JP2014195132A - 電気音響変換フィルム、フレキシブルディスプレイ、声帯マイクロフォンおよび楽器用センサー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】常温で粘弾性を有する高分子材料からなる粘弾性マトリックス中に圧電体粒子を分散してなる高分子複合圧電体と、この高分子複合圧電体の両面に形成された薄膜電極とを有し、高分子材料の比誘電率が25℃において10未満であることにより、前記目的を達成する。
【選択図】図1
Description
かかるフレキシブルディスプレイの基板としては、例えば、特許文献1において透明プラスチックフィルムにガスバリア層や透明導電層を積層したフレキシブルディスプレイ基板が開示されている。
フレキシブルディスプレイは、従来のガラス基板を用いたディスプレイと比較して、軽量性、薄さ、可撓性等において優位性を持っており、円柱等の曲面に備えることも可能である。また、丸めて収納することが可能であるため、大画面であっても携帯性を損なうことがなく、広告等の掲示用や、PDA(携帯情報端末)等の表示装置として注目されている。
ここで、従来のスピーカ形状としては、漏斗状のいわゆるコーン型や、球面状のドーム型等が一般的である。しかしながら、これらのスピーカを上述のフレキシブルディスプレイに内蔵しようとすると、フレキシブルディスプレイの長所である軽量性や可撓性を損なう虞れがある。また、スピーカを外付けにした場合、持ち運び等が面倒であり、曲面状の壁に設置することが難しくなり美観を損ねる虞れもある。
圧電フィルムとは、ポリフッ化ビニリデン(PVDF:Poly VinyliDene Fluoride)の一軸延伸フィルムを高電圧で分極処理したもので、印加電圧に応答して伸縮する性質を有している。
ところで、スピーカ用振動板の最低共振周波数f0は、下記式で与えられるのは周知である。ここで、sは振動系のスチフネス、mは質量である。
この問題を解決するため、特許文献2においては、圧電フィルムの湾曲度合いを計測するセンサーを備え、圧電フィルムの湾曲度合いに応じて、音声信号の周波数帯域別に振幅を所定量増減して補正することで安定した音声を出力可能にしている。
ところが、一軸延伸されたPVDFからなる圧電フィルムは、その圧電特性に面内異方性があるため、同じ曲率でも曲げる方向によって音質が大きく異なってしまう。
更に、PVDFはコーン紙等の一般的なスピーカ用振動板に比べ損失正接が小さいため、共振が強く出やすく、起伏の激しい周波数特性となる。従って、曲率の変化に伴い最低共振周波数f0が変化した際の音質の変化量も大きくなってしまう。
以上のように、PVDF固有の課題によって、上述の特許文献2に開示された音質補正手段では、安定した音声を再生することが困難であった。
高分子複合圧電体の場合、圧電セラミックスは硬いが高分子マトリックスは柔らかいため、圧電セラミックスの振動が全体に伝わる前にエネルギーが吸収されてしまう可能性がある。これは力学的振動エネルギーの伝達効率といわれるもので、この伝達効率を良くするには、高分子複合圧電体を硬くする必要があり、そのためには圧電セラミックスをマトリックス中に体積分率で少なくとも40〜50%以上入れる必要がある。
しかしながら、圧電特性、すなわち伝達効率を高めるためにPZTセラミックスの割合を増やすと硬く、脆くなるという機械的欠点が存在する。
この方法は、可撓性という観点では一定の効果が得られる。しかしながら、一般に、ゴムはヤング率が1〜10MPaと極めて小さいため、添加することで高分子複合圧電体の硬さが低下し、結果として振動エネルギーの伝達効率も低下してしまう。
(i) 可撓性
例えば、携帯用として新聞や雑誌のように書類感覚で緩く撓めた状態で把持する場合、絶えず外部から、数Hz以下の比較的ゆっくりとした、大きな曲げ変形を受けることになる。この時、高分子複合圧電体が硬いと、その分大きな曲げ応力が発生し、高分子マトリックスと圧電体粒子との界面で亀裂が発生し、やがて破壊に繋がる恐れがある。従って、高分子複合圧電体には適度な柔らかさが求められる。また、歪みエネルギーを熱として外部へ拡散できれば応力を緩和することができる。従って、高分子複合圧電体の損失正接が適度に大きいことが求められる。
(ii) 音質
スピーカは、20〜20kHzのオーディオ帯域の周波数で圧電体粒子を振動させ、その振動エネルギーによって振動板(高分子複合圧電体)全体が一体となって振動することで音が再生される。従って、振動エネルギーの伝達効率を高めるために高分子複合圧電体には適度な硬さが求められる。また、スピーカの周波数特性が平滑であれば、曲率の変化に伴い最低共振周波数f0が変化した際の音質の変化量も小さくなる。従って、高分子複合圧電体の損失正接は適度に大きいことが求められる。
また、高分子複合圧電体の高分子材料は吸湿すると伸縮する。そのため、吸湿性が高い高分子材料の場合は、環境変化や経時変化によって、性能が変化するおそれがある。一般的に、比誘電率が高い材料ほど吸湿する傾向にあるので、良好な耐湿性の確保等を考慮すると、高分子材料は、比誘電率が低いことが求められる。
その結果、20〜20kHzの振動に対しては硬く、数Hz以下の振動に対しては柔らかく振舞うことが可能で、更に20kHz以下の全ての周波数の振動に対して適度な損失正接を有し、比誘電率が25℃において10未満である高分子複合圧電体からなる電気音響変換フィルムの創案に至った。
また、高分子材料の周波数1Hzでのガラス転移温度が0〜50℃であるのが好ましい。
また、電気音響変換フィルムの動的粘弾性測定による周波数1Hzでの損失正接(Tanδ)が0.5以上となる極大値が0〜50℃の温度範囲に存在するのが好ましい。
また、電気音響変換フィルムの厚さと動的粘弾性測定による周波数1Hzでの貯蔵弾性率(E’)との積が、0℃において1.0×106〜2.0×106N/m、50℃において1.0×105〜1.0×106N/mであるのが好ましい。
また、電気音響変換フィルムの動的粘弾性測定から得られたマスターカーブにおいて、25℃、周波数1kHzでの損失正接(Tanδ)が0.05以上であるのが好ましい。
また、高分子材料の動的粘弾性測定による周波数1Hzでの損失正接(Tanδ)が0.5以上となる極大値が0〜50℃の温度範囲に存在するのが好ましい。
また、高分子材料の動的粘弾性測定による周波数1Hzでの貯蔵弾性率(E’)が、0℃において100MPa以上、50℃において10MPa以下であるのが好ましい。
また、セラミックス粒子が、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン酸鉛、チタン酸バリウム、酸化亜鉛、および、チタン酸バリウムとビスマスフェライトとの固溶体のいずれかであるのが好ましい。
また、薄膜電極の厚さとヤング率との積が、保護層の厚さとヤング率との積を下回るのが好ましい。
また、保護層が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイト、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、および、環状オレフィン系樹脂のいずれかによって形成されるのが好ましい。
また、薄膜電極が、銅、アルミ、金、銀、白金、および、酸化インジウムスズのいずれかによって形成されるのが好ましい。
また、本発明の声帯マイクロフォンは、本発明の電気音響変換フィルムをセンサーとして用いることを特徴とする声帯マイクロフォンを提供する。
さらに、本発明の楽器用センサーは、本発明の電気音響変換フィルムをセンサーとして用いることを特徴とする楽器用センサーを提供する。
そのため、本発明の電気音響変換フィルムによれば、可撓性および音響特性に優れ、しかも、変形されても安定した音声の出力が可能で、耐湿性に優れ、フレキシブルディスプレイ等に好適に利用可能なフレキシブルスピーカ等を実現可能な電気音響変換フィルム、軽量性や可撓性を損なうことなく、フレキシブルディスプレイに一体化可能なフレキシブルなスピーカが実現できる。
また、このような本発明の電気音響変換フィルムを、可撓性を有するフレキシブルディスプレイ(可撓性を有する画像表示デバイス)に取り付けてなる本発明のフレキシブルディスプレイは、可撓性に優れ、また、手に持った状態や使用場所等による屈曲方向や屈曲の量によらず、安定した音声出力を行うことができる。
さらに、このような本発明の電気音響変換フィルムをセンサーとして用いる本発明の声帯用マイクおよび楽器用センサーは、可撓性に優れ、小型かつ簡易な構成で、使用場所等による屈曲方向や屈曲の量によらず、安定して、肉声および楽器の音を忠実に再現することができる。
図1に示す電気音響変換フィルム10(以下、変換フィルム10とする)は、基本的に、高分子複合圧電体からなる圧電体層12と、圧電体層12の一面に設けられる薄膜電極14および他面に設けられる薄膜電極16と、薄膜電極14の表面に設けられる保護層18および薄膜電極16の表面に設けられる保護層20と、を有して構成される。
本発明において、圧電体層12を形成する高分子複合圧電体は、常温で粘弾性を有する高分子材料からなる粘弾性マトリックス24中に、圧電体粒子26を均一に分散したものである。また、好ましくは、圧電体層12は、分極処理されている。
なお、本明細書において、「常温」とは、0〜50℃程度の温度域を指す。
本発明は、高分子複合圧電体(圧電体層12)において、ガラス転移点が常温にある高分子材料、言い換えると、常温で粘弾性を有する高分子材料をマトリックスに用いることで、20〜20kHzの振動に対しては硬く、数Hz以下の遅い振動に対しては柔らかく振舞う高分子複合圧電体が実現する。特に、この振舞いが好適に発現する等の点で、周波数1Hzでのガラス転移温度が常温にある高分子材料を、高分子複合圧電体のマトリックスに用いるのが好ましい。
これにより、高分子複合圧電体が外力によってゆっくりと曲げられた際に、最大曲げモーメント部における高分子マトリックス/圧電体粒子界面の応力集中が緩和され、高い可撓性が期待できる。
これにより、高分子複合圧電体が外力によってゆっくりと曲げられた際に発生する曲げモーメントが低減できると同時に、20〜20kHzの音響振動に対しては硬く振る舞うことができる。
一般に、水分子は極性を有するため、比誘電率が高い高分子材料は、水分を引き付けて、吸湿してしまう傾向がある。そのため、高分子材料は吸湿により伸縮したり、劣化して、圧電スピーカとしての性能が変化するおそれがある。従って、環境変化や経時変化による性能劣化を防止するために、良好な耐湿性の確保等を考慮すると、高分子材料は、比誘電率が25℃において10未満であることが求められる。
また、比誘電率が低く、耐湿性の高い高分子材料を用いることで、耐湿用の保護層を形成する必要がなくなるという利点もある。
なお、これらの高分子材料は、1種のみを用いてもよく、複数種を併用(混合)して用いてもよい。
すなわち、粘弾性マトリックス24には、誘電特性や機械特性の調整等を目的として、ポリ酢酸ビニル等の粘弾性材料に加え、必要に応じて、その他の誘電性高分子材料を添加しても良い。
中でも、シアノエチル基を有する高分子材料は、好適に利用される。
また、圧電体層12の粘弾性マトリックス24において、添加される誘電性ポリマーは、1種に限定はされず、複数種を添加してもよい。
更に、粘着性を向上する目的で、ロジンエステル、ロジン、テルペン、テルペンフェノール、石油樹脂、等の粘着付与剤を添加しても良い。
これにより、粘弾性マトリックス24における粘弾性緩和機構を損なうことなく、添加する高分子材料の特性を発現できるため、高誘電率化、耐熱性の向上、耐湿性の向上、圧電体粒子26や電極層との密着性向上等の点で好ましい結果を得ることができる。
圧電体粒子26を構成するセラミックス粒子としては、例えば、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸ジルコン酸ランタン酸鉛(PLZT)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、酸化亜鉛(ZnO)、および、チタン酸バリウムとビスマスフェライト(BiFe3)との固溶体(BFBT)等が例示される。
圧電体粒子26の粒径を上記範囲とすることにより、高い圧電特性とフレキシビリティとを両立できる等の点で好ましい結果を得ることができる。
すなわち、圧電体層12中の圧電体粒子26は、好ましくは均一に分散されていれば、粘弾性マトリックス24中に不規則に分散されていてもよい。
ここで、本発明者の検討によれば、圧電体層12中における圧電体粒子26の体積分率は、30〜70%が好ましく、特に、50%以上とするのが好ましく、従って、50〜70%とするのが、より好ましい。
粘弾性マトリックス24と圧電体粒子26との量比を上記範囲とすることにより、高い圧電特性とフレキシビリティとを両立できる等の点で好ましい結果を得ることができる。
ここで、本発明者の検討によれば、圧電体層12の厚さは20〜200μm、特に、30〜100μmが好ましい。
圧電体層12の厚さを、上記範囲とすることにより、剛性の確保と適度な柔軟性との両立等の点で好ましい結果を得ることができる。
なお、圧電体層12は、分極処理(ポーリング)されているのが好ましいのは、前述のとおりである。分極処理に関しては、後に詳述する。
変換フィルム10において、保護層18および20は、高分子複合圧電体に適度な剛性と機械的強度を付与する役目を担っている。すなわち、本発明の変換フィルム10において、粘弾性マトリックス24と圧電体粒子26とからなる高分子複合圧電体(圧電体層12)は、ゆっくりとした曲げ変形に対しては、非常に優れた可撓性を示す一方で、用途によっては、剛性や機械的強度が不足する場合がある。変換フィルム10は、それを補うために保護層18および20が設けられる。
ここで、保護層18および20の剛性が高過ぎると、圧電体層12の伸縮を拘束するばかりか、可撓性も損なわれるため、機械的強度やシート状物としての良好なハンドリング性が要求される場合を除けば、保護層18および20は、薄いほど有利である。
例えば、圧電体層12の厚さが50μmで保護層18および20がPETからなる場合、保護層18および20の厚さは、100μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、中でも25μm以下とするのが好ましい。
薄膜電極14および16は、変換フィルム10に電界を印加するために設けられる。
薄膜電極14および16の厚さには、特に、限定は無い。また、薄膜電極14および16の厚さは、基本的に同じであるが、異なってもよい。
例えば、保護層18および20がPET(ヤング率:約6.2GPa)で、薄膜電極14および16が銅(ヤング率:約130GPa)からなる組み合わせの場合、保護層18および20の厚さが25μmだとすると、薄膜電極14および16の厚さは、1.2μm以下が好ましく、0.3μm以下がより好ましく、中でも0.1μm以下とするのが好ましい。
すなわち、薄膜電極14および薄膜電極16の少なくとも一方が、例えば圧電体層12よりも小さく、変換フィルム10の周辺部において、圧電体層12と保護膜とが、直接、接触するような構成でもよい。
このような本発明の変換フィルム10は、動的粘弾性測定による周波数1Hzでの損失正接(Tanδ)が0.5以上となる極大値が常温に存在するのが好ましい。
これにより、変換フィルム10が外部から数Hz以下の比較的ゆっくりとした、大きな曲げ変形を受けたとしても、歪みエネルギーを効果的に熱として外部へ拡散できるため、高分子マトリックスと圧電体粒子との界面で亀裂が発生するのを防ぐことができる。
これにより、常温で変換フィルム10が貯蔵弾性率(E’)に大きな周波数分散を有することができる。すなわち、20〜20kHzの振動に対しては硬く、数Hz以下の振動に対しては柔らかく振る舞うことができる。
これにより、変換フィルム10が可撓性および音響特性を損なわない範囲で、適度な剛性と機械的強度を備えることができる。
これにより、変換フィルム10を用いたスピーカの周波数特性が平滑になり、スピーカの曲率の変化に伴い最低共振周波数f0が変化した際の音質の変化量も小さくできる。
このシート状物10aは、保護層18の表面に、真空蒸着、スパッタリング、めっき等によって薄膜電極14として銅薄膜等を形成して、作製すればよい。
保護層18が非常に薄く、ハンドリング性が悪い時などは、必要に応じて、セパレータ(仮支持体)付きの保護層18を用いても良い。尚、セパレータとしては、厚さ25〜100μmのPET等を用いることができる。なお、セパレータは、薄膜電極および保護層の熱圧着後に、取り除けばよい。
あるいは、保護層18の上に銅薄膜等が形成された、市販品をシート状物10aとして利用してもよい。
シート状物10aを準備し、かつ、前記塗料を調製したら、この塗料をシート状物10aにキャスティング(塗布)して、有機溶媒を蒸発して乾燥する。これにより、図2(B)に示すように、保護層18の上に薄膜電極14を有し、薄膜電極14の上に圧電体層12を形成してなる積層体10bを作製する。
あるいは、粘弾性材料が加熱溶融可能な物であれば、粘弾性材料を加熱溶融して、これに圧電体粒子26を添加/分散してなる溶融物を作製し、押し出し成形等によって、図2(A)に示すシート状物の上にシート状に押し出し、冷却することにより、図2(B)に示すような、保護層18の上に薄膜電極14を有し、薄膜電極14の上に圧電体層12を形成してなる積層体10bを作製してもよい。
粘弾性マトリックス24に、これらの高分子圧電材料を添加する際には、前記塗料に添加する高分子圧電材料を溶解すればよい。あるいは、前記加熱溶融した粘弾性材料に、添加する高分子圧電材料を添加して加熱溶融すればよい。
保護層18の上に薄膜電極14を有し、薄膜電極14の上に圧電体層12を形成してなる積層体10bを作製したら、好ましくは、圧電体層12の分極処理(ポーリング)を行う。
さらに、積層体10bを加熱保持する加熱手段、例えば、ホットプレートを用意する。
また、コロナポーリング処理では、コロナ電極30を移動する方法にも、限定はされない。すなわち、コロナ電極30を固定し、積層体10bを移動させる移動機構を設け、この積層体10bを移動させて分極処理をしてもよい。この積層体10bの移動も、公知のシート状物の移動手段を用いればよい。
さらに、コロナ電極30の数は、1本に限定はされず、複数本のコロナ電極30を用いて、コロナポーリング処理を行ってもよい。
また、分極処理は、コロナポーリング処理に限定はされず、分極処理を行う対象に、直接、直流電界を印加する、通常の電界ポーリングも利用可能である。但し、この通常の電界ポーリングを行う場合には、分極処理の前に、薄膜電極16を形成する必要が有る。
なお、この分極処理の前に、圧電体層12の表面を加熱ローラ等を用いて平滑化する、カレンダー処理を施してもよい。このカレンダー処理を施すことで、後述する熱圧着工程がスムーズに行える。
このシート状物10cを、図2(E)に示すように、薄膜電極16を圧電体層12に向けて、圧電体層12の分極処理を終了した前記積層体10bに積層する。
さらに、この積層体10bとシート状物10cとの積層体を、保護層18および20を挟持するようにして、加熱プレス装置や加熱ローラ対等を用いて熱圧着して、図1に示すような、本発明の変換フィルム10を完成する。
周知のように、RtoRとは、長尺な原材料を巻回してなるロールから、原材料を引き出して、長手方向に搬送しつつ、成膜や表面処理等の各種の処理を行い、処理済の原材料を、再度、ロール状に巻回する製造方法である。
第1のロールおよび第2のロールは、全く、同じものでよい。
次いで、前述のコロナポーリングを行って、圧電体層12の分極処理を行う。ここで、RtoRによって変換フィルム10を製造する際には、積層体10bを搬送しつつ、積層体10bの搬送方向と直交する方向に延在して固定した棒状のコロナ電極30によって、コロナポーリングによる圧電体層12の分極処理を行う。なお、この分極処置の前に、カレンダー処理を行ってもよいのは、前述のとおりである。
次いで、第2のロールからシート状物10cを引き出し、このシート状物10cおよび積層体を搬送しつつ、貼り合わせローラ等を用いる公知の方法で、前述のように、薄膜電極16を圧電体層12に向けて、積層体10bの上にシート状物10cを積層する。
その後、加熱ローラ対によって保護層18および20を挟持搬送することで熱圧着して、本発明の変換フィルム10を完成し、この変換フィルム10を、ロール状に巻回する。
例えば、前記積層体を形成し、コロナポーリングを行った後に、一度、ロール状に、この積層体を巻回した積層体ロールとする。次いで、この積層体ロールから積層体を引き出して、長手方向に搬送しつつ、前述のように、保護層20の上に薄膜電極16が形成されたシート状物の積層を行って、変換フィルム10を完成し、この変換フィルム10を、ロール状に巻回してもよい。
あるいは、RtoRによる作製にも限定はされず、枚葉式で作製してもよい。
なお、圧電スピーカ40(および後述する圧電スピーカ50)は、共に、マイクロフォンやセンサーとして使用することも可能である。
ケース42は、プラスチック等で形成される、一面が開放する薄い正四角筒状の筐体である。なお、本発明の振動体を利用する圧電スピーカにおいて、ケース42(すなわち圧電スピーカ)は、四角筒状に限定はされず、円筒状や底面が長方形の四角筒状等の各種の形状の筐体が利用可能である。
また、枠体48は、中央に貫通孔を有する、ケース42の上端面(開放面側)と同様の形状を有する板材である。
さらに、粘弾性支持体46は、適度な粘性と弾性を有し、変換フィルム10を支持すると共に、圧電フィルムのどの場所でも一定の機械的バイアスを与えることによって、変換フィルムの伸縮運動を無駄なく前後運動(フィルムの面に垂直な方向の運動)に変換させるためのものである。一例として、羊毛のフェルト、レーヨンやPETを含んだ羊毛のフェルトなどの不織布、グラスウール、或いはポリウレタンなどの発泡材料(発泡プラスチック)、紙を複数枚重ねたもの、塗料等が例示される。図示例において、粘弾性支持体46は、ケース42の底面よりも、若干、大きい底面形状を有する四角柱状である。なお、粘弾性支持体46の比重には、特に限定はなく、粘弾性支持体の種類に応じて、適宜、選択すればよい。一例として、粘弾性支持体としてフェルトを用いた場合には、比重は、50〜500kg/cm3が好ましく、100〜300kg/cm3がより好ましい。また、粘弾性支持体としてグラスウールを用いた場合には、比重は、20〜100kg/cm3が好ましい。
なお、ケース42への枠体の固定方法には、特に限定はなく、ビスやボルトナットを用いる方法、固定用の治具を用いる方法等、公知の方法が、各種、利用可能である。
そのため、圧電スピーカ40では、粘弾性支持体46の周辺部では、粘弾性支持体46が変換フィルム10によって下方に押圧されて厚さが薄くなった状態で、保持される。また、同じく粘弾性支持体46の周辺部において、変換フィルム10の曲率が急激に変動し、変換フィルム10に、粘弾性支持体46の周辺に向かって低くなる立上がり部40aが形成される。さらに、変換フィルム10の中央領域は四角柱状の粘弾性支持体46に押圧されて、(略)平面状になっている。
また、この際においては、変換フィルム10の面方向において、粘弾性支持体46の全面を押圧して、全面的に厚さが薄くなるようにするのが好ましい。
立上がり部40aの角度(中央の平面部に対する傾斜角度(平均の傾斜角度))にも、特に限定はないが、変換フィルム10の十分な上下運動が可能になる等の点で、10〜90°程度とするのが好ましい。
変換フィルム10の高低差(図示例では、枠体48の底面に最も低い所と最も遠い所との距離の差)にも、特に限定はないが、薄型の平面スピーカが得られる、変換フィルム10の十分な上下運動が可能になる等の点で、1〜10mm程度とするのが好ましい。
加えて、粘弾性支持体46の厚さにも、特に限定は無いが、押圧される前の厚さが、1〜50mmであるのが好ましい。
逆に、圧電体層12への電圧印加によって、変換フィルム10が面内方向に収縮すると、この収縮分を吸収するために、変換フィルム10の立上がり部40aが、倒れる方向(平面に近くなる方向)に僅かに角度を変える。その結果、平面状の部分を有する変換フィルム10は、下方に移動する。
圧電スピーカ40は、この変換フィルム10の振動によって、音を発生する。
すなわち、本発明の変換フィルム10を利用する圧電スピーカは、枠体48を有さずに、例えばケース42の4箇所の角において、ビスやボルトナット、治具などによって、変換フィルム10を枠体48の上面に押圧/固定してなる構成も利用可能である。
また、ケース42と変換フィルム10との間には、Oリング等を介在させてもよい。このような構成を有することにより、ダンパ効果を持たせることができ、変換フィルム10の振動がケース42に伝達されることを防止して、より優れた音響特性を得ることができる。
すなわち、図4の圧電スピーカ50の断面図で、その一例を概念的に示すように、剛性を有する支持板52の上に粘弾性支持体46を載置し、粘弾性支持体46を覆って変換フィルム10を載せ、先と同様の枠体48を周辺部に載置する。次いで、ビス54によって枠体48を支持板52に固定することにより、枠体48と一緒に粘弾性支持体46を押圧して、粘弾性支持体46の周辺部を薄くし、かつ、変換フィルム10の傾斜部を形成した構成も、利用可能である。
このようなケース42を有さない構成でも、枠体48を用いずに、ビス等によって粘弾性支持体46を押圧して薄くした状態として、保持してもよい。
すなわち、本発明の変換フィルム10を利用する圧電スピーカは、粘弾性支持体46が変換フィルム10によって押圧されて厚さが薄くなった状態を保持し、かつ、この押圧/保持によって、変換フィルム10の曲率が急激に変動し、変換フィルム10に立上がり部40aが形成された構成であれば、各種の構成が利用可能である。
あるいは、変換フィルム10に樹脂フィルムを貼り付けて張力を付与する(保持する)構成としてもよい。樹脂フィルムで保持する構成とし、湾曲させた状態で保持できるようにすることでフレキシブルなスピーカとすることができる。
この圧電スピーカ56は、まず、図5(A)に示すように、同様のケース42として気密性を有する物を用い、ケース42内に空気を導入するパイプ42aを設ける。
このケース42の開放側の端部上面にOリング57を設け、ケース42の開放面を閉塞するように、変換フィルム10で覆う。
これにより、変換フィルム10をケース42押圧して固定し、変換フィルム10によって、ケース42の内部を気密に閉塞する。
ケース42内の圧力には、限定はなく、変換フィルム10が外方に凸状に膨らむ、大気圧以上であれば良い。
なお、パイプ42aは、固定されていても、着脱自在にしてもよい。パイプ42aを取り外す際には、パイプの着脱部を気密に閉塞するのは、当然である。
具体的には、可撓性を有する有機EL表示デバイス、可撓性を有する液晶表示デバイス、可撓性を有する電子ペーパ等の、可撓性を有するシート状の表示デバイスの裏面(画像表示面と反対側の面)に、本発明の変換フィルム10をスピーカとして取り付けた、スピーカ搭載型のフレキシブルディスプレイである。
なお、本発明のフレキシブルディスプレイは、カラーディスプレイであってもモノクロディスプレイであってもよい。
従って、このような本発明の振動フィルム10を、可撓性を有する画像表示デバイスに取り付けてなる本発明のスピーカ搭載型のフレキシブルディスプレイは、可撓性に優れ、しかも、手に持った状態等による湾曲の方向や湾曲量によらず(すなわち、任意の変形に好適に対応して)、安定した音質の音声出力を行うことができる。
図6(A)に示す有機ELディスプレイ60は、可撓性を有するシート状の有機EL表示デバイス62の裏面に、本発明の変換フィルム10を取り付けてなる、スピーカ搭載型の有機ELフレキシブルディスプレイである。
一例として、接着剤で貼り付ける方法、熱融着で貼り付ける方法、両面テープを用いる方法、粘着テープを用いる方法、略C字状のクランプなどの積層した複数のシート状物を端部や端辺で挟持する治具を用いる方法、リベットなどの積層した複数のシート状物を面内(画像表示面を除く)で挟持する治具を用いる方法、積層した複数のシート状物の両面から保護フィルム(少なくとも画像表示側は透明)等で挟持する方法、これらを併用する方法等が例示される。
なお、接着剤等を用いて表示デバイスと変換フィルム10とを貼り付ける際には、全面的に貼り付けても、端部の全周のみを貼り付けても、四隅と中央部等の適宜設定された場所で点状に貼り付けても、これらを併用してもよい。
すなわち、有機EL表示デバイス62は、一例として、プラスチックフィルム等の基板64の上に、TFT等のスイッチング回路を有する画素電極が形成された陽極68を有し、陽極68の上に有機EL材料を用いる発光層70を有し、発光層70の上にITO(酸化インジウム錫)等からなる透明な陰極72を有し、陰極72の上に透明なプラスチック等で形成された透明基板74を有して構成される。
また、陽極68と発光層70との間には、正孔注入層や正孔輸送層を有してもよく、さらに、発光層70と陰極72との間には、電子輸送層や電子注入層を有してもよい。さらに、透明基板74の上には、ガスバリアフィルム等の保護フィルムを有してもよい。
この点に関しては、後述する電子ペーパ78および液晶ディスプレイ94等に関しても、同様である。
図6(B)に示す電子ペーパ78は、可撓性を有するシート状の電子ペーパデバイス80の裏面に、本発明の変換フィルム10を取り付けてなる、スピーカ搭載型の電子ペーパである。
他方、電子ペーパデバイス80は、公知の可撓性を有する電子ペーパである。すなわち、一例として、電子ペーパデバイス80は、プラスチックフィルム等の基板82の上に、TFT等のスイッチング回路を有する画素電極が形成された下部電極84を有し、下部電極84の上に正もしくは負に帯電した白および黒の顔料を内包するマイクロカプセル86aを配列した表示層86を有し、表示層86の上にITO等からなる透明な上部電極90を有し、上部電極90の上に透明なプラスチック等で形成された透明基板92を有して構成される。
すなわち、本発明のフレキシブルディスプレイには、マイクロカプセルを用いない電気泳動方式、電気泳動方式、酸化還元反応等を利用する化学変化方式、電子粉粒体方式、エレクトロウェッティング方式、液晶方式等、可撓性を有するシート状のものであれば、公知の電子ペーパが、全て、利用可能である。
図6(C)に示す液晶ディスプレイ94は、可撓性を有するシート状の液晶ディスプレイデバイス96の裏面に、本発明の変換フィルム10を取り付けてなる、スピーカ搭載型の液晶フレキシブルディスプレイである。
他方、液晶ディスプレイデバイス96は、公知の可撓性を有するシート状の液晶ディスプレイデバイス(液晶ディスプレイパネル)である。すなわち、一例として、液晶ディスプレイデバイス96は、可撓性を有するエッジライトタイプの導光板98、および、この導光板98の端部からバックライトを入射する光源100を有する。液晶ディスプレイデバイス96は、一例として、導光板98の上に、偏光子102を有し、偏光子102の上に透明な下部基板104を有し、下部基板104の上にTFT等のスイッチング回路を有する画素電極が形成された透明な下部電極106を有し、下部電極106の上に液晶層108を有し、液晶層108の上にITO等からなる透明な上部電極110を有し、上部電極110の上に透明な上部基板112を有し、上部基板112の上に偏光子114を有し、偏光子114の上に保護フィルム116を有して構成される。
そのため、本発明の変換フィルム10は、これを利用して、マイクロフォンや楽器用センサー(ピックアップ)にも、好適に利用可能である。
一例として、声帯マイクロフォンが好適に例示される。
図7に示すように、従来の一般的な声帯マイクロフォン120は、PZT等の圧電体セラミックス126を黄銅板等の金属板128の上に積層し、この積層体の下面に弾性を有するクッション130を、上面にスプリング132を、それぞれ取り付けて、ケース124内に支持し、ケース内から信号線136および136を引き出してなる、複雑な構成を有する。
また、このような構成有する本発明の声帯マイクロフォンは、変換フィルム10を声帯付近に貼り付けるだけで、声帯マイクロフォンとして作用する。
これに対して、前述のように、本発明の変換フィルム10は、可撓性および音響特性に優れ、かつ、変形時に音質変化が小さいため、複雑な曲面を有する人の咽喉部に貼り付けることが可能であり、低音から高音まで、忠実に再現することができる。
すなわち、本発明によれば、肉声に極めて近い音声信号を出力可能で、装着感を感じさせない、簡易な構成で、超軽量かつ省スペースな声帯マイクロフォンを実現できる。
また、変換フィルム10を、直接、声帯付近に貼り付けるのではなく、変換フィルム10を、極薄いケースや袋体に収容して、声帯付近に貼り付けるようにしてもよい。
また、このような構成有する本発明の楽器用センサーは、変換フィルム10を楽器の筐体面に貼り付けるだけで、ピックアップとして作用する。
しかも、本発明の楽器用センサーは、振動する楽器の筐体面に対する機械的な拘束も殆ど無いため、ピックアップを取り付けることによる楽器の原音への影響も、最小限に押さえることができる。
前述の図2に示す方法によって、図1に示す本発明の変換フィルム10を作製した。
まず、下記の組成比で、ポリ酢酸ビニル(Aldrich社製)をジメチルホルムアミド(DMF)に溶解した。その後、この溶液に、乾燥後のPZT粒子の体積分率が60%になるよう、下記の組成比で添加して、プロペラミキサー(回転数2000rpm)で分散させて、圧電体層12を形成するための塗料を調製した。
・PZT粒子・・・・・・・・・・・200質量部
・ポリ酢酸ビニル・・・・・・・・・20質量部
・DMF・・・・・・・・・・・・・80質量部
なお、PZT粒子は、市販のPZT原料粉を1000〜1200℃で焼結した後、これを平均粒径5μmになるように解砕および分級処理したものを用いた。
また、ポリ酢酸ビニルのガラス転移温度(Tg)は、30℃である。また、動的粘弾性試験により損失正接Tanδを測定したところ、25℃、1Hzにおいて0.8である。
尚、プロセス中、良好なハンドリングを得るために、PETフィルムには厚さ50μmのセパレータ(仮支持体 PET)付きのものを用い、薄膜電極および保護層の熱圧着後に、各保護層のセパレータを取り除いた。
このシート状物10aの薄膜電極14(銅蒸着薄膜)の上に、スライドコータを用いて、先に調製した圧電体層12を形成するための塗料を塗布した。なお、塗料は、乾燥後の塗膜の膜厚が40μmになるように、塗布した。
次いで、シート状物10aの上に塗料を塗布した物を、120℃のホットプレート上で加熱乾燥することでDMFを蒸発させた。これにより、PET製の保護層18の上に銅製の薄膜電極14を有し、その上に、厚さが40μmの圧電体層12(圧電層)を形成してなる積層体10bを作製した。
次いで、積層体10bとシート状物10cとの積層体を、ラミネータ装置を用いて120℃で熱圧着することで、圧電体層12と薄膜電極14および16とを接着して、変換フィルム10を作製した。
作製した変換フィルム10から、1cm×15cmの短冊状試験片を作製した。
これを曲率半径r=0.5cmになるように丸めては元の状態に戻すことを10回繰り返した後、電気特性(静電容量および誘電損失)ならびに外観の変化を調べた。
電気特性および外観に変化が見られない場合は○、電気特性に変化は見られないものの折り目等の跡が残った場合は△、電気特性に変化が見られた場合は×とした。
その結果を表1に示す。
作製した変換フィルム10から、2cm×4cmの短冊状試験片を作製した。
この試験片の比誘電率εrを、LCRメータにより測定した。測定条件を以下に示す。
測定温度:25℃
測定周波数:1kHz
比誘電率εrの測定結果を表1に示す。
作製した変換フィルム10から、2cm×4cmの短冊状試験片を作製した。
これを湿度90%、温度50%の環境下に1時間放置した後、電気特性(静電容量および誘電損失)ならびに外観の変化を調べた。
電気特性および外観に変化が見られない場合は○、電気特性に変化は見られないものの折り目等の跡が残った場合は△、電気特性に変化が見られた場合は×とした。
その結果を表1に示す。
粘弾性マトリックス24として、ポリスチレン−ビニルポリイソプレンブロック共重合体(ハイブラー5127 株式会社クラレ製)を用い、溶剤としてトルエンを用いた以外は、実施例1と同様にして変換フィルム10を作製した。その後、この溶液に、PZT粒子を乾燥後のPZT粒子の体積分率が60%になるよう、下記の組成比で添加して、プロペラミキサー(回転数2000rpm)で分散させて、圧電体層12を形成するための塗料を調製した。
・PZT粒子・・・・・・・・・・・300質量部
・ハイブラー5127・・・・・・・・・30質量部
・トルエン・・・・・・・・・・・・70質量部
ポリスチレン−ビニルポリイソプレンブロック共重合体のガラス転移温度(Tg)は、25℃である。また、損失正接Tanδを測定したところ、25℃、1Hzにおいて1.2であった。
作製した変換フィルム10に関して、可撓性試験および比誘電率測定試験、そして耐湿性試験を実施例1と同様に実施した。
その結果を表1に示す。
粘弾性マトリックス24として、ポリスチレン−ビニルポリイソプレンブロック共重合体(ハイブラー5127 株式会社クラレ製)とポリブテン(クラレ社製)とを70:30の割合で混合したものを用いた以外は、実施例2と同様に溶剤としてトルエンを用いて乾燥後のPZT粒子の体積分率が60%になるよう、変換フィルム10を作製した。
ポリスチレン−ビニルポリイソプレンブロック共重合体とポリブテンとの混合物のガラス転移温度(Tg)は、10℃である。また、損失正接Tanδを測定したところ、25℃、1Hzにおいて1.8であった。
作製した変換フィルム10に関して、可撓性試験および比誘電率測定試験、そして耐湿性試験を実施例1と同様に実施した。
その結果を表1に示す。
粘弾性マトリックス24として、ポリビニルメチルケトン(Aldrich社製)を用いた以外は、実施例1と同様に溶剤としてDMFを用いて乾燥後のPZT粒子の体積分率が60%になるよう、変換フィルム10を作製した。
ポリビニルメチルケトンのガラス転移温度(Tg)は、28℃である。また、損失正接Tanδを測定したところ、25℃、1Hzにおいて0.9であった。
作製した変換フィルム10に関して、可撓性試験および比誘電率測定試験、そして耐湿性試験を実施例1と同様に実施した。
その結果を表1に示す。
粘弾性マトリックス24として、ポリブチルメタクリレート(Aldrich社製)を用いた以外は、実施例1と同様に溶剤としてDMFを用いて乾燥後のPZT粒子の体積分率が60%になるよう、変換フィルム10を作製した。
ポリブチルメタクリレートのガラス転移温度(Tg)は、35℃である。また、損失正接Tanδを測定したところ、25℃、1Hzにおいて0.6であった。
作製した変換フィルム10に関して、可撓性試験および比誘電率測定試験、そして耐湿性試験を実施例1と同様に実施した。
その結果を表1に示す。
粘弾性マトリックス24として、常温で粘弾性を有さないポリエチルメタクリレート(Aldrich社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして溶剤としてDMFを用いて乾燥後のPZT粒子の体積分率が60%になるよう、変換フィルム10を作製した。
ポリウレタンのガラス転移温度(Tg)は、65℃である。また、損失正接Tanδを測定したところ、25℃、1Hzにおいて0.6である。
作製した変換フィルム10に関して、可撓性試験および比誘電率測定試験、そして耐湿性試験を実施例1と同様に実施した。
その結果を表1に示す。
粘弾性マトリックス24として、常温で粘弾性を有さないシアノエチル化プルラン(信越化学社製)を用いた以外は、実施例1と同様にして溶剤としてDMFを用いて乾燥後のPZT粒子の体積分率が60%になるよう、変換フィルム10を作製した。
シアノエチル化プルランのガラス転移温度(Tg)は、120℃である。また、損失正接Tanδを測定したところ、25℃、1Hzにおいて0.06であった。
作製した変換フィルム10に関して、可撓性試験および比誘電率測定試験、そして耐湿性試験を実施例1と同様に実施した。
その結果を表1に示す。
また、比誘電率が10未満の高分子材料をマトリックスに用いた実施例1〜5は、比誘電率が10以上の高分子材料をマトリックスに用いた比較例2に比べて優れた耐湿性を有していることが分かる。
以上の結果より、本発明の効果は、明らかである。
12 圧電体層
14,16 薄膜電極
18,20 保護層
24 粘弾性マトリックス
26 圧電体粒子
30 コロナ電極
32 直流電源
40,50,56 圧電スピーカ
42 ケース
46 粘弾性支持体
48 枠体
52 支持板
54 ビス
57 Oリング
58 押さえ蓋
60 有機ELディスプレイ
62 有機EL表示デバイス
64,82,104 基板
68 陽極
70 発光層
72 陰極
74,92 透明基板
84,106 下部電極
86 表示層
86a マイクロカプセル
90,110 上部電極
98 導光板
100 光源
102,114 偏光子
108 液晶層
112 上部基板
116 保護フィルム
Claims (20)
- 常温で粘弾性を有する高分子材料からなる粘弾性マトリックス中に圧電体粒子を分散してなる高分子複合圧電体と、前記高分子複合圧電体の両面に形成された薄膜電極と、を有し、
前記高分子材料の比誘電率が25℃において10未満であることを特徴とする電気音響変換フィルム。 - 前記高分子材料が、ポリ酢酸ビニル、ポリビニリデンクロライドコアクリルニトリル、ポリスチレン−ビニルポリイソプレンブロック共重合体、ポリビニルメチルケトン、および、ポリブチルメタクリレートの1以上である請求項1に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記薄膜電極の少なくとも1方の表面に機械的強度を付与するための保護層を有する請求項1または2に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記高分子材料の周波数1Hzでのガラス転移温度が0〜50℃である請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記電気音響変換フィルムの動的粘弾性測定による周波数1Hzでの損失正接(Tanδ)が0.5以上となる極大値が0〜50℃の温度範囲に存在する請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記電気音響変換フィルムの動的粘弾性測定による周波数1Hzでの貯蔵弾性率(E’)が、0℃において10〜30GPa、50℃において1〜10GPaである請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記電気音響変換フィルムの厚さと動的粘弾性測定による周波数1Hzでの貯蔵弾性率(E’)との積が、0℃において1.0×106〜2.0×106N/m、50℃において1.0×105〜1.0×106N/mである請求項1〜6のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記電気音響変換フィルムの動的粘弾性測定から得られたマスターカーブにおいて、25℃、周波数1kHzでの損失正接(Tanδ)が0.05以上である請求項1〜7のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記高分子材料の動的粘弾性測定による周波数1Hzでの損失正接(Tanδ)が0.5以上となる極大値が0〜50℃の温度範囲に存在する請求項1〜8のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記高分子材料の動的粘弾性測定による周波数1Hzでの貯蔵弾性率(E’)が、0℃において100MPa以上、50℃において10MPa以下である請求項1〜9のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記高分子複合圧電体における圧電体粒子の体積分率が50%以上である請求項1〜10のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記圧電体粒子が、ペロブスカイト型あるいはウルツ鉱型の結晶構造を有するセラミックス粒子である請求項1〜11のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記セラミックス粒子が、チタン酸ジルコン酸鉛、チタン酸ジルコン酸ランタン酸鉛、チタン酸バリウム、酸化亜鉛、および、チタン酸バリウムとビスマスフェライトとの固溶体のいずれかである請求項12に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記保護層の厚さが前記高分子複合圧電体の厚さの2倍以下である請求項3〜13のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記薄膜電極の厚さとヤング率との積が、前記保護層の厚さとヤング率との積を下回る請求項1〜14のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記保護層が、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイト、ポリメチルメタクリレート、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート、および、環状オレフィン系樹脂のいずれかによって形成される請求項3〜15のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 前記薄膜電極が、銅、アルミ、金、銀、白金、および、酸化インジウムスズのいずれかによって形成される請求項1〜16のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルム。
- 可撓性を有するフレキシブルディスプレイの画像表示面とは反対側の面に、請求項1〜17のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルムを取り付けたことを特徴とするフレキシブルディスプレイ。
- 請求項1〜17のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルムをセンサーとして用いることを特徴とする声帯マイクロフォン。
- 請求項1〜17のいずれか1項に記載の電気音響変換フィルムをセンサーとして用いることを特徴とする楽器用センサー。
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