JP2014191531A - 携帯端末を所持したユーザの短時間滞留地を推定する装置、プログラム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】複数の通信履歴を、所定短時間の時間窓(時間区間)に分割する時間窓分割手段と、時間窓毎に、複数の基地局位置情報に基づく位置の確率分布が、単峰性である場合には「滞留」と判定し、滞留と判定された所定数以上連続する時間窓を「滞留時間窓」とする滞留判定手段と、滞留時間窓に含まれる複数の基地局位置情報の重心を「滞留地代表点」とする位置クラスタリング手段と、判定対象の滞留時間窓と先の滞留時間窓とを比較して、両滞留時間窓が所定時間以上経過しており、且つ、両時間窓に基づく両滞留地代表点が所定距離以上離れている場合に、当該判定対象の滞留時間窓に基づく滞留地代表点を「短時間滞留地」と判定する短時間滞留地判定手段とを有する。
【選択図】図2
Description
携帯端末毎に、通信された日時刻及びその基地局位置情報を対応付けた複数の通信履歴を蓄積した通信履歴蓄積手段と、
複数の通信履歴を、所定短時間の時間窓(時間区間)に分割する時間窓分割手段と、
時間窓毎に、複数の基地局位置情報に基づく位置の確率分布が、単峰性である場合には「滞留」と判定し、滞留と判定された所定数以上連続する時間窓を「滞留時間窓」とする滞留判定手段と
滞留時間窓に含まれる複数の基地局位置情報の重心を「滞留地代表点」とする位置クラスタリング手段と、
判定対象の滞留時間窓と先の滞留時間窓とを比較して、両滞留時間窓が所定時間以上経過しており、且つ、両時間窓に基づく両滞留地代表点が所定距離以上離れている場合に、当該判定対象の滞留時間窓に基づく滞留地代表点を「短時間滞留地」と判定する短時間滞留地判定手段と
を有することを特徴とする。
多数のユーザの通信履歴から導出された多数の「短時間滞留地」をクラスタリングし、クラスタ毎に、短時間滞留地の重心を「短時間滞留代表地」として算出すると共に、当該「短時間滞留代表地」で接続される基地局識別子毎の接続確率分布を算出する短時間滞留地基地局情報収集手段を更に有することも好ましい。
「短時間滞留代表地」毎に、その短時間滞留代表地の算出に用いられた多数の滞留時間窓から、短時間滞留の時間長の平均値又はパーセンタイル値を算出する短時間滞留時間長算出手段と、
「短時間滞留代表地」毎に、短時間滞留の時間長の平均値又はパーセンタイル値を対応付けて管理する短時間滞留時間長分布管理手段とを更に有することも好ましい。
時間窓分割手段は、
所定短時間の時間窓を、所定地域範囲毎に異なる時間窓で設定しており、
地域範囲毎に、短時間滞留時間長算出手段によって算出された短時間滞留の時間長の平均値又はパーセンタイル値を、所定短時間の時間窓として設定することも好ましい。
滞留判定手段は、時間窓毎に、
(S1)任意の点(位置情報)を、最初の中心点とし、
(S2)中心点から、第1の閾値の半径の円に含まれる点を用いて、重心を算出し、
(S3)重心と現在の中心点との差が、第2の閾値以下であるか否かを判定し、
(S4)S3によって偽と判定された場合、その重心を次の中心点として、再びS2へ戻って、変化量が第2の閾値以下に収まるまで繰り返し、
(S5)S3によって真と判定された場合、その重心を滞留地代表点位置とし、
最後に、当該時間窓について、滞留地代表点位置の種類数が、1個の場合には「単峰性である」と判定することも好ましい。
位置クラスタリング手段は、時間窓毎に、
(S1)任意の点(位置情報)を、最初の中心点とし、
(S2)中心点から、第1の閾値の半径の円に含まれる点を用いて、重心を算出し、
(S3)重心と現在の中心点との差が、第2の閾値以下であるか否かを判定し、
(S4)S3によって偽と判定された場合、その重心を次の中心点として、再びS2へ戻って、変化量が第2の閾値以下に収まるまで繰り返し、
(S5)S3によって真と判定された場合、その重心を「滞留地代表点」とする
ことも好ましい。
前述に記載の装置を、広域無線通信網に接続した通信設備装置であって、通信履歴蓄積手段に通信履歴を蓄積するために、
基地局識別子及び基地局位置情報を対応付けて記憶する基地局位置情報管理手段と、
携帯端末を配下に接続させる基地局から、携帯端末毎における通信された日時刻及びその基地局識別子の通信履歴を収集する通信履歴収集手段と、
基地局位置情報管理手段を用いて、通信履歴毎に、基地局識別子に対応する基地局位置情報を更に対応付ける位置情報履歴生成手段と
を更に有することも好ましい。
携帯端末毎に、通信された日時刻及びその基地局位置情報を対応付けた複数の通信履歴を蓄積した通信履歴蓄積手段と、
複数の通信履歴を、所定短時間の時間窓(時間区間)に分割する時間窓分割手段と、
時間窓毎に、複数の基地局位置情報に基づく位置の確率分布が、単峰性である場合には「滞留」と判定し、滞留と判定された所定数以上連続する時間窓を「滞留時間窓」とする滞留判定手段と
滞留時間窓に含まれる複数の基地局位置情報の重心を「滞留地代表点」とする位置クラスタリング手段と、
判定対象の滞留時間窓と先の滞留時間窓とを比較して、両滞留時間窓が所定時間以上経過しており、且つ、両時間窓に基づく両滞留地代表点が所定距離以上離れている場合に、当該判定対象の滞留時間窓に基づく滞留地代表点を「短時間滞留地」と判定する短時間滞留地判定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
装置を用いて、携帯端末を所持したユーザの短時間滞留地を推定する方法であって、
携帯端末毎に、通信された日時刻及びその基地局位置情報を対応付けた複数の通信履歴を蓄積した通信履歴蓄積部を有し、
複数の通信履歴を、所定短時間の時間窓(時間区間)に分割する第1のステップと、
時間窓毎に、複数の基地局位置情報に基づく位置の確率分布が、単峰性である場合には「滞留」と判定し、滞留と判定された所定数以上連続する時間窓を「滞留時間窓」とする第2のステップと、
滞留時間窓に含まれる複数の基地局位置情報の重心を「滞留地代表点」とする第3のステップと、
判定対象の滞留時間窓と先の滞留時間窓とを比較して、両滞留時間窓が所定時間以上経過しており、且つ、両時間窓に基づく両滞留地代表点が所定距離以上離れている場合に、当該判定対象の滞留時間窓に基づく滞留地代表点を「短時間滞留地」と判定する第4のステップと
を有することを特徴とする。
基地局位置情報管理部111は、基地局識別子と基地局位置情報とを対応付けて記憶する。
通信履歴蓄積部112は、通信された日時刻及びその基地局位置情報を対応付けた複数の通信履歴を蓄積する。これら携帯端末2毎の通信履歴は、携帯端末2を配下に接続させる基地局3から収集する。
通信履歴(端末識別子、日時刻、基地局識別子)
図4における最初の通信履歴によれば、携帯端末0001は、2010年6月15日17:54:50に、基地局3と通信したことが記録されている。また、携帯端末0001は、2010年6月15日17:57:00には、基地局1と通信したことが記録されている。
位置情報履歴生成部121は、基地局位置情報管理部111を用いて、通信履歴毎に、基地局識別子に対応する基地局位置情報を更に対応付ける。
時間窓分割部122は、位置情報履歴生成部121によって生成された複数の通信履歴を、所定の時間窓(時間区間)に分割する。時間窓は、時間幅T及びシフト幅Sによって決定される。シフト幅Sとは、開始時刻をSだけ遅らせたものである。即ち、T>Sの場合、時間窓は、T−Sだけ重畳することとなる。
滞留判定部123は、時間窓毎に、複数の基地局位置情報に基づく位置の確率分布が、単峰性である場合には「滞留」と判定する。また、滞留判定部123は、滞留と判定された所定数以上連続する時間窓を「滞留時間窓」とする。
(S1)任意の点(位置情報)を、最初の中心点とする。
(S2)中心点から、第1の閾値(例えば2km)の半径の円に含まれる点(位置情報)を用いて、重心を算出する。
(S3)次に、重心と現在の中心点との差(変化量)が、第2の閾値(例えば100m)以下であるか否かを判定する。
(S4)S3によって偽と判定された場合、その重心を次の中心点とする。そして、再びS2へ戻り、変化量が第2の閾値以下に収まるまで繰り返す。
(S5)S3によって真と判定された場合、その重心(収束した点)を代表点とする。
そして、最後に、各時間窓について、収束した代表点の種類数が、1個の場合には「滞留」と判定し、複数個の場合には「移動」と判定する。
(1)時間窓13の点(35.85、139.506)に関する1回目の重心を計算する。時間窓13の点(35.85、139.506)と時間窓1に含まれるその他の点の距離はすべて2km以内であるので、その他の点すべての平均をとると(35.849、139.506)となる。
(2)時間窓13の点(35.85、139.506)に関する2回目の重心を計算する。2回目の重心計算では、中心点を(35.849、139.506)とする。中心点と時間窓1に含まれるその他の点の距離はすべて2km以内であるので、その他の点すべての平均をとると(35.849、139.506)となる。
(3)1回目と2回目の重心計算の結果は同じであり変化量は100m以下であるので、時間窓13の点(35.85、139.506)の代表点は(35.849、139.506)となる。他の点についても同様に計算すると、代表点は(35.824、139.514)であり、代表点の種類数は1であるので、時間窓1は「滞留」と判定される。
位置クラスタリング部124は、「滞留」と判定された時間窓の位置情報を収集する。滞留と判定された時間窓の代表点の数は1である。
短時間滞留地判定部125は、判定対象の滞留時間窓と先の滞留時間窓とを比較して、両滞留時間窓が所定時間以上経過しており、且つ、両時間窓に基づく両滞留地代表点が所定距離以上離れている場合に、当該判定対象の滞留時間窓に基づく滞留地代表点を「短時間滞留地」と判定する。ここでは、2個以下の連続する時間窓について判定していく。両滞留時間窓が経過している所定時間は、例えば2分30秒以上とする。また、両滞留地代表点が離れている所定距離は、例えば2km以上とする。このような判断条件に基づいて、短時間滞留地を検出する。
短時間滞留基地局情報収集部126は、多数のユーザの通信履歴から導出された多数の「短時間滞留地」をクラスタリングし、クラスタ毎に、短時間滞留地の重心を「短時間滞留代表地」として算出すると共に、当該「短時間滞留代表地」で接続される基地局識別子毎の接続確率分布を算出する。クラスタリングの方法としては、位置クラスタリング部に記述した方法を用いることができる。
短時間滞留時間長算出部127は、「短時間滞留代表地」毎に、その短時間滞留代表地の算出に用いられた多数の滞留時間窓から、短時間滞留の時間長の平均値又はパーセンタイル値を算出する。算出された時間長は、時間窓分割部122へ出力される。時間窓分割部122は、その時間長に応じて時間窓に区分する。
短時間滞留時間長分布管理部128は、「短時間滞留代表地」毎に、短時間滞留の時間長の平均値又はパーセンタイル値を対応付けて管理する。これによって、各短時間滞留代表地に、どの程度の時間、滞留していたかを認識することができる。
10 通信インタフェース部
111 基地局位置情報管理部
112 通信履歴蓄積部
121 位置情報履歴生成部
122 時間窓分割部
123 滞留判定部
124 位置クラスタリング部
125 短時間滞留地判定部
126 短時間滞留地基地局情報収集部
127 短時間滞留時間長算出部
128 短時間滞留時間長分布管理部
13 アプリケーション処理部
2 携帯端末、携帯電話機
3 基地局
Claims (9)
- 携帯端末を所持したユーザの短時間滞留地を推定する装置であって、
携帯端末毎に、通信された日時刻及びその基地局位置情報を対応付けた複数の通信履歴を蓄積した通信履歴蓄積手段と、
複数の前記通信履歴を、所定短時間の時間窓(時間区間)に分割する時間窓分割手段と、
前記時間窓毎に、複数の基地局位置情報に基づく位置の確率分布が、単峰性である場合には「滞留」と判定し、滞留と判定された所定数以上連続する時間窓を「滞留時間窓」とする滞留判定手段と
滞留時間窓に含まれる複数の基地局位置情報の重心を「滞留地代表点」とする位置クラスタリング手段と、
判定対象の滞留時間窓と先の滞留時間窓とを比較して、両滞留時間窓が所定時間以上経過しており、且つ、両時間窓に基づく両滞留地代表点が所定距離以上離れている場合に、当該判定対象の滞留時間窓に基づく滞留地代表点を「短時間滞留地」と判定する短時間滞留地判定手段と
を有することを特徴とする装置。 - 多数のユーザの前記通信履歴から導出された多数の「短時間滞留地」をクラスタリングし、クラスタ毎に、短時間滞留地の重心を「短時間滞留代表地」として算出すると共に、当該「短時間滞留代表地」で接続される基地局識別子毎の接続確率分布を算出する短時間滞留地基地局情報収集手段を
更に有することを特徴とする請求項1に記載の装置。 - 前記「短時間滞留代表地」毎に、その短時間滞留代表地の算出に用いられた多数の滞留時間窓から、短時間滞留の時間長の平均値又はパーセンタイル値を算出する短時間滞留時間長算出手段と、
前記「短時間滞留代表地」毎に、前記短時間滞留の時間長の平均値又はパーセンタイル値を対応付けて管理する短時間滞留時間長分布管理手段と
を更に有することを特徴とする請求項2に記載の装置。 - 前記時間窓分割手段は、
所定短時間の時間窓を、所定地域範囲毎に異なる時間窓で設定しており、
前記地域範囲毎に、前記短時間滞留時間長算出手段によって算出された前記短時間滞留の時間長の平均値又はパーセンタイル値を、所定短時間の時間窓として設定する
ことを特徴とする請求項3に記載の装置。 - 前記滞留判定手段は、時間窓毎に、
(S1)任意の点(位置情報)を、最初の中心点とし、
(S2)中心点から、第1の閾値の半径の円に含まれる点を用いて、重心を算出し、
(S3)重心と現在の中心点との差が、第2の閾値以下であるか否かを判定し、
(S4)S3によって偽と判定された場合、その重心を次の中心点として、再びS2へ戻って、変化量が第2の閾値以下に収まるまで繰り返し、
(S5)S3によって真と判定された場合、その重心を滞留地代表点位置とし、
最後に、当該時間窓について、滞留地代表点位置の種類数が、1個の場合には「単峰性である」と判定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の装置。 - 前記位置クラスタリング手段は、時間窓毎に、
(S1)任意の点(位置情報)を、最初の中心点とし、
(S2)中心点から、第1の閾値の半径の円に含まれる点を用いて、重心を算出し、
(S3)重心と現在の中心点との差が、第2の閾値以下であるか否かを判定し、
(S4)S3によって偽と判定された場合、その重心を次の中心点として、再びS2へ戻って、変化量が第2の閾値以下に収まるまで繰り返し、
(S5)S3によって真と判定された場合、その重心を「滞留地代表点」とする
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の装置を、広域無線通信網に接続した通信設備装置であって、前記通信履歴蓄積手段に通信履歴を蓄積するために、
基地局識別子及び基地局位置情報を対応付けて記憶する基地局位置情報管理手段と、
携帯端末を配下に接続させる基地局から、携帯端末毎における通信された日時刻及びその基地局識別子の通信履歴を収集する通信履歴収集手段と、
前記基地局位置情報管理手段を用いて、前記通信履歴毎に、前記基地局識別子に対応する基地局位置情報を更に対応付ける位置情報履歴生成手段と
を更に有することを特徴とする通信設備装置。 - 装置に搭載されたコンピュータにおける、携帯端末を所持したユーザの短時間滞留地を推定するプログラムであって、
携帯端末毎に、通信された日時刻及びその基地局位置情報を対応付けた複数の通信履歴を蓄積した通信履歴蓄積手段と、
複数の前記通信履歴を、所定短時間の時間窓(時間区間)に分割する時間窓分割手段と、
前記時間窓毎に、複数の基地局位置情報に基づく位置の確率分布が、単峰性である場合には「滞留」と判定し、滞留と判定された所定数以上連続する時間窓を「滞留時間窓」とする滞留判定手段と
滞留時間窓に含まれる複数の基地局位置情報の重心を「滞留地代表点」とする位置クラスタリング手段と、
判定対象の滞留時間窓と先の滞留時間窓とを比較して、両滞留時間窓が所定時間以上経過しており、且つ、両時間窓に基づく両滞留地代表点が所定距離以上離れている場合に、当該判定対象の滞留時間窓に基づく滞留地代表点を「短時間滞留地」と判定する短時間滞留地判定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする滞留地推定プログラム。 - 装置を用いて、携帯端末を所持したユーザの短時間滞留地を推定する方法であって、
携帯端末毎に、通信された日時刻及びその基地局位置情報を対応付けた複数の通信履歴を蓄積した通信履歴蓄積部を有し、
複数の前記通信履歴を、所定短時間の時間窓(時間区間)に分割する第1のステップと、
前記時間窓毎に、複数の基地局位置情報に基づく位置の確率分布が、単峰性である場合には「滞留」と判定し、滞留と判定された所定数以上連続する時間窓を「滞留時間窓」とする第2のステップと、
滞留時間窓に含まれる複数の基地局位置情報の重心を「滞留地代表点」とする第3のステップと、
判定対象の滞留時間窓と先の滞留時間窓とを比較して、両滞留時間窓が所定時間以上経過しており、且つ、両時間窓に基づく両滞留地代表点が所定距離以上離れている場合に、当該判定対象の滞留時間窓に基づく滞留地代表点を「短時間滞留地」と判定する第4のステップと
を有することを特徴とする滞留地推定方法。
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