JP2014188244A - 遊技台 - Google Patents

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Abstract

【課題】多彩な保留表示による多彩な演出を行うことができる遊技台を提供する。
【解決手段】遊技台は、表示手段を備え、前記表示手段は、アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、示唆表示を少なくとも表示可能なものであり、前記示唆表示は、前記アイコンが表示される領域を遊技者に少なくとも示唆可能なものであり、前記表示手段は、前記示唆表示を少なくとも非表示可能なものであり、前記表示手段は、前記アイコンを増加表示する場合に、非表示の前記示唆表示を少なくとも再表示可能なものである。
【選択図】図19

Description

本発明は、弾球遊技機(パチンコ機)、封入式遊技機(パチンコ機)や回胴遊技機(スロットマシン)に代表される遊技台に関する。
従来、図柄変動表示を行う権利の数である保留数を表示可能な遊技台が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−200302号公報
しかしながら、従来の遊技台では、保留数の表示態様が単調であるといった問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点を解決するためになされたものであって、多彩な演出を行うことができる遊技台を提供することを目的とする。
本発明に係る遊技台は、表示手段を備えた遊技台であって、前記表示手段は、アイコンを少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、示唆表示を少なくとも表示可能なものであり、前記示唆表示は、前記アイコンが表示される領域を遊技者に少なくとも示唆可能なものであり、前記表示手段は、前記示唆表示を少なくとも非表示とすることが可能なものであり、前記表示手段は、前記アイコンを増加表示する場合に、非表示の前記示唆表示を少なくとも再表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本発明によれば、多彩な演出を行うことができる。
本発明の実施の形態によるパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100を背面側から見た外観図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の遊技盤200を正面から見た略示正面図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の制御部の回路ブロック図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100での表示図柄の一例であって、(a)は特図1の停止表示図柄の一例を示し、(b)は特図2の停止表示図柄の一例を示し、(c)は装飾図柄の一例を示し、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における特図先読み処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300に備えられた特図1用および特図2用先読み結果記憶部の一例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における当否判定用テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における特図1変動表示時間決定テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における特図2変動表示時間決定テーブルの例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100におけるタイマ番号毎の各変動タイマの変動時間、各変動タイマが属するタイマグループ、および各変動タイマを用いた変動時間中に実行可能な演出種別の例を示す図である。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の第1副制御部400での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第1副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第1副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第1副制御部タイマ割込処理の流れを示し、(d)は画像制御処理の流れを示している。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100の第2副制御部500での処理の流れを示すフローチャートであり、(a)は第2副制御部メイン処理の流れを示し、(b)は第2副制御部コマンド受信割込処理の流れを示し、(c)は第2副制御部タイマ割込処理の流れを示している。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における変動開始時サブ側先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態によるパチンコ機100における通常予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。 実施例Aに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Bに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Cに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Dに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Eに係る演出表示の(a)アニメーションについて説明する概要図であり、(b)アニメーションの流れを示す概要図である。 実施例Eに係る演出表示のアニメーションの流れを示す概要図である。 実施例Eに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Eに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Fに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Fに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Gに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Hに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Iに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Jに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Jに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Kに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Lに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Lに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Mに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Mに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Mに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Nに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Nに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Nに係る演出表示を時系列に示した図である。 (a)実施例Oに係る演出表示を時系列に示した図であり、(b)実施例Pに係る演出表示を時系列に示した図である。 実施例Qに係る演出表示を説明する図であり、(a)普図用の当否判定用テーブルの一例であり、(b)普図決定用テーブルの一例であり、(c)は装飾図柄の一例であり、(d)は普図の停止表示図柄の一例を示す図である。 実施例Qに係る演出表示を説明する図であり、(a)電チュー開放パターンテーブルの一例であり、(b)普図装飾図柄の変動表示パターンの一例である。 実施例Qに係る普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
[実施の形態]
以下、図1〜図50を用いて、本発明の実施の形態に係る遊技台(例えば、パチンコ機等の弾球遊技機やスロットマシン等の回胴遊技機)について説明する。
<全体構成>
まず、図1を用いて、本実施の形態によるパチンコ機100の全体構成について説明する。なお、同図はパチンコ機100を正面側(遊技者側)から見た外観斜視図である。パチンコ機100は、外部的構造として、外枠102と、本体104と、前面枠扉106と、発射装置110と、遊技盤200と、をその前面に備える。
外枠102は、遊技機設置営業店に設けられた設置場所(島設備等)へと固定させるための縦長方形状からなる木製の枠部材である。本体104は、内枠と呼ばれ、外枠102の内部に備えられ、ヒンジ部112を介して外枠102に回動自在に装着された縦長方形状の遊技機基軸体となる部材である。また、本体104は、枠状に形成され、内側に空間部114を有している。また、本体104が開放された場合、本体104の開放を検出する不図示の内枠開放センサを備える。
前面枠扉106は、ロック機能付きでかつ開閉自在となるようにパチンコ機100の前面側となる本体104の前面に対しヒンジ部112を介して装着され、枠状に構成されることでその内側を開口部116とした扉部材である。なお、前面枠扉106には、開口部116にガラス製または樹脂製の透明板部材118が設けられ、前面側には、スピーカ120や枠ランプ122が取り付けられている。前面枠扉106の後面と遊技盤200の前面とで遊技領域124を区画形成する。また、前面枠扉106が開放された場合、前面枠扉106の開放を検出する不図示の前面枠扉開放センサを備える。
また前面枠扉106は、開口部116よりも下方の部位に、複数の遊技球(以下、単に「球」と称する場合がある)が貯留可能でかつ発射装置110へと遊技球を案内させる通路が設けられている上皿126と、上皿126に貯留しきれない遊技球を貯留する下皿128と、遊技者の操作によって上皿126に貯留された遊技球を下皿128へと排出させる球抜ボタン130と、遊技者の操作によって下皿128に貯留された遊技球を遊技球収集容器(俗称、ドル箱)へと排出させる球排出レバー132と、遊技者の操作によって発射装置110へと案内された遊技球を遊技盤200の遊技領域124へと打ち出す球発射ハンドル134と、遊技者の操作によって各種演出装置206(図3参照)の演出態様に変化を与えるチャンスボタン136と、チャンスボタン136を発光させるチャンスボタンランプ138と、設定者(例えば、遊技者、遊技店員)の操作によって各種設定等が可能な設定操作部137と、カードユニット(CRユニット)に対して球貸し指示を行う球貸操作ボタン140と、カードユニットに対して遊技者の残高の返却指示を行う返却操作ボタン142と、遊技者の残高やカードユニットの状態を表示する球貸表示部(図示せず)と、を備える。また、下皿128が満タンであることを検出する不図示の下皿満タンセンサを備える。
発射装置110は、本体104の下方に取り付けられ、球発射ハンドル134が遊技者に操作されることによって回動する発射杆146と、遊技球を発射杆146の先端で打突する発射槌148と、を備える。
設定操作部137は、設定者による押下が可能な押ボタン式のスイッチとして、確定(OK)ボタンと、確定ボタンの上方に位置する上ボタンと、確定ボタンの下方に位置する下ボタンと、確定ボタンの右方に位置する右ボタンと、確定ボタンの左方に位置する左ボタンと、右ボタンのさらに右方に位置するキャンセル(C)ボタンとを備えている。また設定操作部137は、各ボタンのそれぞれの押下を検出する操作部センサを備えている。本実施例の設定操作部137は、各ボタンおよび操作部センサが一体化したユニット構造を有している。設定操作部137の各ボタンのうち少なくとも1つは、所定条件が成立したときの遊技者の操作によって各種演出装置206の演出態様に変化を与えるチャンスボタンとして機能するようになっていてもよい。
遊技盤200は、前面に遊技領域124を有し、本体104の空間部114に臨むように、所定の固定部材を用いて本体104に着脱自在に装着されている。なお、遊技領域124は、遊技盤200を本体104に装着した後、開口部116から観察することができる。
図2は、図1のパチンコ機100を背面側から見た外観図である。パチンコ機100の背面上部には、上方に開口した開口部を有し、遊技球を一時的に貯留するための球タンク150と、球タンク150の下方に位置し、球タンク150の底部に形成した連通孔を通過して落下する球を背面右側に位置する払出装置152に導くためのタンクレール154とを配設している。
払出装置152は、筒状の部材からなり、その内部には、不図示の払出モータとスプロケットと払出センサとを備えている。スプロケットは、払出モータによって回転可能に構成されており、タンクレール154を通過して払出装置152内に流下した遊技球を一時的に滞留させるとともに、払出モータを駆動して所定角度だけ回転することにより、一時的に滞留した遊技球を払出装置152の下方へ1個ずつ送り出すように構成している。
払出センサは、スプロケットが送り出した遊技球の通過を検知するためのセンサであり、遊技球が通過しているときにハイまたはローのいずれか一方の信号を、遊技球が通過していないときはハイまたはローのいずれか他方の信号を払出制御部600(図4参照)へ出力する。なお、この払出センサを通過した遊技球は、不図示の球レールを通過してパチンコ機100の表側に配設した上皿126に到達するように構成しており、パチンコ機100は、この構成により遊技者に対して球の払出しを行う。
払出装置152の図中左側には、遊技全般の制御処理を行う主制御部300を構成する主基板156を収納する主基板ケース158と、主制御部300が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第1副制御部400を構成するとともにパチンコ機100から出力される音量を遊技店員の操作によって調整するロータリー式の音量調整スイッチ161を備える第1副基板160を収納する第1副基板ケース162と、第1副制御部400が生成した処理情報に基づいて演出に関する制御処理を行う第2副制御部500を構成する第2副基板164を収納する第2副基板ケース166と、遊技球の払出しに関する制御処理を行う払出制御部600を構成するとともに遊技店員の操作によってエラーを解除するエラー解除スイッチ168を備える払出基板170を収納する払出基板ケース172と、遊技球の発射に関する制御処理を行う発射制御部630を構成する発射基板174を収納する発射基板ケース176と、各種電気的遊技機器に電源を供給する電源制御部660を構成するとともに遊技店員の操作によって電源をオンオフする電源スイッチ178と電源投入時に操作されることによってRWMクリア信号を主制御部300に出力するRWMクリアスイッチ180とを備える電源基板182を収納する電源基板ケース184と、払出制御部600とカードユニットとの信号の送受信を行うCRインタフェース部186と、パチンコ機100の情報を外部のホールコンピュータ等に出力するために主基板156や第1副基板160等とホールコンピュータ等との間を中継する中継基板188と、を配設している。
主基板156、第1副基板160および第2副基板164等は機種毎に変更する必要があるため遊技盤200の背面に備えられ、払出基板170、発射基板174および電源基板182等は複数機種で共通的に使用されるため外枠102に備えられる。
図3は、遊技盤200を正面から見た略示正面図である。遊技盤200には、外レール202と内レール204とを配設し、遊技球が転動可能な遊技領域124を区画形成している。
詳細は後述は後述するが、遊技領域124の略中央には、装飾図柄表示装置208と、人間の腕を模した演出可動体224を有する演出装置206を配設している。また、遊技領域124の右下には、普通図柄表示装置210と、第1特別図柄表示装置212と、第2特別図柄表示装置214と、普通図柄保留ランプ216と、第1特別図柄保留ランプ218と、第2特別図柄保留ランプ220と、高確中ランプ222を配設している。なお、以下、普通図柄を「普図」、特別図柄を「特図」と称する場合がある。
装飾図柄表示装置208は、装飾図柄ならびに演出に用いる様々な表示を行うための表示装置であり、本実施形態では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)によって構成する。なお、装飾図柄表示装置208は、液晶表示装置でなくとも、種々の演出や種々の遊技情報を表示可能に構成されていればよく、例えば、ドットマトリクス表示装置、7セグメント表示装置、有機EL(ElectroLuminescence)表示装置、リール(ドラム)式表示装置、リーフ式表示装置、プラズマディスプレイ、プロジェクタを含む他の表示デバイスを採用してもよい。
また、装飾図柄表示装置208は、左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208c、演出表示領域208d、第4図柄表示領域208eを有して構成されている。左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、および右図柄表示領域208cはそれぞれ異なった装飾図柄を表示し、第4図柄表示領域208eには第4図柄を表示し、演出表示領域208dは演出に用いる画像などを表示する。なお、各表示領域208a〜208dの位置や大きさは、装飾図柄表示装置208の表示画面内で自由に変更することを可能としている。図3に示す例では、第4図柄表示領域208eの表示位置は、装飾図柄表示装置208の表示画面のうちの右下端部に固定されている。
普図表示装置210は、普図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。第1特図表示装置212および第2特図表示装置214は、特図の表示を行うための表示装置であり、本実施形態では7セグメントLEDによって構成する。
普図保留ランプ216は、保留している普図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、普図変動遊技を所定数(例えば、2つ)まで保留することを可能としている。第1特図保留ランプ218および第2特図保留ランプ220は、保留している特図変動遊技(詳細は後述)の数を示すためのランプであり、本実施形態では、特図変動遊技を所定数(例えば、4つ)まで保留することを可能としている。高確中ランプ222は、遊技状態が大当りが発生し易い高確率状態であること、または高確率状態になることを示すためのランプであり、遊技状態を大当りが発生し難い低確率状態から高確率状態にする場合に点灯し、高確率状態から低確率状態にする場合に消灯する。
また、遊技領域124の下方領域には、所定の球進入口、例えば、一般入賞口226と、普図始動口228と、第1特図始動口230と、第2特図始動口232と、第1可変入賞口234と、第2可変入賞口235を配設している。
一般入賞口226は、本実施形態では遊技盤200に複数配設しており、この一般入賞口226への入球を所定の球検出センサ(図示省略)が検出した場合(一般入賞口226に入賞した場合)、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、10個)の球を賞球として上皿126に排出する。上皿126に排出した球は遊技者が自由に取り出すことが可能であり、これらの構成により、入賞に基づいて賞球を遊技者に払い出すようにしている。なお、一般入賞口226に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。本実施形態では、入賞の対価として遊技者に払い出す球を「賞球」、遊技者に貸し出す球を「貸球」と区別して呼ぶ場合があり、「賞球」と「貸球」を総称して「球(遊技球)」と呼ぶ。
普図始動口228は、ゲートやスルーチャッカーと呼ばれる、遊技領域124の所定の領域を球が通過したか否かを判定するための装置で構成しており、本実施形態では遊技盤200の右側に1つ配設している。普図始動口228を通過した球は一般入賞口226に入球した球と違って、遊技島側に排出することはない。球が普図始動口228を通過したことを所定の球検出センサが検出した場合、パチンコ機100は、普図表示装置210による普図変動遊技を開始する。
第1特図始動口230は、本実施形態では遊技盤200の中央に1つだけ配設している。この第1特図始動口230への入球を所定の球検出センサが検出した場合、後述する払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、3個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第1特図表示装置212による特図変動遊技を開始する。なお、第1特図始動口230に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第2特図始動口232は、電動チューリップ(電チュー)と呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の右下に1つだけ配設している。この第2特図始動口232は、左右に開閉自在な羽根部材232aを備え、羽根部材232aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、普図変動遊技に当選し、普図表示装置210が当たり図柄を停止表示した場合に羽根部材232aが所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。第2特図始動口232への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、4個)の球を賞球として上皿126に排出するとともに、第2特図表示装置214による特図変動遊技を開始する。なお、第2特図始動口232に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は、大入賞口またはアタッカーと呼ばれ、本実施形態では遊技盤200の中央部下方と右下にそれぞれ1つずつ配設している。これらの第1可変入賞口234と第2可変入賞口235は同一構造からなり、開閉自在な扉部材234a、235aを備え、扉部材234a、235aの閉鎖中は球の入球が不可能であり、特図変動遊技に当選して特図表示装置が大当たり図柄を停止表示した場合に扉部材234a、235aが所定の時間間隔(例えば、開放時間29秒、閉鎖時間1.5秒)、所定の回数(例えば15回)で開閉する。
本実施形態では、特図1変動遊技に当選した場合には、第1可変入賞口234の扉部材234aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉し、特図2変動遊技に当選した場合には、第2可変入賞口235の扉部材235aを所定の時間間隔、所定の回数で開閉する。また、第1可変入賞口234または第2可変入賞口235への入球を所定の球検出センサが検出した場合、払出装置152を駆動し、所定の個数(例えば、15個)の球を賞球として上皿126に排出する。なお、第1可変入賞口234と第2可変入賞口235に入球した球は、パチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出する。
さらに、これらの入賞口や始動口の近傍には、風車と呼ばれる円盤状の打球方向変換部材236や、遊技釘238を複数個、配設していると共に、内レール204の最下部には、いずれの入賞口や始動口にも入賞しなかった球をパチンコ機100の裏側に誘導した後、遊技島側に排出するためのアウト口240を設けている。
このパチンコ機100は、遊技者が上皿126に貯留している球を発射レールの発射位置に供給し、遊技者の球発射ハンドル134の操作量に応じた強度で発射モータを駆動し、発射杆146および発射槌148によって外レール202、内レール204を通過させて遊技領域124に打ち出す。そして、遊技領域124の上部に到達した球は、打球方向変換部材236や遊技釘238等によって進行方向を変えながら下方に落下し、入賞口(一般入賞口226、第1可変入賞口234、第2可変入賞口235)や始動口(第1特図始動口230、第2特図始動口232)に入賞するか、いずれの入賞口や始動口にも入賞することなく、または普図始動口228を通過するのみでアウト口240に到達する。
<演出装置>
次に、パチンコ機100の演出装置206について説明する。この演出装置206の前面側には、遊技球の転動可能な領域にワープ装置242およびステージ244を配設し、遊技球の転動不可能な領域に演出可動体224を配設している。また、演出装置206の背面側には、装飾図柄表示装置208および遮蔽装置246(以下、扉と称する場合がある)を配設している。すなわち、演出装置206において、装飾図柄表示装置208および遮蔽手段は、ワープ装置242、ステージ244、演出可動体224の後方に位置することとなる。
ワープ装置242は、演出装置206の左上方に設けたワープ入口242aに入った遊技球を演出装置206の前面下方のステージ244にワープ出口242bから排出する。ステージ244は、ワープ出口242bから排出された球や遊技盤200の釘などによって乗り上げた球などが転動可能であり、ステージ244の中央部には、通過した球が第1特図始動口230へ入球し易くなるスペシャルルート244aを設けている。
演出可動体224は、本実施形態では人間の右腕の上腕と前腕を模した上腕部224aと前腕部224bとからなり、肩の位置に上腕部224aを回動させる不図示の上腕モータと肘の位置に前腕部224bを回動させる不図示の前腕モータを備える。演出可動体224は、上腕モータと前腕モータによって装飾図柄表示装置208の前方を円弧を描いて移動する。
遮蔽装置246は、格子状の左扉246aおよび右扉246bからなり、装飾図柄表示装置208および前面ステージ244の間に配設する。左扉246aおよび右扉246bの上部には、不図示の2つのプーリに巻き回したベルトをそれぞれ固定している。すなわち、左扉246aおよび右扉246bは、モータによりプーリを介して駆動するベルトの動作に伴って左右にそれぞれ移動する。遮蔽手段は、左扉246aおよび右扉246bを閉じた状態ではそれぞれの内側端部が重なり、遊技者が装飾図柄表示装置208を視認し難いように遮蔽する。左扉246aおよび右扉246bを開いた状態ではそれぞれの内側端部が装飾図柄表示装置208の表示画面の外側端部と若干重なるが、遊技者は装飾図柄表示装置208の表示の全てを視認可能である。また、左扉246aおよび右扉246bは、それぞれ任意の位置で停止可能であり、例えば、表示した装飾図柄がどの装飾図柄であるかを遊技者が識別可能な程度に、装飾図柄の一部だけを遮蔽するようなことができる。なお、左扉246aおよび右扉246bは、格子の孔から後方の装飾図柄表示装置208の一部を視認可能にしてもよいし、格子の孔の障子部分を半透明のレンズ体で塞ぎ、後方の装飾図柄表示装置208による表示を漠然と遊技者に視認させるようにしてもよいし、格子の孔の障子部分を完全に塞ぎ(遮蔽し)、後方の装飾図柄表示装置208を全く視認不可にしてもよい。
<制御部>
次に、図4を用いて、このパチンコ機100の制御部の回路構成について詳細に説明する。なお、同図は制御部の回路ブロック図を示したものである。パチンコ機100の制御部は、大別すると、遊技の中枢部分を制御する主制御部300と、主制御部300が送信するコマンド信号(以下、単に「コマンド」という)に応じて主に演出の制御を行う第1副制御部400と、第1副制御部400より送信されたコマンドに基づいて各種機器を制御する第2副制御部500と、主制御部300が送信するコマンドに応じて主に遊技球の払出しに関する制御を行う払出制御部600と、遊技球の発射制御を行う発射制御部630と、パチンコ機100に供給される電源を制御する電源制御部660と、によって構成している。
<主制御部>
まず、パチンコ機100の主制御部300について説明する。主制御部300は、主制御部300の全体を制御する基本回路302を備えている。基本回路302には、CPU304と、制御プログラムや各種データを記憶するためのROM306と、一時的にデータを記憶するためのRAM308と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O310と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ312と、プログラム処理の異常を監視するWDT314と、を搭載している。なお、ROM306やRAM308については他の記憶装置を用いてもよく、この点は後述する第1副制御部400や第2副制御部500についても同様である。この基本回路302のCPU304は、水晶発振器316bが出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。
また、基本回路302には、水晶発振器316aが出力するクロック信号を受信する度に0〜65535の範囲で数値を変動させるハードウェア乱数カウンタとして使用している乱数値生成回路(カウンタ回路)318(この回路には2つのカウンタを内蔵しているものとする)と、所定の球検出センサ、例えば各始動口、入賞口、可変入賞口を通過する遊技球を検出するセンサや、前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサを含む各種センサ320が出力する信号を受信し、増幅結果や基準電圧との比較結果を乱数値生成回路318および基本回路302に出力するためのセンサ回路322と、所定の図柄表示装置、例えば特図1表示装置212や特図2表示装置214の表示制御を行うための駆動回路324と、所定の図柄表示装置、例えば普図表示装置210の表示制御を行うための駆動回路326と、各種状態表示部328(例えば、普図保留ランプ216、特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220、高確中ランプ222等)の表示制御を行うための駆動回路330と、所定の可動部材、例えば特図2始動口232の羽根部材232aや可変入賞口234、235の扉部材等を開閉駆動する各種ソレノイド332を制御するための駆動回路334と、を接続している。本実施例では水晶発振器316aと乱数値生成回路318とが別に設けられているが、水晶発振器316aは乱数値生成回路318に含まれていてもよい。
なお、特図1始動口230に球が入賞したことを球検出センサ320が検出した場合には、センサ回路322は球を検出したことを示す信号を乱数値生成回路318に出力する。この信号を受信した乱数値生成回路318は、特図1始動口230に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。また、乱数値生成回路318は、特図2始動口232に球が入賞したことを示す信号を受信した場合も同様に、特図2始動口232に対応するカウンタのそのタイミングにおける値をラッチし、ラッチした値を、特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶する。
さらに、基本回路302には、情報出力回路336を接続しており、主制御部300は、この情報出力回路336を介して、外部のホールコンピュータ(図示省略)等が備える情報入力回路350にパチンコ機100の遊技情報(例えば、遊技状態)を出力する。
また、主制御部300には、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値を監視する電圧監視回路338を設けており、この電圧監視回路338は、電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を基本回路302に出力する。
また、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けており、CPU304は、この起動信号出力回路340から起動信号を入力した場合に、遊技制御を開始する(後述する主制御部メイン処理を開始する)。
また、主制御部300は、第1副制御部400にコマンドを送信するための出力インタフェースと、払出制御部600にコマンドを送信するための出力インタフェースとをそれぞれ備えており、この構成により、第1副制御部400および払出制御部600との通信を可能としている。なお、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信は一方向の通信であり、主制御部300は第1副制御部400および払出制御部600にコマンド等の信号を送信できるように構成しているが、第1副制御部400および払出制御部600からは主制御部300にコマンド等の信号を送信できないように構成している。ただし、主制御部300と第1副制御部400および払出制御部600との情報通信が双方向通信により行われるように構成してもよい。
<第1副制御部>
次に、パチンコ機100の第1副制御部400について説明する。第1副制御部400は、主に主制御部300が送信したコマンド等に基づいて第1副制御部400の全体を制御する基本回路402を備えている。基本回路402には、CPU404と、一時的にデータを記憶するためのRAM408と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O410と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ412とを搭載している。この基本回路402のCPU404は、水晶発振器414が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路402には、制御プログラムや各種演出データを記憶するためのROM406が設けられている。なお、ROM406は、制御プログラムと各種演出データとを別々のROMに記憶させてもよい。
また、基本回路402には、スピーカ120(およびアンプ)の制御を行うための音源IC(S−ROM)416と、各種ランプ418(例えば、チャンスボタンランプ138)の制御を行うための駆動回路420と、遮蔽装置246の駆動制御を行うための駆動回路432と、遮蔽装置246の現在位置を検出する遮蔽装置センサ430と、チャンスボタン136の押下を検出するチャンスボタンセンサ426と、スピーカ120から出力される音量を調整する音量調整スイッチ161と、設定操作部137の各ボタンの押下を検出する操作部センサ(図示せず)と、これらのセンサからの検出信号を基本回路402に出力するセンサ回路428と、CPU404からの信号に基づいてROM406に記憶された画像データ等を読み出してVRAM436のワークエリアを使用して表示画像を生成して装飾図柄表示装置208に画像を表示するVDP(ビデオ・ディスプレイ・プロセッサ)434と、を接続している。
<第2副制御部>
次に、パチンコ機100の第2副制御部500について説明する。第2副制御部500は、第1副制御部400が送信した制御コマンドを入力インタフェースを介して受信し、この制御コマンドに基づいて第2副制御部500の全体を制御する基本回路502を備えている。基本回路502は、CPU504と、一時的にデータを記憶するためのRAM508と、各種デバイスの入出力を制御するためのI/O510と、時間や回数等を計測するためのカウンタタイマ512とを搭載している。基本回路502のCPU504は、水晶発振器514が出力する所定周期のクロック信号をシステムクロックとして入力して動作する。また、基本回路502には、第2副制御部500の全体を制御するための制御プログラムおよびデータ、画像表示用のデータ等が記憶されたROM506が設けられている。
また、基本回路502には、演出可動体224の駆動制御を行うための駆動回路516と、演出可動体224の現在位置を検出する演出可動体センサ424と、演出可動体センサ424からの検出信号を基本回路502に出力するセンサ回路518と、遊技盤用ランプ532の制御を行うための遊技盤用ランプ駆動回路530と、遊技台枠用ランプ542の制御を行うための遊技台枠用ランプ駆動回路540と、遊技盤用ランプ駆動回路530および遊技台枠用ランプ駆動回路540との間でシリアル通信による点灯制御を行うシリアル通信制御回路520と、を接続している。
<払出制御部、発射制御部、電源制御部>
次に、パチンコ機100の払出制御部600、発射制御部630、電源制御部660について説明する。払出制御部600は、主に主制御部300が送信したコマンド等の信号に基づいて払出装置152の払出モータ602を制御するとともに、払出センサ604が出力する制御信号に基づいて賞球または貸球の払出しが完了したか否かを検出する。また払出制御部600は、インタフェース部606を介して、パチンコ機100とは別体で設けられたカードユニット608との通信を行う。
発射制御部630は、払出制御部600が出力する、発射許可または停止を指示する制御信号や、球発射ハンドル134内に設けた発射強度出力回路が出力する、遊技者による球発射ハンドル134の操作量に応じた発射強度を指示する制御信号に基づいて、発射杆146および発射槌148を駆動する発射モータ632の制御や、上皿126から発射装置110に球を供給する球送り装置634の制御を行う。
電源制御部660は、パチンコ機100に外部から供給される交流電源を直流化し、所定の電圧に変換して主制御部300、第1副制御部400等の各制御部や払出装置152等の各装置に供給する。さらに、電源制御部660は、外部からの電源が断たれた後も所定の部品(例えば主制御部300のRAM308等)に所定の期間(例えば10日間)電源を供給するための蓄電回路(例えば、コンデンサ)を備えている。なお、本実施の形態では、電源制御部660から払出制御部600と第2副制御部500に所定電圧を供給し、払出制御部600から主制御部300と第2副制御部500と発射制御部630に所定電圧を供給しているが、各制御部や各装置に他の電源経路で所定電圧を供給してもよい。
<図柄の種類>
次に、図5(a)〜(c)を用いて、パチンコ機100の特図1表示装置212、特図2表示装置214、装飾図柄表示装置208、普図表示装置210が停止表示する特図および普図の種類について説明する。図5(a)は特図1の停止図柄態様の一例を示したものであり、図5(b)は特図2の停止図柄態様の一例を示したものである。特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したことを条件として特図1変動遊技が開始され、特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件として特図2変動遊技が開始される。特図1変動遊技が開始されると、特図1表示装置212は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図1の変動表示」を行う。また、特図2変動遊技が開始されると、特図2表示装置214は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「特図2の変動表示」を行う。これらの「特図1の変動表示」および「特図2の変動表示」が本実施形態にいう図柄の変動表示の一例に相当する。そして、特図1の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図1表示装置212は特図1の停止図柄態様を停止表示し、特図2の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、特図2表示装置214は特図2の停止図柄態様を停止表示する。したがって、「特図1の変動表示」を開始してから特図1の停止図柄態様を停止表示するまで、あるいは「特図2の変動表示」を開始してから特図2の停止図柄態様を停止表示するまでが本実施形態にいう図柄変動表示の一例に相当し、以下、この「特図1または2の変動表示」を開始してから特図1または2の停止図柄態様を停止表示するまでの一連の表示を図柄変動表示と称する。また、特図1または2の停止図柄態様を停止表示している場合の表示を図柄停止表示と称する。図柄変動表示および図柄停止表示は複数回、連続して行われることがある。
図5(a)には、特図1の図柄停止表示における停止図柄態様として「特図A」〜「特図F」の5種類の特図が示されている。図5(a)においては、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。「特図A」は15ラウンド(15R)特別大当り図柄であり、「特図B」は15R大当り図柄である。本実施形態のパチンコ機100では、特図変動遊技における大当りか否かの決定はハードウェア乱数の抽選によって行い、特別大当りか否かの決定はソフトウェア乱数の抽選によって行う。大当りと特別大当りの違いは、次回の特図変動遊技で、大当りに当選する確率が高い(特別大当り)か低い(大当り)かの違いである。以下、この大当りに当選する確率が高い状態のことを特図高確率状態(以下、「特図確変」または単に「確変」という場合がある)と称し、その確率が低い状態のことを特図低確率状態と称する。また、15R特別大当り遊技終了後および15R大当り遊技終了後にはいずれも時短状態(電サポ状態)に移行する。時短については詳しくは後述するが、時短状態のことを普図高確率状態(以下、「普図確変」という場合がある)と称し、時短状態でない状態のことを普図低確率状態と称する。15R特別大当り図柄である「特図A」は、特図高確率普図高確率状態であり、15R大当り図柄である「特図B」は、特図低確率普図高確率状態である。これらの「特図A」および「特図B」は、遊技者に対する有利度が相対的に大きくなる図柄である。
「特図C」は突然確変と称される2R大当たり図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。すなわち、15Rである「特図A」と比べて、「特図D」は2Rである点が異なり、突然確変による大当り遊技終了後に時短状態に移行する。
「特図D」は潜伏確変または隠れ確変と称される2R大当り図柄であり、特図高確率普図低確率状態である。「特図D」は、2Rであるとともに、時短状態に移行しない状態である。
「特図E」は小当り図柄であり、特図低確率普図低確率状態である。また、「特図F」ははずれ図柄であり、遊技者に対する有利度が相対的に小さくなる図柄である。
図5(b)には、特図2の図柄停止表示における停止図柄態様として「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が示されている。「特図a」は16R特別大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図b」は8R特別大当り図柄であり、特図高確率普図高確率状態である。「特図c」は8R大当り図柄であり、特図低確率普図高確率状態である。「特図d」ははずれ図柄である。本実施の形態では、特図1の停止図柄態様として「特図A」〜「特図F」の6種類の特図が用いられるのに対して、特図2の停止図柄態様としては「特図a」〜「特図d」の4種類の特図が用いられる。このように構成することにより、大当りとなる確率および確変となる確率を変更せずに、特図1と特図2の有利度に差を設けることができる場合がある。本実施例では、特図2の有利度は特図1の有利度よりも高くなっている。例えば、特図1の大当りには出玉のほとんど得られない潜伏確変(特図D)が含まれているのに対し、特図2の大当りには潜伏確変が含まれていない。
図5(c)は装飾柄の一例を示したものである。本実施形態の装飾図柄には、「装飾1」〜「装飾10」の10種類がある。特図1始動口230または特図2始動口232に球が入賞したこと、すなわち、特図1始動口230に球が入球したことを第1始動口センサが検出したこと、あるいは特図2始動口232に球が入球したことを第2始動口センサが検出したことを条件にして、装飾図柄表示装置208の左図柄表示領域208a、中図柄表示領域208b、右図柄表示領域208cの各図柄表示領域に、「装飾1」→「装飾2」→「装飾3」→・・・→「装飾9」→「装飾10」→「装飾1」→・・・の順番で表示を切り替える「装飾図柄の変動表示」を行う。
そして、「特図A」の15R特別大当り、「特図B」の15R大当り、「特図a」の16R特別大当り、「特図b」の8R特別大当り、「特図c」の8R大当りを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに同じ装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾1−装飾1−装飾1」や「装飾2−装飾2−装飾2」等)を停止表示する。「特図A」の15R特別大当り、「特図a」の16R特別大当りを明示的に報知する場合には、同じ奇数の装飾図柄が3つ並んだ図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」や「装飾7−装飾7−装飾7」等)を停止表示する。
また、「特図D」の潜伏確変(隠れ確変)と称される2R大当り、あるいは「特図E」の小当りを報知する場合には、「装飾1−装飾2−装飾3」や「装飾1−装飾3−装飾5」を停止表示する。一方、「特図F」、「特図d」のはずれを報知する場合には、図柄表示領域208a〜208cに図5(c)に示す図柄組合せ以外の図柄組合せを停止表示する。
図5(d)は普図の停止表示図柄の一例を示したものである。本実施形態の普図の停止表示態様には、当り図柄である「普図A」と、はずれ図柄である「普図B」の2種類がある。普図始動口228´を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210´は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図B」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。
<主制御部メイン処理>
次に、図6を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部メイン処理について説明する。なお、同図は主制御部メイン処理の流れを示すフローチャートである。上述したように、主制御部300には、電源が投入されると起動信号(リセット信号)を出力する起動信号出力回路(リセット信号出力回路)340を設けている。この起動信号を入力した基本回路302のCPU304は、リセット割込によりリセットスタートしてROM306に予め記憶している制御プログラムに従って主制御部メイン処理を実行する。
まずステップS101では、初期設定1を行う。初期設定1では、CPU304のスタックポインタ(SP)へのスタック初期値の設定(仮設定)、割込マスクの設定、I/O310の初期設定、RAM308に記憶する各種変数の初期設定、WDT314への動作許可および初期値の設定等を行う。なお、本実施の形態では、WDT314に、初期値として32.8msに相当する数値を設定する。
ステップS101の次のステップS103では、WDT314のカウンタの値をクリアし、WDT314による時間計測を再始動する。ステップS103の次のステップS105では、低電圧信号がオンであるか否か、すなわち、電圧監視回路338が、電源制御部660から主制御部300に供給している電源の電圧値が所定の値(本実施例では9V)未満である場合に電圧が低下したことを示す低電圧信号を出力しているか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(CPU304が電源の遮断を検知した場合)にはステップS103に戻り、低電圧信号がオフの場合(CPU304が電源の遮断を検知していない場合)にはステップS107に進む。なお、電源が投入された直後で未だ上記所定の値(9V)に達しない場合にもステップS103に戻り、供給電圧がその所定の値以上になるまで、ステップS105は繰り返し実行される。
ステップS107では、初期設定2を行う。初期設定2では、後述する主制御部タイマ割込処理を定期毎に実行するための周期を決める数値をカウンタタイマ312に設定する処理、I/O310の所定のポート(例えば試験用出力ポート、第1副制御部400への出力ポート)からクリア信号を出力する処理、RAM308への書込みを許可する設定等を行う。
ステップS107の次のステップS109では、電源の遮断前(電断前)の状態に復帰するか否かの判定を行い、電断前の状態に復帰しない場合(主制御部300の基本回路302を初期状態にする場合)には初期化処理(ステップS113)に進む。具体的には、最初に、電源基板に設けたRWMクリアスイッチ180を遊技店の店員などが操作した場合に送信されるRAMクリア信号がオン(操作があったことを示す)であるか否か、すなわちRAMクリアが必要であるか否かを判定し、RAMクリア信号がオンの場合(RAMクリアが必要な場合)には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。一方、RAMクリア信号がオフの場合(RAMクリアが必要でない場合)には、RAM308に設けた電源ステータス記憶領域に記憶した電源ステータスの情報を読み出し、この電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報であるか否かを判定する。そして、電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報でない場合には、基本回路302を初期状態にすべくステップS113に進む。電源ステータスの情報がサスペンドを示す情報である場合には、RAM308の所定の領域(例えば全ての領域)に記憶している1バイトデータを初期値が0である1バイト構成のレジスタに全て加算することによりチェックサムを算出し、算出したチェックサムの結果が特定の値(例えば0)であるか否か(チェックサムの結果が正常であるか否か)を判定する。そして、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)の場合(チェックサムの結果が正常である場合)には電断前の状態に復帰すべくステップS111に進み、チェックサムの結果が特定の値(例えば0)以外である場合(チェックサムの結果が異常である場合)には、パチンコ機100を初期状態にすべくステップS113に進む。
ステップS111では、復電処理を行う。この復電処理では、電断時にRAM308に設けられたスタックポインタ退避領域に記憶しておいたスタックポインタの値を読み出し、スタックポインタに再設定(本設定)する。また、電断時にRAM308に設けられたレジスタ退避領域に記憶しておいた各レジスタの値を読み出し、各レジスタに再設定した後、割込許可の設定を行う。以降、CPU304が、再設定後のスタックポインタやレジスタに基づいて制御プログラムを実行する結果、パチンコ機100は電源断時の状態に復帰する。すなわち、電断直前にタイマ割込処理(後述)に分岐する直前に行った(ステップS115内の所定の)命令の次の命令から処理を再開する。また、主制御部300のRAM308には、送信情報記憶領域が設けられている。このステップS111では、その送信情報記憶領域に、復電コマンドをセットする。この復電コマンドは、電源断時の状態に復帰したことを表すコマンドであり、後述する、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113では、初期化処理を行う。この初期化処理では、割込禁止の設定、スタックポインタへのスタック初期値の設定(本設定)、RAM308の全ての記憶領域の初期化などを行う。さらにここで、主制御部300のRAM308に設けられた送信情報記憶領域に正常復帰コマンドをセットする。この正常復帰コマンドは、主制御部300の初期化処理(ステップS113)が行われたことを表すコマンドであり、復電コマンドと同じく、主制御部300のタイマ割込処理におけるコマンド設定送信処理(ステップS233)において、第1副制御部400へ送信される。
ステップS113の次のステップS115では、割込禁止の設定を行った後、基本乱数初期値更新処理を行う。この基本乱数初期値更新処理では、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタの初期値を生成するための3つの初期値生成用乱数カウンタと、普図変動時間決定用乱数値、および特図変動時間決定用乱数値それぞれを生成するための2つの乱数カウンタとを更新する。例えば、普図変動時間決定用乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図変動時間決定用乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。他の初期値生成用乱数カウンタ、乱数カウンタもそれぞれ同様に更新する。なお、初期値生成用乱数カウンタは、後述する基本乱数初期値更新処理(ステップS207)でも更新する。主制御部300は、所定の周期ごとに開始するタイマ割込処理を行っている間を除いて、ステップS115の処理を繰り返し実行する。
<主制御部タイマ割込処理>
次に、図7を用いて、主制御部300のCPU304が実行する主制御部タイマ割込処理について説明する。なお、同図は主制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。主制御部300は、所定の周期(本実施例では約2msに1回)でタイマ割込信号を発生するカウンタタイマ312を備えており、このタイマ割込信号を契機として主制御部タイマ割込処理を所定の周期で開始する。
まずステップS201では、タイマ割込開始処理を行う。このタイマ割込開始処理では、CPU304の各レジスタの値をスタック領域に一時的に退避する処理などを行う。ステップS201の次のステップS203では、WDT314のカウント値が初期設定値(本実施例では32.8ms)を超えてWDT割込が発生しないように(処理の異常を検出しないように)、WDTを定期的に(本実施例では、主制御部タイマ割込の周期である約2msに1回)リスタートを行う。
ステップS203の次のステップS205では、入力ポート状態更新処理を行う。この入力ポート状態更新処理では、I/O310の入力ポートを介して、上述の前面枠扉開放センサや内枠開放センサや下皿満タンセンサ、各種の球検出センサを含む各種センサ320の検出信号を入力して検出信号の有無を監視し、RAM308に各種センサ320ごとに区画して設けた信号状態記憶領域に記憶する。球検出センサの検出信号を例にして説明すれば、前々回のタイマ割込処理(約4ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前回検出信号記憶領域から読み出し、この情報をRAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた前々回検出信号記憶領域に記憶し、前回のタイマ割込処理(約2ms前)で検出した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を、RAM308に各々の球検出センサごとに区画して設けた今回検出信号記憶領域から読み出し、この情報を上述の前回検出信号記憶領域に記憶する。また、今回検出した各々の球検出センサの検出信号を、上述の今回検出信号記憶領域に記憶する。
また、ステップS205では、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域の各記憶領域に記憶した各々の球検出センサの検出信号の有無の情報を比較し、各々の球検出センサにおける過去3回分の検出信号の有無の情報が入賞判定パターン情報と一致するか否かを判定する。一個の遊技球が一つの球検出センサを通過する間に、約2msという非常に短い間隔で起動を繰り返すこの主制御部タイマ割込処理は何回か起動する。このため、主制御部タイマ割込処理が起動する度に、ステップS205では、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号を確認することになる。この結果、上述の前々回検出信号記憶領域、前回検出信号記憶領域、および今回検出信号記領域それぞれに、同じ遊技球が同じ球検出センサを通過したことを表す検出信号が記憶される。すなわち、遊技球が球検出センサを通過し始めたときには、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りになる。本実施の形態では、球検出センサの誤検出やノイズを考慮して、検出信号無しの後に検出信号が連続して2回記憶されている場合には、入賞があったと判定する。
主制御部300のROM306には、入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)が記憶されている。ステップS205では、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、予め定めた入賞判定パターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号無し、前回検出信号有り、今回検出信号有りであることを示す情報)と一致した場合に、一般入賞口226、可変入賞口234、235、特図1始動口230、および特図2始動口232への入球、または普図始動口228の通過があったと判定する。すなわち、これらの入賞口226、234、235やこれらの始動口230、232、228への入賞があったと判定する。例えば、一般入賞口226への入球を検出する一般入賞口センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致した場合には、一般入賞口226へ入賞があったと判定し、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行うが、過去3回分の検出信号の有無の情報が上述の入賞判定パターン情報と一致しなかった場合には、以降の一般入賞口226への入賞に伴う処理を行わずに後続の処理に分岐する。
また、主制御部300のROM306には、入賞判定クリアパターン情報(本実施の形態では、前々回検出信号有り、前回検出信号無し、今回検出信号無しであることを示す情報)が記憶されている。入賞が一度あったと判定した後は、各々の球検出センサにおいて過去3回分の検出信号の有無の情報が、その入賞判定クリアパターン情報に一致するまで入賞があったとは判定せず、入賞判定クリアパターン情報に一致すれば、次からは上記入賞判定パターン情報に一致するか否かの判定を行う。
ステップS205の次のステップS207では基本乱数初期値更新処理を行い、その次のステップS209では基本乱数更新処理を行う。これらの基本乱数初期値更新処理および基本乱数更新処理では、上記ステップS115で行った初期値生成用乱数カウンタの更新を行い、次に主制御部300で使用する、普図当選乱数値、特図1乱数値、および特図2乱数値をそれぞれ生成するための3つの乱数カウンタを更新する。例えば、普図当選乱数値として取り得る数値範囲が0〜100とすると、RAM308に設けた普図当選乱数値を生成するための乱数カウンタ記憶領域から値を取得し、取得した値に1を加算してから元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。このとき、取得した値に1を加算した結果が101であれば0を元の乱数カウンタ記憶領域に記憶する。また、取得した値に1を加算した結果、乱数カウンタが一周していると判定した場合には、それぞれの乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタの値を取得し、乱数カウンタの記憶領域にセットする。
例えば、0〜100の数値範囲で変動する普図当選乱数値生成用の乱数カウンタから値を取得し、取得した値に1を加算した結果が、RAM308に設けた所定の初期値記憶領域に記憶している前回設定した初期値と等しい値(例えば7)である場合に、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタに対応する初期値生成用乱数カウンタから値を初期値として取得し、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタにセットするとともに、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するために、今回設定した初期値を上述の初期値記憶領域に記憶しておく。また、普図当選乱数値生成用の乱数カウンタが次に1周したことを判定するための上述の初期値記憶領域とは別に、特図1乱数値生成用の乱数カウンタおよび特図2乱数値生成用の乱数カウンタがそれぞれ1周したことを判定するための初期値記憶領域をRAM308に設けている。なお、本実施の形態では特図1乱数値を取得するためのカウンタと特図2乱数値を取得するためのカウンタとを別に設けたが、同一のカウンタを用いてもよい。
ステップS209の次のステップS211では、演出乱数更新処理を行う。この演出乱数更新処理では、主制御部300で使用する演出用乱数値を生成するための乱数カウンタを更新する。
ステップS211の次のステップS213では、タイマ更新処理を行う。このタイマ更新処理では、普図表示装置210に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための普図表示図柄更新タイマ、特図1表示装置212に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図1表示図柄更新タイマ、特図2表示装置214に図柄を変動・停止表示する時間を計時するための特図2表示図柄更新タイマ、所定の入賞演出時間、所定の開放時間、所定の閉鎖時間、所定の終了演出期間などを計時するためのタイマなどを含む各種タイマを更新する。
ステップS213の次のステップS215では、入賞口カウンタ更新処理を行う。この入賞口カウンタ更新処理では、入賞口226、234、235や始動口230、232、228に入賞があった場合に、RAM308に各入賞口ごと、あるいは各始動口ごとに設けた賞球数記憶領域の値を読み出し、1を加算して、元の賞球数記憶領域に設定する。
ステップS215の次のステップS217では、入賞受付処理を行う。この入賞受付処理では、特図1始動口230、特図2始動口232、普図始動口228および可変入賞口234、235への入賞があったか否かを判定する。ここでは、ステップS205における入賞判定パターン情報と一致するか否かの判定結果を用いて判定する。
特図1始動口230へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図1保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路(ハード乱数回路)318の特図1始動口230に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図1当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図1乱数値生成用乱数カウンタから特図1乱数値を取得して特図1乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図1乱数値記憶領域内の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組は、特図1保留数記憶領域に記憶された特図1保留数と同数分だけ、特図1乱数値記憶領域に格納される。特図1乱数値記憶領域内では、特図1保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位(最先)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータ(始動情報)が消去されるとともに、残余の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位(最後)の特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図1当選乱数値および特図1乱数値の組のデータが書き込まれる。
特図2始動口232へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する特図2保留数記憶領域が満タンでない場合、乱数値生成回路318の特図2始動口232に対応する内蔵のカウンタ値記憶用レジスタに記憶された値に所定の加工を施して生成した特図2当選乱数値を取得するとともに、RAM308に設けた特図2乱数値生成用乱数カウンタから特図2乱数値を取得して特図2乱数値記憶領域に取得順に格納する。特図2乱数値記憶領域内の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組は、特図2保留数記憶領域に記憶された特図2保留数と同数分だけ、特図2乱数値記憶領域に格納される。特図2乱数値記憶領域内では、特図2保留数が1つ減るごとに保留順位が最上位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータ(始動情報)が消去されるとともに、残余の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの保留順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2保留数が1つ増えるごとに、保留順位が最下位の特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータの次の保留順位に新たな特図2当選乱数値および特図2乱数値の組のデータが書き込まれる。
普図始動口228へ入賞があった場合かつRAM308に設けた対応する普図保留数記憶領域が満タンでない場合、普図当選乱数値生成用乱数カウンタから値を普図当選乱数値として取得して対応する普図乱数値記憶領域に格納する。可変入賞口234、235へ入賞があった場合には、可変入賞口用の入賞記憶領域に、可変入賞口234、235に球が入球したことを示す情報を格納する。
ステップS217の次のステップS219では、払出要求数送信処理を行う。なお、払出制御部600に出力する出力予定情報および払出要求情報は、例えば1バイトで構成しており、ビット7にストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット6に電源投入情報(オンの場合、電源投入後一回目のコマンド送信であることを示す)、ビット4〜5に暗号化のための今回加工種別(0〜3)、およびビット0〜3に暗号化加工後の払出要求数を示すようにしている。
ステップS219の次のステップS221では、普図状態更新処理を行う。この普図状態更新処理は、普図の状態に対応する複数の処理のうちの1つの処理を行う。例えば、普図変動表示の途中(上述する普図表示図柄更新タイマの値が1以上)における普図状態更新処理では、普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は普図の変動表示(普図変動遊技)を行う。
また、普図変動表示時間が経過したタイミング(普図表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、普図当りフラグがオンの場合には、当り図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、普図当りフラグがオフの場合には、はずれ図柄の表示態様となるように普図表示装置210を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行う。また、主制御部300のRAM308には、普図状態更新処理に限らず各種の処理において各種の設定を行う設定領域が用意されている。ここでは、上記点灯・消灯駆動制御を行うとともに、その設定領域に普図停止表示中であることを示す設定を行う。この制御を行うことで、普図表示装置210は、当り図柄(図5(d)に示す普図A)およびはずれ図柄(図5(d)に示す普図B)いずれか一方の図柄の確定表示を行う。さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)、その表示を維持するためにRAM308に設けた普図停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された図柄が所定期間停止表示され、普図変動遊技の結果が遊技者に報知される。
また、普図変動遊技の結果が当りであれば、普図当りフラグがオンにされる。この普図当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図作動中を設定するとともに、所定の開放期間(例えば2秒間)、特図2始動口232の羽根部材232aの開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、羽根部材232aを開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(羽根開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば500ms)、羽根部材の開閉駆動用のソレノイド332に、羽根部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた羽根閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。
また、所定の閉鎖期間が終了したタイミング(羽根閉鎖時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する普図状態更新処理では、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。さらに、普図変動遊技の結果がはずれであれば、普図当りフラグがオフにされる。この普図当りフラグがオフの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(普図停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における普図状態更新処理でも、RAM308の設定領域に普図非作動中を設定する。普図非作動中の場合における普図状態更新処理では、何もせずに次のステップS223に移行するようにしている。
ステップS223では、普図関連抽選処理を行う。この普図関連抽選処理では、普図変動遊技および特図2始動口232の開閉制御を行っておらず(普図の状態が非作動中)、かつ、保留している普図変動遊技の数が1以上である場合に、上述の乱数値記憶領域に記憶している普図当選乱数値に基づいた乱数抽選により普図変動遊技の結果を当選とするか、不当選とするかを決定する当り判定を行う。当選とする場合にはRAM308に設けた普図当りフラグをオンに設定し、不当選の場合には普図当りフラグをオフに設定する。また、当り判定の結果に関わらず、次に上述の普図変動時間決定用乱数値生成用の乱数カウンタの値を普図変動時間決定用乱数値として取得し、取得した普図変動時間決定用乱数値に基づいて複数の変動時間のうちから普図表示装置210に普図を変動表示する時間を1つ選択し、この変動表示時間を、普図変動表示時間として、RAM308に設けた普図変動時間記憶領域に記憶する。なお、保留している普図変動遊技の数は、RAM308に設けた普図保留数記憶領域に記憶するようにしており、当り判定をする度に、保留している普図変動遊技の数から1を減算した値を、この普図保留数記憶領域に記憶し直すようにしている。また当り判定に使用した乱数値を消去する。
ステップS223の次のステップS224では、特図先読み処理を行う。特図先読み処理の詳細については後述する。次いで、特図1および特図2それぞれについての特図状態更新処理を行うが、最初に、特図2についての特図状態更新処理(特図2状態更新処理)を行う(ステップS225)。この特図2状態更新処理では、特図2の状態に応じて、次の複数の処理のうちの1つの処理を行う。
例えば、特図2変動表示の途中(上述の特図2表示図柄更新タイマの値が1以上)における特図2状態更新処理では、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯と消灯を繰り返す点灯・消灯駆動制御を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は特図2の変動表示(特図2変動遊技)を行う。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転開始設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶してから処理を終了する。
また、主制御部300のRAM308には、16R大当りフラグ、15R大当りフラグ、8R大当りフラグ、2R大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグ、および普図確率変動フラグ等のフラグが用意されている。これらのフラグは、後述する特図2関連抽選処理において、決定した停止図柄に基づいてオンまたはオフに設定される。特図2変動表示時間が経過したタイミング(特図2表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、例えば、16R大当りフラグがオンの場合には図5(b)に示す特図a、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には特図b、8R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図c、はずれフラグがオンの場合には特図dそれぞれの態様となるように、特図2表示装置214を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図2停止表示中であることを表す設定を行う。この制御を行うことで、特図2表示装置214は、特図a〜特図dのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。
さらにその後、所定の停止表示期間(例えば500ms)その表示を維持するために、RAM308に設けた特図2停止時間管理用タイマの記憶領域に停止期間を示す情報を設定する。この設定により、確定表示された特図2が所定期間停止表示され、特図2変動遊技の結果が遊技者に報知される。また、RAM308に設けられた時短回数記憶部に記憶された時短回数が1以上であれば、その時短回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動中でなければ、時短フラグをオフにする。さらに、大当り遊技中(特別遊技状態中)にも、時短フラグをオフにする。また、RAM308に設けられた確変回数記憶部に記憶された確変回数が1以上であれば、その確変回数から1を減算し、減算結果が1から0となった場合は、特図確率変動フラグをオフにする。
また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で回転停止設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶するとともに、変動表示を停止する図柄が特図2であることを示す特図2識別情報を、後述するコマンドデータに含める情報としてRAM308に追加記憶してから処理を終了する。
また、特図2変動遊技の結果が大当りであれば、大当りフラグがオンにされる。大当りフラグがオンの場合には、所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2作動中を設定するとともに、所定の入賞演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを開始することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するために、RAM308に設けた特図2待機時間管理用タイマの記憶領域に入賞演出期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で入賞演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の入賞演出期間が終了したタイミング(特図2待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の開放期間(例えば29秒間、または可変入賞口234、235に所定球数(例えば10球)の遊技球の入賞を検出するまで)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を開放状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉開放時間管理用タイマの記憶領域に開放期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口開放設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の開放期間が終了したタイミング(扉開放時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、所定の閉鎖期間(例えば1.5秒間)可変入賞口234、235の扉部材の開閉駆動用のソレノイド(各種ソレノイド332の一部)に、扉部材を閉鎖状態に保持する信号を出力するとともに、RAM308に設けた扉閉鎖時間管理用タイマの記憶領域に閉鎖期間を示す情報を設定する。また、コマンド設定送信処理(ステップS233)で大入賞口閉鎖設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、扉部材の開放・閉鎖制御を所定回数(本実施の形態では、特図2の場合は16ラウンドまたは8ラウンド、特図1の場合は15ラウンドまたは2ラウンド)繰り返し、終了したタイミングで開始する特図2状態更新処理では、所定の終了演出期間(例えば3秒間)すなわち装飾図柄表示装置208による大当りを終了することを遊技者に報知する画像を表示している期間待機するように設定するために、RAM308に設けた演出待機時間管理用タイマの記憶領域に演出待機期間を示す情報を設定する。また、普図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた時短回数記憶部に時短回数(例えば、100回)をセットするともに、RAM308に設けられた時短フラグをオンにする。なお、その普図確率変動フラグがオフに設定されていれば、時短回数記憶部に時短回数をセットすることもなく、また時短フラグをオンにすることもない。
ここにいう時短とは、特図変動遊技における大当りを終了してから、次の大当りを開始するまでの時間を短くするため、パチンコ機が遊技者にとって有利な状態になることをいう。時短フラグがオンに設定されていると、普図高確率状態(普図確変)である。普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、普図変動遊技で当りになる確率が高い。また、普図高確率状態の方が、普図低確率状態に比べて普図変動遊技の変動時間は短くなる(普図変短)。さらに、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、特図2始動口232の一対の羽根部材232aの1回の開放における開放時間が長くなり易い(電チュー開延)。加えて、普図高確率状態では普図低確率状態に比べて、一対の羽根部材232aは多く開き易い。これらの普図確変、普図変短、電チュー開延のいずれかが設定される状態を電サポ(電動チューリップによる始動口入賞サポート)状態という。
また、上述のごとく、時短フラグは、大当り遊技中(特別遊技状態中)にはオフに設定される。したがって、大当り遊技中には、普図低確率状態が維持される。これは、大当り遊技中に普図高確率状態であると、大当り遊技中に可変入賞口234、235に所定の個数、遊技球が入球するまでの間に特図2始動口232に多くの遊技球が入球し、大当り中に獲得することができる遊技球の数が多くなってしまい射幸性が高まってしまうという問題があり、これを解決するためのものである。
また、特図確率変動フラグがオンに設定されていれば、この大当り遊技の終了と同時に、RAM308に設けられた確変回数記憶部に確変回数(例えば、10000回)をセットする。
さらに、コマンド設定送信処理(ステップS233)で終了演出設定送信処理を実行させることを示す所定の送信情報を上述の送信情報記憶領域に追加記憶する。
また、所定の終了演出期間が終了したタイミング(演出待機時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図2状態更新処理では、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。
さらに、特図2変動遊技の結果がはずれであれば、はずれフラグがオンにされる。このはずれフラグがオンの場合には、上述した所定の停止表示期間が終了したタイミング(特図2停止時間管理用タイマの値が1から0になったタイミング)における特図2状態更新処理でも、RAM308の設定領域に特図2非作動中を設定する。特図2非作動中の場合における特図2状態更新処理では、何もせずに次のステップS227に移行するようにしている。
続いて、特図1についての特図状態更新処理(特図1状態更新処理)を行う(ステップS227)。この特図1状態更新処理では、特図1の状態に応じて、上述の特図2状態更新処理で説明した各処理を行う。この特図1状態更新処理で行う各処理は、上述の特図2状態更新処理で説明した内容の「特図2」を「特図1」と読み替えた処理と同一であるため、その説明は省略する。ただし、本実施例では特図1の停止図柄態様が特図2の停止図柄態様と異なるため、特図1変動表示時間が経過したタイミング(特図1表示図柄更新タイマの値が1から0になったタイミング)で開始する特図1状態更新処理については特図2状態更新処理と異なる。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理では、例えば、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオンの場合には図5(a)に示す特図A、15R大当りフラグがオン、特図確率変動フラグがオフの場合には特図B、2R大当りフラグがオンの場合には特図D、小当りフラグがオンの場合には特図E、はずれフラグがオンの場合には特図Fそれぞれの態様となるように、特図1表示装置212を構成する7セグメントLEDの点灯・消灯駆動制御を行い、RAM308の設定領域に特図1停止表示中であることを表す設定を行う。上記タイミングで開始する特図1状態更新処理においてこの制御を行うことで、特図1表示装置212は、特図A〜特図Fのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。なお、特図2状態更新処理と特図1状態更新処理の順番は逆でもよい。
ステップS225およびステップS227における特図状態更新処理が終了すると、今度は、特図1および特図2それぞれについての特図関連抽選処理を行う。ここでも先に、特図2についての特図関連抽選処理(特図2関連抽選処理)を行い(ステップS229)、その後で、特図1についての特図関連抽選処理(特図1関連抽選処理)を行う(ステップS231)。特図2関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図2変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図2乱数値記憶領域内の最先の特図2当選乱数値および特図2乱数値を用いて実行される。特図1関連抽選処理は、特図1および特図2の変動遊技を行っておらず、特図1および特図2の状態がいずれも非作動中であり、かつ保留している特図1変動遊技の数が1以上であることを開始条件として、特図1乱数値記憶領域内の最先の特図1当選乱数値および特図1乱数値を用いて実行される。
これらの特図関連抽選処理についても、主制御部300が特図2関連抽選処理を特図1関連抽選処理よりも先に行うことで、特図2変動遊技の開始条件と、特図1変動遊技の開始条件が同時に成立した場合でも、特図2変動遊技が先に変動中となるため、特図1変動遊技は変動を開始しない。また、特図2変動遊技の保留数が1以上の場合には、特図1変動遊技の保留に関する抽選処理や変動遊技は行われない。また、装飾図柄表示装置208による、特図変動遊技の当否判定の結果の報知は、第1副制御部400によって行われ、特図2始動口232への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知が、特図1始動口230への入賞に基づく抽選の抽選結果の報知よりも優先して行われる。本実施の形態では、有利度の高い特図変動遊技(本実施例では特図2変動遊技)が有利度の低い特図変動遊技(本実施例では特図1変動遊技)よりも優先して行われる。このため、遊技状態の有利度に差を持たせ易くなる場合がある。
ステップS229の特図2関連抽選処理の場合には、主制御部300は、特図2乱数値記憶領域内の最先の(最も過去に記憶された)保留位置から特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を取得し、取得した特図2始動情報内の特図2当選乱数値およびRAM308内の特図確率変動フラグの値などに基づいて、ROM306に記憶された当否判定用テーブルを用いて大当りとするか、小当り(本実施例では小当りは特図1でのみ選択され得る)とするか、あるいははずれとするかの決定(当否判定)を行う。次いで、主制御部300は、取得した特図2始動情報内の特図2乱数値および決定した当否判定結果などに基づいて、ROM306に記憶された特図決定用テーブルを用いて特図2の変動表示後に停止表示する図柄(停止図柄)の決定を行う。次いで、主制御部300は、例えば、決定した当否判定結果、停止図柄、当該当否判定時の特図2保留数、取得した特図変動時間決定用乱数値等に基づいて、ROM306に記憶された各種テーブルを用いて特図2の変動表示時間(タイマ番号)の決定を行う。
主制御部300は、特図2乱数値記憶領域から最先の特図2始動情報を取り出した後、当該最先の特図2始動情報を特図2乱数値記憶領域から消去するとともに、特図2保留数記憶領域の特図2保留数を1減算する。このとき、特図2乱数値記憶領域から取り出した特図2始動情報をRAM308に設けた一時領域に記憶し、この一時領域に記憶している特図2始動情報に基づいて上述の決定を行うようにしてもよい。以上のような特図2関連抽選処理(ステップS229)の後に、特図1関連抽選処理(ステップS231)が同様にして行われる。
以上の説明では、有利度の高い特図2変動遊技が有利度の低い特図1変動遊技よりも優先して開始され、特図2の保留が特図1の保留よりも優先して消化される特図2優先変動を例に挙げたが、有利度の低い特図1変動遊技が有利度の高い特図2変動遊技よりも優先して開始され、特図1の保留が特図2の保留よりも優先して消化される特図1優先変動であってもよい。また、有利度の高い特図2変動遊技および有利度の低い特図1変動遊技のいずれを優先することもなく、特図1および特図2それぞれの保留に係る特図変動遊技を始動口入賞順に開始する始動口入賞順変動であってもよい。始動口入賞順変動では、保留の上限数が特図1および特図2に関わらず8つになるため、特図1および特図2のそれぞれにおいて保留の上限数が4つとなる優先変動と比較して、保留数の上限を上げることができる場合がある。
また以上の説明では、一方の特図の状態に応じて他方の特図の保留に関する抽選処理や変動遊技を行わないものとしたが、これに限定されるものではなく、前述の特図状態更新処理および特図関連抽選処理を特図1および特図2でそれぞれ独立して行うことで、複数の特図を同時に変動させるように構成してもよい。また、このように複数の特図を同時に変動させる場合には、装飾図柄表示装置208にそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の領域を設けるか、またはそれぞれの特図の抽選結果を表示する複数の装飾図柄表示装置を設けて、それぞれの抽選結果を別箇に表示してもよいし、1の表示が複数の特図の抽選結果を表示するように構成していてもよい。また、複数の特図に関する変動が同時に行われている場合に、先に変動を停止した特図の抽選結果が後に変動を停止する特図の抽選結果に影響を与えてもよい。
ステップS231の次のステップS233では、コマンド設定送信処理を行う。このコマンド設定送信処理では、各種のコマンドが第1副制御部400に送信される。なお、第1副制御部400に送信する出力予定情報は例えば16ビットで構成しており、ビット15はストローブ情報(オンの場合、データをセットしていることを示す)、ビット11〜14はコマンド種別(本実施の形態では、基本コマンド、図柄変動開始コマンド、図柄停止コマンド、入賞演出開始コマンド、終了演出開始コマンド、大当りラウンド数指定コマンド、復電コマンド、RAMクリアコマンド、特図保留増加コマンド、先読み結果情報コマンドなどコマンドの種類を特定可能な情報)、ビット0〜10はコマンドデータ(コマンド種別に対応する所定の情報)で構成している。
具体的には、ストローブ情報は上述のコマンド送信処理でオンまたはオフになるようにしている。また、コマンド種別が図柄変動開始(回転開始)コマンドの場合であればコマンドデータに、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図関連抽選処理で選択したタイマ番号などを示す情報を含み、図柄停止(回転停止)コマンドの場合であれば、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを含み、入賞演出開始コマンドおよび終了演出開始コマンドの場合であれば、特図確率変動フラグの値などを含み、大当りラウンド数指定コマンドの場合であれば特図確率変動フラグの値、大当りラウンド数などを含むようにしている。コマンド種別が基本コマンドを示す場合は、コマンドデータにデバイス情報、特図1始動口230への入賞の有無、特図2始動口232への入賞の有無、可変入賞口234、235への入賞の有無などを含む。先読み結果情報コマンドの場合であれば、特図1および特図2の種別、後述する先読み数記憶領域に記憶された先読み数、先読み結果記憶部に記憶された停止図柄等の情報をコマンドデータに含む。
また、上述の回転開始設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値、特図1関連抽選処理および特図2関連抽選処理で選択したタイマ番号、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の回転停止設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、各種大当りフラグ、小当りフラグ、はずれフラグ、特図確率変動フラグの値などを示す情報を設定する。
上述の入賞演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、入賞演出期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の終了演出設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している、演出待機期間中に装飾図柄表示装置208・各種ランプ418・スピーカ120に出力する演出制御情報、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口開放設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。上述の大入賞口閉鎖設定送信処理では、コマンドデータに、RAM308に記憶している大当りラウンド数、特図確率変動フラグの値、保留している特図1変動遊技または特図2変動遊技の数などを示す情報を設定する。
また、このステップS233では一般コマンド特図保留増加処理も行われる。この一般コマンド特図保留増加処理では、特図保留増加コマンドのコマンドデータにRAM308の送信用情報記憶領域に記憶している特図識別情報(特図1または特図2を示す情報)、予告情報(事前予告情報、偽事前予告情報、または事前予告無情報のいずれか)を設定する。
第1副制御部400では、受信した出力予定情報に含まれるコマンド種別により、主制御部300における遊技制御の変化に応じた演出制御の決定が可能になるとともに、出力予定情報に含まれているコマンドデータの情報に基づいて、演出制御内容を決定することができるようになる。
ステップS233の次のステップS235では、外部出力信号設定処理を行う。この外部出力信号設定処理では、RAM308に記憶している遊技情報を、情報出力回路336を介してパチンコ機100とは別体の情報入力回路350に出力する。
ステップS235の次のステップS237では、デバイス監視処理を行う。このデバイス監視処理では、ステップS205において信号状態記憶領域に記憶した各種センサの信号状態を読み出して、所定のエラーの有無、例えば前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無などを監視する。前面枠扉開放エラーまたは下皿満タンエラーを検出した場合には、第1副制御部400に送信すべき送信情報に、前面枠扉開放エラーの有無または下皿満タンエラーの有無を示すデバイス情報を設定する。また、各種ソレノイド332を駆動して特図2始動口232や、可変入賞口234の開閉を制御したり、駆動回路324、326、330を介して普図表示装置210、特図1表示装置212、特図2表示装置214、各種状態表示部328などに出力する表示データを、I/O310の出力ポートに設定する。また、払出要求数送信処理(ステップS219)で設定した出力予定情報をI/O310の出力ポートを介して払出制御部600に出力する。
ステップS237の次のステップS239では、低電圧信号がオンであるか否かを監視する。そして、低電圧信号がオンの場合(電源の遮断を検知した場合)にはステップS243に進み、低電圧信号がオフの場合(電源の遮断を検知していない場合)にはステップS241に進む。ステップS241では、タイマ割込終了処理を行う。このタイマ割込終了処理では、ステップS201で一時的に退避した各レジスタの値を元の各レジスタに設定したり、割込許可の設定などを行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。一方、ステップS243では、復電時に電断時の状態に復帰するための特定の変数やスタックポインタを復帰データとしてRAM308の所定の領域に退避し、入出力ポートの初期化等の電断処理を行い、その後、図6に示す主制御部メイン処理に復帰する。
図8は、主制御部タイマ割込処理の特図先読み処理(ステップS224)の流れの一例を示すフローチャートである。特図先読み処理では、主制御部300は、特図1および特図2のそれぞれにおいて増加した始動情報を先読みして、当否判定処理よりも前に停止図柄を事前判定し、事前判定結果(特図先読み結果)をRAM308内の先読み結果記憶部(図9(a)〜(e)参照)に記憶する。
ここで、RAM308内には、特図1の先読み結果を記憶する特図1用先読み結果記憶部と、特図1用先読み結果記憶部に記憶されている特図1先読み結果の数を特図1先読み数として記憶する特図1先読み数記憶領域とが設けられている。特図1用先読み結果記憶部は、本実施例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図1用先読み結果記憶部では、特図1先読み数が1つ減るごとに順位が最上位(最先)の特図1先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図1先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図1先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位(最後)の特図1先読み結果のデータの次の順位に新たな特図1先読み結果のデータが書き込まれる。
またRAM308内には、特図2の先読み結果を記憶する特図2用先読み結果記憶部と、特図2用先読み結果記憶部に記憶されている特図2先読み結果の数を特図2先読み数として記憶する特図2先読み数記憶領域とが設けられている。特図2用先読み結果記憶部は、本実施例では4個まで先読み結果を格納できるようになっている。特図2用先読み結果記憶部では、特図2先読み数が1つ減るごとに順位が最上位の特図2先読み結果のデータが消去されるとともに、残余の特図2先読み結果のデータの順位が1ずつ繰り上がるように処理される。また、特図2先読み数が1つ増えるごとに、順位が最下位の特図2先読み結果のデータの次の順位に新たな特図2先読み結果のデータが書き込まれる。
特図先読み処理において、まず主制御部300は、特図2の始動情報が増加しているか否かを判定する(ステップS301)。特図2の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば、特図2保留数記憶領域に記憶されている特図2保留数と、特図2先読み数記憶領域に記憶されている特図2先読み数とを比較して行う。主制御部300は、特図2保留数が特図2先読み数よりも大きい場合には特図2の始動情報が増加していると判定し、特図2保留数が特図2先読み数と等しい場合には特図2の始動情報は増加していないと判定する。特図2の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS303に進み、特図2の始動情報が増加していないと判定した場合にはステップS307に進む。
ステップS303では、増加した特図2始動情報(特図2当選乱数値および特図2乱数値の組)を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に、特図2乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図2始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図2変動遊技の停止図柄を、特図2関連抽選処理(ステップS229)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS303の次のステップS305では、事前判定で得られた特図2先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図2用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、ステップS307に移行する。
ステップS307では、主制御部300は、特図1の始動情報が増加しているか否かを判定する。特図1の始動情報が増加しているか否かの判定は、例えば特図2と同様に、特図1保留数記憶領域に記憶されている特図1保留数と、特図1先読み数記憶領域に記憶されている特図1先読み数とを比較して行う。特図1の始動情報が増加していると判定した場合にはステップS309に進み、特図1の始動情報が増加していないと判定した場合には特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS309では、RAM308内の各種フラグに基づいて、非電サポ中であるか否かを判定する。非電サポ中であると判定した場合にはステップS311に進み、非電サポ中でない(電サポ中(普図高確率状態)である)と判定した場合にはステップS315に進む。なお、本実施例では非電サポ中であるか否かを判定しているが、特図1先読み予告報知の実行条件を満たしているか否かを判定するようにしてもよい。例えば特図1先読み予告報知の実行条件としては、非電サポ中であること以外に、大当り遊技中でないこと等の条件が含まれる。
ステップS311では、増加した特図1始動情報(特図1当選乱数値および特図1乱数値の組)を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に、特図1乱数値記憶領域から先読みする。そして、先読みした特図1始動情報と、例えば当否判定時に用いる当否判定用テーブルおよび特図決定用テーブルを用いて、当該始動情報に係る特図1変動遊技の停止図柄を、特図1関連抽選処理(ステップS231)での当否判定処理よりも前に事前判定する。なお、この事前判定処理は、当否判定時に用いるテーブルではなく事前判定用の特別のテーブルを用いて行ってもよい。
ステップS311の次のステップS313では、事前判定で得られた特図1先読み結果としての停止図柄情報をRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
ステップS315では、増加した特図1始動情報を先読みせずに、始動情報を先読みしていないことを示す「未判定」情報を、停止図柄情報に代えてRAM308内の特図1用先読み結果記憶部の最先の空き領域に記憶する。その後、特図先読み処理を終了して主制御部タイマ割込処理に復帰する。
本実施の形態では、増加した始動情報のみを先読みして事前判定しているが、全ての始動情報を先読みして事前判定するようにしてもよい。また、上述のコマンド設定送信処理(ステップS233)において、増加分の始動情報の先読み結果のみを第1副制御部400に送信してもよいし、特図1用および特図2用先読み結果記憶部内の全ての先読み結果を第1副制御部400に送信してもよい。
また、図8に示すフローチャートでは、増加した特図2の始動情報については必ず先読みを実行し、増加した特図1の始動情報については電サポ中を除き必ず先読みを実行するようになっているが、増加した特図1および特図2の始動情報を先読みするか否かを抽選で決定するようにしてもよい。あるいは、主制御部300から先読み結果を受信した第1副制御部400において、例えば保留毎に先読み報知を実行するか否かを抽選で決定するようにしてもよい。また、遊技状態(例えば、非電サポ中であるか否か)等に関わらず、始動情報が増加した場合には必ず先読みを実行して先読み結果を先読み結果記憶部に記憶するとともに、該先読み結果を第1副制御部400に送信するように構成し、該第1副制御部400が該先読み結果を用いた抽選および演出を実行するか否かを判断するように構成してもよい。
図9は、RAM308内の先読み結果記憶部に先読み結果情報等が記憶された状態を例示している。図9(a)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(a)に示すように、特図1用先読み結果記憶部は、例えば特図1変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図1乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図1の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(a)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図E」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留2」には停止図柄情報として「特図E」(小当り)が記憶され、記憶領域「保留3」には停止図柄情報として「特図D」(潜伏確変)が記憶され、記憶領域「保留4」には停止図柄情報として「特図A」(15R特別大当り)が記憶されている。
図9(b)は、特図2用先読み結果記憶部に特図2先読み結果情報が記憶された状態の一例を示している。図9(b)に示すように、特図2用先読み結果記憶部は、例えば特図2変動遊技の保留可能数と同数(本実施の形態では、4つ)の記憶領域を有している。各記憶領域は、特図2乱数値記憶領域の保留順序(保留1〜保留4)に対応付けられている。各記憶領域のそれぞれには、特図2の停止図柄情報が記憶されるようになっている。図9(b)に示す例において、記憶領域「保留1」には停止図柄情報として「特図d」(はずれ)が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報が記憶されていない。なお、図9(b)において、停止図柄情報が記憶領域に記憶されていない状態を「なし」と表記している。
図9(c)は、電サポ中における特図1用先読み結果記憶部の例を示している。図9(c)に示すように、記憶領域「保留1」には、停止図柄情報に代えて「未判定」情報が記憶されている。記憶領域「保留2」〜「保留4」には、停止図柄情報も「未判定」情報も記憶されていない。
図9(d)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の他の一例を示している。図9(d)に示すように、記憶領域「保留1」には、特図1変動遊技の当否判定結果として「当たり」情報が記憶され、記憶領域「保留2」〜「保留3」には、特図1変動遊技の当否判定結果として「はずれ」情報が記憶され、記憶領域「保留4」には、当否判定結果を示す情報が記憶されていない。
図9(e)は、特図1用先読み結果記憶部に特図1先読み結果情報が記憶された状態の他の一例を示している。図9(e)に示すように、記憶領域「保留1」には、変動表示時間(タイマ番号)の決定に基づいて「タイマグループ1」情報が記憶され、変動表示時間(タイマ番号)の決定に基づいて「タイマグループ2」情報が記憶され、変動表示時間(タイマ番号)の決定に基づいて「タイマグループ7」情報が記憶され、記憶領域「保留4」には、当否判定結果を示す情報が記憶されていない。ここで、タイマグループとは、複数種類のタイマ番号(または変動表示時間)で構成される情報をいい、例えば、タイマグループ1は、タイマ1〜5の5種類のタイマ番号で構成され、タイマグループ2は、タイマ6〜7の2種類のタイマ番号で構成され、タイマグループ7は、タイマ18〜22の5種類のタイマ番号で構成されている。またそれぞれのタイマグループは例えば、タイマグループ1が即はずれ系、タイマグループ2が期待小(はずれ)、タイマグループ7が期待大(当り)など、当否およびその期待度によって分類されている。
以上の説明では、停止図柄のみを事前判定し、停止図柄情報のみを先読み結果記憶部に記憶する例を挙げたが、当否判定結果や変動タイマ番号(変動時間)、後述するタイマグループ等を事前判定し、それらの情報を先読み結果記憶部に記憶するとともに、先読み結果情報として第1副制御部400に送信するようにしてもよい。
<主制御部300で用いられる各種テーブル>
次に、本実施の形態によるパチンコ機100の主制御部300で用いられる各種テーブルについて説明する。図10〜図13に示す各種テーブルは、例えば、主制御部300のROM306に記憶されている。図10(a)〜(d)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で当否判定を行う際に用いられる当否判定用テーブルの例を示している。図10(a)〜(d)に示す当否判定用テーブルは、「特図確率」、「乱数範囲」、「当否判定結果」の各項目で構成されてる。「特図確率」の項目は、当否判定時の特図確率(特図低確率または特図高確率)を示している。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2当選乱数値または特図1当選乱数値と比較される数値範囲を示している。ここで、本実施例の特図2当選乱数値および特図1当選乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜65535(数値範囲の幅は65536)である。
<特図当否判定用テーブル>
図10(a)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(a)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299(=219/65536)であり、小当りの確率は約1/399(=164/65536)である。
図10(b)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図1用の当否判定用テーブルである。図10(b)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30(=2185/65536)であり、小当りの確率は約1/399である。この当否判定用テーブルを図10(a)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍であり、小当りの確率は同一である。
図10(c)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が低確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(c)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/299であり、小当りの確率は0である。
図10(d)に示す当否判定用テーブルは、当否判定時の特図確率が高確率である場合に用いられる特図2用の当否判定用テーブルである。図10(d)に示すように、この当否判定用テーブルが用いられた場合、大当りの確率は約1/30であり、小当りの確率は0である。この当否判定用テーブルを図10(c)に示す当否判定用テーブルと比較すると、大当りの確率は約10倍である。
<特図決定用テーブル>
図11(a)、(b)は、特図2関連抽選処理(ステップS229)または特図1関連抽選処理(ステップS231)で停止図柄を決定する際に用いられる特図決定用テーブルの例を示している。図11(a)、(b)に示す特図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「乱数範囲」、「停止図柄」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した特図2乱数値または特図1乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の特図2乱数値および特図1乱数値のとり得る範囲はいずれも0〜99(数値範囲の幅は100)である。
図11(a)は、特図1用の特図決定用テーブルを示している。図11(a)に示すように、本実施例の特図1変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図A(15R特別大当り)が25%であり、特図B(15R大当り)が25%であり、特図C(突然確変)が5%であり、特図D(潜伏確変)が45%である。特図1変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図A、特図C、特図D)の割合、すなわち確変確率は75%である。また、特図1変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、15Rが50%であり、2Rが50%である。
本実施の形態では、特図1の小当り図柄が1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果が小当りである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Eに決定される。また、はずれ図柄も1種類であるため、特図1変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図1乱数値に関わらず停止図柄が特図Fに決定される。特図1において小当り図柄やはずれ図柄をそれぞれ複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
図11(b)は、特図2用の特図決定用テーブルを示している。図11(b)に示すように、本実施例の特図2変動遊技における各大当り図柄の振分け率は、特図a(16R特別大当り)が70%であり、特図b(8R特別大当り)が5%であり、特図c(8R大当り)が25%である。特図2変動遊技の大当りにおける確変大当り(特図a、特図b)の割合、すなわち確変確率は特図1と同様に75%である。また、特図2変動遊技の大当りにおけるラウンド比率は、16Rが70%であり、8Rが30%である。
本実施の形態では、特図2のはずれ図柄が1種類であるため、特図2変動遊技の当否判定結果がはずれである場合には特図2乱数値に関わらず停止図柄が特図dに決定される。特図2においてはずれ図柄を複数種類備えておき、乱数抽選の結果に基づいて別の図柄を決定するようにしてもよい。
<変動表示時間決定テーブル>
図12は、特図1の変動時間を決定するために使用する特図1変動表示時間決定テーブルの一例であり、図13は、特図2の変動時間を決定するために使用する特図2変動表示時間決定テーブルの一例である。
変動表示時間決定テーブルは、上述の特図停止図柄の種類と、特図の変動時間と、乱数値(乱数選択範囲)と、特図変動時において装飾図柄表示装置208を用いて行う演出態様と、を関連付けして記憶したテーブルである。主制御部300の基本回路302は、これらの変動表示時間決定テーブルと、取得した乱数値に基づいて、特図の変動時間と、装飾図柄表示装置208の演出を決定する変動パターン抽選を行う。
例えば、特図1の変動時間を決定する場合には、図12に示す特図1変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図Aまたは特図B(電サポ有無で共通)で、取得した乱数値の範囲が1001〜20000の場合には、変動時間として45000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチA当りを選択する。また、特図2の変動時間を決定する場合には、図13に示す特図2変動表示時間決定テーブルを参照し、特図停止図柄の種類が特図a〜特図c(電サポ有無で共通)で、取得した乱数値の範囲が20001〜65535の場合には、変動時間として65000ms、装飾図柄表示装置208の演出としてスーパーリーチB当りを選択する。
<第1副制御部400の処理>
次に、図14を用いて、第1副制御部400の処理について説明する。図14(a)は、第1副制御部400のCPU404が実行するメイン処理の流れを示すフローチャートである。まず、図14(a)のステップS401では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS401で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM408内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS401の次のステップS403では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS405の処理に移行する。ステップS405では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS405の次のステップS407では、コマンド処理を行う。第1副制御部400のCPU404は、主制御部300からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS407の次のステップS409では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS407で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM406から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。
ステップS409の次のステップS411では、チャンスボタン制御処理を行う。チャンスボタン制御処理では、チャンスボタン136の押下を検出していた場合、ステップS409で更新した演出データをチャンスボタン136の押下に応じた演出データに変更する処理を行う。
ステップS411の次のステップS413では、画像制御処理を行う。画像制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中にVDP434への命令がある場合には、この命令をVDP434に出力する(詳細は後述)。
ステップS413の次のステップS415では、音制御処理を行う。音制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に音源IC416への命令がある場合には、この命令を音源IC416に出力する。
ステップS415の次のステップS417では、ランプ制御処理を行う。ランプ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に各種ランプ418への命令がある場合には、この命令を駆動回路420に出力する。
ステップS417の次のステップS419では、シャッタ制御処理を行う。シャッタ制御処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に遮蔽装置246への命令がある場合には、この命令を駆動回路432に出力する。
ステップS419の次のステップS421では、情報送信処理を行う。情報送信処理では、ステップS409で読み出した演出データの中に第2副制御部500に送信する制御コマンドがある場合には、この制御コマンドを出力する設定を行う。その後、ステップS403に戻る。
図14(b)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部コマンド受信割込処理(ストローブ割込処理)の流れを示すフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第1副制御部400が主制御部300からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS501では、主制御部300から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM408に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図14(c)は、第1副制御部400のCPU404が実行する第1副制御部タイマ割込処理の流れを示すフローチャートである。第1副制御部400は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。第1副制御部タイマ割込処理のステップS601では、第1副制御部メイン処理のステップS403において説明したRAM408のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS403において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。
ステップS601の次のステップS603では、第1副制御部メイン処理の情報送信処理(ステップS421)で設定された第2副制御部500への制御コマンドの送信や、その他演出用乱数値の更新処理等を行う。
図14(d)は、第1副制御部メイン処理のステップS413における画像制御処理の流れを示すフローチャートである。ステップS701では、画像データ(後述するムービーデータやテクスチャデータ)の転送指示を行う。ここでは、CPU404は、まず、VRAM436のフレームバッファ1とフレームバッファ2の描画領域の指定をスワップする。これにより、描画領域に指定されていないフレームバッファに記憶された1フレームの画像が装飾図柄表示装置208に表示される。次に、CPU404は、VDP434のアトリビュートレジスタに、位置情報等テーブルに基づいてROM座標(ROM406の転送元アドレス)、VRAM座標(VRAM436の転送先アドレス)などを設定した後、ROM406からVRAM436への画像データの転送開始を指示する命令を設定する。VDP434は、アトリビュートレジスタに設定された命令に基づいて画像データをROM406からVRAM436に転送する。その後、VDP434は、転送終了割込信号をCPU404に対して出力する。
ステップS701の次のステップS703では、VDP434からの転送終了割込信号が入力されたか否かを判定し、転送終了割込信号が入力された場合はステップS705に進み、そうでない場合は転送終了割込信号が入力されるのを待つ。
ステップS705では、演出シナリオ構成テーブルおよびアトリビュートデータなどに基づいて、パラメータ設定を行う。ここでは、CPU404は、ステップS701でVRAM436に転送した画像データに基づいてVRAM436のフレームバッファ1または2に表示画像を形成するために、表示画像を構成する画像データの情報(VRAM436の座標軸、画像サイズ、VRAM座標(配置座標)など)をVDP434に指示する。VDP434は、アトリビュートレジスタに格納された命令に基づいてアトリビュートに従ったパラメータ設定を行う。
ステップS705の次のステップS707では、描画指示を行う。この描画指示では、CPU404は、VDP434に画像の描画開始を指示する。VDP434は、CPU404の指示に従ってフレームバッファにおける画像描画を開始する。
ステップS707の次のステップS709では、画像の描画終了に基づくVDP434からの生成終了割込み信号が入力されたか否かを判定し、生成終了割込み信号が入力された場合はステップS711に進み、そうでない場合は生成終了割込み信号が入力されるのを待つ。
ステップS711では、RAM408の所定の領域に設定され、何シーンの画像を生成したかをカウントするシーン表示カウンタをインクリメント(+1)して処理を終了する。
<第2副制御部500の処理>
次に、第2副制御部500の処理について説明する。図15(a)は、第2副制御部500のCPU504が実行するメイン処理のフローチャートである。まず、図15(a)のステップS801では、各種の初期設定を行う。電源投入が行われると、まずステップS801で初期化処理が実行される。この初期化処理では、入出力ポートの初期設定や、RAM508内の記憶領域の初期化処理等を行う。
ステップS801の次のステップS803では、タイマ変数が10以上か否かを判定し、タイマ変数が10となるまでこの処理を繰り返し、タイマ変数が10以上となったときには、ステップS805の処理に移行する。ステップS805では、タイマ変数に0を代入する。
ステップS805の次のステップS807では、コマンド処理を行う。第2副制御部500のCPU504は、第1副制御部400からコマンドを受信したか否かを判別する。
ステップS807の次のステップS809では、演出制御処理を行う。例えば、ステップS807で新たなコマンドがあった場合には、このコマンドに対応する演出データをROM506から読み出す等の処理を行い、演出データの更新が必要な場合には演出データの更新処理を行う。演出制御処理の詳細については後述する。
ステップS809の次のステップS811では、ランプ制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの遊技盤用ランプ532や遊技台枠用ランプ542への命令がある場合には、この命令をシリアル通信制御回路520に出力する。
ステップS811の次のステップS813では、可動体制御処理を行う。例えば、第1副制御部400からの演出可動体224への命令がある場合には、この命令を駆動回路516に出力する。その後、ステップS803に戻る。
図15(b)は、第2副制御部500のCPU504が実行するコマンド受信割込処理のフローチャートである。このコマンド受信割込処理は、第2副制御部500が第1副制御部400からのストローブ信号を検出した場合に実行する処理である。コマンド受信割込処理のステップS901では、第1副制御部400から受信したコマンドを未処理コマンドとしてRAM508に設けたコマンド記憶領域に記憶する。
図15(c)は、第2副制御部500のCPU504が実行するタイマ割込処理のフローチャートである。第2副制御部500は、所定の周期(本実施例では2msに1回)でタイマ割込を発生するハードウェアタイマを備えており、このタイマ割込を契機として、タイマ割込処理を所定の周期で実行する。タイマ割込処理のステップS1001では、第2副制御部メイン処理のステップS803において説明したRAM508のタイマ変数記憶領域の値に、1を加算して元のタイマ変数記憶領域に記憶する。したがって、ステップS803において、タイマ変数の値が10以上と判定されるのは20ms毎(2ms×10)となる。ステップS1001の次のステップS1003では、演出用乱数値の更新処理等を行う。
図16は、図15(a)に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)で実行される、始動入賞時サブ側先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
図16に示す始動入賞時サブ側先読み予告実行処理は、コマンド処理(ステップS407)において特図保留増加コマンドを受信したと判定された場合に、演出制御処理(ステップS409)で実行される。第1副制御部400のRAM408には、先読み実行中フラグおよび先読み演出説明表示フラグも用意されており、まず、ステップS1101では、先読み実行中フラグがオンに設定されているか否かを判定し、オフのままであればステップS1103に進み、オンに設定されていればステップS1113へ進む。
特図保留増加コマンドのコマンドデータには、事前判定した特図1あるいは特図2の情報として、特図当否事前判定結果、特図事前判定結果、特図変動時間事前判定結果、および先読み予告可能回数が含められている。ステップS1103では、先のコマンド処理(ステップS407)において受信したと判定した特図保留増加コマンドに含まれている特図変動時間事前判定結果が所定の変動時間か否かを判定し、所定の変動時間であればステップS1105に進み、所定の変動時間でなければステップS1113へ進む。特図保留増加コマンドに含まれていた特図変動時間事前判定結果は、RAM408に用意された事前判定結果記憶領域に事前判定情報として特図1と特図2とに分けて上記所定の上限数だけ保留順に記憶される。上述のごとく、本実施形態では、特図の変動時間と装飾図柄表示装置208の演出態様は、1対1に対応付けられており、所定の変動時間か否かを判定しているということは所定の変動パターンか否かを判定していると見ることもできる。
ステップS1105では、先読み予告の抽選処理を行う。先読み予告の抽選処理では、保留表示(保留表示画像を含む)を用いた先読み予告、変動表示(変動表示画像を含む)を用いた先読み予告、示唆表示を用いた先読み予告、背景画像を用いた先読み予告、音源(BGMなど)を用いた先読み予告、役物作動による先読み予告、特定の図柄を用いた先読み予告、およびその他の先読み予告用の演出を用いた先読み予告それぞれの先読み予告の実行可否抽選を行う。尚、保留表示画像、変動表示画像および示唆表示については後述する。
また、保留表示を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の保留表示の表示態様の中から先読み予告による変化後の表示態様を抽選により決定する。また、変動表示を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の変動表示の表示態様の中から先読み予告による変化後の表示態様を抽選により決定する。また、示唆表示を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の示唆表示の表示態様の中から先読み予告による変化後の表示態様を抽選により決定する。背景画像を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の背景画像の中から先読み予告で用いる背景画像を抽選により決定する。音源を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の音源(BGMなど)の中から先読み予告で用いる音源を抽選により決定する。また、役物作動による先読み予告ではあれば、予め用意された複数種類の演出可動体224や遮蔽装置246の駆動パターンの中から一つの駆動パターンを抽選により決定する。特定の図柄を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類のキャラクタやシンボル等の図柄の中から先読み予告で登場させる図柄を抽選により決定する。また、その他の先読み予告用の演出を用いた先読み予告であれば、予め用意された複数種類の先読み予告用の演出の中から先読み予告で用いる演出を抽選により決定する。
ステップS1107では、先読み予告抽選に当選したか否かを判定し、先読み予告抽選に当選した場合にはステップS1109に進み、はずれの場合にはステップS1113に進む。一例として、保留表示を用いた先読み予告であれば、先読み予告抽選に当選した場合は、保留表示が変化後の表示態様で表示されて先読み予告が行われるが、はずれの場合には、保留表示が変化せず、先読み予告は行われない。
ステップS1109では、特図保留増加コマンドのコマンドデータに含まれる先読み予告可能回数を、RAM408に用意された記憶領域に先読み予告実行回数として設定する。
ステップS1111では、第1副制御部400のRAM408に設けられた先読み実行中フラグをオンに設定し、ステップS1113では先読み予告コマンドを第2副制御部500に出力して、処理を終了する。
<変動開始時サブ側先読み予告実行処理>
図17は、第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)で実行される、変動開始時サブ側先読み予告実行処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1201では、第1副制御部400のRAM408の先読み実行中フラグがオンに設定されているか否かを判定する。先読み実行中フラグがオンの場合は、ステップS1203に進み、オフの場合は、ステップS1209へ進む。
ステップS1203では、図16の始動入賞時サブ側先読み予告実行処理のステップS1109で設定された先読み予告実行回数から1を減じて、再び当該記憶領域に設定する。
ステップS1205では、ステップS1203で設定された先読み予告実行回数が0か否かを判定し、0の場合にはステップS1207に進み、そうでない場合は、ステップS1209に進む。
ステップS1207では、先読み実行中フラグをオフに設定し、ステップS1209では、通常予告抽選処理を行う。通常予告抽選処理については後述する。
ステップS1211では、通常予告のコマンドを第2副制御部500に出力して、処理を終了する。
<通常予告抽選処理>
図18は、変動開始時サブ側先読み予告実行処理で実行される通常予告抽選処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400のCPU404は、前述の演出制御処理(ステップS409)において、主制御部300から受信した図柄変動開始コマンドに含まれる当否判定結果(特図の停止図柄)および変動時間と、ROM406に特図の停止図柄および変動時間ごとに予め記憶された予告演出決定テーブル(不図示)と、所定の乱数カウンタから取得した乱数値とに基づいて予告抽選処理を実行する。
ステップS1301では、主制御部300から受信した当否判定結果が大当りか否かを判定し、大当りの場合は、ステップS1305に進み、そうでない場合はステップS1303に進む。
ステップS1303では、主制御部300から受信した当否判定結果が小当たりか否かを判定し、小当りの場合は、ステップS1307に進み、そうでない場合はステップS1309に進む。
ステップS1305では、ROM406に特図の停止図柄および変動時間ごとに予め記憶された複数の予告演出決定テーブルの中から、大当たり用の予告演出決定テーブルを選択し、予告の抽選を行う。
ステップS1307およびステップS1309ではそれぞれ、上述の複数の予告演出決定テーブルの中から、はずれ用の予告演出決定テーブルを選択し、予告の抽選を行う。
ステップS1311では、通常予告のコマンドを第2副制御部500に送信し、処理を終了する。
通常予告抽選処理では、例えば、主制御部300から15R大当り図柄(特図B)とスーパーリーチA当り用の変動時間(45000ms)を受信した場合は、複数の報知態様決定テーブルの中からスーパーリーチA当り用の予告演出決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した予告演出決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。また、例えば、主制御部300からはずれ図柄(特図F)とスーパーリーチAはずれ用の変動時間(40000ms)を受信した場合は、複数の予告演出決定テーブルの中からスーパーリーチAはずれ用の予告演出決定テーブルを選択し、予告抽選処理を実行する。次いで、選択した予告演出決定テーブルを利用して、乱数抽選でどの演出を行うかを決定する。
装飾図柄表示装置208には、このステップS1311で出力された通常予告のコマンドに基づいて通常予告の表示が行われる。
[演出画像表示の実施形態]
<保留表示画像、変動表示画像および示唆表示>
図14に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)の一つに、装飾図柄表示装置208による演出画像表示があり、演出画像(演出)の一例としては、保留表示画像、変動表示画像および示唆表示を用いた演出がある。尚、これらの演出を合わせて保留表示演出という場合がある。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208の一部の領域に、主制御部300のRAM308に設けられた特図1の乱数値記憶領域に記憶されている1セットの始動情報に対応した保留表示画像が表示される。また、装飾図柄表示装置208の一部の領域に、主制御部300のRAM308に設けられた特図2の乱数値記憶領域に記憶されている1セットの始動情報に対応した保留表示画像が表示される。保留表示画像は、特図1および特図2のそれぞれの乱数値記憶領域に始動情報が記憶されていること、あるいは記憶されていたことを表す画像である。すなわち、特図1および特図2の始動情報ごとに保留表示画像が表示される。第1副制御部400は、主制御部300から受信した保留増加コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示画像の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信する度に、装飾図柄表示装置208を制御し、保留表示画像の数を1つ減少させる。
また、装飾図柄表示装置208の一部の領域に、特図1の変動表示画像が表示される。特図1の変動表示画像は、特図1の変動遊技が開始していること、すなわち当該変動を示す画像であり、保留表示画像とは異なる態様で表示される画像である。また、装飾図柄表示装置208の一部の領域に、特図2の変動表示画像が表示される。特図2の変動表示画像は、特図2の変動遊技が開始していること、すなわち当該変動を示す画像であり、保留表示画像とは異なる態様で表示される画像である。第1副制御部400は、特図の図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、変動表示画像の数を1つ増加させる。一方、第1副制御部400は、変動停止の合図となる特図の図柄停止コマンドを受信する度に装飾図柄表示装置208を制御し、変動表示画像の数を1つ減少させる。
また、装飾図柄表示装置208の一部の領域に、遊技者に視認可能な表示態様の示唆表示が表示される。示唆表示は、保留表示画像および変動表示画像の表示領域を示唆する表示であり、ここでは、静止画像あるいは動画像からなる表示示唆画像を例に説明する。すなわち、第1副制御部400は、保留表示画像を表示する特図保留増加コマンドおよび、変動表示画像を表示する図柄変動開始コマンドの少なくともいずれかに基づいて、表示示唆画像を表示し、表示示唆画像に重ねて、あるいはその近傍に保留表示画像および/または変動表示画像を表示する。そして、本実施形態の表示示唆画像は、第1副制御部400によって少なくとも非表示(消去)可能に制御され、保留表示画像および変動表示画像の少なくともいずれかを表示する場合には再表示可能に制御される。なお、示唆表示は、保留表示画像および変動表示画像の表示領域を示唆するものであればよいので、表示示唆画像に限らず、LEDなどの発光手段であってもよい。その場合例えば、保留表示画像および/または変動表示画像の表示領域の直近にLEDを配置し、保留表示画像および/または変動表示画像を表示する際に、対応するLEDを点灯させる。その場合、示唆表示の表示はLEDの点灯となり、示唆表示の消去は、LEDの消灯となる。
本実施形態では上記の保留表示画像を保留アイコンといい、変動表示画像を変動アイコンという。そして保留アイコンとは、特図変動遊技の保留数を表すテクスチャ画像のアニメーションをいい、表示される保留アイコンの数は、基本的には特図変動遊技の保留数と同数である。また、各保留アイコンは、その表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。なお、本実施例では、複数のテクスチャデータを用いたアニメーションによりテクスチャ画像が動画として表示されるが、テクスチャ画像はムービーデータで構成されていてもよい。
また、保留アイコンには関連するアニメーションがある。保留アイコンに関連するアニメーションとしては、例えば、保留が増加して新たな保留アイコンが表示される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの増加アニメーション」という場合がある)、先の保留が消化されたことによって当該保留の順位が変動し、保留アイコンが別の表示位置(例えば左隣の位置)に移動する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの移動アニメーション」という場合がある)、先読み結果等に基づいて保留アイコンの表示態様が変化する場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの変化アニメーション」という場合がある)、保留が消化されて保留アイコンが消去される場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、優先変動機において優先側の特図の保留が増加したときに非優先側の特図の保留アイコンを退避させる場合に実行されるアニメーション(以下、「保留アイコンの退避アニメーション」という場合がある)等がある。また、上記のアニメーション以外に、上記アニメーションの実行中以外の期間(例えば、保留の増減や保留アイコンの変化がない期間)に単独で実行されるとともに、上記アニメーションと重複して実行可能なアニメーション(以下、「保留アイコンの待機アニメーション」という場合がある)がある。
保留アイコンの増加、移動、変化、消去、退避、待機の各アニメーションは、複数重複して実行される場合がある。
また、変動アイコンとは、保留が消化されて特図変動遊技が開始された後に、当該特図変動遊技に対応して表示される場合があるアイコンである。変動アイコンは、例えば保留アイコンの表示態様と関連した表示態様からなり、保留アイコンと同様にテクスチャ画像のアニメーションとして表示される。変動アイコンは、その表示態様によって当該変動の当否についての予告(当該変動予告)が可能であり、基本的には当該変動の当否結果が報知されたタイミングで消去される。したがって、変動アイコンは、特図変動遊技の当否結果の報知を保留しているという意味では保留アイコンの一種と考えることもできる。
また、変動アイコンには関連するアニメーションがある。保留アイコンおよび変動アイコンの双方に関連するアニメーションとしては、保留アイコンの表示領域に表示されている最先の保留アイコンを、当該保留が消化されたときに保留アイコンの表示領域とは別の領域に変動アイコンとして移動させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の移動アニメーション」という場合がある)と、保留アイコンの表示態様から変動アイコンの表示態様に変化させるアニメーション(以下、「保留・変動アイコン間の変化アニメーション」という場合がある)とがある。これらのアニメーションは、組み合わせて同時期に実行される場合がある。保留アイコンの表示態様と変動アイコンの表示態様が同一である場合には、保留・変動アイコン間の変化アニメーションの実行を省略することもできる。
変動アイコンに関連するアニメーションとしては、変動アイコンを表示開始時に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの表示アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技の実行中に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの待機アニメーション」という場合がある)や、当該特図変動遊技が終了して変動アイコンが消去されるときに実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの消去アニメーション」という場合がある)、変動アイコンの表示態様を途中で変更する場合に実行されるアニメーション(以下、「変動アイコンの変化アニメーション」という場合がある)等がある。これらのアニメーションは、互いに組み合わせて同時期に実行される場合がある。また、変動アイコンの待機アニメーションは、保留・変動アイコン間の移動アニメーションや変化アニメーションと組み合わせて同時期に実行される場合がある。
また、以下の説明において、変動アイコンおよび保留アイコンを特に区別する必要がない場合には、これらを総称して単にアイコンという場合がある。
更に、表示示唆画像は、保留アイコンまたは変動アイコンが表示される領域を遊技者に示唆するテクスチャ画像のアニメーションをいい、例えば保留アイコンまたは変動アイコンの背景となる画像などである。表示示唆画像もその表示態様によって当該保留の当否についての先読み予告が可能である。表示示唆画像は、第1副制御部400によってその消去や形状の変化が可能に制御される。例えば、表示示唆画像を消去する場合には、アイコン(保留アイコンまたは変動アイコン)を消去した後に消去する。また、表示示唆画像が表示後に消去された状態で、アイコンを増加表示(表示開始)する際には、表示示唆画像が再表示される。表示示唆画像は、その形状は変化する場合があるが、表示位置は例えば、装飾図柄表示領域208の下端部、左端部など所定の位置に表示される。
また、表示示唆画像には関連するアニメーションがある。表示示唆画像に関連するアニメーションとしては、例えば、アイコンを表示開始に合わせて表示示唆画像を表示開始するために実行されるアニメーション(以下、「表示示唆画像の表示アニメーション」という場合がある)、表示された当初の状態から表示示唆画像の表示態様を変更(変化)するために実行されるアニメーション(以下、「表示示唆画像の変化アニメーション」という場合がある)、アイコンの消去(非表示)によって表示領域を非表示とする場合に実行されるアニメーション(以下、「表示示唆画像の消去アニメーション」という場合がある)等がある。また、表示示唆画像の変化アニメーションには、表示示唆画像の色彩等を変える変更(変化)の他に、アイコンが増加して新たなアイコンが表示される場合にその表示領域を伸長するために実行されるアニメーション(以下、「表示示唆画像の伸長アニメーション」という場合がある)、アイコンの数の減少によって表示領域を縮小する場合に実行されるアニメーション(以下、「表示示唆画像の縮小アニメーション」という場合がある)が含まれる。
表示示唆画像は複数存在してもよく、その場合、表示示唆画像の表示、変化、消去の各アニメーションは複数重複して実行される場合がある。
図19から図47を参照して、図15に示す第1副制御部メイン処理の演出制御処理(ステップS409)で実行される、演出画像表示の実施例について、主に保留アイコン、変動アイコンよび表示示唆画像を中心に説明する。また、以下の実施例では、図16に示す始動入賞時サブ側先読み予告実行処理のステップS1107において、抽選にはずれた場合(先読み予告演出を行わない場合)の演出画像表示を例に説明する。
したがって、保留アイコン、変動アイコンおよび表示示唆画像は、デフォルトの表示態様で表示される。具体的には、保留アイコンおよび変動アイコンは、例えば、丸い図形を無模様かつ一色で表示する態様であり、表示示唆画像は例えば、四角い図形を無模様かつ一色で表示する態様である。
<装飾図柄と特図1、特図2の変動表示>
図19を参照して、本実施形態で用いる各図では、装飾図柄表示装置208の図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄が横一列に並んでいる状態が、装飾図柄の停止状態を表している。また、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄の変動を下向きの白抜き太矢印で表している(以下、他の実施例でも同様である)。また、特図1表示装置212、特図2表示装置214、特図1保留ランプ218、および特図2保留ランプ220の消灯部分を白抜きで表し、点灯部分を黒塗りで表している。特図1表示装置212または特図2表示装置214において中央の1個のセグメントの点灯と消灯を繰り返している状態は、特図1または特図2の変動表示が行われていることを示している。特図1保留ランプ218、または特図2保留ランプ220におけるLEDの点灯数は、特図1変動遊技または特図2変動遊技の保留数を示している。更に、特図1に対応する第4図柄表示領域208e1および特図2に対応する第4図柄表示領域208e2が1つずつ(計2つ)設けられている。第4図柄表示領域208e1,208e2は、変動中で点滅表示している様子を白抜きで表し、停止中で点灯(または消灯)している様子を黒塗りで表している。尚、特図1および特図2の双方に対応する第4図柄表示領域208eが1つのみ設けられていてもよい。
<アイコン表示領域>
本実施形態では、装飾図柄表示装置208の一部には、アイコン表示領域800を設けている。アイコン表示領域800では、第1領域800a、第2領域800b、第3領域800c、第4領域800dの4つの領域に大まかに分けられ、1つの変動アイコンまたは、特図1(または特図2)変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能である(図19(a)(b)参照)。第1領域800a〜第4領域800dは、それぞれ、特図変動遊技の1番目〜4番目の保留順位に対応している。すなわち、第1領域800aには最先の(最も過去に記憶された)保留に対応する保留アイコンが表示可能となっており、同様に第2〜第4領域800b〜800dには2〜4個目の保留に対応する保留アイコンがそれぞれ表示可能となっている。尚、ここでは説明の便宜上、第1領域800a〜第4領域800dの境界を破線で示しているが、これらの境界は遊技者には視認不可なものである。
また、本実施例では、1つの特図(例えば、特図1)は、保留アイコンと変動アイコンを表示する際に共通のアイコン表示領域800を使用する。すなわち、保留アイコンを表示していたアイコン表示領域800(例えば、第1領域800a)に変動アイコンを表示することが可能である。以下の説明においては、特図1保留ランプ218または第2特図保留ランプ220のLEDの点灯数とアイコン表示領域800のアイコンの表示数が一致している場合にアイコン表示領域800に表示されるアイコンを保留アイコンといい、不一致の場合にアイコン表示領域800の第1領域800aに表示されるアイコンを、変動アイコンという。
<実施例A>
図19は、実施例Aに係る演出表示を時系列に示した図である。最初の図19(a)に示すタイミングは、特図1の変動停止を行った状態である。この変動停止の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212に特図F(はずれ)を停止表示しているとともに、特図1保留ランプ218の全てのLEDを消灯して特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している。
また、この変動停止の状態では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾4−装飾3−装飾1」)を停止表示しているとともに、アイコン表示領域800に保留アイコンを表示せず、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している。また、アイコン表示領域800に特図1のアイコンI(保留アイコンまたは変動アイコン)を表示せず、変動停止中であることを報知している。
次に、図19(b)に示すタイミングは、特図1始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の停止表示を継続している。
また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、アイコン表示領域800の第1領域800aにおいて、特図1の変動アイコンVI1を1つ増加表示(表示開始)している。これにより、当該変動を遊技者に認識可能に表示する。
この場合、同図(a)において、保留数が0(保留アイコンPIがない)ので、変動アイコンVI1は、第1特図始動口230の入賞によって第1領域800aに表示された保留アイコンから変化したものといえる。すなわち、保留アイコンを第1領域800aに表示後、変動アイコンVI1に変化する(保留アイコンが消去後、変動アイコンVI1が表示される)ものであってもよいし、保留数が0の時は、保留アイコンPIを表示せず、変動アイコンのみを表示するものであってもよい。これは以下の実施例でも同様である。
更に、変動アイコンVI1の背後には、変動アイコンVI1の表示位置を示唆する、特図1用の表示示唆画像SI1を表示する。表示示唆画像SI1は、遊技者に視認可能な画像であり、例えば、アイコン表示領域800に保留アイコンが表示されたと同時に表示される。表示示唆画像SI1の表示位置は所定の位置であり、表示される場合は、同じ位置に表示される。ここでは装飾図柄表示装置208の下端左側(角部)に表示示唆画像SI1が表示される。
次に、同図(c)に示すタイミングでは、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知するとともに、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を継続している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の停止表示を継続している。また、この状態では、第1副制御部400は、アイコン表示領域800の第1領域800aにおいて、変動アイコンVI1の消去アニメーションを開始している。この例では、消去アニメーションとして、変動アイコンVIの色彩の濃度を所定の速度で薄くし、第1領域800aから徐々に消去する動画像を表示する。また、この状態では、表示示唆画像SIは、その表示が継続している。尚、色彩の濃淡の変化は例えば、変動アイコンVI1の上層に単色(例えば白色)の画像を配置してその透過度を徐々に低下させることで、色彩を薄く(淡く)し視認しにくく(視認不可に)することができ、透過度を徐々に高めることで色彩を濃くし(変動アイコンVIそのものの色彩とし)、視認可能とすることができる。このことは以下の実施例についても同様である。
次に、同図(d)に示すタイミングでは、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知するとともに、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を継続している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、装飾図柄の停止表示を継続している。また、この状態では、変動アイコンVI1が完全に消去されているが、表示示唆画像SI1は、その表示が継続している。
尚、この例では同図(c)(d)の如く変動アイコンVI1の消去アニメーションを用いて徐々にその色彩が薄くなり、完全に消去される様子を示しているが、変動アイコンVIについては、同図(b)の表示状態から1フレームでに同図(d)に示すように完全に消去されるようにしてもよい。
次に、同図(e)に示すタイミングでは、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知するとともに、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を継続している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの一部(ここでは図柄表示領域208a、208b)において、装飾図柄の変動を開始しているが、少なくとも一部(図柄表示領域208c)では停止表示している。また、この状態では、変動アイコンVI1が完全に消去され、表示示唆画像SI1の表示が継続している。
次に、同図(f)に示すタイミングでは、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知するとともに、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を継続している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また、この状態では、表示示唆画像SI1が消去される。このように、表示示唆画像SI1は、表示を開始するタイミングは特図(例えば、特図1)の始動口(例えば、第1特図始動口230)入賞時(随時)である(以下の実施例において、同様)が、変動アイコンVI1または保留アイコンが消去された場合(表示すべきアイコンIが無い場合)には、同図(b)〜同図(d)に示すように図柄表示領域208a〜208cの全てにおける装飾図柄が停止表示している場合、および同図(e)のように図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部において装飾図柄が停止表示している場合はその表示を継続しているが、同図(f)に示すように図柄表示領域208a〜208cの全てにおける装飾図柄が変動した後には消去される。
次に、同図(g)に示すタイミングでは、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知するとともに、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を継続している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、3つの装飾図柄をそれぞれ同じ位置で左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行う。ゆれ変動では、ある図柄組合せ(ここでは、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」))を表示するが、これは特図1の変動が継続中であることを示している。このタイミングで特図1の保留はないので、表示示唆画像SIの消去も維持される。
次に、同図(h)に示すタイミングでは、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点灯表示(図では黒塗り)して変動停止中であることを報知するとともに、主制御部300は、特図1表示装置212のLEDを停止表示し、特図A〜特図Eのいずれか一つの図柄の確定表示を行う。ここでは一例として特図F(はずれ)が停止表示されている。第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を停止表示する。また、表示示唆画像SI1の消去されたままである。
同図(g)(h)に示すように、表示示唆画像SI1は、表示を開始するタイミングは特図の始動口入賞時(随時)であるが、表示する変動アイコンVI1(または保留アイコン)が消去された場合には、図柄表示領域208a〜208cの停止表示よりも前に、消去されるともいえる。
尚、図柄表示領域208a〜208cの停止表示には、同図(g)に示すゆれ変動も含まれる。すなわち、図示の状態で装飾図柄表示装置208の上下方向へ移動する装飾図柄が、上下方向の移動を停止した場合を、装飾図柄の停止表示という。これは、以下の実施形態においても同様である。
本実施例の第1副制御部400は、第一の条件が成立した場合に装飾図柄表示手段208を制御して保留アイコン(ここでは不図示)を表示する。この場合の第一の条件は、例えば保留記憶条件であり、保留記憶条件とは、例えば、特図1当選乱数値および特図1乱数値(始動情報)の取得である。すなわち、第1副制御部400は、主制御部300のRAM308に設けられた特図1の乱数値記憶領域に記憶されている1セットの始動情報に基づく保留増加コマンドを受信した場合、当該始動情報に対応した保留アイコンを表示する。また、保留記憶条件とは、始動情報の取得に限らず、特図1始動口230への入賞の検知等であってもよい。一方、第1副制御部400は、保留消化の合図となる図柄変動開始コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208を制御し、保留アイコンの数を1つ減少させる。
また、第1副制御部400は、第一の条件が成立した場合に装飾図柄表示手段208を制御して変動アイコンVI(ここでは変動アイコンVI1)を表示する(同図(b))。この場合の第一の条件は、例えば、第1特図表示装置212による特図変動遊技が実行されていることなどであり、図柄変動開始コマンドの受信である。すなわち、第1副制御部400は、図柄変動開始コマンドを受信すると、変動アイコンVIを表示する。一方、第1副制御部400は、変動停止の合図となる特図の図柄停止コマンドを受信すると、装飾図柄表示装置208を制御し、変動アイコンVIを消去する(同図(c)(d))。
そして、第1副制御部400は、保留アイコンまたは変動アイコンVIを表示する場合、装飾図柄表示手段208を制御してそれらの表示位置を示唆する表示示唆画像SI(ここでは表示示唆画像SI1)を表示する。表示示唆画像SIは、その形状の変化や消去が可能であり、表示示唆画像SI1が消去されている場合(同図(h)(a))に、保留アイコンまたは変動アイコンVIを表示する際には、表示示唆画像SIを再表示可能(同図(b))とする。表示示唆画像SIは形状の変化が可能であり、形状の変化とは、表示示唆画像SIの長さをアイコンの数に応じて伸縮するあるいは、面積を拡縮するなどの形状の変化や、色の変化などである。
表示示唆画像SIは、変動アイコンVIまたは保留アイコンの表示(特図(例えば、特図1)の始動口(例えば、第1特図始動口230)入賞時)と同時に表示され、その表示後は、表示する変動アイコンVIまたは保留アイコンが無くなった場合であっても、その表示が維持される。一方、表示する変動アイコンVIまたは保留アイコンが無くなった場合には、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動表示が開始した後、または装飾図柄の停止表示が開始されるより前に、表示示唆画像SIは消去される(同図(f)(g))。
このような構成とすることで、多彩な演出を行うことができる場合がある。また、表示示唆画像SIを表示することにより、アイコンI(ここでは変動アイコンVI1)が表示されていることを遊技者に認識し易くさせることができる場合がある。また、表示するアイコンが無い場合には表示示唆画像SIを所定のタイミングで消去することで、表示示唆画像SI1の領域に別の情報を報知するような画像を表示できるので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
尚、この例では同図(c)(d)の如く変動アイコンVI(VI1)の消去アニメーションを用いて徐々にその色彩が薄くなり、完全に消去される様子を示しているが、変動アイコンVIについては、同図(b)の表示状態から1フレームで同図(d)に示すように消去される(消去完了後の状態にする)ようにしてもよい。
また、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示にはゆれ変動を含まないものとしてもよい。また、装飾図柄の停止表示中は、特図1表示装置212および特図1表示装置214の図柄が変動中であってもよく、停止中であってもよい。
さらに、ここでは特図1の変動の場合についてのみ説明したが、特図2の変動の場合も同様に行うことができる。
<実施例B>
図20は、実施例Bに係る演出表示を時系列に示した図である。尚、以下の実施例では重複した説明を避けるため、当該実施例内で、前図から状態が変化した構成、および実施例Aとの差異部分について、主に説明する。
最初の図20(a)に示すタイミングは、特図1および特図2の変動停止を行った状態である。この変動停止の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212に特図F(はずれ)を停止表示しているとともに、特図1保留ランプ218の全てのLEDを消灯して特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している。また、主制御部300は、特図2表示装置214に特図d(はずれ)を停止表示しているとともに、特図2保留ランプ220の全てのLEDを消灯して特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している。
また、この変動停止の状態では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾4−装飾3−装飾1」)を停止表示しているとともに、特図1用のアイコン表示領域(特図1アイコン表示領域)800に保留アイコンを表示せず、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している。また、特図1アイコン表示領域800に変動アイコンを表示せず、変動停止中であることを報知している。
次に、図20(b)に示すタイミングは、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。
また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、特図1アイコン表示領域800の第1領域800aにおいて、特図1の変動アイコンVI1を1つ表示開始し、当該変動を遊技者に認識可能に表示するとともに、変動アイコンVI1の背景に特図1用の表示示唆画像(特図1表示示唆画像)SI1を表示する。
このとき、第1副制御部400は、特図1アイコン表示領域800の第1領域800aにおいて、変動アイコンVI1の増加アニメーションを開始している。この例では、変動アイコンVI1の増加アニメーションとして、同図(b)から同図(c)に至る期間に亘って、変動アイコンVI1を所定速度で上方向に移動させて特図1アイコン表示領域800の第1領域800aにフレームイン(出現)させるとともに、その色彩も薄い色彩から濃い色彩に次第に変化する動画像を表示する。テクスチャ画像の表示位置は、第1副制御部400がVDP434に指示するテクスチャデータの配置座標に基づいて決定される。したがって、テクスチャデータの配置座標をフレーム毎に徐々に異なる値に設定することにより、テクスチャ画像の移動をアニメーションにより表示することができる。尚、下方から上方へ移動させるフレームインに限らず、例えば左方から右方へ移動させるフレームインであってもよい。
また、このとき第1副制御部400は、特図1表示示唆画像SI11の表示アニメーションを開始している。この例では、特図1表示示唆画像SI1の表示アニメーションとして、同図(b)から同図(c)に至る期間に亘って、特図1表示示唆画像SI1の色彩を薄い色彩から濃い色彩に次第に変化する動画像を表示する。
次に、同図(c)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、変動アイコンVI1の増加アニメーションの最終画像として、特図1アイコン表示領域800の第1領域800aに、濃い色彩の変動アイコンVI1を表示している。また、第1副制御部400は、特図1表示示唆画像SI1の表示アニメーションの最終画像として、所定の位置に、濃い色彩の特図1表示示唆画像SI1を表示している。
次に、同図(d)に示すタイミングでは、主制御部300は、特図1保留ランプ218の最も左のLEDを点灯して特図1の保留数が0から1に増加したことを報知している。また、この保留に対応する特図1の保留アイコンPI11の増加アニメーションを開始しているとともに、変動アイコンVI1の消去アニメーションを開始している。
この例では、保留アイコンPI11の増加アニメーションとして、同図(d)から同図(e)に至る期間に亘って、保留アイコンPI11を所定速度で上方向に移動させて特図1アイコン表示領域800の第1領域800a(変動アイコンVI1の表示位置)にフレームインさせる動画像を表示する。また、変動アイコンVI1の消去アニメーションとして、変動アイコンVI1の色彩の濃度を所定の速度で薄くし、第1領域800aから徐々に消去する動画像を表示する。そして、特図1表示示唆画像SI1は、その表示が継続している。すなわちこの例では、保留アイコンPI11の表示アニメーションと、変動アイコンVI1の消去アニメーションが同時に実行されている。
また、この例では、特図1保留ランプ218のLEDが点灯した後に、対応する保留アイコンPI11の表示を開始するが、これに限らず、特図1保留ランプ218のLEDの点灯と保留アイコンPI11の表示開始を同時に行ってもよく、これは以下の実施例においても同様である。
次に、同図(e)に示すタイミングでは、主制御部300は、特図1保留ランプ218の左から2番目のLEDを点灯して特図1の保留数が1から2に増加したことを報知している。また、この保留に対応する特図1の保留アイコンPI12の増加アニメーションを開始している。
この例では、保留アイコンPI12の増加アニメーションとして、同図(e)から同図(f)に至る期間に亘って、保留アイコンPI12を所定速度で上方向に移動させて特図1アイコン表示領域800の第2領域800bにフレームインさせる動画像を表示する。そして、特図1表示示唆画像SI1は、その表示が継続している。
次に、同図(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの一部において、装飾図柄の変動を開始し、少なくとも一部は停止表示している。また、この状態では、2番目の保留アイコンPI12が、特図1アイコン表示領域800の第2領域800bにおいて表示が完了している。この状態では、特図1保留ランプ218によって示される保留数(2)と、特図1アイコン表示領域800において保留アイコンPI11、PI12によって示される保留アイコンの数(2)が一致している。このように、保留ランプの保留数と同数となった場合に表示されているアイコンが本実施形態の保留アイコンPIであり、保留数が不一致の場合に、それぞれのアイコン表示領域に表示されている最も左端のアイコンが変動アイコンVIということもできる。
次に、同図(g)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また、この状態では、装飾図柄の変動中であっても、保留アイコンPI11,PI12が存在しているため、特図1表示示唆画像SI1は表示が継続している。例えばこの時、特図1アイコン表示領域800に表示するアイコンが無い場合には、特図1表示示唆画像SI1は図19(f)に示すように、消去される。
また、図示のタイミングでは、主制御部300が特図2始動口(電チュー)232への入賞があったと判定し、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知している。
次に、同図(h)に示すタイミングでは、同図(g)において、特図2の保留数が0から1に増加したことに伴い、第1副制御部400は、特図2の保留アイコンPI21を1つ(増加)表示する。つまり、特図2の保留アイコンPI2は、特図2始動口(電チュー)232への入賞により表示される。本実施例では、装飾図柄表示領域208の、特図1のアイコン表示領域800とは異なる位置に、特図2のアイコンI用のアイコン表示領域(特図2アイコン表示領域)900を設けている。特図2アイコン表示領域900は、特図1アイコン表示領域800と同様に、特図2の変動アイコンまたは、特図2変動遊技の最大保留数である4個の保留アイコンを表示可能であり、当該表示領域900を第1領域900a、第2領域900b、第3領域900c、第4領域900dの4つの領域に大まかに分けている。第1領域900a〜第4領域900dは、それぞれ、特図2変動遊技の1番目〜4番目の保留順位に対応している。この変動停止の状態では、特図2保留ランプ220によって示される保留数(1)と、特図2アイコン表示領域900において保留アイコンPI21によって示される保留アイコンの数(1)が一致している。
また、保留アイコンPI21の背後には、その表示位置を示唆する、特図2用の表示示唆画像(特図2表示示唆画像)SI2を表示する。特図2表示示唆画像SI2は、例えば、特図2アイコン表示領域900に保留アイコンPI21が表示されたと同時に表示される。特図2表示示唆画像SI2の表示位置は、特図1表示示唆画像SI1とは異なる所定の位置であり、特図2表示示唆画像SI2が表示される場合は、同じ位置に表示される。特図2表示示唆画像SI2の表示位置は、ここでは装飾図柄表示装置208の下端部の、特図1表示示唆画像SI1と離間して隣り合う位置である。
特図2表示示唆画像SI2と保留アイコンPI21は、特図1の場合と同様にアニメーションで表示されてもよいし、1フレームで最終画像が表示されるものであってもよい。また、特図2表示示唆画像SI2は、例えば、同図(g)で特図2保留ランプ220が点灯した後に、特図2の保留アイコンPI21の表示開始と同時に表示が開始される(同図(h))。尚、保留アイコンPI21が第2表示示唆画像SI2より早く表示されてもよく、保留アイコンPI21が第2表示示唆画像SI2より遅く表示されてもよい。
次に、同図(i)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、3つの装飾図柄をそれぞれ同じ位置で左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行う。ゆれ変動では、ある図柄組合せ(ここでは、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」))を表示する。
次に、同図(j)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を停止表示する。
尚、同図(i)(j)では、特図1の保留アイコンPI11,PI12、特図1表示示唆画像SI1、特図2の保留アイコンPI21および特図2表示示唆画像SI2に変化はない。
このように、表示示唆画像は、特図1に対応した特図1表示示唆画像SI1および特図1アイコン表示領域800と、特図2に対応した特図2表示示唆画像SI2および特図2アイコン表示領域900が設けられ、それぞれに、対応する特図1のアイコン(保留アイコンPI11、PI12および変動アイコンVI1)および特図2のアイコン(保留アイコンPI12および変動アイコン)が表示されるものであってもよい。尚、特図2の変動アイコンについての図示は省略するが、特図1の変動アイコンVI1の表示態様と同様である。
また、ここでは一例として、特図2表示示唆画像SI2の消去のタイミングは、特図1表示示唆画像SI1(実施例Aの表示示唆画像SI)の消去のタイミングと同様(表示すべきアイコンが無い場合に消去)であるが、特図1表示示唆画像SI1と特図2表示示唆画像SI2の表示のタイミングおよび消去のタイミングは、いずれも同じであってもよいし、それぞれ異なるタイミングであってもよい。例えば、一方の表示示唆画像SIは、表示すべきアイコンの有無によらず常に表示されているが、他方の表示示唆画像SIは、表示すべきアイコンが無い場合に消去(非表示)とするものであってもよい。また消去する場合には実施例Aと同様に、表示すべきアイコンが無い状態で、所定の条件が成立した場合(例えば、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動表示が開始した後、または装飾図柄の停止表示が開始されるより前)に消去する。
尚、本実施例のように、特図1表示示唆画像SI1の内側に(内包されるように)変動アイコンVI1(または保留アイコンPI11等)を表示する場合、詳細には、特図1表示示唆画像SI1の表示アニメーションが実行され、その後、特図1の変動アイコンVI1の増加(表示)アニメーションが実行され、変動アイコンVI1の増加アニメーションが完了した後、特図1表示示唆画像SI1の表示アニメーションが完了する。このタイミングは、以下の実施例においても同様である。また、特図2表示示唆画像SI2とそれに表示されるアイコンIの表示タイミングにおいても同様である。しかしこれに限らず、特図1表示示唆画像SI1(または特図2表示示唆画像SI2)の表示アニメーションが実行され、それが完了した後に、特図1(または特図2)のアイコンIの増加(表示)アニメーションが実行され、これが完了しするものであってもよい。あるいは、これらのアニメーションの変形としてアイコンIが表示された後、表示示唆画像SIが表示されるアニメーションであってもよい。また、これらの消去アニメーションのタイミングについても同様である。
更に、特図1表示示唆画像SI1と特図2表示示唆画像SI2は、表示態様(色、形状および大きさなど)が同じであってもよいし、異なるものであってもよい。
このような構成とすることで、特図1と特図2のそれぞれについて、アイコンの存在(すなわち、保留数および変動遊技の状態)を遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。また、特図1と特図2でアイコンや表示示唆画像の表示態様(アニメーション)を異ならせることが可能となり、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
<実施例C>
図21は、実施例Cに係る演出表示を時系列に示した図である。
最初の図21(a)に示すタイミングは、特図1および特図2の変動停止を行った状態である。この変動停止の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212に特図F(はずれ)を停止表示しているとともに、特図1保留ランプ218の全てのLEDを消灯して特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している。また、主制御部300は、特図2表示装置214に特図d(はずれ)を停止表示しているとともに、特図2保留ランプ220の全てのLEDを消灯して特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している。
また、この変動停止の状態では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾4−装飾3−装飾1」)を停止表示しているとともに、特図1アイコン表示領域800に保留アイコンを表示せず、特図1変動遊技の保留数が0であることを報知している。また、特図2アイコン表示領域900に保留アイコンを表示せず、特図2変動遊技の保留数が0であることを報知している。また、特図1アイコン表示領域800および特図2アイコン表示領域900のいずれにも変動アイコンを表示せず、変動停止中であることを報知している。
次に、図21(b)に示すタイミングは、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。
また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、特図1の変動アイコンVI1を1つ表示開始し、当該変動を遊技者に認識可能に表示するとともに、変動アイコンVI1の背景に表示示唆画像SIを表示する。実施例Cでは、表示示唆画像SIは、特図1アイコン表示領域800と特図2アイコン表示領域900に連続(共通)する1つの画像である。
このとき、第1副制御部400は、特図1アイコン表示領域800の第1領域800aにおいて、変動アイコンVI1の増加アニメーションを開始している。この例では、変動アイコンVI1の増加アニメーションとして、同図(b)から同図(c)に至る期間に亘って、変動アイコンVI1を所定速度で上方向に移動させて特図1アイコン表示領域800の第1領域800aにフレームイン(出現)させる動画像を表示する。また、第1副制御部400は、表示示唆画像SIの表示アニメーションを開始している。この例では、表示示唆画像SIの表示アニメーションとして、同図(b)から同図(c)に至る期間に亘って、表示示唆画像SIを所定速度で上方向に移動させて所定の位置にフレームインさせる動画像を表示する。変動アイコンVI1と表示示唆画像SIは、同時に表示開始され、同速度で上方向に移動される。
次に、同図(c)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、変動アイコンVIの増加アニメーションの最終画像として、特図1アイコン表示領域800の第1領域800aに、変動アイコンVI1を表示し、表示示唆画像SIの表示アニメーションとして、特図1アイコン表示領域800と特図2アイコン表示領域900に連続(共通)する1つの画像を表示する。
次に、同図(d)に示すタイミングでは、主制御部300は、特図1保留ランプ218の最も左のLEDを点灯して特図1の保留数が0から1に増加したことを報知している。また、この保留に対応する特図1の保留アイコンPI11の増加アニメーションを開始しているとともに、変動アイコンVI1の消去アニメーションを開始している。
この例では、保留アイコンPI11の増加アニメーションとして、同図(d)から同図(e)に至る期間に亘って、保留アイコンPI11を所定速度で上方向に移動させて特図1アイコン表示領域800の第1領域800a(変動アイコンVI1の表示位置)にフレームインさせる動画像を表示する。また、変動アイコンVI1の消去アニメーションとして、変動アイコンVI1の色彩の濃度を所定の速度で薄くし、第1領域800aから徐々に消去する動画像を表示する。そして、表示示唆画像SIは、その表示が継続している。すなわちこの例では、保留アイコンPI11の表示アニメーションと、変動アイコンVI1の消去アニメーションが同時に実行されている。
次に、同図(e)に示すタイミングでは、主制御部300は、特図1保留ランプ218の左から2番目のLEDを点灯して特図1の保留数が1から2に増加したことを報知している。また、この保留に対応する特図1の保留アイコンPI12の増加アニメーションを開始している。
この例では、保留アイコンPI12の増加アニメーションとして、同図(e)から同図(f)に至る期間に亘って、保留アイコンPI12を所定速度で上方向に移動させて特図1アイコン表示領域800の第2領域800bにフレームインさせる動画像を表示する。そして、表示示唆画像SIは、その表示が継続している。
次に、同図(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの一部において装飾図柄の変動を開始し、少なくとも一部において停止表示している。また、この状態では、2番目の保留アイコンPI12が表示を完了している。
次に、同図(g)に示すタイミングでは。第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また、この状態では、装飾図柄の変動中であっても、保留アイコンPI11,PI12が存在しているため、表示示唆画像SIは表示が継続している。
また、図示のタイミングでは、主制御部300が特図2始動口(電チュー)232への入賞があったと判定し、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知している。
次に、同図(h)に示すタイミングでは、同図(g)において、特図2始動口(電チュー)232への入賞により特図2の保留数が0から1に増加したことに伴い、第1副制御部400は、特図2アイコン表示領域900の第1領域900aに、特図2の保留アイコンPI21を1つ(増加)表示する。また、保留アイコンPI21の背後には、その表示位置を示唆する、表示示唆画像SIが延在している。
既述の如く、特図1アイコン表示領域800と特図2アイコン表示領域900は、その境界(図示では説明の便宜上破線で示す)が遊技者には視認不可である。つまり遊技者は、1つの表示示唆画像SIに、特図1の保留アイコンPI11、PI12と特図2の保留アイコンPI21とが表示されていると視認する。したがって、これらの保留アイコンを明確にするため、両者を離間し、図示の如く図1の保留アイコンPI11、PI12と特図2の保留アイコンPI21の表示態様(色、形状、大きさ等)を異ならせてもよい。
特に、特図1の保留がある場合であっても、特図2の保留がある場合には、特図2の保留を優先して使用する特図2優先変動機や、特図1の変動遊技と特図2の変動遊技が同時に実行可能となる(他方の変動遊技を待たずに変動可能となる)同時変動機では、特図1の保留アイコンPI1と特図2の保留アイコンPI21を遊技者が容易に認識可能とすることが望ましく、図示のように両者の表示態様を異ならせるとともに、離間して配置すると好適である。
次に、同図(i)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、3つの装飾図柄をそれぞれ同じ位置で左右に揺らして表示する「ゆれ変動」を行う。ゆれ変動では、ある図柄組合せ(ここでは、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」))を表示する。
次に、同図(j)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を停止表示する。
尚、同図(i)(j)では、特図1の保留アイコンPI11,PI12、特図2の保留アイコンPI21および表示示唆画像SIに変化はない。
また、同図(K)は、同図(h)に示すタイミングと同じタイミングの他の形態を示す図である。この場合、1つの表示示唆画像SIの左側端部から、2つの特図1の保留アイコンPI11,PI12と、1つの特図2の保留アイコンPI21が等間隔で整列して表示される。この場合、保留は、左側端部から右側に向かってこの順で消化される。例えば、特図1始動口230と特図2始動口232において、入賞順に保留を消化していく入賞順変動機の場合は、これらを区別する必要が低いため、左側から入賞順に保留アイコンPIを表示し、左から順番に消化された場合に消去することで、遊技者に遊技の状態を認識させやすくすることができる場合がある。この場合であっても、図示の如く、特図1と特図2の保留アイコンPIを見分けるために、その表示態様は異ならせるとよい。
尚、特図2優先変動機または同時変動機であっても、同図(K)のような表示態様としてもよいし、入賞順変動機の場合であっても、同図(h)のような表示態様としてもよい。
このように、表示示唆画像SIは、特図1アイコン表示領域800と、特図2アイコン表示領域900に共通の連続した画像であってもよい。尚、特図2の変動アイコンについての図示は省略するが、特図1の変動アイコンVI1の表示態様と同様である。
また、表示示唆画像SIの消去のタイミングは、表示すべきアイコンが無い場合に消去するものであり、例えば、実施例Aの表示示唆画像SIの消去のタイミングと同様に、表示すべきアイコンが無い状態で、所定の条件が成立した場合(例えば、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動表示が開始した後、または装飾図柄の停止表示が開始されるより前)に消去する。
このような構成とすることで、特図1と特図2のアイコンの存在(すなわち、保留数および変動遊技の状態)を遊技者により認識させやすくすることができる場合がある。また、特図1と特図2でアイコンや表示示唆画像の表示態様(アニメーション)を異ならせることが可能となり、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
<実施例D>
図22は、実施例Dに係る演出表示を時系列に示した図である。
最初の図22(a)に示すタイミングは、特図1および特図2の変動停止を行った状態(保留数は0)であり、実施例Cの図21(a)と同様であるので説明は省略する。
次に、図22(b)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。
また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、特図1の変動アイコンVI1の表示を開始し、当該変動を遊技者に認識可能に表示するとともに、変動アイコンVI1の背景に特図1の表示示唆画像SI1を表示する。ここでは一例として当該フレームで変動アイコンVI1の最終画像を表示し、表示示唆画像SI1の最終画像を所定位置に表示する場合を示しているが、実施例C等のように変動アイコンVI1の増加アニメーションや表示示唆画像SI1の表示アニメーションを用いてもよい。
本実施例では、表示示唆画像SI1は、表示するアイコンIの数に応じてその形状が変化する。例えば、同図のように1つの変動アイコンVI1のみが表示されている場合には、それに対応した大きさ(例えば変動アイコンVI1の背景に必要十分な大きさ)の四角形状で表示される。
次に、同図(c)に示すタイミングでは、変動アイコンVI1の消去アニメーションを開始している。変動アイコンVI1の消去アニメーションとして、変動アイコンVI1の色彩の濃度を所定の速度で薄くし、徐々に消去する動画像を表示する。そして、表示示唆画像SI1は、その表示が継続している。
次に、同図(d)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの一部において、装飾図柄の変動を開始しているが少なくとも一部において停止表示している。また、この状態では、特図1の保留はなく、表示すべきアイコンはないが、表示示唆画像SI1の表示が継続している。
次に、同図(e)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また、この状態では、表示すべきアイコンはないが、表示示唆画像SI1は表示が継続している。
次に、同図(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて装飾図柄の変動を継続している。また、この状態では、表示示唆画像SI1は消去されている。すなわち表示示唆画像SI1は、同図(d)において表示すべきアイコンが無くなり、同図(e)(f)に示すように図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて装飾図柄の変動が開始した後に、同図(f)において消去されている。ここでは一例として、表示示唆画像SI1を当該フレーム(1フレーム)で消去(完了)しているが、実施例C等のように表示示唆画像SI1の消去アニメーションを用いてもよい。また、表示示唆画像SI1の表示態様と消去態様は同じであってもよいし、異なってもよい。つまり、表示示唆画像SIの表示アニメーション、表示示唆画像SIの消去アニメーション、表示示唆画像SIの1フレームでの表示または消去を適宜組み合わせることが可能である。
次に、同図(g)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また主制御部300は、特図1保留ランプ218の最も左のLEDを点灯して特図1の保留数が0から1に増加したことを報知している。また、この保留に対応する保留アイコンPI11を表示するとともに、それに対応する表示示唆画像SI1を再度表示している。表示示唆画像SI1は、表示するアイコンが無い場合には、装飾図柄の変動開始を待って消去される(同図(f))が、保留の増加によって同図(g)の如く、当初の表示位置と同じ位置に再表示される(同図(b)〜(e)参照)。
次に、同図(h)に示すタイミングでは、特図1表示装置212による変動遊技が継続しており、それ以外に同図(g)からの状態の変化はない。
次に、同図(i)に示すタイミングでは、図柄表示領域208aにおいて装飾図柄(ここでは装飾6)が停止表示し、図柄表示領域208b、208cにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また、主制御部300は、特図1保留ランプ218の左から2番目のLEDを点灯して特図1の保留数が1から2に増加したことを報知している。また、この保留に対応する保留アイコンPI12を増加表示している。更にこれに伴い、表示示唆画像SI1の変化アニメーションを開始している。
この例では、表示示唆画像SI1の変化アニメーションとして、表示示唆画像SI1の右方端部を、保留アイコンPI12の背後に重畳するように所定速度で右方向に伸張させる動画像を表示する。尚、この場合も変化アニメーションでなく、当該フレーム(1フレーム)で表示示唆画像SI1が保留アイコンPI12背後まで伸張した表示態様で表示されるものとしてもよい。
次に、同図(j)に示すタイミングでは、図柄表示領域208b、208cにおいて、装飾図柄の変動を継続している。表示示唆画像SIの変化アニメーションは最終画像を表示して、保留アイコンPI11,PI12の(2つ分の)背景として必要十分な大きさまで伸張している。尚、ここでは、表示示唆画像SIは、2つの保留アイコンPI11,PI12に連続した一つの画像となっているが、アイコンごとに分離した画像(非連続の複数の画像)であってもよい。
次に、同図(k)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、ゆれ変動を行っており、ここでは、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を表示している。
次に、同図(l)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を停止表示している。
尚、同図(k)(l)では、保留アイコンPI11,PI12、表示示唆画像SI1の状態の変化はない。また、本実施例では、保留アイコンPIの増加に伴い、表示示唆画像SI1が伸長する場合について説明したが、保留の消化によって、表示される保留アイコンが減少した場合には、それに伴って表示示唆画像SI1は短縮する。また、特図1の変動の場合についてのみ説明したが、特図2の変動の場合も同様である。特図2も変動する場合、実施例Bに示したように、特図1表示示唆画像SI1と、これと分離した特図2表示示唆画像SI2とを表示するものとしてもよいし、実施例Cのように、両者に共通の(連続した)表示示唆画像SIを表示するものとしてもよい。
尚、表示示唆画像SI1は、その形状の変化に伴い、表示態様(色、形状、大きさなど)も変化するものであってもよい。
このように、表示示唆画像SI(ここでは表示示唆画像SI1)は、表示すべきアイコンがなくなった場合は、装飾図柄の変動開始を待ってから消去される(同図(d)〜(f))。そして、表示すべきアイコンが表示された場合に、当初の位置と同じ位置に再表示される(同図(g))。そして、表示示唆画像SIは、アイコンの数に対応して変形するものであってもよい。ここでは一例として、表示示唆画像SIは、特図1アイコン表示領域800の第1領域800a〜800dのそれぞれの大きさと同等のサイズで伸張、短縮する。すなわち、アイコンが1つの場合は、第1領域800aと同等のサイズで表示され、アイコンが2つになると、第1領域800aおよび第2領域800b(2つの領域)と同等のサイズで表示される。
このような構成とすることで、アイコンの増減(すなわち、保留数の増減および変動遊技の状態)を遊技者により認識させやすくすることができる場合がある。
<実施例E>
図23は、実施例Eに係る演出表示の一例を示した図であり、同図(a)はアイコンIおよび表示示唆画像SIの一例であり、同図(b)は変動表示の場合を示すアニメーションの一例である。
この例では、同図(a)に示すようなアイコンI(保留アイコンPIおよび変動アイコンVI)および表示示唆画像SIを用いて特図の保留表示および変動表示を行うように構成している。
このアイコンIの画像は、この例では、兵士を模したキャラクタの画像であり、アイコンIの移動アニメーション、増加アニメーション、消去アニメーション、表示アニメーションなどにも用いられる。そして表示示唆画像SIは、この例では、台座の画像であり、アイコンIに少なくとも一部が重畳する。また、表示示唆画像SIは、ここでは台座の画像としているが、消去アニメーションによって、台座の表示態様が異なる(または別の画像に変更される)場合がある。
同図(b)を参照して、アイコンIと表示示唆画像SIのアニメーションについて説明する。同図は、アイコンIの表示(増加)アニメーション→移動アニメーション→消去アニメーションと、表示示唆画像SIの表示アニメーション→消去アニメーションの流れを、一連のアニメーションで示している。また、破線の領域は、例えば、アイコン表示領域800であり、遊技者には視認不可となっている。
この例ではアイコン表示領域800は、第1領域800aと第2領域800bからなる。そしてまず、いずれも非表示の状態(シーンS0)から、表示示唆画像SIの表示アニメーションとして、アイコン表示領域800の第2領域800bに、シーンS1〜S2の画像を含む動画像を表示する。このシーンS1〜S2では、地面に掘った穴を塞いでいる円形の板が徐々に開き、穴の内部が徐々に見えてくる様子を表現した動画像を表示する。なお、アイコンIと表示示唆画像SIはこの例に限定されず、例えば、保留の順番を表す数字(1,2,3,4,…)などでもよい。
次に、この一連のアニメーションでは、同図(b)に示すシーンS3〜S5を含む動画像をアイコン表示領域800の第2領域800bに表示する。シーンS3〜S5ではアイコンIの表示(増加)アニメーションを実行し、表示示唆画像SIの表示アニメーションを実行する。まず、アイコンIの表示(増加)アニメーションとして、シーンS3では、地面の穴の中からアイコンIが出現することにより、その一部を表示し、シーンS4ではアイコンIの全体像を表示する。そして、シーンS5では、シーンS4の位置よりもさらに上昇した位置でアイコンIを表示する。一方、表示示唆画像SIの表示アニメーションとして、シーンS3では、シーンS2と同じ画像(アイコンIが重畳している)であるが、シーンS4で穴の内部から台座が登場し、シーンS5ではさらにその台座が上昇した様子を示す。
このようなアニメーションにより、穴の中からキャラクタ画像が徐々に出現し(シーンS3)、穴の中からキャラクタ画像が乗っている台座の画像が出現し(シーンS4)、その台座の上昇に伴ってキャラクタが上昇して、台座の画像とキャラクタ画像の全体像が出現する(シーンS5)様子を表現している。
続いて、この一連のアニメーションでは、同図(b)に示すシーンS6〜S8を含む動画像を表示する。シーンS6〜S8ではアイコンIの消去アニメーションを実行し、表示示唆画像SIは変更せずシーンS5の表示を維持する。すなわちシーンS6では、台座にのっていたアイコンIがアイコン表示領域800の第1領域800a側にジャンプする動画像を表示し(第1領域800aでキャラクタ画像の右半身を表示し、第2領域800bでキャラクタ画像の左半身を表示する)、シーンS7ではアイコンIを第1領域800aで表示して台座から飛び降りた動画像を表示し、シーンS8では更に第1領域800aからフレームアウトするアイコンIの動画像を表示してアイコンIの消去アニメーションを実行する。
続いて、この一連のアニメーションでは、同図(b)に示すシーンS9〜S11を含む動画像を表示する。シーンS9〜S11では、表示示唆画像SIの消去アニメーションを実行する。すなわちシーンS9では、アイコンIが完全に消去した後の台座の画像を表示し、シーンS10は台座が徐々に穴の中部に隠れ、シーンS11では台座が見えなくなり地面に掘った穴のみが表示される画像(シーンS2と同様の画像)を表示する。
続いて、この一連のアニメーションでは、同図(b)に示すシーンS12〜S13を含む動画像を表示する。シーンS12〜S13では、表示示唆画像SIの消去アニメーションを引き続き実行する。すなわちシーンS12では、地面に掘った穴が次第に塞がれていく動画像を表示し、シーンS13では何も表示されていない状態(シーンS0と同じ状態)に戻る。
次に、図24を参照して、変動アイコンVIの消去アニメーションおよび保留アイコンの移動アニメーションの例について説明する。
図24に示すアニメーションは、当該変動を示す変動アイコンVIが消去し、保留アイコンPIが変動アイコンVIに変化するときに行う移動アニメーションの一例である。この場合、アイコン表示領域800(破線で示す)として、第1領域800a、第2領域800bおよび第3領域800cを用いる。また、この例では、変動アイコンVI,保留アイコンPIのそれぞれに(すなわち、第2領域800bと第3領域800cのそれぞれに)表示示唆画像SIa,SIbが表示される場合を示す。
シーンS1では、アイコン表示領域800の第2領域800bに例えば変動アイコンVIが表示され、第3領域800cに保留アイコンPIが表示されて、特図変動遊技の当該変動があり、保留数が1であるこをとを報知している状態を示している。また、第2領域800bと第3領域800cのそれぞれには、表示示唆画像SIa,SIbとして台座を表す画像が表示されている。
シーンS2〜S3では、変動遊技の終了に伴い、変動アイコンVIの消去アニメーション、および保留アイコンPIの移動アニメーションが実行されている様子を示している。すなわち、アイコン表示領域800の第2領域800bにおいて台座(表示示唆画像SIa)の上に載っていた変動アイコンVIが第1領域800a側に飛び降り、第1領域800aにおいて下方に移動して徐々に領域外にフレームアウトしていく様子を表した動画像を表示している。また、同時に、変動アイコンVIの移動に伴い、アイコン表示領域800の第3領域800cにおいて台座(表示示唆画像SIb)の上に載っていた変動アイコンPIが第2領域800b側に飛び降り、第2領域800bにおいて、台座(表示示唆画像SIa)の端部に着地して中央付近まで歩き、中央付近で正面を向いて停止する様子を表した動画像を表示している。シーンS5では、アイコン表示領域800の第2領域800bにおいて、表示示唆画像SIaと、保留アイコンPIが表示され、第3領域800cでは、表示示唆画像SIbのみが表示されている。
続いてシーンS6〜S9では、(追加の保留がなく)表示するアイコンIがなくなった第3領域800cの表示示唆画像SIbの消去アニメーションが実行される様子を示している。すなわち、シーンS6〜S7では、シーンS5において表示するアイコンIがなくなった第3領域800cの表示示唆画像SIbである台座が徐々に穴の内部に没入し、シーンS7では穴のみとなる動画像を表示している。そして、シーンS8〜S9では、穴が徐々に塞がれ、消去される様子を表す動画像を表示している。
図25および図26は、図23および図24に示すアイコンIおよび表示示唆画像SIを用いた、演出表示を時系列に示した図である。尚、図25および図26において、アイコン表示領域800(第1領域800a、第2領域800b、第3領域800c)の図示はしていないが、これらは図23および図24に示すものと同様である。
最初の図25(a)に示すタイミングは、特図1および特図2の変動停止を行った状態(保留数は0)であり、実施例Cの図21(a)と同様であるので説明は省略する。
次に、図25(b)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。
また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、特図1アイコン表示領域800の第2領域800bにおいて、特図1の変動アイコンVI1(例えば、兵士のキャラクタ画像)を表示し、当該変動を遊技者に認識可能に表示するとともに、変動アイコンVI1の下部に特図1の表示示唆画像(例えば、兵士が載る台座)SI11を表示する。
次に、同図(c)に示すタイミングでは、変動アイコンVI1の消去アニメーションを開始している。変動アイコンVI1の消去アニメーションとして、変動アイコンVI1が表示示唆画像SI11から離れ(飛び降り)てアイコン表示領域800の第1領域800a側に移動する様子を示す動画像を表示する。そして、表示示唆画像SI11は、第2領域800bにおいてその表示が継続している。
次に、同図(d)に示すタイミングでは、アイコン表示領域800の第1領域800aにおいて、変動アイコンVI1が消去されている(変動アイコンVIの消去アニメーションが完了している)。更に、特図1の保留はなく、第2領域800bにおいて表示すべきアイコンIはないが、表示示唆画像SI11の表示を継続している。
次に、同図(e)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの一部において装飾図柄の変動を開始し、少なくとも一部で停止表示している。また、この状態においても、特図1の保留はなく、表示すべきアイコンはないが、表示示唆画像SI11の表示が継続している。
次に、同図(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて、装飾図柄の変動を開始している。またこの状態では、特図1の保留はなく、表示すべきアイコンはない。従って、表示示唆画像SI11の消去アニメーションを実行する。すなわち、台座が徐々に穴の中に没入する様子を表した動画像を表示する。
次に、同図(g)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて、装飾図柄の変動を継続している。またこの状態では、特図1の保留はないため、表示示唆画像SI11の消去アニメーションを引き続き実行する。すなわち、台座が穴のの中に完全に没入し、穴のみとなった様子を表した動画像を表示する。
次に、同図(h)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また、この状態では、表示示唆画像SI11の消去アニメーションが完了し、消去されている。また、主制御部300は、特図1保留ランプ218の最も左および左から2番目のLEDを点灯して特図1の保留数が0から2に増加したことを報知している。
次に、同図(i)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また、この状態では、特図1保留ランプ218の保留数(2)に対応する保留アイコンPI11、PI12の増加アニメーションを開始している。
すなわち、特図1の表示示唆画像SI11の表示アニメーションを実行するとともに、保留アイコンPI11の増加アニメーションを実行している。またこれよりわずかに遅れて、特図1の表示示唆画像SI12の表示アニメーションを実行するとともに、保留アイコンPI12の増加アニメーションを実行している。保留アイコンPI11,PI12の増加アニメーションとこれらに伴う表示示唆画像SI11,SI12の表示アニメーションは、図23(b)のシーンS1〜シーンS5と同様である。
このように、同図(f)〜(h)に示すように、表示すべきアイコンが無いために一旦消去された表示示唆画像SI11は、表示すべきアイコン(ここでは保留アイコンPI111)の増加によって、同じ位置(例えば、アイコン表示領域800の第2領域800b)に再表示される。
次に、同図(j)に示すタイミングでは、2つの保留アイコンPI11,PI12の増加アニメーションが完了した状態の最終画像と、それらにそれぞれ対応する表示示唆画像SI11,SI12の表示アニメーションが完了した状態の最終画像が表示されている。
次に、同図(k)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、ゆれ変動を行っており、ここでは、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を表示している。
次に、同図(l)に示すタイミングは、同図(k)に続く状態である。この状態では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を停止表示している。
尚、同図(k)(l)では、保留アイコンPI11,PI12、表示示唆画像SI11、SI12の状態の変化はない。
図26は、図25に連続する演出表示を時系列に示した図である。
図26(a)に示す状態は、図25(l)に示す変動停止に続く状態を示す。このタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を停止表示している。また、特図1の保留を1つ消化して変動遊技中となっている。すなわち、アイコン表示領域800の第2領域800bでは、当該変動を示す変動アイコンVI1が表示され、第3領域800cにおいて、特図1保留ランプ218の保留数(1)に対応する保留アイコンPI11が表示されている。尚、図26(a)における変動アイコンVI1、および保留アイコンPI11は、図25(l)の、保留アイコンPI11,PI12と同じ画像である(改めて再表示した画像ではない)が、内部的な処理のタイミングで保留アイコンPI11が変動アイコンVI1に、保留アイコンPI12が保留アイコンPI11に変化したものとして、各アイコンIの名称を変えている。つまり、保留数が1つ減ったことに対応して、最も古い(最先の)第2領域800bのアイコンIが変動アイコンVI1となり、次に古い第3領域800cのアイコンIが、特図1保留ランプ218に対応する保留アイコンPI11となっている。尚、保留アイコンPI11、PI12の消去アニメーション、変動アイコンVI1の表示アニメーションおよび保留アイコンPI1の増加アニメーションを実行するものであってもよい。また、第2領域800bと第3領域800cのそれぞれには、表示示唆画像SI11,SI12として台座を表す画像が表示されている。
以降、当該変動を示す変動アイコンVI1が消去し、保留アイコンPI11が変動アイコンVI1に変化するときに行う移動アニメーションが実行されるが、その詳細については図24と同様であり、以下では簡単に説明する。
図26(b)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の停止表示を維持している。そして、当該変動遊技の終了に伴い、変動アイコンVI1の消去アニメーション、および保留アイコンPI11の移動アニメーションが実行される。すなわち、表示示唆画像SI11の上に載っていた変動アイコンVI1が表示示唆画像SI11から飛び降りるとともに、表示示唆画像SI12の上に載っていた変動アイコンPI11が表示示唆画像SI11側に飛び降りる。
図26(c)に示すタイミングでは、引き続き変動アイコンVI1の消去アニメーションと保留アイコンPI11の移動アニメーションが実行され、表示示唆画像SI11の上(台座の端部)に保留アイコンPI11が着地する。保留の追加はないため、第3領域800cでは表示示唆画像SI12のみの表示が維持される。
図26(d)に示すタイミングでは、引き続き変動アイコンVI1の消去アニメーションと保留アイコンPI11の移動アニメーションが実行され、変動アイコンVI1が第1領域800aから下方にフレームアウトする。また、第2領域800bにおいては表示示唆画像SI11の上を(台座の中心に向かって)に保留アイコンPI11が移動する。保留の追加はないため、第3領域800cでは表示示唆画像SI12のみの表示が維持される。
図26(e)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの一部において装飾図柄の変動を開始し、少なくとも一部で停止表示している。アイコン表示領域800の第1領域800aでは変動アイコンVI1が消去され(消去アニメーションが完了し)、第2領域800bにおいては保留アイコンPI11の移動アニメーションの最終画像(キャラクタ画像が台座の中心付近で正面を向いて停止する画像)が表示される。保留の追加はなく、図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部(ここでは、図柄表示領域208c)が停止表示されているため、第3領域800cでは表示すべきアイコンIはないが、表示示唆画像SI12のみの表示が維持される。
図26(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動を開始している。このタイミングで、アイコン表示領域800の第3領域800cでは、表示示唆画像SI12の消去アニメーションが開始される。
図26(g)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動を継続しており、保留の増加はないため、表示示唆画像SI12の消去アニメーションが継続される。
図26(h)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動を継続しており、表示示唆画像SI12の消去アニメーションが完了し、非表示となっている。また、保留の増加はないため、アイコン表示領域800の第2領域800bにおいて、保留アイコンPI11とこれに対応した表示示唆画像SI11のみが継続して表示される。
図26(i)から図26(j)に示す期間では、特図1表示装置212における特図1の変動遊技は継続しているが、保留の追加はない。
次に、同図(k)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、ゆれ変動を行っており、ここでは、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾4−装飾6−装飾3」)を表示している。
次に、同図(l)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾4−装飾6−装飾3」)を停止表示している。
尚、同図(k)(l)では、保留アイコンPI11,表示示唆画像SI11の状態の変化はない。
以上、図25および図26では、特図1の変動遊技の場合を例に説明したが、特図2の変動遊技の場合も同様に実施できる。
上記の如く、1つのアイコンについて1つの表示示唆画像SI(ここでは、表示示唆画像SI11,SI12)を表示する構成とすることで、アイコンの増減(すなわち、保留数の増減および変動遊技の状態)を遊技者により認識させやすくすることができる場合がある。
また、アイコンIや表示示唆画像SIとして、キャラクタ画像(例えば、兵士)やそれに関連する画像(例えば、兵士が載る台座)を用いて、あるシーン(兵士の移動、台座の登場および消去)を表すようななアニメーションを用いることで、遊技者の興味をひくことができ、遊技者の遊技意欲を高めることができる場合がある。
尚、同図(f)〜(h)では、保留アイコンPI11が移動後の、保留アイコンPI11の表示を示唆するための表示示唆画像SI(ここでは表示示唆画像SI12)の消去アニメーションを例に説明したが、変動アイコンVI1が移動後(消去後)の変動アイコンVI1の表示を示唆するための表示示唆画像SIの消去アニメーションも同様に実行できる。また、保留アイコンPIの表示を示唆するための表示示唆画像SI(例えば、表示示唆画像SI11)と、変動アイコンPIの表示を示唆するための表示示唆画像SI(例えば、表示示唆画像SI12)について、これらの消去アニメーション(あるいは表示アニメーション)の実行時間は同じでもよいし異なってもよい。例えば、変動アイコンPIの表示を示唆するための表示示唆画像SIの消去(表示)アニメーションの実行時間(消去または表示に係る時間)よりも保留アイコンPIの表示を示唆するための表示示唆画像SIの消去(表示)のアニメーションの方が実行時間が長い(消去または表示に係る時間が長い)ものであってもよいし、逆でもよく、実行時間が同じでもよい。
<実施例F>
図27および図28は、実施例Fに係る演出表示を時系列に示した図である。
最初の図25(a)に示すタイミングは、特図1および特図2の変動停止を行った状態(保留数は0)であり、実施例Cの図21(a)と同様である。ただし、特図1と特図2のうち一方(ここでは特図1)のアイコンIの表示を示唆する表示示唆画像SI(ここでは矩形の特図1表示示唆画像SI1)は、アイコンIの有無に関わらず、例えば装飾図柄表示装置208の下辺左端部に、常に表示されている。
次に、図27(b)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。
また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、特図1の変動アイコンVI(例えば、円形の画像)を表示し、当該変動を遊技者に認識可能に表示する。変動アイコンVI1の背景となる特図1表示示唆画像SI1は表示が維持されている。
次に、同図(c)に示すタイミングでは、変動アイコンVI1の消去アニメーションを開始している。ここでは変動アイコンVI1の消去アニメーションとして、変動アイコンVI1の色彩が徐々に薄くなる様子を表す動画像を表示する。特図1表示示唆画像SI1は、その表示が継続している。
次に、同図(d)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの一部において装飾図柄の変動を開始し、少なくとも一部で停止表示している。また、この状態において、変動アイコンVI1が完全に消去され、特図1の保留はなく、表示すべきアイコンはないが、特図1表示示唆画像SI1はその表示が継続している。
次に、同図(e)〜同図(f)に示す期間では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて、装飾図柄の変動を開始している。またこの期間、特図1表示装置212による変動遊技は継続している。そしてこの状態では、特図1の保留はなく、表示すべきアイコンはないが、特図1表示示唆画像SI1は、常にその表示が継続している。
次に、同図(g)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、装飾図柄の変動を継続している。また、この状態では、主制御部300は、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知している。
そして特図2の保留数の増加に伴い、特図2の保留に対応する保留アイコンPI21を増加(表示)するとともに、これに対応する特図2表示示唆画像SI2を表示する。詳細には、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションを開始し、その後(わずかに遅れて)保留アイコンPI21の増加アニメーションを開始する。
この例では、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションとして、同図(g)から同図(h)に至る期間に亘って、例えば縦長の矩形の表示示唆画像SI2を所定速度で、装飾図柄表示装置208の右辺側端部から左方向にに移動させて所定位置にフレームインさせる動画像を表示する。特図2の保留アイコンPI21の増加アニメーションとして、保留アイコンPI21を所定速度で、装飾図柄表示装置208の右辺側端部から左方向にに移動させてフレームインさせる動画像を表示する。そして、特図1表示示唆画像SI1は、その表示が継続している。
次に、同図(h)に示すタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の表示が完了し、これに重畳して特図2用の保留アイコンPI21が表示されている。
次に、同図(i)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて、ゆれ変動を行っており、ここでは、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を表示している。
次に、同図(j)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cに、はずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)を停止表示している。
尚、同図(k)(l)では、アイコンI、表示示唆画像SI1、SI2の状態の変化はない。表示示唆画像SI1、SI2を消去する場合には実施例Aと同様に、表示すべきアイコンが無い状態で、所定の条件が成立した場合(例えば、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動表示が開始した後、または装飾図柄の停止表示が開始されるより前)に消去する。
図28は、図27に連続する演出表示を時系列に示した図である。
図28(a)に示すタイミングは、図27(j)に続く状態を示す。この状態では、特図2の保留を1つ消化して、特図2の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図2表示装置214を用いて特図2の変動表示を開始するとともに、特図2用の第4図柄表示領域208e2を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。これに伴い、特図2アイコン表示領域900の第1領域900aでは、特図2の当該変動を示す変動アイコンVI2が表示されている。この変動アイコンVI2は、保留アイコンPI21から変化したものであり、保留アイコンPI21から変動アイコンVI2への変化については、図26(a)を参照して説明したものと同様であるので、省略する。
図28(b)に示すタイミングでは、当該変動遊技の終了に伴い、変動アイコンVI2の消去アニメーションが実行される。すなわち、特図2アイコン表示領域900の第1領域900aにおいて表示示唆画像SI2の上の変動アイコンVIが次第に薄くなる様子を示す動画像が表示される。
図28(c)に示すタイミングでは、変動アイコンVI2が完全に消去され、特図2の保留数の増加もない状態であるが、装飾図柄の変動開始前であるので、特図2表示示唆画像SI2の表示は継続される。
図28(d)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの一部において装飾図柄の変動を開始し、少なくとも一部で停止表示しており、表示すべきアイコンIはないが、特図2表示示唆画像SI2の表示が維持される。
図28(e)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動を開始している。この例では、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の変動を開始した直後であり、表示すべきアイコンIがないが、特図2表示示唆画像SI2の表示が維持される。
図28(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの少なくとも1つ(ここでは図柄表示領域208a)の装飾図柄を停止表示(ゆれ変動も含む)しており、このタイミング(全ての装飾図柄の停止表示が開始される前)で、特図2表示示唆画像SI2の消去アニメーションが実行されている。
図28(g)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの少なくとも1つ(ここでは図柄表示領域208b)の装飾図柄を変動表示しており、このタイミングで、特図2表示示唆画像SI2が完全に消去されている。このように、本実施例では、表示すべきアイコンIがなくなった後、図柄表示領域208a〜208cの全てによる装飾図柄の停止表示より前に、特図2表示示唆画像SI2が消去される。より詳細には、図柄表示領域208a〜208cの一部が停止表示(ゆれ変動を含む)された後、消去(アニメーション)が開始され、全ての装飾図柄が)停止表示(ゆれ変動を含む)される以前に消去が完了する。
同図(h)〜(i)は、同図(g)後の状態であり、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて装飾図柄のゆれ変動を行い、停止表示する。
尚、既述の如く、図27(a)から図28(i)の全期間にわたり(遊技中は常時)、特図1表示示唆画像SI1はアイコンIの有無によらず同じ位置に表示されている。
本実施例では、特図1と特図2のそれぞれについて、アイコンIを表示するための表示示唆画像SI(特図1表示示唆画像SI1,特図2表示示唆画像SI2)が準備され、一方(例えば、特図1用)の表示示唆画像SI1は常に表示され、他方(例えば、特図2用)の表示示唆画像SI2は、第一の条件の成立(例えば、始動情報の取得)で表示(表示開始)される。
尚、ここでは、特図1表示示唆画像SI1を常時表示させる場合を例に説明したが、特図2表示示唆画像SI2を常に表示させるものとしてもよい。また例えば、特図2優先変動機の場合には、通常(特図低確率普図低確率)の遊技状態では、図27から図28で示すように、特図1表示示唆画像SI1が常に表示させ、確変状態(特図高確率状態)や、電サポ中(普図高確率状態)の場合は、特図2の保留が優先して消化されるため、特図2表示示唆画像SI2を常に表示させ、特図1始動口230の入賞によって特図1表示示唆画像SI1を表示(表示開始)するものとしてもよい。
このようにすることで、特図1変動遊技または特図2変動遊技のいずれかの遊技(変動や保留)の優先度に差がある場合、優先度が低い遊技の情報については非表示とすることができ、遊技者にとって必要な情報(優先度の高い情報)を報知し易くすることができる場合がある。
<実施例G>
図29〜図33は、実施例Gに係る演出表示を時系列に示した図である。
最初の図29(a)に示すタイミングは、特図1が変動遊技中で保留数が2、特図2が変動停止で保留数は0の状態を示している。第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて、装飾図柄の変動を開始している。装飾図柄表示装置208の下辺左端部には、特図1表示示唆画像SI1と、2つの特図1の保留アイコンPI11,PI12が表示されている。また、本実施例では、装飾図柄表示装置208の一部の領域(ここでは、特図1表示示唆画像SI1の上方)に破線で示すように、普図装飾図柄表示領域910が設けられている。普図装飾図柄表示領域910には、普図装飾図柄が表示される。普図装飾図柄は、普図の変動表示後の停止図柄態様を報知する図柄である。
同図(b)に示すタイミングでは、普図装飾図柄表示領域910に、遊技者に有利な状態であることを報知する普図装飾図柄が表示されている。普図装飾図柄の詳細については後述するが、当否を示唆する複数の普図装飾図柄が準備されており、普図表示装置210が当り図柄1(「普図A」)を停止表示する場合には、普図装飾図柄表示領域910には「普図装飾1(例えば、○)」が停止表示され、普図表示装置210が当り図柄2(「普図B」)を停止表示する場合には、普図装飾図柄表示領域910には「普図装飾2(例えば、◎)」が停止表示され、いずれも普図の当りが報知される。また、普図表示装置210がはずれ図柄(「普図C」)を停止表示する場合には、普図装飾図柄表示領域910には「普図装飾3(例えば、×)」が停止表示され、普図のはずれが報知される。また、これ以外にも、遊技者に有利な状態であることを報知する普図装飾図柄が準備されており、ここではその一例として、電チュー(特図2始動口232)の開放時間の長い普図が当選したことを示唆する普図装飾図柄「電チューチャンス中」が表示される場合を例に説明する。
そして、本実施例では、普図装飾図柄「電チューチャンス中」が表示される条件が成立した場合、その表示と同時に、特図2表示示唆画像SI2を表示する(表示アニメーションを実行する)。ここで、普図装飾図柄「電チューチャンス中」が表示される条件の一例としては、普図関連抽選処理(S233)で普図Bが当選した場合であって、後述する普図演出決定処理の普図演出の抽選処理(S1403)で当選する(S1403の判定がYesの場合)ことが挙げられる。この場合、普図装飾図柄表示領域910に、例えば「普図B」が当選したことを報知する普図装飾図柄(例えば、◎)が表示され、普図表示装置210が「普図B」を停止表示したあと(または「普図B」を停止表示すると同時)に、普図装飾図柄「電チューチャンス中」が表示される。この場合、特図1表示示唆画像SI1は、例えば、横長の四角形状であり、そこに表示するアイコンIは円形状のアイコンであるが、特図2はこれらと表示態様が異なるものとする。例えば、特図2表示示唆画像SI2は、図23で示した台座の画像であり、そこに表示するアイコンIはキャラクタ画像(例えば兵士の画像)とする。すなわち、同図(b)では、普図装飾図柄「電チューチャンス中」の表示と同時に装飾図柄表示装置208の下方端部から、特図2表示示唆画像SI2である台座がフレームインする動画像が表示開始されている。
同図(c)に示すタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションは継続されている。また、特図2保留ランプ220において左から2個のLEDが点灯し、特図2の保留数が2であることを報知している。
同図(d)に示すタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションが継続中であり、特図2表示示唆画像SI2上に、特図2の保留数(2)に対応する保留アイコンPI21,PI22の増加アニメーションが表示開始されている。更に、このタイミングでは、特図2保留ランプ220において左から3つ目のLEDが点灯し、特図2の保留数が3になったことを報知している。
同図(e)に示すタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションが完了し、保留アイコンPI21,PI22の増加アニメーションが継続中である。またこれに遅れて、3つ目の保留に対応する保留アイコンPI23の増加アニメーションが開始されている。
同図(f)に示すタイミングでは、特図2の保留アイコンPI21,PI22の増加アニメーションの表示が完了するとともに保留アイコンPI23の増加アニメーションが継続している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部において、装飾図柄の停止表示を開始している。普図装飾図柄表示領域910では、普図装飾図柄「電チューチャンス中」の表示が継続し、電チューチャンスが継続中であることを報知している。
尚、この例に限らず、同図(b)に示すタイミングで、普図装飾図柄表示領域910に、例えば「普図B」が当選したことを報知する普図装飾図柄(例えば、◎)が表示され、普図表示装置210が「普図B」を停止表示したあと(または同時)に、普図装飾図柄「電チューチャンス中」が表示される。そして、特図2始動口232への入球があった場合に、特図2表示示唆画像SI2の表示と同時に、特図2の保留数(2)に対応する保留アイコンPI21が登場するものであってもよい。
図30は、図29に連続する演出表示を時系列に示した図である。
図30(a)に示すタイミングは、図29(f)に示す状態に続く状態を示している。この状態では、特図2の保留数(3)に対応した保留アイコンPI21、PI22,PI23の表示がすべて完了している。
図30(b)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cのゆれ変動を実行している。普図装飾図柄表示領域910では、普図装飾図柄「電チューチャンス中」の表示が継続し、電チューチャンスが継続中であることを報知している。
図30(c)に示すタイミングでは、普図装飾図柄表示領域910では、普図装飾図柄「電チューチャンス中」の表示を終了している。つまりこの例では、第1副制御部400が、図柄表示領域208a〜208cのゆれ変動を実行中に、電チューチャンスが終了し、それを報知するために、普図装飾図柄表示領域910において、普図装飾図柄「電チューチャンス中」の表示を消去している。尚、普図装飾図柄の表示終了は、このタイミングに限らず、どのようなタイミングであってもよい。
図30(d)に示すタイミングでは、第1副制御部400が、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を行っている。
図30(e)に示すタイミングでは、主制御部300は、特図2表示装置214を用いて特図2の変動表示を開始するとともに、特図2用の第4図柄表示領域208e2を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。
また、特図2保留ランプ220は、左から3つめのLEDを消灯し、特図2の保留が1つ消化されたことを報知している。これに伴い、特図2表示示唆画像SI2の最も古い(最先の)アイコンI(図示では左端のアイコンI)は、特図2の変動アイコンVI2となり、残りのアイコン(中と右のアイコンI)がそれぞれ、特図2の保留数(2)に対応した保留アイコンPI21,PI22となる。
図30(f)に示すタイミングでは、特図2の当該変動の遊技の進行に伴い、変動アイコンVI2の消去アニメーションと、保留アイコンPI21、PI22の移動アニメーションを開始する。
図31は、図30に連続する演出表示を時系列に示した図である。
図31(a)〜(c)は、図30(f)に続く期間の状態を示している。これらの期間において、変動アイコンVI2の消去アニメーションとして、同図(b)(c)の如く、変動アイコンVI2が徐々に大きくなりながら移動し、キャラクタ画像もその姿勢を変えるなどして、表示態様を大きく異ならせた動画像が表示される。このような演出表示は、当該変動の大当りの信頼度を示す予告であってもよいし、当該変動の大当りの信頼度を示すものでなくてもよい。
尚、変動アイコンVI2は、保留アイコンPI21,PI22と同じ大きさであってもよいし、変動アイコンVI2が保留アイコンPI21,PI22より小さくてもよい。
ここで、信頼度について言及すると、一般的な信頼度とは、複数回の事象が発生するなかで、対象となる事象が発生する割合を示すものであるが、当業界における信頼度は、大当り信頼度の略語に当たり、同態様の演出が実行された場合に、その内の何%が大当りになるかを示すものである。例えば、変動アイコンVIを表示する表示示唆画像SIがある表示態様(例えば、赤色)の場合は、当該変動の当否結果が大当りとなる確率が例えば、30.3%であることを遊技者に報知すると共に、当該変動の当否結果がはずれとなる確率が69.7%であることを遊技者に報知することとなり、異なる表示態様(例えば、青色)の場合には、大当りとなる確率が赤色の場合とは異なる割合であることを遊技者に報知することになる。つまり、先読み予告報知は、大当り信頼度の報知と共にはずれ信頼度を同時に報知していると換言できる。
図31(d)〜(e)に示すタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2上において、変動アイコンVI2は完全に消去され、2つの保留アイコンPI21、PI22が表示され、図31(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400が、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示を行っている。
図32は、図31に連続する演出表示を時系列に示した図である。
図32(a)は、図31(f)の状態から所定期間が経過した場合の図であり、特図2の2回目の変動遊技が終了し、特図2の保留数が1となった状態を示す図である。特図2の保留数(1)に対応し、特図2表示示唆画像SI2上の、保留アイコンPI21も1つのみとなっている。特図2の変動は継続している。
図32(b)のタイミングでは、特図2保留ランプ220は、全てのLEDを消灯し、特図2の保留数が0になったことを報知している。これに伴い、特図2表示示唆画像SI2のアイコンIは、変動アイコンVI2となる。
図32(c)〜(d)は、図30(b)に継続する期間を示しており、この期間では、特図2の当該変動の遊技の進行に伴い、変動アイコンVI2の消去アニメーションが実行される。この例では、最後の(保留アイコンPIが無い場合の)変動アイコンVI2の消去アニメーションは、保留アイコンPIが残っている場合の変動アイコンVI2の消去アニメーション(図31(a)〜図31(c)参照))とは異なるアニメーションを実行している。具体的には、図32(c)に示すように変動アイコンVI2が、保留アイコンPIがある場合とは異なる方向に徐々に大きくなりながら移動し、特図2表示示唆画像SI2の中央付近で座り込み(同図(d))、更に横になる様子(同図(e))を表した動画像を表示する。
なお、最後の(保留アイコンPIが無い場合の)変動アイコンVI2の消去アニメーションは、保留アイコンPIが残っている場合の変動アイコンVI2の消去アニメーション(図31(a)〜図31(c)参照))と同じアニメーションを実行してもよい。
図32(f)に示すタイミングでは、変動アイコンVI2の消去アニメーションが継続しているが、合わせて、特図2表示示唆画像SI2の消去アニメーションも実行される。すなわち、特図2表示示唆画像SI2(台座)が下方にフレームアウトし、それに伴って変動アイコンVI2も徐々に下方に移動する動画像を示している。
図33は、図32に連続する演出表示を時系列に示した図である。
図33(a)は、図32(f)の状態に続く状態を示している。このタイミングでは、変動アイコンVI2の消去アニメーションが継続しているが、下方にフレームアウトしていた特図2表示示唆画像SI2の消去アニメーションは完了している。すなわち、本実施例では、表示する変動アイコンVI2が無くなる予定の特図2表示示唆画像SI2が先に消去され、その後も変動アイコンVI2の一部が表示されている。尚、他の実施例と同様に変動アイコンVI2が先に消去された後、特図2表示示唆画像SI2が消去されてもよく、またこれらが同時に消去されてもよい。
図33(b)のタイミングでは、第1副制御部400が、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄の停止表示を行うより前に、変動アイコンVI2および特図2表示示唆画像SI2が完全に消去されている様子を示している。
図33(c)〜(d)は、図33(b)に続く状態を示す図であり、第1副制御部400が、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄のゆれ変動を実行し(同図(c))、全ての装飾図柄の停止表示をしている(同図(d))。
このように本実施例では、普図装飾図柄表示領域910に、遊技者に有利な状態であることを報知する普図装飾図柄(「電チューチャンス中」)が表示される。そして、他の実施例と異なり、遊技者にとって有利な状態であることを報知する普図装飾図柄「電チューチャンス中」の表示を条件として、特図2表示示唆画像SI2を表示する。この場合特図2表示示唆画像SI2は、普図装飾図柄の表示と同時に表示されてもよいし、普図装飾図柄の表示より後に表示されてもよいし、普図装飾図柄の表示より先にに表示されてもよい。そして、保留表示演出と、普図装飾図柄の演出が重複して実行される場合があるため、普図装飾図柄表示領域910と特図2表示示唆画像SI2(特図1表示示唆画像SI1も同様)の表示領域は、これらが干渉しないよう、離間した位置とする。
表示される普図装飾図柄が、特図2表示示唆画像SI2と関連する画像であれば、これらを同時に表示させることで電チューチャンス中であることを示す演出効果をより高めることができる場合がある。また、表示される普図装飾図柄が、特図2表示示唆画像SI2と関連しない画像の場合には、これらの表示のタイミングをずらすことで、互いの演出効果の邪魔をすることなく、個々の演出効果を高めることができる場合がある。
<実施例H>
図34は、実施例Hに係る演出表示を時系列に示した図である。
最初の図34(a)に示すタイミングは、特図1および特図2の変動停止を行った状態(保留数は0)であり、実施例Cの図21(a)と同様であるので説明は省略する。
次に、図34(b)に示すタイミングでは、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。
また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、第1表示示唆画像SI_Mと第2示唆画像SI_Sの表示アニメーションを実行する。第1表示示唆画像SI_Mと第2表示示唆画像SI_Sは、一方の特図(例えば特図1)のアイコンIを表示するための表示示唆画像である。この表示アニメーションは例えば、装飾図柄表示装置208の例えば左辺側端部から、特図1用の第1表示示唆画像SI_Mと特図1用の第2表示示唆画像SI_Sが徐々に右方向に移動し、フレームインする様子を示している。第1表示示唆画像SI_Mは、特図1の複数のアイコンIが表示できる例えば縦長の四角形状であり、第2表示示唆画像SI_Sは、特図1の1つのアイコンIの表示に必要十分な大きさとする。
第1表示示唆画像SI_Mは、同図(a)に示すアイコンI非表示の状態から、特図1の変動遊技を開始して最初(最先)に表示されるアイコンI及び、保留アイコンPIの表示を示唆する画像である。最初に表示されるアイコンIは、特図1の保留アイコンPI1または変動アイコンVI1である。ここでは、第1表示示唆画像SI_Mの表示と共に、アイコンI(変動アイコンVI1)が表示される場合を例に示しているが、これに限らず、第1表示示唆画像SI_Mの表示が完了した後に、アイコンIが表示されるものであってもよい。
図34(c)に示すタイミングでは、第1表示示唆画像SI_Mと第2表示示唆画像SI_Sの表示アニメーションが同時に完了し、第1表示示唆画像SI_Mに特図1の変動アイコンVI1が表示されている様子を示している。変動アイコンVI1は、同図(b)において、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400が第1表示示唆画像SI_Mを表示完了した後、当該フレームで表示している。変動アイコンVI1は、最初に表示されるアイコンIであるので、第1表示示唆画像SI_Mに表示される。また、特図1の保留数が複数あり、保留アイコンPI1が表示される場合には、それらは第1表示示唆画像SI_Mに表示される。つまり、第1表示示唆画像SI_Mは、変動アイコンVIの出現および保留アイコンPIの表示を示唆する画像でもある。尚、変動アイコンVI1は、特図1始動口230の入賞による最初の保留アイコンPI1が瞬時に変動アイコンVIに変化したということもできるので、その意味では、第1表示示唆画像SIaは保留アイコンPIの表示を示唆する画像といえる。
なお、保留がない場合は、第1表示示唆画像SI_Mは表示せずに第2表示示唆画像SI_SとアイコンI(変動アイコンVI1)を表示させてもよい。また、保留がある場合(保留アイコンPI1を表示する場合)に、第1表示示唆画像SI_Mを表示させるようにしてもよい。
図34(d)に示すタイミングでは、主制御部300は、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの変動表示を開始している。この状態では、第1表示示唆画像SI_Mに表示されていた変動アイコンVI1が、第2示唆画像SI_Sに移動する移動アニメーションと、移動に伴いその表示態様が変化する変化アニメーションが同時に実行されている様子を示す。
変動アイコンVI1は、出現時には第1表示示唆画像SI_Mに重ねて表示されるが、その後、第2表示示唆画像SI_Sと重畳する位置に移動する。また、同図に示すように変動アイコンVIは、第2表示示唆画像SI_M上に移動する間にその表示態様が変化する。具体的には、変動アイコンVIはその色彩が徐々に薄くなるとともに大きさが大きくなる。すなわち、第2表示示唆画像SI_Sは、出現時から表示態様が変化した変動アイコンVIの表示を示唆する画像である。
図34(e)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の変動表示を行っている。この状態では、変動アイコンVI2が第2表示示唆画像SI_S上に移動を完了している。また、ここでは同図(d)の状態よりもやや濃色で表示されているものとする。第1表示示唆画像SI_Mは、この状態で表示すべきアイコンIはないが、その表示が継続している。
図34(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの図柄変動を継続し、変動アイコンVI2は、第2表示示唆画像SI_S上に移動を完了し、また変化アニメーションの最終画像(例えば、濃色の表示態様)で表示されている。
図34(g)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示(ゆれ変動)を開始し、図34(h)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにはずれに対応する図柄組合せ(この例では、「装飾6−装飾2−装飾7」)の停止表示を行う。また、図34(h)に示すタイミングでは、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて「特図F」のはずれ図柄を停止表示するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点灯表示(図では塗りつぶし)して変動停止中であることを報知している。この状態では、変動アイコンVI1および第1表示示唆画像SI_M、第2表示示唆画像SI_Sの表示が継続している。
図34(i)に示すタイミングでは、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて「特図F」のはずれ図柄を停止表示するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点灯表示(図では塗りつぶし)して変動停止中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの停止表示を継続している。この状態では、第1副制御部400は変動アイコンVI1の消去アニメーションを開始している。消去アニメーションは例えば、変動アイコンVI1の色彩が徐々に薄くなり、消去される様子を示す動画像である。本実施例ではこのように、特図1の変動が停止した後(同図(f))に、変動アイコンVI1の消去を開始する(同図(i))。
図34(j)に示すタイミングでは、図柄表示領域208a〜208cの停止表示中に、第1副制御部400は変動アイコンVI1の消去アニメーションを完了し、第1表示示唆画像SI_Mおよび第2表示示唆画像SI_Sの消去アニメーションを開始している。第1表示示唆画像SI_Mおよび第2表示示唆画像SI_Sの消去アニメーションは例えば、装飾図柄表示装置208の左辺端部に向かって左方向に両画像が徐々に移動してフレームアウトする様子を示す動画像である。
図34(k)に示すタイミングでは、第1表示示唆画像SI_Mおよび第2表示示唆画像SI_Sの消去アニメーションが完了している。
尚、この例では特図2の保留アイコン等による演出表示を行っていない。しかしこれに限らず、本実施例の特図1と同様の演出表示を行ってもよい。
また、図示は省略するが、例えば同図(e)の状態で、特図1保留ランプ218のLEDが1つ点灯している場合、同図(f)において、第2表示示唆画像SI_S上に変動アイコンVI1が表示されるとともに、第1表示示唆画像SI_M上に、保留アイコンPI1が表示される。そしてその保留が消化された場合には、当該保留アイコンPI1が変動アイコンVI1となり、変動アイコンVI1の表示態様の変化アニメーションと第2表示示唆画像SI_S上への移動アニメーションが実行され、第2表示示唆画像SI_S上に移動するとともに、第1表示示唆画像SI_M上から消去される。
このように、1つの特図変動遊技(特図1または特図2)において保留アイコンPIの表示を示唆する第1表示示唆画像SI_Mと、変動アイコンVIの表示を示唆する第2表示示唆画像SI_Sとを別に設けてもよく、その場合、変動アイコンVIは出現当初は第1表示示唆画像SI_Mと重ねて表示され、変動遊技中に第2表示示唆画像SI_S上に移動するものとしてもよい。
このようにすることで、変動アイコンVIと保留アイコンPIを遊技者に注目させることができ、それにより遊技の状態を遊技者に認識し易くさせることができる場合がある。
尚、ここでは一例として、第1表示示唆画像SI_Mと第2示唆画像SI_Sの表示アニメーションを同時に実行し、両画像の表示が同時に完了している場合を例に説明したが、これらは異なるタイミングで表示開始または表示完了されるものとしてもよい。
<実施例I>
図35は、実施例Iに係る演出表示を時系列に示した図である。
最初の図35(a)に示すタイミングは、例えば、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を行い、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの変動表示を行っている。本実施例では、特図1表示示唆画像SI1は、遊技中常に表示されている。あるいは、特図1の変動遊技中は常に表示されるものとしてもよい。
次に、図35(b)に示すタイミングでは、特図2の保留があり、特図2保留ランプ220は、最も左のLEDを点灯し、特図2の保留数(1)を報知している。
次に、図35(c)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、主制御部300から受信した保留増加コマンドに基づいて、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションを実行する。特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションは例えば、装飾図柄表示装置208の例えば右辺側端部から所定の領域まで特図2表示示唆画像SI2が徐々に左方に移動しながらフレームインする様子を表す動画像である。また、特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションは例えば、特図2アイコン表示領域900の第1領域900aに向かって、特図2表示示唆画像SI2の移動と共に保留アイコンPI2がフレームインする様子を表す動画像である。ここでは特図2表示示唆画像SI2と保留アイコンPI2とが同時にフレームインする動画像を例に説明しているが、特図2表示示唆画像SI2が表示完了した後に保留アイコンPI2が増加表示されるなど、これらの表示開始(追加)タイミングが異なってもよい。
次に、図35(d)に示すタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションが完了し、特図2表示示唆画像SI2に重ねて、特図2アイコン表示領域900の第1領域900aに保留アイコンPIが表示されている。
次に、図35(e)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のリーチ表示を行う。これ以外の演出表示は、同図(d)の表示を維持している。
次に、同図(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいてスーパーリーチの演出開始前に装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)る。これ以外の演出表示は、同図(d)の表示を維持している。
次に、同図(g)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出(例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出)を実行開始している。また第1副制御部400は、スーパーリーチの演出実行開始と同時に、表示されている特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIを消去する。この場合の消去方法は、実施例Iと同様であるので説明は省略する。
次に、同図(h)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出(例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出)を実行し、スーパーリーチ演出の最終画像(例えば、剣豪キャラクタとの対決に負けたシーンと「負け」の文字を表示するはずれの画像)を表示する。また第1副制御部400は、スーパーリーチの演出が実行されると(スーパーリーチの演出実行中は)特図1表示示唆画像SI1(表示するアイコンIが存在していれば当該アイコンI)、特図2表示示唆画像SI2および保留アイコンPI(表示する変動アイコンVIが存在していれば当該変動アイコンVI)は表示されない状態となる。具体的には、第1副制御部400は、表示されていた特図1表示示唆画像SI1等を視認不可とする。この場合、スーパーリーチの演出画像(アニメーション)を同図(f)の各種画像のレイヤに重ねて最前面のレイヤに表示することで、各種画像を視認不可としてもよいし、スーパーリーチの演出画像(アニメーション)以外の各種画像を消去する処理を行ってもよい。
次に、図35(i)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出を終了し、スーパーリーチの演出画像を消去するとともに、図柄表示領域208a〜208cにおける装飾図柄のゆれ変動表示、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびこれらに表示されているアイコンIを、スーパーリーチの演出開始前の状態(同図(f))の状態で再表示(復帰)する。
次に、図35(j)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の停止表示(ゆれ変動)を行い、図35(k)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の停止表示を行う。
このように、本実施例ではスーパーリーチ演出の終了後に、表示示唆画像SI(ここでは特図2表示示唆画像SI2)およびアイコンIを再表示させるものであり、その場合には、同図(c)に示すような表示アニメーションではなく、同図(h)に示すように1フレームで表示完了後の態様で表示(復帰)させる。尚、スーパーリーチ演出実行後に、同図(c)で示すような表示アニメーションで特図2示唆表示画像SI2およびアイコンIを表示してもよいし、特図2始動口232の入賞で保留アイコンPI2を増加表示する際に、同図(b)から同図(f)のように1フレームで特図2示唆表示画像SI2および保留アイコンPI2を表示してもよい。
<実施例J>
図36および図37は、実施例Jに係る演出表示を時系列に示した図である。
最初の図36(a)に示すタイミングは、例えば、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を行い、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。また、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの変動表示を行っている。本実施例では、特図1表示示唆画像SI1は、遊技中常に表示されている。あるいは、特図1の変動遊技中は常に表示されるものとしてもよい。
次に、図36(b)に示すタイミングでは、特図2の保留があり、特図2保留ランプ220は、最も左のLEDを点灯し、特図2の保留数(1)を報知している。
次に、図36(c)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のリーチ表示を行う。また、第1副制御部400は、主制御部300から受信した保留増加コマンドに基づいて、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションを実行する。特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションは、実施例I(図35(c))と同様であるので説明は省略する。
次に、図36(d)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいてスーパーリーチの演出開始前に装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)る。そしてこの状態でも、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションは、実行が継続されている。
次に、図36(e)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出(例えば、剣豪キャラクタと剣で対決する剣豪リーチ演出)を実行開始している。また第1副制御部400は、スーパーリーチの演出実行開始と同時に、表示されている特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIを消去する。この場合の消去方法は、実施例Iと同様であるので説明は省略する。
次に、図36(f)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出の最終画像(例えば、剣豪キャラクタとの対決に勝ったシーンと「勝ち」の文字を表示する大当りの画像)を表示する。この状態ではスーパーリーチの演出実行中であるので、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIは消去されたままである。
次に、図36(g)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出を終了し、スーパーリーチの演出画像を消去するとともに、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のゆれ変動表示を行う。ここでは、図柄表示領域208a〜208cに大当りの図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾3−装飾3」)がゆれ変動表示されている。またこの時、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)る。また、特図2保留ランプ220は、最も左のLEDを点灯し、特図2の保留数(1)を報知しているが、この例では、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIは消去されたままである。
次に、図36(h)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のゆれ変動を行い、図36(i)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、装飾図柄の停止表示を行う。また、これらの期間において、特図2保留ランプ220は、最も左のLEDを点灯し、特図2の保留数(1)を報知しているが、この例では、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIは消去されたままである。
図37は、図36(e)に連続する他の演出表示を時系列に示した図である。
図37(a)は、図36(e)の状態に続く状態を示している。この状態では、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出の最終画像(例えば、剣豪キャラクタとの対決に負けたシーンと「負け」の文字を表示するはずれの画像)を表示する。この状態ではスーパーリーチの演出実行中であるので、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIは消去されたままである。
次に、図37(b)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、スーパーリーチの演出を終了し、スーパーリーチの演出画像を消去するとともに、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の停止表示(ゆれ変動)を行う。ここでは、図柄表示領域208a〜208cにはずれの図柄組合せ(例えば「装飾3−装飾4−装飾3」)が停止表示されている。またこの時、装飾図柄表示装置208の表示領域全体を白みがかった色に変色させ(ホワイトバック)る。また、特図2保留ランプ220は、最も左のLEDを点灯し、特図2の保留数(1)を報知しているため、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2と、特図2の保留アイコンPI2を再表示する。なお、ここでは特図2表示示唆画像SI2と、特図2の保留アイコンPI2が表示完了した状態となっているが、スーパーリーチの演出前の、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと、特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションの続き(図36(d)の続き)から実行してもよい。
次に、図37(c)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のゆれ変動を行い、図37(d)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、装飾図柄の停止表示を行う。また、これらの期間において、特図1表示示画像SI1、特図2表示示唆画像SI2と、特図2の保留アイコンPI2の表示が維持されている。
このように、本実施例では、スーパーリーチの演出に切り替わるタイミングで、特図2始動口232に入賞があった場合には、スーパーリーチの演出への切り替わりと同時に特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションおよび保留アイコンPIの増加アニメーションを実行してもよい。また、例えばスーパーリーチの演出において「大当り」となり、スーパーリーチの演出後に通常の画面に復帰した場合には、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIは、保留や変動があっても非表示とする。そして、スーパーリーチの演出において「はずれ」の場合には、実施例Iのように通常の画面に復帰後に、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIを再表示する。
尚、スーパーリーチの演出において「大当り」となった場合であっても、実施例Iのように通常の画面に復帰後に、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIを再表示するものとしてもよい。またその場合、図35(c)に示す入賞時の表示(増加)態様と、図35(h)に示すスーパーリーチの演出から復帰後の再表示の態様のように、異なる表示態様としてもよいし、同じ表示態様としてもよい。また、特図2表示示唆画像SI2およびそれらに表示しているアイコンIは表示(増加)アニメーションではなく、1フレームで表示完了後の画像を表示させる態様であってもよい。
<実施例K>
図38は、実施例Kに係る演出表示を時系列に示した図である。図38に示す期間は例えば確変中の期間であり、そのことを示唆する演出(ここでは例えば「確変中」の文字)等が装飾図柄表示装置208に連続して表示されている。
最初の図38(a)に示すタイミングは、特図1の保留数が1の場合であり、特図1保留ランプ220は、最も左のLEDを点灯し、特図1の保留数(1)を報知している。また、装飾図柄表示装置208の下辺右端に特図1表示示唆画像SI1を表示し、これに重畳して、特図1の保留アイコンPI1が表示されている。一方、特図2の保留は0であり、表示すべきアイコンIは無いが、本実施例では確変中の場合には、特図2表示示唆画像SI2が装飾図柄表示装置208の下辺中央付近(特図1表示示唆画像SI1の左側)に表示される。
次の図38(b)に示すタイミングは、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を行い、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。また、特図1表示示唆画像SI1には変動アイコンVI1が表示される。一方、特図2表示示唆画像SI2は、表示すべきアイコンIがないが、その表示が維持される。
次の図38(c)に示すタイミングでは、特図1表示示唆画像SI1の変動アイコンVI1の消去アニメーションの実行を開始している。変動アイコンVI1の消去アニメーションは、例えば、変動アイコンVI1の色彩が徐々に薄くなり消去される様子を示す動画像である。特図1表示示唆画像SI1および特図2表示示唆画像SI2はその表示が維持される。
次の図38(d)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部(ここでは、図柄表示領域208c)において装飾図柄の停止表示を行っており、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2は、表示すべきアイコンIが無いが、その表示が継続されている。
次の図38(e)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて装飾図柄の変動表示を実行中である。このタイミングでは、表示すべきアイコンが無い特図1表示示唆画像SI1の消去アニメーション(例えば、その表示が徐々に薄くなるアニメーション)が実行されている。一方、特図2表示示唆画像SI2は、表示が継続されている。
次の図38(f)〜(h)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄の変動表示を実行し(同図(f))、ゆれ変動を実行し(同図(g))、停止表示を実行する(同図(h))。この期間では、特図1表示示唆画像SI1の消去が完了しているが、特図2表示示唆画像SI2は、表示が継続されている。
このように、本実施例では、確変中の場合には特図2表示示唆画像SI2を常に表示する。また特図2表示示唆画像SI2と特図1表示示唆画像SI1の位置を、通常遊技状態とは異なる位置に配置する。この例では、通常遊技状態の配置とは左右を逆に配置する。より具体的には、例えば図20(h)に示す通常遊技状態では、特図1表示示唆画像SI1を左に、特図2表示示唆画像SI2を右に配置しているが、確変中は図38に示すように、特図1表示示唆画像SI1を右に、特図2表示示唆画像SI2を左に配置する。尚、両画像を上下に配置する場合であっても同様であり、確変中は通常遊技状態と上下を逆に配置してもよい。
そして、特図2表示示唆画像SI2は、表示するアイコンIが無い場合であっても、確変中は常に、表示している。
また、この例では、図38(d)において、特図1の変動アイコンVI1の消去が完了し、他に表示すべきアイコンIは無くなっているが、図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部(ここでは、図柄表示領域208c)において装飾図柄の停止表示を行っているため、特図1表示示唆画像SI1の表示が維持されている。そして、図柄表示領域208a〜208cの全てにおいて装飾図柄の変動が開始した(図38(e))後に、特図1表示示唆画像SI1の消去アニメーション(または1フレームでの消去)を実行している。
また例えば、確変中は特図1の表示示唆画像SI1とそれに表示すべきアイコンIを表示せず、通常遊技状態の場合は表示するようにしてもよい。また、確変中と通常遊技状態で、特図1表示示唆画像SI1と特図2表示示唆画像SI2の表示態様、表示タイミングや表示期間を異ならせてもよいし、これらを組み合わせてもよい。
更に本実施例は、確変中と通常遊技状態に限らず、他の遊技状態の違い(例えば、非電サポと電サポ、特図高確率状態と特図低確率状態、確変中と時短中、時短中と通常遊技中)に応じて、特図1表示示唆画像SI1と特図2表示示唆画像SI2の表示位置や表示態様を変化させたり、表示タイミングや表示期間を異ならせるようにしたり、これらを組み合わせた演出としてもよい。
<実施例L>
図39および図40は、実施例Lに係る演出表示を時系列に示した図である。図39〜図40に示す期間は、例えば演出モードの変更と、演出モードを変更する際の演出(ステージチェンジの演出)実行を含む期間である。具体的には、図39(a)〜(d)では、装飾図柄表示装置208の画面上方に演出モード「吉宗ステージ」と表示され、吉宗ステージであることを報知している。また、図39(e)〜(g)では、ステージチェンジの演出として、ここでは襖が徐々に閉まり、吉宗ステージの演出画像を一端視認不可とした後、再び襖が開放される動画像を表示する。また、図39(h)、図40では装飾図柄表示装置208の画面上方に演出モード「姫ステージ」と表示され、姫ステージであることを報知している。また、図39(a)〜(c)では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄を停止表示し、図39(d)〜(h)および図40(a)の期間では装飾図柄の少なくとも一部を変動表示し、図40(b)では装飾図柄のゆれ変動を実行し、図40(c)では装飾図柄の停止表示を実行している。
図39(a)に示すタイミングは、演出モード「吉宗ステージ」において、特図1および特図2の変動停止を行った状態(保留数はいずれも0)である。特図1表示示唆画像SI1は、アイコンIの有無に関わらず、例えば装飾図柄表示装置208の下辺左端部に、常に表示されている。
次に、図39(b)に示すタイミングでは、例えば、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。
また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、特図1の変動アイコンVI1を表示する。変動アイコンVI1の背景となる特図1表示示唆画像SI1は表示が維持されている。
次に、同図(c)に示すタイミングでは、変動アイコンVI1の消去アニメーションを開始している。ここでは変動アイコンVI1の消去アニメーションとして、変動アイコンVI1の色彩が徐々に薄くなる様子を表す動画像を表示する。特図1表示示唆画像SI1は、その表示が継続している。
また、この状態では、主制御部300は、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知している。
次に、同図(d)に示すタイミングでは、第1副制御部400が図柄表示領域208a〜208cの一部において装飾図柄の変動を開始し、少なくとも一部で停止表示している。また、この状態において、特図1表示示唆画像SI上の変動アイコンVI1が完全に消去され、特図1の保留はなく、表示すべきアイコンはないが、特図1表示示唆画像SI1はその表示が継続している。また、そして特図2の保留数の増加に伴い、特図2の保留に対応する保留アイコンPI21を増加表示(表示開始)する。これに先立ち、まず、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションの実行を開始する。特図2表示示唆画像SI2は装飾図柄表示装置208の下辺右端部から徐々にフレームインするように表示される。
次に、同図(e)に示すタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションに伴い、特図2の保留アイコンPI2も増加アニメーションによって表示される。また、各種演出画像の一部が遊技者から一旦視認不可となる、演出モード「姫ステージ」へのステージチェンジの演出の実行が開始される。ステージチェンジの演出は、ここでは背景画像(例えば、吉宗の画像)と、演出モードを報知する「吉宗ステージ」の文字と、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄等が、それらが表示されるレイヤよりも前面のレイヤで表示される画像(例えば、襖が徐々に閉まる動画像)によって遊技者から視認不可となる演出である。一方、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2とこれらの表示すべきアイコンI(ここでは、特図2用の保留アイコンPI2)は、ステージチェンジの演出(襖が閉まる動画像による演出)によって隠されない位置(ここでは上層(前面)のレイヤ)に表示される。
次に、同図(f)に示すタイミングは、ステージチェンジの演出中であり、閉じられた襖によって演出モードを示唆する画像が全て視認不可となっている。そして、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2とこれらの表示すべきアイコンI(ここでは、特図2用の保留アイコンPI2)は、襖の画像によって隠されない位置(ここでは上層(前面)のレイヤ)に表示が継続される。このタイミングで、特図2表示示唆画像SI2と保留アイコンPI2はその表示を完了している。また、この状態では、主制御部300は、特図1保留ランプ218の最も左のLEDを点灯して特図1の保留数が0から1に増加したことを報知している。
なお、本実施例では、同図(f)のタイミングで装飾図柄が視認不可となっているが、装飾図柄を表示させるようにしてもよい。その場合同図(e)と同じ表示態様であってもよいし、同図(e)と異なる表示態様(例えば、同図(e)の装飾図柄よりも小さく表示する表示態様など)であってもよい。
次に、同図(g)に示すタイミングは、引き続きステージチェンジの演出中であり、一部開放された襖から変化した演出モード「姫ステージ」を示唆する画像(例えば、姫の背景画像)の一部が視認可能となっている。不可となっている。そして、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2と特図2用の保留アイコンPI2は、襖の画像によって隠されない位置(ここでは上層(前面)のレイヤ)に表示が継続される。また、同図(f)の特図1保留ランプ218のLEDの点灯に伴い、同図(g)のタイミングでは、特図1表示示唆画像SI1上に、特図1の保留アイコンPI1を表示する増加アニメーションが開始されている。特図1の保留アイコンPI1を表示する増加アニメーションは、保留アイコンPI11の色彩を徐々に濃く表示する動画像である。
なお、同図(f)のタイミングで装飾図柄が表示されている場合、同図(e)に表示されている装飾図柄と同図(g)に表示されている装飾図柄の両方が表示されているタイミングがあってもよい。
次に、同図(h)に示すタイミングは、ステージチェンジの演出終了後であり、変化後の演出モード「姫ステージ」を示唆する画像(例えば、姫の背景画像)と、演出モードを報知する「姫ステージ」の文字と、図柄表示領域208a〜208cの全ての装飾図柄等が視認可能となっている。そして、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2と特図2用の保留アイコンPI2は、表示が維持され、特図1表示示唆画像SI1に重なる保留アイコンPI1の表示が完了している。
図40は、図39に連続する演出表示を時系列に示した図である。
図40(a)に示すタイミングは、図39(h)に示す状態から所定期間が経過した状態を示す。この状態では、主制御部300は、特図1保留ランプ218の最も左のLEDを点灯して特図1の保留数が1であることを報知するとともに、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを点灯して特図2の保留数が1であることを報知している。またこれに伴い、第1副制御部400は、特図1表示示唆画像SI1上に、特図1用の保留アイコンPI1を1つ表示し、特図2表示示唆画像SI2上に、特図2用の保留アイコンPI2を1つ表示している。またここでは、このタイミング(演出モード「姫ステージ」に変化した後の所定期間経過後のタイミング)において、特図1表示示唆画像SI1と特図1用の保留アイコンPI1の表示態様が、変化した様子を示している。具体的には、特図1表示示唆画像SI1は、それ以前の表示形態である横長の四角形状(図39(h)参照)から、横長の長円形状に変化している。また特図1用の保留アイコンPI1は、それ以前の表示形態である円形状(図39(h)参照)から、ハートの形状に変化している。尚、特図1表示示唆画像SI1と保留アイコンPI1の表示態様の変化は、ここでは1フレームで異なる画像に変化させているが、それぞれ、変化アニメーションを用いて変化させてもよい。またここでは、保留アイコンPI1について説明しているが、特図1の変動アイコンVI1も同様に表示態様を変化させてもよい。また変動アイコンVIは表示態様を変化させなくてもよい。
一方、特図2表示示唆画像SI2および特図2の保留アイコンPI2(変動アイコンVI2も同様)は、その表示態様に変化はない。
同図40(b)〜(c)では、図柄表示領域208a〜208cにおいて装飾図柄のゆれ変動と停止表示を行っている。これ以外の演出表示についてはその表示が継続している。
このように本実施例では、図39(e)〜図39(g)に示したように、ステージチェンジの演出中であっても、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2の表示、変化、移動、消去および、これらに表示するアイコンIの表示、増加、変化、移動、消去を可能とし、且つ、ステージチェンジの演出によって干渉されない位置に表示する。これにより、ステージチェンジの演出中であっても、保留や変動の状態を遊技者に認識させ易くすることができる。尚、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2及びこれらに表示するアイコンIの表示、増加、変化、移動、消去は、アニメーションで行ってもよいし、1フレームで画像を変化させるものであってもよい。
また、ステージチェンジの演出を実行した場合、特図1表示示唆画像SI1とそれに表示するアイコンIの少なくともいずれかの表示態様を、変更後のステージ(例えば、背景画像)に対応させて変更する。また、ステージチェンジの演出実行にアイコンIの増加表示があった場合は、元の画像(例えば、円形)で一旦表示したのち、表示態様を変更して(例えば、ハートの形状)表示する。これにより、例えば背景画像に表される世界観と違和感のない演出表示が可能となる場合がある。
また、ステージチェンジの演出実行によって、特図1表示示唆画像SI1とそれに表示するアイコンIのいずれも変化させる場合、ステージチェンジの演出実行中に特図1表示示唆画像SI1とそれに表示するアイコンIの表示態様を同時に変化させてもよいし、異なるタイミングで表示態様を変化させてもよい。具体的には、アイコンIは、ステージチェンジの演出実行中に元の画像(例えば、円形状)の消去および変化(例えば、ハートの形状への変化)を行うが、特図1表示示唆画像SI1については、元の画像(例えば、四角形状)の消去および変化(例えば、長円への変化)を、ステージチェンジの演出実行前に行ってもよいし、ステージチェンジの演出実行中に行ってもよいし、ステージチェンジの演出実行後に行ってもよい。あるいは、ステージチェンジの演出実行中には元の画像の特図1表示示唆画像SIの表示が維持されていてもよい。
また、特図1表示示唆画像SI1とそれに表示するアイコンIのいずれも変化させる場合、特図1表示示唆画像SI1については、ステージチェンジの演出実行中に元の画像の消去および変化を行うが、アイコンIについては、元の画像(例えば、円形状)の消去および変化(例えば、ハートの形状への変化)を、ステージチェンジの演出実行前に行ってもよいし、ステージチェンジの演出実行中に行ってもよいし、ステージチェンジの演出実行後に行ってもよい。あるいは、ステージチェンジの演出実行中には元の画像のアイコンIの表示が維持されていてもよい。
尚、ここではステージチェンジの演出として、例えば開閉する襖の(動)画像によって演出モード(ステージ)を遊技者から視認不可とした場合を例に説明したが、これに限らず、ステージチェンジの演出として演出可動体224や、遮蔽装置246等によって、演出モード(ステージ)を遊技者から視認不可とするものであってもよい。この場合、ステージチェンジの演出実行中に、装飾図柄表示装置208を遮蔽する演出可動体224や、遮蔽装置246等の一部に切欠きを設け、特図1表示示唆画像SI1および特図2表示示唆画像SI2およびアイコンIが、遊技者から視認可能となるようにする。
また、ステージチェンジの演出後に特図1表示示唆画像SI1およびそれに表示するアイコンIを変化させる場合、1フレームで異なる画像に変化させるものに限らず、変化アニメーションによって変化させてもよい。
また、本実施例では特図1表示示唆画像SI1およびそれに表示するアイコンIについて、ステージチェンジの演出実行後に表示態様を変化させる場合を例に説明したが、特図2表示示唆画像SI2およびそれに表示するアイコンIを変化させてもよし、特図1と特図2のいずれも変化させてもよい。また、特図1表示示唆画像SI1、特図2表示示唆画像SI2の消去タイミングは実施例Aと同様であってもよい。
<実施例M>
図41から図43は、実施例Mに係る演出表示を時系列に示した図である。図41(a)〜図41(c)の期間では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄を停止表示し、図41(d)〜(h)の期間では装飾図柄の少なくとも一部を変動表示し、図42(a)では装飾図柄のゆれ変動を実行し、図42(b)〜(e)の期間では装飾図柄の停止表示を実行し、図42(f)〜図42(h)および図43(a)の期間では、装飾図柄の少なくとも一部を変動表示し、図43(b)では装飾図柄のゆれ変動を実行し、図43(c)では装飾図柄の停止表示を実行している。また、本実施例では、特図1表示示唆画像SI1は、常に(装飾図柄の図柄停止中であっても)表示されている。
更に実施例Mでは、装飾図柄表示装置208の一部に、補助アイコンPIAを表示する。補助アイコンPIAは、特図1の保留数を表示する特図1補助アイコンPIA1と、特図2の保留数を表示する特図2補助アイコンPIA2からなり、これらの両アイコンは、1つの補助アイコン領域920(図41(a)に破線で示す)に、同時に表示される。補助アイコン領域920は説明の便宜上図示したが、遊技者に視認可能となるものではない。また、本実施例では、補助アイコンPIAの表示を示唆する画像の表示はない。
図41(a)に示すタイミングは、特図1および特図2の変動停止を行った状態(保留数はいずれも0)であり、実施例Cの図21(a)と同様である。ただし、特図1表示示唆画像SI1は、アイコンIの有無に関わらず、例えば装飾図柄表示装置208の下辺左端部に、常に表示されているが、特図2表示示唆画像SI2はこのタイミングで表示されない。
また、装飾図柄表示装置208の例えば上辺右端部に、補助アイコンPIAを表示する。ここでは、補助アイコンPIAは、ハート型の画像で特図1を表しその後ろに続く「×N(Nは数字)」でその保留数を表示する特図1補助アイコンPIA1と、ひし形の画像で特図2を表しその後ろに続く「×N(Nは数字)」でその保留数を表示する特図2補助アイコンPIA2である。補助アイコンPIAは、特図1の保留アイコンPI1と特図2の保留アイコンPI2の補助的なアイコンであり、それぞれに対応する保留アイコンPIと同じ保留数を表示する。ただし、保留アイコンPIは保留数が0の時は表示されないが、補助アイコンPIAは、保留数が0の場合には0を表示する。すなわち、特図1および特図2のいずれも保留数が0のタイミングでは、特図1補助アイコンPIA1は、ハート型の画像の後ろに「×0」を表示し、特図2補助アイコンPIA2は、ひし形の画像の後ろに「×0」を表示する。尚、以下の説明では、補助アイコンPIAで変化する部分は、「×N(Nは数字)」の部分であるので、その数値についてのみ説明する。
次に、図41(b)に示すタイミングでは、例えば、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、特図1表示示唆領域SI1に変動アイコンVI1を表示する。また、特図1補助アイコンPIA1は「×0」を表示し、特図2補助アイコンPIA2は「×0」を表示する。
尚、このタイミングで、詳細には、特図1の変動アイコンVIは、特図1の1つの保留を消化して変動遊技に突入したことにより表示されるものである。したがって、特図1補助アイコンPIA1は一旦「×1」を表示した後に、「×0」を表示するものであってもよい。
次に、図41(c)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が継続しており(変動中であり)、第1副制御部400は、特図1表示示唆画像SI1の上に表示されている変動アイコンVI1の消去アニメーションを実行している。一方特図の保留数の増加はないため、補助アイコンPIAの表示は変化していない。
次に、図41(d)〜(f)に示すタイミングでは、特図1の変動表示が継続しており(変動中であり)、特図1表示示唆画像SI1上では変動アイコンVI1の消去アニメーションが完了している。特図の保留数の増加はないため、補助アイコンPIAの表示は変化していない。
図41(g)のタイミングでは、主制御部300は、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知している。またこれに伴い、第1副制御部400は、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションを実行し、特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションを実行する。特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと、特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションは、実施例F(図27(g)〜図27(h))と同様であるので説明は省略する。
またこのタイミングでは、特図2補助アイコンPIA2の「×0」が徐々に薄くなり、「×1」が次第に濃くなる動画図を表示する。
図41(h)のタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと、特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションの実行が完了し、特図2補助アイコンPIA2は「×1」に変化が完了している。
図42は、図41(h)に続く演出表示を時系列に示した図である。
図42(a)〜(b)のタイミングでは、特図2の保留数(1)に変更はなく、特図2表示示唆画像SI2の保留アイコンPI2と、補助アイコンPIAの表示態様に変化はない。
図42(c)のタイミングでは、主制御部300は、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを消灯して特図2の保留数が1から0に減少した(保留が消化された)ことを報知している。しかしこのタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の保留アイコンPI2と、補助アイコンPIAの表示態様に変化はない。
図42(d)のタイミングでは、特図2の保留数が1から0に減少したことに伴い、第1副制御部400は、特図2の保留アイコンPI2の消去アニメーションの実行を開始する。この消去アニメーションは、例えば、保留アイコンPI2が次第に薄くなる動画像である。またこのタイミングでは、特図2補助アイコンPIA2の「×1」が徐々に薄くなり、「×0」が次第に濃くなる動画図を表示する。尚、特図2補助アイコンPIA2の数字(×N)の変化アニメーションは、特図2の保留アイコンPI2の消去アニメーションより早期に完了する。しかしこれに限らず、特図2補助アイコンPIA2の変化アニメーションと、特図2の保留アイコンPI2の消去アニメーションを同時に完了してもよいし、特図2補助アイコンPIA2の変化アニメーションが遅く完了するようにしてもよい。
図42(e)(f)のタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の上において、特図2の保留アイコンPI2の消去アニメーションが完了し、特図2表示示唆画像SI2は表示するアイコンIが存在しない状態となっている。しかし、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の少なくとも一部を停止表示しているので、特図2表示示唆画像SI2はその表示が継続している。また、特図2補助アイコンPIA2は「×0」に変化が完了している。
図42(g)(h)のタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部の装飾図柄を変動している。特図2表示示唆画像SI2は表示するアイコンIが存在しない状態となっているので、このタイミングで、特図2表示示唆画像SI2の消去アニメーションが開始される。また、このタイミングでは、補助アイコンPIAの表示態様に変化はない。
図43は、図42(h)に続く演出表示を時系列に示した図である。
図43(a)〜(c)のタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄をゆれ変動させたのち、停止表示している。特図2表示示唆画像SI2は図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示前に、その消去アニメーションが完了している。また、このタイミングでは、補助アイコンPIAの表示態様に変化はない。
<実施例N>
図44から図46は、実施例Nに係る演出表示を時系列に示した図である。図44(a)〜図44(c)の期間では、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄を停止表示し、図44(d)〜(h)の期間では装飾図柄の少なくとも一部を変動表示し、図45(a)では装飾図柄のゆれ変動を実行し、図45(b)〜(e)の期間では装飾図柄の停止表示を実行し、図45(f)〜図45(h)および図46(a)の期間では、装飾図柄の少なくとも一部を変動表示し、図46(a)では装飾図柄のゆれ変動を実行し、図46(c)〜(e)では装飾図柄の停止表示を実行している。また、本実施例では、特図1表示示唆画像SI1は、常に(装飾図柄の図柄停止中であっても)表示されている。
更に実施例Nでは、装飾図柄表示装置208の一部に、補助アイコンPIAを表示する。補助アイコンPN1は、実施例Mと同様であるので説明は省略する。また、本実施例では、補助アイコンPIAの表示を示唆する補助表示示唆画像SI3を例えば、補助アイコンPIAの背後(背景)に表示する。
図44(a)に示すタイミングは、特図1および特図2の変動停止を行った状態(保留数はいずれも0)であり、実施例Cの図21(a)と同様である。ただし、特図1表示示唆画像SI1は、アイコンIの有無に関わらず、例えば装飾図柄表示装置208の下辺左端部に、常に表示されているが、特図2表示示唆画像SI2はこのタイミングで表示されない。
また、このタイミングでは補助アイコンPIAも表示されない。
次に、図44(b)に示すタイミングでは、例えば、第1特図始動口230に入賞があり、特図1の変動表示を開始(変動開始)した状態である。この変動開始の状態では、主制御部300は、特図1表示装置212を用いて特図1の変動表示を開始するとともに、特図1用の第4図柄表示領域208e1を点滅表示(図では白抜き)して変動中であることを報知している。また、この変動開始の状態、すなわち、図柄変動開始コマンドを受信した第1副制御部400は、その図柄変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄表示装置208を制御し、特図1表示示唆画像SI1の上に特図1の変動アイコンVI1を表示する。また、このタイミングで補助表示示唆画像SI3の表示アニメーションと、これに重ねて表示される補助アイコンPIAの表示アニメーションの実行を開始する。これらの表示アニメーション及びこれらを消去する消去アニメーションは、表示示唆画像SIの表示アニメーションおよび消去アニメーションと同様である。
ここでは一例として、補助表示示唆画像SI3の表示アニメーションと補助アイコンPIAの表示アニメーションは、これらの色彩が薄い表示態様から次第に濃い表示態様に変化する動画像である。これにより同図(b)の如く、補助表示示唆画像SI3の上に、特図1補助アイコンPIA1は「×0」を表示し、特図2補助アイコンPIA2は「×0」を表示するアニメーションが実行される。
補助表示示唆画像SI3の表示アニメーションと補助アイコンPIAの表示アニメーションは、特図1表示装置212を用いた特図1の変動表示または、特図2表示装置214を用いた特図2の変動表示を開始した後に、実行が開始される。しかしこれに限らず、特図1または特図2の変動表示と同時にアニメーション実行を開始してもよいし、特図1または特図2の変動表示の前にアニメーションを実行してもよい。
また、補助表示示唆画像SI3と補助アイコンPIAは、同時に表示されるものであってもよく、異なるタイミングで表示されるものであってもよい。補助表示示唆画像SI3と補助アイコンPIAの表示アニメーションのタイミングは、補助表示示唆画像SI3の表示アニメーションが開始された後、補助アイコンPIAの表示アニメーションが開始され、補助アイコンPIAの表示アニメーションが完了した後、補助表示示唆画像SI3の表示アニメーションが完了するものでもよいし、補助表示示唆画像SI3の表示アニメーションが開始され、補助表示示唆画像SI3の表示アニメーションが完了した後、補助アイコンPIAの表示アニメーションが開始され、補助アイコンPIAの表示アニメーションが完了するものであってもよい。あるいは、これらのアニメーションの変形として補助アイコンPIAが表示された後、補助表示示唆画像SI3が表示されるアニメーションであってもよい。また、これらの消去アニメーションのタイミングについても同様である。
次に、図44(c)に示すタイミングでは、第1副制御部400は、特図1表示示唆画像SI1の上に表示されている変動アイコンVI1の消去アニメーションを実行している。一方、補助表示示唆画像SI3と、補助アイコンPIAの表示アニメーションは完了しているが、特図の保留数の増加はないため、補助アイコンPIAの表示は変化していない。
次に、図44(d)〜(f)に示すタイミングでは、特図1表示示唆画像SI1上では変動アイコンVI1の消去アニメーションが完了している。特図の保留数の増加はないため、補助アイコンPIAの表示は変化していない。
図44(g)のタイミングでは、主制御部300は、特図2始動口232の入賞に基づき、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを点灯して特図2の保留数が0から1に増加したことを報知している。またこれに伴い、第1副制御部400は、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションを実行し、特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションを実行する。特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと、特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションは、実施例F(図27(g)〜図27(h))と同様であるので説明は省略する。また、特図2補助アイコンPIA2の変化アニメーションとして「×0」が徐々に薄くなり、「×1」が次第に濃くなる動画図を表示する。
図44(h)のタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の表示アニメーションと、特図2の保留アイコンPI2の増加アニメーションの実行が完了し、特図2補助アイコンPIA2は「×1」に変化が完了している。
図45は、図44(h)に続く演出表示を時系列に示した図である。
図45(a)〜(b)のタイミングでは、特図2の保留数(1)に変更はなく、特図2表示示唆画像SI2の保留アイコンPI2と、補助アイコンPIAの表示態様に変化はない。
図45(c)のタイミングでは、主制御部300は、特図2保留ランプ220の最も左のLEDを消灯して特図2の保留数が1から0に減少した(保留が消化された)ことを報知している。しかしこのタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の保留アイコンPI2の表示態様に変化はないが、特図2補助アイコンPIA2の変化アニメーションとして、「×1」が徐々に薄くなり、「×0」が次第に濃くなる動画図を表示する。
図45(d)のタイミングでは、特図2の保留数が1から0に減少したことに伴い、第1副制御部400は、特図2の保留アイコンPI2の消去アニメーションの実行を開始する。この消去アニメーションは、例えば、保留アイコンPI2が次第に薄くなる動画像である。特図2補助アイコンPIA2の変化アニメーションが完了し、「×0」が表示されている。尚、補助アイコンPIAの数字(×N)の変化アニメーションと対応する保留アイコンPIの消去アニメーションのタイミングは、実施例Mと同様である。
図45(e)(f)のタイミングでは、特図2表示示唆画像SI2の上において、特図2の保留アイコンPI2の消去アニメーションが完了し、特図2表示示唆画像SI2は表示するアイコンIが存在しない状態となっている。しかし、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の少なくとも一部を停止表示しているので、特図2表示示唆画像SI2はその表示が継続している。また、特図2補助アイコンPIA2は「×0」に変化が完了している。
図45(g)(h)のタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの少なくとも一部の装飾図柄を変動している。特図2表示示唆画像SI2は表示するアイコンIが存在しない状態となっているので、このタイミングで、特図2表示示唆画像SI2の消去アニメーションが開始される。また、このタイミングでは、補助アイコンPIAの表示態様に変化はない。
図46は、図45(h)に続く演出表示を時系列に示した図である。
図46(a)〜(c)のタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄をゆれ変動させたのち、停止表示している。特図2表示示唆画像SI2は図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示前に、その消去アニメーションが完了している。また、このタイミングでは、補助アイコンPIAの表示態様に変化はない。
図46(d)のタイミングでは、第1副制御部400は、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄を停止表示した後、補助表示示唆画像SI3と、補助アイコンPIAの消去アニメーションを開始している。すなわち、特図1表示示唆画像SI1に表示するアイコンIが無く、特図2表示示唆画像SI2が消去された後であって、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄を停止表示したのちに、補助表示示唆画像SI3と、補助アイコンPIAの消去アニメーションが開始される。
図46(e)のタイミングでは、補助表示示唆画像SI3と、補助アイコンPIAの消去アニメーションが完了している。
尚、実施例M,Nにおいて、特図2補助アイコンPIA2の変化について説明したが、特図1補助アイコンPIA1の変化についても同様に演出表示ができる。また、これらに加えて、特図1補助アイコンPIA1と特図2補助アイコンPIA2の近傍に、変動中であることを示唆する変動表示補助アイコンを表示してもよい。
また、特図1補助アイコンPIA1と特図2補助アイコンPIA2は、1つ(共通)の補助アイコン表示領域に表示するものであってもよいし、それぞれ別の領域に表示するものであってもよい。2つの補助アイコン表示領域を設けてそれぞれに特図1補助アイコンPIA1と特図2補助アイコンPIA2を表示することにより、特図1補助アイコンと特図2補助アイコンとをそれぞれ個別に(別のタイミングで)表示(変化)の制御をすることができる。また、補助表示示唆画像S13を、特図1補助アイコンPIA1と特図2補助アイコンPIA2のそれぞれに対応した2つの表示示唆画像としてもよい。また一方には表示示唆画像を表示し、他方は、表示示唆画像を表示しないものとしてもよい。
<実施例O>
図47(a)は、実施例Oに係る演出表示を示す概要図である。本実施形態の遊技機100は、複数の表示手段を有するものであってもよい。複数の表示手段は、例えば、第1表示装置(主表示装置)208Aとその近傍に配置された第2表示装置(副表示装置)208Bである。第1表示装置208Aは例えば、図3に示す装飾図柄表示装置208と同様の表示装置である。第2表示装置208Bは、第1表示装置208Aと同様であり、例えばLCDなどにより構成されるが、その大きさが異なってもよい。そして、第2表示装置208Bには、実施例Mの補助アイコンPIA、または実施例Nの補助表示示唆画像SI3と補助アイコンPIAが表示されるものであってもよい。また、第1表示装置が液晶表示装置であって、第2表示装置がLED等により構成されてもよく、補助アイコンPIAはLEDの点灯態様によって表現されるものであってもよい。また、第1表示装置208Aで保留の示唆を行う第1特図保留ランプ218と第2特図保留ランプ220に加えて、第2表示装置208Bで保留の示唆を行う第1特図補助保留ランプと第2特図補助保留ランプ(ここでは不図示)を設けてもよい。この場合、第1特図補助保留ランプと第2特図補助保留ランプは、第1副制御部400(または第2副制御部500)で制御することができる。
<実施例P>
図47(b)は、実施例Pに係る演出表示を示す概要図である。一つの装飾図柄表示装置208には、特図1の保留アイコンPIを複数(保留アイコンPI11,PI12、PI11a、PI12a)表示してもよい。
また、特図1の保留アイコンPI1および特図2の保留アイコンPI2は、保留数の表示を示す単一の画像のアイコンだけでなく、それぞれに異なる画像のアイコンを合わせて表示してもよい。ここでは例えば、特図1の保留アイコンPI1の場合について説明すると、1番目の円形の保留アイコンPI11に対応してカエデの葉を模した保留アイコンPI11aを合わせて表示し、2番目の円形の保留アイコンPI12に対応してイチョウの葉を模した保留アイコンPI12aを合わせて表示している。また、これらの2の保留アイコンPI11a、PI12aは画像を左右に揺れ動かしながら水平方向に移動させる動画像であってもよい。
<実施例Q>
図48〜図50は、実施例Qに係る演出表示について説明する。実施例Qは、普図の装飾図柄による演出表示の一例である。実施例G(図29、図30)では、普図装飾図柄表示領域910に、普図装飾図柄を表示し、遊技者に有利な状態であることを報知している例を説明した。本実施例では、普図装飾図柄表示領域910に表示する普図装飾図柄とそれによる演出表示について説明する。
<普図当否判定用テーブル>
図48(a)は、普図用の当否判定用テーブルの一例を示している。普図の当否判定で、この当否判定用テーブルが用いられた場合、普図確率が低確率のときは、当りの確率が約1/10(=6552/65535)であり、普図確率が高確率のときは、当りの確率が100%(=65535/65535)である。
<普図決定用テーブル>
図48(b)は、図7に示した主制御部タイマ割込み処理における、普図関連抽選処理(ステップS223)で停止図柄を決定する際に用いられる普図決定用テーブルの例を示している。この普図決定用テーブルは、「当否判定結果」、「普図制御状態(普図確率)」、「乱数範囲」、「普図決定結果」、「大当り態様」の各項目で構成されている。「乱数範囲」の項目は、取得した普図乱数値と比較される数値範囲を示している。本実施例の普図乱数値のとり得る範囲は0〜99(数値範囲の幅は100)である。また、「普図決定結果」は、普図の停止図柄態様を示すものであり、本実施形態では、普図の停止図柄態様として、2種類の当り図柄(「普図A」および「普図B」)と、1種類のはずれ図柄(「普図C」)が用意されている。「普図A」は当り図柄1であり、「普図B」は当り図柄2になる。また、「大当り態様」の項目は、第2特図始動口232の羽根部材232aの開放時間又は第2特図始動口232への入賞個数を示している。
この例では、普図低確率時の普図変動遊技における各当り図柄の振分け率は、普図Aが90%であり、普図Bが10%である。また、普図高確率時の普図変動遊技における各当り図柄の振分け率は、普図Bが100%である。また、「普図B」は「普図A」よりも第2特図始動口232の羽根部材232aの開放時間が長くなっている。
図48(c)は、本実施例に係る普図の停止表示図柄の一例を示したものである。普図始動口228を球が通過したことを上述のゲートセンサが検出したことに基づいて、普図表示装置210は、7個のセグメントの全点灯と、中央の1個のセグメントの点灯を繰り返す「普図の変動表示」を行う。そして、普図の変動開始前に決定した変動時間が経過すると、普図表示装置210は普図の停止図柄態様を停止表示する。すなわち、普図表示装置210は、普図変動遊技の当選を報知する場合には「普図A」または「普図B」を停止表示し、普図変動遊技のはずれを報知する場合には「普図C」を停止表示する。図5(d)においても、図中の白抜きの部分が消灯するセグメントの場所を示し、黒塗りの部分が点灯するセグメントの場所を示している。尚、ここでは、普図変動遊技のはずれを報知する図柄として「普図C」のみの場合を説明するが、特図と同様にはずれを報知する図柄は複数あってもよい。
本実施形態では、装飾図柄表示装置208において普図の装飾図柄の変動表示も行われ、図48(d)は、普図装飾図柄表示領域910(図29、図30参照)に表示する普通図柄用装飾図柄(普図装飾図柄)の一例を示したものである。本実施例の普図装飾図柄は、当り図柄である「普通装飾1(○)」、「普図装飾2(◎)」と、はずれ図柄である「普図装飾3(×)」の3種類がある。普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図A」を停止表示した場合、装飾図柄表示装置208の普図装飾図柄表示領域910には「普通装飾1(○)」が表示され、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図B」を停止表示した場合、普図装飾図柄表示領域910には「普通装飾2(◎)」が表示されていずれも普図の当りが報知される。また、普図表示装置210が普図の変動表示を行い、「普図C」を停止表示した場合、普図装飾図柄表示領域910には「普通装飾3(×)」が表示され、普図のはずれが報知される。なお、普図表示装置210における普図の図柄変動表示と、装飾図柄表示装置208おける普図の装飾図柄の変動表示は、同期していてもよいし、同期していなくてもよい。
図49(a)は、普図の種類に応じて、第2特図始動口232の羽根部材232aの開放パターン(電チュー開放パターン)を決定する際に用いられる電チュー開放パターンテーブルの例を示している。この電チュー開放パターンテーブルは、「普図の種類」、「普図装飾図柄の種類」、「電チュー開放パターン」の各項目で構成されている。「電チュー開放パターン」は、第2特図始動口232の羽根部材232aの開放時間と開放回数を示す。ここで、主制御部300による普図表示装置210の変動時間は、低確率時の場合20000msであり、高確率時の場合1000msとする。
この場合、「普図B」に当選した場合は、低確率であるが電チューは長い開放時間(5.3s)となる。実施例Gにおける「電チューチャンス中」の普図装飾図柄は、普図低確率時の変動遊技で「普図B」に当選した場合に表示される。
図49(b)は、普図の演出抽選(後述する)で当選した場合に、装飾図柄表示装置208の普図装飾図柄表示領域910に表示させる図柄の変動表示パターンの一例である。
普図の演出抽選に当選した場合には、複数の装飾図柄を所定のパターン((ア)〜(ク))で表示する普図変動演出を行う。各変動表示パターンの最初に記載されている時間(またはタイミング)は、普図変動演出が実行されている時間(またはタイミング)を示す。
(ア)の変動表示パターンは、普図装飾1(○)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)がこの順で高速変動を繰り返し、3秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示する。
(イ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)の順で高速変動を繰り返し、15秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示するものであり、「普図B」が当選している可能性が高いことを示唆する(はずれの場合もある)。この演出により、普図ロング開放の期待度を向上させることができる。
(ウ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)→普図装飾2(◎)の順で高速変動を繰り返し、10秒後に普図決定結果を表す普図の装飾図柄が停止表示するものであり、「普図B」に対応する普図装飾図柄を繰り返し表示することで、普図ロング開放が確定したことを報知する。
(エ)の変動表示パターンは、普図装飾1(○)→普図装飾2(◎)→普図装飾3(×)→特図の大当り予告を表す「激アツ!」の文字がこの順で表示される高速変動を繰り返し、10秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。したがって、「激アツ」の装飾図柄が停止表示する場合もあり、この場合には、特図の大当りの期待度が高まり、遊技の興趣が向上する。
(オ)の変動表示パターンは、普図装飾2(◎)→「激アツ!」→普図装飾2(◎)→「激アツ!」の順で高速変動を繰り返し、10秒後に、普図装飾2か「激アツ」の装飾図柄かの一方が停止表示する。この演出では、高速変動中、特図の大当り予告が半分表示されるため、高速変動中から、電チュー開放だけでなく特図の大当りも期待させることができる場合がある。
(カ)の変動表示パターンは、特図の潜伏確変である2R大当りの予告を表す「潜伏?」→特図の突然確変である2R大当りの予告を表す「突確」→特図の15R大当り予告を表す「大当り」の順で高速変動を繰り返し、5秒後にいずれかの装飾図柄が停止表示する。この演出が開始されると、可変入賞口234の開放が確定になる。
(キ)の変動表示パターンは、普図変動後に、普図装飾図柄「電チューチャンス中」を表示し、電チュー開放を報知する演出を行う。この演出は、普図装飾図柄の変動表示を行わずに表示させる場合と、普図装飾図柄の変動表示で「普図装飾◎」を停止表示した場合(普図関連抽選処理で「普図B」に当選した場合に実行される。
(ク)の変動表示パターンは、「潜伏?」→「突確」→「激アツ!」→「大当り」の文字をこの順で高速変動させ、8秒後にいずれかの文字で停止して、当該変動の大当り予告を行うものである。また、「潜伏?」、「突確」、「激アツ!」、「大当り」のいずれかの文字を8秒間表示し、当該変動の大当り予告を行うものであってもよい。この場合、文字のみでなく、図柄や画像、文字・図柄・画像などの組合せで表示するものであってもよい。
また、普図変動演出は、図柄変動表示中や電チュー作動中であることと無関係に(同期せずに)行われてもよい。
尚、本実施例の、普図装飾図柄は、装飾図柄表示装置208(LCD)の普図装飾図柄表示領域910に表示されるものであるが、それに加えて、LED表示装置を設けて、普図装飾図柄をLEDで点灯表示するものとしてもよい。また、普図装飾図柄は、装飾図柄表示装置208(LCD)に表示せず、LED表示装置のみで点灯表示するものとしてもよい。
図50は、普図演出決定処理の流れを示すフローチャートである。
第1副制御部400には、主制御部300から普図変動開始コマンドが送信されてくる。図50に示す普図演出決定処理は、第1副制御部400がこの普図変動開始コマンドを受信すると開始される。普図変動開始コマンドには、現在の制御状態(電サポ状態か否か)を表す情報や、普図決定結果が含まれている。なお、第1副制御部400には、主制御部300から普図保留増加コマンドも送信され、第1副制御部400が普図保留増加コマンドを受信すると、普図演出決定処理を開始するようにしてもよい。
まず、ステップS1401では、普図変動開始コマンドに含まれている、現在の制御状態を表す情報に基づき、非電サポ中であるか否かを判定し、非電サポ状態であれば、ステップS1403に進み、電サポ状態であれば、普図演出決定処理を終了する。
ステップS1403では、普図演出を実行するか否かを判定し、実行する場合は、ステップS1405に進み、そうでない場合は、普図演出決定処理を終了する。ここでの判定では、例えば、普図変動開始コマンドに含まれている普図決定結果が普図Bであれば普図演出を実行する。また、普図決定結果が普図Cであっても、偽の普図演出として実行するようにしてもよい。さらに、専用乱数を取得し、普図演出実行可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。特に、普図決定結果が普図Cであった場合に、偽の普図演出の実行を抽選処理によって決定してもよい。あるいは、特図図柄変動開始コマンドを受信しており、特図の図柄変動が実行中であれば、普図演出を実行するようにしてもよい。この場合、特図の大当り予告演出を含んだ普図演出を実行することが好ましい。また、特図の図柄変動が実行中であって、当該図柄変動で大当り図柄が停止表示される場合には、普図演出として、特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよいし、大当り図柄が停止表示されなくても偽の特図の大当り予告演出を実行するようにしてもよい。また、ここでの特図の大当り予告演出の実行も、実効可否抽選を行い、その抽選で当選した場合に実行するようにしてもよい。
ステップS1405では、所定期間中か否かを判定する。所定期間中であれば、ステップS1407に進み、そうでない場合はステップS1409に進む。ここにいう所定期間は、特図の大当り遊技中、および特図の大当りの期待度が高い演出中になる。
ステップS1407では、特図の大当り遊技中(アタッカ開閉動作中)であるため、図49(b)に示す変動表示パターン(キ)の電チュー開放報知演出のみの演出パターンを選択する。こうすることで、大当り遊技中には、変動表示パターン(ア)〜(オ)、および(ク)の装飾図柄の変動表示演出が実行されず、普図演出の時間が電チュー開放報知演出の演出時間のみになり、遊技者を大当り遊技に集中させることができる場合がある。なお、特定の変動時間が選ばれた場合の演出中(スーパーリーチ中)に行われてもよい。
ステップS1409では、図49(b)に示す変動表示パターン((ア)〜(ク))の中からいずれかの演出パターンまたは複数を組み合わせた演出パターンを選択する。
尚、図49(b)に示す変動表示パターン(キ)の電チュー開放報知演出は、変動表示パターン(ア)〜(オ)それぞれの演出の後に実行してもよいし、変動表示パターン(ア)〜(オ)のいずれの演出も実行せずに、電チュー開放報知演出のみを実行してもよい。また、所定期間中でなければ、電チュー開放報知演出以外の演出(変動表示パターン(ア)〜(オ)、および(ク))の中から演出パターンを選択してもよい。
ステップS1411では、ステップS1407またはステップS1409で選択した演出パターンを表す情報を普図演出コマンド記憶領域にセットして、普図演出決定処理は終了になる。第1副制御部400は、普図演出コマンド記憶領域にセットされている演出パターンを表す情報に基づき、装飾図柄表示装置208を制御し、装飾図柄表示装置208おける所定領域を含む領域で普図演出が実行される。
以上説明したように、本実施形態では、現在の制御状態が電サポ状態であれば、ステップS1401の判定によって普図演出は実行されないことになる。なお、現在の制御状態が電サポ状態であった場合に、普図演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で普図演出を実行するようにしてもよい。このように、本実施例では、普図演出は、電サポ状態よりも非電サポ状態の方が実行されやすい演出である。非電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しにくい状態であるので、電チューへの遊技球の入賞に期待を持たせることができる場合がある。一方、電サポ状態は、電チューに遊技球が入賞しやすい状態なので普図演出を行っても遊技者の期待度はそれほど向上しない可能性がある。
また、本実施例では、大当り遊技中等の所定期間中では、ステップS1405の判定によって変動中演出や確定中演出は一律に行われず、電チュー開放報知演出のみが行われる。なお、上記所定期間中に、変動中演出や確定中演出を一律に実行しないようにするのではなく、実行可否抽選を行い、所定の確率で変動中演出や確定中演出を実行するようにしてもよい。また、上記所定期間中では、変動中演出や確定中演出も行わず、一律に普図演出を行わないようにしてもよい。あるいは、行うにしても、実行可否抽選を行い、所定の確率で電チュー開放報知演出のみを実行するようにしてもよい。すなわち、第一の演出を、大当り制御状態よりも非大当り制御状態の方が実行されやすい演出としてもよい。普図の当否判定の当選は、特図の当否判定(大当りの抽選)の機会を向上させる要因でもあるため、普図演出を非大当り遊技中で行うことにより遊技者を期待させることができる場合がある。また、一般的に、電チューよりもアタッカの賞球の方が多く、電チューを、アタッカの上部あるいは上流側に位置する盤面配置においては、大当り遊技中に電チューの開放がアタッカへの入賞を妨げてしまう場合がある。そのため大当り遊技中には普図演出が行われにくいようにすることで、遊技者の不満を軽減できる場合がある。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施例A〜Qに記載の構成をそれぞれの実施例に組合せることが可能である。
<変形例>
上記の実施例A〜実施例Qにおいて、アイコンIが表示される第一の条件は、保留記憶条件である。保留記憶条件とは、例えば特図1(特図2)当選乱数値および特図1(特図2)乱数値の取得、特図1始動口230(特図2始動口232)のセンサ検知、または図柄変動中などの条件である。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、表示示唆画像SIの表示開始のタイミングは、アイコンIが表示される前に表示開始(表示アニメーションが実行、以下同様)であってもよいし、アイコンIと同時であってもよいし、アイコンIが表示された後でもよい。
また表示示唆画像SIは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の変動表示の開始前には表示されていてもよく、装飾図柄の変動表示と同時に表示されてもよく、変動開始後に表示されてもよい。更に、特図の保留ランプ(特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220)の点灯より前に表示してもよいし、点灯と同時に表示してもよいし、点灯後に消去してもよい。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、表示示唆画像SIの消去タイミングは、アイコンIの消去アニメーションが開始されたと同時に消去(消去アニメーションが開始、以下同様)されてもよく、消去アニメーションの実行中や、消去アニメーションが終了後に消去されてもよい。また、表示示唆画像SIは、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示が行われる前に消去されてもよいし、装飾図柄の停止表示と同時に消去されてもよい。また、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の少なくとも一部が停止表示されている場合には消去しないようにしてもよいし、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の一部が変動開始したら消去するようにしてもよい。更に、特図の保留ランプ(特図1保留ランプ218、特図2保留ランプ220)の消灯より前に消去してもよいし、消灯と同時に消去してもよいし、消灯後に消去してもよい。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、図柄表示領域208a〜208cの装飾図柄の停止表示には、揺れ変動を含むものであってもよい。また、装飾図柄の停止表示は、揺れ変動を含まないものであってもよい。また、装飾図柄の停止表示中は、図柄表示手段(特図1表示装置212、特図2表示装置214)の図柄が変動中であってもよい。また、装飾図柄の停止表示中は、図柄表示手段の図柄が停止中であってもよい。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、表示示唆画像SIは、特図1(または特図2)の複数のアイコンIに共通の1つ画像であってもよいし、特図1(または特図2)の複数のアイコンIのそれぞれに対応した複数の画像(以下、アイコン毎の画像という)であってもよい。表示示唆画像SIは複数のアイコンに共通の1つの画像の場合には、アイコンIの増減により表示示唆画像SIの大きさ(長さ)がアイコンIの数に合わせて変化し、表示示唆画像SIがアイコン毎の画像の場合は、アイコンIの増減により対応するアイコン毎の画像が表示または消去される。また、表示示唆画像SIが特図1(または特図2)のアイコン毎の画像である場合、アイコン毎の画像は、単一の表示態様(色彩、大きさ、形状など)の画像であってもよいし、それぞれに表示態様が異なる画像であってもよ
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、特図1用の表示示唆画像と、特図2用の表示示唆画像は共通の1つの画像でもよいし、表示示唆画像を、特図1,2のそれぞれに対応させて2つ設けてもよい。表示示唆画像を、特図1,2のそれぞれに設ける場合は、特図1用の表示示唆画像(特図1表示示唆画像SI1)と特図2用の表示示唆画像(特図2表示示唆画像SI2)の表示のタイミングは、一方の表示条件に合わせて同時に表示してもよいし、それぞれの表示条件が成立した時に(個別に)表示してもよい。また、特図1表示示唆画像SI1と特図2表示示唆画像SI2の消去のタイミングは、一方の消去の条件(例えば、表示すべきアイコンIが存在しない場合)に合わせて同時に消去してもよいし、それぞれの消去条件が成立した時に(個別に)消去してもよい。また、特図1表示示唆画像SI1と特図2表示示唆画像SI2の少なくとも一方は、常に表示させていてもよい。また、特図1表示示唆画像SI1と特図2表示示唆画像SI2は、表示態様(色彩、大きさ、形状など)が同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。また、徳治1表示示唆画像SI1をアイコン毎の画像とし、特図2表示示唆画像SI2を複数のアイコンに共通の1つの画像としてもよいし、その逆であってもよい。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、保留数が0の場合には、保留アイコンPIと表示示唆画像SIのいずれも表示しないものとしてもよく、表示示唆画像SIは表示するものとしてもよい。また、変動アイコンVIが存在しない場合には、表示示唆画像SIを表示しないものとしてもよく、表示示唆画像SIは表示するものとしてもよい。
また、上記の実施例Lの演出モード変更時(ステージチェンジ演出実行時)の保留表示演出において、演出モード変更後にアイコンIのみの表示態様を変化させるものであってもよいし、表示示唆画像SIを変化させるものであってもよいし、両者を変化させるものであってもよいし、両者を変化しないものであってもよい。また、両者を変化させる場合には、その変化のタイミングが同じであってもよいし、異なってもよい。更に、演出モード変更中にアイコンIの増加表示があった場合、増加表示を開始した当初の表示態様で当該アイコンIを表示したのち、演出モード変更後の表示態様に変化させてもよい。
また、表示示唆画像SIの表示態様を変化させる場合には、演出モード変更演出前に表示示唆画像SIの消去と変化が行われてもよいし、演出モード変更演出中に表示示唆画像SIの消去と変化が行われてもよいし、演出モード変更演出後に表示示唆画像SIの消去と変化が行われてもよい。
また、保留表示演出は、演出モード変更前後で表示態様を変化しなくてもよい。その場合、保留表示演出の表示態様(表示、増加、変化、移動、消去)は、上述の実施例A〜実施例Kまたは、本変形例で説明した態様を適宜選択することができる。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、表示示唆画像SIの位置は、常に所定の位置(同一の位置)に表示するものとするが、異なる位置に表示してもよく、遊技状態によって表示位置を変えてもよい。
ここで、表示示唆画像SIは、その領域が伸縮するなど、形状が変化する場合があり、そうなると厳密には、一部の領域については同じ位置に表示されるとはいえなくなる。しかし、表示示唆画像SIは、上述の通り遊技者に保留アイコンPIおよび変動アイコンVIの表示位置を認識しやすくさせるために表示されればよく、この場合に表示示唆画像SIの表示位置が同じであるとは、少なくとも一部の領域の、表示開始または表示終了の位置(座標)が同じであることをいう。
た、表示示唆画像SIの表示位置は、装飾図柄表示装置208の上下左右辺端部に少なくとも接する位置に配置すると表示アニメーションおよび消去アニメーションの効果を高めることができ望ましいが、装飾図柄表示装置208の上下左右辺端部から離間した位置に設けてもよい。また、表示示唆画像SIとアイコンIは少なくとも一部が接するように(重畳させて)表示することが望ましいが、これらをわずかに離間して表示してもよい。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、変動アイコンVIの表示を示唆する表示示唆画像SIは、常に表示しておいてもよいし、特図の変動遊技をしていない時(客待ちの場合など)には表示しないようにしてもよい。また、変動アイコンVIの表示示唆画像と、保留アイコンPIの表示示唆画像を別の画像としてもよい。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、変動アイコンVIを表示する場合の表示示唆画像SIによって、先読み予告演出(報知)を行うものであってもよい。すなわち、表示示唆画像SIの表示態様によって、当該変動遊技または次回以降の変動遊技の当否結果の信頼度を表示するものとしてもよく、その場合には図16から図18に示す先読み予告実行処理で表示示唆画像を用いた先読み予告演出が実行される。
尚、表示示唆画像SIによって、先読み予告演出(報知)を行わないものであってもよい。
また、上記の実施例A〜実施例Qには、保留ランプが消灯した後に、変動アイコンの消去アニメーションが開始される、保留ランプが消灯した後に、保留アイコンの移動アニメーションが開始される、変動アイコンの消去アニメーションが完了した後に、保留アイコンの移動が開始される、変動アイコンの消去アニメーション中に保留アイコンの移動が開始される、変動アイコンの消去アニメーションと保留アイコンの移動を同時に行う、保留ランプが消灯した後に、保留アイコンの移動が開始される、変動アイコンと保留アイコンのアニメーションが開始される前に、保留ランプが消灯される、変動開始と同時に保留ランプの消灯を開始する、変動開始後に保留ランプの消灯を開始する、などの技術思想が含まれる。
また、上記の実施例A〜実施例Qにおいて、表示示唆画像SIおよびアイコンIによる保留表示演出は、アニメーションで行ってもよいし、1フレームで画像の表示態様が変化する(表示・非表示を含む)演出としてもよいし、これらを組み合わせてもよい。
また、本発明に係る遊技台の構成は、上記各実施形態に係るパチンコ機の構成に限定されるものではなく、例えば、液晶表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)を複数備え、保留に関する情報を示す表示(例えば、保留アイコン)を複数の液晶表示装置で行う一方で、所定の条件が成立した場合(例えば、スーパーリーチ時)には、図柄変動に関する情報を示す表示(例えば、変動アイコン)を一つの液晶表示装置だけで行うようにしてもよい。
また、液晶表示装置(例えば、装飾図柄表示装置208)と、他の表示手段(例えば、LED)を備え、保留に関する情報を示す表示(例えば、保留アイコン)を液晶表示装置と他の表示手段で行う一方で、所定の条件が成立した場合(例えば、スーパーリーチ時)には、図柄変動に関する情報を示す表示(例えば、変動アイコン)を一つの液晶表示装置だけで行うようにしてもよい。
また、保留に関する情報を示す表示(例えば、保留アイコン)や、図柄変動に関する情報を示す表示(例えば、変動アイコン)の大きさ、形状、色彩などを遊技状態に応じて変化してもよく、例えば、確変状態の時には、これらの表示を非確変状態に比べて、大きく(または、小さく)してもよい。
また、保留に関する情報を示す表示(例えば、保留アイコン)や、図柄変動に関する情報を示す表示(例えば、変動アイコン)の少なくとも一部を可動物(役物)で覆い、正面側から視認不能にしてもよい。
また、特図1変動遊技および特図2変動遊技の一方についてのみ(例えば、特図1のみ)、本発明を適用してもよいし、特定の遊技状態のみ(例えば、確変状態のみ)、本発明を適用してもよいし、特定の演出状態のみ(例えば、リーチ演出時のみ)、本発明を適用してもよい。また、普図変動遊技の保留について本発明を適用してもよい。
以上説明した、本発明の実施形態に係る遊技台は、表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)を備えた遊技台であって、前記表示手段は、アイコン(例えば、アイコンI)を少なくとも表示可能なものであり、前記表示手段は、示唆表示(例えば、表示示唆画像SI)を少なくとも表示可能なものであり、前記示唆表示は、前記アイコンが表示される領域を遊技者に少なくとも示唆可能なものであり、前記表示手段は、前記示唆表示を少なくとも非表示とすることが可能なものであり、前記表示手段は、前記アイコンを増加表示する場合に、非表示の前記示唆画像を少なくとも再表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
このような構成により、保留表示演出による多彩な演出を行うことができる。また、表示示唆画像によってアイコンの存在を遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。また、表示示唆画像が表示されていないときは、別の画像を表示できるので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
また、前記表示手段は、第一の条件が成立した場合に、前記アイコンを表示可能なものであり、前記第一の条件が成立した場合に、前記示唆表示を表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記第一の条件が成立した場合に、前記アイコンを表示可能なものであり、第二の条件が成立した場合に、前記示唆表示を表示可能なものであってもよい。
また、前記第二の条件は、前記第一の条件と同じ条件であってもよいし、前記第二の条件は、前記第一の条件と異なる条件であってもよい。
また、前記表示手段は、新規表示条件が成立した場合に、前記アイコンを新規表示可能なものであり、前記新規表示条件が成立した場合に、前記示唆表示を新規に表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記アイコンの新規表示条件が成立した場合に、前記アイコンを新規に表示可能なものであってもよいし、前記表示手段は、前記示唆表示の新規表示条件が成立した場合に、前記示唆表示を新規に表示可能なものであってもよい。
また、前記アイコンの新規表示条件は、前記示唆表示の新規表示条件と同じであってもよいし、前記アイコンの新規表示条件は、前記示唆表示の新規表示条件と異なるものであってもよい。
また、前記表示手段は、再表示条件が成立した場合に、前記アイコンを再表示可能なものであり、前記再表示条件が成立した場合に、前記示唆表示を再表示可能なものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記アイコンの再表示条件が成立した場合に、前記アイコンを再表示可能なものであってもよいし、前記表示手段は、前記示唆表示の再表示条件が成立した場合に、前記示唆表示を再表示可能なものであってもよい。
また、前記アイコンの再表示条件は、前記示唆表示の再表示条件と同じであってもよいし、前記アイコンの再表示条件は、前記示唆表示の再表示条件と異なるものであってもよい。
ここで、再表示条件、アイコンの再表示条件、示唆表示の再表示条件とは例えば、リーチ演出(スーパーリーチ演出など)の終了、大当り演出の終了、始動情報の取得、他の演出表示の終了(他の演出表示がアイコンに重なるように表示されている場合など)などである。
また、前記表示手段は、アイコン表示条件の成立があった場合(例えば、特図1始動口へ入球が検知され、始動情報が取得された場合)にのみ、前記示唆表示が表示されるものであってもよい。
また、前記表示手段は、アイコン表示条件の成立があった場合(例えば、特図1始動口へ入球が検知され、始動情報が取得された場合)であっても、前記示唆表示(例えば、特図2保留アイコン用の示唆表示など)を表示しないものであってもよい。
また、前記表示手段は、アイコン表示条件の成立があった場合(例えば、特図1始動口へ入球が検知され、始動情報が取得された場合)であっても、他の条件(例えば、大当り演出中、スーパーリーチ演出中、複数の演出モードのうちの特定の演出モード中であることなど)の成立があった場合に、前記示唆表示を表示しないものであってもよい。
また、前記表示手段は、少なくとも前記アイコン表示条件の成立があった場合に、前記示唆表示が少なくとも表示するものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記アイコン表示条件および示唆表示表示条件(例えば、普図Bの当選且つ普図演出の当選、特定の演出モード、スーパーリーチ演出の終了、大当り演出の終了)の成立があった場合に、前記示唆表示が表示するものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記示唆表示表示条件の成立があった場合にのみ、前記示唆表示が表示するものであってもよい。
また、前記表示手段は、少なくとも前記示唆表示表示条件の成立があった場合に、前記示唆表示が表示するものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記示唆表示表示条件の成立があった場合にのみ、前記示唆表示が少なくとも表示するものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記示唆表示表示条件の成立(例えば、普図Bの当選且つ普図演出の当選、特定の演出モード、スーパーリーチ演出の終了、大当り演出の終了)があった場合であっても、前記アイコンを表示しないものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記示唆表示表示条件の成立があった場合(例えば、普図Bの当選且つ普図演出の当選、特定の演出モード、スーパーリーチ演出の終了、大当り演出の終了)であっても、他の条件(例えば、始動情報がない(保留が0の状態)、大当り中、スーパーリーチ演出中など)が成立している場合は、前記アイコンを表示しないものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記示唆表示表示条件および第三の条件の成立があった場合に、前記示唆表示を少なくとも表示するものであってもよい。
また、前記表示手段は、前記アイコン表示条件および第四の条件の成立があった場合に、前記アイコンを少なくとも表示するものであってもよい。
ここで、第三の条件は、特定の演出モード中であることや、特定の遊技状態(例えば、電サポ中や、確変中、潜伏確変中、時短中、通常状態(特図低確普図低確)など)であること、始動情報の取得、通常予告抽選処理でアイコンが表示される予告が当選した場合、エラーコマンドの受信などが挙げられる。
また、第四の条件は、特定の演出モード中であることや、特定の遊技状態(例えば、電サポ中や、確変中、潜伏確変中、時短中、通常状態(特図低確普図低確)など)であること、始動情報の取得、通常予告抽選処理でアイコンが表示される予告が当選した場合、エラーコマンドの受信などが挙げられる。
また、前記第三の条件は、前記第四の条件と同じ条件であってもよいし、前記第四の条件は、前記第三の条件と同じ条件であってもよい。
なお、「特定の演出モード中」とは例えば、実施例Lで説明した「吉宗ステージ」や「姫ステージ」を演出中の場合などをいう。つまり「吉宗ステージ」の場合には、電チューに入球しても示唆表示が表示されないが、「姫ステージ」の場合に電チューに入球すると示唆表示が表示されるようなものであってもよい。
また、ここでいう「表示」は、新規表示および再表示を示すものであってもよいし、「表示」は、新規表示を示すものであってもよいし、再表示を示すものであってもよい。
また、ここでいうアイコン表示条件は、第一の条件であってもよいし、示唆表示表示条件は、第一の条件であってもよいし、示唆表示表示条件は、第二の条件であってもよい。
また、アイコン表示条件は、新規表示条件であってもよいし、示唆表示表示条件は、新規表示条件であってもよいし、アイコン表示条件は、アイコンの新規表示条件であってもよいし、示唆表示表示条件は、示唆表示の新規表示条件であってもよいし、アイコン表示条件は、再表示条件であってもよいし、示唆表示表示条件は、再表示条件であってもよいし、アイコン表示条件は、アイコンの再表示条件であってもよいし、示唆表示表示条件は、示唆表示の再表示条件であってもよい。
また、第一の条件、新規表示条件、アイコンの新規表示条件は、始動情報の取得(保留アイコンの場合)、通常予告抽選処理でアイコンが表示される予告が当選した場合(予告の場合)、アイコン(エラー報知用のアイコンなど)が表示される条件(第一副制御部が扉開放センサ検知コマンドや払出エラーコマンドなどのエラーコマンドを受信した場合)が成立した場合などであってもよい。なお、これらのエラーコマンドは、エラーの状態に応じて主制御部300または払出制御部600から送信されるコマンドであり、第1副制御部400は当該エラーコマンドを受信すると、表示手段(装飾図柄表示装置208等)に送信し、これによりアイコンが表示される。
また、第二の条件、示唆表示の新規表示条件は、始動情報の取得、普図Bの当選且つ普図演出の当選、スーパーリーチ演出の終了、大当り演出の終了などであってもよい。
このような構成により、保留表示演出による多彩な演出を行うことができる。また、表示示唆画像によってアイコンの存在を遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。また、表示示唆画像が表示されていないときは、別の画像を表示できるので、より多彩な演出を行うことができる場合がある。
また、前記アイコン(例えば、アイコンI)は、保留アイコン(例えば、保留アイコンPI)であるものとしてもよい。
このような構成により、保留アイコンがあること(保留数)を遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。
また、前記表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、電サポ中である場合に、消去された前記表示示唆画像(例えば、表示示唆画像SI)を少なくとも再表示可能なもとしてもよい。
このような構成とすることで、電サポ中であることを遊技者に認識させやすくすることができ場合がある。また、アイコンIがあることを遊技者に認識させやすくすることができる場合がある。。
また、前記表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)は、前記アイコン(例えば、アイコンI)を少なくとも消去した後に、前記表示示唆画像を少なくとも消去するものであってもよい。
このような構成とするおとで、アイコンが消去されたことを遊技者に認識させすくすることができる場合がある。
また、前記表示示唆画像(例えば、表示示唆画像SI)は、前記表示手段(例えば、装飾図柄表示装置208)の第一の位置に少なくとも表示されるものとしてもよい。
このような構成とすることで、アイコンが表示される領域、ひいてはアイコンの有無を遊技者にわかりやすくさせることができ、遊技の興趣を向上させることができる場合がある。
また、前記示唆表示は、表示手段の予め決められた位置(例えば、第一の位置)に表示されるものであってもよいし、前記示唆表示は、表示ごとに異なる位置(例えば、第一の位置)に表示されてもよい。
なお、以上説明した各実施形態(実施例)や変形例のそれぞれにのみ含まれている構成要件であっても、その構成要件を他の実施形態(実施例)や変形例に適用してもよい。
また、本発明に係る遊技台は、パチンコ機に限定されるものではなく、例えば、複数種類の図柄が施された複数のリールと、リールの回転を指示するためのスタートレバーと、各々のリールに対応して設けられ、リールの回転を個別に停止させるための停止ボタンと、複数種類の役の内部当選の当否を抽選により判定する抽選手段と、抽選手段の抽選結果に基づいてリールの回転の停止に関する停止制御を行うリール停止制御手段と、抽選手段の抽選結果に基づいて停止されたリールによって表示される図柄組合せが、内部当選した役に対応して予め定めた図柄組合せであるか否かの判定をする判定手段と、図柄の停止態様が所定の入賞態様である場合、所定の入賞態様に対応する遊技媒体を払出す遊技媒体払出処理を行う払出制御手段と、を備えたスロットマシンなどにも好適である。
また、本発明に係る遊技台は、封入式遊技機に適用することもできる。ここで、「封入式遊技機」は、遊技機内に球を封入し、封入された遊技球を循環使用するものである。この封入式遊技機は、封入した球を発射球として使用し、球の払出はクレジットによって実行されるものであってもよい。また、主制御部、第1副制御部、および第2副制御部をワンチップで構成してもよいし、主制御部と第1副制御部で双方向の通信が可能に構成してもよい。また、主制御部と第1副制御部で双方向の通信を可能とする一方で、第1副制御部から第2副制御部への通信は一方向の通信としてもよい。
また、上述の複数の実施の形態に記載された作用および効果は、本発明から生じる最も好適な作用および効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用および効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。また、上述の複数の実施の形態(実施例)のいずれかに記載している内容を、その他の実施の形態(実施例)の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。また、上述の複数の実施の形態の中の一実施例のいずれかに記載している内容を、同じ(または異なる)実施の形態の中の一実施例の構成に適用することでより遊技の幅を広げられる場合がある。
100 パチンコ機
208 装飾図柄表示装置
208a〜208c 図柄表示領域
208d 演出表示領域
212 第1特図表示装置
214 第2特図表示装置
218 第1特図保留ランプ
220 第2特図保留ランプ
300 主制御部
400 第1副制御部
500 第2副制御部
本発明に係る遊技台は、先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、保留数に対応する数の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記先読み予告手段は、前記保留表示手段に第一の表示態様で前記保留アイコンを表示させることにより、前記先読み予告を少なくとも実行可能なものであり、前記保留表示手段は、保留増加表示を少なくとも実行可能なものであり、前記保留増加表示とは、前記保留アイコンの表示数を少なくとも増加させることであり、前記保留表示手段は、N番目の領域に前記保留アイコンを表示し、N+1番目の領域に前記保留アイコンを表示しないことで、前記保留数がN個であることを少なくとも示すものであり、前記保留表示手段は、前記保留数がN個に増加した場合の前記保留増加表示において、N番目の領域に前記保留アイコンを増加させる前に、該N番目の領域の下方において非表示であった補助アイコンを該N番目の領域の下方に少なくとも表示可能なものである、ことを特徴とする遊技台である。
本発明に係る遊技台は、先読み予告を少なくとも実行可能な先読み予告手段と、保留数に対応する数の保留アイコンを少なくとも表示可能な保留表示手段と、を備えた遊技台であって、前記遊技台は、ぱちんこ機であり、前記先読み予告手段は、前記保留表示手段に第一の表示態様で前記保留アイコンを表示させることにより、前記先読み予告を少なくとも実行可能な手段であり、前記保留表示手段は、保留増加表示を少なくとも実行可能な手段であり、前記保留増加表示とは、前記保留アイコンの表示数を少なくとも増加させる表示のことであり、前記保留表示手段は、N番目の領域に前記保留アイコンを表示し、N+1番目の領域に前記保留アイコンを表示しないことで、前記保留数がN個であることを少なくとも示す手段であり、前記保留表示手段は、前記保留数がN個に増加した場合の前記保留増加表示において、前記N番目の領域に前記保留アイコンを増加させる前に、該N番目の領域の下方において非表示であった補助アイコンを該N番目の領域の下方に少なくとも表示可能な手段であり、前記補助アイコンとは、前記保留アイコンが表示される領域を遊技者に示唆するアイコンのことである、ことを特徴とする遊技台である。

Claims (5)

  1. 表示手段
    を備えた遊技台であって、
    前記表示手段は、アイコンを少なくとも表示可能なものであり、
    前記表示手段は、示唆表示を少なくとも表示可能なものであり、
    前記示唆表示は、前記アイコンが表示される領域を遊技者に少なくとも示唆可能なものであり、
    前記表示手段は、前記示唆表示を少なくとも非表示とすることが可能なものであり、
    前記表示手段は、前記アイコンを増加表示する場合に、非表示の前記示唆表示を少なくとも再表示可能なものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  2. 請求項1に記載の遊技台であって、
    前記アイコンは、保留アイコンである、
    ことを特徴とする遊技台。
  3. 請求項1または請求項2に記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、電サポ中である場合に、非表示の前記示唆表示を少なくとも再表示可能なものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技台であって、
    前記表示手段は、前記アイコンを少なくとも消去した後に、前記示唆表示を少なくとも非表示とするものである、
    ことを特徴とする遊技台。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の遊技台であって、
    前記示唆表示は、前記表示手段の第一の位置に少なくとも表示されるものである、
    ことを特徴とする遊技台。
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