JP2014188167A - メダルゲーム装置および前端ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】メダルゲーム装置のギミックに関する部位のメンテナンス性を向上させること。
【解決手段】プッシャー部200は、往復動するリアユニット280と、その前部に着脱自在なフロントユニット201を有する。フロントユニット201はユニットフレーム202の後端の基板ホルダー部202hに、フロントユニット201のギミックに係る電子/電気制御を司る副制御基板250を載せる。基部ホルダー部202hは、フロントユニット201をリアユニット280に連結すると、リアユニット280内に内挿される。副制御基板250への主制御基板からの信号線は、両ユニットの突き合わせ面近傍に対向配置されたフロントコネクタ263とリアコネクタ264とにより実現される。
【選択図】図3

Description

本発明は、メダルを主な遊戯媒体として使用するメダルゲーム装置に関する。
ゲームセンターやショッピングセンターに設置される業務用のゲーム装置として、メダルなどを遊戯媒体としたいわゆる「メダルゲーム装置」が人気である。
メダルゲーム装置は、基本的には、メダルを投入するタイミングと投入する位置をはかり、投入したメダルをきっかけとしてできるだけ多くのメダルの払い出しを狙うゲーム装置である。
近年は、様々な仕掛けを装備してゲームの興趣を高める工夫がなされるようになった。例えば、メダルとは形状の異なる特別遊戯媒体として球形状の転動体を用いるギミック(仕掛け)を有するものが知られるところである(例えば、特許文献1を参照)。こうした、転動体を用いるタイプのメダルゲーム装置では、所定のゲーム進行状況を満たすと、メダルが載置されている遊戯空間内に転動体が投入される。そして、メダルの移動にともなって転動体を落下口に落下させることができると、ボーナス抽選が実行されるなどの特典がプレーヤに与えられるように工夫されている。
特開2011−206443号公報
人気のあるメダルゲーム装置には、こうした遊び方そのものを楽しめるゲーム装置もあるが、ゲーム装置に装備されたギミックの面白さやそれに伴う抽選の過程を楽しめるゲーム装置も存在する。つまり、ギミック自体がメダルゲーム装置の個性となり集客の重要な要素となっている。
近年のメダルゲーム装置は、その魅力を高めるために様々なギミックを搭載する傾向にあるのだが、ギミックの搭載は魅力を高める一方でメンテナンスが必要な部位の増加を生むことにもなる。メダルゲーム装置の開発者は、限られたスペースへのギミックの搭載について工夫の限りを尽くすのだが、やむを得ずメンテナンス性を犠牲にせざるを得ない場合もあった。そのため、一旦、製造完了したメダルゲーム装置において、ギミックの駆動装置やその制御装置を検査や交換のために取り外そうとすると、その前に、多数の部品を取り外したり、取り外し難い部品を取り外さないと目的の駆動装置や制御装置を取り外せないといった場合があった。そうなると、メンテナンス性が悪く、多くの工数が必要となったり、専門知識のある作業員やメーカ保守員にメンテナンスを依頼する必要がある等の問題があった。
本発明は、こうした背景を鑑みてなされたものであり、メダルゲーム装置のギミックに関する部位のメンテナンス性を向上させることを目的とする。
以上の課題を解決するための第1の発明は、プッシャー部がメダル載置面上を往復動作するメダルゲーム装置であって、
前記プッシャー部は、駆動部によって駆動されることで前記往復動作する基部(例えば、図2のリアユニット280)と、ゲーム用の電気部品(例えば、図7の移動機構部220、メダル通過センサ247、ホームポジションセンサ240)が設けられた前記プッシャー部の前端部分を構成する前端部(例えば、図2のフロントユニット201)と、を具備し、前記前端部が前記基部から着脱可能に構成され、
前記前端部は、前記電気部品に電気を供給して動作制御する電気回路基板(例えば、図6の副制御基板250)と、前記電気回路基板を前記メダルゲーム装置内部に設置された制御装置に電気的に接続するための第1ケーブル(例えば、図2の第1通信ケーブル262)と、前記第1ケーブルの先端部に設けられた第1コネクタ(例えば、図3のフロントコネクタ263)と、を備え、
前記基部は、電気的に前記制御装置に接続された第2ケーブル(例えば、図3の第2通信ケーブル265)と、前記第2ケーブルの先端部に設けられ、前記第1コネクタと接続可能な、当該基部内部の所定位置に固定された第2コネクタ(例えば、図3のリアコネクタ264)と、を備えたメダルゲーム装置である。
また、別形態として、メダルゲーム装置において、駆動部によって駆動されることでメダル載置面上を往復動作するプッシャー部の基部に着脱されるプッシャー部の前端ユニットであって、前記基部には、前記メダルゲーム装置内部に設置された制御装置に電気的に接続された第2ケーブルと、前記第2ケーブルの先端部に設けられ、当該基部内部の所定位置に固定された第2コネクタとが備えられており、ゲーム用の電気部品と、前記電気部品に電気を供給して動作制御する電気回路基板と、前記電気回路基板を前記制御装置に電気的に接続するための第1ケーブルと、前記第1ケーブルの先端部に設けられ、前記第2コネクタと接続可能な第1コネクタと、を備えた前端ユニットを構成することができる。
第1の発明によれば、プッシャー部は、ギミックとしてゲーム用の各種電気部品を備えた前端部と、当該前端部が着脱自在でプッシャー部としての基本的な進退動をする基部とを備えて構成される。そして、前端部の電気部品を動作制御するための電気回路基板を前端部と一体に設け、基部と前端部との電気的な接続をコネクタにより接続/解除可能に構成した。よって、ゲーム用の電気部品又は電気回路基板を検査あるいは交換しようとする場合、前端部を基部から外す作業だけで目的の電気部品や電気回路基板にアクセスすることができるようになる。
また、基部には、更に、前記第2ケーブルが内挿され、前記往復動作に伴う前記第2ケーブルの円滑な変形の促進および変形に伴う他部品との接触を保護するための配線保護具(例えば、図3のケーブルベア(登録商標)299)を備えることとしてもよい。
第2の発明は、前記往復動作が、所定の開口部から前記プッシャー部が進出する押出動作及び退行動作であり、前記プッシャー部は、上面として、奥方から前端に向かって順に、平坦面、上り傾斜面および下り傾斜面を備え、前記平坦面の前端寄り部分が、前記往復動作中、前記開口部から常に出ているように構成され、前記基部が、前記平坦面を備え、前記前端部は、前記上り傾斜面および前記下り傾斜面を備える、第1の発明のメダルゲーム装置である。
また、第3の発明は、前記往復動作が、所定の開口部から前記プッシャー部が進出する押出動作及び退行動作であり、前記プッシャー部は、上面として、奥方から前端に向かって順に、平坦面、上り傾斜面および下り傾斜面を備え、前記平坦面の前端寄り部分が、前記往復動作中、前記開口部から常に出ているように構成され、前記基部が、前記平坦面および前記上り傾斜面を備え、前記前端部は、前記下り傾斜面を備える、第1の発明のメダルゲーム装置である。
プッシャー部を前端部と基部との着脱分離型で構成する場合、どうしてもメダルが載置される上面に継ぎ目ができてしまう。継ぎ目の処理を間違うと、プッシャー部の進退動に伴い上面に載置されるメダルに不自然な偏りが生じるおそれがある。
しかし、第2又は第3の発明のように構成すれば、平坦面と上り傾斜面との境、あるいは上り傾斜面と下り傾斜面との境を、前端部と基部との連結の境とすることができる。上り傾斜面は、プッシャー部の上面に載置されたメダルが前端方向へ移動する際の抵抗を生み、上り傾斜面の近傍にはメダルが部分的に折り重なるようにして溜まる。このメダル溜まりは、ある程度メダルが重なると一気に崩れるようにしてメダル載置面へ落ちるため、見た目にも派手であり、ゲームとしての興趣を高める。また、メダル載置面へ落下したそのあとも、メダル載置面におけるメダルの大きな移動の要因となり、ひいてはメダルの大量払い出しをもたらす。よって、メダル溜まりは、プレーヤに期待感を抱かせ、ゲームプレイの興奮を高めることとなる。こうしたメリットの大きいメダル溜まりのおかげで、前端部と基部との連結面の処理に起因するメダルの不自然な偏りも吸収される。
第4の発明は、前記平坦面の前記前端寄り部分は、前記往復動作方向の長さが、少なくともメダル直径より長くなるように構成された、第2又は第3の発明のメダルゲーム装置である。
第4の発明によれば、前記平坦面の前記前端寄り部分の長さがメダル直径より長いため、往復動作中にこの部分にメダルが挟まれ、往復動作の不良が生じることがない。また、上り傾斜面でのメダルの重なりが生じやすくできる。このため、第2又は第3の発明の効果をより高めることができる。
第5の発明は、前記前端部が、前記基部に装着する際に前記基部内部に内挿される、前記電気回路基板が設置された基板ホルダー部(例えば、図6の基板ホルダー部202h)を備え、前記基部は、内挿された前記基板ホルダー部を支持する支持部(例えば、図3のホルダー支持部289)を備えた、第1〜第4の何れかの発明のメダルゲーム装置である。
第5の発明によれば、第1〜第4の発明の何れかと同様の効果が得られる。加えて、電気回路基板を基部の内部に格納し、スペース効率を高めることができる。また、基板ホルダー部は、前端部が基部に装着される際に内挿されて基部の内部で支持されるので、基板ホルダー部の揺れや振動の発生を抑制し、電気回路基板を安定に保ち、振動等に起因する故障の発生を抑制できる。
第6の発明は、前記支持部が、前記基板ホルダー部の内挿位置を案内する案内部(例えば、図3の案内部289a)を有する、第5の発明のメダルゲーム装置である。
第6の発明によれば、前端部を基部に装着する際、基板ホルダー部を支持部に案内することができるので、より作業性が向上する。
なお、第7の発明として、前記電気部品にはモータが含まれ、前記電気回路基板には前記モータ用の電源回路が含まれる、第1〜第6の何れかの発明のメダルゲーム装置を構成することができる。
メダルゲーム装置の構成例を説明するための装置正面から見た部分外観図。 プッシャー部の上面図。 図2のA−A断面図およびB−B断面における断面図(一部、一点鎖線で囲った範囲の部分拡大図)。 前端部を分離した状態のプッシャー部の上面図。 図4の縦断面図(図3相当)。 フロントユニットの構成例を示す斜視外観図。 フロントユニットの内部構造を示す斜視内部図。 突起部が右リミットポジション及び左リミットポジションにある2つの状態を一度に見せるためのフロントユニットの斜視外観図。 突起部が右リミットポジション及び左リミットポジションにある2つの状態を一度に見せるためのフロントユニットの斜視内部図。 フロントコネクタとリアコネクタの構成例と、フロントユニット連結時/分離時それぞれの接続関係を示す図。 ギミックの動作を説明するためのプッシャー部まわりの簡略上面図。 ギミックの動作を説明するためのプッシャー部まわりの簡略上面図。 突起部による転動体の突き当ての良し悪しの状態例を示す拡大図。 フロントユニットの変形例を示す図。
〔第1実施形態〕
本発明を適用した第1の実施形態として、メダルを主たる遊戯媒体として使用するいわゆる「プッシャー型」と呼ばれる「メダルゲーム装置」について説明する。
[ハードウェアの説明]
図1は、本実施形態におけるメダルゲーム装置の構成例を説明するための装置正面から見た部分外観図である。メダルゲーム装置2には、境界ガラス4を境にして正面側(図の手前側)に操作テーブル6が延設され、背面側にゲームフィールド(遊戯空間)を備えている。尚、図中では境界ガラス4及びそのフレーム部分は透明として描画している。また、以降は装置正面側(操作テーブル6側)を前方として、装置背面側を後方とし、装置正面に向かって右を右方、向かって左を左方と言う。
操作テーブル6の左側及び右側それぞれには、メダル投入装置8と操作ボタン10とが対になって設けられており、一度に2人での利用が可能に構成されている。
本実施形態のメダル投入装置8は、境界ガラス4を貫通するレールでメダルを投入する「レール式メダル投入装置」或いは「ガントリガー式メダル投入装置」とも呼ばれる装置として図示しているが、メダルに勢いを与えてゲームフィールドに放り込む回転式メダル投入装置いわゆる「カルーセル式メダル投入装置」などでもよい。
ゲームフィールドの奥側上部には、ゲームを盛り上げる様々な演出画像を表示するためのフラットパネルディスプレイ12が設置されている。
そして、フラットパネルディスプレイ12の下方に、プッシャー部200と、メダル3が載置されるメダル載置面である固定テーブル22とが設けられ、更に固定テーブル22の手前側の端部には落下口24が開口している。
プッシャー部200は、フラットパネルディスプレイ12の下端の開口部から前方へ延出する略水平な可動テーブルである。プッシャー部200は、固定テーブル22の上面を滑るようにして周期的に往復運動する。すなわち、落下口24へ接近する押出動作と落下口24から離隔する退行動作とからなる往復動作を繰り返す。図示の例では前後方向に往復運動することになる。プッシャー部200は、固定テーブル22より一段高くなっている。その前端部と固定テーブル22の上面との隙間は、メダル3がプッシャー部200の下に潜り込まない工夫が施されている。
固定テーブル22は、ゲームフィールド奥側から手前方向に向けて拡幅する略水平なテーブルであって、主たるメダル載置面として機能する。固定テーブル22の手前側が落下口24に連なっており、その左右は当該テーブルより更に一段高い壁部14によって挟まれている。
通常、メダルゲーム装置2は、管理者によって予めプッシャー部200及び固定テーブル22の上に多数のメダル3が載置された状態にされている。プレーヤ(遊戯者)はメダル投入装置8で新たなメダルをゲームフィールド内へ投入して遊ぶ。
プッシャー部200が装置後方へ向けて退行運動(退行動作)すると、その上面に載っているメダルは当初プッシャー部200とともに後方へ移動する。しかし、プッシャー部200がフラットパネルディスプレイ12の下の開口部から装置内へ潜り込んでその延出面積が減るにつれ、上面に載置されていたメダル3は当該開口部の縁に当たって移動が制限される。するとそれらのメダルは相対的にプッシャー部200の前側に向かって玉突き状に押され、一部が固定テーブル22の上面に落下して載置されることになる。
プッシャー部200が装置前方へ向けて押出運動(押出動作)すると、退行運動した際に固定テーブル22に落下したメダルを、今度はその前端面で落下口24へ向けて押すこととなる。そして、プッシャー部200によって押されたメダル3はそれぞれがより前方にある他のメダルを押し、当該他のメダルは更にそれより前方の他のメダルを押す。結果、固定テーブル22に載置されたメダル3は、玉突き状に押されて落下口24の方向へ移動する。「メダルが流れる」と表現することもできる。
落下口24は、固定テーブル22から落下したメダルを集める左右に横長の漏斗形状をなしている。落下口24に落下したメダルは、メダル回収通路40を通って、装置下部に内蔵されたメダル貯留部42へ流下する。メダル回収通路40には、流下するメダルの通過を個別に検知できるメダル検知センサ44が設置されており、プッシャー部200により押されて移動したメダルが落下口24へ落ちれば、このメダル検知センサ44がメダルの落下・通過を検知して主制御基板50へ落下検知信号を出力する。
主制御基板50は、CPU(Central Processing Unit)52やGPU(Graphics Processing Unit)などの各種マイクロプロセッサ、ICメモリ54、各種センサなどとの信号入出力を制御するI/OコントローラIC56、データ通信制御を行う通信IC58、各種ドライバ回路などを備え、メダルゲーム装置2の動作を統合的に制御する。
主制御基板50は、メダル検知センサ44から落下検知信号を受信すると、装置下部に内蔵されているメダル払出装置46を作動させて、メダル検知センサ44で検知したのと同数のメダルをメダル貯留部42からメダル取出口48へ搬送させて払い出させる。
また、プッシャー部200の前端部にはチャッカー28が設けられている。チャッカー28へメダルが進入・落下すると、内蔵されたメダル通過センサ247(図7)がメダルの進入・通過を検知し、入賞信号を主制御基板50へ出力する。
主制御基板50は、この入賞信号を受信すると、CPU52の演算による第1の内部抽選処理を実行するとともに、抽選過程及び抽選結果を示す演出表示をフラットパネルディスプレイ12に表示させる制御を行う。演出表示としては、例えば複数の図柄がロール状に配置されて縦回転する仮想リールを横3列に表示し、抽選開始とともに3つのリールをそれぞれ回転させ、一定時間経過後に本抽選の結果を示す図柄で停止するように表示させる。いわば「仮想スロット抽選」を実行する。
この仮想スロット抽選で所定の賞に当選すると、主制御基板50は、壁部14に設けられた転動体排出装置60へ排出信号を出力し、当選した賞の種別に応じた数の転動体5(特別遊戯媒体)をプッシャー部200の上面へ排出させる。
転動体5は、全高がメダルの厚さの2倍以上の長さを有する。転動体5は、本実施形態では多面体とするが、球体であってもよく、転動可能な形態を有していればよい。排出された転動体5は、プッシャー部200の上にメダル3とともに載ることになる。前述のように、メダル3はメダル投入装置8を用いて投入された新しいメダルとプッシャー部200の往復運動とによりプッシャー部200の前端方向へ移動する。転動体5もそのメダルの移動とともにプッシャー部200の前端方向へ移動し、やがて固定テーブル22に落下する。
固定テーブル22に落下した転動体5も、落下口24へ向かうメダル3の流れに押されて、或いは流れにのってメダル3と一緒に移動することとなる。そして、転動体5が落下口24へ落下すると、メダルストレーナ(不図示:例えば落下口24内に転動体5がすり抜け不可能であり、メダル3がすり抜け可能な間隙で配置されたレール。)によって落下したメダル3と仕分けられ、転動体通過センサ(非図示)で通過検知された後に転動体排出装置60へ循環される。
転動体通過センサは、転動体5を検知すると特別入賞信号を主制御基板50へ出力する。主制御基板50は特別入賞信号を受信すると、CPU52の演算による第2の内部抽選処理を実行するとともに、抽選過程と抽選結果を示す演出表示をフラットパネルディスプレイ12に表示させる制御を行う。これを「ジャックポット(Jackpot)抽選」と言う。そして、ジャックポット抽選で当選すると、主制御基板50は壁部14内に装備されたボーナスメダル排出装置16へメダル排出信号を出力し、ボーナスとしての大量のメダル3をプッシャー部200上に払い出させる。
このように、転動体5を落下口24へ落とすことは、転動体5を用いるメダルゲームにおける醍醐味の1つといえる。従来は、転動体5が載置されている位置を考慮してメダル3を適切なタイミングで適切な位置に投入する以外、転動体5に対してプレーヤが関与する余地はなかった。しかし、以降に説明するように、本実施形態のメダルゲーム装置2はこれを可能にするギミックをプッシャー部200に搭載する。
[プッシャー部の基本構造の説明]
図2は、本実施形態におけるプッシャー部200の上面図である。図3は、図2のA−A断面図およびB−B断面図(一部、一点鎖線で囲った範囲の部分拡大図)である。なお、何れの図もプッシャー部200が最も装置後方へ退行した状態を示している。
これらの図に示すように、本実施形態のプッシャー部200は、往復動機構部30により往復運動するリアユニット280と、リアユニット280の前側に着脱自在なフロントユニット201とを備える。
リアユニット280は、例えば、板金加工により形成された下向きに開口する矩形の箱状体である。リアユニット280の天板は平坦で略水平であり、メダル3の第1の載置面となる。プッシャー部200が最も退行位置にあっても、天板の平坦面の前端寄り部分はフラットパネルディスプレイ12下の開口部から常に露出しているように構成される。露出幅は、少なくともメダル3の直径以上、望ましくは直径の2〜3倍程度とする。
リアユニット280の天板の裏面には、往復動機構部30の要素であるレール31が備えられる。また、リアユニット280の左右側部には、壁部14とのクリアランスを保つ横回転ローラ283と、固定テーブル22とのクリアランスを保つ縦回転ローラ285とが備えられている。
レール31は、プッシャー駆動モータ33により回転されるカムローラ35と係合する。カムローラ35の回転運動がレール31で往復運動に変換されることで、リアユニット280つまりプッシャー部200は横回転ローラ283で左右の壁部14との間に適当な隙間を維持しつつ、固定テーブル22の上面を縦回転ローラ285で浮き、台車のようにして滑るように前後に往復動する。
フロントユニット201は、リアユニット280の前方側壁282に突き合わせるようにして固定される。
具体的には、フロントユニット201の上部には、後ろ向きに延設された板状の連結片271と、後方へ向けて突設された連結突起273とが備えられている。フロントユニット201の上部後端面をリアユニット280の前方側壁282に向かい合わせて突き合わせると、連結突起273が前方側壁282の位置合わせ孔284に挿入・嵌着し、上下左右の位置合わせが行われる。位置合わせが行われると、連結片271が備える雌ネジが切られた孔は、リアユニット280の天板に設けられた連結用ネジ孔286の直下に達する。リアユニット280の天板の上から垂直に連結ネジ288を締め込むと、リアユニット280の天板と連結片271とが締付け固定され、リアユニット280とフロントユニット201とが固定される。
連結ネジ288を外し、フロントユニット201を装置前方へ引き抜くと、図4及び図5に示すように、フロントユニット201をリアユニット280から引き抜くようにして分離することができる。
[プッシャー部の前端部の説明]
図6は、本実施形態のプッシャー部200のフロントユニット201の構成例を示す斜視外観図である。図7は、フロントユニット201の内部構造を示す斜視内部図である。
図6に示すように、フロントユニット201は、ユニットの台座に相当するユニットフレーム202と、スロープカバー206と、本実施形態におけるギミックの要素である発光部208・突起部210・移動機構部220(図7)と、副制御基板250とを一体に備える。
ユニットフレーム202の左右両側部にはそれぞれ前方横回転ローラ203(図7)が枢支されており、これらが左右の壁部14の側面に当接・回転することで壁部14との間に適当なクリアランスを維持しプッシャー部200のスムーズな往復動を実現する。
ユニットフレーム202の前側上面には、プッシャー部200の前端スロープを形成するスロープカバー206が取り付けられている。
スロープカバー206は、リアユニット280の天板上面から連なり装置前方へ向けて登る上り傾斜面206uと、上り傾斜面206uを登り切ったメダル3が固定テーブル22へ向けて滑落する下り傾斜面206dとを有する。また、スロープカバー206は、突起部210の移動機構部220(図7)と、チャッカー28のメダル通過センサ247(図7)と、ユニットフレーム202の前面に内蔵された発光部208とを覆い隠している。なお、上り傾斜面206uは、リアユニット280の天板の前端の延設部として実現される構成でもよい。その場合、リアユニット280が、平坦面および上り傾斜面206uを備え、フロントユニット201が、下り傾斜面206dを備える構成となる。いずれにせよ、リアユニット280とフロントユニット201との境界が、プッシャー部200の上面の傾斜角が大きく変化する位置となる。
発光部208は、ユニットフレーム202の前端面に設けられており、ギミック作動時に点灯されて装置前方へ向けて発光する。発光部208は、例えばLEDを左右方向に直線配列したいわゆる”テープLED”によって実現され、副制御基板250により発光制御される。
図7に示すように、突起部210は、固定テーブル22に載っている転動体5を押すための部材である。本実施形態の突起部210は、プッシャー部200の往復運動方向に長い棒状の突起本体212と、その側面より左右方向に延設されたサブ突起214と、コイルスプリングや合成ゴム管などの弾性体でできた根元部216とを備える。勿論、突起部210の形状はこれに限るものでは無く適宜変更可能である。例えばサブ突起214を無用として突起本体212のみの棒状体としてもよいし、全体が角錐或いは円錐の錐体状の形状としてもよいし、突起本体212の先端に小球体や櫛歯等の付属物を付属させた形状としてもよい。そして、突起部210は、移動機構部220によってフロントユニット201の前端面に沿って左右に移動可能である。
移動機構部220は、(1)ユニットフレーム202の右側に固定された駆動プーリ222と、(2)ユニットフレーム202の左側に固定された従動プーリ224と、(3)これら両プーリに架けられたベルト226と、(4)副制御基板250から出力される駆動制御信号に従って作動して駆動プーリ222を駆動させるプーリ駆動モータ228と、(5)ベルト226に対して固定された突起支持部230と、を備える。
突起支持部230の前部は、発光部208の上面を滑る滑走部232と、滑走部232から発光部208の正面側へ上から垂れ下がる垂下片234とを有する。突起部210は、発光部208よりも前方位置で先端を前方(すなわち落下口24側)へ向けた姿勢で垂下片234に取り付け・支持されている。
突起支持部230の後部は、ベルト226を挟持する挟持部236と、そこから更に後方へ延設されたセンサドグ238とを備える。センサドグ238は舌片であって、ベルト226に沿って配置されたポジションセンサにて検知される。
ポジションセンサは、ユニットフレーム202の右端に固定されたホームポジションセンサ240と、当該センサよりも左右中央寄りの位置に固定された右リミットポジションセンサ242と、ユニットフレーム202の左端に固定された左リミットポジションセンサ244とを含む。これらのポジションセンサは、例えば、LEDとその受光部を備え、物体がLEDから発せられたセンサ光を遮断することで検知する光学式通過センサなどで実現される。センサドグ238を磁性体とするならばホールIC等でもよい。そして、これらのポジションセンサは、センサドグ238を検知して移動検知信号を副制御基板50へ出力する。
ホームポジションセンサ240でセンサドグ238が検出されるとき、突起支持部230は、図6及び図7に示すように、スロープカバー206の前端から前方へ延設された左右の板状部207R,207Lのうち、右方の板状部207Rの下に位置する。この位置をホームポジションと呼ぶ。ホームポジションにある突起部210は、板状部207Rによってプレーヤの視界から隠される。
そして、フロントユニット201を右側面から見ると(図3参照)、突起部210は、固定テーブル22の上面から、数枚分(2〜3枚分)のメダル3よりも大きい高さH1にて突起本体212が略水平となるように取り付けられており、左右の板状部207R,207Lは、突起部210よりも更に大きい高さH2にて延設されている。高さH1及び高さH2は、転動体5の直径よりも小さくなるように設定されている。なお、高さH1は、転動体5の半径と同じになるように設定すると、固定テーブル22上の転動体5の中心付近に突起部を位置させることができ、転動体55を効果的に移動させることができる。つまり、板状部207R,207Lも、突起部210も、固定テーブル22の上に載置された転動体5を押すことができる高さにある。
図8〜図9に示すように、右リミットポジションセンサ242でセンサドグ238が検出されるときの突起支持部230及び突起部210は、右側の板状部207Rよりやや左右中央寄りの右リミットポジションP1に位置する。そして、左リミットポジションセンサ244でセンサドグ238が検出されるときの突起支持部230及び突起部210は、左側の板状部207Lよりやや左右中央寄りの左リミットポジションP2に位置する。突起部210は、右リミットポジションP1と左リミットポジションP2の間にあるときはプレーヤから視認できる。なお、図8〜図9では、理解を容易にするために、突起部210及び突起支持部230を、右リミットポジションP1と、左リミットポジションP2の両方で図示しているが、突起部210及び突起支持部230がそれぞれ2つあるわけではない。
図6に戻って、本実施形態の副制御基板250は、主制御基板50と通信接続されており、主制御基板50をマスターとし副制御基板250がスレーブとなって機能することで、主制御基板50からの制御命令に従ってフロントユニット201の各部の制御を行う。
具体的には、副制御基板250は、ユニットフレーム202の後方に延設された基板ホルダー部202hの上に固定されている。基板ホルダー部202hそれ自体は、フロントユニット201をリアユニット280に連結した状態では、リアユニット280の天板の下面に垂下して設けられたホルダー支持部289に係合し下支えされる(図2,図3参照)。なお、ホルダー支持部289の前端部は、斜め下向きのスロープを形成した案内部289a(図3参照)を有しており、フロントユニット201を連結する際に、基板ホルダー部202hを所定位置に案内することができる。
そして、副制御基板250は、サブCPU251と、ICメモリ252と、モータドライバIC253と、モータ電源回路254と、発光制御IC255と、通信IC256とを備える。副制御基板250に搭載される電子/電気素子は、これらに限るものでは無く、フロントユニット201が備えるギミックの内容に応じて適宜変更・追加・省略される。
サブCPU251は、ICメモリ252に予め記憶されているフロントユニット制御プログラムを読み出し、当該プログラムに従って各種演算処理を実行することでフロントユニット201を統合的に制御する。
具体的には、主制御基板50からギミック作動開始命令を受信すると、発光制御IC255に発光開始コマンドを出力して、発光部208で所定パターンの点灯を実現させる。更に、モータドライバIC253に突起部210の左右往復動を開始させる往復動開始コマンドを出力する。主制御基板50から突起部210の停止命令を受信するとモータドライバIC253に往復動停止コマンドを出力し、モータドライバIC253に突起部210の左右往復動を停止させる。そして、主制御基板50からギミック作動終了命令を受信すると、発光制御IC255に全消灯させる発光終了コマンドを出力するとともに、モータドライバIC253へ突起部210をホームポジションに戻して維持させるホーム復帰コマンドを出力する。
モータドライバIC253は、サブCPU251からの各種のモータ駆動用のコマンドを受信して、コマンドに応じた所定の制御信号をプーリ駆動モータ228へ出力し、その駆動を制御する。
発光制御IC255は、サブCPU251からの発光制御用のコマンドを受信して、コマンドに応じた所定の制御信号を出力し、発光部208が備える複数の発光素子を、例えば一斉に点灯/消灯させたり、発光部位が左右に流れるように連続的な点灯/消灯制御などを行う。
通信IC256は、主制御基板50とのデータ通信を実現する。通信規格は特に問わない。主制御基板50とは次のような経路で有線接続されて実現される。
図2,図3に示すように、(1)副制御基板250のソケット261から、第1通信ケーブル262を介してフロントユニット201の上部後端面に固定されたフロントコネクタ263に接続する。
(2)フロントコネクタ263は、後端面に通信線毎のコンタクトプローブを有しており、フロントユニット201をリアユニット280に突き当てて装着・固定すると、特にコネクタの嵌め込み作業を行わなくとも、リアユニット280側のリアコネクタ264のケーブル毎の端子へ、フロントコネクタ263のコンタクトプローブが当接して電気的に接続する。
(3)リアコネクタ264は、ケーブルベア(登録商標)299(配線保護具)を通って主制御基板50からの第2通信ケーブル265に接続する。なお、ケーブルベア(登録商標)299は、プッシャー部200の往復動方向に対応するように曲げられる。
図10は、フロントコネクタ263とリアコネクタ264の構成例を示す図である。
フロントコネクタ263は、後方向きの略U字や略コの字型のボディ263aの上部に、後方向きにコンタクトプローブ263b(内蔵するコイルバネ等で先端のプランジャを付勢する伸縮式の通電ピン)を備える。コンタクトプローブ263bのプローブソケット263cはボディ263a内を通って下部に到り、第1通信ケーブル262のコンタクトピン262pと嵌着し電気的に接続する。なお、フロントコネクタ263とリアコネクタ264とは、図10の構成例よりも小型化することができるのは勿論である。
リアコネクタ264は、リアユニット280の天板より吊設された舌片に、フロントコネクタ263との対面位置に固定されており、その前端面には第2通信ケーブル265のコンタクトピン265pに接続された端子プレート264aが露出している。
フロントユニット201がリアユニット280と一体に連結されているときは、図10(1)のように、コンタクトプローブ263bと端子プレート264aとが当接し両者は電気的に接続される。しかし、両者はカプラーのように両者に爪などで連結されていないため、フロントユニット201をリアユニット280から分離する際には、結線分離の作業を必要としない。図10(2)のように、コンタクトプローブ263bと端子プレート264aとが離れ、両者の電気的接続が途絶される。よって、そのままフロントユニット201をリアユニット280から取り外すことができる。
こうした副制御基板250のレイアウトがメンテナンス性を向上させる。
詳しく述べると、前述のようにフロントユニット201には、メダル通過センサ247や、ギミックに係る発光部208及び移動機構部220などの多数のデバイスが備えられている(図7)。最も単純な制御系の構成としては、これらの要素へ主制御基板50から個別に信号線を接続し、主制御基板50から直接的に制御信号を送る構成が考えられる。しかし、この構成では、プッシャー部200へ到る信号線の数が相当なものとなり配線が難しくなる。
加えて、リアユニット280のサイズは限られているので多数の信号線をリアユニット280内でたるませておくことはできない。よって、もしフロントユニット201が故障しリアユニット280から分離させ修理しようとした場合、フロントユニット201のみを引き抜くように分離することはできないことになる。
結果、プッシャー部200の周りの多数の他構成部分(例えば、図2の壁部14や、図3のフラットパネルディスプレイ12、ケーブルベア(登録商標)299、それらを支持する部材、外装部材など)をも取り外さなければ、フロントユニット201を取り外せないことは勿論、フロントユニット201の故障箇所にアクセスすることもできない。
本実施形態によればこういった問題を解決することができる。
また、本実施形態では、フロントユニット201の制御に係る電子/電気素子を主制御基板50から分離し副制御基板250として独立させ、主制御基板50をマスター、副制御基板250をスレーブとする構成にした。この場合、主制御基板50から副制御基板250へは、ギミックの駆動開始/停止といった主立った制御信号のみを送信できればよいため、主制御基板50と副制御基板250を繋ぐ信号ケーブルの信号線の数を減らすことができ、信号線の数に起因する問題を低減させることができる。
また、副制御基板250の大きさにも問題がある。
すなわち、移動機構部220にはプーリ駆動モータ228などが含まれており、このモータ駆動用の電源回路は物理的に一定程度の大きさが必要とされるため、副制御基板250の小型化には限界があるためである。
では、副制御基板250を何処に配置するのか。
本実施形態では、リアユニット280内に突出する形で副制御基板250をフロントユニット201のユニットフレーム202に配置した。このため、通常時はリアユニット280内に納まっていながらも、いざフロントユニット201の故障・交換が必要な場合には、フロントユニット201を分離すれば副制御基板250ごと取り外しができる。しかも、副制御基板250への信号線の接続は、フロントコネクタ263とリアコネクタ264とにより、特に作業をしなくとも自動的に分離/接続が行われるので極めて作業性に優れると言える。
更に言えば、営業中に突然ギミックの故障が発生し、点検している時間的余裕が無い場合でも、予めスペアのフロントユニット201を用意さえしておけば、フロントユニット201のアッセンブル交換で即座に対応することができる。
[ギミックの動作の説明]
最後に、本実施形態のギミックの動作について説明する。
本実施形態のギミックは、ゲーム進行状況が所定の条件を満たした時に実行される「突き出しイベント」で使用される。「突き出しイベント」は、例えば、メダル3がチャッカー28に進入したことを条件にCPU52が実行する第1の内部抽選処理において、所定の入賞に当選すると実行されるとしてもよい。或いは、チャッカー28への所定枚数(例えば、2分以内に10枚)の進入を条件に実行されるとしてもよい。
「突き出しイベント」は図11〜図12に示すように進行する。
「突き出しイベント」が開始されると、主制御基板50のCPUS52は、先ず突き出しイベントに当選した旨の表示と、当該イベントの遊び方の案内をフラットパネルディスプレイ12に表示させる。遊び方の案内としては、例えば、突起部210が出現してプッシャー部200の前端面に沿って左右往復移動を始めたら、所定の操作可能時間内に操作ボタン10を操作して、突起部210を停止させるように促す内容とする。そして、案内表示とともに、主制御基板50のCPU52は、図11(1)に示すように、プッシャー駆動モータ33を駆動制御して、プッシャー部200を退行位置まで移動させた状態で一時停止させる。
次に、主制御基板50のCPU52は、副制御基板250へギミック作動開始命令を発信する。これを受信した副制御基板250では、サブCPU251から発光制御IC255へ発光開始コマンドが出力され、発光部208で所定パターンの点灯が開始させる。更に、モータドライバIC253へ突起部210の左右往復動を開始させる往復動開始コマンドが出力される。図11(2)に示すように、突起部210がプッシャー部200の前端部で左右往復動を開始する。具体的には、モータドライバIC253(或いはサブCPU251でもよい)は、突起部210を左行させるようにモータドライバ回路565にプーリ駆動モータ228の駆動制御信号を出力させ、左リミットポジションセンサ244で移動検知信号が出力されたら、プーリ駆動モータ228の回転方向を反転させて突起部210を右行させるようにモータドライバ回路565にプーリ駆動モータ228の駆動制御信号を出力させる。そして、右リミットポジションセンサ242で移動検知信号が出力されたら、プーリ駆動モータ228の回転方向を元に戻して突起部210を再び左行させるようにモータドライバ回路565にプーリ駆動モータ228の駆動制御信号を出力させる、と言った具合に制御を繰り返す。
突起部210の左右往復動中に操作ボタン10が押下操作されると、主制御基板50のCPU52は副制御基板250へ突起部210の停止命令を送信する。副制御基板250では、停止命令を受信するとモータドライバIC253へ往復動停止コマンドが出力される。図11(3)に示すように、突起部210は動きを止める。
次いで、図12(4)〜(5)に示すように、主制御基板50のCPU52は、プッシャー部200を今現在一時停止している退行位置から押出位置いっぱいまで前進させ、もう一度退行位置まで戻すように、プッシャー駆動モータ33へ駆動制御信号を出力する。すなわち、プッシャー部200の一時停止を解除して往復動作を再開させる。この再開時の往復動作は1回でもよいし、2回以上の所定回数でもよい。
次いで、主制御基板50のCPU52は、副制御基板250へギミック作動終了命令を送信する。副制御基板250では、これを受信すると発光制御IC255に全消灯させる発光終了コマンドが出力されるとともに、モータドライバIC253へ突起部210をホームポジションに戻して維持させるホーム復帰コマンドが出力される。図12(6)に示すように、突起部210はホームポジションに戻り、「突き出しイベント」は終了となる。
図13(1)に示すように、操作ボタン10の押下操作のタイミングが芳しくなく、突起部210の軸が転動体5の正中線Lからずれると、図12(4)のプッシャー部200が突き出しされた際に、突起部210は転動体5を斜め後方から押すことになる。突起部210の先端が転動体5と接触する面積が相対的に微小であるのに加えて根元部216が弾性体でできていることから突起部210は根元部216から曲がり、転動体5を押す力が逃げる。そのため、転動体5を押す力が弱くはなるが、落下口24の方向に転動体5へ力を加えることはできる。また、本実施形態では突起部210はサブ突起214を有しているので、このサブ突起214が転動体5に接触することにより転動体5を押すこともできる。総じて、突起部210の軸が転動体5の正中線Lからずれると、転動体5は斜め前方に押されて移動するであろうが、その前進距離は突起部210の全長よりも短い距離D1程度と見込まれる。
一方、図13(2)に示すように、ステップS16の移動停止操作の入力タイミングが適切であり、突起部210の軸が転動体5の正中線Lに合致又は近接する位置で突起部210の移動を止めることができれば、プッシャー部200の突き出しの際に、転動体5を「玉突き」の如くほぼ真後ろから押すことができるので、少なくとも突起部210の全長程度の前進距離が約束される(距離D2>D1)。
このように、突起部210の突き出しイベントは、固定テーブル22に載置されている転動体5をより落下口24に近づけることができるゲーム内ミニゲームとして作用し、メダルゲームに新しい興趣をもたらすことができる。
〔変形例〕
以上、本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明の適用形態はこれに限定されるものではなく、適宜構成要素の変更・追加・省略を施すことができる。
例えば、上記実施形態ではフロントユニット201を1種類であるかのように説明したが、異なるギミックを備えた別種のフロントユニット201を用意しておいて、適宜運用者の差配で交換して運用可能な構成としてもよい。
例えば、図14のように、上記実施形態のフロントユニット201と基本構成は同じであるが、先端形状の異なる突起部210Bと突出機構部248との組み合わせを前端面横方向に配列した、第2のフロントユニット201Bを用意することができる。ちなみに、当該構成のギミックでは、発光部208は突出機構部248それぞれに対応する部分が、順次部分的に切り替え発光され、あたかも発光部分が左右移動するかのように点灯制御される。当該発光部分は選択支持カーソルに相当し、操作ボタン10が押下されたときの当該発光部分に対応する突出機構部248を作動対象とする。そして、この作動対象とした突出機構部248を作動させて突起部210Bを突き出し/引き戻しするように制御する。
また、上記実施形態におけるフロントコネクタ263とリアコネクタ264のセットは、公知のカプラーなどに適宜置き換えることができる。
2…メダルゲーム装置
3…メダル
5…転動体
8…メダル投入装置
10…操作ボタン
22…固定テーブル(メダル載置部)
24…落下口
30…往復動機構部
50…主制御基板
200…プッシャー部
201…フロントユニット
202…ユニットフレーム
202h…基板ホルダー部
206…スロープカバー
206u…上り傾斜面
206d…下り傾斜面
208…発光部
210…突起部
220…移動機構部
228…プーリ駆動モータ
240…ホームポジションセンサ
242…右リミットポジションセンサ
244…左リミットポジションセンサ
250…副制御基板
253…モータドライバIC
254…モータ電源回路
261…ソケット
262…第1通信ケーブル
263…フロントコネクタ(第1コネクタ)
264…リアコネクタ(第2コネクタ)
265…第2通信ケーブル
280…リアユニット
289…ホルダー支持部
299…ケーブルベア(登録商標)(配線保護具)

Claims (8)

  1. プッシャー部がメダル載置面上を往復動作するメダルゲーム装置であって、
    前記プッシャー部は、
    駆動部によって駆動されることで前記往復動作する基部と、
    ゲーム用の電気部品が設けられた前記プッシャー部の前端部分を構成する前端部と、
    を具備し、前記前端部が前記基部から着脱可能に構成され、
    前記前端部は、
    前記電気部品に電気を供給して動作制御する電気回路基板と、
    前記電気回路基板を前記メダルゲーム装置内部に設置された制御装置に電気的に接続するための第1ケーブルと、
    前記第1ケーブルの先端部に設けられた第1コネクタと、
    を備え、
    前記基部は、
    電気的に前記制御装置に接続された第2ケーブルと、
    前記第2ケーブルの先端部に設けられ、前記第1コネクタと接続可能な、当該基部内部の所定位置に固定された第2コネクタと、
    を備えた、
    メダルゲーム装置。
  2. 前記往復動作は、所定の開口部から前記プッシャー部が進出する押出動作及び退行動作であり、
    前記プッシャー部は、上面として、奥方から前端に向かって順に、平坦面、上り傾斜面および下り傾斜面を備え、
    前記平坦面の前端寄り部分が、前記往復動作中、前記開口部から常に出ているように構成され、
    前記基部は、前記平坦面を備え、
    前記前端部は、前記上り傾斜面および前記下り傾斜面を備える、
    請求項1に記載のメダルゲーム装置。
  3. 前記往復動作は、所定の開口部から前記プッシャー部が進出する押出動作及び退行動作であり、
    前記プッシャー部は、上面として、奥方から前端に向かって順に、平坦面、上り傾斜面および下り傾斜面を備え、
    前記平坦面の前端寄り部分が、前記往復動作中、前記開口部から常に出ているように構成され、
    前記基部は、前記平坦面および前記上り傾斜面を備え、
    前記前端部は、前記下り傾斜面を備える、
    請求項1に記載のメダルゲーム装置。
  4. 前記平坦面の前記前端寄り部分は、前記往復動作方向の長さが、少なくともメダル直径より長くなるように構成された、
    請求項2又は3に記載のメダルゲーム装置。
  5. 前記前端部は、前記基部に装着する際に前記基部内部に内挿される、前記電気回路基板が設置された基板ホルダー部を備え、
    前記基部は、内挿された前記基板ホルダー部を支持する支持部を備えた、
    請求項1〜4の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。
  6. 前記支持部は、前記基板ホルダー部の内挿位置を案内する案内部を有する、
    請求項5に記載のメダルゲーム装置。
  7. 前記電気部品にはモータが含まれ、
    前記電気回路基板には前記モータ用の電源回路が含まれる、
    請求項1〜6の何れか一項に記載のメダルゲーム装置。
  8. メダルゲーム装置において、駆動部によって駆動されることでメダル載置面上を往復動作するプッシャー部の基部に着脱されるプッシャー部の前端ユニットであって、
    前記基部には、前記メダルゲーム装置内部に設置された制御装置に電気的に接続された第2ケーブルと、前記第2ケーブルの先端部に設けられ、当該基部内部の所定位置に固定された第2コネクタとが備えられており、
    ゲーム用の電気部品と、
    前記電気部品に電気を供給して動作制御する電気回路基板と、
    前記電気回路基板を前記制御装置に電気的に接続するための第1ケーブルと、
    前記第1ケーブルの先端部に設けられ、前記第2コネクタと接続可能な第1コネクタと、
    を備えた前端ユニット。
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