JP2014190217A - 廃熱回生システム - Google Patents
廃熱回生システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014190217A JP2014190217A JP2013065724A JP2013065724A JP2014190217A JP 2014190217 A JP2014190217 A JP 2014190217A JP 2013065724 A JP2013065724 A JP 2013065724A JP 2013065724 A JP2013065724 A JP 2013065724A JP 2014190217 A JP2014190217 A JP 2014190217A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rankine cycle
- circuit
- cooling water
- cycle circuit
- working fluid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
Abstract
【課題】ランキンサイクル回路上の水熱交換器が故障して冷却水回路とランキンサイクル回路との接合部が連通した場合に、冷却水回路上の機器の故障を防止する。
【解決手段】廃熱回生システム100は、冷却水ボイラ3を有するランキンサイクル回路10と、冷却水ボイラ3の故障を検知する第一冷却水圧力センサ13と、冷媒が冷却水ボイラ3に流通する流量を制御する第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bと、冷媒をランキンサイクル回路10外に放出するボイラ側開閉弁11とを備え、第一冷却水圧力センサ13が冷却水ボイラ3の故障を検知すると、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bは冷却水ボイラ3への冷媒の流通を停止させ、その後、ボイラ側開閉弁11は一定時間tにわたって冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する。
【選択図】図1
【解決手段】廃熱回生システム100は、冷却水ボイラ3を有するランキンサイクル回路10と、冷却水ボイラ3の故障を検知する第一冷却水圧力センサ13と、冷媒が冷却水ボイラ3に流通する流量を制御する第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bと、冷媒をランキンサイクル回路10外に放出するボイラ側開閉弁11とを備え、第一冷却水圧力センサ13が冷却水ボイラ3の故障を検知すると、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bは冷却水ボイラ3への冷媒の流通を停止させ、その後、ボイラ側開閉弁11は一定時間tにわたって冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する。
【選択図】図1
Description
この発明は、廃熱回生システムに係り、特にランキンサイクルを用いて車両のエンジンの廃熱を利用する廃熱回生システムに関する。
エンジンの廃熱から機械的エネルギー(動力)を回収するランキンサイクル回路を利用した車両用の廃熱回生システムが開発されている。一般的なランキンサイクル回路は、作動流体を圧送するポンプと、作動流体をエンジンの廃熱と熱交換させて加熱するボイラと、加熱された作動流体を膨張させて機械的エネルギーを回収する膨張機と、膨張後の作動流体を冷却凝縮させるコンデンサとから構成され、これらが順次接続されて閉回路を形成している。
ここで、特許文献1のランキンサイクル装置では、ボイラが、廃熱源であるエンジンに接続された冷却水回路上に設けられている。エンジンからの廃熱は、冷却水回路を循環する冷却水に伝達され、その熱交換によってエンジンが冷却される。そして、エンジンからの廃熱を受けて加熱された冷却水は、ボイラにおいてランキンサイクル回路を流通する作動流体としての冷媒を加熱する。
しかしながら、特許文献1のランキンサイクル装置では、ボイラが故障して冷却水回路とランキンサイクル回路との接合部が連通する場合がある。このようにボイラが故障した場合、圧力の高いランキンサイクル回路側の冷媒(例えば、フロンガス)が、圧力の低い冷却水回路内に浸入するおそれがある。ランキンサイクル回路側の冷媒が冷却水回路の冷却水に混入すると、冷却水回路の圧力が上昇したり、冷却水回路のポンプにキャビテーションが発生したりして、冷却水回路上の機器が故障する危険がある。
なおここで、特許文献1のボイラのように、ランキンサイクル回路の冷媒と冷却水回路の水とを熱交換する機器を水熱交換器とする。
なおここで、特許文献1のボイラのように、ランキンサイクル回路の冷媒と冷却水回路の水とを熱交換する機器を水熱交換器とする。
この発明はこのような問題を解決するため、ランキンサイクル回路上の水熱交換器が故障して冷却水回路とランキンサイクル回路との接合部が連通しても、冷却水回路上の機器の故障を防止することができる廃熱回生システムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、この発明に係る廃熱回生システムは、水が流通する水回路と、水熱交換器を有し作動流体が流通するランキンサイクル回路とを備え、水回路は水熱交換器と接続しランキンサイクル回路との間で熱交換を行い、水熱交換器の故障を検知する故障検知手段と、ランキンサイクル回路内に設けられ、ランキンサイクル回路内の作動流体をランキンサイクル回路外に放出する作動流体放出手段とを備え、故障検知手段による水熱交換器の故障の検知に基づいて、作動流体放出手段は所定の放出時間にわたって作動流体をランキンサイクル回路外に放出する。
これにより、水熱交換器が故障したとしても、ランキンサイクル回路内の作動流体をランキンサイクル回路外に放出することによって、水回路を正常に作動させることができる。なお、水熱交換器の故障とは、冷却水回路とランキンサイクル回路との接合部が連通する故障をいう。
これにより、水熱交換器が故障したとしても、ランキンサイクル回路内の作動流体をランキンサイクル回路外に放出することによって、水回路を正常に作動させることができる。なお、水熱交換器の故障とは、冷却水回路とランキンサイクル回路との接合部が連通する故障をいう。
この発明に係る廃熱回生システムは、ランキンサイクル回路内の作動流体が水熱交換器に流通する流量を制御する流量制御手段を備え、作動流体放出手段は水熱交換器に設けられ、故障検知手段による水熱交換器の故障の検知に基づいて、流量制御手段は水熱交換器への作動流体の流通を停止させ、作動流体の水熱交換器への流通が停止した後に、作動流体をランキンサイクル回路外に放出してもよい。
また、この発明に係る廃熱回生システムは、流量制御手段はランキンサイクル回路内における水熱交換器の前後に設けられた一対のシャット弁であり、作動流体排出手段は、水熱交換器に設けられた開閉弁であり、故障検知手段による水熱交換器の故障の検知に基づいて、一対のシャット弁を閉状態とし、開閉弁を開状態としてもよい。
さらに、この発明に係る廃熱回生システムは、ランキンサイクル回路内の作動流体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、放出時間は作動流体の圧力に基づいて決定されてもよい。
また、この発明に係る廃熱回生システムは、流量制御手段はランキンサイクル回路内における水熱交換器の前後に設けられた一対のシャット弁であり、作動流体排出手段は、水熱交換器に設けられた開閉弁であり、故障検知手段による水熱交換器の故障の検知に基づいて、一対のシャット弁を閉状態とし、開閉弁を開状態としてもよい。
さらに、この発明に係る廃熱回生システムは、ランキンサイクル回路内の作動流体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、放出時間は作動流体の圧力に基づいて決定されてもよい。
この発明による廃熱回生システムによれば、ランキンサイクル回路上の水熱交換器が故障して冷却水回路とランキンサイクル回路との接合部が連通しても、冷却水回路上の機器の故障を防止することができる。
以下、この発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る廃熱回生システム100の構成を図1に示す。
廃熱回生システム100は、ポンプ2と、冷却水ボイラ3と、排ガスボイラ4と、膨張機6と、コンデンサ8とを有し、これらは順次連結して閉回路であるランキンサイクル回路10を構成する。ランキンサイクル回路10には作動流体としての冷媒が流通している。また、ポンプ2はモータ5と接続している。ランキンサイクル回路10内における冷却水ボイラ3の前後には一対のシャット弁(第1シャット弁12a、第2シャット弁12b)が設けられる。すなわち、ポンプ2の下流側かつ冷却水ボイラ3の上流側には第1シャット弁12aが設けられ、冷却水ボイラ3の下流側かつ排ガスボイラ4の上流側には第2シャット弁12bが設けられる。また、冷却水ボイラ3においてランキンサイクル回路10上には開閉弁としてボイラ側開閉弁11が設けられる。さらに、ポンプ2の下流側かつ第一シャット弁12aの上流側には高圧側圧力センサ16が設けられている。
ここで、冷却水ボイラ3は水熱交換器を構成する。また、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bは、ランキンサイクル回路10内の冷媒が冷却水ボイラ3に流通する流量を制御する流量制御手段を構成する。さらに、ボイラ側開閉弁11は冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する作動流体放出手段を構成する。また、高圧側圧力センサ16は圧力検出手段を構成する。
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る廃熱回生システム100の構成を図1に示す。
廃熱回生システム100は、ポンプ2と、冷却水ボイラ3と、排ガスボイラ4と、膨張機6と、コンデンサ8とを有し、これらは順次連結して閉回路であるランキンサイクル回路10を構成する。ランキンサイクル回路10には作動流体としての冷媒が流通している。また、ポンプ2はモータ5と接続している。ランキンサイクル回路10内における冷却水ボイラ3の前後には一対のシャット弁(第1シャット弁12a、第2シャット弁12b)が設けられる。すなわち、ポンプ2の下流側かつ冷却水ボイラ3の上流側には第1シャット弁12aが設けられ、冷却水ボイラ3の下流側かつ排ガスボイラ4の上流側には第2シャット弁12bが設けられる。また、冷却水ボイラ3においてランキンサイクル回路10上には開閉弁としてボイラ側開閉弁11が設けられる。さらに、ポンプ2の下流側かつ第一シャット弁12aの上流側には高圧側圧力センサ16が設けられている。
ここで、冷却水ボイラ3は水熱交換器を構成する。また、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bは、ランキンサイクル回路10内の冷媒が冷却水ボイラ3に流通する流量を制御する流量制御手段を構成する。さらに、ボイラ側開閉弁11は冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する作動流体放出手段を構成する。また、高圧側圧力センサ16は圧力検出手段を構成する。
ポンプ2はモータ5によって駆動され、廃熱回生システム100におけるランキンサイクル回路10内の冷媒を圧送する。また、冷却水ボイラ3はエンジン20を冷却した冷却水が有する廃熱により、排ガスボイラ4はエンジン20の排ガスが有する廃熱により、冷媒を加熱し気化させる。膨張機6は冷却水ボイラ3及び排ガスボイラ4において気化した冷媒を膨張させて機械的エネルギーを発生させる。ここで、膨張機6は膨張機側駆動軸26を有し、エンジン20はエンジン側駆動軸21を有する。膨張機側駆動軸26とエンジン側駆動軸21との間にはベルト22が取り付けられている。膨張機6で発生した機械的エネルギーは、膨張機側駆動軸26、ベルト22及びエンジン側駆動軸21を介してエンジン20を補助する。さらに、コンデンサ8は、気化した冷媒を冷却凝縮し液化させる。
なお、本実施の形態において冷媒にはフロンが用いられるが、これに限定されず、エタノールであってもよい。
なお、本実施の形態において冷媒にはフロンが用いられるが、これに限定されず、エタノールであってもよい。
冷却水ボイラ3には、第一水回路31が接続されている。第一水回路31は、冷却水ボイラ3、第一ラジエータ34及び冷却水ポンプ32が順次接続されて構成されている。また、第一水回路31は、冷却水ポンプ32の下流かつ冷却水ボイラ3の上流においてエンジン20内を通過する。冷却水ポンプ32によって圧送された冷却水はエンジン20の廃熱を受け取ることでエンジン20を冷却する。エンジン20の廃熱によって加熱された冷却水は冷却水ボイラ3において、ランキンサイクル回路10の冷媒と熱交換を行う。そして次に、冷却水は第一ラジエータ34によって冷却された後、再び冷却水ポンプ32によってエンジン20へ圧送される。ここで、冷却水ボイラ3の下流かつ第一ラジエータ34の上流には第一冷却水圧力センサ13が設けられ、冷却水の圧力を測定する。
第一冷却水圧力センサ13は故障検知手段を構成する。
第一冷却水圧力センサ13は故障検知手段を構成する。
排ガスボイラ4には排気管41が接続されている。排気管41にはエンジン20から排出された高温の排ガスが流通しており、排ガスボイラ4においてランキンサイクル回路10を流通する冷媒と熱交換を行って冷媒を加熱する。
ボイラ側開閉弁11、第一シャット弁12a、第二シャット弁12b、高圧側圧力センサ16及び第一冷却水圧力センサ13はECU50に電気的に接続している。ECU50は、ボイラ側開閉弁11、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bの開閉を制御する。
次に、ECU50によるボイラ側開閉弁11、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bの開閉の制御方法について、図2のフローチャートを参照して説明する。
はじめにステップS1にて、第一冷却水圧力センサ13により冷却水ボイラ3の故障を検知する。冷却水ボイラ3が故障してランキンサイクル回路10と第一水回路31との接合部が連通した場合、ランキンサイクル回路10の圧力が第一水回路31の圧力よりも高いため、ランキンサイクル回路10の冷媒は第一水回路31に浸入する。その際、第一水回路31の冷却水の圧力が上昇するため、第一冷却水圧力センサ13が冷却水の圧力の上昇から冷却水ボイラ3の故障を検知することができる。すなわち、冷却水圧力P1が所定の圧力p以上となった場合、ECU50は冷却水ボイラ3が故障したと判定する。冷却水圧力P1が圧力p未満であった場合は、冷却水ボイラ3は故障とは判定されず、ランキンサイクル回路10はそのままの状態を維持しながら動作する。
はじめにステップS1にて、第一冷却水圧力センサ13により冷却水ボイラ3の故障を検知する。冷却水ボイラ3が故障してランキンサイクル回路10と第一水回路31との接合部が連通した場合、ランキンサイクル回路10の圧力が第一水回路31の圧力よりも高いため、ランキンサイクル回路10の冷媒は第一水回路31に浸入する。その際、第一水回路31の冷却水の圧力が上昇するため、第一冷却水圧力センサ13が冷却水の圧力の上昇から冷却水ボイラ3の故障を検知することができる。すなわち、冷却水圧力P1が所定の圧力p以上となった場合、ECU50は冷却水ボイラ3が故障したと判定する。冷却水圧力P1が圧力p未満であった場合は、冷却水ボイラ3は故障とは判定されず、ランキンサイクル回路10はそのままの状態を維持しながら動作する。
冷却水圧力P1が圧力p以上となり冷却水ボイラ3の故障が検知された場合、ステップS2において、ECU50は第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bを同時に閉状態とする。これにより冷却水ボイラ3への冷媒の流通が停止する。そして、その後ステップS3において、ECU50はボイラ側開閉弁11を開状態にする。ボイラ側開閉弁11を開状態にすることにより、閉状態となった第一シャット弁12aと第二シャット弁12bとの間の冷媒及び第一水回路31に浸入した冷媒は、ボイラ側開閉弁11を介してランキンサイクル回路10外に放出される。
次にステップS4において、ボイラ側開閉弁11が開状態になった後、放出時間tが経過したことが判断されると、ステップS5においてECU50は、ボイラ側開閉弁11を再び閉状態とする。放出時間tは、冷却水ボイラ3内の冷媒の残量が第一水回路31に混入しても問題のない量以下になるために必要な時間である。この放出時間tは、ランキンサイクル回路10の高圧側圧力センサ16によって検出される冷媒圧力P2に応じて決められる。すなわち、ECU50には、冷媒圧力P2と放出時間tとの関係を規定したマップが記憶されており、このマップに基づいて放出時間tが算出される。そして、ステップS5において、ボイラ側開閉弁11が開状態になってから放出時間tが経過した時点で、ECU50はボイラ側開閉弁11を閉状態とする。
以上より、この実施の形態1に係る廃熱回生システム100では、冷却水ボイラ3が故障したとしても、ランキンサイクル回路10内の冷媒をランキンサイクル回路10外に放出することによって、第一水回路31を正常に作動させることができる。具体的には、冷却水ボイラ3が故障した場合に、冷却水ボイラ3の前後に設けられた第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bを閉状態とすることにより、冷却水ボイラ3への冷媒の流入を停止させる。よって、それ以上ランキンサイクル回路10から第一水回路31へ冷媒が洩れるのを防ぐことができ、第一水回路31内の圧力の上昇、冷却水ポンプ32への冷媒の浸入及びキャビテーションの発生を防ぐことができる。また、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bを閉状態とした後ボイラ側開閉弁11を開状態にすることで冷媒を大気に放出させ、冷却水ボイラ3内の冷媒の残量を第一水回路31に混入しても問題のない量まで減らすことができる。従って、冷却水ボイラ3が故障した場合であっても、第一水回路31を正常に動作させることができる。さらに、ボイラ側開閉弁11を開状態にした後、放出時間tが経過した後に再び閉状態にすることで、ボイラ側開閉弁11を長時間開けて第一水回路31の冷却水がランキンサイクル回路10に洩れだすような事態を防ぐことができる。
また、放出時間tを、ランキンサイクル回路10内の冷媒の圧力に応じて決定することにより、第一シャット弁12aと第二シャット弁12bとの間の冷媒を必要量放出させることができる。
また、放出時間tを、ランキンサイクル回路10内の冷媒の圧力に応じて決定することにより、第一シャット弁12aと第二シャット弁12bとの間の冷媒を必要量放出させることができる。
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る廃熱回生システム200の構成を図3に示す。なお、図1の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
実施の形態2に係る廃熱回生システム200は、実施の形態1に係る廃熱回生システム100において、コンデンサ8が第二水回路61に接続している。第二水回路61は、ターボチャージャ(図示せず)により圧縮された吸気を冷却するインタークーラ66を冷却するための冷却水が流通する回路である。第二水回路61は、第二冷却水ポンプ62、コンデンサ8、インタークーラ66及び第二ラジエータ64が順次接続されて構成されている。また、コンデンサ8の下流側かつインタークーラ66の上流側には第二冷却水圧力センサ19が設けられている。また、コンデンサ8においてランキンサイクル回路10には開閉弁としてコンデンサ側開閉弁18が設けられている。さらにランキンサイクル回路10内におけるコンデンサ8の前後には一対のシャット弁(第三シャット弁17a、第四シャット弁17b)が設けられている。すなわち、膨張機6の下流側かつコンデンサ8の上流側には第三シャット弁17aが、コンデンサ8の下流側かつポンプ2の上流側には第四シャット弁17bが設けられている。第二冷却水圧力センサ19、コンデンサ側開閉弁18、第三シャット弁17a及び第四シャット弁17bはECU50に電気的に接続している。また、ランキンサイクル回路10において、コンデンサ8の下流側かつポンプ2の上流側に設けられた低圧側圧力センサ14もECU50に電気的に接続している。
ここで、この実施の形態においてコンデンサ8は水熱交換器を構成する。また、第三シャット弁17a及び第四シャット弁17bは、ランキンサイクル回路10内の冷媒がコンデンサ8に流通する流量を制御する流量制御手段を構成する。さらに、コンデンサ側開閉弁18は冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する作動流体放出手段を構成する。また、低圧側圧力センサ14は、高圧側圧力センサ16とともに圧力検出手段を構成する。
この発明の実施の形態2に係る廃熱回生システム200の構成を図3に示す。なお、図1の参照符号と同一の符号は同一又は同様の構成要素であるので、その詳細な説明は省略する。
実施の形態2に係る廃熱回生システム200は、実施の形態1に係る廃熱回生システム100において、コンデンサ8が第二水回路61に接続している。第二水回路61は、ターボチャージャ(図示せず)により圧縮された吸気を冷却するインタークーラ66を冷却するための冷却水が流通する回路である。第二水回路61は、第二冷却水ポンプ62、コンデンサ8、インタークーラ66及び第二ラジエータ64が順次接続されて構成されている。また、コンデンサ8の下流側かつインタークーラ66の上流側には第二冷却水圧力センサ19が設けられている。また、コンデンサ8においてランキンサイクル回路10には開閉弁としてコンデンサ側開閉弁18が設けられている。さらにランキンサイクル回路10内におけるコンデンサ8の前後には一対のシャット弁(第三シャット弁17a、第四シャット弁17b)が設けられている。すなわち、膨張機6の下流側かつコンデンサ8の上流側には第三シャット弁17aが、コンデンサ8の下流側かつポンプ2の上流側には第四シャット弁17bが設けられている。第二冷却水圧力センサ19、コンデンサ側開閉弁18、第三シャット弁17a及び第四シャット弁17bはECU50に電気的に接続している。また、ランキンサイクル回路10において、コンデンサ8の下流側かつポンプ2の上流側に設けられた低圧側圧力センサ14もECU50に電気的に接続している。
ここで、この実施の形態においてコンデンサ8は水熱交換器を構成する。また、第三シャット弁17a及び第四シャット弁17bは、ランキンサイクル回路10内の冷媒がコンデンサ8に流通する流量を制御する流量制御手段を構成する。さらに、コンデンサ側開閉弁18は冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する作動流体放出手段を構成する。また、低圧側圧力センサ14は、高圧側圧力センサ16とともに圧力検出手段を構成する。
ボイラ側開閉弁11、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bの開閉と同様に、ECU50はコンデンサ側開閉弁18、第三シャット弁17a及び第四シャット弁17bの開閉を制御する。すなわち、ECU50が、第二冷却水圧力センサ19が検出する冷却水圧力P3の上昇によりコンデンサ8の故障を検知した場合、まず、第三シャット弁17a及び第四シャット弁17bを同時に閉状態とする。次にコンデンサ側開閉弁18を開状態とし、冷媒を大気に放出し、放出時間t’を経過した後に、再びコンデンサ側開閉弁18を閉状態とする。放出時間t’は、コンデンサ8内の冷媒の残量が第二水回路61に混入しても問題のない量以下になるために必要な時間である。この放出時間t’は、ランキンサイクル回路10の低圧側圧力センサ14によって検出される冷媒圧力P4に応じて決められる。すなわち、ECU50には、冷媒圧力P4と放出時間t’との関係を規定したマップが記憶されており、このマップに基づいて放出時間t’が算出される。
以上より、この実施の形態に係る廃熱回生システム200では、実施の形態1の廃熱回生システム100と同様に、コンデンサ8が故障した場合であっても、第二水回路61への冷媒の洩れを少なくすることができる。その結果、第二水回路61内の圧力の上昇、第二冷却水ポンプ62への冷媒の浸入及びキャビテーションの発生を防ぐことができる。また、コンデンサ側開閉弁18を開状態にすることで冷媒を大気に放出させ、コンデンサ8内の冷媒の残量を第二水回路61に混入しても問題のない量まで減らすことができる。従って、コンデンサ8が故障した場合であっても、第二水回路61を正常に動作させることができる。さらに、放出時間t’が経過した後にコンデンサ側開閉弁18を閉状態にすることで、第二水回路61の冷却水がランキンサイクル回路10に洩れだすような事態を防ぐことができる。
実施の形態1において、冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する放出時間tは冷媒の圧力に応じて決定されるが、これに限定されず、ランキンサイクル回路10における第一シャット弁12aと第二シャット弁12bとの間の冷媒の圧力に応じてもよい。すなわち、第一シャット弁12aと第二シャット弁12bとの間に圧力センサを設け、図3のステップS2,S3を経て、冷却水ボイラ3における冷媒の圧力が所定圧力以下となった時にボイラ側開閉弁11を閉状態としてもよい。
また、実施の形態2においても、冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する放出時間t’は、ランキンサイクル回路10における第三シャット弁17aと第四シャット弁17bとの間の冷媒の圧力に応じてもよい。
また、実施の形態1及び2において、放出時間t又はt’はランキンサイクル回路10の冷媒の圧力に関係なく、予め決められた一定の時間であってもよい。
また、実施の形態2においても、冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する放出時間t’は、ランキンサイクル回路10における第三シャット弁17aと第四シャット弁17bとの間の冷媒の圧力に応じてもよい。
また、実施の形態1及び2において、放出時間t又はt’はランキンサイクル回路10の冷媒の圧力に関係なく、予め決められた一定の時間であってもよい。
実施の形態1において水回路と接続する水熱交換器は冷却水ボイラ3のみであり、実施の形態2においては冷却水ボイラ3及びコンデンサ8が水熱交換器であるが、これに限定されず、水熱交換器としてコンデンサ8のみが設けられていてもよい。
実施の形態1及び実施の形態2において、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bを同時に閉状態としていたが、これに限定されない。例えば、第一シャット弁12aを閉状態とした後に、第二シャット弁12bを閉状態としてもよいし、第二シャット弁12bを閉状態とした後に、第一シャット弁12aを閉状態としてもよい。同様に、実施の形態2において第三シャット弁17a及び第四シャット弁17bを同時に閉状態としなくてもよい。
実施の形態1及び実施の形態2において、流量制御手段を設けず、ランキンサイクル回路10内の冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する作動流体放出手段を設けてもよい。作動流体放出手段は、ランキンサイクル回路10内において、水熱交換器以外に設けてもよい。この場合、水熱交換器の故障を検知した場合、ランキンサイクル回路10内の冷媒を作動流体放出手段によって素早くランキンサイクル回路10外に放出し、水回路への冷媒の侵入を防ぐようにすればよい。
実施の形態1及び実施の形態2において、第一シャット弁12a及び第二シャット弁12bを同時に閉状態としていたが、これに限定されない。例えば、第一シャット弁12aを閉状態とした後に、第二シャット弁12bを閉状態としてもよいし、第二シャット弁12bを閉状態とした後に、第一シャット弁12aを閉状態としてもよい。同様に、実施の形態2において第三シャット弁17a及び第四シャット弁17bを同時に閉状態としなくてもよい。
実施の形態1及び実施の形態2において、流量制御手段を設けず、ランキンサイクル回路10内の冷媒をランキンサイクル回路10外に放出する作動流体放出手段を設けてもよい。作動流体放出手段は、ランキンサイクル回路10内において、水熱交換器以外に設けてもよい。この場合、水熱交換器の故障を検知した場合、ランキンサイクル回路10内の冷媒を作動流体放出手段によって素早くランキンサイクル回路10外に放出し、水回路への冷媒の侵入を防ぐようにすればよい。
100,200 廃熱回生システム、3 冷却水ボイラ(水熱交換器)、8 コンデンサ(水熱交換器)、10 ランキンサイクル回路、11 ボイラ側開閉弁(作動流体放出手段、開閉弁)、12a 第一シャット弁(流量制御手段)、12b 第二シャット弁(流量制御手段)、13 第一冷却水圧力センサ(故障検知手段)、14 低圧側圧力センサ(圧力検出手段)、16 高圧側圧力センサ(圧力検出手段)、17a 第三シャット弁(流量制御手段)、17b 第四シャット弁(流量制御手段)、18 コンデンサ側開閉弁(作動流体放出手段、開閉弁)、19 第二冷却水圧力センサ(故障検知手段)、20 エンジン、31 第一水回路(水回路)、61 第二水回路(水回路)、t 放出時間。
Claims (4)
- 水が流通する水回路と、水熱交換器を有し作動流体が流通するランキンサイクル回路とを備え、前記水回路は前記水熱交換器と接続し前記ランキンサイクル回路との間で熱交換を行う廃熱回生システムであって、
前記水熱交換器の故障を検知する故障検知手段と、
前記ランキンサイクル回路内に設けられ、前記ランキンサイクル回路内の作動流体を前記ランキンサイクル回路外に放出する作動流体放出手段とを備え、
前記故障検知手段による前記水熱交換器の故障の検知に基づいて、前記作動流体放出手段は所定の放出時間にわたって前記作動流体を前記ランキンサイクル回路外に放出する、廃熱回生システム。 - 前記ランキンサイクル回路内の前記作動流体が前記水熱交換器に流通する流量を制御する流量制御手段を備え、
前記作動流体放出手段は前記水熱交換器に設けられ、
前記故障検知手段による前記水熱交換器の故障の検知に基づいて、前記流量制御手段は前記水熱交換器への前記作動流体の流通を停止させ、
前記作動流体の前記水熱交換器への流通が停止した後に、前記作動流体を前記ランキンサイクル回路外に放出する、請求項1記載の廃熱回生システム。 - 前記流量制御手段は前記ランキンサイクル回路内における前記水熱交換器の前後に設けられた一対のシャット弁であり、
前記作動流体排出手段は、前記水熱交換器に設けられた開閉弁であり、
前記故障検知手段による前記水熱交換器の故障の検知に基づいて、前記一対のシャット弁を閉状態とし、前記開閉弁を開状態とする、請求項2記載の廃熱回生システム。 - 前記ランキンサイクル回路内の前記作動流体の圧力を検出する圧力検出手段を備え、
前記放出時間は前記作動流体の前記圧力に基づいて決定される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の廃熱回生システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013065724A JP2014190217A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | 廃熱回生システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013065724A JP2014190217A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | 廃熱回生システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014190217A true JP2014190217A (ja) | 2014-10-06 |
Family
ID=51836731
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013065724A Pending JP2014190217A (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | 廃熱回生システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014190217A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019078185A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 松尾 栄人 | 蓄熱型太陽熱発電システム |
-
2013
- 2013-03-27 JP JP2013065724A patent/JP2014190217A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019078185A (ja) * | 2017-10-20 | 2019-05-23 | 松尾 栄人 | 蓄熱型太陽熱発電システム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20110088394A1 (en) | Waste heat regeneration system | |
US9797272B2 (en) | Thermal energy recovery device and control method | |
JP5338730B2 (ja) | 廃熱回生システム | |
WO2013057991A1 (ja) | ランキンサイクル | |
WO2013046853A1 (ja) | 廃熱回生システム | |
JP2008231981A (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
JP2010174848A (ja) | 排熱回生システム | |
JP5621721B2 (ja) | ランキンサイクル | |
JP2011102577A (ja) | 廃熱回生システム | |
CN111727127B (zh) | 用于电动车辆中的制冷剂管理的系统和方法 | |
JP2008231980A (ja) | 内燃機関の廃熱利用装置 | |
JP2007225141A (ja) | ガスヒートポンプ式空気調和装置及びガスヒートポンプ式空気調和装置の起動方法 | |
WO2013065371A1 (ja) | 廃熱回生システム | |
JP2013113192A (ja) | 廃熱回生システム | |
CN106414982B (zh) | 发动机的废热利用装置 | |
US10378391B2 (en) | Waste heat recovery device | |
JP2014190217A (ja) | 廃熱回生システム | |
JP2014169673A (ja) | 車両用廃熱利用装置 | |
US11066961B2 (en) | Exhaust heat recovery system | |
CN112105801A (zh) | 朗肯循环装置及其控制方法 | |
JP2014190216A (ja) | 廃熱回生システム | |
JP2018150873A (ja) | ランキンサイクルシステム、及び、ランキンサイクルシステムの制御方法 | |
KR101684148B1 (ko) | 랭킨사이클 폐열회수시스템의 작동유체 수거장치 | |
JP6206790B2 (ja) | 空気調和装置 | |
JP2018155099A (ja) | 過給空気冷却ユニット |