JP2014191553A - タッチパネルセンサ部材の製造方法 - Google Patents

タッチパネルセンサ部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 透明基材の両側の面にメッシュ状の電極パターンを有するタッチパネルセンサ部材の製造方法において、高精細な電極パターンを両面に位置精度よく形成することができる印刷法を利用したタッチパネルセンサ部材の製造方法を提供する。
【解決手段】 タッチパネルセンサ部材の製造方法は、透明基材の両側の面に第1及び第2樹脂パターンを位置合わせして形成する工程、第1及び第2樹脂パターンを含む透明基材の両側の全面に第1及び第2導電性金属層を形成する工程、第1及び第2樹脂パターンの樹脂を溶解又は膨潤する液体により第1及び第2樹脂パターンとともにその直上の第1及び第2導電層金属層を除去して、透明基材の両側に第1及び第2導電体パターンを形成する工程とを含むことを特徴とする。
【選択図】 図3

Description

本発明は、タッチパネルセンサ部材の製造方法に関する。
近年、タッチパネルは、表示装置と組み合わされて表示画面に人間の手などで軽く触れるだけで情報を入力することができるため、携帯電話、ゲーム機、電子書籍リーダーなどのポータブルデバイスや、自動販売機、パーソナルコンピューター、デジタルサイネージなど種々の製品に展開されている。
これらの多種多様な製品に対応して、最近タッチパネルの部材としてタッチパネルセンサの電極をメッシュ状の金属膜としたものが製品化されるようになってきている。メッシュ状の電極は、従来から使用されているITOに比べて低抵抗導電体を使用することでタッチパネルのセンサ感度を高めることができ、光透過性を確保することができることから、大型の表示装置用として適しており普及が期待されている。また、透明基材の両面に電極を有する構成のタッチパネルセンサは、表示パネルとの組み合わせを精度よく容易に行える等の利点を有しており広く採用されつつある。
従来、メッシュ状の電極パターンの製造方法としては、銀ペースト等の導電性インクを使うスクリーン印刷法等の印刷法や、インクジェット法、フォトリソグラフィー法による方法が提案されているが(例えば、特許文献1)、スクリーン印刷法やインクジェット法による方法では、比較的大面積のパターンを小規模の設備により製造することができるが、高精細なパターンを形成することや、基材の両面に電極パターンを精度よく位置合わせして形成することが困難となることや、印刷版やインクジェットヘッドにインクが詰まる等の生産性を低下させること等の問題がある。また、フォトリソグラフィー法は、比較的小サイズで高精細なパターンを形成する方法として優れているが、大面積化のためには製造装置が大規模化するなど容易ではない問題がある。
特開2006−344163号公報
透明基材の両側の面にメッシュ状の電極パターンを有するタッチパネルセンサ部材の製造方法において、高精細な電極パターンを両面に位置精度よく形成することができる印刷法を利用した製造方法が求められている。
本発明は、このような課題を解決すべく、鋭意研究して完成されたものである。
上記の問題を解決する本発明の要旨は、透明基材の両側の面に導電体を有するタッチパネルセンサ部材の製造方法において、前記透明基材の一方の側の面に、第1樹脂を主成分とするインキを凹版印刷方式によりパターン状に転写して第1樹脂パターンを形成し、且つ、前記透明基材の他方の側の面に、第2樹脂を主成分とするインキを凹版印刷方式により前記第1樹脂パターンと位置合わせしてパターン状に転写して第2樹脂パターンを形成する樹脂パターン形成工程と、前記透明基材の前記第1樹脂パターンを有する側の全面に第1導電性金属層を形成し、且つ、前記透明基材の前記第2樹脂パターンを有する側の全面に第2導電性金属層を形成する導電性金属層形成工程と、前記第1樹脂パターンを構成する第1樹脂を溶解又は膨潤させ前記第1導電性金属層を溶解又は膨潤させない液体で前記第1樹脂パターンを溶解又は膨潤させて、前記第1樹脂パターンの直上の前記第1導電性金属層を除去することによって、前記透明基材の面に沿って一方向に並べて配列された複数の帯状の第1導電体であって、且つ前記帯状の第1導電体の内側領域がメッシュ状の前記第1導電性金属層で構成されてなる第1導電体パターンを形成し、前記第2樹脂パターンを構成する第2樹脂を溶解又は膨潤させ前記第2導電性金属層を溶解又は膨潤させない液体で前記第2樹脂パターンを溶解又は膨潤させて、前記第2樹脂パターンの直上の前記第2導電性金属層を除去することによって、前記透明基材の面に沿って前記第1導電体が並ぶ方向と交差する他方向に並べて配列された複数の帯状の第2導電体であって、且つ前記帯状の第2導電体の内側領域がメッシュ状の前記導電性金属層で構成されてなる第2導電体パターンを形成する導電体パターン形成工程と、を含むことを特徴とするものである。
本発明によれば、上記の如く製造方法を特徴とするので、透明基材の両面に凹版印刷方式により高精細で位置精度よく第1及び第2樹脂パターンをマスク材として形成し、マスク材を含む全面に第1及び第2導電性金属層を形成した後に、リフトオフ法によりマスク材上の第1及び第2導電性金属層をマスク材と共に除去することによって、残された高精細なメッシュ状の第1及び第2導電性金属層で構成された第1及び第2導電体パターンを透明基材の両面に位置精度よく形成されたタッチパネルセンサ部材の製造を可能にすることによって上記問題を解決できる。
本発明に係るタッチパネルセンサ部材を用いた表示装置を示す断面図である。 本発明に係るタッチパネルセンサ部材を示す断面図及び平面図である。 本発明のタッチパネルセンサ部材の製造方法を説明するための工程毎のタッチパネルセンサ部材を示す断面図である。
以下に本発明を実施するための形態について、まず本発明に係るタッチパネルセンサ部材を用いた表示装置とタッチパネルセンサ部材について、図1〜2に基づいて説明する。次に本発明のタッチパネルセンサ部材の製造方法について、図3に基づいて説明する。
図1は、本発明に係るタッチパネルセンサ部材を用いた表示装置の一実施形態を示す断面図である。
図1に示されているように、表示装置100は、タッチパネル部11と表示パネル部50とを組み合わせて構成されている。タッチパネル部11は、タッチパネルセンサ部材10と保護層60を有し、接着剤70を介して積層されており、検出制御部(図示せず)に接続されて投影型静電容量結合方式タッチパネルとして構成されている。表示パネル部50は表示制御部(図示せず)に接続されている。タッチパネル部11は透光性を有しており、表示パネル部50の上に接着剤70を介して配置されているので、観察者側から表示パネル部50に表示された画像を観察することができる。
タッチパネル部11は、保護層60の表面に人間の指等が接触または接近すると、人間の指等が表示パネル部50上のどの位置に接触または接近したかの位置情報を検出制御部により検出することができる。さらに検出制御部は表示制御部に接続されており、処理した位置情報を表示制御部に送信し、表示制御部は受信した位置情報に基づいて画像情報を作成し、位置情報に対応した画像を表示パネル部50に表示させることができる。
図2は、本発明に係るタッチパネルセンサ部材10の一例を示す断面図及び平面図である。
図2(a)は、タッチパネルセンサ部材10の平面図であり、図2(b)は、図2(a)及び図2(c)の平面図のS−S線における断面図である。図2(c)は、図2(a)のタッチパネルセンサ部材10とは反対側の面の平面図である。
図2に示すように、タッチパネルセンサ部材10は、誘電体である透明基材1と、透明基材1の一方の側の面上に設けられた複数の第1導電体41がその配列方向と直交する方向に沿って帯状に延びており、透明基材1の他方の側の面上に設けられた複数の第2導電体42がその配列方向と直交する方向に沿って帯状に延びている。尚、図2では、第1導電体41と第2導電体42とが垂直に交差する例を示したが、第1導電体41と第2導電体42との交差角度は、垂直以外の任意の角度で交差してもよい。
ここで、タッチパネルセンサ部材10は、図1に示す表示装置100に組み込まれた状態で検出制御部(図示せず)と接続されることによって、第1導電体41と第2導電体42との交差する部分の透明基材1の部分にはコンデンサが形成され、保護層60の表面に操作者がタッチ操作を行うと、それに応じて交差する部分の静電容量が変化することでタッチ操作の有無を検出制御部によって検出することができるものである。
第1導電体41及び第2導電体42の帯状の領域の内側は、各々メッシュ状の第1導電性金属層及び第2導電性金属層で構成されている。図2の41Mと42Mには、第1導電体41及び第2導電体42の帯状の内側領域の一部分を拡大して、メッシュ状の第1導電性金属層及び第2導電性金属層が示されている。
メッシュ状の第1及び第2導電性金属層は、複数の開口部を有する第1及び第2導電性金属層であって、開口部と開口部の間は導電性の細線から構成されてなるものである。
開口部の形状は特に限定されるものではなく、図2の41Mと42Mのような格子形、その他に菱形、三角形や六角形等の多角形、円形、非定形等の種々の形状が可能である。
メッシュ状の第1及び第2導電性金属層の開口部間の細線の線幅は、大きければ低抵抗になるが光透過性を損ねることになり、また、開口部の占める面積が大きければ光透過性が向上するが高抵抗になる。したがって、メッシュ状の第1及び第2導電性金属層の仕様は、タッチパネルセンサ部材の実装される表示装置において要求されるタッチ検出感度を確保し、且つ光透過性を確保するように決められる。また、メッシュ状の第1及び第2導電性金属層の仕様は、両者ともに同一のものであってもよく、互いに異なるものであってもよい。
次に、本発明のタッチパネルセンサ部材の製造方法について説明する。
図3(A)〜(C)は、各製造工程において形成されたタッチパネルセンサ部材の断面図である。図3(A)〜(C)に示されるように、タッチパネルセンサ部材の製造は(A)(B)(C)の順に行われるものである。
図3(A)の樹脂パターン形成工程においては、第1樹脂パターンの形成と第2樹脂パターンの形成は、順に行われても、同時に行われてもよい。
図3(A)は、本発明のタッチパネルセンサ部材の製造方法の樹脂パターン形成工程を経て得られた中間形態を示す断面図であり、透明基材1と、透明基材1の一方の側の面上にパターン状に積層された第1樹脂パターン21と、透明基材1の他方の側の面上にパターン状に積層された第2樹脂パターン22とからなるものである。ここで、図3(A)において第1樹脂パターン21は、透明基材1上に突出した矩形部の1箇所のみを示すものではなく、パターン状に形成された4箇所すべてを指し示すものとする。
図3(A)に示される中間形態の形成に導く樹脂パターン形成工程は、第1樹脂を主成分とするインキを凹版印刷方式によりパターン状に転写して第1樹脂パターン21を形成し、透明基材1の他方の側の面に、第2樹脂を主成分とするインキを凹版印刷方式により前記第1樹脂パターン21と位置合わせしてパターン状に転写して第2樹脂パターン22を形成する工程である。ここで、図3(A)において第2樹脂パターン22は、透明基材1上に突出した矩形部の1部分を示すものではなく、パターン状に形成された箇所すべてを指し示すものとする。
樹脂パターン形成工程において、凹版印刷方式は、印刷版の凹部に充填されたインクを、紙やフィルムなどに押し当てて転写する方法である。凹版印刷方式の一種であるグラビア印刷法は精密な印刷をすることができるので広く用いられており好ましい。
印刷版の製版法としては、写真製版による腐食法、レーザー等による電子彫刻法など精細なパターンを再現する方法を適宜採用することができる。
また、凹版印刷方式の両面印刷機を用いれば、巻取りフィルム状の透明基材の一方の側の面に第1樹脂パターン21を印刷し、同一の印刷機上で前記透明基材を反転させて、前記透明基材の他方の側の面に第2樹脂パターン22を連続して形成することができる。
樹脂パターン形成工程は、後工程である導電性金属層形成工程と導電体パターン形成工程によって、第1樹脂パターン21と第2樹脂パターン22以外の部分に各々第1導電性金属層31と第2導電性金属層を残すようにマスク材として形成する工程である。
したがって、第1樹脂パターン21と位置合わせしてパターン状に転写して第2樹脂パターン22を形成することは、導電体形成工程において第1導電体41と第2導電体42とが透明基材1を介して平面視上位置合わせされるように形成されることである。
図1に示されるタッチパネルセンサ部材が組み込まれた表示装置100において、タッチパネル部11は、保護層60の表面に人間の指等が接触または接近すると、人間の指等が保護層60の表面上のどの位置に接触または接近したかの位置情報を検出制御部により検出することができ、さらに検出制御部は表示制御部に接続されており、処理した位置情報を表示制御部に送信し、表示制御部は受信した位置情報に基づいて画像情報を作成し、位置情報に対応した画像を表示パネル部50に表示させるものである。また、図2に示すタッチパネルセンサ部材10は、図1に示す表示装置100に組み込まれて、第1導電体41と第2導電体42との交差する部分の透明基材1の部分にはコンデンサが形成され、保護層60の表面に操作者がタッチ操作を行うと、それに応じて交差する部分の静電容量が変化することでタッチ操作の有無を検出制御部によって検出することができる構造となっている。
したがって、表示装置100において人間の指等が表示パネル60上の接触または接近した位置情報を正確に検出することができる表示装置とするために、第1導電体41と第2導電体42との交差する部分が、表示装置の表示面の面内位置を設計通りとなるように、第1樹脂パターン21と第2樹脂パターン22とを位置合わせして形成することが必要である。
第1樹脂パターン21と第2樹脂パターン22を位置合わせして形成する具体例として、グラビア印刷機により第1樹脂パターン21を印刷するとともに、透明基材1上に、見当マークを印刷しておき、透明基材1を反転した後に見当マークを検知して、透明基材1を移動させて第2樹脂パターン22の印刷版上の所定の位置と見当マークとの位置を合わせて第2樹脂パターン22を印刷して形成する方法を採用することができる。
樹脂パターン形成工程において使用される透明基材1は、透明性および絶縁性を有しているものであれば使用できる。フレキシブルなフィルムを使用した場合には、大型のタッチパネルの製作に適している。
透明基材1の材料としては、ガラスやポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート等の合成樹脂フィルムを使用することができる。
透明基材1上には、アンカー層を形成してもよい。
アンカー層としては、透明基材1との密着性、及び導電金属層との密着性がよいものであって、第1及び第2樹脂パターンの樹脂を除去する工程で使用される液体に対して溶解又は膨潤しないものであればよい。
アンカー層の材料としては、熱可塑性樹脂、二液硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂など適宜使用することができる。アクリル系二液硬化型樹脂はインキ化と密着性に優れ好ましい。
第1樹脂パターンを形成する第1樹脂及び第2樹脂パターンを形成する第2樹脂は、形成後に除去する工程で使用する液体に対して可溶性又は膨潤性の樹脂であって、透明基材との密着性、及び導電性金属膜との密着性がよいものであればよい。
第1及び第2樹脂は、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂などを使用することができる。
尚、第1樹脂と第2樹脂とは、両者とも同一の樹脂を用いても良く、互いに異なる樹脂を用いても良い。
上記のような第1及び第2樹脂を使用した場合には、第1及び第2樹脂パターンを形成後に除去する工程で使用する液体としては、水、或いはアルコール系、エステル系、ケトン系、芳香族系、セロソルブ系等の有機溶剤などを用いることができる。
第1及び第2樹脂パターンを形成後に除去する工程で使用する液体には、第1及び第2樹脂パターンの溶解又は膨潤を促進するために界面活性剤等を添加することができる。
形成後に除去する工程で使用する液体として、水を使用する場合には、すなわち第1樹脂及び第2樹脂として、水に溶解性の樹脂又は水に膨潤性の樹脂とした場合には、その他の液体に比べて、タッチパネル部材の中間加工品への損傷や変形などの恐れがなく、インキ化や印刷時の作業環境に人体への影響などの問題が少ない利点があり、本発明のタッチパネル部材の製造方法に適している。
水に溶解性の樹脂又は水に膨潤性の樹脂として具体的には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、ポリエチレンイミン、ポリエチレンオキシド等の合成樹脂や、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の半合成樹脂や、澱粉、ゼラチンなどの天然樹脂等のうち、一種又は2種以上を組み合わせたものが用いられる。
次に、図3(B)は、本発明のタッチパネルセンサ部材の製造方法の導電性金属層形成工程を経て得られた中間形態を示す断面図であり、透明基材1と、透明基材1の一方の面上に積層された第1樹脂パターン21と、その第1樹脂パターン21の表面上及び第1樹脂パターン21が積層されていない透明基材1の面上に全面に積層された第1導電性金属層31と、透明基材1の他方の側の面上に積層された第2樹脂パターン22と、その第2樹脂パターン22の上及び第2樹脂パターン22が積層されていない透明基材1の面上に全面に積層された第2導電性金属層32とからなるものである。ここで、図3(B)において、第1導電性金属層31は、部分を示すものではなく、第1樹脂パターン21の表面上及び第1樹脂パターン21が積層されていない透明基材1の面上に被覆された層全体を指し示すものであり、第2導電性金属層32は、部分を示すものではなく、第2樹脂パターン22の表面上及び第2樹脂パターン22が積層されていない透明基材1の面上に被覆された層全体を指し示すものである。
図3(B)に示される中間形態の形成に導く導電性金属層形成工程は、透明基材1上の第1樹脂パターン21を有する側の全面に第1導電性金属層31を形成し、透明基材1上の第2樹脂パターン22を有する側の全面に第2導電性金属層32を形成する工程である。
第1及び第2導電性金属層の形成は、導電性金属を蒸発源又はターゲットとして蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法等により行われる。その他の方法として、導電性金属を微粒子にしてバインダーに分散して塗料化し塗布する方法や、導電性金属を金属箔化して貼り合せる方法などが挙げられるが、透明基材上に樹脂パターンを有する凹凸のある対象物に対して均一な厚みの薄膜を形成することができるが得られる蒸着法、スパッタ法、イオンプレーティング法が適する。
第1及び第2導電性金属層の材料としては、導電性金属である金、銀、白金、銅、鉄、アルミニウム、ニッケル、タングステン、クロム、チタンの金属のうち1種の金属または2種以上を組み合わせた合金から適宜選択される。
尚、第1導電性金属と第2導電性金属とは、両者ともに同一の導電性金属を用いてもよく、互いに異なる導電性金属を用いてもよい。
次に、図3(C)は、本発明のタッチパネルセンサ部材の製造方法の導電体パターン形成工程を経て得られた中間形態を示す断面図であり、透明基材1と、透明基材1の一方の面上にパターン状に積層された第1導電体パターン41P、透明基材1の他方の側の面上にパターン状に積層された第2導電体パターン42Pとからなるものである。
図3(C)に示される中間形態の形成に導く導電性パターン形成工程は、図3(B)における第1樹脂パターン21を構成する第1樹脂を溶解又は膨潤させ第1導電性金属層21を溶解又は膨潤させない液体で第1樹脂パターン21を溶解又は膨潤させて、第1樹脂パターン21の直上の第1導電性金属層31を除去することによって、図2(a)における透明基材1の面に沿って一方向に並べて配列された複数の帯状の第1導電体41であって、且つ前記帯状の第1導電体41の内側領域がメッシュ状の第1導電性金属層31で構成されてなる第1導電体パターン41Pを形成し、且つ、第2樹脂パターン22を構成する第2樹脂を溶解又は膨潤させ第2導電性金属層32を溶解又は膨潤させない液体で前記第2樹脂パターン22を溶解又は膨潤させて、第2樹脂パターン22の直上の第2導電性金属層32を除去することによって、図2(c)における透明基材1の面に沿って第1導電体21が並ぶ方向と交差する他方向に並べて配列された複数の帯状の第2導電体42であって、且つ帯状の第2導電体42の内側領域がメッシュ状の第2導電性金属層33で構成されてなる第2導電体パターン42Pを形成する工程である。
透明基材1の両面に凹版印刷方式により高精細で位置精度よく第1及び第2樹脂パターンをマスク材として形成し、マスク材を含む全面に第1及び第2導電性金属層を形成した後に、リフトオフ法によりマスク材上の第1及び第2導電性金属層をマスク材と共に除去することによって、残された高精細なメッシュ状の第1及び第2導電性金属層で構成された第1導電体パターン41P及び第2導電体パターン42Pが透明基材の両面に位置精度よく形成されたタッチパネルセンサ部材の製造を可能にする。
第1及び第2樹脂パターンを溶解又は膨潤させる手段としては、第1及び第2樹脂パターンを構成する樹脂を溶解又は膨潤させる液体を使用して、浸漬法、シャワー法、超音波法、ブラシスクラブ法、ウェットブラスト法などの1又は2以上を組合せた方法を適用できる。
したがって、本発明のタッチパネルセンサ部材の製造方法によれば、透明基材の両面に凹版印刷法により位置合わせしてマスクとしての第1及び第2樹脂パターンを両面に印刷し、その上に設けられた第1及び第2導電性金属層をリフトオフすることによって、透明基材の両側の面に高精細なメッシュ状の第1及び第2導電体を位置精度よく形成することを可能にする効果がある。
1 透明基材
10 タッチパネルセンサ部材
21 第1樹脂パターン
22 第2樹脂パターン
31 第1導電性金属層
32 第2導電性金属層
41 第1導電体
42 第2導電体
41P 第1導電体パターン
42P 第2導電体パターン
50 表示部
60 保護層
70 接着剤層
100 表示装置

Claims (3)

  1. 透明基材の両側の面に導電体を有するタッチパネルセンサ部材の製造方法において、
    前記透明基材の一方の側の面に、第1樹脂を主成分とするインキを凹版印刷方式によりパターン状に転写して第1樹脂パターンを形成し、且つ、前記透明基材の他方の側の面に、第2樹脂を主成分とするインキを凹版印刷方式により前記第1樹脂パターンと位置合わせしてパターン状に転写して第2樹脂パターンを形成する樹脂パターン形成工程と、
    前記透明基材の前記第1樹脂パターンを有する側の全面に第1導電性金属層を形成し、且つ、前記透明基材の前記第2樹脂パターンを有する側の全面に第2導電性金属層を形成する導電性金属層形成工程と、
    前記第1樹脂パターンを構成する第1樹脂を溶解又は膨潤させ前記第1導電性金属層を溶解又は膨潤させない液体で前記第1樹脂パターンを溶解又は膨潤させて、前記第1樹脂パターンの直上の前記第1導電性金属層を除去することによって、前記透明基材の面に沿って一方向に並べて配列された複数の帯状の第1導電体であって、且つ前記帯状の第1導電体の内側領域がメッシュ状の前記第1導電性金属層で構成されてなる第1導電体パターンを形成し、前記第2樹脂パターンを構成する第2樹脂を溶解又は膨潤させ前記第2導電性金属層を溶解又は膨潤させない液体で前記第2樹脂パターンを溶解又は膨潤させて、前記第2樹脂パターンの直上の前記第2導電性金属層を除去することによって、前記透明基材の面に沿って前記第1導電体が並ぶ方向と交差する他方向に並べて配列された複数の帯状の第2導電体であって、且つ前記帯状の第2導電体の内側領域がメッシュ状の前記導電性金属層で構成されてなる第2導電体パターンを形成する導電体パターン形成工程と、を含む
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載の樹脂パターン形成工程において、形成後に除去する工程で使用する液体が水である
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ部材の製造方法。
  3. 請求項1〜2のいずれか1項に記載の導電性金属層形成工程において、
    前記第1導電性金属層及び前記第2導電性金属層は、金、銀、白金、銅、鉄、アルミニウム、ニッケル、タングステン、クロム、チタンの金属のうち1種の金属または2種以上を組み合わせた合金から形成されてなる
    ことを特徴とするタッチパネルセンサ部材の製造方法。
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