JP2014192626A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】バンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データが順次上書きして記憶される構成における必要な画像データの上書きが抑制される画像処理装置を提供すること。
【解決手段】第1の電子回路による画像データの記憶先が記憶領域B21であり、記憶領域B22に記憶された画像データが第2の電子回路によって読み出されていない場合には、前記記憶領域B22の画像データに対する前記第2の電子回路による画像処理の実行時に参照される前記記憶領域B21の参照領域R1の画像データを予め設定されたバンドバッファ542Cに退避させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、バンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データを順次上書きしながら処理する画像処理装置に関する。
スキャナー及び複写機などの画像処理装置は、画像データに対して圧縮処理、伸張処理、補正処理、回転処理、又はハーフトーン処理などの各種の画像処理を実行する複数の電子回路を有する。ここで、前記電子回路各々の間の画像データの受け渡しには前記画像データを一時的に記憶するバッファが用いられる(例えば、特許文献1参照)。また、前記画像処理装置の回路規模の小型化を実現するためには前記バッファの容量が小さいことが望ましい。これに対し、1ページ分よりも小さいバンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データを分割して順次上書きしながら処理する技術が知られている。
特開平9−284509号公報
ところで、特定の画素に対する画像処理においてその周囲の画素の画像データを必要とするフィルタ処理などを実行する電子回路は、前記バッファから画像処理対象のバンドの画像データと共にその一つ前のバンドの画像データの一部を読み出す必要がある。
しかしながら、前記バッファから画像データを読み出す後段の電子回路の処理速度が、前記バッファに画像データを書き込む前段の電子回路の処理速度よりも遅れると、前記バッファの画像データが上書きされる。特に、前段の電子回路が後段の電子回路による読み出し対象のバンドの画像データを上書きしないように構成されていたとしても、その一つ前のバンドの画像データについては上書きが行われるため、前記フィルタ処理などの精度が低下するという問題がある。
本発明の目的は、バンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データが順次上書きして記憶される構成において、必要な画像データの上書きを抑制することのできる画像処理装置を提供することにある。
本発明に係る画像処理装置は、第1の電子回路、第2の電子回路、及び第1の記憶制御手段を備える。前記第1の電子回路は、予め設定されたバンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データを前記バンド単位で順次上書きして記憶させる。前記第2の電子回路は、前記記憶領域のうち画像処理対象となる画像データが記憶された第1の記憶領域と前記記憶領域のうち前記第1の記憶領域の一つ前の画像データが記憶された第2の記憶領域における予め設定された参照領域とから前記画像データを順次読み出して予め設定された画像処理を実行する。前記第1の記憶制御手段は、前記第1の電子回路による前記画像データの次の記憶先が前記第2の記憶領域であり、前記第1の記憶領域に記憶された前記画像データが前記第2の電子回路によって読み出されていない場合に前記第2の記憶領域の前記参照領域の画像データを予め設定された退避記憶部に移動させる。
また、本発明に係る画像処理装置は、第3の電子回路、第2の電子回路、及び第2の記憶制御手段を備える。前記第3の電子回路は、予め設定されたバンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データを予め設定されたブロック単位で順次上書きして記憶させる。前記第2の電子回路は、前記記憶領域のうち画像処理対象となる画像データが記憶された第1の記憶領域と前記記憶領域のうち前記第1の記憶領域の一つ前の画像データが記憶された第2の記憶領域における予め設定された参照領域とから前記画像データを順次読み出して予め設定された画像処理を実行する。前記第2の記憶制御手段は、前記第3の電子回路による前記画像データの次の記憶先が前記第2の記憶領域であり、前記第1の記憶領域に記憶された画像データが前記第2の電子回路によって読み出されていない場合に、前記第3の電子回路に対して、前記第2の記憶領域のうち前記参照領域を除く残余領域に前記残余領域に収まるサイズのブロック単位で前記画像データを記憶させた後、前記第1の記憶領域に記憶された画像データの前記第2の電子回路による読み出しが開始された場合に、前記参照領域に前記参照領域に収まるサイズのブロック単位で前記画像データを記憶させる。
本発明によれば、バンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データが順次上書きして記憶される構成において、必要な画像データの上書きを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る複合機の概略構成図。 図1に示す複合機の制御部の概略構成を示すブロック図。 図1に示す複合機で実行される画像処理を説明するための要部ブロック図。 図1に示す複合機で実行される通常の画像処理を説明するための模式図。 図1に示す複合機で実行される通常の画像処理を説明するための模式図。 図1に示す複合機で実行されるオーバーフロー制御処理の手順の一例を示すフローチャート。 図1に示す複合機で実行されるオーバーフロー発生時の画像処理を説明するための模式図。 図1に示す複合機で実行されるオーバーフロー発生時の画像処理を説明するための模式図。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[複合機10の概略構成]
まず、図1を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る複合機10の概略構成について説明する。ここに、図1(A)は、前記複合機10の断面模式図、図1(B)は、図1(A)におけるA−A矢視図である。なお、前記複合機10は、本発明に係る画像処理装置の一例に過ぎず、本発明は、プリンター、ファクシミリ装置、コピー機、複合機、パーソナルコンピューター、タブレット端末、スマートフォン、及び携帯電話などの画像処理装置にも適用可能である。
図1に示すように、前記複合機10は、ADF1、画像読取部2、画像形成部3、給紙カセット4、制御部5、及び操作表示部6などを備えた画像形成装置である。前記操作表示部6は、前記制御部5からの制御指示に応じて各種の情報を表示し、ユーザー操作に応じて前記制御部5に各種の情報を入力するタッチパネルなどである。
前記ADF1は、図1(A)に示すように、原稿セット部11、複数の搬送ローラー12、原稿押さえ13、及び排紙部14などを備えた自動原稿搬送装置である。そして、前記ADF1は、前記搬送ローラー12各々が不図示のモーターで駆動されることにより、前記原稿セット部11の原稿を前記画像読取部2による画像データの読取位置を通過させて前記排紙部14まで搬送する。これにより、前記画像読取部2は、前記ADF1により搬送される原稿から画像データを読み取ることが可能である。
前記画像読取部2は、コンタクトガラス21、光源ユニット22、ミラー23、24、光学レンズ25、及びCCD(Charge Coupled Device)26などを備える。前記コンタクトガラス21は、前記装置本体2の上面に設けられており、前記原稿Pが載置される透明な原稿台である。前記読取ユニット22は、LED光源221及びミラー222を備え、不図示のモーターによって副走査方向71へ移動可能である。前記LED光源221は、主走査方向72に沿って配列された多数の白色LEDを備えている。前記ミラー222は、前記LED光源221から照射されて前記コンタクトガラス21上の読取位置20にある前記原稿Pの表面で反射した後の光を前記ミラー23に向けて反射させる。そして、前記ミラー222で反射した光は、前記ミラー23、24によって前記光学レンズ25に導かれる。前記光学レンズ25は、入射した光を集光して前記CCD26に入射させる。前記CCD26は、前記光学レンズ25から入射される光の受光量に応じた電気信号を前記原稿Pの画像データとして前記制御部3に入力する光電変換素子などを有する。
前記画像形成部3は、前記画像読取部2で読み取られた画像データ、又は外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力された画像データに基づいて画像形成処理(印刷処理)を実行する電子写真方式の画像形成手段である。具体的に、前記画像形成部3は、図1(A)に示すように、感光体ドラム31、帯電装置32、露光装置(LSU)33、現像装置34、転写ローラー35、除電装置36、定着ローラー37、及び加圧ローラー38などを備えている。そして、前記画像形成部3では、前記給紙カセット4から供給される用紙に以下の手順で画像が形成される。
まず、前記帯電装置32によって前記感光体ドラム31が所定の電位に一様に帯電される。次に、前記露光装置33により前記感光体ドラム31の表面に画像データに基づく光が照射される。これにより、前記感光体ドラム31の表面に画像データに対応する静電潜像が形成される。そして、前記感光体ドラム31上の静電潜像は前記現像装置34によってトナー像として現像(可視像化)される。なお、前記現像装置34には、前記画像形成部3に着脱可能なトナーコンテナ34Aからトナー(現像剤)が補給される。続いて、前記感光体ドラム31に形成されたトナー像は前記転写ローラー35によって用紙に転写される。その後、用紙に転写されたトナー像は、その用紙が前記定着ローラー37及び前記加圧ローラー38の間を通過する際に前記定着ローラー37で加熱されて溶融定着する。なお、前記感光体ドラム31の電位は前記除電装置36で除電される。
[制御部5のシステム構成]
続いて、図2を参照しつつ、前記制御部5のシステム構成について説明する。図2に示すように、前記制御部5は、バス50、CPU51、ROM52、RAM53、SDRAM54、プリント処理部55、スキャン処理部56、画像処理部57、サイズカット処理部58、及びデータ出力処理部59などを備える。前記バス50は、前記CPU51、前記SDRAM54、前記プリント処理部55、前記スキャン処理部56、前記画像処理部57、前記サイズカット処理部58、及び前記データ出力処理部59の間でデータを伝送するために用いられる伝送経路である。前記プリント処理部55、前記スキャン処理部56、前記画像処理部57、前記サイズカット処理部58、及び前記データ出力処理部59は、画像データに対して画像処理を実行する電子回路の一例であり、例えばASIC等の集積回路(モジュール)である。なお、前記制御部5には、前記SDRAM54に対するデータの読み書きを中継する不図示のメモリー制御部なども設けられる。
前記CPU51は、前記ROM52に記憶された所定の制御プログラムを実行することにより前記複合機10を統括的に制御するプロセッサーである。具体的に、前記制御部5は、前記ROM52に予め記憶された各種の制御プログラムを前記CPU51で実行することにより、スキャン処理、プリント処理、ファクシミリ処理などを前記複合機10に実行させる。また、前記RAM53は揮発性の記憶手段であって、前記CPU51が実行する各種の処理の一時記憶メモリーとして使用される。なお、前記制御部5は、集積回路(ASIC、DSP)などの電子回路で構成されたものであってもよく、前記複合機10を統括的に制御するメイン制御部と別に設けられた制御部であってもよい。
前記SDRAM54は、前記制御部5における画像データの一時記憶に用いられ、例えばDDR−SDRAM(Double-Data-Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)などの揮発性のメモリーである。前記SDRAM54は、画像データの識別情報及び位置情報などを示すディスクリプタ情報が記憶されるディスクリプタ記憶領域541、及び画像データが記憶される複数のバンドバッファ542(542A、542B、542C・・・)などを有する。
前記バンドバッファ542各々は、例えば前記制御部5が実行する画像処理各々で作業領域として使用されるバッファであり、バンド単位の画像データが記憶可能な複数の記憶領域を有する。例えば、前記バンドバッファ542Aは、図4(A)に示すように、1バンド分の画像データが記憶可能な記憶領域B11〜B14を有する。また、前記バンドバッファ542Bは、図5(A)に示すように、1バンド分の画像データが記憶可能な記憶領域B21〜B24を有する。以下では、前記プリント処理部55に前記バンドバッファ542Aが割り当てられ、前記スキャン処理部56に前記バンドバッファ542Bが割り当てられているものとする。なお、前記バンドバッファ542各々は、前記プリント処理部55、前記スキャン処理部56、前記画像処理部57、前記サイズカット処理部58、及び前記データ出力処理部59に設けられていてもよい。また、前記バンドバッファ542各々に設けられた記憶領域は少なくとも二以上であればよい。
前記プリント処理部55は、外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から入力される画像データに対して伸張処理を施し、伸張処理後の画像データを前記SDRAM54に書き込む。ここで、前記プリント処理部55は、前記伸張処理において1ページの画像データを予め設定されたブロック単位で順次処理し、処理後の前記ブロック単位の画像データを前記SDRAM54の前記バンドバッファ542Aに順次上書きして記憶させる。ここに、前記プリント処理部55が第3の電子回路の一例である。なお、1ブロックは、例えば前記画像データにおける主走査方向及び副走査方向に予め設定された複数画素分の矩形領域に相当する。これにより、前記バンドバッファ542Aの容量が1ページ分の画像データのデータ量未満でよいため、前記制御部5の回路規模の小型化が実現される。
前記スキャン処理部56は、前記CCD26から出力される画像データに対してシェーディング補正及びガンマ補正などの各種の補正処理を施し、補正処理後の前記画像データを前記SDRAM54に書き込む。ここで、前記スキャン処理部56は、前記補正処理において1ページの画像データを予め設定されたバンド単位で順次処理し、処理後の前記バンド単位の画像データを前記SDRAM54の前記バンドバッファ542Bに順次上書きして記憶させる。ここに、前記スキャン処理部56が第1の電子回路の一例である。なお、1バンドは、例えば前記画像データにおける複数ライン分の領域に相当する。これにより、前記バンドバッファ542Bの容量が1ページ分の画像データのデータ量未満でよいため、前記制御部5の回路規模の小型化が実現される。
前記画像処理部57は、前記SDRAM54の前記バンドバッファ542A又は前記バンドバッファ542Bに記憶された画像データをバンド単位又はブロック単位で読み出し、回転処理及びハーフトーン処理などの予め設定された各種の画像処理を実行する。ここで、例えば前記ハーフトーン処理では、前記画像データに対するフィルタ処理が実行される。前記フィルタ処理では、前記画像処理の対象となっている画素の画像データの他に、その画素の周囲の画像データが必要となる。ここに、前記画像処理部56が第2の電子回路の一例である。
前記サイズカット処理部58は、前記SDRAM54に記憶された前記ハーフトーン処理後の前記画像データを読み出し、前記画像データに対して不要な画像領域を削除するサイズカット処理を実行する。その後、前記サイズカット処理部58は、前記サイズカット処理後の前記画像データを前記SDRAM54に書き込む。
前記データ出力処理部59は、前記SDRAM54に記憶された前記サイズカット処理後の1ページ又は複数ページの画像データを読み出して外部に出力するデータ出力処理を実行する。具体的に、前記データ出力処理部59は、前記画像データを、前記複合機10に接続されたパーソナルコンピューター等の情報処理装置に送信し、或いは前記複合機10が備えるハードディスク等の記憶手段に記憶させる。
[通常の画像処理の流れ]
ここで、図3〜図5を参照しつつ、前記プリント処理部55、前記スキャン処理部56、及び前記画像処理部57によって実行される通常の画像処理の流れについて説明する。
図3に示すように、前記プリント処理部55は、入力された画像データに対して伸張処理を施した後の画像データD11を前記ブロック単位で前記バンドバッファ542Aに順次記憶させる。このとき、前記CPU51は、前記プリント処理部55により前記バンドバッファ542Aに記憶された画像データの識別情報及び位置情報などを示すディスクリプタ情報を前記ディスクリプタ記憶領域541に書き込む。なお、前記ディスクリプタ情報として記憶される位置情報には、前記画像処理部57が読み出すべき各バンドごとの画像データの開始アドレスをリンク付けするリンク情報などが含まれる。そして、前記バンドバッファ542Aに1バンドの画像データが蓄積されると、前記プリント処理部55から前記画像処理部57に起動信号D12が送信される。これにより、前記画像処理部57は、前記ディスクリプタ記憶領域541から前記ディスクリプタ情報を読み出し、前記ディスクリプタ情報に基づいて前記バンドバッファ542Aから必要な前記画像データを読み出して画像処理を実行する。
具体的に、図4(A)に示すように、前記画像処理部57が前記バンドバッファ542Aの前記記憶領域B11〜B14のうち前記記憶領域B13(第1の記憶領域の一例)に記憶された画像データに対して画像処理を実行する場合を考える。
この場合、前記画像処理部57は、前記記憶領域B11〜B14のうち画像処理対象となる画像データが記憶された前記記憶領域B13と前記記憶領域B11〜B14のうち前記記憶領域B13(第1の記憶領域)の一つ前の画像データが記憶された前記記憶領域B12(第2の記憶領域)における予め設定された参照領域R1とから前記画像データを順次読み出して前記画像処理を実行する。前記参照領域R1は、前記記憶領域B13の先頭ラインの画像データに対して前記フィルタ処理が実行される際に必要となる周囲の領域に相当する。なお、図4(A)に示すように、前記画像処理部57による前記記憶領域B13の画像データに対する画像処理では、前記記憶領域B13の最終ラインの画素の画像データに対して前記フィルタ処理が実行される際に必要となる周囲の領域を含む参照領域R2の画像データも読み出される。
一方、前記プリント処理部55は、前記画像処理部57による画像処理と並行して、図4(B)に示すように、画像データを前記記憶領域B11にブロックB1ごとに順次記憶させる。なお、前記プリント処理部55は、前記ブロックB1よりも小さい単位、例えば前記画像データを後述のブロックB2(図8(B)参照)の単位で順次記憶させた後、後述のブロックB3(図8(D)参照)の単位で順次記憶させることにより前記記憶領域B11全域に画像データを記憶するものであってもよい。その後、図4(C)に示すように、前記記憶領域B11に1バンド分の画像データが記憶されると、前記プリント処理部55は、前記画像処理部57に前記起動信号D12を送信する。
また、図3に示すように、前記スキャン処理部56は、入力された画像データに対して補正処理を施した後の画像データD21を前記バンド単位で前記バンドバッファ542Bに順次記憶させる。このとき、前記CPU51は、前記スキャン処理部56により前記バンドバッファ542Bに記憶された画像データの識別情報及び位置情報などを示すディスクリプタ情報を前記ディスクリプタ記憶領域541に書き込む。なお、前記ディスクリプタ情報として記憶される位置情報には、前記画像処理部57が読み出すべき各バンドごとの画像データの開始アドレスをリンク付けするリンク情報などが含まれる。そして、前記バンドバッファ542Bに1バンドの画像データが蓄積されると、前記スキャン処理部56から前記画像処理部57に起動信号D22が送信される。これにより、前記画像処理部57は、前記ディスクリプタ記憶領域541から前記ディスクリプタ情報を読み出し、前記ディスクリプタ情報に基づいて前記バンドバッファ542Bから必要な前記画像データを読み出して画像処理を実行する。
具体的に、図5(A)に示すように、前記画像処理部57が前記バンドバッファ542Bの前記記憶領域B21〜B24のうち前記記憶領域B23(第1の記憶領域の一例)に記憶された画像データに対して画像処理を実行する場合を考える。
この場合、前記画像処理部57は、前記記憶領域B21〜B24のうち画像処理対象となる画像データが記憶された前記記憶領域B23と、前記記憶領域B21〜B24のうち前記記憶領域B23(第1の記憶領域)の一つ前の画像データが記憶された前記記憶領域B22(第2の記憶領域)における予め設定された参照領域R1とから前記画像データを順次読み出して前記画像処理を実行する。なお、図5(A)に示すように、前記画像処理部57による前記記憶領域B13の画像データに対する画像処理では前記参照領域R2の画像データも読み出される。
一方、前記スキャン処理部56は、前記画像処理部57による画像処理と並行して、図5(B)に示すように、画像データを前記記憶領域B21に順次記憶させる。その後、図5(C)に示すように、前記記憶領域B21に1バンド分の画像データが記憶されると、前記スキャン処理部56は、前記画像処理部57に前記起動信号D22を送信する。
[オーバーフロー制御処理]
ところで、前記画像処理部57が、前記プリント処理部55及び前記スキャン処理部56の両方から同時に出力される画像データの画像処理を実行する場合など、前記画像処理部57が実行する画像処理に遅延が生じるおそれがある。この状態は一般にオーバーフローとも称される。そして、オーバーフローが生じると、例えば図4(C)に示す状態で、前記画像処理部57により前記記憶領域B13の画像データに対する画像処理が実行される前に、その画像処理で参照するべき前記参照領域R1の画像データが前記プリント処理部55による次の画像データに上書きされるおそれがある。
そこで、前記複合機10では、前記CPU51により後述のオーバーフロー制御処理(図6のフローチャート参照)を実行することにより、前記画像処理部57の画像処理で必要な画像データが上書きされることを抑制する。なお、本発明は、前記CPU51により前記オーバーフロー制御処理の各手順を実行する画像処理方法、前記CPU51に前記オーバーフロー制御処理の各手順を実行させるためのプログラム、又は前記プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体の発明として捉えてもよい。
以下、図6〜図8を参照しつつ、前記制御部5で実行されるオーバーフロー制御処理の手順の一例について説明する。ここに、図6のS1,S2、・・・は、前記オーバーフロー制御処理の各手順の識別符号を示す。前記オーバーフロー制御処理は、前記複合機10で実行されるスキャン処理、プリント処理、コピー処理、ファクシミリ処理などの各種のジョブと共に実行される。また、ここでは、前記プリント処理部55及び前記スキャン処理部56によって画像処理が実行される場合を例に挙げて説明するが、前記バンドバッファ542を介して画像処理を実行する他の電子回路についても同様の前記オーバーフロー制御処理が適用可能である。
なお、本実施の形態では、前記CPU51によって前記オーバーフロー制御処理が実行される場合を例に挙げて説明するがこれに限らない。例えば、前記制御部5に設けられた前記プリント処理部55、前記スキャン処理部56、及び前記画像処理部57などの電子回路により前記オーバーフロー制御処理と同様の処理が実行されることも考えられる。
<ステップS1>
まず、図6に示すように、ステップS1において、前記CPU51は、前記画像処理部57の前段に位置する電子回路により実行される画像処理の単位がブロック単位及びバンド単位のいずれであるかを判定する。具体的に、前記制御部5において、前記プリント処理部55はブロック単位で画像処理を実行する第1の電子回路の一例、前記スキャン処理部56はバンド単位で画像処理を実行する第3の電子回路の一例である。従って、前記画像処理部57が前記プリント処理部55から出力された画像データに対して画像処理を実行する場合は、前記ステップS1において画像処理の単位がブロック単位であると判定される。一方、前記画像処理部57が前記スキャン処理部56から出力された画像データに対して画像処理を実行する場合は、前記ステップS1において画像処理の単位がバンド単位であると判定される。
<ステップS2>
そして、ステップS2において、前記CPU51は、前記ステップS1における判定結果に応じて処理を分岐する。具体的に、前記CPU51は、前記画像処理の単位がバンド単位であると判断すると(S2のYes側)、処理をステップS3に移行させる。一方、前記CPU51は、前記画像処理の単位がバンド単位ではないと判断すると(S2のNo側)、即ち前記画像処理の単位がブロック単位である場合には、処理をステップS21に移行させる。従って、前記画像処理の単位がバンド単位である場合には前記ステップS3以降の処理が実行され、前記画像処理の単位がブロック単位である場合には前記ステップS21以降の処理が実行されることになる。このように、電子回路が実行する画像処理の単位がバンド単位であるかブロック単位であるかに応じて前記電子回路を異なる制御手法で動作させるための処理を実行するときの前記CPU51が判定制御手段に相当する。
まず、前記画像処理部57の前段に位置する電子回路による前記画像処理の単位がバンド単位である場合に実行されるステップS3以降の処理について説明する。ここでは、前記CPU51により前記スキャン処理が実行されることにより、前記画像処理部57の前段において前記スキャン処理部56により画像処理が実行される場合を例に挙げて説明する。
<ステップS3>
ステップS3において、前記CPU51は、前記スキャン処理部56に対して、前記CCD26から出力される画像データについてバンド単位でシェーディング補正及びガンマ補正などの各種の補正処理を実行させる。ここで、前記スキャン処理部56は、補正処理後の画像データをバンド単位で前記バンドバッファ542Bに順次記憶させる。また、前記CPU51は、前記スキャン処理部56により記憶される画像データの識別情報及び位置情報などのディスクリプタ情報を前記ディスクリプタ記憶領域541に記憶させる。そして、前記スキャン処理部56は、前記バンドバッファ542Bに1バンド分の画像データを記憶すると、前記起動信号D22を前記画像処理部57に入力する。これにより、前記画像処理部57は、前記ディスクリプタ記憶領域541に記憶された前記ディスクリプタ情報に基づいて前記バンドバッファ542Bの該当箇所から前記画像データを読み出し、前記回転処理及び前記ハーフトーン処理などの画像処理を実行する。
<ステップS4>
ステップS4において、前記CPU51は、前記記憶領域B21〜B24のうち前記スキャン処理部56による前記画像データの次の記憶先である記憶領域の次の記憶領域に記憶された画像データに対する前記画像処理部57の画像処理が開始されているか否かを判断する。具体的に、前記CPU51は、前記記憶領域B21〜B24のうち前記スキャン処理部56による前記画像データの次の記憶先が記憶領域B21である場合、前記記憶領域B21の次の記憶領域B22に記憶された画像データが前記画像処理部57によって読み出されているか否かを判断する。なお、前述したように、前記記憶領域B21は、前記画像処理部57により前記記憶領域B22に記憶された画像データについて画像処理が実行される場合に共に読み出されて参照される記憶領域である。
ここで、前記CPU51は、次の記憶領域に対する前記画像処理部57の画像処理が開始されていると判断すると(S4のYes側)、処理をステップS8に移行させる。一方、前記CPU51は、次の記憶領域に対する前記画像処理部57の画像処理が開始されていないと判断すると(S4のNo側)、前記スキャン処理部56による前記画像データの次の記憶先における前記参照領域R1の上書きを防止するため、処理をステップS5に移行させる。例えば、前記CPU51は、図7(A)に示すように、前記スキャン処理部56による画像データの記憶先が前記記憶領域B21であり、前記記憶領域B22の画像データが前記画像処理部57によって読み出されていない場合に(S4のNo側)、処理をステップS5に移行させる。なお、図7において前記記憶領域B23、B24にも画像データが記憶されている。
<ステップS5>
ステップS5において、前記CPU51は、前記スキャン処理部56に対して、前記バンドバッファ542Aのうち上書きの対象となる前記参照領域R1の画像データを予め設定された前記SDRAM54の他の前記バンドバッファ542などの記憶領域に退避させる処理を実行させる。ここに、係る処理を実行するときの前記CPU51が第1の記憶制御手段に相当する。また、前記参照領域R1の画像データが記憶される前記バンドバッファ542が退避記憶部の一例である。例えば、前記CPU51は、前記SDRAM54のうち未使用の記憶領域のアドレスを、前記画像データの退避先を示す退避アドレスとして前記スキャン処理部56に通知する。これにより、前記スキャン処理部56は、前記参照領域R1の前記画像データを前記退避アドレスに対応する記憶領域に移動させる。例えば、図7(B)には、前記バンドバッファ542Cにおける未使用の記憶領域に前記参照領域R1の画像データが退避される例が示されている。
<ステップS6>
また、ステップS6において、前記CPU51は、前記画像処理部57に対して、前記参照領域の退避先である前記退避アドレスを含むディスクリプタ情報を前記ディスクリプタ記憶領域541に記憶させる。例えば、前記CPU51は、前記ディスクリプタ情報として記憶される位置情報のうち、前記スキャン処理部56が読み出すべき各バンドごとの画像データの開始アドレスをリンク付けしたリンク情報の一部を変更する。これにより、前記画像処理部57は、前記ディスクリプタ記憶領域541に記憶された前記ディスクリプタ情報に基づいて前記バンドバッファ542から前記参照領域R1の画像データを読み出すことが可能である。即ち、前記CPU51は、前記ディスクリプタ情報を前記ディスクリプタ記憶領域541に記憶させることにより、前記ディスクリプタ情報を前記画像処理部57に通知することができる。
例えば、図7(C)に示す例では、前記画像処理部57が、前記記憶領域B22に記憶された画像データに対して画像処理を実行する際に、前記バンドバッファ542Cから前記参照領域R1の画像データを読み込んだ後、前記記憶領域B22に記憶された前記画像データを読み出す。なお、本実施の形態では、このような前記画像処理部57による画像データの読み出し先の変更を前記ディスクリプタ情報を用いて行う場合を例に挙げるが、前記CPU51又は前記スキャン処理部56から前記画像処理部57に前記退避アドレスが通知されることも他の実施形態として考えられる。
<ステップS7>
そして、前記CPU51は、前記スキャン処理部56に対して、前記ステップS4で前記画像処理部57による画像処理が開始されていないと判断された前記記憶領域に対する画像データの処理を開始させる。このとき、前記記憶領域における前記参照領域R1の画像データは既に他の前記バンドバッファ542Cに退避されているため、前記参照領域の画像データは上書きされない。例えば、前記スキャン処理部56は、図7(C)及び図7(D)に示すように、前記参照領域R1の画像データが移動された後の前記記憶領域B21に画像データを順次書き込む。
なお、前記画像処理部57が前記記憶領域B22を読み出す前に、前記スキャン処理部56による前記記憶領域B21への画像データの記憶が終了することも考えられる。この場合、前記CPU51は、前記スキャン処理部56の処理を一時停止させ、前記スキャン処理部56による前記記憶領域B21への画像データの記憶を防止する。
<ステップS8>
その後、ステップS8において、前記CPU51は、前記ステップS3で開始された画像処理が終了したか否かを判断し、処理を分岐する。具体的に、前記CPU51は、前記画像処理が終了した場合には(S8のYes側)、当該一連のオーバーフロー制御処理を終了させる。一方、前記CPU51は、前記画像処理が終了していなければ(S8のNo側)、処理を前記ステップS4に移行させる。
次に、前記画像処理部57の前段に位置する電子回路による前記画像処理の単位がブロック単位である場合に実行されるステップS21以降の処理について説明する。ここでは、前記CPU51により前記プリント処理が実行されることにより、前記画像処理部57の前段において前記プリント処理部55により画像処理が実行される場合を例に挙げて説明する。
<ステップS21>
ステップS21において、前記CPU51は、前記プリント処理部55に対して、前記SDRAM54に記憶された画像データ又は外部の情報処理装置から入力された画像データについてブロック単位で伸張処理を実行させる。ここで、前記プリント処理部55は、伸張処理後の画像データをブロック単位で前記バンドバッファ542Aに順次記憶させる。また、前記CPU51は、前記プリント処理部55により記憶される画像データの識別情報及び位置情報などのディスクリプタ情報を前記ディスクリプタ記憶領域541に記憶させる。そして、前記プリント処理部55は、前記バンドバッファ542Aに1バンド分の画像データを記憶すると、前記起動信号D12を前記画像処理部57に入力する。これにより、前記画像処理部57は、前記ディスクリプタ記憶領域541に記憶された前記ディスクリプタ情報に基づいて前記バンドバッファ542Aの該当箇所から前記画像データを読み出して前記回転処理及び前記ハーフトーン処理などの画像処理を実行する。
<ステップS22>
ステップS22において、前記CPU51は、前記記憶領域B11〜B14のうち前記プリント処理部55による前記画像データの次の記憶先である記憶領域の次の記憶領域に記憶された画像データに対して前記画像処理部57による画像処理が開始されているか否かを判断する。具体的に、前記CPU51は、前記記憶領域B11〜B14のうち前記プリント処理部55による前記画像データの次の記憶先が記憶領域B11である場合、前記記憶領域B11の次の記憶領域B12に記憶された画像データが前記画像処理部57によって読み出されているか否かを判断する。なお、前述したように、前記記憶領域B11は、前記画像処理部57により前記記憶領域B12に記憶された画像データについて画像処理が実行される場合に共に読み出されて参照される記憶領域である。
ここで、前記CPU51は、次の記憶領域に対する前記画像処理部57の画像処理が開始されていると判断すると(S22のYes側)、処理をステップS27に移行させる。一方、前記CPU51は、次の記憶領域に対する前記画像処理部57の画像処理が開始されていないと判断すると(S22のNo側)、前記プリント処理部55による前記画像データの次の記憶先における前記参照領域R1の上書きを防止するため、処理をステップS23に移行させる。例えば、前記CPU51は、図8(A)に示すように、前記プリント処理部55による画像データの記憶先が前記記憶領域B11であり、前記記憶領域B12の画像データが前記画像処理部57によって読み出されていない場合に(S22のNo側)、処理をステップS23に移行させる。なお、図8において前記記憶領域B23、B24にも画像データが記憶されている。
<ステップS23>
ステップS23において、前記CPU51は、前記プリント処理部55に対して、前記バンドバッファ542Aのうち上書きの対象となる前記参照領域R1を除く残余領域の範囲内に収まるブロック単位で画像データを記憶させる。例えば、前記プリント処理部55は、図8(B)に示すように、前記記憶領域B11のうち前記参照領域R1を除く残余領域に、予め設定されたサイズのブロックB2の単位で画像データを順次記憶させる。なお、前記ブロックB2は、前記ブロックB1(図4(B)参照)から前記参照領域R1分の画像データを除いた矩形領域である。
<ステップS24>
その後、ステップS24において、前記CPU51は、前記バンドバッファ542Aの前記記憶領域B11のうち前記参照領域R1の手前で前記プリント処理部55で実行される処理を一時的に停止させる。例えば、図8(C)に示すように、前記記憶領域B11のうち前記参照領域R1を除く残余領域に前記画像データが記憶された時点で前記プリント処理部55の処理が停止される。
<ステップS25>
ステップS25において、前記CPU51は、前記記憶領域B11〜B14のうち前記プリント処理部55による前記画像データの次の記憶先である記憶領域の次の記憶領域に記憶された画像データに対して前記画像処理部57による画像処理が開始されたか否かを判断する。具体的に、前記CPU51は、前記記憶領域B11〜B14のうち前記プリント処理部55による前記画像データの次の記憶先が記憶領域B11である場合、前記記憶領域B11の次の記憶領域B12に記憶された画像データが前記画像処理部57によって読み出されているか否かを判断する。例えば、前記CPU51は、一つ前の記憶領域に記憶された画像データに対する前記回転処理及び前記ハーフトーン処理などの画像処理が終了した場合に、次の記憶領域に記憶された画像データに対する画像処理が前記画像処理部57によって開始されると判断してもよい。
ここで、前記CPU51は、次の記憶領域に対する前記画像処理部57による画像処理が開始されたと判断すると(S25のYes側)、処理をステップS26に移行させる。一方、前記CPU51は、次の記憶領域に対する前記画像処理部57による画像処理が開始されるまでの間は(S25のNo側)、処理を前記ステップS25で待機させる。従って、次の記憶領域に対する前記画像処理部57による画像処理が開始されるまでの間、前記プリント処理部55による画像処理は中断される。
<ステップS26>
そして、ステップS26において、前記CPU51は、前記プリント処理部55に対して前記参照領域R1への画像データの記憶処理を開始させる。例えば、前記プリント処理部55は、図8(D)に示すように、前記記憶領域B11のうち前記参照領域R1に相当する領域に、予め設定されたブロックB3の単位で画像データを順次記憶させる。このとき、前記画像処理部57は、既に前記参照領域R1の画像データの読み出しを開始しているため、前記参照領域R1の画像データの上書きが防止される。従って、例えば前記画像処理部57による画像処理の精度の低下が防止される。前記ブロックB3は、前記ブロックB1(図4(B)参照)から前記ブロックB2分の画像データを除いた矩形領域である。なお、前記参照領域R1を含む前記記憶領域B11の他の残余領域については前記ステップS23で既に画像データが記憶されている。
<ステップS27>
その後、ステップS27において、前記CPU51は、前記ステップS21で開始された画像処理が終了したか否かを判断し、処理を分岐する。具体的に、前記CPU51は、前記画像処理が終了した場合には(S27のYes側)、当該一連のオーバーフロー制御処理を終了させる。一方、前記CPU51は、前記画像処理が終了していなければ(S27のNo側)、処理を前記ステップS22に移行させる。
以上説明したように、前記複合機10では、前記画像処理部57によって、あるバンドの画像データについて画像処理が実行される前に、その画像処理で参照されるはずの一つ前のバンドの画像データが上書きされることが防止される。従って、例えば前記画像処理部57で実行されるフィルタ処理などの各種の画像処理の精度の低下を抑制することができる。
なお、前記画像処理部57の前段の前記プリント処理部55又は前記スキャン処理部56などの電子回路が、画像処理の単位をバンド単位とブロック単位とのいずれかに切り替えることが可能な構成であることが考えられる。この場合、前記CPU51は、前記電子回路の処理単位に応じて前記ステップS3以降又は前記ステップS21以降の処理を実行し、前記電子回路の制御手法を変更することが考えられる。
1 :ADF
2 :画像読取部
3 :画像形成部
4 :給紙カセット
5 :制御部
51:CPU
52:ROM
53:RAM
54:SDRAM
541:ディスクリプタ記憶領域
542:バンドバッファ
55:プリント処理部
56:スキャン処理部
57:画像処理部
58:サイズカット処理部
59:データ出力処理部
6 :操作表示部

Claims (5)

  1. 予め設定されたバンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データを前記バンド単位で順次上書きして記憶させる第1の電子回路と、
    前記記憶領域のうち画像処理対象となる画像データが記憶された第1の記憶領域と前記記憶領域のうち前記第1の記憶領域の一つ前の画像データが記憶された第2の記憶領域における予め設定された参照領域とから前記画像データを順次読み出して予め設定された画像処理を実行する第2の電子回路と、
    前記第1の電子回路による前記画像データの次の記憶先が前記第2の記憶領域であり、前記第1の記憶領域に記憶された前記画像データが前記第2の電子回路によって読み出されていない場合に、前記第2の記憶領域の前記参照領域の画像データを予め設定された退避記憶部に移動させる第1の記憶制御手段と、
    を備える画像処理装置。
  2. 前記第1の記憶制御手段が、前記参照領域の画像データが記憶された前記退避記憶部の位置情報を前記第2の電子回路に通知し、
    前記第2の電子回路が、前記位置情報に基づいて前記退避記憶部から前記参照領域の画像データを読み出す請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 予め設定されたバンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データを予め設定されたブロック単位で順次上書きして記憶させる第3の電子回路と、
    前記第3の電子回路による前記画像データの次の記憶先が前記第2の記憶領域であり、前記第1の記憶領域に記憶された画像データが前記第2の電子回路によって読み出されていない場合に、前記第3の電子回路に対して、前記第2の記憶領域のうち前記参照領域を除く残余領域に前記残余領域に収まるサイズのブロック単位で前記画像データを記憶させた後、前記第1の記憶領域に記憶された画像データの前記第2の電子回路による読み出しが開始された場合に、前記参照領域に前記参照領域に収まるサイズのブロック単位で前記画像データを記憶させる第2の記憶制御手段と、
    を更に備える請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2の電子回路により画像データが読み出される前記バッファに前記画像データを記憶する電子回路の処理単位がバンド単位又はブロック単位のいずれであるかを判定し、前記処理単位がバンド単位である場合は前記第1の記憶制御手段により前記電子回路の動作を制御し、前記処理単位が前記ブロック単位である場合は前記第2の記憶制御手段により前記電子回路の動作を制御する判定制御手段を更に備える請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 予め設定されたバンド単位の画像データが記憶可能な記憶領域を複数有するバッファに1ページ分の画像データを予め設定されたブロック単位で順次上書きして記憶させる第3の電子回路と、
    前記記憶領域のうち画像処理対象となる画像データが記憶された第1の記憶領域と前記記憶領域のうち前記第1の記憶領域の一つ前の画像データが記憶された第2の記憶領域における予め設定された参照領域とから前記画像データを順次読み出して予め設定された画像処理を実行する第2の電子回路と、
    前記第3の電子回路による前記画像データの次の記憶先が前記第2の記憶領域であり、前記第1の記憶領域に記憶された画像データが前記第2の電子回路によって読み出されていない場合に、前記第3の電子回路に対して、前記第2の記憶領域のうち前記参照領域を除く残余領域に前記残余領域に収まるサイズのブロック単位で前記画像データを記憶させた後、前記第1の記憶領域に記憶された画像データの前記第2の電子回路による読み出しが開始された場合に、前記参照領域に前記参照領域に収まるサイズのブロック単位で前記画像データを記憶させる第2の記憶制御手段と、
    を備える画像処理装置。
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