉などに余分な疲労を与えないものであることが要請される。この要請に応えるものとして、特許文献1に記載の毛髪切断装置(理美容鋏)がある。図19は、この、本発明の背景技術となる理美容鋏を示す正面図である。
この理美容鋏20は、一対の鋏部材11を支点軸12により回動させるものである。一対の鋏部材11は、それぞれ刃部材11cと把手部材11bとを備え、通常の理美容鋏と同様に把手部材11bを操作することにより、刃部材11cで毛髪を切断することができるものである。
この理美容鋏20は、導線15によって電源装置16から電力の供給を受けて刃部材11cを図の矢印方向に振動させる振動子(振動を印加する手段)14を備え、これにより、毛髪の切断の際に抵抗が小さくなる、と記載されている。しかしながら、振動子14の具体的構成については、一切記載がなかった。
特開2002−172280号公報(図1)
本発明は、上記問題を解決しようとするもので、刃部材を振動させて理容師等の疲労を軽減することができる具体的構成を備えた理美容鋏を提供することを目的とする。
本発明の理美容鋏は、刃部を備えた一対の鋏部材を支点軸により回動させる理美容鋏であって、前記支点軸を中心として回転し、偏芯部と非偏芯部とを備えた偏芯部材と、前記支点軸に対して前記偏芯部材だけを回転させる駆動部材と前記駆動部材に駆動エネルギを与える電池とを備え、
前記一対の鋏部材の少なくとも一方は、把手部材と刃部材とを前記支点軸部分で上下に重複部分を介して連接されたもので、前記把手部材の重複部分は前記非偏芯部を収容し、前記刃部材の重複部分は前記偏芯部を収容し、
前記把手部材と前記刃部材との重複部分に、前記把手部材に対して前記刃部材を、前記偏芯部材の回転に伴う偏芯運動を変換して、前記刃部材の刃部が伸びている方向へ他方の鋏部材の刃部材に対して相対的に往復運動させる回転往復変換機構が備えられているので、刃部材を振動させて理容師等の疲労を軽減することができる具体的構成を備えた理美容鋏を提供することができる。
上記、解決手段に記載した通りである。
(a)は、本発明の理美容鋏の一例を示す正面図、(b)は、(a)の右側面図、(c)は、(a)の下側面図、(d)は、この理美容鋏の分解斜視図 図1の理美容鋏の一方の鋏部材を示すもので、(a)は、その裏面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その表面図、(d)は、(c)の右側面図 図1の理美容鋏の刃部材を示すもので、(a)は、その裏面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その表面図、(d)は、(c)の右側面図 図1の理美容鋏の把手部材を示すもので、(a)は、その表面図、(b)は、その一部破断の下側面図、(c)は、その裏面図、(d)は、(c)の右側面図 図1の理美容鋏の支点軸を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その側面図 図1の理美容鋏の偏芯部材を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その縦断面図、(c)は、(b)の右側面図 図1の理美容鋏の回転往復変換機構の動作状態を示すもので、(a)は、その偏芯部材が最左方向に偏芯している状態を示す概念図、(b)は、その偏芯部材が90度回転した状態を示す概念図、(c)は、その偏芯部材が180度回転した状態を示す概念図 (a)は、本発明の理美容鋏の他例を示す正面図、(b)は、(a)の下側面図、(c)は、この理美容鋏の分解斜視図 図8の理美容鋏の刃部材を示すもので、(a)は、その裏面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その表面図、(d)は、(c)の右側面図 図8の理美容鋏の把手部材を示すもので、(a)は、その表面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その裏面図、(d)は、(c)の右側面図 図8の理美容鋏のスライド部材を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その側面図 (a)は、本発明の理美容鋏の他例を示す正面図、(b)は、(a)の要部破断の下側面図、(c)は、(b)の要部拡大図、(d)は、この理美容鋏の分解斜視図 図12の理美容鋏の一方の把手部材を示すもので、(a)は、その表面図、(b)は、その側面図、(c)は、その裏面図、(d)は、(c)のAA矢視断面図、(e)は、この把手部材の斜視図 図12の理美容鋏の他方の把手部材を示すもので、(a)は、その表面図、(b)は、その側面図、(c)は、その裏面図、(d)は、(c)のBB矢視断面図、(e)は、この把手部材の斜視図 図12の理美容鋏の刃部材を示すもので、(a)は、裏面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その表面図、(d)は、(c)の右側面図、(e)はこの刃部材の斜視図 (a)は、図12の理美容鋏のスライド薄部材を示す正面図、(b)は、(a)の側面図、(c)は、図12の理美容鋏の支点軸の正面図、(d)は、(c)の側面図 図12の理美容鋏の偏芯部材を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その縦断面図、(c)は、(b)の右側面図、(d)は、(b)のCC矢視断面図、(e)は、(b)のDD矢視断面図 図12の理美容鋏の回転往復変換機構の動作状態を示すもので、(a)、(b)は、その偏芯部材が最左方向に偏芯している状態を示す概念図、(c)、(d)は、その偏芯部材が90度回転した状態を示す概念図、(e)、(f)は、その偏芯部材が180度回転した状態を示す概念図 本発明の背景技術の理美容鋏を示す正面図
1(1R、1RA、1RB、1L、1LB) 鋏部材
1a 刃部
1b 把手部材
1c 刃部材
1d 重複部分
1e 把手部材の重複部分
1f 刃部材の重複部分
2、2A 支点軸
3、3A 偏芯部材
3a 偏芯部
3b 非偏芯部
4、4A、4B 回転往復変換機構
5 駆動部材
6 電池
10、10A、10B 理美容鋏
以下に、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
<実施形態1>
図1(a)は、本発明の理美容鋏の一例を示す正面図、(b)は、(a)の右側面図、(c)は、(a)の下側面図、(d)は、この理美容鋏の分解斜視図である。
この理美容鋏10は、刃部1aを備えた一対の鋏部材1(1R、1L)を支点軸2により回動させるものであって、支点軸2を中心として回転し、偏芯部3hと非偏芯部3gとを備えた偏芯部材3と、支点軸2に対して偏芯部材3だけを回転させる駆動部材5とこの駆動部材5に駆動エネルギを与える電池6とを備えている。なお、本発明における実施形態の説明では、一対のものの内、一方の側を示す場合には添字Rを、他方の側を示す場合には添字Lを必要に応じて付記する。
一対の鋏部材1(1R、1L)の一方である鋏部材1Rは、把手部材1bRと刃部材1cRとを支点軸2部分で上下に重複部分1dを介して連接されたもので、把手部材1bRの重複部分1eは非偏芯部3gを収容し、刃部材1cRの重複部分1fは偏芯部3hを収容している。
この理美容鋏10には、把手部材1bRと刃部材1cRとの重複部分1dに、把手部材1bRに対して刃部材1cRを、偏芯部材3の回転に伴う偏芯運動を変換して、刃部材1cRの刃部1aが伸びている方向へ他方の鋏部材1Lの刃部材1cLに対して相対的に往復運動(矢印K方向)させる回転往復変換機構4が備えられていることを特徴とする。
なお、符号7は、一般の理美容鋏と共通する、一対の把手部材1bR、L間の緩衝材を示し、符号8は、一対の把手部材1bR、Lの少なくともいずれか一方に設けられる指掛を示している。
駆動部材5は、電動モータであって、減速機付きのものでも、減速機無しのものでもよく、その駆動方式も限定されず、直流モータであっても交流モータであってもよく、偏芯部材3を所定の回転数で回転させることができるものであれば、なんでもよい。また、電動モータは、回転方向と位置とを任意に制御できるステッピングモータであっても良い。偏芯部材3の回転数は、毎分60回転から3600回転までの間で実際の使用により適切な回転するを選択することができる。なお、上記の回転数以外でもよい。
なお、上記の回転には、ステッピングモータなどを用いた、正転・逆転を繰り返すようなものも含まれる。
ただし、駆動部材5は、支点軸2部分に設置されるものなので、この支点軸2部分から、極力外側に飛び出さない形状のものが好ましく、外側方向に余り大きく飛び出すような大きさのものでは、理美容鋏10の使用上差し支えがあるので、好ましくない。また、駆動部材5の高さも使用上差し支えのない程度に極力低いものが好ましい。近年、例えば、携帯電話の振動手段として、超小型の電動モータが実用化されているが、そのような超小型の電動モータが好ましい。
電池6は、駆動エネルギを供給できるものであれば、その蓄電方式や、電池素材に限定されるものではないが、少なくとも、理美容師が、顧客一人の髪を切断するのに必要な駆動エネルギーを蓄積し、供給できるものが好ましい。電池6は、その条件を満たす限り、充電のできない一次電池である、マンガン乾電池、アルカリマンガン乾電池 、ニッケル系一次電池、ニッケルマンガン電池、酸化銀電池、水銀電池、空気亜鉛電池などのいずれであってもよいが、その大きさと形状とは、2点鎖線の想像線で示したように、理美容鋏10の使用に差し支えのない部分に設置できるものがよい。
電池6は、上記条件を満たす限り、充電可能な二次電池である、鉛蓄電池、リチウムイオン二次電池、ニッケル・水素蓄電池、ニッケル・カドミウム蓄電池、ナトリウム・硫黄(NaS、ナス)電池、ニッケル・亜鉛蓄電池、酸化銀・亜鉛蓄電池、レドックス・フロー電池などのいずれであってもよい。充電時間は、一回の放電後の充電時間が、フル充電の電池の使用時間中に収まるものがよいが、これに限定されるものではない。
電池6は、一次電池の場合はもちろん、二次電池の場合も着脱交換可能とするのが良い。二次電池は、交換した二次電池を次の使用のために充電することができる。二次電池の場合は、着脱交換可能とする代わりに、理美容鋏10に設置したままで、有線あるいは無線により充電可能としてもよい。
本願発明の理美容鋏10においては、電池6を用いることで、理美容鋏10に駆動エネルギを供給するための導線などの線が一切ないことが、その特徴のひとつである。このため、従来の振動機構のない理美容鋏と全く同様に、自由に理美容鋏10を使用することができる。
以下、図2〜6を用いて、この理美容鋏10の上記作用効果を発揮するための各部品について詳しく説明し、図7を用いて、この理美容鋏10の最大の特徴である回転往復変換機構4の作用効果について、詳しく説明する。
図2は、図1の理美容鋏の一方の鋏部材を示すもので、(a)は、その裏面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その表面図、(d)は、(c)の右側面図である。なお、これよりすでに説明した部分については、同じ符号を付して、重複説明を省略する。
この一方の鋏部材1Lは、把手部材1bLと刃部材1cLとが一体化され、刃部材1cLが把手部材1bL対して振動しないもので、その点では、通常の理美容鋏の鋏部材と共通である。なお、本願では、理美容鋏10の外側を各部材の表面側と称し、内側を各部材の裏面側と称している。つまり、鋏部材1R、1Lの裏面側同士が接触している。
鋏部材1Lの裏面側には、理美容鋏10としての切れ味を保持するために重要な役割を果たす触点1hが支点軸2を貫通させる角穴1gを囲うように形成されている。この触点1hは、図2(a)では見えていないが、刃部材1cLの刃部1aと反刃部1a側にも小さい幅ながらも連続して形成されており、これにより、他方の鋏部材1Rの触点1hとの接触を理美容鋏10の使用中のどのような回動状態でも維持しており、理美容鋏10の滑らかな回動と刃部1aによる切れ味とを保持している。
図2(c)に見える角穴1gの周囲に設けられた円形凹部1iは、支点軸2の軸端に嵌め込む固定ナット部材2fと、その下に入れ込まれるワッシャ2eとを収容して、これらのワッシャ2eと固定ナット部材2fとが、鋏部材1Lの支点軸2部分からできるだけ突出しないようにするためのものである。
符号1jは、図1で説明した指掛8を取り付けるための指掛取付部であり、符号7aは、図1で説明した緩衝材7を設けるための緩衝材受けである。これらの指掛取付部1j、緩衝材受け7aは、一般の理美容鋏のものと共通するものである。
図3は、図1の理美容鋏の刃部材を示すもので、(a)は、その裏面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その表面図、(d)は、(c)の右側面図である。
この刃部材1cRは、理美容鋏10の一方の鋏部材1Rの刃部材であり、鋏部材1Rの把手部材1bRとは分離されており、重複部分1fによって把手部材1bRと相互にスライド可能に連接されるものである。重複部分1fの支点軸2の偏芯部3hを囲む部分には、長円状の貫通長孔4aが設けられ、この貫通長孔4aを間隔をおいて挟むように一対のスライド突起4bが設けられている。
貫通長孔4aの最小径部分は、図1で説明した偏芯部3hの外径部分に対応したものとなっており、その長孔方向の変動量は、偏芯部3hの偏芯量の2倍より小さくないようになっている。また、スライド突起4bを結ぶ線は、刃部1aの伸びる方向に対応しており、このスライド突起4bを結ぶ線に対して、貫通長孔4aの変動方向は直交する関係にある。
図4は、図1の理美容鋏の把手部材を示すもので、(a)は、その表面図、(b)は、その一部破断の下側面図、(c)は、その裏面図、(d)は、(c)の右側面図である。
この把手部材1bRは、刃部材1cRの重複部分1fに対応した重複部分1eを備えている。この重複部分1eには、支点軸2の非偏芯部3gを囲む部分に、円形の貫通孔4cが設けられ、この貫通孔4cを間隔をおいて挟むように一対の長孔凹所4dが設けられている。貫通孔4cの表面側には、より大きい内径の円形段部4c′が設けられている。
一対の長孔凹所4dは、刃部材1cRの重複部分1fと、把手部材1bRの重複部分1eとを対面させたときには、スライド突起4bを収容するようになっている。長孔凹所4dの長孔の変動量は、偏芯部3hの偏芯量の2倍より小さくないようになっている。長孔凹所4dとスライド突起4bとの関係は、スライド突起4bが長孔凹所4dの長孔方向以外にはスライドしないようなものとなっている。
なお、図1でも説明したが、刃部材1cRの重複部分1fと、把手部材1bRの重複部分1eとを合わせて重複部分1dと称する。また、貫通長孔4a、一対のスライド突起4b、貫通孔4c及び一対の長孔凹所4dを総称して回転往復変換機構4という。円形段部4c′は、回転往復変換機構4には必須の構成要件ではない。また、符号7bは、緩衝材7が接触する接触部である。
図5は、図1の理美容鋏の支点軸を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その側面図である。この支点軸2は、首下テーパー部2aと、首下テーパー部2aに続く円柱部2bと、円柱部2bに続く角柱部2cと、この角柱部2cに続く先端ネジ部2dとを備えている。
角柱部2cの最大外径は、円柱部2bの外径より大きくなく、先端ネジ部2dの外径は、角柱部2cの最大外径より大きくない。角柱部2cは、鋏部材1Lの角穴1gに対応したもので、この角穴1gにガタ付きなく収容され、支点軸2が鋏部材1Lに対して回転しないようになっている。先端ネジ部2dには、ワッシャ2eが嵌められ、固定ナット部材2fがネジ締付される。
図6は、図1の理美容鋏の偏芯部材を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その縦断面図、(c)は、(b)の右側面図である。この偏芯部材3は、支点軸2の外側に嵌め入れるもので、回転しない支点軸2を中心として回転するものである。
偏芯部材3は、支点軸2の頭部を収容する頭部孔3aと、頭部孔3aに連続し、支点軸2の首下テーパー部2aに対応したテーパー受け部3bと、テーパー受け部3bに連続し、支点軸2の円柱部2bを滑らかにかつガタ付きなく回転可能に収容する貫通中心孔3cとを、その内側部分に備えている。
偏芯部材3の外側部分は、上記順序に対応して、六角部3eと、この六角部3eに連続した円形のツバ部3fと、このツバ部3fに連続し、把手部材1bRの貫通孔4cに対応した外径の非偏芯部3gと、非偏芯筒部3gに連続し貫通中心孔3cつまり非偏芯部3g対して偏芯した偏芯部3hとを備えている。この偏芯部3hは、刃部材1cRの貫通長孔4aに収容される。ツバ部3fは把手部材1bRの円形段部4c′に収容される。
この偏芯部3hの偏芯量は、刃部1a(刃部材1cR)の刃先の伸長方向への振動の振幅(偏芯量の2倍)を決定するものであるが、最小で0.05mmで、最大で1.0mmが適切であるが、この範囲外であってもよい。要するに、この偏芯量は、それによる刃部材の振動により、理美容鋏10による毛髪の切断の負荷が最も効率よく減少され、かつ、その振動が理美容師に与える使用上の違和感を極力減少させるものであることを条件として設定されるものである。
図7は、図1の理美容鋏の回転往復変換機構の動作状態を示すもので、(a)は、その偏芯部材が最左方向に偏芯している状態を示す概念図、(b)は、その偏芯部材が90度回転した状態を示す概念図、(c)は、その偏芯部材が180度回転した状態を示す概念図である。なお、これらの図では、支点軸2は省略しているが、実際には、偏芯部材3の貫通中心孔3cの中には、支点軸2の円柱部2bが収容されている。
図7(a)の状態では、偏芯部材3の偏芯部3hが図面上で最も左の位置にあり、この偏芯部材を収容する刃部材1cRの貫通長孔4aの図の左右方向の対面幅は偏芯部3hの外径に対応したものとなっているので、刃部材1cRは最も左方向の位置となり、これに対応して、刃部材1cRの一対のスライド突起4bも把手部材1bRの一対の長孔凹所4d対して最も左方向の位置に位置している。
図7(b)の状態は、図7(a)に較べ、偏芯部材3が90度時計回りに回転した状態であり、このとき、偏芯部3hは真左の状態から、90度回転して真上の状態となる。ここで、貫通長孔4aは上下に長孔となっているので、刃部材1cRへの上下への動きは生じず、一方、貫通長孔4aは左右には偏芯部3hと同じ対面幅であり、かつ、刃部材1cRの一対のスライド突起4bは把手部材1bRの一対の長孔凹所4dによって、図の上下方向には移動できず、偏芯部3hの回動に伴う貫通長孔4aの横移動(矢印Kの方向への移動)だけが生じ、結果、刃部材1cRの一対のスライド突起4bは把手部材1bRの一対の長孔凹所4d対して中央の位置に移動して、この状態となる。
図7(c)の状態は、図7(b)に較べ、偏芯部材3が更に90度(図7(a)に較べ180度)時計回りに回転した状態であり、同様の非拘束と拘束条件下で、貫通長孔4aの横移動だけが生じ、結果、刃部材1cRの一対のスライド突起4bは把手部材1bRの一対の長孔凹所4d対して最右位置に移動して、この状態となる。
図7(c)の状態から、偏芯部材3が更に90度時計回りに回転すると、同様の非拘束と拘束条件下で、貫通長孔4aの反対方向(矢印Kとは反対方向)の横移動だけが生じ、結果、刃部材1cRの一対のスライド突起4bは把手部材1bRの一対の長孔凹所4d対して中央の位置に移動し、更に、偏芯部材3が90度時計回りに回転すると、更に、該反対方向の移動だけが生じ、図7(a)の状態にもどる。
この移動の状態は、図7(a)、(b)、(c)に示した刃部材1cRの左端部と把手部材1bRの模様線部分との間の距離L1が、順により小さい距離L2になり、最後に一番小さい距離L3なるという点と、刃部材1cRと把手部材1bRとの間の上下方向の相対移動はない、というものでもあることを確認する。なお、偏芯部材3の回転は、六角部3eに対応した嵌合部を備えた駆動手段5が電池6からの電力を受けることによって回転し、その回転が偏芯部材3に伝達されることで達成される。
つまり、上述したような回転往復変換機構4によって、偏芯部材3の回転運動が、把手部材1bRに対して、刃部材1cRだけを、刃部材1cRの一対のスライド突起4bを結ぶ線方向の、つまり、刃部1が伸びる方向の往復移動となるように変換されていることが解る。
よって、本発明の理美容鋏10によれば、上述の重複部分1dにより相互にスライド可能に連接された把手部材1bRと刃部材1cRとからなる鋏部材1R、支点軸2、偏芯部材3、回転往復変換機構4、駆動部材5及び電池6という具体的構成によって、把手部材を振動させずに刃部材だけを振動させて理容師等の疲労を軽減することができる理美容鋏を実現することができる。
なお、本発明の理美容鋏10においては、使用中、把手部材1bRと刃部材1cRとの間の重複部分1d、刃部材1cRと刃部材1cLの相互の触点1hは、上記振動により常時接触しながら相対的に往復移動するものなので、これらの接触面の滑りをよくするため、この接触面のどちらか一方かあるいは両方に潤滑剤を塗布したり、あるいは、潤滑性シート(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)など のシート)を貼付しておくと良い。
<実施形態2>
図8(a)は、本発明の理美容鋏の他例を示す正面図、(b)は、(a)の下側面図、(c)は、この理美容鋏の分解斜視図である。
この理美容鋏10Aは、図1の理美容鋏10に較べ、一方の鋏部材1RAだけが振動に関与する点では共通するが、回転往復変換機構4Aの構成と、これに対応した重複部分1kの構成とが相違している。
より具体的には、鋏部材1RAの把手部材1bRA側の重複部分1mには、一対ではなく、一箇所だけのスライド長孔を備えたスライド部材4eが別部材として設けられ、これに対応して、刃部材1cRA側の重複部分1nには、一箇所だけの上記スライド長孔に対応した長突起4fが設けられている点が異なっている。
把手部材1bRA側の重複部分1mと、刃部材1cRA側の重複部分1nとを合わせて重複部分1kと名付ける。以下、図9〜図11を用いて、関連する部品の異なる部分について詳細に説明する。なお、振動に関与しない他方の刃部材1Lは、図1のものと共通である。
図9は、図8の理美容鋏の刃部材を示すもので、(a)は、その裏面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その表面図、(d)は、(c)の右側面図である。この刃部材1bRAは、図3の刃部材1bRに較べて、貫通長孔4aの把手部材側だけに長突起4fが設けられ、その分だけ、刃部材1bRA側の重複部分1nがより長いものとなっており、また、そのため触点1h′もそれに対応したものとなっている点が異なっている。
図10は、図8の理美容鋏の把手部材を示すもので、(a)は、その表面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その裏面図、(d)は、(c)の右側面図である。この刃部材1cRAは、図4の刃部材1cRに較べて、一対の長孔凹所4dではなく、刃部材1bRAの長突起4fに対応したスライド長孔を備えたスライド部材4eを嵌め込むための部材用凹部4gが、その重複部分1mに一箇所だけ設けられている点が異なっている。
図11は、図8の理美容鋏のスライド部材を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その側面図である。このスライド部材4eは、刃部材1bRAの部材用凹部4gにガタ付きなく嵌め込まれ、重複部分1mの表面から突出しないようになっており、上記のスライド長孔4eaが設けられている。
このスライド長孔4eaの長手方向の長さは、長突起4fの長手方向の長さに偏芯部材3の偏芯量の2倍を加えた長さより小さくない長さとなっている。このスライド長孔4eaと長突起4fとの間の幅方向の隙間は、両者間にガタ付きがなく、両者が円滑にスライドする程度のものとなっている。また、両者の長手方向に伸びる方向は、刃部1aの伸びる方向に対応したものである。
この理美容鋏10Aの回転往復変換機構4Aは、貫通長孔4a、貫通孔4c、長突起4f、部材用凹部4g及びスライド長孔4eaを備えたスライド部材4eを備えたものである。なお、スライド部材4eを別部品としたのは、このスライド部材4eを円滑摺動性のよい別部材、例えば、黄銅や、銅合金や、すべり軸受(「メタル」とも呼ばれ、アルミニウムや銅などを主成分とする合金を鋼の上に接着させ多層構造とし、潤滑性を持たせたもの。なお、この場合軸受の半径が無限大となって平面状となったものが適している。)で構成して、振動による円滑な接触部分の摺動を確保するためである。
このような理美容鋏10Aによれば、図1の理美容鋏10と同様に、重複部分1kにより相互にスライド可能に連接された把手部材1bRAと刃部材1cRAとからなる鋏部材1RA、支点軸2、偏芯部材3、回転往復変換機構4A、駆動部材5及び電池6という具体的構成によって、把手部材を振動させずに刃部材だけを振動させて理容師等の疲労を軽減することができる理美容鋏を実現することができる。
<実施形態3>
図12は、(a)は、本発明の理美容鋏の他例を示す正面図、(b)は、(a)の要部破断の下側面図、(c)は、(b)の要部拡大図、(d)は、この理美容鋏の分解斜視図である。
この理美容鋏10Bは、図1の理美容鋏10に較べ、双方の鋏部材1RB、1LBが振動に関与する点で異なり、これに対応して回転往復変換機構4BR、4BLが一対であり、これに対応した重複部分1oR、1oLの構成が相違している。つまり、いずれも両方の鋏部材1RB、1LBにそれぞれ設けられている点が相違している。しかし、回転往復変換機構4BR、4BLの基本的構成は同一である。
まず、図に示したように、双方の鋏部材1RB、1LBが振動に関与するので、それぞれの鋏部材1RB、1LBが把手部材1bRB.1bLBと刃部材1cRB.1cLBとを支点軸2部分で上下に重複部分1oR、1oLを介して連接されたもので、把手部材1bRB、1bLBの重複部分1pRは非偏芯部3gを収容し、重複部分1pLは、支点軸2Aの角柱部2cを収容している。刃部材1cRB、1cLBの重複部分1qR.1qLは偏芯部3hR、3hLを収容している。
重複部分には、スライド薄部材4kがそれぞれ挟まれている。これは、それぞれの重複部分1pR、1pL、重複部分1qR.1qL間の接触しながらの振動往復を円滑に長時間維持するためのものである。以下、上記各部材の詳細について、図13〜17を用いて、主にこれまでのものとの相違点を中心に説明する。また、回転往復変換機構4BR、4BLの作用効果について、図18を用いて詳しく説明する。
図13は、図12の理美容鋏の一方の把手部材を示すもので、(a)は、その表面図、(b)は、その側面図、(c)は、その裏面図、(d)は、(c)のAA矢視断面図、(e)は、この把手部材の斜視図である。この把手部材1bLBは、図2の把手部材1bLに較べて、角穴1gを挟むように長孔凹所4iと長孔切り欠き4i′が設けられ、その分だけ、把手部材部材1bLBの側の重複部分1gLがより長いものとなっている点が異なっている。
図14は、図12の理美容鋏の他方の把手部材を示すもので、(a)は、その表面図、(b)は、その側面図、(c)は、その裏面図、(d)は、(c)のBB矢視断面図、(e)は、この把手部材の斜視図である。この把手部材1bRBは、図13の把手部材1bLBに較べて、角穴1g等を除いて、左右対称となっている点が異なっている。対称部分には、「L」の代わりに、「R」の添字が付されている。なお、符号4hは長孔凹所4iに、符号4h′は長孔切り欠き4i′に対応するものである。
図15は、図12の理美容鋏の刃部材を示すもので、(a)は、裏面図、(b)は、その下側面図、(c)は、その表面図、(d)は、(c)の右側面図、(e)はこの刃部材の斜視図である。この刃部材部材1cRB(1cLB)は、左右一対であるが実質的に同じもので、図9の1cRAに較べ、把手部材1bRB、1bLBの長孔凹所4dと長孔切り欠き4d′に対応したスライド突起4j、4j′が設けられている点が異なっている。
スライド突起4j、4j′は、それが填まり込む把手部材1bRB、1bLBの長孔凹所4dのスライド長孔4i、4i′、4h、4h′の中で、偏芯部材3の偏芯量の2倍より小さくない範囲で往復移動することができるようになっている。
図16(a)は、図12の理美容鋏のスライド薄部材を示す正面図、(b)は、(a)の側面図、(c)は、図12の理美容鋏の支点軸の正面図、(d)は、(c)の側面図である。
図16(a)、(b)のスライド薄部材4kは、図12に示したように、双方の鋏部材1RB、1LBの、把手部材1bRB.1bLBと刃部材1cRB.1cLBとの間の重複部分1oR、1oLに挿入されて、円滑摺動を向上維持させる役割を果たすもので、その摺動の支障にならないように、双方間の凹凸を逃がす、貫通孔4ka、この貫通孔4kaを挟むような円弧切り欠き4kb、長円孔4kcを備えている。
これらの貫通孔4ka、円弧切り欠き4kb、長円孔4kcは、それぞれこの重複部分を貫通する偏芯部材、凹凸である長孔凹所4h、4iと長孔切り欠き4h′、4i′及びスライド突起4j、4j′を逃がすものである。スライド薄部材4kは薄いシート状で、上記スライド部材4eと同様のものを素材としたものが好適である。
図16(c)、(d)の支点軸2Aは、図5の支点軸2に較べ、円柱部2b′がより長くなっている点だけが異なる。これは、この円柱部2b′が入る、以下に説明する偏芯部材3Aの貫通中心孔3c′が長くなっているからである。なお、その分、先端ネジ部2d′が、図5の支点軸2に較べ短くなっている。
図17は、図12の理美容鋏の偏芯部材を示すもので、(a)は、その正面図、(b)は、その縦断面図、(c)は、(b)の右側面図、(d)は、(b)のCC矢視断面図、(e)は、(b)のDD矢視断面図である。この偏芯部材3Aは、図6の偏芯部材3に較べて、一対の鋏部材1RB、1LBの双方を振動させるために、偏芯部が、偏芯部3hRと偏芯部3hLとの2箇所ある点が、異なっている。
偏芯部3hRと偏芯部3hLとの間は短い区間ではあるが双方の偏芯の最小径を有する非偏芯部3iとなっている。このため、偏芯部材3Aの長さも少し長くなり、これに対応して、貫通中心孔3c′も長くなっている。一方、非偏芯部3g′は、少し短くなっている。
ここで、図17(d)、(e)とを較べてもらうと解るように、偏芯部3hRと偏芯部3hLとは、非偏芯部3i(つまり、貫通中心孔3c′)を中心として、ちょうど180度反対方向に偏芯している。これにより図18で説明するように、一対の刃部材1cRB、1cLBとは、ちょうど逆方向に振動するので、髪の毛を円滑に切断するのに都合がよい。
しかし、この偏芯部3hRと偏芯部3hLとの間の角度は、0度より大きく、180度以下であれば、どの角度であってもよい。この角度を変えることにより、把手部材1bに対する刃部材1cの一対の偏芯の位相を様々に変化させることができ、様々な振動態様を実現することができる。
ただし、偏芯部3hRと偏芯部3hLとの間の角度が0度の場合は、相互に把手部材1bに対しては振動するが、刃部材1c同士は相対的に振動しない状態となるので、通常の振動しない理美容鋏と変わる所はなくなるので、その場合の理美容鋏は本願発明の範囲から除外される。
なお、この実施形態においては、回転往復変換機構4B(4BR、4BL)は、貫通長孔4a、貫通孔4c、長孔凹所4hと長孔切り欠き4h′(R側)、長孔凹所4iと長孔切り欠き4i′(L側)及びスライド突起4j、4j′(R、L共通)を備えたものである。スライド薄部材4kは、回転往復変換機構4Bに必須のものではない。なお、この回転往復変換機構4BLの把手部材1bLBについては、支点軸2Aの角穴1gが非偏芯の中心となっている。
図18は、図12の理美容鋏の回転往復変換機構の動作状態を示すもので、(a)、(b)は、その偏芯部材が最左方向に偏芯している状態を示す概念図、(c)、(d)は、その偏芯部材が90度回転した状態を示す概念図、(e)、(f)は、その偏芯部材が180度回転した状態を示す概念図である。
これらの図について、回転往復変換機構4Bの基本となる回転往復変換機構4について図7を用いて既に詳細に説明したので、ここでは、この回転往復変換機構4と異なる点についてだけ説明する。なお、この説明図は、回転往復変換機構4Bの動作状態を説明するために必要な関連部品だけを取り出して説明するもので、説明に不要な部品は省略されている。
回転往復変換機構4Bが回転往復変換機構4に較べて異なるのは、既述したように偏芯部材3Aが、二つの偏芯部3hRと偏芯部3hLを備え、この偏芯部3hRと偏芯部3hLの偏芯方向が180度異なる点にある。
つまり、偏芯部材3Aが支点軸2Aを中心として回転するにつれ、偏芯部3hRと偏芯部3hLの最も偏芯した部分の一方が刃部材1cRBを図中一番右に位置している状態(図18(a))で、他方は刃部材1cLBを一番左に位置している状態(図18(b)となり、それから順に刃部材1cRBは右に、刃部材1cLBは左に動き(図18(c)、(d))、180度回転した時には、刃部材1cRBは最右位置の、刃部材1cLBは最左位置の状態(図18(e)、(f))となる、ということである。
こうして、この回転往復変換機構4Bを備えた理美容鋏10Bによれば、図1の理美容鋏10と同じ効果を発揮するのに加え、一対の刃部材1cRB、1cLBが相互に反対方向に振動するので、毛髪をより滑らかに、負荷を少なく切断することができ、疲労軽減効果をより一層発揮することができる。
なお、本発明の理美容鋏は、上記の実施形態に限定されない。また、特許請求の範囲に記載された範囲、実施形態の範囲で、種々の変形例、組み合わせが可能であり、それらも、特許請求の範囲の技術的範囲に含まれるものである。例えば、刃部材を把持部材材に対して刃部の方向だけに相対的に移動させるための突起と凹部とは、上記では、刃部材側が突起で、把持部材側が凹部の例を示したが、その反対に、刃部材側が凹部で、把持部材側が突起であるようにしてもよい。
なお、上記実施形態に具現されているのは、刃部を備えた一対の鋏部材を支点軸により回動させる理美容鋏であって、前記支点軸を中心として回転し、偏芯部と非偏芯部とを備えた偏芯部材と、前記支点軸に対して前記偏芯部材だけを回転させる駆動部材と前記駆動部材に駆動エネルギを与える電池とを備え、
前記一対の鋏部材の少なくとも一方は、把手部材と刃部材とを前記支点軸部分で上下に重複部分を介して連接されたもので、前記把手部材の重複部分は前記非偏芯部を収容し、前記刃部材の重複部分は前記偏芯部を収容し、
前記把手部材と前記刃部材との重複部分に、前記把手部材に対して前記刃部材を、前記偏芯部材の回転に伴う偏芯運動を変換して、前記刃部材の刃部が伸びている方向へ他方の鋏部材の刃部材に対して相対的に往復運動させる回転往復変換機構が備えられていることを特徴とする理美容鋏である。
また、上記理美容鋏の内、一対の鋏部材の一方だけが、把手部材と刃部材とを前記支点軸部分で上下に重複部分を介して連接されたものとされ、前記重複部分に回転往復変換機構が備えられていることを特徴とする理美容鋏も上記実施形態に具現されている。
本発明の理美容鋏は、刃部材を振動させて理容師等の疲労を軽減することができる具体的構成を備えた理美容鋏が要請される、理美容業界などの産業分野に用いることができる。

Claims (2)

  1. 刃部を備えた一対の鋏部材を支点軸により回動させる理美容鋏であって、
    前記支点軸を中心として回転し、偏芯部と非偏芯部とを備えた偏芯部材と、前記支点軸に対して前記偏芯部材だけを回転させる駆動部材と前記駆動部材に駆動エネルギを与える電池とを備え、
    前記一対の鋏部材の少なくとも一方は、把手部材と刃部材とを前記支点軸部分で上下に重複部分を介して連接されたもので、前記把手部材の重複部分は前記非偏芯部を収容し、前記刃部材の重複部分は前記偏芯部を収容し、
    前記把手部材と前記刃部材との重複部分に、前記把手部材に対して前記刃部材を、前記偏芯部材の回転に伴う偏芯運動を変換して、前記刃部材の刃部が伸びている方向へ他方の鋏部材の刃部材に対して相対的に往復運動させる回転往復変換機構が備えられていることを特徴とする理美容鋏。
  2. 一対の鋏部材の一方だけが、把手部材と刃部材とを前記支点軸部分で上下に重複部分を介して連接されたものとされ、前記重複部分に回転往復変換機構が備えられていることを特徴とする請求項1記載の理美容鋏。
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