JP2014188443A - セレン含有排水の処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの槽内でCOD成分の除去と、セレンの除去とを可能とすることにより、設備コストおよび運転コストの低減を図るためのセレン含有排水の処理方法を提供する。
【解決手段】このセレン含有排水の処理方法では、セレンと、COD成分を同時に除去する。反応槽1内にセレンを還元する接触還元材8が備えられた接触反応帯域9と、接触反応帯域9を通過したセレン含有排水を再び接触反応帯域9に戻してセレン含有排水を循環させるための循環経路4aと備える。反応槽1内のpHを4〜6の範囲内に制御する。循環経路4aの接触反応帯域を通過した排水が流入する流入部4bにCOD成分を酸化させるための酸化剤を導入する。これにより、循環経路4aの接触反応帯域9に排水を流出させる流出部4cの酸化還元電位を0〜200mVに制御し、流入部4bの酸化還元電位を200〜300mVに制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、セレンが含まれる排水からセレンを除去するとともに、セレン除去の阻害物質となるCOD成分を除去するセレン含有排水の処理方法に関する。
セレンは、人体にとって必須元素であり、微量であれば問題ないが、必要レベルに比較してある程度多くなると毒性を示す。したがって、セレンは、水質汚濁、土壌汚染等に係る環境基準指定項目となっている。
例えば、エコセメント生成工程において処理される石炭灰は一般に塩素を含んでいるため、エコセメント原料として混合する前に水洗する必要がある。その際排出される洗浄排水には、塩素の他にセレンが含まれる場合がある。
また、石炭ガス化複合発電(IGCC)の石炭ガス化工程等から発生する排ガスを洗浄したときに排出される洗浄排水にも、セレンが含まれることがある。また、排煙脱硫で生じる排水にもセレンが含まれる場合がある。これら排水は、例えば、所定の排水基準を満たすまで浄化された後に、河川等に放流される。
所定の排水基準を超えるセレンを含む排水においては、排水処理に際し、排水基準の0.1mg/L以下までセレンを除去する必要がある。セレンを含む排水中において、セレンは、例えば、主に4価の亜セレン酸イオン(SeO 2−)または、6価のセレン酸イオン(Se0 2−)として存在している。
セレン含有排水からセレンを除去する方法としては、例えば、セレンを含む排水に金属鉄を接触させることによって、排水中のセレンを除去する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。これら特許文献2,3においては、セレン排水に金属鉄を接触させる際に、上端側および下端側が開放されるとともに鉛直方向に沿った隔壁で分離される反応領域と循環領域とを有する反応槽を用いた滞留還元法が提案されている。
反応領域には、繊維状の金属鉄からなる金属繊維成形体が充填された接触反応帯域が設けられている。また、循環領域には、軸流型撹拌機が設けられ、上述の隔壁の上下の開放領域を介してセレン含有排水を循環領域の下側から反応領域の下側に送り出すことにより、セレン含有排水を反応領域と循環領域との間で循環させている。これによりセレン含有排水は、反応槽に滞留している間に接触反応帯域を繰り返し通過し、金属鉄と接触した6価セレンが4価に還元されて鉄スラッジとともに沈殿する。
上述の排水中には、セレン除去を阻害する阻害物質としてChemical Oxygen Demand成分(以下、単に「COD成分」という。)が含まれる。なお、ここでのCOD成分とは、必ずしも有機化合物を指しているのではなく、有機化合物および無機化合物を含む。
すなわち。COD成分とは、COD測定時に酸化される化合物であり、例えば、上述の石炭ガス化工程から排出される排水(石炭ガス化排水)には、有機酸、チオシアン酸、チオ硫酸等を含む。
上述の金属鉄を用いたセレン除去を行う場合に、排水中のこれら阻害物質としてのCOD成分の濃度が高いと、6価セレンの4価への還元が阻害され、セレンの除去率が低下する。例えば、図4のグラフに示すように、COD成分の濃度が高くなると、6価セレンの除去率が反比例的に低下する。
したがって、上述の特許文献3では、セレン除去工程の前に、セレンの除去を阻害するCOD成分の除去が行われる。COD成分の除去では、COD成分を酸化分解して除去する。
特開平9−47790号公報 特開2011−72940号公報 特許第4812987号公報
ところで、上述のようにセレン除去の前処理として、COD成分の除去を行う場合に、上述の滞留還元法で用いられる反応槽(セレンの除去槽)の他に、COD成分を酸化分解するための分解槽を必要とする。
このように、排水からのセレンの除去においては、成分毎の処理に要する分解槽、除去槽を設置することになり、設備の構成として複雑になって装置コストが嵩むだけではなく運転コストの増大を免れ得ないこととなっていた。
また、COD成分除去の前処理を行うものとしても、残留するCOD成分が多いと、6価セレンの還元が阻害され、6価セレンの還元に際して金属鉄の使用量が増加するとともに鉄スラッジの排出量が増加してしまう。また、上述の石炭ガス化排水では、COD成分として有機酸(ギ酸など)の量が多く、有機酸を酸化分解するのにフェントン反応を好適に用いることができ、有機酸の濃度を下げることができるが、フェントン反応は、2価の鉄イオンを必要とし、鉄の使用量が増加するとともに、最終的な鉄スラッジの発生量が増加してしまう。
本発明は、前記事情に鑑みて為されたものであり、1つの槽内でCOD成分の除去と、セレンの除去とを可能とすることにより、設備コストおよび運転コストの低減を図ることができるセレン含有排水の処理方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のセレン含有排水の処理方法は、セレンと、排水からの前記セレンの除去を阻害する阻害物質であるCOD成分とを含有するセレン含有排水から前記セレンおよび前記COD成分を除去するセレン含有排水の処理方法であって、
反応槽内に前記セレンを還元する接触還元材(金属繊維成形体)が備えられた接触反応帯域と、前記接触反応帯域を通過したセレン含有排水を再び前記接触反応帯域に戻してセレン含有排水を循環させるための循環経路とを備える滞留還元反応装置に前記セレン含有排水を導入して循環させ、
前記反応槽内のpHを4〜6の範囲内に制御し、
前記循環経路の前記接触反応帯域を通過した前記セレン含有排水が流入する所定範囲内の流入部に前記COD成分を酸化させるための酸化剤を導入することにより、
前記流入部の酸化還元電位を200〜300mVに制御し、
前記循環経路を通った前記セレン含有排水を前記接触反応帯域に流出させる前記循環経路の所定範囲内の流出部の酸化還元電位を0〜200mVに制御することを特徴とする。
このような構成によれば、6価のセレンは、接触反応帯域をセレン含有排水(以下、排水と略す)が通過する際に接触還元材に接触して沈殿し易い4価のセレンに還元されて、例えば、酸化された接触還元材を含むスラッジとともに沈殿して固液分離される。この際に、COD成分により6価のセレンの4価への還元が阻害される虞がある。
本発明では、接触反応帯域を通過した排水に循環経路の流入部で酸化剤が導入されて、酸化還元電位が200〜300mVとされることにより、COD成分が酸化分解されて除去される。これにより、セレンの還元がCOD成分に阻害されるのを防止できる。
すなわち、循環経路では、酸化剤が導入された流入部において、酸化還元電位が高くなるが、循環経路を流れて再び接触反応帯域に戻る際に、COD成分が酸化剤に酸化されること、すなわち、COD成分により酸化剤が還元されることにより、循環経路の流出部では酸化還元電位が下がる。この酸化還元電位が下がった排水が接触反応帯域で接触還元材に接触することにより排水に含まれる6価セレンが4価セレンに還元される。
以上のことから一つの反応槽内で酸化剤の酸化によるCOD成分の除去と、接触還元材の還元による6価セレンの除去が可能になる。なお、排水中には、4価セレンと6価セレンとが含まれている可能性があるが、元からある4価セレンは、6価から還元された4価セレンが沈殿する際に沈殿して排水から固液分離されることになる。
このように一つの反応槽でCOD成分とセレンとの両方を除去できるので、設備コストの低減、設備スペースの削減、運転コストの低減を図ることができる。
本発明の前記構成において、前記接触還元材を金属鉄とし、前記酸化剤を過酸化水素とすることが好ましい。
このような構成によれば、接触還元材としての金属鉄は、セレンを還元する際に2価の鉄イオン(一部、3価の鉄イオンとなる)に酸化され、一部が排水中に溶解し、一部が水酸化鉄となってスラッジとして4価セレンと共沈する。
排水中の2価の鉄イオンは、反応槽中を循環する排水の流れにより、接触反応帯域から循環経路の流入部に流出する。この流入部には、酸化剤としての過酸化水素が導入される。
排水中では、2価の鉄イオンと、過酸化水素とによりフェントン反応が起こり、ヒドロキシルラジカルが発生し、このヒドロキシルラジカルがCOD成分を酸化分解する。
従来のセレン除去の前処理としてのCOD成分の酸化分解工程で、フェントン反応を行わせる場合に、前処理のCOD成分の酸化分解工程でも鉄を必要とし、鉄の消費量が増えるとともに、COD成分が除去された排水は、水酸化ナトリウム等の水酸化物で中和される際に鉄イオンが水酸化鉄のスラッジとして沈殿し、鉄スラッジの量も増加する。
それに対して、本発明では、還元材としての金属鉄から発生した2価の鉄イオンが、フェントン反応の触媒として利用されるので、フェントン反応のためだけに2価の鉄イオンを添加する必要がなく、鉄の使用量および鉄スラッジの発生量を減少できる。
また、COD成分を前処理で除去していない排水が導入されるが、上述のようにCOD成分が酸化分解されて除去されることにより、セレンの還元が効率化され、セレンの還元に際し、多くの金属鉄が消費されてしまうのを防止し、金属鉄の使用量と、スラッジの発生量をさらに抑制することができる。
本発明によれば、1つの反応槽内でセレンの除去と、COD成分の除去を行うことが可能になり、設備コストおよび運転コストの低減を図ることができる。また、セレンを還元する接触還元材として金属鉄を用いるとともに、COD成分の酸化剤として過酸化水素を用いる場合に、COD成分を前処理としてフェントン反応を用いて除去してからセレンを除去する方法に比較して金属鉄の消費量と、金属鉄に基づくスラッジの発生量を低減することが可能になり、金属鉄にかかるコストと、スラッジの処理にかかるコストを低減することができる。
本発明の実施の形態におけるセレン含有排水の処理方法で用いられる滞留還元反応装置を示す概略図である。 セレン含有排水の処理におけるpHと酸化還元電位の制御を説明するためのグラフである。 セレン含有排水の処理の実験結果を示すグラフである。 COD成分のセレン除去率への影響を説明するためのグラフである。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
この実施の形態のセレン含有排水の処理方法では、セレン含有排水として、石炭ガス化複合発電(IGCC)の石炭ガス化工程等から発生する排ガスを洗浄したときに排出される洗浄排水を処理する。
この排水には、6価セレンが含まれるとともにCOD成分が含まれる。
COD成分としては、表1に示すようにギ酸(HCOOH)、チオ硫酸(S 2−)、チオシアン酸(SCN)、シアノ錯体が含まれる。
表1に示すように、ギ酸が比較的多く含まれている。
Figure 2014188443
このセレン含有排水の処理方法では、1つの反応槽を有する滞留還元反応装置を用いて、1つの反応槽でセレンとCOD成分との両方を同時に除去する。
図1に示すように、この実施の形態のセレン含有排水の処理方法で用いられる滞留還元反応装置は、1つの反応槽1を備えている。
この反応槽1には、その内部空間2の略中央部に位置して内部空間2を反応領域3と循環領域4とに区画する隔壁5が立設されている。この隔壁5の上方および下方にはこれら反応領域3と循環領域4との間を互いに連通するための間隙6a,6bが形成されている。また、反応領域3には隔壁5と、反応槽1の反応領域3側の前記隔壁5と対向する側壁1aの内側面との間に反応槽1に導入された排水(石炭ガス化排水)が通過可能な接触環元材支持棚7が設けられている。
この接触環元材支持棚7と隔壁5および反応槽1の隔壁5に対向する側壁1aとで区画された部分、すなわち、この接触環元材支持棚7の上側の部分に、6価セレンを還元するための接触還元材8が接触環元材支持棚7に支持された状態で配置される。この接触還元材8が配置された接触環元材支持棚7の上側部分は、排水が通過可能な接触反応帯域9になる。この接触反応帯域9に配置される接触還元材8は、この実施形態において、繊維状の金属鉄を任意の形状に成形した金属繊維成形体からなっている。金属鉄は、表面積を広くするために繊維状とされるとともに、金属繊維どうしの間隔が、排水が大きな抵抗を受けることなく通過可能な状態となるように成形されている。
また、この接触反応帯域9の下方には空気源(コンプレッサー等)10aからバブリング洗浄用の空気を導入して噴出させるための気体導入部10が配設されている。バブリング洗浄により接触還元材8としての金属鉄の表面で還元された4価セレンと酸化された鉄イオンとを金属鉄から引き剥がし、スラッジとなる鉄とともに4価セレンを共沈することになる。
また、前記循環領域4には内部空間2内の排水を、隔壁5上部、循環領域4、隔壁5下部、接触反応帯域を有する反応領域3を順次通過させて、再び、隔壁5上部に循環せしめる高吐出性能の例えば軸流型撹拌機(排水循環手段)11が設けられている。なお、排水循環手段としては、軸流型撹拌機11に代えて循環ポンプ等を用いてもよく、排水を循環するための水流を発生させられるものを排水循環手段とすることができる。
この軸流型撹拌機11により、循環領域4では、排水が上から下に下降し、隔壁5の下側の間隙6bに至る。この間隙6bを通って排水が循環領域4の下部から反応領域3の下部に流れる。反応領域3の下部に至った排水は、反応領域3内を上昇し、接触反応帯域9を下から上に通過する。接触反応帯域9を通過した排水は、反応領域3の接触反応帯域9の上側をさらに上昇し、隔壁5の上側の間隙6aに至り、反応領域3の上部から循環領域4の上部に流れる。これにより、排水は、反応槽1に滞留している間、接触反応帯域9を繰り返し通過するように循環することになる。
したがって、反応槽1内においては、接触反応帯域9を通過した排水が再び接触反応帯域9に戻される循環経路4aが形成されていることになる。この循環経路4aは、反応領域3の接触反応帯域9より上側の部分と、循環領域4と、反応領域3の接触反応帯域9より下側の部分から構成される。
この循環経路4aの反応領域3の接触反応帯域9より上側の部分と、循環領域4の接触反応帯域9の上端の高さより上の部分とからなる領域を接触反応帯域9を通過した排水が流入する所定範囲の循環経路4aの流入部4bとしている。
また、循環経路4aの反応領域3の接触反応帯域9より下側の部分と、循環領域4の接触反応帯域9の下端の高さより下側の部分とからなる領域を接触反応帯域9に排水を流出させる所定範囲の循環経路4aの流出部4cとしている。なお、流入部4bと流出部4cの範囲は、これに限られるものではなく、反応槽1や隔壁5の形状、循環する排水の流速や流量等によって変更される。基本的には、循環経路4aの排水の循環方向の上流側が流入部4bで、下流側が流出部4cになる。また、流入部4bおよび流出部4cの範囲を狭くすることにより循環領域4を含まないものとして、反応領域3の接触反応帯域9より排水の循環方向の下流側(図1において上側)を流入部とし、上流側(図1において下側)を流出部としてもよい。
なお、隔壁5で2つに区切られた反応槽1の内部空間は、接触反応帯域9を有する方を反応領域3とし、排水を循環させるための軸流型撹拌機11を備える方を循環領域4としている。
この滞留還元反応装置において、未処理の石炭ガス化排水の導入管13は循環領域4の上方からこの循環領域4内の軸流型撹拌機11より下方に延び、その開口13aが隔壁5下部の間隙6bの近傍に位置し、また、処理排水の排出口12は開口13aから比較的離れた反応槽1の循環領域4側の側壁1b下部に設けられており、導入管13の開口13aから導入された排水は、隔壁5下部を経て反応領域3の接触反応帯域9内を上昇し、隔壁5上部を経て循環領域4を下降するように流れ、循環領域4側の側壁1b下部に設けられた排出口12から外部へと抜き出される。
また、この実施の形態の滞留還元反応装置においては、反応槽1の内部空間2に導入されて脱セレン処理される排水のpH値を測定するpH計15と、この排水の溶存酸素濃度(DO)を測定するDO計16と、この排水の酸化還元電位(ORP)を測定する二箇所のORP計21,22とが設けられている。
pH計15によって測定される排水のpH値に基づいて水酸化ナトリウム水溶液を供給するアルカリ供給装置17または塩酸水溶液を供給する酸供給装置18が駆動され、水酸化ナトリウム水溶液または塩酸水溶液が供給されてpH値の制御が行われる。DO計16によって測定された排水中の溶存酸素濃度に基づいて酸素含有ガス供給装置19から空気が供給され、排水中の溶存酸素濃度の制御が行われるようになっている。
また、ORP計によって測定される排水の酸化還元電位の値に基づいて過酸化水素水を供給する酸化剤供給装置23が駆動され、過酸化水素が供給され酸化還元電位が制御される。また、ORP計21,22は、少なくとも前記循環経路4aの流入部4bと流出部4cの2箇所に設置され、流入部4bと流出部4cの酸化還元電位が測定される。例えば、一方のORP計21は、反応領域3の接触反応帯域9より上側(流入部4b)に配置され、他方のORP計22は、反応領域3の接触反応帯域9より下側(流出部4c)に配置される。
また、過酸化水素の供給位置は、循環経路4aの流入部4bとなっている。また、過酸化水素の供給位置は、排水の流れに沿って接触環元材8上部300mm〜1000mm、
隔壁5より2000〜2500mm離れた場所とする。また、上述の範囲内に過酸化水素を供給するための複数の供給口を分散して配置してもよい。また、過酸化水素の導入量は、排水中のCOD成分の量の2〜5倍量を反応槽1に導入することが好ましい。
この滞留還元反応装置においては、導入管13の下端の開口13aより導入されたセレン含有排水は、隔壁5下部の間隙6b、反応領域3の接触反応帯域9、隔壁5上部の間隙6a、循環領域4、隔壁5下部の排出口12の順に循環する排水循環方向に沿って流れ、反応領域3ではその接触反応帯域9に充填された接触還元材8と所定の条件で接触し、この接触還元材8を備える接触反応帯域9で排水中の溶存セレンの還元反応が行われると共に、前記還元反応で生成した還元セレン(4価セレン)が接触還元材8より生成した水酸化鉄と共に固定化され(セレン固定化)、固定化された還元セレンを含む処理排水は隔壁5の下端より下側で、隔壁5に対向する循環領域4の側壁1bに形成した排出口12から外部へと抜き出される。
この際に、排水は、導入管13の開口13aから導入された後に反応槽1の内部空間2を上述の順路で一周した後に、導入された排水のほとんどが排出口12から流出してしまうわけではなく、排水の多くは、反応槽1に滞留し、循環経路4aを循環することにより接触反応帯域9を繰り返し通過した後に排出口12から流出するように設計されている。
次に、このような滞留還元反応装置におけるセレン含有排水の処理方法を説明する。反応槽1内には、排水が満たされた状態で連続処理されるが、上述のように導入された排水は、その多くが反応槽1に設定された時間滞留した後に排出されるようになっている。
反応槽1内では、排水が上述のように循環することにより、接触反応帯域9では、排水中の6価セレンが金属鉄表面で還元される。
この場合には、接触反応帯域9における接触還元材8鉄表面の局所的反応として以下の反応式で示される反応が起こっていると推定される。
Fe+Se6+→Fe2++Se4+
これにより、金属鉄は2価イオンとして排水に溶解し、6価セレンは沈殿し易い4価セレンとなる。また、金属鉄から酸化された2価の鉄イオンは、その一部が溶存酸素の存在下で水酸化鉄として沈殿し、この際に4価セレンが水酸化鉄とともに共沈することになる。この場合に、接触反応帯域9では、pHが酸性より中性側であることが好ましい。また、接触反応帯域9では、酸化還元電位が、低いことが好ましい。
また、2価の鉄イオンの一部は、循環する排水の流れにより、接触反応帯域9の上方、すなわち、循環経路4aの上流側となる流入部4bに至る。ここでは、過酸化水素が供給されることにより酸化還元電位が高くなっている。また、過酸化水素と、2価の鉄イオンが存在することにより、以下の反応式に示されるフェントン反応が生じると推定される。
Fe2++H→Fe3++OH+OH・
フェントン反応により生じたヒドロキシルラジカル(OH・)によって、COD成分の酸化分解が行われる。
したがって、滞留還元反応装置を用いたセレン含有排水の処理方法においては、1つの反応槽内で、COD成分の除去と、セレンの除去が同時進行的に行われることになる。
ここで、COD成分の除去(COD成分の酸化)と、セレンの除去(6価セレンの還元)との両方を反応槽1内で行う際に、反応槽1内のpHと、酸化還元電位を制御する必要がある。
図2のグラフに示すように、従来の前処理としてのCOD成分の除去において、フェントン反応を用いた酸化分解処理を行う場合に、pHは2〜3が好ましく、酸化還元電位は、300〜500mVが好ましい。なお、図2のグラフにおいては、横軸がpHを示し、縦軸が酸化還元電位を示す。また、左上の四角が従来の前処理のCOD成分の除去処理における好適なpHの範囲と、酸化還元電位の範囲を示し、右下の四角が従来の前処理後のセレンの除去処理における好適なpHの範囲と、酸化還元電位の範囲を示し、中央の四角が本発明の実施の形態のCOD成分とセレンとの同時除去における好適なpHの範囲と、酸化還元電位の範囲を示している。
また、前処理でCOD成分を除去した後にセレン除去を行う従来の場合のpHは5〜7が好ましく、酸化還元電位は0〜−500mVが好ましい。
それに対して、この実施形態では、上述のフェントン反応を伴うCOD成分の酸化分解と、6価セレンの還元との両方の反応が進行可能なpHとして、反応槽1内のpHを4〜6に制御する。
すなわち、pHが4より低いと、6価セレンの還元と、鉄イオンを水酸化鉄のスラッジとして4価セレンと共沈させることとが難しくなる。
また、pHが6より高いと、フェントン反応を伴う酸化分解が困難になる虞がある。
なお、フェントン反応を用いたCOD成分の酸化分解においては、pHが4〜6の範囲でできるだけ低いことが好ましい。この場合に塩酸水溶液(酸)の供給位置を流入部4bとし、水酸化ナトリウム水溶液(アルカリ)の供給位置を流出部4cとするなどして、フェントン反応が行われている部分のpHを低くし、接触反応帯域9のpHを高くするようにしてもよい。
また、酸化還元電位は、排水が循環する反応槽1の内部空間の位置によって異なるように制御される。すなわち、接触反応帯域9を通過した排水が流入する循環経路4aの流入部4bでは、酸化還元電位が200〜300mVとされ、循環経路4aの接触反応帯域9の手前側で接触反応帯域9に排水を流出させる流出部4cでは、酸化還元電位が0〜200mVとなっていることが好ましい。
循環経路4aの流入部4bの酸化還元電位が200mVより小さいと、COD成分のフェントン反応を用いた酸化分解が困難になる虞がある。
また、循環経路4aの流入部4bの酸化還元電位が300mVより大きいと、排水が循環経路4aを通って流出部4cに至った際に流出部4cの酸化還元電位が200mV以下に下がらない虞がある。すなわち、循環経路4aを流れる排水においては、流入部4bで供給された過酸化水素やフェントン反応で生じたヒドロキシルラジカルがCOD成分を酸化することにより、流出部4c側で酸化還元電位が下がることになるが、流入部4bでの酸化還元電位を高くし過ぎると、酸化還元電位が十分に下がらずに、流出部4cにおける酸化還元電位が高くなる虞がある。
流出部4cでの酸化還元電位が200mVより高いと、接触反応帯域9における6価セレンの還元が困難になる虞がある。
また、流出部4での酸化還元電位が0mVより低いと、循環経路4aの流入部4b側で酸化還元電位を200mV以上とするために必要とされる過酸化水素の量が多くなるとともに、循環する排水の流速(流量)によっては、酸化還元電位が200mV以上となる範囲が設定した位置より循環経路4aの下流側になってしまう虞がある。
また、1つの反応槽1でCOD成分の除去と、6価セレンの除去が可能となる排水は、例えば、6価セレンの含有量が10mg/L程度以下であることが好ましく、CODが50mg/L以下であることが好ましい。
このようなセレン含有排水の処理方法によれば、排水からのセレンの除去において、6価セレンの還元の阻害物質となるCOD成分を前処理で除去することなく、滞留還元反応装置の反応槽1にCOD成分を除去していない排水を導入し、COD成分と6価セレンを同時に除去できるので、COD成分を除去する前処理用の設備を必要とせず、設備コストの低減を図ることができるとともに、稼働させる設備を減少させることで運転コストも低減することができる。
また、2価の鉄イオンを必要とするフェントン反応を用いたCOD成分の除去と、金属鉄を用いた6価セレンの還元とを同時に行うことにより、鉄の消費量を低減することが可能になる。また、鉄の消費量を削減することにより、鉄スラッジの発生量を削減することができる。これにより鉄にかかるコストの低減と、鉄スラッジの処理にかかるエネルギーおよびコストの低減を図ることができる。
以下に本発明の実施例を説明する。
セレン含有排水の処理方法として、セレン含有排水からCOD成分およびセレンを除去する実験を行った。
実験では、上述の滞留還元反応装置と略同様の構成を有する実験装置の反応槽に排水を導入した状態で、実施例となる回分試験と比較例となる回分試験を行った。
実施例では、COD成分を除去する前処理を行わず、実験装置の反応槽に石炭ガス化排水を導入した状態で、この排水が繰り返し接触反応帯域9を通過するように排水を循環させた。また、石炭ガス化排水の6価セレン濃度および各COD成分濃度は、表1に示す濃度となっている。実験装置には、1.6Lの排水を注入して、回分試験を行った。
また、実験装置の反応槽1における排水温度を30℃とし、反応槽における排水のpHを4〜6の範囲に収まるように制御した。また、過酸化水素の導入量をCOD成分の量に対応して500〜9000mg/Lとなるように制御した。また、酸化還元電位は、循環経路4aの流入部4bで200mV〜300mVに制御し、巡検経路4aの流出部4cで0〜100mVとなるように制御した。
また、接触還元材8を備える接触反応帯域における排水の平均通過流速を0.3m/sとした。また、回分試験における反応時間として反応槽1における排水の滞留時間を10時間とした。
比較例では、従来と同様に前処理として実施例と同じ石炭ガス化排水のCOD成分の除去を行った。この前処理を行った石炭ガス化排水を上述の実験装置の反応槽に導入して6価セレンの除去を行った。また、比較例では、前処理において、排水に硫酸鉄と過酸化水素を供給し、フェントン反応を用いて、COD成分の除去を行った。この前処理された排水を実施例と同じ実験装置の反応槽1に導入して同様の試験を行った。但し、実験装置の反応槽1のpHを5〜7に制御した。また、比較例では、過酸化水素の導入を行わず、酸化還元電位は制御していない。
実施例の実験結果では、排水中のセレン含量が、0.3mg/L以下となった。
また、実施例において、排出されたスラッジ量は、5080mg/Lとなった。
比較例の実験結果では、排水中のセレン含量が、0.3mg/L以下となった。
また、比較例において、排出されたスラッジ量は、17230mg/Lとなった。
なお、比較例のスラッジには、前処理としてフェントン反応を用いたCOD成分の酸化分解時に供給された硫酸鉄に基づくスラッジが含まれている。
以上の実験結果からCOD成分を前処理で除去しなくとも、このセレン含有排水の処理方法によれば、十分に6価セレンを除去可能であった。
上述の如く、セレン含有排水の処理方法で生じるスラッジの量を実施例では、比較例の1/3以下にすることができた。
図3のグラフは、上述の実施例の場合と略同様の実験条件で、石炭ガス化排水を処理した結果を示すものであり、横軸が0〜7時間までの時間経過示し、縦軸がセレン除去率と、COD成分除去率を示している。このグラフに示すように、時間経過に伴ってCOD成分およびセレンの両方が除去されることが認められた。
1 反応槽
1a,1b 側壁
2 内部空間
3 反応領域
4 循環領域
5 隔壁
6a,6b 間隙
7 接触環元材支持棚
8 接触還元材
9 接触反応帯域
10 気体導入部
10a 空気源
11 軸流型撹拌機、
12 排出口
13 導入管
13a 開口
15 pH計
16 DO計
17 アルカリ供給装置、
18 酸供給装置
19 酸素含有ガス供給装置
21 ORP計
22 ORP計
23 酸化剤供給装置

Claims (2)

  1. セレンと、排水からの前記セレンの除去を阻害する阻害物質であるCOD成分とを含有するセレン含有排水から前記セレンおよび前記COD成分を除去するセレン含有排水の処理方法であって、
    反応槽内に前記セレンを還元する接触還元材が備えられた接触反応帯域と、前記接触反応帯域を通過したセレン含有排水を再び前記接触反応帯域に戻してセレン含有排水を循環させるための循環経路とを備える滞留還元反応装置に前記セレン含有排水を導入して循環させ、
    前記反応槽内のpHを4〜6の範囲内に制御し、
    前記循環経路の前記接触反応帯域を通過した前記セレン含有排水が流入する所定範囲内の流入部に前記COD成分を酸化させるための酸化剤を導入することにより、
    前記流入部の酸化還元電位を200〜300mVに制御し、
    前記循環経路を通った前記セレン含有排水を前記接触反応帯域に流出させる前記循環経路の所定範囲内の流出部の酸化還元電位を0〜200mVに制御することを特徴とするセレン含有排水の処理方法。
  2. 前記接触還元材を金属鉄とし、前記酸化剤を過酸化水素としたことを特徴とする請求項1に記載のセレン含有排水の処理方法。
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