JP2014189170A - 車両用制御装置、および車両用制御装置によるロック解除方法 - Google Patents

車両用制御装置、および車両用制御装置によるロック解除方法 Download PDF

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Abstract

【課題】消費電力を抑えて盗難防止機能を実施できる車両用制御装置、および車両用制御装置によるロック解除方法を提供することを課題とする。
【解決手段】車輪の回転をロック可能な変速装置4および変速機4aを有する車両Vに備わり、車両Vに対する操作が有効か否かを判定するパワーコントロールユニット2を有し、パワーコントロールユニット2によって操作が有効であると判定された場合には当該操作を受け付け、操作が有効でないと判定された場合には当該操作を受け付けない車両用制御装置1とする。そして、操作が、車両Vを始動する始動操作のとき、当該始動操作が有効か否かがパワーコントロールユニット2によって判定されるまで変速装置4および変速機4aに電力を供給せず、始動操作が有効であると判定されたときに変速装置4および変速機4aに電力を供給することを特徴とする。また、このようなロック解除方法とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用制御装置、および車両用制御装置によるロック解除方法に関する。
例えば特許文献1には、自動変速機を搭載する車両の盗難を防止する盗難防止機能を備えた車両用制御装置(車両制御システム)が開示されている。特許文献1には、電子キーが有する情報と車両の固有情報と、を情報照合装置によって照合し、照合による一致が判定されたときに、シフト制御装置のシフト制御コンピュータが自動変速機のパーキングレンジの解除指令を受容する構成の盗難防止機能が開示されている。一方、この盗難防止機能は、照合による一致が判定されないときには、シフト制御コンピュータが自動変速機のパーキングレンジの解除指令を拒絶するように構成されている。
特開2008−239073号公報
特許文献1に記載される技術は、エンジンスイッチがオンされてからエンジンが始動するまでの間に盗難防止機能が実施される。つまり、エンジンが始動する前に盗難防止機能が実施されることになり、盗難防止機能の実施に要する電力(情報照合装置,シフト制御コンピュータの駆動電力等)はバッテリから供給される。
シフト制御コンピュータはLAN(Local Area Network)回線を介して、エンジン制御装置、シフトアクチュエータ、センサ類等と接続されているため、盗難防止機能を実施するためにシフト制御コンピュータを起動するときには、LAN回線を介して接続されている他の機器(エンジン制御装置,シフトアクチュエータ,センサ類等)が起動される必要がある。したがって、盗難防止機能の実施時には、盗難防止機能の実施に無関係の機器にも電力が供給されることになりバッテリの消費電力が大きくなるという問題がある。
盗難防止機能の実施によるバッテリの消費電力を削減するために、盗難防止機能の実施時にシフト制御コンピュータのみを立ち上げると、シフト制御コンピュータとLANで接続される他の機器との起動時の通信(初期通信)が正常に行われず、シフト制御コンピュータがLAN回線の異常と判定してしまう場合がある。したがって、盗難防止機能の実施時にシフト制御コンピュータを起動する場合には、LANで接続されている全ての機器を立ち上げる必要があり、このことによって、バッテリの消費電力を減少させることが困難になっている。
そこで、本発明は、消費電力を抑えて盗難防止機能を実施できる車両用制御装置、および車両用制御装置によるロック解除方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため本発明は、車輪の回転をロックして走行を規制することが可能な走行規制手段を有する車両に備わり、前記車両に対する操作が有効か否かを判定する判定手段を有し、前記判定手段によって前記操作が有効であると判定された場合に限って当該操作を受け付ける車両用制御装置とする。そして、前記操作が、前記車両を始動する始動操作のとき、当該始動操作が有効か否かが前記判定手段によって判定されるまで前記走行規制手段に電力を供給せず、前記判定手段によって、前記始動操作が有効であると判定されたときに前記走行規制手段に電力を供給することを特徴とする。
本発明によると、運転者が車両を始動する始動操作をしたとき、この操作が有効であるか否かが判定されるまで走行規制手段に電力が供給されない。したがって、始動操作が有効であるか否かの判定中に電力の消費を抑えることができる。
また、始動操作が有効か否かの判定中は走行規制手段に電力が供給されないため、走行規制手段によって回転がロックされている車輪はそのロックが解除されない。したがって、車両の走行が規制されて盗難の防止効果が向上する。
また、本発明の車両用制御装置は、前記操作が、休止状態にある前記車両を始動することなく前記ロックを解除するリリース操作のとき、当該リリース操作が有効か否かが前記判定手段によって判定されるまで前記走行規制手段に電力を供給せず、また、前記判定手段による前記判定がなされていない状態で前記走行規制手段に強制的に電力が供給されたときには、前記走行規制手段に対する操作の受け付けを無効とし、前記判定手段によって、前記リリース操作が有効であると判定されたときに限って前記走行規制手段に電力を供給して前記ロックを解除することを特徴とする。
本発明によると、リリース操作によって休止状態にある車両を始動することなく車輪の回転のロックを解除することができる。このようなリリース操作においても、その操作が有効であると判定されるまで走行規制手段に電力が供給されず、車輪の回転のロックは解除されない。また、判定手段による判定がなされていない状態のときに、走行規制手段に車両の外部電源等から強制的に電力が供給されたときには、走行規制手段に対する操作(例えば、ロックを解除するような操作)の受け付けが無効となる。したがって、車両の走行が規制されて盗難の防止効果が向上する。また、リリース操作が有効であるか否かの判定中には走行規制手段に電力が供給されず電力の消費を抑えることができる。
また、本発明の前記判定手段は、前記走行規制手段への電力の供給を制御する第1制御手段と、前記車両が休止状態になるときに前記車輪の回転をロックする指令を前記走行規制手段に与えるとともに所定の暗号を前記第1制御手段に送信する第2制御手段と、を含んで構成され、前記車両の運転者による前記操作が有効か否かを判定するとき、前記第1制御手段は、前記運転者が所有する携帯機器に設定されている識別キーと前記車両に予め設定されている照合キーが一致したときに前記運転者を正規利用者と判定する正当性判定と、前記車両が休止状態になるときに前記第2制御手段から送信された前記暗号と前記操作が有効か否かを判定するときに前記第2制御手段から再送信される前記暗号が一致したときに前記ロックの解除が妥当であると判定する妥当性判定と、を実施する。そして、前記第1制御手段が、前記正当性判定によって前記運転者が前記正規利用者であると判定し、かつ、前記妥当性判定によって前記ロックの解除が妥当であると判定したときに、前記操作が有効であると判定することを特徴とする。
本発明によると、判定手段は、正当性判定を実施して運転者が正規利用者であるか否かを判定できる。さらに判定手段は、妥当性判定を実施してロックの解除が妥当であるか否かを判定できる。したがって、正規利用者以外の運転者による不当なロックの解除が防止されることになり、車両の盗難の防止効果が向上する。
また本発明の前記第2制御手段は、前記車両のシフト操作装置に備わることを特徴とする。
本発明によると、車両用制御装置は、シフト操作装置に電力が供給されて第2制御手段が起動すれば車両に対する操作が有効か否かを判定できる。第1制御手段は、例えば運転者が車両に近づいたときに当該運転者が所有する携帯機器に設定されている識別キーを読み取る動作をするために常に起動しているものであり、省電力に設計されている場合が多い。したがって、車両に対する操作が有効か否かを判定するときにシフト操作装置のみに電力が供給される構成とすることによって電力の消費を抑えることができる。
また本発明は、車輪の回転をロックして走行を規制することが可能な走行規制手段を備える車両に備わる車両用制御装置が、前記車両に対する操作に応じて前記ロックを解除するときのロック解除方法とする。そして、前記操作が前記車両を始動する始動操作のとき、前記始動操作が有効か否かを判定する手順と、前記始動操作が有効であると判定したときに前記走行規制手段に電力を供給して前記ロックを解除する手順と、をこの順に実施することを特徴とする。
本発明によると、始動操作が有効であるか否かを判定する手順によって、始動操作が有効であると判定された後で、走行規制手段に電力が供給される。したがって、始動操作が有効であるか否かの判定中に電力の消費を抑えることができる。
また、始動操作が有効か否かの判定中は走行規制手段に電力が供給されないため、走行規制手段によって回転がロックされている車輪はそのロックが解除されない。したがって、車両の走行が規制されて盗難の防止効果が向上する。
また、第1制御手段によって始動操作が有効か否かが判定されない状態、つまり、シフト操作装置と照合キーが一致していない状態で、例えば、車両外部の電源等から強制的に走行規制手段に電力が通電されたような場合でも、シフト操作装置の制御を受け付け禁止することで車両のロック状態を解除することができない。したがって、車両の盗難防止効果が向上する。
また本発明のロック解除方法は、休止状態にある前記車両を始動することなく前記ロックを解除するリリース操作されたとき、前記リリース操作が有効か否かを判定する手順と、前記リリース操作が有効であると判定したときに前記走行規制手段に電力を供給して前記ロックを解除する手順と、をこの順に実施し、前記リリース操作が有効でないと判定したときには、前記走行規制手段に電力を供給する手順と前記ロックを解除する手順を実施しないことを特徴とする。
本発明によると、運転者がリリース操作することによって、休止状態にある車両を始動することなく車輪の回転のロックを解除できる。この場合においても、リリース操作が有効であるか否かを判定する手順によって、リリース操作が有効であると判定された後で、走行規制手段に電力が供給される。したがって、リリース操作が有効であるか否かの判定中に電力の消費を抑えることができる。
また、リリース操作が有効か否かの判定中は走行規制手段に電力が供給されないため、走行規制手段によって回転がロックされている車輪はそのロックが解除されない。したがって、車両の走行が規制されて盗難の防止効果が向上する。
本発明によると、消費電力を抑えて盗難防止機能を実施できる車両用制御装置、および車両用制御装置によるロック解除方法を提供できる。
(a)は車両用制御装置が備わる車両を示す図、(b)は車両用制御装置の構成を示す図である。 車両用制御装置が盗難防止機能を実施する手順を示すフローチャートである。 キーリリーススイッチが備わるシフト操作装置の操作部を示す図である。 キーリリーススイッチが操作されたときに車両用制御装置が盗難防止機能を実施する手順を示すフローチャートである。
以下、適宜図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態の車両用制御装置1は、図1の(a),(b)に示すように、エンジンや走行用モータなどのパワーユニットPUを有する車両Vに備わる制御装置であり、パワーコントロールユニット2と、シフト操作装置3と、変速装置4と、が備わって構成される。
パワーコントロールユニット2は、各機器(シフト操作装置3,変速装置4,パワーユニットPUなど)への電力の供給を制御する制御手段(第1制御手段)である。
そして、パワーコントロールユニット2は、例えば、車両VのパワーユニットPUが停止している状態(この状態を休止状態という)のときに運転者によって電源スイッチ(イグニッションスイッチ2a)が操作されると、各機器に電力を供給して起動させる。これによって車両Vに電源が投入され、車両Vが始動する。つまり、運転者によるイグニッションスイッチ2aの操作は、車両Vに電源を投入して当該車両Vを始動する操作(始動操作)になる。
なお、車両Vの始動操作は、イグニッションスイッチ2aの操作によるもののほか、所定のイグニッションキーによるキー操作によるものであってもよい。
始動した車両Vにおいてパワーコントロールユニット2から各機器に電力を供給する系統には、車両Vが走行しない状態で消費電力の小さな電装設備(アクセサリ機器)に電力を供給する系統(ACCラインL1)と、アクセサリ機器に加えて、変速装置4やパワーユニットPUなど車両Vが走行するために必要な装置にも電力を供給する系統(IG(イグニッション)ラインL2)と、の2つの系統がある。
そしてパワーコントロールユニット2は、「ACC ON」の状態で、ACCラインL1を介してアクセサリ機器に電力を供給し、「IG(イグニッション) ON」の状態で、IGラインL2を介し、アクセサリ機器に加えて変速装置4やパワーユニットPUなどにも電力を供給するように構成される。
本実施形態においてシフト操作装置3は、シフター30と操作部3aを含んで構成される。シフター30は、運転者が操作部3a(シフトレバー等)を操作したとき、その操作に応じた制御信号(シフト信号SIG1)を発生し、発生したシフト信号SIG1を変速装置4に送信する。変速装置4は受信したシフト信号SIG1に基づいて変速機4aを制御する。また、シフター30は、変速機4aに設定されているシフトポジションを図示しない表示装置に表示する機能も有する。
そして、「ACC ON」のときにACCラインL1を介してパワーコントロールユニット2からシフター30に電力が供給され、シフター30は現在のシフトポジションを図示しない表示装置に表示する。
シフター30にはCPU(Central Processing Unit)30aが備わり、CPU30aには、操作部3aから入力される信号(操作信号SIG2)が入力される。
CPU30aは所定のプログラムを実行し、操作部3aから入力される操作信号SIG2に基づいて運転者が選択したシフトポジション(パーキング,ドライブ,リバース,ニュートラル等)を検出する。そしてCPU30aは、検出したシフトポジションに応じたシフト信号SIG1を発生する。CPU30aが発生したシフト信号SIG1は変速装置4に送信される。変速装置4は、受信したシフト信号SIG1に基づいて変速機4aを制御し、シフター30(CPU30a)が検出したシフトポジションに変速機4aを切り換える。
変速機4aは、パワーユニットPUから車両Vの駆動輪への動力の伝達を遮断するとともに駆動輪を駆動するギヤを機械的にロックするシフトポジション(パーキングポジション)を備える。駆動輪を駆動するギヤがロックされると、駆動輪(車輪)の回転がロックされ車両Vの走行が規制される。よって、変速機4aおよび当該変速機4aを制御する変速装置4は、車両Vの走行を規制することが可能な走行規制手段として機能する。
例えば、シフター30が操作信号SIG2に基づいて「パーキング」のシフトポジションを検出し、このことを通知するシフト信号SIG1を変速装置4に送信すると、変速装置4は変速機4aを制御してパーキングポジションに設定する。
これによって、パワーユニットPUから駆動輪への動力の伝達が遮断され、さらに、駆動輪の回転がロックされる。
また、運転者が、変速機4aをパーキングポジションに設定することなくパワーユニットPUを停止すること(つまり、車両Vを休止状態にすること)によって駆動輪がロックされない状態で車両Vが休止状態になることは好ましくない。そこで、シフター30は、運転者によるイグニッションスイッチ2aの操作等によって車両Vが休止状態になるときに、変速装置4に制御信号(ロック信号SIG3)を送信して変速機4aをパーキングポジションに設定する。このことによって、車両Vが休止状態になるときに常に変速機4aをパーキングポジションに設定できる。変速機4aがパーキングポジションに設定されることによって車両Vの駆動輪がロック(パーキングロック)されるため、休止状態の車両Vを確実に停車させることができる。つまり、シフト操作装置3(シフター30)は、休止状態の車両Vをパーキングロックできる。
このように、本実施形態のシフター30(シフト操作装置3)は車両Vが休止状態になるときに、駆動輪の回転をロックする指令を変速装置4(走行規制手段)に与えて車両Vをパーキングロックする制御手段(第2制御手段)として機能する。
また、本実施形態の車両Vにはキーリリーススイッチ3bが備わる。キーリリーススイッチ3bは、車両Vが休止状態のときに駆動輪のロック(パーキングロック)を解除するためのスイッチである。運転者がキーリリーススイッチ3bを操作(ON)すると、シフター30は、変速装置4および変速機4aを駆動するための電力(リリース用電力)をそれぞれに供給する。さらに、シフター30は、パーキングロックを解除する制御信号(ロック解除信号SIG4)を変速装置4に送信する。ロック解除信号SIG4を受信した変速装置4は、変速機4aをニュートラルポジションに設定する。このことによって車両Vの駆動輪のロックが解除されてパーキングロックが解除される。
つまり、運転者はキーリリーススイッチ3bをONすることによって、パワーユニットPUが停止して休止状態にある車両Vを始動することなくパーキングロックを解除できる。よって、キーリリーススイッチ3bのONは、休止状態にある車両Vを始動することなくパーキングロックを解除するための操作になり、本実施形態においては「リリース操作」と称する。
そして、本実施形態の車両Vには盗難防止機能が備わっている。本実施形態に係る車両Vの盗難防止機能は、識別キーによって正規使用者を判定する「キー照合」と、パーキングロック解除の妥当性を判定する「Pロック照合」と、の2つの判定作業を含む。そして、運転者がイグニッションスイッチ2aを操作して車両Vを始動するときに車両用制御装置1が盗難防止機能を実施し、「キー照合」と「Pロック照合」の2つの判定作業によって、運転者によるイグニッションスイッチ2aの操作が有効か否かを判定する。
キー照合は、運転者が車両Vを始動しようとするときに、例えば、当該運転者が所有する携帯機器(スマートキー6など)に設定されている固有の識別キーと、車両Vに予め設定されている照合キーと、を照合する判定作業であり、これによって、当該運転者が正規利用者か否かが判定される。つまり、「キー照合」は操作の正当性を判定する正当性判定であり、本実施形態においてはパワーコントロールユニット2(第1制御手段)によって実施される。
具体的に、パワーコントロールユニット2は、スマートキー6を所持する運転者が所定の距離に近づいたときに当該運転者が所有するスマートキー6に記憶されている識別キーを読み取る。さらにパワーコントロールユニット2は読み取った識別キーと、例えばパワーコントロールユニット2の記憶部(図示せず)に記憶されている照合キーと、を比較し、両者が一致したときに当該運転者が正規使用者であると判定する。このようなキー照合によって、車両Vを操作する運転者が正規使用者か否かが判定される。
なお、スマートキー6に記憶される識別キーは、例えば電波を利用した無線通信でパワーコントロールユニット2に送信される構成とすればよい。
Pロック照合は、パーキングロックの解除が妥当か否かを判定する妥当性判定であり、本実施形態においては、シフター30(第2制御手段)とパワーコントロールユニット2(第1制御手段)によって実施される。
例えば、シフター30は、車両Vが休止状態になるときにパーキングロックするためのロック信号SIG3を変速装置4に送信するのと同時に、所定の暗号(Pロック解除用暗号)をパワーコントロールユニット2に送信する。そして、シフター30は送信したPロック解除用暗号を自身の記憶部(図示せず)に記憶する。また、パワーコントロールユニット2はシフター30から送信されたPロック解除用暗号を自身の記憶部に記憶する。
そして、Pロック照合時に、シフター30は記憶しているPロック解除用暗号をパワーコントロールユニット2に再送信する。パワーコントロールユニット2は、シフター30から再送信されたPロック解除用暗号と、記憶部に記憶しているPロック解除用暗号と、を照合し、両者が一致しているときにパーキングロックの解除が妥当であると判定する。
例えば、スマートキー6に記憶されている識別キーは、パワーコントロールユニット2との無線による通信の際に不正に読み取られる可能性もあり、キー照合を不正に終了するようにパワーコントロールユニット2が改造される可能性もある。しかしながら、内部データであるPロック解除用暗号の解析は困難であり、ひいては、Pロック照合を不正に終了するようにパワーコントロールユニット2を改造することは困難である。
したがって、Pロック照合を実施する車両Vは、始動時にパーキングロックが不正に解除されることが困難になり、当該車両Vは不正規使用者による使用が困難になる。
なお、Pロック解除用暗号が車両Vの個体ごとに異なる構成であれば、さらに、Pロック解除用暗号の解析が困難になる。
また、例えば、シフター30がロック信号SIG3を変速装置4に送るたびに異なるPロック解除用暗号をランダムに発生(生成)する構成とすれば、Pロック解除用暗号の解析はさらに困難になる。
このように、本実施形態の車両Vにおける盗難防止機能は「キー照合(正当性判定)」と「Pロック照合(妥当性判定)」の2つの判定作業の実施からなり、これによって、運転者によるイグニッションスイッチ2aの操作が有効か否かが判定される。
キー照合ではパワーコントロールユニット2とスマートキー6の間で識別キーの送受信が可能であればよく、Pロック照合ではパワーコントロールユニット2とシフター30の間でPロック解除用暗号の送受信が可能であればよい。換言すると、パワーコントロールユニット2とシフター30が起動すれば、車両用制御装置1はキー照合とPロック照合の2つの判定作業を実施できる。つまり、車両用制御装置1は盗難防止機能を実施できる。
以上のように、本実施形態の車両用制御装置1においては、パワーコントロールユニット2およびシフター30がキー照合とPロック照合を実施し、車両Vに対する操作が有効か否かを判定する。したがって、パワーコントロールユニット2(第1制御手段)およびシフター30(第2制御手段)は、車両Vに対する操作が有効か否かを判定する判定手段として機能する。
そして、車両用制御装置1は、判定手段(パワーコントロールユニット2,シフター30)によって車両Vに対する操作が有効であると判定された場合に当該操作を受け付けて、その操作に対応するように車両Vを制御する。
一方、判定手段によって車両Vに対する操作が有効でないと判定された場合、車両用制御装置1は当該操作を受け付けず、その操作を無効にする。
シフター30はLANに接続されず、シフター30が単独で起動することに問題は生じない。したがって、車両用制御装置1が盗難防止機能を実施する時にはパワーコントロールユニット2とシフター30が起動していればよい。換言すると、変速装置4,変速機4a,パワーユニットPUなど、消費電力の大きな機器への電力の供給は必要ない。したがって、車両用制御装置1が盗難防止機能を実施する時のバッテリの消費電力を抑えることができる。
なお、パーキングロックを制御するPロックアクチュエータユニット5が備わる車両用制御装置1であってもよい。この場合、イグニッションスイッチ2aが操作されてパワーユニットPUが停止するとき、Pロックアクチュエータユニット5から変速装置4にロック信号SIG3が送信されるように構成される。
なお、本実施形態の車両用制御装置1は、例えば、パワーコントロールユニット2以外の外部電源(図示せず)からシフト操作装置3や変速装置4(走行規制手段)に強制的に電力が供給されたり、パワーコントロールユニット2(バッテリ)との短絡によってシフト操作装置3や変速装置4に強制的に電力が供給されたりして、シフター30から変速装置4にシフト信号SIG1が送信されても、判定手段による判定がなされていない状態では変速機4aが制御されない構成であってもよい。
つまり、判定手段による判定(車両Vに対する操作が有効か否かの判定)がなされていない状態で変速装置4に強制的に電力が供給されたとき、当該変速装置4に対する操作の受け付けが無効とされる構成であってもよい。
このような構成にすれば、シフト操作装置3、変速装置4等に外部電源等から強制的に不正な電力が供給されて操作部3aが操作された場合(例えば、シフトポジションがパーキングからニュートラルに変更された場合)に、判定手段による判定がなされていない状態ではパーキングロックが解除されない。
したがって、不正な電力がシフト操作装置3、変速装置4等に供給されることによる車両Vの盗難を防止する効果が向上する。
図2を参照して、車両Vの始動時に車両用制御装置1が盗難防止機能を実施する手順を説明する(適宜図1参照)。
パワーコントロールユニット2は、例えばスマートキー6を所持する運転者が所定の距離まで近づいたときにキー照合を開始し(ステップS1)、スマートキー6に対して識別キーの送信を要求する(ステップS2)。具体的にパワーコントロールユニット2は、識別キーの送信を要求する指令をスマートキー6に送信する。
パワーコントロールユニット2はスマートキー6から送信された識別キーと、予め車両Vに設定されている照合キーと、を比較し(ステップS3)、両者が一致したときには(ステップS3→Yes)、スマートキー6を所持してる運転者を正規使用者と判定して手順をステップS4に進める。一方、ステップS3で識別キーと照合キーが不一致の場合(ステップS3→No)、パワーコントロールユニット2は運転者が正規使用者ではないと判定し、「ACC ON」を禁止(ステップS16)するとともに「IG ON」を禁止(ステップS17)して、盗難防止機能の実施を終了する。
ステップS3で運転者が正規使用者と判定した場合(ステップS3→Yes)、パワーコントロールユニット2はイグニッションスイッチ2aを監視し(ステップS4→No)、イグニッションスイッチ2aが操作されたと判定したら(ステップS4→Yes)、「ACC ON」とする(ステップS5)。これによって、ACCラインL1を介してシフター30に電力が供給されCPU30aが起動する。
そして、パワーコントロールユニット2とシフター30との間でPロック照合を実施する(ステップS6)。
具体的に、シフター30は記憶しているPロック解除用暗号をパワーコントロールユニット2に送信(再送信)する。
パワーコントロールユニット2はシフター30から再送信されたPロック解除用暗号と、自身の記憶部に記憶されているPロック解除用暗号を照合し、両者が一致したとき(ステップS7→Yes)、パワーコントロールユニット2はシフター30に対して、Pロック解除用暗号の一致を通知する信号を送信し、さらに、イグニッションオン(IG ON)とする(ステップS8)。具体的にパワーコントロールユニット2は、IGラインL2を介して、変速装置4、変速機4a、パワーユニットPUなど、車両Vが走行するために必要な装置に電力を供給する。
また、Pロック解除用暗号の一致を通知する信号を受信したシフター30は、パーキングロックを解除させるロック解除信号SIG4を変速装置4に送信する(ステップS9)。
その後、シフター30は、操作部3aから入力される操作信号SIG2を監視(つまり、操作部3aを監視)し、入力された操作信号SIG2に基づいて運転者が選択したシフトポジションを検出する(ステップS10)。さらに、シフター30は検出したシフトポジションに応じたシフト信号SIG1を発生して変速装置4に送信する(ステップS11)。変速装置4はシフター30から送信されたシフト信号SIG1に基づいて変速機4aを制御し、変速機4aを運転者が選択したシフトポジションに設定する。
パワーコントロールユニット2は、イグニッションスイッチ2aを監視し(ステップS12)、イグニッションスイッチ2aが操作されたことを検知するまでは手順をステップS10に戻し(ステップS12→No)、イグニッションスイッチ2aが操作されたことを検知したら(ステップS12→Yes)、パワーコントロールユニット2は、「ACC OFF」および「IG OFF」として(ステップS13)、手順を終了する。
なお、ステップS13でパワーコントロールユニット2が「ACC OFF」および「IG OFF」とするとき、パワーコントロールユニット2はシフター30に対して、駆動輪をパーキングロックする指令を送信する。この指令を受信したシフター30は、変速装置4にロック信号SIG3を送信して変速機4aをパーキングポジションに設定する。さらに、シフター30は、パワーコントロールユニット2にPロック解除用暗号を送信する。
一方、ステップS7でPロック解除用暗号が一致しないとき(ステップS7→No)、パワーコントロールユニット2はシフター30に対して、駆動輪をパーキングロックする指令を送信し(ステップS14)、さらに、「ACC OFF」とする(ステップS15)。
そしてパワーコントロールユニット2は、「IG ON」を禁止して(ステップS17)、盗難防止機能の実施を終了する。
ステップS14で、駆動輪をパーキングロックする指令を受信したシフター30は、ロック信号SIG3を変速装置4に送信する。
また、ステップS15でパワーコントロールユニット2は、アクセサリ機器への電力の供給を停止する。
このように、パワーユニットPU(図1の(a)参照)が停止しているときにイグニッションスイッチ2a(図1の(b)参照)が操作されたとき、本実施形態の車両用制御装置1は、スマートキー6から送信された識別キーと予め車両Vに設定されている照合キーが一致し(ステップS3→Yes)、かつ、シフター30から再送信されたPロック解除用暗号とパワーコントロールユニット2に記憶されているPロック解除用暗号が一致したときに(ステップS7→Yes)、運転者によるイグニッションスイッチ2aの操作が有効であると判定する。
そして、車両用制御装置1はイグニッションスイッチ2aの操作を受け付けて、シフター30から変速装置4にロック解除信号SIG4を送信し(ステップS9)、車両Vのパーキングロックを解除する。
一方、スマートキー6から送信された識別キーと予め車両Vに設定されている照合キーが一致しない場合や(ステップS3→No)、シフター30から再送信されたPロック解除用暗号とパワーコントロールユニット2に記憶されているPロック解除用暗号が一致しない場合(ステップS7→No)、車両用制御装置1は運転者によるイグニッションスイッチ2a(図1の(a)参照)の操作が有効でないと判定する。
そして、車両用制御装置1はイグニッションスイッチ2aの操作を受け付けず、車両Vのパーキングロックを解除しない。
このような盗難防止機能が車両用制御装置1(図1の(a)参照)によって実施されることで、車両V(図1の(a)参照)は、盗難の防止効果が高まる。
また、車両用制御装置1が盗難防止機能を実施しているときは、「ACC ON」かつ「IG OFF」の状態になっている。
したがって、消費電力の大きな変速装置4(図1の(b)参照),変速機4a(図1の(b)参照),パワーユニットPU(図1の(b)参照)に電力が供給されず、車両用制御装置1が盗難防止機能を実施しているときの消費電力を抑えることができる。
また、図1の(b)に示すように、本実施形態のシフト操作装置3には、キーリリーススイッチ3bが備わる。キーリリーススイッチ3bは、例えば、図3に示すように、運転者が操作する操作部3aに備わっている。
キーリリーススイッチ3bの構造は限定するものではないが、例えば、操作部3aにキー挿入口3b1が開口し、このキー挿入口3b1にスマートキー6に備わるキー本体6aが挿入されたときに内部で接点が接続される(ONする)構成とすればよい。
例えば、キー挿入口3b1に挿入されたスマートキー6のキー本体6aが図示しないスイッチ本体の接点を押圧するなどして、スイッチ本体の接点が接続される構成であればよい。このようなキー本体6aは、スライド移動によってスマートキー6の本体部から突出する構成であってもよい。
このように構成されるキーリリーススイッチ3bは、パワーユニットPU(図1の(a)参照)が停止しているときに車両V(図1の(a)参照)のパーキングロックを解除するためのスイッチである。そして、キーリリーススイッチ3bが操作(ON)されたときシフター30が起動して、変速装置4(図1の(a)参照)にロック解除信号SIG4を送信するように構成される。
例えば、キーリリーススイッチ3bがONされたときにシフター30に駆動電力が供給されてシフター30が起動する構成であればよい。
しかしながら、正規使用者以外の運転者によるキーリリーススイッチ3bの操作で車両V(図1の(a)参照)のパーキングロックが解除されると、当該運転者は、例えばレッカー車を使用することなどによって当該車両Vを不正に移動できる。
そこで、本実施形態の車両用制御装置1(図1の(a)参照)は、キーリリーススイッチ3bがONされたときにも盗難防止機能を実施し、運転者が正規使用者であってパーキングロック解除の妥当性が判定されたときにパーキングロックを解除するように構成される。
図4を参照して、キーリリーススイッチ3bが操作されたときに車両用制御装置1が盗難防止機能を実施する手順を説明する(適宜図1,3参照)。
パワーコントロールユニット2は、例えばスマートキー6を所持する運転者が所定の距離まで近づいたときにキー照合を開始し(ステップS20)、スマートキー6に対して識別キーの送信を要求する(ステップS21)。具体的にパワーコントロールユニット2は、識別キーの送信を要求する指令をスマートキー6に送信する。
パワーコントロールユニット2はスマートキー6から送信された識別キーと、予め車両Vに設定されている照合キーと、を比較し(ステップS22)、両者が一致したときには(ステップS22→Yes)、スマートキー6を所持してる運転者を正規使用者と判定して手順をステップS23に進める。一方、ステップS22で識別キーと照合キーが不一致の場合(ステップS22→No)、パワーコントロールユニット2は運転者が正規使用者ではないと判定し、パーキングロックを解除することなく盗難防止機能の実施を終了する。
パワーコントロールユニット2は、スマートキー6を所持してる運転者を正規使用者と判定したとき(ステップS22→Yes)、キーリリーススイッチ3bがONされるまで待機する(ステップS23→No)。
キーリリーススイッチ3bがONされて(ステップS23→Yes)シフター30が起動すると、パワーコントロールユニット2はPロック照合を実施する(ステップS24)。
具体的に、シフター30は、図示しない記憶部に記憶されているPロック解除用暗号をパワーコントロールユニット2に送信(再送信)する。そして、パワーコントロールユニット2はシフター30から再送信されたPロック解除用暗号と、自身の記憶部に記憶されているPロック解除用暗号を照合する(ステップS25)。両者が一致したとき、つまり、Pロック解除用暗号が一致したとき(ステップS25→Yes)、パワーコントロールユニット2はシフター30に対して、Pロック解除用暗号の一致を通知する信号を送信する(ステップS26)。
一方、ステップS25でPロック解除用暗号が一致しないとき(ステップS25→No)、パワーコントロールユニット2はシフター30に対して、Pロック解除用暗号の不一致を通知する信号を送信する。この信号を受信したシフター30は、ロック信号SIG3を変速装置4に送信して変速機4aをパーキングポジションに設定する。これによって、車両Vがパーキングロックされる(ステップS33)。そして、車両用制御装置1は盗難防止機能の実施を終了する。
ステップS26で、Pロック解除用暗号の一致を通知する信号を受信したシフター30は、変速装置4および変速機4aにリリース用電力を供給し(ステップS27)、さらに、ロック解除信号SIG4を変速装置4に送信して(ステップS28)、変速機4aをニュートラルポジションに設定する。これによって、車両Vのパーキングロックが解除される。
その後、キーリリーススイッチ3bがOFFされるまで(例えば、キー本体6aがキー挿入口3b1から抜かれるまで)、シフター30は、パーキングロックが解除された状態を維持する(ステップS29→No)。そして、シフター30は、キーリリーススイッチ3bがOFFされたと判定したら(ステップS29→Yes)、ロック信号SIG3を変速機4aに送信する(ステップS30)。
なお、シフター30は、キーリリーススイッチ3bがONされてから予め設定される所定の時間(例えば、1時間など)が経過した時点でロック信号SIG3を変速機4aに送信するように構成されていてもよい。
シフター30は、変速機4aがパーキングポジションに設定されて変速機4aの動作が停止したことを通知する信号が変速装置4から入力されるまで待機し(ステップS31→No)、当該信号が変速装置4から入力されたら(ステップS31→Yes)、変速装置4および変速機4aへのリリース用電力の供給を停止し、さらに、自身をシャットダウンする(ステップS32)。これによって、盗難防止機能の実施が終了する。
このように、本実施形態の車両用制御装置1(図1の(a)参照)は、パワーユニットPU(図1の(a)参照)が停止した状態のときに、キーリリーススイッチ3b(図3参照)が操作されたときにも盗難防止機能を実施する。
そして車両用制御装置1は、スマートキー6から送信された識別キーと予め車両Vに設定されている照合キーが一致し(ステップS22→Yes)、かつ、シフター30から再送信されたPロック解除用暗号とパワーコントロールユニット2に記憶されているPロック解除用暗号が一致したときに(ステップS25→Yes)、運転者によるキーリリーススイッチ3bの操作が有効であると判定する。
そして、車両用制御装置1はキーリリーススイッチ3bの操作を受け付けて、シフター30から変速装置4にロック解除信号SIG4を送信し(ステップS28)、車両Vのパーキングロックを解除する。
一方、スマートキー6から送信された識別キーと予め車両Vに設定されている照合キーが一致しない場合や(ステップS22→No)、シフター30から再送信されたPロック解除用暗号とパワーコントロールユニット2に記憶されているPロック解除用暗号が一致しない場合(ステップS25→No)、車両用制御装置1は運転者によるキーリリーススイッチ3b(図3参照)の操作が有効でないと判定する。
そして、車両用制御装置1はキーリリーススイッチ3bの操作を受け付けず、車両Vのパーキングロックを解除しない。
このような盗難防止機能が車両用制御装置1(図1の(a)参照)によって実施されることで、正規使用者でない運転者によるパーキングロックの解除が阻止され、車両V(図1の(a)参照)は、盗難の防止効果が高まる。
以上のように、本実施形態の車両用制御装置1(図1の(b)参照)は、運転者がイグニッションスイッチ2a(図1の(b)参照)を操作してパワーユニットPU(図1の(a)参照)を始動するときに盗難防止機能を実施する。そして、車両用制御装置1は、運転者が正規使用者であり、かつ、パーキングロックを解除する妥当性がある場合に限ってパーキングロックを解除し、パワーユニットPU(図1の(a)参照)に電力を供給する。したがって、正規使用者でない運転者によるパワーユニットPUの始動が防止され、車両Vの盗難の防止効果が高まる。
また、車両用制御装置1(図1の(b)参照)が盗難防止機能を実施するときには、パワーコントロールユニット2(図1の(b)参照)とシフター30(図1の(b)参照)のみが起動し、この時点で「IG ON」されない。したがって、車両用制御装置1が盗難防止機能を実施するときに、変速装置4(図1の(b)参照)、変速機4a(図1の(b)参照)、パワーユニットPU(図1の(a)参照)など消費電力の大きな機器へ電力は供給されず、バッテリの電力消費を抑えることができる。
また、本実施形態の車両用制御装置1(図1の(b)参照)は、パワーユニットPU(図1の(a)参照)が停止した状態で、運転者が車両V(図1の(a)参照)のパーキングロックを解除する操作をしたときにも盗難防止機能を実施する。したがって、正規使用者でない運転者によるパーキングロックの解除が回避され、車両Vの盗難の防止効果が高まる。
1 車両用制御装置
2 パワーコントロールユニット(第1制御手段,判定手段)
3 シフト操作装置
3a 操作部
4 変速装置(走行規制手段)
4a 変速機(走行規制手段)
6 スマートキー(携帯機器)
30 シフター(第2制御手段,判定手段)
30a CPU
V 車両

Claims (6)

  1. 車輪の回転をロックして走行を規制することが可能な走行規制手段を有する車両に備わり、
    前記車両に対する操作が有効か否かを判定する判定手段を有し、
    前記判定手段によって前記操作が有効であると判定された場合に限って当該操作を受け付ける車両用制御装置であって、
    前記操作が、前記車両を始動する始動操作のとき、当該始動操作が有効か否かが前記判定手段によって判定されるまで前記走行規制手段に電力を供給せず、
    前記判定手段によって、前記始動操作が有効であると判定されたときに前記走行規制手段に電力を供給することを特徴とする車両用制御装置。
  2. 前記操作が、休止状態にある前記車両を始動することなく前記ロックを解除するリリース操作のとき、当該リリース操作が有効か否かが前記判定手段によって判定されるまで前記走行規制手段に電力を供給せず、また、前記判定手段による前記判定がなされていない状態で前記走行規制手段に強制的に電力が供給されたときには、前記走行規制手段に対する操作の受け付けを無効とし、
    前記判定手段によって、前記リリース操作が有効であると判定されたときに限って前記走行規制手段に電力を供給して前記ロックを解除することを特徴とする請求項1に記載の車両用制御装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記走行規制手段への電力の供給を制御する第1制御手段と、
    前記車両が休止状態になるときに前記車輪の回転をロックする指令を前記走行規制手段に与えるとともに所定の暗号を前記第1制御手段に送信する第2制御手段と、を含んで構成され、
    前記車両の運転者による前記操作が有効か否かを判定するとき、
    前記第1制御手段は、
    前記運転者が所有する携帯機器に設定されている識別キーと前記車両に予め設定されている照合キーが一致したときに前記運転者を正規利用者と判定する正当性判定と、
    前記車両が休止状態になるときに前記第2制御手段から送信された前記暗号と前記操作が有効か否かを判定するときに前記第2制御手段から再送信される前記暗号が一致したときに前記ロックの解除が妥当であると判定する妥当性判定と、を実施し、
    前記第1制御手段が、前記正当性判定によって前記運転者が前記正規利用者であると判定し、かつ、前記妥当性判定によって前記ロックの解除が妥当であると判定したときに、前記操作が有効であると判定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用制御装置。
  4. 前記第2制御手段は、前記車両のシフト操作装置に備わることを特徴とする請求項3に記載の車両用制御装置。
  5. 車輪の回転をロックして走行を規制することが可能な走行規制手段を備える車両に備わる車両用制御装置が、前記車両に対する操作に応じて前記ロックを解除するときのロック解除方法であって、
    前記操作が前記車両を始動する始動操作のとき、
    前記始動操作が有効か否かを判定する手順と、
    前記始動操作が有効であると判定したときに前記走行規制手段に電力を供給して前記ロックを解除する手順と、をこの順に実施することを特徴とするロック解除方法。
  6. 前記操作が、休止状態にある前記車両を始動することなく前記ロックを解除するリリース操作のとき、
    前記リリース操作が有効か否かを判定する手順と、
    前記リリース操作が有効であると判定したときに前記走行規制手段に電力を供給して前記ロックを解除する手順と、をこの順に実施することを特徴とする請求項5に記載のロック解除方法。
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